JP4007079B2 - 洗浄装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、洗浄装置に関し、特に略円筒状の被洗浄部材の外周または内周を洗浄する洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
洗浄装置としては、例えば内燃機関へ燃料を噴射供給するインジェクタまたは一部を被洗浄部材として、その被洗浄部材の洗浄対象である壁面に、洗浄液を噴射することで、製造工程内で生じる可能性のあるばり、不純物等の異物を除去、排出するものがある。(特開2001−353475号公報等)。この種の被洗浄部材は、流体の流通、遮断を行なう弁装置の一部を構成している。この弁装置に、異物、ゴミ等が流通、遮断を行なうシール部に一時的であっても付着すると、弁全閉時の弁密性が阻害され、その結果、流通、遮断を正確に行なうことが困難になる。一方、この種の洗浄装置は、洗浄液を噴射するノズル部等が用いられる。このノズル部に比較的近い壁面では、加圧された洗浄液の圧力によって洗浄効果があるが、ノズル部から遠い部分では、洗浄液の圧力が低下してほとんど洗浄されない。
【0003】
この対策として、特開2001−353475号公報に開示の技術によれば、回転駆動手段および往復駆動手段によって、ノズル部を周方向に回転させながら、下方に向けて移動させる。しかも、ノズル部を一回転させる間に、そのノズル部の下方へ移動するピッチが、ノズル部に配置される噴口の径とその数の積に相当する距離である。これにより、洗浄対象の壁面に螺旋状に描くように洗浄液を噴射する。その結果、洗浄対象を均一に洗浄する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
近年、インジェクタ等の弁装置の高精度化、高信頼性の観点から、被洗浄部材の洗浄による清浄度の向上が求められている。
【0005】
従来技術に開示の洗浄装置では、清浄度向上の要求に対して、その対策をすることは可能であるが、設備費等の製造コストアップとなる恐れがある。すなわち、その対策として、洗浄時間の延長もしくは洗浄回数の増加、洗浄液の加圧力のアップ等を図る必要があり、その達成のための設備費等が増加する問題がある。
【0006】
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、噴射洗浄のため加圧される洗浄液の圧力もしくは洗浄時間等を増加させることなく、異物等の除去、排出のための洗浄を効率的に行なうことが可能な洗浄装置を提供することにある。
【0007】
本発明の請求項1によると、被洗浄部材に洗浄液を噴射する噴口を複数配置されたノズル部と、被洗浄部材およびノズル部のうち少なくとも一方を駆動し、被洗浄部材の洗浄対象に沿ってノズル部を相対移動可能な駆動手段とを備えた洗浄装置であって、内燃機関へ燃料を噴射供給するインジェクタを前記被洗浄部材とし、被洗浄部材の洗浄対象として前記インジェクタの内周面を洗浄する洗浄装置において、
ノズル部には、複数の噴口に洗浄液を導き、噴口軸に略交差する供給孔を有し、供給孔から噴口まで洗浄液の流れをガイドする通路が設けられ
かつ、前記通路は、前記供給孔を流れる洗浄液が流入する入口部に、略R形状を設けている構成とし、
前記略Rの寸法が前記噴口の大きさの1/4から1/2の範囲に設定されているとともに、
前記噴口から前記洗浄対象に向かって略垂直に洗浄液を噴射する。
【0008】
これにより、噴口に向かう洗浄液の流れに方向性を付けることが可能であり、その結果、噴口から噴射されたときの洗浄液の広がりを抑制することができる。したがって、洗浄液の噴射を集中させることができるので、洗浄液の圧力低下を防止することが可能である。
【0009】
上記通路は、本発明の請求項1に記載のように、供給孔を流れる洗浄液が流入する入口部に、略R形状を設けている。
【0010】
これにより、噴口軸に交差するように供給孔を流れる洗浄液の流れが入口部に流入する際、流れの安定化が図れる。したがって、入口部で乱れを生じることで圧力損失が増加する現象を抑制できるので、洗浄液の圧力低下を防止し、その結果、効率的な洗浄が可能である。
【0011】
上記略Rの寸法は、本発明の請求項1に記載のように、噴口の大きさの1/4から1/2の範囲にある。
【0012】
これにより、噴口まで洗浄液をガイドする通路として、入口部での圧力損失の抑制を効果的に行なうことが可能である。
【0013】
本発明の請求項4によると、略R形状とは、一つのR寸法で形成されたR形状、複数のR寸法で前記一つのR形状に近似させたもの、および面取りとR形状を組合わせたもののいずれかである。
【0015】
本発明の請求項2によると、洗浄液を供給孔および噴口に導く接続管を有し、ノズル部の肉厚は、接続管の肉厚よりも厚くなっている。
【0016】
これにより、接続管をノズル部の外径より小さくすることが可能であるので、ノズル部の噴口から洗浄液を洗浄対象に向けて噴射した際、噴射した洗浄液の廃液の排出通路の拡大が図れる。したがって、洗浄対象に向かって噴射された洗浄液の廃液の排出性向上が図れる。
【0017】
本発明の請求項3によると、通路の長さは、噴口の大きさの5倍以下である。
【0018】
これにより、噴口から噴射された洗浄液が広がり易い通路の長さ、つまり噴口の大きさの5倍以下の通路の長さ程度しか確保ができないようなノズル部を備えた洗浄装置に好適である。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の洗浄装置を、具体化した実施形態を図面に従って説明する。
【0020】
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態の概略構成を示す構成図であって、図1(a)は部分的外観図、図1(b)は断面図である。図2は、図1(b)中のノズル部を拡大した部分拡大断面図である。
【0021】
図1に示すように、洗浄装置1は、円筒状の被洗浄部材8の内壁面(以下、内周面と呼ぶ)81を洗浄する。洗浄装置1は、支持部材20と、ノズル部材30と、駆動手段Mとを含んで構成されている。なお、この駆動手段Mは、被洗浄部材8およびノズル部材30(詳しくはノズル部31)のうち少なくとも一方を駆動して、洗浄対象である内周面81に沿ってノズル部31を相対移動可能なものであれば、螺旋状にノズル部31を移動させるものに限らず、周方向に移動した後、下方に移動する移動を1サイクルとして、このサイクルを繰返すものであってもよい。なお、これらの移動によって、洗浄対象の内周面81を全体として均一に洗浄する洗浄装置であることが望ましい。これにより、洗浄対象81の全面をムラなく、洗浄することができる。
【0022】
なお、本実施形態で説明する駆動手段Mは、以下ノズル部31を螺旋状(詳しくは、ノズル部を一回転させる間に、そのノズル部の下方へ移動するピッチが、ノズル部に配置される噴口の径とその数の積に相当する距離)に移動可能なものとして、説明する。
【0023】
支持部材20は、被洗浄部材8を支持可能である。支持部材20は、被洗浄部材8を支持するための支持部21を有している。この支持部21は、円筒状の被洗浄部材8を収容可能な環状体に形成されている。被洗浄部材8は、この支持部材21の内側に固定されている。
【0024】
ノズル部材30は、ノズル部31と、接続管32と、大径部33を備えている。ノズル部31の外径は、洗浄対象の内周81の内径よりもやや小さく、内周面81とノズル部31の外径つまり外周31aとの離間距離は約2mmに設定されている。接続管32はノズル部31よりも外径が小さくなるように形成され、洗浄液が流通可能となるように中空の管状に形成されている。ノズル部31の後述する噴口311から洗浄液が洗浄対象81に向けて噴射された際、ノズル部31ほど接続対象81に近接しないので、洗浄液が洗浄対象81に沿って流れる易く、つまり排出し易くなる。なお、大径部33は洗浄液が流通可能となるように中空の管状に形成され、その外径は接続管32の外径よりも大きい。
【0025】
ノズル部31には、洗浄液を噴射するための噴口311が設けられている。噴口311の軸は、ノズル部31の周方向に約90°間隔で4個所に径方向に延びるように配置されている。また、噴口311は噴射された洗浄液が内周面81に略垂直に当たるように形成されている。軸方向に延びる接続管32およびノズル部31内には、供給孔313が設けられ、ノズル部31へ供給する洗浄液の流れ(以下、軸方向に流れる洗浄液の軸方向の流れと呼ぶ)が形成されている。また、この供給孔313から噴口311内を流れる洗浄液の流れと、軸方向に流れる洗浄液の軸方向の流れとは交差している(本実実施形態では略直交している)。なお、噴口311内に形成され、洗浄液を流れる通路312等の詳細については、後述する。
【0026】
なお、本実施形態ではノズル部31が有する噴口311の数を4個で説明したが、4個に限らず、例えば2個、あるいは6個等であってもよい。
【0027】
洗浄装置1の外部には、洗浄液タンク10および加圧ポンプ11が配設されている。洗浄液は洗浄液タンク10から加圧ポンプ11によって汲み上げられる。この加圧ポンプ11は、汲み上げられた洗浄液を所定の圧力になるように圧送し、供給管12、大径部33および接続管を経由してノズル部31へ加圧された洗浄液を供給する。なお、この供給された洗浄液は、加圧ポンプ11によって例えば約5MPaに加圧されている。
【0028】
駆動手段Mは、回転駆動手段40と往復駆動手段50とからなり、ノズル部31(詳しくは、ノズル部材30)を周方向に回転および軸方向へ往復駆動する。回転駆動手段40と往復駆動手段50は、ノズル部31の回転速度および往復移動速度が所定の速度となるように制御手段6によって制御されている。制御手段6は、回転駆動手段40および往復駆動手段50の図示しない駆動モータ等の駆動部材に印加する電圧を制御することで、これら回転速度および往復移動速度を制御している。
【0029】
上述した構成を有する洗浄装置1による洗浄方法を以下説明する。被洗浄部材8を支持部材20の支持部21に固定する。ノズル部31は往復駆動手段50によって軸方向に駆動され、被洗浄部材8の内部に挿入される。被洗浄部材8の内部に挿入されたノズル部31は、被洗浄部材8の上端部8aすなわち洗浄対象81の上端とノズル部31の噴口311とが対向する位置まで移動する。上端部8と噴口311とが対向すると、洗浄液の噴射が開始される。洗浄液は、噴口311から径方向外側に向けて噴射される。このとき、噴口311から噴射された洗浄液は、図1(a)に示すように、被洗浄部材8の内周面81へ略垂直な噴流Jとなって打ち当てられる。噴射される洗浄液の圧力は、噴口311までの洗浄液を流す経路に流量抵抗がなければ、加圧ポンプ11によって加圧され、ノズル部31へ供給され洗浄液の圧力(本実施形態では、約5MPa)と同じになる。
【0030】
しかしながら、洗浄対象である内周面81の内側にノズル部31を配置し、駆動手段Mによって軸方向に移動しながら周方向に回転させるため、軸方向に延びる接続管32およびノズル部31つまり軸方向の洗浄液の流れる経路(詳しくは、供給孔313)に対して、噴口311内を流れる洗浄液の経路(詳しくは、通路312)は交差する。この洗浄液の経路が交差するところでは、洗浄液の流れが曲げられるため、流量抵抗が発生し、その結果、その流れに圧力損失が発生する。なお、通常、流体が流れる通路の内周面においても、その内周面に沿って流れる流体の距離に応じて圧力損失が同様に発生するが、その圧力損失は比較的小さい。つまり洗浄液の経路が交差するところは、特に圧力損失の増加が大きくなる恐れがある。
【0031】
これに対して、本実施形態では、噴口311までの洗浄液の流れをガイドする通路(詳しくは、軸方向の洗浄液の流れ経路である供給孔313から噴口311内に流れる径方向の流れ経路)312を有している。すなわち、図1(b)および図2に示すように、洗浄液の経路が交差するところつまり供給孔313内を軸方向に流れる洗浄液の軸方向の流れ(以下、供給孔の軸方向の流れと呼ぶ)が、流入する通路312の入口部312aには、略R形状が設けられている。これにより、流入する洗浄液の流れの安定化が図れる。その結果、噴口311から噴射される洗浄液の広がりを抑制することが可能である。したがって、洗浄液の噴射を集中させて洗浄対象の内周面81へ当てることができる。なお、この入口部312aに形成する略R形状は、洗浄液の流れの乱れを抑制し、流れの方向性を付けるガイド手段を構成する。
【0032】
略R形状となっていない入口部312aを有する比較例(図8参照)と比較して本実施形態の効果を以下図2に従って説明する。比較例の入口部312aでは、洗浄液の流れに乱れが生じ、その結果、縮流が発生する。この縮流が発生したままの状態で噴口311から洗浄液が噴射されると、噴射された洗浄液は広がり易い(図7参照)。これに対して、本実施形態では、図2に示すように、入口部312aに形成された略R形状に沿って流れ、洗浄液の流れの乱れが生じにくくすることができる。その結果、噴口311に向かって縮流となって流れる流れ状態を回避でき、従って噴射された洗浄液の広がりを抑制できる。
【0033】
なお、上記略Rの寸法は、噴口311の大きさの1/4から1/2の範囲にある。その寸法が噴口311の大きさの1/4より小さい場合には、その略R形状に沿う、安定した洗浄液の流れの形成が難しくなる。一方、その寸法が噴口311の大きさの1/2より大きい場合には、通路312のうちR形状を施した部分を除いたいわゆる噴孔部分が短くなるため、噴射した洗浄液の広がりは抑制されるものの、噴口311から内周面81へ略垂直に噴射する洗浄液の流れが略垂直から傾いて噴射される恐れがある。
【0034】
(変形例)
以下、本発明を適用した他の実施形態を説明する。なお、以下の実施形態においては、第1の実施形態と同じもしくは均等の構成には同一の符号を付し、説明を繰返さない。図3および図4は、それぞれ第1の変形例、第2の変形例に関わるノズル部31、特に入口部312aを拡大した部分拡大断面図である。
【0035】
第1の変形例としては、図3に示すように、第1の実施形態で説明した入口部312aに形成された一つの略R形状に代えて、複数の略R形状を組合わせたものにする。また、第2の変形例としては、図4に示すように、入口部312aに形成する形状として、面取りと略R形状の組合わせであってもよい。この構成によると、第1の実施形態と同様に、入口部312aに沿う安定した洗浄液の流れを形成することが可能である。その結果、噴射された洗浄液の広がりを抑制することができる。
【0036】
なお、以上説明した実施形態では、入口部312aの形状として、一つのR形状に限らず、一つのR形状に近似する複数のR形状からなる組合わせ、面取りとR形状の組合わせであってもよく、テーパ形状であってもよい。これにより、噴射された洗浄液の広がりを抑制することができ、洗浄対象81に噴射する洗浄液を集中させて、その洗浄液の圧力低下を防止することが可能である。その結果、効率的に洗浄することが可能である。
【0037】
さらになお、比較例(図8参照)のように入口部312aに、洗浄液の流れの乱れが生じ、縮流が発生したとしても、噴口311までの長さつまり通路312の長さがある程度長ければ(詳しくは、噴口311の大きさの5倍を超える長さ)、洗浄液の流れがその長さ分だけ流れる間に、回復され、縮流が緩和される。したがって、本実施形態は、その通路312の長さが十分確保できない(噴口311の大きさの5倍以下)ノズル部31を備えた洗浄装置に適用する場合に好適である。なお、噴口311の大きさの5倍を超える長さの通路312を有するノズル部31であっても、洗浄液の流れの乱れを抑制し、流れの方向性を付けする効果はある。
【0038】
なお、噴口311および通路312は、径方向に延び、径方向の洗浄液の流れを形成する噴孔を構成している。この噴孔と供給孔はその内部を流れる洗浄液の流れが交差している。
【0039】
(第2の実施形態)
第2の実施形態では、第1の実施形態で説明した通路312は、図5に示すように、下方に向かって傾斜している。図5は、本実施形態の構成を示す断面図である。本実施形態では、被洗浄部材8は、支持部材20によって図5の上下方向に支持され、その洗浄対象の内周面81が上下方向に延在している。したがって下方つまり洗浄液を排出する方向に向かって通路312が傾斜している(図5に示す水平線と噴口311軸のなす角度θ)ので、噴口311から噴射した洗浄液の廃液をスムーズに排出することが容易となる。その結果、噴射した洗浄液によって補足された異物等を廃液として速やかに排出することが可能である。
【0040】
(第3の実施形態)
第3の実施形態では、第1の実施形態で説明した内周面81に略垂直に噴射する噴口311に加えて、図6に示すように、下方に傾斜した通路322を有する噴口311をノズル部31に設けている。図6は、本実施形態の構成を示す断面図である。これにより、噴射した洗浄液の廃液を排出するための噴口321を設けることができる。その結果、排出を主目的とする噴口(以下、排出用噴口と呼ぶ)321から噴射した洗浄液によって、洗浄後の廃液を強制排出することが容易となる(図6参照)。なお、この排出用噴口321の位置は、噴口311の上、同じ高さ、または下であってもよい。排出用噴口321の径と数は、その合計断面積が洗浄用噴孔311の合計断面積の1/2から2倍を目安とする。
【0041】
以上説明した実施形態では、噴射した洗浄液によって補足された異物を含む廃液を速やかに排出する排出性を向上させることが可能である。
【0042】
なお、本発明の実施形態では、洗浄対象を内周面81としたが、外周面であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態の概略構成を示す構成図であって、図1(a)は部分的外観図、図1(b)は断面図である。
【図2】図1(b)中のノズル部を拡大した部分拡大断面図である。
【図3】第1の変形例に係わるノズル部を拡大した部分拡大断面図である。
【図4】第2の変形例に係わるノズル部を拡大した部分拡大断面図である。
【図5】第2の実施形態の構成を示す断面図である。
【図6】第3の実施形態の構成を示す断面図である。
【図7】比較例の構成を示す断面図である。
【図8】比較例に係わるノズル部を拡大した部分拡大断面図である。
【符号の説明】
1 洗浄装置
2 制御手段
8 被洗浄部材
81 内周面(洗浄対象)
20 支持部材
30 ノズル部材
31 ノズル部
311 噴口
312 通路
312a 入口部
313 供給孔
32 接続管
40 回転駆動手段
50 往復駆動手段
M 駆動手段

Claims (4)

  1. 被洗浄部材に洗浄液を噴射する噴口を複数配置されたノズル部と、前記被洗浄部材および前記ノズル部のうち少なくとも一方を駆動し、前記被洗浄部材の洗浄対象に沿って前記ノズル部を相対移動可能な駆動手段とを備えた洗浄装置であって、内燃機関へ燃料を噴射供給するインジェクタを前記被洗浄部材とし、前記被洗浄部材の洗浄対象として前記インジェクタの内周面を洗浄する洗浄装置において、
    前記ノズル部には、前記複数の噴口に洗浄液を導き、前記噴口軸に略交差する供給孔を有し、前記供給孔から前記噴口まで洗浄液の流れをガイドする通路が設けられ
    かつ、前記通路は、前記供給孔を流れる洗浄液が流入する入口部に、略R形状を設けている構成とし、前記略Rの寸法が前記噴口の大きさの1/4から1/2の範囲に設定されているとともに、
    前記噴口から前記洗浄対象に向かって略垂直に洗浄液を噴射することを特徴とする洗浄装置。
  2. 洗浄液を前記供給孔および前記噴口に導く接続管を有し、前記ノズル部の肉厚は、前記接続管の肉厚よりも厚くなっていることを特徴とする請求項1に記載の洗浄装置。
  3. 前記通路の長さは、前記噴口の大きさの5倍以下であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の洗浄装置。
  4. 前記略R形状とは、一つのR寸法で形成されたR形状、複数のR寸法で前記一つのR形状に近似させたもの、および面取りとR形状を組合わせたもののいずれかであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の洗浄装置。
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