JP2001352843A - 園芸用シート - Google Patents
園芸用シートInfo
- Publication number
- JP2001352843A JP2001352843A JP2000180838A JP2000180838A JP2001352843A JP 2001352843 A JP2001352843 A JP 2001352843A JP 2000180838 A JP2000180838 A JP 2000180838A JP 2000180838 A JP2000180838 A JP 2000180838A JP 2001352843 A JP2001352843 A JP 2001352843A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sheet
- heat insulating
- resin
- hollow particles
- insulating sheet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Protection Of Plants (AREA)
- Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 断熱性が良好であり、植物にとって生育や保
管に好適な環境を現出できる園芸用シートを提供する。 【解決手段】 園芸用シート10を、中空粒子および/
または気泡を内包する樹脂組成物からなる薄膜の断熱性
シートで構成する。種苗シート1を始めとして、植木鉢
やプランターの断熱用、各種の保管容器の断熱用などに
用いることができ、夜間や冬期においても、植物にとっ
て生育や保管に好適な環境を現出することができる。
管に好適な環境を現出できる園芸用シートを提供する。 【解決手段】 園芸用シート10を、中空粒子および/
または気泡を内包する樹脂組成物からなる薄膜の断熱性
シートで構成する。種苗シート1を始めとして、植木鉢
やプランターの断熱用、各種の保管容器の断熱用などに
用いることができ、夜間や冬期においても、植物にとっ
て生育や保管に好適な環境を現出することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、種苗シートを始め
として、植物の生育補助、保管などに好適に用いられる
園芸用シートに関するものである。
として、植物の生育補助、保管などに好適に用いられる
園芸用シートに関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、この種の園芸用
シートとしては、合成樹脂製のシートが一般的に使用さ
れているが、合成樹脂製のシートは、断熱性が良好でな
いために、夜間や冬期における植物の生育がよくなく、
場合によっては枯れてしまうこともあった。また、合成
樹脂製のシートでは、害虫を駆除する機能はない。
シートとしては、合成樹脂製のシートが一般的に使用さ
れているが、合成樹脂製のシートは、断熱性が良好でな
いために、夜間や冬期における植物の生育がよくなく、
場合によっては枯れてしまうこともあった。また、合成
樹脂製のシートでは、害虫を駆除する機能はない。
【0003】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、断熱性が良好
であり、植物にとって生育や保管に好適な環境を現出で
きる園芸用シートを提供することにある。
たものであり、その目的とするところは、断熱性が良好
であり、植物にとって生育や保管に好適な環境を現出で
きる園芸用シートを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の園芸用シートは、中空粒子および/または
気泡を内包する樹脂組成物からなる薄膜の断熱性シート
で構成したことを特徴としている。
め、本発明の園芸用シートは、中空粒子および/または
気泡を内包する樹脂組成物からなる薄膜の断熱性シート
で構成したことを特徴としている。
【0005】また、上記構成の園芸用シートにおいて、
断熱性シートは、中空粒子および/または気泡を内包す
る樹脂組成物が含浸性基材の少なくとも一部に含浸した
ものであることを特徴としている。
断熱性シートは、中空粒子および/または気泡を内包す
る樹脂組成物が含浸性基材の少なくとも一部に含浸した
ものであることを特徴としている。
【0006】また、上記構成の園芸用シートにおいて、
断熱性シートは、その片面もしくは両面に被覆層が積層
されたものであることを特徴としている。
断熱性シートは、その片面もしくは両面に被覆層が積層
されたものであることを特徴としている。
【0007】また、上記構成の園芸用シートにおいて、
断熱性シートが装飾を伴ったものであることを特徴とし
ている。
断熱性シートが装飾を伴ったものであることを特徴とし
ている。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
に基づいて説明する。
【0009】図1は本発明に係る園芸用シートを適用し
た種苗シートの斜視図である。同図に示すように、種苗
シート1は、細長い園芸用シート10に複数の定植孔2
を配列して形成されている。この種苗シート1の使い方
は従来のものと同様であり、土の表面にセットされた状
態で、定植孔2に植物の苗を固定して栽培するのに使用
される。そして、この種苗シート1を構成する園芸用シ
ート10は断熱性シートであるため、種苗シート1で覆
われた地面の熱が外気に逃げず、苗が良好に生育するこ
とができる。また、種苗シート1は、薄膜のシート状で
あるので、自由に切ったり抜いたりすることができる。
また、害虫忌避物質を予めシートに塗布又は練り込んで
おくことにより、害虫駆除の副次的効果も期待できる。
た種苗シートの斜視図である。同図に示すように、種苗
シート1は、細長い園芸用シート10に複数の定植孔2
を配列して形成されている。この種苗シート1の使い方
は従来のものと同様であり、土の表面にセットされた状
態で、定植孔2に植物の苗を固定して栽培するのに使用
される。そして、この種苗シート1を構成する園芸用シ
ート10は断熱性シートであるため、種苗シート1で覆
われた地面の熱が外気に逃げず、苗が良好に生育するこ
とができる。また、種苗シート1は、薄膜のシート状で
あるので、自由に切ったり抜いたりすることができる。
また、害虫忌避物質を予めシートに塗布又は練り込んで
おくことにより、害虫駆除の副次的効果も期待できる。
【0010】図2は本発明に係る園芸用シートを適用し
た植木鉢の断面図、図3は同じくプランターの断面図で
ある。図2に示す植木鉢3は内面及び外面の両方全てに
園芸用シート10を装着してあり、図3に示すプランタ
ー4は側壁の内外面に園芸用シート10を装着してあ
る。なお、植木鉢3とプランター4はプラスチック成形
品でも陶器製でもよい。このように、植木鉢やプランタ
ーの内側と外側の少なくとも一方に園芸用シート10を
装着しておけば、園芸用シート10が断熱シートである
ため、夜間や冬期でも土壌の保温が保たれる。
た植木鉢の断面図、図3は同じくプランターの断面図で
ある。図2に示す植木鉢3は内面及び外面の両方全てに
園芸用シート10を装着してあり、図3に示すプランタ
ー4は側壁の内外面に園芸用シート10を装着してあ
る。なお、植木鉢3とプランター4はプラスチック成形
品でも陶器製でもよい。このように、植木鉢やプランタ
ーの内側と外側の少なくとも一方に園芸用シート10を
装着しておけば、園芸用シート10が断熱シートである
ため、夜間や冬期でも土壌の保温が保たれる。
【0011】図4は本発明に係る園芸用シートを適用し
た腐葉土の調製・保管容器の断面図である。同図に示す
ように、この保管容器5は、容器本体6と蓋7の組合せ
からなっており、容器本体6の内面全体と外面の一部に
園芸用シート10が装着され、また蓋7の内外面の一部
に園芸用シート10が装着されている。このように、容
器の内側と外側の少なくとも一方に園芸用シート10を
装着しておけば、容器の中の熱が逃げないので、季節に
関わらず、常時良好な腐葉土を作ることができる。
た腐葉土の調製・保管容器の断面図である。同図に示す
ように、この保管容器5は、容器本体6と蓋7の組合せ
からなっており、容器本体6の内面全体と外面の一部に
園芸用シート10が装着され、また蓋7の内外面の一部
に園芸用シート10が装着されている。このように、容
器の内側と外側の少なくとも一方に園芸用シート10を
装着しておけば、容器の中の熱が逃げないので、季節に
関わらず、常時良好な腐葉土を作ることができる。
【0012】図5は本発明に係る園芸用シートを適用し
た薦(こも)を巻いた樹木の斜視図である。薦とは、樹
木の幹に巻き付けて害虫を駆除するためのものである。
樹木の害虫は冬期になると暖かい場所を好んで仮死状態
になる。そこで、例えば首都圏では12月頃に、通常薦
と称するわらで編んだ幅30cm位の筵(むしろ)を松
などの幹に1周以上巻き付け、その上から荒縄などで縛
って固定しておく。すると、害虫は幹を上って暖かいわ
らの中に潜り込んでじっとしている。立春の頃にそのわ
らをそっと外し、全て燃やしてしまう。これにより害虫
の駆除を実に効果的に行うことができるというものであ
る。
た薦(こも)を巻いた樹木の斜視図である。薦とは、樹
木の幹に巻き付けて害虫を駆除するためのものである。
樹木の害虫は冬期になると暖かい場所を好んで仮死状態
になる。そこで、例えば首都圏では12月頃に、通常薦
と称するわらで編んだ幅30cm位の筵(むしろ)を松
などの幹に1周以上巻き付け、その上から荒縄などで縛
って固定しておく。すると、害虫は幹を上って暖かいわ
らの中に潜り込んでじっとしている。立春の頃にそのわ
らをそっと外し、全て燃やしてしまう。これにより害虫
の駆除を実に効果的に行うことができるというものであ
る。
【0013】図5に示す薦は、幅30cm位の帯状の園
芸用シート10からなるもので、これを樹木の幹8に巻
いてある。このように従来のわらに代えて園芸用シート
10を薦に用いることにより、材質、触感、柔軟性等に
ついて樹木に対応したものを選ぶことができる。そし
て、冬期の雨や雪から幹側を遮断して害虫に快適な環境
を作ることができる。また、シートの表面に化粧を施す
ことにより意匠性に富んだデザインを付与できる。ま
た、シートにオレフィン系素材を用いることにより、火
災で燃焼してもダイオキシンなどの有害ガスが出ない。
また、昆虫フェロモンなどを予めシートに塗布又は練り
込んでおくことにより、雄又は雌だけを誘引して生殖阻
害効果を持たせることもできる。また、シート状である
ため、スナップ、マジックテープ(登録商標)、粘着剤
などを用いて容易に固定する工夫も可能である。
芸用シート10からなるもので、これを樹木の幹8に巻
いてある。このように従来のわらに代えて園芸用シート
10を薦に用いることにより、材質、触感、柔軟性等に
ついて樹木に対応したものを選ぶことができる。そし
て、冬期の雨や雪から幹側を遮断して害虫に快適な環境
を作ることができる。また、シートの表面に化粧を施す
ことにより意匠性に富んだデザインを付与できる。ま
た、シートにオレフィン系素材を用いることにより、火
災で燃焼してもダイオキシンなどの有害ガスが出ない。
また、昆虫フェロモンなどを予めシートに塗布又は練り
込んでおくことにより、雄又は雌だけを誘引して生殖阻
害効果を持たせることもできる。また、シート状である
ため、スナップ、マジックテープ(登録商標)、粘着剤
などを用いて容易に固定する工夫も可能である。
【0014】本発明の園芸用シートは、中空粒子および
/または気泡を内包する樹脂組成物からなる断熱性シー
トからなるが、この断熱性シートは、ポリエチレン樹脂
やポリプロピレン樹脂等の合成樹脂の発泡シートであっ
てもよい。
/または気泡を内包する樹脂組成物からなる断熱性シー
トからなるが、この断熱性シートは、ポリエチレン樹脂
やポリプロピレン樹脂等の合成樹脂の発泡シートであっ
てもよい。
【0015】断熱性シートの厚みとしては、厚い方が断
熱性能が優れているが、剛性が増して、園芸用シートと
して使いにくくなるので、0.2〜10mm程度が好ま
しく、より好ましくは0.5〜5mm程度である。
熱性能が優れているが、剛性が増して、園芸用シートと
して使いにくくなるので、0.2〜10mm程度が好ま
しく、より好ましくは0.5〜5mm程度である。
【0016】図6は含浸タイプの断熱性シートを例示し
た断面図で、図6(A)の断熱性シート20は、高分子
マトリックス21中に中空粒子22を内包した樹脂組成
物が含浸性基材24に含浸したもの、図6(B)の断熱
性シート20は、高分子マトリックス21中に気泡23
を内包した樹脂組成物が含浸性基材24に含浸したも
の、図6(C)の断熱性シート20は、高分子マトリッ
クス21中に中空粒子22および気泡23の両方を内包
した樹脂組成物が含浸性基材24に含浸したものであ
る。
た断面図で、図6(A)の断熱性シート20は、高分子
マトリックス21中に中空粒子22を内包した樹脂組成
物が含浸性基材24に含浸したもの、図6(B)の断熱
性シート20は、高分子マトリックス21中に気泡23
を内包した樹脂組成物が含浸性基材24に含浸したも
の、図6(C)の断熱性シート20は、高分子マトリッ
クス21中に中空粒子22および気泡23の両方を内包
した樹脂組成物が含浸性基材24に含浸したものであ
る。
【0017】なお、含浸タイプにおいては、含浸性基材
24の一方の面から他方の面に到達しない部分含浸(厚
み方向の一部への含浸)を行って、他方の面の近傍に未
含浸の部分を残すこともあり、未含浸の部分には接着剤
が浸透しやすいので、接着性を向上させることができ
る。
24の一方の面から他方の面に到達しない部分含浸(厚
み方向の一部への含浸)を行って、他方の面の近傍に未
含浸の部分を残すこともあり、未含浸の部分には接着剤
が浸透しやすいので、接着性を向上させることができ
る。
【0018】中空粒子および/または気泡を内包する樹
脂組成物からなるシートの単独タイプのものは、図6に
示す含浸タイプのものから、含浸性基材24を除いたも
のであり、含浸性基材24を除去し、片面に基材を積層
したものが、積層タイプに相当する。
脂組成物からなるシートの単独タイプのものは、図6に
示す含浸タイプのものから、含浸性基材24を除いたも
のであり、含浸性基材24を除去し、片面に基材を積層
したものが、積層タイプに相当する。
【0019】断熱性シート20に被覆層を積層した形態
を採ることもできる。図7は断熱性シート20に被覆層
を積層した例で、図7(A)は断熱性シート20の片面
に被覆層25を積層した例を示しており、図7(B)は
断熱性シート20の両面に被覆層25を積層した例を示
している。被覆層25を積層することにより、断熱性シ
ート20の表面を平滑化し、接着剤や着色、印刷を良好
にし、また素材にもよるが、断熱性シート表面の強度を
向上させるか、もしくは断熱性シートの吸湿性を抑制す
ることができる。
を採ることもできる。図7は断熱性シート20に被覆層
を積層した例で、図7(A)は断熱性シート20の片面
に被覆層25を積層した例を示しており、図7(B)は
断熱性シート20の両面に被覆層25を積層した例を示
している。被覆層25を積層することにより、断熱性シ
ート20の表面を平滑化し、接着剤や着色、印刷を良好
にし、また素材にもよるが、断熱性シート表面の強度を
向上させるか、もしくは断熱性シートの吸湿性を抑制す
ることができる。
【0020】中空粒子としては、アクリル、アクリルニ
トリル等のアクリル系樹脂、ポリスチレン樹脂等の合成
樹脂を素材とする有機質のものや、シリカ、アルミナ等
を主成分とする無機質のものがあり、天然品としては、
火山性のシラスバルーンのようなものも利用できる。ま
た、後述する親水性や疎水性の中空粒子も使用可能であ
る。
トリル等のアクリル系樹脂、ポリスチレン樹脂等の合成
樹脂を素材とする有機質のものや、シリカ、アルミナ等
を主成分とする無機質のものがあり、天然品としては、
火山性のシラスバルーンのようなものも利用できる。ま
た、後述する親水性や疎水性の中空粒子も使用可能であ
る。
【0021】また、気泡を発生させるための発泡剤の一
種であるマイクロカプセル型のものであって、予め発泡
させたものを使用することもでき、このようなマイクロ
カプセル型発泡剤の発泡済のものも中空粒子として扱え
る。マイクロカプセル型発泡剤の発泡済のものの例とし
て、松本油脂製薬(株)製の中空粒子(品番で「F−8
0ED」、もしくは「F−80E」)は、密度が0.0
2g/cm3 と小さいので、熱伝導性の抑制に効果的で
あり、使用することが好ましい。
種であるマイクロカプセル型のものであって、予め発泡
させたものを使用することもでき、このようなマイクロ
カプセル型発泡剤の発泡済のものも中空粒子として扱え
る。マイクロカプセル型発泡剤の発泡済のものの例とし
て、松本油脂製薬(株)製の中空粒子(品番で「F−8
0ED」、もしくは「F−80E」)は、密度が0.0
2g/cm3 と小さいので、熱伝導性の抑制に効果的で
あり、使用することが好ましい。
【0022】一般的に入手が可能で、利用できる中空粒
子の粒径は、0.3〜300μmの範囲であり、これら
の中から選択して1種類または2種類以上を使用する。
子の粒径は、0.3〜300μmの範囲であり、これら
の中から選択して1種類または2種類以上を使用する。
【0023】中空粒子自体は比較的丈夫なため、圧縮等
の外力にも耐えるが、中空粒子を合成樹脂塗料組成物、
特に合成樹脂エマルジョン系塗料組成物に分散させると
きは、攪拌操作により塗料組成物中に気泡が入り込みや
すい。
の外力にも耐えるが、中空粒子を合成樹脂塗料組成物、
特に合成樹脂エマルジョン系塗料組成物に分散させると
きは、攪拌操作により塗料組成物中に気泡が入り込みや
すい。
【0024】気泡は、断熱性を向上させる上で役立つの
で、意図的に気泡を発生させたり、或いは、マイクロカ
プセル型や分解型等の化学発泡剤等を使用して発泡さ
せ、気泡を発生させるとよい。中空粒子を伴わず、気泡
のみでも断熱性を与えることができる。
で、意図的に気泡を発生させたり、或いは、マイクロカ
プセル型や分解型等の化学発泡剤等を使用して発泡さ
せ、気泡を発生させるとよい。中空粒子を伴わず、気泡
のみでも断熱性を与えることができる。
【0025】中空粒子または気泡のいずれかを利用して
断熱性シートを作製して使用したり、中空粒子および気
泡を合成樹脂塗料組成物中に分散させたものを用いて断
熱性シートを作製して使用すると、中空粒子および/ま
たは気泡のつぶれにより、断熱性が経時的に低下する傾
向が見られるので、断熱性シートの耐圧縮性を向上させ
るため、中空粒子の選択を次のような3通りの方式で行
うことが好ましい。 (1)粒径の異なる中空粒子のブレンド。 (2)親水性中空粒子の疎水性中空粒子とのブレンド。 (3)粒径の異なる親水性中空粒子と疎水性中空粒子と
のブレンド。
断熱性シートを作製して使用したり、中空粒子および気
泡を合成樹脂塗料組成物中に分散させたものを用いて断
熱性シートを作製して使用すると、中空粒子および/ま
たは気泡のつぶれにより、断熱性が経時的に低下する傾
向が見られるので、断熱性シートの耐圧縮性を向上させ
るため、中空粒子の選択を次のような3通りの方式で行
うことが好ましい。 (1)粒径の異なる中空粒子のブレンド。 (2)親水性中空粒子の疎水性中空粒子とのブレンド。 (3)粒径の異なる親水性中空粒子と疎水性中空粒子と
のブレンド。
【0026】上記(1)の粒径の異なる中空粒子のブレ
ンドで、大きい中空粒子の間を小さい中空粒子が埋める
ためには、大きい方の中空粒子の直径aと小さい方の中
空粒子の直径bの関係は、b≧a(2−31/2 )/3
1/2 であり、これを計算すると、b≧0.155aであ
る。また、最も疎な充填である体心立方の場合には、b
=a(2−21/2 )/21/2 であり、これを計算する
と、b=0.414aである。したがって、0.155
a≦b≦0.414aとなり、直径aの中空粒子にブレ
ンドするための中空粒子の直径bが規定される。
ンドで、大きい中空粒子の間を小さい中空粒子が埋める
ためには、大きい方の中空粒子の直径aと小さい方の中
空粒子の直径bの関係は、b≧a(2−31/2 )/3
1/2 であり、これを計算すると、b≧0.155aであ
る。また、最も疎な充填である体心立方の場合には、b
=a(2−21/2 )/21/2 であり、これを計算する
と、b=0.414aである。したがって、0.155
a≦b≦0.414aとなり、直径aの中空粒子にブレ
ンドするための中空粒子の直径bが規定される。
【0027】因みに、最も密な六方細密充填の場合に、
直径aの中空粒子の空隙に直径bの中空粒子が隙間な
く、ちょうど入り込むためには、b=2a(11/3)
1/2 /3であり、これを計算すると、b=0.277a
である。
直径aの中空粒子の空隙に直径bの中空粒子が隙間な
く、ちょうど入り込むためには、b=2a(11/3)
1/2 /3であり、これを計算すると、b=0.277a
である。
【0028】先に述べたように、入手し得る中空粒子の
粒径は、0.3〜300μmの範囲であるので、この中
から、上記の関係を満たす中空粒子の大小の組み合わせ
を選択して使用する。
粒径は、0.3〜300μmの範囲であるので、この中
から、上記の関係を満たす中空粒子の大小の組み合わせ
を選択して使用する。
【0029】上記において、直径aの中空粒子の単位当
たりの粒子の数N(a)と、直径bの中空粒子が入れる
空隙の数N(b)との関係は、六方細密の場合で、N
(b)/N(a)=8:6であり、体心立方の場合、N
(b)/N(a)=4:2である。これを整理すると、
1/2≦N(a)/N(b)≦3/4であり、それぞれ
の直径の中空粒子をブレンドする際の重量比は、充填の
疎密の度合いを決めた後、中空粒子の数の比、各中空粒
子の比重・粒径からの計算で求める。
たりの粒子の数N(a)と、直径bの中空粒子が入れる
空隙の数N(b)との関係は、六方細密の場合で、N
(b)/N(a)=8:6であり、体心立方の場合、N
(b)/N(a)=4:2である。これを整理すると、
1/2≦N(a)/N(b)≦3/4であり、それぞれ
の直径の中空粒子をブレンドする際の重量比は、充填の
疎密の度合いを決めた後、中空粒子の数の比、各中空粒
子の比重・粒径からの計算で求める。
【0030】上記(1)の粒径の異なる中空粒子のブレ
ンドを、このような条件下で行い、高分子マトリックス
中に分散させて作製した断熱性シートは、気泡のある部
分では、直径の小さい方の中空粒子が直径の大きい方の
中空粒子の間に充填されて補強されるため、耐圧縮性が
強化され、つぶれにくい構造となる。
ンドを、このような条件下で行い、高分子マトリックス
中に分散させて作製した断熱性シートは、気泡のある部
分では、直径の小さい方の中空粒子が直径の大きい方の
中空粒子の間に充填されて補強されるため、耐圧縮性が
強化され、つぶれにくい構造となる。
【0031】上記(2)の親水性中空粒子と疎水性中空
粒子とのブレンドでは、疎水性の中空粒子が空気との親
水性の方がより高いために、分散の際に塗料組成物中に
取り込まれた気泡を疎水性の中空粒子が取り囲み、外側
が疎水性の二次的な粒子を作り、親水性の中空粒子およ
び親水性の樹脂の間に分散した形の断熱性シートとな
る。
粒子とのブレンドでは、疎水性の中空粒子が空気との親
水性の方がより高いために、分散の際に塗料組成物中に
取り込まれた気泡を疎水性の中空粒子が取り囲み、外側
が疎水性の二次的な粒子を作り、親水性の中空粒子およ
び親水性の樹脂の間に分散した形の断熱性シートとな
る。
【0032】ここで、親水性の中空粒子とは、材質が、
ガラス、シリカ、シリカ・アルミナ、セラミック、シラ
ス、中空プラスチック、または中空繊維等からなるもの
であり、また、疎水性の中空粒子としては、これらの親
水性の粒子に疎水化処理を行ったものがある。親水性中
空粒子と疎水性中空粒子の混合比は、形成したい気泡の
大きさ、各中空粒子の粒径および比重から計算で求め
る。
ガラス、シリカ、シリカ・アルミナ、セラミック、シラ
ス、中空プラスチック、または中空繊維等からなるもの
であり、また、疎水性の中空粒子としては、これらの親
水性の粒子に疎水化処理を行ったものがある。親水性中
空粒子と疎水性中空粒子の混合比は、形成したい気泡の
大きさ、各中空粒子の粒径および比重から計算で求め
る。
【0033】上記(3)の粒径の異なる親水性中空粒子
と疎水性中空粒子とのブレンドは、上記の(1)および
(2)の方式の手段を合わせたもので、粒径の小さい疎
水性粒子と粒径の大きい中空粒子とが混合された中空粒
子の間に気泡を有した構造の断熱性シートが得られる。
この方式では、粒径の大きい中空粒子の間に粒径の小さ
い疎水性粒子が充填されるので、中空粒子の間に形成さ
れる気泡の壁が強化され、つぶれにくい構造の断熱性シ
ートが得られる。
と疎水性中空粒子とのブレンドは、上記の(1)および
(2)の方式の手段を合わせたもので、粒径の小さい疎
水性粒子と粒径の大きい中空粒子とが混合された中空粒
子の間に気泡を有した構造の断熱性シートが得られる。
この方式では、粒径の大きい中空粒子の間に粒径の小さ
い疎水性粒子が充填されるので、中空粒子の間に形成さ
れる気泡の壁が強化され、つぶれにくい構造の断熱性シ
ートが得られる。
【0034】高分子マトリックスとしては、次に挙げる
ような樹脂が使用できる。例えば、ニトロセルロース、
酢酸セルロース、酪酢酸セルロース、エチルセルロー
ス、ポリアミド樹脂、塩化ゴム、環化ゴム、ポリアミド
樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、塩化ビニル/酢酸ビニル共
重合樹脂、エチレン/酢酸ビニル共重合樹脂、塩素化ポ
リプロピレン、もしくはアクリル樹脂等の熱可塑性樹脂
の有機溶剤溶液、ユリア樹脂、メラミン樹脂、フェノー
ル樹脂、レゾルシノール樹脂、フラン樹脂、エポキシ樹
脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリ
イミド、ポリアミドイミド、ポリベンツイミダゾール、
ポリベンゾチアゾールもしくはポリウレタン樹脂等の熱
硬化性樹脂であり、これらの樹脂は、水または有機溶剤
に溶解した樹脂溶液とすることができる。
ような樹脂が使用できる。例えば、ニトロセルロース、
酢酸セルロース、酪酢酸セルロース、エチルセルロー
ス、ポリアミド樹脂、塩化ゴム、環化ゴム、ポリアミド
樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、塩化ビニル/酢酸ビニル共
重合樹脂、エチレン/酢酸ビニル共重合樹脂、塩素化ポ
リプロピレン、もしくはアクリル樹脂等の熱可塑性樹脂
の有機溶剤溶液、ユリア樹脂、メラミン樹脂、フェノー
ル樹脂、レゾルシノール樹脂、フラン樹脂、エポキシ樹
脂、不飽和ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリ
イミド、ポリアミドイミド、ポリベンツイミダゾール、
ポリベンゾチアゾールもしくはポリウレタン樹脂等の熱
硬化性樹脂であり、これらの樹脂は、水または有機溶剤
に溶解した樹脂溶液とすることができる。
【0035】あるいは、スチレンマレイン樹脂、ポリ酢
酸ビニル樹脂、アクリル系樹脂、もしくはウレタン系の
エマルジョン、または、天然ゴム、再生ゴム、スチレン
−ブタジエンゴム、アクリルニトリル−ブタジエンゴ
ム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、ポリスルフィドゴ
ム、シリコーンゴム、ポリウレタンゴム、ステレオゴム
(合成天然ゴム)、エチレンプロピレンゴム、もしくは
ブロックコポリマーゴム(SBS、SIS、SEBS
等)も使用することができ、これらの樹脂は、有機溶剤
溶液ないしラテックス等として利用することができる。
酸ビニル樹脂、アクリル系樹脂、もしくはウレタン系の
エマルジョン、または、天然ゴム、再生ゴム、スチレン
−ブタジエンゴム、アクリルニトリル−ブタジエンゴ
ム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、ポリスルフィドゴ
ム、シリコーンゴム、ポリウレタンゴム、ステレオゴム
(合成天然ゴム)、エチレンプロピレンゴム、もしくは
ブロックコポリマーゴム(SBS、SIS、SEBS
等)も使用することができ、これらの樹脂は、有機溶剤
溶液ないしラテックス等として利用することができる。
【0036】気泡を生じさせるには、機械的に気体、特
に不活性ガス、好ましくは低熱伝導性のガスの泡を塗料
組成物中に取り込んで、含浸性基材に含浸させ、加熱発
泡させる場合と、以下に述べるような有機化合物からな
る化学発泡剤を塗料組成物中に配合して含浸させ、加熱
発泡させる場合とがある。
に不活性ガス、好ましくは低熱伝導性のガスの泡を塗料
組成物中に取り込んで、含浸性基材に含浸させ、加熱発
泡させる場合と、以下に述べるような有機化合物からな
る化学発泡剤を塗料組成物中に配合して含浸させ、加熱
発泡させる場合とがある。
【0037】発泡剤と言うと、一般的には、分解型等の
化学発泡剤を指すことが多いが、ここでは、機械的な方
法における泡も含めて、発泡剤と称することとし、いず
れも利用し得る。
化学発泡剤を指すことが多いが、ここでは、機械的な方
法における泡も含めて、発泡剤と称することとし、いず
れも利用し得る。
【0038】化学発泡剤としては、アゾジカルボンアミ
ド、アビゾスイソブチロニトリル、バリウムアゾジカル
ボキシラート、もしくはp−トルエンスルホニルセミカ
ルバジド等のアジ系発泡剤、ベンゼンスルホニルヒドラ
ジド、p−トルエンスルホニルヒドラジド、もしくは
4,4’−オキシビスベンゼンスルホニルヒドラジド等
のスルホニルヒドラジド系、ジニトロソペンタメチレン
テトラミン等のニトロソ系、重炭酸ナトリウム、もしく
は重炭酸アンモニウムがある。
ド、アビゾスイソブチロニトリル、バリウムアゾジカル
ボキシラート、もしくはp−トルエンスルホニルセミカ
ルバジド等のアジ系発泡剤、ベンゼンスルホニルヒドラ
ジド、p−トルエンスルホニルヒドラジド、もしくは
4,4’−オキシビスベンゼンスルホニルヒドラジド等
のスルホニルヒドラジド系、ジニトロソペンタメチレン
テトラミン等のニトロソ系、重炭酸ナトリウム、もしく
は重炭酸アンモニウムがある。
【0039】発泡剤の作用から見ると機械的なガスの泡
に近いものとして、アクリロニトリル樹脂等を素材とす
る外壁にイソブタン、ネオペンタン等の低沸点炭化水素
を内包させたマイクロカプセル型発泡剤があり、比較的
低温での発泡に適している。なお、化学発泡剤を使用す
るときは、必要に応じ、発泡温度を低下させて発泡しや
すくするための発泡助剤を使用してもよい。このような
マイクロカプセル型発泡剤としては、例えば、松本油脂
製薬(株)製の発泡剤(品番で「F−46」、「F−5
0」、「F−55」、「F−80」、もしくは「F−8
5」)が使用でき、これらは、発泡倍率も20倍以上あ
り、好ましい。
に近いものとして、アクリロニトリル樹脂等を素材とす
る外壁にイソブタン、ネオペンタン等の低沸点炭化水素
を内包させたマイクロカプセル型発泡剤があり、比較的
低温での発泡に適している。なお、化学発泡剤を使用す
るときは、必要に応じ、発泡温度を低下させて発泡しや
すくするための発泡助剤を使用してもよい。このような
マイクロカプセル型発泡剤としては、例えば、松本油脂
製薬(株)製の発泡剤(品番で「F−46」、「F−5
0」、「F−55」、「F−80」、もしくは「F−8
5」)が使用でき、これらは、発泡倍率も20倍以上あ
り、好ましい。
【0040】これらの発泡剤を用いた塗料組成物を、含
浸性基材に塗布ないし含浸させ、加熱発泡させる場合に
は、乾燥させた後の膜厚の0.1〜100倍とすること
が好ましく、0.1倍未満では、発泡による断熱性向上
効果が乏しく、100倍を越えると、断熱性はあるもの
の、圧縮強度が低下するため、つぶれやすくなるためで
ある。
浸性基材に塗布ないし含浸させ、加熱発泡させる場合に
は、乾燥させた後の膜厚の0.1〜100倍とすること
が好ましく、0.1倍未満では、発泡による断熱性向上
効果が乏しく、100倍を越えると、断熱性はあるもの
の、圧縮強度が低下するため、つぶれやすくなるためで
ある。
【0041】含浸性基材としては、天然繊維、合成繊
維、ロックウール、ガラス繊維、炭素繊維等の繊維を原
料として製造されたフェルト、不織布、布、もしくはこ
れらの前記繊維を原料として抄造された紙(特に低密度
紙)、またはセラミックスシート等のシートであって、
これらのいずれかの単層のシート、同じものどうしの2
枚以上を積層した、同種のシートの複合シート、もしく
は、これらのシートから選ばれた任意の異なるシートを
2枚以上積層した、異種のシートの複合シートが使用で
きる。片面に含浸性がないか、もしくは乏しいシートで
もよく、例えば、低透湿性シート等が積層されていても
よい。低透湿性シートは意匠性を付与させた化粧シート
であってもよく、この化粧シートは単層であっても2層
以上からなる積層体であっても構わない。
維、ロックウール、ガラス繊維、炭素繊維等の繊維を原
料として製造されたフェルト、不織布、布、もしくはこ
れらの前記繊維を原料として抄造された紙(特に低密度
紙)、またはセラミックスシート等のシートであって、
これらのいずれかの単層のシート、同じものどうしの2
枚以上を積層した、同種のシートの複合シート、もしく
は、これらのシートから選ばれた任意の異なるシートを
2枚以上積層した、異種のシートの複合シートが使用で
きる。片面に含浸性がないか、もしくは乏しいシートで
もよく、例えば、低透湿性シート等が積層されていても
よい。低透湿性シートは意匠性を付与させた化粧シート
であってもよく、この化粧シートは単層であっても2層
以上からなる積層体であっても構わない。
【0042】フェルトは、元来は、獣毛を集めて、加湿
・加熱しつつ加圧して絡ませ、シート化したものである
が、現在では、原料として天然繊維以外に合成繊維、ロ
ックウール、炭素繊維等も使用されている。不織布は、
繊維(天然繊維も扱うが、通常は合成繊維)を紡糸せず
に直接、機械的、熱的、または化学的な手段により交絡
させてシート化したものである。また、紙は、植物繊維
その他の繊維を絡み合わせ、膠着させて製造したもの
(JISの定義による)である。
・加熱しつつ加圧して絡ませ、シート化したものである
が、現在では、原料として天然繊維以外に合成繊維、ロ
ックウール、炭素繊維等も使用されている。不織布は、
繊維(天然繊維も扱うが、通常は合成繊維)を紡糸せず
に直接、機械的、熱的、または化学的な手段により交絡
させてシート化したものである。また、紙は、植物繊維
その他の繊維を絡み合わせ、膠着させて製造したもの
(JISの定義による)である。
【0043】これらの定義から見ても明らかなように、
フェルト、不織布、および紙は、思い浮かべる代表的な
製品どうしは相違して見えるものの、本質的には互いに
区別のつきにくいものであり、ただ、一般的な紙が、そ
の他のものに比べ、密度が高い点で相違する。
フェルト、不織布、および紙は、思い浮かべる代表的な
製品どうしは相違して見えるものの、本質的には互いに
区別のつきにくいものであり、ただ、一般的な紙が、そ
の他のものに比べ、密度が高い点で相違する。
【0044】紙類としては、薄葉紙、クラフト紙、チタ
ン紙、樹脂含浸紙、リンター紙、板紙、石膏ボード用原
紙、和紙等も使用できる。より好ましい超低密度紙は、
密度が0.1〜0.5g/cm3 が一般的で、一例とし
て0.2g/cm3 程度のものである。
ン紙、樹脂含浸紙、リンター紙、板紙、石膏ボード用原
紙、和紙等も使用できる。より好ましい超低密度紙は、
密度が0.1〜0.5g/cm3 が一般的で、一例とし
て0.2g/cm3 程度のものである。
【0045】フェルト、不織布、および布を含めた場合
も、密度が0.01〜1g/cm3、好ましくは、0.
02〜0.5g/cm3 、より好ましくは、0.02〜
0.25g/cm3 である。下限未満であると強度が低
くなり、取扱い時に損傷の恐れが増加し、上限を越える
と、断熱性が不十分になる。
も、密度が0.01〜1g/cm3、好ましくは、0.
02〜0.5g/cm3 、より好ましくは、0.02〜
0.25g/cm3 である。下限未満であると強度が低
くなり、取扱い時に損傷の恐れが増加し、上限を越える
と、断熱性が不十分になる。
【0046】布については、繊維としては中空繊維等の
断熱性繊維を使用したものが好ましいが、必ずしも、中
空繊維等の断熱性繊維でない、通常の繊維を使用したも
のでも、目付量の少ない、粗い布であれば、使用可能で
ある。
断熱性繊維を使用したものが好ましいが、必ずしも、中
空繊維等の断熱性繊維でない、通常の繊維を使用したも
のでも、目付量の少ない、粗い布であれば、使用可能で
ある。
【0047】セラミックスは耐熱性の必要な高温領域の
断熱材として主に用いられている。通常、ここで用いら
れるセラミックスは珪酸カルシウムなど熱伝導率の低い
焼結成型体である。セラミックスシートはこのようなセ
ラミックスを繊維状に加工し、シート状にしたもので、
各種厚みの製品も市販されている。セラミックスシート
の密度としては0.8〜2.3g/cm3 、厚みとして
は0.2〜5.0mm程度が好ましい。
断熱材として主に用いられている。通常、ここで用いら
れるセラミックスは珪酸カルシウムなど熱伝導率の低い
焼結成型体である。セラミックスシートはこのようなセ
ラミックスを繊維状に加工し、シート状にしたもので、
各種厚みの製品も市販されている。セラミックスシート
の密度としては0.8〜2.3g/cm3 、厚みとして
は0.2〜5.0mm程度が好ましい。
【0048】なお、上記において繊維としては、木綿、
麻、もしくは羊毛等の天然繊維の単独、もしくは異なる
2種以上、または、レーヨン、ナイロン、ポリエステ
ル、もしくはアクリル等の合成繊維の単独、もしくは異
なる2種以上、ロックウール、ガラス繊維、炭素繊維、
チタン酸カリウム繊維、アルミナ繊維、もしくはシリカ
繊維等が使用できる。紙の場合には、主に植物繊維のパ
ルプが使用される。また、セラミックスシートを構成す
る素材としては、狭義のセラミックスであるケイ酸塩に
限らず、アルミナ、シリカ、もしくはジルコニアの単
独、もしくは異なる2種以上が使用できる。
麻、もしくは羊毛等の天然繊維の単独、もしくは異なる
2種以上、または、レーヨン、ナイロン、ポリエステ
ル、もしくはアクリル等の合成繊維の単独、もしくは異
なる2種以上、ロックウール、ガラス繊維、炭素繊維、
チタン酸カリウム繊維、アルミナ繊維、もしくはシリカ
繊維等が使用できる。紙の場合には、主に植物繊維のパ
ルプが使用される。また、セラミックスシートを構成す
る素材としては、狭義のセラミックスであるケイ酸塩に
限らず、アルミナ、シリカ、もしくはジルコニアの単
独、もしくは異なる2種以上が使用できる。
【0049】以上のような素材を用いて、断熱性シート
を製造するには、高分子マトリックスを構成する樹脂、
好ましくはその樹脂の水溶液、もしくは有機溶剤溶液、
またはエマルジョンと、中空粒子および/または発泡
剤、さらには必要に応じ配合しうる各種の添加剤を混合
し、塗料組成物を調製してシート化する。シート化の方
法としては、剥離性基体に塗布し乾燥後に剥がすキャス
ティング法、基体に塗布して基体が付着したままで製品
とする方法、含浸性基材に含浸して乾燥させる方法等を
利用する。
を製造するには、高分子マトリックスを構成する樹脂、
好ましくはその樹脂の水溶液、もしくは有機溶剤溶液、
またはエマルジョンと、中空粒子および/または発泡
剤、さらには必要に応じ配合しうる各種の添加剤を混合
し、塗料組成物を調製してシート化する。シート化の方
法としては、剥離性基体に塗布し乾燥後に剥がすキャス
ティング法、基体に塗布して基体が付着したままで製品
とする方法、含浸性基材に含浸して乾燥させる方法等を
利用する。
【0050】含浸を行うには、含浸用塗料組成物を満た
した槽の中に含浸性基材を浸す方法(いわゆるディッピ
ング)によるか、公知の塗布手段により、含浸性基材の
片側もしくは両側から塗布を行う。含浸用塗料が十分浸
透してから、余分の含浸性塗料を、適宜なかき取り装置
または除去装置、例えば、サクションドクター、ドクタ
ーロール、もしくは丸棒にワイヤーを巻き付けたワイヤ
ーバー等により、かき取るかまたは除去し、所定の量の
含浸用塗料を含浸性基材に含浸させる。その後、乾燥さ
せることによって断熱性シートが得られる。
した槽の中に含浸性基材を浸す方法(いわゆるディッピ
ング)によるか、公知の塗布手段により、含浸性基材の
片側もしくは両側から塗布を行う。含浸用塗料が十分浸
透してから、余分の含浸性塗料を、適宜なかき取り装置
または除去装置、例えば、サクションドクター、ドクタ
ーロール、もしくは丸棒にワイヤーを巻き付けたワイヤ
ーバー等により、かき取るかまたは除去し、所定の量の
含浸用塗料を含浸性基材に含浸させる。その後、乾燥さ
せることによって断熱性シートが得られる。
【0051】なお、含浸用塗料組成物の粘度、塗布から
乾燥までの時間を調節すると、厚みの一部への含浸を行
うこともでき、こうすると他方の面の未含浸の部分を利
用して、接着剤を浸透させ、接着性を向上させることが
できる。
乾燥までの時間を調節すると、厚みの一部への含浸を行
うこともでき、こうすると他方の面の未含浸の部分を利
用して、接着剤を浸透させ、接着性を向上させることが
できる。
【0052】含浸用塗料組成物を構成する素材、特に高
分子マトリックスの素材によっては、一旦、比較的低温
で乾燥させた後、比較的高温度で乾燥させたり、乾燥の
一部、もしくは全部を紫外線照射や電子線照射によって
行ってもよい。
分子マトリックスの素材によっては、一旦、比較的低温
で乾燥させた後、比較的高温度で乾燥させたり、乾燥の
一部、もしくは全部を紫外線照射や電子線照射によって
行ってもよい。
【0053】断熱性シート(被覆層を施した複合体も含
む)は、そのままの状態でも断熱性を発揮することがで
きるが、長時間使用したり、人や物が接触しやすい部位
で使用するには、強度が弱く、破損したり、汚損した
り、もしくは吸湿して断熱性を損なう恐れが少なくな
い。このため、断熱性シートの片面もしくは両面を、さ
らに別の適当な被覆用シートで被覆することが好まし
く、具体的には、湿気を通さない、低透湿性シートを使
用することが好ましい。低透湿性シートは意匠性を付与
させた化粧シートであってもよい。
む)は、そのままの状態でも断熱性を発揮することがで
きるが、長時間使用したり、人や物が接触しやすい部位
で使用するには、強度が弱く、破損したり、汚損した
り、もしくは吸湿して断熱性を損なう恐れが少なくな
い。このため、断熱性シートの片面もしくは両面を、さ
らに別の適当な被覆用シートで被覆することが好まし
く、具体的には、湿気を通さない、低透湿性シートを使
用することが好ましい。低透湿性シートは意匠性を付与
させた化粧シートであってもよい。
【0054】図8及び図9は予め被覆層で片面もしくは
両面を被覆された断熱性シートに低透湿性シートを積層
した例を示す説明図である。
両面を被覆された断熱性シートに低透湿性シートを積層
した例を示す説明図である。
【0055】図8(A)は、断熱性シート20の片面を
被覆層25で被覆され、被覆層25で被覆されていない
側に低透湿性シート26を積層した例を示している。こ
の構造のものは、断熱性シート20を製造する際に、被
覆層25が基材として積層される場合に適しており、被
覆層25も低透湿性とすることが可能である。もちろ
ん、用途によっては、被覆層25のある側に低透湿性シ
ート26を積層し、断熱性シート20の片面を被覆層な
しで露出させることもできる。
被覆層25で被覆され、被覆層25で被覆されていない
側に低透湿性シート26を積層した例を示している。こ
の構造のものは、断熱性シート20を製造する際に、被
覆層25が基材として積層される場合に適しており、被
覆層25も低透湿性とすることが可能である。もちろ
ん、用途によっては、被覆層25のある側に低透湿性シ
ート26を積層し、断熱性シート20の片面を被覆層な
しで露出させることもできる。
【0056】図8(B)は、片面を被覆層25で被覆さ
れた断熱性シート20の両面に低透湿性シート26を積
層した例を示している。この構造のものは、断熱性シー
ト20を製造する際に、被覆層25が基材として積層さ
れる場合であって、しかもその被覆層25が強度や吸湿
の点で充分でない場合に適している。
れた断熱性シート20の両面に低透湿性シート26を積
層した例を示している。この構造のものは、断熱性シー
ト20を製造する際に、被覆層25が基材として積層さ
れる場合であって、しかもその被覆層25が強度や吸湿
の点で充分でない場合に適している。
【0057】図9(A)は、両面を被覆層25で被覆さ
れた断熱性シート20の片面に低透湿性シート26を積
層した例を示している。また、図9(B)は、両面を被
覆層25で被覆された断熱性シート20の両面に低透湿
性シート26を積層した例を示している。
れた断熱性シート20の片面に低透湿性シート26を積
層した例を示している。また、図9(B)は、両面を被
覆層25で被覆された断熱性シート20の両面に低透湿
性シート26を積層した例を示している。
【0058】なお、断熱性シートの両面に低透湿性シー
トを積層した場合には、低透湿性シートの端部どうしを
熱シールするか接着して、断熱性シートを2枚の低透湿
性シートにより密封すると、端面からの湿気の侵入を防
止できるので好ましい。この場合、被覆層を一方の低透
湿性シートの代用とすることができる。
トを積層した場合には、低透湿性シートの端部どうしを
熱シールするか接着して、断熱性シートを2枚の低透湿
性シートにより密封すると、端面からの湿気の侵入を防
止できるので好ましい。この場合、被覆層を一方の低透
湿性シートの代用とすることができる。
【0059】低透湿性シートは、隣接する断熱性シート
への透湿を抑制するか、実質上無くすもので、断熱性シ
ートが、湿気を吸収する等により、断熱性が低下するこ
とを防止するものである。
への透湿を抑制するか、実質上無くすもので、断熱性シ
ートが、湿気を吸収する等により、断熱性が低下するこ
とを防止するものである。
【0060】低透湿性シートと断熱性シートとの積層
は、接着剤を使用するか、熱シールによって行う。ただ
し、断熱性シートの表裏両面に低透湿性シートを配置
し、しかも、低透湿性シートの端面どうしをシールする
場合には、低透湿性シートと断熱性シートとを接着しな
いこともあり得る。
は、接着剤を使用するか、熱シールによって行う。ただ
し、断熱性シートの表裏両面に低透湿性シートを配置
し、しかも、低透湿性シートの端面どうしをシールする
場合には、低透湿性シートと断熱性シートとを接着しな
いこともあり得る。
【0061】一般的には、低透湿性シートを積層して
も、断熱性シートの端面は、空気中に露出するため、端
面からの吸湿が問題になる場合には、端面に樹脂塗料を
塗布するか、火炎で素材を溶融させる等してシールする
とよい。
も、断熱性シートの端面は、空気中に露出するため、端
面からの吸湿が問題になる場合には、端面に樹脂塗料を
塗布するか、火炎で素材を溶融させる等してシールする
とよい。
【0062】低透湿性シートの素材としては、例えば、
プラスチックのフィルムが好ましく、プラスチックとし
ては、ポリエチレン樹脂、ポロプロピレン樹脂、ポリメ
チルペンテン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニ
リデン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合樹
脂、エチレン−ビニルアルコール共重合樹脂、ポリエチ
レンセレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート
樹脂、ポリエチレンナフタレート−イソフタレート共重
合樹脂、ポリメタクリル酸メチル樹脂、ポリメタクリル
酸エチル樹脂、ポリアクリル酸ブチル樹脂、ナイロン6
又はナイロン66等で代表されるポリアミド樹脂、三酢
酸セルロース樹脂、セロファン、ポリスチレン樹脂、ポ
リカーボネート樹脂、ポリアリレート樹脂、又はポリイ
ミド樹脂等がある。
プラスチックのフィルムが好ましく、プラスチックとし
ては、ポリエチレン樹脂、ポロプロピレン樹脂、ポリメ
チルペンテン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニ
リデン樹脂、ポリビニルアルコール樹脂、塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合樹
脂、エチレン−ビニルアルコール共重合樹脂、ポリエチ
レンセレフタレート樹脂、ポリブチレンテレフタレート
樹脂、ポリエチレンナフタレート−イソフタレート共重
合樹脂、ポリメタクリル酸メチル樹脂、ポリメタクリル
酸エチル樹脂、ポリアクリル酸ブチル樹脂、ナイロン6
又はナイロン66等で代表されるポリアミド樹脂、三酢
酸セルロース樹脂、セロファン、ポリスチレン樹脂、ポ
リカーボネート樹脂、ポリアリレート樹脂、又はポリイ
ミド樹脂等がある。
【0063】低透湿性シートには、透湿性の低いポリ塩
化ビニリデン樹脂等の樹脂バインダーを用いて調製され
た別の塗料を塗布するか、金属ないし金属酸化物の薄膜
を形成して気体透過を抑制しておくとよい。これら金属
薄膜においては、一酸化ケイ素と二酸化ケイ素のように
酸化数の異なる金属酸化物どうしの混合物であったり、
ケイ素化合物とアルミニウム酸化物との混合物であって
もよいし、無機酸化物を主体とした有機基と結合したも
のであってもよい。
化ビニリデン樹脂等の樹脂バインダーを用いて調製され
た別の塗料を塗布するか、金属ないし金属酸化物の薄膜
を形成して気体透過を抑制しておくとよい。これら金属
薄膜においては、一酸化ケイ素と二酸化ケイ素のように
酸化数の異なる金属酸化物どうしの混合物であったり、
ケイ素化合物とアルミニウム酸化物との混合物であって
もよいし、無機酸化物を主体とした有機基と結合したも
のであってもよい。
【0064】薄膜の形成方法としては、例えば、イオン
ビーム法、電子ビーム法等の真空蒸着法、またはスパッ
タリング法等の物理気相成長法、もしくは、プラズマ化
学気相成長法、熱化学気相成長法、または光化学気相成
長法等の化学気相成長法が利用できる。
ビーム法、電子ビーム法等の真空蒸着法、またはスパッ
タリング法等の物理気相成長法、もしくは、プラズマ化
学気相成長法、熱化学気相成長法、または光化学気相成
長法等の化学気相成長法が利用できる。
【0065】薄膜の厚みは、好ましくは、50〜300
0Åであり、より好ましくは100〜1000Åであ
る。50Å未満では気体透過を抑制する効果がほとんど
無く、3000Åを越えると薄膜にクラックが生じて気
体透過性が低下する恐れがある上、材料費も割高とな
る。なお、熱伝導性からすると若干不利ではあるが、断
熱性シートが湿気を吸収するのを防止する観点からは、
金属箔を積層したり、上記の合成樹脂シートを構成する
合成樹脂と同様な樹脂をバインダーとする塗料の塗膜を
形成して、低湿性シートに代えることもできる。
0Åであり、より好ましくは100〜1000Åであ
る。50Å未満では気体透過を抑制する効果がほとんど
無く、3000Åを越えると薄膜にクラックが生じて気
体透過性が低下する恐れがある上、材料費も割高とな
る。なお、熱伝導性からすると若干不利ではあるが、断
熱性シートが湿気を吸収するのを防止する観点からは、
金属箔を積層したり、上記の合成樹脂シートを構成する
合成樹脂と同様な樹脂をバインダーとする塗料の塗膜を
形成して、低湿性シートに代えることもできる。
【0066】ところで、園芸用シートには、湿気を放出
する、いわゆる吸放湿性が要求される場合もある。この
点で、低透湿性シートは、水蒸気を通して逃がすことが
できるものであることが好ましく、微細な孔を有する多
孔質のものを使用することが好ましい。しかしながら、
屋外用途では、雨が降ってきたり、水気のある環境で使
用したときに、水がしみては困るので、上記多孔質のも
のの場合でも、水分を通さない程度の十分小さい孔を有
していることが望ましい。
する、いわゆる吸放湿性が要求される場合もある。この
点で、低透湿性シートは、水蒸気を通して逃がすことが
できるものであることが好ましく、微細な孔を有する多
孔質のものを使用することが好ましい。しかしながら、
屋外用途では、雨が降ってきたり、水気のある環境で使
用したときに、水がしみては困るので、上記多孔質のも
のの場合でも、水分を通さない程度の十分小さい孔を有
していることが望ましい。
【0067】本発明の園芸用シートは、植木鉢やプラン
ターの外面や腐葉土の調製・保管容器の外面に装着する
場合には、適宜な装飾が施してあってもよい。装飾の施
し方としては種々のものがあるが、着色、印刷、エンボ
ス、もしくはワイピング塗装の他、捺染、転写、もしく
は刺しゅう等によればよい。これらのうちから任意に選
択して、1種又は2種以上を組み合わせて施すことが普
通である。印刷等により模様が与えられる場合、必要に
応じて保護層を設けてもよい。装飾は被覆層を含む断熱
性シートそのものや低透湿性シートに対して行うことが
できる。
ターの外面や腐葉土の調製・保管容器の外面に装着する
場合には、適宜な装飾が施してあってもよい。装飾の施
し方としては種々のものがあるが、着色、印刷、エンボ
ス、もしくはワイピング塗装の他、捺染、転写、もしく
は刺しゅう等によればよい。これらのうちから任意に選
択して、1種又は2種以上を組み合わせて施すことが普
通である。印刷等により模様が与えられる場合、必要に
応じて保護層を設けてもよい。装飾は被覆層を含む断熱
性シートそのものや低透湿性シートに対して行うことが
できる。
【0068】
【発明の効果】本発明は上述のように構成されているの
で、次に記載する効果を奏する。
で、次に記載する効果を奏する。
【0069】請求項1に記載の発明である園芸用シート
は、中空粒子および/または気泡を内包する樹脂組成物
からなる薄膜の断熱性シートで構成したことを特徴とし
ているので、種苗シートを始めとして、植木鉢やプラン
ターの断熱用、各種の保管容器の断熱用などに用いるこ
とができ、夜間や冬期においても、植物にとって生育や
保管に好適な環境を現出することができる。
は、中空粒子および/または気泡を内包する樹脂組成物
からなる薄膜の断熱性シートで構成したことを特徴とし
ているので、種苗シートを始めとして、植木鉢やプラン
ターの断熱用、各種の保管容器の断熱用などに用いるこ
とができ、夜間や冬期においても、植物にとって生育や
保管に好適な環境を現出することができる。
【0070】請求項2に記載の発明である園芸用シート
は、請求項1に記載の園芸用シートにおいて、断熱性シ
ートは、中空粒子および/または気泡を内包する樹脂組
成物が含浸性基材の少なくとも一部に含浸したものであ
ることを特徴としているので、上記効果に加え、断熱性
シートが含浸性基材によって強化されており、園芸用シ
ートとしても強度の優れたものとなる。
は、請求項1に記載の園芸用シートにおいて、断熱性シ
ートは、中空粒子および/または気泡を内包する樹脂組
成物が含浸性基材の少なくとも一部に含浸したものであ
ることを特徴としているので、上記効果に加え、断熱性
シートが含浸性基材によって強化されており、園芸用シ
ートとしても強度の優れたものとなる。
【0071】請求項3に記載の発明である園芸用シート
は、請求項2に記載の園芸用シートにおいて、断熱性シ
ートは、その片面もしくは両面に被覆層が積層されたも
のであることを特徴としているので、表面の平滑化、接
着剤や着色、印刷の際の塗布適性もしくは印刷適性が良
好となり、また断熱性シートの表面の強度が向上する
か、吸湿性を抑制したものとなる。
は、請求項2に記載の園芸用シートにおいて、断熱性シ
ートは、その片面もしくは両面に被覆層が積層されたも
のであることを特徴としているので、表面の平滑化、接
着剤や着色、印刷の際の塗布適性もしくは印刷適性が良
好となり、また断熱性シートの表面の強度が向上する
か、吸湿性を抑制したものとなる。
【0072】請求項4に記載の発明である園芸用シート
は、請求項4に記載の園芸用シートにおいて、断熱性シ
ートが装飾を伴ったものであることを特徴としているの
で、外観の意匠感が向上したものとなる。
は、請求項4に記載の園芸用シートにおいて、断熱性シ
ートが装飾を伴ったものであることを特徴としているの
で、外観の意匠感が向上したものとなる。
【図1】本発明に係る園芸用シートを適用した種苗シー
トの斜視図である。
トの斜視図である。
【図2】本発明に係る園芸用シートを適用した植木鉢の
断面図である。
断面図である。
【図3】本発明に係る園芸用シートを適用したプランタ
ーの断面図である。
ーの断面図である。
【図4】本発明に係る園芸用シートを適用した腐葉土の
調製・保管容器の断面図である。
調製・保管容器の断面図である。
【図5】本発明に係る園芸用シートを適用した薦を巻い
た樹木の斜視図である。
た樹木の斜視図である。
【図6】断熱性シートの断面図である。
【図7】被覆層を積層した断熱性シートの断面図であ
る。
る。
【図8】被覆層で片面を被覆された断熱性シートに低透
湿性シートを積層した例を示す断面図である。
湿性シートを積層した例を示す断面図である。
【図9】被覆層で両面を被覆された断熱性シートに低透
湿性シートを積層した例を示す断面図である。
湿性シートを積層した例を示す断面図である。
1 種苗シート 2 定植孔 3 植木鉢 4 プランター 5 保管容器 6 容器本体 7 蓋 8 幹 10 園芸用シート 20 断熱性シート 21 高分子マトリックス 22 中空粒子 23 気泡 24 含浸性基材 25 被覆層 26 低透湿性シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊東 有道 東京都新宿区市谷加賀町一丁目1番1号 大日本印刷株式会社内 Fターム(参考) 2B024 AA10 DA07 DB02 DB07 DC01 GA01 GA07 2B027 NC02 NC12 NC14 NC16 NC24 NC25 NC37 NC39 NC44 NC55 NC56 ND01 VA16 XC16 4F100 AJ01 AK01A AK04 AK16G AL05A AT00B BA02 CB00 DE04A DG01 DG10 DG11 DG15 DJ00A EJ82A GB01 GB08 GB16 HB00 JD04 JJ02A JK01 JM02A
Claims (4)
- 【請求項1】 中空粒子および/または気泡を内包する
樹脂組成物からなる薄膜の断熱性シートで構成したこと
を特徴とする園芸用シート。 - 【請求項2】 断熱性シートは、中空粒子および/また
は気泡を内包する樹脂組成物が含浸性基材の少なくとも
一部に含浸したものであることを特徴とする請求項1に
記載の園芸用シート。 - 【請求項3】 断熱性シートは、その片面もしくは両面
に被覆層が積層されたものであることを特徴とする請求
項2に記載の園芸用シート。 - 【請求項4】 断熱性シートが装飾を伴ったものである
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の園芸
用シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000180838A JP2001352843A (ja) | 2000-06-16 | 2000-06-16 | 園芸用シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000180838A JP2001352843A (ja) | 2000-06-16 | 2000-06-16 | 園芸用シート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001352843A true JP2001352843A (ja) | 2001-12-25 |
Family
ID=18681846
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000180838A Pending JP2001352843A (ja) | 2000-06-16 | 2000-06-16 | 園芸用シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001352843A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006014651A (ja) * | 2004-07-01 | 2006-01-19 | Nippon Sheet Glass Co Ltd | 緑化用保水マット |
JP2010130909A (ja) * | 2008-12-02 | 2010-06-17 | Taiheiyo Materials Corp | 植物育成用保護材とその栽培方法 |
US7810275B2 (en) | 2001-10-29 | 2010-10-12 | Lacebark, Inc. | Root growth barrier and method |
-
2000
- 2000-06-16 JP JP2000180838A patent/JP2001352843A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7810275B2 (en) | 2001-10-29 | 2010-10-12 | Lacebark, Inc. | Root growth barrier and method |
US8033048B2 (en) | 2001-10-29 | 2011-10-11 | Lacebark, Inc. | Plant container and sidewall providing improved management of irrigation and aeration |
JP2006014651A (ja) * | 2004-07-01 | 2006-01-19 | Nippon Sheet Glass Co Ltd | 緑化用保水マット |
JP4528565B2 (ja) * | 2004-07-01 | 2010-08-18 | 日本板硝子株式会社 | 緑化用保水マット |
JP2010130909A (ja) * | 2008-12-02 | 2010-06-17 | Taiheiyo Materials Corp | 植物育成用保護材とその栽培方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
ZA200110065B (en) | Passive space insect repellant strip. | |
US4923745A (en) | Insect repellent clothing bag | |
RU2102545C1 (ru) | Нетканый материал из натуральных волокон | |
JP2001352843A (ja) | 園芸用シート | |
JP2001299409A (ja) | 靴の中敷き | |
JP6523659B2 (ja) | 防蟻用積層シート、並びにそれを用いた建築物及び防蟻処理方法 | |
US10092003B2 (en) | Insect control device and associated methods | |
JP4546602B2 (ja) | 断熱性層形成用塗料組成物、成形体、及び、成形体の製造方法 | |
JPH0710708A (ja) | 薬剤含有通気性フィルムおよびその製造法 | |
JP2001341219A (ja) | テントシート地 | |
JPH01144908A (ja) | 漏風ダクト | |
JP2001299599A (ja) | 保温可能な電気ポット | |
JP4333152B2 (ja) | 加熱発泡性薬剤含浸用多孔性繊維基材およびその発泡方法 | |
JP2001220839A (ja) | 断熱性床施工用シート、および断熱性床材 | |
JP2001327397A (ja) | 電気炊飯器 | |
JP2001218663A (ja) | 寝具用シート | |
JP2002089778A (ja) | 液体輸送管 | |
JP2001090220A (ja) | 建装部材用断熱性シートおよび断熱性建装部材 | |
JP2001355960A (ja) | 冷蔵庫 | |
JP2002002876A (ja) | タンク | |
JP2001327437A (ja) | サニタリー用保温シート | |
JPH11223023A (ja) | 床材養生シート | |
JP2002061964A (ja) | ソーラーシステム | |
JPWO2017169938A1 (ja) | 菌類栽培用袋 | |
JPS6332082Y2 (ja) |