JP2001352591A - スピーカ構造 - Google Patents

スピーカ構造

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JP2001352591A
JP2001352591A JP2000177176A JP2000177176A JP2001352591A JP 2001352591 A JP2001352591 A JP 2001352591A JP 2000177176 A JP2000177176 A JP 2000177176A JP 2000177176 A JP2000177176 A JP 2000177176A JP 2001352591 A JP2001352591 A JP 2001352591A
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speaker
box
diaphragm
fixing
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Hiroshi Kowaki
宏 小脇
Hiroyuki Yui
啓之 由井
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Denso Ten Ltd
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Denso Ten Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 良好な音質を維持しながら、振動による破損
等にも強く、安定して量産可能な、特に車載用として有
効なスピーカ構造を提供する。 【解決手段】 振動板、振動板の外周を固定するフレー
ム及び信号を振動板への振動に変換するための磁気回路
を有するスピーカと、スピーカのための開口部を有する
前面及び前面に対向する背面を有するボックスと、ボッ
クスの背面に対して磁気回路を固定するための固定部材
と、フレームとボックスの前面との間に配置され、スピ
ーカを前記ボックスの前面に対してフローティング状態
に維持する緩衝材とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スピーカ構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】図6に、従来のスピーカ構造の断面図を
示す。図6において、10は、スピーカ20が備えつけ
られる箱形のボックスを示している。スピーカ20は、
コーン21、フレーム22、ボイスコイル23及び磁気
回路24等から構成されている。また磁気回路24は、
プレート25、マグネット26及びヨーク27等から構
成されている。スピーカ20は、フレーム22でボック
ス10の前面にネジ50によってネジ止めされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この従来のスピーカ構
造の場合、スピーカの振動がボックスに伝達され易いた
め、ボックスから位相のずれた音が発生し、これがスピ
ーカ構造から出力される音を濁す原因の一つとなってい
る。また、従来のスピーカ構造の場合、音を発生させる
ためのコーンの動きの反作用が発生するヨーク側が振動
し易いため、コーンから空気へのエネルギー伝達効率が
悪く、これがスピーカ構造から出力される音の過渡特性
(音のスピード感) を悪くする原因の一つとなってい
た。
【0004】このような問題を解決するために、特開平
11−146471号及び特開平5−153680で
は、スピーカをボックスの前面に固定し且つスピーカの
ヨークをスピーカ構造の支持棒により直接支持するスピ
ーカ構造が提案されているが、構造的に弱く、車に載置
した場合には車の移動中の振動により、スピーカ構造が
破損する等の問題を生じていた。
【0005】本発明は、上記の不具合点を解決し、良好
な音質を維持しながら、振動による破損等にも強く、安
定して量産可能な、特に車載用として有効なスピーカ構
造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係るスピーカ構造では、振動板、振動板の
外周を固定するフレーム及び信号を振動板への振動に変
換するための磁気回路を有するスピーカと、スピーカの
ための開口部を有する前面及び前面に対向する背面を有
するボックスと、ボックスの背面に対して磁気回路を固
定するための固定部材と、フレームとボックスの前面と
の間に配置され、スピーカをボックスの前面に対してフ
ローティング状態に維持する緩衝材とを有することを特
徴とする。
【0007】さらに、固定部材はボックスの背面の隅又
はボックスの背面の中央部に固定されていることが好ま
しく、固定部材の断面積は長手方向に沿って変化するこ
とが好ましい。また、上記課題を解決するために、本発
明に係るスピーカ構造では、振動板、振動板の外周を固
定するフレーム及び信号を振動板への振動に変換するた
めの磁気回路を有するスピーカと、スピーカのための開
口部を有する前面を有するボックスと、ボックスの前面
に対して磁気回路を固定するための固定部材と、フレー
ムとボックスの前面との間に配置され、スピーカをボッ
クスの前面に対してフローティング状態に維持する緩衝
材とを有することを特徴とする。
【0008】さらに、固定部材は、ボックスの前面の隅
に固定されていることが好ましい。また、上記課題を解
決するために、本発明に係るスピーカ構造では、振動
板、振動板の外周を固定するフレーム及び信号を振動板
への振動に変換するための磁気回路を有するスピーカ
と、車のボディーに対し磁気回路を固定するための固定
部材と、フレームと車の内装材との間に配置され、スピ
ーカを車の内装材に対してフローティング状態に維持す
る緩衝材を有することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照しながら説明する。図1は、本発明の第1の実施形
態に係るスピーカ構造の概略断面図である。ここで、1
0はボックス、20はスピーカである。スピーカ20
は、振動板であるコーン21、コーン21の外周部を固
定するためのフレーム22、コーンを振動させるための
ボイスコイル23及びボイスコイルを駆動するための磁
気回路24等から構成されている。また、磁気回路24
は、プレート25、マグネット26及びヨーク27等か
ら構成されている。40は、スピーカ20を固定するた
めのリブである。リブ40の一端は、ヨーク27に固定
され、リブ40の他端の4本の足(全ては図示されず)
は、ボックス10の背面の四隅にネジ50によってネジ
止めされている。リブ40とボックス10との固定方法
は、ネジ止めに限られず、ビス止めによる方法、接着剤
による方法等種々の方法を採用することが可能である。
【0010】このリブ40によって、スピーカ20はボ
ックス10に強固に固定されている。なお、リブ40の
一端は、図1においてはヨーク27に固定されている
が、スピーカ20を固定することができれば、磁気回路
24の何れかに固定されていれば良い。さらに、リブ4
0の形状は、図1の形状に限られることなく、スピーカ
20をボックス10の背面の隅に固定することができる
種々の形態を採用することが可能である。隅とは、ボッ
クス10の背面の四隅の近傍を言う。
【0011】また、スピーカ20のフレーム22とボッ
クス10の前面との間には、全体に渡って緩衝材30が
配置されている。緩衝材30は、スピーカ20とボック
ス10との間に配置されてボックス10内の気密性を維
持するとともに、スピーカ20をボックス10の前面に
対して固定せずにフローティング状態に保持している。
このように、スピーカ20はボックス10の前面に対し
てフローティング状態に保持されていることから、スピ
ーカ20の振動がそのままボックス10に伝達されにく
い構成になっている。
【0012】緩衝材30は、クッション性を有し、気密
性を維持し且つスピーカ20の振動をそのままボックス
10の伝達しないような材質であれば良い。また緩衝材
30は、スピーカ20の再生帯域について6dB 以上そ
の信号を減衰させるような材質であることが望ましい。
そのような材質の一例として、PEF(ペフ) 材料がある。
【0013】このように、リブ40によって。スピーカ
20の磁気回路24をボックス10の背面隅に固定させ
たので、ヨーク27の振動がボックス10に伝達されに
くくなり、ボックス10の音鳴りを少なくすることが可
能となり、スピーカから発生するノイズ成分を軽減する
ことを可能としている。図2は、本発明の第2の実施形
態に係るスピーカ構造の概略断面図である。ここで、1
0は箱形のボックス、20はスピーカである。スピーカ
20は、前述した第1の実施形態のスピーカと同様の構
成である。リブ41の一端は、ヨーク27に固定され、
リブ41の他端の4本の足(全ては図示されず)は、ボ
ックス10の前面の四隅にネジ50によってネジ止めさ
れている。なお、ネジ止めされる位置は、前面の表側、
内側のいずれであっても良い。このリブ41によって、
スピーカ20はボックス10に強固に固定されている。
なお、リブ41は、図2においてはヨーク27に固定さ
れているが、第1の実施形態の場合と同様に、磁気回路
24の何れかに固定されていれば良い。図3にボックス
10の側面をはずした場合の斜視図を示す。このよう
に、スピーカ20は、ボックス10の前面にリブ41に
よって固定されている。また、スピーカ20のフレーム
22とボックス10の前面との間には、前述した第1の
実施形態と同様に、全体に渡って緩衝材30が配置され
ている。緩衝材30によって、スピーカ20をボックス
10の前面に対して固定せずにフローティング状態に保
持している。このように、スピーカ20はボックス10
の前面に対してフローティング状態に保持されているこ
とから、スピーカ20の振動がそのままボックス10に
伝達されにくい構成になっている。
【0014】このように、スピーカ20のヨーク27等
をボックス10の前面隅に固定されたリブ41に固定さ
せたので、ヨーク27の振動がボックス10に伝達され
にくくなり、ボックス10の音鳴りを少なくすることが
可能となり、スピーカから発生するノイズ成分を軽減す
ることを可能としている。さらに、スピーカ20の開口
部側の面にリブ41を取りつけることが可能となったの
で、取り付け条件が緩和され、応用範囲を広げることが
可能となった。例えば、図2では、ボックス10にスピ
ーカ20とリブ41によって取り付ける例を示したが、
セダンタイプの車のアッパーバック(リアシートの頭部
後方のトレイ)等へスピーカ20を取り付ける場合に応
用することが可能である。なお、この場合、ボックス1
0に相当する容器は密閉された箱に限定されず、種々の
変形が可能である。
【0015】図4は、本発明の第3の実施形態に係るス
ピーカ構造の概略断面図である。ここで、10は箱形の
ボックス、20はスピーカである。スピーカ20は、前
述した第1の実施形態のスピーカと同様の構成である。
リブ43の一端は、ヨーク27に固定され、リブ43の
他端は、ボックス10の背面の略中央部に固定されてい
る。さらに、リブ43のボックス10の背面への固定を
強固にするために、4枚の補強板44(全ては図示され
ず)がリブ43とボックス10の背面との間に配置され
ている。このリブ43によって、スピーカ20はボック
ス10に強固に固定されている。また、4枚の補強板
は、ボックス10の背面自体の振動を抑える役目も有し
ている。
【0016】リブ43は、図4においてはヨーク27に
固定されているが、第1の実施形態の場合と同様に、磁
気回路24の何れかに固定されていれば良い。また、リ
ブ43は、図3においては円柱状の部材によって構成さ
れているが、四角柱状又は多角柱状であっても良い。さ
らに、リブ43自体が共振しないように、リブ43の断
面積を長さ方向に渡って一定しないようにすることが好
ましい。例えば、ヨーク27に固定される側の断面積を
大きくし、ボックス10の背面に固定される側の断面積
を小さくした円錐台状のリブ43を用いることもでき
る。
【0017】なお、図4においては、リブ43に4枚の
補強板44を設けたが、リブ43が確実にボックス10
に固定されれば、補強板を用いなくても良い。また、ス
ピーカ20のフレーム22とボックス10の前面との間
には、前述した第1の実施形態と同様に、全体に渡って
緩衝材30が配置されている。緩衝材30によって、ス
ピーカ20をボックス10の前面に対して固定せずにフ
ローティング状態に保持している。このように、スピー
カ20はボックス10の前面に対してフローティング状
態に保持されていることから、スピーカ20の振動がそ
のままボックス10に伝達されにくい構成になってい
る。
【0018】また、ボックス10の前面又は背面の四隅
にリブを取り付ける必要がないことから、取り付け条件
が緩和され、応用範囲を広げることが可能となった。さ
らに、リブの断面形状を長手方向に渡って一定をしない
場合には、リブ自体が共振しないことから、スピーカ構
造からリブの共振音が出にくく、結果としてさらにスピ
ーカから発生するノイズ成分を軽減することを可能とし
ている。
【0019】図5は、本発明の第4の実施形態に係るス
ピーカ構造の概略断面図である。ここで、11は車のボ
ーディ部(例えば金属板、金属フレーム等)、12は車
の内装材料、20はスピーカである。スピーカ20は、
前述した第1の実施形態のスピーカと同様の構成であ
る。リブ45の一端は、ヨーク27に固定され、リブ4
5の他端は、車のボディー部11に固定されている。
【0020】なお、リブ45は、図5においてはヨーク
27に固定されているが、第1の実施形態の場合と同様
に、磁気回路24の何れかに固定されていれば良い。ま
た、リブ45は、図5においては円柱状の部材によって
構成されているが、四角柱状又は多角柱状であっても良
い。さらに、リブ43自体が共振しないように、リブ4
5の断面積を長さ方向に渡って一定しないようにするこ
とが好ましい。なお、第3の実施形態と同様に、リブ4
5に補強板等の補強部材を設けることも可能である。
【0021】また、スピーカ20のフレーム22と車の
内装材12との間には、全体に渡って緩衝材31が配置
されている。緩衝材31によって、スピーカ20を内装
材料12に対して固定せずにフローティング状態に保持
している。このように、スピーカ20は内装材料12に
対してフローティング状態に保持されていることから、
スピーカ20の振動がそのまま車の内装材12に伝達さ
れない構成になっている。なお、緩衝材31の材質等
は、前述した緩衝材30と同様である。
【0022】なお、車の内装材12は、緩衝材31を挟
んでスピーカ20に押さえつける形で車に取り付けるこ
とができるようにすることも可能である。このように、
リブ45によって、スピーカ20の磁気回路24を車の
ボディー部11に固定させたので、コーン21の音響交
換率を高め、且つスピーカ20の車への取り付けを強固
且つ構造的に実用化することを可能としている。
【0023】
【発明の効果】スピーカの磁気回路をボックスに固定
し、且つボックスの前面に対してスピーカとフローティ
ング状態に保持したので、スピーカからの振動がボック
スの伝達されにくくなり、それによってボックスの音鳴
りを少なくし、スピーカ構造から発生するノイズ成分を
軽減することを可能としている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に関わるスピーカ構造
の概略を示す図である。
【図2】本発明の第2の実施形態に関わるスピーカ構造
の概略を示す図である。
【図3】第2の実施形態に係わるスピーカ構図の斜視図
である。
【図4】本発明の第3の実施形態に関わるスピーカ構造
の概略を示す図である。
【図5】本発明の第4の実施形態に関わるスピーカ構造
の概略を示す図である。
【図6】従来のスピーカ構造を示す図である。
【符号の説明】
10…ボックス 20…スピーカ 21…コーン 22…フレーム 23…ボイスコイル 24…磁気回路 25…プレート 26…マグネット 27…ヨーク 30、31…緩衝材 40、41、42、43、45…リブ 44…補強板 50…ネジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 由井 啓之 奈良県生駒市高山町8916番地の12 株式会 社タイムドメイン内 Fターム(参考) 3D020 BA10 BB01 BC10 BD05 5D017 AD31 AE11 AG01 AG06 AG17

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動板、前記振動板の外周を固定するフ
    レーム及び信号を前記振動板への振動に変換するための
    磁気回路を有するスピーカと、 前記スピーカのための開口部を有する前面及び該前面に
    対向する背面を有するボックスと、 前記ボックスの背面に対して前記磁気回路を固定するた
    めの固定部材と、 前記フレームと前記ボックスの前面との間に配置され、
    前記スピーカを前記ボックスの前面に対してフローティ
    ング状態に維持する緩衝材とを有することを特徴とする
    スピーカ構造。
  2. 【請求項2】 前記固定部材は、前記ボックスの背面の
    隅に固定されている請求項1に記載のスピーカ構造。
  3. 【請求項3】 前記固定部材は、前記ボックスの背面の
    中央部に固定されている請求項1に記載のスピーカ構
    造。
  4. 【請求項4】 前記固定部材の断面積は、前記固定部材
    の長手方向に沿って変化する請求項3に記載のスピーカ
    構造。
  5. 【請求項5】 振動板、前記振動板の外周を固定するフ
    レーム及び信号を前記振動板への振動に変換するための
    磁気回路を有するスピーカと、 前記スピーカのための開口部を有する前面を有するボッ
    クスと、 前記ボックスの前面に対して前記磁気回路を固定するた
    めの固定部材と、 前記フレームと前記ボックスの前面との間に配置され、
    前記スピーカを前記ボックスの前面に対してフローティ
    ング状態に維持する緩衝材とを有することを特徴とする
    スピーカ構造。
  6. 【請求項6】 前記固定部材は、前記ボックスの前面の
    隅に固定されている請求項5に記載のスピーカ構造。
  7. 【請求項7】 振動板、前記振動板の外周を固定するフ
    レーム及び信号を前記振動板への振動に変換するための
    磁気回路を有するスピーカと、 車のボディーに対し前記磁気回路を固定するための固定
    部材と、 前記スピーカを取り付けるための車の内装材と、 前記フレームと前記内装材との間に配置され、前記スピ
    ーカを前記車の内装材に対してフローティング状態に維
    持する緩衝材を有することを特徴とするスピーカ構造。
JP2000177176A 2000-06-08 2000-06-08 スピーカ構造 Withdrawn JP2001352591A (ja)

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