JP2001352167A - 回路基板の製造方法 - Google Patents

回路基板の製造方法

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JP2001352167A
JP2001352167A JP2000173688A JP2000173688A JP2001352167A JP 2001352167 A JP2001352167 A JP 2001352167A JP 2000173688 A JP2000173688 A JP 2000173688A JP 2000173688 A JP2000173688 A JP 2000173688A JP 2001352167 A JP2001352167 A JP 2001352167A
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hole
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metal
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Kiyoshi Matsunaga
清 松永
Kenji Ishimatsu
憲治 石松
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Mitsui High Tec Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、回路基板の表裏面にそれぞ
れ設けられる回路間の電気的接続を確実に行うスルーホ
ールを形成することが可能である回路基板の製造方法を
提供することにある。 【解決手段】 本発明に関わる回路基板の製造方法は、
表面および裏面に各々回路1kが設けられる回路基板1
に、表面の回路1kと裏面の回路1kとを電気的に接続
するスルーホール1sを形成する回路基板の製造方法で
あって、回路基板1を高速プレス装置内のスルーホール
加工孔2aを有するダイ2の上に載置し、さらに該回路
基板1上に金属板3を載置する工程と、200〜200
0mm/secの速度のポンチ4をもって、同一プレス動作
で、金属板3から金属片3hを打ち抜くと同時に、回路
基板1にスルーホール用貫通孔1shを打ち抜くととも
に金属片3hを埋め込み、金属片3hを介して回路基板
の表面の回路1kと裏面の回路1kとを接続する金属片
嵌入工程と、を含んで構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回路基板の製造方
法に係り、より詳細には回路基板の表裏両面各々に設置
される回路間の電気的接続を担うスルーホールの形成方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体チップを一方面に搭載して
モールドし、他方面にハンダ・ボールが形成されるBG
A(ball grid array)の回路基板は、表裏両面各々に
設けられる回路間の電気的接続を担うスルーホールが設
けられている。
【0003】該スルーホールは、一般的に以下の工程を
経て形成される。
【0004】まず、回路基板に対してNCドリル或いは
レーザーによる孔開け加工工程が行われ、次いで、孔内
壁面のスミア(樹脂カス)を除去するデスミア工程、次い
で、孔内壁面への化学Cuめっき工程、最後に、孔内壁
面への電気Cuめっき工程が行われ、スルーホールが完
成される。
【0005】ところが、上記のスルーホール形成工程は
加工工程が複雑であるという問題を有しており、加え
て、デスミア工程以下の工程では化学的処理を行うた
め、加工時間が長い、設備費がかかる、装置全長が長
い、さらに、薬品の廃液処理が必要である等の問題があ
る。
【0006】そこで、上記従来技術の問題点を解決する
ため、発明者等は、従来より知られている、特開平7-22
1446に記載のある、セラミックグリーンシートの製造に
おいてプレス法を用いてスルーホールの孔形成に引き続
き同一加工動作にて同時に金属片で孔埋めする技法を、
一般的なプレス装置である油圧プレスを使用し10〜5
0mm/sec速度のポンチを用いて試行した。
【0007】すなわち、図6(a)に示すように、まず、
回路基板102をダイ101上に、スルーホール用貫通
孔を加工する箇所をダイ101に穿孔されたスルーホー
ル加工孔101aに合わせて載置する。
【0008】なお、該回路基板102の表裏両面には回
路を形成する銅箔102dが設置されている。
【0009】回路基板102の上部には、さらに、回路
基板102に穿孔されるスルーホール用貫通孔に埋め込
まれる金属片103hを供給する回路基板102と同じ
厚さの金属板103を載置する。
【0010】そして、金属板103の上方より、ポンチ
104にて、金属板103に続いて回路基板102を同
時にプレスする。
【0011】プレスに際して、ポンチ104は、図6
(b)に示すように、まず、金属板103を打ち抜いてス
ルーホール用貫通孔102shの内形状と同じ外形状を
呈する金属片103hを打ち抜く。
【0012】続いて、金属板103を打ち抜いたポンチ
104は、ポンチ104先端にて前記金属片103hを
押圧しつつ、さらに、回路基板102にスルーホール用
貫通孔102shを打ち抜くとともに、金属片103h
をスルーホール用貫通孔102shに埋め込む。
【0013】そして、ポンチ104は、下死点制御によ
りポンチ104の先端部が回路基板102の上面と同一
位置に至り、停止する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の従来
のスルーホール形成方法においては、図7に示すよう
に、回路基板102に穿孔されるスルーホール用貫通孔
102shの上面部には、回路基板102のスルーホー
ル用貫通孔102shの穿孔にかかわる破断に起因する
ダレ込み102rが生じる。
【0015】同様に、スルーホール用貫通孔102sh
の下面部には、スルーホール用貫通孔102shの穿孔
にかかわる破断に起因するバリ/カエリ102bが生じ
る。
【0016】加えて、スルーホール用貫通孔102sh
内に埋め込まれる金属片103hは、図7に示すように
変形し、回路基板102の表面の回路を形成する銅箔1
02d、或いは裏面の回路を形成する裏面の銅箔102
dに接触できないことが生じる。
【0017】従って、金属片103hを介して回路基板
102の表面の回路と裏面の回路とが導通することがで
きず、スルーホールの信頼性に問題がある。
【0018】本発明は上記実状に鑑みて、回路基板の表
裏面にそれぞれ設けられる回路間の電気的接続を確実に
行うスルーホールを形成することが可能である回路基板
の製造方法の提供を目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するべ
く、本発明の請求項1に関わる回路基板の製造方法は、
表面および裏面に各々回路が設けられる回路基板に、表
面の回路と裏面の回路とを電気的に接続するスルーホー
ルを形成する回路基板の製造方法であって、回路基板を
高速プレス装置内のスルーホール加工孔を有するダイの
上に載置し、さらに該回路基板上に金属板を載置する工
程と、200〜2000mm/secの速度のポンチをもっ
て、同一プレス動作で、金属板から金属片を打ち抜くと
同時に、回路基板にスルーホール用貫通孔を打ち抜くと
ともに金属片を埋め込み、金属片を介して回路基板の表
面の回路と裏面の回路とを接続する金属片嵌入工程と、
を含んで構成する。
【0020】また、本発明の請求項2に関わる回路基板
の製造方法は、前記高速プレス装置内のダイ上への前記
回路基板ならびに前記金属板の前記載置工程と、前記2
00〜2000mm/secの速度のポンチによる前記金属
片嵌入工程と、の後に、前記回路基板の表裏面それぞれ
に前記金属片から前記回路にわたって金属めっきを行
い、前記金属片と前記表面の回路とを金属めっきを介し
て接続するとともに前記金属片と前記裏面の回路とを金
属めっきを介して接続する工程と、を含んで成る請求項
1に記載の回路基板の製造方法とする。
【0021】また、本発明の請求項3に関わる回路基板
の製造方法は、前記高速プレス装置内のダイ上への前記
回路基板ならびに前記回路基板より厚い前記金属板の前
記載置工程と、前記200〜2000mm/secの速度の
ポンチによる前記金属片嵌入工程において、前記金属片
を前記回路基板のスルーホール用貫通孔に前記回路基板
の表面および裏面より若干突き出るように埋め込む前記
金属片嵌入工程と、前記回路基板のスルーホール用貫通
孔に埋め込まれた前記金属片をプレスによって押圧して
押し潰し、前記金属片と前記回路基板の表面の回路とを
接続するとともに前記金属片と前記回路基板の裏面の回
路とを接続する工程と、を含んで成る請求項1に記載の
回路基板の製造方法とする。
【0022】また、本発明の請求項4に関わる回路基板
の製造方法は、前記高速プレス装置内のダイ上への前記
回路基板ならびに前記回路基板より厚い前記金属板の前
記載置工程と、前記200〜2000mm/secの速度の
ポンチによる前記金属片嵌入工程において、前記金属片
を前記回路基板のスルーホール用貫通孔に前記回路基板
の実装面側より大きく突き出るように埋め込む前記金属
片嵌入工程と、前記回路基板のスルーホール用貫通孔に
埋め込まれた前記金属片の実装面側からの突き出し部分
を加熱により球状に変形して前記実装面側の回路に接続
するとともに外部電極端子とする外部電極端子形成工程
と、を含んで成る請求項1に記載の回路基板の製造方法
とする。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、実施例を示す図面に基づい
て、本発明を詳細に説明する。
【0024】半導体チップを一方面に搭載してモールド
し、他方面にハンダ・ボールが形成されるBGA(ball
grid array)の回路基板1は、図2に示すように、表
裏面それぞれに回路1kが設けられ、該表裏面各々の回
路1k、1k間の電気的接続は、スルーホール用貫通孔
1shに埋め込まれた金属片3hをもって形成されるス
ルーホール1sによって行われている。
【0025】本発明に関わる回路基板の製造方法は、ま
ず、図1に示す回路基板1をガラスクロスエポキシを用
いて製造し、表裏面それぞれに銅箔を用いて回路1k、
1kを形成する。
【0026】そして、回路基板1を高速プレス装置(例
えばマグネットプレス)内のダイ2上に載置し、スルー
ホール用貫通孔1shを加工する箇所をダイ2に穿孔さ
れたスルーホール加工孔2aに合わせる。
【0027】次いで、回路基板1の上部に、回路基板1
の1.5倍厚の銅材から成る金属板3を載置する。
【0028】そして、金属板3の上方より、穿孔される
スルーホール用貫通孔1shと同じ径を有するポンチ4
にてプレス速度500〜1000mm/secをもっ
て、金属板3に続いて回路基板1を同時に高速プレスす
る。
【0029】プレスに際して、ポンチ4は、図1(b)に
示すように、まず、金属板3を打ち抜いてスルーホール
用貫通孔1sh内形状と同じ外形状を呈する金属片3h
を打ち抜く。
【0030】続いて、金属板3を打ち抜いたポンチ4
は、ポンチ4先端で前記金属片3hを押圧しつつ、さら
に、回路基板1にスルーホール用貫通孔1shを打ち抜
くとともに、金属片3hをスルーホール用貫通孔1sh
内に埋め込む。
【0031】そして、ポンチ4は、下死点制御によりポ
ンチ4の先端部が回路基板1の上面と同一位置に至り、
停止する。
【0032】こうして、図2に示すように、スルーホー
ル用貫通孔1shに埋め込まれた金属片3hが回路基板
1の表裏面それぞれに形成される回路1k、1kに接触
して、回路基板1の表面の回路1kと裏面の回路1kと
が金属片3hを介して導通し、表面の回路1kと裏面の
回路1kとの電気的接続を担うスルーホール1sが完成
する。
【0033】上述した本発明に関わる回路基板の製造方
法は、500〜1000mm/secの高速プレスによ
り回路基板1にスルーホール用貫通孔1shが打ち抜か
れるので、回路基板1のスルーホール用貫通孔1shの
穿孔にかかわる破断が高速に円滑に行われ、回路基板1
の表面のスルーホール用貫通孔1sh部のダレ込みが発
生しない。
【0034】また、同様に、高速プレスにより回路基板
1にスルーホール用貫通孔1shが打ち抜かれるので、
回路基板1のスルーホール用貫通孔1shの穿孔にかか
わる破断が高速に円滑に行われ、回路基板1の裏面のス
ルーホール用貫通孔1sh部にバリ/カエリが発生しな
い。
【0035】加えて、高速プレスにより金属板3から金
属片3hが打ち抜かれるので、金属板3からの金属片3
hの破断が高速に円滑に行われ、図2に示されるよう
に、回路基板1のスルーホール用貫通孔1sh内に埋め
込まれる金属片3hの変形が僅少である。
【0036】よって、金属片3hが、回路基板1の表面
の回路1kおよび回路基板1の裏面の回路1kにそれぞ
れ確実に接触して、回路基板1の表面の回路1kと裏面
の回路1kとの電気的接続が金属片3hを介して確実に
なされるスルーホール1sが形成できる。
【0037】また、図3に示すように、スルーホール用
貫通孔1sh内に埋め込まれた金属片3hの表面および
該スルーホール用貫通孔1sh近傍の表面の回路1kに
わたって金属めっき5を行い、さらに、該金属片3hの
裏面およびスルーホール用貫通孔1sh近傍の裏面の回
路1kにわたって金属めっき5を行う。
【0038】本構成によれば、金属片3hと回路基板1
の表面の回路1kとの電気的接続および、金属片3hと
回路基板1の裏面の回路1kとの電気的接続が金属めっ
き5によって確実になされので、回路基板1の表面の回
路1kと裏面の回路1kとの電気的接続がさらに確実に
なされる。
【0039】或いは、図4に示す製造方法では、500
〜1000mm/secの高速プレス装置を用いて、回
路基板21より厚い金属板を使用し、図4(a)に示すよ
うに、回路基板21の表裏面よる突き出る突き出し部分
23htを有する金属片23hを回路基板21のスルー
ホール用貫通孔21shに打ち込む。
【0040】そして、図4(b)に示すように、金属片2
3hをプレスで押圧して金属片23hの突き出し部分2
3htを潰して金属片23hと回路基板21の表裏面の
各々の回路21k、21kとを接触させて、スルーホー
ル21sを形成する。(図4(c)参照) 本方法によれば、先に述べた500〜1000mm/s
ecの高速プレス装置によるスルーホールの形成効果に
加え、金属片23hと回路基板21の表裏面の各々の回
路21k、21kとの物理的接触がより確実に行え、回
路基板21の表面の回路21kと裏面の回路21kとの
電気的接続が金属片23hを介してさらに確実になされ
る。
【0041】或いは、図5に示す製造方法では、500
〜1000mm/secの高速プレス装置を用いて、回
路基板31より厚い金属板を使用し、図5(a)に示すよ
うに、金属片33hをスルーホール用貫通孔31sh
に、回路基板31の実装面31j側に金属片33hがよ
り大きく突き出る(33ht)ように打ち込む。
【0042】その後、図5(b)に示すように、リフロー
炉等で加熱し金属片33hの突き出し部分33htを球
状に変形し、実装面31j側の回路31kに接触させる
とともに外部電極端子33hkとして、スルーホール3
1sを形成する。
【0043】本方法によれば、先に述べた500〜10
00mm/secの高速プレス装置によるスルーホール
の形成効果に加え、金属片33hと回路基板31の実装
面側の回路31kとの物理的接触がより確実に行え、回
路基板31の表面の回路31kと裏面の回路31kとの
電気的接続が金属片33hを介してさらに確実になされ
る。
【0044】加えて、金属片33hの球状の突き出し部
分が外部電極端子33hkとして形成されるので、スル
ーホール部をランドパターンとすることができる。
【0045】従って、回路基板31の実装面31j側の
配線パターンの設計自由度が広がるとともに、外部電極
端子数の増加が可能となることから多機能ICの実装に
も好適な構成である。
【0046】ところで、本実施例においては、高速プレ
ス装置を用いて、ポンチの速度を500〜1000mm
/secとして回路基板にスルーホールを形成すること
を例示したが、本実施例に記載の条件を変えることによ
りポンチ速度200mm/sec〜2000mm/se
cであれば上述の効果が得られる。
【0047】但し、ポンチの速度が2000mm/se
c超となると、ポンチの下死点制御が困難である等速度
制御上の問題が生じ、加えて、加工におけるポンチの慣
性力が過大になり、ポンチが破壊する等の製造装置上に
問題が生じ、また、回路基板に嵌入する金属片の変形が
大きくなる等、装置以外にも問題が生じる。
【0048】なお、上述した実施例においては、回路基
板としてガラスクロスエポキシを用いたが、その他のポ
リイミド等の樹脂基板、或いはTABテープのような硬
度の非常に低い回路基板の基材に対して本発明に関わる
回路基板の製造方法を有効に適用し得ることは言うまで
もない。
【0049】なお、金属板3の厚さは、回路基板の厚さ
と同等〜2倍位まで使用可能である。
【0050】また、本実施例では金属板3として銅材を
使用したが、銅材のみならず、ハンダ、アルミニウム
等、導電性を有する材料であれば種々適用可能である。
【0051】
【発明の効果】以上、詳述した如く、本発明の請求項1
に関わる回路基板の製造方法は、回路基板を高速プレス
装置内のスルーホール加工孔を有するダイの上に載置
し、そして回路基板上に金属板を載置する工程と、20
0〜2,000mm/secのプレス速度のポンチにて金属
板から金属片を打ち抜き、続いて同一プレス動作で回路
基板にスルーホール用貫通孔を打ち抜くとともに金属片
を埋め込み、金属片を介して回路基板の表面の回路と裏
面の回路とを接続する金属片嵌入工程と、を含んで構成
する。
【0052】上述した本発明に関わる回路基板の製造方
法は、200〜2,000mm/secの高速プレスにより
回路基板にスルーホール用貫通孔が打ち抜かれるので、
回路基板のスルーホール用貫通孔の穿孔にかかわる破断
が高速に円滑に行われ、回路基板の表面のスルーホール
用貫通孔部のダレ込みが発生しない。
【0053】また、同様に、高速プレスにより回路基板
にスルーホール用貫通孔が打ち抜かれるので、回路基板
のスルーホール用貫通孔の穿孔にかかわる破断が高速に
円滑に行われ、回路基板の裏面のスルーホール用貫通孔
部にバリ/カエリが発生しない。
【0054】加えて、高速プレスにより金属板から金属
片が打ち抜かれるので、金属板からの金属片の破断が高
速に円滑に行われ、回路基板のスルーホール用貫通孔内
に埋め込まれる金属片の変形が僅少である。
【0055】よって、スルーホール用貫通孔内に埋め込
まれる金属片が、回路基板の表面の回路および裏面の回
路に確実に接触して、表面の回路と裏面の回路との電気
的接続が金属片を介して確実になされるスルーホールが
形成される。
【0056】また、本発明の請求項2に関わる回路基板
の製造方法は、前記高速プレス装置内のダイ上への前記
回路基板ならびに前記金属板の前記載置工程と、前記2
00〜2000mm/secの速度のポンチによる前記金属
片嵌入工程と、の後に、回路基板の表裏面それぞれに金
属片から回路にわたって金属めっきを行い、金属片と回
路基板の表面の回路、および金属片と回路基板の裏面の
回路とを金属めっきを介して接続する工程と、を含んで
成る請求項1に記載の回路基板の製造方法とする。
【0057】本構成によれば、上記効果に加えて、金属
片と回路基板の表面の回路との電気的接続、および金属
片と回路基板の裏面の回路との電気的接続が金属めっき
によってさらに確実になされ、回路基板の表面の回路と
裏面の回路との電気的接続がさらに確実になされるスル
ーホールが形成される。
【0058】或いは、本発明の請求項3に関わる回路基
板の製造方法は、前記高速プレス装置内のダイ上への前
記回路基板ならびに前記回路基板より厚い前記金属板の
前記載置工程と、前記200〜2000mm/secの速度
のポンチによる前記金属片嵌入工程において、前記金属
片を前記回路基板のスルーホール用貫通孔に前記回路基
板の表面および裏面より若干突き出るように埋め込む前
記金属片嵌入工程と、前記回路基板のスルーホール用貫
通孔に埋め込まれた前記金属片をプレスによって押圧し
て押し潰し、前記金属片と前記回路基板の表面の回路と
を接続するとともに前記金属片と前記回路基板の裏面の
回路とを接続する工程と、を含んで成る請求項1に記載
の回路基板の製造方法とする。
【0059】本構成によれば、請求項1に記載の構成の
効果に加えて、金属片と回路基板の表裏面の各々の回路
との物理的接触が確実に行え、回路基板の表面の回路と
裏面の回路との電気的接続が金属片を介してさらに確実
になされるスルーホールが形成される。
【0060】或いは、本発明の請求項4に関わる回路基
板の製造方法は、前記高速プレス装置内のダイ上への前
記回路基板ならびに前記回路基板より厚い前記金属板の
前記載置工程と、前記200〜2000mm/secの速度
のポンチによる前記金属片嵌入工程において、前記金属
片を前記回路基板のスルーホール用貫通孔に前記回路基
板の実装面側より大きく突き出るように埋め込む前記金
属片嵌入工程と、前記回路基板のスルーホール用貫通孔
に埋め込まれた前記金属片の実装面側からの突き出し部
分を加熱により球状に変形して前記実装面側の回路に接
続するとともに外部電極端子とする外部電極端子形成工
程と、を含んで成る請求項1に記載の回路基板の製造方
法とする。
【0061】本構成によれば、請求項1に記載の構成の
効果に加えて、金属片と回路基板の実装面側の回路との
物理的接触が確実に行え、回路基板の表面の回路と裏面
の回路との電気的接続が金属片を介してさらに確実にな
されるスルーホールが形成される。
【0062】加えて、金属片の球状の回路基板からの突
き出し部分が外部電極端子として形成されるので、スル
ーホール部をランドパターンとすることができる。
【0063】従って、回路基板の実装面側の配線パター
ンの設計自由度が広がるとともに、外部電極端子数の増
加が可能となることから多機能ICの実装にも好適な構
成である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)および(b)は本発明に関わる回路基板の製
造方法の実施例の一連の製造工程を示す一部切り欠き断
面を含む概念的側面図。
【図2】本発明に関わる回路基板の製造方法の実施例の
スルーホール部を示す一部切り欠き断面を含む概念的側
面図。
【図3】本発明に関わる回路基板の製造方法の実施例の
スルーホール部にめっきを形成した状態を示す一部切り
欠き断面を含む概念的側面図。
【図4】(a)〜(c)は本発明に関わる回路基板の製造方
法の実施例のスルーホール部に回路基板の表裏面それぞ
れより突き出る金属片を埋め込み、プレスによって金属
片を押し潰す一連の工程を示す一部切り欠き断面を含む
概念的側面図。
【図5】(a)および(b)は本発明に関わる回路基板の製
造方法の実施例のスルーホール部に実装面から突き出る
金属片を埋め込み、リフローにより外部電極端子とする
一連の工程を示す一部切り欠き断面を含む概念的側面
図。
【図6】(a)および(b)は従来の回路基板の製造方法の
一連の製造工程を示す一部切り欠き断面を含む概念的側
面図。
【図7】従来の回路基板の製造方法により形成されるス
ルーホール部を示す一部切り欠き断面を含む概念的側面
図。
【符号の説明】
1、21、31…回路基板、 1k、21k、31k…回路、 1s、21s、31s…スルーホール、 1sh、21sh、31sh…スルーホール用貫通孔、 2…ダイ、 2a…スルーホール加工孔、 3…金属板、 3h、23h、33h…金属片、 4…ポンチ、 5…金属めっき、 31j…実装面、 33ht…金属片の実装面側からの突き出し部分、 33hk…外部電極端子。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面および裏面に各々回路が設けられ
    る回路基板に、前記表面の回路と前記裏面の回路とを電
    気的に接続するスルーホールを形成する回路基板の製造
    方法であって、 前記回路基板を高速プレス装置内のスルーホール加工孔
    を有するダイの上に載置し、さらに該回路基板上に金属
    板を載置する工程と、 200〜2000mm/secの速度のポンチをもって、同
    一プレス動作で、前記金属板から金属片を打ち抜くと同
    時に、前記回路基板にスルーホール用貫通孔を打ち抜く
    とともに前記金属片を埋め込み、前記金属片を介して前
    記回路基板の表面の回路と前記裏面の回路とを接続する
    金属片嵌入工程と、 を含んで成ることを特徴とする回路基板の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記高速プレス装置内のダイ上への前
    記回路基板ならびに前記金属板の前記載置工程と、前記
    200〜2000mm/secの速度のポンチによる前記金
    属片嵌入工程と、の後に、 前記回路基板の表裏面それぞれに前記金属片から前記回
    路にわたって金属めっきを行い、前記金属片と前記表面
    の回路とを前記金属めっきを介して接続するとともに前
    記金属片と前記裏面の回路とを前記金属めっきを介して
    接続する工程と、 を含んで成ることを特徴とする請求項1に記載の回路基
    板の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記高速プレス装置内のダイ上への前
    記回路基板ならびに前記回路基板より厚い前記金属板の
    前記載置工程と、 前記200〜2000mm/secの速度のポンチによる前
    記金属片嵌入工程において、前記金属片を前記回路基板
    のスルーホール用貫通孔に前記回路基板の表面および裏
    面より若干突き出るように埋め込む前記金属片嵌入工程
    と、 前記回路基板のスルーホール用貫通孔に埋め込まれた前
    記金属片をプレスによって押圧して押し潰し、前記金属
    片と前記回路基板の表面の回路とを接続するとともに前
    記金属片と前記回路基板の裏面の回路とを接続する工程
    と、 を含んで成ることを特徴とする請求項1に記載の回路基
    板の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記高速プレス装置内のダイ上への前
    記回路基板ならびに前記回路基板より厚い前記金属板の
    前記載置工程と、 前記200〜2000mm/secの速度のポンチによる前
    記金属片嵌入工程において、前記金属片を前記回路基板
    のスルーホール用貫通孔に前記回路基板の実装面側より
    大きく突き出るように埋め込む前記金属片嵌入工程と、 前記回路基板のスルーホール用貫通孔に埋め込まれた前
    記金属片の実装面側からの突き出し部分を加熱により球
    状に変形して前記実装面側の回路に接続するとともに外
    部電極端子とする外部電極端子形成工程と、 を含んで成ることを特徴とする請求項1に記載の回路基
    板の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014506014A (ja) * 2011-11-09 2014-03-06 東莞勤上光電股▲ふん▼有限公司 ハイパワーled放熱構造の製造プロセス

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