JP2001351762A - 赤外線電球、その製造方法及び加熱・暖房装置 - Google Patents

赤外線電球、その製造方法及び加熱・暖房装置

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JP2001351762A
JP2001351762A JP2000174129A JP2000174129A JP2001351762A JP 2001351762 A JP2001351762 A JP 2001351762A JP 2000174129 A JP2000174129 A JP 2000174129A JP 2000174129 A JP2000174129 A JP 2000174129A JP 2001351762 A JP2001351762 A JP 2001351762A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加熱および暖房などに使用される赤外線電球
おいて、発熱体軸方向に均一な温度分布を持つ発熱体を
提供すること。 【解決手段】 長い板状の炭素系物質の発熱体に第1の
発熱部第2の発熱部を設け、第2の発熱部の断面積を第
1の発熱部より小さくする。断面積が小さい部分は電気
抵抗が他の部分より大きいので発熱量が多い。第1と第
2の発熱部を適切に組み合わせることで発熱体の温度分
布が均一になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱装置、暖房装
置などの発熱機器に使用される赤外線電球及びその製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来熱源として使用されている赤外線電
球としては、ニクロム線(Ni,Cr,Fe、Alを含
む合金)線やタングステン(W)線をらせん状に成形し
た発熱体を硝子管内に挿入し、空気中または、所定の雰
囲気中で発熱させ、直接または反射板などを併用して熱
を放射するものがある。図10は、従来の赤外線電球の
正面図である。図において、らせん状に巻かれた発熱体
6と内部リード4が硝子管1に封入され、硝子管1の端
部の封止部の金属箔7を介して内部リード4と外部リー
ド8が電気的に接続されている。図11は発熱体6の中
心軸方向の距離と温度の関係(発熱体温度分布)を示す
グラフである。らせん状の発熱体6の中心軸に垂直な断
面はどこでも均一な熱輻射強度を有するが、中心軸の方
向では両端部の熱輻射強度が放熱のため中央部よりも低
くなる傾向にある。らせん状に成形された発熱体におい
て温度分布を変えるためにはらせんのピッチを変える。
局部的に温度を上げるためにはらせんのピッチを狭くし
なければならないが、あまり狭くしすぎると隣り合う線
が接してしまうことがあった。
【0003】これらの問題点を解決するために、従来の
らせん状の発熱体の代りに、棒状に成形した炭素系物質
を発熱体として使用する赤外線電球が提案されている。
炭素系物質は赤外線放射率が78〜84%と高いため、
発熱体として炭素系物質を用いる赤外線電球の赤外線放
射率も高くなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のらせん状の金属
発熱体を有する赤外線電球においては次の問題を有して
いる。図10において、発熱体6のB、C間はほぼ均一
な温度分布を示す。しかし、端部のA、B間及びC、D
間は均一な温度分布を示さない。この状態を図11に示
す。端部の温度分布を均一にするには、巻線のピッチを
端部で細かくする方法が採られているが、ピッチをあま
り細かくすると隣り合う巻線が接触するおそれがある。
また、巻線が発熱中は軟化して垂れ下がることもある。
垂れ下がり(当技術分野ではサグ(sag)という)を防
止するためには多数の保持部材(図示省略)を設ける必
要がある。保持部材を設けることにより、コストが上昇
するとともに信頼性が低下するおそれがある。本発明は
上記のような問題点を解決するためになされたものであ
り、簡単な構成で、所望の発熱体温度分布が得られる低
コストの赤外線電球を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の赤外線電球は、
板厚と板幅との比が1:5以上である実質的に棒状また
は板状の第1の発熱部と、前記第1の発熱部の予め定め
られた位置に、前記第1の発熱部の長手方向に垂直な断
面の断面積より小さい断面積を有する第2の発熱部とを
有し、前記第1及び第2の発熱部の境界部では長手方向
に垂直な断面の断面積が長手方向に沿って徐々に変わる
形状を有し通電により発熱する発熱体、前記発熱体が挿
入される硝子管、及び前記発熱体の両端部にそれぞれ電
気的に接続され、端末が硝子管外へ導出されたリード線
を有することを特徴とする。第2の発熱部は、長手方向
に垂直な断面の断面積が第1の発熱部の断面積より小さ
いので電気抵抗が大きい。従って発熱体を電流が流れる
とき第2の発熱部は第1の発熱部より温度が高くなる。
長い発熱体の端部は中央部より温度が低くなるので、端
部に第2の発熱部を設けると、発熱体の全長にわたって
温度を均一にすることができる。
【0006】本発明の加熱・暖房装置は、板厚と板幅と
の比が1:5以上である実質的に棒状または板状の第1
の発熱部と、前記第1の発熱部の予め定められた位置
に、前記第1の発熱部の長手方向に垂直な断面の断面積
より小さい断面積を有する第2の発熱部とを有する発熱
体、前記発熱体が挿入される硝子管、及び前記発熱体の
両端部にそれぞれ電気的に接続され、端末が硝子管外へ
導出されたリード線、前記発熱体の第1の発熱部の長手
方向に垂直な断面の長辺に垂直な方向に配置された被加
熱物を有する。本発明の加熱・暖房装置は発熱体の全長
にわたって均一な温度分布を有する赤外線電球を用いる
ので、被加熱物を均一に加熱することができる。
【0007】本発明の他の観点の赤外線電球は、板厚と
板幅との比が1:5以上である実質的に棒状または板状
の第1の発熱部と、第1の発熱部の予め定められた位置
に前記第1の発熱部の長手方向に垂直な断面の断面積よ
り小さい断面積を有する第2の発熱部を有する発熱体、
前記発熱体が挿入される硝子管、前記硝子管の壁面の一
部に形成した反射率の高い物質の膜、及び前記発熱体の
両端部にそれぞれ電気的に接続され、端末が硝子管外へ
導出されたリード線を有することを特徴とする。硝子管
に反射膜を設けることにより発熱体の熱を集中させるこ
とができる。
【0008】本発明の他の観点の加熱・暖房装置は、板
厚と板幅との比が1:5以上である実質的に棒状または
板状の第1の発熱部と、第1の発熱部の予め定められた
位置に前記第1の発熱部の長手方向に垂直な断面の断面
積より小さい断面積を有する第2の発熱部を有する発熱
体、前記発熱体が挿入される硝子管、前記硝子管の壁面
の一部に形成した反射率の高い物質の膜、前記発熱体の
両端部にそれぞれ電気的に接続され、端末が硝子管外へ
導出されたリード線、及び前記発熱体の第1の発熱部の
長手方向に垂直な断面の長辺に垂直な方向に配置された
被加熱物を有する。
【0009】前記赤外線電球に反射部材を設け、前記反
射部材の反射面に対向して被加熱物を配置することによ
り加熱・暖房装置の効率が向上する。
【0010】本発明の赤外線電球の製造方法は、板厚と
板幅との比が1:5以上である実質上に棒状または板状
の第1の発熱部と、前記第1の発熱部の予め定められた
位置に設けられ前記第1の発熱部の長手方向に垂直な断
面の断面積より小さい断面積を有する第2の発熱部とを
有し、前記第1の発熱部と前記第2の発熱部の境界部で
は長手方向に垂直な断面の断面積が長手方向に沿って徐
々に変わる発熱体を形成する工程、及び前記発熱体を硝
子管内に封入し、前記発熱体に電気的に接続されたリー
ド線の端末を硝子管外へ導出する工程を有する。
【0011】本発明の他の観点の赤外線電球の製造方法
は、板厚と板幅との比が1:5以上である実質上に棒状
または板状の第1の発熱部と、前記第1の発熱部の予め
定められた位置に前記第1の発熱部の長手方向に垂直な
断面の断面積より小さい断面積を有する第2の発熱部と
を有し、前記第1の発熱部と前記第2の発熱部の境界部
では長手方向に垂直な断面の断面積が長手方向に沿って
徐々に変わる発熱体を形成する工程、及び前記発熱体の
両端部にそれぞれ保持ブロックを接合する工程、及び前
記発熱体と保持ブロックを硝子管に挿入し、前記保持ブ
ロックに電気的に接続されたリード線の端末を硝子管外
へ導出する工程を有することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の赤外線電球の好適
な実施例について、添付の図1から図9を参照しつつ説
明する。 《第1の実施例》図1の(a)は本発明の第1の実施例
における赤外線電球18の構造を示す斜視図である。図
1の(a)は赤外線電球18の両端部のみを示し中央部
分は図示を省略している。図1の(b)及び(c)は図
1の(a)のIb−Ib断面図の2つの例である。図2
は、図1の(a)に示す赤外線電球18の長手方向(以
下、軸方向という)の温度分布を示すグラフである。
【0013】図1において、赤外線電球18は、長い板
状の発熱体2、保持ブロック3及び内部リード線14が
硝子管1内に封入されて構成されている。内部リード線
14は、モリブデン箔7を経て外部リード線8に接続さ
れている。発熱体2は、長い棒状又は板状に成形された
炭素系物質であり、黒鉛などの結晶化炭素の基材に窒素
化合物の抵抗値調整物質、及びアモルファス炭素を加え
た混合物からなる。この発熱体2の寸法は例えば、板幅
Wが6mm、板厚Tが0.5mm、長さが300mmで
ある。発熱体2は、板厚と板幅との比が1:5以上であ
るのが望ましい。板幅Wを板厚Tより大きくすることに
より、板幅Wを有する面から出る熱が板厚Tを有する面
から出る熱より多くなり、発熱体2の放熱に指向性を持
たすことができる。発熱体2は、第1の発熱部11と、
第1の発熱部11の中に部分的に形成され、第1の発熱
部11の板厚Tより板厚tの薄い長円形の領域である第
2の発熱部10とを有する。第2の発熱部10を長円形
にすることにより、第1の発熱部11と第2の発熱部1
0の境界部では軸方向(長手方向)に垂直な断面の断面
積が長手方向に沿って徐々に変わることになる。
【0014】第2の発熱部10の形状は長円形に限られ
るものではなく、ひし形、六角形など様々な形状にする
ことができる。第1の発熱部11と第2の発熱部10と
の境界部R0、すなわち前記長円形の縁部に図1の
(c)に示すように曲面や斜面を設けてもよい。第1の
発熱部11と第2の発熱部10の境界部R0は図1の
(d)に示すように階段状の輪部を有するものでもよ
い。第2の発熱部10は、発熱体2を成形した後、加工
治具にて第1の発熱部11の所定部分を切削して形成し
てもよい。円柱状の保持ブロック3は導電性材料で形成
されており、発熱体2の両端に電気的に接続されるよう
に取り付けられている。保持ブロック3は黒鉛等の、発
熱体2の熱がコイル状の内部リード線4に伝わりにくい
材料で作るのが好ましい。保持ブロック3は、モリブデ
ンやタングステン等の弾性を有する金属線をらせん状に
成形した内部リード線14のコイル部5に挿入される。
コイル部5は保持ブロック3の外周面に密着して巻き付
き、両者は電気的に接続される。コイル部5は弾性を有
するスプリング部6を経てリード線14Aにつながって
いる。リード線14Aとコイル部5との間にスプリング
部5を設けることにより、発熱体2の膨張による寸法変
化を吸収できる。
【0015】図2は、図1に示す赤外線電球の軸方向の
温度分布を示すグラフである。温度の測定は、カラーメ
ータによる色温度の測定又はサーモパイルによる輻射熱
の測定によって行った。図2の横軸は赤外線電球の軸方
向の距離を示し、原点0は図1の保持ブロック3とコイ
ル部5の境界部に対応している。縦軸は温度を示す。図
2によれば、第1の発熱部11の温度がK0であり、第
2の発熱部10の温度はK0よりも高いK1である。第
2の発熱部10の板厚を第1の発熱部11の板厚より薄
くしたことにより、発熱体2の単位長当たりの抵抗は、
第2の発熱部10が第1の発熱部11より大きい。その
ため発熱体2を流れる電流による第2の発熱部10の単
位長当たりのジュール熱は第1の発熱部11のジュール
熱より多く、第2の発熱部10の温度は第1の発熱部1
1の温度より高くなる。
【0016】第2の発熱部10の板厚t、面積、形状を
変えることにより、所望の温度分布を有する赤外線電球
が実現できる。図3、図4、図5及び図6は、それぞれ
異なる形状の第2の発熱部を有する発熱体2a、2b、
2c及び2dの斜視図である。図3の(a)の第2の発
熱部10aは、断面図(b)に示すように長円形の貫通
孔10eを有する。図3の(c)に示すように貫通孔の
周囲をゆるやかな曲面又は斜面にしてもよい。ゆるやか
な斜面にすることにより、貫通孔の周囲の温度勾配をゆ
るやかにすることができる。
【0017】図4の(a)の第2の発熱部10bは2個
の円形の孔又は凹みを設けている。図4の(b)に2個
の円形の孔を設けたものの断面図を示す。また図4の
(c)に2個の円形の凹みを設けたものの断面図を示
す。図4の(c)に示すように、円形の凹みの周囲を曲
面又はゆるやかな斜面にするのが望ましい。図5の
(a)の第2の発熱部10cは、図5の(b)の断面図
に示すように発熱体2cの一部分の厚さを全幅にわたっ
て薄くしている。薄くした部分と元の厚さの部分の境界
部R3はゆるやかな斜面にして、熱勾配をゆるやかにし
ている。図6は、発熱体2dの幅Wを第2の発熱部10
dの部分で狭くしている。幅を狭くした部分と元の幅W
との境界部R4は曲線でつながる形状にしている。これ
により温度勾配をゆるやかにしている。
【0018】第2の発熱部の形状は前記図3から図6に
示す形状に限られるものではなく、発熱体2の単位長当
たりの抵抗が、軸方向で局部的に他の部分より大きくな
るような形状であればどのような形状でもよい。
【0019】《第2実施例》図7の(a)は本発明の第
2実施例の赤外線電球の斜視図である。図7の(a)に
おいて、第1実施例のものとの差異は、硝子管1の内面
又は外面に反射率の高い材料による反射膜12を設けた
点である。反射膜12を斜線で示している。その他の構
成は第1実施例のものと同じである。反射膜12は、硝
子管1の円周の2分の1程度の部分に設けるのが望まし
い。反射膜12の軸方向の長さは発熱体の長さとほぼ同
じである。反射膜12は、例えば、金箔を硝子管の壁面
に張り付け焼成することによって形成することができ
る。この赤外線電球を用いるときは、硝子管1の反射膜
12を有しない面を被加熱物に向けて置く。この構成に
より、発熱体2から反射膜12の方向に放射された熱は
反射膜12により反射され、被加熱物に与えられるの
で、赤外線電球の熱効率が高くなる。反射膜12は、窒
化チタン、銀、アルミニウム等の膜を用いてもよい。膜
厚はある程度厚い方がよい。反射膜12は硝子管1の内
面、外面のいずれの面に設けてもよい。反射膜12と発
熱体2との関係については、図7の(b)の断面図に示
すように、反射膜12の円弧の端を結ぶ線12Aと発熱
体2の幅の広い面が平行になるように配置するのがよ
い。
【0020】《第3実施例》図8の(a)は、本発明の
第3実施例の、赤外線電球を用いた加熱・暖房装置の斜
視図である。図8の(a)において赤外線電球18は第
1実施例のものと同じである。本実施例では断面が半円
の反射板13を赤外線電球18の近傍に設けている。反
射板13の長さは発熱体2の長さとほぼ等しくなされて
いる。反射板13は、反射率が高くなるように鏡面にな
されたアルミニウム板、ステンレススチール板等が望ま
しい。また鉄板等の表面に、金、窒化チタン、銀、、ア
ルミニウム等の皮膜を設けて鏡面にしたものでもよい。
反射板13と発熱体2との関係については、図8の
(b)の断面図に示すように、反射板13の円弧の端部
を結ぶ線13Aと発熱体2の幅の広い面とが平行になる
ように配置するのがよい。反射板13を設けたことによ
り、発熱体2から反射板13に向かって放射される熱は
反射板13で反射され、反射板13を有しない方向に向
けられる。その結果発熱体2から放射される熱を反射板
13を有しない方向に集中させることができ赤外線電球
13の熱の利用効率が向上する。
【0021】《第4実施例》図9は本発明の第4実施例
の、赤外線電球を用いた加熱・暖房装置の斜視図であ
る。赤外線電球18は第1実施例のものと同じである。
本実施例では、硝子管1の外径より大きい内径を有する
円筒状のケース24の中に赤外線電球18を挿入してい
る。ケース24の材質は、鉄、アルミニウムなどの金
属、あるいは硝子、セラミック等が望ましい。低温の加
熱・暖房装置ではケース24を樹脂や紙等で形成しても
よい。ケース24の内面に熱吸収のよい皮膜、例えば黒
色の皮膜等を設けるとケース24の温度の上昇速度が速
くなる。ケース24の軸方向の温度分布が均一になるよ
うに、発熱体2の温度分布を設定する。そのために、発
熱体2の適切な位置に第2の発熱部10を設けるとよ
い。
【0022】本実施例の加熱装置は魚・肉など食品の加
熱に用いることができる。食品を加熱すると、肉汁や塩
分を含む液体が飛散することが多い。このような液体が
硝子管1に付着すると、硝子管1の表面が汚れる。とき
には硝子管1が割れる場合がある。本実施例では、ケー
ス24が硝子管1を保護するので上記の問題は起こらな
い。被加熱物は、ケース24から離して配置してもよ
く、また、必要に応じてケース24に接触させてもよ
い。
【0023】本発明の赤外線電球は暖房機器;例えばス
トーブ・コタツ・エアコン・脱衣場、浴室暖房・赤外線
治療器等、乾燥機器;例えば衣類乾燥・布団乾燥・食品
乾燥・生ゴミ処理機・加熱型消臭器、浴室乾燥器等、調
理器;例えばオーブン・オーブンレンジ・オーブントー
スター・トースター・ロースター・保温器・焼き鳥器・
コンロ・焙煎・冷蔵庫解凍用等、理容器;例えばドライ
ヤー・パーマネント加熱器等、シートに文字や画像等を
定着する機器;例えばLBP・PPC・ファックスなど
トナーを媒体として表示する機器や熱を利用してフィル
ム原本から被転写体へ熱転写する機器等の熱源として使
用可能である。
【0024】
【発明の効果】以上、各実施例で詳細に説明したところ
から明らかなように、本発明は次の効果を有する。発熱
体の第1の発熱部と第2の発熱部の温度を変えることが
できるので、赤外線電球の長手方向の温度分布を所望の
ものにすることができる。第1の発熱部と第2の発熱部
の境界部の断面が徐々に変化するように、第2の発熱部
を円などにしているので境界部の温度変化はゆるやかに
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第1の実施例における赤外線
電球の斜視図である。(b)及び(c)は(a)のIb
−Ib断面図である。(d)は他の例の発熱体の部分図
である。
【図2】第1図の赤外線電球の発熱体の軸方向の温度分
布図である。
【図3】(a)は赤外線電球の発熱体の第1の発熱部、
第2の発熱部の部分斜視図である。(b)及び(c)は
(a)のIIIb−IIIb断面図である。
【図4】(a)は赤外線電球の発熱体の第1の発熱部、
第2の発熱部の部分斜視図である。(b)及び(c)は
(a)のIVb−IVb断面図である。
【図5】(a)は赤外線電球の発熱体の第1の発熱部、
第2の発熱部の部分斜視図である。(b)は(a)のV
b−Vb断面図である。
【図6】赤外線電球の発熱体の第1の発熱部、第2の発
熱部の部分斜視図である。
【図7】(a)は本発明に係る第2の実施例における赤
外線電球の斜視図である。(b)は(a)の中央部の断
面図である。
【図8】(a)は本発明に係る第3の実施例における赤
外線電球の斜視図である。(b)は(a)の中央部の断
面図である。
【図9】本発明に係る第4の実施例における赤外線電球
の斜視図である。
【図10】従来の赤外線電球の正面図である。
【図11】第10図の赤外線電球の軸方向の温度分布図
である。
【符号の説明】
1 硝子管 2 発熱体 3 導電性ブロック 4 内部リード線 5 コイル状部 6 スプリング状部 7 モリブデン箔 8 外部リード線 9 温度曲線 10 第2の発熱部 11 第1の発熱部 12 反射膜 13 反射板 24 ケース

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板厚と板幅との比が1:5以上である実
    質的に棒状または板状の第1の発熱部と、前記第1の発
    熱部の予め定められた位置に、前記第1の発熱部の長手
    方向に垂直な断面の断面積より小さい断面積を有する第
    2の発熱部とを有し、前記第1及び第2の発熱部の境界
    部では長手方向に垂直な断面の断面積が長手方向に沿っ
    て徐々に変わる形をもつ通電により発熱する発熱体、 前記発熱体が挿入される硝子管、及び前記発熱体の両端
    部にそれぞれ電気的に接続され、端末が硝子管外へ導出
    されたリード線を有することを特徴とする赤外線電球。
  2. 【請求項2】 前記第2の発熱部は、前記第1の発熱部
    に形成した切り欠き部、孔部、凹部のいずれか1つ又は
    組み合わせたものを含むことを特徴とする請求項1記載
    の赤外線電球。
  3. 【請求項3】 前記第1の発熱部に形成した切り欠き
    部、孔部、凹部と、前記第1の発熱部との境界部に曲面
    又は斜面を形成したことを特徴とする請求項2記載の赤
    外線電球。
  4. 【請求項4】 前記棒状の発熱体の両端部にそれぞれ接
    合される電気導電性を有する保持ブロック、 前記発熱体と前記保持ブロックが挿入される硝子管、及
    び前記保持ブロックのそれぞれに電気的に接続され、端
    末が硝子管外へ導出されたリード線を有することを特徴
    とする請求項1又は2記載の赤外線電球。
  5. 【請求項5】 板厚と板幅との比が1:5以上である実
    質的に棒状または板状の第1の発熱部と、前記第1の発
    熱部の予め定められた位置に、前記第1の発熱部の長手
    方向に垂直な断面の断面積より小さい断面積を有する第
    2の発熱部とを有する発熱体、 前記発熱体が挿入される硝子管、及び前記発熱体の両端
    部にそれぞれ電気的に接続され、端末が硝子管外へ導出
    されたリード線、 前記発熱体の第1の発熱部の長手方向に垂直な断面の長
    辺に垂直な方向に配置された被加熱物を有する加熱・暖
    房装置。
  6. 【請求項6】 板厚と板幅との比が1:5以上である実
    質的に棒状または板状の第1の発熱部と、第1の発熱部
    の予め定められた位置に前記第1の発熱部の長手方向に
    垂直な断面の断面積より小さい断面積を有する第2の発
    熱部を有する発熱体、 前記発熱体が挿入される硝子管、 前記硝子管の壁面の一部に形成した反射率の高い物質の
    膜、及び前記発熱体の両端部にそれぞれ電気的に接続さ
    れ、端末が硝子管外へ導出されたリード線を有すること
    を特徴とする赤外線電球。
  7. 【請求項7】 前記第2の発熱部は、前記第1の発熱部
    に形成した切り欠き部、孔部、凹部のいずれか1つ又は
    組み合わせたものを含むことを特徴とする請求項6記載
    の赤外線電球。
  8. 【請求項8】 前記第1の発熱部に形成した切り欠き
    部、孔部、凹部と、前記第1の発熱部との境界部に曲面
    又は斜面を形成したことを特徴とする請求項7記載の赤
    外線電球。
  9. 【請求項9】 前記棒状の発熱体の両端部にそれぞれ接
    合される電気導電性を有する保持ブロック、 前記発熱体と前記保持ブロックが挿入される硝子管、及
    び前記保持ブロックのそれぞれに電気的に接続され、端
    末が硝子管外へ導出されたリード線を有することを特徴
    とする請求項6又は7記載の赤外線電球。
  10. 【請求項10】 板厚と板幅との比が1:5以上である
    実質的に棒状または板状の第1の発熱部と、第1の発熱
    部の予め定められた位置に前記第1の発熱部の長手方向
    に垂直な断面の断面積より小さい断面積を有する第2の
    発熱部を有する発熱体、 前記発熱体が挿入される硝子管、 前記硝子管の壁面の一部に形成した反射率の高い物質の
    膜、 前記発熱体の両端部にそれぞれ電気的に接続され、端末
    が硝子管外へ導出されたリード線、及び前記発熱体の第
    1の発熱部の長手方向に垂直な断面の長辺に垂直な方向
    に配置された被加熱物を有する加熱・暖房装置。
  11. 【請求項11】 前記赤外線電球に反射部材を設け、前
    記反射部材の反射面に対向して被加熱物を配置した請求
    項5又は10記載の加熱・暖房装置。
  12. 【請求項12】 前記赤外線電球を筒状のケースの中に
    挿入し、前記筒状のケースの近傍に被加熱物を配置した
    請求項5又は10記載の加熱・暖房装置。
  13. 【請求項13】 前記筒状のケースが、アルミニウム系
    物質を含む材料、鉄系物質を含む材料、セラミックス系
    物質を含む材料のいずれかの材料で構成されたことを特
    徴とする請求項12記載の加熱・暖房装置。
  14. 【請求項14】板厚と板幅との比が1:5以上である実
    質上に棒状または板状の第1の発熱部と、前記第1の発
    熱部の予め定められた位置に設けられ前記第1の発熱部
    の長手方向に垂直な断面の断面積より小さい断面積を有
    する第2の発熱部とを有し、前記第1の発熱部と前記第
    2の発熱部の境界部では長手方向に垂直な断面の断面積
    が長手方向に沿って徐々に変わる発熱体を形成する工
    程、及び前記発熱体を硝子管内に封入し、前記発熱体に
    電気的に接続されたリード線の端末を硝子管外へ導出す
    る工程を有することを特徴とする赤外線電球の製造方法
  15. 【請求項15】 板厚と板幅との比が1:5以上である
    実質上に棒状または板状の第1の発熱部と、前記第1の
    発熱部の予め定められた位置に前記第1の発熱部の長手
    方向に垂直な断面の断面積より小さい断面積を有する第
    2の発熱部とを有し、前記第1の発熱部と前記第2の発
    熱部の境界部では長手方向に垂直な断面の断面積が長手
    方向に沿って徐々に変わる発熱体を形成する工程、及び
    前記発熱体の両端部にそれぞれ保持ブロックを接合する
    工程、及び前記発熱体と保持ブロックを硝子管に挿入
    し、前記保持ブロックに電気的に接続されたリード線の
    端末を硝子管外へ導出する工程を有することを特徴とす
    る赤外線電球の製造方法。
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