JPH0620763A - 電気ヒーター - Google Patents
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- JPH0620763A JPH0620763A JP17962692A JP17962692A JPH0620763A JP H0620763 A JPH0620763 A JP H0620763A JP 17962692 A JP17962692 A JP 17962692A JP 17962692 A JP17962692 A JP 17962692A JP H0620763 A JPH0620763 A JP H0620763A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、電気調理器や電気暖房器などに用
いる電気ヒーターに関し、高輻射で、安全性に優れ、か
つ耐久性の高いヒーターを提供することを目的としたも
のである。 【構成】 輻射面積の大きいテープ状電気抵抗発熱体1
を、固定用梁4を持つように前記電気抵抗発熱体1の輻
射面2に相当する部分をくり抜いた2枚の孔付き絶縁体
3で挟むことによって前記固定梁4が前記テープ状電気
抵抗発熱体を固定し前記電気抵抗発熱体の熱膨脹による
垂れ下がりを防止する。さらにテープ状電気抵抗発熱体
の輻射面を耐熱ガラス9で覆った構成としてあるので、
食塩等の物質によるテープ状電気抵抗発熱体の腐食を防
止することができ耐久性の高いヒーターが得られる。
いる電気ヒーターに関し、高輻射で、安全性に優れ、か
つ耐久性の高いヒーターを提供することを目的としたも
のである。 【構成】 輻射面積の大きいテープ状電気抵抗発熱体1
を、固定用梁4を持つように前記電気抵抗発熱体1の輻
射面2に相当する部分をくり抜いた2枚の孔付き絶縁体
3で挟むことによって前記固定梁4が前記テープ状電気
抵抗発熱体を固定し前記電気抵抗発熱体の熱膨脹による
垂れ下がりを防止する。さらにテープ状電気抵抗発熱体
の輻射面を耐熱ガラス9で覆った構成としてあるので、
食塩等の物質によるテープ状電気抵抗発熱体の腐食を防
止することができ耐久性の高いヒーターが得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気調理器や電気暖房
器などに用いる電気ヒーターに関するものである。
器などに用いる電気ヒーターに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の、調理器や暖房器に用いられる電
気ヒーターはほとんどが、シーズヒーターや、石英管
(あるいは耐熱ガラス管)ヒーター、マイカヒーター、
またはニクロム線ヒーターである。
気ヒーターはほとんどが、シーズヒーターや、石英管
(あるいは耐熱ガラス管)ヒーター、マイカヒーター、
またはニクロム線ヒーターである。
【0003】以下に従来の電気ヒーターについて説明す
る。シーズヒーターは図8に示すように電熱線11と絶
縁材12と封止材13と保護管14で棒状に構成されて
いる。通電時には、保護管14の表面温度が700〜8
00℃となり被加熱物を加熱する。
る。シーズヒーターは図8に示すように電熱線11と絶
縁材12と封止材13と保護管14で棒状に構成されて
いる。通電時には、保護管14の表面温度が700〜8
00℃となり被加熱物を加熱する。
【0004】石英管ヒーターは保護管14を石英管とし
たもので、構造の基本はシーズヒーターと同様である。
たもので、構造の基本はシーズヒーターと同様である。
【0005】マイカヒーターは図9に示すようにマイカ
板15に電熱線16を巻き付けさらに2枚のマイカ板1
7,18で挟み固定した構成となっており、通電時は電
熱線がマイカ板を加熱して500℃程度となり、マイカ
板の2次輻射によって被加熱物を加熱する。
板15に電熱線16を巻き付けさらに2枚のマイカ板1
7,18で挟み固定した構成となっており、通電時は電
熱線がマイカ板を加熱して500℃程度となり、マイカ
板の2次輻射によって被加熱物を加熱する。
【0006】ニクロム線ヒーターは図10に示すように
螺旋状のニクロム線19を焼結体20の溝に固定した構
造である。
螺旋状のニクロム線19を焼結体20の溝に固定した構
造である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらシーズヒ
ーターや石英管ヒーターでは、電気抵抗発熱体がチュー
ブ状の形状のため、投影輻射面積を大きくとることがで
きず、輻射が全空間方向(360度)に向かって行われ
るため被加熱物への輻射量が小さく、さらに、ヒーター
に対抗する部分とそうでない部分とで輻射量が異なり分
布が悪いという課題があった。さらに、シーズヒーター
は、保護管が金属で構成されており、調理器用ヒーター
に使用した場合は高温下での食塩等の腐食物質により金
属管が腐食するという課題があった。また、マイカヒー
ターはマイカ板からの輻射温度が500℃と他に比べて
低温のため輻射量が小さいという課題があった。
ーターや石英管ヒーターでは、電気抵抗発熱体がチュー
ブ状の形状のため、投影輻射面積を大きくとることがで
きず、輻射が全空間方向(360度)に向かって行われ
るため被加熱物への輻射量が小さく、さらに、ヒーター
に対抗する部分とそうでない部分とで輻射量が異なり分
布が悪いという課題があった。さらに、シーズヒーター
は、保護管が金属で構成されており、調理器用ヒーター
に使用した場合は高温下での食塩等の腐食物質により金
属管が腐食するという課題があった。また、マイカヒー
ターはマイカ板からの輻射温度が500℃と他に比べて
低温のため輻射量が小さいという課題があった。
【0008】一方、ニクロム線ヒーターはソレノイドコ
イル状に巻回されているためにシーズヒーターと同様の
課題を有するとともに、電熱線の熱が焼結体に伝導し、
立ち上がり特性が悪く、さらにヒーターが上面に配置さ
れた一般的な箱型調理器に於いては電熱線が熱により垂
れ下がるという課題があった。また、電熱線が裸のた
め、線が腐食するという課題があった。
イル状に巻回されているためにシーズヒーターと同様の
課題を有するとともに、電熱線の熱が焼結体に伝導し、
立ち上がり特性が悪く、さらにヒーターが上面に配置さ
れた一般的な箱型調理器に於いては電熱線が熱により垂
れ下がるという課題があった。また、電熱線が裸のた
め、線が腐食するという課題があった。
【0009】本発明は上記課題を解決するもので、高輻
射量であり、立ち上がり特性の良い高輻射型のヒーター
を得ることを第1の目的としている。
射量であり、立ち上がり特性の良い高輻射型のヒーター
を得ることを第1の目的としている。
【0010】第2の目的は、電熱線が垂れ下がるのを防
止した安全なヒーターを得ることにある。
止した安全なヒーターを得ることにある。
【0011】第3の目的は、耐久性の高いヒーターを得
ることにある。
ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記第1の目的
を達成するため、テープ状電気抵抗発熱体を使用し、こ
れを保持するための、固定用梁または固定用突起を有
し、かつ前記電気抵抗発熱体の輻射面に相当する部分に
孔が開いている絶縁体で挟む構成とした。
を達成するため、テープ状電気抵抗発熱体を使用し、こ
れを保持するための、固定用梁または固定用突起を有
し、かつ前記電気抵抗発熱体の輻射面に相当する部分に
孔が開いている絶縁体で挟む構成とした。
【0013】また第2の目的を達成するために本発明
は、テープ状電気抵抗発熱体を、前記電気抵抗発熱体が
垂れ下がらないようにする固定用梁あるいは固定用突起
を持つように前記電気抵抗発熱体の輻射面に相当する部
分に孔を開けた2枚の孔付き絶縁体で挟むことによって
前記固定梁が前記テープ状電気抵抗発熱体を支持する構
成、あるいはテープ状電気抵抗発熱体を、前記電気抵抗
発熱体が垂れ下がらないようにする固定用梁あるいは固
定用突起を持つように前記電気抵抗発熱体の輻射面に相
当する部分に孔を開けた孔付き絶縁体と、前記電気抵抗
発熱体の輻射面に相当する部分に固定用梁あるいは固定
用突起を持つように溝を掘った溝付き断熱材とで挟むこ
とによって前記固定梁が前記テープ状電気抵抗発熱体を
支持する構成としたものである。
は、テープ状電気抵抗発熱体を、前記電気抵抗発熱体が
垂れ下がらないようにする固定用梁あるいは固定用突起
を持つように前記電気抵抗発熱体の輻射面に相当する部
分に孔を開けた2枚の孔付き絶縁体で挟むことによって
前記固定梁が前記テープ状電気抵抗発熱体を支持する構
成、あるいはテープ状電気抵抗発熱体を、前記電気抵抗
発熱体が垂れ下がらないようにする固定用梁あるいは固
定用突起を持つように前記電気抵抗発熱体の輻射面に相
当する部分に孔を開けた孔付き絶縁体と、前記電気抵抗
発熱体の輻射面に相当する部分に固定用梁あるいは固定
用突起を持つように溝を掘った溝付き断熱材とで挟むこ
とによって前記固定梁が前記テープ状電気抵抗発熱体を
支持する構成としたものである。
【0014】また第3の目的を達成するために、本発明
は上記構成の電気ヒーターのテープ状電気抵抗発熱体の
輻射面を耐熱ガラスあるいはセラミックよりなる耐熱材
で覆った構成としてある。さらに熱膨脹によるヒーター
線の垂れ以上にヒーター線と耐熱材との距離をとり、テ
ープ状電気抵抗発熱体が耐熱材に接触しないようにした
構成としたものである。
は上記構成の電気ヒーターのテープ状電気抵抗発熱体の
輻射面を耐熱ガラスあるいはセラミックよりなる耐熱材
で覆った構成としてある。さらに熱膨脹によるヒーター
線の垂れ以上にヒーター線と耐熱材との距離をとり、テ
ープ状電気抵抗発熱体が耐熱材に接触しないようにした
構成としたものである。
【0015】
【作用】本発明は上記構成によって、熱容量が小さく輻
射面積が大きい箔状のテープ状電気抵抗発熱体を用いた
ため発熱体の速熱性が速まるとともに、発熱体からの輻
射をそのまま利用できるため、高輻射量が得られる。ま
たテープ状電気抵抗発熱体を絶縁体の固定梁部のみで支
えた構成によって、テープ状電気抵抗発熱体と絶縁体の
接触面積が小さく接触熱伝達による伝熱量が減少し、か
つ有効輻射面が大きいため、速熱性と高輻射量が得られ
ると共に、テープ状電気抵抗発熱体の熱膨脹による垂れ
下がりを防止するものである。
射面積が大きい箔状のテープ状電気抵抗発熱体を用いた
ため発熱体の速熱性が速まるとともに、発熱体からの輻
射をそのまま利用できるため、高輻射量が得られる。ま
たテープ状電気抵抗発熱体を絶縁体の固定梁部のみで支
えた構成によって、テープ状電気抵抗発熱体と絶縁体の
接触面積が小さく接触熱伝達による伝熱量が減少し、か
つ有効輻射面が大きいため、速熱性と高輻射量が得られ
ると共に、テープ状電気抵抗発熱体の熱膨脹による垂れ
下がりを防止するものである。
【0016】また、耐熱ガラスが電熱線を保護している
構成としているので、食塩等の物質による電気抵抗発熱
体の腐食を防止することができる。さらにテープ状電気
抵抗発熱体が垂れ下がり耐熱材に接触しないようにした
ため、接触によるテープ状電気抵抗発熱体の温度の低下
を防ぎ、輻射量が低下するのを防止するものである。
構成としているので、食塩等の物質による電気抵抗発熱
体の腐食を防止することができる。さらにテープ状電気
抵抗発熱体が垂れ下がり耐熱材に接触しないようにした
ため、接触によるテープ状電気抵抗発熱体の温度の低下
を防ぎ、輻射量が低下するのを防止するものである。
【0017】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照して説明す
る。
る。
【0018】実施例1 図1、図2、図3において、1はテープ状電気抵抗発熱
体、3は孔付き絶縁体、5は断熱材である。図2に示す
ように箔状のテープ状電気抵抗発熱体1の厚さは数十μ
m、幅5〜7mmでありシーズヒーターや石英管ヒーター
に比べ金属のみで構成されているため熱容量が極めて小
さく、またテープ状であるため3〜6倍の投影輻射面積
がある。このため速熱性と高輻射量を得ることができ
る。
体、3は孔付き絶縁体、5は断熱材である。図2に示す
ように箔状のテープ状電気抵抗発熱体1の厚さは数十μ
m、幅5〜7mmでありシーズヒーターや石英管ヒーター
に比べ金属のみで構成されているため熱容量が極めて小
さく、またテープ状であるため3〜6倍の投影輻射面積
がある。このため速熱性と高輻射量を得ることができ
る。
【0019】また、図1、図3に示すように、前記テー
プ状電気抵抗発熱体1は、固定梁4を持つように前記テ
ープ状電気抵抗発熱体1の輻射面2に相当する部分に孔
を開けた2枚の孔付き絶縁体3で挟むことによって固定
用梁のみで支持され、テープ状電気抵抗発熱体と絶縁体
の接触面積が小さく接触熱伝達による伝熱量が減少し速
熱性と高輻射量が得られると共に、熱膨脹による垂れ下
がりを防止することができる。
プ状電気抵抗発熱体1は、固定梁4を持つように前記テ
ープ状電気抵抗発熱体1の輻射面2に相当する部分に孔
を開けた2枚の孔付き絶縁体3で挟むことによって固定
用梁のみで支持され、テープ状電気抵抗発熱体と絶縁体
の接触面積が小さく接触熱伝達による伝熱量が減少し速
熱性と高輻射量が得られると共に、熱膨脹による垂れ下
がりを防止することができる。
【0020】実施例2 本発明の他の実施例を図4に示す。1はテープ状発熱
体、3は孔付き絶縁体、6は溝付き断熱材である。実施
例1と同様に帯状のテープ状電気抵抗発熱体1の厚さは
数十μm、幅5〜7mmであり速熱性と高輻射量を得るこ
とができる。
体、3は孔付き絶縁体、6は溝付き断熱材である。実施
例1と同様に帯状のテープ状電気抵抗発熱体1の厚さは
数十μm、幅5〜7mmであり速熱性と高輻射量を得るこ
とができる。
【0021】また、前記テープ状電気抵抗発熱体1は、
固定用梁3を持つように前記テープ状電気抵抗発熱体1
の輻射面2に相当する部分に孔を開けた孔付き絶縁体3
と前記電気抵抗発熱体1の輻射面2に相当する部分に固
定用梁4を持つように溝をつけた溝付き断熱材6とで挟
むことによって前記固定梁が前記テープ状電気抵抗発熱
体を支持し、接触熱伝達による伝熱量が減少し速熱性と
高輻射量が得られると共に、前記電気抵抗発熱体1の熱
膨脹による垂れ下がりを防止することができる。
固定用梁3を持つように前記テープ状電気抵抗発熱体1
の輻射面2に相当する部分に孔を開けた孔付き絶縁体3
と前記電気抵抗発熱体1の輻射面2に相当する部分に固
定用梁4を持つように溝をつけた溝付き断熱材6とで挟
むことによって前記固定梁が前記テープ状電気抵抗発熱
体を支持し、接触熱伝達による伝熱量が減少し速熱性と
高輻射量が得られると共に、前記電気抵抗発熱体1の熱
膨脹による垂れ下がりを防止することができる。
【0022】実施例3 本発明の他の実施例を図5に示す。1はテープ状電気抵
抗発熱体、7は孔付き絶縁体、8は固定用突起である。
実施例1、2と同様に箔状のテープ状電気抵抗発熱体を
使用し、速熱性と高輻射量を得ることができる。
抗発熱体、7は孔付き絶縁体、8は固定用突起である。
実施例1、2と同様に箔状のテープ状電気抵抗発熱体を
使用し、速熱性と高輻射量を得ることができる。
【0023】また、前記テープ状電気抵抗発熱体1は、
固定用突起8を持つように前記テープ状電気抵抗発熱体
1の輻射面2に相当する部分に孔を開けた2枚の孔付き
絶縁体7で挟みこまれることによって固定用突起のみで
支持され、テープ状電気抵抗発熱体と絶縁体の接触面積
が小さく接触熱伝達による伝熱量が減少し速熱性と高輻
射量が得られると共に、熱膨脹による垂れ下がりを防止
することができる。
固定用突起8を持つように前記テープ状電気抵抗発熱体
1の輻射面2に相当する部分に孔を開けた2枚の孔付き
絶縁体7で挟みこまれることによって固定用突起のみで
支持され、テープ状電気抵抗発熱体と絶縁体の接触面積
が小さく接触熱伝達による伝熱量が減少し速熱性と高輻
射量が得られると共に、熱膨脹による垂れ下がりを防止
することができる。
【0024】実施例4 本発明の他の実施例を図6に示す。1はテープ状電気抵
抗発熱体、3は孔付き絶縁体、4は固定用梁、9は耐熱
ガラスである。
抗発熱体、3は孔付き絶縁体、4は固定用梁、9は耐熱
ガラスである。
【0025】上記構成は実施例1の構成の電気ヒーター
において、テープ状電気抵抗発熱体1の輻射面2を耐熱
ガラス9によって覆ったものであり、この耐熱ガラス9
の熱線透過率がよいため、高輻射量が得られるとともに
電気抵抗発熱体の垂れ下がりを防止することができる。
前記のごとくテープ状電気抵抗発熱体1の輻射面2は耐
熱ガラス9によって覆っているため、食品調理時の食塩
による電気抵抗発熱体の腐食を防止することができる。
において、テープ状電気抵抗発熱体1の輻射面2を耐熱
ガラス9によって覆ったものであり、この耐熱ガラス9
の熱線透過率がよいため、高輻射量が得られるとともに
電気抵抗発熱体の垂れ下がりを防止することができる。
前記のごとくテープ状電気抵抗発熱体1の輻射面2は耐
熱ガラス9によって覆っているため、食品調理時の食塩
による電気抵抗発熱体の腐食を防止することができる。
【0026】なお、実施例2の構成の電気ヒーターにお
いて、テープ状電気抵抗発熱体1の輻射面2を耐熱ガラ
スによって覆った構成においても同様の効果が得られ
る。また、耐熱ガラス6の代わりに、熱線透過性のよい
セラミック板を使用した場合においても、同様の効果が
得られる。
いて、テープ状電気抵抗発熱体1の輻射面2を耐熱ガラ
スによって覆った構成においても同様の効果が得られ
る。また、耐熱ガラス6の代わりに、熱線透過性のよい
セラミック板を使用した場合においても、同様の効果が
得られる。
【0027】実施例5 本発明の他の実施例を図7に示す。1はテープ状電気抵
抗発熱体、7は孔付き絶縁体、8は固定用突起、9は耐
熱ガラス、10は溝付断熱材である。上記構成は実施例
1と同様に箔状のテープ状電気抵抗発熱体を用いており
速熱性と高輻射量を得ることができる。また、前記テー
プ状電気抵抗発熱体1は、固定用突起3を持つように前
記テープ状電気抵抗発熱体1の輻射面2に相当する部分
に孔を開けた孔付き絶縁体3と前記電気抵抗発熱体1の
輻射面2に相当する部分に固定用突起8を持つように溝
をつけた溝付き断熱材10とで挟むことによって前記固
定突起が前記テープ状電気抵抗発熱体を支持し、接触熱
伝達による伝熱量が減少し速熱性と高輻射量が得られる
と共に、前記電気抵抗発熱体1の熱膨脹による垂れ下が
りを防止することができる。さらに、テープ状電気抵抗
発熱体1の輻射面2を耐熱ガラス9によって覆ってお
り、食品調理時の食塩による電気抵抗発熱体の腐食を防
止することができる。なお、テープ状電気抵抗発熱体1
と耐熱ガラス9の距離はテープ状電気抵抗発熱体1の熱
膨脹による垂れ下がり量によって決定される。テープ状
電気抵抗発熱体の垂れ下がり量dtは、固定用突起のピ
ッチをLp、テープ状電気抵抗発熱体の線膨脹率をα、
室温をT1、テープ状電気抵抗発熱体温度をT2とする
と(数1)で近似される。
抗発熱体、7は孔付き絶縁体、8は固定用突起、9は耐
熱ガラス、10は溝付断熱材である。上記構成は実施例
1と同様に箔状のテープ状電気抵抗発熱体を用いており
速熱性と高輻射量を得ることができる。また、前記テー
プ状電気抵抗発熱体1は、固定用突起3を持つように前
記テープ状電気抵抗発熱体1の輻射面2に相当する部分
に孔を開けた孔付き絶縁体3と前記電気抵抗発熱体1の
輻射面2に相当する部分に固定用突起8を持つように溝
をつけた溝付き断熱材10とで挟むことによって前記固
定突起が前記テープ状電気抵抗発熱体を支持し、接触熱
伝達による伝熱量が減少し速熱性と高輻射量が得られる
と共に、前記電気抵抗発熱体1の熱膨脹による垂れ下が
りを防止することができる。さらに、テープ状電気抵抗
発熱体1の輻射面2を耐熱ガラス9によって覆ってお
り、食品調理時の食塩による電気抵抗発熱体の腐食を防
止することができる。なお、テープ状電気抵抗発熱体1
と耐熱ガラス9の距離はテープ状電気抵抗発熱体1の熱
膨脹による垂れ下がり量によって決定される。テープ状
電気抵抗発熱体の垂れ下がり量dtは、固定用突起のピ
ッチをLp、テープ状電気抵抗発熱体の線膨脹率をα、
室温をT1、テープ状電気抵抗発熱体温度をT2とする
と(数1)で近似される。
【0028】
【数1】
【0029】したがって、テープ状電気抵抗発熱体1と
耐熱ガラス9の距離を、(数1)によって、計算される
垂れ下がり量dtよりも大きくすることによって、テー
プ状電気抵抗発熱体が耐熱ガラスに接触しなくなり、ヒ
ーター線温度が低下し輻射量が低下するのを防止するこ
とができる。例えば、固定用突起のピッチが8.5mm、テ
ープ状電気抵抗発熱体の材質がステンレス材で温度が8
00℃の電気ヒーターでは垂れ下がり量1mmであり、テ
ープ状電気抵抗発熱体1と耐熱ガラス9の距離を1mm以
上にすることでテープ状電気抵抗発熱体が耐熱ガラスに
接触しなくなる。
耐熱ガラス9の距離を、(数1)によって、計算される
垂れ下がり量dtよりも大きくすることによって、テー
プ状電気抵抗発熱体が耐熱ガラスに接触しなくなり、ヒ
ーター線温度が低下し輻射量が低下するのを防止するこ
とができる。例えば、固定用突起のピッチが8.5mm、テ
ープ状電気抵抗発熱体の材質がステンレス材で温度が8
00℃の電気ヒーターでは垂れ下がり量1mmであり、テ
ープ状電気抵抗発熱体1と耐熱ガラス9の距離を1mm以
上にすることでテープ状電気抵抗発熱体が耐熱ガラスに
接触しなくなる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明の電気ヒータ
ーによれば次の効果が得られる。 (1)熱容量が小さく輻射面積が大きいテープ状電気抵
抗発熱体を用いたので、速熱性と高輻射量が得られる。 (2)テープ状電気抵抗発熱体を、固定用梁あるいは固
定用突起を持つように前記テープ状電気抵抗発熱体の輻
射面に相当する部分に孔を開けた2枚の孔付き絶縁体、
あるいは前記孔つき絶縁体と前記テープ状電気抵抗発熱
体の輻射面に相当する部分に固定用梁あるいは固定用突
起を持つように溝を設けた溝付き断熱材とで挟むことに
よって支持固定され、接触熱伝達による伝熱量が減少し
速熱性と高輻射量が得られると共に、熱膨脹による垂れ
下がりを防止することができる。 (3)電気ヒーターのテープ状電気抵抗発熱体の輻射面
を耐熱ガラスやセラミックよりなる耐熱材で覆った構成
としてあるので、食塩等の物質による電気抵抗発熱体の
腐食を防止することができる。さらに、熱膨脹によるヒ
ーター線の垂れ以上にヒーター線と耐熱材との距離をと
った場合、テープ状電気抵抗発熱体が耐熱材に接触しな
くなり、テープ状電気抵抗発熱体の温度低下を防止し、
高輻射量が得られる。
ーによれば次の効果が得られる。 (1)熱容量が小さく輻射面積が大きいテープ状電気抵
抗発熱体を用いたので、速熱性と高輻射量が得られる。 (2)テープ状電気抵抗発熱体を、固定用梁あるいは固
定用突起を持つように前記テープ状電気抵抗発熱体の輻
射面に相当する部分に孔を開けた2枚の孔付き絶縁体、
あるいは前記孔つき絶縁体と前記テープ状電気抵抗発熱
体の輻射面に相当する部分に固定用梁あるいは固定用突
起を持つように溝を設けた溝付き断熱材とで挟むことに
よって支持固定され、接触熱伝達による伝熱量が減少し
速熱性と高輻射量が得られると共に、熱膨脹による垂れ
下がりを防止することができる。 (3)電気ヒーターのテープ状電気抵抗発熱体の輻射面
を耐熱ガラスやセラミックよりなる耐熱材で覆った構成
としてあるので、食塩等の物質による電気抵抗発熱体の
腐食を防止することができる。さらに、熱膨脹によるヒ
ーター線の垂れ以上にヒーター線と耐熱材との距離をと
った場合、テープ状電気抵抗発熱体が耐熱材に接触しな
くなり、テープ状電気抵抗発熱体の温度低下を防止し、
高輻射量が得られる。
【図1】本発明の一実施例における電気ヒーターの構成
を示す組み立て図
を示す組み立て図
【図2】本発明の一実施例のテープ状電気抵抗発熱体の
斜視図
斜視図
【図3】図1の実施例における電気ヒーターの斜視図
【図4】本発明の他の実施例における電気ヒーターの構
成を示す組み立て図
成を示す組み立て図
【図5】本発明の他の実施例における電気ヒーターの構
成を示す組み立て図
成を示す組み立て図
【図6】本発明の他の実施例における電気ヒーターの構
成を示す組み立て図
成を示す組み立て図
【図7】本発明の他の実施例における電気ヒーターの構
成を示す組み立て図
成を示す組み立て図
【図8】従来のシーズヒーターの断面図
【図9】従来のマイカヒーターの斜視図
【図10】従来のニクロムヒーターの斜視図
1 テープ状電気抵抗発熱体 2 輻射面 3 孔付き絶縁体 4 固定用梁 5 断熱材 6 溝付き断熱材 7 孔付き絶縁体 8 固定用突起 9 耐熱ガラス 10 溝付断熱材
Claims (6)
- 【請求項1】 テープ状電気抵抗発熱体と、前記電気抵
抗発熱体が垂れ下がらないようにする固定用梁を持つよ
うに前記電気抵抗発熱体の輻射面に相当する部分に孔を
開けた2枚の孔付き絶縁体と、断熱材とからなり、前記
テープ状電気抵抗発熱体を前記孔付き絶縁体で挟むこと
によって前記固定用梁が前記テープ状電気抵抗発熱体を
支持する構成の電気ヒーター。 - 【請求項2】 テープ状電気抵抗発熱体と、前記電気抵
抗発熱体が垂れ下がらないようにする固定用突起を持つ
ように前記電気抵抗発熱体の輻射面に相当する部分に孔
を開けた2枚の孔付き絶縁体と、断熱材とからなり、前
記テープ状電気抵抗発熱体を前記孔付き絶縁体で挟むこ
とによって前記固定梁が前記テープ状電気抵抗発熱体を
支持する構成の電気ヒーター。 - 【請求項3】 テープ状電気抵抗発熱体と、前記電気抵
抗発熱体が垂れ下がらないようにする固定用梁を持つよ
うに前記電気抵抗発熱体の輻射面に相当する部分に孔を
開けた孔付き絶縁体と、前記電気抵抗発熱体の輻射面に
相当する部分に固定梁を持つように溝を掘った溝付き断
熱材とからなり、前記テープ状電気抵抗発熱体を前記孔
付き絶縁体と前記溝付き断熱材で挟むことによって前記
固定梁が前記テープ状電気抵抗発熱体を支持する構成の
電気ヒーター。 - 【請求項4】 テープ状電気抵抗発熱体と、前記電気抵
抗発熱体が垂れ下がらないようにする固定用突起を持つ
ように前記電気抵抗発熱体の輻射面に相当する部分に孔
を開けた孔付き絶縁体と、前記電気抵抗発熱体の輻射面
に相当する部分に固定用突起を持つように溝を掘った溝
付き断熱材とからなり、前記テープ状電気抵抗発熱体を
前記孔付き絶縁体と前記溝付き断熱材で挟むことによっ
て前記固定梁が前記テープ状電気抵抗発熱体を支持する
構成の電気ヒーター。 - 【請求項5】 テープ状電気抵抗発熱体の輻射面を耐熱
材で覆った請求項1ないし請求項4記載の電気ヒータ
ー。 - 【請求項6】 熱膨脹によるヒーター線の垂れ以上にヒ
ーター線と耐熱材との距離をとり、テープ状電気抵抗発
熱体が耐熱材に接触しないようにした請求項5記載の電
気ヒーター。
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---|---|---|---|
JP17962692A JP2929844B2 (ja) | 1992-07-07 | 1992-07-07 | 電気ヒーター |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17962692A JP2929844B2 (ja) | 1992-07-07 | 1992-07-07 | 電気ヒーター |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0620763A true JPH0620763A (ja) | 1994-01-28 |
JP2929844B2 JP2929844B2 (ja) | 1999-08-03 |
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ID=16069059
Family Applications (1)
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JP17962692A Expired - Fee Related JP2929844B2 (ja) | 1992-07-07 | 1992-07-07 | 電気ヒーター |
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JP (1) | JP2929844B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19506162A1 (de) * | 1994-03-01 | 1995-09-14 | Hitachi Ltd | Rotoraufbau eines Wechselstromgenerators zur Verwendung in einem Fahrzeug |
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1992
- 1992-07-07 JP JP17962692A patent/JP2929844B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19506162A1 (de) * | 1994-03-01 | 1995-09-14 | Hitachi Ltd | Rotoraufbau eines Wechselstromgenerators zur Verwendung in einem Fahrzeug |
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JP2929844B2 (ja) | 1999-08-03 |
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