JP2001351517A - 冷陰極蛍光ランプの蛍光体焼成方法および装置 - Google Patents

冷陰極蛍光ランプの蛍光体焼成方法および装置

Info

Publication number
JP2001351517A
JP2001351517A JP2000205814A JP2000205814A JP2001351517A JP 2001351517 A JP2001351517 A JP 2001351517A JP 2000205814 A JP2000205814 A JP 2000205814A JP 2000205814 A JP2000205814 A JP 2000205814A JP 2001351517 A JP2001351517 A JP 2001351517A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass tube
metal pipe
phosphor
fluorescent lamp
cold cathode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000205814A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanori Aizawa
正宣 相澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AY TEKKU KK
Original Assignee
AY TEKKU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by AY TEKKU KK filed Critical AY TEKKU KK
Priority to JP2000205814A priority Critical patent/JP2001351517A/ja
Publication of JP2001351517A publication Critical patent/JP2001351517A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の冷陰極蛍光ランプの蛍光体焼成方法に
おいては、内面に蛍光体塗膜を形成したガラス管を、略
垂直の状態で上端部を焼成装置のチャックで保持し回転
させながら電気炉の中を通し加熱することで蛍光体塗膜
を焼成するものであったので、ガラス管の曲りや伸びが
発生する問題点があった。 【解決手段】 本発明により、内面に蛍光体塗膜11を
形成したガラス管10を焼成装置において略水平に保持
された金属パイプ12の中の略中央部に挿入し、金属パ
イプ12をスプロケット13とチェーン機構14により
回転させながら、また、ベアリング16、ホルダ17、
および間欠移動するチェーン機構18により移動・停止
をさせながら電気炉15の中を通し加熱することで、ガ
ラス管10は金属パイプ12の中で転がりながら加熱さ
れ蛍光体塗膜が焼成されるので、従来発生していたガラ
ス管の曲りや伸びの課題を解決するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、液晶表示器のバ
ックライトなどに使用される冷陰極蛍光ランプに関する
ものであり、詳細には、最近の液晶表示器の大型化に対
応したランプの長さが略400mmから800mm程度
の長尺タイプと呼ばれる冷陰極蛍光ランプの製造工程に
おける、ガラス管の内面に形成した蛍光体塗膜の焼成方
法に係るものである。
【0002】
【従来の技術】 ランプの長さが略400mm以下の従
来の冷陰極蛍光ランプの蛍光体焼成方法の例を示すもの
が図4であり、内面に蛍光体塗膜11を形成したガラス
管10を、略垂直状態にして上端部を焼成装置のチャッ
ク41で保持し、回転させながら、また、チャック41
の上部に設けられたパイプ42から空気(酸素)を吹き
込みながら、電気炉43の中を通し所定の温度で加熱す
ることにより蛍光体塗膜を焼成するものである。
【0003】 ガラス管10を回転させながら加熱する
のは、ガラス管10の温度分布を均一にして曲りの発生
を防止するためである。また、加熱中にガラス管10に
空気(酸素)を吹き込むのは、蛍光体塗膜に含まれてい
る粘性剤ニトロセルローズが加熱により炭化したものを
燃焼させて排出するためである。「所定の温度で加熱す
る」の所定の温度とは、蛍光体塗膜に含まれている結着
剤を作用させる温度であり、蛍光体剥離を発生させない
温度である、通常500°Cから600°Cとされてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 前記した従来の蛍光
体焼成方法においては、最近の液晶表示器の大型化に対
応したランプの長さが略400mmから800mm程度
の長尺タイプと呼ばれる冷陰極蛍光ランプの蛍光体焼成
の場合、従来よりガラス管10が長いため、電気炉43
の中で加熱中にガラス管10を回転させてもガラス管1
0の温度分布は均一にならず曲りが発生する問題点があ
る、また、ガラス管10の増加した自重により伸びが発
生する問題点がある。
【0005】 更に、最近の冷陰極蛍光ランプの長寿命
化志向に対応するため、蛍光体焼成時の加熱によりガラ
ス管10から放出されるHOやCOなどのアウトガ
スをできるだけ高温度領域まで放出させ寿命、輝度、放
電開始電圧などの特性改善を図ろうとして、蛍光体焼成
温度を可能な限り高くする傾向にあり、この場合、ガラ
ス管10は更に軟化し曲りや伸びが多発する問題があ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】 本発明は、前記した従
来の課題を解決するための具体的な手段として、内面に
蛍光体塗膜を形成したガラス管を、焼成装置において略
水平状態に保持された金属パイプの中の略中央部に挿入
し、金属パイプを回転させながら電気炉の中を通し加熱
することにより、金属パイプの中のガラス管が転がりな
がら金属パイプの熱伝導により加熱され蛍光体塗膜が焼
成されるようにしたことを特徴とする冷陰極蛍光ランプ
の蛍光体焼成方法を提供することで課題を解決するもの
である。
【0007】
【発明の実施の形態】 ここで、本発明を図に示す実施
形態に基いて詳細に説明する。図1は本発明の実施例で
ある蛍光体焼成装置の平面図である。図2は図1のA−
A断面図であり、図3は図1のB−B断面図である。い
ずれの図も説明に必要な主要機構部のみを示し、駆動用
モータや装置の枠組みなどの付帯機構部は図示を省略し
ている。
【0008】 では、本発明の実施形態の構成について
説明する。本発明による蛍光体焼成装置は、略水平状態
に保持された複数本の金属パイプ12と、金属パイプ1
2を回転させるためのスプロケット13およびチェーン
機構14と、金属パイプ12を回転させたまま移動・停
止をさせるためのベアリング16、ホルダ17、および
間欠移動するチェーン機構18と、金属パイプ12を上
下から加熱するための電気炉15と、金属パイプ12内
に空気(酸素)を吹き込むためのパイプ配管20とで構
成されている。なお、スプロケット13とベアリング1
6は金属パイプ12に固着されているが、ホルダ17は
ベアリング16をはめ込むだけなので、金属パイプ12
は着脱自在で補修などが容易となっている。装置の下側
では金属パイプ12はレール19により落下しないよう
になっている。
【0009】 ではここで、本発明の実施形態にとって
重要な要素である金属パイプ12の仕様について説明す
る、その必要条件はつぎのとおりである。 (1)内面が滑らかで、キズや凸凹のないこと。 (2)使用温度範囲において剛性に優れ、曲りが発生し
ないこと。 (3)使用温度範囲においてガラス管が粘着しないこ
と。 (4)熱伝導が良好で、円周方向と長手方向の温度分布
が均一であること。 また、加熱後の冷却速度が早いこと。以上の必要条件
を、4種類の金属材料について比較した結果、肉厚が
0.8mmから3.0mmの真鍮パイプ、またはステン
レスパイプを選択した。以下はその比較表である。
(○:優れている。△:やや劣る。×:劣る。) (1)(2)(3)(4) ・真鍮(t0.8〜3.0mm)……………… ○ ○ ○ ○ ・真鍮(t3.0mm超)……………………… ○ ○ ○ △ ・ステンレス(t0.8〜3.0mm)……… ○ ○ ○ ○ ・ステンレス(t3.0mm超)……………… ○ ○ ○ × ・銅………………………………………………… × × △ ○ ・アルミニウム…………………………………… × × △ ○
【0010】 つぎに、本発明の実施形態における蛍光
体焼成の手順について説明する。図1に示すように、内
面に蛍光体塗膜11を形成したガラス管10を、金属パ
イプ12が回転を止め移動を停止しているポジションに
おいて、金属パイプ12の中の略中央部へ自動供給装置
(図示せず)により挿入する。
【0011】 図3に示すように、金属パイプ12は間
欠移動するチェーン機構18によって移動しつぎのポジ
ションで停止する。同時に、図2に示すように金属パイ
プ12は移動中にチェーン機構14によりスプロケット
13が回転することにより回転を開始し、以降回転を継
続する、そして、金属パイプ12は図1と図2に示すよ
うに回転しながら上下の電気炉15により加熱され、金
属パイプ12の中のガラス管10も転がりながら金属パ
イプ12の熱伝導により加熱されることになる。また、
パイプ配管20から金属パイプ12の中へ空気(酸素)
が吹き込まれガラス管10の内面に形成された蛍光体塗
膜11に含まれるニトロセルローズが燃焼し排出され
る。
【0012】 図2と図3に示すように、金属パイプ1
2はチェーン機構14により回転を続けながら、間欠移
動するチェーン機構18により移動・停止を繰り返しな
がら、そして上下の電気炉15により加熱されながら移
動して行き、加熱から除冷のプロセスを経てガラス管1
0の取出しポジションに到達する。ここで金属パイプ1
2は回転を止め、自動取出し装置(図示せず)により蛍
光体塗膜11の焼成が完了したガラス管10を取出す。
【0013】
【発明の効果】 以上に説明したように、本発明によ
り、内面に蛍光体塗膜を形成したガラス管を、焼成装置
において略水平状態に保持された金属パイプの中の略中
央部に挿入し、金属パイプを回転させながら電気炉の中
を通し加熱することにより、金属パイプの中のガラス管
が転がりながら金属パイプの熱伝導により加熱され蛍光
体塗膜が焼成されるようにしたことを特徴とする冷陰極
蛍光ランプの蛍光体焼成方法としたことで、従来困難と
されていた長さが略400mmから800mm程度の長
尺タイプと呼ばれる冷陰極蛍光ランプの蛍光体焼成を可
能にする優れた効果を生むものである。
【0014】 具体的な効果の第1として、金属パイプ
の中でガラス管を転がしながら加熱焼成することで、ガ
ラス管は常に金属パイプの内面で支えられているので高
温度で加熱しても曲りは発生せず、また、ガラス管の自
重がガラス管の長手方向に作用しないので伸びも発生せ
ず、従来の課題を完全に解決する効果を生むものであ
る。更に、ガラス管購入時に既に存在している曲りも矯
正するという新たな効果も生むものである。
【0015】 具体的な効果の第2として、本発明によ
り蛍光体焼成時にガラス管の曲りや伸びが発生しないの
で、より高温度でガラス管を加熱しガラス管からH
やCOなどのアウトガスをより高温度領域まで放出さ
せることが可能となり、冷陰極蛍光ランプの寿命、輝
度、放電開始電圧などの特性改善効果を生むものであ
る。
【0016】 具体的な効果の第3として、金属パイプ
の仕様を肉厚が0.8mmから3.0mmの真鍮パイプ
またはステンレスパイプとしたことで、内面が滑らかな
のでガラス管にキズがつかず、熱伝導性が良好なので蛍
光体焼成の加熱から除冷のプロセスにおいてガラス管の
温度分布が均一となり蛍光体塗膜の焼成状態が均一とな
ることで、長尺タイプと呼ばれる冷陰極蛍光ランプの輝
度や色度を均一性の高いものにする効果を生むものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る冷陰極蛍光ランプの蛍光体焼成
方法の一実施形態を示す説明図である。
【図2】 図1のA−A断面図である。
【図3】 図1のB−B断面図である。
【図4】 従来の冷陰極蛍光ランプの蛍光体焼成方法を
示す説明図である。
【符号の説明】
10……ガラス管 11……蛍光体塗膜 12……金属パイプ 13……スプロケット 14……チェーン機構 15……電気炉 16……ベアリング 17……ホルダ 18……間欠移動するチェーン機構 19……レール 20……パイプ配管 41……チャック 42……パイプ 43……電気炉

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内面に蛍光体塗膜を形成したガラス管
    を、焼成装置において略水平状態に保持された金属パイ
    プの中の略中央部に挿入し、金属パイプを回転させなが
    ら電気炉の中を通し加熱することにより、金属パイプの
    中のガラス管が転がりながら金属パイプの熱伝導により
    加熱され蛍光体塗膜が焼成されるようにしたことを特徴
    とする冷陰極蛍光ランプの蛍光体焼成方法。
  2. 【請求項2】 前記金属パイプは、肉厚が0.8mmか
    ら3.0mmの真鍮パイプ、またはステンレスパイプで
    あることを特徴とする冷陰極蛍光ランプの蛍光体焼成方
    法。
  3. 【請求項3】 前記「請求項1」および「請求項2」に
    記載の方法による構成としたことを特徴とする冷陰極蛍
    光ランプの蛍光体焼成装置。
JP2000205814A 2000-06-05 2000-06-05 冷陰極蛍光ランプの蛍光体焼成方法および装置 Pending JP2001351517A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000205814A JP2001351517A (ja) 2000-06-05 2000-06-05 冷陰極蛍光ランプの蛍光体焼成方法および装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000205814A JP2001351517A (ja) 2000-06-05 2000-06-05 冷陰極蛍光ランプの蛍光体焼成方法および装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001351517A true JP2001351517A (ja) 2001-12-21

Family

ID=18702837

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000205814A Pending JP2001351517A (ja) 2000-06-05 2000-06-05 冷陰極蛍光ランプの蛍光体焼成方法および装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001351517A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007048713A (ja) * 2005-08-12 2007-02-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd 蛍光ランプの製造方法
WO2007024117A1 (en) * 2005-08-24 2007-03-01 Shin Jin Mtec Co., Ltd. Baking equipment of manufacturing apparatus of cold cathode fluorescent lamp
KR20070097163A (ko) * 2006-03-28 2007-10-04 주식회사 에이디피엔지니어링 형광램프 소성장치
CN101840828A (zh) * 2010-05-25 2010-09-22 杭州临安景亮照明电器有限公司 螺旋灯管涂粉装置
CN102623279A (zh) * 2012-03-30 2012-08-01 杭州佳谷数控技术有限公司 荧光灯上粉自动设备
CN105261538A (zh) * 2015-11-09 2016-01-20 江苏施诺照明有限公司 一种无极灯焙烧用烘箱

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007048713A (ja) * 2005-08-12 2007-02-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd 蛍光ランプの製造方法
WO2007024117A1 (en) * 2005-08-24 2007-03-01 Shin Jin Mtec Co., Ltd. Baking equipment of manufacturing apparatus of cold cathode fluorescent lamp
KR20070097163A (ko) * 2006-03-28 2007-10-04 주식회사 에이디피엔지니어링 형광램프 소성장치
CN101840828A (zh) * 2010-05-25 2010-09-22 杭州临安景亮照明电器有限公司 螺旋灯管涂粉装置
CN102623279A (zh) * 2012-03-30 2012-08-01 杭州佳谷数控技术有限公司 荧光灯上粉自动设备
CN105261538A (zh) * 2015-11-09 2016-01-20 江苏施诺照明有限公司 一种无极灯焙烧用烘箱

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001351517A (ja) 冷陰極蛍光ランプの蛍光体焼成方法および装置
JP3745880B2 (ja) ローラハース型連続封着炉
JP2004327426A (ja) 発光管の製造方法及び発光管
WO2018211975A1 (ja) ガラス物品の製造方法及び溶融炉
JP2007205592A (ja) 基板の焼成装置
JP3454662B2 (ja) コークス炉炭化室の溶射修理方法
US3240861A (en) Panel lamp seal
KR100767004B1 (ko) 경사형 램프 소성장치
JP2001153564A (ja) ラジアントチューブバーナーを利用した基板用連続加熱炉
JP4093063B2 (ja) 蛍光放電管の製造装置
JP2789350B2 (ja) ステンレス鋼帯の光輝焼鈍方法及び装置
JP2005188778A (ja) ガラス溶解炉及びガラス溶解炉の耐熱補修方法
JPS62202828A (ja) ガラス製品の成形方法
JP2004014326A (ja) 蛍光ランプおよび蛍光ランプの製造方法
JP2009252716A (ja) プラズマディスプレイパネルの製造方法及び装置
KR20090008971A (ko) 형광램프 베이킹 장치 및 방법
JP2002318077A (ja) ローラハース式連続焼成炉
KR100728176B1 (ko) 외부전극 형광램프용 실커팅 장치 및 이를 이용한 외부전극형광램프 제조방법
JP2003281994A (ja) プラズマディスプレイパネル用基板構体の製造方法および製造装置
JP2000340111A (ja) 蛍光ランプの製造方法び製造装置
JP2002228363A (ja) ハースローラ
JPH0124834Y2 (ja)
US6568217B2 (en) Method for manufacturing fluorescent lamp
KR100894744B1 (ko) 언로딩 장치 및 이를 이용한 형광램프 제조 시스템
JP2005532521A (ja) 炉に加熱部材を取付ける構造

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040621

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050104

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050517