JP2001351468A - リミットスイッチ - Google Patents

リミットスイッチ

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JP2001351468A JP2000166666A JP2000166666A JP2001351468A JP 2001351468 A JP2001351468 A JP 2001351468A JP 2000166666 A JP2000166666 A JP 2000166666A JP 2000166666 A JP2000166666 A JP 2000166666A JP 2001351468 A JP2001351468 A JP 2001351468A
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reset lever
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隆亮 小関
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    • E06BFIXED OR MOVABLE CLOSURES FOR OPENINGS IN BUILDINGS, VEHICLES, FENCES OR LIKE ENCLOSURES IN GENERAL, e.g. DOORS, WINDOWS, BLINDS, GATES
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    • E06B9/80Safety measures against dropping or unauthorised opening; Braking or immobilising devices; Devices for limiting unrolling
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リセットレバーを単に1方向に移動操作する
だけでフリー状態を維持でき、操作性の向上を図り得る
リミットスイッチを提供する。 【解決手段】 リミットスイッチ10は、複数の桁車
と、複数の桁上げ用ピニオンと、支軸回りの一方向の回
動時にピニオンを桁車側から離すと共に各桁車を原点位
置にリセットするリセットアーム33と、各ピニオンを
桁車側に寄せる方向にリセットアームを回動付勢するば
ねとを備える。リセットアームにその支軸方向に延びる
溝を形成し、この溝内に当接するカム部40bを有する
リセットレバー40をリセットアームの支軸と直交する
方向の支軸40a回りに回動自在に支持する。リセット
レバーは、その支軸回りに回動するときカム部が溝内を
溝方向にスライドすると共に、ばね力に抗してリセット
アームを最大限に回動させてフリー状態にしたときカム
部がリセットアームを介して受けるばね力の作用線上に
支軸が位置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の出入り口
に設置されるシャッターや門扉等の開閉機に装備される
リミットスイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のリミットスイッチとして
は、例えば実公平3−47228号公報及び特開平8−
64075号公報に開示されるように、同軸上に各々回
転可能に設けられた複数の桁車と、これらの隣接する桁
車間に各々介在して桁車の桁上げ動作を行う複数の桁上
げ用ピニオンと、最高位の桁車の外周面又はこれと回転
一体のカム輪の外周面に常にスイッチレバーの先端が接
触しかつその外周面の1箇所に設けた凹部にスイッチレ
バーの先端が嵌まり込んだ時停止信号を出力するマイク
ロスイッチとを備えたいわゆるカウンター式のものが多
く使用されている。
【0003】そして、このようなリミットスイッチを調
整してシャッター等の停止位置を設定する場合には、シ
ャッター等を所望の位置にまで押しボタン操作により開
閉動作させなければならず、その間はリミットスイッチ
が動作をしないフリー状態に維持する必要がある。この
ため、リミットスイッチにおいては、桁車及び桁上げ用
ピニオンの配列方向に延びる支軸回りに揺動するリセッ
トアームを設けるとともに、このリセットアームを操作
するリセット操作部材を設け、このリセット操作部材に
よりリセットアームをばねの付勢力に抗して一方向に回
動させて各桁上げ用ピニオンを桁車側から離すととも
に、各桁車をカムにより原点位置にリセットするように
構成されている。上記リセット操作部材としては、上記
例示の実公平3−47228号公報に開示するような押
しボタン式のものと、同じく特開平8−64075号公
報に開示するようなレバー式のものとがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
リセット操作部材のうち、押しボタン式のものでは、リ
セット操作部材を軸方向に押し込んでフリー状態にした
ときばねの付勢力によりリセット操作部材が元に戻らな
いようにするためにリセット操作部材に突起部を設け、
この突起部がフレームに形成したストッパに係合してフ
リー状態を維持する構成としていることから、フリー状
態を解除するときにはリセット操作部材を強く引張る必
要があり、その解除操作が容易でないという問題があ
る。
【0005】そこで、この問題に対処するために、リセ
ット操作部材を押し込んで回転させることでリセット操
作部材の突起部をフレーム側のストッパに係合させ、こ
の係合の解除をリセット操作部材の回転だけで行い得る
ようしたものも知られている。しかし、特にシャッター
開閉機の場合、開閉機が建築物の出入り口の上縁に取り
付けたシャッターボックス内に配置され、リミットスイ
ッチのリセット操作部材も高所にあってその操作はシャ
ッターボックス下面の小さな点検口を通して行われるこ
とから、リセット操作部材を押し込んで回転させるとい
う操作も容易でないのが実情である。
【0006】一方、レバー式のものでは、リセット操作
部材を支軸回りの一方向に回動させてフリー状態にした
ときばねの付勢力によりリセット操作部材が元に戻らな
いようにするために、通常、フレームにリセット操作部
材の揺動をガイドするガイド孔を設けるに当たり、その
ガイド孔の端部にリセット操作部材の揺動方向と直交す
る方向に切り込んだ係合部を設け、この係合部にリセッ
ト操作部材を係合させることが行われている。しかし、
この場合、リセット操作部材を2方向に移動させる必要
があり、上述の如きシャッター開閉機に使用されるリミ
ットスイッチとしては、その移動操作が容易でないとい
う問題がある。
【0007】本発明はかかる諸点に鑑みてなされたもの
であり、その課題とするところは、特にレバー式のリセ
ット操作部材つまりリセットレバーによりリセットアー
ムをばねの付勢力に抗して一方向に回動させてフリー状
態にするとき、リセットレバーを単に1方向に移動操作
するだけでフリー状態を維持できるようにし、操作性の
向上を図り得るリミットスイッチを提供するものであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1に係る発明は、リミットスイッチとして、
同軸上に各々回転可能に設けられた複数の桁車と、これ
らの隣接する桁車間に各々介在して桁車の桁上げ動作を
行う複数の桁上げ用ピニオンと、上記複数の桁車及び桁
上げ用ピニオンの配列方向に延びる支軸回りに揺動可能
に支持され、かつ一方向に回動する際に上記複数の桁上
げ用ピニオンを桁車側から離すとともに各桁車を原点位
置にリセットするリセットアームと、このリセットアー
ムを、上記各桁上げ用ピニオンを桁車側に寄せる方向に
回動させるように付勢する付勢部材とを備えることを前
提とする。そして、上記リセットアームにその支軸方向
に延びる溝を形成する一方、この溝内に当接するカム部
を有するリセットレバーをリセットアームの支軸と直交
する方向の支軸回りに回動自在に支持する。また、この
リセットレバーとしては、その支軸回りに回動するとき
カム部が上記溝内をその溝方向にスライドするととも
に、上記付勢部材の付勢力に抗してリセットアームを最
大限に回動させてフリー状態にしたときカム部がリセッ
トアームを介して受ける付勢部材の付勢力の作用線上に
支軸が位置するように設ける構成とする。
【0009】この構成では、リミットスイッチの設定状
態(リミットスイッチが開閉機の出力軸に駆動連結され
た状態)からフリー状態(リミットスイッチが開閉機の
出力軸に駆動連結されていない状態)に変更するために
リセットレバーをその支軸回りに回動させると、リセッ
トレバーのカム部がリセットアームの溝内をスライドし
ながらリセットアームを押圧して付勢部材の付勢力に抗
して回動させ、このリセットアームが最大限に回動して
フリー状態になる。このフリー状態のとき、リセットア
ームからリセットレバーのカム部に作用する付勢部材の
付勢力はその作用線上にリセットレバーの支軸が位置す
るため、この付勢力に起因してリセットレバーが回転力
を受けることはなく、フリー状態に維持される。このた
め、フリー状態に変更するためのリセットレバーの操作
としては単に1方向に回動操作するだけで足りることな
る。しかも、リセットレバーの回動操作中そのカム部は
リセットアームの溝内にあってそこから抜けないため、
変更操作が確実に行われる。
【0010】請求項2及び3に係る発明は、いずれも上
記リセットレバーの一つの形態を提供する。すなわち、
請求項2に係る発明では、上記リセットレバーは、その
操作部とカム部とが同一面上に形成されてなる構成とす
る。この構成では、リセットレバーの成形が容易である
ばかりでなく、リセットレバーの回動操作力がリセット
アーム側に伝達し易いため、操作性がより向上する。
【0011】また、請求項3に係る発明では、上記リセ
ットレバーは、その操作部とカム部とが支軸を介在して
異なる面上に形成されてなる構成とする。この構成で
は、リセットレバーの操作部とカム部つまりリセットア
ームとの当接箇所とを異なる面上ないし位置に設定する
ことができるので、その分配置レイアウトを適切に行う
ことができる。
【0012】請求項4に係る発明は、請求項3記載のリ
ミットスイッチの好ましい形態を提供する。すなわち、
特にリミットスイッチのケースが箱型フレームの開口部
に蓋を取り付けてなる場合、上記フレームに、上記リセ
ットレバーの支軸を回動可能に支持する軸受部と、開口
部側からこの軸受部にまで直線状に延び上記リセットレ
バーの支軸を軸受部に挿入するための挿入部とを形成
し、この挿入部の両側壁にそれぞれ嵌合溝を設ける。一
方、上記蓋に、両側縁が上記嵌合溝に嵌合した状態で上
記挿入部に挿入されかつ上記軸受部と協働してリセット
レバーの支軸を回動可能に支持する軸受突起部と、リセ
ットレバーが設定状態のときにその操作部と係合して設
定状態に保持する係合突起部とを形成する構成とする。
【0013】この構成では、リミットスイッチの組み立
て時には、リセットレバーの支軸をフレームの軸受部に
挿入部より挿入した後、この挿入部に対し、その両側壁
の嵌合溝に蓋の軸受突起部の両側縁をそれぞれ嵌合した
状態のまま軸受突起部を挿入し、蓋をフレームの開口部
に重ね合わせて取り付けることにより、リセットレバー
の組み付けを簡単に行うことができる。また、組み立て
後は、リセットレバーの支軸がフレームの支軸部と蓋の
軸受突起部とに挟まれた状態で回動可能に支持され、リ
セットレバーの操作部全体がフレームの外面側に位置す
るため、この操作部の回動操作を容易に行うことができ
る。その上、リセットレバーを設定状態にしたときには
その操作部が蓋の係合突起部に係合して設定状態に保持
されるため、リセットレバーが不用意に動いて設定位置
が変化することはない。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明の第1の実施形態に
係るリミットスイッチを備えるシャッター開閉機の減速
部を示し、1は開閉機のハウジング、2はハウジング1
内にベアリング3,3を介して回転自在に配置された出
力軸であって、この出力軸2は、図示していないモータ
からの動力をギヤ4を介して受けて回転するようになっ
ている。
【0015】上記出力軸2にはタイミングギヤ5が装着
され、このタイミングギヤ5にはリミットスイッチ10
の入力ギヤとしてのリミットギヤ11が噛み合ってい
る。リミットスイッチ10はハウジング1内の下部に取
り付けられており、リミットスイッチ10の下方は、ハ
ウジング1に取り外し可能に装着された防塵カバー6に
より覆われている。
【0016】上記リミットスイッチ10は、図2ないし
図4に詳示するように、フレーム12の前壁部12aと
後壁部12bとの間に回転自在に架設された駆動シャフ
ト13を備え、この駆動シャフト13の前壁部12aよ
り前方に延出する端部にリミットギヤ11が装着されて
いる。フレーム12の前壁部12aと後壁部12bとの
間には2つのカウンタユニット14,15が平面的に見
て駆動シャフト13上の点を挟んで対称に配置され、各
カウンタユニット14,15には駆動シャフト13の回
転力がそれぞれ一連のアイドラギヤ16,17,18を
介して伝達されるようになっている。この2つのカウン
タユニット14,15は、シャッターの停止位置として
の上限位置及び下限位置にそれぞれ対応するものであ
り、その構成は同一であるので、以下の説明では一方の
カウンタユニット14のみについて説明する。
【0017】すなわち、上記カウンタユニット14は、
図5にも示すように、駆動シャフト13と平行に延びる
シャフト21上にアイドラギヤ18と共に各々回転自在
に支持された4つの桁車22,23,24,25と、ア
イドラギヤ18と第1位の桁車22との間、第1位の桁
車22と第2位の桁車23との間、第2位の桁車23と
第3位の桁車24との間及び第3位の桁車24と第4位
である最高位の桁車25との間にそれぞれ介在された4
つの桁上げ用ピニオン26,27,28,29と、桁車
22〜25の近傍でその配列方向に延びるシャフト30
回りに揺動可能に支持されたスイッチアーム31と、ピ
ニオン26〜29の近傍でその配列方向に延びるシャフ
ト32回りに揺動可能に支持された第1のリセットアー
ム33と、上記スイッチアーム31の作動アーム部31
aの下方に配置されたマイクロスイッチ34とを備えて
いる。
【0018】上記各桁車22〜25の一方(アイドラギ
ヤ18寄り)の部分には、図6に詳示するように、それ
ぞれギヤ22a,23a,24a,25aが全周に形成
されているとともに、各桁車22〜25の一方の側面に
はそれぞれシャフト21の貫通孔35周囲にハート形の
リセットカム(図示せず)が形成されている。また、第
1位〜第3位の各桁車22〜24の他方(アイドラギヤ
18と反対側)の部分にはそれぞれ2枚ギヤ22b,2
3b,24bが形成され、最高位の桁車25の他方の部
分には外周面の一個所に凹部25cが形成されている。
そして、ピニオン26はアイドラギヤ18と第1位の桁
車22のギヤ22aの両方に、ピニオン27は第1位の
桁車22の2枚ギヤ22bと第2位の桁車23のギヤ2
3aの両方に、ピニオン28は第2位の桁車23の2枚
ギヤ23bと第3位の桁車24のギヤ24aの両方に、
ピニオン29は第3位の桁車24の2枚ギヤ24bと最
高位の桁車25のギヤ25aの両方にそれぞれ噛み合う
ようになっていて、下位の桁車が1回転する毎に上位の
桁車が10分の1回転する桁上げ動作が行われる。
【0019】上記マイクロスイッチ34は、ケース34
a内より出没可能に設けられた切替ボタン34bと、こ
の切替ボタン34bの上方を横切って配置されかつ一端
がケース34aに固定された板ばね34cとを有してい
る。上記スイッチアーム31の作動アーム部31aはこ
の板ばね34cに当接しており、またスイッチアーム3
1は、作動アーム部31aとは別に、上記最高位の桁車
25の外周面に常に接触する接触突起部31bを有して
いる。そして、マイクロスイッチ34は、設定状態にお
いては通常、スイッチアーム31の作動アーム部31a
により板ばね34cが押圧され、切替ボタン34bがケ
ース34a内に押し込まれてON状態になっており、上
記接触突起部31bが最高位の桁車25の凹部25cに
嵌り込んだ時板ばね34cのばね反力によりスイッチア
ーム31の作動アーム部31aを押し上げると同時に、
切替ボタン34bがケース34a内より突出してOFF
状態となる。
【0020】一方、上記各ピニオン26〜29は、いず
れもシャフト36上に回転自在に設けられており、この
シャフト36は、第2のリセットアーム37に支持され
ているとともに、第1のリセットアーム33と係合可能
に設けられている。そして、第1のリセットアーム33
をそのシャフト32回りに一方向に回動させると第2の
リセットアーム37もそのシャフト(図示せず)回りに
回動し、各ピニオン26〜29が桁車22〜25側から
離れるとともに、第2のリセットアーム37に形成した
4つの押圧片(図示せず)がそれぞれ各桁車22〜25
のリセットカムに当接して各桁車22〜25を原点位置
にリセットするようになっている。また、この際、スイ
ッチアーム31が第1のリセットアーム33から押圧力
を受けてシャフト30回りに回動してマイクロスイッチ
34がON状態となる。
【0021】上記第1のリセットアーム33のシャフト
32には、上記各ピニオン26〜29を桁車22〜25
側に寄せる方向に第1のリセットアーム33を回動させ
るように付勢する付勢部材としてのコイルばね38が装
着されている一方、このコイルばね38の付勢力に抗し
て第1のリセットアーム33を回動操作するためのリセ
ットレバー40がフレーム12の軸受部12c上に回動
自在に支持されている。このリセットレバー40は、フ
レーム12の軸受部12cに支持された支軸40aと、
この支軸40aから上方つまりリセットアーム33側に
延びるカム部40bと、支軸40aからフレーム12の
スリット孔12dを通してフレーム12の下方にまで延
びる操作部40cとからなり、カム部40bと操作部4
0cとは同一面上に形成されており、支軸40aはこの
面から両側に突出している。
【0022】上記リセットレバー40は、その支軸40
aが第1のリセットアーム33の支軸であるシャフト3
2と平面的に見て直交するように配置されているととも
に、この支軸40a回りに所定の範囲内(図2に実線で
示す設定状態と仮想線で示すフリー状態との間)で回動
するときカム部40bが第1のリセットアーム33に当
接するようになっている。この第1のリセットアーム3
3には、図7に拡大詳示するように、リセットレバー4
0のカム部40bと当接する箇所にシャフト32の軸線
方向に延びる係合溝41が形成されている。そして、リ
セットレバー40が支軸40a回りに回動するときカム
部40bが係合溝41内をその溝方向にスライドすると
ともに、上記コイルばね38の付勢力に抗して第1のリ
セットアーム33を最大限に回動させてフリー状態にし
たときカム部40bが支軸40aから垂直上方に延び、
このカム部40bが第1のリセットアーム33を介して
受けるコイルばね38の付勢力の作用線上に支軸40a
が位置するようになっている。
【0023】次に、上記第1の実施形態の作動、特にリ
セットレバー40による状態切替について説明する。
今、リミットスイッチ10の一方のカウンタユニット1
4において、各桁上げ用ピニオン26〜29がそれぞれ
桁車22〜25側に寄ってこれらと噛み合っている。こ
のとき、開閉機の出力軸2からタイミングギヤ5及びリ
ミットギヤ11を介して駆動シャフト13に入力した回
転力は、アイドラギヤ16,17,18を介して桁車2
2〜25側に伝達され、桁車22〜25とピニオン26
〜29との間で桁上げ動作が行われる。また、リセット
レバー40は、図2に実線で示すように、操作部40c
が支軸40aより垂下し、かつカム部40bが支軸40
aより斜め上方に傾斜した状態にある。このような状態
が設定状態である。
【0024】そして、このような設定状態からリセット
レバー40をその支軸40a回りに回動させると、リセ
ットレバー40のカム部40bから第1のリセットアー
ム33に押し上げ力が作用し、このリセットアーム33
がコイルばね38の付勢力に抗してシャフト32回りに
最大限にまで回動して各桁上げ用ピニオン26〜29が
桁車22〜25側から離れる。このとき、駆動シャフト
13に入力した回転力は桁車22〜25側には伝達され
ず、フリー状態となる。
【0025】このフリー状態のとき、リセットレバー4
0は、図2に仮想線で示すように、カム部40bが支軸
40aから垂直上方に延び、このカム部40bが第1の
リセットアーム33を介して受けるコイルばね38の付
勢力の作用線上に支軸40aが位置するため、この付勢
力に起因してリセットレバー40が支軸40a回りの回
転力を受けることはなく、フリー状態に維持される。従
って、リセットレバー40の操作としては単に1方向に
回動操作するだけで足り、指1本でも操作できるので、
狭いところでも簡単にセットでき、操作性を高めること
ができる。しかも、リセットレバー40の回動操作中そ
のカム部40bは第1のリセットアーム33の係合溝4
1内をその溝方向にスライドし、係合溝41内から抜け
出ないため、リセットレバー40の回動操作ひいては状
態切替を確実に行うことができる。
【0026】さらに、上記リセットレバー40は、その
操作部40cとカム部40bとが同一面上に形成されて
なるため、このリセットレバー40の成形を容易にでき
るとともに、リセットレバー40の操作部40cでの回
動操作力を第1のリセットアーム33側に伝達し易くな
り、操作性の向上をより図ることができる。
【0027】図8ないし図10は本発明の第2の実施形
態に係るリミットスイッチ50を示す。このリミットス
イッチ50のケース51は、開口部52aを有する箱型
フレーム52と、このフレーム52にその開口部52a
を覆って4個所のねじ53止めにより取り付けられた蓋
54とからなり、このケース51内を前後方向に貫通す
る駆動シャフト55が回転自在に設けられているととも
に、この駆動シャフト55の一端にはリミットギヤ56
が装着されている。
【0028】また、上記ケース51内には、図に詳示し
ていないが、第1の実施形態に係るリミットスイッチ1
0の場合と同様に、2つのカウンタユニット58,59
が平面的に見て駆動シャフト55上の点を挟んで対称に
配置されている。各カウンタユニット58,59の構成
は、第1の実施形態におけるカウンタユニット14,1
5のそれと同じであるが、スイッチアームの作動アーム
部61aの上方つまり蓋54寄りにマイクロスイッチ6
2が配置されている。また第1のリセットアーム63
は、通常、そのシャフト64に装着したコイルばね(図
示せず)により付勢されて図9に実線で示す設定状態に
あり、このリセットアーム63をシャフト64回りに設
定状態から図9に仮想線で示す状態に回動させると、各
桁上げ用ピニオンが桁車(共に図示せず)側から離れて
フリー状態になる。
【0029】そして、上記第1のリセットアーム63を
コイルばねの付勢力に抗して回動操作するためのリセッ
トレバー70が箱型フレーム52の軸受部52bに回動
可能に支持されている。このリセットレバー70は、図
11にも示すように、箱型フレーム52の軸受部52b
に支持される支軸70aと、この支軸70aの箱型フレ
ーム52内側の端部に設けられたカム部70bと、支軸
70aの箱型フレーム52外側の端部に設けられた操作
部70cとからなり、カム部70bと操作部70cとは
支軸70aを介在して異なる面上にかつ支軸70aの軸
方向に見て互いに略直交する方向に突出して形成されて
いる。
【0030】上記第1のリセットアーム63にはそのシ
ャフト64の軸方向に延びる係合溝71が形成され、こ
の係合溝71に上記リセットレバー70のカム部70b
が当接するようになっている。そして、リセットレバー
70が支軸70a回りに回動するときカム部70bが係
合溝71内をその溝方向にスライドするとともに、コイ
ルばねの付勢力に抗して第1のリセットアーム63を最
大限に回動させてフリー状態にしたとき、図10(b)
に示す如くカム部70bが支軸70aから垂直下方に延
び、このカム部70bが第1のリセットアーム63を介
して受けるコイルばねの付勢力の作用線上に支軸70a
が位置するようになっている。
【0031】一方、上記箱型フレーム52の側壁部に
は、リセットレバー70の支軸70aを回動可能に支持
する軸受部52bが形成されているとともに、この軸受
部52bにリセットレバー70の支軸70aを挿入する
ための挿入部52cが開口部52a側から軸受部52b
にまで直線状に延びて形成され、この挿入部52cの両
側壁にはそれぞれ1条の嵌合溝52d,52dが設けら
れている。上記蓋53には、箱型フレーム52側に突出
し両側縁が上記嵌合溝52d,52dに嵌合可能な軸受
突起部54aが形成されている。そして、リセットレバ
ー70の支軸70aを箱型フレーム52の軸受部52b
に挿入部52cを通して挿入した後、蓋54の軸受突起
部54を上記挿入部52cに軸受突起部54の両側縁が
それぞれ挿入部52cの嵌合溝52d,52dに嵌合し
た状態で挿入し、この蓋54を箱型フレーム52にねじ
53止めをするとリセットレバー70の支軸70aが箱
型フレーム52の軸受部52bと蓋54の軸受突起部5
4aの先端とにより挟まれて回転自在に支持されるよう
なっている。
【0032】また、上記箱型フレーム52の側壁部に
は、リセットレバー70の操作部70cを横倒しのフリ
ー状態(図10(b)に示す状態)にしたとき操作部7
0cとの当接によりそれ以上の回動を規制するストッパ
部52eが形成されているとともに、上記蓋54には、
リセットレバー70の操作部70cを垂直に立てた設定
状態にしたとき操作部70cと係合して設定状態に保持
する係合突起部54bが形成されている。
【0033】そして、上記第2の実施形態においても、
リセットレバー70の操作部70cを横倒しのフリー状
態にしたときには、第1の実施形態の場合と同じく、リ
セットレバー70のカム部70bが第1のリセットアー
ム63を介して受けるコイルばねの付勢力の作用線上に
支軸70aが位置するため、この付勢力に起因してリセ
ットレバー70が支軸70a回りの回転力を受けること
はなく、フリー状態に維持される。従って、リセットレ
バー70の操作としては単に1方向に回動操作するだけ
で足りるので、操作性を高めることができる。しかも、
リセットレバー70の回動操作中そのカム部70bは第
1のリセットアーム63の係合溝71内をその溝方向に
スライドし、係合溝71内から抜け出ないため、リセッ
トレバー70の回動操作ひいては状態切替を確実に行う
ことができる。
【0034】その上、上記リセットレバー70の操作部
70cとカム部70bとは支軸70aを介在して異なる
面上に形成されているため、本実施形態の如くこの両者
70b,70cを箱型フレーム52の内側と外側とに別
々に配置し、操作部70cを箱型フレーム52の側壁部
に沿って回動操作するという配置レイアウトを採ること
ができ、操作性をより高めることができる。また、リセ
ットレバー70を設定状態にしたときにはその操作部7
0cが蓋54の係合突起部54bに係合して設定状態に
保持されるため、リセットレバー70が開閉機の振動な
どで不用意に動いて設定位置が変化することはない。
【0035】さらに、リミットスイッチ50の組み立て
時には、リセットレバー70の支軸70aを箱型フレー
ム52の軸受部52bに挿入部52cを通して挿入した
後、この挿入部52cに対し、その両側壁の嵌合溝52
d,52dに蓋54の軸受突起部54の両側縁をそれぞ
れ嵌合した状態のまま軸受突起部54を挿入し、蓋54
を箱型フレーム52の開口部52aに重ね合わせてねじ
53止めにより取り付けることにより、リセットレバー
70の組み付けを簡単に行うことができ、作業性の向上
をも図ることができる。
【0036】尚、本発明は上記第1及び第2の実施形態
に限定されるものではなく、その他種々の形態を包含す
るものである。例えば上記第1の実施形態では、各桁上
げ用ピニオン26〜29を桁車22〜25側から離すと
ともに各桁車22〜25を原点位置にリセットするため
のリセットアームとして、桁上げ用ピニオン26〜29
を揺動可能に支持する第2のリセットアーム37と、リ
セットレバー40の操作力をこの第2のリセットアーム
37に伝達するための第1のリセットアーム33とを備
える場合について述べ、また第2の実施形態でもこれと
同様の構成としたが、本発明は、桁上げ用ピニオンを揺
動可能に支持するリセットアームに対し、リセットレバ
ーの操作力を直接伝達するものにも同様に適用すること
ができる。
【0037】また、上記第1の実施形態では、シャッタ
ー開閉機に装備されるリミットスイッチについて述べた
が、本発明は、シャッター以外に門扉等の開閉機に装備
されるリミットスイッチにも同様に適用できるのは勿論
である。
【0038】
【発明の効果】以上のように、本発明のリミットスイッ
チによれば、リセットレバーによりリセットアームを付
勢部材の付勢力に抗して回動させてフリー状態にすると
きにもリセットレバーを単に1方向に回動操作するだけ
で足りるため、その操作性を高めることができ、しかも
その変更操作を確実に行うことができるので、実用性に
優れた効果を有し、特にシャッター開閉機に用いる場合
に有効なものである。
【0039】特に、請求項2に係る発明では、リセット
レバーの成形を容易にできる上、リセットレバーの回動
操作力がリセットアーム側に伝達し易いため、操作性の
向上をより図ることができる。
【0040】また、請求項3に係る発明では、リセット
レバーのリセットアームとの当接箇所と操作部とを異な
る位置に設定することができるので、配置レイアウトを
適切に行うことができるという効果をも奏する。
【0041】さらに、請求項4に係る発明では、リセッ
トレバーの組み付けを簡単に行うことができる上、リセ
ットレバーの操作部全体がフレームの外面側に位置する
ため、その回動操作をも容易に行うことができ、操作性
の向上をより一層図ることができ、またリセットレバー
が設定位置から不用意に動いて変化するのを防止できる
という効果を併有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るリミットスイッ
チを備えるシャッター開閉機の減速部の縦断側面図であ
る。
【図2】上記リミットスイッチの側面図である。
【図3】同正面図である。
【図4】同平面図である。
【図5】カウンタユニットの平面図である。
【図6】桁車及び桁上げ用ピニオンの分解斜視図であ
る。
【図7】フリー状態における第2のリセットアームの係
合溝とリセットレバーとの係合関係を示す拡大図であ
る。
【図8】第2の実施形態に係るリミットスイッチの平面
図である。
【図9】同じくリミットスイッチの右半分を切開した正
面図である。
【図10】同側面図であり、(a)は設定状態を示し、
(b)はフリー状態を示す。
【図11】リミットスイッチのリセットレバーを組み付
ける前の状態を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
10,50 リミットスイッチ 21,32,36,64 シャフト(支軸) 22,23,24,25 桁車 26,27,28,29 桁上げ用ピニオン 33,63 第1のリセットアーム 37 第2のリセットアーム 38 コイルばね(付勢部材) 40,70 リセットレバー 40a,70a 支軸 40b,70b カム部 40c,70c 操作部 41,71 係合溝 51 ケース 52 箱型フレーム 52a 開口部 52b 軸受部 52c 挿入部 52d 嵌合溝 54 蓋 54a 軸受突起部 54b 係合突起部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 耕一 兵庫県加西市鴨谷町687番地 新生精機株 式会社内 (72)発明者 小関 隆亮 東京都目黒区下目黒二丁目2番3号 株式 会社田村電機製作所内 (72)発明者 須貝 洋一 東京都目黒区下目黒二丁目2番3号 株式 会社田村電機製作所内 Fターム(参考) 2E042 AA01 5G019 AM52 CY01 SK03 SY20

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同軸上に各々回転可能に設けられた複数
    の桁車と、これらの隣接する桁車間に各々介在して桁車
    の桁上げ動作を行う複数の桁上げ用ピニオンと、上記複
    数の桁車及び桁上げ用ピニオンの配列方向に延びる支軸
    回りに揺動可能に支持され、かつ一方向に回動する際に
    上記複数の桁上げ用ピニオンを桁車側から離すとともに
    各桁車を原点位置にリセットするリセットアームと、こ
    のリセットアームを、上記各桁上げ用ピニオンを桁車側
    に寄せる方向に回動させるように付勢する付勢部材とを
    備えたリミットスイッチにおいて、 上記リセットアームにはその支軸方向に延びる溝が形成
    されている一方、この溝内に当接するカム部を有するリ
    セットレバーがリセットアームの支軸と直交する方向の
    支軸回りに回動自在に支持され、このリセットレバー
    は、その支軸回りに回動するときカム部が上記溝内をそ
    の溝方向にスライドするとともに、上記付勢部材の付勢
    力に抗してリセットアームを最大限に回動させてフリー
    状態にしたときカム部がリセットアームを介して受ける
    付勢部材の付勢力の作用線上に支軸が位置するように設
    けられていることを特徴とするリミットスイッチ。
  2. 【請求項2】 上記リセットレバーは、その操作部とカ
    ム部とが同一面上に形成されてなる請求項1記載のリミ
    ットスイッチ。
  3. 【請求項3】 上記リセットレバーは、その操作部とカ
    ム部とが支軸を介在して異なる面上に形成されてなる請
    求項1記載のリミットスイッチ。
  4. 【請求項4】 リミットスイッチのケースは箱型フレー
    ムの開口部に蓋を取り付けてなり、上記フレームには、
    上記リセットレバーの支軸を回動可能に支持する軸受部
    と、開口部側からこの軸受部にまで直線状に延び上記リ
    セットレバーの支軸を軸受部に挿入するための挿入部と
    が形成され、この挿入部の両側壁にはそれぞれ嵌合溝が
    設けられている一方、上記蓋には、両側縁が上記嵌合溝
    に嵌合した状態で上記挿入部に挿入されかつ上記軸受部
    と協働してリセットレバーの支軸を回動可能に支持する
    軸受突起部と、リセットレバーが設定状態のときにその
    操作部と係合して設定状態に保持する係合突起部とが形
    成されている請求項3記載のリミットスイッチ。
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