JP2001351465A - スイッチ構造 - Google Patents

スイッチ構造

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JP2001351465A
JP2001351465A JP2000165654A JP2000165654A JP2001351465A JP 2001351465 A JP2001351465 A JP 2001351465A JP 2000165654 A JP2000165654 A JP 2000165654A JP 2000165654 A JP2000165654 A JP 2000165654A JP 2001351465 A JP2001351465 A JP 2001351465A
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switch
air flow
air
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JP2000165654A
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Nariyuki Nagatsuma
成之 永妻
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Casio Computer Co Ltd
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 笛のような異音の発生を防ぎ、安定したスイ
ッチ動作を得る。 【解決手段】 弾性変形可能なドーム状の膨出部12を
有するゴムシート10の下面に、各膨出部12の弾性変
形に応じて空気が流通する空気流通溝30を膨出部12
から外側に向けて4方向に設けた。従って、ゴムシート
10の取付不良や、ゴムシート10またはスイッチ基板
のバリなどの異物によって一方向の空気流通溝30の断
面積が狭くなっても、他の3方向の第1、第2空気流通
溝31、32を通して空気を円滑に流通させることがで
き、これにより従来例の笛のような異音が発生するのを
防ぐことができると共に、各膨出部12を円滑に弾性変
形させることができ、スイッチ動作を安定させることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子鍵盤楽器な
どの電子機器に用いられるスイッチ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子ピアノなどの電子鍵盤楽器に
おいては、楽器ケース内の鍵盤シャーシ上に並列に配置
された複数の鍵を押鍵操作することにより、鍵盤シャー
シに設けられたスイッチ部材をオンさせて楽音を発生さ
せるように構成されている。図9はその一例を示した図
である。この電子鍵盤楽器は、楽器ケースに一体に形成
された鍵盤シャーシ1と、この鍵盤シャーシ1上に上下
方向に回動可能に取り付けられて並列に配置された複数
の鍵2と、鍵盤シャーシ1に設けられて複数の鍵2によ
って押圧されるスイッチ部材3とを備えている。
【0003】複数の鍵2は、白鍵と黒鍵とからなり、そ
れぞれ各後部(図9では右端部)に薄肉状の弾性変形部
4が形成され、これら弾性変形部4の後端部が鍵配列方
向に連続する共通の連結部5に白鍵および黒鍵ごとに並
列に配置された状態で連結形成され、これら連結部5が
白鍵および黒鍵ごとに重ね合わされた状態で鍵盤シャー
シ1の鍵取付部6上にビス7により取り付けられ、これ
により各弾性変形部4を中心に上下方向に回動するよう
に構成されている。この場合、各鍵2には、押鍵操作に
応じてスイッチ部材3を押圧する押圧部8が鍵2の下方
に突出した状態で形成されている。
【0004】スイッチ部材3は、ゴムシート10とスイ
ッチ基板11とからなり、鍵盤シャーシ1の中間部にお
ける下面に配置されている。ゴムシート10は、図10
に示すように、鍵2の配列方向に沿って連続する帯状の
もので、図9に示すように、各鍵2の押圧部8に対応す
る箇所に弾性変形可能なドーム状の膨出部12が形成さ
れ、これら膨出部12が鍵盤シャーシ1に設けられた各
貫通孔13内に下側から挿入され、その各上端部が各鍵
2の押圧部8の下面に弾接するように構成されている。
また、スイッチ基板11は、図9に2鎖線で示すよう
に、スイッチ基板11を右下がりに傾けた状態で、その
一端部(同図では左端部11a)をゴムシート10の下
面に沿って滑らせながら鍵盤シャーシ1の係止部14に
差し込んで係止させた後、他端部(同図では右端部11
b)をビス15により鍵盤シャーシ1のボス部1aに取
り付け、これによりゴムシート10の下面にスイッチ基
板11の上面が密接した状態で、ゴムシート10を鍵盤
シャーシ1の下面に挾み付けている。
【0005】この場合、ゴムシート10の各膨出部12
の内部には、図9および図10に示すように、可動接点
16が設けられており、スイッチ基板11の上面には、
一対の固定接点17が各可動接点16に対応して設けら
れている。これにより、スイッチ部材3は、ゴムシート
10の膨出部12が鍵2の押圧部8によって押圧される
と、膨出部12が弾性変形して、その内部の可動接点1
6がスイッチ基板11の一対の固定接点17に接触し、
これによりスイッチ信号を出力する。また、このスイッ
チ部材3は、離鍵時に、膨出部12がその弾性復帰力に
より鍵2の押圧部8を押し上げ、可動接点16を一対の
固定接点17から離間させるように構成されている。ま
た、このスイッチ部材3は、例えば、1オクターブ分に
相当する鍵2に対応する程度の長さに構成されている。
【0006】なお、複数の鍵2は、ゴムシート10の各
膨出部12および各鍵2の弾性変形部4の各弾性力によ
り上方に付勢され、各鍵2の前側部(図9では左側部)
に設けられたL字状のストッパ片18が鍵盤シャーシ1
のバカ孔19を通して鍵盤シャーシ1の下面に設けられ
たフェルトなどの上限ストッパ20に当接し、これによ
り鍵2が所定の上限位置(初期位置)に位置規制されて
いる。また、鍵2は、押鍵されたときに、ストッパ片1
8が鍵盤シャーシ1の低部上に設けられたフェルトなど
の下限ストッパ21に当接し、これにより鍵2が所定の
下限位置に位置規制されている。さらに、鍵2は、鍵盤
シャーシ1上に設けられた白鍵ガイド22および黒鍵ガ
イド23によって鍵2の横振れが規制されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
電子鍵盤楽器のスイッチ部材3では、鍵2の押圧部8に
よってゴムシート10の膨出部12が押圧されて弾性変
形すると、膨出部12内の空気がゴムシート10とスイ
ッチ基板11との間から外部に漏れて真空状態のように
なるため、膨出部12の弾性復帰が遅くなり、スイッチ
動作が不安定になる。これを防ぐために、各膨出部12
の対応する箇所のスイッチ基板11に空気が流通する空
気流通孔を設け、各膨出部12が弾性変形するときに、
空気流通孔を通して空気を流通させることにより、各膨
出部12を円滑に弾性変形させてスイッチ動作を安定さ
せるようにした構造のものがあるが、このようなスイッ
チ構造では、空気流通孔から膨出部12内に塵埃が侵入
して導通不良を起しやすくなるという問題がある。
【0008】そこで、従来では、図11に示すように、
スイッチ基板13の上面に対向するゴムシートの下面
に、空気が流通する空気流通溝25を各膨出部12の配
列方向に沿って設け、各膨出部12の弾性変形に応じて
空気流通溝25内を空気が流通するように構成したのも
のが開発されている。しかしながら、このようなスイッ
チ構造では、ゴムシート10の取付不良や、ゴムシート
10またはスイッチ基板11のバリなどの異物によっ
て、空気流通溝15の断面積が狭くなると、空気が円滑
に流通しなくなるため、各膨出部12が円滑に弾性変形
せず、スイッチ動作が不安定になるばかりか、空気流通
溝15の狭い箇所を空気が流通するときに、笛のような
異音を発生するなどの問題がある。
【0009】この発明の課題は、笛のような異音の発生
を防ぎ、安定したスイッチ動作が得られるようにするこ
とである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、弾性変形可
能なドーム状の膨出部を有するシート部材と、このシー
ト部材の下面が密接して配置されるスイッチ基板とを備
えたスイッチ構造において、前記シート部材の下面に
は、前記膨出部の弾性変形に応じて空気が流通する空気
流通溝が、前記膨出部から外側に向けて少なくとも3方
向に設けられていることを特徴とする。この発明によれ
ば、シート部材の下面に空気流通溝を膨出部から外側に
向けて少なくとも3方向に設けたことにより、シート部
材の取付不良や、シート部材またはスイッチ基板のバリ
などの異物によって、いずれか一方向の空気流通溝の断
面積が狭くなっても、他方向の空気流通溝を通して空気
を流通させることができるので、笛のような異音が発生
するのを防ぐことができると共に、膨出部を円滑に弾性
変形させてスイッチ動作を安定させることができる。
【0011】この場合、請求項2に記載のごとく、前記
空気流通溝は、前記スイッチ基板の取付時に前記スイッ
チ基板が前記シート部材の下面に沿ってスライドする方
向と直交する方向に位置する前記シート部材の両端部分
を除く箇所に形成されていることにより、スイッチ基板
をシート部材の下面に沿って滑らせて組み付けるとき
に、スイッチ基板のスライド方向と直交する方向の両端
部がシート部材の両端部分を引っ掛かけないようにする
ことができ、これによりシート部材の位置ずれを防ぎ、
シート部材の取付不良を軽減することができる。また、
請求項3に記載のごとく、前記空気流通溝は、前記スイ
ッチ基板の取付時に前記スイッチ基板が前記シート部材
の下面に沿ってスライドする方向に対して交差する方向
に形成されていることにより、スイッチ基板をシート部
材の下面に沿って滑らせて組み付けるときに、スイッチ
基板が空気流通溝に引っ掛からないようにすることがで
き、これによりシート部材が位置ずれすることがなく、
シート部材を安定させた状態で組み付けることができ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]以下、図1〜図
3を参照して、この発明のスイッチ構造の第1実施形態
について説明する。なお、図9〜図11に示された従来
例と同一部分には同一符号を付して説明する。このスイ
ッチ構造は、ゴムシート10の空気流通溝30が従来例
と異なり、これ以外は従来例とほぼ同じ構造になってい
る。この空気流通溝30は、図3に示すように、ドーム
状の膨出部12の配列方向つまりゴムシート10の長手
方向に沿う上下の各辺部と平行な方向の第1空気流通溝
31と、この第1空気流通溝31に直交する方向の第2
空気流通溝32とからなり、これら第1、第2空気流通
溝31、32がゴムシート10の下面に各膨出部12か
ら外側に向けてそれぞれ上下左右の4方向に設けられて
いる。
【0013】すなわち、第1空気流通溝31は、各膨出
部12の左右両側に位置し、各膨出部12を介してゴム
シート10の長手方向に連続して形成されている。この
場合、ゴムシート10の長手方向の両端部分に位置する
第1空気流通溝31は、その両端部分の各膨出部12か
らゴムシート10の各端部に到達した状態で設けられて
いる。また、第2空気流通溝32は、各膨出部12の上
下両側に位置し、それぞれ各膨出部12からゴムシート
10の長手方向に沿う上下の各辺部に到達した状態で形
成されている。なお、ゴムシート10の上面における所
定箇所、つまりスイッチ基板11を組み付けるときに、
図1に示すスイッチ基板11のスライド方向Sと反対側
に位置する端部側(同図では下辺部側)には、鍵盤シャ
ーシ1に設けられた位置決め孔(図示せず)に嵌合して
ゴムシート10を位置決めする位置決め突起33が設け
られている。
【0014】このようなスイッチ構造では、図9に示す
ように、ゴムシート10の弾性変形可能なドーム状の各
膨出部12を鍵盤シャーシ1の各貫通孔13内に下側か
ら挿入して、鍵盤シャーシ1の下面にゴムシート10を
配置するときに、ゴムシート10の位置決め突起33を
鍵盤シャーシ1に位置決め孔に嵌合させることにより、
ゴムシート10を鍵盤シャーシ1の下面に位置決めする
ことができる。この状態で、スイッチ基板11の左端部
11aをゴムシート10の下面に沿って滑らせて鍵盤シ
ャーシ1の係止部14に差し込んで係止させるときに、
ゴムシート10が鍵盤シャーシ1に位置決めされている
ことにより、ゴムシート10が位置ずれすることがな
く、これによりゴムシート10を鍵盤シャーシ1に安定
させた状態で取り付けることができる。
【0015】また、このスイッチ構造では、ゴムシート
10の下面に設けられた空気流通溝30が、ゴムシート
10の長手方向の上下の各辺部と平行な方向の第1空気
流通溝31と、この第1空気流通溝31に直交する方向
の第2空気流通溝32とからなり、これら第1、第2空
気流通溝31、32が各膨出部12から外側に向けてそ
れぞれ4方向に設けられているので、ゴムシート10の
取付不良や、ゴムシート10またはスイッチ基板11の
バリなどの異物によって、一方向の空気流通溝30の断
面積が狭くなっても、他の3方向の第1、第2空気流通
溝31、32を通して空気を円滑に流通させることがで
き、これにより従来例の笛のような異音が発生するのを
防ぐことができると共に、各膨出部12を円滑に弾性変
形させることができるので、スイッチ動作を安定させる
ことができる。
【0016】なお、上記第1実施形態では、ゴムシート
10の長手方向の両端部分に位置する2つの膨出部12
にも、第1、第2空気流通溝31、32が4方向に設け
られているが、これに限らず、例えば、図4に示すよう
に、ゴムシート10の長手方向の両側に位置する膨出部
12には、ゴムシート10の長手方向の両端部分10
a、10bを除いて、第1、第2空気流通溝31、32
を3方向に設けた構造でも良い。すなわち、図4におい
てゴムシート10の左端部10a側に位置する膨出部1
2には、ゴムシート10の左端部分10aを除いて、第
1、第2空気流通溝31、32が3方向に設けられてい
る。また、ゴムシート10の右端部10bに位置する膨
出部12には、ゴムシート10の右端部分10bを除い
て、第1、第2空気流通溝31、32が3方向に設けら
れている。
【0017】このようなスイッチ構造でも、第1実施形
態と同様の作用効果があるほか、特にスイッチ基板11
をゴムシート10の下面に沿って滑らせて組み付けると
きに、ゴムシート10の両端部分10a、10bに第1
空気流通溝が設けられていないため、第1スイッチ基板
11のスライド方向Sと直交する方向の両端部がゴムシ
ート10の両端部分10a、10bに引っ掛からないよ
うにすることができ、これによりゴムシート10の取付
不良を軽減することができる。
【0018】[第2実施形態]次に、図5を参照して、
この発明のスイッチ構造の第2実施形態について説明す
る。この場合には、図1〜図3に示された第1実施形態
と同一部分に同一符号を付して説明する。このスイッチ
構造は、ゴムシート10の下面に設けられた空気流通溝
40が従来例と異なり、これ以外は第1実施形態と同じ
構造になっている。すなわち、この空気流通溝40は、
図5に示すように、各膨出部12から外側に向けてそれ
ぞれX字状をなす4方向、つまりゴムシート10の長手
方向に沿う上下の各辺部に対して交差する方向に設けら
れている。
【0019】この場合、ゴムシート10の長手方向の両
端部分10a、10bに位置する空気流通溝40は、ゴ
ムシート10の各角部に向けて設けられている。また、
ゴムシート10の長手方向に沿う辺部、つまり上辺部と
下辺部は、スイッチ基板11の長手方向の各辺部と平行
に配置されるようになっており、スイッチ基板11は、
組み付け時にその長手方向の辺部と直交する方向にスラ
イドして鍵盤シャーシ1に取り付けられる。すなわち、
空気流通溝40は、スイッチ基板11のスライド方向S
に対して交差した状態でゴムシート10に設けられてい
る。
【0020】このようなスイッチ構造では、ゴムシート
10の下面に空気流通溝40が各膨出部12から外側に
向けてX字状をなす4方向に設けられているので、第1
実施形態と同様、ゴムシート10の取付不良や、ゴムシ
ート10またはスイッチ基板11のバリなどの異物によ
って一方向の空気流通溝40の断面積が狭くなっても、
他の3方向の空気流通溝40を通して空気を円滑に流通
させることができ、これにより笛のような異音の発生を
防ぎ、各膨出部12を円滑に弾性変形させてスイッチ動
作を安定させることができる。この場合には、第1実施
形態の第1空気流通溝31のように、空気流通溝40が
各膨出部12を介して連続していないため、各膨出部1
2の4方向の空気流通溝40をそれぞれ各膨出部12ご
とに独立させることができ、このため第1実施形態のも
のよりも、スイッチ動作を安定させることができる。
【0021】また、このスイッチ構造では、図9に示す
ように、ゴムシート10の弾性変形可能なドーム状の各
膨出部12を鍵盤シャーシ1の各貫通孔13内に下側か
ら挿入して、鍵盤シャーシ1の下面にゴムシート10を
配置した状態で、スイッチ基板11の左端部11aをゴ
ムシート10の下面に沿って滑らせて鍵盤シャーシ1の
係止部14に差し込んで係止させるときに、空気流通溝
40がゴムシート10の長手方向の辺部に対して交差し
ていることにより、空気流通溝40がスイッチ基板11
のスライド方向Sに対して交差することになり、このた
めスイッチ基板11が空気流通溝40に引っ掛からない
ように、スイッチ基板11を円滑に滑らせることがで
き、これによりゴムシート10の位置ずれおよび取付不
良を防ぎ、ゴムシート10を安定させた状態で正確に組
み付けることができる。
【0022】なお、上記第2実施形態では、ゴムシート
10の下面に空気流通溝40を各膨出部12から外側に
向けてX字状をなす4方向に設けたが、これに限らず、
例えば、図6に示す第1変形例、または図7に示す第2
変形例のように設けても良い。すなわち、図6に示され
た第1変形例の空気流通溝41は、ゴムシート10の長
手方向に沿う一方の辺部、同図では上辺部に対して直交
する第1空気流通溝42と、ゴムシート10の長手方向
に沿う他方の辺部、同図では下辺部に対して交差する第
2空気流通溝43とからなり、第1空気流通溝42が各
膨出部12からゴムシート10の上辺部に向けてほぼ垂
直に延び、第2空気流通溝43が各膨出部12からゴム
シート10の下辺部に向けてそれぞれ傾斜して延び、こ
れにより第1、第2空気流通溝42、43が各膨出部1
2から外側に向けてそれぞれ図6において逆Y字状をな
す3方向に設けられた構造になっている。
【0023】また、図7に示された第2変形例の空気流
通溝45は、ゴムシート10の長手方向に沿う一方の辺
部、同図では下辺部に対して直交する第1空気流通溝4
6と、ゴムシート10の長手方向に沿う他方の辺部、同
図では上辺部に対して交差する第2空気流通溝47とか
らなり、第1空気流通溝46が各膨出部12からゴムシ
ート10の下辺部に向けてほぼ垂直に延び、第2空気流
通溝47が各膨出部12からゴムシート10の上辺部に
向けてそれぞれ傾斜して延び、これにより第1、第2空
気流通溝46、47が各膨出部12から外側に向けてそ
れぞれ図7においてY字状をなす3方向に設けられた構
造になっている。このような第1、第2変形例において
も、空気流通溝41、45がスイッチ基板11のスライ
ド方向Sに対して直交しないため、スイッチ基板11を
ゴムシート10の下面に沿って滑らせるときに、スイッ
チ基板11がゴムシート10の空気流通溝41、45に
引っ掛からないようにすることができ、これにより第2
実施形態と同様の作用効果を有する。
【0024】また、上記第2実施形態およびその各変形
例では、空気流通溝40、41、45の各一部がゴムシ
ート10の長手方向の両側の各角部に到達した状態で設
けられているが、これに限らず、例えば、図8に示すよ
うに、ゴムシート10の各角部付近に位置する空気流通
溝48の先端部分48aをゴムシート10の長手方向に
沿う上下の各辺部に対して直交するように屈曲させた形
状に形成して、ゴムシート10の各角部に到達しないよ
うに構成しても良い。このようにすれば、スイッチ基板
11をゴムシート10の下面に沿って滑らせるときに、
スイッチ基板11がゴムシート10の空気流通溝48の
先端部分48aに引っ掛からないようにすることができ
る。
【0025】なおまた、上記第1、第2実施形態および
その各変形例では、ゴムシート10に各膨出部12を一
列設けた場合について述べたが、これに限らず、各膨出
部12を複数列設けた場合にも適用することができる。
また、上記第1、第2実施形態およびその各変形例で
は、電子鍵盤楽器のスイッチ構造について述べたが、こ
れに限らず、弾性変形するドーム状の膨出部が形成され
たゴムシート10などのシート部材を有するスイッチ構
造を用いる電子機器にも広く適用することができる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、弾性変形可能なドーム状の膨出部を有するシート部
材と、このシート部材の下面が密接して配置されるスイ
ッチ基板とを備えたスイッチ構造において、シート部材
の下面に空気流通溝を膨出部から外側に向けて少なくと
も3方向に設けたことにより、シート部材の取付不良
や、シート部材またはスイッチ基板のバリなどの異物に
よって一方向の空気流通溝の断面積が狭くなっても、他
方向の空気流通溝を通して空気を流通させることがで
き、これにより笛のような異音が発生するのを防ぐこと
ができると共に、膨出部を円滑に弾性変形させてスイッ
チ動作を安定させることができる。
【0027】この場合、スイッチ基板の取付時にそのス
イッチ基板がゴムシートの下面に沿ってスライドする方
向と直交する方向に位置するシート部材の両端部分を除
く箇所に空気流通溝が形成されていることにより、スイ
ッチ基板をシート部材の下面に沿って滑らせて組み付け
るときに、スイッチ基板のスライド方向と直交する方向
の両端部がシート部材の両端部分を引っ掛かけないよう
にすることができ、これによりシート部材の位置ずれを
防ぎ、シート部材の取付不良を軽減することができる。
また、スイッチ基板の取付時にそのスイッチ基板がゴム
シートの下面に沿ってスライドする方向に対して交差す
る方向に空気流通溝が形成されていることにより、スイ
ッチ基板をシート部材の下面に沿って滑らせて組み付け
るときに、スイッチ基板が空気流通溝に引っ掛からない
ようにすることができ、これによりシート部材が位置ず
れすることがなく、シート部材を安定させた状態で組み
付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のスイッチ構造の第1実施形態におけ
るゴムシートの平面図。
【図2】図1のゴムシートの正面図。
【図3】図2のゴムシートの底面図。
【図4】図3のゴムシートの変形例を示した底面図。
【図5】この発明のスイッチ構造の第2実施形態におけ
るゴムシートの底面図。
【図6】図5のゴムシートの第1変形例を示した底面
図。
【図7】図5のゴムシートの第2変形例を示した底面
図。
【図8】図5〜図7の空気流通溝の先端部の変形例を示
した要部の拡大底面図。
【図9】電子鍵盤楽器の断面図。
【図10】図9のスイッチ部材の拡大断面図。
【図11】従来のスイッチ構造におけるゴムシートの要
部の拡大底面図。
【符号の説明】
3 スイッチ部材 10 ゴムシート 11 スイッチ基板 12 膨出部 16 可動接点 17 固定接点 30、40、41、45 空気流通溝 31、42、46 第1空気流通溝 32、43、47 第2空気流通溝

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】弾性変形可能なドーム状の膨出部を有する
    シート部材と、このシート部材の下面が密接して配置さ
    れるスイッチ基板とを備えたスイッチ構造において、 前記シート部材の下面には、前記膨出部の弾性変形に応
    じて空気が流通する空気流通溝が、前記膨出部から外側
    に向けて少なくとも3方向に設けられていることを特徴
    とするスイッチ構造。
  2. 【請求項2】前記空気流通溝は、前記スイッチ基板の取
    付時に前記スイッチ基板が前記シート部材の下面に沿っ
    てスライドする方向と直交する方向に位置する前記シー
    ト部材の両端部分を除く箇所に形成されていることを特
    徴とする請求項1に記載のスイッチ構造。
  3. 【請求項3】前記空気流通溝は、前記スイッチ基板の取
    付時に前記スイッチ基板が前記シート部材の下面に沿っ
    てスライドする方向に対して交差する方向に形成されて
    いることを特徴とする請求項1に記載のスイッチ構造。
JP2000165654A 2000-06-02 2000-06-02 スイッチ構造 Pending JP2001351465A (ja)

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