JP2001351329A - 非線型補償回路および非線型補償方法、非線型補償回路の制御回路およびその制御方法、ならびにこれらを用いた記録再生装置 - Google Patents

非線型補償回路および非線型補償方法、非線型補償回路の制御回路およびその制御方法、ならびにこれらを用いた記録再生装置

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JP2001351329A JP2000171699A JP2000171699A JP2001351329A JP 2001351329 A JP2001351329 A JP 2001351329A JP 2000171699 A JP2000171699 A JP 2000171699A JP 2000171699 A JP2000171699 A JP 2000171699A JP 2001351329 A JP2001351329 A JP 2001351329A
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compensation circuit
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control
signal
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Masayuki Katakura
雅幸 片倉
Junkichi Sugita
順吉 杉田
Norio Shoji
法男 小路
Masato Sekine
正人 関根
Kimimasa Senba
公正 仙波
Yoshihisa Obi
桂久 大尾
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    • G06G7/00Devices in which the computing operation is performed by varying electric or magnetic quantities
    • G06G7/12Arrangements for performing computing operations, e.g. operational amplifiers
    • G06G7/24Arrangements for performing computing operations, e.g. operational amplifiers for evaluating logarithmic or exponential functions, e.g. hyperbolic functions

Abstract

(57)【要約】 【課題】 非線型補償回路として折れ線近似を用いた場
合には残留歪が大きく、また二乗器を用いた場合には回
路が複雑であり、また3次歪が新たに発生し、その量が
大きい。 【解決手段】 入力信号in+,in−に応じた差動電
流を逆双曲線関数に比例した差動電圧に変換する逆双曲
線関数発生回路22と、この逆双曲線関数発生回路22
で変換された差動電圧に対してコントロール電圧c+,
c−に応じたオフセットを付与するオフセット付与回路
23と、このオフセット付与回路23によってオフセッ
トが付与された差動電圧を双曲線関数に比例した信号に
変換して出力信号out+,out−とする双曲線関数
発生回路25とを有する非線型補償回路により、記録媒
体からの読取信号に対して2次歪などの非線型の補償を
行うようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非線型補償回路お
よび非線型補償方法、非線型補償回路の制御回路および
その制御方法、ならびにこれらを用いた記録再生装置に
関し、特に記録媒体から読み取った読取信号に対して非
線型補償をなす非線型補償回路およびその補償方法、当
該非線型補償回路の補償量の制御をなす制御回路および
その制御方法、ならびにこれらを読取信号の信号処理系
に用いた記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタル磁気記録再生装置やデジ
タル光ディスク装置などの記録再生装置では、PRML
(Partial Response Maximum Likelihood)と呼ばれる信
号処理方式が注目を集めている。このPRML信号処理
方式は、既存の記録再生系を大幅に変更することなく、
信号処理によって記録密度を1.2〜1.5倍に高める
ことができる技術である。
【0003】このPRML信号処理方式の記録再生系で
は、記録媒体からその記録情報を読み取る読取手段とし
て磁気ヘッドや光ピックアップなどが用いられる。また
最近では、磁気ヘッドとして、磁気抵抗(magneto resis
tive)効果を利用した磁気抵抗型ヘッド、即ちMRヘッ
ドやGMRヘッドを用いることが多い。これは、磁気抵
抗型ヘッドが従来のインダクター型ヘッドに比べて、再
生感度が高く、高密度記録に適しているからである。
【0004】しかしながら、磁気抵抗型ヘッドはその特
性上2次の歪みを発生する。したがって、再生波形に上
下非対称が生じ、そのために記録密度が制限されてしま
うことがあった。特に波形干渉を積極的に利用するPR
ML信号処理方式では、等化がうまくいかず、その影響
をまともに受けることになる。このような問題点を解消
するために、従来、折れ線近似を利用して非線型補償を
なす回路(例えば、特表平11−507157号公報参
照)や、二乗器を使用して非線型補償をなす回路(例え
ば、特開平9−134501号公報参照)などが提案さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
従来技術にあっては残留歪が大きく、また後者の従来技
術にあっては回路構成が複雑であるとともに、3次の歪
が新たに発生し、その歪量が大きいという課題がある。
また、非線型補償回路の制御回路については、何を基準
に制御するかが不明確であり、最適な制御がなされてい
るとは言い難く、しかもイコライザ等の誤差情報を利用
する構成を採っているためループが大きくなり、装置の
安定度の設計がしずらかった。
【0006】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、簡単な回路構成にて
高性能な2次歪の除去が可能で、しかも3次歪などの副
作用の発生が少ない非線型補償回路および非線型補償方
法、非線型補償回路の制御回路およびその制御方法、な
らびにこれらを用いた記録再生装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による非線型補償
回路は、入力信号に対してコントロール信号に応じて非
線型補償をなすに当たり、入力信号をx、コントロール
信号をc、出力信号をyとするとき、 y=(x+c)/(1+cx) (但し、≡x,c≡
≦1) なる関数形で表わされる入出力特性を持つ構成となって
いる。
【0008】また、本発明による非線型補償回路の制御
回路は、基準レベルに対して入力信号波形がプラス側に
ある第1の時間とマイナス側にある第2の時間とを計測
する計測手段と、この計測手段によって計測された第1
の時間と第2の時間との差に基づいて非線型補償回路を
制御する制御手段とを備える構成となっている。
【0009】そして、上記構成の非線型補償回路および
その制御回路は、磁気ディスク、磁気テープ、光ディス
クなどの記録媒体からその記録情報を読み取る記録再生
装置において、記録媒体から読み取られた読取信号に対
してその非線型補償をなす補償回路および当該補償回路
での非線型補償量を制御する制御回路として用いられ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明が適
用される一般的なPRML方式を採用した高密度記録再
生装置の構成の一例を示すブロック図である。PRML
方式を採用した高密度記録再生装置としては、磁気ディ
スク装置、磁気テープ装置、光ディスク装置などの記録
再生装置が挙げられる。
【0011】図1において、磁気ディスク、磁気テー
プ、光ディスクなどの記録媒体1は、その記録情報が磁
気ヘッド、光学式ヘッド(光ピックアップ)等の読取手
段(以下、ヘッド部2と称す)によって読み取られる。
このヘッド部2による読取信号は、前置増幅器3を経て
非線型補償回路4に供給される。非線型補償回路4は、
制御回路5によってその補償量の制御が行われる。この
非線型補償回路4および制御回路5は本発明の特徴とす
る部分であり、その詳細については後述する。
【0012】非線型補償回路4で非線型補償がなされた
読取信号は、イコライザ6で周波数特性の補償が行われ
た後、A/Dコンバータ7およびクロックリカバリー回
路8に供給される。クロックリカバリー回路8では、イ
コライザ6を経た読取信号に基づいて、当該読取信号に
同期したクロックの生成が行われる。ここで生成された
クロックは、A/Dコンバータ7に対してそのサンプリ
ングクロックとして与えられる。
【0013】A/Dコンバータ7は、クロックリカバリ
ー回路8から与えられるサンプリングクロックに同期し
て読取信号をサンプリングすることにより、デジタルデ
ータに変換する。このA/Dコンバータ7でA/D変換
されたデジタルデータは、ビタビ復号器9でビタビ復号
が行われ、さらに復調回路10で復調が行われて出力さ
れる。
【0014】一方、記録系(書き込み系)においては、
データ(デジタル入力系列)は変調回路11で変調が行
われ、さらに書き込み補償回路12で書き込み補償が行
われた後、書き込みアンプ13を通してヘッド部2に供
給される。そして、このヘッド部2によって記録媒体1
に対して書き込みが行われる。
【0015】図2は、本発明の第1実施形態に係る非線
型補償回路の回路構成を示す回路図である。本実施形態
に係る非線型補償回路は、電圧-電流変換回路21、逆
双曲線関数発生回路22、オフセット付与回路23、電
圧-電流変換回路24および双曲線関数発生回路25を
有する構成となっている。
【0016】電圧-電流変換回路21は、npn形差動
対トランジスタQ11,Q12と、これらトランジスタ
Q11,Q12の各エミッタ間に接続された抵抗R11
と、差動対トランジスタQ11,Q12の各エミッタと
グランドとの間に接続された電流源I11,I12とか
ら構成されている。以下、特に記述がない限り、トラン
ジスタとしてnpn形トランジスタを用いるものとす
る。かかる構成の電圧-電流変換回路21は、差動対ト
ランジスタQ11,Q12の各ベースに印加される入力
信号(電圧)in+,in−を一対の差動電流に変換す
る。
【0017】逆双曲線関数発生回路22は、差動対トラ
ンジスタQ11,Q12の各コレクタと電源VCCとの
間にそれぞれ接続されたトランジスタQ13,Q14に
よって構成されている。これらトランジスタQ13,Q
14は各々、コレクタとベースが結合されたダイオード
接続の構成となっている。かかる構成の逆双曲線関数発
生回路22は、電圧-電流変換回路21で得られる一対
の差動電流をダイオード圧縮によって逆双曲線関数に比
例する差動電圧に変換する。
【0018】オフセット付与回路23は、各ベースが差
動対トランジスタQ11,Q12の各コレクタに接続さ
れ、各コレクタが電源VCCに接続されたエミッタフォ
ロワのトランジスタQ15,Q16から構成されてい
る。かかる構成のオフセット付与回路23は、制御回路
5(図1を参照)から電圧-電流変換回路24に与えら
れるコントロール電圧c+,c−に応じて、逆双曲線関
数発生回路22で変換された差動電圧にオフセットを付
与する。
【0019】電圧-電流変換回路24は、エミッタフォ
ロワのトランジスタQ15,Q16の各エミッタに各コ
レクタが接続された差動対トランジスタQ17,Q18
と、これらトランジスタQ17,Q18の各エミッタ間
に接続された抵抗R12と、差動対トランジスタQ1
7,Q18の各エミッタとグランドとの間に接続された
電流源I13,I14とから構成され、差動対トランジ
スタQ17,Q18の各ベースに印加されるコントロー
ル電圧c+,c−を差動電流に変換する。
【0020】双曲線関数発生回路25は、各ベースがト
ランジスタQ15,Q16の各エミッタにそれぞれ接続
され、かつエミッタが共通に接続された差動対トランジ
スタQ19,Q20と、これらトランジスタQ19,Q
20の各コレクタと電源VCCとの間に接続された抵抗
R13,R14と、差動対トランジスタQ19,Q20
のエミッタ共通接続点とグランドとの間に接続された電
流源I15とから構成されている。かかる構成の双曲線
関数発生回路25は、オフセット付与回路23でオフセ
ットが付与された差動電圧を双曲線関数に比例した差動
電圧に変換し、差動対トランジスタQ19,Q20の各
コレクタから出力信号out+,out−として導出す
る。
【0021】次に、上記構成の第1実施形態に係る非線
型補償回路の回路動作について説明する。
【0022】先ず、電圧-電流変換回路21で入力電圧
in+,in−が一対の差動電流I1+Δi,I1−Δ
iに変換され、その後逆双曲線関数発生回路22のダイ
オード(Q13,Q14)で逆双曲線関数に比例する差
動電圧に変換される。このとき差動対トランジスタQ1
1,Q12のコレクタ間に発生する電位差v1は、 v1=Vt・ln{(I1+Δi)/(I1−Δi)} =Vt・ln{(1+x)/(1−x)} =2Vt・tanh-1(x) となる。
【0023】この電位差v1は、オフセット付与回路2
3でコントロール電圧c+,c−の比の対数に比例する
量だけシフトされる。これにより、逆双曲線関数に比例
する差動電圧に対して、コントロール電圧c+,c−に
応じたオフセットが付与される。このとき、差動対トラ
ンジスタQ17,Q18の各コレクタ電流をI2+Δi
c,I2−Δicとすると、トランジスタQ15,Q1
6のエミッタ間の電位差v2は次式で表わされる。
【0024】すなわち、 v2=v1+Vt・ln{(I2+Δic)/(I2−Δic)} =v1+Vt・ln{(1+c)/(1−c)} =2Vt・tanh-1(x)+2Vt・tanh-1(c) =2Vt・tanh-1{(x+c)/(1+cx)} ここで、xとcは、入力信号in+,in−、コントロ
ール電圧c+,c−に比例する−1〜1の数値、即ち≡
x,c≡≦1である。
【0025】そして、双曲線関数発生回路25では、ta
nh関数で元に戻されるので、最終の出力電圧v3は、 v3=tanh(v2/2Vt) =tanh[tanh-1{(x+c)/(1+cx)}] =(x+c)/(1+cx) となる。
【0026】すなわち、入力信号をx、コントロール信
号をc、出力信号をyとするとき、本非線型補償回路は
y=(x+c)/(1+cx)(但し、≡x,c≡≦
1)なる関数形で表わされる入出力特性を持つことにな
る。なお、この関数形は入力信号xとコントロール信号
cに対して対称であるので、入力信号xとコントロール
信号cは互換可能である。また、入力信号xまたはコン
トロール信号cが元々差動電流で与えられている場合
は、当然ながら電圧-電流変換回路21,24について
は省略可能である。
【0027】図3に、コントロール信号cを0,0.
2,0.5,0.7に設定したときの本非線型補償回路
の入出力特性を示す。この入出力特性図から明らかなよ
うに、コントロール信号cの絶対値を大きくしていくと
特性がカーブを描き、非線型を補正(補償)できること
がわかる。第1実施形態に係る非線型補償回路は、理論
上、いかなる歪率に対しても対応可能である。現実的に
は、歪率40%以上まで補正することが可能である。
【0028】なお、第1実施形態に係る非線型補償回路
では、オフセットを付与する手段として、エミッタフォ
ロワのトランジスタQ15,Q16からなるオフセット
付与回路23を用いるとしたが、これに限られるもので
はない。
【0029】例えば、図4に示すように、トランジスタ
Q13´,Q14´のベース間に接続した可変直流電圧
源26をオフセット付与手段として用い、その正負の直
流電圧をコントロール電圧c+,c−としてトランジス
タQ13´,Q14´のベースに与えることによって
も、逆双曲線関数に比例する差動電圧に対してコントロ
ール電圧c+,c−に応じたオフセットを付与すること
が可能である。
【0030】上述したように、デジタル磁気記録再生装
置やデジタル光ディスク装置など、PRML信号処理方
式を採用した高密度記録再生装置において、上記構成の
第1実施形態に係る非線型補償回路を用いて記録媒体1
からの読取信号に対して非線型補償を行うことにより、
例えばヘッド部2がMRヘッドの場合には、当該MRヘ
ッドの再生非線型を回路的に補償することができ、結果
として、記録媒体1の高密度化が図れる。
【0031】特に、第1実施形態に係る非線型補償回路
は掛算器を用いない回路構成を採っているため、従来技
術で使用されていた二乗回路に比べて回路構成が大変シ
ンプルである。しかも、図5の特性図から明らかなよう
に、本実施形態に係る非線型補償回路を使用した場合
(A)には、正弦波の場合(B)のようにはいかないも
のの、二乗回路を使用した場合(C)に比べて、回路に
よって付随的に発生する3次歪(残留歪)などの副作用
も少ないというメリットがある。
【0032】但し、第1実施形態に係る原理回路では、
出力信号out+,out−にDCオフセットが発生す
るが、これは本質的な問題ではなく、またこのDCオフ
セットについてはキャンセル機能を付加することで、容
易に除去することが可能である。このオフセットキャン
セル機能を持つ非線型補償回路の具体例を図6および図
7に示す。
【0033】図6に示す第1具体例に係る非線型補償回
路は、基本的にオフセット付与回路23、電圧-電流変
換回路24および双曲線関数発生回路25と同じ回路構
成のオフセット発生回路27、電圧-電流変換回路28
および差動回路29が追加された構成となっている。
【0034】すなわち、オフセット発生回路27は、エ
ミッタフォロワのトランジスタQ21,Q22から構成
され、これらトランジスタQ21,Q22の各ベースに
ダイオード接続のトランジスタQ23によってバイアス
電圧が与えられるようになっている。そして、電圧-電
流変換回路28に与えられるコントロール電圧c+,c
−に応じて、オフセット付与回路23と同じオフセット
を発生する。
【0035】電圧-電流変換回路28は、エミッタフォ
ロワのトランジスタQ21,Q22の各エミッタに各コ
レクタが接続された差動対トランジスタQ24,Q25
と、これらトランジスタQ24,Q25の各エミッタ間
に接続された抵抗R15と、差動対トランジスタQ2
4,Q25の各エミッタとグランドとの間に接続された
電流源I16,I17とから構成され、差動対トランジ
スタQ24,Q25の各ベースにコントロール電圧c
+,c−が印加されるようになっている。
【0036】差動回路29は、各ベースがトランジスタ
Q21,Q22の各エミッタにそれぞれ接続され、かつ
エミッタが共通に接続された差動対トランジスタQ2
6,Q27と、これらトランジスタQ26,Q27のエ
ミッタ共通接続点とグランドとの間に接続された電流源
I18とからなり、トランジスタQ26のコレクタがト
ランジスタQ20のコレクタに接続され、トランジスタ
Q27のコレクタがトランジスタQ19のコレクタに接
続された構成となっている。
【0037】上記構成の第1具体例に係る非線型補償回
路においては、オフセット発生回路27でオフセット付
与回路23と同じオフセットが発生される一方、双曲線
関数発生回路25および差動回路29の各差動出力端が
たすきがけの接続となっていることから、各オフセット
に応じて抵抗R13,R14に流れる電流が相殺される
ため、出力信号out+,out−に発生するDCオフ
セットを容易にキャンセルすることができる。
【0038】図7に示す第2具体例に係る非線型補償回
路は、基本的に、図2の場合と同じ回路構成を採ってお
り、異なっているのは、オフセット付与回路23´の構
成だけである。オフセット付与回路23´は、エミッタ
フォロワのトランジスタQ15,Q16からなり、これ
らトランジスタQ15,Q16の各コレクタが双曲線関
数発生回路25の差動対トランジスタQ19,Q20の
各コレクタにそれぞれ接続された構成となっている。
【0039】上記構成の第2具体例に係る非線型補償回
路においては、オフセット付与回路23´の各トランジ
スタQ15,Q16にオフセットに応じて流れる電流を
そのまま利用しており、この電流によってオフセットに
応じて抵抗R13,R14に流れる電流が相殺されるた
め、出力信号out+,out−に発生するDCオフセ
ットを容易にキャンセルすることができる。
【0040】続いて、図1における非線型補償回路4の
制御回路5について説明する。ここで、非線型補償回路
4として、先述した本発明に係る非線型補償回路の外、
二乗回路や折れ線近似回路などの非線型回路を用い得る
ものとする。制御回路5は、非線型補償回路4の入力波
形(再生波形)の歪量を検出し、その歪量に応じて非線
型補償回路4に与えるコントロール電圧c+,c−を変
化させ、非線型の補償量(補正量)を自動的に調整する
制御を行う。
【0041】この自動制御を行うときは、入力波形の基
準レベルを明確にしておく必要がある。歪のない波形、
例えばsin(ωt)なるサイン波を考えると、DCレ
ベルがない状態でプラス側のピーク値とマイナス側のピ
ーク値の絶対値(振幅)が等しく、また波形がプラス側
にある時間とマイナス側のある時間(デューティ)が等
しい。しかしながら、歪んだ波形において、単に容量結
合などによってDC成分を除いた波形では、この関係は
崩れ正確な歪情報が得られなくなる。
【0042】そこで、本発明に係る制御回路では、基準
レベルとして、プラス側とマイナス側のデューティが5
0%になるように入力波形を切るためのレベルを設定
し、そのレベルからプラス側のピーク値とマイナス側の
ピーク値の絶対値の差を2次歪の情報とする構成を採る
ようにする。以下に、制御回路の具体的な実施形態につ
いて説明する。
【0043】図8は、本発明の第1実施形態に係る制御
回路5Aの回路構成を示す回路図である。なお、ここで
は、本実施形態に係る制御回路5Aの制御対象として、
二乗回路からなる非線型補償回路4Aを用いた場合を示
している。
【0044】本実施形態に係る制御回路5Aは、センタ
ー値設定回路31、コンパレータ32、積分器33およ
びサンプルホールド(S/H)回路34を有する構成と
なっている。センター値設定回路31は、例えば非線型
補償回路4Aを経た再生波形の上側、下側の各ピーク値
を検出するピーク検波器31U,31Dを有し、上下両
ピークのセンター値を設定する構成となっている。
【0045】コンパレータ32は、センター値設定回路
31で設定されたセンター値を基準レベルとし、この基
準レベルと再生波形を比較することにより、プラス側、
マイナス側に波形を時間的に分ける。積分器32は、コ
ンパレータ32でプラス側、マイナス側に時間的に分け
られた波形の差の平均をとる。サンプルホールド回路3
4は、積分器32で得られた平均値をサンプリングし、
これを2次歪の情報として非線型補償回路4Aに与え
る。
【0046】上記構成の第1実施形態に係る制御回路5
Aにおいては、センター値設定回路31で設定された上
下両ピークのセンター値に対してコンパレータ32で波
形比較を行うことで、その比較結果がちょうどデューテ
ィ50%になるように負帰還がかけられるので、再生波
形の歪量を最大感度で把握し、その歪補償を行うように
制御することができる。
【0047】なお、本実施形態では、上下両ピークのセ
ンター値に対して波形比較を行う構成を採る場合を例に
とったが、2次歪がキャンセル(補償)された状態で
は、波形のpeak-to-peakの中心と波形の平均
レベルが一致しかつそのレベルでスライスされたときプ
ラス側とマイナス側のデューティが50%ずつになるこ
とから、フィードバック方式の制御を行う場合には、A
C結合(容量結合)された再生波形をゼロレベルでスラ
イスする構成を採ることも可能である。
【0048】図9は、本発明の第2実施形態に係る制御
回路5Bの回路構成を示す回路図である。なお、ここで
は、本実施形態に係る制御回路5Bの制御対象として、
折れ線近似回路からなる非線型補償回路4Bを用いた場
合を示している。すなわち、非線型補償回路4Bは、ギ
ルバート掛算器35およびピーク検波器36を有する構
成となっている。
【0049】本実施形態に係る制御回路5Bは、歪んだ
波形(再生波形)のデューティが50%になるようにそ
のバイアスレベルを調整するバイアスレベル調整回路3
7を基本構成としている。バイアスレベル調整回路37
は、加算器371、コンパレータ372および積分器3
73を有し、歪んだ波形に加算器371でバイアスレベ
ルを加えるとともに、その加算出力をコンパレータ37
2と例えばグランドレベルと比較し、その比較結果を積
分器373で積分し、その積分結果を上記バイアスレベ
ルとして加算器371に入力する(フィードバックをか
ける)ことにより、デューティが平均的に50%になる
ようにする。
【0050】このバイアスレベル調整回路37でバイア
スレベルの調整が行われた再生波形はギルバート掛算器
35に供給される。ギルバート掛算器35の出力は、ピ
ーク検波器36に与えられる。ピーク検波器36は、再
生波形のプラス側およびマイナス側の各波形のピーク値
を検出し、プラス側/マイナス側別々に所定の目標値
(基準振幅)との差を増幅(または、積分)し、ギルバ
ート掛算器35に負帰還をかける。これにより、ギルバ
ート掛算器35は、バイアスレベルに対するプラス側/
マイナス側の各ピーク値、即ち上下の振幅が等しくなる
ようにする。
【0051】上記構成の第2実施形態に係る制御回路5
Bにおいては、バイアスレベル調整回路37でデューテ
ィが50%になるように再生波形のバイアスレベルが調
整され、そのバイアスレベルに対してプラス側およびマ
イナス側の振幅が等しくなるように制御がかけられるの
で、再生波形の歪量を最大感度で把握し、その歪補償を
行うように制御することができる。
【0052】図10は、本発明の第3実施形態に係る制
御回路5Cの回路構成を示す回路図である。なお、ここ
では、本実施形態に係る制御回路5Cの制御対象とし
て、先述した本発明に係る非線型補償回路4Cを用いた
場合を示している。
【0053】本実施形態に係る制御回路5Cは、平均値
回路38、コンパレータ39および積分器40,41を
有する構成となっている。平均値回路38は、例えば非
線型補償回路4Cを経た再生波形の平均値を算出する。
コンパレータ39は、平均値回路38で算出された平均
値を基準レベルとし、この基準レベルと再生波形を比較
することにより、プラス側、マイナス側に波形を時間的
に分ける。
【0054】積分器40は、コンパレータ39でプラス
側、マイナス側に時間的に分けられた波形の差の平均を
とり、これを2次歪の情報として非線型補償回路4Cに
与える。積分器41は、平均値回路38で算出された平
均値を積分し、これをオフセットコントロール情報とし
て非線型補償回路4Cに与える。
【0055】上記構成の第3実施形態に係る制御回路5
Cでは、平均値回路38で算出された平均値に対してコ
ンパレータ39で波形比較を行うことで、その比較結果
がちょうどデューティ50%になるように負帰還がかけ
られるので、再生波形の歪量を最大感度で把握し、その
歪補償を行うように制御することができる。
【0056】図11は、本発明の第4実施形態に係る制
御回路5Dの回路構成を示す回路図である。なお、ここ
では、本実施形態に係る制御回路5Dの制御対象とし
て、第3実施形態の場合と同様に、本発明に係る非線型
補償回路4Dを用いた場合を示している。
【0057】本実施形態に係る制御回路5Dは、コンデ
ンサC11,C12、コンパレータ42および積分器4
3を有し、非線型補償回路4Dの出力との間をコンデン
サC11,C12によってAC結合することにより、再
生波形の上下両ピークのセンター値あるいは再生波形の
平均値を取る回路部分を省略した構成を採っている。こ
の場合、コンパレータ42は、AC結合された再生波形
をゼロレベルでスライスすることにより、プラス側、マ
イナス側に波形を時間的に分ける。
【0058】積分器43は、コンパレータ42でプラス
側、マイナス側に時間的に分けられた波形の差の平均を
とり、これを2次歪の情報(コントロール電圧c+,c
−)として非線型補償回路4Dに与える。この積分器4
3としては、例えばチャージポンプ回路構成のものが用
いられる。チャージポンプ回路構成の積分器43の一例
を図12に示す。
【0059】図12において、エミッタが共通接続され
た差動対トランジスタQ31,Q32の各ベース間に
は、コンパレータ42の比較結果が与えられる。これら
トランジスタQ31,Q32の各コレクタはトランジス
タQ33,Q34を介して電源VCCに接続され、また
各コレクタ間にはチャージポンプ用コンデンサC13が
接続されている。そして、各コレクタ電位がバッファ4
4を通してトランジスタQ33,Q34の各ベースに与
えられる。
【0060】また、本積分器43の通常動作/リセット
動作をコントロールするために、エミッタが共通接続さ
れた差動対トランジスタQ35,Q36が設けられてい
る。これらトランジスタQ35,Q36のエミッタ共通
接続点は電流源45を介して接地されており、各ベース
間には通常動作/リセット動作をコントロールするコン
トロール信号が与えられる。
【0061】一方のトランジスタQ35のコレクタに
は、差動対トランジスタQ31,Q32のエミッタ共通
接続点が接続されている。他方のトランジスタQ36の
コレクタには、ダイオードD11,D12の各カソード
が接続されている。ダイオードD11,D12の各アノ
ードは、差動対トランジスタQ31,Q32の各コレク
タにそれぞれ接続されている。
【0062】次に、本実施形態に係る制御回路5Dの制
御対象である非線型補償回路4Dについて説明する。こ
の非線型補償回路4Dとしては、先述した本発明に係る
非線型補償回路を用い得るが、ここでは別の回路例を示
す。この別の回路例に係る非線型補償回路の基本的な構
成は、先述した本発明に係る非線型補償回路(特に、図
2の回路)と同じである。
【0063】ただし、本発明に係る非線型補償回路は、
y=(x+c)/(1+cx)なる関数形で表わされる
入出力特性を持ち、入力信号xとコントロール信号cに
対して対称であり、先述したように、入力信号xとコン
トロール信号cは互換可能であることから、ここでは、
コントロール電圧c+,c−に応じて逆双曲線関数を発
生し、入力信号in+,in−に応じてオフセットを付
与する構成の場合を例にとって説明するものとする。
【0064】図13は、本発明に係る非線型補償回路の
別の回路例を示す回路図である。なお、本回路例に係る
非線型補償回路は、オフセットキャンセル機能をも併せ
持っている。
【0065】すなわち、本回路例に係る非線型補償回路
は、電圧-電流変換回路51、逆双曲線関数発生回路5
2、オフセット付与回路53、電圧-電流変換回路5
4、双曲線関数発生回路55、オフセットキャンセル回
路56および出力回路57を有する構成となっている。
【0066】電圧-電流変換回路51は、差動対トラン
ジスタQ41,Q42と、これらトランジスタQ41,
Q42の各エミッタ間に接続された抵抗R21と、差動
対トランジスタQ41,Q42の各エミッタとグランド
との間に接続された電流源I21,I22とから構成さ
れ、差動対トランジスタQ41,Q42の各ベースに印
加されるコントロール電圧c+,c−を一対の差動電流
に変換する。
【0067】逆双曲線関数発生回路52は、差動対トラ
ンジスタQ41,Q42の各コレクタと電源VCCとの
間にそれぞれ接続されたダイオード接続のトランジスタ
Q43,Q44から構成され、電圧-電流変換回路51
で得られる一対の差動電流をダイオード圧縮によって逆
双曲線関数に比例する差動電圧に変換する。
【0068】オフセット付与回路53は、各ベースが差
動対トランジスタQ41,Q42の各コレクタに接続さ
れ、各コレクタが電源VCCに接続されたエミッタフォ
ロワのトランジスタQ45,Q46から構成され、電圧
-電流変換回路54に与えられる入力信号in+,in
−に応じて、逆双曲線関数発生回路52で変換された差
動電圧にオフセットを付与する。
【0069】電圧-電流変換回路54は、エミッタフォ
ロワのトランジスタQ45,Q46の各エミッタに各コ
レクタが接続された差動対トランジスタQ47,Q48
と、これらトランジスタQ47,Q48の各エミッタ間
に接続された抵抗R22と、差動対トランジスタQ4
7,Q48の各エミッタとグランドとの間に接続された
電流源I23,I24とから構成され、差動対トランジ
スタQ47,Q48の各ベースに印加される入力信号i
n+,in−を差動電流に変換する。
【0070】双曲線関数発生回路55は、各ベースがト
ランジスタQ45,Q46の各エミッタにそれぞれ接続
され、かつエミッタが共通に接続された差動対トランジ
スタQ49,Q50と、これらトランジスタQ49,Q
50の各コレクタと電源VCCとの間に接続された抵抗
R23,R24と、差動対トランジスタQ49,Q50
のエミッタ共通接続点とグランドとの間に接続された電
流源I25とから構成され、オフセット付与回路53で
オフセットが付与された差動電圧を双曲線関数に比例し
た差動電圧に変換する。
【0071】オフセットキャンセル回路56は、各ベー
スが差動対トランジスタQ41,Q42の各コレクタに
接続され、かつ各コレクタが電源VCCに接続されたト
ランジスタQ51,Q52と、これらトランジスタQ5
1,Q52の各エミッタとグランドとの間に接続された
電流源I26,I27と、各ベースがトランジスタQ5
1,Q52の各エミッタに接続され、かつ各コレクタが
差動対トランジスタQ49,Q50の各コレクタに接続
された差動対トランジスタQ53,Q54と、これらト
ランジスタQ53,Q54のエミッタ共通点とグランド
との間に接続された電流源I28とから構成されてい
る。
【0072】かかる構成のオフセットキャンセル回路5
6は、図6に示した回路と基本的に同じ動作原理をとっ
ており、差動対トランジスタQ49,Q50の各コレク
タと差動対トランジスタQ53,Q54の各コレクタと
がたすきがけの接続となっていることから、オフセット
に応じて抵抗R23,R24に流れる電流が相殺される
ため、DCオフセットをキャンセルすることができる。
このオフセットキャンセル回路56によるDCオフセッ
トのキャンセル効果を図14に示す。
【0073】最後に、出力回路57は、各ベースが差動
対トランジスタQ49,Q50の各コレクタに接続さ
れ、かつ各コレクタが電源VCCに接続されたエミッタ
のトランジスタQ55,Q56と、これらトランジスタ
Q55,Q56の各エミッタとグランドとの間に接続さ
れた電流源I29,I30とから構成され、トランジス
タQ55,Q56の各エミッタからDCオフセットのキ
ャンセルされた出力信号out+,out−を出力す
る。
【0074】上記構成の非線型補償回路において、入力
信号(in+,in−)側の電圧-電流変換回路54
は、高利得のアンプによる帰還によってリニアリティを
大きくしている。そして、この非線型補償回路の場合に
は、2次歪がなくなる最適値で同時に再生波形のデュー
ティが50%になる。本回路例に係る非線型補償回路の
入出力特性を図15に示す。
【0075】なお、本回路例の場合にも、入力信号in
+,in−あるいはコントロール電圧c+,c−が元々
差動電流で与えられている場合には、電圧-電流変換回
路51,54については省略可能である。
【0076】上述した第4実施形態に係る制御回路5D
では、AC結合された再生波形をコンパレータ42によ
ってゼロレベル(基準レベル)でスライスすることで、
そのスライス比較結果がちょうどデューティ50%にな
るように負帰還がかけられるので、再生波形の歪量を最
大感度で把握し、その歪補償を行うように制御すること
ができる。
【0077】以上説明したように、磁気ディスク、磁気
テープ、光ディスク等の記録媒体から読み取った再生波
形の2次歪などの非線型補償をなす非線型補償回路を有
する記録再生装置において、当該非線型補償回路の制御
回路として、第1〜第4実施形態に係る制御回路5A〜
5Dを用いて非線型補償量の制御を行うことにより、自
己完結的にシステムを構成でき、しかもループをコンパ
クトにできるので、安定性の面でも優れているととも
に、実使用状態においてリアルタイムでの補償が可能と
なる。
【0078】なお、第1,第3,第4実施形態に係る制
御回路5A,5C,5Dでは、非線型補償回路4A,4
C,4Dを経た再生波形に基づいて2次歪情報を求め、
これを非線型補償回路4A,4C,4Dに与えるフィー
ドバック式制御の構成を採ったが、図1に点線で示すよ
うに、非線型補償回路4A,4C,4Dの入力波形に基
づいて2次歪の情報を求め、これを非線型補償回路4
A,4C,4Dに与えるフィードフォワード式制御の構
成でも適応できる。
【0079】ところで、図15の入出力特性図から明ら
かなように、補正量(補償量)0のときの直線的な入出
力特性に対して補正を非線型にかけるために、正の補正
であろうと、負の補正であろうと、入力レベルに対して
出力レベルが小さくなってしまう。非線型補償(アシン
メトリー補正)は出力ゲインの大小に関わらず行われて
はおり、最終的にはAGCのようなもので出力ゲインを
管理可能である。
【0080】しかしながら、実際は、非線型補償回路の
次段には、図1に示すように、イコライザ6(あるい
は、フィルタなど)のS/N,C/Nに影響を与えやす
い回路が接続されるために、非線型補償回路のゲイン管
理も重要になってくる。たとえ最終出力でAGCをかけ
たとしても、イコライザ6(あるいは、フィルタなど)
の入力レベルが上がる訳ではなく、S/N,C/Nを悪
化させてしまう。また、非線型補償回路の出力段にAG
C回路を入れるとすると、その分だけ回路規模が大きく
なる上に、非線型補償回路とAGC回路とが二重ループ
を組む煩雑なものになってしまう。
【0081】以上の観点から、本発明ではさらに、第2
実施形態に係る非線型補償回路として、簡単な回路構成
にてゲイン変動を軽減可能な非線型補償回路を提供す
る。図16は、本発明の第2実施形態に係る非線型補償
回路の回路構成を示す回路図である。
【0082】第2実施形態に係る非線型補償回路は、電
圧-電流変換回路61、逆双曲線関数発生回路62、オ
フセット付与回路63、電圧-電流変換回路64、双曲
線関数発生回路65および電流コントロール回路66を
有する構成となっている。なお、電圧-電流変換回路6
1、逆双曲線関数発生回路62、オフセット付与回路6
3、電圧-電流変換回路64および双曲線関数発生回路
65は、基本的に、第1実施形態に係る非線型補償回路
(図2を参照)と同じ構成となっている。
【0083】すなわち、電圧-電流変換回路61は、差
動対トランジスタQ61,Q62と、これらトランジス
タQ61,Q62の各エミッタ間に接続された抵抗R3
1と、差動対トランジスタQ61,Q62の各エミッタ
とグランドとの間に接続された電流源I31,I32と
から構成され、差動対トランジスタQ61,Q62の各
ベースに印加される入力信号in+,in−を一対の差
動電流に変換する。
【0084】逆双曲線関数発生回路62は、差動対トラ
ンジスタQ61,Q62の各コレクタと電源VCCとの
間にそれぞれ接続されたダイオード接続のトランジスタ
Q63,Q64から構成され、電圧-電流変換回路61
で得られる一対の差動電流をダイオード圧縮によって逆
双曲線関数に比例する差動電圧に変換する。
【0085】オフセット付与回路63は、各ベースが差
動対トランジスタQ61,Q62の各コレクタに接続さ
れ、各コレクタが電源VCCに接続されたエミッタフォ
ロワのトランジスタQ65,Q66から構成され、電圧
-電流変換回路64に与えられるコントロール電圧c
+,c−に応じて、逆双曲線関数発生回路62で変換さ
れた差動電圧にオフセットを付与する。
【0086】電圧-電流変換回路64は、エミッタフォ
ロワのトランジスタQ65,Q66の各エミッタに各コ
レクタが接続された差動対トランジスタQ67,Q68
と、これらトランジスタQ67,Q68の各エミッタ間
に接続された抵抗R32と、差動対トランジスタQ6
7,Q68の各エミッタとグランドとの間に接続された
電流源I33,I34とから構成され、差動対トランジ
スタQ67,Q68の各ベースに印加されるコントロー
ル電圧c+,c−を差動電流に変換する。
【0087】双曲線関数発生回路65は、各ベースがト
ランジスタQ65,Q66の各エミッタにそれぞれ接続
され、かつエミッタが共通に接続された差動対トランジ
スタQ69,Q70と、これらトランジスタQ69,Q
70の各コレクタと電源VCCとの間に接続された抵抗
R33,R34と、差動対トランジスタQ69,Q70
のエミッタ共通接続点とグランドとの間に接続された電
流源I35とから構成され、オフセット付与回路63で
オフセットが付与された差動電圧を双曲線関数に比例し
た差動電圧に変換する。
【0088】電流コントロール回路66は、各ベースが
トランジスタQ65,Q66の各ベースと共通に接続さ
れ、各コレクタが電源VCCに接続されたエミッタフォ
ロワのトランジスタQ71,Q72と、これらトランジ
スタQ71,Q72の各エミッタに各ベースが接続され
た2組の差動対トランジスタ(Q73とQ74,Q75
とQ76)と、これら差動対トランジスタの各エミッタ
共通接続点とグランドとの間に接続された電流源I3
8,I39と、トランジスタQ76のコレクタと電源V
CCとの間に接続されたダイオード接続のpnp形トラ
ンジスタQ77と、このトランジスタQ77とベースが
共通に接続されてカレントミラー回路を構成するpnp
形トランジスタQ78とから構成されている。
【0089】2組の差動対トランジスタQ73とQ7
4,Q75とQ76において、トランジスタQ73,Q
76の各ベースがトランジスタQ72のエミッタに共通
に接続され、トランジスタQ74,Q75の各ベースが
トランジスタQ71のエミッタに共通に接続されてい
る。また、トランジスタQ73,Q75の各コレクタが
共通に接続され、さらに電源VCCに接続されている。
トランジスタQ74,Q76の各コレクタが共通に接続
されている。
【0090】そして、トランジスタQ78のコレクタか
ら出力電流が導出される。この出力電流は、双曲線関数
発生回路65の電流源I35に、その電流を制御するコ
ントロール信号として供給される。本非線型補償回路の
ゲインは、例えば双曲線関数発生回路65の電流源I3
5の電流によって決まる。したがって、電流コントロー
ル回路66の出力電流によって当該電流源I35の電流
をコントロールすることにより、本非線型補償回路のゲ
インが変化することになる。
【0091】ここで、電流コントロール回路66におい
て、各差動対トランジスタ(Q73とQ74,Q75と
Q76)のトランジスタサイズがn対mの比で構成され
る。ここでは、トランジスタQ73,Q75の各サイズ
をm、トランジスタQ74,Q76の各サイズをnとす
る。
【0092】このように、n対mの比で構成された差動
対トランジスタのベース電位は、非線型補償回路の補正
量(補償量)が0のときは同じである。このとき、電流
源I38,I39の電流をIとすると、差動対トランジ
スタには同一サイズごとにそれぞれ、1/(n+m)×
Iの電流が流れる。ここで、トランジスタQ73のベー
ス電位とトランジスタQ76のベース電位、トランジス
タQ74のベース電位とトランジスタQ75のベース電
位はそれぞれ補正量(コントロール電圧c+,c−)に
応じてダイオード変換された差動電圧である。
【0093】トランジスタQ73のベースとトランジス
タQ76のベース、トランジスタQ74のベースとトラ
ンジスタQ75のベースはそれぞれ同じノードになって
いるので、トランジスタQ73のベース電位とトランジ
スタQ76のベース電位は一緒に変化し、同様に、トラ
ンジスタQ74ベース電位とトランジスタQ75のベー
ス電位は一緒に変化することになる。
【0094】そして、本非線型補償回路の補正量に応じ
たダイオード変換により、トランジスタQ73,Q76
のベース電位が上がればトランジスタQ74,Q75の
ベース電位が下がる。すなわち、トランジスタQ73,
Q76の各コレクタ電流が増加し、トランジスタQ7
4,Q75の各コレクタ電流が減少する。このまま電位
差が大きくなるとやがて、トランジスタQ73,Q76
のコレクタにそれぞれ電流Iが流れ、トランジスタQ7
4,Q75のコレクタ電流が0になる。
【0095】ここで、トランジスタQ74とトランジス
タQ76の各コレクタ電流を足し合わせて、トランジス
タQ77,Q78からなるカレントミラー回路を介して
出力電流として取り出しているので、出力電流としては
最大Iの電流が得られることになる。
【0096】一方、先述したように、非線型補償回路の
補正量が0のときは全てのトランジスタのベース電位が
同じなので、差動対トランジスタQ73,Q74,Q7
5,Q76には、同一サイズごとに同じ電流(=1/
(n+m)×I)、即ちトランジスタQ73,Q75に
はm/(n+m)×Iが、トランジスタQ74,Q76
にはn/(n+m)×Iがそれぞれ流れる。そして、取
り出し電流(出力電流)は、トランジスタQ74,Q7
6の各コレクタ電流の足し算なので、2n(n+m)×
Iとなる。
【0097】ここで、分かりやすくするために、一例と
して、n=1,m=7とおくものとすると、トランジス
タQ73,Q75には7/8×Iが、トランジスタQ7
4,Q76には1/8×Iがそれぞれ流れ、その結果、
取り出し電流は1/4×Iとなる。
【0098】今度は、上述した動作説明の場合とは逆
に、トランジスタQ73,Q76のベース電位が下が
り、トランジスタQ74,Q75のベース電位が上がっ
た場合には、やがてトランジスタQ73,Q76の各コ
レクタ電流が0になり、トランジスタQ74,Q75の
各コレクタにはそれぞれ電流Iが流れる。そして、取り
出し電流はやはりトランジスタQ74,Q76の各コレ
クタ電流の足し算なので、電流Iとなる。
【0099】つまり、上記構成の第2実施形態に係る非
線型補償回路では、補正量0からどちらに動いても両極
性で増大する出力電流を取り出すことができる。このと
きの電流コントロール特性を図17に示す。
【0100】このように、非線型補償回路内に電流コン
トロール回路66を具備することにより、この電流コン
トロール回路60は非線型補償回路のダイオード特性に
合わせて動作し、非線型補償の際のゲイン変動と同調さ
せた、非線型の出力電流を任意に生成できるため、この
出力電流で双曲線関数発生回路65の電流源I35の電
流をコントロールすることにより、非線型補償の際に変
動したゲインをキャンセルするようにゲイン調整が可能
となる。
【0101】また、この電流コントロール回路66は、
フィードバック方式のAGCと異なり、単独でのループ
を持たず、しかも回路構成が簡単であるため、システム
をシンプルに構成できる。さらに、取り出し電流(出力
電流)を2組の差動対トランジスタのサイズ比によって
任意に設定可能であるとともに、両極性の出力電流を取
り出すことができる。
【0102】なお、本実施形態では、差動対トランジス
タのサイズ比n対mを1対7とした場合を例にとって説
明したが、これに一例に過ぎず、n,mの値は任意に設
定可能である。また、差動対トランジスタを2組用いる
としたが、これに限られるものではなく、偶数組であれ
ば4組以上用いることも可能である。さらに、双曲線関
数発生回路65の電流源I35の電流をコントロールす
ることによってゲイン調整を行うとしたが、本非線型補
償回路のゲインを調整できるのであれば、ゲイン調整箇
所は任意である。
【0103】以上、本発明の第1、第2実施形態に係る
非線型補償回路および第1〜第4実施形態に係る非線型
補償回路の制御回路の各回路構成例では、基本的にnp
n形トランジスタを用いて構成した場合を例にとって説
明したが、これに限られるものではなく、pnp形トラ
ンジスタを用いて構成することも可能である。
【0104】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
記録媒体からその記録情報を読み取る記録再生装置にお
いて、入力信号をx、コントロール信号をc、出力信号
をyとするとき、y=(x+c)/(1+cx)なる関
数形で表わされる入出力特性を持つ非線型補償回路を用
いて読取信号に対して非線型補償を行うようにしたこと
により、シンプルでかつ高性能な非線型の除去が可能で
あり、しかも3次歪の発生などの副作用もなく、結果と
して、記録密度を向上できる。
【0105】また、基準レベルに対して読取信号波形が
プラス側にある時間とマイナス側にある時間とを計測
し、それらの時間差に基づいて非線型補償回路での補償
量を制御するようにしたことにより、読取信号波形の歪
量を最大感度で把握し、その歪補償を行うことができる
ため自己完結的にシステムを構成でき、しかもループを
コンパクトにできるので、安定性の面でも優れていると
ともに、実使用状態においてリアルタイムでの補償が可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される一般的なPRML方式を採
用した高密度記録再生装置の構成の一例を示すブロック
図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る非線型補償回路の
回路構成を示す回路図である。
【図3】第1実施形態に係る非線型補償回路の入出力特
性図である。
【図4】オフセット付与の他の構成例を示す回路図であ
る。
【図5】残留歪を示す波形図であり、(A)は本実施形
態に係る非線型補償回路の場合を、(B)は正弦波の場
合を、(C)は二乗回路を使用した場合をそれぞれ示し
ている。
【図6】オフセットキャンセル機能を持つ非線型補償回
路の第1具体例を示す回路図である。
【図7】オフセットキャンセル機能を持つ非線型補償回
路の第2具体例を示す回路図である。
【図8】本発明の第1実施形態に係る制御回路の回路構
成を示す回路図である。
【図9】本発明の第2実施形態に係る制御回路の回路構
成を示す回路図である。
【図10】本発明の第3実施形態に係る制御回路の回路
構成を示す回路図である。
【図11】本発明の第4実施形態に係る制御回路の回路
構成を示す回路図である。
【図12】第4実施形態に係る制御回路に用いるチャー
ジポンプ方式の積分器の回路例を示す回路図である。
【図13】第4実施形態に係る制御回路の制御対象とな
る非線型補償回路の他の回路例を示す回路図である。
【図14】他の回路例に係る非線型補償回路におけるオ
フセットキャンセル回路のキャンセル効果を示す入出力
特性図である。
【図15】他の回路例に係る非線型補償回路の入出力特
性図である。
【図16】本発明の第2実施形態に係る非線型補償回路
の回路構成を示す回路図である。
【図17】第2実施形態に係る非線型補償回路における
電流コントロール回路の電流コントロール特性図であ
る。
【符号の説明】
1…記録媒体、2…ヘッド部、3…前置増幅器、4,4
A〜4D…非線型補償回路、5,5A〜5D…制御回
路、9…ビタビ復号器、10…復調回路、11…変調回
路、13…書き込みアンプ、21,24,51,54,
61,64…電圧-電流変換回路、22,52,62…
逆双曲線関数発生回路、23,23´,53,63…オ
フセット付与回路、25,55,65…双曲線関数発生
回路、66…電流コントロール回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H03G 1/04 H03G 1/04 5J100 (72)発明者 小路 法男 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 関根 正人 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 仙波 公正 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 大尾 桂久 鹿児島県国分市野口北5番1号 ソニー国 分株式会社内 Fターム(参考) 5D031 AA01 AA04 DD01 DD05 HH20 5D044 AB05 AB07 BC01 BC04 CC01 CC04 FG01 FG05 5J066 AA01 AA12 CA13 CA27 CA92 FA17 FA19 HA02 HA07 HA19 HA25 HA29 HA38 HA42 KA00 KA02 KA05 KA17 KA19 KA26 KA31 KA34 KA53 KA55 MA01 MA11 MA14 MA21 ND01 ND11 ND22 ND23 PD02 SA10 TA01 TA02 TA06 5J069 AA01 AA12 CA13 CA27 CA92 FA17 FA19 HA02 HA07 HA19 HA25 HA29 HA38 HA42 KA00 KA02 KA05 KA17 KA19 KA26 KA31 KA34 KA53 KA55 MA01 MA11 MA14 MA21 SA10 TA01 TA02 TA06 5J090 AA01 AA12 CA13 CA27 CA92 FA17 FA19 GN01 GN06 HA02 HA07 HA19 HA25 HA29 HA38 HA42 KA00 KA02 KA05 KA17 KA19 KA26 KA31 KA34 KA53 KA55 MA01 MA11 MA14 MA21 SA10 TA01 TA02 TA06 5J100 AA14 AA23 BA05 BB01 BC02 CA01 CA03 CA07 CA11 CA18 CA23 CA32 DA01 DA06 EA02 FA05

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号に対してコントロール信号に応
    じて非線型補償をなす非線型補償回路であって、 入力信号をx、コントロール信号をc、出力信号をyと
    するとき、 y=(x+c)/(1+cx) (但し、≡x,c≡
    ≦1) なる関数形で表わされる入出力特性を持つことを特徴と
    する非線型補償回路。
  2. 【請求項2】 前記関数形で表わされる入出力特性が、 前記入力信号に応じた差動電流を逆双曲線関数に比例し
    た差動電圧に変換する逆双曲線関数発生手段と、 前記逆双曲線関数発生手段で変換された差動電圧に対し
    て前記コントロール信号に応じたオフセットを付与する
    オフセット付与手段と、 前記オフセット付与手段によってオフセットが付与され
    た差動電圧を双曲線関数に比例した信号に変換して前記
    出力信号とする双曲線関数発生手段とによって与えられ
    ることを特徴とする請求項1記載の非線型補償回路。
  3. 【請求項3】 前記出力信号に発生するDCオフセット
    をキャンセルするオフセットキャンセル手段を有するこ
    とを特徴とする請求項2記載の非線型補償回路。
  4. 【請求項4】 非線型補償時に発生するゲイン変動を補
    正するゲイン補正手段を有することを特徴とする請求項
    2記載の非線型補償回路。
  5. 【請求項5】 前記ゲイン補正手段は、前記逆双曲線関
    数発生手段で変換された差動電圧を差動入力とするn対
    mのサイズ比で構成される差動対トランジスタを有し、
    その出力電流に応じてゲイン調整を行うことを特徴とす
    る請求項4記載の非線型補償回路。
  6. 【請求項6】 前記ゲイン補正手段は、前記差動対トラ
    ンジスタを偶数組有し、それらの正相出力と逆相出力と
    を足し合わせて前記出力電流とすることを特徴とする請
    求項5記載の非線型補償回路。
  7. 【請求項7】 前記入力信号が記録媒体から読み取られ
    た読取信号であることを特徴とする請求項1記載の非線
    型補償回路。
  8. 【請求項8】 前記読取信号が2次の歪を持つことを特
    徴とする請求項7記載の非線型補償回路。
  9. 【請求項9】 入力信号に対して非線型補償をなす非線
    型補償回路の制御回路であって、 基準レベルに対して前記入力信号波形がプラス側にある
    第1の時間とマイナス側にある第2の時間とを計測する
    計測手段と、 前記計測手段によって計測された前記第1の時間と前記
    第2の時間との差に基づいて前記非線型補償回路を制御
    する制御手段とを備えることを特徴とする非線型補償回
    路の制御回路。
  10. 【請求項10】 前記制御手段は、前記計測手段によっ
    て計測された前記第1の時間と前記第2の時間との差が
    ゼロになるように前記非線型補償回路を制御することを
    特徴とする請求項9記載の非線型補償回路の制御回路。
  11. 【請求項11】 前記制御手段は、前記計測手段によっ
    て計測された前記第1の時間と前記第2の時間との差が
    ゼロになるように前記入力信号のバイアスレベルを調整
    し、そのバイアスレベルに対してプラス側の振幅とマイ
    ナス側の振幅とが等しくなるように前記非線型補償回路
    を制御することを特徴とする請求項9記載の非線型補償
    回路の制御回路。
  12. 【請求項12】 前記非線型補償回路は、その入力信号
    をx、コントロール信号をc、出力信号をyとすると
    き、 y=(x+c)/(1+cx) (但し、≡x,c≡
    ≦1) なる関数形で表わされる入出力特性を持つことを特徴と
    する請求項9記載の非線型補償回路の制御回路。
  13. 【請求項13】 前記非線型補償回路の出力信号を用い
    てフィードバックにより前記非線型補償回路を制御する
    ことを特徴とする請求項12記載の非線型補償回路の制
    御回路。
  14. 【請求項14】 前記計測手段は前記非線型補償回路の
    出力信号波形の時間平均値を求め、 前記制御手段は、前記計測手段で求められた時間平均値
    に対して出力信号波形が高い時間と低い時間との差を積
    分し、その積分結果に基づいて前記非線型補償回路を制
    御することを特徴とする請求項13記載の非線型補償回
    路の制御回路。
  15. 【請求項15】 前記計測手段は、前記非線型補償回路
    の出力端との間に設けられてAC結合するコンデンサか
    らなることを特徴とする請求項14記載の非線型補償回
    路の制御回路。
  16. 【請求項16】 前記入力信号が記録媒体から読み取ら
    れた読取信号であることを特徴とする請求項9記載の非
    線型補償回路の制御回路。
  17. 【請求項17】 前記読取信号が2次の歪を持つことを
    特徴とする請求項16記載の非線型補償回路の制御回
    路。
  18. 【請求項18】 入力信号に対してコントロール信号に
    応じて非線型補償をなす非線型補償方法であって、 入力信号をx、コントロール信号をc、出力信号をyと
    するとき、その入出力特性が、 y=(x+c)/(1+cx) (但し、≡x,c≡
    ≦1) なる関数形で表わされることを特徴とする非線型補償方
    法。
  19. 【請求項19】 入力信号に対して非線型補償をなす非
    線型補償回路の制御方法であって、 基準レベルに対して前記入力信号波形がプラス側にある
    第1の時間とマイナス側にある第2の時間とを計測し、 その計測された前記第1の時間と前記第2の時間との差
    に基づいて前記非線型補償回路を制御することを特徴と
    する非線型補償回路の制御方法。
  20. 【請求項20】 前記第1の時間と前記第2の時間との
    差がゼロになるように前記非線型補償回路を制御するこ
    とを特徴とする請求項19記載の非線型補償回路の制御
    方法。
  21. 【請求項21】 前記第1の時間と前記第2の時間との
    差がゼロになるように前記入力信号のバイアスレベルを
    調整し、そのバイアスレベルに対してプラス側の振幅と
    マイナス側の振幅とが等しくなるように前記非線型補償
    回路を制御することを特徴とする請求項19記載の非線
    型補償回路の制御方法。
  22. 【請求項22】 記録媒体から記録情報を読み取る読取
    手段と、前記読取手段で読み取られた読取信号に対して
    非線型補償をなす非線型補償回路と、前記非線型補償回
    路の補償量を制御する制御回路とを備えた記録再生装置
    であって、 前記制御回路は、 基準レベルに対して前記読取信号波形がプラス側にある
    第1の時間とマイナス側にある第2の時間とを計測する
    計測手段と、 前記計測手段によって計測された前記第1の時間と前記
    第2の時間との差に基づいて前記非線型補償回路を制御
    する制御手段とを有することを特徴とする記録再生装
    置。
  23. 【請求項23】 前記制御手段は、前記計測手段によっ
    て計測された前記第1の時間と前記第2の時間との差が
    ゼロになるように前記非線型補償回路を制御することを
    特徴とする請求項22記載の記録再生装置。
  24. 【請求項24】 前記制御手段は、前記計測手段によっ
    て計測された前記第1の時間と前記第2の時間との差が
    ゼロになるように前記読取信号のバイアスレベルを調整
    し、そのバイアスレベルに対してプラス側の振幅とマイ
    ナス側の振幅とが等しくなるように前記非線型補償回路
    を制御することを特徴とする請求項22記載の記録再生
    装置。
  25. 【請求項25】 前記非線型補償回路は、その入力信号
    をx、コントロール信号をc、出力信号をyとすると
    き、 y=(x+c)/(1+cx) (但し、≡x,c≡
    ≦1) なる関数形で表わされる入出力特性を持つことを特徴と
    する請求項22記載の記録再生装置。
  26. 【請求項26】 前記非線型補償回路は、 前記読取信号に応じた差動電流を逆双曲線関数に比例し
    た差動電圧に変換する逆双曲線関数発生手段と、 前記逆双曲線関数発生手段で変換された差動電圧に対し
    て前記コントロール信号に応じたオフセットを付与する
    オフセット付与手段と、 前記オフセット付与手段によってオフセットが付与され
    た差動電圧を双曲線関数に比例した信号に変換する双曲
    線関数発生手段とを有することを特徴とする請求項25
    記載の記録再生装置。
  27. 【請求項27】 前記非線型補償回路はさらに、前記双
    曲線関数発生手段で発生するDCオフセットをキャンセ
    ルするオフセットキャンセル手段を有することを特徴と
    する請求項26記載の記録再生装置。
  28. 【請求項28】 非線型補償時に発生するゲイン変動を
    補正するゲイン補正手段を有することを特徴とする請求
    項26記載の記録再生装置。
  29. 【請求項29】 前記読取信号が2次の歪を持つことを
    特徴とする請求項22記載の記録再生装置。
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