JP2001350899A - サービス価格決定システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 サービス提供の場の運営を安定させる。 【解決手段】 サービス提供の場１１を介してサービス
を提供するサービス提供者に対する評価について、サー
ビス利用者は、通信端末１４を用いてサービス価格決定
システム１へ送信する。サービス価格決定システム１で
は、評価受付部２でサービス利用者による評価を受け付
け、順位付部３でこの評価に基づいてサービス提供者を
順位付けし、価格決定部４でそのサービス提供者の提供
するサービスの価格を決定し、この決定したサービス価
格をサービス提供の場１１を介してサービス利用者に開
示する。以後、サービス提供者は決定された価格に従っ
てサービスを提供する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、サービス提供者に
よりネットワークを介して提供されるサービスの価格を
決定するサービス価格決定システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、サービス提供者によりネットワー
クを介して提供されるサービスとしては、業者によって
生産された商品や個人的に制作された作品等の販売があ
る。

【０００３】この商品や作品等の価格を決定するものと
しては、例えば、インターネットにおいては、サービス
提供の場を運営する運営者により開設されるサイトに対
してサービス提供者が商品等を開示し、サービス利用者
が各自の通信端末を用いてそのサイトにアクセスしてオ
ークション方式によりその商品等の価格を決定するもの
があった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
サービス利用者によって自由に商品等の価格が決定され
た場合には、次のような問題があった。

【０００５】第１に、サービス提供者が継続して同一も
しくは類似の商品等を販売する場合であっても、決定さ
れる価格には個々の商品や作品ごとに大幅なバラつきが
生じることがあるため、サービス提供者としては安定的
な収入を得ることが難しかった。

【０００６】第２に、商品や作品等の価格は、その商品
等を開示するサイトによっても異なってくるため、優秀
なサービス提供者が商品等を開示するサイトを他の運営
者が運営するサイトに変更するということがあり、サー
ビス提供の場の運営者としては、サービス提供の場を安
定的に運営することが難しかった。

【０００７】本発明は、上記に鑑みてなされたものであ
り、その目的とするところは、サービス提供の場の安定
的な運営に寄与し得るサービス価格決定システムを提供
することにある。

【０００８】本発明の他の目的は、サービス提供の場の
安定的な運営に寄与し得るサービス価格決定プログラム
を格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供
することにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第１の本発明に係るサービス価格決定システムは、
ネットワーク上のサービス提供の場を介してサービスを
提供するサービス提供者に対する評価に基づいて前記サ
ービス提供者を順位付けする順位付手段と、前記順位付
手段により順位付けられたサービス提供者の順位に基づ
いて前記サービス提供者が提供するサービスの価格を決
定する価格決定手段と、を有することを特徴とする。

【００１０】本発明にあっては、サービス提供者に対す
る評価に基づいてサービス提供者を順位付けし、その順
位に従ってサービスの価格を決定するようにしたこと
で、サービス提供者としては安定した価格でサービスを
提供することができるので、サービス提供者がそのサー
ビス提供の場に定着するようになり、もってサービス提
供の場の運営を安定させることができる。

【００１１】ここで、サービスの価格は、商品や作品等
の価格を含む概念をいうものとする。

【００１２】前記順位付手段は、ネットワークを介して
受け付けられたサービス利用者によるサービス提供者に
対する評価に基づいて順位付けすることを特徴とする。

【００１３】この構成により、サービス利用者の意向を
サービス価格に反映することができる。また、サービス
提供者としては、高い価格でサービスを提供するために
はサービス利用者に高く評価される必要があることから
サービスの質の向上に努めるようになるので、質の高い
サービスを希望するサービス利用者がそのサービス提供
の場に定着するようになる。

【００１４】また、前記順位付手段は、評価と順位とを
対応させた順位テーブルを記憶する記憶手段と、サービ
ス提供者に対する評価に対応する順位を前記順位テーブ
ルから抽出する抽出手段と、を有することを特徴とす
る。この順位テーブルは、所定の試験に関する得点と順
位とを対応させたものであることが好ましい。

【００１５】この構成により、サービス提供者の能力が
客観的に評価され、適正な価格で商品等が販売されるよ
うになるので、サービス提供者およびサービス利用者が
そのサービス提供の場に定着するようになる。

【００１６】前記価格決定手段は、順位とサービス価格
とを対応させた価格テーブルを記憶する記憶手段と、サ
ービス提供者の順位に対応するサービス価格を前記価格
テーブルから抽出する抽出手段と、を有することを特徴
とする。

【００１７】この構成により、サービス提供者の順位に
基づいて適正なサービス価格を決定することができる。

【００１８】第２の本発明に係るサービス価格決定プロ
グラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
は、ネットワーク上のサービス提供の場を介してサービ
スを提供するサービス提供者に対する評価に基づいて前
記サービス提供者を順位付けさせるステップと、このサ
ービス提供者の順位に基づいて前記サービス提供者が提
供するサービスの価格を決定させるステップと、を有す
るサービス価格決定プログラムを格納したことを特徴と
する。

【００１９】本発明にあっては、サービス提供者に対す
る評価に基づいてサービス提供者を順位付けし、その順
位に従ってサービスの価格を決定する本手法を実現する
ためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒
体に格納したことで、この記録媒体をコンピュータシス
テムに読み込ませることにより、本手法を実行すること
ができる。

【００２０】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。

【００２１】［第１の実施の形態］図１は、本実施の形
態に係るサービス価格決定システムの構成およびその利
用態様を示す図である。

【００２２】サービス提供の場の運営者の情報端末１０
およびサービス価格決定システム１、サービス提供者の
通信端末１３、サービス利用者の通信端末１４は、ネッ
トワーク１２にそれぞれ接続され、相互に通信が可能と
なっている。

【００２３】ネットワーク１２としては、例えばインタ
ーネットに代表される広域ネットワーク（ＷＡＮ：Wide
Area Network）等が相当する。

【００２４】サービス価格決定システム１は、サービス
利用者によるサービス提供者に対する評価を受け付ける
評価受付部２と、評価受付部２により受け付けられた評
価に基づいてサービス提供者を順位付けする順位付部３
と、順位付部３による順位付けに基づいてサービス提供
者が提供するサービスの価格を決定する価格決定部４
と、サービス提供者の順位付けに用いられるテーブルや
サービス価格の決定に用いる価格テーブルなどを記憶し
ておくデータベース５を有する構成である。

【００２５】サービス価格決定システム１は、専用のハ
ードウエアにより実現してもよいし、評価受付部２や順
位付部３、価格決定部４などの各部における機能をソフ
トウエアにより実現してもよい。

【００２６】サービス価格決定システム１の各部の機能
をソフトウエアにより実現する場合には、サービス価格
決定システム１をフロッピー（登録商標）ディスク装置
や光ディスク装置等を内蔵したコンピュータシステムに
より構成する。フロッピーディスク装置に対してはフロ
ッピーディスクを、また光ディスク装置に対してはＣＤ
−ＲＯＭをその挿入口から挿入し、所定の読み取り操作
を行うことにより、これらの記録媒体に格納されたプロ
グラムをシステム内にインストールできるようにする。
また、所定のドライブ装置を接続することにより、光磁
気ディスクや半導体ＲＯＭを用いるようにしてもよい。
これらの記録媒体には、評価受付部２や順位付部３等の
各部における機能を実行するためのプログラムを格納す
る。

【００２７】ここで、記録媒体とは、例えば、磁気ディ
スク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリなど
のプログラムを記録することが可能な種々の記録媒体の
ことをいう。

【００２８】情報端末１０は、ネットワーク１２及びサ
ービス価格決定システム１に接続され、サービス提供の
場１１を開設する。このサービス提供の場１１は、イン
ターネットにあっては、フォーラム等が開示されたホー
ムページに相当するものである。

【００２９】サービス提供者は、通信端末１３を用いて
サービス提供の場１１にアクセスし、販売しようとする
商品や作品等をネットワーク上に開示する。ここで、ア
ーティストやクリエータ等が作成した音楽データや工芸
品などを自ら販売しようとする場合には、かかる者がサ
ービス提供者になることもある。

【００３０】サービス利用者は、通信端末１４を用いて
サービス提供の場１１にアクセスし、所望の商品等の購
入指定をする。

【００３１】次に、本実施の形態に係るサービス価格決
定システム１の作用について説明する。

【００３２】図２は、サービス価格決定の処理手順を示
すフローチャートである。

【００３３】Ｓｔｅｐ１で、評価受付部２は、サービス
提供者に対する評価を受け付けるための評価受付画面
を、サービス提供の場１１にアクセスしてきたサービス
利用者が見得るように表示する。もちろん、サービス価
格決定システム１に直接アクセスしてきたサービス利用
者が見得るように表示してもよい。

【００３４】図３は、この評価受付画面の一例を示す図
である。同図の評価受付画面は、「価格は妥当である」
等の評価の項目を表示する評価項目欄２１と、それぞれ
の評価項目についてサービス利用者が評価を入力する入
力欄２２とを有する。入力欄２２は、評価を５段階の数
値で指定するようになっており、指定された数値は黒丸
で表示される。

【００３５】Ｓｔｅｐ２で、評価受付部２は、サービス
利用者が自己の通信端末１４を用いて入力した評価を受
け付け、データベース５に記憶させるとともに、受け付
けた旨を順位付部３へ通知する。

【００３６】Ｓｔｅｐ３で、順位付部３は、評価受付部
３により受け付けられた評価をデータベース５から読み
出し、この評価に基づいてサービス提供者を順位付けす
る。

【００３７】その順位付けの手法としては、まず、順位
付部３の算出部（図示せず）は、その評価の数値を合計
して得点を算出する。データベース５には、図４に示す
ような得点の範囲と順位とを対応させた順位テーブル２
３が予め記憶されており、順位付部３の抽出部（図示せ
ず）は、算出された得点に対応する順位この順位テーブ
ル２３から抽出することにより、サービス提供者の順位
を定める。

【００３８】Ｓｔｅｐ４で、価格決定部４は、順位付部
３により定められた順位に基づいてサービス価格を決定
する。データベース５には、図５に示すような順位と商
品価格の許容範囲とを対応させた価格テーブル２４が予
め記憶されており、価格決定部４の抽出部（図示せず）
は、順位付部３により定められた順位に対応する商品価
格の許容範囲をこの価格テーブル２４から抽出すること
により、そのサービス提供者が提供する商品の価格の許
容範囲を決定する。なお、ここでは、商品の価格がサー
ビスの価格に対応している。

【００３９】サービス価格の決定は、図５に示したよう
にそのサービス価格の許容範囲を定めるようにしてもよ
いし、サービス価格自体を定めるようにしてもよい。

【００４０】Ｓｔｅｐ５で、サービス価格決定システム
１は、価格決定部４により決定されたサービス価格をサ
ービス提供の場１１に開示し、この価格によって商品等
の販売、購入が行われるように促す。以後、サービス提
供者の販売希望価格およびサービス利用者の購入希望価
格は、決定されたサービス価格の許容範囲内でのみ認め
られる。

【００４１】したがって、本実施の形態によれば、サー
ビス提供者に対する評価に基づいてサービス提供者を順
位付けし、その順位に基づいてサービスの価格を決定す
るようにしたことで、サービス提供者としては、安定し
た価格でサービスを提供することができるので、サービ
ス提供者がそのサービス提供の場に定着し易くなり、も
ってサービス提供の場の運営を安定させることができ
る。

【００４２】また、本実施の形態によれば、サービス利
用者による評価に基づいてサービス提供者に対する評価
を定めるようにしたことで、サービス提供者は、高い価
格で商品等を販売するためには、サービス利用者に高く
評価される必要があることから商品等の品質の向上に努
めるようになるので、高品質の商品等の購入を希望する
サービス利用者がそのサービス提供の場に定着するよう
になり、もってサービス提供の場の運営を安定させるこ
とができる。

【００４３】なお、サービス価格決定システム１は、サ
ービス提供者に対して高い評価をしたサービス利用者の
氏名、アドレス等をそのサービス提供者へ通知するよう
にしてもよい。かかる場合には、サービス提供者がその
サービス利用者に直接自己の商品等を紹介等することに
よって、商品等の販売の促進を図ることができる。

【００４４】また、本実施の形態においては、価格決定
部４により決定されたサービス価格をサービス提供の場
１１に開示することとしたが、これに加えてサービス提
供者による販売希望価格を表示するようにしてもよい。
また、順位付部３により定められたサービス提供者の順
位を表示するようにしてもよい。

【００４５】また、一旦サービス価格が決定された後
は、再度サービス利用者によるサービス提供者に対する
評価を受け付けることにより、所定期間の経過後にサー
ビス価格を変更するようにしてもよい。

【００４６】［第２の実施の形態］第１の実施の形態で
は、順位付部３で、サービス利用者による評価に基づい
てサービス提供者を順位付けすることとしたが、本実施
の形態では、所定の試験の結果に基づいてサービス提供
者を順位付けするようにしたことにその特徴がある。

【００４７】本実施の形態に係るサービス価格決定シス
テムの基本的な構成およびその利用態様は図１とほぼ同
様である。

【００４８】サービス価格決定の処理手順も、図２とほ
ぼ同様であるが、Ｓｔｅｐ２で、評価受付部２は、サー
ビス提供者の所定の試験の結果を受け付ける。この受け
付けは、サービス提供者が通信端末１３を用いてネット
ワーク１２を介して送信してきたものを受け付けてもよ
いし、サービス提供の場１１の運営者側で入力したもの
を受け付けてもよい。

【００４９】次に、本実施の形態の作用について所定の
試験の具体例を上げて説明する。

【００５０】例えば、サービス提供者が英会話教材を作
成して販売するような場合には、図６に示すようなＴＯ
ＥＩＣ（登録商標）の得点の範囲と順位とを対応させた
順位テーブル２５をデータベース５に予め記憶させてお
く。評価受付部２は、サービス提供者のＴＯＥＩＣの得
点を受け付ける。順位付部３の抽出部は、そのサービス
提供者のＴＯＥＩＣの得点に対応する順位をこの順位テ
ーブル２５から抽出することにより、そのサービス提供
者の順位を定める。

【００５１】また、サービス提供者が家庭教師を紹介す
るような場合には、対象科目の試験の得点の範囲と順位
とを対応させた順位テーブルをデータベース５に予め記
憶しておく。評価受付部２は、その家庭教師のその試験
での得点を受け付ける。順位付部３の抽出部は、その家
庭教師の得点に対応する順位をこの順位テーブルから抽
出することにより、その家庭教師の順位を定める。

【００５２】したがって、本実施の形態によれば、所定
の試験結果に基づいてサービス提供者の順位を定めるよ
うにしたことで、サービス提供者の能力が客観的に評価
され、適正な価格でサービスが提供されるようになるの
で、サービス提供者およびサービス利用者の定着を図る
ことができ、もってサービス提供の場の運営を安定させ
ることができる。

【００５３】なお、一旦サービス提供者の順位が定めら
れた後は、新たな試験結果に基づいて、所定期間の経過
後に順位を変更するようにしてもよい。

【００５４】

【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るサー
ビス価格決定システムによれば、サービス提供者として
は安定した価格でサービスを提供することができ、ま
た、サービス利用者としては、質の高いサービスを受け
ることができるようになるので、サービス提供者および
サービス利用者がそのサービス提供の場に定着するよう
になり、もってサービス提供の場の運営を安定させるこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】サービス価格決定システム１の構成および利用
態様を示す図である。

【図２】サービス価格決定の処理手順を示すフローチャ
ートである。

【図３】サービス提供者に対する評価を受け付ける評価
受付画面の一例を示す図である。

【図４】評価の得点の範囲と順位とを対応させた順位テ
ーブル２３を示す図である。

【図５】順位と商品価格の許容範囲とを対応させた価格
テーブル２４を示す図である。

【図６】試験の得点の範囲と順位とを対応させた順位テ
ーブル２５を示す図である。

【符号の説明】

１ サービス価格決定システム ２ 評価受付部 ３ 順位付部 ４ 価格決定部 ５ データベース １０ 情報端末 １１ サービス提供の場 １２ ネットワーク １３ サービス提供者の通信端末 １４ サービス利用者の通信端末 ２１ 評価項目欄 ２２ 入力欄 ２３，２５ 順位テーブル ２４ 価格テーブル

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ネットワーク上のサービス提供の場を介
   してサービスを提供するサービス提供者に対する評価に
   基づいて前記サービス提供者を順位付けする順位付手段
   と、 前記順位付手段により順位付けられたサービス提供者の
   順位に基づいて前記サービス提供者が提供するサービス
   の価格を決定する価格決定手段と、 を有することを特徴とするサービス価格決定システム。
2. 【請求項２】 サービス利用者によるサービス提供者に
   対する評価を前記ネットワークを介して受け付ける受付
   手段を有し、 前記順位付手段は、前記受付手段により受け付けられた
   サービス提供者に対する評価に基づいて順位付けするこ
   とを特徴とする請求項１記載のサービス価格決定システ
   ム。
3. 【請求項３】 前記順位付手段は、評価と順位とを対応
   させた順位テーブルを記憶する記憶手段と、 前記サービス提供者に対する評価に対応する順位を前記
   順位テーブルから抽出する抽出手段と、 を有することを特徴とする請求項１又は２記載のサービ
   ス価格決定システム。
4. 【請求項４】 前記順位テーブルは、所定の試験につい
   ての得点と順位とを対応させたものであって、 前記抽出手段は、前記サービス提供者のこの試験での得
   点に対応する順位を抽出することを特徴とする請求項３
   記載のサービス価格決定システム。
5. 【請求項５】 前記価格決定手段は、順位とサービス価
   格とを対応させた価格テーブルを記憶する記憶手段と、 前記サービス提供者の順位に対応するサービス価格を前
   記価格テーブルから抽出する抽出手段と、 を有することを特徴とする請求項１乃至４のいずれかに
   記載のサービス価格決定システム。
6. 【請求項６】 ネットワーク上のサービス提供の場を介
   してサービスを提供するサービス提供者に対する評価に
   基づいて前記サービス提供者を順位付けさせるステップ
   と、 このサービス提供者の順位に基づいて前記サービス提供
   者が提供するサービスの価格を決定させるステップと、 を有するサービス価格決定プログラムを格納したコンピ
   ュータ読み取り可能な記録媒体。