JP2001350258A - 自蔵式光硬化可能な像形成集成体 - Google Patents

自蔵式光硬化可能な像形成集成体

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JP2001350258A
JP2001350258A JP2001122736A JP2001122736A JP2001350258A JP 2001350258 A JP2001350258 A JP 2001350258A JP 2001122736 A JP2001122736 A JP 2001122736A JP 2001122736 A JP2001122736 A JP 2001122736A JP 2001350258 A JP2001350258 A JP 2001350258A
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imaging
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microcapsules
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Terry Allan Heath
アラン ヒース テリー
Yongcai Wang
ワン ヤンカイ
Charles Chester Anderson
チェスター アンダーソン チャールズ
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Eastman Kodak Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 湿度抵抗性があり、像形成集成体への加圧手
段に変動なく一貫して応答しプリントする自蔵式光硬化
可能な像形成集成体を提供する。 【解決手段】 前部から後部に順に、厚さ10〜250μmで
あり、550nmの波長で少なくとも80%の光透過率を有す
る透明第一支持体、同じ又は隣接する像形成層内の現像
剤材料と反応することができる色前駆体をカプセル封入
している複数の光硬化可能なマイクロカプセルを含む少
なくとも1つの像形成層、及び厚さ10〜250μmであり、
0.77g/m2/日未満の蒸気透過率を有し、そして80%を超
える光反射率を有する不透明第二支持体を含んでなる自
蔵式光硬化可能な像形成集成体であって、前記第二支持
体が、順に、写真品質を生成するために1つ以上の像バ
ックグランド層及び金属バリア層を含んでなる自蔵式光
硬化可能な像形成集成体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光硬化可能なマイ
クロカプセル封入された着色剤を含む像形成集成体に関
する。現像は、像形成集成体に均一な圧力を加えること
によって達成される。特に、この像形成集成体は改良さ
れた画質と性能を提供する光学特性と組み合わせた予じ
め選択された水蒸気透過率を有する不透明支持体を含
む。
【0002】
【従来の技術】本発明は、自蔵式(self-containing)
像形成集成体の形態をした像形成媒体に関し、より詳細
には、第一透明支持体と不透明又は透明であることがで
きる第二支持体との間に配置された、色材をカプセル封
入した光硬化可能なマイクロカプセル、及び該マイクロ
カプセルの外側に現像剤材料を含んでいる層を備えてい
る改善された自蔵式像形成集成体に関する。この集成体
はフィルムが行うように画像(元の像又は電子的複製)
を捕獲すること、そしてさらにプリントのように画像を
表示することの両方に役立つので、この像形成媒体又は
集成体は記録媒体とも称され、該像形成層は記録層とも
称される。この事実から、この像形成集成体はポジ像を
形成することができる。
【0003】感光性の像形成層(マイクロカプセルを含
有)は、画像情報に基づく輻射線に曝露された後、圧力
現像によって着色される。露光されるとその力学的強度
が変化する(増加する)マイクロカプセルは、圧力現像
によって破壊され、その時点でマイクロカプセルに封入
された色材及び他の物質が外へ流出し(露光量に基づき
量は変動する)、そして現像が起きる。例えば実質的に
無色の発色剤であるような色材は、現像剤材料へと移動
し、これと反応し、そして着色が生じ、ここで色像が現
像される。
【0004】マイクロカプセルの「破壊」は、有か無か
の事象ではない。むしろ、光に曝されたマイクロカプセ
ルは、露光された領域の色調の深さを実現するために、
差別的に光硬化され、異なる量の発色剤を放出する。こ
の差別的な露光により、光硬化可能な組成物の粘度が比
例して増加し、その結果露光領域の所望の色調の深さに
比例して発色剤を固定する。マイクロカプセルの破壊及
び発色剤の放出は、均一な加圧によって達成される。感
光性の像形成層の現像は、例えば、上側及び下側の一対
のニップローラー間を像形成集成体が通過することによ
って達成することができる。
【0005】マイクロカプセル封入された感光性の組成
物を使用する光硬化可能な像形成システムは、米国特許
第4,399,209号、第4,416,966号、第4,440,846号、第4,7
66,050号、第5,783,353号及び第5,916,727号を含む、様
々な特許の主題である。例えば、像形成装置(プリンタ
ーとも称される)が米国特許第4,740,809号に開示され
ており、ここで露光は、複数の色の光源からの光が感光
性の記録媒体を横切って導かれることによって生じる。
米国特許第4,992,822号は、感光性記録媒体中の同じピ
クセルを繰り返して露光するために、多角形のミラーを
介して複数の色を生成することが可能な像形成装置を開
示している。米国特許第5,893,662号は、装置をコンピ
ューターベイに組み込むことができる画像印刷用装置を
開示している。米国特許第4,648,699号は、一対のニッ
プローラーの代わりに、感光性の記録媒体に相対して移
動する点接触ボールを用いる現像技法を開示している。
【0006】最も典型的な態様では、光硬化可能な組成
物は、ポリエチレン系不飽和化合物及び光開始剤を含有
する光重合可能な組成物であり、発色剤と共にカプセル
封入されている。化学線に曝露することにより、マイク
ロカプセルの内側相を硬くする。その後前述のように、
曝露後に、シートの形状の像形成媒体を、一対の加圧ロ
ーラーの間のニップを通過させることによって均一な破
壊力を受けることができる。
【0007】高品質プリントを提供する自蔵式像形成集
成体を提供することの問題点のひとつは、湿度感受性に
よって影響を受ける像の安定性又は「保存性」である。
プリント品質、特に化学線へのセンシトメトリーレスポ
ンスが、周囲の湿度及び相対湿度に対する感受性により
著しく影響を受けることが知られている。媒体が、プリ
ント品質にとって最適である特定の湿度で製造され、包
装されたとしても、様々な後環境への馴化後のこの媒体
の変動は、センシトメトリー特性に悪影響を及ぼす場合
がある。これは、像形成媒体に使用される材料、特にマ
イクロカプセルの内側相の硬化の程度、及びその後の湿
度の変化に伴う粘度増加に起因すると考えられている。
それらの結果として、感度、最大濃度及びカブリ濃度の
ような写真特性は、当初の最適値から変化する。さら
に、フルカラー像形成は、有害な影響を受ける。
【0008】フルカラー像の形成では、イエロー、マゼ
ンタ及びシアンの色を発色するカラー前駆体並びに青、
緑及び赤の光に対応する光開始剤を、マイクロカプセル
の内側相にカプセル封入し、そしてこの3セットのマイ
クロカプセルは混合され、現像剤を含有しているフルカ
ラー像形成材を調製する。それぞれのマイクロカプセル
の写真特性は、様々な程度に湿度が変化することによっ
て変動し、混濁した色又は不正確もしくは最適状態に及
ばない色を生じる。例えば、イエロー色が現像されるこ
とが望ましい場合、シアン及びマゼンタカプセルは赤光
及び緑光によって硬化され、そしてイエロー発色剤だけ
がカラー現像剤と反応し、像を形成する。しかし、シア
ン又はマゼンタカプセルが湿度変化のために不充分に硬
化されるならば、結果は、シアン又はマゼンタがある程
度まではイエローと配合された混濁した色となることが
ある。湿度の変化に起因したそのような混濁した色又は
他のセンシトメトリー現象は、重要な問題点であった。
【0009】湿度の問題について対処しかつ媒体安定性
を改善するために使われてきたひとつの技法は、現像剤
及びマイクロカプセルを含んでいる層を、相対湿度(RH)
約10〜40%、好ましくは約20%に調節することである。
例えば、米国特許第5,916,727号及び第5,783,353号は、
集成体の通常の保存寿命の間、層が相対的に水分を含ま
ないことを確実にするために、周囲温度で、約2〜12時
間又はそれ以上の時間、ほぼ20%RHで層を調節し、そし
てその後、この低RHレベルでの集成体を封止して集成体
の通常の保存寿命中に当該層が相対的に水分無しである
ことを確実にすることを開示している。
【0010】米国特許第5,996,793号は、湿度調整材料
と共に像形成材料を貯蔵することを開示している。さら
にこの特許明細書は、透湿性が低いフィルムから製造さ
れた包装の中で像形成成材料と湿度調整材料とを貯蔵す
ることを開示している。この透湿性が低いフィルムは、
金属が付着されたプラスチックフィルムであることがで
きる。言及されている他の低透湿性フィルムには、フッ
素化樹脂、例えばポリテトラクロロエチレン、ポリトリ
フルオロエチレン、塩化ゴム、ポリ塩化ビニリデン、ポ
リ塩化ビニリデン及びアクリロニトリルのコポリマー、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、並びに
アルミニウム及び酸化ケイ素のような金属酸化物を付着
することによって得られるフィルムを含まれる。
【0011】残念ながら、像形成媒体を直ぐに使用しな
い場合、特に複数の媒体が像形成する前に印刷装置内に
しばらくの間貯蔵される場合、とりわけ非常に乾燥して
いるか又は非常に湿気がある気候においては、この媒体
は、周囲湿度に順応する機会を有し、媒体のRHは短い期
間に大きく低下又は上昇する場合がある。一旦像形成媒
体が包装から取り出されると、周囲の湿度が媒体に影響
を及ぶすのにあまり時間はかからない。周囲湿度は、直
ちに媒体の両側の外面支持体に浸透し、媒体内の含水率
の変化を引き起こす。
【0012】米国特許第5,783,353号は、感光性の加圧
破壊可能なマイクロカプセルを含む媒体の不透明支持体
のために、市販の材料を使用することができることを教
示する。記載されている材料には、紙、ボール紙、ポリ
エチレン、及びポリエチレンコート紙が含まれる。不透
明フィルムは、一般的に、単一層におけるポリマーと顔
料との複合体又は混合体である。米国特許第5,996,793
号は、『あるいは、不透明剤を、PETのようなポリマー
フィルムの上又は下に位置する別個に層に提供すること
ができる』と記載する。この特許明細書は、さらに、
『不透明支持体は、透明支持体を通して像形成媒体を輻
射線に曝露する際に、露光工程時に像形成媒体の後ろに
積み重ねられている場合がある別の像形成媒体にこの輻
射線が透過するのを防止するのに有効であるように、当
該不透明支持体は十分に不透明であるのがよい』と記載
されている。しかし、この特許明細書は、『このユニッ
トが重ねられた態様で露光されない場合は、この支持体
が所望のバックグランドを提供する限りは、支持体の不
透明度は重要でない』記載する。
【0013】金属バリアは写真分野及び包装分野の別の
状況で用いられている。包装の分野では、優れた酸素バ
リア及び水分バリア特性が望まれかつ必要とされる。特
に包装の分野で、ポリマーフィルムの酸素及び水分透過
を改善する1つの方法は、金属被膜の形態で、パッケー
ジフィルムの表面にバリア層を適用し、それによって、
金属化フィルムを作製することである。
【0014】米国特許第6,033,786号は、コア層、コア
層に接着される面とコア層に接着される面とは反対のフ
レーム処理面を有する結合層とを含む二軸延伸ヒートセ
ット多層フィルムを教示する。酸素バリア及び水分バリ
ア特性を提供する金属被膜をフレーム処理した面の上に
付着させ、保護プラスチックフィルムをこの金属被膜に
接着させる。コア層と結合層とはいずれもボイド形成添
加物を含まないか、又は金属被膜のバリア特性に悪影響
を与えるつや消し面を形成しないほんの僅かの量の添加
物を含む。結合層は、ブテン−1を最大約14質量%、ア
イソタクチックポリプロピレンを0〜60質量%、及びエ
チレンとプロピレンとのコポリマーを0〜50質量%(プ
ロピレンが質量の主たる成分である)を含有するプロピ
レン/ブテン−1コポリマーを含む混合物を有する。
【0015】多くの特許明細書がポリマーフィルムを金
属で被覆する種々の方法を開示している。例えば、特開
昭第61-225049号公報は、ポリプロピレンと炭化水素樹
脂の混合物を押し出し、そしてその表面を窒素/CO2
囲気でコロナ放電処理して金属化ポリプロピレンフィル
ムを調製することを記載する。ここでの処理によって、
アミノ基及び/又はアミド基を約100Åの深度までフィ
ルムの表面中に挿入する。このように処理されたフィル
ム面をその後金属化させる。米国特許第4,888,237号
は、金属化被膜が用意される表面が、金属化の前にフレ
ーム処理されている結晶性ポリオレフィン層の表面であ
る金属化フィルムを開示する。Ishibashi等の米国特許
第4,487,871号は、少なくとも70質量%でプロピレン成
分を含むプロピレンブテン−1コポリマーを含むポリオ
レフィン樹脂組成物を開示する。このコポリマーは、96
質量%〜80質量%の範囲で存在し、当該組成物はさらに
主成分として別のα−オレフィンを含むエチレンからな
る高密度ポリエチレンホモポリマー又はコポリマーを4
質量%〜20質量%含む。米国特許第4,487,871号は、金
属被膜を備えるこの組成物の表面をコロナ処理すること
を開示する。
【0016】大規模な研究の後、出願人らは、像形成層
の光硬化時に、材料の反応特性に影響を与えることと比
べて、湿度が光硬化可能なマイクロカプセル封入された
着色剤を含む自蔵式像形成集成体の像形成層の力学的特
性に影響を及ぼすことを見出した。この力学的特性への
作用は、現像時に媒体が加圧される場合に、マイクロカ
プセルの破壊の程度において望ましくない変動を生じ
る。理論によって限定されることを意図するものではな
いが、これは、カプセルの破壊強さを変化させる湿度に
よるもの、及び/又は、後のマイクロカプセルに加えら
れた応力を増加させるような像層の剛性変化によるカプ
セルに加えられる圧力変化によるものかであり、恐らく
後者の可能性が高いであろう。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、湿度の影響に対して抵抗性があり、像形成集成体へ
の加圧手段に変動なく一貫して応答しプリントする自蔵
式光硬化可能な像形成集成体を提供することである。本
発明のもう一つの目的は、より高い白色度、不透明度及
び反射を生じることによって良好な画質を提供する光硬
化可能な自蔵式像形成集成体を提供することである。
【0018】本発明のもう一つの目的は、感度、Dmax、
Dmin、色調スケール及びフルカラー補正に基づき、相対
湿度によるセンシトメトリー特性の著しい変化がないよ
うな改善された媒体を得ることである。
【0019】本発明の更なる目的は、製造から使用ま
で、改善された「原料保管特性(Raw Stock Keeping)(R
SK)」を有する改善された媒体を得ることである。これ
らの目的が、マイクロカプセル及び現像剤に関する従来
の像形成試薬において大きな変化を必要とせずに達成さ
れるならば、それが特に望ましい。これらの目的が、製
造が経済的でかつ購入する顧客にとって安価な製品にお
いて達成されることができるならば、それは利点となる
であろう。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明の自蔵式像形成集
成体では、現像剤及び光硬化可能なマイクロカプセルを
含有する像形成層を、2つの支持体部材間に配置し、一
体式ユニットを形成する。ここで1つの支持体は透明で
あり、1つの支持体は不透明であり、金属バリア層を含
み、0.77g/m2/日(0.05g/100in2/日)未満の水蒸気透過
率を示す。また、不透明支持体は像形成層との界面のと
ころで非常に高い不透明度と反射率を有する。好ましく
は、像形成集成体も側面上が封止され、像形成層の外か
ら浸透する水蒸気をさらに防止する。当該明細書で用い
る用語「封止」は、一時的でないように設計されている
封止をいう。この封止は一時的な包装と比べると、像の
プリント時、及び最終の像形成された製品において維持
される。
【0021】本発明の像形成集成体において、第一支持
体は透明であり、第二支持体は不透明であることができ
る。従って、画像は、透明な方の支持体を通して見られ
るので、実質的に白い背景に対して提供される。本願明
細書では、第一支持体を、「前部」支持体といい、第二
支持体を「後部」支持体ということがある。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明は、像現像及び像プリント
の両方のための自蔵式像形成集成体に関し、この集成体
は、周囲の相対湿度の変化によって引き起こされた媒体
のセンシトメトリーレスポンスにおける変動を減らすこ
とによって改善された画質を提供する。用語「原料保管
特性(RSK)」は、製造時点から顧客による使用時点まで
の製品の安定性を意味する。重要なもう1つの測定基準
は、媒体を含んだ予め封止した包装を開封した時点か
ら、媒体の消費(プリンティング)の時点までの、製品
の安定性として定義される「媒体保存寿命」である。典
型的には、1包装は複数の媒体、例えば20個の媒体を含
むことができる。
【0023】前述のように、自蔵式の像形成集成体は、
その中で発色現像剤材料(または発色現像剤とも称す)
がマイクロカプセル内の色素前駆体(または発色剤とも
称す)と反応するような、像形成層又は一連の層を含ん
でいる。典型的には、該マイクロカプセルは、感光性開
始剤、及び予め決められた波長の光で照射されるとき力
学的強度の変化を被る硬化可能な材料を含む光硬化可能
な組成物をカプセル封入していて、そしてそこでは、複
数のマイクロカプセルは、発色現像剤材料と接触させる
と着色するような少なくとも1種の色素前駆体を封入し
ている。
【0024】複数のマイクロカプセルは、マイクロカプ
セルの3種の異なるタイプを含む。マイクロカプセルの3
種のタイプは、イエロー、マゼンタ及びシアンの各色を
生成するために、重合開始剤、光硬化可能な樹脂(各
々、光の三原色のひとつの光の照射により光硬化され
る)、及び無色の色素前駆体をカプセル封入している。
例えば、青光(およそ470nmの波長)で自蔵式の像形成
集成体を照射すると、イエローの色素前駆体のみを含有
しているマイクロカプセルの光硬化可能な樹脂が光硬化
され、これらのマイクロカプセル(イエロー)は自蔵式
像形成集成体の圧力現像時に、差別的に破壊(部分的破
壊、即ち全部は破壊されない)する;しかし、光硬化さ
れなかったマイクロカプセル(マゼンタ及びシアン)は
破壊され、マゼンタ及びシアン色素前駆体はマイクロカ
プセルから外へ強制的に放出され、発色現像剤材料と反
応し、その時点で着色が生じ、これらの色は混合し、青
色となり、この青色を光透過性の支持体を通じて見るこ
とができる。
【0025】さらに、緑光(およそ525nmの波長)で自
蔵式の像形成集成体を照射すると、マゼンタの色素前駆
体のみを含有しているマイクロカプセルの光硬化可能な
樹脂が光硬化され、イエロー及びシアンのマイクロカプ
セルは圧力現像により破壊され、発色現像剤材料とイエ
ロー及びシアン色素前駆体との反応の結果、各々の着色
が生じ、そこでこれらの色は混合し、緑色となる。さら
に、赤光(およそ650nmの波長)で自蔵式の像形成集成
体を照射すると、シアンの色素前駆体のみを含有してい
るマイクロカプセルの光硬化可能な樹脂が光硬化され、
イエロー及びマゼンタのマイクロカプセルは圧力現像に
より破壊され、発色現像剤材料とイエロー及びマゼンタ
色素前駆体との反応の結果、各々の着色が生じ、その時
点でこれらの色は混合し、赤色となる。
【0026】さらに、全てのマイクロカプセルが、前述
の3種のマイクロカプセルタイプに対応している光への
曝露により最大硬度まで光硬化されると、それらは圧力
現像によっても破壊されない。従って、着色は起こら
ず、不透明支持体の表面は光透過性の支持体を通して視
認することができ、すなわち不透明支持体の表面色(本
態様では白)が背景色となる。要するに、マイクロカプ
セルが破壊されたとき、着色反応が起こった領域にだけ
色像が形成される。この発色原理は、「自己発色(self
-coloring)」と呼ばれることもある。
【0027】先行技術の像集成体は、図1に示している
が、これは、像形成集成体1が、下記の順番で構成され
ている:第一透明支持体2、下引き層3、光硬化可能なマ
イクロカプセル5及び現像剤材料6を含有している像形成
層4、接着剤層8、並びに不透明化剤12を含んでも含まな
くてもよい第二支持体10。このユニットを化学線に像様
に曝露することによって、マイクロカプセルは、曝露さ
れた領域において差別的に硬化され、曝露されたユニッ
トは、次にマイクロカプセルを破壊するために圧力が加
えられる。
【0028】図2は、露光及びマイクロカプセル5の破壊
後の図1の先行技術の像形成集成体を示している。破壊
されたマイクロカプセル16は、色形成剤を放出し、この
時点で現像剤材料6は、色形成剤と反応し像14を形成す
る。形成された像は、白色顔料を含むことができる支持
体10に対して、透明支持体2を通して見ることができ
る。典型的には、前述のように、マイクロカプセルは、
それぞれ赤光、緑光及び青光に対し感光性であり、各々
シアン、マゼンタ及びイエロー発色剤を含有しているマ
イクロカプセルの3種のセットから成り、これは米国特
許第4,772,54号及び米国特許第4,440,846号に開示され
ている。
【0029】像形成層4は、典型的には、約20〜80%
(乾量)の現像剤、約80〜20%(乾量)のマイクロカプ
セル、及び0〜20%の結合剤を含む。この層は、典型的
には乾燥コート質量約8〜50g/m2で塗布されている。こ
のようなコーティング配合物の例は、米国特許第5,916,
727号の実施例1に開示されている。
【0030】本発明では、像形成集成体の第二支持体
は、不透明であり、厚み10〜250μmであり、水蒸気金
属バリア層(金属化水蒸気バリアシートを一部を構成す
ることができる)及び形成された像に写真品質の白色度
を提供する1つ以上の像バックグランド層を含む。この
像バックグランド層は、白色度を提供するその機能に関
して、典型的に像形成集成体の像形成層に最も近くにあ
る。支持体全体で、80%超、好ましくは90%超、最も好
ましくは95%超の光反射率(上に位置する像形成層との
界面のところ)を提供する。本発明の不透明支持体の水
蒸気透過率(WVTR)は、38℃及び100%RHで、約0.77g/m
2/日(0.05g/100in2/日)未満、好ましくは約0.15g/m2/
日(0.01g/100in2/日)未満の水分透過率を示す。WVTR
はASTM F-1249試験(引用することにより本明細書の内
容とする)に従って測定する。
【0031】用語「支持体」は、透明支持体又は不透明
支持体に関わらず、隣接する像形成層への接着を促進す
るための接着層を含まないこと以外は、底部側からであ
っても上部側からであっても、該集成体の外側から像形
成層までにわたる材料を意味している。上述のように、
少なくとも不透明支持体は、上述のように少なくとも1
つの水蒸気バリア層を有し、典型的には、不当明度、剛
性、及び光反射率を提供する他の層との積層体である。
【0032】用語「バリア層」又は「バリア材料」は、
ASTM F-1249試験による0.77g/m2/日(0.05g/100in2/
日)未満の水蒸気透過率を有する材料を意味する。バリ
ア層は支持体の一部にすぎないので、この支持体は、不
透明支持体全体、好ましくは、両方の支持体の水蒸気透
過率が0.77g/m2/日(0.05g/100in2/日)未満である限り
は、このバリア層よりもより高い水蒸気透過性を提供す
る別の層を含むことができる。バリア層を含む不透明支
持体を「不透明バリア支持体」と称することができる。
例えば本、発明に用いるために市販の材料を称する場
合、バリア層を有する不透明バリア支持体の分離可能な
部分を「バリアシート」と称することができ、製造時に
当該シートは別のシート又は層に積層される。
【0033】像形成層の下にある不透明支持体の白色度
を評価するために、HUNTER分光光度計CIEシステムD65操
作を用いて、L Star UVO(紫外フィルター外側)を測定
することができる。この試験では、標準カラー写真ペー
パーからなる対照サンプルを用いて、結果を比較するこ
とができる。例えば、L Star UVO値92.95が一般的であ
ると考えられる。不透明支持体の不透明度もHUNTER分光
光度計CIEシステムD65を用いて測定することができる。
不透明度は、標本の光反射と吸収力を併せたものの尺度
である。HUNTER分光光度計は、白色反射タイル飛ぶラッ
ク吸収タイルを背景とするサンプルの表面上に伝送する
高知の光源を有する。100%の値は、吸収されるものが
なく、反射光だけが測定されることを意味する。
【0034】本発明の実施において用いられる金属化水
蒸気バリアシートは、金属箔、金属被覆プラスチックフ
ィルム、又はアルミニウム金属化プラスチックフィルム
となることができる。金属バリア層は、アルミニウム、
ニッケル、スチール、金、亜鉛、銅、チタンおよび合金
から選ばれる少なくとも1種の材料を含むことができ
る。酸化アルミニウムのバリアコーティングは、化学真
空溶着、電子ビーム蒸着、プラズマ型スパッタリング蒸
着を含む真空溶着、イオンメッキのようなイオンアシス
ト蒸着、さらには真空コーティング又は蒸着の当業者に
周知のその他の方法によって、金属層を適用することが
できる。好ましい材料はアルミニウムの真空蒸着層を有
する。
【0035】典型的な金属化水蒸気バリアシート(金属
層を含む)は、市販されており、例えば、Hicor(商
標)115 MHD、35MU842、Bicor(商標)70 MET-HB、及び
205 MET-TWSB(全て、Exxon-Mobil Corp.製)並びに金
属化200規格Melinex(商標)453ポリエステルフィル
ム、金属化142規格HOECHST(商標)453ポリエステルフ
ィルム、金属化92規格ポリエステルフィルム、金属化50
規格"S"ポリエステルフィルム、及び金属化50規格Melin
ex(商標)197 PET(全て、CPFilms, Inc.製)である。
金属化水蒸気バリアシートは、2種類以上の金属化フィ
ルムの組み合わせを含む積層体となることができる。水
蒸気バリアシートは、さらに、1種以上の着色層を含ん
で、金属化層の金属光沢を低下させるか又は隠蔽しても
よい。
【0036】写真品質の白色度を形成された像に提供す
る1つ以上の像バックグランド層は、微小空隙(microv
oided)を有するポリマーフィルム、プラスチック又は
紙基体上に積層された微小空隙を有するポリマーフィル
ム、樹脂コート紙又は着色樹脂コートプラスチックフィ
ルムを含むことができる。好ましい態様では、微小空隙
を有するポリマーフィルムは微小空隙を有するポリエス
テル又はポリオレフィンフィルムである。特に好ましい
態様では、微小空隙を有するポリマーフィルムは二軸延
伸された微小空隙を有するポリエステル又はポリオレフ
ィンフィルムである。好ましくはポリオレフィンはポリ
プロピレンであり、ポリエステルはポリエチレンテレフ
タレートである。あるいは、光反射シートを含むことが
でき、例えば、ポリエチレンテレフタレートシートは、
明るい白色支持体を提供する二酸化チタンを約10%含有
する。このような支持体は、製品名Melinex(登録商
標)でデュポン社から市販されている。
【0037】特定の態様では、金属化水蒸気バリアシー
トを、一方の側の二軸延伸ポリマーフィルムと他方の側
の紙シートに積層する。金属化水蒸気バリアを、溶融接
着剤又は溶剤もしくは水性コート接着剤を使って紙ベー
スに積層することができる。
【0038】不透明支持体は、バリア層の前部にある積
層シート又は複数の積層シートからなることができる1
つ以上の像バックグランド層に不透明剤を含有する。反
射シート又は他の層に用いられる不透明剤は、白色不透
明バックグランドを示す不活性光反射材料である。不透
明剤として有用な材料には、二酸化チタン、炭酸マグネ
シウム又は硫酸バリウムのような不活性の光散乱白色顔
料を含む。好ましい態様では、不透明剤は二酸化チタン
である。
【0039】不透明支持体は、その表側、即ち、像形成
組成物に最も近い支持体の面において、好ましくは90%
超、より好ましくは95%超の光反射率を有する。これ
が、画質を改善するのに有利であることが分かってい
る。
【0040】本発明の好ましい態様では、不透明第二支
持体は、厚さ10〜250μmを有し、0.77g/m2/日(0.05g/1
00in2/日)未満の水蒸気透過率を有し、集成体の外部か
ら始まり順に以下を含む:裏打ち層、アルミニウム金属
化水蒸気バリアシート、繋ぎ層、紙シート、繋ぎ層、及
び二軸延伸の微小空隙のあるポリオレフィンフィルム又
は樹脂コート着色ポリオレフィンフィルム。「繋ぎ層」
の用語は、より厚い層間、フィルム間、又はシート間の
接着を促進するために用いられる相対的に薄い層を意味
する。水蒸気バリアシートは、好ましくは、簡単な金属
化ポリエステルもしくはポリオレフィンフィルム又は例
えば真空蒸着アルミニウム層、接着促進層、ポリオレフ
ィンもしくは微小空隙を有するポリオレフィンフィルム
並びに処理表面層を含むことができる金属化複合フィル
ムである。
【0041】上述したように、二軸延伸ポリマーシート
を、不透明支持体に、像バックグランド層又はバリアシ
ートのいずれかにおいて、金属コーティングのための基
体として用いることができる。微小空隙を有する二軸延
伸複合シートが好ましく、通常、コア層と表面層を共押
し出しし、次いで二軸延伸して空隙をコア層に含まれて
いる空隙開始材料の回りに形成することによって作製さ
れる。そのような複合シートは、例えば、米国特許第4,
377,616号、同4,758,462号及び同4,632,869号に記載さ
れており、引用することによりその内容を本明細書の内
容とする。
【0042】好ましい複合シートのコアは、当該シート
の総厚の15〜95%、好ましくは、30〜85%であるのがよ
い。従って、空隙を有しないスキンは、当該シートの総
厚の5〜85%、好ましくは、15〜70%であるのがよい。
二軸延伸シートの好適なクラスの熱可塑性ポリマーに
は、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド、ポリ
カーボネート、セルロース系エステル、ポリスチレン、
ポリビニル樹脂、ポリスルホンアミド、ポリエーテル、
ポリイミド、フッ化ポリビニリデン、ポリウレタン、ポ
リフェニレンスルフィド、ポリテトラフルオロエチレ
ン、ポリアセタール、ポリスルホネート、ポリエステル
アイオノマー、及びポリオレフィンアイオノマーが含ま
れる。これらのポリマーのコポリマー及び/又は混合物
を用いることができる。
【0043】像形成組成物に向かう面上の二軸延伸シー
トの場合、好ましい複合シートの二軸延伸シート及びコ
アマトリックスポリマーのための好ましいクラスの熱可
塑性ポリマーは、ポリオレフィン類を含む。好適なポリ
オレフィン類には、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポ
リメチルペンテン、ポリスチレン、ポリブチレン及びそ
れらの混合物が含まれる。プロピレンとエチレン、例え
ばヘキセン、ブテン、及びオクテンとのコポリマーを含
むポリオレフィンコポリマーも有用である。低コスト
で、所望の強度特性を有し、低水蒸気透過率であるの
で、ポリプロピレンが好ましい。
【0044】複合シートの微小空隙を有しないスキン層
を前記コアマトリックスと同じポリマー材料から作るこ
とができる。複合シートをコアマトリックスと同じポリ
マー材料のスキン(複数可)と一緒に作ることができ、
あるいは、コアマトリックスと異なるポリマー組成のス
キン(複数可)と一緒に作ることができる。適合性のた
めに、補助層を用いてスキン層とコアの接着を促進する
ことができる。
【0045】コアマトリックス及び/又はスキン(複数
可)に添加剤を加えて、これらのシートの白色度を改善
することができる。これには二酸化チタン、硫酸バリウ
ム、クレー、又は炭酸カルシウム等の白色顔料の添加を
含む当該技術分野で公知のプロセスが含まれる。また、
UV領域のエネルギーを吸収して広く青領域に発光する
蛍光剤の添加、または当該シートの物性もしくは当該シ
ートの製造性を改善する他の添加物の添加も含む。
【0046】最上部透明支持体を参照すると、それは随
意選択であるが、好ましい、バリア材料である少なくと
も1つの層を有する。このバリア材料は、厚さ(厚すぎ
ると曇り過ぎであり、薄過ぎると、十分支持できない)
及び光学的性質を含む、予め選択された特性の組み合わ
せを有さなければならない。バリア材料は、非常に透明
で、無色で、実用的かつ経済的であり、製造可能又は市
販可能であり、コーティング又は積層により適用可能で
あり、そして安定(非黄変)でなければならない。これ
らの特性の組み合わせは、単独の材料で見つけることが
難しい。これまでに包装におけるバリアの形成に使用さ
れる多くの材料、例えばナイロン(ポリアミド系の合成
高分子化合物)、PC、PET、ポリオレフィン及びサラン
ポリマーが単独又は全部で、全ての必要基準に合致する
というわけではない。後者の材料群は、本発明において
非実用的である厚い層を生成しなければ、十分なバリア
特性を提供しない。例えば酸化ケイ素で被覆されたポリ
エステルフィルムのような、いくつかの材料は、良好な
水分バリア特性を持つと同時に、容認できない色味も有
している。優れた水分バリア特性を備えたいくつかの材
料は透明でない。例としてアルミニウム金属化フィルム
又は紙がある。
【0047】このように、集成体は、厚さ5〜250μmで
あり、550nmの波長で少なくとも約80%の光透過性及び
0.77g/m2/日(0.05g/100in2/日)未満の水蒸気透過率を
有する第一透明支持体を含む。
【0048】また本発明の別の態様では、自蔵式の光硬
化可能な像形成集成体は、さらに相対的な弾性材料(第
一透明支持体と比較して)を含有する中間層を含み、こ
の弾性材料のヤング率は0.138〜69MPa(0.02〜10ksi)
である。これが、現像時にマイクロカプセルに加えられ
る圧力をより良く分配させるのに有益であることがわか
った。
【0049】透明支持体のためのバリアシートとして使
うことができる材料は、塩素フッ素含有ポリマー、セラ
ミックコートポリマー、例えば、酸化アルミニウム、イ
ンジウムスズ酸化物、又は窒化ケイ素コートポリエステ
ル又は他の透明ポリマー基体、及び上記制限に合致する
他のシート材料を含むが、これに限定するものではな
い。特に好ましいものはポリエステルフィルム上のAl2O
3真空溶着コーティング(例えば、Toppan(登録商標)G
L-AE(Toppan Printing Co.から入手可能))及びクロ
ロトリフルオロエチレンホモポリマーフィルム及びコポ
リマーフィルム(例えばハネウェル社から入手可能なAC
LAR(登録商標)フィルム)である。
【0050】集成体内の相対湿度を維持するために、バ
リア層が像形成層の両側にあるのが好ましい。集成体内
の相対湿度(特に少なくとも1つの像形成層内)を、像
形成層が所望の相対湿度と平衡した後、両面上にある前
部支持体と後部支持体を封止することによって、40%よ
り高く、好ましくは50%より高く維持することは随意選
択であるが、好ましい。上部及び底部支持体の両方がバ
リア支持体である場合、自蔵式集成体の周縁部を封止し
て側面端部を通る水蒸気透過を防止することも好ましい
(任意である)が、像形成集成体の前面及び後面に比べ
て表面積が小さいという観点から問題はほとんどない。
フィルムの縁を一緒に加熱封止してもよく、もしくは、
その他のいずれの技法によっても封止することができ
る。
【0051】図3は、本発明の像形成集成体の積層構造
の第一の態様を示している。透明支持体19は、セラミッ
ク材料、例えば、酸化アルミニウム、インジウムスズ酸
化物又は窒化ケイ素のバリア層で被覆されたポリエステ
ル基体を含む。図3の態様では、ポリエステル基体20
(ここでは12μm厚である)が酸化アルミニウムバリア
層22でコートされている。酸化アルミニウムは本発明で
の好ましバリア材料である。酸化アルミニウムは、絶縁
体であり、可視光に対し透明である。これは、強力な硬
質材料であり、大部分の化学物質の攻撃に対し抵抗性が
ある。酸化アルミニウムバリア層22は、化学真空溶着、
電子ビーム蒸着、プラズマ型スパッタリング法を含む真
空溶着、イオンメッキのようなイオンによる方法、さら
には真空コーティング又は蒸着の当業者に周知のその他
の方法によって、高分子フィルム基体に付着させること
ができる。酸化アルミニウムバリア層22を、UV吸収下
びき層24でオーバーコートしてもよい。透明支持体19
(層20から24を含む)は、像形成層26に対する透明側を
形成する。不透明側は、接着層28によって像形成層26に
取り付けられているアルミニウムバリア層32を備えた白
色支持体30である。
【0052】図4は、本発明の像形成集成体に使用する
場合の不透明支持体の断面図を示す。像形成組成物に最
も近い支持体から出発すると、不透明支持体は、透明ポ
リオレフィン層36、TiO2充填ポリプロピレン層38、微小
空隙を有するポリプロピレン層40、TiO2充填ポリプロピ
レン層42、透明ポリオレフィン層44、TiO2充填ポリオレ
フィン層46、紙シート48、ポリオレフィン繋ぎ層50、ア
ルミニウム金属化バリアシート52、及び裏打ち層54を含
む。
【0053】第二支持体をエマルジョン層又は像形成層
に接着するのに有用な材料は、良好な接着性を有する一
般的な「改質されたポリアクリレート」類から選択する
ことができ、これは接着性付与性樹脂又は他の化学添加
剤を添加することにより、改善された「接着性」を有す
るように配合される。有用な接着剤は、高い初期接着性
のために、またポリエステルのようなプラスチック基体
への接着のために設計されなければならない。これは、
多孔質材料(像形成層)に積層するために速く流れる能
力を持たなければならず、そしてさらに像形成層に関し
て不活性でなければならない。例えば本発明において有
用な非常に強力な接着剤は、3M社のフィルムラベルス
トック接着剤(3M社の#300及び#310接着剤配合を含
む)であり、これらは像形成層に対して「不活性」を示
す。本発明において有用な接着剤の別の例は、アシュラ
ンド・ケミカル社から市販されているAeroset(登録商
標)2177又はAeroset(登録商標)t2550、3240及び3250
のような水性接着剤、H. B.フラー社から入手可能なPD
0681、AP 6903及びW 3320、又はアルドリッヒケミカル
社から市販されているPS 508のような溶剤系感圧性接着
剤がある。接着剤は単独で又は組み合わせて使用するこ
ともできる。好ましくは、接着剤は、透明であるか半透
明であり、最も好ましくは、集成体を化学線及び像様の
曝露に必要な圧力に曝し、マイクロカプセルを破壊した
後にさえ透明なままである透明な接着剤である。接着剤
の量は、接着剤及び支持体の性質によって変動する。一
般に接着剤は、約0.5〜20g/m2の量で適用される。
【0054】透明支持体及び像形成層の間の接着を促進
するための下引き層は、像形成層と良好な適合性を持た
ねばならず、透明でなければならず、像形成層とセンシ
トメトリーレスポンスを生じてはならず、かつ化学的に
安定していなければならない。水性分散液として塗布す
ることができる非晶質ポリエステルは、下引き層材料と
して良好に作用することが分かっている。例えば、イー
ストマンケミカル社からのAQポリマーのような、より具
体的にはAQ38及びAQ55のような、低いヒドロキシル数及
び低い酸価を有する分子量5,000〜15,000のポリマーを
使用することができる。この下引き層を、乾燥コーティ
ング質量約0.1〜約5.0g/m2で、好ましくは乾燥コーティ
ング質量約0.5〜2.0g/m2で、透明支持体上にコートす
る。
【0055】好ましい下引き層は、紫外線(UV)吸収剤
も含有する。多くの種類のUV吸収材が、米国特許第3,21
5,530号、第3,707,375号、第3,705,805号、第3,352,681
号、第3,278,448号、第3,253,921号、第3,738,837号、
第4,045,229号、第4,790,959号、第4,853,471号、第4,8
65,957号及び第4,752,298号、第5,977,219号、第5,538,
840号及び英国特許第1,338,265号を含む先行技術文献に
おいて開示されている。最も好ましいUV吸収剤は、米国
特許第4,496,650号、第4,431,726号、第4,464,462号及
び第4,645,735号、第5,620,838号、欧州特許第0 190 00
3号、米国特許第3,761,272号、第3,813,255号、第4,43
1,726号、第4,455,368号及び第4,645,735号に開示され
た方法によって調製されるポリマーUV吸収剤である。
【0056】好適な光硬化可能な組成物、光開始剤、発
色材料、キャリヤー油及びマイクロカプセル層のカプセ
ル封入技法は、米国特許第4,440,846号;第4,772,541
号;及び第5,230,982号において開示されている。後者
の光硬化可能な組成物は非−銀系であるが、富士フィル
ム社に譲渡された米国特許第4,912,011号;第5,091,280
号及び第5,118,590号及びその他の特許に開示されてい
るような、銀ベースの光硬化可能なマイクロカプセル封
入されたシステムも、本発明での使用に好適である。
【0057】本発明の好ましい態様では、マイクロカプ
セルが各々赤光、緑光及び青光に感光性があるようなフ
ルカラー像形成システムが提供される。少なくとも1種
及び好ましくは3種全てのマイクロカプセルセット中の
光硬化可能な組成物を、カチオン性色素−ホウ酸アニオ
ン複合体、例えば米国特許第4,772,541号に開示されて
いるようなシアニン/ホウ酸塩複合体によって増感する
ことができる。最適な色バランスのためには、各マイク
ロカプセルは、各々およそ450nm、540nm及び650nmで感
光性(ラムダ最大)を有する。このようなシステムは、
直接透過又は反射像形成における可視光源に対して有用
である。このような材料は、カラー写真スライドの接触
プリント又は投影プリントの製造に有用である。これら
は、さらに適当な波長のレーザー、発光ダイオード、液
晶ディスプレイ又はペンシルライト光源を使っている電
子画像システムにおいても有用である。
【0058】カチオン性色素−ホウ酸アニオン複合体
は、400nmより大きい波長を吸収するので、それらは着
色される。低濃度像領域のマイクロカプセル中に存在す
る未反応の色素複合体は、最終写真の背景に望ましくな
い着色を生じることがあり、例えばマイクロカプセルの
混合は、わずかな緑がかった低濃度像領域を与える場合
がある緑になる傾向がある。現像された像に加え低濃度
像領域における望ましくない着色を減少させる方法は、
使われる光開始剤の量を減らすか、シアン、マゼンタ及
びイエローのマイクロカプセルの相対量を調節するか、
又は白色の不透明支持体中の色味補正を提供することを
含む。
【0059】マイクロカプセルで使われる光硬化可能な
組成物は、また、ジスルフィド共開始剤(coinitiator)
を含有することができる。有用なジスルフィド類の例
は、米国特許第5,230,982号に開示されている。そのよ
うなジスルフィド類を随意選択的に使用することによ
り、マイクロカプセルで使われる光開始剤の量を、背景
着色又は残留汚染が0.3濃度単位未満、好ましくは0.25
濃度単位未満になるようなレベルまで減少することがで
きる。
【0060】本発明の光硬化可能な組成物は、コアセル
ベーション、界面重合、油中での1種以上のモノマーの
重合に加え、様々な溶融、分散及び冷却法を含む、常用
の技法を用いる種々の壁形成によりカプセル化すること
ができる。最大感度を達成するために、それらの破壊能
力に関して、内側相の粘度の変化に応答する高品質カプ
セルを提供するようなカプセル封入技法を使用すること
が重要である。ホウ酸塩は酸感受性となる傾向があるの
で、より高いpH(例えば約6を超える)で実施されるカ
プセル封入法がむしろ好ましい。メラミン−ホルムアル
デヒドカプセルは特に有用である。米国特許第4,962,01
0号は、マイクロカプセルがシステム改質剤としてペク
チン及びスルホン化されたポリスチレンの存在下で形成
される本発明において有用な通常のカプセル封入法を開
示している。光減衰を最小にするカプセルサイズを選択
するのがよい。本発明において使用されるカプセルの平
均直径は、典型的には、ほぼ1〜25μmまで変動する。一
般な原則として、カプセルサイズが減少すると、像の解
像は改善される。しかし技術的には、カプセルは、1μm
又はそれ以上から、それが人間の目で認められるように
なりはじめるサイズまで変動することができる。
【0061】無カーボン紙技法で使用される現像剤材料
は本発明において有用である。具体的な例は、酸性クレ
ー、活性クレー、アタパルジャイトなどのようなクレー
鉱物材料;タンニン酸、没食子酸、没食子酸プロピルな
どのような有機酸;フェノール−ホルムアルデヒド樹
脂、フェノール−アセチレン縮合樹脂、少なくとも1つ
のヒドロキシル基を有する有機カルボン酸とホルムアル
デヒドの間の縮合などのような酸ポリマー;芳香族カル
ボン酸の金属塩又はそれらの誘導体、例えばサリチル酸
亜鉛、サリチル酸スズ、2-ヒドロキシナフトエ酸亜鉛、
3,5ジ-tertブチルサリチル酸亜鉛、3,5-ジ-(α-メチル
ベンジル)サリチル酸亜鉛、油溶性金属塩又はフェノー
ル−ホルムアルデヒドノボラック樹脂(例えば米国特許
第3,672,935号及び第3,732,120号を参照のこと)、例え
ば、米国特許第3,732,120号に開示された、亜鉛改質さ
れた油溶性フェノール−ホルムアルデヒド樹脂、炭酸亜
鉛等並びにその他の混合物がある。現像剤材料の粒径
は、像の品質に影響を及ぼす場合がある。ある態様にお
いて、現像剤粒子は、約0.2〜3μmの範囲、好ましくは
約0.5〜1.5μmの範囲で選択される。ポリエチレンオキ
シド、ポリビニルアルコール、ポリアクリルアミド、ア
クリル系ラテックス、ネオプレンエマルジョン、ポリス
チレンエマルジョン及びニトリルエマルジョンなどから
選ばれる一種以上の適当な結合剤が、現像剤及びマイク
ロカプセルと、典型的には約1〜8質量%の量で混合さ
れ、コーティング組成物が調製される。好ましい現像剤
材料は、例えば、Schenectady International樹脂HRJ-4
250溶液のような、マイクロカプセルスラリー溶液に優
れた適合性を提供するものである。
【0062】感光性の記録媒体として使われる自蔵式像
形成集成体は、前述の態様に限られるものではないが、
それらの様々な変更又は修飾が可能である。例えば、自
蔵式像形成集成体のマイクロカプセルの中に、光硬化可
能な樹脂及び重合開始剤をカプセル封入する代わりに、
光硬化可能な樹脂及び重合開始剤を、マイクロカプセル
を構成している材料中に導入することもできる。さら
に、光硬化可能なマイクロカプセルの代わりに、自蔵式
像形成集成体は、光−軟化性マイクロカプセル、例えば
露光されていない状態で十分な強度を持ち、予め定めら
れた波長の光に曝露されると軟化するようなマイクロカ
プセルを含むことができる。この場合、熱−定着による
熱硬化を実行することが望ましい。
【0063】当該像形成層において像を捕らえるために
赤光、緑光及び青光を使う必要はなく、感光性の記録媒
体の特性によって、様々な波長の光を選択することがで
きる。例えば、赤外光、赤光、及び緑光を生じる発光素
子、又は赤外光及び遠赤外光及び赤光を生じる発光素子
を選択することができる。紫外光及び遠紫外光も、発光
素子における有効な色選択の有益な例である。さらに、
発光素子の色数は、赤・緑・青の3色に限られていな
い。1、2色だけを使うか、又は、イエロー、マゼンタ、
シアン及びブラックを使用する典型的なカラープリンタ
の場合のような4色、又はそれ以上の色を選択するか
は、可能性は同等である。さらに、発光素子の選択は、
LED、エレクトロルミネセントランプ(EL)、プラズマ
及びレーザー装置、及びその他の発光素子を含むが、こ
れらに限定されるものではない。
【0064】本発明の集成体の製造を次に例示する。透
明支持体を3種類の別個の材料、セラミックコート第一
積層層、ポリエステル層、及び第二のセラミックコート
第二積層層を積層することによって半製造することがで
きる。これらの3種類の材料を追加のUV吸収下びき層
と一緒に透明支持体に形成することができる。同時に不
透明支持体を、3種類の別個の材料、ポリオレフィン系
材料、ペーパーストック、及びアルミニウムコートされ
たバリアシートの積層体によって半製造することができ
る。これらの3種類の材料を、裏打ち/艶消シートを追
加することにより、不透明支持体に形成することができ
る。
【0065】その後エマルジョン又は像層を、透明支持
体に塗布し、集成体の2つの構成部分の第一構成部分を
形成することができる。このエマルジョン含有構成部分
を、一定の相対湿度に予備調節していてもよい最終積層
体を形成するために、組み立てられた前記不透明支持体
と組み合わせることができる。最終積層体を、切断し、
縁部を封止し、その後包装し、バーコードを付すことが
できる。
【0066】像形成システムが支持体間で効果的に封止
されることを確実にするために、下引き層を、透明支持
体を像形成層と接着するために提供し、接着剤を後部支
持体と像形成層との間に提供する。光学透明度のため
に、下引き層は、典型的には第一支持体と像形成層との
間に配置される。しかし、どの支持体が下引き層を受
け、どの支持体が接着剤を受けるかは、どの支持体が湿
式像形成層組成物により被覆され、そしてどちらが被覆
され乾燥された像形成層共に組み立てられるかの作用で
ある。像形成層組成物で被覆された支持体(これは概し
て前部支持体である)は、下引き層と共に提供され、組
み立てられる支持体は接着剤を受け入れるであろう。本
発明の好ましい態様において、下引き層は、マイクロカ
プセルと反応して結合するヒドロキシ基のような化学基
を有する化合物から形成される。
【0067】本発明の像形成集成体は、像を提供するた
めの好適なカメラ又はその他の露光装置内で露光するこ
とができる。本発明の像形成集成体は、特にビデオカセ
ットレコーダー、カムコーダーなどからの像再現のため
に、コンピューター作製した信号又はビデオ信号により
駆動される液晶アレイ又は発光ダイオードを使う露光に
適している。例えば、現行の技法では、Compact Flash
(登録商標)カードインターフェースを用いるデジタル
カメラから直接印刷し、連続階調と250以上の階「調レ
ベルを伴う、150ppi以上の解像度を提供するような、質
量500g未満でサイズが100,000mm3未満の非常に経済的な
小型プリンターを利用することが可能である。
【0068】選択的に光硬化されたマイクロカプセル封
入された発色剤、加圧又は加熱及び加圧によって形成さ
れた「潜像」を基に、プリントが「現像される」。例え
ば、Iwasakiの米国特許第.5,884,114号に開示された像
形成装置を参照されたい。ここで感光式及び感圧式プリ
ンターは、プリンターハウジングの前部において、感光
性の像形成媒体の供給と排出を提供しする。この装置
は、パーソナルコンピューターのようなその他の装置に
容易に組み込まれるという更なる利点を有する。この特
定の装置において、潜像は、LED-型露光ヘッドが主走査
方向に移動することによって形成される。その後、現像
機構上の上側ニップローラーを、離れた位置から加圧位
置に移動する。光硬化されていないカプセルは圧力によ
り破壊され、フルカラー像がシート上に形成され、熱−
定着(これは本発明においては任意選択である)が、フ
ィルムヒーターにより行われ、像形成された集成体は、
当該装置又はプリンターのハウジングの前部から排出さ
れる。
【0069】典型的な加圧型像形成装置(これはプリン
ターと称することができる)は、容易に分離可能なよう
に、プリンターハウジングの前端に装着された、感光性
の像形成媒体(あるいは記録媒体と称される)を収容す
るため耐光性カートリッジを備えたプリンターハウジン
グを有する。一部の装置において、感光性の像形成媒体
を予熱するためにプレヒーターが使用される。典型的露
光機構は、描画の表面に対し垂直方向の露光と同時にス
キャニングのための露光ヘッド及び一組の上側及び下側
のニップローラーにより圧力現像するための現像機構を
含むことができる。このローラーは、ばねにより圧力下
に維持することができる。現像した感光性の像形成媒体
を熱−定着するための任意選択の定着ヒーターを使用す
ることができる。排出トレーを、プリンターハウジング
の後部に用意することができる。感圧式プリンターは、
プリンターハウジングの前部でシートの供給及び排出の
両方が行われるように設計することができる。
【0070】像形成媒体の処理のための像形成装置は、
例えば、画像情報を基に露光時に像形成媒体上に潜像を
形成するための露光手段、該露光手段により潜像が形成
された感光性像形成媒体に圧力が加えられた時にマイク
ロカプセルから出る色材による潜像を現像するための現
像手段を含む。該現像手段は、互いに向かい合いかつ感
光性の像形成媒体の運搬経路を挟んでいる一組の上側及
び下側のニップローラー、一方のニップローラーを他方
のニップローラーに対して加圧するための加圧手段、一
方のニップローラーが他方のニップローラーに圧力接触
をもたらす加圧位置と、一方のニップローラーが他方の
ニップローラーから離れているような分離位置の間で交
互にスイッチするローラースイッチ手段を備え、そし
て、感光性の像形成媒体を輸送するための運搬経路は、
入口側に感光性の像形成媒体を供給するための供給経
路、記録された感光性像形成媒体を排出するための排出
経路を含むことができる。
【0071】1つの態様において、現像機構は、一組の
上側及び下側のニップローラー、ニップローラーを支持
するためにプリンターハウジングを内部に固定された矩
形の外枠、上側ニップローラーのローラー軸の両端を下
側ニップローラーへ向けて押すための一対の圧縮ばね、
及び上側のニップローラーが下側のニップローラーに圧
力接触をもたらす加圧位置と、これが下側のニップロー
ラーから離れているような分離位置との間で交互にスイ
ッチングするローラースイッチ機構を含むことができ
る。各ばねの加圧力が1470Pa(150kgf)であるならば、上
側のニップローラーが合計力2940Pa(300kgf)で下側ニッ
プローラーを押す。しかし、例えば圧力針のような、加
圧する別の手段を用いることもできる。
【0072】像形成装置のための制御装置は、CPU、ROM
及びRAM、I/Oインターフェイス、及び駆動回路を含むこ
とができ、ここで紙送りのためのステップモーター、ス
イッチ板を駆動するためのソレノイド作動装置、フィル
ムヒーター、ローラーをスイッチするためのモーター、
カートリッジを駆動するためのステップモーター、露光
ヘッドなどが各々駆動回路に接続されている。コネクタ
及びコントロールパネルも制御回路に連結することがで
きる。1つの態様では、外部ホストコンピュータからの
画像データ(RGB画像データ)を、コネクタを介して制
御装置に供給することができる。
【0073】ROMは、プリンターの全ての操作を制御す
るために制御プログラム、入力された画像データから、
露光ヘッドのLEDを点灯する期間及び時機を計算するた
めの制御プログラム、緑光、赤光及び青光への露光と同
期するシート輸送用のステップモーターの制御による自
蔵式の像形成集成体の運搬を制御するための制御プログ
ラム、緑光、赤光及び青光への露光と同期するようにキ
ャリッジを駆動するためのステップモーターを制御する
ことによる露光ヘッドの走査を制御する制御プログラム
などを記憶することができる。制御プログラムを走らせ
るために必要な様々なバッファー及びメモリータイプは
RAMの中にある。コンントロールパネルへの操作者によ
る、プリントされるコピー数、画像の拡大又は縮小比、
像形成集成体の像形成領域のサイズ等の入力を、RAMメ
モリーに記憶することができる。ステップモーターのた
めに駆動条件の計算時に露光を行うことができる。
【0074】ある種の像形成装置では、像の画像データ
が制御装置に送られると、この画像データは、R画像デ
ータ、G画像データ及びB画像データに分解され、RAMの
バッファーに保存される。各LEDの露光加熱を、ケーブ
ルを介した駆動回路によって電気的に駆動することがで
きる。
【0075】本発明を実施するひとつの態様において、
像形成媒体シートは、プリンターに入るシートの束とし
て包装することができる。個々のシートは、シートの束
から取り上げられ、プリンターの「プリント経路」に送
ることができる。しかし、同時に2枚以上のシートが取
られ、プリンターのプリント経路に供給されると、プリ
ンターは紙詰まりを生じ、ユーザーは分解することが必
要となる。この問題を避けるために、包装する直前にシ
ートの静電気を減少又は除去してもよく、またプリンタ
ーフィルムカセット又はトレーの精密蝶番を使用しても
よい。同じく、プリンターへのシート供給をさらに補助
する方法は、像形成媒体に「裏面コート」又は裏打ち層
を追加することである。これは、第二支持体(それは反
対側に接着剤を有する)の底の外側表面上、典型的には
白色支持体層にコートされることが好ましい。この裏面
コート材料は、知覚される審美的価値(例えば書くこと
ができるか印刷できるコーティング)を有するように配
合することができるが、これらの層が互いに接着するこ
とがないような隣接するシート表面と若干の相対差を有
さなければならない。好ましい裏打ち層材料は、シート
のプリンターへの移動を開始する「プリンターのピック
アップローラー」を補助するために、3M社のラベルスト
ック材料上の標準の表面マットコーティングのように、
例えば、150-180シェフィールド単位のシェフィールド
平滑度のような、わずかな粗度を有する。他の市販又は
公知のマットコーティングも使用することができる。一
般に、これらのコーティングは、結合剤及びシリカのよ
うな粗粒又は研磨剤を含有することができる。好ましく
は、第一支持体の前面及び第二支持体の後面は0.4未満
の摩擦係数を持つ。例えば、裏打ち層はポリウレタン
(Zeneca Resins Neorez R9621(商標)水性分散ポリウ
レタン)及び粒径6μmと14μmを有するポリ(ジビニ
ルベンゼン)つや消しビーズを含むことができる。ポリ
ウレタン、ポリエステル、スチレンを含むエチレン系不
飽和モノマーを含有するポリマー及びその誘導体、(メ
タ)アクリル酸及びその誘導体、ジビニルベンゼン、
(メタ)アクリルアミドポリマー、ゼラチンを含む親水
性コロイド、セルロースエステル等を含む多種多様のバ
インダーを、裏打ち層に有効に用いることができた。
【0076】
【実施例】本発明を、下記の限定的でない例により具体
的に説明する。例1 本発明に使用するために次の不透明支持体を、二軸延伸
した不透明シートを写真グレードのセルロース紙の表側
に、そしてアルミニウム金属化複合フィルムを当該セル
ロース紙の裏側に押し出し積層することによって調製し
た。不透明支持体の表側 総厚30μmを有し、順に、ポリエチレンスキン層、約15
%TiO2 を含むTiO2含有層、空隙を有するポリプロピレ
ンコア、及び透明ポリプロピレンの層を有するポリプロ
ピレンの二軸延伸多層シートを、密度0.923g/cm3及び12
g/m2でメルトインデックス4.2を有する低密度ポリエチ
レンの繋ぎ層を用いて、75μm厚の写真グレードセルロ
ース原料紙に押し出し積層して、当該延伸シートを紙ベ
ースに接着させた。
【0077】不透明支持体の裏側 本発明の不透明積層支持体を調製するために、次の金属
化複合フィルムを、密度0.94g/cm3及び12g/m2でメルト
インデックス2.0を有するエチレン−メチルアクリレー
トコポリマー樹脂の繋ぎ層を用いて、75μm厚の写真グ
レードセルロース原料紙の裏面に積層した。複合フィル
ムの金属化側を紙ベースに向けて積層した。
【0078】不透明支持体Aは、厚み約50μmを有し、
当該複合フィルムの一方の面にアルミニウム金属化層、
もう一方の面に処理された透明層を有し、そして空隙を
有する白色コア層を有する、Exxon-Mobile Corporation
製の205MET TWSB(商標)複合フィルムであった。蒸着
されたアルミニウム金属化層とコア層との間に薄い接着
促進層が存在した。このようにして作製した不透明支持
体Aは、総厚約175μm及び前述のASTM F1249の手順に
従って、38℃、相対湿度100%で測定した場合の水蒸気
透過率0.047g/m2/日(約0.003g/100in2/日)を有した。
【0079】不透明支持体Bは、厚み約17.5μmを有
し、当該複合フィルムの一方の面にアルミニウム金属化
層、もう一方の面にシーラント層を有し、そして金属化
アルミニウム層と接触する高エネルギー処理された層及
びポリプロピレンコア層を有する、Exxon-Mobile Corpo
ration製のBicor 70MET-HB(商標)であった。金属色を
低減させるために、この支持体はエチレン−メチルアク
リレートコポリマー樹脂の繋ぎ層を用いて、厚み約35μ
mを有し、空隙を有するコア層とそれぞれ18質量%のTi
O2を含有する2つの層を有するExxon-Mobile Corporati
on製の350 TWL K18(商標)で、前記シーラント層の上
をさらに積層した。このようにして作製した不透明支持
体Bは、総厚約182.5μm及び前述のASTM F1249の手順
に従って、38℃、相対湿度100%で測定した場合の水蒸
気透過率0.063g/m2/日(約0.004g/100in2/日)を有し
た。
【0080】不透明支持体Cは、厚み約35μmを有し、
当該複合フィルムの一方の面にアルミニウム金属化層、
もう一方の面に処理された透明層を有し、そして空隙を
有する白色コア層を有する、Exxon-Mobile Corporation
製の35MU842(商標)複合フィルムであった。蒸着され
たアルミニウム金属化層とコア層との間に薄い接着促進
層が存在した。このようにして作製した不透明支持体C
は、厚み約167.5μm及び前述のASTM F1249の手順に従
って、38℃、相対湿度100%で測定した場合の水蒸気透
過率0.063g/m2/日(約0.004g/100in2/日)を有した。
【0081】例2 この例は、例1に記載したような不透明支持体のセンシ
トメトリーレスポンスに対する、水分バリアの効果を具
体的に説明する。サイカラー社(Cycolor, Inc,)から市
販されている光硬化可能なマイクロカプセルを像形成層
中に含んでいる像形成媒体を、プラスチック製のカート
リッジ内に包装された形で得た。カートリッジ内の媒体
を、相対湿度80%/21℃(70°F)で3日間、予備調節し
た。その後これらの予備調節された媒体にVivtar VPP-1
50(登録商標)Photo Printerを用いてプリントを作製
した。これらのプリントは、新鮮な媒体に対するセンシ
トメトリーレスポンスを提供した。
【0082】次に残っている予備調節した媒体を、カー
トリッジから取り出し、暗室で2群、即ち、I群及びII群
に分けた。I群の個々の媒体の試料を、相対湿度80%の
暗室において、水蒸気透過率約0.47g/m2/日(0.03g/100
in2/日)を有するバリア材料で形成されたバッグ内に個
別に詰めた。このバッグは、実質的に媒体と同じ寸法に
製造し(長さ×幅)、熱により縁を封止した。II群の媒
体を対照として使った。両群の媒体は、相対湿度40%/
21℃(70°F)で暗室に静置し、Vivtar VPP-150(登録
商標)Photo Printerを用いて、所定の時間間隔0、2、
4、7、14、28、35、42及び49日目にプリントを作成し、
センシトメトリーレスポンスに対するより低い湿度の作
用を測定した。I群の媒体は、プリントの直前に、密封
されたバッグから取り出した。両群のプリントの個々の
光学最小色濃度(Dmin)を、それぞれ、シアン色素、マ
ゼンタ色素及びイエローの色素についてのDminを得るた
めに、X-Rite 820TR(商標)デンシトメータを使って測
定した。結果を、図5〜7について示した。
【0083】図5は、様々な時点で測定した、相対湿度4
0%に曝露した、群I及び群II(対照)からの媒体から製
造したプリントについてのイエロー色素におけるDminを
示す。図6は、様々な時点で測定した、相対湿度40%に
曝露した、群I及び群II(対照)からの媒体から製造し
たプリントについてのマゼンタ色素におけるDminを示
す。図7は、様々な時点で測定した、相対湿度40%に曝
露した、群I及び群II(対照)からの媒体から製造した
プリントについてのシアン色素におけるDminを示す。
【0084】これらの実験は、対照(群IIの媒体)のDm
inが、わずか2日後にかなり増加したことを示してい
る。他方、群Iの水分バリアされた媒体は、最大35日間
相対湿度40%に曝した後でも、Dminの変化を示さなかっ
た。この試験結果は、本発明に従いバリア材料で媒体を
積層することが、湿度変化に起因する像形成集成体のセ
ンシトメトリーレスポンスの変動を最小限にすることを
証明している。
【0085】本発明は、その好ましい態様を参照にして
詳細に説明したが、請求項に規定された本発明の範囲か
ら逸脱しない限りは、改造及び変更が可能であることは
明らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、先行技術の像形成システムの断面図で
ある。
【図2】図2は、露光後及びマイクロカプセル破壊後の
図1の先行技術の像形成システムの断面図である。
【図3】図3は、本発明の不透明支持体を有している像
形成システムの断面図である。
【図4】図4は、本発明の不透明支持体の断面図であ
る。
【図5】図5は例2の結果を基にした、イエロー色素に
おける時間の関数として、相対湿度40%及び21℃で本
発明において使用するバリア処理した媒体のDminの変化
を示す。
【図6】図6は、例2の結果を基にした、マゼンタ色素
における時間の関数として、相対湿度40%及び21℃で
本発明において使用するバリア処理した媒体のDminの変
化を示す。
【図7】図7は、例2の結果を基にした、シアン色素に
おける時間の関数として、相対湿度40%及び21℃で本
発明において使用するバリア処理した媒体のDminの変化
を示す。
【符号の説明】
2…第一透明支持体 3…下引き層 4…像形成層 5…光硬化可能なマイクロカプセル 8…接着層 10…第二支持体 19…透明支持体 20…基体 28…接着層 30…白色支持体 32…バリア層 36…透明ポリオレフィン層 46…TiO2充填ポリオレフィン層 48…紙シート 50…繋ぎ層 52…金属化バリアシート52 54…裏打ち層54
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 チャールズ チェスター アンダーソン アメリカ合衆国,ニューヨーク 14526, ペンフィールド,ハリス ロード 1700 Fターム(参考) 2H025 AA04 AA11 AB20 BH04 CC16 DA18 DA21 DA40 FA26

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前部から後部に順に、 厚さ10〜250μmであり、550nmの波長で少なくとも80%
    の光透過率を有する透明第一支持体、 同じ又は隣接する像形成層内の現像剤材料と反応するこ
    とができる色前駆体をカプセル封入している複数の光硬
    化可能なマイクロカプセルを含む少なくとも1つの像形
    成層、及び厚さ10〜250μmであり、0.77g/m2/日未満の
    蒸気透過率を有し、そして80%を超える光反射率を有す
    る不透明第二支持体を含んでなる自蔵式光硬化可能な像
    形成集成体であって、 前記第二支持体が、順に、写真品質を生成するために1
    つ以上の像バックグランド層及び金属バリア層を含んで
    なる自蔵式光硬化可能な像形成集成体。
  2. 【請求項2】 前記金属バリア層が金属箔を含む請求項
    1記載の像形成集成体。
  3. 【請求項3】 前記金属バリア層がプラスチックフィル
    ム上にコートされている請求項1記載の像形成集成体。
JP2001122736A 2000-04-20 2001-04-20 自蔵式光硬化可能な像形成集成体 Pending JP2001350258A (ja)

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