JP2001349175A - シールド掘進機 - Google Patents
シールド掘進機Info
- Publication number
- JP2001349175A JP2001349175A JP2000171360A JP2000171360A JP2001349175A JP 2001349175 A JP2001349175 A JP 2001349175A JP 2000171360 A JP2000171360 A JP 2000171360A JP 2000171360 A JP2000171360 A JP 2000171360A JP 2001349175 A JP2001349175 A JP 2001349175A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shield
- lining
- propulsion
- cylinder device
- shield machine
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】シールド本体をセグメントを介して前進させる
際に、最前列のセグメントの位置が固定されていない場
合でも、シールド本体の方向制御を確実に行い得るシー
ルド掘進機を提供する。 【解決手段】シールド本体1に設けられた推進用シリン
ダ装置2により、トンネル内に構築された覆工3の最前
列のセグメントSを押圧してシールド本体1を前進させ
るシールド掘進機であって、覆工3の内部に配置される
筒状の枠体11と、この枠体11の内周に沿って所定間
隔おきに複数個設けられたプッシュロッド12と、これ
ら各プッシュロッド12をトンネルの軸心方向に沿って
往復移動させる移動用シリンダ装置14と、枠体11側
に設けられて、プッシュロッドをその軸心周りで揺動さ
せることにより、その後端部に設けられたフック部12
aを覆工3側に形成された凹部4に係脱させる揺動用シ
リンダ装置15とからなる推進力伝達装置17を具備し
たもの。
際に、最前列のセグメントの位置が固定されていない場
合でも、シールド本体の方向制御を確実に行い得るシー
ルド掘進機を提供する。 【解決手段】シールド本体1に設けられた推進用シリン
ダ装置2により、トンネル内に構築された覆工3の最前
列のセグメントSを押圧してシールド本体1を前進させ
るシールド掘進機であって、覆工3の内部に配置される
筒状の枠体11と、この枠体11の内周に沿って所定間
隔おきに複数個設けられたプッシュロッド12と、これ
ら各プッシュロッド12をトンネルの軸心方向に沿って
往復移動させる移動用シリンダ装置14と、枠体11側
に設けられて、プッシュロッドをその軸心周りで揺動さ
せることにより、その後端部に設けられたフック部12
aを覆工3側に形成された凹部4に係脱させる揺動用シ
リンダ装置15とからなる推進力伝達装置17を具備し
たもの。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シールド掘進機に
関するものである。
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、シールド掘進機は、図14に示す
ように、シールド本体51の前部に回転自在に設けられ
たカッタヘッド52によりトンネルが掘削されるととも
に、シールド本体51の前進は、その後部内面に沿って
配置された複数個の推進ジャッキ53により、トンネル
の覆工54を構成する最前列のセグメントSの前端面を
押すことにより行われていた。
ように、シールド本体51の前部に回転自在に設けられ
たカッタヘッド52によりトンネルが掘削されるととも
に、シールド本体51の前進は、その後部内面に沿って
配置された複数個の推進ジャッキ53により、トンネル
の覆工54を構成する最前列のセグメントSの前端面を
押すことにより行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、セグメン
トSの前端面を押すことにより、シールド本体51を前
進させるようにしているが、通常、最前列のセグメント
Sに対応する地山の状態が安定していない場合があり、
また余掘りが行われる場合には、その外周に形成された
余掘り空間部に注入される裏込め材(充填材)が未凝固
の場合があり、したがってセグメントが、反力受けとし
ての機能を十分に発揮できず、シールド本体51の方向
制御を正確に行うことが難しい場合があった。
トSの前端面を押すことにより、シールド本体51を前
進させるようにしているが、通常、最前列のセグメント
Sに対応する地山の状態が安定していない場合があり、
また余掘りが行われる場合には、その外周に形成された
余掘り空間部に注入される裏込め材(充填材)が未凝固
の場合があり、したがってセグメントが、反力受けとし
ての機能を十分に発揮できず、シールド本体51の方向
制御を正確に行うことが難しい場合があった。
【0004】そこで、本発明は、シールド本体をセグメ
ントを介して前進させる際に、最前列のセグメントが、
完全にその位置固定が行われていない場合でも、シール
ド本体の方向制御を、確実に行い得るシールド掘進機を
提供することを目的とする。
ントを介して前進させる際に、最前列のセグメントが、
完全にその位置固定が行われていない場合でも、シール
ド本体の方向制御を、確実に行い得るシールド掘進機を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のシールド掘進機は、シールド本体に設けら
れた推進用シリンダ装置により、トンネル内に構築され
た覆工を押圧してシールド本体を前進させるシールド掘
進機であって、覆工の内部に配置される筒状の枠体と、
この枠体の内周に沿って所定間隔おきに複数個設けられ
た推進用ロッド体と、これら各推進用ロッド体をトンネ
ルの軸心方向に沿って往復移動させる移動用シリンダ装
置と、上記枠体側に設けられて、上記推進用ロッド体を
その軸心周りで揺動させることにより、その一端部に設
けられた係合部を覆工側に形成された被係合部に係脱さ
せる揺動装置とからなる推進力伝達装置を具備したもの
である。
に、本発明のシールド掘進機は、シールド本体に設けら
れた推進用シリンダ装置により、トンネル内に構築され
た覆工を押圧してシールド本体を前進させるシールド掘
進機であって、覆工の内部に配置される筒状の枠体と、
この枠体の内周に沿って所定間隔おきに複数個設けられ
た推進用ロッド体と、これら各推進用ロッド体をトンネ
ルの軸心方向に沿って往復移動させる移動用シリンダ装
置と、上記枠体側に設けられて、上記推進用ロッド体を
その軸心周りで揺動させることにより、その一端部に設
けられた係合部を覆工側に形成された被係合部に係脱さ
せる揺動装置とからなる推進力伝達装置を具備したもの
である。
【0006】上記の構成によると、シールド本体内に配
置される枠体に、既設の覆工側に設けられた被係合部に
係脱自在な係合部を有する推進用ロッド体を配置したの
で、シールド本体を前進させる場合には、既に、固定が
完了している覆工を、前進時の反力受けとするため、シ
ールド本体の方向制御を確実に行うことができる。
置される枠体に、既設の覆工側に設けられた被係合部に
係脱自在な係合部を有する推進用ロッド体を配置したの
で、シールド本体を前進させる場合には、既に、固定が
完了している覆工を、前進時の反力受けとするため、シ
ールド本体の方向制御を確実に行うことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態におけ
るシールド掘進機を、図1〜図13に基づき説明する。
るシールド掘進機を、図1〜図13に基づき説明する。
【0008】このシールド掘進機は、図1および図2に
示すように、シールド本体1に設けられた複数本の推進
用シリンダ装置(推進ジャッキともいう)2により、ト
ンネル内に、多数のセグメントSにより構築された覆工
3の前端部を押圧してシールド本体1を前進させるもの
である。
示すように、シールド本体1に設けられた複数本の推進
用シリンダ装置(推進ジャッキともいう)2により、ト
ンネル内に、多数のセグメントSにより構築された覆工
3の前端部を押圧してシールド本体1を前進させるもの
である。
【0009】そして、このシールド掘進機には、覆工3
の内部に、少なくとも前後方向で移動し得るように配置
される円筒状(覆工と相似形状にされている)の枠体1
1と、この枠体11の上記各推進用シリンダ装置2に対
応する位置、例えば前後端部に設けられたフランジ部1
1aで前後方向で摺動自在に保持されるととももに、円
周に沿って所定間隔おきに設けられた複数個のプッシュ
ロッド(推進用ロッド体の一例)12と、上記枠体11
の内面後部側にそれぞれブラケット13を介して支持さ
れるとともに各プッシュロッド12をトンネルの軸心方
向(前後方向)に沿って往復移動させる複数個の移動用
シリンダ装置(ロッド用ジャッキともいう)14と、上
記枠体11の内面前部側に取り付けられるとともに上記
プッシュロッド12をその軸心周りに揺動(回転)させ
ることにより、その後端部(一端部)に形成されたフッ
ク部(係合部)12aを、覆工3側にすなわち各セグメ
ントSに形成された凹部(被係合部)4に係脱させるた
めの揺動用シリンダ装置(揺動装置の一例)15と、上
記枠体11内面の複数箇所に設けられて枠体11を、覆
工3側に支持させるための支持装置16とからなる推進
力伝達装置17が具備されている。なお、図2に示すよ
うに、上記プッシュロッド12は、例えば内周面(円
周)に沿って60度おきに6箇所に設けられるととも
に、例えば支持装置16は、左右にそれぞれ2箇所づつ
設けられている。
の内部に、少なくとも前後方向で移動し得るように配置
される円筒状(覆工と相似形状にされている)の枠体1
1と、この枠体11の上記各推進用シリンダ装置2に対
応する位置、例えば前後端部に設けられたフランジ部1
1aで前後方向で摺動自在に保持されるととももに、円
周に沿って所定間隔おきに設けられた複数個のプッシュ
ロッド(推進用ロッド体の一例)12と、上記枠体11
の内面後部側にそれぞれブラケット13を介して支持さ
れるとともに各プッシュロッド12をトンネルの軸心方
向(前後方向)に沿って往復移動させる複数個の移動用
シリンダ装置(ロッド用ジャッキともいう)14と、上
記枠体11の内面前部側に取り付けられるとともに上記
プッシュロッド12をその軸心周りに揺動(回転)させ
ることにより、その後端部(一端部)に形成されたフッ
ク部(係合部)12aを、覆工3側にすなわち各セグメ
ントSに形成された凹部(被係合部)4に係脱させるた
めの揺動用シリンダ装置(揺動装置の一例)15と、上
記枠体11内面の複数箇所に設けられて枠体11を、覆
工3側に支持させるための支持装置16とからなる推進
力伝達装置17が具備されている。なお、図2に示すよ
うに、上記プッシュロッド12は、例えば内周面(円
周)に沿って60度おきに6箇所に設けられるととも
に、例えば支持装置16は、左右にそれぞれ2箇所づつ
設けられている。
【0010】また、上記プッシュロッド12と移動用シ
リンダ装置14とは、図3および図4に示すように、プ
ッシュロッド12側に形成された環状溝部12bに回転
可能に係合された係合板18に、移動用シリンダ装置1
4のロッド部14aの先端部が接続されることにより、
互いに連結されている。
リンダ装置14とは、図3および図4に示すように、プ
ッシュロッド12側に形成された環状溝部12bに回転
可能に係合された係合板18に、移動用シリンダ装置1
4のロッド部14aの先端部が接続されることにより、
互いに連結されている。
【0011】したがって、移動用シリンダ装置14のロ
ッド部14aを出退させることにより、係合板18を介
して、プッシュロッド12を枠体11に対して前後方向
で移動させることができる。
ッド部14aを出退させることにより、係合板18を介
して、プッシュロッド12を枠体11に対して前後方向
で移動させることができる。
【0012】また、上記揺動用シリンダ装置15は、プ
ッシュロッド12の移動方向と直交する平面に沿って配
置されるとともに、プッシュロッド12と揺動用シリン
ダ装置15とは、図5に示すように、プッシュロッド1
2側に形成された平行面を有する係合部12cに、前後
方向での移動だけを許す穴部19aが形成された揺動レ
バー19の遊端部に、揺動用シリンダ装置15のロッド
部15aの先端部が接続されることにより、互いに連結
されている。
ッシュロッド12の移動方向と直交する平面に沿って配
置されるとともに、プッシュロッド12と揺動用シリン
ダ装置15とは、図5に示すように、プッシュロッド1
2側に形成された平行面を有する係合部12cに、前後
方向での移動だけを許す穴部19aが形成された揺動レ
バー19の遊端部に、揺動用シリンダ装置15のロッド
部15aの先端部が接続されることにより、互いに連結
されている。
【0013】したがって、図5の実線と仮想線にて示す
ように、上記揺動用シリンダ装置15を作動させてプッ
シュロッド12を90度揺動させることにより、そのフ
ック部12aが凹部4に係合する係合位置と、フック部
12aが凹部4から離脱する離脱位置との間で、択一的
に、フック部12を揺動させることができる。
ように、上記揺動用シリンダ装置15を作動させてプッ
シュロッド12を90度揺動させることにより、そのフ
ック部12aが凹部4に係合する係合位置と、フック部
12aが凹部4から離脱する離脱位置との間で、択一的
に、フック部12を揺動させることができる。
【0014】なお、上記プッシュロッド12側に形成さ
れた係合部12cは、移動用シリンダ装置14により前
後方向で移動される距離よりも長く形成されており、プ
ッシュロッド12の位置に関係なく、プッシュロッド1
2を90度揺動し得るようにされている。
れた係合部12cは、移動用シリンダ装置14により前
後方向で移動される距離よりも長く形成されており、プ
ッシュロッド12の位置に関係なく、プッシュロッド1
2を90度揺動し得るようにされている。
【0015】さらに、上記支持装置16は、図6に示す
ように、枠体11の所定位置に、ブラケット21に設け
られた前後方向の支持軸体22を介して、中間部が揺動
自在に支持された揺動レバー23と、この揺動レバー2
3の一端部に取り付けられて覆工3の内面に当接し得る
支持ローラ24と、上記枠体11の所定位置に設けられ
て上記揺動レバー23の他端部を揺動させることによ
り、一端部の支持ローラ24を枠体11側に形成された
溝状の切欠穴11bから突出させて覆工3の内面を支持
する支持用シリンダ装置25とから構成されている。
ように、枠体11の所定位置に、ブラケット21に設け
られた前後方向の支持軸体22を介して、中間部が揺動
自在に支持された揺動レバー23と、この揺動レバー2
3の一端部に取り付けられて覆工3の内面に当接し得る
支持ローラ24と、上記枠体11の所定位置に設けられ
て上記揺動レバー23の他端部を揺動させることによ
り、一端部の支持ローラ24を枠体11側に形成された
溝状の切欠穴11bから突出させて覆工3の内面を支持
する支持用シリンダ装置25とから構成されている。
【0016】したがって、支持用シリンダ装置25のロ
ッド部25aを突出させて、支持ローラ24を覆工3の
内面に当接させることにより、枠体11は覆工3側に支
持されることになる。この支持ローラ24による枠体1
1の支持は、必要に応じて行われるが、シールド本体1
の前進時には、支持ローラ24による支持は行われてい
ない。この場合、覆工3と枠体11の摺動により行われ
る。口径が大きくなった場合には、例えばそりなどの滑
動部材を覆工3と枠体11との間に挿入して、枠体11
を支持させるようにしてもよい。
ッド部25aを突出させて、支持ローラ24を覆工3の
内面に当接させることにより、枠体11は覆工3側に支
持されることになる。この支持ローラ24による枠体1
1の支持は、必要に応じて行われるが、シールド本体1
の前進時には、支持ローラ24による支持は行われてい
ない。この場合、覆工3と枠体11の摺動により行われ
る。口径が大きくなった場合には、例えばそりなどの滑
動部材を覆工3と枠体11との間に挿入して、枠体11
を支持させるようにしてもよい。
【0017】なお、プッシュロッド12の後端部に形成
されたフック部12aの形状は、図7に示すように、そ
の後端面は球面状の曲面にされて、荷重の伝達がスムー
スに行われるように考慮されている。また、フック部1
2aの当接面は、覆工3が鋼製の場合は、フランジ面と
してもよい。
されたフック部12aの形状は、図7に示すように、そ
の後端面は球面状の曲面にされて、荷重の伝達がスムー
スに行われるように考慮されている。また、フック部1
2aの当接面は、覆工3が鋼製の場合は、フランジ面と
してもよい。
【0018】次に、上記推進力伝達装置17を使用し
て、シールド本体1を前進させる動作について説明す
る。まず、図8に示すように、ある位置での掘削が済
み、最前列のセグメントS1の組立てが完了すると、図
9に示すように、揺動用シリンダ装置15によりプッシ
ュロッド12を90度回転させて、前回の前進動作に使
用した5番目のセグメントS5の凹部4からフック部1
2aを離脱させる。
て、シールド本体1を前進させる動作について説明す
る。まず、図8に示すように、ある位置での掘削が済
み、最前列のセグメントS1の組立てが完了すると、図
9に示すように、揺動用シリンダ装置15によりプッシ
ュロッド12を90度回転させて、前回の前進動作に使
用した5番目のセグメントS5の凹部4からフック部1
2aを離脱させる。
【0019】次に、図10に示すように、移動用シリン
ダ装置14により、プッシュロッド12を前方に押し出
し、最前列のセグメントS1に対応する位置となるよう
にする。
ダ装置14により、プッシュロッド12を前方に押し出
し、最前列のセグメントS1に対応する位置となるよう
にする。
【0020】次に、図11に示すように、再度、揺動用
シリンダ装置15により、プッシロッド12を90度逆
方向に揺動させて、フック部12aを4番目のセグメン
トS4の凹部4に係合させる。
シリンダ装置15により、プッシロッド12を90度逆
方向に揺動させて、フック部12aを4番目のセグメン
トS4の凹部4に係合させる。
【0021】次に、図12に示すように、推進用シリン
ダ装置2のロッド部2aを突出させてプッシュロッド1
2の前端部を押圧するとともに、移動用シリンダ装置1
4のロッド部14aを退入させて、枠体11を最前列の
セグメントS1側まで移動させる。
ダ装置2のロッド部2aを突出させてプッシュロッド1
2の前端部を押圧するとともに、移動用シリンダ装置1
4のロッド部14aを退入させて、枠体11を最前列の
セグメントS1側まで移動させる。
【0022】次に、図13に示すように、推進用シリン
ダ装置2により、プッシュロッド12の前端部を押せ
ば、4番目のセグメントS4を反力受けとして、シール
ド本体1が前進する。
ダ装置2により、プッシュロッド12の前端部を押せ
ば、4番目のセグメントS4を反力受けとして、シール
ド本体1が前進する。
【0023】この後、最前列のセグメントS1の前方
に、新しいセグメントS0を組み立て、必要に応じて、
その外周に裏込め材を注入すればよい。この手順を繰り
返して行うことにより、シールド本体1を、組立てられ
た最前列のセグメントSではなく、既に、固定された後
方のセグメント、すなわち覆工を反力受けとして前進さ
せるため、シールド本体1の前進および方向制御を、精
度良く行うことができる。
に、新しいセグメントS0を組み立て、必要に応じて、
その外周に裏込め材を注入すればよい。この手順を繰り
返して行うことにより、シールド本体1を、組立てられ
た最前列のセグメントSではなく、既に、固定された後
方のセグメント、すなわち覆工を反力受けとして前進さ
せるため、シールド本体1の前進および方向制御を、精
度良く行うことができる。
【0024】このように、組立てられた最前列のセグメ
ントではなく、その外周部が既に固まっている後方のセ
グメントを反力受けとするため、シールド本体を安定し
た状態で前進させることができる。
ントではなく、その外周部が既に固まっている後方のセ
グメントを反力受けとするため、シールド本体を安定し
た状態で前進させることができる。
【0025】また、セグメント自体は、余掘りが行われ
た際に、裏込め材が注入されるとともに未凝固の状態で
も、シールド本体の反力を受け得るように、通常、強固
に製作されているが、上述したように、既に、確実に固
定された後方のセグメントを反力受けとするため、それ
程、強固に製作する必要がなくなり、したがってセグメ
ントの製作コストの低減化を図ることができる。
た際に、裏込め材が注入されるとともに未凝固の状態で
も、シールド本体の反力を受け得るように、通常、強固
に製作されているが、上述したように、既に、確実に固
定された後方のセグメントを反力受けとするため、それ
程、強固に製作する必要がなくなり、したがってセグメ
ントの製作コストの低減化を図ることができる。
【0026】ところで、上記実施の形態においては、推
進用ロッド体と移動用シリンダ装置とを別々に配置した
場合を示したが、例えば推進用ロッド体の中に、移動用
シリンダ装置を組み込んだ一体型の推進ロッド部材を使
用することもできる。使用可能空間が狭いシールド掘進
機では、このような一体型の部材を用いる方が好まし
い。
進用ロッド体と移動用シリンダ装置とを別々に配置した
場合を示したが、例えば推進用ロッド体の中に、移動用
シリンダ装置を組み込んだ一体型の推進ロッド部材を使
用することもできる。使用可能空間が狭いシールド掘進
機では、このような一体型の部材を用いる方が好まし
い。
【0027】
【発明の効果】以上のように本発明の構成によると、シ
ールド本体内に配置される枠体に、既設の覆工側に設け
られた被係合部に係脱自在な係合部を有する推進用ロッ
ド体を配置したので、シールド本体を前進させる場合に
は、既に、固定が完了している覆工を、前進時の反力受
けとし得るため、シールド掘進機を安定した状態で前進
させることができる。
ールド本体内に配置される枠体に、既設の覆工側に設け
られた被係合部に係脱自在な係合部を有する推進用ロッ
ド体を配置したので、シールド本体を前進させる場合に
は、既に、固定が完了している覆工を、前進時の反力受
けとし得るため、シールド掘進機を安定した状態で前進
させることができる。
【0028】また、覆工自体は、余掘りが行われた際
に、裏込め材が注入されるとともに未凝固の状態でも、
シールド本体の反力を受け得るように強固に製作されて
いるが、確実に固定された後方のセグメントを反力受け
とするため、それ程、強固に製作する必要がなくなり、
したがってセグメントの製作コストの低減化を図ること
ができる。
に、裏込め材が注入されるとともに未凝固の状態でも、
シールド本体の反力を受け得るように強固に製作されて
いるが、確実に固定された後方のセグメントを反力受け
とするため、それ程、強固に製作する必要がなくなり、
したがってセグメントの製作コストの低減化を図ること
ができる。
【図1】本発明の実施の形態におけるシールド掘進機の
概略構成を示す断面図である。
概略構成を示す断面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】同シールド掘進機の要部側面図である。
【図4】図3のB−B断面図である。
【図5】図1のC−C断面図である。
【図6】同シールド掘進機における支持装置の側面図で
ある。
ある。
【図7】同シールド掘進機におけるプッシュロッドの要
部側面図である。
部側面図である。
【図8】同シールド掘進機の前進動作を説明する要部断
面図である。
面図である。
【図9】同シールド掘進機の前進動作を説明する要部断
面図である。
面図である。
【図10】同シールド掘進機の前進動作を説明する要部
断面図である。
断面図である。
【図11】同シールド掘進機の前進動作を説明する要部
断面図である。
断面図である。
【図12】同シールド掘進機の前進動作を説明する要部
断面図である。
断面図である。
【図13】同シールド掘進機の前進動作を説明する要部
断面図である。
断面図である。
【図14】従来例におけるシールド掘進機の概略構成を
示す断面図である。
示す断面図である。
1 シールド本体 2 推進用シリンダ装置 3 覆工 4 凹部 11 枠体 12 プッシュロッド 12a フック部 14 移動用シリンダ装置 15 揺動用シリンダ装置 16 支持装置 17 推進力伝達装置
Claims (1)
- 【請求項1】シールド本体に設けられた推進用シリンダ
装置により、トンネル内に構築された覆工を押圧してシ
ールド本体を前進させるシールド掘進機であって、 覆工の内部に配置される筒状の枠体と、この枠体の内周
に沿って所定間隔おきに複数個設けられた推進用ロッド
体と、これら各推進用ロッド体をトンネルの軸心方向に
沿って往復移動させる移動用シリンダ装置と、 上記枠体側に設けられて、上記推進用ロッド体をその軸
心周りで揺動させることにより、その一端部に設けられ
た係合部を覆工側に形成された被係合部に係脱させる揺
動装置とからなる推進力伝達装置を具備したことを特徴
とするシールド掘進機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000171360A JP2001349175A (ja) | 2000-06-08 | 2000-06-08 | シールド掘進機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000171360A JP2001349175A (ja) | 2000-06-08 | 2000-06-08 | シールド掘進機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001349175A true JP2001349175A (ja) | 2001-12-21 |
Family
ID=18673924
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000171360A Pending JP2001349175A (ja) | 2000-06-08 | 2000-06-08 | シールド掘進機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001349175A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102704940A (zh) * | 2012-06-29 | 2012-10-03 | 中国铁建重工集团有限公司 | 开敞式全断面隧道岩石掘进机支撑油缸的限位保护装置 |
JP2015105542A (ja) * | 2013-12-02 | 2015-06-08 | 前田建設工業株式会社 | シールド推進方法、及びシールド掘進機 |
CN106194197A (zh) * | 2016-08-31 | 2016-12-07 | 中国铁建重工集团有限公司 | 一种隧道掘进机 |
CN106223970A (zh) * | 2016-08-31 | 2016-12-14 | 中国铁建重工集团有限公司 | 一种隧道掘进机 |
-
2000
- 2000-06-08 JP JP2000171360A patent/JP2001349175A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102704940A (zh) * | 2012-06-29 | 2012-10-03 | 中国铁建重工集团有限公司 | 开敞式全断面隧道岩石掘进机支撑油缸的限位保护装置 |
JP2015105542A (ja) * | 2013-12-02 | 2015-06-08 | 前田建設工業株式会社 | シールド推進方法、及びシールド掘進機 |
CN106194197A (zh) * | 2016-08-31 | 2016-12-07 | 中国铁建重工集团有限公司 | 一种隧道掘进机 |
CN106223970A (zh) * | 2016-08-31 | 2016-12-14 | 中国铁建重工集团有限公司 | 一种隧道掘进机 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6254429B2 (ja) | トンネル掘削装置およびその制御方法 | |
JP2001349175A (ja) | シールド掘進機 | |
JP2008088705A (ja) | シ−ルド工法およびシ−ルド掘進機 | |
KR970007381B1 (ko) | 실드(shield)장치 | |
JP2011021475A (ja) | セグメントの形状保持装置及びこの形状保持装置を用いたセグメントの形状保持方法 | |
JP2009256921A (ja) | シールド掘進機 | |
JP2008248508A (ja) | シールド掘進機の推進装置 | |
JP4515658B2 (ja) | セグメントエレクタ装置 | |
JPH11223085A (ja) | シールド掘削機の推進方法 | |
JP2006097329A (ja) | 分岐シールドの発進方法 | |
JP2008303572A (ja) | トンネル掘削機の推進方法及びこの方法に使用する反力支持装置 | |
JP2001241294A (ja) | トンネル掘進機 | |
JP2002256796A (ja) | シールド掘進機とその予備カッター装置 | |
JP2002332793A (ja) | 同時掘進シールド機 | |
JPH0519436Y2 (ja) | ||
JPH0696947B2 (ja) | シールド掘進機 | |
JPH0781488B2 (ja) | シールドマシンの推進装置 | |
JPH01199000A (ja) | スパイラルセグメント | |
JPH0115755Y2 (ja) | ||
JPS5833197Y2 (ja) | シ−ルドシキシンネルクツサクキノ シセイセイギヨソウチ | |
JP2002054386A (ja) | 拡幅式シールド掘進機 | |
JP2004143815A (ja) | 屈曲式トンネル掘削機 | |
JP5115614B2 (ja) | セグメントの形状保持装置及びこの形状保持装置を用いたセグメントの形状保持方法 | |
JP2007205072A (ja) | トンネル掘削機 | |
JP3896290B2 (ja) | シールド掘進機のカッタ脱着機構 |