JP2001348217A - 略球状または米粒状の活性炭 - Google Patents
略球状または米粒状の活性炭Info
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- JP2001348217A JP2001348217A JP2000168680A JP2000168680A JP2001348217A JP 2001348217 A JP2001348217 A JP 2001348217A JP 2000168680 A JP2000168680 A JP 2000168680A JP 2000168680 A JP2000168680 A JP 2000168680A JP 2001348217 A JP2001348217 A JP 2001348217A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 再資源化が困難とされているフェノール樹脂
の硬化物を使用して高特性の活性炭を提供すること。 【解決手段】 フェノール樹脂成形材料またはフェノー
ル樹脂積層板の製造工程ないし使用工程で発生する廃
材、又は使用後の廃材を原料とし、これを粉砕し、さら
に略球状ないし米粒状に加工した後、炭化及び賦活処理
してなる略球状または米粒状の活性炭の製造方法。
の硬化物を使用して高特性の活性炭を提供すること。 【解決手段】 フェノール樹脂成形材料またはフェノー
ル樹脂積層板の製造工程ないし使用工程で発生する廃
材、又は使用後の廃材を原料とし、これを粉砕し、さら
に略球状ないし米粒状に加工した後、炭化及び賦活処理
してなる略球状または米粒状の活性炭の製造方法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はフェノール樹脂廃材
の再資源化に関するものであり、還元雰囲気下での炭化
時において、残炭率の高いフェノール樹脂系製品群のラ
イフサイクルより発生する廃プラスチックを略球状ない
し米粒状に加工した後、炭化及び賦活処理することによ
り高強度の粒状活性炭を製造するものである。
の再資源化に関するものであり、還元雰囲気下での炭化
時において、残炭率の高いフェノール樹脂系製品群のラ
イフサイクルより発生する廃プラスチックを略球状ない
し米粒状に加工した後、炭化及び賦活処理することによ
り高強度の粒状活性炭を製造するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の球状活性炭または粒状活性炭は、
一般的には活性炭原料を粉末化した後、何らかの結合剤
を混合して、球状または粒状に賦形した後、炭化・賦活
処理して製造されている。たとえば「マルメライザー」
のような負荷荷重の小さい装置での賦形では、粒子の強
度が低く、高い強度の粒子を製造するためには、粒子間
を強力に結合する結合剤を添加するか、高荷重の成形工
程を経なければならず、活性炭としたときの吸着性能が
低下する要因となる。一方、フェノール樹脂の廃材は、
一部のものが微粉砕してフェノール樹脂成形材料の充填
材として再利用されたり、所定粒径に粉砕して研磨材に
使用されているが、大部分は焼却、埋め立て等の廃棄処
理されていた。
一般的には活性炭原料を粉末化した後、何らかの結合剤
を混合して、球状または粒状に賦形した後、炭化・賦活
処理して製造されている。たとえば「マルメライザー」
のような負荷荷重の小さい装置での賦形では、粒子の強
度が低く、高い強度の粒子を製造するためには、粒子間
を強力に結合する結合剤を添加するか、高荷重の成形工
程を経なければならず、活性炭としたときの吸着性能が
低下する要因となる。一方、フェノール樹脂の廃材は、
一部のものが微粉砕してフェノール樹脂成形材料の充填
材として再利用されたり、所定粒径に粉砕して研磨材に
使用されているが、大部分は焼却、埋め立て等の廃棄処
理されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来、再資
源化が困難といわれているフェノール樹脂の再資源化を
はかることを目的とするものであり、高負荷の成形工程
を経て製造された不溶、不融で高強度のフェノール樹脂
成形加工物の廃材を粉砕し、球状ないし米粒状に加工し
た後、炭化及び賦活処理することにより、高強度の活性
炭を提供するものである。
源化が困難といわれているフェノール樹脂の再資源化を
はかることを目的とするものであり、高負荷の成形工程
を経て製造された不溶、不融で高強度のフェノール樹脂
成形加工物の廃材を粉砕し、球状ないし米粒状に加工し
た後、炭化及び賦活処理することにより、高強度の活性
炭を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、フェノール樹
脂成形材料またはフェノール樹脂積層板の製造工程ない
し使用工程で発生する廃材、又は使用後の廃材を原料と
し、これを粉砕し、さらに略球状ないし米粒状に加工し
た後、炭化及び賦活処理してなる略球状または米粒状の
活性炭の製造方法に関するものである。
脂成形材料またはフェノール樹脂積層板の製造工程ない
し使用工程で発生する廃材、又は使用後の廃材を原料と
し、これを粉砕し、さらに略球状ないし米粒状に加工し
た後、炭化及び賦活処理してなる略球状または米粒状の
活性炭の製造方法に関するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】樹脂としては、基本的には炭素を
含有しているものであればすべて使用可能であるが、活
性炭の製造効率を考慮した場合、還元雰囲気下で炭化さ
せる工程において残炭率の高いフェノール樹脂(キシレ
ン等で変性したものも含む)が好ましく、高品位の活性
炭を得ることができる。高強度の成形物としては、たと
えばプレス成形されたフェノール樹脂積層板などがあ
り、また、量的に多く、入手しやすい成形物としては、
射出成形時に排出されるフェノール樹脂の成形加工廃材
などがある。
含有しているものであればすべて使用可能であるが、活
性炭の製造効率を考慮した場合、還元雰囲気下で炭化さ
せる工程において残炭率の高いフェノール樹脂(キシレ
ン等で変性したものも含む)が好ましく、高品位の活性
炭を得ることができる。高強度の成形物としては、たと
えばプレス成形されたフェノール樹脂積層板などがあ
り、また、量的に多く、入手しやすい成形物としては、
射出成形時に排出されるフェノール樹脂の成形加工廃材
などがある。
【0006】これらの成形物の粉砕は、たとえば2軸式
の破砕機等で粗粉砕した後、回転軸に一定間隔で取り付
けられた回転刃と、これとかみ合うように周辺に固定刃
をもつ粉砕機、たとえば日水化工(株)製の「スカッタ
ー」や(株)渡部製鋼所の「プラッキー」などにより約
5mm径程度の大きさに粉砕し、さらにロールグラニュ
レーターで粉砕することにより、0.1〜5mm程度の
粒径のものを効率よく粉砕することが可能である。粉砕
後必要な場合には、たとえば振動式篩分機などで、微粉
や大きすぎる粒径のものを取り除く。
の破砕機等で粗粉砕した後、回転軸に一定間隔で取り付
けられた回転刃と、これとかみ合うように周辺に固定刃
をもつ粉砕機、たとえば日水化工(株)製の「スカッタ
ー」や(株)渡部製鋼所の「プラッキー」などにより約
5mm径程度の大きさに粉砕し、さらにロールグラニュ
レーターで粉砕することにより、0.1〜5mm程度の
粒径のものを効率よく粉砕することが可能である。粉砕
後必要な場合には、たとえば振動式篩分機などで、微粉
や大きすぎる粒径のものを取り除く。
【0007】効率よく表面研磨し、粒子の角をとり略球
状ないし米粒状に加工するためには溝のある砥石をとり
つけた精米機が有効である。もちろん仕上げる粒子の大
きさにより砥石の砥粒の大きさ、砥石の溝の形状、砥石
と壁面との間隙などの調整が必要である。コンピュータ
ー制御付きの装置を使用すれば、粒子を循環し表面研磨
を繰り返す作業を自動的に行うことが可能であり、長時
間処理が容易であり、球状に近い粒状に加工することが
できる。
状ないし米粒状に加工するためには溝のある砥石をとり
つけた精米機が有効である。もちろん仕上げる粒子の大
きさにより砥石の砥粒の大きさ、砥石の溝の形状、砥石
と壁面との間隙などの調整が必要である。コンピュータ
ー制御付きの装置を使用すれば、粒子を循環し表面研磨
を繰り返す作業を自動的に行うことが可能であり、長時
間処理が容易であり、球状に近い粒状に加工することが
できる。
【0008】このように加工して得られた略球状ないし
米粒状の粉砕・研磨物は、通常の炭化及び賦活処理によ
り活性炭に加工することができ、高強度の略球状又は米
粒状の活性炭が得られる。最終的に得られる略球状又は
米粒状の活性炭は、上記記載のフェノール樹脂の硬化物
を粉砕したものを炭化・賦活して得られる。従って活性
炭の粒径はフェノール樹脂の硬化物の粉砕物とほぼ同じ
粒径のものが得られることになる。略球状又は米粒状の
活性炭の粒径は、0.1〜5mmが、水処理や排ガス処
理等に用いるときに処理効率が良く、取扱いやすいので
好ましい。0.1mm未満であると粒子が細かすぎて取
り扱いにくく、処理にも時間がかかる。また、5mmを
越えると、処理効率が低下するようになる。
米粒状の粉砕・研磨物は、通常の炭化及び賦活処理によ
り活性炭に加工することができ、高強度の略球状又は米
粒状の活性炭が得られる。最終的に得られる略球状又は
米粒状の活性炭は、上記記載のフェノール樹脂の硬化物
を粉砕したものを炭化・賦活して得られる。従って活性
炭の粒径はフェノール樹脂の硬化物の粉砕物とほぼ同じ
粒径のものが得られることになる。略球状又は米粒状の
活性炭の粒径は、0.1〜5mmが、水処理や排ガス処
理等に用いるときに処理効率が良く、取扱いやすいので
好ましい。0.1mm未満であると粒子が細かすぎて取
り扱いにくく、処理にも時間がかかる。また、5mmを
越えると、処理効率が低下するようになる。
【0009】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明する。 実施例1 住友ベークライト(株)製フェノール樹脂成形材料を使
用し、射出成形機で自動車用灰皿を成形する際に排出さ
れたスプルー及びランナーを(株)渡部製鋼所製粉砕機
「プラッキー」を使用し、平均粒径5mmになるように
粉砕した。さらに日本グラニュレーター(株)製のロー
ルグラニュレーターで粒径3mm以下になるように粉砕
し、振動式篩分機で目開き3mmの網目を通過し、目開
き2mmの網目で補集した。次に、得られた約2〜3m
mの粒径を有する粒子を(株)チヨダ製精米機(HS―
25IICNC)で研磨し直径約1mmの略球状に加工し
た。そして、この粒子をチッ素気流中で700℃で加熱
して炭化を行い、さらに850℃にて水蒸気を流しなが
ら賦活して略球状活性炭Aを得た。この略球状活性炭の
ヨウ素吸着量は950mg/gであり、市販の粒状活性
炭とほぼ同等の吸着性能であった。
用し、射出成形機で自動車用灰皿を成形する際に排出さ
れたスプルー及びランナーを(株)渡部製鋼所製粉砕機
「プラッキー」を使用し、平均粒径5mmになるように
粉砕した。さらに日本グラニュレーター(株)製のロー
ルグラニュレーターで粒径3mm以下になるように粉砕
し、振動式篩分機で目開き3mmの網目を通過し、目開
き2mmの網目で補集した。次に、得られた約2〜3m
mの粒径を有する粒子を(株)チヨダ製精米機(HS―
25IICNC)で研磨し直径約1mmの略球状に加工し
た。そして、この粒子をチッ素気流中で700℃で加熱
して炭化を行い、さらに850℃にて水蒸気を流しなが
ら賦活して略球状活性炭Aを得た。この略球状活性炭の
ヨウ素吸着量は950mg/gであり、市販の粒状活性
炭とほぼ同等の吸着性能であった。
【0010】比較例1 平均粒径0.1mmのヤシ殻活性炭粉末に50%デキス
トリン溶液を、重量比で活性炭100部に対して8部添
加し、造粒機「マルメライザー」で直径1mmの球状に
賦形し、120℃で乾燥し球状の活性炭Bを得た。これ
らの活性炭A及びBを性能比較すると、活性炭Bの硬さ
は活性炭Aの75%であり、活性炭Bのヨウ素吸着量は
活性炭Aの40%と低い値であった。
トリン溶液を、重量比で活性炭100部に対して8部添
加し、造粒機「マルメライザー」で直径1mmの球状に
賦形し、120℃で乾燥し球状の活性炭Bを得た。これ
らの活性炭A及びBを性能比較すると、活性炭Bの硬さ
は活性炭Aの75%であり、活性炭Bのヨウ素吸着量は
活性炭Aの40%と低い値であった。
【0011】
【発明の効果】本発明は、再資源化が困難とされている
フェノール樹脂の硬化物を、略球状ないし米粒状に加工
し、高残炭率というフェノール樹脂の特性を生かして活
性炭とすることにより、水処理や排ガス処理用として取
扱いやすい粒状活性炭を提供するものであり、環境改善
に役立ち、さらに再資源化を推進するものである。
フェノール樹脂の硬化物を、略球状ないし米粒状に加工
し、高残炭率というフェノール樹脂の特性を生かして活
性炭とすることにより、水処理や排ガス処理用として取
扱いやすい粒状活性炭を提供するものであり、環境改善
に役立ち、さらに再資源化を推進するものである。
Claims (2)
- 【請求項1】 フェノール樹脂成形材料またはフェノー
ル樹脂積層板の製造工程ないし使用工程で発生する廃
材、又は使用後の廃材を原料とし、これを粉砕し、さら
に略球状ないし米粒状に加工した後、炭化及び賦活処理
してなる略球状または米粒状の活性炭の製造方法。 - 【請求項2】 略球状又は米粒状の活性炭の粒径が、
0.1〜5mmである請求項1記載の活性炭の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000168680A JP2001348217A (ja) | 2000-06-06 | 2000-06-06 | 略球状または米粒状の活性炭 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000168680A JP2001348217A (ja) | 2000-06-06 | 2000-06-06 | 略球状または米粒状の活性炭 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001348217A true JP2001348217A (ja) | 2001-12-18 |
Family
ID=18671652
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000168680A Pending JP2001348217A (ja) | 2000-06-06 | 2000-06-06 | 略球状または米粒状の活性炭 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001348217A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012504496A (ja) * | 2008-10-06 | 2012-02-23 | カーボネクスト グループ リミテッド | 炭素質物質を活性化するシステムおよび方法 |
-
2000
- 2000-06-06 JP JP2000168680A patent/JP2001348217A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012504496A (ja) * | 2008-10-06 | 2012-02-23 | カーボネクスト グループ リミテッド | 炭素質物質を活性化するシステムおよび方法 |
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