JP2001347827A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JP2001347827A
JP2001347827A JP2000170127A JP2000170127A JP2001347827A JP 2001347827 A JP2001347827 A JP 2001347827A JP 2000170127 A JP2000170127 A JP 2000170127A JP 2000170127 A JP2000170127 A JP 2000170127A JP 2001347827 A JP2001347827 A JP 2001347827A
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electromagnetic clutch
semiconductor
voltage
coil
control circuit
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Naomi Goto
尚美 後藤
Nobunao Tsuchida
信直 土田
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電磁クラッチがONもしくはOFFする際の異
音、走行ショックが生じないようにしたものである。 【解決手段】 電磁クラッチのコイルへの印加電圧を半
導体で調節可能とし、当該半導体を制御する制御回路を
備え、当該半導体は室内送風機用電動機の送風モータ制
御器内に設置し、当該制御回路は当該送風モータ制御器
を制御する制御装置内に設置することによって、特段の
スペース、装置を要することなく、簡単な配線で、電磁
クラッチの複雑な制御が実現可能としたものである。こ
れにより、快適な車両用空調装置が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用空調装置に
おける動力源からコンプレッサへの動力伝達に用いられ
る電磁クラッチの制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車両用空調装置における動力源か
らコンプレッサへの動力伝達に用いられる電磁クラッチ
の制御は、図9に示すようにリレー1で行っている。コ
ンプレッサ3には電磁クラッチ25が取り付けられてお
り、電磁クラッチ25内のコイルへの通電をONOFFする
ことにより、動力源としてのエンジン4からの動力伝達
をONOFFしている。電磁クラッチ25内のコイルへの通
電ONOFFは、リレー1内のコイルへの通電を制御装置2
がONOFFして行われる。
【0003】制御装置2は、また、室内熱交換器8の温
度を、室内熱交換器温度センサ9で検出し、その温度が
所定値より低下した場合、リレー1内のコイルへの通電
をOFFしてコンプレッサ3を停止させ、所定値より上昇
した場合ONさせて室内熱交換器8の温度を所定温度範囲
に制御している。
【0004】リレー1はON OFF時に作動音がするので、
快適性向上のため通常車室外に配置される。冷凍サイク
ルは図10に示すように構成されている。コンプレッサ
3で圧縮された冷媒は室外送風ファン24により室外熱
交換器23から放熱され、膨張弁22により室内熱交換
器8にて吸熱され、送風ファン7にて冷風が送風され
る。
【0005】制御装置2は、送風モータ制御器5を用い
て送風モータ6を制御し送風ファン7により、外気導入
口29もしくは内気導入口30から通風ダクト10を通
りデフ吹出口14、ベント吹出口15、ヒート吹出口1
6への送風を制御している。
【0006】送風モータ制御器5の外観を図11に示
す。図11(a)は正面図、図11(b)は側面図であり、
モータ制御素子の熱を放散するためのダイキャスト成形
による放熱器18、ケース27、電気回路接続用のコネ
クタ28からなる。放熱器18の断面図を図12に示
す。放熱器18の下側はケース27に覆われ隠れてい
る。放熱器18の下側堀り込み部分にモータ制御素子と
しての送風用トランジスタ19が密着して取り付けられ
ている。送風用トランジスタ19の熱は、放熱器18の
上側フィン部分より、送風ファン7からの送風により放
散される。図9において、図面上左から右へ送風される
ので、フィンを送風と平行にするため、送風モータ制御
器5の外観は図11(b)の側面図になっている。
【0007】図13に電気回路図を示す。送風回路、リ
レー回路以外は省略している。制御装置2の内部にマイ
コン42、D/A変換回路43、比較回路44、リレー駆
動回路50が設けられている。マイコン42は2進数で
表される並列5ビットの出力をD/A変換回路43へ出力
し、D/A変換回路43は5ビットの2進数により32段
階のアナログ電圧を出力する。比較回路44はこのD/A
変換回路43からの電圧に基づき、送風用トランジスタ
19へ所定の電流を出力する。このとき比較回路44
は、D/A変換回路43からの電圧と送風モータ6からの
フィードバック電圧とを比較し、ずれを補正して電流を
出力するように構成されている。マイコン42は、リレ
ー駆動回路50を介して、リレー1内のコイルへの通電
ONOFFを制御している。
【0008】制御装置2は、上記以外に送風温度調節、
吹出口切換、吸込口切換などを各種センサ(外気温検出
センサ31、日射量検出センサ32、内気温検出センサ
33)入力、各種スイッチ(設定温度スイッチ34、吸
込口切換スイッチ35、吹出口切換スイッチ36、ファ
ン切換スイッチ37)入力に基づき出力をマイコン42
にて演算し、各種アクチュエータ(吸込口切換アクチュ
エータ11、送風温度調節アクチュエータ12、吹出口
切換アクチュエータ13)を用いて各種ドア(吸込口切
換ドア26、ミックスドア38、デフドア39、ベント
ドア40)を作動させることにより行っている。
【0009】制御装置2の外観図を図14に示す。ケー
ス47には、上記各種機能を実現するためのマイコン4
2をはじめとする電気電子部品を実装したプリント基板
48が収納されている。プリント基板48には、制御装
置2に関わる上記各種入出力を実現するためのコネクタ
49が接続されている。コネクタ49の接続端子数は上
記のごとく入出力が数多いので数十本になる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の構成では、電磁クラッチがONする際に衝撃音が生
じ、またエンジンはトルク急増となり車両の走行にショ
ックが加わり、結果として快適性が損なわれるという課
題を有していた。電磁クラッチがOFFする際にも、冷媒
の吐出側から吸入側への圧力により、電磁クラッチが逆
回転することにより異音が生じてしまう。
【0011】これらは、近年の自動車の性能向上によ
り、特に電気自動車、ハイブリッド電気自動車、将来の
燃料電池自動車などは、走行駆動源が電動機であるため
に静粛性が高く、加速がスムースであるためにその影響
が大きくなっている。
【0012】その解決策として各種方法が提案されてい
る。特開平11−201196号公報には電磁クラッチ
がONする際、徐々に電流を増加させて衝撃を低減させる
方法が提案されている。具体的電磁クラッチ制御機器の
構成としては抵抗器1個とリレー1個を追加する方法が明
示されている。
【0013】しかしながら、この方法では電流は2段階
に変化するだけなので、衝撃低減効果が少ない。また、
抵抗器としては10W前後の大きい抵抗器が必要とな
る。追加したリレーとともにその設置スペース確保、取
付け作業も必要となる。実際に電磁クラッチ制御機器を
構成し、複雑な制御を実現するには数々の部品類、スペ
ース、取付け作業を要し実現が困難になってしまうとい
う課題がある。
【0014】また、特開平06−159251号公報に
は、エンジンがOFFする際、電磁クラッチONを暫く継続
して電磁クラッチが逆回転するのを防止することが提案
されている。しかしながら、エンジンがONのままで電磁
クラッチのみが OFFする場合には機能しない。
【0015】本発明はこのような従来の課題を解決する
ものであり、異音、走行ショックを生じさせない快適な
車両用空調装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、電磁クラッチのコイルへの印加電圧を半導
体で調節可能とし、当該半導体を制御する制御回路を備
え、当該半導体は室内送風機用電動機の送風モータ制御
器内に設置し、当該制御回路は当該送風モータ制御器を
制御する制御装置内に設置するものである。
【0017】上記構成によって、特段のスペース、装置
を要することなく、簡単な配線で、電磁クラッチの複雑
な制御が実現可能となり、快適な車両用空調装置が得ら
れる。
【0018】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、駆動源
と、動力の伝達を調節する電磁クラッチと、前記電磁ク
ラッチの動力の伝達を印加電圧により調節可能とする前
記電磁クラッチ内に設けられたコイルと、前記駆動源に
より前記電磁クラッチを介して駆動されるコンプレッサ
と、室内送風機と、前記室内送風機用の電動機と、前記
電動機の電流を調節する第1の半導体と、前記第1の半
導体の発熱を放熱する放熱器と、少なくとも前記第1の
半導体と前記放熱器とからなる送風モータ制御器と、前
記送風モータ制御器を制御する制御装置とを少なくとも
備えた車両用空調装置において、前記コイルへの印加電
圧を調節する第2の半導体と、前記第2の半導体を制御
する制御回路とを備え、前記第2の半導体は前記送風モ
ータ制御器内に設置し、前記制御回路は前記制御装置内
に設置するものである。
【0019】そしてこの構成によれば、特段のスペー
ス、装置を要することなく、簡単な配線で電磁クラッチ
の複雑な制御が実現可能となり、例えば電磁クラッチが
ONする際、徐々に電流を増加させて衝撃を低減させるこ
とが可能であり、もって快適な車両用空調装置を実現す
ることができる。
【0020】請求項2に記載の発明は、請求項1におけ
る前記制御回路は、前記コイルへの印加電圧を、前記電
磁クラッチが動力伝達可能な最低電圧に調節するよう
に、前記第2の半導体を制御するもので、電磁クラッチ
が動力伝達に使用する電力を節約することができる。
【0021】請求項3に記載の発明は、請求項1におけ
る前記制御回路は、前記コイルへの印加電圧を徐々に低
下させて、前記電磁クラッチの動力伝達が遮断されるよ
うに、前記第2の半導体を制御するもので、動力伝達が
徐々に低下するため、電磁クラッチがOFFする際の電磁
クラッチ逆回転を防止でき、異音を防止することができ
る。
【0022】請求項4に記載の発明は、請求項1におけ
る前記制御回路は、前記コイルへの印加電圧を、スイッ
チングにより調節するように、前記第2の半導体を制御
するもので、アナログにより調節する場合に比べ半導体
の電力を節約することができる。また、回路構成を簡素
化できる。
【0023】請求項5に記載の発明は、請求項1におけ
る前記制御回路には、前記コイルへの印加電圧を遮断す
る際に発生するサージ電圧を防止するダイオードもしく
はツェナーダイオードが設けるもので、サージ電圧から
前記制御回路、前記第2の半導体を保護することができ
る。
【0024】
【実施例】以下本発明の実施例について図面を参照して
説明する。
【0025】(実施例1)図1において、図9従来の空
調システム図との違いは、動力源としてのエンジン4か
らコンプレッサ3への動力伝達に用いられる電磁クラッ
チ25へは、従来リレー1が接続されているのに対し、
送風モータ制御器5が接続されている点である。また、
従来の制御装置2とリレー1との接続はなくなり、制御
装置2は送風モータ制御器5へ接続されている。。リレ
ー1は使用しないので、リレー1の取付け作業、リレー
1の取付けスペースは不要となる。また、新たな機器類
(リレー、抵抗器など)の追加はないので、結果として
取付け作業、スペースは従来より削減できる。
【0026】図2は本実施例の放熱器18の断面を示し
た図で、放熱器18には送風用トランジスタ19に加
え、クラッチ用トランジスタ20も密着して取り付けら
れている。このクラッチ用トランジスタ20により、電
磁クラッチ25内のコイルへの通電が行われる。従来の
リレーに比べ半導体であるので耐久性が高い。また、リ
レー1のようなONOFF作動音が無いので静粛性、快適性
が向上する。
【0027】送風用トランジスタ19は送風モータ6の
電流最大20A程度を制御必要なのに対し、クラッチ用
トランジスタ20は電磁クラッチ25内のコイルの電流
最大4A程度を制御づれば良いので、電流定格が小さく
形状も小さいトランジスタで良い。よって、送風モータ
制御器5の形状に殆ど影響を与えない。
【0028】図3は本実施例の電気回路図を示した図
で、図13従来の電気回路図との違いは、コンプレッサ
3、クラッチ用トランジスタ20、クラッチ用D/A変換
回路45、クラッチ用比較回路46が追加されている点
である。コンプレッサ3に取り付けられた電磁クラッチ
25内のコイルの一端は電源12Vに接続され、他端は
クラッチ用トランジスタ20のコレクタに接続されてい
る。クラッチ用トランジスタ20のエミッタは、送風用
トランジスタ19のエミッタとともに接地されている。
クラッチ用トランジスタ20のベースにはクラッチ用比
較回路46が接続され、クラッチ用比較回路46から制
御信号が送られている。
【0029】従来の送風モータ6の制御と同様に、マイ
コン42は2進数で表される並列5ビットの出力をクラ
ッチ用D/A変換回路45へ出力し、クラッチ用D/A変換回
路45は5ビットの2進数により32段階のアナログ電
圧を出力する。クラッチ用比較回路46はこのクラッチ
用D/A変換回路45からの電圧に基づき、クラッチ用ト
ランジスタ20へ所定の電流を出力する。このときクラ
ッチ用比較回路46は、クラッチ用D/A変換回路45か
らの電圧と電磁クラッチ25からのフィードバック電圧
(電磁クラッチ25内のコイルとクラッチ用トランジス
タ20のコレクタとの接続部の電圧)とを比較し、ずれ
を補正して電流を出力するように構成されている。
【0030】これにより電磁クラッチ25内のコイルに
は、32段階の電圧(電源12Vを32分割)を選択し
て印加することができるので、複雑な電圧波形を自在に
電磁クラッチ25内のコイルに印加可能となる。
【0031】図4は本実施例のコイル電圧変化を示した
図で、図4(a)は電圧の立ち上がりを徐々に行い、電
磁クラッチ25がONする際の衝撃音、また車両の走行シ
ョックが生じないようにしている。立ち上がり電圧は直
線で示しているが、実際は32段階でステップで上昇す
る。電圧の立ち下がりは、瞬間にOFFしている。図4
(b)は電圧の立ち上がりの別の例で、電磁クラッチの
特性に合わせて各種波形が考えられる。
【0032】マイコン42は共用しているので、別途電
磁クラッチ25専用の制御装置を設けるより、スペー
ス、部品(マイコン42の電源、リセットなど周辺部品
も含め)の削減が可能となる。また、D/A変換回路4
5、クラッチ用比較回路46は電子部品でありスペース
を要しないので制御装置2の形状に殆ど影響を与えな
い。
【0033】制御装置2の入出力は、図13従来の電気
回路図、図3本実施例の電気回路図に示すごとく、リレ
ー1との接続が1本減少、クラッチ用トランジスタ20
のベースへの接続が1本増加、フィードバック電圧のた
めの接続が1本増加し、結果として増加は1本のみであ
る。コネクタ49の接続端子数は数十本であるため、コ
ネクタ49の形状に殆ど影響を与えない。
【0034】制御装置2と送風モータ制御器5との接続
はアース線を共用できるので、別別に回路を構成するよ
り省線化できる。また、制御装置2と送風モータ制御器
5と間の、送風モータ用配線とクラッチ用配線とは、並
行にまとめて配線すれば良いので作業が簡単になる。
【0035】上記回路に限らず、マイコン42の10本
の出力を信号分配器マルチプレクサなどを用いて共用
し、5本にすることも出来る。また、必要に応じてビッ
ト数を増減しても良い。D/A変換回路内臓のマイコンを
用いても良い。各種方法が考えられる。
【0036】尚、送風モータ制御器5の外観は、図11
に示す従来の形状と同じである。また、室内熱交換器8
の温度制御、冷凍サイクル、送風モータ6の制御、送風
温度調節、吹出口切換、吸込口切換なども従来と同じで
ある。
【0037】上記構成において、特段のスペース、装置
を要することなく、簡単な配線で電磁クラッチの複雑な
制御が実現可能となり、もって快適な車両用空調装置を
実現することができる。
【0038】(実施例2)図5は、本発明の第2の実施
例を示すコイル電圧変化図であり、電圧の立ち上がりを
徐々に行い電磁クラッチ25がONした後、電圧を若干さ
げている。この下げた電圧は電磁クラッチ25の作動電
圧の下限であり約10Vである。通常直接印加すると電
源12Vラインは発電機の電圧により14V程度なので、
電流は7割に、電源の電力は7割に、電磁クラッチの電力
は半分に低減できる。電圧の立ち下がりは、瞬間にOFF
している。
【0039】もって、この実施例によれば、電磁クラッ
チが動力伝達に使用する電力を節約することができる。
また、電磁クラッチ25の発熱を低減でき耐久性が向上
する。
【0040】(実施例3)図6は、本発明の第3の実施
例を示すコイル電圧変化図であり、電圧の立ち上がりを
徐々に行い電磁クラッチ25がONした後、電圧を若干さ
げるまでは上記と同様であるが、電磁クラッチ25をOF
Fさせる際に電圧の立ち下がりを徐々に行っている。
【0041】これにより、エンジン4からコンプレッサ
3への動力伝達がすぐには切れず暫く継続する。もっ
て、電磁クラッチがOFFする際の電磁クラッチ逆回転を
防止でき、異音を防止することができる。また、電磁ク
ラッチがOFFする際のサージ電圧を低減できる効果もあ
る。
【0042】尚、コンプレッサ3の吐出側から吸入側へ
の冷媒圧力差に応じて電圧の立ち下がり時間を調節すれ
ばより効果的である。
【0043】(実施例4)図7は、本発明の第4の実施
例を示すコイル電圧変化図であり、スイッチングにより
電圧調節している。図7(a)は図4(a)に、図7(b)は図
5に、図7(c)は図6にそれぞれ作用が対応している。
パルス幅を徐々に太くして電圧の立ち上がりを徐々に行
い、パルス幅を徐々に細くして電圧の立ち下がりを徐々
に行っている。
【0044】また、電磁クラッチ25がONした後、通電
の短時間OFFを繰り返して、印加平均電圧をさげてい
る。スイッチングであるので半導体の電力消費は少な
く、実施例2における電源の電力は、電磁クラッチと同
じく半分に低減できる。回路構成は、フィードバック電
圧を抵抗で分圧してマイコン42のA/Dポートへ、マイ
コン42の出力は1本で、クラッチ用D/A変換回路45、
クラッチ用比較回路46を経由せず、若干の増幅器を経
由して、クラッチ用トランジスタ20のベースへ接続す
れば良い。クラッチ用トランジスタ20に代わりFETを
用いれば増幅器が不要となりより効果的である。
【0045】もって、この実施例によれば、半導体の電
力を節約することができ、また、回路構成を簡素化でき
る。
【0046】(実施例5)図8は、本発明の第5の実施
例を示す電気回路図であり、実施例1の図3との相違点
は、ダイオード21が制御装置2内に設けられ、ダイオ
ード21のアノードが電磁クラッチ25からのフィード
バック電圧(電磁クラッチ25内のコイルとクラッチ用
トランジスタ20のコレクタとの接続部の電圧)ライン
に接続され、ダイオード21のカソードが電源12Vに
接続されている点である。
【0047】電磁クラッチ25内のコイルへの通電を瞬
間にOFFすると、コイルは電流を流し続けようとするの
でクラッチ用トランジスタ20のコレクタにサージ電圧
が発生する。このサージ電圧は電磁波ノイズ#、回路破
損などの原因になる。図8の接続によれば、コイルから
の電流は、電磁クラッチ25からのフィードバック電圧
ラインを経由し、ダイオード21のアノード、ダイオー
ド21のカソードより電源12Vに流れるためサージ電
圧は発生しない。
【0048】ダイオード21は制御装置2内のプリント
基板上に実装するのがスペースが少なく簡単である。ツ
ェナーダイオードの場合上記とは別に、電磁クラッチ2
5からのフィードバック電圧ラインにカソードを、アノ
ードをアースに接続しても良い。
【0049】もって、この実施例によれば、サージ電圧
から制御装置2、クラッチ用トランジスタ20を保護す
ることができる。
【0050】なお、上記エンジン4の代わりに、電動機
を用いても同様の効果を得ることができる。本発明の趣
旨を満たす範囲内で各種方法が可能である。
【0051】
【発明の効果】上記実施例から明らかなように、請求項
1に記載の発明は、駆動源と、動力の伝達を調節する電
磁クラッチと、前記電磁クラッチの動力の伝達を印加電
圧により調節可能とする前記電磁クラッチ内に設けられ
たコイルと、前記駆動源により前記電磁クラッチを介し
て駆動されるコンプレッサと、室内送風機と、前記室内
送風機用の電動機と、前記電動機の電流を調節する第1
の半導体と、前記第1の半導体の発熱を放熱する放熱器
と、少なくとも前記第1の半導体と前記放熱器とからな
る送風モータ制御器と、前記送風モータ制御器を制御す
る制御装置とを少なくとも備えた車両用空調装置におい
て、前記コイルへの印加電圧を調節する第2の半導体
と、前記第2の半導体を制御する制御回路とを備え、前
記第2の半導体は前記送風モータ制御器内に設置し、前
記制御回路は前記制御装置内に設置するもので、この構
成によれば、特段のスペース、装置を要することなく、
簡単な配線で電磁クラッチの複雑な制御が実現可能とな
り、もって快適な車両用空調装置を実現することができ
るという効果を奏する。
【0052】請求項2に記載の発明は、請求項1におけ
る前記制御回路は、前記コイルへの印加電圧を、前記電
磁クラッチが動力伝達可能な最低電圧に調節するよう
に、前記第2の半導体を制御するもので、この構成によ
れば、電磁クラッチが動力伝達に使用する電力を節約す
ることができるという効果を奏する。
【0053】請求項3に記載の発明は、請求項1におけ
る前記制御回路は、前記コイルへの印加電圧を徐々に低
下させて、前記電磁クラッチの動力伝達が遮断されるよ
うに、前記第2の半導体を制御するもので、この構成に
よれば、動力伝達が徐々に低下するため、電磁クラッチ
がOFFする際の電磁クラッチ逆回転を防止でき、異音を
防止することができるという効果を奏する。
【0054】請求項4に記載の発明は、請求項1におけ
る前記制御回路は、前記コイルへの印加電圧を、スイッ
チングにより調節するように、前記第2の半導体を制御
するもので、この構成によれば、アナログにより調節す
る場合に比べ半導体の電力を節約することができ、ま
た、回路構成を簡素化できるという効果を奏する。
【0055】請求項5に記載の発明は、請求項1におけ
る前記制御回路に、前記コイルへの印加電圧を遮断する
際に発生するサージ電圧を防止するダイオードもしくは
ツェナーダイオードを設けるもので、この構成によれ
ば、サージ電圧から前記制御回路、前記第2の半導体を
保護することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す空調システム図
【図2】本発明の第1の実施例を示す送風モータ制御器
の放熱器部分を示す断面図
【図3】本発明の第1の実施例を示す電気回路図
【図4】本発明の第1の実施例を示すコイル電圧変化図
【図5】本発明の第2の実施例を示すコイル電圧変化図
【図6】本発明の第3の実施例を示すコイル電圧変化図
【図7】本発明の第4の実施例を示すコイル電圧変化図
【図8】本発明の第5の実施例を示す電気回路図
【図9】従来の空調システム図
【図10】冷凍サイクル図
【図11】送風モータ制御器の外観図
【図12】従来の送風モータ制御器の放熱器部分を示す
断面図
【図13】従来の電気回路図
【図14】制御装置の外観図
【符号の説明】
2 制御装置 3 コンプレッサ 4 エンジン 5 送風モータ制御器 6 送風モータ 7 送風ファン 18 放熱器 19 送風用トランジスタ 20 クラッチ用トランジスタ 21 ダイオード 25 クラッチ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動源と、動力の伝達を調節する電磁クラ
    ッチと、前記電磁クラッチの動力の伝達を印加電圧によ
    り調節可能とする前記電磁クラッチ内に設けられたコイ
    ルと、前記駆動源により前記電磁クラッチを介して駆動
    されるコンプレッサと、室内送風機と、前記室内送風機
    用の電動機と、前記電動機の電流を調節する第1の半導
    体と、前記第1の半導体の発熱を放熱する放熱器と、少
    なくとも前記第1の半導体と前記放熱器とからなる送風
    モータ制御器と、前記送風モータ制御器を制御する制御
    装置とを少なくとも備えた車両用空調装置において、 前記コイルへの印加電圧を調節する第2の半導体と、前
    記第2の半導体を制御する制御回路とを備え、前記第2
    の半導体は前記送風モータ制御器内に設置し、前記制御
    回路は前記制御装置内に設置したことを特徴とする車両
    用空調装置。
  2. 【請求項2】前記制御回路は、前記コイルへの印加電圧
    を、前記電磁クラッチが動力伝達可能な最低電圧に調節
    するように、前記第2の半導体を制御することを特徴と
    する請求項1記載の車両用空調装置。
  3. 【請求項3】前記制御回路は、前記コイルへの印加電圧
    を徐々に低下させて、前記電磁クラッチの動力伝達が遮
    断されるように、前記第2の半導体を制御することを特
    徴とする請求項1記載の車両用空調装置。
  4. 【請求項4】前記制御回路は、前記コイルへの印加電圧
    を、スイッチングにより調節するように、前記制御回路
    を制御することを特徴とする請求項1記載の車両用空調
    装置。
  5. 【請求項5】前記制御回路には、前記コイルへの印加電
    圧を遮断する際に発生するサージ電圧を防止するダイオ
    ードもしくはツェナーダイオードが設けられていること
    を特徴とする請求項1記載の車両用空調装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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