JP2001347621A - 金属板表面被覆用ポリエステル積層体 - Google Patents

金属板表面被覆用ポリエステル積層体

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JP2001347621A JP2000172909A JP2000172909A JP2001347621A JP 2001347621 A JP2001347621 A JP 2001347621A JP 2000172909 A JP2000172909 A JP 2000172909A JP 2000172909 A JP2000172909 A JP 2000172909A JP 2001347621 A JP2001347621 A JP 2001347621A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】耐レトルト性、耐熱性、耐衝撃性、成形加工
性、フレーバー性に優れ、成形加工によって製造される
飲料用の金属缶に好適な金属板表面被覆用ポリエステル
積層体を提供する。 【解決手段】エチレンテレフタレートを主体とするポリ
エステルよりなる基材層(I)と、エチレンテレフタレ
ートを主体とするポリエステル(A)30〜90重量
%、およびブチレンテレフタレートを主体とし構成単位
として脂環族ダイマー酸および/または芳香族ダイマー
酸成分を3〜8モル%含有する共重合ポリエステル
(B)70〜10重量%とからなるポリエステル組成物
からなる接着層(II)より構成されることを特徴とす
る金属板表面被覆用ポリエステルフィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐レトルト性、耐
熱性、耐衝撃性、成形加工性、フレーバー性に優れ、成
形加工によって製造される飲料用の金属缶に好適な金属
板表面被覆用ポリエステル積層体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、金属缶の内面および外面のコーテ
ィングには、腐食や内容物への金属溶出防止の為、エポ
キシ系、フェノール系等の各種熱硬化性樹脂塗料を塗布
する方法が一般的である。しかしながら、このような熱
硬化性樹脂を塗布する方法は、熱硬化性樹脂塗料の乾燥
に長時間を要し、また絞りしごき缶では多量の水による
水洗工程を必要とするために生産性が低下したり、多量
の有機溶剤の排燃による二酸化炭素排出等の問題があ
る。
【0003】これらの問題を解決する方法として、鋼
板、アルミニウム板、あるいはメッキ処理を施した金属
板に、あらかじめ製造したポリエステルフィルムをラミ
ネートし、その後で成形加工して金属缶を製造する方法
が提案されている。例えば、特定の密度、面配向係数を
有する共重合ポリエステルフィルム(特開昭64−22
530号公報)、特定の結晶性を有する共重合ポリエス
テルフィルム(特開平2−57339号公報)等を金属
缶に貼り合わせる方法が開示されている。しかしなが
ら、これらの方法では単層のポリエステルフィルムを用
いているため、フィルムを構成するポリエステル樹脂の
融点以上の温度で金属板に熱接着した場合、製缶加工時
の衝撃によりフィルム破れ(クラック)が発生する。ま
た、融点以下の温度で熱接着させた場合は、製缶加工時
の衝撃によるクラックの発生は抑えられるが、金属板と
の接着性が不十分でありフィルムの剥離が生じる。
【0004】かかる問題点を解消するために、高融点の
ポリエステルよりなる基材層と低融点のポリエステルよ
りなる接着層の2層からなる複合フィルムを金属板と貼
合わせる方法(特開平2−81630号公報、特開平7
−1693号公報、特開平7−47650号公報、特開
平9−150492号公報)が開示されている。これら
の方法によれば、飲料缶としては耐腐食性については一
応満足できる評価は得られているものの、未だフィルム
の金属基体への密着性の一層の向上、高速製缶に対応で
きる加工性の一層の向上が求められている。更に充填す
る内容物の保存性の一層の向上のために、レトルト殺菌
やその後の経時に耐える耐高温湿熱性の向上やレトルト
殺菌後の耐衝撃性の向上、レトルト殺菌や衝撃を受けた
後での耐食性の向上などが重要な技術課題となってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
の従来技術の問題点を解消し、耐レトルト性、耐熱性、
耐衝撃性、成形加工性、フレーバー性に優れ、成形加工
によって製造される飲料用の金属缶に好適な金属板表面
被覆用ポリエステル積層体を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、エチレンテ
レフタレートを主体とするポリエステルよりなる基材層
(I)と、エチレンテレフタレートを主体とするポリエ
ステル(A)30〜90重量%、およびブチレンテレフ
タレートを主体とし構成単位として脂環族ダイマー酸お
よび/または芳香族ダイマー酸成分を3〜8モル%含有
する共重合ポリエステル(B)70〜10重量%とから
なるポリエステル組成物からなる接着層(II)より構
成されることを特徴とする金属板表面被覆用ポリエステ
ルフィルムによって達成される。
【0007】
【発明の実施の形態】[ポリエステル樹脂]本発明にお
いて基材層に用いられるポリエステル樹脂は、テレフタ
ル酸を主体とするジカルボン酸成分とエチレングリコー
ルを主体とするジオール成分とからなる飽和ポリエステ
ル樹脂であり、耐熱性の点から融点が220℃以上であ
ることが好ましい。融点が220℃以上であると、製缶
工程での印刷焼き付け時の加熱処理にも十分耐えられ、
耐衝撃性にも優れるので好ましい。
【0008】テレフタル酸以外のジカルボン酸成分とし
ては、イソフタル酸、フタル酸、ナフタレンジカルボン
酸等の芳香族ジカルボン酸、アジピン酸、アゼライン
酸、セバシン酸、デカンジカルボン酸等の脂肪族ジカル
ボン酸、シクロヘキサンジカルボン酸の如き脂環族ジカ
ルボン酸が例示できる。また、エチレングリコール以外
のジオール成分としては、プロパンジオール、ブタンジ
オール等の脂肪族ジオール、ネオペンチルグリコール、
シクロヘキサンジメタノール、ポリアルキレングリコー
ル、ビスフェノールAまたはビスフェノールSのジエト
キシ化合物等が例示できる。これらは単独又は二種以上
を使用することができる。
【0009】このうち、好ましいポリエステル樹脂とし
ては、テレフタル酸とエチレングリコールからなるポリ
エチレンテレフタレート樹脂、およびこれに第三成分と
してイソフタル酸を添加した共重合ポリエチレンテレフ
タレート樹脂が好適に用いられ、安価で重合反応も進み
やすいことから好ましい。イソフタル酸を第三成分とし
て用いる場合、その共重合比率は前述の融点範囲を満足
するために15モル%以下とすることが好ましい。
【0010】また、ポリエステル樹脂の極限粘度(以下
IVと記す)が0.6〜1.2dl/gの範囲にあるこ
とが、耐衝撃性に優れた被覆用ポリエステル積層体(フ
ィルム)製膜性が得られるために好ましく、さらに0.
7〜0.8dl/gが特に好ましい。IVが0.6未満
となる場合は、フィルム製膜性が劣り、1.2を超える
場合は製膜時のトルクが上昇し、スクリュー負荷が過大
となる。
【0011】[ポリエステル樹脂(A)]本発明におい
て接着層に用いられるポリエステル樹脂(A)は、テレ
フタル酸とエチレングリコールを主たる構成成分とする
ポリエステル樹脂であり、その融点が220℃以上のも
のであることが好ましい。融点が220℃以上である
と、製缶工程での乾燥、印刷焼き付け時の加熱処理に耐
えることができるので好ましい。
【0012】本発明のポリエステル樹脂(A)は、ホモ
ポリマーであっても良いが目的に応じて共重合成分を用
いることも可能である。使用することのできる化合物と
して具体的には、アジピン酸、シュウ酸、マロン酸、コ
ハク酸、アゼライン酸、セバシン酸、イソフタル酸、ナ
フタレンジカルボン酸、ジフェニルジカルボン酸、シク
ロヘキサンジカルボン酸、ダイマー酸等のジカルボン酸
及び、ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、プロ
ピレングリコール、ヘキサメチレングリコール、シクロ
ヘキサンジメタノール、ポリアルキレングリコール、ビ
スフェノールAまたはビスフェノールSのジエトキシ化
合物等のジオール成分が挙げられる。
【0013】このうち、好ましい共重合成分としては、
イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、ジフェニルカ
ルボン酸等の芳香族ジカルボン酸成分が挙げられ、熱安
定性、フレーバー性に優れるため好適に用いられる。特
に、これらの芳香族ジカルボン酸成分のうちでもイソフ
タル酸が好適に用いられ、安価で重合反応も進みやすい
ことから好ましい。イソフタル酸を用いる場合、その共
重合比率は前述の融点範囲を満足するために15モル%
以下とすることが好ましい。
【0014】[架橋剤]更に本発明のポリエステル樹脂
(A)には、金属板表面被覆用ポリエステル積層体(フ
ィルム)の製膜性向上のために、その製造工程でエステ
ル結合形成性官能基を1分子中に3個または4個有する
多官能化合物(以下多官能化合物と記す)を添加するこ
とがより好ましい。多官能化合物とは、ポリエステル分
子鎖中のカルボキシル基、水酸基と反応してエステル結
合を形成する化合物であり、カルボキシル基、水酸基、
メチルエステル基、エチルエステル基を有する化合物で
ある。このような官能基を3個から4個含有する化合物
を添加することによりポリエステル分子鎖中に架橋構造
が形成され、フィルム製膜性が向上する。
【0015】多官能化合物として具体的には、トリメリ
ット酸、トリメシン酸、ピロメリット酸及びそれらの酸
無水物、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトー
ル等の多官能の酸及びアルコール等を挙げることがで
き、添加量はフィルム製膜性改善効果の点から考えてポ
リマー全量に対して0.1〜2.0モル%であることが
好ましく、0.2〜0.5モル%であることがさらに好
ましい。
【0016】[共重合ポリエステル樹脂(B)]本発明
において接着層に用いられる共重合ポリエステル樹脂
(B)は、テレフタル酸と1,4−ブタンジオールを主
たる構成成分とし、脂環族ダイマー酸および/または芳
香族ダイマー酸を共重合成分として全酸成分に対して3
〜8モル%含有するポリエステル樹脂である。脂環族ダ
イマー酸および/または芳香族ダイマー酸の共重合比率
が3モル%未満であると金属板表面被覆用ポリエステル
積層体(フィルム)が柔軟性に乏しいものとなるため良
好な耐衝撃性や加工性が得られない。一方、8モル%を
超えると耐熱性が不十分となり、フィルム製膜の際に樹
脂が冷却ロールに粘着する等のトラブルが生じやすくな
る。また、脂環族ダイマー酸および/または芳香族ダイ
マー酸成分を含む共重合ポリエステル樹脂(B)は耐加
水分解性に優れており、耐レトルト性に優れた金属板被
覆用ポリエステル積層体が得られる。
【0017】本発明の脂環族ダイマー酸および/または
芳香族ダイマー酸成分を含む共重合ポリエステル樹脂
(B)はその融点が200℃以上220℃以下であるこ
とが好ましく、210℃以上220℃以下であることが
より好ましい。融点がこの範囲にあれば、十分な耐熱性
を有し製膜時のトラブル発生も少なくなり、ポリエステ
ル積層体と金属板の接着性も良好になるので好ましい。
【0018】本発明に用いる共重合ポリエステル樹脂
(B)の共重合成分として用いられる脂環族ダイマー酸
および/または芳香族ダイマー酸は、粘土触媒を用いて
不飽和脂肪酸の低重合体から分離によってトリマー酸、
モノマー酸等の副生成物を除去した後に得られる。この
ような方法により得られるダイマー酸には、(化1)、
(化2)、(化3)、(化4)で表される脂環族ダイマ
ー酸、(化5)で表される芳香族ダイマー酸以外に、
(化6)、(化7)で表される脂肪族ダイマー酸も含ま
れているが、その含有率はダイマー酸全体の50モル%
未満であることが好ましく、30モル%未満であること
がより好ましい。脂肪族ダイマー酸の含有率が50モル
%以上の場合、得られる金属板表面被覆用ポリエステル
積層体の耐加水分解性が低下する。
【0019】
【化1】 (ここで、R1、R2はアルキル基、R3、R4はアル
キレン基であり、R1〜R4の炭素数の合計が24〜3
6の範囲にある。)
【0020】
【化2】 (ここで、R1、R2はアルキル基、R3、R4はアル
キレン基であり、R1〜R4の炭素数の合計が24〜3
6の範囲にある。)
【0021】
【化3】 (ここで、R1、R2はアルキル基、R3、R4はアル
キレン基であり、R1〜R4の炭素数の合計が24〜3
6の範囲にある。)
【0022】
【化4】 (ここで、R1、R2はアルキル基、R3、R4はアル
キレン基であり、R1〜R4の炭素数の合計が24〜3
6の範囲にある。)
【0023】
【化5】 (ここで、R1、R2はアルキル基、R3、R4はアル
キレン基であり、R1〜R4の炭素数の合計が24〜3
6の範囲にある。)
【0024】
【化6】 (ここで、R1、R2はアルキル基、R3、R4はアル
キレン基であり、R1〜R4の炭素数の合計が24〜3
6の範囲にある。)
【0025】
【化7】 (ここで、R1、R2はアルキル基、R3はアルキレン
基であり、R1〜R3の炭素数の合計が24〜36の範
囲にある。)
【0026】好ましい具体例としては、ユニケマ社製の
PRIPOL1008(炭素数36で、芳香族タイプ/
脂環族タイプ/脂肪族タイプ=9/54/37(モル
%)の水添ダイマー酸)、PRIPOL1009(炭素
数36で、芳香族タイプ/脂環族タイプ/脂肪族タイプ
=13/64/23(モル%)の水添ダイマー酸)、P
RIPOL1098(炭素数36で、芳香族タイプ/脂
環族タイプ/脂肪族タイプ=13/64/23(モル
%)の未水添ダイマー酸)、さらにエステル形成性誘導
体としてユニケマ社製のPRIPLAST3008(P
RIPOL1008のジメチルエステル)が挙げられ
る。
【0027】[組成物]本発明の接着層に用いられるポ
リエステル樹脂組成物は、エチレンテレフタレートを主
体としたポリエステル樹脂(A)を30〜90重量%、
好ましくは35〜70重量%、特に好ましくは40〜6
0重量%、およびブチレンテレフタレートを主体とし、
脂環族ダイマー酸および/または芳香族ダイマー酸を構
成成分として含む共重合ポリエステル樹脂(B)が70
〜10重量%、好ましくは65〜30重量%、特に好ま
しくは60〜40重量%からなるポリエステル樹脂組成
物である。ポリエステル樹脂(A)が30重量%未満の
場合は耐熱性とフレーバー性が不十分であり、90重量
%を超える場合は耐衝撃性と接着性が不足する。
【0028】[添加剤]また本発明の接着層に用いられ
るポリエステル樹脂組成物には、必要に応じて他のポリ
マーまたは各種添加剤を添加してもよい。例えば、易滑
性を向上させる無機滑剤及び有機滑剤として、カオリ
ン、クレー、炭酸カルシウム、酸化ケイ素、テレフタル
酸カルシウム、酸化アルミニウム、酸化チタン、硫酸バ
リウム、リン酸カルシウム、フッ化リチウム等の公知の
不活性外部粒子、ポリエステル樹脂よりも高融点の有機
化合物、および架橋ポリマー、さらにアルカリ金属化合
物触媒等のポリマー内部に形成される内部粒子等があ
る。また、その他の添加剤として酸化防止剤、帯電防止
剤、着色剤、耐候剤なとが挙げられる。
【0029】ここで、酸化防止剤は製缶工程での乾燥、
印刷焼き付け等の加熱処理における樹脂組成物の熱劣化
を防止し、耐衝撃性を維持するため添加することが望ま
しい。有用な酸化防止剤としては、ヒンダードフェノー
ル系の有機化合物が好ましく、かかる化合物の具体例と
しては(化8)が例示できる。酸化防止剤の添加量は、
ポリエステル樹脂組成物に対して0.01〜0.5重量
%である。添加量が0.01重量%未満の場合、樹脂組
成物の熱劣化を防止する効果がなく、また0.5重量%
を超える場合、効果は上がらずフィルムの白濁が激しく
なる。酸化防止剤の添加時期は、ポリエステル樹脂組成
物製造工程のいずれの段階でも構わないが、ポリエステ
ル組成物中に均一に分散されるためには、ポリエステル
樹脂(A)及び/またはポリエステル樹脂(B)の重合
工程において添加することが好ましい。
【0030】
【化8】
【0031】[ポリエステル樹脂組成物の粘度]本発明
のポリエステル樹脂組成物は、混合物として測定した極
限粘度(以下IVと記す)が、0.70〜1.2dl/
gの範囲にあることが、優れた耐衝撃性と良好なフィル
ム製膜性が得られるために好ましく、更に0.8〜1.
0dl/gが特に好ましい。IVが0.70未満となる
場合は、フィルム製膜性が劣り、かつ耐衝撃性が劣る。
IVが1.2を超える場合は、樹脂溶融押出機のトルク
が上昇し、スクリューへの負荷が過大となる。
【0032】[ポリエステル樹脂(A)、(B)の粘
度]また、上記混合物が前記範囲のIVを有するために
は、ポリエステル樹脂(A)のIVは0.6〜1.0d
l/g、更に好ましくは0.7〜0.85dl/g、ポ
リエステル樹脂(B)のIVは0.7〜2.0dl/
g、更に好ましくは0.8〜1.2dl/gの範囲とす
ることが好ましい。一方の樹脂のみが極端に高IVであ
れば、混合物としてのバランスが崩れてフィルム製膜性
の悪化につながるためである。
【0033】[製造方法] [ポリエステルの重合方法]本発明で用いるポリエステ
ルは、例えばテレフタル酸、エチレングリコール(また
は1,4−ブタンジオール)及び共重合成分をエステル
化反応させ、次いで得られる反応生成物を重縮合させて
ポリエステルとする方法、あるいはジメチルテレフタレ
ート、エチレングリコール(または1,4−ブタンジオ
ール)及び共重合成分をエステル交換反応させ、次いで
得られる反応生成物を重縮合させてポリエステルとする
方法等を用いて重合することができる。
【0034】[組成物の製造方法]本発明の接着層に使
用するポリエステル樹脂組成物の製造方法としては、従
来公知の任意の方法を採用することができる。例えば、
乾燥したポリエステル樹脂(A)及びポリエステル樹脂
(B)のチップをタンブラー等で混合し、通常の一軸ま
たは二軸押出し機を用いて溶融混合する方法、2種類の
樹脂をチップの状態で混合し、これを後述する溶融押出
機に供給する方法等によって製造することができる。
尚、本発明の範囲内であれば、各々2種類以上のポリエ
ステル樹脂(A)及びポリエステル樹脂(B)を用いて
良いことは言うまでもない。
【0035】[金属板表面被覆用ポリエステル積層体] [金属板への被覆]本発明の金属板表面被覆用ポリエス
テル積層体は、ポリエステル樹脂基材層(I)とポリエ
ステル樹脂組成物接着層(II)とを積層した構造を有
している。かかる積層構造の被覆積層体は、例えば各々
の層を構成するポリエステル樹脂とポリエステル樹脂組
成物を金属板上に直接溶融押出しラミネートする方法、
各々の層を構成するポリエステル樹脂とポリエステル樹
脂組成物を別々に溶融して、共押出し、固化前に積層融
着させた積層フィルムを未延伸または延伸させた状態で
金属板と貼り合わせる方法、または前記各層ポリエステ
ル樹脂を別に溶融、押出してフィルム化し、未延伸また
は延伸させた状態で両者を積層融着させた後に金属板と
貼り合わせる方法等により製造することが出来る。しか
しながら、工程の簡略化が図れることから、金属板上に
被覆積層体を直接溶融押出しラミネートする方法が好ま
しい。
【0036】[被覆層厚み]本発明の金属板被覆用ポリ
エステル積層体は、好ましくは厚みが5〜60μmであ
る。特に10〜50μmであることが好ましい。
【0037】接着層の厚みは金属板の表面粗度によって
異なるが、通常の滑らかな表面の場合には、安定した接
着力を得るために、5μm以上で十分である。特に耐レ
トルト性や防錆性等を重視すると、10μm以上が好ま
しい。従って基材層の厚みTAと接着層の厚みTBとの
比(TA/TB)は0.2〜1.0程度が好ましく、特
に好ましくは0.25〜0.7である。具体的には、例
えば被覆層の厚みが25μmの場合、接着層の厚みを
6.25〜17.5μmとすることが好ましい。
【0038】[金属板]本発明のポリエステル積層体が
被覆される金属板には、一般的に金属缶に使用される公
知の錫メッキ鋼板(ブリキ)、錫なし鋼板(電解クロム
酸処理鋼板)、アルミニウムまたはアルミニウム合金板
などを用いることができる。被覆材との接着性向上のた
めに、極性基やキレート構造を有する有機物処理やリン
酸塩およびクロム酸塩処理を施しても良い。
【0039】[金属缶]本発明のポリエステル積層体を
被覆した金属板は、飲料用の金属缶に用いることができ
る。具体的には、接着ないし溶接により筒状とした缶胴
に蓋と底をつけた3ピース缶、深絞り成形や絞りしごき
成形によって得られる2ピース缶のいずれでも良いが、
本発明のポリエステル積層体から得られるポリエステル
積層体被覆金属板は、延展性や金属と被覆層の接着性が
優れていることから特に2ピース缶に利用することが好
ましい。
【0040】このようにして得られた金属缶は、優れた
接着性、耐熱性、耐衝撃性、成形加工性、フレーバー性
を有するためコーヒー、紅茶、ジュース、ビール等の各
種飲料用の缶として好ましく使用することができる。
【0041】
【実施例】以下、実施例によって本発明を詳細に説明す
る。各物性の測定及び評価は下記の方法に従った。
【0042】(1)融点(Tm) ポリエステル樹脂を結晶化させた後、示差走査熱量計
(パーキン・エルマー社製DSC−7型)により、10
℃/分の昇温速度で測定した。
【0043】(2)極限粘度(IV) ポリエステル樹脂または被覆用ポリエステル積層体をフ
エノール/テトラクロロエタン=60/40の混合溶液
に溶かし、20℃にて測定した。
【0044】(3)押出しラミネート性 基材層、接着層を構成するポリエステル樹脂を別々の押
出し機に供給して溶融し、スリット厚み1mm、幅方向
長さ300mmのT型ダイス内で2層化したポリエステ
ル積層体を、予め予熱したアルミニウム板上に押出した
後急冷することにより、厚さ30〜50μmのポリエス
テル積層体層を有する被覆金属板を生産する。同様にし
て両面被覆金属板を作成した。得られた被覆金属板にお
けるポリエステル積層体層部分の幅方向長さおよび耳部
揺れの有無により評価した。 ◎:幅方向長さ250mm以上、耳部の揺れなし ○:幅方向長さ250mm以上、耳部の揺れややあり △:幅方向長さ250mm以上、耳部の揺れあり ×:幅方向長さ250mm未満
【0045】(4)耐レトルト性 前述の被覆金属板を130℃で30分間レトルト後、9
0℃の水中で2週間放置した前後において被覆用ポリエ
ステル積層体の粘度を測定し、下記式に示した粘度保持
率から評価した。 粘度保持率(%)=(処理後粘度/処理前粘度)×10
0 ◎:粘度保持率70%以上 ○:粘度保持率60%以上、70%未満 △:粘度保持率50%以上、60%未満 ×:粘度保持率50%未満
【0046】(5)成形加工性 前述の被覆金属板を直径150mmの円板状に切り取
り、絞りダイスとポンチを用いて4段階で深絞り加工
し、直径60mm、深さ75mmのツーピース缶を製造
した。加工後の缶の被覆材部分について亀裂や剥離等の
欠陥を観察した。 ○:亀裂や剥離等の欠陥が見られない △:一部に気泡、シワによる剥離が見られる ×:一部に破断による亀裂が見られる
【0047】(6)耐衝撃性(耐熱性) 成形が良好な缶について、220℃、6分間熱処理を行
い室温まで冷却する。次いで胴部に高さ10cmから
0.5kgの鋼球を落とした後、被覆割れによる金属露
出を電流試験により行った。 ◎:0.05mA未満 ○:0.05以上0.1mA未満 △:0.1以上1mA未満 ×:1mA以上
【0048】(7)味特性 成形が良好な缶について、220℃、6分間熱処理を行
い室温まで冷却する。次いでミネラルウオーターを10
缶ずつ充填して密封し、レトルト殺菌後40℃、3ヶ月
保持した。開封後、香り・味の変化を官能検査した。 ○:香り・味の変化はなかった △:香り・味が若干変化しているものが2〜3本あった ×:香り・味の変化が5本以上認められた
【0049】実施例1〜14、比較例1〜8 ポリエステル樹脂(ポリエステル樹脂(A))の製造方
法 ステンレス製オートクレーブに、テレフタル酸ジメチル
エステル及びイソフタル酸ジメチルエステルとエチレン
グリコールをジオール成分が酸成分に対してモル比2.
0となる量を仕込み、次いでエステル交換触媒として酢
酸カルシウムを添加して230℃にてエステル交換反応
を行った。メタノールの留出が完了した後、重合触媒と
して三酸化アンチモンと熱安定剤としてトリメチルリン
酸を加え、280℃減圧下で重縮合反応を行いポリエス
テル樹脂(ポリエステル樹脂(A))を得た。
【0050】ポリエステル樹脂(B)の製造方法 上記のポリステル樹脂(A)の場合と同様の装置を用
い、脂環族ダイマー酸および/または芳香族ダイマー酸
と1,4−ブタンジオールをジオール成分が酸成分に対
してモル比1.4となる量を仕込み、次いでエステル交
換触媒としてチタン原子換算値で35ppmのテトラブ
チルチタネートを添加して210℃にてエステル交換反
応を行った。メタノールの留出が完了した後、先ほどと
同量のテトラブチルチタネートを重合触媒として、24
5℃、減圧下で重縮合反応を行い、ポリエステル樹脂
(B)を得た。
【0051】ポリエステル積層体被覆金属板製造 表1に示すポリエステル樹脂(A)と表2に示すポリエ
ステル樹脂(B)、及び酸化防止剤としてチバガイギ社
製イルガノックス1010を0.2重量%のブレンドよ
りなるポリエステル樹脂組成物が接着層に、表1に示す
ポリエステル樹脂が基材層となるように、それぞれを別
々に乾燥して押出し機に供給して溶融し、スリット厚み
1mm、幅方向長さ300mmのT型ダイス内で2層化
した後、予め予熱したアルミニウム金属板上に押出し急
冷することにより、表3および表4に示すポリエステル
樹脂層厚さ25μmのポリエステル積層体を両面に被覆
した金属板(基材層および接着層の厚みは、それぞれ1
0μm及び15μm)を製造した。こうして得られたポ
リエステル積層体被覆金属板を用いて、前述の評価を実
施した。評価結果を表5、表6に示す。
【0052】
【表1】
【0053】
【表2】
【0054】
【表3】
【0055】
【表4】
【0056】
【表5】
【0057】
【表6】
【0058】
【発明の効果】本発明に係わる金属板被覆用ポリエステ
ル積層体は、金属板との接着性、金属缶への成形加工性
に優れ、かかるポリエステル積層体を被覆したラミネー
ト鋼板からなる金属缶は耐レトルト性、耐衝撃性、味特
性に優れ、コーヒー、紅茶、ジュース、ビール等の各種
飲料用途に使用するのに好適である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09J 167/00 C09J 167/00 Fターム(参考) 4F006 AA35 AB35 BA01 CA07 4F100 AB01C AK42A AK42B AL01B AL05B AT00A BA02 BA03 BA07 BA10A BA10C EH23 EH232 GB23 JJ03 JK10 4J002 CF03X CF06W GF00 GJ01 4J004 AA15 AB03 CA06 CC02 FA04 FA06 4J040 ED041 JA09 LA07 LA08 MA02 MB03 NA06 PA23

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレンテレフタレートを主体とするポ
    リエステル樹脂よりなる基材層(I)と、エチレンテレ
    フタレートを主体とするポリエステル樹脂(A)30〜
    90重量%、およびブチレンテレフタレートを主体とし
    構成単位として脂環族ダイマー酸および/または芳香族
    ダイマー酸成分を3〜8モル%含有する共重合ポリエス
    テル樹脂(B)70〜10重量%とを配合したポリエス
    テル樹脂組成物からなる接着層(II)より構成される
    ことを特徴とする金属板表面被覆用ポリエステル積層
    体。
  2. 【請求項2】 ポリエステル樹脂(A)が、エステル結
    合性官能基を3または4個有する化合物を0.1〜2.
    0モル%含有し、エチレンテレフタレートを主体とする
    ポリエステル樹脂である請求項1に記載の金属板表面被
    覆用ポリエステル積層体。
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