JP2001347542A - 複合木質化粧成形品の製造方法 - Google Patents

複合木質化粧成形品の製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 木質化粧部と透明部の間に段差や隙間のない
すっきりした美しい仕上がりが得られるとともに、製造
コストを削減することができる複合木質化粧成形品の製
造方法を提供する。 【解決手段】 木材をスライスすることにより形成され
た突板4、および透明な材料で構成された透明部材5を
準備し、突板4および透明部材5を金型内に並べてセッ
トし、金型内の突板4の裏面側に、基材6を構成する合
成樹脂を射出して射出成形を行い、突板4および透明部
材5と一体化する。また、表裏方向に貫通する開口9を
形成した突板4を準備し、この突板4を金型内にセット
し、金型内の突板4の裏面側の少なくとも開口9に対応
する部分に、透明部10aを構成する透明な合成樹脂を
射出して射出成形を行い、突板4と一体化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の内装パネ
ルや楽器のパネルなどに用いられる、突板による木質化
粧部と透明部とを平面的に複合して配置した複合木質化
粧成形品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の複合木質化粧成形品は、代表的
には自動車のメータパネルなどとしてに用いられるもの
であり、その木質化粧部が主に化粧機能を担うととも
に、透明部を介して必要な表示を行うなどの機能を果た
す。図7および図8は、その従来の一例を示しており、
この複合木質化粧成形品(以下「木質化粧成形品」とい
う)51は、木質化粧部52と、透明部としての透明パ
ネル53で構成されている。
【0003】木質化粧部52は、木材を薄くスライスし
た突板54と、その裏面に一体成形された合成樹脂から
成る基材55と、突板54の表面に形成されたトップコ
ート塗膜層56などで構成されている。木質化粧部52
には矩形の開口57が表裏方向に貫通して形成され、こ
の開口57には、その外周にわたって段部57aが形成
されている。この木質化粧部52は、突板54と基材5
5を射出成形などで上述した形状に一体成形した後、突
板54の表面にトップコート塗装を施し、トップコート
塗膜層56を形成することによって、作製される。
【0004】一方、透明パネル53は、透明な合成樹脂
やガラスの成形品で構成され、木質化粧部52の開口5
7に対応する寸法と形状を有するように成形されてい
る。透明パネル53は、木質化粧部52の開口57に、
その段部57aに載せられ且つ上面が面一の状態ではめ
込まれ、接着などで固定されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来の木
質化粧成形品51は、木質化粧部52と透明パネル53
をそれぞれ別個に成形した後、両部品52、53を組み
付けることによって、製造される。このため、木質化粧
部52と透明パネル53を成形するためのそれぞれの設
備が必要になるとともに、組付けコストもかかり、製造
コストが増大するという問題がある。また、この組付け
が、木質化粧部52の開口57への透明パネル53のは
め込みによって行われるので、両部品52、53間の隙
間や段差をできるだけ抑制するために、両部品52、5
3を高い寸法精度で形成しなければならないとともに、
この寸法精度には限界があるため、隙間や段差がある程
度、生じることは避けられず、このことがデザイン上の
欠点になる。
【0006】さらに、この木質化粧成形品51では、木
質化粧部52だけにトップコート塗膜層56が形成され
ているため、表面に光沢を有する部分と有しない部分が
混在することになり、デザインの統一が図れないという
不具合もある。この不具合を回避するために、木質化粧
部52に透明パネル53をはめ込んだ後、それらの全体
にわたってトップコート塗装を行うことも考えられる
が、その場合には、両部品52、53間の隙間の部分
で、トップコート塗膜層が割れやすくなるという新たな
問題が生じてしまう。
【0007】本発明は、このような課題を解決するため
になされたものであり、木質化粧部と透明部の間に段差
や隙間のないすっきりした美しい仕上がりが得られると
ともに、製造コストを削減することができる複合木質化
粧成形品の製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明の第1の発明による複合木質化粧成形品の製
造方法は、木材をスライスすることにより形成された突
板、および透明な材料で構成された透明部材を準備し、
突板および透明部材を金型内に並べてセットし、金型内
の突板の裏面側に、基材を構成する合成樹脂を射出して
射出成形を行い、突板および透明部材と一体化すること
を特徴としている。
【0009】この製造方法によれば、突板および透明部
材を金型内に並べてセットし、突板の裏面側に、合成樹
脂を射出して射出成形を行うことによって、複合木質化
粧成形品が製造される。これにより、突板および透明部
材が、表面に平面的に複合して配置されるとともに、突
板および透明部材に合成樹脂が基材として一体化され
る。このように、本発明の製造方法では、突板および透
明部材を基材とともに金型内で一体成形するので、木質
化粧部と透明部を別個に成形後、組付けしていた従来と
異なり、組付け作業を省略でき、その分、製造コストを
削減することができる。
【0010】また、射出成形の際、突板および透明部材
が、射出圧により金型の内面に押し付けられるので、両
者を段差のない面一の状態で容易に成形することができ
る。その結果、突板と透明部材の間に段差のないすっき
りした美しい仕上がりを容易かつ確実に得ることができ
る。
【0011】この場合、突板および透明部材を、それら
の一部が表裏方向に重なり合った状態で、金型内にセッ
トすることが好ましい。
【0012】この構成によれば、突板と透明部材の間に
隙間が生じるのを確実に防止でき、したがって、両者の
間に隙間のないすっきりした美しい仕上がりを得ること
ができる。また、このように隙間の発生が阻止される結
果、突板および透明部材に高い寸法精度は要求されなく
なるので、高精度の成形機などは不要になり、それによ
り、製造コストをさらに削減することができる。
【0013】また、前記目的を達成するため、本発明の
第2の発明による複合木質化粧成形品の製造方法は、木
材をスライスすることにより形成されるとともに、表裏
方向に貫通する所定のサイズおよび形状の開口を形成し
た突板を準備し、この突板を金型内にセットし、金型内
の突板の裏面側の少なくとも開口に対応する部分に、透
明部を構成する透明な合成樹脂を射出して射出成形を行
い、突板と一体化することを特徴としている。
【0014】この製造方法によれば、開口を有する突板
を金型内にセットし、突板の裏面側の少なくとも開口に
対応する部分に、透明な合成樹脂を射出して射出成形を
行うことによって、複合木質化粧成形品が製造される。
これにより、射出された透明な合成樹脂が、突板の開口
に対応する部分に透明部として充填される。このよう
に、本発明の製造方法では、射出された透明な合成樹脂
によって透明部が形成されるため、第1の発明の場合と
異なり、透明部を透明部材としてあらかじめ準備する必
要がまったく無くなり、したがって、製造コストをより
一層、削減することができる。
【0015】また、射出成形の際の射出圧により、透明
部を構成する合成樹脂が、突板の開口に隙間なく入り込
むとともに、突板とともに金型の内面に押し付けられる
ので、突板と透明部の間に隙間および段差のないすっき
りした美しい仕上がりを容易かつ確実に得ることができ
る。
【0016】この場合、金型内の突板の裏面側の、開口
に対応する部分に透明な合成樹脂を、開口以外の部分に
基材を構成する不透明な合成樹脂を、それぞれ射出して
二色射出成形を行うことが好ましい。
【0017】この構成によれば、突板の開口に対応する
部分に透明な合成樹脂による透明部を、開口以外の部分
すなわち突板の裏面側の部分に不透明な合成樹脂による
基材を、二色射出成形により同時に容易に一体成形する
ことができる。また、基材が不透明であることで、透明
部との明確なコントラストを確保することができる。
【0018】これらの場合、射出成形の後、表面の全体
にわたってトップコート塗装を施すことが好ましい。
【0019】この構成では、トップコート塗装により、
複合木質化粧成形品の表面の平滑性が増すことで、より
美しい仕上がりが得られるとともに、表面が保護される
ことで、耐久性を高めることができる。また、突板と透
明部材または透明部に共通してトップコート塗膜層が形
成されることで、表面全体にわたって一様な光沢が得ら
れ、この点においてデザインの統一を図ることができ
る。さらに、突板と透明部材または透明部との間に段差
や隙間がないことで、両者の境界部分でのトップコート
塗膜層の割れを抑制することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
を、図面を参照しながら、詳細に説明する。図1および
図2は、本発明の第1実施形態による複合木質化粧成形
品およびその製造方法を示している。この複合木質化粧
成形品(以下「木質化粧成形品」という)1は、例えば
自動車のメータパネルとして用いられるものであり、図
1に示すように、その表面側には、突板4および透明部
材5が複合して配置されている。また、図2に示すよう
に、突板4の裏面には、基材6が一体成形され、突板4
および透明部材5の表面には、それらの全体にわたっ
て、トップコート塗装によりトップコート塗膜層2が形
成されている。
【0021】突板4は、木質化粧成形品1を化粧するも
のであり、メープルやウォルナットなどの無垢の木材を
厚さ0.2mm程度に薄くスライスすることにより形成
されている。また、突板4には、比較的大きな矩形の開
口7が形成されており、この開口7に透明部材5が配置
されている。
【0022】透明部材5は、背後に設けられるメータ
(図示せず)を見ることができるようにするためのもの
であり、例えば透明な合成樹脂やガラスの成形品で構成
されている。合成樹脂の場合には、射出成形時の熱によ
って基材6と溶融接着し、かつ透明性を有するポリカー
ボネートやポリエチレンテレフタレートなどが用いられ
る。また、透明部材5は、開口7に合致する平面形状を
有するとともに、突板4と基材6の厚さの和に等しい厚
さを有し、全体として直方体のブロック状に形成されて
いる。
【0023】基材6は、木質化粧成形品1に強度および
剛性を付与するものであり、突板4よりもかなり厚く形
成されている。また、基材6は、射出成形に適し、かつ
強度、耐熱性や寸法安定性などに優れた合成樹脂、例え
ば、ABSやポリカーボネートなどで構成されており、
本実施形態では特に、透明部材5との明確なコントラス
トを得るために、不透明な合成樹脂が用いられている。
【0024】トップコート塗膜層2は、透明なポリエス
テル塗料などで構成されており、木質化粧成形品1の表
面を保護するとともに、高級感を与えるべく光沢仕上げ
が施されている。
【0025】次に、上記構成の木質化粧成形品1の製造
方法を、図2を参照しながら説明する。まず、上述した
材質および構成の突板4および透明部材5を準備すると
ともに、同図(a)に示すように、突板4の開口7に透
明部材5をはめ込んだ状態で、所定の形状の金型(図示
せず)内にセットする。次いで、突板4の裏面側に、溶
融した合成樹脂を射出することにより、突板4の裏面お
よび透明部材5の側面に基材6を一体化するとともに、
全体を所定の形状に成形する(同図(b))。次に、突
板4および透明部材5の表面に、塗装機(図示せず)な
どを用いてトップコート塗装を行うことで、トップコー
ト塗膜層2を形成し、木質化粧成形品1の製造を完了す
る(同図(c))。
【0026】以上のように、本実施形態の木質化粧成形
品1の製造方法によれば、突板4および透明部材5を基
材6とともに金型内で一体成形するので、木質化粧部と
透明部を別個に成形後、組付けしていた従来と異なり、
組付け作業を省略でき、その分、製造コストを削減する
ことができる。
【0027】また、射出成形の際、突板4および透明部
材5が、射出圧により金型の内面に押し付けられるの
で、両者4、5を段差のない面一の状態で容易に成形す
ることができる。その結果、突板4と透明部材5の間に
段差のないすっきりした美しい仕上がりを得ることがで
きる。
【0028】さらに、トップコート塗膜層2により、木
質化粧成形品1の表面の平滑性が増すことで、より美し
い仕上がりが得られるとともに、表面が保護されること
で、耐久性を高めることができる。また、突板4および
透明部材5に共通してトップコート塗膜層2が形成され
るので、表面全体にわたって一様な光沢が得られ、この
点においてデザインの統一を図ることができる。
【0029】図3は、上記第1実施形態の変形例を示し
ている。この製造方法は、透明部材5を第1実施形態よ
りも薄い板状に形成するとともに、射出成形を二色成形
で行うことにより、突板4の裏面に不透明な合成樹脂か
ら成る不透明基材部6aを、透明部材5の裏面にポリカ
ーボネートやアクリルなどの透明な合成樹脂から成る透
明基材部6bを、一体成形したものである。したがっ
て、この変形例によれば、第1実施形態による上述した
効果が同様に得られる。これに加えて、透明部材5が配
置される部位の透明性を確保しながら、透明部材5を薄
くすることで材料コストを削減できるとともに、木質化
粧成形品1全体としての一体性を十分に確保することが
できる。
【0030】図4は、第2実施形態による木質化粧成形
品の製造方法を示している。この製造方法は、透明部材
5を、第1実施形態よりも薄く且つ所定サイズだけ大き
なサイズの板状に形成するとともに、突板4の開口7の
周縁部に裏面側から当接するようにして重ね合わせ、接
着などにより接合した状態で(同図(a))、金型内に
セットし、射出成形を行うものである。他の構成は第1
実施形態と同じである。この射出成形により、突板4の
裏面および透明部材5の周縁部の側面および裏面に、基
材6が一体化される(同図(b))。
【0031】したがって、本実施形態によれば、突板4
と透明部材5の間に隙間が生じるのを確実に防止でき、
それにより、両者4、5の間に隙間のないすっきりした
美しい仕上がりを得ることができる。また、このように
隙間の発生が阻止される結果、第1実施形態と比較し、
突板4および透明部材5に高い寸法精度は要求されなく
なるので、高精度の成形機などは不要になる。また、透
明部材5を薄くすることで材料コストを削減できる。以
上によって、製造コストをさらに削減することができ
る。また、透明部材5の周縁部が、一体化された基材6
で支持されるので、木質化粧成形品1全体としての一体
性を十分に確保することができる。
【0032】なお、この木質化粧成形品1では、透明部
材5が突板4に対して奥側に若干、退避した状態になる
ので、本実施形態は、そのようなデザインを積極的に得
たい場合や許容できる場合に、特に適している。また、
トップコート塗装は、同図(c)に示すように、突板4
および透明部材5の表面全体にわたって行ってもよく、
または、図示しないが、突板4だけに行ってもよい。さ
らに、図5に示すように、第1実施形態の変形例と同
様、二色成形により、突板4の裏面に不透明基材部6a
を、透明部材5の裏面の残りの部分に透明基材部6b
を、一体成形してもよい。これにより、透明部材5の部
位の透明性を確保しながら、木質化粧成形品1全体の一
体性をさらに高めることができる。
【0033】図6は、本発明の第3実施形態による木質
化粧成形品の製造方法を示している。この製造方法で
は、まず所定のサイズおよび形状の開口9を有する突板
4を準備し(同図(a))、金型(図示せず)内にセッ
トする。次いで、突板4の裏面側の、開口9に対応する
部分にポリカーボネートやアクリルなどの透明な合成樹
脂を、開口9以外の部分すなわち突板4の裏面側の部分
に不透明な合成樹脂を、それぞれ射出して二色射出成形
を行う。これにより、透明な合成樹脂が、突板4の開口
9に対応する部分に透明部10aとして充填されるとと
もに、不透明な合成樹脂が、突板4の裏面側に基材10
bとして充填され、突板4および透明部10aと一体化
される(同図(b))。次いで、突板4および透明部1
0aの表面に、トップコート塗装を行うことでトップコ
ート塗膜層2を形成し、木質化粧成形品1の製造を完了
する(同図(c))。
【0034】以上のように、本実施形態によれば、射出
された透明な合成樹脂によって透明部10aが形成され
るため、第1および第2実施形態と異なり、透明部を透
明部材5としてあらかじめ準備する必要がまったく無く
なり、したがって、製造コストをより一層、削減するこ
とができる。また、射出成形の際の射出圧により、透明
部10aを構成する合成樹脂が、突板4の開口9に隙間
なく入り込むとともに、突板4とともに金型の内面に押
し付けられるので、突板4と透明部10aの間に隙間お
よび段差のないすっきりした美しい仕上がりを容易かつ
確実に得ることができる。また、基材10bが不透明で
あることで、透明部10aとの明確なコントラストを確
保することができる。なお、基材10bを透明部10a
と同じ透明な合成樹脂で構成することで、その射出成形
を、二色成形によらずに、より単純に行うようにしても
よい。
【0035】なお、本発明は、説明した実施形態に限定
されることなく、種々の態様で実施することができる。
例えば、実施形態では、突板4の裏面に基材6を直接、
一体化しているが、突板4と基材6の間に、補強材など
の適当な材料を付加してもよいことはもちろんである。
また、実施形態は、本発明を自動車のメータパネルに適
用した例であるが、本発明は、これに限らず、メータパ
ネル以外の自動車の内装パネル、あるいは楽器の操作パ
ネルなど、木質化粧部と透明部を複合して配置した任意
の用途の複合木質化粧成形品に、広く適用することがで
きる。その他、細部の構成を、本発明の趣旨の範囲内で
適宜、変更することが可能である。
【0036】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の複合木質
化粧成形品の製造方法によれば、木質化粧部と透明部の
間に段差や隙間のないすっきりした美しい仕上がりが得
られるとともに、製造コストを削減することができるな
どの効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態により製造された複合木質化
粧成形品の斜視図である。
【図2】第1実施形態による複合木質化粧成形品の製造
方法を示す模式断面図である。
【図3】第1実施形態の変形例により製造された複合木
質化粧成形品を示す模式断面図である。
【図4】第2実施形態による複合木質化粧成形品の製造
方法を示す模式断面図である。
【図5】第2実施形態の変形例により製造された複合木
質化粧成形品を示す模式断面図である。
【図6】第3実施形態による複合木質化粧成形品の製造
方法を示す模式断面図である。
【図7】従来の複合木質化粧成形品の製造方法の一例を
示す斜視図である。
【図8】図7の製造方法により製造された複合木質化粧
成形品を示す模式断面図である。
【符号の説明】
1 複合木質化粧成形品 2 トップコート塗膜層 4 突板 5 透明部材 6 基材 9 開口 10a 透明部 10b 基材
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B60K 37/00 B60K 37/00 G A B60R 13/02 B60R 13/02 Z // B29K 105:20 B29K 105:20 711:14 711:14 B29L 7:00 B29L 7:00 9:00 9:00 Fターム(参考) 2B250 AA40 BA03 CA09 HA01 3D023 BB01 BE06 BE31 3D044 BA03 BA11 BA12 BB01 BC04 4F100 AK01B AK01C AK25 AK45 AP00A AR00C AS00D BA02 BA03 BA04 BA10A BA10B BA10D CC00D DC11 EH362 GB08 GB33 HB00 JN01C 4F206 AA13 AA28 AB12 AD05 AD06 AD08 AG02 AG03 AH25 JA07 JB12 JB13 JB20 JB28 JL02 JM04 JN11 JQ81 JW50

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木材をスライスすることにより形成され
    れた突板、および透明な材料で構成された透明部材を準
    備し、 前記突板および前記透明部材を金型内に並べてセット
    し、 当該金型内の前記突板の裏面側に、基材を構成する合成
    樹脂を射出して射出成形を行い、前記突板および前記透
    明部材と一体化することを特徴とする複合木質化粧成形
    品の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記突板および前記透明部材を、それら
    の一部が表裏方向に重なり合った状態で、前記金型内に
    セットすることを特徴とする、請求項1に記載の複合木
    質化粧成形品の製造方法。
  3. 【請求項3】 木材をスライスすることにより形成され
    るとともに、表裏方向に貫通する所定のサイズおよび形
    状の開口を形成した突板を準備し、 この突板を金型内にセットし、 当該金型内の前記突板の裏面側の少なくとも前記開口に
    対応する部分に、透明部を構成する透明な合成樹脂を射
    出して射出成形を行い、前記突板と一体化することを特
    徴とする複合木質化粧成形品の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記金型内の前記突板の裏面側の、前記
    開口に対応する部分に前記透明な合成樹脂を、前記開口
    以外の部分に基材を構成する不透明な合成樹脂を、それ
    ぞれ射出して二色射出成形を行うことを特徴とする、請
    求項3に記載の複合木質化粧成形品の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記射出成形の後、表面の全体にわたっ
    てトップコート塗装を施すことを特徴とする、請求項1
    ないし4のいずれかに記載の複合木質化粧成形品の製造
    方法。
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