JP2001346291A - スピーカー装置 - Google Patents

スピーカー装置

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JP2001346291A
JP2001346291A JP2000167902A JP2000167902A JP2001346291A JP 2001346291 A JP2001346291 A JP 2001346291A JP 2000167902 A JP2000167902 A JP 2000167902A JP 2000167902 A JP2000167902 A JP 2000167902A JP 2001346291 A JP2001346291 A JP 2001346291A
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diaphragm
edge
dome
shaped diaphragm
width
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JP2000167902A
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Yoshio Ohashi
芳雄 大橋
Masaru Uryu
勝 瓜生
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04RLOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
    • H04R9/00Transducers of moving-coil, moving-strip, or moving-wire type
    • H04R9/06Loudspeakers

Abstract

(57)【要約】 【課題】 平坦な連結部の強度を大きくすると共に、ス
ピーカの振動板の中央のドーム状振動板とエッジ状振動
板の質量比を適正に設定することにより、不要振動を除
去し、かつ、高音域まで音響信号の品質が良好なスピー
カ装置を提供する。 【解決手段】 スピーカー装置は、ドーム状振動板32
に対するエッジ状振動板35の質量比が1に近い所定の
範囲に構成した振動板部と、ボイスコイルのボビンまた
は導電性1ターンリングの端面がドーム状振動板32と
エッジ状振動板35とを連結する平坦部34に接着固定
される固定部とを備えたので、振動板31の連結平坦部
34の機械的強度を高めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、各種音響
機器や映像機器などに使用されるスピーカー装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図12に示すように従来のスピーカー装
置は、中央にドーム形状の音響振動板121を有すると
共に、この音響振動板121の辺縁から断面形状の曲率
Rを有するようにまたは直線状のエッジを有するように
振動板が形成される。
【0003】そして、マグネット124上にプレート1
26が設けられ、ポールピース125に対してギャップ
127を有するようにボイスコイル123が形成され、
ボイスコイル123のボビン122が音響振動板121
に固定される。
【0004】これにより、信号入力線128に信号が入
力されると、ボイスコイル123に流れる電流がマグネ
ット124による磁界中に受ける電磁力により、ボイス
コイル123が上下振動するので、これに対応して音響
振動板121が振動する。なお、図12は、導電型スピ
ーカーを例にあげて説明している。
【0005】この振動板を駆動するために、例えば導電
型スピーカーの場合には、図13に示す導電型スピーカ
ー振動板とボイスコイルボビンの接着方法のように、円
筒状で均一な直径のボビン137の周囲にボイスコイル
138が巻回されると共に、そのボビン137の前方端
部が振動板131のドーム状振動板132のドーム振動
板内周縁部分133に接着剤139により接着されてい
る。
【0006】この振動板131は、ドーム状振動板13
2の辺縁から連結平坦部134を介して曲線状断面ある
いは直線状断面を持つエッジ状振動板135の振動板辺
縁136にて図示しないフレーム等に固定されている。
【0007】一方、導電型電磁誘導スピーカーの場合に
は、図14に示す導電型電磁誘導スピーカー振動板とボ
イスコイルボビンの接着方法のように、円筒状で均一な
直径のボビン147の周囲に導電性1ターンリング14
8が固定されると共に、そのボビン147の前方端部が
振動板141のドーム状振動板142のドーム振動板内
周縁部分143に接着剤149により接着されている。
【0008】または、図15に示す導電型電磁誘導スピ
ーカー振動板と導電性1ターンリングの接着方法のよう
に、円筒状で均一な直径の導電性1ターンリング157
の前方端部が振動板151のドーム状振動板152のド
ーム振動板内周縁部分153に接着剤158により接着
されている。
【0009】図12に示したように、導電型スピーカー
および導電型電磁誘導スピーカーは、永久磁石(マグネ
ット124)と磁気ギャップ127を有する磁気回路か
ら構成され、この磁気ギャップ中に図13に示したボイ
スコイル138または図14、図15に示した導電性1
ターンリング148、157が保持される。
【0010】従って、図13において、ボイスコイル1
38に信号電流を供給すれば、振動板131が振動し、
音響エネルギーが出力される。
【0011】あるいは、図14、15において、導電性
1ターンリング148、157に信号電流の誘導電流が
流れれば、振動板141、151が振動し、音響エネル
ギーが出力される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
のスピーカー装置では、ドーム状振動板132、14
2、152とエッジ状振動板135、145、155を
有する振動板131、141、151は、薄い金属、例
えば、アルミニウム、チタニウム等、あるいは、高分子
シート等を一体成型して得られるものであった。このた
め、ドーム状振動板132、142、152と、エッジ
状振動板135、145、155を連結する連結平坦部
134、144、154は、金属シート、高分子シート
等が両方向に引っ張られるため、厚さが薄くなってしま
っていた。
【0013】そして、上述した従来の接着方法でボイス
ボビン137、147、あるいは導電性1ターンリング
157を振動板131、141、151に接着し、音響
信号を入力すると、ある周波数では、機械的強度の弱い
連結平坦部134、144、154を節として、ドーム
部とエッジ部が180度位相のずれた振動を生じる。こ
の周波数ではドーム部から生じた音響信号とエッジ部か
ら生じた音響信号が互いに打ち消し合い、音圧のディッ
プを生じるという不都合があった。特に、このディップ
が可聴帯域にある場合には音響信号の品質を低下させる
という不都合があった。
【0014】そこで、本発明は、かかる点に鑑みてなさ
れたものであり、平坦な連結部の強度を大きくすると共
に、スピーカーの振動板の中央のドーム状振動板とエッ
ジ状振動板の質量比を適正に設定することにより、ドー
ム部とエッジ部との180度位相のずれた振動を除去
し、かつ、高音域まで音響信号の品質が良好なスピーカ
ー装置を提供することを課題とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明のスピーカー装置
は、導電型スピーカーおよび導電型電磁誘導スピーカー
の振動板について、中央のドーム状振動板とエッジ状振
動板の質量比が1に近い所定の範囲、例えば、質量比が
0.5から1.5の間になるように成型され、中央のド
ーム状振動板とエッジ状振動板を連結する平坦部分にボ
イスコイルボビンの端面、あるいは導電性1ターンリン
グの端面を接着することにより、平坦部分の機械的強度
を増加させるものである。
【0016】従って本発明によれば、以下の作用をす
る。本発明によるドーム状振動板とエッジ状振動板の振
動板部と、コイルボビンあるいは導電性1ターンリング
と平坦部に接着固定される固定部を有するスピーカー装
置によれば、機械的強度の弱かったドーム状振動板とエ
ッジ状振動板とを連結する平坦部の強度を増加すること
により、ドーム状振動板とエッジ状振動板との180度
位相のずれた振動を除去し、高音域、例えば、50kH
z以上までの高音域の再生を可能とするものである。
【0017】
【発明の実施の形態】本実施の形態のスピーカー装置
は、ドーム状振動板とエッジ状振動板の質量比が1に近
い所定の範囲、例えば、質量比が0.5から1.5の間
になるように成型され、中央のドーム状振動板とエッジ
状振動板を連結する平坦部分にボイスコイルボビンの端
面、あるいは導電性1ターンリングの端面を接着するこ
とで、50kHz以上までの高音域の再生を可能とする
ものである。
【0018】図1に示すように本実施の形態のスピーカ
ー装置は、中央にドーム形状の音響振動板5を有すると
共に、この音響振動板5の辺縁から断面形状の曲率Rを
有するようにまたは直線状のエッジを有するように振動
板が形成される。
【0019】そして、マグネット6上にプレート7が設
けられ、ポールピース1に巻回された励磁用1次コイル
2に対してギャップ8を有するように導電性1ターンリ
ング3が形成され、導電性1ターンリング3のボビン4
が音響振動板5に固定される。なお、音響振動板5の詳
細な構成、およびこれとボビン4との固定部の詳細な構
成は後述する。
【0020】これにより、励磁用1次コイル2に接続さ
れる信号入力線9に信号が入力されると、励磁用1次コ
イル2に流れる電流が変化してマグネット6および励磁
用1次コイル2による磁界が変化することにより、導電
性1ターンリング3に誘導電流が流れ、電磁力により導
電性1ターンリング3が上下振動するので、これに対応
して音響振動板5が振動する。なお、図1は導電型磁気
誘導スピーカーを例にあげて説明している。
【0021】図2に、電磁誘導スピーカーの誘導部の等
価回路を示すように、図1に示した励磁用1次コイル2
に相当する入力インピーダンスZinの1次側の抵抗器
R1およびコイルL1に入力信号に相当する電圧V1が
印加されて電流I1が流れると、図1に示した導電性1
ターンリング3に相当する2次側の抵抗器R2およびコ
イルL2に相互インダクタンスMによる誘導により出力
信号に相当する電流I2が流れる。
【0022】図1に示した振動板を駆動するために、例
えば導電型スピーカーの場合には、図3に示す導電型ス
ピーカー振動板とボイスコイルボビンの接着方法のよう
に、円筒状で均一な直径のボビン37の周囲に図示しな
いボイスコイルが巻回または導電性1ターンリングが固
定されると共に、そのボビン37の前方端部が振動板3
1とドーム状振動板32との連結平坦部34に接着剤3
8により接着されている。
【0023】この振動板31は、ドーム状振動板32の
辺縁から連結平坦部分34を介して曲線状断面あるいは
直線状断面を持つエッジ状振動板35の振動板辺縁36
にて図示しないフレーム等に固定されている。
【0024】図1に示したように、導電型スピーカーお
よび導電型電磁誘導スピーカーは、永久磁石(マグネッ
ト6)と磁気ギャップ8を有する磁気回路から構成さ
れ、この磁気ギャップ中に導電性1ターンリングが保持
される。
【0025】従って、図1において、励磁用1次コイル
2に信号電流を供給して、導電性1ターンリング3に信
号が誘起されれば、音響振動板5が振動し、音響エネル
ギーが出力される。
【0026】従来は、ボイスコイルボビン、導電性1タ
ーンリングを有するボビンは、これらボビンと振動板を
含む振動系を軽くするために非常に軽いシートを用いて
いる。このため、ボビンの端面はドーム状振動板とエッ
ジ状振動板とを連結する連結平坦部の幅よりも狭くなっ
ていた。
【0027】本実施の形態では、図3に示すように、接
着剤38を振動板31の連結平坦部34の幅に合わせて
塗布し、連結平坦部34にボビン37を固定することに
より連結平坦部34の機械的強度を増加させている。
【0028】一方、図4は、導電性1ターンリング47
を振動板41に接着した場合を示したものである。導電
性1ターンリング47はそれ自体の電気抵抗を小さくす
るためにその端面の幅はボビンの場合よりも大きくな
る。この場合、ドーム状振動板42とエッジ状振動板4
5とを連結する連結平坦部44の幅を導電性1ターンリ
ング47の端面の幅と等しくすることにより、さらにこ
の部分の機械的強度を大きくすることができる。
【0029】図5は、本実施の形態によるスピーカーの
振動板の断面を示した図である。中のドーム状振動板5
1とエッジ状振動板53の質量比は0.5から1.5の
値におさまり、それぞれの振動板は平坦な連結平坦部5
2で結合されている。なお、この質量比の範囲は、以下
の図6〜図11の実験値を根拠に定めている。
【0030】図6は、中央ドーム振動板とエッジ振動板
の質量比が1.004、中央ドーム振動板とエッジ振動
板の連結平坦部にボイスコイルボビンを接着した構造の
スピーカーの音圧対周波数特性を示した図である。図6
において、100kHz(−10dB)まで再生可能で
あることが確認できる。なお、このとき、中央ドーム振
動板とエッジ振動板の質量比が1対1のバランスドドー
ムを形成することができるので、最も効率の良い振動か
ら音響出力への変換を行うことができ、これにより、音
圧のディップを除去することができる。
【0031】図7は、中央ドーム振動板とエッジ振動板
の質量比が0.5、中央ドーム振動板とエッジ振動板の
連結平坦部にボイスコイルボビンを接着した構造のスピ
ーカーの音圧対周波数特性を示した図である。図7にお
いて、50kHz(−10dB)まで再生可能であるこ
とが確認できる。なお、このとき、中央ドーム振動板と
エッジ振動板の質量比が1対0.5のバランスドドーム
に近いドームを形成することができるので、効率の良い
振動から音響出力への変換を行うことができ、これによ
り、音圧のディップを除去することができる。
【0032】図8は、中央ドーム振動板とエッジ振動板
の質量比が1.5、中央ドーム振動板とエッジ振動板の
連結平坦部にボイスコイルボビンを接着した構造のスピ
ーカーの音圧対周波数特性を示した図である。図8にお
いて、50kHz(−10dB)まで再生可能であるこ
とが確認できる。なお、このとき、中央ドーム振動板と
エッジ振動板の質量比が1対1.5のバランスドドーム
に近いドームを形成することができるので、効率の良い
振動から音響出力への変換を行うことができ、これによ
り、音圧のディップを除去することができる。
【0033】図9は、中央ドーム振動板とエッジ振動板
の質量比が0.4、中央ドーム振動板とエッジ振動板の
連結平坦部にボイスコイルボビンを接着した構造のスピ
ーカーの音圧対周波数特性を示した図である。図9にお
いて、50kHz(−10dB)まで再生不可能である
ことが確認できる。なお、このとき、中央ドーム振動板
とエッジ振動板の質量比が1対0.4となり、バランス
ドドームを形成することができないので、効率の良い振
動から音響出力への変換を行うことができず、これによ
り、音圧のディップを除去することができない。
【0034】図10は、中央ドーム振動板とエッジ振動
板の質量比が1.6、中央ドーム振動板とエッジ振動板
の連結平坦部にボイスコイルボビンを接着した構造のス
ピーカーの音圧対周波数特性を示した図である。図10
において、50kHz(−10dB)まで再生不可能で
あることが確認できる。なお、このとき、中央ドーム振
動板とエッジ振動板の質量比が1対1.6となり、バラ
ンスドドームを形成することができないので、効率の良
い振動から音響出力への変換を行うことができず、これ
により、音圧のディップを除去することができない。
【0035】図11は、従来のボイスボビンの取付けに
よる特性を示し、中央ドーム振動板とエッジ振動板の質
量比が1.004、中央ドーム振動板とエッジ振動板の
内周縁部分にボイスコイルボビンを接着した構造のスピ
ーカーの音圧対周波数特性を示した図である。図11に
おいて、15kHz付近に大きなディップが生じてい
る。なお、このとき、中央ドーム振動板とエッジ振動板
の質量比が1対1のバランスドドームを形成することが
できるので、50kHzまで再生可能であるが、中央ド
ーム振動板とエッジ振動板の連結平坦部の強度が小さい
ため、15kHz付近に大きなディップが生じてしま
う。
【0036】上述した本実施の形態では、接着剤を用い
て、ドーム状振動板とエッジ状振動板とを連結する連結
平坦部とボイスコイルのボビンまたは導電性1ターンリ
ングの端面とを固定する例を示したが、これに限らず、
超音波溶接を用いて固定しても良い。
【0037】また、上述した本実施の形態では、ドーム
状振動板とエッジ状振動板とを連結する連結平坦部を形
成する例を示したが、これに限らず、平坦部を限りなく
小さくして略V字状に形成しても良い。
【0038】
【発明の効果】この発明のスピーカー装置は、ドーム状
振動板とエッジ状振動板とが連結されて構成されるスピ
ーカー用振動板をボイスコイルを用いて振動させる導電
型のスピーカー装置において、ドーム状振動板に対する
エッジ状振動板の質量比が1に近い所定の範囲に構成し
た振動板部と、ボイスコイルのボビンの端面がドーム状
振動板とエッジ状振動板とを連結する平坦部に接着固定
される固定部とを備えたので、ドーム状振動板とエッジ
状振動板を一体成型することにより、振動板の連結平坦
部の機械的強度を高めることにより、最も効率の良い振
動から音響出力への変換を行うことができ、これによ
り、音圧のディップを除去し、例えば、50kHz以上
の高域まで再生を可能にする導電型のスピーカー装置を
提供することができるという効果を奏する。
【0039】また、この発明のスピーカー装置は、上述
において、質量比の所定の範囲は0.5から1.5であ
るので、ドーム状振動板とエッジ状振動板との180度
位相のずれた振動を除去することができるという効果を
奏する。
【0040】また、この発明のスピーカー装置は、上述
において、ドーム状振動板とエッジ状振動板とを連結す
る平坦部の幅が、固定部において接着固定するボイスコ
イルのボビンの端面の幅とほぼ等しいので、連結平坦部
の幅とボイスコイルのボビンの端面との等しい幅で接着
固定することにより連結平坦部の機械的強度を高めるこ
とができるという効果を奏する。
【0041】また、この発明のスピーカー装置は、上述
において、ドーム状振動板とエッジ状振動板とを連結す
る平坦部の幅が、固定部において接着固定するボイスコ
イルのボビンの端面の幅よりも大きいときに、固定部に
おける接着剤の塗布幅を平坦部の幅にほぼ等しくするの
で、連結平坦部の幅と等しい幅の接着剤の塗布した上で
ボイスコイルのボビンの端面との接着固定をすることに
より連結平坦部の機械的強度を高めることができるとい
う効果を奏する。
【0042】また、この発明のスピーカー装置は、ドー
ム状振動板とエッジ状振動板とが連結されて構成される
スピーカー用振動板を導電性1ターンリングを用いて電
磁誘導により振動させる導電型電磁誘導のスピーカー装
置において、ドーム状振動板に対するエッジ状振動板の
質量比が1に近い所定の範囲に構成した振動板部と、導
電性1ターンリングの端面がドーム状振動板とエッジ状
振動板とを連結する平坦部に接着固定される固定部とを
備えたので、ドーム状振動板とエッジ状振動板を一体成
型することにより、振動板の連結平坦部の機械的強度を
高めることにより、最も効率の良い振動から音響出力へ
の変換を行うことができ、これにより、音圧のディップ
を除去し、例えば、50kHz以上の高域まで再生を可
能にする導電型電磁誘導のスピーカー装置を提供するこ
とができるという効果を奏する。
【0043】また、この発明のスピーカー装置は、上述
において、質量比の所定の範囲は0.5から1.5であ
るので、ドーム状振動板とエッジ状振動板との180度
位相のずれた振動を除去することができるという効果を
奏する。
【0044】また、この発明のスピーカー装置は、上述
において、ドーム状振動板とエッジ状振動板とを連結す
る平坦部の幅が、固定部において接着固定する導電性1
ターンリングの端面の幅とほぼ等しいので、連結平坦部
の幅とボイスコイルのボビンの端面との等しい幅で接着
固定することにより連結平坦部の機械的強度を高めるこ
とができるという効果を奏する。
【0045】また、この発明のスピーカー装置は、上述
において、ドーム状振動板とエッジ状振動板とを連結す
る平坦部の幅が、固定部において接着固定する導電性1
ターンリングの端面の幅よりも大きいときに、固定部に
おける接着剤の塗布幅を平坦部の幅にほぼ等しくするの
で、連結平坦部の幅と等しい幅の接着剤の塗布した上で
導電性1ターンリングの端面との接着固定をすることに
より連結平坦部の機械的強度を高めることができるとい
う効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態によるスピーカ装置の構造を示す
図である。
【図2】電磁誘導スピーカの誘導部の等価回路を示す図
である。
【図3】本実施の形態による導電型スピーカーおよび電
磁誘導スピーカー振動板とボビンの接着方法を示す図で
ある。
【図4】本実施の形態による導電型電磁誘導スピーカー
振動板と導電性1ターンリングの接着方法を示す図であ
る。
【図5】本実施の形態によるスピーカー振動板の断面を
示す図である。
【図6】中央ドーム振動板とエッジ振動板の質量比が
1.004、中央ドーム振動板とエッジ振動板の連結平
坦部にボイスコイルボビンを接着した構造のスピーカの
音圧対周波数特性を示した図である。
【図7】中央ドーム振動板とエッジ振動板の質量比が
0.5、中央ドーム振動板とエッジ振動板の連結平坦部
にボイスコイルボビンを接着した構造のスピーカの音圧
対周波数特性を示した図である。
【図8】中央ドーム振動板とエッジ振動板の質量比が
1.5、中央ドーム振動板とエッジ振動板の連結平坦部
にボイスコイルボビンを接着した構造のスピーカの音圧
対周波数特性を示した図である。
【図9】中央ドーム振動板とエッジ振動板の質量比が
0.4、中央ドーム振動板とエッジ振動板の連結平坦部
にボイスコイルボビンを接着した構造のスピーカの音圧
対周波数特性を示した図である。
【図10】中央ドーム振動板とエッジ振動板の質量比が
1.6、中央ドーム振動板とエッジ振動板の連結平坦部
にボイスコイルボビンを接着した構造のスピーカの音圧
対周波数特性を示した図である。
【図11】中央ドーム振動板とエッジ振動板の質量比が
1.004、中央ドーム振動板とエッジ振動板の内周縁
部分にボイスコイルボビンを接着した構造のスピーカの
音圧対周波数特性を示した図である。
【図12】従来のスピーカ装置の構造を示す図である。
【図13】従来の導電型スピーカー振動板とボイスボビ
ンの接着方法を示す図である。
【図14】従来の導電型電磁誘導スピーカー振動板とボ
ビンの接着方法を示す図である。
【図15】従来の導電型電磁誘導スピーカー振動板と導
電性1ターンリングの接着方法を示す図である。
【符号の説明】
1……ポールピース、2……励磁用1次コイル、3……
導電性1ターンリング、4……ボビン、5……音響振動
板、6……マグネット、7……プレート、8……ギャッ
プ、9……入力信号線、31……振動板、32……ドー
ム状振動板、33……ドーム振動板内周縁部分、34…
…連結平坦部、35……エッジ状振動板、36……振動
板辺縁、37……ボビン、38……接着剤、41……振
動板、42……ドーム状振動板、43……ドーム振動板
内周縁部分、44……連結平坦部、45……エッジ状振
動板、46……振動板辺縁、47……導電性1ターンリ
ング、48……接着剤、51……ドーム状振動板、52
……連結平坦部、53……エッジ状振動板

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドーム状振動板とエッジ状振動板とが連
    結されて構成されるスピーカー用振動板をボイスコイル
    を用いて振動させる導電型のスピーカー装置において、 上記ドーム状振動板に対する上記エッジ状振動板の質量
    比が1に近い所定の範囲に構成した振動板部と、 上記ボイスコイルのボビンの端面が上記ドーム状振動板
    と上記エッジ状振動板とを連結する平坦部に接着固定さ
    れる固定部とを備えたことを特徴とするスピーカー装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のスピーカー装置におい
    て、 上記質量比の所定の範囲は0.5から1.5であること
    を特徴とするスピーカー装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のスピーカー装置におい
    て、 上記ドーム状振動板と上記エッジ状振動板とを連結する
    平坦部の幅が、上記固定部において接着固定する上記ボ
    イスコイルのボビンの端面の幅とほぼ等しいことを特徴
    とするスピーカー装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のスピーカー装置におい
    て、 上記ドーム状振動板と上記エッジ状振動板とを連結する
    平坦部の幅が、上記固定部において接着固定する上記ボ
    イスコイルのボビンの端面の幅よりも大きいときに、上
    記固定部における接着剤の塗布幅を上記平坦部の幅にほ
    ぼ等しくすることを特徴とするスピーカー装置。
  5. 【請求項5】 ドーム状振動板とエッジ状振動板とが連
    結されて構成されるスピーカー用振動板を導電性1ター
    ンリングを用いて電磁誘導により振動させる導電型電磁
    誘導のスピーカー装置において、 上記ドーム状振動板に対する上記エッジ状振動板の質量
    比が1に近い所定の範囲に構成した振動板部と、 上記導電性1ターンリングの端面が上記ドーム状振動板
    と上記エッジ状振動板とを連結する平坦部に接着固定さ
    れる固定部とを備えたことを特徴とするスピーカー装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のスピーカー装置におい
    て、 上記質量比の所定の範囲は0.5から1.5であること
    を特徴とするスピーカー装置。
  7. 【請求項7】 請求項5記載のスピーカー装置におい
    て、 上記ドーム状振動板と上記エッジ状振動板とを連結する
    平坦部の幅が、上記固定部において接着固定する上記導
    電性1ターンリングの端面の幅とほぼ等しいことを特徴
    とするスピーカー装置。
  8. 【請求項8】 請求項5記載のスピーカー装置におい
    て、 上記ドーム状振動板と上記エッジ状振動板とを連結する
    平坦部の幅が、上記固定部において接着固定する上記導
    電性1ターンリングの端面の幅よりも大きいときに、上
    記固定部における接着剤の塗布幅を上記平坦部の幅にほ
    ぼ等しくすることを特徴とするスピーカー装置。
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