JP2001346252A - 携帯電話システム - Google Patents

携帯電話システム

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JP2001346252A
JP2001346252A JP2000168558A JP2000168558A JP2001346252A JP 2001346252 A JP2001346252 A JP 2001346252A JP 2000168558 A JP2000168558 A JP 2000168558A JP 2000168558 A JP2000168558 A JP 2000168558A JP 2001346252 A JP2001346252 A JP 2001346252A
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JP
Japan
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transmission
mode
restriction
mobile phone
radio wave
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JP2000168558A
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Inventor
Hiroto Nishida
博人 西田
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 800MHz帯および1.5GHz帯の双方
の携帯電話機に対して簡便な送信機により発信規制を行
うことができる携帯電話システムを提供することを目的
とする。 【解決手段】 発信規制送信機1と携帯電話機2とを有
する携帯電話システムであって、発信規制送信機1は、
携帯電話機2を規制するモードである規制モードを設定
するための設定スイッチ4と、設定スイッチ4により規
制モードが設定されたか否かを判別する制御部5と、制
御部5において規制モードが設定されたと判別されたと
きは規制モードを有する特定周波数の電波をアンテナ6
を介して発信する送信部3とを有し、携帯電話機2は、
特定周波数の電波を専用アンテナ13を介して受信して
受信データを出力する専用受信部12と、受信データか
ら規制モードの内容を判別して送受信を制御する制御部
10とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、病院等のように機
器に対する電波妨害を防止する必要のあるエリアにおい
て携帯電話機の使用を禁止するための携帯電話システム
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の携帯電話システムにおいては、携
帯電話機の送信禁止は、特開平10−215483号公
報に示されるように、携帯電話機のキャリア周波数を用
いて行われている。上記公報においては、禁止エリア基
地局という名称の特殊な基地局を設置することにより、
禁止エリア内における携帯電話機の発信規制を実現する
ことが記載されている。また、上記公報記載のシステム
では、航空機や病院などにおける禁止エリア基地局から
の電波を受けた携帯電話機において、電源オフすること
なく確実に送信を停止させることを目的としている。
【0003】図3は公報に記載された携帯電話システム
を示すブロック図である。
【0004】図3において、2Aは携帯電話機(移動体
端末機)、7はアンテナ、8は通常の基地局(図示せ
ず)との通信に必要な受信部、9は同様に通常の基地局
との通信に必要な送信部、10は受信部8と送信部9を
制御する制御部(携帯用制御部)、11は制御部10内
のROM、14は病院・航空機等の携帯電話機2Aの使
用が禁止される禁止エリア内または禁止エリアの進入口
に設定される禁止エリア基地局、15はアンテナ18を
介して特定周波数の電波を発信する送信部、16は携帯
電話機2Aからの位置登録のためのデータを受信する受
信部、17は送信部15と受信部16を制御すると共に
携帯電話機2Aからの位置登録要求を受け付ける制御部
である。
【0005】このように構成された携帯電話システムに
ついて、通常の基地局に位置登録を行っている携帯電話
機2Aが禁止エリアに入ってきた場合の動作を説明す
る。
【0006】制御部10は、禁止エリア基地局14の受
信レベルLXと携帯電話機2Aに定義された所定レベル
aとを比較し、LX>aになると、携帯電話機2Aは位
置登録を行う。すなわち、制御部10は、送信部9を制
御し、禁止エリア基地局14に対し位置登録要求をして
禁止エリア基地局14に位置登録を行う。この位置登録
は携帯電話機2Aから禁止エリア基地局14に位置登録
要求を送信し、禁止エリア基地局14の受信部16でこ
の要求を受信し、禁止エリア基地局14から認証要求を
返し、携帯電話機2Aから認証応答を送信し、禁止エリ
ア基地局14から位置登録受付けを返すという手順で行
う。
【0007】このようにして携帯電話機2Aは禁止エリ
ア基地局14に位置登録を行い、待ち受け状態となる。
この場合、携帯電話機2Aに着信があっても、位置登録
をしている通常の基地局では自局のエリアに呼び出しを
かけるため、禁止エリア基地局14では着信処理を行う
ことはなく、携帯電話機2Aは待ち受け状態のままとな
る。ここで、以上のように禁止エリア基地局14に位置
登録をして待ち受けしている場合、通常の基地局に位置
登録して待ち受けしている場合と違うところは、発信規
制がかかっているので、発信しようとしても送信部9は
動作しないことである。
【0008】また、携帯電話機2Aに着信があっても、
禁止エリア基地局14は着信の信号を送らないので、携
帯電話機2Aは待ち受けのままで、受信部8は動作しな
いことになる。
【0009】禁止エリア基地局14の受信レベルLXが
所定レベルaよりも小さくなると、所定条件の下にゾー
ン移行処理を行う。これにより、通常の基地局へのゾー
ン移行が可能になる。
【0010】上記公報に記載の発信規制方法以外の方法
としては、携帯電話機のキャリア周波数の擬似電波を放
出する送信機を用いて、それぞれの携帯電話機の受信を
妨害することによって、実質的に発信規制をかける方法
もある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の携帯電話システムでは、現在、国内において存在す
る800MHz帯と1.5GHz帯の携帯電話機に対し
て、それぞれに専用の特殊な基地局を設置する必要があ
り、また、基地局の動作として該当する携帯電話機の位
置登録などの動作を行う必要があるため、極めて複雑な
システム動作が要求されるという問題点を有していた。
また、一義的に発信規制をかけてしまうため、禁止エリ
アにおいては、禁止エリア基地局が稼動し続ける限り、
一切の送受信が不可能となるため、航空機・病院以外の
領域、例えばコンサートホールやレストランなどのよう
に携帯電話機での会話がエチケットに反する程度のエリ
アにおいても、前記の禁止エリア基地局を導入した場合
には、緊急時においてさえ携帯電話機を用いて警察や消
防などに対して連絡することができないという問題点を
有していた。さらに、会話を伴わないため周囲に迷惑と
ならない程度のデータ通信についても、一律に規制を受
けるため、送受信できなくなるという問題点を有してい
た。
【0012】この携帯電話システムでは、簡便な送信機
を用いて800MHz帯および1.5GHz帯の双方の
携帯電話機に対し発信規制を行うことが要求されてい
る。
【0013】本発明は、800MHz帯および1.5G
Hz帯の双方の携帯電話機に対して簡便な送信機により
発信規制を行うことができる携帯電話システムを提供す
ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の携帯電話システムは、発信規制送信機と携帯
電話機とを有する携帯電話システムであって、発信規制
送信機は、携帯電話機を規制するモードである規制モー
ドを設定するための設定スイッチと、設定スイッチによ
り規制モードが設定されたか否かを判別する規制用制御
部と、規制用制御部において規制モードが設定されたと
判別されたときは規制モードを有する特定周波数の電波
をアンテナを介して発信する送信部とを有し、携帯電話
機は、特定周波数の電波を専用アンテナを介して受信し
て受信データを出力する専用受信部と、受信データから
規制モードの内容を判別して送受信を制御する携帯用制
御部とを有する構成を備えている。
【0015】これにより、800MHz帯および1.5
GHz帯の双方の携帯電話機に対して簡便な送信機によ
り発信規制を行うことができる携帯電話システムが得ら
れる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の携帯電
話システムは、発信規制送信機と携帯電話機とを有する
携帯電話システムであって、発信規制送信機は、携帯電
話機を規制するモードである規制モードを設定するため
の設定スイッチと、設定スイッチにより規制モードが設
定されたか否かを判別する規制用制御部と、規制用制御
部において規制モードが設定されたと判別されたときは
規制モードを有する特定周波数の電波をアンテナを介し
て発信する送信部とを有し、携帯電話機は、特定周波数
の電波を専用アンテナを介して受信して受信データを出
力する専用受信部と、受信データから規制モードの内容
を判別して送受信を制御する携帯用制御部とを有するこ
ととしたものである。
【0017】この構成により、携帯電話機のキャリア周
波数と異なる特定周波数(例えば低周波数)の送信機を
用いることができ、この特定周波数の電波を専用受信部
で受信することができるので、予め携帯電話機との間で
取り決められた或るプロトコルの電波を送信して、それ
を受信した携帯電話機を予め取り決められた所定の発信
停止状態とすることが可能になり、また特定周波数を低
周波数として簡便な送信機構成とすることが可能になる
という作用を有する。
【0018】請求項2に記載の携帯電話システムは、請
求項1に記載の携帯電話システムにおいて、規制用制御
部は、複数種類のプロトコルのうち対象エリアの状況に
応じたプロトコルを特定周波数の電波に乗せて送出し、
携帯用制御部は、特定周波数の電波の有するプロトコル
に応じた発信規制を行うこととしたものである。
【0019】この構成により、携帯電話機はプロトコル
によって指定された規制モードに設定され、周囲の状況
に応じた発信規制方法が可能になるという作用を有す
る。
【0020】請求項3に記載の携帯電話システムは、請
求項1に記載の携帯電話システムにおいて、設定スイッ
チは、規制モードとして、基地局への位置登録を含めた
送受信の全てを禁止する全停止モードと、警察・消防等
の特定緊急連絡先を除いた送受信を禁止する特定先以外
全停止モードと、データの送受信が可能でユーザの会話
に対して送信を禁止するデータ通信のみ可モードと、ユ
ーザの送信の全てを禁止する受信のみ可モードとのうち
の任意の1つを設定可能であることとしたものである。
【0021】この構成により、全停止モードや特定先以
外全停止モード、データ通信のみ可モードのように周囲
の状況に応じた規制モードの設定が可能になり、また受
信のみ可モードにより、連絡してきた相手の電話番号の
履歴を残すことが可能になるという作用を有する。
【0022】以下、本発明の実施の形態について、図
1、図2を用いて説明する。
【0023】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1による携帯電話システムを示すブロック図であ
る。
【0024】図1において、1は発信規制送信機、2は
一般ユーザが使用する携帯電話機、3は規制モードを示
すデータを有する特定周波数の電波をアンテナ6を介し
て発信する送信部、4は携帯電話機2を規制するモード
(規制モード)を設定するための設定スイッチ、5は設
定スイッチ4の設定状態に応じて送信部3を制御する制
御部(規制用制御部)、7は送受信用のアンテナ、8は
通信を行うための受信部、9は通信を行うための送信
部、10は携帯電話機2全体を制御すると共に後述の専
用受信部12からの受信データに基づいて規制モードを
判別する制御部(携帯用制御部)、11は制御部10が
制御を行うためのプログラムが格納されているROM、
12は特定周波数の電波としての発信規制電波を受け規
制モードを示すデータ(受信データ)を出力する専用受
信部、13は発信規制電波を受信するための専用アンテ
ナである。
【0025】このように構成された携帯電話システムに
ついて、その機能、動作等を説明する。
【0026】発信規制送信機1においては、制御部5
は、設定スイッチ4にて設定された設定値(設定規制モ
ード)を読み込み、予め取り決められたプロトコルの
「発信規制のモード」を示す送信データを送信部3に送
出し、この送信データを送信部3はアンテナ6を介して
空中に電波として放射する。この電波は携帯電話機2の
キャリア周波数(800MHzや1.5GHzの周波
数)とは異なり、例えば家庭用コードレスの周波数程度
(380MHz程度)の低周波の電波である。
【0027】携帯電話機2においては、発信規制送信機
1からの電波が無い場合には、通常の携帯電話機として
の動作が行われる。その場合、受信部8や送信部9は、
制御部10からはハード的にもソフト的にも何も制約を
受けないため、通常の会話やデータの送受信を行うこと
が出来る。但し、専用アンテナ13は発信規制電波と同
じ周波数帯の電波を常に受け、専用受信部12は、発信
規制の内容となる決められたプロトコルの電波を受けて
いないかを常に監視している。
【0028】発信規制送信機1からの電波があり、この
電波を専用アンテナ13が受けた場合、専用受信部12
は電波信号を復調し、復調データ(受信データ)を制御
部10に出力する。制御部10は、入力された復調デー
タに基づいて、どの規制モードで「発信規制」を掛けら
れているのかを判別し、後述する所定のプロセスに従っ
て、ハード的、ソフト的に送信・受信の動作に影響を与
えることにより、目的とする「発信規制」を行うことが
出来る。
【0029】図1の発信規制送信機1は、図3の禁止エ
リア基地局14に対応するものであり、この禁止エリア
基地局14は、特殊な基地局として定義され、送受信部
を有し、携帯電話機2Aの登録動作まで行う規模の大き
な携帯電話システムを構成するものである。また、禁止
エリア基地局14は、携帯電話機2Aのキャリア周波数
の電波において発信規制をかける必要のある機器である
が、図1の発信規制送信機1は、送信部3と制御部5の
ごく簡単な機器であり、取り扱う電波周波数も携帯電話
機に比べて低い周波数であり、また他の基地局の振る舞
いを考慮に入れる必要のない簡便なシステムを構成して
いる。
【0030】次に、図1の携帯電話システムを構成する
携帯電話機2について、その動作を図2を用いて詳細に
説明する。図2は図1の携帯電話機2の制御部10の動
作を示すフローチャートであり、この図2を用いて、携
帯電話機2についてのソフト的な要素まで含み、発信規
制のプロセスについて説明する。
【0031】まず、前提条件や規制モードについて説明
する。発信規制送信機1からは、設定スイッチ4にて定
義された所定のプロトコルの電波が携帯電話機2に送信
され、携帯電話機2が受信するのに十分な距離内である
とする。発信規制送信機1から送出される電波は、携帯
電話機2と予め取り決められている複数の種類のプロト
コルの電波であるが、説明の簡略化のために規制モード
#1、#2、#3、#4と名付ける。規制モードを示す
データは実際には特定のパターンのデータであり、例え
ば規制モード#1の電波は、デジタル表記した場合、
「0000100000100001・・・」というよ
うに「00001」の繰り返しとなるパターンのデータ
を有する微弱な低周波電波である。同様に、規制モード
#2は「00011」の繰り返しパターン、規制モード
#3は「00111」の繰り返しパターン、規制モード
#4は「01111」の繰り返しパターンのように異な
るパターンを有し、規制モードを容易に判別可能な電波
である。
【0032】図2において、発信規制電波があったと制
御部10が判別した場合、S2へ移行する(S1)。こ
こで航空機内や病院内の精密医療機器があるエリア内な
どでの使用想定である「規制モード#1」の電波が発信
規制送信機1から送信されていたとすれば、制御部10
はS2にて「規制モード#1」のプロトコルであること
を判別し、S7に移行する。S7では、制御部10は、
受信部8と送信部9の動作を停止させる。すると、携帯
電話機2としての実質的な動作は全て停止されるため、
携帯電話機2では、登録のための発信を含めて一切の送
信・受信機能が停止される。そして、「規制モード#
1」の電波を受けなくなるまで携帯電話機2から電波を
発信することが無いため、病院などでの医療機器に影響
を与える可能性のある携帯電話機2の電波を規制するこ
とができる。次に、S7からS6の「送信・受信の処
理」へ移行するが、送受信すべき音声やデータがないた
め、規制が解除されるまで、携帯電話機機2としては機
能しない。
【0033】次に、コンサートホールのエリア内などで
の使用想定である「規制モード#2」の電波が発信規制
送信機1から送信されたと判別した場合(S3)、S8
へ移行する。S8においては、「特定先以外の送信・受
信全停止」の処理が行われ、ハード的な送受信部の動作
は停止されていないため、携帯電話機2の登録動作など
は正常に行われる。しかし、ソフト的な処理において、
原則的には送信・受信とも音声やデータを受け付けない
ように処理がなされるため、一般的な連絡先に対しては
送信しようとしても通話できない。但し、緊急連絡先で
ある警察や消防などのごく一部(特定先)に対しては送
受信可能に設定されているため、緊急時には、「発信規
制」が掛けられていても、救難、非難活動が携帯電話機
2の不通により妨げられることはない。
【0034】次に、高級レストランやのエリア内などで
の使用想定である「規制モード#3」の電波が発信規制
送信機1から送信されたと判別した場合(S4)、「デ
ータ通信のみ可」という処理へ移行する(S9)。S9
の処理において、「規制モード#2」に加えて、会話を
伴わないデータ送受信についてはソフト的に可能な設定
としており、会話を除いて携帯電話機2としての機能を
温存させることが出来るため、いかなる場所でも携帯電
話機2で会話しようとする不遜な使用者にはエチケット
を守らせることができると共に善意の使用者に対しては
会話を除いた携帯電話機2のサービスを享受させること
が可能となる。
【0035】次に、電車内などでの使用想定である「規
制モード#4」の電波が発信規制送信機1から送信され
たと判別した場合(S5)、「受信のみ可」の処理へ移
行する(S10)。S10での処理においては、ソフト
的な処理によりユーザの受信のみ可能な規制に設定して
いるため、この規制エリア内での移動中に相手先から連
絡があった場合には、通話は成り立たないが着信履歴な
どは残せるため、電車などで移動後に規制エリアから外
れることで、携帯電話機2の正常な通話が可能となり、
ユーザがあらためて相手先に掛け直すことでマナーを損
なうことなく携帯電話機2の利便性を享受できる。
【0036】最後に、発信規制電波が無いと判別した場
合、携帯電話機2の内部での受信部8や送信部9につい
てはハード的、ソフト的な処理による規制は何も受け
ず、S7〜S10の処理が行われないため、通常の会話
やデータの送受信が可能である。
【0037】本実施の形態では、上述したような規制内
容等について説明したが、本発明はこれに限らず、規制
モードの種類とS7〜S10の処理の種類や処理の内容
については、種類を増やし、当該エリアの特殊性を考慮
したきめ細かな設定を行うことも可能であるし、規制モ
ードの電波のパターンについても、本実施の形態とは異
なったパターンの組み合わせであっても良い。また、規
制モードの電波の周波数についても、その地域に応じ
て、法規に抵触しない範囲内での周波数、出力電力、変
調方式であっても良い。
【0038】以上のように本実施の形態によれば、発信
規制送信機1は、携帯電話機2を規制するモードである
規制モードを設定するための設定スイッチ4と、設定ス
イッチ4により規制モードが設定されたか否かを判別す
る制御部5と、制御部5において規制モードが設定され
たと判別されたときは規制モードを有する特定周波数の
電波をアンテナ6を介して発信する送信部3とを有し、
携帯電話機2は、特定周波数の電波を専用アンテナ13
を介して受信して受信データを出力する専用受信部12
と、受信データから規制モードの内容を判別して送受信
を制御する制御部10とを有することにより、携帯電話
機2のキャリア周波数と異なる特定周波数(例えば低周
波数)の送信機を用いることができ、この特定周波数の
電波を専用受信部12で受信することができるので、予
め携帯電話機2との間で取り決められた或るプロトコル
の電波を送信して、それを受信した携帯電話機2を予め
取り決められた所定の発信停止状態とすることができ、
また特定周波数を低周波数として簡便な送信機構成とす
ることができる。
【0039】また、制御部5は、複数種類のプロトコル
のうち対象エリアの状況に応じたプロトコルを特定周波
数の電波に乗せて送出し、制御部10は、特定周波数の
電波の有するプロトコルに応じた発信規制を行うように
したことにより、携帯電話機はプロトコルによって指定
された規制モードに設定され、周囲の状況に応じた発信
規制方法が可能になる。
【0040】さらに、設定スイッチ4は、規制モードと
して、基地局への位置登録を含めた送受信の全てを禁止
する全停止モードと、警察・消防等の特定緊急連絡先を
除いた送受信を禁止する特定先以外全停止モードと、デ
ータの送受信が可能でユーザの会話に対して送信を禁止
するデータ通信のみ可モードと、ユーザの送信の全てを
禁止する受信のみ可モードとのうちの任意の1つを設定
可能であることにより、全停止モードや特定先以外全停
止モード、データ通信のみ可モードのように周囲の状況
に応じた規制モードの設定が可能になり、また受信のみ
可モードにより、連絡してきた相手の電話番号の履歴を
残すことが可能になる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
記載の携帯電話システムによれば、発信規制送信機と携
帯電話機とを有する携帯電話システムであって、発信規
制送信機は、携帯電話機を規制するモードである規制モ
ードを設定するための設定スイッチと、設定スイッチに
より規制モードが設定されたか否かを判別する規制用制
御部と、規制用制御部において規制モードが設定された
と判別されたときは規制モードを有する特定周波数の電
波をアンテナを介して発信する送信部とを有し、携帯電
話機は、特定周波数の電波を専用アンテナを介して受信
して受信データを出力する専用受信部と、受信データか
ら規制モードの内容を判別して送受信を制御する携帯用
制御部とを有することにより、携帯電話機のキャリア周
波数と異なる特定周波数(例えば低周波数)の送信機を
用いることができ、この特定周波数の電波を専用受信部
で受信することができるので、予め携帯電話機との間で
取り決められた或るプロトコルの電波を送信して、それ
を受信した携帯電話機を予め取り決められた所定の発信
停止状態とすることができ、また特定周波数を低周波数
として簡便な送信機構成とすることができるという有利
な効果が得られる。
【0042】請求項2に記載の携帯電話システムによれ
ば、請求項1に記載の携帯電話システムにおいて、規制
用制御部は、複数種類のプロトコルのうち対象エリアの
状況に応じたプロトコルを特定周波数の電波に乗せて送
出し、携帯用制御部は、特定周波数の電波の有するプロ
トコルに応じた発信規制を行うことにより、携帯電話機
はプロトコルによって指定された規制モードに設定され
るので、周囲の状況に応じた発信規制方法が可能になる
という有利な効果が得られる。
【0043】請求項3に記載の携帯電話システムによれ
ば、請求項1に記載の携帯電話システムにおいて、設定
スイッチは、規制モードとして、基地局への位置登録を
含めた送受信の全てを禁止する全停止モードと、警察・
消防等の特定緊急連絡先を除いた送受信を禁止する特定
先以外全停止モードと、データの送受信が可能でユーザ
の会話に対して送信を禁止するデータ通信のみ可モード
と、ユーザの送信の全てを禁止する受信のみ可モードと
のうちの任意の1つを設定可能であることにより、全停
止モードや特定先以外全停止モード、データ通信のみ可
モードのように周囲の状況に応じた規制モードの設定が
可能になり、また受信のみ可モードにより、連絡してき
た相手の電話番号の履歴を残すことが可能になるという
有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による携帯電話システム
を示すブロック図
【図2】図1の携帯電話機の制御部の動作を示すフロー
チャート
【図3】公報に記載された携帯電話システムを示すブロ
ック図
【符号の説明】
1 発信規制送信機 2 携帯電話機 3、9 送信部 4 設定スイッチ 5 制御部 6、7 アンテナ 8 受信部 10 制御部 11 ROM 12 専用受信部 13 専用アンテナ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発信規制送信機と携帯電話機とを有する携
    帯電話システムであって、 前記発信規制送信機は、前記携帯電話機を規制するモー
    ドである規制モードを設定するための設定スイッチと、
    前記設定スイッチにより前記規制モードが設定されたか
    否かを判別する規制用制御部と、前記規制用制御部にお
    いて前記規制モードが設定されたと判別されたときは前
    記規制モードを有する特定周波数の電波をアンテナを介
    して発信する送信部とを有し、 前記携帯電話機は、前記特定周波数の電波を専用アンテ
    ナを介して受信して受信データを出力する専用受信部
    と、前記受信データから前記規制モードの内容を判別し
    て送受信を制御する携帯用制御部とを有することを特徴
    とする携帯電話システム。
  2. 【請求項2】前記規制用制御部は、複数種類のプロトコ
    ルのうち対象エリアの状況に応じたプロトコルを前記特
    定周波数の電波に乗せて送出し、前記携帯用制御部は、
    前記特定周波数の電波の有するプロトコルに応じた発信
    規制を行うことを特徴とする請求項1に記載の携帯電話
    システム。
  3. 【請求項3】前記設定スイッチは、前記規制モードとし
    て、基地局への位置登録を含めた送受信の全てを禁止す
    る全停止モードと、警察・消防等の特定緊急連絡先を除
    いた送受信を禁止する特定先以外全停止モードと、デー
    タの送受信が可能でユーザの会話に対して送信を禁止す
    るデータ通信のみ可モードと、ユーザの送信の全てを禁
    止する受信のみ可モードとのうちの任意の1つを設定可
    能であることを特徴とする請求項2に記載の携帯電話シ
    ステム。
JP2000168558A 2000-06-06 2000-06-06 携帯電話システム Pending JP2001346252A (ja)

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