JP2001346132A - 画像変換装置、画像変換サーバ、画像変換システム、画像投影装置、画像投影システム、画像変換方法、画像投影方法およびそれらの方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

画像変換装置、画像変換サーバ、画像変換システム、画像投影装置、画像投影システム、画像変換方法、画像投影方法およびそれらの方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

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JP2001346132A
JP2001346132A JP2000333407A JP2000333407A JP2001346132A JP 2001346132 A JP2001346132 A JP 2001346132A JP 2000333407 A JP2000333407 A JP 2000333407A JP 2000333407 A JP2000333407 A JP 2000333407A JP 2001346132 A JP2001346132 A JP 2001346132A
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image
projected
projection
plane
conversion
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English (en)
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Hiroyuki Ohara
博之 大原
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 投影面に対する画像投影部の設置位置に応じ
て生じる投影画像のゆがみを容易に補正する。 【解決手段】 投影の対象となる画像が存在する元画像
面101と、投影の対象となる画像が実際に投影される
投影面102とがなす角φに関する情報を入力し、入力
された角φに関する情報に基づいて、投影の対象となる
画像を変換する。変換した画像を光学系を介して投影面
102に投影する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像変換装置、画
像変換サーバ、画像変換システム、画像投影装置、画像
投影システム、画像変換方法、画像投影方法およびそれ
らの方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録
したコンピュータ読み取り可能な記録媒体にかかり、さ
らに詳しくは、投影の対象となる画像を形成する画像形
成面および光学系を備え、前記画像形成面に形成された
画像を前記光学系を介して投影面に投影する装置、サー
バ、システム、方法および記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶プロジェクタのような画像投
影装置において、電子的に形成されたデジタル画像をス
クリーンなどの投影面にゆがみなく投影することは、き
わめて重要な要件であった。従来は、プロジェクタの光
軸と投影面であるスクリーン平面との直交性が崩れる
と、投影画像の形状にあおり(台形ゆがみ)と呼ばれる
変化が生じることが知られている。
【0003】たとえば図27は、従来の信号処理による
あおり補正を説明する図である。図27に示すように、
投影中心2701に配置された光源から照射された光
が、透過型の液晶表示素子(LCD:Liquid C
ristal Display)などの作像プレート
(画像形成面)2702上に形成された画像をとおっ
て、図示していないレンズなどの光学系を介して、スク
リーンなどの投影面2703上に結像させ、作像面上の
画像をスクリーンへ投影していた。
【0004】ここで、プロジェクタの光軸が投影面であ
るスクリーン平面と直交していない場合は、図27に示
すように作像プレート2702上に通常の矩形画像27
04を形成したとしても、投影面2703側では変形さ
れたゆがみが生じた画像2705が投影されることにな
る。
【0005】そこで、従来のゆがみ画像2705の補正
技術は、投影面2703に投影された投影画像が正常な
矩形形状になるようにするため、プロジェクタに対する
スクリーンの配置位置にしたがった信号処理をおこなっ
て、作像プレート2702上に変形画像2706を形成
し、その変形画像2706を光学系を介して投影面27
03上に結像させることによって、矩形形状の正常な補
正画像2707を投影できるようにしたものであった。
【0006】また、特開平9−327981号公報で
は、投影したテストパターン画像を画像観察者の視点か
らカメラで撮影し、その撮影した画像データからあおり
の特性を計算して、補正パラメータを決定していた。ま
た、同様の従来技術として、特開平8−98119号公
報などがある。
【0007】さらにまた、画像を透視変換する方法とし
て、矩形を透視変換する方法(たとえば、特開平10−
240925号公報など)や、三角形を透視変換する方
法(たとえば、特開平11−161819号公報など)
がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の画像を透視変換する方法は、ポリゴン面の投
影など元画像面と投影面との空間的な関係が定まってい
る条件下における透視変換の効率化を図るものであっ
た。したがって、プロジェクタ装置では透視変換におけ
る元画像面は固定であるが、投影面に関する情報、特に
元画像面と投影面との距離に関する情報がないため、こ
のような透視変換手法を用いることはできないという問
題点があった。
【0009】また、特開平10−240925号公報な
どは、元画像面と投影面といった空間的な関係は利用せ
ず、元画像と変形出力画像の形状から透視変換の一般的
な式のパラメータを求め、変換を台形変形の合成によっ
ておこなうため、変形出力画像の四隅の点を指定する必
要があり、かつ透視変換の過程は複雑であるという問題
点があった。
【0010】また、プロジェクタ装置の投影ゆがみを補
正するための方法の多くはいずれも台形ゆがみ(キース
トーンゆがみ)を補正するものである(たとえば、特開
平8−98119号公報など)。ただし、ゆがみが台形
ゆがみとなるのは、プロジェクタ装置が投影面に正対し
て置かれているときのみである。したがって、プロジェ
クタ装置が投影面に正対していない場合のゆがみについ
ては補正をことはできないという問題点があった。
【0011】この発明は、上記課題を解決するためにな
されたものであり、投影面に対する画像投影部の設置位
置に応じて生じる投影画像のゆがみを容易に補正するこ
とが可能な画像変換装置、画像変換サーバ、画像変換シ
ステム、画像投影装置、画像投影システム、画像変換方
法、画像投影方法およびそれらの方法をコンピュータに
実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り
可能な記録媒体を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の発明にかかる画像変換装置は、投
影の対象となる画像が存在する平面と、前記投影の対象
となる画像が実際に投影される平面とがなす角に関する
情報を入力する入力手段と、前記入力手段によって入力
された角に関する情報に基づいて、前記投影の対象とな
る画像を変換する変換手段と、を備えたことを特徴とす
る。
【0013】また、請求項2に記載の画像変換装置は、
請求項1に記載の発明において、さらに、前記投影画像
の対象となる画像および/または前記変換手段によって
変換された画像を回転処理する回転手段を備えたことを
特徴とする。
【0014】また、請求項3に記載の画像変換装置は、
請求項2に記載の発明において、さらに、前記投影の対
象が存在する平面と、前記投影の対象となる画像が実際
に投影される平面との共有直線を算出する算出手段を備
え、前記回転手段が、前記算出手段によって算出された
共有直線が水平線となるように前記投影画像の対象とな
る画像を回転処理し、かつ、前記変換手段によって変換
された画像を、前記投影画像の対象となる画像を回転処
理した回転方向と逆方向に、前記回転処理した回転角度
と同一の回転角度だけ回転処理することを特徴とする。
【0015】また、請求項4に記載の画像変換サーバ
は、投影の対象となる画像を受信する第1の受信手段
と、前記第1の受信手段によって受信した投影の対象と
なる画像が存在する平面と、前記投影の対象となる画像
が実際に投影される平面とがなす角に関する情報を受信
する第2の受信手段と、前記第2の受信手段によって受
信した角に関する情報に基づいて、前記投影の対象とな
る画像を変換する変換手段と、前記変換手段によって変
換された画像を送信する送信手段と、を備えたことを特
徴とする。
【0016】また、請求項5に記載の画像変換サーバ
は、投影の対象となる画像を受信する第1の受信手段
と、前記第1の受信手段によって受信した投影の対象と
なる画像が存在する平面と、前記投影の対象となる画像
が実際に投影される平面とがなす角に関する情報を受信
する第2の受信手段と、前記第2の受信手段によって受
信した角に関する情報に基づいて、前記投影の対象とな
る画像を変換する変換手段と、前記投影画像の対象とな
る画像および/または前記変換手段によって変換された
画像を回転処理する回転手段と、前記回転手段によって
回転処理された画像を送信する送信手段と、を備えたこ
とを特徴とする。
【0017】また、請求項6に記載の画像変換サーバ
は、請求項5に記載の発明において、前記第2の受信手
段が、前記投影の対象が存在する平面と、前記投影の対
象となる画像が実際に投影される平面との共有直線に関
する情報を受信し、前記回転手段が、前記第2の受信手
段によって受信した情報に基づいて、前記共有直線が水
平線となるように前記投影画像の対象となる画像を回転
処理し、かつ、前記変換手段によって変換された画像
を、前記投影画像の対象となる画像を回転処理した回転
方向と逆方向に前記回転処理した回転角度と同一の回転
角度だけ回転処理することを特徴とする。
【0018】また、請求項7に記載の画像変換システム
は、1または複数の端末装置および1または複数のサー
バとがネットワークで接続された画像変換システムにお
いて、前記端末装置が、投影の対象となる画像、および
前記投影の対象となる画像が存在する平面と、前記投影
の対象となる画像が実際に投影される平面とがなす角に
関する情報を前記ネットワークを介して前記サーバへ送
信する送信手段を備え、前記サーバが、前記端末装置か
ら、投影の対象となる画像、および前記投影の対象とな
る画像が存在する平面と、前記投影の対象となる画像が
実際に投影される平面とがなす角に関する情報を、前記
ネットワークを介して受信する受信手段と、前記受信手
段によって受信された角に関する情報に基づいて、前記
投影の対象となる画像を変換する変換手段と、前記変換
手段によって変換された画像を前記ネットワークを介し
て前記端末装置へ送信する送信手段と、を備えたことを
特徴とする。
【0019】また、請求項8に記載の画像変換システム
は、1または複数の端末装置および1または複数のサー
バとがネットワークで接続された画像変換システムにお
いて、前記端末装置が、投影の対象となる画像、および
前記投影の対象となる画像が存在する平面と、前記投影
の対象となる画像が実際に投影される平面とがなす角に
関する情報を前記ネットワークを介して前記サーバへ送
信する送信手段を備え、前記サーバが、前記端末装置か
ら、投影の対象となる画像、および前記投影の対象とな
る画像が存在する平面と、前記投影の対象となる画像が
実際に投影される平面とがなす角に関する情報を、前記
ネットワークを介して受信する受信手段と、前記受信手
段によって受信された角に関する情報に基づいて、前記
投影の対象となる画像を変換する変換手段と、前記受信
手段によって受信された投影の対象となる画像および/
または前記変換手段によって変換された画像を回転処理
する回転手段と、前記回転手段によって回転処理された
画像を前記ネットワークを介して前記端末装置へ送信す
る送信手段と、を備えたことを特徴とする。
【0020】また、請求項9に記載の画像変換システム
は、請求項8に記載の発明において、前記サーバの受信
手段が、前記投影の対象が存在する平面と、前記投影の
対象となる画像が実際に投影される平面との共有直線に
関する情報を受信し、前記回転手段が、前記受信手段に
よって受信した情報に基づいて、共有直線が水平線とな
るように前記投影画像の対象となる画像を回転処理し、
かつ、前記変換された画像を、前記投影画像の対象とな
る画像を回転処理した回転方向と逆方向に前記回転処理
した回転角度と同一の回転角度だけ回転処理することを
特徴とする。
【0021】また、請求項10に記載の画像投影装置
は、投影の対象となる画像を形成する画像形成面および
光学系を備え、前記画像形成面に形成された画像を前記
光学系を介して投影面に投影する画像投影装置におい
て、前記画像形成面と前記投影面とがなす角に関する情
報を入力する入力手段と、前記入力手段によって入力さ
れた角に関する情報に基づいて、前記画像形成面に形成
される画像を変換する変換手段と、を備えたことを特徴
とする。
【0022】また、請求項11に記載の画像投影装置
は、請求項10に記載の発明において、さらに、前記投
影画像の対象となる画像および/または前記変換手段に
よって変換された画像を回転処理する回転手段を備えた
ことを特徴とする。
【0023】また、請求項12に記載の画像投影装置
は、請求項11に記載の発明において、さらに、前記画
像形成面と、前記投影面との共有直線を算出する算出手
段を備え、前記回転手段が、前記算出手段によって算出
された共有直線が水平線となるように前記投影画像の対
象となる画像を回転処理し、かつ、前記変換手段によっ
て変換された画像を、前記投影画像の対象となる画像を
回転処理した回転方向と逆方向に前記回転処理した回転
角度と同一の回転角度だけ回転処理することを特徴とす
る。
【0024】また、請求項13に記載の画像投影装置
は、請求項10〜12のいずれか一つに記載の発明にお
いて、さらに、所定形状のテストパターンを投影するテ
ストパターン投影手段を備えたことを特徴とする。
【0025】また、請求項14に記載の画像投影装置
は、請求項13に記載の発明において、前記テストパタ
ーンが、線対称の図形であって、任意の方向と当該任意
の方向と直行する方向との距離比が視覚によって認識で
きるものであることを特徴とする。
【0026】また、請求項15に記載の画像投影装置
は、請求項14に記載の発明において、前記テストパタ
ーンが、円または楕円であることを特徴とする。
【0027】また、請求項16に記載の画像投影装置
は、請求項14に記載の発明において、前記テストパタ
ーンは、正方形、菱形、または正多角形であることを特
徴とする。
【0028】また、請求項17に記載の画像投影装置
は、請求項10〜16のいずれか一つに記載の発明にお
いて、前記入力手段が、前記画像形成面と前記投影面と
がなす角度を数値によって入力する数値入力手段である
ことを特徴とする。
【0029】また、請求項18に記載の画像投影装置
は、請求項17に記載の発明において、前記算出手段
が、前記数値入力手段によって入力される数値に基づい
て前記共有直線を算出することを特徴とする。
【0030】また、請求項19に記載の画像投影装置
は、請求項10〜16のいずれか一つに記載の発明にお
いて、前記入力手段が、前記画像形成面と前記投影面と
がなす角度の増減をすることが可能な調整機構であるこ
とを特徴とする。
【0031】また請求項20に記載の画像投影装置は、
請求項19に記載の発明において、前記算出手段が、前
記調整機構によって増減されるデータに基づいて前記共
有直線を算出することを特徴とする。
【0032】また、請求項21に記載の画像投影システ
ムは、1または複数の画像送信装置と、1または複数の
ゆがみ情報送信装置と、1または複数の画像変換サーバ
と、1または複数の画像投影装置とがそれぞれネットワ
ークに接続された画像投影システムにおいて、前記画像
送信装置が、投影の対象となる画像を前記ネットワーク
を介して前記画像変換サーバへ送信手段を備え、前記ゆ
がみ情報送信装置が、投影の対象となる画像を形成する
画像形成面と前記画像形成面に形成された画像が光学系
を介して投影される投影面とがなす角に関する情報を前
記ネットワークを介して前記画像変換サーバへ送信する
送信手段を備え、前記画像変換サーバが、前記投影の対
象となる画像および前記角に関する情報を前記ネットワ
ークを介してそれぞれ受信する受信手段と、前記受信手
段によって受信された角に関する情報に基づいて、前記
受信手段によって受信された投影の対象となる画像を変
換する変換手段と、前記変換手段によって変換された画
像を前記ネットワークを介して前記画像投影装置へ送信
する送信手段と、備え、前記画像投影装置が、前記変換
された画像を前記ネットワークを介して前記画像変換サ
ーバから受信する受信手段と、受信した画像を画像形成
面に形成する画像形成手段と、前記画像形成手段によっ
て前記画像形成面に形成された画像を前記光学系を介し
て前記投影面に投影する投影手段と、を備えたことを特
徴とする。
【0033】また、請求項22に記載の画像投影システ
ムは、1または複数の画像送信装置と、1または複数の
ゆがみ情報送信装置と、1または複数の画像変換サーバ
と、1または複数の画像投影装置とがそれぞれネットワ
ークに接続された画像投影システムにおいて、前記画像
送信装置が、投影の対象となる画像を前記ネットワーク
を介して前記画像変換サーバへ送信手段を備え、前記ゆ
がみ情報送信装置が、投影の対象となる画像を形成する
画像形成面と前記画像形成面に形成された画像が光学系
を介して投影される投影面とがなす角に関する情報を前
記ネットワークを介して前記画像変換サーバへ送信する
送信手段を備え、前記画像変換サーバが、前記投影の対
象となる画像および前記角に関する情報を前記ネットワ
ークを介してそれぞれ受信する受信手段と、前記受信手
段によって受信された角に関する情報に基づいて、前記
受信手段によって受信された投影の対象となる画像を変
換する変換手段と、前記受信手段によって受信された投
影の対象となる画像および/または前記変換手段によっ
て変換された画像を回転処理する回転処理手段と、前記
回転処理手段によって回転処理された画像を前記ネット
ワークを介して前記画像投影装置へ送信する送信手段
と、備え、前記画像投影装置が、前記変換された画像を
前記ネットワークを介して前記画像変換サーバから受信
する受信手段と、受信した画像を画像形成面に形成する
画像形成手段と、前記画像形成手段によって前記画像形
成面に形成された画像を前記光学系を介して前記投影面
に投影する投影手段と、を備えたことを特徴とする。
【0034】また、請求項23に記載の画像投影システ
ムは、請求項22に記載の発明において、前記画像変換
サーバの受信手段が、前記投影の対象が存在する平面
と、前記投影の対象となる画像が実際に投影される平面
との共有直線に関する情報を受信し、前記回転手段が、
前記受信手段によって受信した情報に基づいて、共有直
線が水平線となるように前記投影画像の対象となる画像
を回転処理し、かつ、前記変換された画像を、前記投影
画像の対象となる画像を回転処理した回転方向と逆方向
に前記回転処理した回転角度と同一の回転角度だけ回転
処理することを特徴とする。
【0035】また、請求項24に記載の画像投影システ
ムは、請求項22または23に記載の発明において、さ
らに、前記画像投影装置が、所定形状のテストパターン
を投影するテストパターン投影手段を備えたことを特徴
とする。
【0036】また、請求項25に記載の画像投影システ
ムは、請求項24に記載の発明において、前記テストパ
ターンが、線対称の図形であって、任意の方向と当該任
意の方向と直行する方向との距離比が視覚によって認識
できるものであることを特徴とする。
【0037】また、請求項26に記載の画像投影システ
ムは、請求項25に記載の発明において、前記テストパ
ターンが、円または楕円であることを特徴とする。
【0038】また、請求項27に記載の画像投影システ
ムは、請求項26に記載の発明において、前記テストパ
ターンが、正方形、菱形、または正多角形であることを
特徴とする。
【0039】また、請求項28に記載の画像投影システ
ムは、請求項22〜27のいずれか一つに記載の発明に
おいて、前記角情報送信装置が、前記角を数値によって
入力する数値入力手段を備えることを特徴とする。
【0040】また、請求項29に記載の画像投影システ
ムは、請求項22〜27のいずれか一つに記載の発明に
おいて、前記入力手段が、前記角の増減をすることが可
能な調整機構であることを特徴とする。
【0041】また、請求項30に記載の画像変換方法
は、投影の対象となる画像が存在する平面と、前記投影
の対象となる画像が実際に投影される平面とがなす角に
関する情報を入力する入力工程と、前記入力工程によっ
て入力された角に関する情報に基づいて、前記投影の対
象となる画像を変換する変換工程と、を含んだことを特
徴とする。
【0042】また、請求項31に記載の画像変換方法
は、投影の対象となる画像が存在する平面と、前記投影
の対象となる画像が実際に投影される平面とがなす角に
関する情報を入力する入力工程と、前記投影の対象が存
在する平面と、前記投影の対象となる画像が実際に投影
される平面との共有直線を算出する算出工程と、前記入
力工程によって入力された角に関する情報および前記算
出工程によって算出された共有直線に基づいて、前記投
影の対象となる画像を変換する変換工程と、を含んだこ
とを特徴とする。
【0043】また、請求項32に記載の画像変換方法
は、投影の対象となる画像が存在する平面と、前記投影
の対象となる画像が実際に投影される平面とがなす角に
関する情報を入力する入力工程と、前記投影の対象が存
在する平面と、前記投影の対象となる画像が実際に投影
される平面との共有直線を算出する算出工程と、前記算
出工程によって算出された共有直線が水平線となるよう
に前記投影画像の対象となる画像を回転する第1の回転
工程と、前記入力工程によって入力された角に関する情
報および前記算出工程によって算出された共有直線に基
づいて、前記第1の回転工程によって回転された画像を
変換する変換工程と、前記変換工程によって変換された
画像を第1の回転工程によって回転した回転方向と逆方
向に、前記第1の回転工程によって回転した回転角度と
同一の回転角度だけ回転する第2の回転工程と、を含ん
だことを特徴とする。
【0044】また、請求項33に記載の画像投影方法
は、投影の対象となる画像を形成する画像形成面に形成
された画像を光学系を介して投影面に投影する画像投影
方法において、前記画像形成面と前記投影面とがなす角
に関する情報を入力する入力工程と、前記入力工程によ
って入力された角に関する情報に基づいて、前記画像形
成面に形成される画像を変換する変換工程と、を含んだ
ことを特徴とする。
【0045】また、請求項34に記載の画像投影方法
は、画像形成面に形成された投影の対象となる画像を光
学系を介して投影面に投影する画像投影方法において、
前記画像形成面と、前記投影面との共有直線を算出する
算出工程と、前記画像形成面と前記投影面とがなす角に
関する情報を入力する入力工程と、前記入力工程によっ
て入力された角に関する情報および前記算出工程によっ
て算出された共有直線に基づいて、前記投影の対象とな
る画像を変換する変換工程と、を含んだことを特徴とす
る。
【0046】また、請求項35に記載の画像投影方法
は、画像形成面に形成された投影の対象となる画像を光
学系を介して投影面に投影する画像投影方法において、
前記画像形成面と、前記投影面との共有直線を算出する
算出工程と、前記算出工程によって算出された共有直線
が水平線となるように前記投影画像の対象となる画像を
回転する第1の回転工程と、前記画像形成面と前記投影
面とがなす角に関する情報を入力する入力工程と、前記
入力工程によって入力された角に関する情報および前記
算出工程によって算出された共有直線に基づいて、前記
第1の回転工程によって回転された画像を変換する変換
工程と、前記変換工程によって変換された画像を第1の
回転工程によって回転した回転方向と逆方向に、前記第
1の回転工程によって回転した回転角度と同一の回転角
度だけ回転する第2の回転工程と、を含んだことを特徴
とする。
【0047】また、請求項36に記載の画像投影方法
は、請求項33〜35のいずれか一つに記載の発明にお
いて、さらに、所定形状のテストパターンを投影するこ
とを特徴とする。
【0048】また、請求項37に記載の画像投影方法
は、請求項36に記載の発明において、前記テストパタ
ーンが、線対称の図形であって、任意の方向と当該任意
の方向と直行する方向との距離比が視覚によって認識で
きるものであることを特徴とする。
【0049】また、請求項38に記載の画像投影方法
は、請求項37に記載の発明において、前記テストパタ
ーンが、円または楕円であることを特徴とする。
【0050】また、請求項39に記載の画像投影方法
は、請求項37に記載の発明において、前記テストパタ
ーンが、正方形、菱形、または正多角形であることを特
徴とする。
【0051】また、請求項40に記載の画像投影方法
は、請求項33〜39のいずれか一つに記載の発明にお
いて、前記入力工程が、前記画像形成面と前記投影面と
がなす角度を数値によって入力することを特徴とする。
【0052】また、請求項41に記載の画像投影方法
は、請求項40に記載の発明において、前記算出工程
が、前記入力工程によって入力される数値に基づいて前
記共有直線を算出することを特徴とする。
【0053】また、請求項42に記載の画像投影方法
は、請求項33〜39のいずれか一つに記載の発明にお
いて、前記入力工程が、前記画像形成面と前記投影面と
がなす角度の増減をすることによっておこなうことを特
徴とする。
【0054】また、請求項43に記載の画像投影方法、
請求項42に記載の発明において、前記算出工程が、前
記入力工程によって増減されるデータに基づいて前記共
有直線を算出することを特徴とする。
【0055】また、請求項44の発明にかかる記憶媒体
は、請求項30〜43のいずれか一つに記載された方法
をコンピュータに実行させるプログラムを記録したこと
で、そのプログラムを機械読み取り可能となり、これに
よって、請求項30〜43の動作をコンピュータによっ
て実現することができる。
【0056】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、この
発明にかかる画像変換装置、画像変換サーバ、画像変換
システム、画像投影装置、画像投影システム、画像変換
方法、画像投影方法およびそれらの方法をコンピュータ
に実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取
り可能な記録媒体の好適な実施の形態を詳細に説明す
る。
【0057】(画像変換の原理)本発明にかかる画像変
換は、変形画像画素データの座標に対応する元画像画素
データの座標を幾何学的な関係を利用して求める。以下
では、回転を除いた透視変換による画像変形の過程が台
形ゆがみと画像回転の合成であり、透視変換が台形ゆが
み補正と画像回転によって実現できることを示す。
【0058】(1)透視変換を台形ゆがみと回転の合成
で表現する 図1および図2は、投影中心と原画像面と投影面の位置
関係を示す説明図である。図1において、入力画像に透
視変換をおこなって変形出力画像を得る過程と、入力画
像が元画像面101、変形出力画像が投影面102とい
う平面上に各々存在すると仮定し、透視投影の中心とな
るある点(以下投影中心)103を中心として入力画像を
投影面102に対して透視投影して投影像として変形出
力画像を得る過程は同値である。
【0059】ここで、元画像面101とは、投影される
画像が存在する面であり、液晶プロジェクタの場合は液
晶面に相当する。また、投影面102とは、画像が実際
に投影される面であり、液晶プロジェクタの場合はスク
リーンに相当する。
【0060】以下透視投影について説明する。入力画像
と変形出力画像が相似形でない場合、上記元画像面10
1と投影面102が平行でない。したがって投影面10
2と元画像面101は共有直線104を持つ。元画像面
101上で共有直線104と平行な直線を投影した場
合、投影面102上の投影像も共有直線104と平行な
直線となる。
【0061】図2において、投影中心103から元画像
面101に降ろした垂線の足を中心とし、共有直線10
3と平行な二辺を持つ長方形201が投影面102上で
どのような形状になるかを示している。図2に示すよう
に、長方形201は投影面102上で等脚台形202と
なる。つまり、台形ゆがみとは共有直線104が水平方
向の場合にほかならない。
【0062】したがって、共有直線104の方向がわか
れば、共有直線104が水平線となるように元画像を回
転し、回転画像に台形ゆがみ補正を適用した後に反対方
向に回転することによって任意の透視変換を実現するこ
とができる。
【0063】つまり、透視変換を実現するためには、 (a)共有直線の取得 (b)台形ゆがみ補正 (c)画像回転 の3つの要素が実施できればよい。
【0064】(2)台形ゆがみの補正 以下、台形ゆがみの補正の内容について説明する。ま
ず、XYZ座標を投影中心103・元画像面101・投
影面102によって以下のように定める。 (a)元画像面をXY平面と定める。 (b)投影中心103から元画像面101に降ろした垂
線をZ軸とし、垂線の足を座標原点105とする。 (c)投影中心103の座標を、z=β>0とする。 (d)座標原点105から共有直線104に垂線を引
き、それをY軸とする。 (e)Y軸正方向は原点から共有直線に向かう方向とす
る。 (f)Y,Z軸より右手系でX軸を定める。X軸は共有
直線と平行とする。
【0065】つぎに、投影面上の座標をUVで表し、投
影面のUV座標系を以下のように定める。 (a)投影面102のU軸は、XZ平面と投影面102
との交線とし、V軸はYZ平面と投影面102との交線
とする。 (b)投影面102とZ軸との交点106の座標をz=
−α<0とする。 (c)元画像面101と投影面102のなす角をφとす
る。
【0066】ここで、以後Y軸を台形ゆがみの軸、元画
像面をXY平面、投影面をUV平面と呼ぶ。また、UV
座標上の単位ベクトルeu,ev、のXYZ座標による成
分は、 eu=(1,0,0) ev=(0,cosφ,sinφ) となる。
【0067】XY平面101上に、A(a,0,0),
B(0,b,0),C(0,c,0)の三点をとり
(a,b>0,c<0)、O,A,B,CのUV平面1
02上の像をO’A’B’C’とする。また、
【数1】 と定める。このとき、以下の式(1)〜(6)の関係式
が成立する。
【0068】
【数2】
【0069】
【数3】
【0070】
【数4】
【0071】
【数5】
【0072】
【数6】
【0073】
【数7】
【0074】なお、図3および図4は、各関係式の空間
的な関係を示す説明図である。図3は、OA,O’A’
の位置関係を示す説明図であり、図4は、OB,O’
B’,OC,O’C’の位置関係を示す説明図である。
【0075】ここで、
【数8】 となるように、a,b,cを定めると、a,b,cと
φ,βの間に以下の式(8)〜(11)の関係式が成立
する。
【0076】
【数9】
【0077】
【数10】
【0078】
【数11】
【0079】
【数12】
【0080】なお、以下、式(7)は常に成立している
ものとする。
【0081】つぎに、
【数13】 とすると、XY平面101上の点(x,y)とUV平面
102上の点(u,v)との間には以下の式(13)お
よび(14)が成立する。
【0082】
【数14】
【0083】
【数15】
【0084】したがって、βおよびl(定数)がわかれ
ば元画像と投影像の関係を得ることができる。
【0085】ここで、台形ゆがみ補正の場合には、投影
画像を入力した元画像と相似関係にするのが目的である
ことを利用する。上記式(13)および式(14)は、
投影画像とそれに対応するゆがみ補正された変形元画像
との関係式を示すものであり、必要なのは投影画像と変
形元画像の長さの比だけであるから、対象となる図形と
して投影画像の代わりに入力された元画像を用いてもよ
い。
【0086】以下、元画像面101の有効画素エリアと
入力元画像の縦横比とが一致していると仮定する。一致
していない場合であっても無効画素が生じるだけで本質
的には問題ない。元画像面の解像度を2X*2Y、入力
画像の解像度を2U*2Vとする。
【0087】まず、有効エリアをそれぞれ(±X,±
Y),(±U,±V)(X,Y,U,V)>0)を頂点
とする長方形の範囲内とする。投影画像が(±U,±
V)全体であるときに、元画像が(±X,±Y)からは
み出さないような関係式を求める。 l=U/X=V/Y、すなわち、(U,V)=l(X,Y) (15) と定め、点(U,V)の元画像面101上の座標(x,
y)を求めると、式(16)にようになる。
【数16】
【0088】ここで、明らかにX≦xである。ここで、
【0089】
【数17】
【0090】
【数18】 と変数変換することによって、
【0091】
【数19】
【0092】
【数20】
【0093】
【数21】
【0094】
【数22】 となる。
【0095】ここで、
【数23】 となる。
【0096】また、
【数24】 である。
【0097】図5は、台形ゆがみの補正の手順を示すフ
ローチャートである。図5のフローチャートにおいて、
台形ゆがみの補正はつぎの2つのステップによっておこ
なうことができる。まず、図6に示すように、投影面1
02において、O’A’(A’はA1’またはA2’)
=O’B’=O’C’となるように上記式(10)およ
び式(11)から、a,b,cを定める(ステップS5
01)。
【0098】ここで、OB=b,OC=cを決定するの
に必要なパラメータは、OA=a,β,φである。aは
たとえば表示用テストパターンを用意すれば一定値であ
る。βは固定焦点であれば意って一であり、ズーム付き
の場合は変換する。したがって、b,cはβ,φの関数
として取得することができる。
【0099】つぎに、上記式(21)および式(22)
を用いて、(x’,y’)から対応する(u,v)を求
める(ステップS502)。u,vを求めるのに必要な
パラメータは、l,Y,β,φである。Yは液晶プロジ
ェクタの場合その解像度から決定される一定値であり、
lは入力画像の解像度とYとから容易に求めることがで
きる。
【0100】また、β、φは、第1のステップによって
取得することができる。このように、βおよびX,Yは
プロジェクタの固有の値であり、lは入力信号のU,V
よって得ることができる。したがって、上記変換式を実
施する際に新たに取得する必要があるのはφだけであ
る。
【0101】(3)台形ゆがみ補正パラメータ取得 共有直線104およびφがわかっている場合の台形ゆが
み補正について上述した。以下では、台形ゆがみ補正の
パラメータである共有直線104およびφの取得方法に
ついて説明する。
【0102】共有直線104を求めるためには、
【数25】 の方向を求める必要がある。
【0103】投影図形がもっとも引き延ばされる方向
が、
【数26】 であり、
【数27】 が共通直線104と平行な方向である。
【0104】原画像として表示する必要があるのは、
【数28】 または
【数29】 である。
【0105】換言すると、共有直線104は台形ゆがみ
の軸に直交するので、台形ゆがみの軸を発見できればよ
い。台形ゆがみの軸とは文字通り長方形の像が台形にな
るときに得られるから、たとえば投影面上102に長方
形を表示し、その長方形を回転させ投影図形が台形にな
ったときの回転角を取得すればよいことになる。
【0106】また、台形ゆがみの軸とは元画像面101
上で原点105をとおる線分を投影したときに投影面1
02上の長さがもっとも長くなる方向でもあるから、元
画像面の中心を図形の中心とする円、楕円、正方形、菱
形、正多角形を利用するようにしてもよい。また、φ
は、元画像中心を端点とする二直線を描き、直線の投影
像の長さが一致するように元画像の直線の長さを調整す
ることによって計算することができる。
【0107】つぎに、円を使って共有直線および台形ゆ
がみ補正パラメータを取得する方法について説明する。
まず、元画像面101上に中心が元画像面101の中心
と一致する半径aの円を描く。投影面102上では卵形
の投影図が得られる。卵の長軸と卵の交点が¥(B’,
C’¥)となる。
【0108】図7は、テストパターンの一例として円を
使った場合の台形ゆがみ補正パラメータの取得の手順を
示すフローチャートである。図7のフローチャートにお
いて、まず、図8に示すように、円内に直径となる弦L
を描き、投影面102で弦長がもっとも長くなるように
弦を回転させる(ステップS701〜S702)。弦L
と円との交点がB,C、弦Lに垂直な弦と円との交点が
A1,A2である。
【0109】つぎに、B,Cが、
【数30】
【数31】 を満たすように、すなわち投影面102上において真円
に見えるように、φを変更し(ステップS703〜S7
04)、A1,A2,Bをとおる半楕円およびA1,A
2,Cをとおる半楕円を描画する。
【0110】ステップS703およびステップS704
において、φを変更した結果、投影面102上でOA’
=OB’=OC’となったときのφの値が元画像面と投
影面のなす角であり、直線BCが台形ゆがみの軸方向と
なる。このようにして、台形ゆがみ補正パラメータを取
得することができる。
【0111】図9は、テストパターンの別の一例として
正方形を使った場合の台形ゆがみ補正パラメータの取得
の手順を示すフローチャートである。図9のフローチャ
ートにおいて、まず、図10に示すように、元画像面1
01上に元画像面101の中心と中心が一致する一辺S
の正方形を描画する(ステップS901)。その際、投
影面102上ではゆがんだ四角形が得られる。
【0112】つぎに、投影面102に投影されたゆがん
だ四角形が線対称になるように正方形を回転させる(ス
テップS902〜S903)。そうすると、対称軸10
00と正方形の交点がB,Cとなる。このとき、対称軸
と垂直で原点をとおる直線を引き(ステップS90
4)、直線と正方形の交点がA1,A2,OA1=OA
2=aとする。
【0113】つぎに、OB,OCが、
【数32】
【数33】 を満たすようにφを変更し(ステップS905〜S90
6)、元画像面101上の正方形をゆがませる。
【0114】ステップS905およびステップS906
において、φを変更した結果、投影面102上の図形が
正方形となったときのφの値が元画像面101と投影面
102のなす角、直線BCが台形ゆがみの軸方向とな
る。
【0115】なお、テストパターンは、線対称の図形で
あって、任意の方向と当該任意の方向と直行する方向と
の距離比が視覚によって認識できるものであれば、円や
正方形に限定されるものではなく、楕円、菱形、または
正多角形であってもよい。
【0116】(4)画像の回転 つぎに、画像の回転について説明する。画像の回転に関
する処理は、従来の技術を用いれば足りる。たとえば、
図11に示すように、(x,y)を(x’,y’)へ角
度θだけ回転させる場合の関係式は、以下の式(23)
のようになる。
【数34】
【0117】そして、回転させた画像を元に戻す場合の
関係式は、以下の式(24)のとおりである。
【数35】
【0118】図12は、この発明にかかる画像変換にお
ける画像回転一連の手順を示すフローチャートである。
図12のフローチャートにおいて、まず、(x,y)を
角度θだけ回転させて(x’,y’)を取得する(ステ
ップS1201)。つぎに、上述のとおり台形ゆがみ補
正をおこない、(u,v)を取得する(ステップS12
02)。その後、(u,v)をステップS1201とは
逆方向に角度θだけ回転させて、(u’,v’)を取得
する(ステップS1203)。この一連の処理によっ
て、画像変換が完了する。
【0119】つぎに、上述した画像変換を実施するため
の実施の形態について説明する。なお、この発明は以下
に説明する実施の形態に限定されるものではない。
【0120】〔実施の形態1〕 (画像変換装置のハードウエア構成)図13は、この発
明の実施の形態1にかかる画像変換装置のハードウエア
構成を示すブロック図である。図13において、画像変
換装置1300は、CPU1301と、ROM1302
と、RAM1303と、HDD(ハードディスクドライ
ブ)1304と、HD(ハードディスク)1305と、
FDD(フロッピー(登録商標)ディスクドライブ)1
306と、着脱可能な記録媒体の一例としてのFD(フ
ロッピーディスク)1307と、ディスプレイ1308
と、KB(キーボード)1309と、マウス1310
と、スキャナ1311と、I/F(インタフェース)1
312とを備えている。また、各構成部はバス1313
によってそれぞれ接続されており、さらに、プロジェク
タ1350とも図示を省略する端子などを用いて接続さ
れる。
【0121】ここで、CPU1301は、装置全体の制
御を司る。ROM1302は、ブートプログラムなどを
記憶している。RAM1303は、CPU1301のワ
ークエリアとして使用される。HDD1304は、CP
U1301の制御にしたがってHD1305に対するデ
ータのリード/ライトを制御する。HD1305は、H
DD104の制御で書き込まれたデータを記憶する。
【0122】FDD1306は、CPU1301の制御
にしたがってFD1307に対するデータのリード/ラ
イトを制御する。FD1307は、FDD1306の制
御で書き込まれたデータを記憶する。着脱可能な記録媒
体として、FD1306の他、CD−ROM(CD−R
W)、MO、DVDなどであってもよい。ディスプレイ
1308は、文書、画像、機能情報などのデータなどを
表示する。たとえば、CRT、TFT液晶ディスプレイ
ディスプレイ、プラズマディスプレイなどである。
【0123】KB1309は、文字、数値、各種指示な
どの入力のためのキーを備え、データ入力をおこなう。
マウス1310は、カーソルの移動や範囲選択、あるい
はウインドウの移動やサイズの変更などをおこなう。ポ
インティングデバイスとして同様の機能を備えるもので
あれば、トラックボール、ジョイスティックなどであっ
てもよい。
【0124】スキャナ1311は、画像を光学的に読み
取る。I/F(インタフェース)1312は、入出力端
子を介して、外部装置から画像データなどのデータの入
出力のインタフェースを司る。
【0125】さらに、プロジェクタ1350は、たとえ
ば、液晶プロジェクタなどであり、図示を省略する光源
と、画像形成面(液晶面)と、複数のレンズから構成さ
れる光学系を備える。プロジェクタ1350は、画像変
換装置1300の図示を省略する端子などで接続され、
画像変換装置1300から送信される画像データを上記
画像形成面に形成し、形成された画像を、光源を用い
て、光学系を介して、スクリーン(投影面)に投影す
る。
【0126】(画像変換装置の機能的構成)つぎに、実
施の形態1にかかる画像変換装置の機能的構成について
説明する。図14は、実施の形態1にかかる画像変換装
置の機能的構成を示すブロック図である。図14におい
て、実施の形態1にかかる画像変換装置は、画像データ
入力部1401と、画像データ記憶部1402と、φデ
ータ入力部1403と、変換部1404と、回転部14
05と、共有直線算出部1406と、から構成される。
【0127】ここで、画像データ入力部1401は、投
影の対象となる画像データを入力する。画像データ入力
部1401は、図13に示したスキャナ1311または
I/F1312によってその機能を実現する。
【0128】また、画像データ記憶部1402は、画像
データ入力部1401によって入力された画像データを
記憶する。また、画像データ記憶部1402は、変換部
1404によって変換された画像データおよび回転部1
405によって回転された画像データなども同様に記憶
する。画像データ記憶部1402は、図13に示したR
AM1303、HDD1304およびHD1305、F
DD1306およびFD1307などによってその機能
を実現する。
【0129】φデータ入力部1403は、投影の対象と
なる画像が存在する平面(画像形成面)と、投影の対象
となる画像が実際に投影される平面(投影面(図示を省
略するスクリーン面))とがなす角φに関する情報を入
力する。φデータ入力部1403は、図13に示したK
B1309、マウス1310、I/F1312によって
その機能を実現する。
【0130】変換部1404は、φデータ入力部140
3によって入力された角φに関する情報に基づいて、画
像データ入力部1401によって入力され、画像データ
記憶部1402に記憶された投影の対象となる画像の画
像データを変換する。また、回転部1405は、画像デ
ータ記憶部1402に記憶された画像データ、すなわ
ち、投影画像の対象となる画像の画像データ、変換部1
404によって変換された画像の画像データを回転処理
する。
【0131】また、共有直線算出部1406は、上記画
像形成面と上記投影面(スクリーン面)との共有直線を
算出する。共有直線の算出方法については、上述のとお
りであるので、その説明は省略する。その際、回転部1
405は、共有直線算出部1406によって算出された
共有直線が水平線となるように投影画像の対象となる画
像の画像データを回転処理する。
【0132】また、変換部1404は、回転部1405
によって回転処理された画像の画像データを変換する。
さらに、回転部1405は、変換部1404によって変
換された画像データを、上記投影画像の対象となる画像
を回転処理した回転方向と逆方向に、上記回転処理した
回転角度と同一の回転角度だけ回転処理する。
【0133】具体的には、変換部1404、回転部14
05、共有直線算出部1406は、それぞれ、ROM1
302、RAM1303またはHD1305、FD13
07などの記録媒体に記録されたプログラムに記載され
た命令にしたがってCPU1301などが命令処理を実
行することによって、各部の機能を実現するものであ
る。
【0134】画像データ記憶部1402は、変換部14
04によって変換処理された画像データおよび回転部1
405によって回転処理された画像データも記憶する。
さらに、それら記憶されたデータを、画像変換装置に接
続されたプロジェクタ1350へ送信する。
【0135】(画像変換の処理手順)つぎに、画像変換
装置における画像変換の処理手順の一例について説明す
る。図15は、この発明の実施の形態1にかかる画像変
換装置の一連の処理の手順を示すフローチャートであ
る。図15のフローチャートにおいて、まず、投影の対
象となる画像を入力する(ステップS1501)。そし
て、投影の対象となる画像が存在する平面(画像形成
面)と、前記投影の対象となる画像が実際に投影される
平面(投影面)とがなす角φに関するデータを入力する
(ステップS1502)。
【0136】つぎに、上記画像形成面と上記投影面との
共有直線を算出する(ステップS1503)。その後、
ステップS1503において算出された共有直線が水平
線となるように、入力画像すなわち画像形成面に形成さ
れる画像を回転する(ステップS1504)。
【0137】そして、ステップS1502において入力
された角φに関するデータおよびステップS1503に
おいて算出された共有直線に基づいて、ステップS15
04において回転された画像の画像を変換する(ステッ
プS1505)。
【0138】さらに、ステップS1505において変換
した画像を、ステップS1504において回転した回転
方向と逆方向に、ステップS1504において回転した
回転角度と同一の回転角度だけ回転する(ステップS1
506)。そして、ステップS1506において回転し
た画像を出力し(ステップS1507)、すべての処理
を終了する。
【0139】以上説明したように、実施の形態1によれ
ば、投影面に対する画像投影部の設置位置に応じて生じ
る投影画像のゆがみを容易に補正することが可能な画像
変換装置または画像変換方法を得ることができる。
【0140】〔実施の形態2〕さて、上述した実施の形
態1では、スタンドアローン型のコンピュータによって
構成された画像変換装置によって画像処理をおこなった
が、以下に説明する実施の形態2のように、ネットワー
クに接続されたクライアントコンピュータとサーバコン
ピュータで処理を分担するクライアントサーバ型のシス
テムにおけるサーバコンピュータによって画像処理をお
こなってもよい。
【0141】(画像変換サーバのハードウエア構成)図
16は、この発明の実施の形態2にかかる画像変換サー
バのハードウエア構成を示すブロック図である。図16
において、画像変換サーバ1600は、CPU1601
と、ROM1602と、RAM1603と、HDD(ハ
ードディスクドライブ)1604と、HD(ハードディ
スク)1605と、FDD(フロッピーディスクドライ
ブ)1606と、着脱可能な記録媒体の一例としてのF
D(フロッピーディスク)1607と、ディスプレイ1
608と、KB(キーボード)1609と、マウス16
10と、スキャナ1611と、ネットワークI/F(イ
ンタフェース)1612とを備えている。また、各構成
部はバス1613によってそれぞれ接続されている。
【0142】ここで、CPU1601、ROM160
2、RAM1603、HDD1604、HD1605、
FDD1606、FD1607、ディスプレイ160
8、KB1609、マウス1610、スキャナ161
1、バス1613の内容は、実施の形態1のCPU13
01、ROM1302、RAM1303、HDD130
4、HD1305、FDD1306、FD1307、デ
ィスプレイ1308、KB1309、マウス1310、
スキャナ1311、バス1313と同様であるので、そ
の説明は省略する。
【0143】また、ネットワークI/F(インタフェー
ス)1612は、通信回線を通じて図示を省略するネッ
トワークに接続され、上記ネットワークを介して、端末
装置(クライアントコンピュータ)に接続される。そし
て、ネットワークI/F1612は、端末装置からの画
像データ、φデータなどのデータの入出力のインタフェ
ースを司る。
【0144】さらに、上記端末装置には、画像を投影す
るためのプロジェクタ機能が搭載されており、あるい
は、プロジェクタ(装置)が接続されている。プロジェ
クタは、たとえば、液晶プロジェクタなどであり、図示
を省略する光源と、画像形成面(液晶面)と、複数のレ
ンズから構成される光学系を備える。
【0145】(画像変換サーバの機能的構成)つぎに、
実施の形態2にかかる画像変換サーバの機能的構成につ
いて説明する。図17は、実施の形態2にかかる画像変
換サーバの機能的構成を示すブロック図である。図17
において、実施の形態2にかかる画像変換サーバは、画
像データ受信部1701と、画像データ記憶部1702
と、φデータ受信部1703と、変換部1704と、回
転部1705と、共有直線受信部1706と、画像デー
タ送信部1707と、から構成される。
【0146】ここで、画像データ受信部1701は、投
影の対象となる画像データを受信する。画像データ受信
部1701は、図16に示したネットワークI/F16
12によってその機能を実現する。
【0147】また、画像データ記憶部1702は、画像
データ受信部1701によって受信された画像データを
記憶する。また、画像データ記憶部1702は、実施の
形態1における画像データ記憶部1402と同様に、変
換部1704によって変換された画像データおよび回転
部1705によって回転された画像データなども記憶す
る。画像データ記憶部1702は、図16に示したRA
M1603、HDD1604およびHD1605、FD
D1606およびFD1607などによってその機能を
実現する。
【0148】φデータ受信部1703は、投影の対象と
なる画像が存在する平面(画像形成面)と、投影の対象
となる画像が実際に投影される平面(投影面(図示を省
略するスクリーン面)とがなす角φに関する情報を受信
する。φデータ受信部1703は、図16に示したネッ
トワークI/F1612によってその機能を実現する。
【0149】変換部1704は、φデータ受信部170
3によって受信された角φに関する情報に基づいて、画
像データ受信部1701によって受信され、画像データ
記憶部1702に記憶された投影の対象となる画像の画
像データを変換する。また、回転部1705は、画像デ
ータ記憶部1702に記憶された画像データ、すなわ
ち、投影画像の対象となる画像の画像データ、変換部1
704によって変換された画像の画像データを回転処理
する。
【0150】また、共有直線受信部1706は、上記画
像形成面と上記投影面(スクリーン面)との共有直線を
受信する。その際、回転部1705は、共有直線受信部
1706によって受信された共有直線が水平線となるよ
うに投影画像の対象となる画像の画像データを回転処理
する。共有直線受信部1706は、図16に示したネッ
トワークI/F1612によってその機能を実現する。
【0151】また、変換部1704は、回転部1705
によって回転処理された画像の画像データを変換する。
さらに、回転部1705は、変換部1704によって変
換された画像データを、上記投影画像の対象となる画像
を回転処理した回転方向と逆方向に、上記回転処理した
回転角度と同一の回転角度だけ回転処理する。
【0152】具体的には、変換部1704、回転部17
05は、それぞれ、ROM1602、RAM1603ま
たはHD1605、FD1607などの記録媒体に記録
されたプログラムに記載された命令にしたがってCPU
1601などが命令処理を実行することによって、各部
の機能を実現するものである。
【0153】画像データ記憶部1702は、変換部17
04によって変換処理された画像データおよび回転部1
705によって回転処理された画像データも記憶する。
また、画像データ送信部1707は、変換部1704に
よって変換処理され、画像データ記憶部1702に記憶
された画像データ、および回転部1705によって回転
処理され、画像データ記憶部1702に記憶された画像
データをネットワークへ送信する。画像データ送信部1
707は、図16に示したネットワークI/F1612
によってその機能を実現する。
【0154】以上説明したように、実施の形態2によれ
ば、投影面に対する画像投影部の設置位置に応じて生じ
る投影画像のゆがみを容易に補正することが可能な画像
変換サーバを得ることができる。したがって、プロジェ
クタをネットワークに接続し、変換情報を取得すること
によって、プロジェクタ自体に画像変換回路を備える必
要がなくプロジェクタをより小型化することができる。
また、ネットワークによって補正画像を遠隔地に配信す
るサービスをおこなうこともできる。
【0155】〔実施の形態3〕さて、上述した実施の形
態1では、スタンドアローン型のコンピュータによって
構成された画像変換装置によって画像処理をおこなった
が、以下に説明する実施の形態3のように、ネットワー
クに接続されたクライアントコンピュータとサーバコン
ピュータで処理を分担するクライアントサーバ型のシス
テムによって画像処理をおこなってもよい。
【0156】(画像処理システムのシステム構成)図1
8は、この発明の実施の形態3にかかる画像変換システ
ムのシステム構成を示す説明図である。図18におい
て、サーバ1801が複数の端末装置(クライアント)
1811,1812,1813がネットワーク1800
で接続されている。また、各端末装置1811,181
2,1813は、それぞれ、プロジェクタ1821,1
822,1823が接続されている。プロジェクタ18
21,1822,1823は、たとえば、液晶プロジェ
クタなどであり、図示を省略する光源と、画像形成面
(液晶面)と、複数のレンズから構成される光学系を備
える。
【0157】(画像変換装置のハードウエア構成)図1
9は、この発明の実施の形態3にかかる画像変換システ
ムのハードウエア構成を示すブロック図である。図19
において、ネットワーク1800に接続された画像変換
サーバ1801は、CPU1901と、ROM1902
と、RAM1903と、HDD(ハードディスクドライ
ブ)1904と、HD(ハードディスク)1905と、
FDD(フロッピーディスクドライブ)1906と、着
脱可能な記録媒体の一例としてのFD(フロッピーディ
スク)1907と、ディスプレイ1908と、KB(キ
ーボード)1909と、マウス1910と、スキャナ1
911と、ネットワーク1800に接続されたネットワ
ークI/F(インタフェース)1912とを備えてい
る。また、各構成部はバス1913によってそれぞれ接
続されている。
【0158】ここで、CPU1901、ROM190
2、RAM1903、HDD1904、HD1905、
FDD1906、FD1907、ディスプレイ190
8、KB1909、マウス1910、スキャナ191
1、ネットワークI/F1912,バス1913の内容
は、実施の形態2のCPU1601、ROM1602、
RAM1603、HDD1604、HD1605、FD
D1606、FD1607、ディスプレイ1608、K
B1609、マウス1610、スキャナ1611、ネッ
トワークI/F1612、バス1613と同様であるの
で、その説明は省略する。
【0159】また、端末装置(クライアント)1811
は、CPU1951と、ROM1952と、RAM19
53と、HDD(ハードディスクドライブ)1954
と、HD(ハードディスク)1955と、FDD(フロ
ッピーディスクドライブ)1956と、着脱可能な記録
媒体の一例としてのFD(フロッピーディスク)195
7と、ディスプレイ1958と、KB(キーボード)1
959と、マウス1960と、スキャナ1961と、ネ
ットワーク1800に接続されたネットワークI/F
(インタフェース)1962とを備えている。また、各
構成部はバス1963によってそれぞれ接続されてい
る。
【0160】ここで、CPU1951、ROM195
2、RAM1953、HDD1954、HD1955、
FDD1956、FD1957、ディスプレイ195
8、KB1959、マウス1960、スキャナ196
1、バス1963の内容は、実施の形態1のCPU13
01、ROM1302、RAM1303、HDD130
4、HD1305、FDD1306、FD1307、デ
ィスプレイ1308、KB1309、マウス1310、
スキャナ1311、バス1313と同様であるので、そ
の説明は省略する。
【0161】また、ネットワークI/F(インタフェー
ス)1962は、通信回線を通じてネットワーク180
0に接続され、ネットワーク1800を介して、サーバ
1801に接続される。そして、ネットワークI/F1
962は、端末装置からの画像データ、φデータなどの
データの入出力のインタフェースを司る。
【0162】さらに、端末装置1811には、画像を投
影するためのプロジェクタ1821が接続されている。
プロジェクタ1821は、たとえば、液晶プロジェクタ
などであり、図示を省略する光源と、画像形成面(液晶
面)と、複数のレンズから構成される光学系を備える。
【0163】(画像変換装置の機能的構成)つぎに、実
施の形態3にかかる画像変換システムの機能的構成につ
いて説明する。図20は、実施の形態3にかかる画像変
換システムの機能的構成を示すブロック図である。図2
0において、実施の形態3にかかる画像変換システム
は、画像変換サーバ1801が、受信部2001と、画
像データ記憶部2002と、変換部2003と、回転部
2004と、共有直線取得部2005、送信部2006
と、から構成される。また、端末装置1811が、送信
部2051と、受信部2052と、から構成される。
【0164】ここで、受信部2001は、投影の対象と
なる画像データを受信する。また、受信部2001は、
投影の対象となる画像が存在する平面(画像形成面)
と、投影の対象となる画像が実際に投影される平面(投
影面(図示を省略するスクリーン面))とがなす角φに
関する情報を受信する。受信部2001は、図19に示
したネットワークI/F1912によってその機能を実
現する。
【0165】また、画像データ記憶部2002は、受信
部2001によって受信された画像データを記憶する。
また、画像データ記憶部2002は、実施の形態2にお
ける画像データ記憶部1702と同様に、変換部200
3によって変換された画像データおよび回転部2004
によって回転された画像データなども記憶する。画像デ
ータ記憶部2002は、図19に示したRAM190
3、HDD1904およびHD1905、FDD190
6およびFD1907などによってその機能を実現す
る。
【0166】変換部2003は、受信部2001によっ
て受信された角φに関する情報に基づいて、同様に受信
部2001によって受信され、画像データ記憶部200
2に記憶された投影の対象となる画像の画像データを変
換する。また、回転部2004は、画像データ記憶部2
002に記憶された画像データ、すなわち、投影画像の
対象となる画像の画像データ、変換部2003によって
変換された画像の画像データを回転処理する。
【0167】また、共有直線取得部2005は、端末装
置(クライアント)1811において算出され、送信部
2051によって送信された、上記画像形成面と上記投
影面(スクリーン面)との共有直線に関する情報を受信
部2001を介して取得する。その際、回転部2004
は、共有直線取得部2005によって取得された情報に
基づいて、共有直線が水平線となるように投影画像の対
象となる画像の画像データを回転処理する。
【0168】また、変換部2003は、回転部2004
によって回転処理された画像の画像データを変換する。
さらに、回転部2004は、変換部2003によって変
換された画像データを、上記投影画像の対象となる画像
を回転処理した回転方向と逆方向に、上記回転処理した
回転角度と同一の回転角度だけ回転処理する。
【0169】具体的には、変換部2003、回転部20
04、共有直線取得部2005は、それぞれ、ROM1
902、RAM1903またはHD1905、FD19
07などの記録媒体に記録されたプログラムに記載され
た命令にしたがってCPU1901などが命令処理を実
行することによって、各部の機能を実現するものであ
る。
【0170】画像データ記憶部2002は、変換部20
03によって変換処理された画像データおよび回転部2
004によって回転処理された画像データも記憶する。
また、送信部2006は、変換部2003によって変換
処理され、画像データ記憶部2002に記憶された画像
データ、および回転部2004によって回転処理され、
画像データ記憶部2002に記憶された画像データをネ
ットワーク1800を介して端末装置1811の受信部
2052へ送信する。送信部2006は、図19に示し
たネットワークI/F1912によってその機能を実現
する。
【0171】端末装置1811の送信部2051は、投
影の対象となる画像データを、ネットワーク1800を
介してサーバ1801の受信部2001へ送信する。ま
た、送信部2051は、投影の対象となる画像が存在す
る平面(画像形成面)と、投影の対象となる画像が実際
に投影される平面(投影面(図示を省略するスクリーン
面)とがなす角φに関する情報を、ネットワーク180
0を介してサーバ1801の受信部2001へ送信す
る。送信部2051は、図19に示したネットワークI
/F1962によってその機能を実現する。
【0172】また、端末装置1811の受信部2052
は、サーバ1801において処理が施された画像データ
を、ネットワーク1800を介して受信する。受信部2
052は、図19に示したネットワークI/F1962
によってその機能を実現する。
【0173】以上説明したように、実施の形態3によれ
ば、投影面に対する画像投影部の設置位置に応じて生じ
る投影画像のゆがみを容易に補正することが可能な画像
変換システムを得ることができる。したがって、サーバ
の遠隔地にある端末装置から変換情報を取得し、その変
換情報に基づいて画像データを変換し、当該端末装置へ
送信することによって、端末装置が画像変換処理をおこ
なう必要がない。このように、ネットワークを利用し
た、補正画像の配信サービスをおこなうことができる。
【0174】〔実施の形態4〕さて、上述した実施の形
態1では、画像処理をおこなう画像変換装置と、画像を
投影するプロジェクタとは別装置であり、それらを接続
することによって変換画像を投影するようにしたが、以
下に説明する実施の形態4のように、画像変換機能と画
像投影機能の両方を備えた画像投影装置によって、画像
変換および画像投影をおこなうようにしてもよい。
【0175】(画像投影装置のハードウエア構成)図2
1は、この発明の実施の形態4にかかる画像投影装置の
ハードウエア構成を示すブロック図である。図21にお
いて、画像投影装置2100は、CPU2101と、R
OM2102と、RAM2103と、HDD(ハードデ
ィスクドライブ)2104と、HD(ハードディスク)
2105と、FDD(フロッピーディスクドライブ)2
106と、着脱可能な記録媒体の一例としてのFD(フ
ロッピーディスク)2107と、ディスプレイ2108
と、KB(キーボード)2109と、マウス2110
と、スキャナ2111と、I/F(インタフェース)2
112と、さらに、光源2113と、画像形成面として
液晶面2114と、光学系2115と、調整機構211
6と、を備えている。また、各構成部はバス2117に
よってそれぞれ接続される。
【0176】ここで、CPU2101、ROM210
2、RAM2103、HDD2104、HD2105、
FDD2106、FD2107、ディスプレイ210
8、KB2109、マウス2110、スキャナ211
1、I/F2112、バス2117の内容は、実施の形
態1のCPU1301、ROM1302、RAM130
3、HDD1304、HD1305、FDD1306、
FD1307、ディスプレイ1308、KB1309、
マウス1310、スキャナ1311、I/F1312、
バス1313と同様であるので、その説明は省略する。
【0177】光源2113は、液晶面2114に形成さ
れた画像をスクリーンに投影するためのものであり、ラ
ンプなどからなる。また、液晶面2114は、投影する
画像を形成する面である。また、光学系2115は、液
晶面2115に形成された画像を所定の大きさに拡大し
てスクリーンに投影するためのものであり、かつ、スク
リーンにおけるフォーカスを調整するためのものであ
る。光学系2115は、複数のレンズなどから構成され
る。また、調整機構2116は、φデータなどの調整を
おこなうための機構であり、たとえば、レベルの増減を
おこなう操作つまみあるいは複数のボタンなどから構成
される。
【0178】(画像投影装置の機能的構成)つぎに、実
施の形態4にかかる画像投影装置の機能的構成について
説明する。図22は、実施の形態4にかかる画像投影装
置の機能的構成を示すブロック図である。図22におい
て、実施の形態4にかかる画像投影装置は、画像データ
入力部2201と、画像データ記憶部2202と、φデ
ータ入力部2203と、変換部2204と、回転部22
05と、共有直線算出部2206と、さらに、画像形成
部2207と、画像投影部2208と、から構成され
る。
【0179】ここで、画像データ入力部2201、画像
データ記憶部2202、φデータ入力部2203、変換
部2204、回転部2205、共有直線算出部2206
は、図14に示した実施の形態1の画像データ入力部1
401、画像データ記憶部1402、φデータ入力部1
403、変換部1404、回転部1405、共有直線算
出部1406と同様であるので、その説明は省略する。
【0180】画像形成部2207は、変換部2204に
よって変換処理され、画像データ記憶部2202に記憶
された画像データ、および回転部2205によって回転
処理され、画像データ記憶部2202に記憶された画像
データを、液晶面に画像形成する。画像形成部2207
は、液晶面2114によってその機能を実現することが
できる。また、画像投影部2208は、画像形成部22
07によって形成された画像を投影面(スクリーン)へ
投影する。画像投影部2208は、光源2113、光学
系2115などによってその機能を実現することができ
る。
【0181】(画像投影の処理手順)つぎに、画像投影
装置における画像投影の処理手順の一例について説明す
る。図23は、この発明の実施の形態4にかかる画像投
影装置の一連の処理の手順を示すフローチャートであ
る。図23のフローチャートにおいて、まず、投影の対
象となる画像を入力する(ステップS2301)。そし
て、投影の対象となる画像が存在する平面(画像形成
面)と、前記投影の対象となる画像が実際に投影される
平面(投影面)とがなす角φに関するデータを入力する
(ステップS2302)。
【0182】つぎに、上記画像形成面と上記投影面との
共有直線を算出する(ステップS2303)。その後、
ステップS2303において算出された共有直線が水平
線となるように、入力画像すなわち画像形成面に形成さ
れる画像を回転する(ステップS2304)。
【0183】そして、ステップS2302において入力
された角φに関するデータおよびステップS2303に
おいて算出された共有直線に基づいて、ステップS23
04において回転された画像の画像を変換する(ステッ
プS2305)。
【0184】さらに、ステップS2305において変換
した画像を、ステップS2304において回転した回転
方向と逆方向に、ステップS2304において回転した
回転角度と同一の回転角度だけ回転する(ステップS2
306)。そして、ステップS2306において回転し
た画像を液晶面2114に形成し(ステップS230
7)、形成した画像をスクリーンへ投影し(ステップS
2308)、すべての処理を終了する。
【0185】以上説明したように、実施の形態4によれ
ば、投影面に対する画像投影部の設置位置に応じて生じ
る投影画像のゆがみを容易に補正することが可能な画像
投影装置を得ることができる。
【0186】〔実施の形態5〕さて、上述した実施の形
態4では、スタンドアローン型のコンピュータによって
構成された画像投影装置によって画像処理および画像投
影をおこなったが、以下に説明する実施の形態5のよう
に、ネットワークに接続されたクライアントコンピュー
タとサーバコンピュータで処理を分担するクライアント
サーバ型のシステムによって画像処理および画像投影を
おこなってもよい。
【0187】(画像投影システムのシステム構成)図2
4は、この発明の実施の形態5にかかる画像投影システ
ムのシステム構成を示す説明図である。図24におい
て、サーバ2401が複数の端末装置(クライアント)
2411,2412,2413がネットワーク2400
で接続されている。
【0188】(画像変換装置のハードウエア構成)図2
5は、この発明の実施の形態5にかかる画像投影システ
ムのハードウエア構成を示すブロック図である。図25
において、ネットワーク2400に接続された画像変換
サーバ2401は、CPU2501と、ROM2502
と、RAM2503と、HDD(ハードディスクドライ
ブ)2504と、HD(ハードディスク)2505と、
FDD(フロッピーディスクドライブ)2506と、着
脱可能な記録媒体の一例としてのFD(フロッピーディ
スク)2507と、ディスプレイ2508と、KB(キ
ーボード)2509と、マウス2510と、スキャナ2
511と、ネットワーク2400に接続されたネットワ
ークI/F(インタフェース)2512とを備えてい
る。また、各構成部はバス2513によってそれぞれ接
続されている。
【0189】ここで、CPU2501、ROM250
2、RAM2503、HDD2504、HD2505、
FDD2506、FD2507、ディスプレイ250
8、KB2509、マウス2510、スキャナ251
1、ネットワークI/F2512,バス2513の内容
は、実施の形態2のCPU1601、ROM1602、
RAM1603、HDD1604、HD1605、FD
D1606、FD1607、ディスプレイ1608、K
B1609、マウス1610、スキャナ1611、ネッ
トワークI/F1612、バス1613と同様であるの
で、その説明は省略する。
【0190】また、端末装置(クライアント)2411
は、CPU2551と、ROM2552と、RAM25
53と、HDD(ハードディスクドライブ)2554
と、HD(ハードディスク)2555と、FDD(フロ
ッピーディスクドライブ)2556と、着脱可能な記録
媒体の一例としてのFD(フロッピーディスク)255
7と、ディスプレイ2558と、KB(キーボード)2
559と、マウス2560と、スキャナ2561と、ネ
ットワーク2400に接続されたネットワークI/F
(インタフェース)2562と、さらに、光源2563
と、液晶面2564と、光学系2565と、調整機構2
566と、を備えている。また、各構成部はバス256
7によってそれぞれ接続されている。
【0191】ここで、CPU2551、ROM255
2、RAM2553、HDD2554、HD2555、
FDD2556、FD2557、ディスプレイ255
8、KB2559、マウス2560、スキャナ256
1、バス2567の内容は、実施の形態1のCPU13
01、ROM1302、RAM1303、HDD130
4、HD1305、FDD1306、FD1307、デ
ィスプレイ1308、KB1309、マウス1310、
スキャナ1311、バス1313と同様であるので、そ
の説明は省略する。
【0192】また、ネットワークI/F(インタフェー
ス)2562は、通信回線を通じてネットワーク240
0に接続され、ネットワーク2400を介して、サーバ
2401に接続される。そして、ネットワークI/F2
462は、端末装置2411からの画像データ、φデー
タなどのデータの入出力のインタフェースを司る。
【0193】光源2513は、液晶面2514に形成さ
れた画像をスクリーンに投影するためのものであり、ラ
ンプなどからなる。また、液晶面2514は、投影する
画像を形成する面である。また、光学系2515は、液
晶面2515に形成された画像を所定の大きさに拡大し
てスクリーンに投影するためのものであり、かつ、スク
リーンにおけるフォーカスを調整するためのものであ
る。光学系2515は、複数のレンズなどから構成され
る。また、調整機構2516は、φデータや共有直線デ
ータなどの調整をおこなうための機構であり、たとえ
ば、レベルの増減をおこなう操作つまみあるいは複数の
ボタンなどから構成される。
【0194】(画像投影システムの機能的構成)つぎ
に、実施の形態5にかかる画像投影システムの機能的構
成について説明する。図26は、実施の形態5にかかる
画像投影システムの機能的構成を示すブロック図であ
る。
【0195】図26において、実施の形態5にかかる画
像投影システムは、画像変換サーバ2401が、受信部
2601と、画像データ記憶部2602と、変換部26
03と、回転部2604と、共有直線取得部2605
と、送信部2606と、から構成される。また、端末装
置2411が、送信部2651と、受信部2652と、
さらに、画像形成部2653と、画像投影部2654
と、から構成される。
【0196】ここで、実施の形態5にかかる画像投影シ
ステムと、実施の形態3にかかる画像変換システムとの
違いは、画像形成部2653および画像投影部2654
の有無の違いである。その他は、同様であるため、それ
らの説明は省略する。また、画像形成部2653および
画像投影部2654は、図22に示した実施の形態4の
画像形成部2207および画像投影部2208と同様で
あるため、それらの説明も省略する。
【0197】以上説明したように、実施の形態5によれ
ば、投影面に対する画像投影部の設置位置に応じて生じ
る投影画像のゆがみを容易に補正することが可能な画像
投影システムを得ることができる。したがって、プロジ
ェクタをネットワークに接続し、変換情報を取得するこ
とによって、プロジェクタ自体に画像変換回路を備える
必要がなくプロジェクタをより小型化することができ
る。また、ネットワークによって補正画像を遠隔地に配
信し投影する画像投影サービスをおこなうこともでき
る。
【0198】〔実施の形態6〕プロジェクタ装置の投影
ゆがみを補正するための手法はいくつか存在するが従来
技術にあってはいずれも台形ゆがみ(キーストーンゆが
み)を補正する手法である。しかし、ゆがみが台形ゆが
みとなるのは、プロジェクタ装置が投影面に正対して置
かれているときのみである。プロジェクタ装置が投影面
に正対していない場合のゆがみを補正する手法は提案さ
れていない。実施の形態1〜5は、プロジェクタ装置が
投影面に正対していない場合のゆがみ補正方法が提案さ
れているが、この場合、画像の中心と投影の光軸が一致
している必要があった。
【0199】一般にプロジェクタ装置においては投影画
像の中心と投影の光軸は一致せず、光学的にシフトされ
ている場合が多いため、このような光学シフトをともな
ったプロジェクタ装置に実施の形態1〜5をそのまま適
用すると、利用可能な表示面積が極めて小さくなり、表
示結果も投影光軸の周辺に片寄った映像しか得られない
場合がある。
【0200】そこで、入力画像を幾何学的に変形させた
出力画像に変換する画像変換方法であって、変形方法と
して透視変換を利用し、入力画像と変形出力画像の関係
が透視投影における元画像と投影画像の関係と等しくな
るように元画像面と投影画像面を配置し、元画像面と投
影画像面のなす角を透視変換のパラメタとして利用する
ことによって、解像度変換と透視変換とを同時におこな
うようにするとさらに効果的である。
【0201】さらに、その画像変換方法に光学シフトを
考慮した変換を加えるようにしてもよく、これを利用し
た画像変形機能を持つ画像変形装置を構成するようにし
てもよい。これは、投影面と元画像面のなす角を、テス
トパターンを用いることによって得るようにしてもよ
く、また、投影面と元画像面のなす角を外部から入力す
ることによって得るようにしてもよい。
【0202】また、同様に、画像変形機能および変形出
力画像表示機能を持つプロジェクタ装置であってもよ
く、投影面と元画像面のなす角を、テストパターンを用
いることによって得るようにしてもよい。また、投影面
と元画像面のなす角を、テストパターンを表示すること
によって得るようなプロジェクタ装置であってもよい。
さらに、投影面と元画像面のなす角を外部から入力する
ことによって得るプロジェクタ装置であってもよい。
【0203】すなわち、上述した実施の形態にあって
は、プロジェクタ装置においてほぼ日常的に使われてい
る光学シフトに対応していない場合がある。したがっ
て、本実施の形態6にように、光学シフトに対応させる
とともに、解像度変換とゆがみ補正を同時におこなうこ
とができる。
【0204】また、プロジェクタ装置その他画像を表示
する装置における表示画面のゆがみを補正する手段とし
て利用できる。また、逆に特定の意図の下に画像を故意
にゆがませて表示するような目的に利用することも可能
である。
【0205】(光学シフトを考慮したゆがみ補正)光学
シフトを考慮したゆがみ補正式を以下に示す。
【数36】
【0206】
【数37】
【0207】
【数38】
【0208】上記ゆがみ補正式における各変数が示す内
容は、図28に記載されたとおりである。すなわち、図
28において、(U,V)は、入力画像の解像度を示し
ており、(u,v)は、入力画像上の点を示しており、
(X,Y)は、原画像面の解像度を示しており、(x,
y)は、元画像面上の点を示しており、θは、原画像面
と投影画像面のなす角を示しており、Lは、投影中心と
原画像面との距離を示しており、mおよびnは、光学シ
フト量(m>n, m+n=1)を示しており、pは、
入力画像と原画像面の大きさの比率を示しており、q
は、LとYの比率を示している。
【0209】そして、実施の形態6における座標関係お
よび入力画像と変形画像の位置関係を図29に示す。ま
た、実施の形態1〜5と実施の形態6とでは、一部の変
数が異なるため、実施の形態1〜5と実施の形態6とで
異なる変数の対応関係を、図30に示す。また、光学シ
フトへの対応にともない座標系の設定が異なっている。
【0210】(斜め投影への対応)つぎに、斜めから投
影した場合に生じるゆがみを補正する具体的な手順につ
いて説明する。本実施例ではテストパターンとして円を
使用する。しかし、本発明におけるテストパターンは円
だけに制限されるものではない。図31は、この発明の
実施の形態6にかかる画像変換装置の補正の手順を示す
フローチャートである。また、図32は、この発明の実
施の形態6にかかる画像変換装置の表示画面(LCD)
3200の表示内容を示す説明図であり、図33は、こ
の発明の実施の形態6にかかる画像変換装置のスクリー
ン3300の表示内容を示す説明図である。
【0211】図31のフローチャートにおいて、まず、
図32のLCD3200の原画像面内に半径aの円(中
心をOとする)およびその直径を描画する(ステップS
3101)。つぎに、直径がユーザから見てもっとも長
くなるように直径を回転させる(ステップS310
2)。
【0212】つぎに、ステップS3102において得ら
れた直径に直交する原画像面内の直線を共有直線320
1とする(ステップS3103)。そして、共有直線3
201と原画像面の水平軸とのなす角を角φとする(ス
テップS3104)。このように、ステップS3101
〜ステップS3104までの状態のうち表示画面(LC
D)3200の表示内容を図32に示しており、スクリ
ーン3300の表示内容を図33に示している。
【0213】つぎに、直径と円周との交点をB,Cと
し、ユーザから見てテストパターンがもっとも円に近く
見えるようにB,Cの位置を調整する(ステップS31
05)。このステップS3105の状態を図34および
図35に示している。図34は、この発明の実施の形態
6にかかる画像変換装置の表示画面(LCD)3200
の別の表示内容を示す説明図である。
【0214】また、図35は、この発明の実施の形態6
にかかる画像変換装置のスクリーン3300の別の表示
内容を示す説明図であり、図34の表示画面(LCD)
における操作に連動してスクリーン3300に表示され
る内容である。
【0215】図31のフローチャートに戻り、つぎに、
ステップS3105において得られたB,Cからθ,L
を求める(ステップS3106)。θを求める計算式
は、以下のとおりである。
【0216】
【数39】
【0217】また、Lを求める計算式は、以下のとおり
である。
【0218】
【数40】
【0219】つぎに、入力画像(x,y)から(x’,
y’)を求める(ステップS3107)。(x’,
y’)を求める計算式であって、(x,y)と(x’,
y’)との関係を示す式は以下のとおりである。
【0220】
【数41】
【0221】
【数42】
【0222】つぎに、(x’,y’)から(u’,
v’)を求める(ステップS3108)。(u’,
v’)を求める計算式であって、(x’,y’)と
(u’,v’)との関係を示す式は以下のとおりであ
る。
【0223】
【数43】
【0224】
【数44】
【0225】ここで、kは、駅正面を適切に利用できる
ように、以下の値(式)としてもよい。また、特に上記
値には限定されず、別の値であってもよい。
【0226】
【数45】
【0227】つぎに、(u,v)を求める(ステップS
3109)。(u,v)を求める計算式であって、
(u’,v’)と(u,v)との関係を示す式は以下の
とおりである。
【0228】
【数46】
【0229】
【数47】
【0230】このようにして、斜めから投影した場合に
生じるゆがみを補正することができる。
【0231】(実施の形態6の効果)実施の形態6にお
ける関係式は、角度θ=0とすると、 u=px v=py+pnY となるが、この式は解像度変換に座標の平行移動を加え
た式と等しい。また、入力画像と出力画像の解像度を同
一にすればいわゆる台形ゆがみ補正となる。加えて、光
学シフト量のパラメタを変えることによって以前の特許
をも内包している。
【0232】このように実施の形態6によれば、解像度
変換と台形ゆがみ補正を自然な形で融合しているため、
解像度変換と台形ゆがみ補正を別々に実施することによ
る画像劣化を抑えることが可能である。また、光学シフ
トに対応しているため、プロジェクタ装置への実装も容
易である。
【0233】なお、本実施の形態1〜6で説明した画像
変換方法、画像投影方法は、あらかじめ用意されたプロ
グラムをパーソナルコンピュータやワークステーション
などのコンピュータで実行することによって実現され
る。このプログラムは、HD(ハードディスク)、FD
(フロッピーディスク)、CD−ROM、MO、DVD
などのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録さ
れ、コンピュータによって記録媒体から読み出されるこ
とによって、実行される。また、このプログラムは、イ
ンターネットなどのネットワークを介して配布すること
が可能な伝送媒体であってもよい。
【0234】このように、本発明は、プロジェクタ装置
その他画像を表示する装置における表示画面のゆがみを
補正する手段として利用できるとともに、特定の意図を
もって画像を故意にゆがませて表示するような目的に利
用することも可能である。また、本実施の形態において
は、静止画について説明したが、上記変換処理を高速に
おこなうことによって、動画についても同様に変換処理
することが可能である。
【0235】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、投影面に対する画像投影部の設置位置に応じて生じ
る投影画像のゆがみを容易に補正することが可能な画像
変換装置、画像変換サーバ、画像変換システム、画像投
影装置、画像投影システム、画像変換方法、画像投影方
法およびそれらの方法をコンピュータに実行させるプロ
グラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
が得られるという効果を奏する。
【0236】また、この発明によれば、台形ゆがみ以外
のゆがみについても容易に補正することができ、画像投
影部の設置位置に左右されることなく最適な画像を投影
面に投影することが可能な画像変換装置、画像変換サー
バ、画像変換システム、画像投影装置、画像投影システ
ム、画像変換方法、画像投影方法およびそれらの方法を
コンピュータに実行させるプログラムを記録したコンピ
ュータ読み取り可能な記録媒体が得られるという効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる画像変換における投影中心と
原画像面と投影面の位置関係を示す説明図である。
【図2】この発明にかかる画像変換における投影中心と
原画像面と投影面の位置関係を示す別の説明図である。
【図3】この発明にかかる画像変換におけるOA,O’
A’の位置関係を示す説明図である。
【図4】この発明にかかる画像変換におけるOB,O’
B’,OC,O’C’の位置関係を示す説明図である。
【図5】この発明にかかる画像変換における台形ゆがみ
の補正の手順を示すフローチャートである。
【図6】この発明にかかる画像変換における投影面に投
影されるテストパターンの一例を示す説明図である。
【図7】この発明にかかる画像変換におけるテストパタ
ーンの一例として円を使った場合の台形ゆがみ補正パラ
メータの取得の手順を示すフローチャートである。
【図8】この発明にかかる画像変換における元画像面に
形成されるテストパターンおよび投影面に投影されるテ
ストパターンの一例を示す説明図である。
【図9】この発明にかかる画像変換におけるテストパタ
ーンの一例として正方形を使った場合の台形ゆがみ補正
パラメータの取得の手順を示すフローチャートである。
【図10】この発明にかかる画像変換における元画像面
に形成されるテストパターンおよび投影面に投影される
テストパターンの一例を示す説明図である。
【図11】この発明にかかる画像変換における画像回転
の一例を示す説明図である。
【図12】この発明にかかる画像変換における画像回転
一連の手順を示すフローチャートである。
【図13】この発明の実施の形態1にかかる画像変換装
置のハードウエア構成を示すブロック図である。
【図14】この発明の実施の形態1にかかる画像変換装
置の機能的構成を示すブロック図である。
【図15】この発明の実施の形態1にかかる画像変換装
置の一連の処理の手順を示すフローチャートである。
【図16】この発明の実施の形態2にかかる画像変換サ
ーバのハードウエア構成を示すブロック図である。
【図17】この発明の実施の形態2にかかる画像変換サ
ーバの機能的構成を示すブロック図である。
【図18】この発明の実施の形態3にかかる画像変換シ
ステムのシステム構成を示す説明図である。
【図19】この発明の実施の形態3にかかる画像変換シ
ステムのハードウエア構成を示すブロック図である。
【図20】この発明の実施の形態3にかかる画像変換シ
ステムの機能的構成を示すブロック図である。
【図21】この発明の実施の形態4にかかる画像投影装
置のハードウエア構成を示すブロック図である。
【図22】この発明の実施の形態4にかかる画像投影装
置の機能的構成を示すブロック図である。
【図23】この発明の実施の形態4にかかる画像変換装
置の一連の処理の手順を示すフローチャートである。
【図24】この発明の実施の形態5にかかる画像投影シ
ステムのシステム構成を示す説明図である。
【図25】この発明の実施の形態5にかかる画像投影シ
ステムのハードウエア構成を示すブロック図である。
【図26】この発明の実施の形態5にかかる画像投影シ
ステムの機能的構成を示すブロック図である。
【図27】投影画像の四隅の4点位置を指定することに
よってゆがみ補正をおこなう場合の説明図であり、
(a)は作像面上の図、(b)はスクリーン上の図であ
る。
【図28】この発明の実施の形態6にかかる画像変換装
置のゆがみ補正式の各変数およびその内容を示す説明図
である。
【図29】この発明の実施の形態6にかかる画像変換装
置座標関係および入力画像と変形画像の位置関係を示す
説明図である。
【図30】この発明の実施の形態6と実施の形態1〜5
の変数の対応を示す説明図である。
【図31】この発明の実施の形態6にかかる画像変換装
置の補正の手順を示すフローチャートである。
【図32】この発明の実施の形態6にかかる画像変換装
置の表示画面(LCD)の表示内容を示す説明図であ
る。
【図33】この発明の実施の形態6にかかる画像変換装
置のスクリーンの表示内容を示す説明図である。
【図34】この発明の実施の形態6にかかる画像変換装
置の表示画面(LCD)の別の表示内容を示す説明図で
ある。
【図35】この発明の実施の形態6にかかる画像変換装
置のスクリーンの別の表示内容を示す説明図である。
【符号の説明】
101 元画像面 102 投影画面 104 共有直線 1300 画像変換装置 1350,1821,1822,1823 プロジェク
タ 1401,2201 画像データ入力部 1402,1702,2002,2202,2602
画像データ記憶部 1403 φデータ入力部 1404,1704,2003,2204,2603
変換部 1405,1705,2004,2205,2604
回転部 1406,2206, 共有直線算出部 1600 画像変換サーバ 1701 画像データ受信部 1703,2203 φデータ受信部 1706 共有直線受信部 1707 画像データ送信部 1800,2400 ネットワーク 1801,2401 サーバ 1811,1812,1813,2411,2412,
2413 端末装置(クライアント) 2001,2601 (サーバ)受信部 2006,2606 (サーバ)送信部 2051,2651 (クライアント)送信部 2052,2652 (クライアント)受信部 2207,2653 画像形成部 2208,2654 画像投影部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 5/262 H04N 5/262 Fターム(参考) 5B057 AA20 CA12 CA16 CB12 CB16 CD03 CD11 5C023 AA03 AA10 AA26 AA38 CA01 DA01 5C058 AA06 BA23 BA35 BB11 EA02 EA12 EA26 5C076 AA23 AA24 (54)【発明の名称】 画像変換装置、画像変換サーバ、画像変換システム、画像投影装置、画像投影システム、画像変 換方法、画像投影方法およびそれらの方法をコンピュータに実行させるプログラムを記録したコ ンピュータ読み取り可能な記録媒体

Claims (44)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 投影の対象となる画像が存在する平面
    と、前記投影の対象となる画像が実際に投影される平面
    とがなす角に関する情報を入力する入力手段と、 前記入力手段によって入力された角に関する情報に基づ
    いて、前記投影の対象となる画像を変換する変換手段
    と、 を備えたことを特徴とする画像変換装置。
  2. 【請求項2】 さらに、前記投影画像の対象となる画像
    および/または前記変換手段によって変換された画像を
    回転処理する回転手段を備えたことを特徴とする請求項
    1に記載の画像変換装置。
  3. 【請求項3】 さらに、前記投影の対象が存在する平面
    と、前記投影の対象となる画像が実際に投影される平面
    との共有直線を算出する算出手段を備え、 前記回転手段は、 前記算出手段によって算出された共有直線が水平線とな
    るように前記投影画像の対象となる画像を回転処理し、 かつ、前記変換手段によって変換された画像を、前記投
    影画像の対象となる画像を回転処理した回転方向と逆方
    向に、前記回転処理した回転角度と同一の回転角度だけ
    回転処理することを特徴とする請求項2に記載の画像変
    換装置。
  4. 【請求項4】 投影の対象となる画像を受信する第1の
    受信手段と、 前記第1の受信手段によって受信した投影の対象となる
    画像が存在する平面と、前記投影の対象となる画像が実
    際に投影される平面とがなす角に関する情報を受信する
    第2の受信手段と、 前記第2の受信手段によって受信した角に関する情報に
    基づいて、前記投影の対象となる画像を変換する変換手
    段と、 前記変換手段によって変換された画像を送信する送信手
    段と、 を備えたことを特徴とする画像変換サーバ。
  5. 【請求項5】 投影の対象となる画像を受信する第1の
    受信手段と、 前記第1の受信手段によって受信した投影の対象となる
    画像が存在する平面と、前記投影の対象となる画像が実
    際に投影される平面とがなす角に関する情報を受信する
    第2の受信手段と、 前記第2の受信手段によって受信した角に関する情報に
    基づいて、前記投影の対象となる画像を変換する変換手
    段と、 前記投影画像の対象となる画像および/または前記変換
    手段によって変換された画像を回転処理する回転手段
    と、 前記回転手段によって回転処理された画像を送信する送
    信手段と、 を備えたことを特徴とする画像変換サーバ。
  6. 【請求項6】 前記第2の受信手段は、前記投影の対象
    が存在する平面と、前記投影の対象となる画像が実際に
    投影される平面との共有直線に関する情報を受信し、 前記回転手段は、 前記第2の受信手段によって受信した情報に基づいて、
    前記共有直線が水平線となるように前記投影画像の対象
    となる画像を回転処理し、 かつ、前記変換手段によって変換された画像を、前記投
    影画像の対象となる画像を回転処理した回転方向と逆方
    向に前記回転処理した回転角度と同一の回転角度だけ回
    転処理することを特徴とする請求項5に記載の画像変換
    サーバ。
  7. 【請求項7】 1または複数の端末装置および1または
    複数のサーバとがネットワークで接続された画像変換シ
    ステムにおいて、 前記端末装置が、 投影の対象となる画像、および前記投影の対象となる画
    像が存在する平面と、前記投影の対象となる画像が実際
    に投影される平面とがなす角に関する情報を前記ネット
    ワークを介して前記サーバへ送信する送信手段を備え、 前記サーバが、 前記端末装置から、投影の対象となる画像、および前記
    投影の対象となる画像が存在する平面と、前記投影の対
    象となる画像が実際に投影される平面とがなす角に関す
    る情報を、前記ネットワークを介して受信する受信手段
    と、 前記受信手段によって受信された角に関する情報に基づ
    いて、前記投影の対象となる画像を変換する変換手段
    と、 前記変換手段によって変換された画像を前記ネットワー
    クを介して前記端末装置へ送信する送信手段と、 を備えたことを特徴とする画像変換システム。
  8. 【請求項8】 1または複数の端末装置および1または
    複数のサーバとがネットワークで接続された画像変換シ
    ステムにおいて、 前記端末装置が、 投影の対象となる画像、および前記投影の対象となる画
    像が存在する平面と、前記投影の対象となる画像が実際
    に投影される平面とがなす角に関する情報を前記ネット
    ワークを介して前記サーバへ送信する送信手段を備え、 前記サーバが、 前記端末装置から、投影の対象となる画像、および前記
    投影の対象となる画像が存在する平面と、前記投影の対
    象となる画像が実際に投影される平面とがなす角に関す
    る情報を、前記ネットワークを介して受信する受信手段
    と、 前記受信手段によって受信された角に関する情報に基づ
    いて、前記投影の対象となる画像を変換する変換手段
    と、 前記受信手段によって受信された投影の対象となる画像
    および/または前記変換手段によって変換された画像を
    回転処理する回転手段と、 前記回転手段によって回転処理された画像を前記ネット
    ワークを介して前記端末装置へ送信する送信手段と、 を備えたことを特徴とする画像変換システム。
  9. 【請求項9】 前記サーバの受信手段は、前記投影の対
    象が存在する平面と、前記投影の対象となる画像が実際
    に投影される平面との共有直線に関する情報を受信し、 前記回転手段は、前記受信手段によって受信した情報に
    基づいて、共有直線が水平線となるように前記投影画像
    の対象となる画像を回転処理し、かつ、前記変換された
    画像を、前記投影画像の対象となる画像を回転処理した
    回転方向と逆方向に前記回転処理した回転角度と同一の
    回転角度だけ回転処理することを特徴とする請求項8に
    記載の画像変換システム。
  10. 【請求項10】 投影の対象となる画像を形成する画像
    形成面および光学系を備え、前記画像形成面に形成され
    た画像を前記光学系を介して投影面に投影する画像投影
    装置において、 前記画像形成面と前記投影面とがなす角に関する情報を
    入力する入力手段と、前記入力手段によって入力された
    角に関する情報に基づいて、前記画像形成面に形成され
    る画像を変換する変換手段と、 を備えたことを特徴とする画像投影装置。
  11. 【請求項11】 さらに、前記投影画像の対象となる画
    像および/または前記変換手段によって変換された画像
    を回転処理する回転手段を備えたことを特徴とする請求
    項10に記載の画像投影装置。
  12. 【請求項12】 さらに、前記画像形成面と、前記投影
    面との共有直線を算出する算出手段を備え、 前記回転手段は、 前記算出手段によって算出された共有直線が水平線とな
    るように前記投影画像の対象となる画像を回転処理し、 かつ、前記変換手段によって変換された画像を、前記投
    影画像の対象となる画像を回転処理した回転方向と逆方
    向に前記回転処理した回転角度と同一の回転角度だけ回
    転処理することを特徴とする請求項11に記載の画像投
    影装置。
  13. 【請求項13】 さらに、所定形状のテストパターンを
    投影するテストパターン投影手段を備えたことを特徴と
    する請求項10〜12のいずれか一つに記載の画像投影
    装置。
  14. 【請求項14】 前記テストパターンは、線対称の図形
    であって、任意の方向と当該任意の方向と直行する方向
    との距離比が視覚によって認識できるものであることを
    特徴とする請求項13に記載の画像投影装置。
  15. 【請求項15】 前記テストパターンは、円または楕円
    であることを特徴とする請求項14に記載の画像投影装
    置。
  16. 【請求項16】 前記テストパターンは、正方形、菱
    形、または正多角形であることを特徴とする請求項14
    に記載の画像投影装置。
  17. 【請求項17】 前記入力手段は、前記画像形成面と前
    記投影面とがなす角度を数値によって入力する数値入力
    手段であることを特徴とする請求項10〜16のいずれ
    か一つに記載の画像投影装置。
  18. 【請求項18】 前記算出手段は、前記数値入力手段に
    よって入力される数値に基づいて前記共有直線を算出す
    ることを特徴とする請求項17に記載の画像投影装置。
  19. 【請求項19】 前記入力手段は、前記画像形成面と前
    記投影面とがなす角度の増減をすることが可能な調整機
    構であることを特徴とする請求項10〜16のいずれか
    一つに記載の画像投影装置。
  20. 【請求項20】 前記算出手段は、前記調整機構によっ
    て増減されるデータに基づいて前記共有直線を算出する
    ことを特徴とする請求項19に記載の画像投影装置。
  21. 【請求項21】 1または複数の画像送信装置と、1ま
    たは複数のゆがみ情報送信装置と、1または複数の画像
    変換サーバと、1または複数の画像投影装置とがそれぞ
    れネットワークに接続された画像投影システムにおい
    て、 前記画像送信装置が、 投影の対象となる画像を前記ネットワークを介して前記
    画像変換サーバへ送信手段を備え、 前記ゆがみ情報送信装置が、 投影の対象となる画像を形成する画像形成面と前記画像
    形成面に形成された画像が光学系を介して投影される投
    影面とがなす角に関する情報を前記ネットワークを介し
    て前記画像変換サーバへ送信する送信手段を備え、 前記画像変換サーバが、 前記投影の対象となる画像および前記角に関する情報を
    前記ネットワークを介してそれぞれ受信する受信手段
    と、 前記受信手段によって受信された角に関する情報に基づ
    いて、前記受信手段によって受信された投影の対象とな
    る画像を変換する変換手段と、 前記変換手段によって変換された画像を前記ネットワー
    クを介して前記画像投影装置へ送信する送信手段と、を
    備え、 前記画像投影装置が、 前記変換された画像を前記ネットワークを介して前記画
    像変換サーバから受信する受信手段と、 受信した画像を画像形成面に形成する画像形成手段と、 前記画像形成手段によって前記画像形成面に形成された
    画像を前記光学系を介して前記投影面に投影する投影手
    段と、 を備えたことを特徴とする画像投影システム。
  22. 【請求項22】 1または複数の画像送信装置と、1ま
    たは複数のゆがみ情報送信装置と、1または複数の画像
    変換サーバと、1または複数の画像投影装置とがそれぞ
    れネットワークに接続された画像投影システムにおい
    て、 前記画像送信装置が、 投影の対象となる画像を前記ネットワークを介して前記
    画像変換サーバへ送信手段を備え、 前記ゆがみ情報送信装置が、 投影の対象となる画像を形成する画像形成面と前記画像
    形成面に形成された画像が光学系を介して投影される投
    影面とがなす角に関する情報を前記ネットワークを介し
    て前記画像変換サーバへ送信する送信手段を備え、 前記画像変換サーバが、 前記投影の対象となる画像および前記角に関する情報を
    前記ネットワークを介してそれぞれ受信する受信手段
    と、 前記受信手段によって受信された角に関する情報に基づ
    いて、前記受信手段によって受信された投影の対象とな
    る画像を変換する変換手段と、 前記受信手段によって受信された投影の対象となる画像
    および/または前記変換手段によって変換された画像を
    回転処理する回転処理手段と、 前記回転処理手段によって回転処理された画像を前記ネ
    ットワークを介して前記画像投影装置へ送信する送信手
    段と、 を備え、 前記画像投影装置が、 前記変換された画像を前記ネットワークを介して前記画
    像変換サーバから受信する受信手段と、 受信した画像を画像形成面に形成する画像形成手段と、 前記画像形成手段によって前記画像形成面に形成された
    画像を前記光学系を介して前記投影面に投影する投影手
    段と、 を備えたことを特徴とする画像投影システム。
  23. 【請求項23】 前記画像変換サーバの受信手段は、前
    記投影の対象が存在する平面と、前記投影の対象となる
    画像が実際に投影される平面との共有直線に関する情報
    を受信し、 前記回転手段は、前記受信手段によって受信した情報に
    基づいて、共有直線が水平線となるように前記投影画像
    の対象となる画像を回転処理し、かつ、前記変換された
    画像を、前記投影画像の対象となる画像を回転処理した
    回転方向と逆方向に前記回転処理した回転角度と同一の
    回転角度だけ回転処理することを特徴とする請求項22
    に記載の画像変換システム。
  24. 【請求項24】 さらに、前記画像投影装置が、所定形
    状のテストパターンを投影するテストパターン投影手段
    を備えたことを特徴とする請求項22または23に記載
    の画像投影システム。
  25. 【請求項25】 前記テストパターンは、線対称の図形
    であって、任意の方向と当該任意の方向と直行する方向
    との距離比が視覚によって認識できるものであることを
    特徴とする請求項24に記載の画像投影システム。
  26. 【請求項26】 前記テストパターンは、円または楕円
    であることを特徴とする請求項25に記載の画像投影シ
    ステム。
  27. 【請求項27】 前記テストパターンは、正方形、菱
    形、または正多角形であることを特徴とする請求項26
    に記載の画像投影システム。
  28. 【請求項28】 前記角情報送信装置は、前記角を数値
    によって入力する数値入力手段を備えることを特徴とす
    る請求項22〜27のいずれか一つに記載の画像投影シ
    ステム。
  29. 【請求項29】 前記入力手段は、前記角の増減をする
    ことが可能な調整機構であることを特徴とする請求項2
    2〜27のいずれか一つに記載の画像投影システム。
  30. 【請求項30】 投影の対象となる画像が存在する平面
    と、前記投影の対象となる画像が実際に投影される平面
    とがなす角に関する情報を入力する入力工程と、 前記入力工程によって入力された角に関する情報に基づ
    いて、前記投影の対象となる画像を変換する変換工程
    と、 を含んだことを特徴とする画像変換方法。
  31. 【請求項31】 投影の対象となる画像が存在する平面
    と、前記投影の対象となる画像が実際に投影される平面
    とがなす角に関する情報を入力する入力工程と、 前記投影の対象が存在する平面と、前記投影の対象とな
    る画像が実際に投影される平面との共有直線を算出する
    算出工程と、 前記入力工程によって入力された角に関する情報および
    前記算出工程によって算出された共有直線に基づいて、
    前記投影の対象となる画像を変換する変換工程と、 を含んだことを特徴とする画像変換方法。
  32. 【請求項32】 投影の対象となる画像が存在する平面
    と、前記投影の対象となる画像が実際に投影される平面
    とがなす角に関する情報を入力する入力工程と、 前記投影の対象が存在する平面と、前記投影の対象とな
    る画像が実際に投影される平面との共有直線を算出する
    算出工程と、 前記算出工程によって算出された共有直線が水平線とな
    るように前記投影画像の対象となる画像を回転する第1
    の回転工程と、 前記入力工程によって入力された角に関する情報および
    前記算出工程によって算出された共有直線に基づいて、
    前記第1の回転工程によって回転された画像を変換する
    変換工程と、 前記変換工程によって変換された画像を第1の回転工程
    によって回転した回転方向と逆方向に、前記第1の回転
    工程によって回転した回転角度と同一の回転角度だけ回
    転する第2の回転工程と、 を含んだことを特徴とする画像変換方法。
  33. 【請求項33】 投影の対象となる画像を形成する画像
    形成面に形成された画像を光学系を介して投影面に投影
    する画像投影方法において、 前記画像形成面と前記投影面とがなす角に関する情報を
    入力する入力工程と、 前記入力工程によって入力された角に関する情報に基づ
    いて、前記画像形成面に形成される画像を変換する変換
    工程と、 を含んだことを特徴とする画像投影方法。
  34. 【請求項34】 画像形成面に形成された投影の対象と
    なる画像を光学系を介して投影面に投影する画像投影方
    法において、 前記画像形成面と、前記投影面との共有直線を算出する
    算出工程と、 前記画像形成面と前記投影面とがなす角に関する情報を
    入力する入力工程と、 前記入力工程によって入力された角に関する情報および
    前記算出工程によって算出された共有直線に基づいて、
    前記投影の対象となる画像を変換する変換工程と、 を含んだことを特徴とする画像投影方法。
  35. 【請求項35】 画像形成面に形成された投影の対象と
    なる画像を光学系を介して投影面に投影する画像投影方
    法において、 前記画像形成面と、前記投影面との共有直線を算出する
    算出工程と、 前記算出工程によって算出された共有直線が水平線とな
    るように前記投影画像の対象となる画像を回転する第1
    の回転工程と、 前記画像形成面と前記投影面とがなす角に関する情報を
    入力する入力工程と、 前記入力工程によって入力された角に関する情報および
    前記算出工程によって算出された共有直線に基づいて、
    前記第1の回転工程によって回転された画像を変換する
    変換工程と、 前記変換工程によって変換された画像を第1の回転工程
    によって回転した回転方向と逆方向に、前記第1の回転
    工程によって回転した回転角度と同一の回転角度だけ回
    転する第2の回転工程と、 を含んだことを特徴とする画像投影方法。
  36. 【請求項36】 さらに、所定形状のテストパターンを
    投影することを特徴とする請求項33〜35のいずれか
    一つに記載の画像投影方法。
  37. 【請求項37】 前記テストパターンは、線対称の図形
    であって、任意の方向と当該任意の方向と直行する方向
    との距離比が視覚によって認識できるものであることを
    特徴とする請求項36に記載の画像投影方法。
  38. 【請求項38】 前記テストパターンは、円または楕円
    であることを特徴とする請求項37に記載の画像投影方
    法。
  39. 【請求項39】 前記テストパターンは、正方形、菱
    形、または正多角形であることを特徴とする請求項37
    に記載の画像投影方法。
  40. 【請求項40】 前記入力工程は、前記画像形成面と前
    記投影面とがなす角度を数値によって入力することを特
    徴とする請求項33〜39のいずれか一つに記載の画像
    投影方法。
  41. 【請求項41】 前記算出工程は、前記入力工程によっ
    て入力される数値に基づいて前記共有直線を算出するこ
    とを特徴とする請求項40に記載の画像投影方法。
  42. 【請求項42】 前記入力工程は、前記画像形成面と前
    記投影面とがなす角度の増減をすることによっておこな
    うことを特徴とする請求項33〜39のいずれか一つに
    記載の画像投影方法。
  43. 【請求項43】 前記算出工程は、前記入力工程によっ
    て増減されるデータに基づいて前記共有直線を算出する
    ことを特徴とする請求項42に記載の画像投影方法。
  44. 【請求項44】 前記請求項30〜43のいずれか一つ
    に記載された方法をコンピュータに実行させるプログラ
    ムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可
    能な記録媒体。
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