JP2001345615A - ドアハンドル内蔵アンテナ - Google Patents

ドアハンドル内蔵アンテナ

Info

Publication number
JP2001345615A
JP2001345615A JP2000163100A JP2000163100A JP2001345615A JP 2001345615 A JP2001345615 A JP 2001345615A JP 2000163100 A JP2000163100 A JP 2000163100A JP 2000163100 A JP2000163100 A JP 2000163100A JP 2001345615 A JP2001345615 A JP 2001345615A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antenna
door handle
coil
bobbin
terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000163100A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuichi Murakami
裕一 村上
Mitsuhiro Kamo
光広 加茂
Eiji Mushiaki
栄司 虫明
Kazuyoshi Mori
和良 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP2000163100A priority Critical patent/JP2001345615A/ja
Publication of JP2001345615A publication Critical patent/JP2001345615A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q1/00Details of, or arrangements associated with, antennas
    • H01Q1/27Adaptation for use in or on movable bodies
    • H01Q1/32Adaptation for use in or on road or rail vehicles
    • H01Q1/3208Adaptation for use in or on road or rail vehicles characterised by the application wherein the antenna is used
    • H01Q1/3233Adaptation for use in or on road or rail vehicles characterised by the application wherein the antenna is used particular used as part of a sensor or in a security system, e.g. for automotive radar, navigation systems
    • H01Q1/3241Adaptation for use in or on road or rail vehicles characterised by the application wherein the antenna is used particular used as part of a sensor or in a security system, e.g. for automotive radar, navigation systems particular used in keyless entry systems
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01QANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
    • H01Q7/00Loop antennas with a substantially uniform current distribution around the loop and having a directional radiation pattern in a plane perpendicular to the plane of the loop
    • H01Q7/06Loop antennas with a substantially uniform current distribution around the loop and having a directional radiation pattern in a plane perpendicular to the plane of the loop with core of ferromagnetic material
    • H01Q7/08Ferrite rod or like elongated core

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Security & Cryptography (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Lock And Its Accessories (AREA)
  • Support Of Aerials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドアハンドル内の限られたスペースを有効利
用し、ドアハンドル内に配設が可能であり、車両の衝撃
等でアンテナが影響を受けず、確実な防水対策が施され
たアンテナ構成とする。 【解決手段】 フェライト12が内部に配設され、フェ
ライト12の外周にコイル13,13a,14が巻かれ
た樹脂性のボビン11をもち、コイル13,13a,1
4に給電を行うことによりアンテナ10として機能させ
る。そのアンテナ10を開口部22を有する金属性のド
アハンドル2内に配設し、開口部22が樹脂性のドアハ
ンドルカバー2cで覆うドアハンドル内蔵アンテナ1に
おいて、ボビン11の片面にドアハンドル2の長手方向
に沿う端子6を設け、その端子6の一端でコイル13,
14の端部との接続、他端で外部からコイル13,13
a,14への給電が夫々なされるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両ドアを開閉す
るドアハンドルにアンテナが内蔵されたドアハンドル内
蔵アンテナに係わる。
【0002】
【従来の技術】従来、2つの異なる磁界成分が発生する
ようにしたアンテナの構成は、例えば、特開平11−3
40734号公報に示されている。この公報に示される
アンテナ(ループアンテナ)は、フェライトに巻かれた
コイルと直列に接続された共振容量C1により直列共振
回路を形成する第1アンテナと、第1アンテナの外側に
巻かれたコイルおよびフェライトに巻かれたリンクコイ
ルが直列接続されて共振容量C2が並列接続され並列共
振回路を形成する第2アンテナを設け、第1アンテナに
直列に給電がなされることにより、2つの異なる磁界成
分が発生するアンテナとして機能する。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
の構造を有するループアンテナを車両のドアハンドル等
に設けた場合、極めて限られたスペースに配設しなくて
はならない。例えば、上記公報に示されるように、フェ
ライト、ボビン、コイルがあればアンテナの一要素を構
成するが、ボビンに巻かれたコイルの端部とアンテナ外
部との接続点の形状や接続点の方向等により、ループア
ンテナ全体の外形が大きくなってしまい、特定のスペー
ス内に配設しきれなくなってしまう。
【0004】また、ドアハンドルは意匠面から見栄えの
向上を目的として、通常では金属から成る部材の表面に
メッキが施されているが、メッキは導体であるため、車
両の衝撃等によりメッキ部位がアンテナとショートしな
いような構成にして、アンテナに影響を与えないように
することが必要となる。
【0005】更に、ドアハンドルは車両の外部に設けら
れることから、ドアハンドル内部にアンテナを設ける場
合には確実な防水対策が必要となる。
【0006】よって、本発明は上記の問題点に鑑みてな
されたものであり、ドアハンドル内の限られたスペース
を有効利用し、ドアハンドル内に配設が可能なアンテナ
装置とすること、車両の衝撃等でアンテナが影響を受け
ない構成とすること、確実な防水対策が施された構成と
すること、を技術的課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに講じた技術的手段は、フェライト(12)が内部に
配設され、外周にコイル(13,14)が巻かれた樹脂
性のボビン(11)が、開口部(22)を有する金属性
のドアハンドル(2)内に配設され、前記コイル(1
3,14)に給電がなされることによりアンテナ(10
として機能するドアハンドルカバー(2c)により覆わ
れた内蔵型のドアハンドル内蔵アンテナ(1)におい
て、前記ボビン(11)の一側に前記ドアハンドル
(2)の長手方向に沿う端子(6)を設け、該端子
(6)の一端で前記コイル(13,14)の端部との接
続、他端で外部から前記コイルへの給電が夫々なされる
ようにしたことである。
【0008】これによれば、ボビンの一側にドアハンド
ルの長手方向に沿う端子を設け、端子の一端でコイルの
端部との接続、他端で外部からコイルへの給電が夫々な
されるようにしたことにより、ボビンの一側にコイルに
対して給電を行う給電ラインを集中させ、ドアハンドル
内に配設が可能なドアハンドル内蔵アンテナとすること
が可能となる。つまり、給電ラインをまとめ、ドアハン
ドル内のスペースを有効利用し、端子を介して外部から
コイルへ給電し、フェライトの周囲にコイルが巻かれた
ものをアンテナとして機能させることが可能である。
【0009】この場合、ボビン(11)を樹脂性のケー
ス(5)に収めて固定し、ポッティングを施せば、コイ
ルが巻かれたボビンはケース内に固定して収められたア
ンテナはポッティングにより確実に固定され、ケース内
での防水が行える。また、ポッテッングにより確実に固
定されるので、車両の衝撃等で金属性のドアハンドル
に、例えば、コイル同士あるいはコイルとコイル周辺に
位置する導電部材(例えば、ドアハンドル等)との短絡
が防止され、アンテナに影響を与えない構成とすること
が可能となる。
【0010】また、ボビン(11)の一端にフランジ
(11f)を設け、フランジ(11f)と端子(6)に
より共振容量(C2)を挟持し固定すれば、アンテナの
共振容量がコイルが巻かれたボビンの一端に設けられる
ことから、共振容量に接続されるラインが短くなり、ノ
イズ等がのることが防止され、アンテナに対する発振が
安定する。
【0011】更に、端子(6)とアンテナ外部との接続
点(CP)をドアハンドル前方に集中させれば、ドアハ
ンドルがグリップハンドルの場合には、ドアハンドルの
前部は回動範囲が後部に比べて少ないため、接続点での
ストレスがかかりにくい。
【0012】更にその上、端子(6)の端部を段部形状
として、接続点は段部(SP)にて固定すれば、ドアハ
ンドルの形状が湾曲していても、ドアハンドル内の空い
たスペースを有効利用したアンテナの配設が行える。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を参照して説明する。
【0014】図1は本発明のドアハンドル内蔵アンテナ
1を、車両ドア(ボデー)3に取付けられるドアハンド
ル(2)内に配設した図を示している。本実施形態で
は、一例としてドアハンドル2をグリップ型ハンドルと
して以下説明を行うが、これに限定されないものとす
る。
【0015】車両に取付けられるドアハンドル2は、通
常、乗降時に開閉される車両ドア3の後方に設けられて
いる。ドアハンドル2は図1,図2に示されるように、
ベース部2aから車両ドア3の内側に連続的に延びるア
ーム2bを軸としてグリップ部GPの開閉動作を行うこ
とにより、車両ドア3を開閉することができる。車両ド
ア3を開状態にしたいときには、車両ドア3の凹部3a
に手を入れ、ドアハンドル2のグリップ部GPを握り、
後方(リア)を車両外方(図1の半時計方向)に回動さ
せることにより、車両ドア3を開状態にすることがで
き、閉める場合には車両ドア3を開方向とは逆方向に押
せば良い。
【0016】ドアハンドル2は前後に厚みをおびたベー
ス部2aをもち、意匠面を向上させることを目的として
中心部にいくに従って緩やかに湾曲した形状を呈してい
る。また、ドアハンドル2は強度を持たせるため、金属
性(例えば、亜鉛等)のダイキャストより作られてお
り、外表面にクロム等のメッキが施されている。ドアハ
ンドル2は外方(取付け時に外側となる方向)に開口部
22を有し、そこに後述するアンテナ10が配設され
る。ドアハンドル内に配設されるアンテナ10は、開口
部22が風雨にさらされてもアンテナ機能に影響がない
様に、開口部22全体が樹脂性のドアハンドルカバー2
cで覆われている。ドアハンドルカバー2cは外形がド
アハンドルの湾曲した外形に一致するよう作られてお
り、前方にてドアハンドルカバー2cの内面に設けられ
た段付きの突起2pがドアハンドル2の取付け孔に挿入
され、熱かしめにより固定され、後方にてビス等の固定
部材によりドアハンドル2に対して固定される。
【0017】ドアハンドル2の前方に設けられたアーム
2bには開口部22からつながる孔2baが貫通して設
けられている。この孔2baの中をハーネス7が通り、
アンテナ10への給電ラインとなるハーネス7を介し
て、車両ドア3とドア内パネルの間に設けられた共振容
量C1および発振器OCを含んだ給電装置と外部接続さ
れる。それ故、ハーネス7を介して外部から給電を行う
ことによって、ドアハンドル2のグリップ部内部に設け
られた構造体はアンテナ10として機能する。
【0018】次に、アンテナ10について説明する。図
3は本実施形態で採用したアンテナ10の構成を解かり
易く示した説明図である。ここで使用するアンテナ10
は、コイル13,13a,14が巻かれた第1アンテナ
ANT1および第2アンテナANT2を備えている。こ
の第1アンテナANT1は、アンテナ効率を良くするた
めにマンガンジンク、ニッケルジンク系等の材料から成
る円筒形もしくは直方体形状をした薄いフェライト12
に、導電性の良い材質(例えば、銅等)から成るコイル
(第1コイル)14が巻かれている。
【0019】第2アンテナANT2はフェライト12の
外側に設けられ、フェライト12の長手方向の外周にフ
ェライト12と所定の空隙を保った状態でフェライト1
2に対して相似形となっており、ABS樹脂やポリカー
ボネート等の樹脂により形成されたボビン11に導電性
の良い材質から成るコイル(第2コイル)13が巻かれ
ている。この場合、第2アンテナANT2のボビン11
に巻かれるコイル13の一部(一端)は近接した位置で
フェライト12へと延び、フェライト12に所定回数だ
け巻かれ、フェライト12に対してリンクコイル(結合
コイルともいう)13aとなっている。従って、第2ア
ンテナANT2にはコイル13のみが巻かれる状態とな
るが、フェライト12にはリンクコイル13aとコイル
14とが巻かれた状態となる(図3の(b)参照)。
尚、図3の(b)は、第1アンテナANT1、第2アン
テナANT2に対しての、コイル13、14およびリン
クコイル13aの巻き方を示した単なる説明図であり、
実際の組付けの外形形状を示すものではない。
【0020】この構成において、第2アンテナANT2
を構成するコイル13に巻かれた一端2とコイル13か
らフェライト12へと延びるリンクコイル13aの一端
(2’)に共振容量(コンデンサ)C2を接続し、フェ
ライト12に巻かれたコイル14の両端(1),
(1’)にコンデンサC1と電源(発振器)OCを直列
接続する。
【0021】つまり、フェライト12に巻かれたコイル
14と直列に接続された共振容量C1により直列共振回
路を形成する第1アンテナANT1と、第1アンテナA
NT1の外側にフェライト12と相似形で巻かれたコイ
ル13およびフェライト12に巻かれたリンクコイル1
3aが直列接続されて共振容量C2が並列接続され並列
共振回路を形成する第2アンテナANT2を設け、第1
アンテナANT1に直列に給電することで、2つの磁界
を直交させることができる。この場合、図3の(c)に
示すようにリンクコイル13aとコイル14が直列接続
された等価回路となる。(この図において、L1,L2
1,L22はコイル14,13a,13のインダクタン
スを示す)。
【0022】この等価回路で、電源OCにより電圧(例
えば、高周波電圧)を印加すると、図3の(d)に示さ
れるように、x方向に磁界が形成されて第1アンテナA
NT1側からフェライト12に巻かれたリンクコイル1
3aが励振されて、コイル13に電流が流れる。この場
合、リンクコイル13aおよびコイル14により発生す
る磁界方向はHx(x方向)となり、コイル13により
発生する磁界方向はHz(z方向)となり、2つの磁界
成分Hx,Hzは互いに直交するものとなる。
【0023】このとき、2つのコイルの結合度(リアク
タンスL21)はリンクコイル13aの巻き数で自由に
設定することができ、フェライト12に巻かれたコイル
は使用周波数fで直列共振となるように、f = 1/
(2π√(L・C))という関係式により共振容量C
1,C2を設定することができる。
【0024】具体的には、ボビン11を72×14×
4.5mmの中に、所定間隔1mmだけ離してフェライ
ト(66×8×2.5mm)12を配設し、コイル13
を26回(インダクタンスが64μH)、リンクコイル
13aを5回巻き、コイル14を21回巻き(インダク
タンスが30μH)、コンデンサC1(0.047μ
F),C2(0.022μF)として、134KHzの
周波数を印加すれば、互いに直交する磁界Hx,Hzが
発生する。
【0025】このような構成をとれば、アンテナ構造が
簡単になり、アンテナに起因しない空間をなくし、小型
化が可能となる。しかも、コイルの巻き方による簡単な
構成で2つのアンテナANT1,ANT2から発生する
磁界が互いに直交するアンテナとなる。
【0026】そこで、このような巻き方を施したアンテ
ナ10を使用して、アンテナ10をドアハンドル内に設
けた具体的な構成について、図4から図6を参照して詳
細に説明する。
【0027】本実施形態では、アンテナ10のコイル1
3,13a,14への給電は端子6により行われるよう
になっている。銅に錫メッキが施された端子6を4本使
用し、端子6はドアハンドル2の長手方向に基本的沿っ
た形で細長い形状をしている。その内2本の端子(外側
の端子)6の一端は、端部近傍に段部SPを1箇所に有
し、残りの2本の端子(内側の端子)6の一端は同様に
端部近傍に1箇所の段部SPを有している。一方、端子
6の他端はそれぞれ直角に曲がっており、直角に曲がっ
た部位にはコイル13,13a,14の巻付け時に、コ
イル13,13a,14を巻付けて、引っかけられる引
っかけ部6a,6bをそれぞれ有しており、また、引っ
かけ部6a,6bの中央にはコイル13,13a,14
の端部を挟み込んでカシメが行なわれるカシメ部6a
a,6ab.6ba,6bbを有している。
【0028】このような段部SPを有する4本の端子6
を金型内に平行に並べ、平行に並べた状態でインサート
成形により、液晶ポリマーやPBT等の流動性の良い樹
脂材を金型に流し込んで、端子6が一面にインサートさ
れた直方体のボビン11を使用している(図4ではボビ
ン11の一側を示す)。このように、ボビン成形直後に
は一方の端(ハーネス接続側)は細長い形状をした段部
SPを有する開放端となり、それぞれが4本略平行に並
んだ状態となる。立方体形状をしたボビン11は図6に
示されるように板厚方向においては、内部にフェライト
12が配設される凹部を有し、ボビン11に形成された
凹部に直方体形状のフェライト12が隙間なく挿入さ
れ、フェライト12が挿入された凹部の開口をボビンカ
バーで覆う(図6に示すフェライト12のハッチング部
分をボビンカバーにより覆う)。よって外部からはフェ
ライト12が実質的に見えないようになっている。この
ようにボビン内にフェライト12が設けられたボビン1
1に対して、2軸方向の磁界を発生させる第1アンテナ
ANT1および第2アンテナANT2を形成するため、
コイル13,13a,14により巻線が施される。ボビ
ン11に巻かれる巻線形態は、図3で上記した巻線のし
かたをとっており、図3の(b)に示される巻線の端部
( 1 ),( 1’),( 2 ),( 2’)は、
図4においてカシメ部6aa,6ab,6ba,6bb
の位置となるように巻かれ、そこでカシメにより固定さ
れる。
【0029】このように、コイル13,13a,14が
巻かれたボビン11の一端(前方側)にはフランジ11
fが同方向2箇所に設けられており、フランジ11fと
一方が開放端となった端子6との間に共振容量C2が挟
持された状態で配設される。共振容量C2からは内方向
に曲がったL字型の端子20が2本でており、共振容量
C2の端子20は4本ある端子6の内側2本と抵抗溶接
により接合される。この場合、内側の2本の端子6は端
部近傍が段部SPになっていることから、段部SPにて
端子6の端部6eと共振容量C2の端子20の端部20
aはそれぞれ抵抗溶接により接合される。従って、共振
容量C2はコイル13にできるだけ近い位置に配設する
ことにより、共振容量C2に接続されるラインを短く
し、そのラインにノイズがのることが防止されることか
ら、アンテナ10としての発振を安定化させることがで
きる。
【0030】一方、残りの外側2本の端子6も同じく段
部SPを有し、4本ある端子6のうち外側と内側のそれ
ぞれ2本の端子6は端部6dにてハーネス7にカシメら
れた端子9と抵抗溶接により固定されている。端子6の
共振容量C2に電気的に接続される端部6eとハーネス
7に接続される端部6dは、互いに短絡しないように共
振容量C2に接続される端子6の端部6eとハーネス7
に接続される端子6の端部6dに板厚方向で高さが異な
る段部SPをそれぞれ設けているので、ドアハンドル2
の湾曲した外形形状に沿って端子6の端部6e,6dを
コイル13,13a,14が巻かれる部位よりも板厚方
向において薄くすることができる(図6参照)。
【0031】このように、フェライト12の周辺にコイ
ル13,13a,14が巻かれたボビン一体型の端子6
にハーネス7が取付けられたものが液晶ポリマーから成
る樹脂性のケース5に収められている。ケース5は図5
および図6に示されるように、直方体形状のものがハー
ネスは配設されるハーネス部で板厚方向および幅方向に
次第に薄くなる細長い形状を呈しており、端子6および
コイル13,13a,14が巻かれたボビン11を完全
に覆うことが可能となっている。ケース5は図6に示す
下側は開口を有している。このケース5にハーネス7が
取付けられたボビン11は収められるが、この場合、ボ
ビン11の一端はケース内側の側壁から延在する支持部
5dに支持され、ボビン11の端子6が設けられる側
(図6に示す上側)は、ケース5の内壁に当接する。ケ
ース5の内壁にはボビン11を固定する3箇所の突起部
5aが設けられている。それぞれの突起部5aは共振容
量C2の配設位置とハーネス7のカシメ部間に存在し、
更に、ケース内部には開口をウレタン系のポッティング
材によりポッティングする場合、ポッティング剤が外部
へと流れないように、ハーネス側に凹部形状の側壁5b
が区画され設けられている。ボビン11をケース内に収
める場合、ケース内部に設けられた2つの突起5aはハ
ーネス7の先端にカシメられた端子9のO形状の孔の中
に入れ、1つの中央に設けられた突起部5aが内側2本
の端子6の間を貫通した状態で、3つの突起部5aのそ
れぞれの先端が熱カシメにより固定される。よって、ボ
ビン11はコイル側の一端がケース側壁から延在する支
持部5aにより支持され、他端が3箇所で熱カシメによ
り固定されるので、ケース内での保持が可能となる。こ
のような状態下で、開口内のコイル13,13a,14
が巻かれたボビン11、共振容量C2及びハーネス(ケ
ース5の開口内において区画された側壁5bまでの領
域)をウレタン系のポッティング剤をケース開口の空間
内に注入し、ポッティング剤を固化させて固定する。こ
のポッティングにより、アンテナ10の防水が行える。
尚、このようにケース内に収められたアンテナ10はサ
ブアッセンブリー化が可能である。
【0032】サブアッセンブリーされたアンテナ10は
ハーネス7をドアハンドル2の前部に設けられた孔2b
aに通し、ケース5の前部に設けられた孔5cにドアハ
ンドルカバー2cの突起2pを挿通させ、アンテナ10
を所定位置に固定させた後、ドアハンドルカバー2cを
ドアハンドル2の外面から覆せて突起2pを熱カシメ
し、その反対側をビス等の固定部材により固定を行え
ば、アンテナ10にとっては2重の防水対策が行われる
ことなる。更に、このようにドアハンドル2内に設けら
れたアンテナ10から延びるハーネス7に、共振容量C
1および発振器OCを接続すれば、ドアハンドル内蔵ア
ンテナとなる。
【0033】よって、車両側の共振容量C1および給電
装置へと至るハーネス7は、アウトサイドハンドル2の
比較的可動量の少ない前方から引き出されるため、端子
6からの引出しを車両前方となるよう配置したので、ハ
ーネス7は引き回しし易くなる。
【0034】また、アウトサイドドアハンドルの外面は
湾曲していることから、ドアハンドル2のグリップ部G
Pの中央よりも両サイドの方が比較的スペースを確保し
易いので、端子6と共振容量C2との接続点CPをケー
ス5の前方に設け、接続点CPとコイル巻線との間に共
振容量C2を配置することにより、有効にグリップハン
ドル内のアンテナスペースを使用することができる。
【0035】更に、端子6の端部6e,6dはお互いの
接触を避けるため、所定間隔を離し、4本の平行に走る
ライン間には側壁5bを介在させるようにしているの
で、ライン間の短絡が防止される。端子6の端部6d,
6eとの接続にはいづれも抵抗溶接を使用しているた
め、衝撃に強く、信頼性を確保できる。また、この抵抗
溶接は半田付けと比較した場合に、板厚方向の溶接部の
大きさが安定し、他の端子との接続やハーネスとのクリ
アランスが比較的小さい場合であっても、互いに接触を
避けることができる。
【0036】尚、上記したドアハンドル内蔵アンテナ1
は、乗客(例えば、ドライバー)が車両に接近した場
合、ドライバーがドアハンドル2に手を近づけ乗車意志
を示した場合、ドライバーが車両ドア3をロックせずに
車両から離れて行ってしまった場合等において、自動的
に車両ドア3のロックを行うドアロック装置の施解錠を
行う電子キーシステムに適用できる。
【0037】
【効果】本発明によれば、ボビンの一側にドアハンドル
の長手方向に沿う端子を設け、端子の一端でコイルの端
部との接続、他端で外部からコイルへの給電が夫々なさ
れるようにしたことにより、ボビンの一側にコイルに対
して給電を行う給電ラインを集中させ、ドアハンドル内
に配設が可能なドアハンドル内蔵アンテナとすることが
できる。
【0038】この場合、ボビンを樹脂性のケースに収め
て固定し、ポッティングを施せば、コイルが巻かれたボ
ビンはケース内に固定して収められたアンテナはポッテ
ィングにより確実に固定され、ケース内での防水が行え
る。また、ポッテッングにより確実に固定されるので、
車両の衝撃等で金属性のドアハンドルへの短絡が防止で
き、アンテナに影響を与えない構成とすることができ
る。
【0039】また、ボビンの一端にフランジを設け、フ
ランジと端子により共振容量を挟持し固定すれば、アン
テナの共振容量がコイルが巻かれたボビンの一端に設け
られることから、共振容量に接続されるラインが短くな
り、ノイズ等がのることが防止され、アンテナに対する
発振を安定させることができる。
【0040】更に、端子とアンテナ外部との接続点をド
アハンドル前方に集中させれば、ドアハンドルがグリッ
プハンドルの場合には、ドアハンドルの前部は回動範囲
が後部に比べて少ないため、接続点でのストレスがかか
りにくくなり、ハーネスの断線が防止できる。
【0041】更にその上、端子の端部を段部形状とし
て、接続点は段部にて固定すれば、ドアハンドルの形状
が湾曲していても、ドアハンドル内の空いたスペースを
有効利用したアンテナの配設が行えるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態におけるドアハンドル内
蔵アンテナのアンテナを車両へ取付けた場合の要所部分
断面図である。
【図2】 本発明の一実施形態におけるドアハンドル内
蔵アンテナの正面図図である。
【図3】 本発明の一実施形態におけるドアハンドル内
蔵アンテナのアンテナの構成を示した説明図である。
【図4】 本発明の一実施形態におけるドアハンドル内
蔵アンテナのボビン上に設けられた端子に対して端子に
接続されるハーネスとコイルとの接続関係を示した図で
ある。
【図5】 本発明の一実施形態におけるドアハンドル内
蔵アンテナのアンテナの構成を示す正面図である。
【図6】 図5に示す側面図である。
【符号の説明】
1 ドアハンドル内蔵アンテナ 2 ドアハンドル 2c ドアハンドルカバー 5 ケース 6 端子 10 アンテナ 11 ボビン 11f フランジ 12 フェライト 13,14 コイル 13a リンクコイル(コイル) 22 開口部 CP 接続部 SP 段部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 和良 愛知県刈谷市昭和町2丁目3番地 アイシ ン・エンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 5J047 AA06 AA07 AA14 AA15 EA01 EA05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フェライトが内部に配設され、外周にコ
    イルが巻かれた樹脂性のボビンが、開口部を有する金属
    性のドアハンドル内に配設され、前記コイルに給電がな
    されることによりアンテナとして機能するドアハンドル
    内蔵アンテナにおいて、 前記ボビンの一側に前記ドアハンドルの長手方向に沿う
    端子を設け、該端子の一端で前記コイルの端部との接
    続、他端で外部から前記コイルへの給電が夫々なされる
    ようにしたことを特徴とするドアハンドル内蔵アンテ
    ナ。
  2. 【請求項2】 前記ボビンを樹脂性のケースに収めて固
    定し、ポッティングを施したことを特徴とする請求項1
    に記載のドアハンドル内蔵アンテナ。
  3. 【請求項3】 前記ボビンの一端にフランジを設け、該
    フランジと前記端子により共振容量を挟持し固定したこ
    とを特徴とする請求項2に記載のドアハンドル内蔵アン
    テナ。
  4. 【請求項4】 前記端子とアンテナ外部との接続点をド
    アハンドル前方に集中させたことを特徴とする請求項3
    に記載のドアハンドル内蔵アンテナ。
  5. 【請求項5】 前記端子の端部を段部形状として、前記
    接続点は段部にて固定したことを特徴とする請求項4に
    記載のドアハンドル内蔵アンテナ。
JP2000163100A 2000-05-31 2000-05-31 ドアハンドル内蔵アンテナ Pending JP2001345615A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000163100A JP2001345615A (ja) 2000-05-31 2000-05-31 ドアハンドル内蔵アンテナ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000163100A JP2001345615A (ja) 2000-05-31 2000-05-31 ドアハンドル内蔵アンテナ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001345615A true JP2001345615A (ja) 2001-12-14

Family

ID=18666911

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000163100A Pending JP2001345615A (ja) 2000-05-31 2000-05-31 ドアハンドル内蔵アンテナ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001345615A (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001358522A (ja) * 2000-06-13 2001-12-26 Aisin Seiki Co Ltd バーアンテナおよびその製造方法
EP1384844A2 (en) * 2002-07-25 2004-01-28 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Door handle for a vehicle
JP2005136689A (ja) * 2003-10-30 2005-05-26 Alpha Corp アンテナ
JP2005136677A (ja) * 2003-10-30 2005-05-26 Alpha Corp アンテナ
US6965352B2 (en) 2003-04-08 2005-11-15 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Antenna device for vehicles and vehicle antenna system and communication system using the antenna device
JP2006211121A (ja) * 2005-01-26 2006-08-10 Aisin Seiki Co Ltd アンテナ装置
JP2006229758A (ja) * 2005-02-18 2006-08-31 Matsushita Electric Works Ltd アンテナ装置
WO2007015344A1 (ja) * 2005-08-04 2007-02-08 Murata Manufacturing Co., Ltd. コイルアンテナ
US7400305B2 (en) 2005-12-21 2008-07-15 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Waterproof antenna device
JP2009219146A (ja) * 2009-05-21 2009-09-24 Aisin Seiki Co Ltd アンテナ装置
DE102009006845A1 (de) * 2009-01-30 2010-08-05 Huf Hülsbeck & Fürst Gmbh & Co. Kg Vorrichtung zum Senden und/oder Empfangen von Daten in Griffen für Türen, Klappen od. dgl. an Fahrzeugen
US7773046B2 (en) 2006-08-01 2010-08-10 Panasonic Corporation Antenna device
CN104018743A (zh) * 2013-02-28 2014-09-03 胡夫·许尔斯贝克和福斯特有限及两合公司 带天线装置的汽车门把手

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001358522A (ja) * 2000-06-13 2001-12-26 Aisin Seiki Co Ltd バーアンテナおよびその製造方法
EP1384844A2 (en) * 2002-07-25 2004-01-28 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Door handle for a vehicle
EP1384844A3 (en) * 2002-07-25 2004-06-16 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Door handle for a vehicle
US6965352B2 (en) 2003-04-08 2005-11-15 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Antenna device for vehicles and vehicle antenna system and communication system using the antenna device
JP2005136689A (ja) * 2003-10-30 2005-05-26 Alpha Corp アンテナ
JP2005136677A (ja) * 2003-10-30 2005-05-26 Alpha Corp アンテナ
WO2005048402A1 (ja) * 2003-10-30 2005-05-26 Alpha Corporation アンテナ
US7307593B2 (en) 2005-01-26 2007-12-11 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Antenna device
JP2006211121A (ja) * 2005-01-26 2006-08-10 Aisin Seiki Co Ltd アンテナ装置
JP2006229758A (ja) * 2005-02-18 2006-08-31 Matsushita Electric Works Ltd アンテナ装置
WO2007015344A1 (ja) * 2005-08-04 2007-02-08 Murata Manufacturing Co., Ltd. コイルアンテナ
US7425929B2 (en) 2005-08-04 2008-09-16 Murata Manufacturing Co., Ltd. Coil antenna
US7400305B2 (en) 2005-12-21 2008-07-15 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Waterproof antenna device
US7773046B2 (en) 2006-08-01 2010-08-10 Panasonic Corporation Antenna device
DE102009006845A1 (de) * 2009-01-30 2010-08-05 Huf Hülsbeck & Fürst Gmbh & Co. Kg Vorrichtung zum Senden und/oder Empfangen von Daten in Griffen für Türen, Klappen od. dgl. an Fahrzeugen
DE102009006845B4 (de) * 2009-01-30 2021-02-25 Huf Hülsbeck & Fürst Gmbh & Co. Kg Vorrichtung zum Senden und/oder Empfangen von Daten in Griffen für Türen, Klappen od. dgl. an Fahrzeugen
JP2009219146A (ja) * 2009-05-21 2009-09-24 Aisin Seiki Co Ltd アンテナ装置
JP4591614B2 (ja) * 2009-05-21 2010-12-01 アイシン精機株式会社 アンテナ装置
CN104018743A (zh) * 2013-02-28 2014-09-03 胡夫·许尔斯贝克和福斯特有限及两合公司 带天线装置的汽车门把手

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2001345615A (ja) ドアハンドル内蔵アンテナ
WO2005086288A1 (ja) アンテナ装置およびこれを用いた通信システム
US7948358B2 (en) Vehicle anti-theft system incorporated with internal antennas
US6795032B2 (en) Antenna device
JP4705871B2 (ja) ドアハンドル装置
JP2005295473A (ja) アンテナコイル
JP2010209525A (ja) ドアハンドル
JP2009290454A (ja) 送信アンテナ装置及び送信アンテナ装置が収容されるドアハンドル
EP1840845A2 (en) Door handle device
US20040201536A1 (en) Antenna device for vehicles and vehicle antenna system and communication system using the antenna device
JP3558014B2 (ja) ボビンを備えた2軸式ループアンテナ
JP2010010916A (ja) アンテナ装置及びアンテナ装置が収納されるドアハンドル
JP4152845B2 (ja) アンテナ装置および該アンテナ装置を装着した自動車のドアアウトサイドハンドル装置
EP1686652B1 (en) Antenna device
JP4705872B2 (ja) ドアハンドル装置
JPH09213528A (ja) チョークコイル
EP1439101B1 (en) Key operated antitheft device
US6433675B1 (en) Receiver for electronic key in antitheft device
JP5379639B2 (ja) ドアハンドル装置
JP2004176343A (ja) 車両用ドアハンドル装置
JP4244707B2 (ja) ドアハンドル装置
JP6950159B2 (ja) アンテナ装置
JP4107185B2 (ja) 車両用アンテナ装置及びこれを用いた通信システム
JP3941323B2 (ja) ループアンテナ装置
JP4419687B2 (ja) アンテナ装置及びこれを用いた通信システム

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20031216

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040216

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20040220

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20040402