JP2001345536A - 回路基板の製造方法 - Google Patents

回路基板の製造方法

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JP2001345536A
JP2001345536A JP2000166860A JP2000166860A JP2001345536A JP 2001345536 A JP2001345536 A JP 2001345536A JP 2000166860 A JP2000166860 A JP 2000166860A JP 2000166860 A JP2000166860 A JP 2000166860A JP 2001345536 A JP2001345536 A JP 2001345536A
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Masayuki Hirota
雅之 廣田
Masahide Muto
正英 武藤
Takashi Shindo
崇 進藤
Yoshiyuki Uchinono
良幸 内野々
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 絶縁性基材のダメージの少ない金属膜除去が
可能となる。歩留まりを上げる。 【解決手段】 絶縁性基材9の表面にめっき下地層とな
る金属膜10を設け、少なくとも回路部との境界領域の
非回路部の金属膜にレーザ光を照射して金属膜を除去
し、その後、回路部に対応する金属膜10上に電気めっ
きを施す回路基板の製造方法である。レーザ光Aをマス
ク2を通して金属膜10に結像させる結像系レーザ1
と、レーザ光Aの焦点を金属膜10の高さ位置に応じて
可変にする焦点可変機構3とを組み合わせたものを用い
て、マスク2の開口部13の輪郭形状に対応するビーム
スポット形状11を持ったレーザ光Aを金属膜10に照
射する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回路基板の製造方
法に関し、詳しくは平面または三次元立体の絶縁性基材
の表面に回路を形成することによって得られる回路基板
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の電子機器の小型化、多機能化、低
コスト化に伴い、電子機器に用いられるプリント配線板
にも同様の特性が要求されている。このような要求に応
えるためにプリント配線板についても種々の製法による
回路基板が提案されており、その一例として、回路部付
き立体基板(MID基板)が広く普及してきた。
【0003】この立体基板に回路部を形成するにあたっ
ては、従来は集光系レンズを用いてレーザ加工を行って
いる。つまり、絶縁性基材の表面にめっき下地層となる
金属膜を設け、非回路部、又は、回路部との境界領域の
非回路部の金属膜に沿ってレーザ光をガルバノミラー等
で照射することにより金属膜を除去し、その後、回路部
に対応する金属膜上に電気めっきを施すようにしてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のよう
な集光系レンズを用いたレーザ加工では、金属膜上に照
射されるレーザ光の強度分布が、中心のエネルギーが大
きく外周のエネルギーが小さい不均一な分布となり、こ
のため、レーザ光の中心のエネルギーの大きい部分が絶
縁性基材を溶かしてダメージを与えてしまうという問題
がある。更に、絶縁性基材が立体基板の場合には、金属
膜の高さ位置が変わることでレーザ光の焦点がぼやけて
しまい、不良品が発生して歩留まりが低下するという問
題もある。
【0005】本発明は、上記の従来例の問題点に鑑みて
発明したものであって、その目的とするところは、絶縁
性基材のダメージの少ない金属膜除去が可能となり、歩
留まりを上げることができる回路基板の製造方法を提供
するにあり、他の目的とするところは、回路部の屈曲部
分においても加工の凹凸及びダメージの少ない金属膜除
去を可能にする回路基板の製造方法を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明にあっては、絶縁性基材9の表面にめっき下地
層となる金属膜を設け、少なくとも回路部との境界領域
の非回路部の金属膜にレーザ光Aを照射して金属膜を除
去し、その後、回路部に対応する金属膜10上に電気め
っきを施す回路基板の製造方法において、レーザ光Aを
マスク2を通して金属膜10に結像させる結像系レーザ
1と、レーザ光Aの焦点を金属膜10の高さ位置に応じ
て可変にする焦点可変機構3とを組み合わせたものを用
いて、マスク2の開口部13の輪郭形状に対応するビー
ムスポット形状11を持ったレーザ光Aを金属膜10に
照射することを特徴としており、このように構成するこ
とで、結像系レーザ1によって金属膜10上に照射され
るレーザ光Aの強度分布がなだらかな分布となり、従っ
て、絶縁性基材9にダメージを与えることなく金属膜1
0のレーザ加工が可能となる。また、絶縁性基材9が表
面に段差をもった立体基板の場合において金属膜10の
高さ位置が変わった場合でも、焦点可変機構3によって
レーザ光Aの焦点がぼやけるのを防止でき、立体基板の
回路部の形成も正確にできるようになる。
【0007】ここで、上記回路部の屈曲部分においてレ
ーザー光Aによる加工の凹凸及びダメージを無くすため
に、上記複数枚のマスク2を切り替えてレーザ加工する
のが好ましい。
【0008】また上記回路部の加工方向に合わせてマス
ク2を回転させるのが好ましい。
【0009】また上記マスク2の開口部13を矩形状と
するのが好ましい。
【0010】また上記マスク2の開口部13を略三角形
状とするのが好ましい。
【0011】また上記マスク2の開口部13をリング形
状とするのが好ましい。
【0012】また上記マスク2の開口部13の面積を可
変にする面積可変機構20を備えているのが好ましく、
この場合、金属膜10に照射される照射ビーム径の調整
が自在となり、従って、加工自由度が拡大する。
【0013】また上記面積可変機構20は、形状を変え
ずに孔の大きさを変えていく絞り機構21からなるのが
好ましい。
【0014】また上記マスク2の開口部13の形状を可
変にするゲート機構23を備えているのが好ましく、こ
の場合、レーザ加工幅を自在に調整でき、均一な線幅で
のレーザ加工が可能となる。
【0015】また上記マスク2の回転動作または切り替
え動作とレーザ照射周波数とを同期制御するのが好まし
い。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す実
施形態に基づいて説明する。
【0017】図1において、絶縁性基材9の表面にめっ
き下地層となる金属膜10が設けられている。この金属
膜10はDCスパッタリングあるいはRFスパッタリン
グ法などによって形成されており、例えば銅の薄膜で構
成されている。なお、絶縁性基材9として平面基板また
は三次元の立体基板(MID基板)のいずれであっても
よい。ここでMID基板の代表的な製法として、1ショ
ット法(1回成形法)と2ショット法(2回成形法:触
媒入り樹脂で回路部を1ショット、通常樹脂で第2ショ
ットした後、無電解電気めっきで回路を形成する方法)
に大別されるが、後者の方式では、回路パターンの精度
を上げるのが困難であり、製造工程が複雑となり、コス
トが高くつくという問題がある。そこで本例では、レー
ザを使用した直接パターニングによる1ショットレーザ
法を採用している。
【0018】上記金属膜10は、少なくとも回路部との
境界領域の非回路部の金属膜部分がレーザ照射により除
去される。本例では、結像系レーザ1と焦点可変機構3
とを組み合わせたものを用いて、マスク2の開口部13
の輪郭形状に対応するビームスポット形状11を持った
レーザ光Aを金属膜10に照射する方式を採用してい
る。
【0019】回路形成に使用するレーザとしては、第2
或いは第3高調波YAGレーザ、YAGレーザ等のよう
な、金属膜10の吸収の良いものが好ましい。本例の結
像系レーザ1は、レーザ光Aをマスク2を通して、銅の
薄膜からなる金属膜10上に結像させるものである。マ
スク2の開口部13は矩形状に形成されており、このマ
スク2の開口部13にレーザ光Aを通すことでレーザ光
Aの輪郭が矩形状に整形されるようになり、このレーザ
光Aを固定レンズ7を介してX軸―Y軸ガルバノスキャ
ニングミラー8で走査することにより、金属膜10上に
矩形状のビームスポット形状11を持ったレーザ光Aを
照射でき、このレーザによるパターンニングにより回路
部の輪郭に対応する金属膜10を部分除去できるように
なっている。
【0020】また、上記マスク2と固定レンズ7との間
には、焦点可変機構3が配置されている。この焦点可変
機構3は、可動レンズ4を駆動モーター6及びリニアガ
イド5により光路方向に移動させることによって、レー
ザ光Aの焦点位置を可変にするものであり、この焦点可
変機構3により金属膜10の高さ位置に応じてレーザ光
Aの焦点を調整できるようになっている。
【0021】しかして、レーザ光Aをマスク2を通して
金属膜10上に結像させる結像系レーザ1を用いてレー
ザ加工を行うことによって、金属膜10上に照射される
レーザ光Aの強度分布がなだらかな分布となり、従っ
て、従来の集光系レンズを用いた場合と異なり、絶縁性
基材9にレーザによるダメージを与えることがないもの
である。しかも、焦点可変機構3によってレーザ光Aの
焦点を調整するようにしたので、例えば絶縁性基材が立
体基板の場合において、その表面の段差によって金属膜
10の高さ位置が変わっても、焦点可変機構3によって
レーザ光Aの焦点がぼやけるのを防止できる。これによ
り、立体基板の歩留まりを上げて品質向上を図ることが
できるものである。勿論、絶縁性基材が平面基板の場合
にも、同様な効果が得られるものである。
【0022】また、レーザ光Aで金属膜10を直接除去
することにより、従来から知られているフォトイメージ
ングの方式で用いられるレジスト、マスク等によるパタ
ーンニング工程を省略でき、製造工程の簡易化を図るこ
とができると共に、レーザのCADデータ変更のみで容
易に素早く回路変更ができるようになるので、配線パタ
ーンの自由度が向上するという利点がある。なお、回路
部との境界領域の非回路部の金属膜に沿ってレーザ光A
を照射する場合には限らず、非回路部に対応する広い領
域の金属膜10にレーザ光Aを照射して、除去しても良
いものである。
【0023】図2は、1つの回転板12に複数のマスク
2を設け、回転板12を回転させて複数のマスク2を切
り替えることによりレーザ加工する場合を示している。
回転板12の外周部には、その周方向に約90°の間隔
をあけて4つの矩形状の開口部13を有するマスク2
A、2B、2C、2Dが隔設されている。本例では1番
目のマスク2Aに対して2番目から4番目の各マスク2
B〜2Dが所定角度θ1〜θ3(θ1>θ2>θ3)で
傾斜している。また回転板12の回転中心部は光路から
ずれており、回転板12を回転させることで4つのマス
ク2A〜2Dが順に光路を横切るようになっている。先
ず、回路部の加工方向が直線のときには、1番目のマス
ク2Aを光路に配置することで、レーザのビームスポッ
ト形状11Aが四角形状となり、レーザを直線方向に途
切れることなく照射できるようになる。また、回路部の
加工方向が屈曲しているときには、回転板12を回して
マスク2B〜2Dを順に光路に配置することで、回路部
の屈曲部分に沿ってビームスポット形状11B〜11D
でレーザ照射が行われるようになる。このとき、ビーム
スポット形状11B〜11Dはビームスポット形状11
Aよりも小さく、また、互いに大きく重ならないように
且つ途切れないように照射されることによって、滑らか
な回路部の曲線形状が得られると共に、この回路部の屈
曲部分においてレーザ光Aの重なり部分を少なくするこ
とで、レーザ照射による加工の凹凸及びダメージを無く
すことができる。この結果、回路基板の歩留まりを上げ
ることができると共に、マスク2を回転させるという簡
単な構造で済むので、結像系レーザ1の簡略化を図るこ
とができるという利点がある。
【0024】なお、図2の変形例として、図3、図4に
示すように、1つの矩形状の開口部13を有するマスク
2を設けるようにしてもよい。この場合、回路部の屈曲
部分においてマスク2を回転させることによって、ビー
ムスポット形状11が大きく重ならないように且つ途切
れないように照射できるようになり、滑らかな回路部の
曲線形状が得られると共に、回路部の屈曲部分において
レーザ光Aの重なり部分を少なくして、レーザ照射によ
る加工の凹凸及びダメージを無くすことができる。
【0025】図5は、マスク2の開口部13を略三角形
状とした場合を示している。このマスク2を回転させる
ことによって、三角形のビームスポット形状11と逆三
角形のビームスポット形状11とが交互に連続するよう
に照射されることとなり、また、回路部が直角に曲がっ
ている場合でも、レーザ光Aを殆んど重ならないように
且つ途切れないように照射できるようになり、滑らかに
屈曲した回路部の屈曲部分が得られると共に、この屈曲
部分においてレーザによる加工の凹凸及びダメージを無
くすことができる。
【0026】また図6は、マスク2の開口部13を円形
リング形状とした場合を示している。本例では、マスク
2の中心部に開口部13よりも小さいマスク部16が桟
部17を介して支持されており、レーザ光Aはマスク部
16の外周に沿って設けられたリング形状の開口部13
を通過できるようになっている。一般にレーザ光Aの中
心側のエネルギーは周辺のエネルギーよりも大きいこと
がら、本例では、レーザ光Aをリング状の開口部13を
通すことによって、レーザ光Aの中心側のエネルギーを
マスク部16によってカットでき、図6(b)に示すよ
うに、金属膜10上にビームスポット形状11がリング
状となったレーザ光Aを大きく重ならないように且つ途
切れないように照射できるようになる。これにより、絶
縁性基材9へのダメージの少ない金属膜10除去が可能
となると共に、回路部の屈曲部分において加工の凹凸及
びダメージを無くすことができる。なお、開口部13の
形状は円形リング状には限らず、例えば楕円リング状、
角形リング状などであってもよいものである。また図6
ではリング状の開口部13の内周と外周とを結合する桟
部17を設けているが、例えばガラスなどの透明板にリ
ングマークを付着させることで、桟部17を無くしたマ
スクを構成することが可能である。
【0027】また、前記図2〜図6の各実施形態におい
て、結像系レーザ1で使用されるレーザをパルス発振レ
ーザとし、且つ、マスク2の回転動作または切り替え動
作とレーザ照射周波数とを同期制御するのが望ましい。
その一例を図10に示す。図10(a)はパルス発振レ
ーザを示し、(b)はマスクの動作状態を示す。そし
て、マスク2の回転時(1つの開口部13から別の開口
部13に切り替える途中)では、レーザの照射を止め、
マスク2の停止時にレーザを照射するパルスレーザとす
ることにより、絶縁性基材9の同一部分にレーザ光を連
続して照射する場合と比較して、ダメージの少ない金属
膜10除去が可能になると共に、回路部の屈曲部分にお
いても同一部分にレーザ光を間欠的に照射することでダ
メージを無くすことができる。
【0028】図7、図8は、マスク2の開口部13の面
積を可変にする面積可変機構20を備えている場合を示
している。他の構成は図1と同様である。図7では、マ
スク2の開口部13の形状を変えずにその円形状の孔の
大きさを変えていく絞り機構21を例示しており、図8
では、マスク2の開口部13の形状を変えずにその角形
状の孔の大きさを変えていく絞り機構22を例示してい
る。いずれの場合も、図1の実施形態の作用効果に加え
て、開口部13の面積を可変とすることにより、金属膜
10に照射される照射ビーム径の調整が自在となり、加
工自由度が拡大し、微細回路や立体回路の構造に対応で
きるという効果が得られる。
【0029】図9は、マスク2の開口部13の形状を可
変にするゲート機構23を備えている場合を示してい
る。他の構成は図2又は図3の実施形態と同様である。
本例のゲート機構23は、マスク2を回転自在とし、且
つマスク2の開口部13を開閉するゲート24a,24
bによって開口部13の形状を変えるようにしている。
例えば、回路部の直線部分では、ゲート24a、24b
を大きく開くようにし、回路部の屈曲部分では、ゲート
24a、24bを小さく閉じながらマスク2を回転させ
ることによって、回路部の屈曲部分において照射ビーム
径を小さくして、ビームスポット形状11同士が大きく
重ならないように且つ途切れないようにレーザ光Aを照
射できる。これにより、図2、図3の作用効果に加え
て、レーザ加工幅を自在に調整できるようになり、これ
によって、レーザ光Aによる均一な線幅でのレーザ加工
が可能となり、歩留まりを上げることができると共に、
微細回路や立体回路の形成も容易となる。
【0030】
【発明の効果】上述のように請求項1記載の発明にあっ
ては、絶縁性基材の表面にめっき下地層となる金属膜を
設け、少なくとも回路部との境界領域の非回路部の金属
膜にレーザ光を照射して金属膜を除去し、その後、回路
部に対応する金属膜上に電気めっきを施す回路基板の製
造方法において、レーザ光をマスクを通して金属膜に結
像させる結像系レーザと、レーザ光の焦点を金属膜の高
さ位置に応じて可変にする焦点可変機構とを組み合わせ
たものを用いて、マスクの開口部の輪郭形状に対応する
ビームスポット形状を持ったレーザ光を金属膜に照射す
るので、従来の集光系レンズを用いた方式とは異なり、
金属膜上に照射されるレーザ光の強度分布がなだらかな
分布となり、絶縁性基材にダメージを与えることなく金
属膜のレーザ加工が可能となる。また、回路基板の表面
の段差によって金属膜の高さ位置が変わった場合でも、
焦点可変機構によってレーザ光の焦点がぼやけるのを防
止できるので、立体基板の場合でも回路部を正確に形成
でき、歩留まりを上げることができる。
【0031】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の効果に加えて、複数枚のマスクを切り替えてレーザ
加工するので、回路部の屈曲部分においてマスクを切り
替えることによって、レーザ光が大きく重ならないよう
に且つ途切れないように照射できるようになり、回路部
の屈曲部分においてもレーザ光による加工の凹凸及びダ
メージを無くすことができる。
【0032】また請求項3記載の発明は、請求項1記載
の効果に加えて、回路部の加工方向に合わせてマスクを
回転させることにより、回路部の屈曲部分においてレー
ザ光が大きく重ならないように且つ途切れないように照
射できるようになり、回路部の屈曲部分においてもレー
ザ光による加工の凹凸及びダメージを無くすことができ
る。またマスクを回転させるという簡単な構造で、加工
方向に合わせてビームスポット形状を変えることがで
き、機構の簡略化を図ることができる。
【0033】また請求項4記載の発明は、請求項2又は
3記載の効果に加えて、マスクの開口部を矩形状とした
ので、回路部の屈曲部分においてレーザ光を大きく重な
らないように且つ途切れないように照射できるので、回
路部の屈曲部分においてもレーザ光による加工の凹凸及
びダメージを無くすことができる。
【0034】また請求項5記載の発明は、請求項2又は
3記載の効果に加えて、マスクの開口部を略三角形状と
したので、回路部が直角に曲がっている場合には、レー
ザ光が大きく重ならないように且つ途切れないように照
射されるので、屈曲部分においても加工の凹凸及びダメ
ージを無くすことができる。
【0035】また請求項6記載の発明は、請求項2又は
3記載の効果に加えて、マスクの開口部をリング形状と
したので、レーザ光の中心側のエネルギーをリング状の
開口部の内側の遮蔽部分にてカットでき、従って、絶縁
性基材へのダメージの一層少ない金属膜除去が可能とな
る。
【0036】また請求項7記載の発明は、請求項1〜6
のいずれかに記載の効果に加えて、マスクの開口部の面
積を可変にする面積可変機構を備えているので、開口部
の面積を可変とすることにより、金属膜に照射される照
射ビーム径の調整が自在となり、従って、加工自由度が
拡大し、微細な回路構造に対応できるものである。
【0037】また請求項8記載の発明は、請求項7記載
の効果に加えて、面積可変機構は、形状を変えずに孔の
大きさを変えていく絞り機構からなるので、開口部の面
積を瞬時に可変にすることができるので、レーザ加工の
時間短縮を図ることができる。
【0038】また請求項9記載の発明は、請求項1〜6
のいずれかに記載の効果に加えて、マスクの開口部の形
状を可変にするゲート機構を備えているので、回路部の
形成パターンに応じてレーザのビームスポット形状を変
えることができるので、レーザ加工幅を自在に調整で
き、均一な線幅でのレーザ加工が可能となる。
【0039】また請求項10記載の発明は、請求項2〜
9のいずれかに記載の効果に加えて、マスクの回転動作
または切り替え動作とレーザ照射周波数とを同期制御す
るので、マスクの動作時にレーザの照射を止めること
で、金属膜上に間隔をあけてレーザ光が照射され、回路
部の屈曲部分においてレーザ照射部の熱の影響をなくし
て、絶縁性基材の加工の凹凸及びダメージのより少ない
金属膜除去が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の一例を示す斜視図である。
【図2】他の実施形態の斜視図である。
【図3】更に他の実施形態の斜視図である。
【図4】(a)はマスクの他例の斜視図、(b)は金属
膜上のビームスポット形状の説明図である。
【図5】(a)はマスクの更に他例の斜視図、(b)は
金属膜上のビームスポット形状の説明図である。
【図6】(a)はマスクの更に他例の斜視図、(b)は
金属膜上のビームスポット形状の説明図である。
【図7】(a)はマスクの更に他例の斜視図、(b)は
金属膜上のビームスポット形状の説明図である。
【図8】(a)はマスクの更に他例の斜視図、(b)
(c)は金属膜上のビームスポット形状の説明図であ
る。
【図9】更に他の実施形態の斜視図である。
【図10】(a)、(b)は同上のレーザとマスク動作
のタイミングチャート図である。
【符号の説明】
1 結像系レーザ 2 マスク 3 焦点可変機構 9 絶縁性基材 10 金属膜 13 開口部 20 面積可変機構 24 ゲート機構
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05K 3/18 H05K 3/18 G // B23K 101:42 B23K 101:42 (72)発明者 進藤 崇 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 内野々 良幸 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 4E068 AA04 AH00 AJ01 AJ04 CD05 CD10 DA11 5E339 BC02 BD03 BD05 BD14 BE05 DD03 5E343 AA02 AA11 BB06 BB16 BB71 DD25 DD43 DD75 FF16 FF21 GG06 GG11

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性基材の表面にめっき下地層となる
    金属膜を設け、少なくとも回路部との境界領域の非回路
    部の金属膜にレーザ光を照射して金属膜を除去し、その
    後、回路部に対応する金属膜上に電気めっきを施す回路
    基板の製造方法において、レーザ光をマスクを通して金
    属膜に結像させる結像系レーザと、レーザ光の焦点を金
    属膜の高さ位置に応じて可変にする焦点可変機構とを組
    み合わせたものを用いて、マスクの開口部の輪郭形状に
    対応するビームスポット形状を持ったレーザ光を金属膜
    に照射することを特徴とする回路基板の製造方法。
  2. 【請求項2】 複数枚のマスクを切り替えてレーザ加工
    することを特徴とする請求項1記載の回路基板の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 回路部の加工方向に合わせてマスクを回
    転させることにより、レーザのビームスポット形状を可
    変にすることを特徴とする請求項1記載の回路基板の製
    造方法。
  4. 【請求項4】 マスクの開口部を矩形状としたことを特
    徴とする請求項2又は3記載の回路基板の製造方法。
  5. 【請求項5】 マスクの開口部を略三角形状としたこと
    を特徴とする請求項2又は3記載の回路基板の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 マスクの開口部をリング形状としたこと
    を特徴とする請求項2又は3記載の回路基板の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 マスクの開口部の面積を可変にする面積
    可変機構を備えていることを特徴とする請求項1〜6の
    いずれかに記載の回路基板の製造方法。
  8. 【請求項8】 面積可変機構は、形状を変えずに孔の大
    きさを変えていく絞り機構からなることを特徴とする請
    求項7記載の回路基板の製造方法。
  9. 【請求項9】 マスクの開口部の形状を可変にするゲー
    ト機構を備えていることを特徴とする請求項1〜6のい
    ずれかに記載の回路基板の製造方法。
  10. 【請求項10】 マスクの回転動作または切り替え動作
    とレーザ照射周波数とを同期制御することを特徴とする
    請求項2〜9のいずれかに記載の回路基板の製造方法。
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