JP2001344958A - 表示部駆動装置及び動作切換機構 - Google Patents

表示部駆動装置及び動作切換機構

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JP2001344958A
JP2001344958A JP2000159937A JP2000159937A JP2001344958A JP 2001344958 A JP2001344958 A JP 2001344958A JP 2000159937 A JP2000159937 A JP 2000159937A JP 2000159937 A JP2000159937 A JP 2000159937A JP 2001344958 A JP2001344958 A JP 2001344958A
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display unit
moving
gear
rack
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JP2000159937A
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Norihisa Sujino
紀久 筋野
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Pioneer Electronic Corp
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  • Fittings On The Vehicle Exterior For Carrying Loads, And Devices For Holding Or Mounting Articles (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐久性を向上できる表示部駆動装置を提供す
る。 【解決手段】 多機能電子機器1は装置本体2と表示ユ
ニット3と表示部駆動装置4aとを備えている。表示ユ
ニット3は外方向に向かって突出したロックピン15を
備えている。表示部駆動装置4aは駆動機構4を備えて
いる。駆動機構4は表示ユニット3を装置本体2の面1
0aを全閉状態とする第1の位置と面10aを少なくと
も全開状態とする第2の位置とに亘って移動自在に支持
している。駆動機構4は第2の位置においてロックピン
15を係止するロック片34を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動体としての自
動車などに装着されるモニター等の表示部を駆動する駆
動装置と、一つの駆動源で複数の移動部材を切替えて動
作させる動作切換機構とに関する。
【0002】
【従来の技術】移動体としての自動車のインストルメン
トパネルには、CDプレーヤ、MD(Mini disc)プレ
ーヤやナビゲーション装置の一つを構成するCD−RO
Mプレーヤなどの各種の電子機器が装着される。また、
ナビゲーション装置における自車両の現在位置などを表
示する表示ユニットを備えている。
【0003】現在、インストルメントパネルに装着する
際にかかる設置スペースを抑制するために、前記CDプ
レーヤとMD(Mini disc)プレーヤとCD−ROMプ
レーヤが一体に形成された図12などに示す多機能電子
機器100が提案されている。前記多機能電子機器10
0は、箱状に形成されかつ前記インストルメントパネル
に取り付けられる装置本体101と、この装置本体10
1の面101a(図13に図示)を開閉可能とするよう
に装置本体101に対し回動自在に設けられた表示ユニ
ット102と、を備えている。
【0004】前記装置本体101は、外郭を形成する筐
体107と、この筐体107内に内蔵された前記CDプ
レーヤとMD(Mini disc)プレーヤとCD−ROMプ
レーヤなどを備えている。表示ユニット102は、前記
ナビゲーション装置の自車両の現在位置などの情報を表
示する。また、前記装置本体101の前述した面101
aには、MDを挿入するためのスリット103や、CD
及びCD―ROMを挿入する挿入口105a及び挿入口
105bなどが設けられている。
【0005】前述した多機能電子機器100は、前面1
01aを全閉状態とする第1の位置(図12に示す)に
変位された表示ユニット102が各種の情報を表示する
とともに、前記表示ユニット102が前面101aを全
開状態とする第2の位置(図13に示す)に変位され
て、前記MD、CD及びCD―ROMなどの出し入れを
行う。
【0006】前述した多機能電子機器100は、前記表
示ユニット102を回動させる機構として、図15など
に示す駆動機構106を備えている。図14に例示され
た駆動機構106を備えた多機能電子機器100の筐体
107は、その前方に固定された前面101aを含む複
数の壁面を有し、その内側に前述したCDプレーヤとM
D(Mini disc)プレーヤとCD−ROMプレーヤなど
を内蔵する。
【0007】図15などに例示された駆動機構106
は、前記筐体107の一つの側壁内面近傍に設けられた
駆動源としてのモータ108、ラック109とそのラッ
ク109にモータ108からの駆動力を伝達するための
歯車114a、大径歯車と小径歯車とを同軸に配した二
段歯車114b、大径歯車と小径歯車とを同軸に配した
二段歯車114cを備えている。また、ラック109
は、筐体107の前面101aから後壁内面に向かって
延在しており、その前面101a方向の端部付近には筐
体107の側壁面に亘って延在するフレーム110の一
端が固定されている。フレーム110の他端には、ラッ
ク109の近傍に位置する筐体107の側壁面と対面す
る側壁内面の近傍に位置するとともに、ラック109と
同方向に延在し、ラック109とともに移動する支持部
材に固定されている。そのフレーム110は、表示ユニ
ット102の両側面下部を回動自在に支持している。ま
た、その表示ユニット102の両側面の上端部付近には
ガイドピン111が設けられている。また、そのガイド
ピン111は前面101aを囲むようにその全ての辺か
ら一体的に立設した立壁の両側側壁内面の鉛直方向に延
在するように形成された略蛇行形状のガイド溝112に
摺動可能に係合されている。
【0008】モータ108の出力軸108aにはウォー
ムギヤ113が取り付けられている。そのウォームギヤ
113は歯車114aに噛合しており、歯車114aは
二段歯車114bの小径歯車に噛合している。また、二
段歯車114bの大径歯車は二段歯車114cの小径歯
車に噛合しており、二段歯車114cの大径歯車はラッ
ク109と噛合している。ウォームギヤ113、歯車1
14a、歯車114b及び歯車114cの各々が回転駆
動することによってモータ108からの駆動力をラック
109に伝達し、ラック109はその駆動力を受けて前
面101aの下端部に形成された図示せぬ突出口を通し
て筐体107内外方向に往復移動する。
【0009】前述した構成の従来の駆動機構106は、
前記表示ユニット102が第1の位置に位置した状態か
ら、前記モータ108の出力軸108aを例えば正転方
向に回転駆動すると、図16及び図17に示すように、
ラック109が筐体107の内部から突出する方向に移
動し、その移動に伴ってフレーム110も同方向に移動
する。すると、表示ユニット102は、フレーム110
に支持されている支持部B(図14乃至図17に示す)
を支点として回動し、ガイドピン111がガイド溝11
2に沿って鉛直方向に摺動することによって前面101
aを全開状態とする。つまり、表示ユニット102の両
側面下部をフレーム110にて回動自在に支持し、その
フレーム110をラック109の移動によって移動させ
ることで表示ユニット102の下端部を筐体107の内
部から突出する方向に突き出し、それに連動させてガイ
ドピン111を摺動させることで表示ユニット102の
上端部を鉛直方向に移動させて表示ユニット102を第
2の位置に変位させている。
【0010】また、駆動機構106は、表示ユニット1
02がその第2の位置に位置した状態から、モータ10
8の出力軸108aを例えば正転方向と逆方向に回転駆
動すると、ラック109を筐体107の内部方向に移動
させ、その移動に伴ってフレーム110も同方向に移動
させる。すると、表示ユニット102は、フレーム11
0に支持されている支持部Bを支点として回動し、ガイ
ドピン111をガイド溝112に沿って鉛直方向とは逆
方向に摺動させることによって前面101aを全開状態
とする。
【0011】つまり、表示ユニット102の下端部を筐
体107の内部方向に移動させ、それに連動させてガイ
ドピン111を摺動させることで表示ユニット102の
上端部を鉛直方向と逆方向に移動させて表示ユニット1
02を第1の位置に変位させている。
【0012】このようにして、駆動機構106は、前面
101aを全閉状態とする第1の位置と前面101aを
全開状態とする第2の位置に位置付けるべく表示ユニッ
ト102を回動する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来の駆動機
構106を備えた多機能電子機器100は、前記表示ユ
ニット102が前面101aを全開状態とする第2の位
置に位置した状態では、表示ユニット102がフレーム
110(具体的には支持部Bの2点)によってのみ支持
されているため、自動車などの走行中に発生する振動に
対する耐久性が不充分であり、表示ユニット102がが
たついてしまうという問題を秘めていた。最悪の場合、
その表示ユニット102自体故障してしまう虞があっ
た。
【0014】また、前述した多機能電子機器100など
の電気機器において、互いに別体な部材の動作を切り替
えて駆動する際には、前記部材それぞれにモータなどの
駆動源を対応させて設ける必要があった。このため、部
品点数が増加するとともに電子機器自体が大型化する傾
向があった。
【0015】したがって、本発明の第1の目的は、表示
部が少なくとも全開状態に位置するときの耐久性を向上
させる表示部の駆動装置を提供することにある。第2の
目的は、部品点数の増加と大型化を抑制できる動作切換
機構を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
るために、請求項1に記載の本発明の表示部駆動装置
は、装置本体の一つの面を全閉状態とする第1の位置
と、前記面を少なくとも全開状態とする第2の位置とに
亘って表示部を移動自在とする駆動機構を備えた表示部
駆動装置において、前記駆動機構は、互いに回転可能な
第1歯車部と第2歯車部と、前記第1歯車部と前記第2
歯車部とを回転駆動させるためにそれぞれに駆動力を与
える駆動源と、前記第1歯車部と噛合し、かつ前記駆動
源からの回転駆動力によって前記表示部を前記第1の位
置から前記第2の位置に変位させる方向の限界位置まで
移動した際にその移動が停止する第1の噛合部材と、前
記第2歯車部と噛合し、かつ前記駆動源の回転駆動力に
よって前記表示部を前記第1の位置から前記第2の位置
に変位させる方向に移動するとともに前記第1の噛合部
材の移動が停止した後もその移動状態を維持する第2の
噛合部材と、前記第1の噛合部材の移動が停止した後、
第2の噛合部材を更に前記表示部を前記第1の位置から
前記第2の位置に変位させる方向に移動させることで、
前記表示部を前記第2の位置にてロックするロック手段
と、を備えたことを特徴としている。
【0017】前記第1の目的を達成するために、請求項
2に記載の本発明の表示部駆動装置は、請求項1記載の
表示部駆動装置において、前記駆動機構は、前記第1歯
車部と噛合し、かつ前記第1の噛合部材に移動可能に係
合された摺動部材を備え、前記表示部を前記第2の位置
から前記第1の位置に変位させる際、前記駆動源からの
回転駆動力によって前記摺動部材が所定距離移動した後
前記ロック手段による前記表示部のロック状態が解除さ
れるとともに、前記第1の噛合部材の移動が開始される
ことを特徴としている。
【0018】前記第1の目的を達成するために、請求項
3に記載の本発明の表示部駆動装置は、請求項1記載の
表示部駆動装置において、前記駆動機構は、前記駆動源
からの駆動力によって前記第1の噛合部材が前記第2の
噛合部材よりも先行して前記表示部を前記第1の位置か
ら前記第2の位置に変位させる方向に移動することを特
徴としている。
【0019】前記第2の目的を達成するために、請求項
4に記載の本発明の動作切換機構は、シャーシに対して
移動可能に支持された第1の移動部材と、前記第1の移
動部材に係合し、前記第1の移動部材と同方向に移動す
る第2の移動部材と、前記第1の移動部材と前記第2の
移動部材とを互いに同方向に移動させる駆動手段と、を
備え、前記駆動手段は、互いに連動して回転可能な第1
歯車部と第2歯車部と、これら第1歯車部と第2歯車部
のそれぞれに駆動力を与える駆動源と、を備え、前記駆
動源の駆動力によって前記第1歯車部と噛合する第1の
移動部材と前記第2歯車部と噛合する第2の移動部材と
が互いに同方向に移動し、前記第1の移動部材が所定距
離移動すると前記第1歯車部との噛合が外れて前記第1
の移動部材の移動が停止し、前記第2歯車部と噛合する
第2の移動部材が移動することを特徴としている。
【0020】前記第2の目的を達成するために、請求項
5に記載の本発明の動作切換機構は、シャーシに対して
移動可能に支持された第1の移動部材と、前記第1の移
動部材に係合し、前記第1の移動部材と同方向に移動す
る第2の移動部材と、前記第1の移動部材に移動可能に
係合され、前記第1の移動部材と前記第2の移動部材と
同方向に移動する第3の移動部材と、前記第1の移動部
材と前記第2の移動部材と前記第3の移動部材を互いに
同方向に移動させる駆動手段と、を備え、前記駆動手段
は、互いに回転可能な第1歯車部と第2歯車部と、これ
ら第1歯車部と第2歯車部のそれぞれに駆動力を与える
駆動源と、を備え、前記駆動源からの駆動力によって前
記第2歯車部と噛合する前記第2の移動部材と前記第1
歯車部と噛合する第3の移動部材とが同時に同方向に移
動し、前記第3の移動部材が所定距離移動すると前記第
1の移動部材が前記第1歯車部と噛合されて前記第1の
移動部材の移動が開始することを特徴としている。
【0021】請求項1に記載した本発明の表示部駆動装
置によれば、ロック手段が、表示部を装置本体の一つの
面を全開状態とする第2の位置にてロックする。このた
め、表示部が第2の位置に変位した際に振動しにくくな
っている。
【0022】請求項2に記載した本発明の表示部駆動装
置によれば、表示部を第2の位置から第1の位置に向か
って変位させる際に摺動部材が所定距離移動すると、第
1の噛合部材が移動し始めかつロック手段によるロック
状態が解除される。このため、表示部が第2の位置に変
位すると振動しにくくなることにくわえ、表示部を第1
の位置から第2の位置に向かって確実に変位させること
ができるとともに第2の位置から第1の位置に向かって
確実に変位させることができる。
【0023】請求項3に記載した本発明の表示部駆動装
置によれば、表示部は第1の位置から第2の位置に向か
って変位する際に、第1の噛合部材が第2の噛合部材よ
り先行するので、より確実に第2の位置に変位させるこ
とができる。また、ロック手段が確実に表示部を第2の
位置に保つことができる。
【0024】請求項4に記載した本発明の動作切換機構
によれば、第1の移動部材と第2の移動部材とは、駆動
源の駆動力によって互いに同方向に移動する。第1の移
動部材が所定距離移動すると第1歯車部との噛合が外れ
て停止する。第1の移動部材が停止した後も第2の移動
部材は移動する。このように、一つの駆動源によって、
第1の移動部材と第2の移動部材との双方を移動させた
り、一方だけを移動させたりすることを切換えることが
できる。
【0025】請求項5に記載した本発明の動作切換機構
によれば、第3の移動部材が所定距離移動すると、第1
の噛合部材が第1歯車部と噛合する。このため、一つの
駆動源によって、第1ないし第3の移動部材のうち二つ
が移動している状態から全てが移動する状態に切換える
ことができる。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図1乃至図
11を参照して説明する。図1などに示す多機能電子機
器1は、移動体としての自動車のインストルメントパネ
ルに装着される。多機能電子機器1は、図1及び図2に
示すように、装置本体2と、表示部としての表示ユニッ
ト3と、表示部駆動装置4a(図3などに示す)と、を
備えている。
【0027】装置本体2は、箱状に形成されたシャーシ
10と、そのシャーシ10の前方に設けられた一つの面
としての前面10aと、このシャーシ10内に収容され
る電子機器11とを備えている。前面10aにはその全
ての辺に立設するように一体成形された複数の立設壁1
0cを備え、表示ユニット3は、複数の立設壁10cに
よって形成された空間領域に回動自在に収容される。
【0028】また、その収容された表示ユニット3の両
側に位置する立設壁10cの内面には鉛直方向に延在す
るガイド溝16が形成されている。ガイド溝16は、立
設壁10cの内面から凹に形成されている。ガイド溝1
6は、立設壁10cを貫通していない。このガイド溝1
6には、後述する表示ユニット3の側面に突設したガイ
ドピン14が摺動可能に係合される。
【0029】図示例では、電子機器11としてCDプレ
ーヤ、MDプレーヤ、ナビゲーション装置の一つを構成
するCD−ROMプレーヤとがシャーシ10内に収容さ
れている。なお、図示してないが、ラジオ放送を受信す
るAM/FMチューナ等を収容させても良い。これらの
電子機器11は、例えば、表示ユニット3に設けられた
図示せぬ押しボタン等を使用者が押圧することによって
動作する。
【0030】前面10aには、前記MDプレーヤにMD
を挿入するためのスリット12と、CDプレーヤ及びC
D−ROMプレーヤにCD及びCD―ROMを挿入する
挿入口13a及び挿入口13bとが設けられている。ま
た、図示していないが、後述する駆動機構4を構成する
ラック23,24と、そのラック23,24の各々に固
定されたフレーム30,33をシャーシ10の外部方向
に突出させるための突出口が設けられている。
【0031】表示ユニット3は、液晶表示パネルなどか
らなる画像情報等を表示する表示パネル3aを備え、そ
の表示パネル3aには、CD−ROMプレーヤによって
再生された地図情報や、テレビチューナが受信したテレ
ビ放送波の映像を表示する。
【0032】また、表示ユニット3は、後述する駆動機
構4の駆動によって、前面10aを全閉状態とする図1
に示す第1の位置と、前面10aを全開状態とする図2
に示す第2の位置とに亘って回動自在とされている。
【0033】さらに、表示ユニット3の両側面には、図
4などに示すようにその上部にガイドピン14が設けら
れ、その略中央部付近にはロックピン15が設けられて
いる。ガイドピン14は、前述したガイド溝16に係合
して、そのガイド溝16に沿って摺動自在に設けられて
いる。また、ロックピン15は、表示ユニット3の側面
から突出するようにして設けられている。
【0034】表示部駆動装置4aは、表示ユニット3を
前述した第1の位置と第2の位置とに亘って変位させ
る。表示部駆動装置4aは、駆動装置4を備えている。
駆動機構4は、図3などに示すように、駆動源としての
モータ21と、動力伝達歯車22と、第1の噛合部材と
しての第1のラック23と、第2の噛合部材としての第
2のラック24と、摺動部材としての摺動ラック25
と、ロック手段としてのロック片34(図4に図示)
と、を備えている。
【0035】モータ21は、シャーシ10の底壁内面1
0bに固定されている。モータ21は、その出力軸にウ
ォームギヤ26を取り付けている。動力伝達歯車22
は、二段歯車27aの小径歯車に噛合している。また、
二段歯車27aの大径歯車は二段歯車27bの小径歯車
に噛合しており、二段歯車27bの大径歯車は二段歯車
27cの小径歯車と噛合している。二段歯車27cの大
径歯車はウォームギヤ26と噛合している。なお、各々
の二段歯車27a,27b,27cの大径歯車と小径歯
車とは同軸に配されており、それらがモータ21からの
駆動力を受けて回転駆動されることで、その駆動力を動
力伝達歯車22に伝達し、動力伝達歯車22は回転駆動
される。
【0036】動力伝達歯車22は、図5に示すように、
互いに同軸に配された第1歯車部としての大径歯車部2
8と第2歯車部としての小径歯車部29とを備えてお
り、その小径歯車部29が前述した二段歯車27aの大
径歯車と噛合している。なお、モータ21と動力伝達歯
車22と二段歯車27a,27b,27cは、駆動部5
を構成している。
【0037】第1のラック23は、前面10aからシャ
ーシ10の後壁内面に向かって延在し、シャーシ10に
対して移動自在に支持されている。第1のラック23
は、図5に示すように、動力伝達歯車22の大径歯車部
28と互いに噛合した状態で配されており、モータ21
による駆動力を受けてその大径歯車部28が回転駆動す
ることによって前面10aの下部に形成された図示せぬ
突出口からシャーシ10の外部に突出する方向とシャー
シ10の内部方向とに往復移動される。
【0038】第1のラック23は、図3に示すように、
表示ユニット3が第1の位置、すなわち、前面10aを
全閉状態とする位置に位置付けられている状態では大径
歯車部28に噛合されている。その状態から徐々に表示
ユニット3を第2の位置、すなわち、前面10aを全開
状態とする位置に位置付けるべく前面10aの突出口か
らシャーシ10の外部に突出する方向に移動されると、
その第1のラック23が所定距離移動した時点で大径歯
車部28との噛合が外れる。
【0039】第1のラック23は、シャーシ10の底壁
内面10bに向かって突出する突起部31a,31b,
31cを備えている。その突起部31a,31b,31
cは、各々所定間隔を存して設けられており、後述する
摺動ラック25に形成されたガイド孔37a,37b,
37cに摺動可能に係合される。また、第1のラック2
3には、その移動方向に所定距離延在した案内孔32
a,32b,32cが形成されている。その案内孔32
a,32b,32cは、各々所定距離間隔を存して形成
されており、それらの案内孔32a,32b,32cに
は後述する第2のラック24に設けられたガイドピン3
6a,36b,36cが摺動可能に係合される。
【0040】第1のラック23の前面10a近傍付近に
は、表示ユニット3を回動自在に支持する第1のフレー
ム30の一端が固定されている。この第1のフレーム3
0は、シャーシ10の両側壁内面に亘って延在するよう
に設けられており、その他端は、第1のラック23と同
方向に延在しその第1のラック23とともに移動する第
1の支持部材(図示せぬ)に固定されている。その第1
のフレーム30は、表示ユニット3の両側面下部を回動
自在に支持している。つまり、この第1のフレーム30
は、第1のラック23の移動とともに移動される部材で
あって、この第1のラック23を前面10aから突出さ
せる方向及びシャーシ10の内部方向に移動させること
によって、その表示ユニット3を支持している支持部X
(図4などに示す)を支点として表示ユニット3を回動
させる。
【0041】第2のラック24は、前面10aからシャ
ーシ10の後壁内面に向かって延在し、シャーシ10に
対して移動自在に支持されている。第2のラック24
は、図5に示すように、動力伝達歯車22の小径歯車部
29と互いに噛合した状態で配されており、モータ21
による駆動力を受けてその小径歯車部29が回転駆動す
ることによって前面10aの下部に形成された図示せぬ
突出口からシャーシ10の外部に突出する方向とシャー
シ10の内部方向とに往復移動される。前述したよう
に、この第2のラック24には、シャーシ10の底壁内
面10bに移動自在に取り付けられた際、その底壁内面
10b方向とは逆の方向に突出したガイドピン36a,
36b,36cが設けられており、そのガイドピン36
a,36b,36cは各々第1のラック23に形成され
た案内孔32a,32b,32cに摺動可能に係合され
ている。つまり、この第2のラック24は、シャーシ1
0の底壁内面10bに取り付けられる際、第1のラック
23を載置した状態で取り付けられている。
【0042】この第2のラック24は、モータ21から
の駆動力を受けて動力伝達歯車22が回転駆動されるこ
とによって移動される。つまり、この動力伝達歯車22
は、前述したように大径歯車部28と小径歯車部29を
同軸に配しているため、モータ21からの駆動力を受け
てその両歯車部28,29が同時に回転駆動される。す
なわち、第2のラック24が移動を開始するとともに、
第1のラック23もそれと同方向に移動を開始する。ま
た、第1のラック23と第2のラック24とは、モータ
21からの駆動力を受けて同方向に移動を開始するが、
その各々と噛合している大径歯車部28と小径歯車部2
9の径の違いから、時間の経過に伴いそれらの移動量が
相違する。つまり、表示ユニット3を第2の位置に変位
させるべく第1のラック23と第2のラック24とを移
動させる際、第1のラック23が第2のラック24より
も先行して移動される。なお、第1のラック23に形成
された案内孔32a,32b,32cに係合されたガイ
ドピン36a,36b,36cがその各々の案内孔32
a,32b,32c内を摺動することでその移動量を調
整している。第2のラック24は、図3に示すように、
表示ユニット3が第1の位置、すなわち前面10aを全
閉状態とする位置に位置付けられている状態では小径歯
車部29に噛合されている。その状態から徐々に表示ユ
ニット3を第2の位置、すなわち、前面10aを全開状
態とする位置に位置付けるべく前面10aの突出口から
シャーシ10の外部に突出する方向に移動されると、第
1のラック23とともに移動を開始するが、その先行し
て移動している第1のラック23と大径歯車部28との
噛合が外れて第1のフレーム30の移動が停止した後も
小径歯車部29との噛合状態を維持している。
【0043】第2のラック24の前面10a近傍付近に
は、第2のフレーム33の一端が固定されている。この
第2のフレーム33は、シャーシ10の両側壁内面に亘
って延在するように設けられており、その他端は、第2
のラック24と同方向に延在しその第2のラック24と
ともに移動する第2の支持部材(図示せぬ)に固定され
ている。その第2のフレーム33の両端部には、ロック
片34が立設されており、このロック片34には、前述
したロックピン15を係止する係止溝35が形成されて
いる。なお、この係止溝35は、図9に示すように、傾
斜部35aと凹部35bとを有している。
【0044】ロック片34は、前記第1のラック23が
大径歯車部28との噛合が外れたとき、つまり、前面1
0aを全開状態とする方向の移動限界位置まで移動した
とき、表示ユニット3の両側面に設けられたロックピン
15が係止溝35の傾斜部35aに位置するように配さ
れている。そして、第1のラック23よりも遅れて移動
された第2のラック24のさらなる移動により第2のフ
レーム33が移動され、その移動によって係止溝35の
凹部35bにロックピン15が係合されて、表示ユニッ
ト3が第2のフレーム33に対し係止される。なお、こ
のロック片34とロックピン15とは、本実施形態にお
けるロック手段を構成している。
【0045】摺動ラック25は、前面10aからシャー
シ10の後壁内面に向かって延在し、第1のラック23
と第2のラック24の間に配されてシャーシ10に対し
て移動自在に支持されている。摺動ラック25は、図5
に示すように、動力伝達歯車22の大径歯車部28と互
いに噛合した状態で配されており、モータ21による駆
動力を受けてその大径歯車部28が回転駆動することに
よって前面10aの下部に形成された図示せぬ突出口か
らシャーシ10の外部に突出する方向とシャーシ10の
内部方向とに往復移動される。なお、摺動ラック25に
形成されたガイド孔37a,37b,37cに第1のラ
ック23に設けられた突起部31a,31b,31cを
摺動可能に係合させつつ第1のラック23と第2のラッ
ク24との間に配されているので、第1のラック23と
第2のラック24がモータ21からの駆動力を受けて同
方向に移動するにともない、摺動ラック25もそれらと
同方向に移動する。また、その摺動ラック25は、第1
のラック23と同じ大径歯車部28と噛合されているの
で、表示ユニット3を第2の位置に変位させるべく移動
させる際、第2のラック24より先行して第1のラック
23とともに移動される。なお、この際、この摺動ラッ
ク25は、第1のラック23とともに先行して移動する
が、第1のラック23と大径歯車部28との噛合が外れ
たとき、つまり、前面10aを全開状態とする方向の移
動限界位置まで移動したときもその大径歯車部28との
噛合状態を維持している。
【0046】摺動ラック25に形成されたガイド孔37
a,37b,37cは、その移動方向に所定距離、つま
り、第1のラック23と大径歯車部28との噛合が外れ
た後、第2のラック24がさらに同方向に移動してロッ
ク手段が表示ユニット3をロックさせるに必要とする距
離、およびそのロック状態を解除するのに必要とする距
離と第1のラック23と大径歯車部28とを再び噛合さ
せるのに必要とする距離、延在して形成されており、そ
れらのガイド孔37a,37b,37cは、お互いに所
定距離間隔を存して形成されている。表示ユニット3が
前面10aを全開状態とする方向に回動されるとき、大
径歯車部28と噛合している第1のラック23と摺動ラ
ック25とは、第2のラック24より先行して前面10
aから突出する方向に移動する。そして、第1のラック
23が所定距離移動すると大径歯車部28との噛合が外
れ、第1のラック23の移動、つまり、第1のフレーム
30の移動が停止する。その状態においても、摺動ラッ
ク25は大径歯車部28に、第2のラック24は小径歯
車部28に各々噛合状態を維持している。第2のラック
24が、表示ユニット3を第2のフレーム33のロック
手段に対してロックさせるべくさらに同方向に移動しよ
うとすると、第1のラック23に設けられた突起部31
a,31b,31cが各々摺動ラック25に形成された
ガイド孔37a,37b,37cに沿って摺動されるこ
とによって摺動ラック25もそのガイド孔37a,37
b,37cの所定距離分同方向に移動する。ロック手段
が表示ユニット3を第2のフレーム33に対してロック
すると、第2のラック24と摺動ラック25の移動が停
止される。なお、この状態においても第2のラック24
は小径歯車部29に、摺動ラック25は大径歯車部28
に各々噛合された状態となっている。前面10aを全開
状態とした表示ユニット3をその前面10aを全閉状態
とする方向(第2の位置に変位させる方向)に回動させ
るとき、大径歯車部28と噛合している摺動ラック25
と小径歯車部29と噛合している第2のラック24と
は、第1のラック23より先行して前面10aからシャ
ーシ10の内部方向に移動する。そして、第1のラック
23に設けられた突起部31a,31b,31cが摺動
ラック23に形成されたガイド孔37a,37b,37
cに沿って所定距離摺動されることによってロック手段
によるロック状態が解除されるとともに、第1のラック
23が大径歯車部28と噛合され、第1のラック23が
シャーシ10の内部方向に移動を開始する。以後、第1
のラック23、摺動ラック25及び第2のラック24は
ともに同方向(シャーシ10の内部方向)に移動され、
表示ユニット3が第2の位置に変位完了したとき、それ
ぞれの移動が停止する。
【0047】以上のように構成された表示部駆動装置4
aの一連の動作について説明する。まず、前面10aを
全閉状態とする位置(第1の位置)に位置する表示ユニ
ット3を前面10aを全開状態とする位置(第2の位
置)に変位させる動作について説明する。表示ユニット
3が図1に示す第1の位置に位置した状態では、図3及
び図4に示すように、駆動機構4の第1のラック23と
摺動ラック25の双方が動力伝達歯車22の大径歯車部
28と噛合され、第2のラック24が動力伝達歯車22
の小径歯車部29と噛合されている。そして、モータ2
1を例えば正転方向に回転駆動すると、その駆動力がウ
ォームギヤ26、複数の二段歯車27a,27b,27
cを経由して動力伝達歯車22に伝達され、その動力伝
達歯車22である同軸に配された大径歯車部28と小径
歯車部29とが同時に回転駆動する。すると、それらに
噛合された第1のラック23、摺動ラック25及び第2
のラック24とが前面10aから突出する方向に同時に
移動を開始する。
【0048】すると、動力伝達歯車22の径の異なる歯
車の回転駆動によって第1のラック23と摺動ラック2
5とが第2のラック24より先行して移動される。第1
のラック23の移動に伴ってそれに固定されている第1
のフレーム30が移動され、前面10aの下部に形成さ
れた突出口から第1のフレーム30及び第1のラック2
3が突出する。
【0049】表示ユニット3は、その第1のフレーム3
0の移動に伴い、その支持部Xを支点として回動を開始
する。すると、図7に示すように、表示ユニット3の側
面上部に設けられたガイドピン14が立設側壁内面に形
成されたガイド溝16に沿って鉛直方向に摺動を開始す
る。
【0050】第1のラック23が所定距離移動すると、
図8に示すように、大径歯車部28との噛合が外れる。
第1のラック23と大径歯車部28との噛合が外れる
と、第1のラック23及びそれに固定されている第1の
フレーム30の移動が停止され、その第1のフレーム3
0に回動自在に支持されている表示ユニット3の回動も
停止する。この状態では既に、前面10aは全開状態と
なっており、その前面10aに形成されているスリット
12、挿入口13aまたは挿入口13bからMD、CD
またはCD−ROMを挿入可能な状態となっている。
【0051】この状態では、第1のラック23と摺動ラ
ック25より遅れて移動された第2のラック24も前面
10aの突出口から突出された状態である。つまり、そ
の第2のラック24に固定された第2のフレーム33が
その突出口から突出されており、表示ユニット3に設け
られたロックピン15は、図9に示すように、その第2
のフレーム33の両端に設けられたロック片34の係止
溝35の傾斜部35aに位置付けられている。
【0052】継続してモータ21からの駆動力を動力伝
達歯車22に伝達させると、図10に示すように第2の
ラック24と摺動ラック25はさらに突出する方向に移
動する。すると、第1のラック23に設けられた突起部
31a,31b,31cが摺動ラック25のガイド孔3
7a,37b,37cに沿って所定距離摺動され、図1
1に示すように、表示ユニット3に設けられたロックピ
ン15が第2のフレーム33の係止溝35の凹部35b
に係止されるとともに、第2のラック24と摺動ラック
25の移動が停止される。このようにして、表示ユニッ
ト3が第2の位置に変位して、第1のフレーム30及び
第2のフレーム33(具体的には第1のフレーム30の
支持部Xの2点と第2のフレーム33のロック片34の
2点)に対し保持された状態となる。
【0053】次に、図10及び図11に示す前面10a
を全開状態とした第2の位置から図3及び図4に示す前
面10aを全閉状態とした第1の位置に表示ユニット3
を変位させる動作について説明する。表示ユニット3が
図10及び図11に示す第2の位置に位置した状態で
は、図10に示すように、駆動機構4の第2のラック2
4と摺動ラック25の双方が動力伝達歯車22の小径歯
車部29と大径歯車部28とに各々噛合されている。そ
して、モータ21を例えば正転方向とは逆の方向に回転
駆動すると、その駆動力がウォームギヤ26、複数の二
段歯車27a,27b,27cを経由して動力伝達歯車
22に伝達され、その動力伝達歯車22である同軸に配
された大径歯車部28と小径歯車部29とが同時に回転
駆動を開始する。すると、それらに噛合された第2のラ
ック24及び摺動ラック25とが前面10aからシャー
シ10の内部方向に同時に移動を開始する。なお、この
時点では、第1のラック23と大径歯車部28との噛合
が外れた状態なので、第1のラック23は移動されな
い。
【0054】そして、第2のラック24と摺動ラック2
5は所定距離移動すると、第1のラック23に設けられ
た突起部31a,31b,31cが摺動ラック25に形
成されたガイド孔37a,37b,37cに沿って摺動
し、それらの突起部31a,31b,31cが各々係合
しているガイド孔37a,37b,37cの端部まで摺
動されると、図6及び図8に示すように第1のラック2
3が大径歯車部28と噛合され、それらと同方向に移動
を開始する。そして、その移動にともなってロックピン
15と凹部35bとの係合が外れ、傾斜部35aの傾斜
面に沿ってロックピン15が移動することでロック状態
が解除される。
【0055】以後、第1のラック23、第2のラック2
4及び摺動ラック25は、シャーシ10の内部方向に移
動し、それにともなって、図7と図9に示すように、立
設側壁内面に形成されたガイド溝16の最下部に位置し
ていたガイドピン14が鉛直方向と逆方向に摺動され、
表示ユニット3を支持している第1のフレーム30及び
表示ユニット3をロックしていた第2のフレーム33が
各々それらのラック23,24,25と共にシャーシ1
0内に収容され、表示ユニット3は支持部Xを支点とし
て第1の位置に変位される。
【0056】本実施形態によれば、ロック片34とロッ
クピン15とが、第2の位置において互いに係止して、
表示ユニット3を第2の位置に保つ。このため、表示ユ
ニット3が第2の位置に変位した際に振動しにくくなっ
ている。したがって、表示ユニット3が前面10aを全
開状態する第2の位置に変位した際の耐久性を向上させ
ることができ、表示ユニット3の故障を抑制できる。
【0057】また、表示ユニット3を第2の位置から第
1の位置に向かって変位させる際に摺動ラック25が所
定距離移動すると、第1のラック23が大径歯車部28
と噛合する。このため、表示ユニット3を第1の位置か
ら第2の位置に向かって確実に変位させることができる
とともに第2の位置から第1の位置に向かって確実に変
位させることができる。
【0058】さらに、第1の位置から第2の位置に向か
って変位する際に、第1のラック23が第2のラック2
4より先行するので、より確実に表示ユニット3を第2
の位置に変位させることができるとともに、ロック片3
4とロックピン15とが確実に係止することができる。
【0059】また、第1のフレーム30が表示ユニット
3を回動自在に支持しているので、第2の位置に変位し
た表示ユニット3は、第1のフレーム30と、互いに係
止したロック片34及びロックピン15と、によって支
持される。即ち、第2の位置において、表示ユニット3
は、第1のフレーム30に支持される支持部Xの2点
と、第2のフレーム33のロック片34の2点、計4点
で支持される。このため、表示ユニット3が第2の位置
に変位した際により一層振動しにくくなっている。した
がって、表示ユニット3が前面10aを全開状態する第
2の位置に変位した際の耐久性をより一層向上させるこ
とができ、表示ユニット3の故障をより一層抑制でき
る。
【0060】第1のラック23と第2のラック24と
は、モータ21の駆動力によって互いに同方向に移動す
る。第1の位置から第2の位置に向かって変位する際
に、第1のラックが所定距離移動すると大径歯車部28
との噛み合いが外れて停止する。第1のラック23が停
止した後も第2のラック24は移動する。
【0061】このように、一つのモータ21によって、
第1及び第2のラック23,24双方を移動させたり、
一方だけを移動させたりすることを切換えることができ
る。このため、一つのモータ21によって、複数のラッ
ク23,24それぞれが移動するか停止するかを切換え
ることができる。したがって、駆動機構4の部品点数を
抑制できるとともに、該駆動機構4を備えた電子機器と
しての多機能電子機器1自体の小型化を図ることができ
る。
【0062】また、第2の位置から第1の位置に向かっ
て変位する際に、摺動ラック25が所定距離移動する
と、第1のラック23が大径歯車部28と噛合する。こ
のため、これらのラック23,24,25のうち二つが
移動している状態から全てが移動する状態に切換えるこ
とができる。
【0063】このため、一つのモータ21によって、複
数のラック23,24,25それぞれが移動するか停止
することを切換えることができる。したがって、駆動機
構4の部品点数を抑制できるとともに、該駆動機構4を
備えた多機能電子機器1自体の小型化を図ることができ
る。上記した本実施形態では、第1歯車部と第2歯車部
とを径の異なる大径歯車部28と小径歯車部29とし、
それらを同軸上に配した構成で説明したが、これに限ら
れるものではない。例えば、第1歯車部と第2歯車部と
を異軸上に配した同径歯車部とし、それらを二段ギヤ等
で連結させることにより、回転駆動するタイミングを時
間的に異ならせる構成としても実現可能である。つま
り、先ず、第1の噛合部材と噛合している第1歯車部に
モータ等の駆動源からの駆動力を与えて回転駆動させ、
その第1の噛合部材を移動させる。次に、第1歯車部に
与えられた駆動力が二段ギヤ等を介して第2歯車部に伝
達され、その第2歯車部が回転駆動することによってそ
れと噛合している第2の噛合部材の移動が開始する。こ
のように、一つの駆動源によって2つの同径歯車部を回
転駆動させ、それらのタイミングを時間的にずらすこと
によって、第1の噛合部材と第2の噛合部材との移動差
をつけることが可能となる。
【0064】また、前述した実施形態によれば、下記に
示す動作切換機構が得られる。 (付記1)シャーシに対して移動可能に支持された第1
の移動部材と、前記第1の移動部材に係合し、前記第1
の移動部材と同方向に移動する第2の移動部材と、前記
第1の移動部材と前記第2の移動部材とを互いに同方向
に移動させる駆動手段と、を備え、前記駆動手段は、互
いに連動して回転可能な第1歯車部と第2歯車部と、こ
れら第1歯車部と第2歯車部のそれぞれに駆動力を与え
る駆動源と、を備え、前記駆動源の駆動力によって前記
第1歯車部と噛合する第1の移動部材と前記第2歯車部
と噛合する第2の移動部材とが互いに同方向に移動し、
前記第1の移動部材が所定距離移動すると前記第1歯車
部との噛合が外れて前記第1の移動部材の移動が停止
し、前記第2歯車部と噛合する第2の移動部材が移動す
ることを特徴とする動作切換機構。
【0065】(付記2) シャーシに対して移動可能に
支持された第1の移動部材と、前記第1の移動部材に係
合し、前記第1の移動部材と同方向に移動する第2の移
動部材と、前記第1の移動部材に移動可能に係合され、
前記第1の移動部材と前記第2の移動部材と同方向に移
動する第3の移動部材と、前記第1の移動部材と前記第
2の移動部材と前記第3の移動部材を互いに同方向に移
動させる駆動手段と、を備え、前記駆動手段は、互いに
回転可能な第1歯車部と第2歯車部と、これら第1歯車
部と第2歯車部のそれぞれに駆動力を与える駆動源と、
を備え、前記駆動源からの駆動力によって前記第2歯車
部に噛合する前記第2の移動部材と前記第1歯車部と噛
合する第3の移動部材とが同時に同方向に移動し、前記
第3の移動部材が所定距離移動すると前記第1の移動部
材が前記第1歯車部と噛合されて前記第1の移動部材の
移動が開始することを特徴とする動作切換機構。
【0066】なお、前述した付記1及び付記2に記載さ
れた動作切換機構には駆動機構4が相当し、第1の移動
部材には第1のラック23が相当し、第2の移動部材に
は第2のラック24が相当し、第3の移動部材には摺動
ラック25が相当し、駆動手段には駆動部5が相当す
る。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の本
発明によれば、ロック手段が、表示部を装置本体の一つ
の面を少なくとも全開状態とする第2の位置に保つ。こ
のため、表示部が第2の位置に変位した際に振動しにく
くなっている。したがって、表示部が第2の位置に位置
した際の耐久性を向上させることが出来、表示部の故障
を抑制できる。
【0068】請求項2に記載の本発明によれば、表示部
を第2の位置から第1の位置に向かって変位させる際に
摺動部材が所定距離移動すると、第1の噛合部材が移動
し始める。このため、表示部が第2の位置において振動
しにくくなって耐久性を向上させることができることに
くわえ、表示部を第1の位置から第2の位置に向かって
確実に変位させることができるとともに第2の位置から
第1の位置に向かって確実に変位させることができる。
【0069】請求項3に記載の本発明によれば、第1の
位置から第2の位置に向かって変位する際に、第1の噛
合部材が第2の噛合部材より先行するので、より確実に
第2の位置に変位させることができる。また、ロック手
段が確実に表示部を第2の位置にてロックできる。した
がって、表示部が第2の位置において振動しにくくなっ
て耐久性を向上させることができる。さらに、表示部を
確実に第1の位置から第2の位置に向かって変位させる
ことができる。
【0070】請求項4に記載の本発明によれば、第1の
移動部材と第2の移動部材とは、駆動源の駆動力によっ
て互いに同方向に移動する。第1の移動部材が所定距離
移動すると第1歯車部との噛合が外れて停止する。第1
の移動部材が停止した後も第2の移動部材は移動する。
【0071】このように、一つの駆動源によって、第1
の移動部材と第2の移動部材との双方を移動させたり、
一方だけを移動させたりすることを切換えることができ
る。このため、一つの駆動源によって、複数の移動部材
それぞれが移動するか停止することを切換えることがで
きる。したがって、動作切換機構の部品点数を抑制でき
るとともに、該動作切換機構を備えた装置の小型化を図
ることができる。
【0072】請求項5に記載の本発明によれば、第3の
移動部材が所定距離移動すると、第1の噛合部材が第1
歯車部と噛合する。このため、一つの駆動源によって、
第1ないし第3の移動部材のうち二つが移動している状
態から全てが移動する状態に切換えることができる。こ
のため、一つの駆動源によって、複数の移動部材それぞ
れが移動するか停止することを切換えることができる。
したがって、動作切換の部品点数を抑制できるととも
に、該動作切換機構を備えた装置の小型化を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる表示部駆動装置を
備えた多機能電子機器の外観を示す斜視図である。
【図2】図1に示された多機能電子機器の表示ユニット
が第2の位置に変位した状態を示す斜視図である。
【図3】図1に示された多機能電子機器の駆動機構の構
成を示す平面図である。
【図4】図3中のIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】図3中のV−V線に沿う断面図である。
【図6】図1に示された多機能電子機器の表示ユニット
が第2の位置に変位する途中の駆動機構を示す平面図で
ある。
【図7】図6中のVII−VII線に沿う断面図であ
る。
【図8】図1に示された多機能電子機器の駆動機構の第
1のラックが限界位置に達した状態を示す平面図であ
る。
【図9】図8中のIX−IX線に沿う断面図である。
【図10】図1に示された多機能電子機器の表示ユニッ
トが第2の位置に達した状態の駆動機構を示す平面図で
ある。
【図11】図10中のXI−XI線に沿う断面図であ
る。
【図12】従来の表示部駆動装置を備えた多機能電子機
器の外観を示す斜視図である。
【図13】図12に示された多機能電子機器の表示ユニ
ットが第2の位置に変位した状態を示す斜視図である。
【図14】図12に示された多機能電子機器の駆動機構
の構成を示す平面図である。
【図15】図12に示された多機能電子機器の駆動機構
の構成を示す側視図である。
【図16】図12に示された多機能電子機器の表示ユニ
ットが第2の位置に達した状態の駆動機構を示す平面図
である。
【図17】図12に示された多機能電子機器の表示ユニ
ットが第2の位置に達した状態の駆動機構を示す側視図
である。
【符号の説明】
2 装置本体 3 表示ユニット(表示部) 4 駆動機構(動作切換機構) 4a 表示部駆動装置 5 駆動部(駆動手段) 10 シャーシ 10a 前面(一つの面) 15 ロックピン(ロック手段) 21 モータ(駆動源) 23 第1のラック(第1の噛合部材、第1の移動部
材) 24 第2のラック(第2の噛合部材、第2の移動部
材) 25 摺動ラック(摺動部材、第3の移動部材) 28 大径歯車部(第1歯車部) 29 小径歯車部(第2歯車部) 34 ロック片(ロック手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置本体の一つの面を全閉状態とする第
    1の位置と、前記面を少なくとも全開状態とする第2の
    位置とに亘って表示部を移動自在とする駆動機構を備え
    た表示部駆動装置において、 前記駆動機構は、 互いに回転可能な第1歯車部と第2歯車部と、 前記第1歯車部と前記第2歯車部とを回転駆動させるた
    めにそれぞれに駆動力を与える駆動源と、 前記第1歯車部と噛合し、かつ前記駆動源からの回転駆
    動力によって前記表示部を前記第1の位置から前記第2
    の位置に変位させる方向の限界位置まで移動した際にそ
    の移動が停止する第1の噛合部材と、 前記第2歯車部と噛合し、かつ前記駆動源の回転駆動力
    によって前記表示部を前記第1の位置から前記第2の位
    置に変位させる方向に移動するとともに、前記第1の噛
    合部材の移動が停止した後もその移動状態を維持する第
    2の噛合部材と、 前記第1の噛合部材の移動が停止した後、第2の噛合部
    材を更に前記表示部を前記第1の位置から前記第2の位
    置に変位させる方向に移動させることで、前記表示部を
    前記第2の位置にてロックするロック手段と、 を備えたことを特徴とする表示部駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動機構は、 前記第1歯車部と噛合し、かつ前記第1の噛合部材に移
    動可能に係合された摺動部材を備え、 前記表示部を前記第2の位置から前記第1の位置に変位
    させる際、前記駆動源からの回転駆動力によって前記摺
    動部材が所定距離移動した後前記ロック手段による前記
    表示部のロック状態が解除されるとともに、前記第1の
    噛合部材の移動が開始されることを特徴とする請求項1
    記載の表示部駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記駆動機構は、 前記駆動源からの駆動力によって前記第1の噛合部材が
    前記第2の噛合部材よりも先行して前記表示部を前記第
    1の位置から前記第2の位置に変位させる方向に移動す
    ることを特徴とする請求項1記載の表示部駆動装置。
  4. 【請求項4】 シャーシに対して移動可能に支持された
    第1の移動部材と、 前記第1の移動部材に係合し、前記第1の移動部材と同
    方向に移動する第2の移動部材と、 前記第1の移動部材と前記第2の移動部材とを互いに同
    方向に移動させる駆動手段と、を備え、 前記駆動手段は、 互いに連動して回転可能な第1歯車部と第2歯車部と、
    これら第1歯車部と第2歯車部のそれぞれに駆動力を与
    える駆動源と、を備え、 前記駆動源の駆動力によって前記第1歯車部と噛合する
    第1の移動部材と前記第2歯車部と噛合する第2の移動
    部材とが互いに同方向に移動し、前記第1の移動部材が
    所定距離移動すると前記第1歯車部との噛合が外れて前
    記第1の移動部材の移動が停止し、前記第2歯車部と噛
    合する第2の移動部材が移動することを特徴とする動作
    切換機構。
  5. 【請求項5】 シャーシに対して移動可能に支持された
    第1の移動部材と、 前記第1の移動部材に係合し、前記第1の移動部材と同
    方向に移動する第2の移動部材と、 前記第1の移動部材に移動可能に係合され、前記第1の
    移動部材と前記第2の移動部材と同方向に移動する第3
    の移動部材と、 前記第1の移動部材と前記第2の移動部材と前記第3の
    移動部材を互いに同方向に移動させる駆動手段と、を備
    え、 前記駆動手段は、 互いに回転可能な第1歯車部と第2歯車部と、これら第
    1歯車部と第2歯車部のそれぞれに駆動力を与える駆動
    源と、を備え、 前記駆動源からの駆動力によって前記第2歯車部と噛合
    する前記第2の移動部材と前記第1歯車部と噛合する第
    3の移動部材とが同時に同方向に移動し、前記第3の移
    動部材が所定距離移動すると前記第1の移動部材が前記
    第1歯車部と噛合されて前記第1の移動部材の移動が開
    始することを特徴とする動作切換機構。
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