JP2001344668A - 防虫構造を持つ防犯センサ - Google Patents

防虫構造を持つ防犯センサ

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JP2001344668A
JP2001344668A JP2000164474A JP2000164474A JP2001344668A JP 2001344668 A JP2001344668 A JP 2001344668A JP 2000164474 A JP2000164474 A JP 2000164474A JP 2000164474 A JP2000164474 A JP 2000164474A JP 2001344668 A JP2001344668 A JP 2001344668A
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insertion holes
sensor body
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JP2000164474A
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Yuko Ikeda
祐幸 池田
Hiroaki Nakamura
中村  浩章
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Optex Co Ltd
Original Assignee
Optex Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 取付施工が容易で、虫の侵入防止処理も確実
に行うことができる防虫構造を持つ防犯センサを提供す
る。 【解決手段】 検知波の受信もしくは送信を行うセンサ
本体2が、センサ本体2への配線を収納した配線ボック
ス3の支持部4に締結部材16によって締結される。前
記センサ本体2に、前記締結部材16を、センサ本体2
の配線ボックス3に対する相対位置の変更に応じて選択
的に挿通させる複数の挿通孔17を設ける。前記挿通孔
17の複数個に対し、これら挿通孔17を閉止する共通
の閉止部材20を配置する。前記閉止部材20は、少な
くとも1つの挿通孔17を閉止した状態で他の挿通孔1
7を開放して締結部材16の挿通を許すように変形可能
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遠赤外線、近赤外
線またはマイクロウェーブのような検知波を用いて侵入
者を検知する防犯センサについて、その防虫構造を改善
したものである。
【0002】
【従来の技術】天井に取り付けられる受動型遠赤外線セ
ンサのような防犯センサでは、そのセンサ本体への配線
を収納するスイッチボックス、アウトレットボックス等
の配線ボックスを天井のコーナ付近に埋設し、この配線
ボックスに対して防犯センサのセンサ本体をねじ止めす
る例が多い。この場合、センサ本体に形成するねじ用の
挿通孔は、センサ本体の取付方向を調節してセンサの検
知エリアの水平方向の向きを調整できるように、長孔と
されている。そのため、配線ボックスの配線挿入孔から
配線ボックスの内部空間に入った虫が、前記ねじ挿通孔
を経てセンサ本体内に侵入して、防犯センサを誤動作さ
せるおそれがある。
【0003】また、天井のコーナ付近に埋設される前記
配線ボックスの向きには、コーナを挟む2面の壁のいず
れに収納ボックを沿わせるかによって2つのパターンが
あるので、いずれの向きに配線ボックスが埋設されてい
ても、防犯センサを適正な向きに取付けできるように、
従来の防犯センサでは、センサ本体に、その中央部を中
心とする円上に90°の角度間隔で配置される4つのね
じ挿通孔が形成されるか、または、センサ本体内にセン
サ動作部の向きを調整する可変機構が設けられる。
【0004】これらの構成のうち、前者のねじ挿通孔を
4つ形成するものは、後者のセンサ本体内に可変機構を
設ける場合に比べてコストを低減できるので、従来例と
して多用されているが、この場合、虫の侵入を許すねじ
挿通孔が増えてしまう。そこで、従来、このような構成
の防犯センサでは、防虫対策として、取付け後にねじ挿
通孔をスポンジ等の部材で塞ぐようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したよう
に、ねじ挿通孔をスポンジ等の部材で塞ぐ構成では、セ
ンサ本体を天井の配線ボックスにねじ止めするとき、ね
じ挿通孔を塞いでいるスポンジを取り外した後、そのス
ポンジを高所で作業している施工者が持っている必要が
あり、このことが施工性を悪くするという問題点があ
る。また、持っていたスポンジを無くしてしまったり、
取付け後にねじ挿通孔を再度スポンジで塞ぐのを忘れて
しまうという問題も生じる。
【0006】本発明は、以上のような問題に鑑みてなさ
れたもので、取付施工が容易で、虫の侵入防止処理も確
実に行うことができる防虫構造を持つ防犯センサを提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ために、本発明の第1構成に係る防犯センサは、検知波
の受信もしくは送信を行うセンサ本体が、センサ本体へ
の配線を収納するための配線ボックスに設けた支持部に
締結部材によって締結され、前記センサ本体に、前記締
結部材をセンサ本体の配線ボックスに対する相対位置の
変更に応じて選択的に挿通させる複数の挿通孔が設けら
れ、前記挿通孔の複数個に対し、これら挿通孔を閉止す
る共通の閉止部材が配置され、前記閉止部材は、少なく
とも1つの挿通孔を閉止した状態で他の挿通孔を開放し
て締結部材の挿通を許すように変形可能としてある。
【0008】この防犯センサによれば、センサ本体を配
線ボックスの支持部に締結するとき、共通の閉止部材で
閉止されている複数個の挿通孔のうち、締結部材を挿通
させようとする挿通孔を開放して、締結部材による配線
ボックス支持部へのセンサ本体の締結を行うことができ
る。この間、閉止部材は他の挿通孔を閉止した状態で、
センサ本体に保持されているので、施工者が取付作業中
に閉止部材を持っている必要がなく、取付施工を容易に
行うことができると共に、閉止部材を無くすこともな
く、取付作業中に開放した挿通孔を、取付け後に確実に
閉止部材で閉止できる。
【0009】本発明の第2構成に係る防犯センサは、検
知波の受信もしくは送信を行うセンサ本体が、センサ本
体への配線を収納するための配線ボックスに設けた支持
部に締結部材によって締結され、前記センサ本体に、前
記締結部材をセンサ本体の配線ボックスに対する相対位
置の変更に応じて選択的に挿通させる複数の挿通孔が設
けられ、前記挿通孔の複数個に対し、これら挿通孔を閉
止する共通の閉止部材がセンサ本体に取り付けられ、前
記閉止部材は、前記挿通孔を閉止する第1の位置と、前
記挿通孔を開放して締結部材の挿通を許す第2の位置と
に選択的に移動可能に設定されている。
【0010】この防犯センサによれば、センサ本体を配
線ボックスの支持部に締結するとき、閉止部材を第1の
位置から第2の位置に移動させることにより、締結部材
を挿通させようとする挿通孔を開放して、締結部材によ
る配線ボックス支持部へのセンサ本体の締結を行うこと
ができる。この間、閉止部材はセンサ本体に取り付けら
れた状態にあるので、施工者が取付作業中に閉止部材を
持っている必要がなく、取付施工を容易に行うことがで
きると共に、閉止部材を無くすこともない。取付け後
は、閉止部材を第2の位置から第1の位置に移動させる
ことにより、挿通孔を閉止部材で確実に閉止できる。
【0011】本発明の第3構成に係る防犯センサは、検
知波の受信もしくは送信を行うセンサ本体が、センサ本
体への配線を収納するための配線ボックスに設けた支持
部に締結部材によって締結され、前記センサ本体に、前
記締結部材をセンサ本体の配線ボックスに対する相対位
置の変更に応じて選択的に挿通させる複数の挿通孔が設
けられ、前記各挿通孔が閉止部材によって閉止され、前
記閉止部材は、その係止部がセンサ本体に係止された状
態で挿通孔を開放して締結部材の挿通を許すように変形
可能としてある。
【0012】この防犯センサによれば、センサ本体を配
線ボックスの支持部に締結するとき、閉止部材で閉止さ
れている複数個の挿通孔のうち、締結部材を挿通させよ
うとする挿通孔を開放して、締結部材による配線ボック
ス支持部へのセンサ本体の締結を行うことができる。こ
の間、閉止部材は、その係止部でセンサ本体に係止され
た状態で、センサ本体に保持されているので、施工者が
取付作業中に閉止部材を持っている必要がなく、取付施
工を容易に行うことができると共に、閉止部材を無くす
こともなく、取付作業中に開放した挿通孔を、取付け後
に確実に閉止部材で閉止できる。
【0013】本発明の好ましい実施形態に係る防犯セン
サは、前記締結部材が、前記挿通孔を取り囲む立壁面で
形成された挿入凹部内に収納されている。
【0014】この構成によれば、締結部材が妨げになる
ことなく、挿通孔を閉止部材で確実に閉止できる。
【0015】また、本発明の好ましい実施形態に係る防
犯センサは、前記挿通孔が、検知波の受光素子もしくは
発光素子、光学素子および回路基板を含むセンサ動作部
の外周に配置されている。
【0016】この構成によれば、センサ動作部を中心と
してセンサ本体を回動させることにより、センサ動作部
が妨げになることなく、センサ本体の向きを容易に調整
できる。
【0017】本発明の好ましい実施形態に係る防犯セン
サは、前記挿通孔が、同心円上にほぼ90°の角度間隔
で4つ形成され、隣接する2つの挿通孔に対して共通の
閉止部材が対応している。
【0018】この構成によれば、1つの閉止部材が対応
する2つの挿通孔の一方を、締結部材を挿通させる挿通
孔として選ぶことにより、センサ本体を90°異なる2
つの方向のうちの1つの適正な向きに取り付けることが
できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
ついて図面を参照しながら説明する。図1は本発明の第
1の実施形態に係る防虫構造を持つ防犯センサの取付直
前の状態を示す斜視図である。この防犯センサは、検知
波である遠赤外線を受光するセンサ本体2を、このセン
サ本体2への配線が収納され天井等に埋設される配線ボ
ックス3に締結部材で締結して取り付けられている。セ
ンサ本体2は、前記配線ボックス3に設けた支持部4に
取り付けられるベース5と、このベース5に取り付けら
れてベース5の前面を覆うカバー6とを備えている。
【0020】図2は天井1の配線ボックス3に取り付け
られたセンサ本体2のカバー6を取り除いた状態を示す
側面図であり、図3はそのセンサ本体2の下面図を示
す。図2のセンサ本体2の内部、つまりカバー6で覆わ
れる円板状のベース5の上の中央部には、センサ動作部
7が配置されている。このセンサ動作部7は、図3に示
すように、検知波である遠赤外線を受光する受光素子
8、レンズ等の光学素子9、および回路基板10等から
なる。なお、カバー6は、ベース5に対して図示しない
連結具により開閉可能に連結される。
【0021】センサ本体2のベース5には、図4に示す
ように、センサ本体2を前記配線ボックス3の支持部4
に締結する締結部材であるねじ体16を、センサ本体2
の配線ボックス3に対する相対位置の変更に応じて選択
的に挿通させる4つの挿通孔17が設けられている。こ
れらの挿通孔17は、前記センサ動作部7の外周に配置
されている。また、各挿通孔17は、ベース5の外縁に
対して同心円となる1つの円上にほぼ90°の角度間隔
で配置されている。
【0022】前記挿通孔17は円弧状の長孔であって、
その周囲は、図5に断面図で示すように、ベース5の表
面からねじ体16の挿通方向に向けて、つまり配線ボッ
クス3に向けてベース外方に延びる立壁18で取り囲ま
れている。すなわち、立壁18で取り囲まれた挿入凹部
15の底壁19に挿通孔17が形成されている。挿通孔
17は、図4に示すように、ねじ頭部16aよりもやや
大きく形成された一端の大径部17aと、この大径部1
7aに連通し、ねじ頭部16aよりも幅狭でねじ軸部1
6bよりも若干幅広に形成されたスリット部17bとか
らなる。
【0023】前記4つの挿通孔17は、図3に示すよう
に、2つの閉止部材20で閉止される。すなわち、隣接
する2つ1組の挿通孔17,17が、各組に対応して配
置された共通する1つの閉止部材20で閉止される。図
6および図7は、その閉止部材20の平面図および側面
図を示す。これら閉止部材20はゴムや軟質樹脂等の変
形可能な部材からなり、前記4つの挿通孔17が配置さ
れる1つの円に沿う円弧状の帯体21の片面両端に、前
記挿入凹部15に嵌め込まれて取り付けられる一対の蓋
体22,22を一体形成したものである。蓋体22に
は、ねじ頭部16aを嵌入するための凹所22aが形成
されている。また、閉止部材20の両端には、蓋体22
を挿入凹部15から引き抜くときに摘む摘み部23が一
体形成されている。
【0024】次に、図8を参照して、前記配線ボックス
3に前記構成の防犯センサを取り付ける取付手順を説明
する。図8(A)は、カバー6を取り外した図4に示す
センサ本体2におけるねじ挿通に選ばれた1つの挿通孔
17のA−A線に沿った拡大断面図を示す。この挿通孔
17と、これに隣接する他の1つの挿通孔17は、図8
(B)に示すように、共通する1つの閉止部材20で閉
止される。残る2つ1組の挿通孔17,17も、別の1
つの閉止部材20で閉止される。すなわち、隣接する2
つの挿通孔17の挿入凹部15に、閉止部材20の両端
の各蓋体22が嵌め込まれて挿入凹所15が封止され、
これにより2つの挿通孔17が閉止される。この閉止状
態で、蓋体22は挿通孔17から若干、センサ本体2の
内方(図の下方)に離れて位置している。
【0025】次に、1つの閉止部材20で閉止された隣
接する2つの挿通孔17のうち、ねじ挿通に選ばれた1
つの挿通孔17の挿入凹部15から、図8(C)に示す
ように、閉止部材20の蓋体22を抜き出し、挿通孔1
7を開放する。このとき、閉止部材20はゴムや樹脂等
の変形可能な部材からなるので、閉止部材20の他端
(図8Cの右端)の蓋体22は対応する挿通孔17の挿
入凹部15に挿入された状態に保持される。この場合の
蓋体22の抜出しは、閉止部材20の一端に一体形成さ
れている摘み部23を摘んで行うことにより、その操作
を容易に行うことができる。開放した挿通孔17と、挿
通孔17の配置される1つの円上において180°の角
度間隔にある他の1つの挿通孔17についても同様にし
て開放する。
【0026】このように開放した挿通孔17の大径部1
7aを、天井1(図2)に埋設されている配線ボックス
3の支持部4のねじ孔25に位置合わせし、前記大径部
17aから挿入したねじ体16をねじ孔25に螺合させ
て、センサ本体2のベース5を配線ボックス3に緩く仮
締めする。
【0027】次に、センサ本体2を、図8(D)に示す
ように、ねじ体16が相対的に挿通孔17のスリット部
17bに来るように水平に回してセンサ本体2の向きを
調整してから、図8(E)に示すように、ねじ体16を
ねじ孔25にさらに螺合させて、センサ本体2のベース
5を配線ボックス3に本締めする。このとき、挿通孔1
7の底壁(被取付片)19が、配線ボックス3の支持部
4とねじ頭部16aとに締結されて、配線ボックス3に
センサ本体2が取り付けられる。図4はその取付状態を
示す。この間、閉止部材20は、その他端の蓋体22が
他の挿通孔17の挿入凹部15に嵌合されて、センサ本
体2に保持されているので、施工者が取付作業中に閉止
部材20を持っている必要がなく、取付施工を容易に行
うことができると共に、閉止部材20を無くすこともな
い。
【0028】次に、ねじ体16を挿通した挿通孔17の
挿入凹部15に、図8(E)に示す閉止部材20の一端
の蓋体22を嵌め込んで、その挿通孔17を閉止する。
図3は、その閉止部材20の取付状態を示す。この間、
閉止部材20はセンサ本体2に保持されているので、開
放されていた挿通孔17を閉止部材20で確実に閉止す
ることができる。この後、配線ボックス3から、ベース
5に形成された配線挿通孔31を経て、センサ動作部7
が配置されるベース5の表面に引き出される配線(図示
せず)を、センサ動作部7の回路基板10に接続し、さ
らにベース5にカバー6を、例えば図示しない回転ロッ
ク機構により、固定する。
【0029】このように、この防犯センサでは、センサ
本体2の配線ボックス3に対する相対位置の変更に応じ
て、締結部材であるねじ体16を選択的に挿通させる4
つの挿通孔17を閉止部材20で閉じるようにしている
ので、配線ボックス3の配線挿通孔11(図1)から挿
通孔17を経てセンサ本体2内に虫が侵入するのを防止
でき、侵入する虫に起因してセンサ機能に不具合が生じ
るのを防止できる。
【0030】また、前記防犯センサでは、図5に示すよ
うに、締結部材であるねじ体16が、挿通孔17を取り
囲む立壁18の内面で形成された挿入凹部15内に収納
されているので、ねじ体16に妨げられることなく、挿
通孔17を閉止部材20で確実に閉止できる。
【0031】また、前記挿通孔17は、センサ動作部7
の外周に配置されているので、センサ動作部7を中心と
してセンサ本体2を回動させるときに、閉止部材20
と、センサ動作部7とが干渉することなく、センサ本体
2を回して、その受光素子8の向き、つまり検知エリア
を容易に調整できる。
【0032】また、挿通孔17は、センサ動作部7を中
心とする1つの円上にほぼ90°の角度間隔で4つ形成
され、隣接する2つの挿通孔17に対して共通の閉止部
材20が対応しているので、1つの閉止部材20が対応
する2つの挿通孔17の一方を、締結部材であるねじ体
16を挿通させる挿通孔17として選ぶことにより、セ
ンサ本体2を適正な向きに設定することができる。
【0033】なお、前記実施形態では、隣接する2つ1
組の挿通孔17,17を、共通する1つの閉止部材20
で閉じるようにしたが、これに限らず、例えば図9に示
すように、4つの挿通孔が並ぶ1つの円に沿うリング状
の閉止部材20で、4つの挿通孔17の全てを閉じるよ
うにしてもよい。
【0034】この場合、開放させない1つの挿通孔17
だけに閉止部材20の蓋体22を嵌め込み、他の3つの
挿通孔17を開放することにより、閉止部材20をセン
サ本体2に保持させることができるので、この状態のも
とで、開放された挿通孔17のうち、ねじ挿通に選ばれ
る挿通孔17にねじ体16を挿通させることで、センサ
本体2を配線ボックス3に締結できる。
【0035】図10は、本発明の防虫構造を持つ防犯セ
ンサの第2の実施形態を示す平面図である。この防犯セ
ンサ1では、センサ本体2のベース5に形成された4つ
の挿通孔17のうち、隣接する2つ1組の挿通孔17,
17を閉止する共通の閉止部材20Aが、前記両挿通孔
17を閉止する第1の位置と、前記両挿通孔17を開放
する第2の位置とに選択的に移動可能にベース5に取り
付けられている。
【0036】前記閉止部材20Aは、円形のベース5の
外縁と同心状の1つの円上に並ぶ挿通孔17に沿ってほ
ぼ円弧状に形成された板部材であり、前記円と同心状の
円の一部となる円弧状のガイドスリット32と、開放側
への移動により閉止対象の2つの挿通孔17のうち一方
の挿通孔17を開放する円弧状の開放窓33と、閉止側
への移動により2つの挿通孔17のそれぞれを閉止する
閉止部27,28とを有する。この閉止部材20Aは、
前記ガイドスリット32に挿通させたねじ体34でベー
ス5上に締結することにより、閉止対象の2つの挿通孔
17を共に閉止した図10に示す状態と、2つの挿通孔
17を共に開放した図11の状態とに切換え可能とされ
ている。
【0037】すなわち、図10に示す第1の位置から、
ねじ体34によるベース5への閉止部材20Aの締結を
緩め、ねじ体34をガイドピンとするガイドスリット3
2のガイドにより、閉止部材20Aを矢印Rで示すよう
に図11に示す第2の位置まで回動させることにより、
2つの挿通孔17のうち、一方の挿通孔17は開放窓3
3により開放され、他方の挿通孔17はその上から閉止
部材20Aが退避することにより開放される。この状態
でセンサ本体2の取付けが可能となる。取付けが終了す
ると、再度ねじ体34による締結を緩め、閉止部材20
Aを図110に示す第1の位置まで回動させ、ねじ体3
4で閉止部材20Aをベース5に締結することにより、
挿通孔17を閉止部材20Aで確実に閉止することがで
きる。その他の構成は先の第1の実施形態の場合と同様
である。
【0038】この防犯センサの場合も、センサ本体2を
図1の配線ボックス3の支持部4に取り付ける間、閉止
部材20Aがセンサ本体2に取り付けられた状態にある
ので、施工者が取付作業中に閉止部材20Aを持ってい
る必要がなく、取付施工を容易に行うことができると共
に、閉止部材20Aを無くすことも無い。
【0039】図12は、本発明の防虫構造を持つ防犯セ
ンサの第3の実施形態を示す平面図である。この防犯セ
ンサ1では、センサ本体2のベース5に形成された4つ
の挿通孔17のうち、隣接する2つ1組の挿通孔17を
閉止する共通の閉止部材20Bが、前記両挿通孔17を
閉止する第1の位置と、前記両挿通孔17の一方を開放
する第2の位置と、前記両挿通孔17の他方を開放する
第3の位置とに選択的に移動可能にベース5に取り付け
られている。
【0040】前記閉止部材20Bは、円形のベース5の
外縁と同心状の1つの円上に挿通孔17が並ぶ前記円に
沿ってほぼ円弧状に形成された板部材であり、前記円と
同心状の円の一部である円弧状のガイドスリット35を
有する。前記ガイドスリット35は中間部を狭幅部35
aとしたものであり、この狭幅部35aがベース5に立
設された係止ピン36に係止される第1の位置で、閉止
対象である2つ1組の挿通孔17,17が、閉止部材2
0Bの閉止部29,30によって共に閉止される。
【0041】係止ピン36をガイドピンとするガイドス
リット35のガイドにより、閉止部材20Bを図13に
矢印Rで示すように左回りに第2の位置まで回動させる
と、2つの挿通孔17のうち、一方の挿通孔17の上か
ら閉止部材20Bが退避してその挿通孔17が開放され
る。逆に、右回りに第3の位置まで回動させると、他方
の挿通孔17の上から閉止部材20Bが退避してその挿
通孔17が開放される。その他の構成は先の第1の実施
形態の場合と同様である。
【0042】前記第1〜第3の実施形態では、複数の挿
通孔17を共通の閉止部材20,20A,20Bで閉止
したが、図14に示す第4の実施形態では、各挿通孔1
7に閉止部材20Cを1つずつ装着している。図14
(A)において、閉止部材20Cは各挿通孔17に対応
して4つ配置されている。この閉止部材20Cは、図1
4(B)に示すように、帯体21の一端部に膨出した係
止部24が設けられており、この係止部24を、センサ
本体2のベース5に設けた係止孔38に弾性変形させて
押し通し、その弾性復元力で元の膨出した形状に復帰さ
せることにより、係止孔38、つまりセンサ本体2に係
止されている。
【0043】この場合も、ねじ挿通に選ばれた挿通孔1
7の挿入凹部15から、図14(B)に二点鎖線で示す
ように、閉止部材20の蓋体22を抜き出し、挿通孔1
7を開放する。このとき、閉止部材20は、ゴムや樹脂
等の変形可能な部材からなるので、その係止部24でセ
ンサ本体2のベース5に係止された状態で変形する。し
たがって、センサ本体2の取付作業中に施工者が閉止部
材20Cを一旦取り外して持っている必要がなく、取付
施工を容易に行うことができると共に、閉止部材20C
を無くすこともなく、取付作業中に開放した挿通孔17
を、取付け後に確実に閉止部材20Cで閉止できる。
【0044】前記第1ないし第4の実施形態では、図5
に示す挿通孔17を取り囲む立壁18が、センサ本体2
のベース5から配線ボックス3に向けてベース外方(図
5の上方)に突出するように設けられているが、これと
は異なり、図15に示す第5の実施形態のように、挿通
孔17を取り囲む立壁18Aをベース5から配線ボック
ス3と反対方向、つまりベース内方(図の下方)へ突出
させてもよい。この場合、挿通孔17はベース5に形成
され、ねじ体16は、立壁18Aの内壁面(立壁面)で
形成された挿入凹部15内に収納される。また、閉止部
材20Dの蓋体22Aは、立壁18Aの先端開口部18
Aaの外周に嵌め込まれて挿入凹所15を封止してお
り、これによって挿通孔17を閉止している。
【0045】この第5の実施形態に用いたセンサ内方へ
突出する立壁18Aと、その先端開口部18Aaの外周
にはめ込まれる蓋体22Aは、図1〜9の第1実施形態
および図14の第4実施形態にも使用できる。また、セ
ンサ内方へ突出する立壁18Aは、図10〜13の第2
および第3実施形態にも使用できる。
【0046】なお、前記各実施形態では、センサ本体2
が、検知波である遠赤外線を検知エリアから受信する受
動型の場合を例示したが、これに限らず例えば検知波で
ある近赤外線、マイクロウエーブ等を送受信する能動型
であってもよく、その場合、センサ本体2は、送受信の
両方を行うもの、送信または受信のみを行うもののいず
れであってもよい。また、挿通孔17は、同心円上にな
くてもよい。
【0047】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、配線ボ
ックス支持部へのセンサ本体の締結を行うために、閉止
部材で閉止された挿通孔を開放する際、閉止部材がセン
サ本体に保持されているので、施工者が取付作業中に閉
止部材を持っている必要がなく、取付施工を容易に行う
ことができるとともに、閉止部材を無くすこともなく、
取付作業中に開放した挿通孔を取付け後に確実に閉止部
材で閉止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る防虫構造を持つ
防犯センサの配線ボックスへの取付前の状態を示す斜視
図である。
【図2】同防犯センサの取付状態を示す側面図である。
【図3】同防犯センサの取付状態を示す下面図である。
【図4】同防犯センサの挿通孔が閉止されていない状態
を示す下面図である。
【図5】挿通孔の拡大断面図である。
【図6】前記防犯センサに用いられる閉止部材の下面図
である。
【図7】同閉止部材の側面図である。
【図8】前記防犯センサの取付手順を示す図4のA−A
線に沿った断面図である。
【図9】前記閉止部材の他の例を示す下面図である。
【図10】本発明の第2の実施形態に係る防虫構造を持
つ防犯センサの挿通孔閉止状態を示す下面図である。
【図11】同防犯センサの挿通孔開放状態を示す下面図
である。
【図12】本発明の第3の実施形態に係る防虫構造を持
つ防犯センサの挿通孔閉止状態を示す下面図である。
【図13】同防犯センサの挿通孔開放状態を示す下面図
である。
【図14】(A)は本発明の第4の実施形態に係る防虫
構造を持つ防犯センサの挿通孔閉止状態を示す下面図、
Bは(A)のB−B線に沿った断面図である。
【図15】本発明の第5の実施形態に係る防虫構造を持
つ防犯センサの要部を示す断面図である。
【符号の説明】
2…センサ本体、3…配線ボックス、4…支持部、7…
センサ動作部、8…受光素子、9…光学素子、10…回
路基板、15…挿入凹部、16…ねじ体(締結部材)、
17…挿通孔、18,18A…立壁、20,20A,2
0B,20C,20D…閉止部材、22,22A…蓋
体、24…係止部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検知波の受信もしくは送信を行うセンサ
    本体が、センサ本体への配線を収納するための配線ボッ
    クスに設けた支持部に締結部材によって締結され、 前記センサ本体に、前記締結部材をセンサ本体の配線ボ
    ックスに対する相対位置の変更に応じて選択的に挿通さ
    せる複数の挿通孔が設けられ、 前記挿通孔の複数個に対し、これら挿通孔を閉止する共
    通の閉止部材が配置され、 前記閉止部材は、少なくとも1つの挿通孔を閉止した状
    態で他の挿通孔を開放して締結部材の挿通を許すように
    変形可能である防犯センサ。
  2. 【請求項2】 検知波の受信もしくは送信を行うセンサ
    本体が、センサ本体への配線を収納するための配線ボッ
    クスに設けた支持部に締結部材によって締結され、 前記センサ本体に、前記締結部材をセンサ本体の配線ボ
    ックスに対する相対位置の変更に応じて選択的に挿通さ
    せる複数の挿通孔が設けられ、 前記挿通孔の複数個に対し、これら挿通孔を閉止する共
    通の閉止部材がセンサ本体に取り付けられ、 前記閉止部材は、前記挿通孔を閉止する第1の位置と、
    前記挿通孔を開放して締結部材の挿通を許す第2の位置
    とに選択的に移動可能に設定されている防犯センサ。
  3. 【請求項3】 検知波の受信もしくは送信を行うセンサ
    本体が、センサ本体への配線を収納するための配線ボッ
    クスに設けた支持部に締結部材によって締結され、 前記センサ本体に、前記締結部材をセンサ本体の配線ボ
    ックスに対する相対位置の変更に応じて選択的に挿通さ
    せる複数の挿通孔が設けられ、 前記各挿通孔が閉止部材によって閉止され、 前記閉止部材は、その係止部がセンサ本体に係止された
    状態で挿通孔を開放して締結部材の挿通を許すように変
    形可能である防犯センサ。
  4. 【請求項4】 請求項1,2または3において、前記締
    結部材は、前記挿通孔を取り囲む立壁面で形成された挿
    入凹部内に収納されている防犯センサ。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれかにおいて、前
    記挿通孔は、検知波の受光素子もしくは発光素子、光学
    素子および回路基板を含むセンサ動作部の外周に配置さ
    れている防犯センサ。
  6. 【請求項6】 請求項1または2において、前記挿通孔
    は、同心円上にほぼ90°の角度間隔で4つ形成され、
    隣接する2つの挿通孔に対して共通の閉止部材が対応し
    ている防犯センサ。
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