JP2001343673A - 四波混合効果が削減されたラマン増幅光システム - Google Patents

四波混合効果が削減されたラマン増幅光システム

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラマン増幅光伝送システムにおいて、変調の
不安定性および四波混合の効果を回避すること。 【解決手段】 ラマン増幅光通信システムにおいて使用
する伝送ファイバは、増幅領域における変調の不安定性
および四波混合を制限する特定の特性を示すように構成
されており、それによって伝送システムに存在する雑音
構成要素を削減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラマン増幅光シス
テムに関し、特に、変調の不安定性と四波混合効果の存
在を削減するために所定の分散特性を有する、伝送ファ
イバの利用に関する。
【0002】
【従来の技術】ラマン増幅という主題は文献においては
よく知られている。誘導ラマン増幅は、1つまたは複数
の光信号を搬送している光ファイバ内に強いポンプ波を
送り込む、非線形の光学的工程である。石英ガラス・フ
ァイバにおいては、ポンプ波長が、1500nmの周辺
にある信号波長よりも約100nm短い場合に、ポンプ
は誘導ラマン散乱を介して信号を増幅するであろう。増
幅が伝送ファイバ自体で発生するようになされている場
合には、増幅器は「分散」増幅器と呼ばれる。IEEE
Phot.Tech.Lett.、Vol.9、19
97、262ページに掲載の記事である、P.B.Ha
nsen他による著の「Capacity upgrades of transmi
ssion systems by Raman amplification」において説明
されているように、かかる分散増幅は通信システムのパ
フォーマンスを改善することが分かっている。たとえ
ば、情報信号に対して逆伝搬する方向で、ファイバの一
端にポンプ波が送り込まれる場合には、この信号は、そ
の信号対雑音比が容認できないレベルに低下する前に増
幅されるであろう。かかる増幅器のパフォーマンスは、
その効果的または効果的であるに等しい雑音指数および
そのオン/オフ利得で表されることが多い。効果的な雑
音指数は、分散ラマン増幅器と同じ雑音パフォーマンス
を達成するために、同等な後増幅器が有するであろう雑
音指数として定義される(たとえば、Rayleigh scatter
ing limitations in distributed Raman pre-amplifier
s)、P.B.Hansen他による著、IEEE P
hot.Tech.Lett.、Vol.10、199
8、159ページ参照)。実験的には、逆伝搬ラマン増
幅を利用してスパンの雑音指数を計測し、次にそのスパ
ンの受動損を差し引く(デシベルで)ことにより求める
ことができる。分散ラマン増幅器のオン/オフ利得は、
ラマン・ポンプが「オン」である出力信号強度と、ラマ
ン・ポンプが「オフ」である出力信号強度との差(デシ
ベルでの)として定義される。
【0003】群速度および群速度分散の概念は、光ファ
イバの分野においてよく知られている。群速度は、光パ
ルスが伝わる速度として定義され、一方、群速度分散は
波長の関数としての群速度の変化として定義される。群
速度分散Dは、ps/nm−kmで表されることが多
い。したがって、これらの点から、光が光導波管(光フ
ァイバなど)内を伝わっている場合には、群速度分散
は、導波管が製造される材料だけではなく、光を導くの
に用いられるインデックス構造の特定の設計にも左右さ
れる。導波管分散として知られる後者の寄与は、光ファ
イバの分散特性を大幅に変更するために用いることがで
きる。この点に関する完全な説明は、Fiber-Optic Comm
unication System, Agrawal, John Wiley & Sons, In
c.、1992、第2章に記載されている。
【0004】光ファイバの分散特性は、そのゼロ分散波
長(ZDW)(群速度分散がゼロである波長)とその分
散勾配(波長の関数としての群速度分散の変化)とによ
って表されることが多い。たとえば、標準的な単モード
光ファイバ(SSMF)は、石英ガラスの材料分散が殆
どを占める分散を有するので、約1300nmのZDW
と、0.07ps/nm2−kmの分散勾配を有する。
【0005】群速度分散の効果は、光通信システム、特
にラマン増幅を採用している光通信システムのパフォー
マンスに有害になり得る。たとえば、オン/オフ・キー
イングを採用している通信システムにおいては、群速度
分散はパルスを拡げる場合があり、パルスをその隣接す
るビット・スロットに拡張して、それによって伝送され
た情報信号に誤りを導入する場合がある。この効果は、
通信システム全体に、定期的に設けられる分散補償装置
を含めることにより改善できる(ただし、追加費用をか
けて)が、伝送ファイバの分散を10ps/nm−km
未満に維持することが有利である。
【0006】制御しなければならない光伝送システムに
おける光ファイバの別の特性は、信号波長での実効面積
である(「実効面積」の詳しい説明は、Nonlinear Fibe
r Optics, Agrawal, Academic Press, 1995, second ed
ition, pg. 43, Eq. 2.3.29を参照)。実効面積が増大
すると、ファイバの分散ラマン増幅の効率が低下する。
しかし、ファイバの実効面積が小さすぎると、他の非線
形の光効果が大きくなり、光伝送システムのパフォーマ
ンスを低下させる。したがって、伝送ファイバは、分散
ラマン増幅の効率と、他の非線形効果によるシステムの
低質化とを均衡させる有効な面積を有していなければな
らない。
【0007】1990年代の始めに、単一の光ファイバ
内での多数の波長での情報の伝送に関して実験が行われ
た。「四波混合」(FWM)として知られる(当該技術
分野においては、四光子混合とも呼ばれる)非線形の光
相互作用が、通信システムのパフォーマンスを制限し得
ることが分かった。FWMにおいては、νi、νjおよび
νk(νk≠νi,νj)で示された3つの周波数が、ファ
イバの非線形性を介して相互作用し、新たな周波数ν
ijk=νi+νj−νkを生成する。ラマン増幅されたシス
テムは信号波長で伝搬する情報信号を利用し、異なった
ポンプ波長で、強いポンプ信号(多重モード・ポンプ・
レーザまたはいくつかの単一モードのポンプ・レーザか
らなる)を分離するので、FWMが発生する。四波混合
の概念は文献においてはよく知られており、参考文献Op
tical Fiber Communications, IIIA, Kaminow and Koc
h, Academic Press, San Diego, 1997,第8章において
詳細に説明されている。四波混合の強さは、混合波長で
ファイバ分散を高めることにより、大幅に低下できるこ
とが知られている。非零分散移動ファイバ(NZ−DS
F)として知られており、A.R.Chraplyvy
他に付与された米国特許第5,327,516号におい
て開示された、新たな等級の光ファイバは、ファイバの
ZDWを1550nmから離して若干高いか低い波長に
移動させ、それによって、それらの波長で少量の分散を
付加する。しかし、NZ−DSFの現在のタイプは、1
480〜1510mの波長範囲で分散ゼロを有する。
【0008】先行技術においてよく知られている別の非
線形の光学的工程は、変調の不安定性である。この非線
形の光学的工程において、非線形の屈折指数は、この工
程がなければ位相不整合化されてしまったであろう、四
波混合工程を位相整合する役割を果たす。その結果は、
小さい正の値の群速度分散(D)に関する送り込まれた
波長の周囲の側波帯の生成であり、ここで、側波帯の周
波数オフセットは分散の減少と共に増加する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】将来のシステムにおい
ては、比較的高い強度のラマン源ならびに多数のラマン
・ポンプ源を使用することが望ましいので、ラマン増幅
光伝送システムにおいて、変調の不安定性および四波混
合の効果を回避する装置を開発する必要がある。
【0010】
【課題を解決するための手段】先行技術に欠けている点
は本発明によって解決される。本発明は、ラマン増幅光
システムに関し、特に、変調の不安定性および四波混合
効果の存在を削減するために、所定の分散特性を有する
伝送ファイバを用いたラマン増幅光システムに関する。
【0011】本発明によれば、ラマン増幅光システム
は、上記の効果を制限するために、予め決定されたセッ
トの制約によって定められた伝送ファイバを含むように
形成されている。特に、本発明の伝送ファイバは、信号
波長で、10ps/nm−km未満の大きさの分散も示
しながら、あらゆる所望のポンプ波長で、正ではない分
散または+1.5ps/nm−kmよりも大きい分散の
何れかを示すことにより、変調の不安定性を制限するよ
うに設計されている。分散(D)をこれらの領域に留ま
るように慎重に制御することにより、ポンプによって生
成されたあらゆる連続帯(すなわち、側波帯)は、比較
的狭く、大きいラマン増幅の領域から離れたままになる
ことが分かった。そのため、この連続帯と関連づけられ
たあらゆる雑音構成要素は最小になる。
【0012】また、本発明によれば、四波混合(FW
M)の存在は、伝送ファイバのゼロ分散波長(ZDW)
が、ポンプ波長と、大きいラマン利得を得ているあらゆ
る信号波長との間の中央値にならないことを確実にする
ことにより削減される。ZDWがこれら2つの波長値の
ほぼ平均であるならば、ファイバの分散は、信号帯域内
の周波数を有するFWM構成要素の位相整合を許容にし
て、これらのFWM雑音構成要素が増幅されることを許
容し、伝送信号の品質を低下させることが分かってい
る。
【0013】本発明によって形成されるラマン増幅器伝
送ファイバおよび通信システムの更に別の特性は、以下
の説明の中で、付属の図面を参照することにより明らか
になるであろう。
【0014】
【発明実施の形態】本願は2000年3月3日出願の暫
定出願第60/186/793号の利益を主張する。
【0015】図1は、伝送ファイバ14内で分散ラマン
増幅を生成するために、逆伝搬ラマンポンプ源12を利
用した例示的な通信システム10を示している。以下で
詳細に説明する特定の条件の下で、ポンプ12から伝送
ファイバ14に入る光波(「P」で示した)の存在は、
最初にポンプと共伝搬し、図1に「I」で示した入力光
波信号に対して逆伝搬する雑音構成要素を発生させる場
合がある。これらの雑音構成要素は、ポンプ源12に最
も近い20km以内のファイバにおいて、すなわち、ポ
ンプ源12からの波Pが最も強いときに、顕著に生成さ
れる。これらの雑音構成要素は次に、ファイバ14の全
長に沿って、レイリー後方散乱により反射される。ま
た、離散的な反射が、伝送路(たとえば、ロータリ・ス
プライス)に沿って、様々な構成要素からのスパンにお
いて生ずる。反射された雑音構成要素はラマン利得によ
って増幅され、光波信号(図1では「O」で示した)と
共にシステムを出るので、システムのパフォーマンスを
潜在的に低下させる。不要なポンプ・エネルギーが情報
信号源に入ることを防止するために入力アイソレータ1
6を用いることができ、同様に、出力に残された無関係
なポンプの量をできるだけ少なくするために、出力アイ
ソレータ18を用いることができる。
【0016】これらの雑音源を説明するために用いられ
る実験的配置20を図2に示した。図示したように、広
帯域源22(LEDなど)からの出力は、ラマン利得と
雑音指数とをプローブするために、「試験中のファイ
バ」24の一端に送り込まれる。分散ラマン利得を生成
するために、ファイバ24の他端から、波長分割マルチ
プレクサ28を通して、「試験中のファイバ」24のス
パン内にラマン・ポンプ26が送り込まれる(1450
nmの波長で)。次に、図2に示したように、残存ポン
プ光の光スペクトル、ラマン増幅自然放出(ASE)、
および逆伝搬方向でスパンに存在するあらゆる生成雑音
構成要素を計測するために、光タップ29および第1の
光スペクトル分析器30が用いられる。(1)広帯域L
ED源22のみが「オン」になっている、(2)広帯域
LED源22およびラマン・ポンプ26の両方が「オ
ン」になっている、(3)ラマン・ポンプ26のみが
「オン」になっているという3つの条件の下で、スパン
の末端に存在する光スペクトルを計測するために、第2
の光スペクトル分析器32が用いられる。スペクトル分
析器32によって収集されるこれらの計測値を用いて、
ラマン・オン/オフのスペクトルおよび実効雑音指数ス
ペクトルを計算できる。全ての場合に、実効雑音指数
は、「試験中のファイバ」24が波長分割マルチプレク
サ28に接合される点と関連づけられる。一例におい
て、計測値は、15dBから25dBの範囲にあるピー
ク・ラマン・オン/オフ利得について、2dBの増分で
得られたものである。
【0017】図3〜図5は、図2の試験配置20におい
て敷設された、80kmの長さのTrueWave M
inus(登録商標)ファイバ上で取られたデータのプ
ロットである。このファイバは、約1600nmのZD
Wおよび0.08ps/nm2−kmの分散勾配を示
す。このファイバにおいて、1450nmのポンプ波長
での分散はほぼ−12ps/nm−kmである。図3に
は、15dBから25dBの範囲にあるピーク利得に関
するオン/オフ・ラマン利得スペクトルを示した。図4
は、光スペクトル分析器30(図2参照)によって捕ら
えられた残存ポンプ・スペクトルのプロットである。図
示したように、図4における顕著な特徴は、1450n
mでの残存ポンプおよび1550nm付近で生成された
ラマン利得からのASEである。様々なラマン利得(光
スペクトル分析器32によって捕らえられた)に関する
実効雑音指数スペクトルを、図5に示した。図3から図
5の全てにおける曲線は、先行技術を例示するものとみ
なされる。
【0018】図6から図8は、図2の試験配置20にお
いて敷設された、80kmの長さのTrueWave
Plus(登録商標)ファイバで取られた類似のデータ
のプロットである。ポンプ源26に最も近い20kmの
長さのファイバは、約1500nmの平均ZDWおよび
0.07ps/nm2−kmの分散勾配を示している。
このファイバにおいて、ポンプ波長(1450nm)で
の分散はおよそ−3.5ps/nm−kmである。図6
は、15dBから25dBの範囲にあるピーク利得に関
するオン/オフ・ラマン利得スペクトルを示しており、
ここで、これらのスペクトルは、従来の先行技術のファ
イバ・システム(図3参照)のスペクトルと類似であ
る。図7に示したように、図4のスペクトルと比べて、
残存ポンプ・スペクトルにおいて、1550nm付近の
雑音強度に大きな上昇が見られる。この雑音の上昇は、
図5の有効雑音指数スペクトルと比較して、図8にプロ
ットした有効雑音指数スペクトルにおいても明らかに示
されている。この雑音の発生源は、1450nm付近の
ポンプ波長内の四波混合(FWM)および1550nm
付近の逆伝搬ラマンASEであることが分かっている。
これらのFWM構成要素はラマン利得によって増幅され
て、信号と同じ方向に伝搬するように後方散乱される。
FWM雑音は、ポンプ周波数と、大きいラマン利得を得
ているあらゆる周波数との平均である周波数で、伝送フ
ァイバのZDWが発生するときは常に、信号内で発生す
ることが分かっている。これらの条件の下で、伝送ファ
イバの分散は、FWM構成要素の成長を位相整合する役
割を果たし、雑音構成要素が重大なレベルにまで増大す
ることを許容する。波長について言えば、これは、ポン
プ波長と大きいラマン利得を得ているあらゆる波長との
平均にほぼ等しいゼロ分散波長に対応する。本発明の教
示を理解するために、この効果を「FWM効果」と呼ぶ
ことにする。
【0019】図9から図11は、80kmの長さのTr
ueWave Reduced Slope(登録商
標)ファイバ上で取られたデータのプロットである。ポ
ンプ源26に最も近い20kmの長さのファイバは、約
1470nmのZDWおよび0.047ps/nm2
kmの分散勾配を示している。このファイバにおいて
は、ポンプ波長での分散はほぼ−1.0ps/nm−k
mである。図10に示したように、「FWM効果」は1
490nm付近でいくつかの雑音構成要素を生成する
が、強度レベルは図7の値に比べて大幅に削減される
(遙かに低いラマン利得のために)。ポンプ・スペクト
ルは、おそらくは位相整合がよくないFWMのために、
非常に低い強度レベルで幾分か広がってしまうことに留
意されたい。1500nmよりも大きい波長について
は、図10および図11の何れにおいても、「過度な」
雑音特性は目立っていない。
【0020】図12から図14も、80kmの長さのT
rueWave ReducedSlope(登録商
標)ファイバで取られたデータのプロットであるが、こ
の場合に、ポンプ源26に最も近い20kmの長さのフ
ァイバは、約1428nmのZDWと0.042ps/
nm2−kmの分散勾配を示している。このファイバに
おいて、ポンプ波長での分散は約0.9ps/nm−k
mである。図示したように、図13のプロットを図4の
プロットと比較したときに、1450nmよりも大きい
波長での残存ポンプ・スペクトルのプロットに大きな相
違がある。1550nmでASEを介してポンプ波長か
ら延びる比較的大きな雑音の連続帯も示されている。1
460nmで生成されるピークもあり、ここで、この種
の特徴は変調の不安定性を示している。本発明によれ
ば、図13に示したように、このポンプ波長で非常に低
い正のDの値についてこの連続帯が生成されるが、図1
0に示したように、このポンプ波長で非常に低い負のD
の値については生成されないとすると、変調の不安定性
は連続帯生成において重要な役割を果たすものと推測さ
れる。この説明のために、この効果を「連続帯効果」と
呼ぶことにする。23および25dBのピーク利得につ
いて、1530nm未満の波長でポンプによって生成さ
れる大きい雑音構成要素は、図12に示したのと同じ条
件の下におけるオン/オフ利得の正確な計測を妨げるこ
とに留意されたい。
【0021】図15から図17は70kmの長さのファ
イバに関連づけられており、ここで、ポンプ源に最も近
い25kmは、約1408nmの平均ZDWおよび0.
39ps/nm2−kmの分散勾配を示している。この
ファイバにおいては、このポンプ波長での分散はほぼ
1.6ps/nm−kmである。図示したように、この
ポンプ波長でのより高い分散により、連続帯生成は、図
12から図14に示したレベルから削減されるが、これ
は図4のプロットに比べて図17において特に顕著であ
る。
【0022】図18から図20は69kmの長さのファ
イバと関連づけられており、ここで、ポンプ源に最も近
い15kmは、約1376nmの平均ZDWと0.03
7ps/nm2−kmの分散勾配を示している。このフ
ァイバにおいては、ポンプ波長での分散はほぼ2.7p
s/nm−kmである。ポンプ波長でのこのより高い分
散によって、連続帯生成は上記の図15から図17に示
したレベルから更に削減される。
【0023】図21から図25において、図5の実効雑
音指数曲線(ここで、「FWM効果」および「連続帯効
果」は完全にない)と、図8、11、14、17および
20の実効雑音指数曲線との比較をそれぞれ行う。比較
は、単に図5の値を上記の図における値から引いて、そ
の結果をプロットすることにより行う(ここで、たとえ
ば、図21は図5および図8においてプロットした値と
の差を表している)。最大の損失は「FWM効果」に起
因し得ることが明らかであり、ここで、14dBのピー
ク損失が25dBのピーク・オン/オフ利得について図
21に示されており、実質的な損失(>1dB)は15
dBという低いピーク・オン/オフ利得について観察さ
れる。図22は、約1470nmのZDWのファイバに
おいて、1450nmポンプについて1500nmより
も大きい信号波長では、損失は全く計測され得ないこと
を示している。図23は、最大のオン/オフ利得につい
て、特に、ポンプ波長に最も近い波長について、「連続
帯効果」によって引き起こされることを示している。図
24および図25は、「連続帯効果」から生ずる損失
は、ポンプ波長での分散がより大きい値に高められると
きに削減されることを示している。
【0024】したがって、これらの発見の全てに基づく
と、変調の不安定性および四波混合と関連づけられた雑
音構成要素の存在を削減するために、本発明に従って伝
送ファイバ特性に関するパラメータ空間を定める。図2
6は、波長(λ)の関数としての群速度分散(D)で、
このパラメータ空間の定義を示している。本発明の発見
によれば、変調の不安定性の効果は、ファイバ分散D
を、可能なポンプ波長の範囲において正ではなく、また
は1.5ps/nm−kmよりも大きくなるように維持
することにより、伝送システム・ファイバにおいて削減
される。図26を参照すると、図面において、「可能な
ポンプ波長の範囲」(P)はλp1〜λp2として示されて
おり、それと関連づけられた回避する分散値は「D5」
と符号を付した暗い部分で示されている。更に、あらゆ
る信号波長(図26において範囲λ s1〜λs2で示されて
いる)で、分散Dの大きさは、不等式D2<D<D1p
s/nm−kmまたはD4<D<D3ps/nm−km
の何れかを満たす。ここで、これらの限界は、図面にお
いて領域D1、D2、D3およびD4で示されている。
D2およびD3と示された有限な分散の限界は、上記で
参照したChraplyvy他において教示されている
ように、WDMシステムにおいて信号波長のFWMを抑
制するために必要である。一般的に、また、上記のよう
な発見によれば、ポンプ波長で分散値が負であれば、変
調の不安定性は生じない。これは、図13のプロット
(ポンプ波長で比較的低い(0.9)の正の分散を有す
るファイバに関するもの)を、図7および図10のプロ
ット(ポンプ波長で負の分散を有するファイバに関する
もの)と比較することにより理解できる。代替的に、ポ
ンプ波長でのファイバ分散が正であって1.5ps/n
m−kmよりも大きければ、最大利得の周波数移動は削
減され、ポンプ生成連続帯の幅を狭める。しかし、信号
波長で過大な分散値を有することには不利点がある。特
に、これらの波長での大きい分散は分散補償を必要と
し、これは高価になり得る。この最後の要因は、ポンプ
波長の範囲における分散を制御することほど重要ではな
いが、システム全体のコスト・パフォーマンスの改善に
つながるであろう。D4よりも低い(すなわち、更に負
の)分散を有する伝送ファイバは、満足なシステム・パ
フォーマンスのために必要とされるよりも小さい実効面
積を特徴的に有している。
【0025】本発明の別の態様によれば、ゼロ分散波長
(ZDW)がポンプ波長と大きいラマン利得を得る波長
との間の中央値でないことを確実にすることにより、通
信システムにおいて四波混合(FWM)は削減される。
以下の関係は、伝送ファイバのゼロ分散周波数(ZD
F)でこのパラメータ空間を定義しており、ここでZD
Fのために回避する周波数の範囲は次の式によって定め
られる。
【数1】 ここで、νmaxは周波数νpの所与の単色ラマンポンプに
関する最大ラマン利得の周波数として定義され、Δν+
は、利得係数が最大利得係数の半分である場合の周波数
(νmaxよりも大きい)とνmaxとの間の差として定義さ
れ、Δν-は、νm axと、利得係数が最大利得係数の半分
である場合の周波数(νmaxよりも小さい)との間の差
として定義される。上記の関係は図27に図示されてお
り、特に、図26および図27において領域を示す文字
「E」として示されていて、ポンプ波長範囲とファイバ
ZDWのために回避される信号波長範囲との間の特定の
領域を示している。
【0026】この制約は、四波混合の生成物のいずれも
信号波長範囲にはなく、したがって所望の情報信号と共
に増幅を受けることがないことを確実にすることによ
り、FWMを大幅に削減する。実用上の光ファイバの設
計に関する別の制約は、信号波長での実効面積が、他の
非線形効果を抑制するために十分に大きいままでなけれ
ばならないことである。
【0027】総括すれば、許容可能な分散値およびファ
イバZDWの範囲を制限すること、ならびに最小実効面
積を制限することにより定められるパラメータ空間は、
実施されたときに、変調の不安定性および四波混合から
の雑音寄与が大幅に削減されたことを示すファイバ特性
を定めることにつながる。正の分散勾配(F1で示し
た)と負の分散勾配(F2で示した)とを示す異なった
ファイバの例を図26に示した。このように、ファイバ
F1またはF2の何れかを伝送ファイバとして用いるこ
とにより(または、実際には、定められたパラメータ空
間を満たす他のあらゆるファイバ)、これらの雑音構成
要素はできるだけ小さくできる。
【0028】ポンプおよび情報信号の両方に関する好適
な波長範囲を含む特定の実施形態を説明してきたが、本
発明の主題は本明細書に添付の特許請求の範囲によって
のみ限定されることを理解されたい。更に、信号波長で
の雑音増加の効果は理解されていないので、現在利用可
能な光ファイバはここで権利請求している特性を備えて
おらず、また、権利請求している特性を示すファイバの
製造は困難であると思われることを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【図1】逆伝搬ポンプ構造を用いて、分散ラマン増幅通
信システムにおける雑音構成要素の生成を示した略図で
ある。
【図2】各種の送信ファイバ用の分散ラマン増幅器のパ
フォーマンスを評価するために用いられる、実験的配置
の略図である。
【図3】オン/オフ・ラマン利得が、ポンプ「オン」で
の出力信号強度のポンプ「オフ」での出力信号強度に対
する比率として定義されている場合の、入力ポンプ強度
および公称平均ゼロ分散波長(ZDW)が1600であ
る伝送ファイバの範囲にわたって、図2の配置で計測さ
れた、オン/オフ・ラマン利得スペクトルのプロットで
ある。
【図4】図3の入力ポンプ強度および伝送ファイバの範
囲にわたって、光スペクトル分析器で計測された、残存
ポンプ光のプロットである。
【図5】実効雑音指数が計測雑音指数(増幅器が「オ
ン」の状態で)からファイバ自体に起因する受動的指数
を引いた値として定義されている場合の、図3の配置の
実効雑音指数スペクトルを示した図である。
【図6】オン/オフ・ラマン利得が、ポンプ「オン」で
の出力信号強度のポンプ「オフ」での出力信号強度に対
する比率として定義されている場合の、入力ポンプ強度
および公称平均ゼロ分散波長(ZDW)が1500であ
る伝送ファイバの範囲にわたって、図2の配置で計測さ
れた、オン/オフ・ラマン利得スペクトルのプロットで
ある。
【図7】図6の入力ポンプ強度および伝送ファイバの範
囲にわたって、光スペクトル分析器で計測された、残存
ポンプ光のプロットである。
【図8】実効雑音指数が計測雑音指数(増幅器が「オ
ン」の状態で)からファイバ自体に起因する受動的指数
を引いた値として定義されている場合の、図6の配置の
実効雑音指数スペクトルを示した図である。
【図9】オン/オフ・ラマン利得が、ポンプ「オン」で
の出力信号強度のポンプ「オフ」での出力信号強度に対
する比率として定義されている場合の、入力ポンプ強度
および公称平均ゼロ分散波長(ZDW)が1470であ
る伝送ファイバの範囲にわたって、図2の配置で計測さ
れた、オン/オフ・ラマン利得スペクトルのプロットで
ある。
【図10】図9の入力ポンプ強度および伝送ファイバの
範囲にわたって、光スペクトル分析器で計測された、残
存ポンプ光のプロットである。
【図11】実効雑音指数が計測雑音指数(増幅器が「オ
ン」の状態で)からファイバ自体に起因する受動的指数
を引いた値として定義されている場合の、図9の配置の
実効雑音指数スペクトルを示した図である。
【図12】オン/オフ・ラマン利得が、ポンプ「オン」
での出力信号強度のポンプ「オフ」での出力信号強度に
対する比率として定義されている場合の、入力ポンプ強
度および公称平均ゼロ分散波長(ZDW)が1428で
ある伝送ファイバの範囲にわたって、図2の配置で計測
された、オン/オフ・ラマン利得スペクトルのプロット
である。
【図13】図12の入力ポンプ強度および伝送ファイバ
の範囲にわたって、光スペクトル分析器で計測された、
残存ポンプ光のプロットである。
【図14】実効雑音指数が計測雑音指数(増幅器が「オ
ン」の状態で)からファイバ自体に起因する受動的指数
を引いた値として定義されている場合の、図12の配置
の実効雑音指数スペクトルを示した図である。
【図15】オン/オフ・ラマン利得が、ポンプ「オン」
での出力信号強度のポンプ「オフ」での出力信号強度に
対する比率として定義されている場合の、入力ポンプ強
度および公称平均ゼロ分散波長(ZDW)が1408で
ある伝送ファイバの範囲にわたって、図2の配置で計測
された、オン/オフ・ラマン利得スペクトルのプロット
である。
【図16】図15の入力ポンプ強度および伝送ファイバ
の範囲にわたって、光スペクトル分析器で計測された、
残存ポンプ光のプロットである。
【図17】実効雑音指数が計測雑音指数(増幅器が「オ
ン」の状態で)からファイバ自体に起因する受動的指数
を引いた値として定義されている場合の、図15の配置
の実効雑音指数スペクトルを示した図である。
【図18】オン/オフ・ラマン利得が、ポンプ「オン」
での出力信号強度のポンプ「オフ」での出力信号強度に
対する比率として定義されている場合の、入力ポンプ強
度および公称平均ゼロ分散波長(ZDW)が1376で
ある伝送ファイバの範囲にわたって、図2の配置で計測
された、オン/オフ・ラマン利得スペクトルのプロット
である。
【図19】図18の入力ポンプ強度および伝送ファイバ
の範囲にわたって、光スペクトル分析器で計測された、
残存ポンプ光のプロットである。
【図20】実効雑音指数が計測雑音指数(増幅器が「オ
ン」の状態で)からファイバ自体に起因する受動的指数
を引いた値として定義されている場合の、図18の配置
の実効雑音指数スペクトルを示した図である。
【図21】入力ポンプ強度の範囲にわたって、公称平均
ZDWが1500nm(図8)および1600nm(図
5)であるファイバ上で計測された、実効雑音指数の差
(デシベル)のプロットである。
【図22】入力ポンプ強度の範囲にわたって、公称平均
ZDWが1470nm(図11)および1600nm
(図5)であるファイバ上で計測された、実効雑音指数
の差(デシベル)のプロットである。
【図23】入力ポンプ強度の範囲にわたって、公称平均
ZDWが1428nm(図14)および1600nm
(図5)であるファイバ上で計測された、実効雑音指数
の差(デシベル)のプロットである。
【図24】入力ポンプ強度の範囲にわたって、公称平均
ZDWが1408nm(図17)および1600nm
(図5)であるファイバ上で計測された、実効雑音指数
の差(デシベル)のプロットである。
【図25】入力ポンプ強度の範囲にわたって、公称平均
ZDWが1376nm(図20)および1600nm
(図5)であるファイバ上で計測された、実効雑音指数
の差(デシベル)のプロットである。
【図26】本発明により変調の不安定性および四波混合
の効果を削減するために回避される波長の関数として様
々な分散領域を示す、群速度分散(D)対波長(λ)の
プロットである。
【図27】本発明により変調の不安定性および四波混合
の効果を削減するために回避される特定の周波数を示
す、ポンプ周波数と信号周波数との間の関係のプロット
である。
【符号の説明】
12 逆伝搬ラマンポンプ源 14 伝送ファイバ 16 入力アイソレータ 18 出力アイソレータ 22 広帯域源 24 試験中のファイバ 26 ラマン・ポンプ 28 波長分割マルチプレクサ 29 光タップ 30 第1の光スペクトル分析器 32 第2の光スペクトル分析器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ロバート ビー.リー アメリカ合衆国 07748 ニュージャーシ ィ,ミドルタウン,クノールウッド ドラ イヴ 1905 (72)発明者 セオ ワイ.パーク アメリカ合衆国 07726 ニュージャーシ ィ,マナラパン,ドリュー コート 35 (72)発明者 ウィリアム アルフレッド リード アメリカ合衆国 07901 ニュージャーシ ィ,サミット,ブラックバーン ロード 143 (72)発明者 アンドリュー ジョン ステンツ アメリカ合衆国 08809 ニュージャーシ ィ,クリントン,グースタウン ドライヴ 9 Fターム(参考) 2H050 AC71 2K002 AA02 AB30 BA01 DA10 GA10 HA23 5F072 AK06 JJ05 MM03 PP01 QQ07 RR01 YY17

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラマン増幅光伝送システムにおいて用い
    られる光ファイバであって、該伝送システムは、所定の
    波長範囲λs1〜λs2で入力信号を提供する情報信号源を
    含み、所定の波長範囲λp1〜λp2でラマン増幅ポンプを
    利用し、前記ファイバは、前記ポンプ波長範囲λp1〜λ
    p2において正ではないか1.5ps/nm−kmよりも
    大きいかの何れかである値を示すように、所定の群速度
    分散を維持し、ゼロ分散周波数をポンプ周波数および信
    号周波数の平均値から離して維持することにより、ラマ
    ン増幅の領域における雑音構成要素を削減するように制
    御された、所定の群速度分散とゼロ分散波長とを示す、
    光ファイバ。
  2. 【請求項2】 前記光ファイバは、前記信号波長範囲λ
    s1〜λs2において−10ps/nm−kmおよび+10
    ps/nm−kmによって境界を定められた値を有する
    群速度分散を更に含む、請求項1に記載の光ファイバ。
  3. 【請求項3】 前記ポンプ波長範囲は1430〜146
    5nmとして定められ、前記信号波長範囲は1530〜
    1565nmとして定められている、請求項1に記載の
    光ファイバ。
  4. 【請求項4】 前記ポンプ波長範囲は1465〜151
    0nmとして定められ、前記信号波長範囲は1565〜
    1610nmとして定められている、請求項1に記載の
    光ファイバ。
  5. 【請求項5】 前記ポンプ波長範囲は1430〜151
    0nmとして定められ、前記信号波長範囲は1530〜
    1610nmとして定められている、請求項1に記載の
    光ファイバ。
  6. 【請求項6】 ラマン増幅光伝送システムにおいて用い
    られる光ファイバであって、該伝送システムは、所定の
    波長範囲λs1〜λs2で入力信号を提供する情報信号源を
    含み、所定の波長範囲λp1〜λp2でラマン増幅ポンプを
    利用し、前記ファイバは、前記ポンプ波長範囲λp1〜λ
    p2において正ではないか1.5ps/nm−kmよりも
    大きいかの何れかである値を示すように、所定の群速度
    分散を維持することにより、ラマン増幅の領域における
    雑音構成要素を削減するように制御された前記所定の群
    速度分散を示す、光ファイバ。
  7. 【請求項7】 前記信号波長範囲λs1〜λs2において−
    10ps/nm−kmおよび+10ps/nm−kmに
    よって境界を定められた値を有する群速度分散を更に含
    む、請求項6に記載の光ファイバ。
  8. 【請求項8】 ラマン増幅光伝送システムにおいて用い
    られる光ファイバであって、前記伝送システムは、所定
    の波長範囲λs1〜λs2で入力信号を提供する情報信号源
    を含み、所定の波長範囲λp1〜λp2でラマン増幅ポンプ
    を利用し、前記ファイバは、ゼロ分散周波数をポンプ周
    波数および信号周波数の平均値から離して維持すること
    により、ラマン増幅の領域における四波混合雑音構成要
    素を削減するように制御された所定のゼロ分散波長を示
    す、光ファイバ。
  9. 【請求項9】 所定の波長範囲λs1〜λs2で入力信号を
    提供する情報信号源と、 所定の場所への光信号の伝送を提供するために、前記情
    報信号源の出力に連結された光伝送ファイバと、 前記光伝送ファイバにおいて前記入力信号のラマン増幅
    を生成するような方法で、前記光伝送ファイバに連結さ
    れたラマン増幅ポンプであって、ポンプ源は所定の波長
    範囲λp1〜λp2でポンプ波を供給し、前記ファイバは、
    前記ポンプ波長範囲λp1〜λp2において正ではないか
    1.5ps/nm−kmよりも大きいかの何れかである
    値を示すように、所定の群速度分散を維持し、ゼロ分散
    周波数をポンプ周波数および信号周波数の平均値から離
    して維持することにより、ラマン増幅の領域における雑
    音構成要素を削減するように制御された前記所定の群速
    度分散および前記ゼロ分散波長を示すラマン増幅ポンプ
    とを含む、ラマン増幅光伝送システム。
  10. 【請求項10】 前記伝送ファイバは、前記信号波長範
    囲λs1〜λs2において−10ps/nm−kmおよび+
    10ps/nm−kmによって境界を定められた値を有
    する群速度分散を更に含む、請求項9に記載のラマン増
    幅光伝送システム。
  11. 【請求項11】 前記ポンプ波長範囲は1430〜14
    65nmとして定められ、前記信号波長範囲は1530
    〜1565nmとして定められている、請求項9に記載
    のラマン増幅光伝送システム。
  12. 【請求項12】 前記ポンプ波長範囲は1465〜15
    10nmとして定められ、前記信号波長範囲は1565
    〜1610nmとして定められている、請求項9に記載
    のラマン増幅光伝送システム。
  13. 【請求項13】 前記ポンプ波長範囲は1430〜15
    10nmとして定められ、前記信号波長範囲は1530
    〜1610nmとして定められている、請求項9に記載
    のラマン増幅光伝送システム。
  14. 【請求項14】 所定の波長範囲λs1〜λs2で入力信号
    を提供する情報信号源と、 所定の場所への光信号の伝送を提供するために、前記情
    報信号源の出力に連結された光伝送ファイバと、 前記光伝送ファイバにおいて前記入力信号のラマン増幅
    を生成するような方法で、前記光伝送ファイバに連結さ
    れたラマン増幅ポンプであって、ポンプ源は所定の波長
    範囲λp1〜λp2でポンプ波を供給し、前記ファイバは、
    前記ポンプ波長範囲λp1〜λp2において正ではないか
    1.5ps/nm−kmよりも大きいかの何れかである
    値を示すように、所定の群速度分散を維持することによ
    り、ラマン増幅の領域における雑音構成要素を削減する
    ように制御された前記所定の群速度分散を示すラマン増
    幅ポンプとを含む、ラマン増幅光伝送システム。
  15. 【請求項15】 前記伝送ファイバは、前記信号波長範
    囲λs1〜λs2において−10ps/nm−kmおよび+
    10ps/nm−kmによって境界を定められた値を有
    する群速度分散を更に含む、請求項14に記載のラマン
    増幅光伝送システム。
  16. 【請求項16】 所定の波長範囲λs1〜λs2で入力信号
    を提供する情報信号源と、 所定の場所への光信号の伝送を提供するために、前記情
    報信号源の出力に連結された光伝送ファイバと、 前記光伝送ファイバにおいて前記入力信号のラマン増幅
    を生成するような方法で、前記光伝送ファイバに連結さ
    れたラマン増幅ポンプ源であって、該ポンプ源は所定の
    波長範囲λp1〜λp2でポンプ波を供給し、前記ファイバ
    は、ゼロ分散周波数をポンプ周波数および信号周波数の
    平均値から離して維持することにより、ラマン増幅の領
    域における四波混合雑音構成要素を削減するように制御
    された所定のゼロ分散波長を示すラマン増幅ポンプ源と
    を含む、ラマン増幅光伝送システム。
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