JP2002207228A - 光伝送路 - Google Patents
光伝送路Info
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Abstract
信号光の信号強度対雑音強度比(OSNR)の劣化を小
さくすること。 【解決手段】 信号光S1の入力端3に接続され、有効
断面積が小さい光ファイバ3と、光ファイバ3と励起光
S2の入力端である合波器5との間に接続され、有効断
面積が大きい光ファイバ1とを備え、信号光S1を光フ
ァイバ2内で大きくラマン増幅し、その後伝送損失の小
さい光ファイバ1内でラマン増幅を行って、出力端4か
ら増幅された信号光S1を出力する。
Description
ファイバを用いて光伝送路を形成し、ラマン増幅用の励
起光源から出力される励起光を前記光伝送路に入力し、
後方励起によって前記光伝送路を伝播する信号光をラマ
ン増幅させて該信号光の伝送損失を補償する光伝送路に
関するものである。
々なマルチメディアの普及に伴って、光通信に対する大
容量化の要求が大きくなっている。この要求を満たすべ
く波長分割多重(WDM:Wavelength Division Multip
lexing)通信方式が用いられるようになった。このWD
M通信方式は、主にエルビウム添加ファイバ増幅器を用
い、複数の波長を使用して伝送を行う方式である。この
WDM通信方式では、1本の光ファイバを用いて複数の
異なる波長の光信号を同時に伝送することから、新たな
線路を敷設する必要がなく、ネットワークの伝送容量の
飛躍的な増加をもたらすことを可能としている。
で増幅可能な帯域に比して光ファイバの低損失帯域の方
が広いことから、エルビウム添加ファイバ増幅器の帯域
外で動作する光増幅器、すなわちラマン増幅器への関心
が高まっている。
類イオンを媒体とした光増幅器がイオンのエネルギー準
位によって利得波長帯が決まるのに対し、励起光の波長
によって利得波長帯が決まるという特徴を持ち、励起光
波長を選択することによって任意の波長帯を増幅するこ
とができる。
を入射すると、誘導ラマン散乱によって、励起光波長か
ら約100nm程度長波長側に利得が現れ、この励起さ
れた状態の光ファイバに、この利得を有する波長帯域の
信号光を入射すると、この信号光が増幅されるというも
のである。したがって、ラマン増幅器を用いたWDM通
信方式では、エルビウム添加ファイバ増幅器を用いた通
信方式に比して、信号光のチャネル数をさらに増加させ
ることができる。
路の構成を示す図である(特開2000−174702
号公報参照)。図9において、光ファイバ伝送路100
の入力端3から入力された信号光S1は、有効断面積A
effの大きい光ファイバ31を伝播し、その後有効断面
積Aeffの小さい光ファイバ32を伝播し、さらに合波
器5を透過した後、光ファイバ伝送路100の出力端4
から出力される。
おいてラマン増幅を行わせる励起光S2を出力する。励
起光源6から出力された励起光S2は、光ファイバ伝送
路100の出力端4の近傍に配置された合波器5から、
信号光S1の進行方向とは逆方向に入力され、すなわち
後方励起によって信号光S1をラマン増幅する。
100の入力端3からの距離に対する該光ファイバ伝送
路100上を伝播する信号光S1の信号光パワーPSの
変化を示した図である。図9に示すように、入力端3に
おける信号光パワーPinは、その後光ファイバ伝送路1
00上を伝播する距離の増加に伴い、光ファイバの伝送
損失に従って低下し、最小の信号光パワーPminとなっ
た後、励起光S2によって、出力端4における信号光パ
ワーPoutまでラマン増幅される。
路では、信号光S1の入力端3側に有効断面積の大きい
光ファイバ31を配置し、信号光S1の出力端4側に有
効断面積の小さい光ファイバ32を配置し、この有効断
面積の小さい光ファイバ32内で主としてラマン増幅を
行っているが、ラマン増幅が効果的に行われる範囲は、
信号光S1が伝送損失PLに沿って、ある程度減少した
範囲から行われるため、光ファイバ32内の信号光パワ
ーPSの最小値である信号光パワーPminが小さくな
り、この光ファイバ伝送路100の通過後の信号強度対
雑音強度比(OSNR)が劣化するという問題点があっ
た。
と、まずラマン増幅のラマン利得Gは、次式で定義され
る。すなわち、 G=exp(gr/Aeff・Pp/K・Leff) である。ただし、「Leff」は、次式で定義される。す
なわち、 Leff=(1−exp(−α・L))/α である。なお、「Pp」は、光ファイバに入力される励
起光電力[W]であり、「L」は、光ファイバ長[m]
であり、「gr」は、ラマン利得係数であって、155
0nmにおいて1.0×10-13[m/W]の値をも
つ。また、「Aeff」は、上述したように有効断面積で
あって、約50[μm2]の値をもつ。また、「α」
は、光ファイバの損失であり、0.4605[neper/
m]の値をもつ。さらに、「K」は、励起光の偏光状態
を表す定数であって、1〜2程度の値をもつ。
力Ppに対しては光ファイバの有効断面積Aeffの大きさ
に反比例する。すなわち、光ファイバの有効断面積Aef
fを小さくすることによって、ラマン利得Gは大きくな
る。このため、通常、有効断面積Aeffの小さい光ファ
イバに対して、励起光源6からの励起光S2を入力して
ラマン増幅を行う。
って、光ファイバの損失αは大きくなり、結果としてラ
マン増幅が効果的に生じる範囲Leffが短くなる。これ
によって、光ファイバ内を伝播した信号光のレベルが小
さくなってからラマン増幅が行われることがわかる。こ
の小さい信号光のレベルをラマン増幅するため、結果と
してOSNRが劣化することになる。
光ファイバ伝送路からラマン増幅出力される信号光のO
SNRの劣化を小さくすることができる光伝送路を得る
ことを目的とする。
め、この発明にかかる光伝送路は、2種類以上の光ファ
イバを用いて光ファイバ伝送路を形成し、ラマン増幅用
の励起光源から出力される励起光を前記光ファイバ伝送
路に入力し、後方励起によって前記光ファイバ伝送路を
伝播する信号光をラマン増幅させて該信号光の伝送損失
を補償する光伝送路において、前記信号光の入力端に接
続され、所定の有効断面積を有した第1の光ファイバ
と、前記第1の光ファイバと前記励起光の入力端との間
に接続され、前記所定の有効断面積に比して大きい有効
断面積を有した第2の光ファイバと、を備えたことを特
徴とする。
バを用いて光ファイバ伝送路を形成し、ラマン増幅用の
励起光源から出力される励起光を前記光ファイバ伝送路
に入力し、後方励起によって前記光ファイバ伝送路を伝
播する信号光をラマン増幅させて該信号光の伝送損失を
補償する光伝送路において、入力端から入力された信号
光は、第2の光ファイバに比して有効断面積の小さい第
1の光ファイバ内において、第2の光ファイバを介して
入力された減衰の小さい励起光によってラマン増幅さ
れ、さらに第2の光ファイバ内において信号光の損失を
小さくし、かつラマン増幅されて出力端から出力される
ため、光ファイバ伝送路の全区間において信号光の電力
レベルが大きな領域で増幅するようにしている。
明において、前記信号光の入力端と第1の光ファイバと
の間に接続され、前記所定の有効断面積に比して大きい
有効断面積を有した第3の光ファイバをさらに備えたこ
とを特徴とする。
信号光は、有効断面積の大きな第3の光ファイバ内で、
小さな伝送損失で第1の光ファイバに伝播され、その
後、第2の光ファイバで大きくラマン増幅され、さらに
第2の光ファイバ内においてラマン増幅されて出力端か
ら出力されるため、光ファイバ伝送路の全区間において
信号光の電力レベルが大きな領域で増幅するようにして
いる。
明において、前記信号光の入力端に、前記励起光を反射
する反射器をさらに設けたことを特徴とする。
大きなラマン増幅を行うことができる第1の光ファイバ
に、反射器から反射された励起光をさらに入射するよう
にしているので、第1の光ファイバによるラマン増幅率
をさらに向上させるようにしている。
明において、前記第1の光ファイバと前記第3の光ファ
イバとの間に、前記励起光を反射する反射器をさらに設
けたことを特徴とする。
大きなラマン増幅を行うことができる第1の光ファイバ
に、反射器から反射された励起光をさらに入射するよう
にしているので、第1の光ファイバによるラマン増幅率
をさらに向上させるようにしている。
明において、前記光伝送路を伝播する信号光出力が伝播
経路上において非線形限界値を越えない範囲でラマン増
幅を行うことを特徴とする。
る信号光出力が伝播経路上において非線形限界値を越え
ない範囲でラマン増幅を行うようにしている。
明において、請求項1〜5のいずれか一つに記載の光伝
送路間に光増幅器を接続したことを特徴とする。
か一つに記載した光伝送路に光増幅器を接続して、長距
離光伝送を可能にしている。
発明にかかる光伝送路の好適な実施の形態を詳細に説明
する。
形態1である光伝送路の構成を示す図である。図1にお
いて、光伝送路L10は、光伝送路L10の信号光S1
の入力端3に光アンプ9aが接続されるとともに、光伝
送路L10の信号光S1の出力端4に光アンプ9bが接
続され、長距離光伝送を可能にしている。
号光S1は、有効断面積Aeffが小さい光ファイバ2に
入力される。さらに、光ファイバ2内を伝播した信号光
S1は、さらに有効断面積Aeffが大きい光ファイバ1
を伝播し、合波器5を透過して出力端4から出力され
る。
励起光S2が入力され、信号光S1の伝播方向とは逆方
向に、光ファイバ1内に出力される。これによって、光
ファイバ1,2内を伝播する信号光S1は、励起光S2
によってラマン増幅される。
有効断面積Aeffが小さい光ファイバ2が配置され、信
号光S1の出力端4近傍の合波器5側には、有効断面積
Aeffが大きい光ファイバ1が配置される。
の距離に対する信号光S1の出力光パワーPSの変化に
ついて説明する。入力端3に入力された信号光S1の信
号光パワーPinは、信号光S1の伝播とともに、伝送損
失PLによってレベルが低下していくが、光ファイバ2
の有効断面積Aeffが小さいため、同時に励起光S2に
よってラマン増幅が有効に作用し、光ファイバ2の区間
(距離「0」〜距離「z1」)内で信号光パワーPSが
最小値Pminをとった後、信号光パワーPSは増大す
る。
面積Aeffが大きい光ファイバ1が配置されるため、励
起光源6から入力端3側に入力される励起光S2の減衰
を小さくして、励起光S2を光ファイバ2内に入力させ
ることができ、光ファイバ2におけるラマン増幅率を低
下させずにラマン増幅を行うことができる。
光S1は、光ファイバ2内によるラマン増幅率に比して
小さい増幅率によって増幅されるが、光ファイバ1の伝
送損失PLの損失率が低いため、結果的に増幅され、出
力端4(距離z2)における信号光パワーPoutとして
出力される。なお、合波器5と出力端4とは、物理的に
離隔されているが、それぞれ近傍に配置されるため、合
波器5と出力端4との間の距離は無視している。
の小さい光ファイバ2を信号光S1の入力端3側に配置
し、有効断面積Aeffの大きい光ファイバ1を信号光S
1の出力端4側に配置することによって、励起光S2の
レベルが光ファイバ2においてもラマン増幅が行われる
に十分なレベルとなるように光ファイバ1,2上に分布
させ、信号光パワーPSの最小値Pminを高めて、信号
光パワーPSのレベルが高い領域でラマン増幅できるよ
うにしているので、出力端4における信号光S1のOS
NRを改善することができる。
形態2について説明する。この実施の形態2では、上述
した実施の形態1の入力端3側に、有効断面積Aeffが
大きい光ファイバをさらに接続するようにしている。
伝送路の構成を示す図である。図3において、この光伝
送路L11は、実施の形態1に示した光ファイバ1,2
に対応する光ファイバ11,21に加え、入力端3と光
ファイバ21との間に、有効断面積Aeffが大きい光フ
ァイバ12をさらに設けている。ただし、光ファイバ1
1,21の距離は、光ファイバ1,2の距離とは異な
る。また、この実施の形態2では、光ファイバ12の有
効断面積Aeffを、光ファイバ11の有効断面積Aeffと
同じにしているが、各光ファイバ11,21の距離関係
などをもとに、異なる値を設定してもよい。その他の構
成は、実施の形態1と同じであり、同一構成部分には同
一符号を付している。
号光S1は、有効断面積Aeffが大きい光ファイバ12
に入力される。さらに、光ファイバ12内を伝播した信
号光S1は、有効断面積Aeffが大きい光ファイバ2
1、有効断面積Aeffが小さい光ファイバ11を順次伝
播し、合波器5を透過して出力端4から出力される。
励起光S2が入力され、信号光S1の伝播方向とは逆方
向に、光ファイバ11内に出力される。これによって、
光ファイバ12,21,11内を伝播する信号光S1
は、励起光S2によってラマン増幅される。
出力端4近傍の合波器5側には、それぞれ有効断面積A
effが大きい光ファイバ12,11が配置され、光ファ
イバ12と光ファイバ11との間に、有効断面積Aeff
が小さい光ファイバ21が配置される。
の距離に対する信号光S1の出力光パワーPSの変化に
ついて説明する。入力端3に入力された信号光S1の信
号光パワーPinは、信号光S1の伝播とともに、伝送損
失PLによってレベルが低下していくが、光ファイバ1
2の有効断面積Aeffが大きいため、信号光S1のレベ
ル低下は少ない。この光ファイバ12の範囲(距離
「0」〜「z3」)では、ラマン増幅率は小さいもの
の、信号光S1のラマン増幅は行われる。
断面積Aeffの小さい光ファイバ21が配置され、信号
光S1の損失は大きいが、大きなラマン増幅が行われ
る。したがって、信号光パワーPSは、この距離z3〜
z4の範囲に入って最小値Pminとなり、その後ラマン
増幅によって増幅される。
面積Aeffが大きい光ファイバ11が配置されるため、
励起光源6から入力端3側に入力される励起光S2の減
衰を小さくして、励起光S2を光ファイバ21内に入力
させることができ、光ファイバ21におけるラマン増幅
率を低下させずにラマン増幅を行うことができる。
号光S1は、光ファイバ21内によるラマン増幅率に比
して小さい増幅率によって増幅されるが、光ファイバ1
1の伝送損失PLの損失率が低いため、結果的に増幅さ
れ、出力端4(距離z5)における信号光パワーPout
として出力される。なお、合波器5と出力端4とは、物
理的に離隔されているが、それぞれ近傍に配置されるた
め、合波器5と出力端4との間の距離は無視している。
間(距離「0」〜「z5」)において、各光ファイバ1
2,21,11による非線形性劣化を起こす非線形性限
界パワーPlim以下となるように増幅される。したがっ
て、全区間における信号光パワーPSは、最小値Pmin
以上であって非線形性限界パワーPlim以下のレベルを
保つことになる。この場合、有効断面積Aeffが大きい
光ファイバ12を入力端3側に配置しているので、有効
断面積Aeffの小さい光ファイバ21内では、最小値Pm
inの低下を抑え、非線形性限界パワーPlimに極めて近
づけた増幅を行うことが可能となる。
端3側から、有効断面積Aeffの大き光ファイバ12、
有効断面積Aeffの小さい光ファイバ21、および有効
断面積Aeffの大きい光ファイバ11を順次配置し、信
号光パワーPSの最小値Pminをさらに高め、かつ各光
ファイバ12,21,11による非線形性限界パワーP
lim以内でラマン増幅を行うようにしているので、一
層、信号光S1のOSNRを改善することができる。
形態3について説明する。この実施の形態3では、上述
した実施の形態1の入力端3に、励起光S2を反射する
反射器を設け、残留した励起光S2を有効利用するよう
にしている。
伝送路の構成を示す図である。図5において、この光伝
送路L12は、実施の形態1に示した光ファイバ1,2
に対応する光ファイバ13,22に加え、入力端3に励
起光S2を反射する反射器7を設けている。ただし、光
ファイバ13,22の距離は、光ファイバ1,2の距離
とは異なる。その他の構成は、実施の形態1と同じであ
り、同一構成部分には同一符号を付している。
器7は、合波器5から入力された励起光S2を再度光フ
ァイバ22側に反射出力し、残留した励起光S2をラマ
ン増幅に有効利用する。
の距離に対する信号光S1の出力光パワーPSの変化に
ついて説明する。入力端3に入力された信号光S1の信
号光パワーPinは、信号光S1の伝播とともに、伝送損
失PLによってレベルが低下していくが、光ファイバ2
2の有効断面積Aeffが小さいため、同時に励起光S2
によってラマン増幅が有効に作用し、光ファイバ22の
区間(距離「0」〜距離「z6」)内で信号光パワーP
Sが最小値Pminをとった後、信号光パワーPSは増大
する。
面積Aeffが大きい光ファイバ13が配置されるため、
励起光源6から入力端3側に入力される励起光S2の減
衰を小さくして、励起光S2を光ファイバ22内に入力
させることができるとともに、反射器7によって反射し
た励起光S2が用いられて、光ファイバ22におけるラ
マン増幅率を低下させずにラマン増幅を行うことができ
る。
「0」〜「z7」の範囲におけるラマン増幅率は高くな
り、結果的に最小値Pminが高くなり、信号光パワーP
Sが高い領域でラマン増幅されることになる。
光S1は、光ファイバ22内によるラマン増幅率に比し
て小さい増幅率によって増幅されるが、光ファイバ13
の伝送損失PLの損失率が低いため、結果的に増幅さ
れ、出力端4(距離z7)における信号光パワーPout
として出力される。
端3に反射器7を設け、残留した励起光S2をラマン増
幅に有効利用しているので、信号光パワーPSの最小値
Pminがさらに高められ、結果的に信号光パワーPSの
高い領域でラマン増幅がなされ、一層、信号光S1のO
SNRを改善することができる。
形態4について説明する。この実施の形態4では、上述
した実施の形態2の光ファイバ12と光ファイバ21と
の間に、励起光S2を反射する反射器を設け、光ファイ
バ12と光ファイバ21との接合点において残留した励
起光S2をラマン増幅に有効利用するようにしている。
伝送路の構成を示す図である。図7において、この光伝
送路L13は、実施の形態2に示した光ファイバ12,
21,11に対応する光ファイバ15,23,14に加
え、光ファイバ15と光ファイバ23との間、反射光S
2を反射する反射器8をさらに設けている。ただし、光
ファイバ15,23,14の距離は、光ファイバ12,
21,11距離とは異なる。その他の構成は、実施の形
態2と同じであり、同一構成部分には同一符号を付して
いる。
バ23との間に設けられた反射器8は、合波器5から入
力された励起光S2を再度光ファイバ23側に反射出力
し、残留した励起光S2をラマン増幅に有効利用する。
したがって、光ファイバ15内には、励起光S2が入射
せず、ラマン増幅は行われない。
の距離に対する信号光S1の出力光パワーPSの変化に
ついて説明する。入力端3に入力された信号光S1の信
号光パワーPinは、信号光S1の伝播とともに、伝送損
失PLによってレベルが低下していくが、光ファイバ1
5の有効断面積Aeffが大きいため、小さな損失率で信
号光S1を、反射器8を介して光ファイバ23に出力す
る。この光ファイバ23に入力される位置(距離z8)
において、信号光パワーPSが最小値Pminとなること
が好ましい。
する光ファイバ23は、有効断面積Aeffが小さいた
め、ラマン増幅が行われ、信号光パワーPSは、最小値
Pminから増大する。この場合、反射器8から励起光S
2が反射されてくるため、一層大きなラマン増幅が行わ
れ、信号光パワーPSは大きく増大する。
までの区間を形成する光ファイバ14に入力される。光
ファイバ14の有効断面積Aeffは大きいため、損失を
小さくしつつ、ラマン増幅を行って高いレベルの領域で
信号光パワーPSを徐々に増大し、最終的に信号光パワ
ーPoutをもつ信号光S1として出力端4から出力す
る。
間(距離「0」〜「z10」)において、各光ファイバ
15,23,14による非線形性劣化を起こす非線形性
限界パワーPlim以下となるように増幅される。したが
って、全区間における信号光パワーPSは、最小値Pmi
n以上であって非線形性限界パワーPlim以下のレベルを
保つことになる。ここで非線形性劣化は自己位相変調
(SPM)、交差位相変調(XPM)4光波混合(FW
M)等の発生による伝送特性劣化を意味する。
光ファイバ23との間に反射器8を設け、ラマン増幅の
増幅率が大きい光ファイバ23内において反射した励起
光S2を有効利用するようにしているので、効率の良い
ラマン増幅補償を行うことができ、結果的に高い信号光
パワーPS領域においてラマン増幅され、一層、信号光
S1のOSNRを改善することができる。
ば、2種類以上の光ファイバを用いて光ファイバ伝送路
を形成し、ラマン増幅用の励起光源から出力される励起
光を前記光ファイバ伝送路に入力し、後方励起によって
前記光ファイバ伝送路を伝播する信号光をラマン増幅さ
せて該信号光の伝送損失を補償する光伝送路において、
入力端から入力された信号光は、第2の光ファイバに比
して有効断面積の小さい第1の光ファイバ内において、
第2の光ファイバを介して入力された減衰の小さい励起
光によってラマン増幅され、さらに第2の光ファイバ内
において信号光の損失を小さくし、かつラマン増幅され
て出力端から出力されるため、光ファイバ伝送路の全区
間において信号光の電力レベルが大きな領域で増幅する
ようにしているので、OSNRが改善された信号光とし
て出力することができるという効果を奏する。
た信号光は、有効断面積の大きな第3の光ファイバ内
で、小さな伝送損失で第1の光ファイバに伝播され、そ
の後、第2の光ファイバで大きくラマン増幅され、さら
に第2の光ファイバ内においてラマン増幅されて出力端
から出力されるため、光ファイバ伝送路の全区間におい
て信号光の電力レベルが大きな領域で増幅するようにし
ているので、OSNRが改善された信号光として出力す
ることができるという効果を奏する。
く、大きなラマン増幅を行うことができる第1の光ファ
イバに、反射器から反射された励起光をさらに入射する
ようにしているので、第1の光ファイバによるラマン増
幅率をさらに向上させるようにしているので、光ファイ
バ伝送路の全区間において信号光の電力レベルが大きな
領域で、信号光がラマン増幅されるため、OSNRが改
善された信号光を出力することができるという効果を奏
する。
く、大きなラマン増幅を行うことができる第1の光ファ
イバに、反射器から反射された励起光をさらに入射する
ようにしているので、第1の光ファイバによるラマン増
幅率をさらに向上させるようにしているので、光ファイ
バ伝送路の全区間において信号光の電力レベルが大きな
領域で、信号光がラマン増幅されるため、OSNRが改
善された信号光を出力することができるという効果を奏
する。
する信号光出力が伝播経路上において非線形限界値を越
えない範囲でラマン増幅を行うようにしているので、一
層OSNRが改善されるという効果を奏する。
れか一つに記載した光伝送路に光増幅器を接続して、長
距離光伝送を可能にしているので、長距離光伝送におい
ても、OSNRが改善された光信号を伝送することがで
きるという効果を奏する。
成を示す図である。
の出力光パワーの変化を示す図である。
成を示す図である。
の出力光パワーの変化を示す図である。
成を示す図である。
の出力光パワーの変化を示す図である。
成を示す図である。
の出力光パワーの変化を示す図である。
光の出力光パワーの変化を示す図である。
力端、4 出力端、5合波器、6 励起光源、7,8
反射器、9a,9b 光アンプ、S1 信号光、S2
励起光、L10〜L13 光伝送路。
Claims (6)
- 【請求項1】 2種類以上の光ファイバを用いて光ファ
イバ伝送路を形成し、ラマン増幅用の励起光源から出力
される励起光を前記光ファイバ伝送路に入力し、後方励
起によって前記光ファイバ伝送路を伝播する信号光をラ
マン増幅させて該信号光の伝送損失を補償する光伝送路
において、 前記信号光の入力端に接続され、所定の有効断面積を有
した第1の光ファイバと、 前記第1の光ファイバと前記励起光の入力端との間に接
続され、前記所定の有効断面積に比して大きい有効断面
積を有した第2の光ファイバと、 を備えたことを特徴とする光伝送路。 - 【請求項2】 前記信号光の入力端と第1の光ファイバ
との間に接続され、前記所定の有効断面積に比して大き
い有効断面積を有した第3の光ファイバをさらに備えた
ことを特徴とする請求項1に記載の光伝送路。 - 【請求項3】 前記信号光の入力端に、前記励起光を反
射する反射器をさらに設けたことを特徴とする請求項1
または2に記載の光伝送路。 - 【請求項4】 前記第1の光ファイバと前記第3の光フ
ァイバとの間に、前記励起光を反射する反射器をさらに
設けたことを特徴とする請求項2に記載の光伝送路。 - 【請求項5】 前記光伝送路を伝播する信号光出力が伝
播経路上において非線形限界値を越えない範囲でラマン
増幅を行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一
つに記載の光伝送路。 - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか一つに記載の光
伝送路間に光増幅器を接続したことを特徴とする光伝送
路。
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---|---|---|---|
JP2001000718A JP2002207228A (ja) | 2001-01-05 | 2001-01-05 | 光伝送路 |
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JP2001000718A JP2002207228A (ja) | 2001-01-05 | 2001-01-05 | 光伝送路 |
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---|---|---|---|---|
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-
2001
- 2001-01-05 JP JP2001000718A patent/JP2002207228A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010010987A (ja) * | 2008-06-26 | 2010-01-14 | Fujikura Ltd | ラマン光増幅を用いた光伝送システム |
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