JP2001342597A - 基板めっき装置 - Google Patents

基板めっき装置

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JP2001342597A JP2000166577A JP2000166577A JP2001342597A JP 2001342597 A JP2001342597 A JP 2001342597A JP 2000166577 A JP2000166577 A JP 2000166577A JP 2000166577 A JP2000166577 A JP 2000166577A JP 2001342597 A JP2001342597 A JP 2001342597A
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美津子 小田垣
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 めっき処理及びそれに付帯する処理を単一の
ユニットで行うことができ、しかも単一のユニットとし
てより一層の小型化と、操作性を向上させることがで
き、メンテナンス性にも優れた基板めっき装置を提供す
る。 【解決手段】 被めっき面を上方に向けて基板Wを保持
する基板保持部36と該基板保持部36で保持した基板
に近接した上方位置で対峙して配置されるアノード10
2とを有し、前記基板Wとアノード102との間のシー
ル材90でシールされた空間にめっき液を満たして電解
めっきを施すめっき装置であって、前記基板保持部36
は、回転自在な基板ステージ68と、この基板ステージ
68の周縁部に立設した支持腕70とを備え、前記支持
腕70で基板Wを支持した時に、前記基板Wのノッチあ
るいはオリフラ部に大凡対面する支持腕に対向する位置
に配置された支持腕には、基板を内方に向けて押圧する
ように回動する押圧爪74が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板めっき装置に
係り、特に半導体基板に形成された微細配線パターン
(窪み)に銅(Cu)等の金属を充填する等の用途の基
板めっき装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体基板上に配線回路を形成するため
の材料としては、アルミニウムまたはアルミニウム合金
が一般に用いられているが、集積度の向上に伴い、より
伝導率の高い材料を配線材料に採用することが要求され
ている。このため、基板にめっき処理を施して、基板に
形成された配線パターンに銅またはその合金を充填する
方法が提案されている。
【0003】これは、配線パターンに銅またはその合金
を充填する方法としては、CVD(化学的蒸着)やスパ
ッタリング等各種の方法が知られているが、金属層の材
質が銅またはその合金である場合、即ち、銅配線を形成
する場合には、CVDではコストが高く、またスパッタ
リングでは高アスペクト(パターンの深さの比が幅に比
べて大きい)の場合に埋込みが不可能である等の短所を
有しており、めっきによる方法が最も有効だからであ
る。
【0004】ここで、半導体基板上に銅めっきを施す方
法としては、カップ式やディップ式のようにめっき槽に
常時めっき液を張ってそこに基板を浸す方法と、めっき
槽に基板が供給された時にのみめっき液を張る方法、ま
た、電位差をかけていわゆる電解めっきを行う方法と、
電位差をかけない無電解めっきを行う方法など、種々の
方法がある。
【0005】従来、この種の銅めっきを行うめっき装置
には、めっき工程を行うユニットの他に、めっきに付帯
する前処理工程を行うユニットや、めっき後の洗浄・乾
燥工程を行うユニット等の複数のユニットと、これらの
各ユニット間で基板の搬送を行う搬送ロボットが水平に
配置されて備えられていた。そして、基板は、これらの
各ユニット間を搬送されつつ、各ユニットで所定の処理
が施され、めっき処理後の次工程に順次送られるように
なっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
めっき装置にあっては、めっき処理や前処理といった各
工程毎に別々のユニットが備えられ、各ユニットに基板
が搬送されて処理されるようになっていたため、装置と
してかなり複雑で制御が困難となるばかりでなく、大き
な占有面積を占め、しかも製造コストがかなり高価であ
るといった問題があった。
【0007】本発明は上記に鑑みて為されたもので、め
っき処理及びそれに付帯する処理を単一のユニットで行
うことができ、しかも単一のユニットとしてより一層の
小型化と、操作性を向上させることができ、メンテナン
ス性にも優れた基板めっき装置を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、被めっき面を上方に向けて基板を保持する基板保持
部と該基板保持部で保持した基板に近接した上方位置で
対峙して配置されるアノードとを有し、前記基板とアノ
ードとの間のシール材でシールされた空間にめっき液を
満たして電解めっきを施すめっき装置であって、前記基
板保持部は、回転自在な基板ステージと、この基板ステ
ージの周縁部に立設した支持腕とを備え、前記支持腕で
基板を支持した時に、前記基板のノッチあるいはオリフ
ラ部に大凡対面する支持腕に対向する位置に配置された
支持腕には、基板を内方に向けて押圧するように回動す
る押圧爪が設けられていることを特徴とする基板めっき
装置である。
【0009】これにより、基板を該基板のノッチ形成側
を1つの支持腕に押付けた状態で固定爪で挟持保持する
ことで、基板と基板保持部との間の余裕分(通常、基板
外径に対して0.4mm程度)だけ基板を基板保持部の
中心からノッチ又はオリフラ部寄りに偏心させた位置で
基板保持部で保持することができ、これによって、ノッ
チ又はオリフラ部を避け、かつシール形状や機構を複雑
にすることなく、めっき面積(有効面積)を大きくする
ことができる。
【0010】前記押圧爪を内方に向けて付勢する付勢手
段と、前記付勢手段の付勢力に抗して前記各爪を開く方
向に回動させる上下動自在な開放ピンとを有し、これら
の開放ピンを、開放部材の上下動に伴って上下動するよ
うに構成し、前記開放ピンと前記開放部材との間に動作
のタイミングを調整する調整機構を備えるようにしても
よい。これにより、基板を保持する際に、押圧爪の作動
のタイミングを固定爪の作動よりも早めて、基板を偏心
させた後にこれを固定爪で挟持固定することで、擦れて
しまうことを防止することができる。
【0011】また、前記調整機構を、前記開放ピンの下
端部に位置調整自在に取付けられる大径部材と、前記開
放部材の該開放ピンに対向する位置に設けられる前記開
放ピンの外径より大きく大径部材の外径より小さな内径
の凹部からなるものとしてもよい。これにより、例えば
開放ピンの下端部に雌ねじを刻設し、大径部としてこの
雌ねじ部に螺合するナットを使用し、このナットの締付
け位置を調整することで、動作のタイミングを調整する
ことができる。このナットとしてダブルナットを使用す
ることで、ナットの緩みによる位置ずれを防止できる。
【0012】請求項2に記載の発明は、被めっき面を上
方に向けて基板を保持する基板保持部と該基板保持部で
保持した基板に近接した上方位置で対峙して配置される
アノードとを有し、前記基板とアノードとの間のシール
材でシールされた空間にめっき液を満たして電解めっき
を施すめっき装置であって、前記シール材は、リング状
で、横断面において徐々に薄肉となって内方に延出する
内方延出部と、該内方延出部に連続し更に薄肉となって
下方に屈曲して延びる下方垂下部とを有することを特徴
とする基板めっき装置である。
【0013】これにより、シール材は数mmHOのヘ
ッド圧に耐えればいいので、シール材の下方延出部下端
の肉厚を、例えば0.5mm程度の可能な限り薄くする
ことができ、これによって、シール性を損なうことな
く、めっき面積(有効面積)を大きくすることができ
る。
【0014】前記シール部材の下面に枠体を介して内方
に向けて突出する多数の突起片を有する複数に分割され
たカソード電極を配置し、このカソード電極の各突起片
を、前記シール材の下方垂下部の外側に位置し該下方垂
下部に沿って下方にほぼ直角に屈曲して延び、下端に丸
みを持つように形成してもよい。これにより、カソード
電極の突起片の下端を基板表面に垂直方向から接触させ
ることで、接触時の擦れによるパーティクルの発生を防
止し、かつ突起片の下端に丸みを持たせることで、接触
抵抗を軽減することができる。また、シール材とカソー
ド電極とを一体として支持体に取付けることで、劣化し
た場合も交換が容易となる。
【0015】請求項3に記載の発明は、被めっき面を上
方に向けて基板を保持する基板保持部と該基板保持部で
保持した基板に近接した上方位置で対峙して配置される
アノードとを有し、前記基板とアノードとの間のシール
材でシールされた空間にめっき液を満たして電解めっき
を施すめっき装置であって、前記アノードを保持する移
動自在な電極ヘッドと、該電極ヘッドの周縁部をストッ
パ面に当接させて前記アノードと基板との間の位置決め
を行う位置調節可能なストッパとを有することを特徴と
する基板めっき装置である。
【0016】これにより、例えばティーチングの際に、
電極ヘッドが固定ストッパのストッパ面に当接した時に
アノードと基板とが平行となるように固定ストッパを調
整することで、繰返し位置決め精度を向上させるととも
に、電極ヘッド交換時における電極ヘッドの個体差にも
迅速に対応させて、基板上の電流密度の均一化を図るこ
とができる。
【0017】前記基板保持部の周囲を囲繞する位置に立
設したストッパ棒に固着したナットに螺合するボルトで
前記ストッパを構成し、このナットの頭部上面をストッ
パ面としてもよい。これにより、ナットの締付け量を調
節することで、固定ストッパを調整することができる。
【0018】請求項4に記載の発明は、電解めっきを施
すめっき装置であって、前記アノードを保持する移動自
在な電極ヘッドと、該電極ヘッドの到達可能範囲に配置
されためっき液トレーとを有し、少なくとも前記電極ヘ
ッドとめっき液トレーの接液部分を濡れ性の悪い材料で
構成したことを特徴とする基板めっき装置である。
【0019】これにより、大気との接触面積が多いめっ
き液トレーであっても、このめっき液トレー内のめっき
液に含まれる硫酸銅等がめっき液トレーや電極ヘッドと
の接液部分に析出し、これが核となって更に大きな固体
へと成長することを防止することができる。
【0020】前記めっき液トレー内にダミーカソードを
着脱自在に配置してもよい。これにより、めっき液トレ
ー内にめっき液を張り、このめっき液中にアノードを浸
した状態で通電してダミーカソードにダミーのめっきを
施すことで、アノードのコンディショニングを実施する
ことができる。このダミーカソードは、例えば無酸素銅
からなる。
【0021】請求項5に記載の発明は、被めっき面を上
方に向けて基板を保持する基板保持部と該基板保持部で
保持した基板に近接した上方位置で対峙して配置される
アノードとを有し、前記基板とアノードとの間のシール
材でシールされた空間にめっき液を満たして電解めっき
を施すめっき装置であって、前記基板保持部で保持され
た基板上面の前記シール材で囲まれた領域に残っためっ
き液を基板を回転させながら該基板周縁部の前記シール
材に近接した位置で吸引して回収することを特徴とする
基板めっき装置である。
【0022】これにより、めっき処理終了後に基板上面
に残っためっき液を基板の回転に伴う遠心力で基板の周
縁部のシール材の際に集め、ここから効率良く、かつ高
い回収率でめっき液を回収することができ、これによっ
て、高価なめっき液の補充を少なく済ますとともに、廃
液処理の負荷を減少させることができる。
【0023】請求項6に記載の発明は、被めっき面を上
方に向けて基板を保持する基板保持部と該基板保持部で
保持した基板に近接した上方位置で対峙して配置される
アノードとを有し、前記基板とアノードとの間のシール
材でシールされた空間にめっき液を満たして電解めっき
を施すめっき装置であって、前記基板保持部で保持され
た基板上面の前記シール材で囲まれた領域に該基板を回
転させながらリンスのための純水を供給して前記シール
材を洗浄し、基板上面から前記シール材が離れた後に洗
浄用の純水を供給して前記シール材を更に洗浄すること
を特徴とする基板めっき装置である。これにより、1回
のめっき毎にシール材、更にはこのシール材の近傍に配
置されるカソード電極を洗浄して、消耗品の高寿命化を
図ることができる。
【0024】請求項7に記載の発明は、被めっき面を上
方に向けて基板を保持する基板保持部と該基板保持部で
保持した基板に近接した上方位置で対峙して配置される
アノードとを有し、前記基板とアノードとの間のシール
材でシールされた空間にめっき液を満たして電解めっき
を施すめっき装置であって、前記シールされた空間に所
定量のめっき液をワンプッシュで供給することを特徴と
する基板めっき装置である。これにより、めっき時に必
要となるめっき液の量は少量であり、所定量のめっき液
の供給を1回の操作で迅速かつ確実に行うことができ
る。
【0025】請求項8に記載の発明は、被めっき面を上
方に向けて基板を保持する基板保持部と該基板保持部で
保持した基板に近接した上方位置で対峙して配置される
アノードとを有し、前記基板とアノードとの間のシール
材でシールされた空間にめっき液を満たして電解めっき
を施すめっき装置であって、複数ステップの処理工程を
用意して、その各処理工程の使用と未使用を任意に設定
できるようにした基板めっき装置である。
【0026】これにより、例えば1つの装置のみで、前
処理工程、めっき処理工程、荒洗浄工程、本洗浄工程及
び乾燥までを行えるようにしておき、任意の工程をスキ
ップすることで、例えば洗浄機やスピン乾燥機として使
用することもできる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。この実施の形態の基板めっき装置
は、半導体基板の表面に電解銅めっきを施して、銅層か
らなる配線が形成された半導体装置を得るのに使用され
る。このめっき工程を図1を参照して説明する。
【0028】半導体基板Wには、図1(a)に示すよう
に、半導体素子が形成された半導体基板1上の導電層1
aの上にSiOからなる絶縁膜2が堆積され、リソグ
ラフィ・エッチング技術によりコンタクトホール3と配
線用の溝4が形成され、その上にTiN等からなるバリ
ア層5、更にその上に電解めっきの給電層としてシード
層7が形成されている。
【0029】そして、図1(b)に示すように、前記半
導体基板Wの表面に銅めっきを施すことで、半導体基板
1のコンタクトホール3及び溝4内に銅を充填させると
ともに、絶縁膜2上に銅層6を堆積させる。その後、化
学的機械的研磨(CMP)により、絶縁膜2上の銅層6
を除去して、コンタクトホール3および配線用の溝4に
充填させた銅層6の表面と絶縁膜2の表面とをほぼ同一
平面にする。これにより、図1(c)に示すように銅層
6からなる配線が形成される。
【0030】図2は、本発明の実施の形態の基板めっき
装置の全体を示す平面図で、図2に示すように、このめ
っき装置には、同一設備内に位置して、内部に複数の基
板Wを収納する2基のロード・アンロード部10と、め
っき処理及びその付帯処理を行う2基のめっきユニット
12と、ロード・アンロード部10とめっきユニット1
2との間で基板Wの受渡しを行う搬送ロボット14と、
めっき液タンク16を有するめっき液供給設備18が備
えられている。
【0031】前記めっきユニット12には、図3に示す
ように、めっき処理及びその付帯処理を行う基板処理部
20が備えられ、この基板処理部20に隣接して、めっ
き液を溜めるめっき液トレー22が配置されている。ま
た、回転軸24を中心に揺動する揺動アーム26の先端
に保持されて前記基板処理部20とめっき液トレー22
との間を揺動する電極ヘッド28を有する電極アーム部
30が備えられている。更に、基板処理部20の側方に
位置して、プレコート・回収アーム32と、純水やイオ
ン水等の薬液、更には気体等を基板に向けて噴射する固
定ノズル34が配置されている。この実施の形態にあっ
ては、3個の固定ノズル34が備えられて、洗浄機にも
対応できるようになっており、その内の1個を純水の供
給用に用いている。
【0032】前記基板処理部20には、図4及び図5に
示すように、被めっき面を上方に向けて基板Wを保持す
る基板保持部36と、この基板保持部36の上方に該基
板保持部36の周縁部を囲繞するように配置されたカソ
ード部38が備えられている。更に、基板保持部36の
周囲を囲繞して処理中に用いる各種薬液の飛散を防止す
る有底略円筒状のカップ40が、エアシリンダ42を介
して上下動自在に配置されている。
【0033】ここで、前記基板保持部36は、エアシリ
ンダ44によって、下方の基板受渡し位置Aと、上方の
めっき位置Bと、これらの中間の前処理・洗浄位置Cと
の間を昇降し、回転モータ46及びベルト48を介し
て、任意の加速度及び回転速度で前記カソード部38と
一体に回転するように構成されている。この加減速度
は、例えば0〜180000min−2、回転速度は、例
えば0〜2500min−1の範囲で、各処理工程別に速
度、加減速度、設定速度到達後の回転時間が設定され制
御される
【0034】この基板受渡し位置Aに対向して、めっき
ユニット12のフレーム側面の搬送ロボット14側に
は、図7に示すように、基板搬出入口50が設けられ、
また基板保持部36がめっき位置Bまで上昇した時に、
基板保持部36で保持された基板Wの周縁部に下記のカ
ソード部38のシール材90とカソード電極88が当接
するようになっている。一方、前記カップ40は、その
上端が前記基板搬出入口50の下方に位置し、図5に仮
想線で示すように、上昇した時に前記基板搬出入口50
を塞いでカソード部38の上方に達するようになってい
る。
【0035】前記めっき液トレー22は、めっきを実施
していない時に電極ヘッド28の下記のめっき液含浸材
100及びアノード102をめっき液で湿潤させたり、
液置換及び空電解等のアノード102のコンディショニ
ングを実施するためのものであり、図6に示すように、
このめっき液含浸材100が収容できる大きさに設定さ
れている。
【0036】前記電極アーム部30は、図8及び図9に
示すように、上下動モータ54と図示しないボールねじ
を介して上下動し、旋回モータ56を介して、前記めっ
き液トレー22と基板処理部20との間を旋回(揺動)
するようになっている。
【0037】また、プレコート・回収アーム32は、図
10に示すように、上下方向に延びる支持軸58の上端
に連結されて、作動位置すなわちプレコートやキャリア
コートを施したりめっき液を回収する位置と格納位置と
の間をロータリアクチュエータ60を介して旋回(揺
動)し、エアシリンダ62(図7参照)を介して上下動
するよう構成されている。
【0038】このプレコート・回収アーム32には、そ
の自由端側にプレコート液吐出用のプレコートノズル6
4aとキャリアコート液吐出用のキャリアコートノズル
64bが並列して保持され、基端側にめっき液回収用の
めっき液回収ノズル66が保持されている。そして、プ
レコートノズル64aは、例えばエアシリンダによって
駆動するシリンジに接続されて、プレコート液がプレコ
ートノズル64aから間欠的に吐出され、キャリアコー
ト液も同様に、シリンジを介してキャリアコートノズル
64bから間欠的に吐出される。また、めっき液回収ノ
ズル66は、例えばシリンダポンプまたはアスピレータ
に接続されて、基板上のめっき液が該めっき液回収ノズ
ル66の下端から吸引されるようになっている。
【0039】前記基板保持部36は、図11乃至図16
に示すように、円板状の基板ステージ68を備え、この
基板ステージ68の周縁部の円周方向に沿った6カ所
に、上面に基板Wを水平に載置して保持する支持腕70
が立設されている。この各支持腕70の段部下面には、
基板Wを載置する台座72が固着されている。
【0040】これらの支持腕70の内の1つの支持腕7
0aには爪が備えられておらず、この支持腕70aに対
向する支持腕70bの上端には、基板Wの端面に当接し
回動して基板Wを内方に押付ける押圧爪74が回動自在
に支承されている。また、他の4個の支持腕70cの上
端には、回動して基板Wをこの上方から下方に押付けて
基板Wの周縁部を台座72との間で挟持する固定爪76
が回動自在に支承されている。
【0041】ここで、前記押圧爪74及び固定爪76の
下端は、コイルばね78を介して下方に付勢した開放ピ
ン80の上端に連結されて、この開放ピン80の下動に
伴って押圧爪74及び固定爪76が内方に回動して閉じ
るようになっており、基板ステージ68の下方には前記
開放ピン80に下面に当接してこれを上方に押上げる開
放部材としての支持板82が配置されている。
【0042】これにより、基板保持部36が図5に示す
基板受渡し位置Aに位置する時、開放ピン80は支持板
82に当接し上方に押上げられて、押圧爪74及び固定
爪76が外方に回動して開き、基板ステージ68を上昇
させると、開放ピン80がコイルばね78の弾性力で下
降して、押圧爪74及び固定爪76が内方に回転して閉
じるようになっている。
【0043】ここで、図14に示すように、基板Wは、
そのノッチNが支持腕70aに対面するように位置決め
して台座72の上に載置される。そして、基板ステージ
68の上昇に伴って、先ず支持腕70bの押圧爪74が
閉じる方向に回動し、これによって、基板Wのノッチ形
成側を支持腕70aに押付け、しかる後、支持腕70c
の固定爪76が閉じる方向に回動して基板Wの周縁部を
挟持保持することで、固定爪76で基板Wを擦ることが
ないようになっている。
【0044】このため、この例にあっては、図15及び
図16に示すように、開放ピン80の下端部に雌ねじ部
を設け、この雌ねじ部にナット81をダブルに螺着する
とともに、支持板(開放部材)82の該開放ピン80に
対応する位置に、開放ピン80の直径より大きくナット
81の直径より小さな凹部82aを設けている。そし
て、押圧爪74を開閉する開放ピン80のナット81の
方が固定爪76を開閉する開放ピン80のナット81よ
りも上方に位置するようにしている。
【0045】これにより、図15に示す位置から図16
に示す位置まで基板ステージ68を上昇させて基板Wを
保持する際、押圧爪74の回動範囲の方が固定爪76の
回動範囲よりも狭く、且つ基板W寄りに位置しているた
め、押圧爪74の方が固定爪76よりも早く短く閉ま
る。なお、逆に基板Wの保持を解く時には、押圧爪74
の方が固定爪76よりも遅く短く開く。
【0046】このように、基板Wを該基板Wのノッチ形
成側を支持腕70aに押付けた状態で固定爪76で挟持
保持することで、基板Wと基板保持部36との余裕分
(通常、基板外径に対して0.4mm程度)だけ基板W
を基板保持部36の中心からノッチ寄りに偏心させた位
置で基板保持部36で保持して、図14に示すように、
円状のシール境界Sがノッチの対向側に位置するよう
にすることができ、これによって、シール形状や機構を
複雑にすることなく、めっき面積(有効面積)を大きく
することができる。
【0047】つまり、図17(a)に示すように、基板
WのノッチNを外した内方位置に円状のシール境界S
が基板Wと同心状に位置するようにすると、シール境界
の内側のめっき面積がノッチNの深さに見合った分
だけ狭くなってしまい、また、図17(b)に示すよう
に、略円形でノッチNの内側を弦状に延びるようにシー
ル境界Sを設けると、シール形状が複雑となってしま
うが、この例にあっては、このような弊害はない。
【0048】また、開放ピン80の下端部に螺着したナ
ット81の締付け位置を調整することで、押圧爪74と
固定爪76の動作のタイミングを調整することができ
る。このナット81としてダブルナットを使用すれば、
ナット81の緩みによる位置ずれを防止できる。
【0049】前記カソード部38は、図18乃至図22
に示すように、前記支持板82(図5及び図13等参
照)の周縁部に立設した支柱84の上端に固着した環状
の枠体86と、この枠体86の下面に内方に突出させて
取付けた、この例では6分割されたカソード電極88
と、このカソード電極88の上方を覆うように前記枠体
86の上面に取付けた環状のシール材90とを有してい
る。
【0050】このシール材90は、リング状で、横断面
において徐々に薄肉となって下方に徐々に傾斜しつつ内
方に延出する内方延出部90aと、この内方延出部90
aに連続し更に薄肉となって下方に屈曲して延びる下方
垂下部90bとを有し、この下方垂下部90bの下端の
幅Wは、例えば0.5mmに設定されている。
【0051】シール材90は、数mmHOのヘッド圧
に耐えれば良いので、その肉厚を内方に向けて徐々に薄
くし、かつ下方に向けて屈曲させて、基板Wとの接触端
部を、例えば0.5mm程度の可能な限り薄くすること
で、シール性を損なうことなく、めっき面積(有効面
積)を大きくすることができる。
【0052】また、カソード電極88は、例えば板厚が
0.2mmで、その内周面には、円周方向に等ピッチ
で、例えば幅Wが2mm程度の幅の複数の突起片89
が突設され、この各突起片89は、前記シール材90の
下方垂下部90bの外側に位置し該下方垂下部90bに
沿って下方にほぼ直角に直角に屈曲して延びる垂下部8
9aを有し、この垂下部89aの下端に円弧状の丸みが
形成されている。
【0053】これにより、図5及び図24に示すよう
に、基板保持部36がめっき位置Bまで上昇した時に、
この基板保持部36で保持した基板Wの周縁部にカソー
ド電極88の各突起片89の下端が押付けられて通電
し、同時にシール材90の下方垂下部90bの下端面が
基板Wの周縁部上面に圧接し、ここを水密的にシールし
て、基板Wの上面(被めっき面)に供給されためっき液
が基板Wの端部から染み出すのを防止するとともに、め
っき液がカソード電極88を汚染することを防止するよ
うになっている。
【0054】また、図22に示すように、枠体86、カ
ソード電極88、シール材90及び該シール材90の上
面を覆うリング状の蓋体91とを一体化して、これをボ
ルト92を介して支柱84の上端に着脱自在に螺着する
ことで、劣化した場合も交換が容易となる。
【0055】このように、基板保持部36で保持した基
板Wの表面にカソード電極88の突起片89の下端を垂
直方向から接触させて該突起片89を弾性変形させるこ
とで、カソード接触時の擦れによるパーティクルの発生
を防止し、かつ突起片89の下端に丸みを持たせること
で、接触抵抗を軽減することができる。しかも、カソー
ド電極88の給電位置を基板平面上の最端部(例えば基
板エッジから距離E=0.5mm)とするとともに、前
述のように、シール材90の肉厚を可能な限り薄くする
ことで、基板エッジからのシール位置を、例えば1.5
mm程度に短縮することができる。
【0056】なお、この実施の形態において、カソード
部38は、上下動不能で基板保持部36と一体に回転す
るようになっているが、上下動自在で、下降した時にシ
ール材90が基板Wの被めっき面に圧接するように構成
しても良い。
【0057】前記電極アーム部30の電極ヘッド28
は、図23乃至図25に示すように、揺動アーム26の
自由端に、ショルダボトル93a、2個のスリーブ93
b及び該スリーブ93b間に介装したスプリング93c
からなる遊び機構93を介して連結した円板状の蓋体9
4と、この蓋体94の周囲を囲繞する円筒状のハウジン
グ96と、このハウジング96と該ハウジング96の内
部に配置した中空円筒状の支持枠98で上端フランジ部
100aを挟持して固定しためっき液含浸材100と、
このめっき液含浸材100の上面に載置保持されたアノ
ード102とを有し、前記めっき液含浸材100は、前
記ハウジング96の開口部を覆って、ハウジング96の
内部に吸引室104が形成されている。この吸引室10
4の内部には、めっき液供給設備18(図2参照)から
延びるめっき液供給管106に接続され直径方向に延び
るめっき液導入管108がアノード102の上面に当接
して配置され、更に、ハウジング96には、吸引室10
4に連通するめっき液排出管110が接続されている。
【0058】ここで、前記めっき液含浸材100は、ア
ルミナ,SiC,ムライト,ジルコニア,チタニア,コ
ージライト等のポーラスセラミックスまたはポリプロピ
レンやポリエチレン等の焼結体の多孔質材料で構成され
ている。例えば、アルミナ系セラミックスにあっては、
ポア径10〜300μm、気孔率20〜60%、厚み5
〜20mm、好ましくは8〜15mm程度のものが使用
される。
【0059】ポーラスセラミックスのような硬性のある
めっき液含浸材100は、ハウジング96と中空の支持
枠98でフランジ部100aを挟持して固定する際に隙
間を完全にシールして電流漏洩を防ぐことが均一なめっ
き面を得るために重要であり、そのシール材料として
は、耐薬性のあるゴム材料やフッ素材料が望ましい。そ
こで、この例では、図25に示すように、ハウジング9
6とめっき液含浸材100のフランジ部100aの下面
との間に、例えばガスケットからなるシール材112を
介装している。
【0060】また、めっき液含浸材100の露出部の側
面からの電流がリークするが、このリークする電流を制
御することで、即ちめっき液含浸材100の露出部の側
面をシールで覆い、このシール面積を変えることで、基
板周辺部のめっき膜厚のコントロールが可能となるの
で、この例では、めっき液含浸材100の側面の所定の
領域を環状シール(輪ゴム)114でシールしている。
なお、この環状シール114を前記シール材112と一
体に成形しても良いことは勿論である。
【0061】前記めっき液導入管108は、マニホール
ド構造とすると被めっき面に均一なめっき液を供給する
のに有効である。即ち、その長手方向に連続して延びる
めっき液導入路108aと該導入路108aに沿った所
定のピッチで、下方に連通する複数のめっき液導入口1
08bが設けられ、また、アノード102の該めっき液
導入口108bに対応する位置に、めっき液供給口10
2aが設けられている。更に、アノード102には、そ
の全面に亘って上下に連通する多数の通孔102bが設
けられている。これにより、めっき液供給管106から
めっき液導入管108に導入されためっき液は、めっき
液導入口108b及びめっき液供給口102aからアノ
ード102の下方に達し、めっき液含浸材100を経由
して基板の被めっき面上に供給される。また、めっき液
含浸材100及び基板の被めっき面へめっき液を供給し
た状態で、めっき液排出管110を吸引することで、め
っき液含浸材100及び基板の被めっき面のめっき液
は、通孔102bから吸引室104を通過して該めっき
液排出管110から排出されるようになっている。
【0062】ここで、前記アノード102は、スライム
の生成を抑制するため、含有量が0.03〜0.05%
のリンを含む銅(含リン銅)で構成されている。このよ
うに、アノード102に含リン銅を使用すると、めっき
の進行に伴ってアノード102の表面にブラックフィル
ムと呼ばれる黒膜が形成される。このブラックフィルム
は、リンやClを含むCu錯体で、CuCl・C
O・CuP等で構成されるものである。このブラ
ックフィルムの形成により銅の不均化反応が抑制される
ので、ブラックフィルムをアノード102に表面に安定
して形成することは、めっきを安定化させる上で重要で
あるが、これが乾燥したり酸化してアノード102から
脱落すると、パーティクルの原因となる。
【0063】そこで、この実施の形態にあっては、例え
ば側面をシールした多孔質材料製のめっき液含浸材10
0をハウジング96の下端開口部に取付け、このめっき
液含浸材100の上面にアノード102を載置保持し、
このめっき液含浸材100にめっき液を保持させて、ア
ノード102の表面を湿潤させることで、ブラックフィ
ルムの基板の被めっき面への脱落を防止している。
【0064】更に、めっき液含浸材100を多孔質材料
製とすることで、この内部に入り込んだめっき液を介し
てめっき液含浸材100の内部の電気抵抗を増大させ
て、めっき膜厚の均一化を図るとともに、パーティクル
の発生を防止している。
【0065】つまり、図26に模式的に示すように、面
内膜厚分布に影響を及ぼす抵抗要因としては、液抵
抗、分極抵抗、シート抵抗があり、極間距離が短い
場合には液抵抗が小さくなって、シート抵抗が支配的に
なるが、めっき液含浸材をポーラスセラミックスのよう
な屈曲した内部構造を有するポーラス材料とすること
で、含浸材内部の電気抵抗を増大させ、極間距離に相当
する液抵抗以上の電気抵抗を含浸材に付与することがで
きる。なお、このような場合に、液抵抗や分極抵抗を増
加させることも有効であるが、分極抵抗をむやみに高め
ると、配線の金属埋込み特性や不具合をもたらす場合が
ある。
【0066】また、めっき液含浸材100の上にアノー
ド102を載置保持することで、めっきの進行に伴って
アノード102の下面のめっき液含浸材100と接触し
ている側が溶解しても、すなわち、図24の右側に示す
アノード102が厚い状態から、アノード102が溶融
して、図24の左側に示すように薄い状態となっても、
アノード102を固定するための治具を使用することな
く、アノード102自体の自重でアノード102の下面
と基板Wとの距離を一定に保ち、かつここに空気が混入
して空気溜まりが生じてしまうことを防止することがで
きる。
【0067】そして、前記電極ヘッド28は、基板保持
部36がめっき位置B(図5参照)にある時に、基板保
持部36で保持された基板Wとめっき液含浸材100と
の隙間が、例えば0.5〜3mm程度となるまで下降
し、この状態で、めっき液供給管106からめっき液を
供給して、めっき液含浸材100にめっき液を含ませな
がら、基板Wの上面(被めっき面)とアノード102と
の間にめっき液を満たして、これによって、基板Wの被
めっき面にめっきが施される。
【0068】カソード部38を支持する支柱84の外方
には、基板すなわちカソード電極88に対してアノード
102の平行出しを行うための固定ストッパ120が周
方向に等間隔に3カ所設けられている。この固定ストッ
パ120は、ストッパ棒122と、このストッパ棒12
2の上端に固着したナット124と、このナット124
に螺合するボルト126とから構成され、このボルト1
26の頭部上面がストッパ面128となっている。つま
り、めっきを行う際に、電極ヘッド28はめっき位置ま
でモータ駆動により下降するが、電極ヘッド28のハウ
ジング96に設けた突出部96aがこのストッパ面12
8に当接することでアノード面とカソード面との平行位
置出しが行えるようになっている。
【0069】これにより、例えばテーチィングの際に、
電極ヘッド28が固定ストッパ120のストッパ面12
8に当接した時にアノード面とカソード面とが平行とな
るように固定ストッパ120をナット124の締付け量
を介して調整することで、繰返し位置決め精度を向上さ
せるとともに、電極ヘッド28の交換時における電極ヘ
ッド28の個体差にも迅速に対応させて、基板上の電流
密度の均一化を図ることができる。
【0070】なお、前述のように、電極ヘッド28に
は、遊び機構93を介して、これがストッパ面128に
当接した時に微調整が可能な程度の上下への可動余裕
(遊び)が設けられている。
【0071】めっき液トレー22は、図27に示すよう
に、めっき液の供給口130、排水口(図示せず)及び
オーバーフロー口132を有している。また、その内面
側の周縁部には、電極ヘッド28に当接してアノード面
とめっき液底面との平行位置出しが行えるストッパ13
4が設けられている。更に、フォトセンサーが取付けら
れて、めっき液トレー22内のめっき液の満水すなわち
オーバーフローと排水の検出が可能になっている。ま
た、トレー部周辺には局所排気口が設置されている。
【0072】めっき液トレー22の底板には、例えば略
8mm厚の円板形状の無酸素銅からなるダミーカソード
136が取付けられ、このダミーカソード136は、め
っき液トレー22の底板を脱着してこの装着及び交換が
行えるようになっている。これにより、ダミーカソード
136をめっき液トレー22の底部に装着した状態で、
電極ヘッド28をめっき液トレー22内に移動し、めっ
き液をはり通電することでアノード102のコンディシ
ョニング、即ち空電解が実施される。ダミーカソード1
36の表面には、例えば延べ40時間の空電解で約1m
mの銅層が成長するので、空電解を実施した時間を積算
して任意の周期でダミーカソード136を交換する。
【0073】ここで、めっき液トレー22は、例えばP
TFE等のフッ素形樹脂やポリエチレン等の濡れ性の悪
い材料で構成され、この連続して延びる側壁22aの内
面22bは、その全周に亘って垂直面となっている。こ
れによって、めっき液トレー22内のめっき液に含まれ
る硫酸銅等がめっき液トレー22の内側面に析出してし
まうことを防止している。
【0074】すなわち、めっき液は、その主成分である
CuSOがほぼ飽和濃度に達しているため、大気との
接触面積が多く、液高が変動するめっき液トレー22内
のめっき液は、蒸発等により該めっき液トレー22の内
側面に結晶が析出しやすく、これが核となって更に大き
な固体へと成長して、その結晶がめっき液中に落下する
と良質なめっきが提供できなく恐れがあるが、めっき液
トレー22を濡れ性の悪い材料で構成し、その内側面を
垂直面とすることで、結晶がめっき液トレー22の内側
面に付着しにくくすることができる。
【0075】次に、この実施の形態のめっき装置におけ
るめっき液回収処理について図27乃至図29を参照し
て説明する。
【0076】先ず、基板Wの上に残っためっき液を前記
めっき液回収ノズル66で減圧吸引して回収するのであ
るが、この時、基板Wの周縁部をシール材90でシール
したまま、基板Wを、例えば100min−1以下で回転
させる。これにより、めっき処理終了後に基板Wの上面
に残っためっき液を基板Wの回転に伴う遠心力で基板W
の周縁部のシール材90の際に集め、ここから効率良
く、かつ高い回収率でめっき液を回収することができ、
これによって、高価なめっき液の補充を少なく済ますと
ともに、廃液の負荷を減少させることができる。
【0077】このめっき液回収ノズル66で回収しため
っき液には、多量の空気が含まれているので、これを気
水分離槽140aに導き、これで分離された液体(めっ
き液)をめっき液供給設備18の排液側に戻し、気体を
第2気水分離槽142に導く。
【0078】電極ヘッド28にあっては、めっき液供給
設備18の供給側から電極ヘッド28にめっき液を供給
し、この電極ヘッド28から排出されためっき液を気水
分離槽140bに導き、これで分離された液体(めっき
液)をめっき液供給設備18の排液側に戻し、気体を第
2気水分離槽142に導く。
【0079】めっき液トレー22にあっては、めっき液
供給設備18の供給側からめっき液トレー22にめっき
液を供給し、オーバーフローも含めこのめっき液トレー
22から排出されためっき液をめっき液供給設備18の
排液側に戻す。
【0080】そして、第2の気水分離槽142では、再
度気水分離を行って、これで分離された液体(めっき
液)をめっき液供給設備18の排液側に戻し、気体を真
空ポンプ144から排気する。
【0081】また、この実施の形態のめっき装置にあっ
ては、図30に示すように、18ステップの処理工程、
すなわち、1.プレコート、2.プレコートドライ、
3.液はり、4.めっき、5.アーム液回収、6.リン
ス、7.水洗、8.ドライ、9.キャリアコート、1
0.キャリアコートドライ、11.プレコート、12.
プレコートドライ、13.液はり、14.めっき、1
5.アーム液回収、16.リンス、17.水洗、18.
ドライ、が用意されており、めっき工程については更に
9ステップが用意されている。そして、その各処理工程
の使用/未使用を任意に設定できるようになっている。
【0082】これにより、例えば 7.水洗、8.ドラ
イのみを「使用」とし、他のステップを「未使用」設定
すれば、洗浄機として機能するようになっている。
【0083】次に、前記実施の形態のめっき装置におけ
る一連のめっき処理の動作について説明する。
【0084】先ず、ロード・アンロード部10からめっ
き処理前の基板Wを搬送ロボット14で取出し、被めっ
き面を上方に向けた状態で、フレームの側面に設けられ
た基板搬出入口50から一方のめっきユニット12の内
部に搬送する。この時、基板保持部36は、下方の基板
受渡し位置Aにあり、また電極アーム部30及びプレコ
ート・回収アーム32とも基板保持部36の上方にな
く、待避位置で待避している。搬送ロボット14は、そ
のハンドが基板ステージ68の真上に到達した後に、ハ
ンドを下降させることで、基板Wを支持腕70上に載置
する。そして、搬送ロボット14のハンドを前記基板搬
出入口50を通って退去させる。
【0085】搬送ロボット14のハンドの退去が完了し
た後、カップ40を上昇させ、次に基板受渡し位置Aに
あった基板保持部36を前処理・洗浄位置Cに上昇させ
る。すると、この上昇に伴って、支持腕70上に載置さ
れた基板は、押圧爪74で支持腕70aの方向に押圧さ
れて偏心し、この状態で固定爪76で確実に把持され
る。
【0086】一方、電極アーム部30の電極ヘッド28
は、この時点ではめっき液トレー22上の通常位置にあ
って、めっき液含浸材100あるいはアノード102が
めっき液トレー22内に位置しており、この状態でカッ
プ40の上昇と同時に、めっき液トレー22及び電極ヘ
ッド28にめっき液の供給を開始する。そして、基板の
めっき工程に移るまで、新しいめっき液を供給し、併せ
てめっき液排出管110を通じた吸引を行って、めっき
液含浸材100に含まれるめっき液の交換と泡抜きを行
う。なお、カップ40の上昇が完了すると、フレーム側
面の基板搬出入口50はカップ40で塞がれて閉じ、フ
レーム内外の雰囲気が遮断状態となる。
【0087】カップ40が上昇するとプレコート処理に
移る。即ち、基板Wを受け取った基板保持部36を回転
させ、待避位置にあったプレコート・回収アーム32を
基板と対峙する位置へ移動させる。そして、基板保持部
36の回転速度が設定値に到達したところで、プレコー
ト・回収アーム32の先端に設けられたプレコートノズ
ル64aから、例えば界面活性剤からなるプレコート液
を基板の被めっき面に間欠的に吐出する。この時、基板
保持部36が回転しているため、プレコート液は基板W
の被めっき面の全面に行き渡る。次に、プレコート・回
収アーム32を待避位置へ戻し、基板保持部36の回転
速度を増して、遠心力により基板Wの被めっき面のプレ
コート液を振り切って乾燥させる。
【0088】一方、めっき液トレー22内では電極ヘッ
ド28の液置換を行って、めっき液の交換及び泡抜きを
行う。つまり、めっき液をめっき液トレー22に供給し
ながら、真空ポンプを作動させて、吸引可能な圧力に到
達したら、回収用のバルブを開いて電極ヘッド28から
めっき液トレー22内のめっき液を吸引する。この時の
吸引時間は、例えば0.5秒であり、その後、バルブを
閉じる。このめっき液吸引の回数は任意に設定が可能で
ある。設定回数終了したら、めっき液のめっき液トレー
22への供給を停止し、真空ポンプを停止させる。
【0089】プレコート完了後に液はり処理に移る。先
ず、基板保持部36を、この回転を停止、若しくは回転
速度をめっき時速度まで低下させて、設定回転数に到達
した後、めっきを施すめっき位置Bまで上昇させる。す
ると、基板Wの周縁部はカソード電極88に接触して通
電可能な状態となり、同時に基板Wの周縁部上面にシー
ル材90が圧接して、基板Wの周縁部が水密的にシール
される。
【0090】なお、めっき液含浸材100として、例え
ばポーラスセラミック等の多孔質材料以外の、例えばス
ポンジ状のものを使用した場合には、電極ヘッド28を
めっき液トレー22内の通常位置から押込み位置に下降
させ、めっき液含浸材100をめっき液トレー22の底
に押し付けて余分なめっき液を絞ることで、アーム上昇
時のめっき液の滴下を防止する。
【0091】一方、搬入された基板Wのプレコート処理
が完了したという信号に基づいて、電極アーム部30を
めっき液トレー22上方からめっきを施す位置の上方に
電極ヘッド28が位置するように水平方向に旋回させ、
この位置に到達した後に、電極ヘッド28をカソード部
38に向かって下降させる。電極ヘッド28の下降が完
了した時点で、めっき電流を投入し、めっき液供給管1
06からめっき液を電極ヘッド28の内部に供給して、
アノード102を貫通しためっき液供給口102aより
めっき液含浸材100にめっき液を供給する。この時、
めっき液含浸材100は、基板Wの被めっき面に接触せ
ず、0.5mm〜3mm程度に近接した状態となってい
る。また、基板保持部36を任意の速度で回転させても
良い。そして、液はり工程に設定した定電圧値の通電を
実施し、めっき液の押し出し及び引き込みを行ってめっ
き処理へ移行する。
【0092】次のめっき処理ではステップ毎に制御パラ
メータを変えながらウエハにめっきを施す。めっき処理
中は、めっき液含浸材100から染み出した銅イオンを
含むめっき液が、めっき液含浸材100と基板Wの被め
っき面との間の隙間に満たされ、基板の被めっき面に銅
めっきが施される。なお、めっき液が基板Wの被めっき
面に均一に供給されるよう、基板保持部36を回転させ
ても良い。
【0093】めっき処理が完すると、電極アーム部30
を上昇させ旋回させてめっき液トレー22上方へ戻し、
通常位置へ下降させる。次に、プレコート・回収アーム
32を待避位置から基板Wに対峙する位置へ移動させて
下降させ、めっき液回収ノズル66から基板W上のめっ
きの残液を回収する。つまり、めっき液回収ノズル66
の先端を基板Wの周辺のシール材90の近辺に位置さ
せ、基板保持部36を任意の設定数で回転させた状態で
めっき液をめっき液回収ノズル66から吸引する。この
時、基板Wが回転しているため、めっき液は遠心力で基
板Wの周縁部に集まり効率的にめっき液回収ノズル66
の先端から吸引される。
【0094】なお、電極ヘッド28内に含まれためっき
液も同時に回収可能であり、めっき完了後に電極ヘッド
28が上昇を開始した時に、設定された時間ヘッドのめ
っき液回収バルブを開いてめっき液を吸引する。その時
間は任意に設定可能である。なお、回収時の真空ポンプ
の動作は液置換工程の液回収時と同様である。
【0095】次に、プレコート・回収アーム32を上昇
させて待避位置へ戻し、基板の被めっき面のリンスのた
めに、純水用の固定ノズル34から基板Wの中央部に純
水を吐出し、同時に基板保持部36をスピードを増して
回転させて基板Wの表面に僅かに残っためっき液を純水
に置換し、併せてシール材90も洗浄する。このよう
に、基板Wのリンスを行うことで、基板保持部36をめ
っき位置Bから下降させる際に、基板Wの周縁をシール
していたカソード部38から基板Wが離れた時にめっき
液が回り込み、基板Wの裏面やカソード部38のカソー
ド電極88が汚染されることが防止される。
【0096】リンス終了後に水洗工程に入る。即ち、基
板保持部36をめっき位置Bから前処理・洗浄位置Cへ
下降させ、純水用の固定ノズル34から純水を供給しつ
つ基板保持部36及びカソード部38を回転させて水洗
を実施する。この時、カソード部38に直接供給した純
水、又は基板Wの面から飛散した純水によってシール材
90及びカソード電極88も基板と同時に洗浄すること
ができる。
【0097】水洗完了後にドライ工程に入る。即ち、固
定ノズル34からの純水の供給を停止し、更に基板保持
部36及びカソード部38の回転スピードを増して、遠
心力により基板表面の純水を振り切って乾燥させる。ま
た、カソード部38も回転しているため、シール材90
及びカソード電極88も乾燥される。
【0098】以上で一連の前工程・めっき工程・洗浄/
ドライ工程が完了することになるが、必要に応じて同工
程の2回目を実施する。2回目を実施する場合はキャリ
アコート処理に移行する。つまり、キャリアコートノズ
ル64bを備えたプレコート・回収アーム32を待避位
置から基板Wと対峙する位置へ移動させ、基板保持部3
6の回転速度が設定値に到達したところで、プレコート
・回収アーム32の先端に設けたキャリアコートノズル
64bから、例えば硫黄化合物等のキャリアコート液を
基板Wの被めっき面に吐出する。基板保持部36が回転
しているため、キャリアコート液は基板Wの全面に行き
渡る。次に、プレコート・回収アーム32を待避位置へ
戻し、基板保持部36の回転速度を増して遠心力により
基板W上面のキャリアコート液を振り切って乾燥させ
る。ここから以降の処理は1回目に記した内容と同一で
ある。ただし、2回目のプレコート処理の実施の有無
や、液はりやめっき工程の内容は1回目と異なった設定
も可能である。
【0099】ドライ工程が完了すると基板保持部36及
びカソード部38の回転を停止させ、基板保持部36を
基板受渡し位置Aまで下降させる。すると、固定爪76
による基板Wの把持が解かれ、基板Wは、支持腕70の
上面に載置された状態となる。次に、カップ40も下降
させる。
【0100】以上でめっき処理及びそれに付帯する前処
理や洗浄・乾燥工程の全て工程を終了し、搬送ロボット
14は、そのハンドを基板搬出入口50から基板Wの下
方に挿入し、そのまま上昇させることで、基板保持部3
6から処理後の基板Wを受取る。そして、搬送ロボット
14は、この基板保持部36から受取った処理後の基板
Wをロード・アンロード部10に戻す。
【0101】次に、アノード102のコンディショニン
グについて説明する。このめっき装置では、電極ヘッド
28に取付けたアノード102のコンディショニングを
めっき液トレー22内で行う機能を備えている。コンデ
ィショニングの機能としては、(1)空電解、(2)ア
ノードの乾燥防止、(3)液置換があげられる。電極ヘ
ッド28は、めっきを施す基板保持部36の上方位置
と、めっき実施時以外のめっき液トレー22上の待避位
置の2ヶ所間の移動が可能であるが、これらを行う際
は、めっき液トレー22の上方位置で、押込み位置及び
通常位置間で電極ヘッド28の高さを制御しながらこれ
らを実施する。
【0102】(1)空電解 空電解とは、本めっきを開始する前にめっきの質や速度
の安定化を目的としてアノード102のコンディショニ
ングを図る機能である。めっき液トレー22の底板に
は、例えば、無酸素銅からなるおよそ8mm厚の円板形
状ものダミーカソード136が装着してあり、電極ヘッ
ド28をめっき液トレー22内に移動してめっき液をは
り、アノード102とダミーカソード136との間で通
電することでこれを行う。ダミーカソードの表面には、
延べ40時間の空電解でおよそ1mmの銅層が成長する
ので、空電解を実施した時間を積算して任意の周期でダ
ミーカソード136を交換する。空電解の制御は、次の
通りである。
【0103】空電解は、「空電解動作」として、“定回
数動作”と“定時間動作”が設定できる。ここで、“定
回数動作”に設定した場合は、操作画面上の「空電解」
スイッチの操作がトリガとして空電解を実施し、“定時
間動作”に設定した場合は、空電解の実施の間隔をタイ
マー設定し、タイムアップがトリガとなる。
【0104】空電解は、「液置換」、「吐出」及び「定
電流」のステップ進行で実施される。「液置換」及び
「吐出」では、めっき液トレー22内にめっき液を供給
しながら、電極ヘッド28をめっき液トレー22内のめ
っき液中に位置した状態で、電極ヘッド28からめっき
液の回収と供給を繰り返して、電極ヘッド28内のめっ
き液及びめっき液含浸材100に含まれているめっき液
の交換と泡ぬきを行うものである。それらの動作用パラ
メータとしては、回収と供給を繰り返す回数を各々0〜
5回の範囲で設定可能である。例えば、「液置換」ステ
ップで“2回”、「吐出」ステップで“3回”が設定さ
れていた場合は、電極ヘッド28からめっき液を2回回
収した後、電極ヘッド28からめっき液を3回供給す
る。最後に「定電流」でアノード102からダミーカソ
ード136に定電流を流す。この時のパラメータとして
は、時間を0〜9999分、電流値を0.0〜10.0A
の範囲で設定する。また、この時めっき液トレー22に
対する液供給有無の設定パラメータが用意されている。
このめっき液供給有無とは、定電流を流している間に、
めっき液トレー22に新めっき液を供給し続けるか、あ
るいはしないかの設定である。
【0105】なお、以上の3つのステップが一連の空電
解の動作となるが、“定回数動作”設定の場合は、この
一連の動作を何回実施するかが0〜10回の範囲で設定
できる。例えば、2回と設定すれば、先の3つのステッ
プを2回繰り返して動作完了となる。“定時間動作”設
定の場合は、一連の動作は1回実施であるが、その実施
間隔を0〜9999分の間で設定可能である。通常は
“定回数動作”としておき、画面スイッチから空電解を
実施させるが、長時間、アノードをめっき液トレーに待
避させているときは、“定時間動作”に切り換えて無人
で定期的に空電解を実施するように運用している。こう
して空電解を実施するとダミーカソード136の表面に
は、延べ40時間の空電解でおよそ1mmの銅層が成長
するので、空電解を実施した時間を積算して任意の周期
でダミーカソード136を交換する。
【0106】(2)アノードの乾燥防止 アノード102は常にめっき液で湿潤しておく必要があ
り、乾燥させるとアノード102の表面に形成されたブ
ラックフィルムが酸化され、変質してめっき性能を低下
させる。めっきを実施していない時に、めっき液トレー
22内に電極ヘッド28を待避させることによって、常
に最良の状態にアノード102を維持することができ
る。
【0107】(3)液置換 液置換は、電極ヘッド28内のめっき液またはめっき液
含浸材100に含まれているめっき液を新しいめっき液
に交換したり泡抜きを行う機能で、空電解の他、めっき
工程時に随時行われる。
【0108】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
基板保持部で基板を上向きに保持した状態で、めっき処
理とめっき処理に付帯した前処理や洗浄・乾燥処理とい
った他の処理をめっき処理に前後して行うことができ
る。従って、単一の装置でめっきの全工程の実施が可能
となり、装置として簡素化を図るとともに、小さな占有
面積で済むめっき装置を安価に提供できる。しかも、単
一のユニットとしてより一層の小型化と、操作性を向上
させることができ、メンテナンス性にも優れている。ま
た、めっきユニットとして、他の半導体製造装置へ搭載
が可能であるため、めっき、アニール、CMPの一連の
配線形成工程をクラスター化する時に有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基板めっき装置方法によってめっきを
行う工程の一例を示す断面図である。
【図2】本発明の実施の形態の基板めっき装置の全体を
示す平面図である。
【図3】めっきユニットを示す平面図である。
【図4】図3のA−A線断面図である。
【図5】基板保持部及びカソード部の拡大断面図であ
る。
【図6】図3の正面図である。
【図7】図3の右側面図である。
【図8】図3の背面図である。
【図9】図3の左側面図である。
【図10】プレコート・回収アームを示す正面図であ
る。
【図11】基板保持部の平面図である。
【図12】図11のB−B線断面図である。
【図13】図11のC−C線断面図である。
【図14】基板保持部における基板の動き(偏心)の説
明に付する図である。
【図15】固定爪を有する支持腕(a)、及び押圧爪を
有する支持腕(b)の基板保持前の状態を示す図であ
る。
【図16】固定爪を有する支持腕(a)、及び押圧爪を
有する支持腕(b)の基板保持後の状態を示す図であ
る。
【図17】基板を偏心させない場合における問題の説明
に付する図である。
【図18】カソード部の平面図である。
【図19】図14のD−D線断面図である。
【図20】図19の一部を拡大した拡大図である。
【図21】カソード電極の一部を拡大して示す拡大斜視
図である。
【図22】カソード電極とシール材を一体として支柱に
取付ける前後の状態を示す図である。
【図23】電極アーム部の平面図である。
【図24】めっき時における図23のE−E線断面図で
ある。
【図25】図24の一部を拡大して示す拡大図である。
【図26】めっき時に形成される回路を示す図である。
【図27】めっき液トレーを電極ヘッドと共に示す断面
図である。
【図28】基板の上面に残っためっき液の回収の説明に
付する図である。
【図29】めっき液の供給及び回収のフロー図である。
【図30】用意されたステップの処理工程と、ステップ
使用/未使用の設定例を示す図である。
【符号の説明】
10 ロード・アンロード部 12 めっきユニット 14 搬送ロボット 16 めっき液タンク 18 めっき液供給設備 20 基板処理部 22 めっき液トレー 26 揺動アーム 28 電極ヘッド 30 電極アーム部 32 プレコート・回収アーム 34 固定ノズル 36 基板保持部 38 カソード部 40 カップ 48 ベルト 50 基板搬出入口 64a プレコートノズル 64b キャリアコートノズル 66 めっき液回収ノズル 68 基板ステージ 70 支持腕 72 台座 74 押圧爪 76 固定爪 80 開放ピン 82 支持板(開放部材) 82a 凹部 84 支柱 86 枠体 88 カソード電極 89 突起片 89a 垂下部 90 シール材 90a 内方延出部 90b 下方垂下部 93 遊び機構 94 蓋体 96 ハウジング 96a 突出部 98 支持枠 100 めっき液含浸材 100a フランジ部 102 アノード 102a めっき液供給口 102b 通孔 104 吸引室 106 めっき液供給管 108 めっき液導入管 108b めっき液導入口 108a めっき液導入路 110 めっき液排出管 112 シール材 114 環状シール 120 固定ストッパ 122 ストッパ棒 128 ストッパ面 130 めっき供給口 132 オーバーフロー口 134 ストッパ 136 ダミーカソード 140a,140b,142 気水分離槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C25D 21/08 C25D 21/08 H01L 21/288 H01L 21/288 E (72)発明者 国沢 淳次 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 木村 憲雄 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 小田垣 美津子 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 (72)発明者 南條 貴弘 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原製作所内 Fターム(参考) 4K024 BB12 CB02 CB09 CB14 CB17 CB18 CB19 CB21 CB26 4M104 AA01 BB04 BB30 CC01 DD06 DD16 DD52 DD75 FF18 FF22

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被めっき面を上方に向けて基板を保持す
    る基板保持部と該基板保持部で保持した基板に近接した
    上方位置で対峙して配置されるアノードとを有し、前記
    基板とアノードとの間のシール材でシールされた空間に
    めっき液を満たして電解めっきを施すめっき装置であっ
    て、 前記基板保持部は、回転自在な基板ステージと、この基
    板ステージの周縁部に立設した支持腕とを備え、 前記支持腕で基板を支持した時に、前記基板のノッチあ
    るいはオリフラ部に大凡対面する支持腕に対向する位置
    に配置された支持腕には、基板を内方に向けて押圧する
    ように回動する押圧爪が設けられていることを特徴とす
    る基板めっき装置。
  2. 【請求項2】 被めっき面を上方に向けて基板を保持す
    る基板保持部と該基板保持部で保持した基板に近接した
    上方位置で対峙して配置されるアノードとを有し、前記
    基板とアノードとの間のシール材でシールされた空間に
    めっき液を満たして電解めっきを施すめっき装置であっ
    て、 前記シール材は、リング状で、横断面において徐々に薄
    肉となって内方に延出する内方延出部と、該内方延出部
    に連続し更に薄肉となって下方に屈曲して延びる下方垂
    下部とを有することを特徴とする基板めっき装置。
  3. 【請求項3】 被めっき面を上方に向けて基板を保持す
    る基板保持部と該基板保持部で保持した基板に近接した
    上方位置で対峙して配置されるアノードとを有し、前記
    基板とアノードとの間のシール材でシールされた空間に
    めっき液を満たして電解めっきを施すめっき装置であっ
    て、 前記アノードを保持する移動自在な電極ヘッドと、 該電極ヘッドの周縁部をストッパ面に当接させて前記ア
    ノードと基板との間の位置決めを行う位置調節可能なス
    トッパとを有することを特徴とする基板めっき装置。
  4. 【請求項4】 電解めっきを施すめっき装置であって、 前記アノードを保持する移動自在な電極ヘッドと、 該電極ヘッドの到達可能範囲に配置されためっき液トレ
    ーとを有し、少なくとも前記電極ヘッドとめっき液トレ
    ーの接液部分を濡れ性の悪い材料で構成したことを特徴
    とする基板めっき装置。
  5. 【請求項5】 被めっき面を上方に向けて基板を保持す
    る基板保持部と該基板保持部で保持した基板に近接した
    上方位置で対峙して配置されるアノードとを有し、前記
    基板とアノードとの間のシール材でシールされた空間に
    めっき液を満たして電解めっきを施すめっき装置であっ
    て、 前記基板保持部で保持された基板上面の前記シール材で
    囲まれた領域に残っためっき液を基板を回転させながら
    該基板周縁部の前記シール材に近接した位置で吸引して
    回収することを特徴とする基板めっき装置。
  6. 【請求項6】 被めっき面を上方に向けて基板を保持す
    る基板保持部と該基板保持部で保持した基板に近接した
    上方位置で対峙して配置されるアノードとを有し、前記
    基板とアノードとの間のシール材でシールされた空間に
    めっき液を満たして電解めっきを施すめっき装置であっ
    て、 前記基板保持部で保持された基板上面の前記シール材で
    囲まれた領域に該基板を回転させながらリンスのための
    純水を供給して前記シール材を洗浄し、基板上面から前
    記シール材が離れた後に洗浄用の純水を供給して前記シ
    ール材を更に洗浄することを特徴とする基板めっき装
    置。
  7. 【請求項7】 被めっき面を上方に向けて基板を保持す
    る基板保持部と該基板保持部で保持した基板に近接した
    上方位置で対峙して配置されるアノードとを有し、前記
    基板とアノードとの間のシール材でシールされた空間に
    めっき液を満たして電解めっきを施すめっき装置であっ
    て、 前記シールされた空間に所定量のめっき液をワンプッシ
    ュで供給することを特徴とする基板めっき装置。
  8. 【請求項8】 被めっき面を上方に向けて基板を保持す
    る基板保持部と該基板保持部で保持した基板に近接した
    上方位置で対峙して配置されるアノードとを有し、前記
    基板とアノードとの間のシール材でシールされた空間に
    めっき液を満たして電解めっきを施すめっき装置であっ
    て、 複数ステップの処理工程を用意して、その各処理工程の
    使用と未使用を任意に設定できるようにした基板めっき
    装置。
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