JP2001342471A - エマルジョン - Google Patents

エマルジョン

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JP2001342471A
JP2001342471A JP2000162510A JP2000162510A JP2001342471A JP 2001342471 A JP2001342471 A JP 2001342471A JP 2000162510 A JP2000162510 A JP 2000162510A JP 2000162510 A JP2000162510 A JP 2000162510A JP 2001342471 A JP2001342471 A JP 2001342471A
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Kenzo Hori
謙三 堀
Shunichi Sakuragi
俊一 桜木
Yutaka Kato
豊 加藤
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    • C10PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
    • C10LFUELS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; NATURAL GAS; SYNTHETIC NATURAL GAS OBTAINED BY PROCESSES NOT COVERED BY SUBCLASSES C10G, C10K; LIQUEFIED PETROLEUM GAS; ADDING MATERIALS TO FUELS OR FIRES TO REDUCE SMOKE OR UNDESIRABLE DEPOSITS OR TO FACILITATE SOOT REMOVAL; FIRELIGHTERS
    • C10L1/00Liquid carbonaceous fuels
    • C10L1/32Liquid carbonaceous fuels consisting of coal-oil suspensions or aqueous emulsions or oil emulsions
    • C10L1/328Oil emulsions containing water or any other hydrophilic phase

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  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Liquid Carbonaceous Fuels (AREA)
  • Preventing Corrosion Or Incrustation Of Metals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】水を組成の一要素とするエマルジョンでありな
がら、水および酸素との接触により腐食する金属材料に
対して十分な防錆効果を発揮し得るエマルジョンを提供
する。 【解決手段】水2と油(燃料油)3とを界面活性剤4によ
りエマルジョン化して製造されるエマルジョンであっ
て、水および酸素との接触により腐食する金属材料10
の表面に不動態膜10Pを形成し、かつ不動態膜10P
の表面に界面活性剤分子4Mによる撥水層4Rを形成す
るエマルジョン1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水と油とを界面活
性剤によりエマルジョン化して製造されるエマルジョン
に関し、詳しくは十分な防錆効果を奏するエマルジョン
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、水と油のように互いに溶解し合
わない2つの二つの液体を、界面活性剤により混合して
成るエマルジョンの使用態様の1つに、水と燃料油とを
界面活性剤によりエマルジョン化して製造されるエマル
ジョン燃料がある。
【0003】このエマルジョン燃料は、ディーゼルエン
ジンやボイラー等の燃料として使用され、ディーゼルエ
ンジンをエマルジョン燃料により運転した場合には、N
Ox(窒素酸化物)やハイドロカーボン(煤)の発生量を大
幅に低減し得ることが知られている。
【0004】具体的には、通常の燃料によってディーゼ
ルエンジンを運転した場合と比べ、30〜40%ものN
Oxの低減が認められる。
【0005】一般に、エマルジョン燃料中における水の
比率が多い程NOxの発生量が低下する傾向があり、例
えば水50:燃料油50の配分比においては、通常の燃
料と比べて約50%ものNOxの低減が認められる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したエ
マルジョン燃料は、水と燃料油とをエマルジョン化して
製造されるため、その組成中には当然に多くの水を含む
こととなる。
【0007】この結果、ディーゼルエンジンやボイラー
等において、エマルジョン燃料と直接に接触する部品、
詳しくは水と酸素との接触により腐食する金属材料から
形成された部品は、エマルジョン燃料に含まれている水
と接触することで腐食してしまう問題があった。
【0008】具体例として、ディーゼルエンジンのエン
ジン部品である燃料噴射ノズルは、一般に鉄系合金から
形成されているため、エマルジョン燃料に含まれている
水と接触することで腐食を生じ、ディーゼルエンジンの
運転性能に多大な悪影響を及ぼす不都合を招いていた。
【0009】本発明の目的は、上記実状に鑑みて、水を
組成の一要素とするエマルジョンでありながら、水およ
び酸素との接触により腐食する金属材料に対して、十分
な防錆効果を発揮し得るエマルジョンを提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段および効果】請求項1の発
明に関わるエマルジョンは、水と油とを界面活性剤によ
りエマルジョン化して製造されるエマルジョンであっ
て、水および酸素との接触により腐食する金属材料の表
面に不動態膜を形成し、かつ前記不動態膜の表面に界面
活性剤分子による撥水層を形成することを特徴とするも
のである。上記構成によれば、金属材料の表面に形成さ
れた不動態膜と、この不動態膜の表面に形成された撥水
層との作用により、上記金属材料に対して水と酸素とが
直接に接触することが未然に防止されることとなる。し
たがって、本発明に関わるエマルジョンによれば、水を
組成の一要素とするエマルジョンでありながら、水およ
び酸素との接触により腐食する可能性のある金属材料に
対して、十分な防錆効果を発揮することが可能となる。
【0011】請求項2の発明に関わるエマルジョンは、
請求項1の発明に関わるエマルジョンにおいて、前記水
と混合される前記油が燃料油であって、エマルジョン燃
料を構成することを特徴とするものである。上記構成に
よれば、金属材料の表面に形成された不動態膜と、この
不動態膜の表面に形成された撥水層との作用により、上
記金属材料に対して水と酸素とが直接に接触することが
未然に防止されることとなる。したがって、本発明に関
わるエマルジョンによれば、水を組成の一要素とするエ
マルジョンでありながら、水および酸素との接触により
腐食する金属材料に対して、十分な防錆効果を発揮する
ことが可能となる。また、エマルジョン燃料を構成する
本発明のエマルジョンによれば、上記金属材料に対して
十分な防錆効果を発揮することから、ディーゼルエンジ
ンやボイラー等のエマルジョン燃料として長期に亘る使
用が可能となる。
【0012】請求項3の発明に関わるエマルジョンは、
請求項1または請求項2の発明に関わるエマルジョンに
おいて、前記水および前記油と、中性の前記界面活性剤
および塩基とを含んで成り、アルカリ性を示すことを特
徴とするものである。上記構成によれば、アルカリ性を
示すエマルジョンとしたことで、金属材料の表面に不動
態膜が形成され、さらに不動態膜の表面に界面活性剤分
子による撥水層が形成されることとなり、これら不動態
膜と撥水層との作用によって金属材料に対して水と酸素
とが直接に接触することが未然に防止されることとな
る。したがって、本発明に関わるエマルジョンによれ
ば、水を組成の一要素とするエマルジョンでありなが
ら、水および酸素との接触により腐食する金属材料に対
して、十分な防錆効果を発揮することが可能となる。
【0013】請求項4の発明に関わるエマルジョンは、
請求項1または請求項2の発明に関わるエマルジョンに
おいて、前記水および前記油と、アルカリ性の前記界面
活性剤とを含んで成り、アルカリ性を示すことを特徴と
するものである。上記構成によれば、アルカリ性を示す
エマルジョンとしたことで、金属材料の表面に不動態膜
が形成され、さらに不動態膜の表面に界面活性剤分子に
よる撥水層が形成されることとなり、これら不動態膜と
撥水層との作用によって金属材料に対して水と酸素とが
直接に接触することが未然に防止されることとなる。し
たがって、本発明に関わるエマルジョンによれば、水を
組成の一要素とするエマルジョンでありながら、水およ
び酸素との接触により腐食する金属材料に対して、十分
な防錆効果を発揮することが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、実施例を示す図面に基づい
て、本発明を詳細に説明する。図1は、本発明に関わる
エマルジョンを、エマルジョン燃料として構成した実施
例を示しており、このエマルジョン燃料(エマルジョン)
1は、水2と、燃料油(油)3と、中性の界面活性剤(非
イオン型)4と、塩基5とを、図示していない乳化装置
を用いて混合し、エマルジョン化することによって製造
されている。
【0015】上記エマルジョン燃料1を構成する水2
と、燃料油3と、界面活性剤4とは、約100:10
0:1の体積比で混合されている。また、上記エマルジ
ョン燃料1を構成する塩基4は、界面活性剤4に対する
重量比が約0.5%の割合で添加されている。
【0016】ここで、エマルジョン燃料1は、上述した
塩基5の添加によってアルカリ性を備えており、そのア
ルカリ性は、界面活性剤4および塩基5の種類により、
pH9〜12の範囲を示している。
【0017】なお、上記エマルジョン燃料1を構成する
界面活性剤4としては、水と油とのエマルジョン化を達
成し得るものであれば、後に列挙する如き(図5参照)様
々な種類の界面活性剤を採用することが可能である。
【0018】また、上記エマルジョン燃料1を構成する
塩基5としては、水溶性であってアルカリ性を示すもの
であれば、ナトリウムやカリウム等の各種の塩基を採用
することが可能である。
【0019】さらに、エマルジョン燃料1をpH9〜1
2の規定のアルカリ性とし得るのであれば、1種類の塩
基を単独で使用するのみならず、複数種類の塩基を複合
して使用することも可能である。
【0020】図2は、エマルジョン燃料として構成し
た、本発明に関わるエマルジョンの他の実施例を示して
おり、このエマルジョン燃料(エマルジョン)1′は、水
2′と、燃料油(油)3′と、アルカリ性の界面活性剤
(イオン型)4′とを、図示していない乳化装置を用いて
混合し、エマルジョン化することによって製造されたも
のである。
【0021】上記エマルジョン燃料1′は、界面活性剤
4′の添加によってアルカリ性を備えており、そのアル
カリ性は界面活性剤4′の種類により、pH9〜12の
範囲を示している。
【0022】なお、上記エマルジョン燃料1′を構成す
る界面活性剤4′としては、水と油とのエマルジョン化
を達成し得るとともに、エマルジョン燃料1′を所定の
アルカリ性(pH値)とし得るものであれば、様々な種類
の界面活性剤を採用することが可能である。
【0023】上述したエマルジョン燃料1,1′を用い
てディーゼルエンジンを運転した結果、通常燃料を用い
てディーゼルエンジンを運転した場合と比較して、NO
xの発生量は約1/2と大きく減少した。
【0024】また、エマルジョン燃料1,1′の長期使
用にも関わらず、燃料噴射ノズル等、ディーゼルエンジ
ンのエンジン部品に錆の発生は認められなかった。すな
わち、このエマルジョン燃料1,1′は、水を組成の一
要素とするエマルジョンでありながら、水および酸素と
の接触により腐食する金属材料に対して、十分な防錆効
果を発揮するものである。
【0025】以下では、本発明に関わるエマルジョン燃
料が、水および酸素との接触により腐食する金属材料に
対して、防錆効果を発揮するメカニズムを検証する。
【0026】先ず、鉄系材料がアルカリ条件下において
錆び難いことは既に知られている。これは、図3に示し
たFe(純鉄)の電位−pH図からも明らかなように、鉄
材料と水とが接触した状況(酸化還元電位 約0V)にお
いて、水が中性(pH6)の場合(図中●)には腐食域に位
置するのに対して、水がアルカリ性(pH10)の場合
(図中○)には不動態域に位置することによる。
【0027】すなわち、鉄材料の表面がアルカリ条件に
なると、上記鉄材料の表面に数μm〜数 10μm程度の不
動態膜が形成され、この不動態膜が酸素の透過を阻害す
ることにより、鉄材料の腐食が防止されるものである。
【0028】また、表1に示した水および水/油エマル
ジョンにおける錆び試験の結果からも明らかなように、
中性(pH 6〜7)の水に浸漬された炭素鋼のテストピー
スは「錆びる」のに対し、炭酸ナトリウム等の塩基を添
加してアルカリ性(pH>10)とした水に浸漬されたテス
トピースの腐食は「やや錆びる」程度に抑えられてい
る。
【0029】
【0030】一方、同じく表1に示した錆び試験の結果
からも明らかなように、アルカリ性(pH>10)の本発明
に関わるエマルジョン(水+油+アルカリ性界面活性剤)
に浸漬された炭素鋼のテストピースは「錆びない」もの
の、上記エマルジョンに硝酸等の酸を添加することによ
り中性(pH 6〜7)とした場合、防錆効果が低下してテ
ストピースは「やや錆びる」こととなる。
【0031】すなわち、本発明に関わるエマルジョン
は、その組成中に界面活性剤を含んだエマルジョンであ
ることを前提とし、併せてアルカリ性を備えていること
によって、十分な防錆効果を発揮するものであることは
明白である。
【0032】ここで、本発明に関わるエマルジョンが十
分な防錆効果を発揮する要因は、以下に説明するよう
に、金属材料の表面に不動態膜と撥水膜とを形成するこ
とによるものである。
【0033】図4(a)および(b)に示す如く、本発明に
関わるエマルジョン燃料1が、例えば炭素鋼から成る燃
料噴射ノズル等の金属材料10と接触すると、エマルジ
ョン燃料1がアルカリ性であるために、金属材料10の
表面には先に説明した如く不動態膜10Pが形成される
こととなる。
【0034】なお、エマルジョン燃料1を構成する界面
活性剤分子4Mは、親水基4hと阻水基(親油基)4oと
を備え、図4(a)および(b)に示す如く、エマルジョン
燃料1中に分散している。
【0035】金属材料10の表面に不動態膜10Pが形
成されると、図4(c)に示す如く、エマルジョン燃料1
の界面活性剤分子4Mの一部は、その親水基4hを不動
態膜10Pに吸着されることとなる。
【0036】ここで、上記不動態膜10Pは、金属材料
10の表面が僅かに酸化したものでもあり、親水性を備
えていることから界面活性剤分子4Mの親水基4hを吸
着することとなる。
【0037】また、界面活性剤分子4Mの親水基4hと
不動態膜10Pとの吸着力は、親水基4h同士の吸着力
よりも大きいため、模式的には不動態膜10Pの表面に
界面活性剤分子4Mが阻水基4oを外方(図中上方)に
向けて整列し、もって不動態膜10Pの表面に、界面活
性剤分子4Mによる撥水層4Rが形成されることとな
る。
【0038】このように、本発明に関わるエマルジョン
燃料1は、金属材料10の表面に不動態膜10Pを形成
するとともに、この不動態膜10Pの表面に界面活性剤
分子4Mによる撥水層4Rを形成する。
【0039】そして、これら不動態膜10Pおよび撥水
層4Rの作用により、金属材料10の表面に対するエマ
ルジョン燃料1中における溶存酸素および水の接触が抑
制され、もって本発明に関わるエマルジョン燃料1によ
れば、金属材料10の腐食を可及的に防止することが可
能となる。
【0040】また、本発明に関わるエマルジョン燃料
1′(水+油+アルカリ性界面活性剤)においても、上述
したエマルジョン燃料1と同様に、金属材料の表面に不
動態膜を形成するとともに、この不動態膜の表面に界面
活性剤分子による撥水層を形成することにより、金属材
料の腐食を可及的に防止し得ることは勿論である。
【0041】表2は、様々な中性の界面活性剤を用いた
エマルジョン燃料における防錆実験の結果を示してい
る。なお、表中の(HLB)は、親水性親油性バランスを数
量的に表したものである。
【0042】
【0043】界面活性剤を100 mlの蒸留水に約1g添加
した水溶液では、中性であるため全ての界面活性剤の水
溶液において、浸漬した鉄片に錆びが生じているのに対
して、上記水溶液に炭酸ナトリウムを適量溶解し、pH
を10〜12に調整したエマルジョン燃料(アルカリ溶
液)では、何れの界面活性剤を使用したエマルジョン燃
料(アルカリ溶液)においても、浸漬した鉄片に錆びが
生じることがない。
【0044】すなわち、本発明のエマルジョン燃料を構
成する界面活性剤としては、アルカリ性のイオン型界面
活性剤であっても、あるいは中性の非イオン型界面活性
剤であっても、エマルジョン燃料のpHをアルカリ側に
調整することによって、何れも本発明に関わるエマルジ
ョンを製造するため界面活性剤として使用することが可
能である。
【0045】ここで、水と油とを混合したエマルジョン
のタイプには、図5(a)に示す如く水2に油(油滴)3が
分散したO/W型と、図5(b)に示す如く油3に水(水
滴)2が分散したW/O型とがある。
【0046】一方、表2に挙げた種々の界面活性剤に
は、上述した各タイプのエマルジョンを形成する界面活
性剤が含まれており、どの界面活性剤を使用するかで本
発明に関わるエマルジョンのタイプが変わることとなる
が、O/W型あるいはW/O型の何れのタイプであって
も、本発明に関わるエマルジョンが十分な防錆効果を発
揮することは勿論である。
【0047】なお、上述した実施例においては、水およ
び酸素との接触により腐食する金属材料として、純鉄や
炭素鋼等の鉄系金属を例示しているが、銅系やアルミ系
等の各種の金属材料に対しても、本発明のエマルジョン
が十分な防錆効果を発揮し得ることは言うまでもない。
【0048】また、上述した実施例においては、本発明
をエマルジョン燃料に適用した例を示したが、本発明に
関わるエマルジョンは、燃料として構成されるのみなら
ず、例えば各種加工機械における切削油や冷却材、さら
には金属表面を保護するための防錆剤等、十分な防錆効
果を有する特殊なエマルジョンとして、様々な工業分野
に亘って有効に適用し得るものであることは言うまでも
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関わるエマルジョンを製造する態様を
示す概念図。
【図2】本発明に関わるエマルジョンを製造する態様を
示す概念図。
【図3】Fe(純鉄)の電位−pH図。
【図4】(a)、(b)および(c)は、本発明に関わるエマ
ルジョンが金属材料に接触した状況を示す概念図。
【図5】(a)および(b)は、本発明に関わるエマルジョ
ンのタイプを示す概念図。
【符号の説明】
1,1′…エマルジョン燃料(エマルジョン)、 2,2′…水、 3,3′…燃料油(油)、 4,4′…界面活性剤、 4M…界面活性剤分子 4h…親水基、 4o…阻水基、 4R…撥水層、 5…塩基、 10…金属材料、 10P…不動態膜。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 豊 神奈川県平塚市万田1200 株式会社小松製 作所研究所内 Fターム(参考) 4H013 DC03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水と油とを界面活性剤によりエマルジ
    ョン化して製造されるエマルジョンであって、 水および酸素との接触により腐食する金属材料の表面に
    不動態膜を形成し、かつ前記不動態膜の表面に界面活性
    剤分子による撥水層を形成することを特徴とするエマル
    ジョン。
  2. 【請求項2】 前記水と混合される前記油が燃料油で
    あって、エマルジョン燃料を構成することを特徴とする
    請求項1に記載のエマルジョン。
  3. 【請求項3】 前記水および前記油と、中性の前記界
    面活性剤および塩基とを含んで成り、アルカリ性を示す
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のエマ
    ルジョン。
  4. 【請求項4】 前記水および前記油と、アルカリ性の
    前記界面活性剤とを含んで成り、アルカリ性を示すこと
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載のエマルジ
    ョン。
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