JPH09241877A - 錆取り剤 - Google Patents
錆取り剤Info
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- JPH09241877A JPH09241877A JP5024696A JP5024696A JPH09241877A JP H09241877 A JPH09241877 A JP H09241877A JP 5024696 A JP5024696 A JP 5024696A JP 5024696 A JP5024696 A JP 5024696A JP H09241877 A JPH09241877 A JP H09241877A
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- Cleaning And De-Greasing Of Metallic Materials By Chemical Methods (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 除錆作業時に悪臭が発生せず、錆の再発生が
起こり難く、かつ重金属が混入しても貯蔵時に悪臭や発
色が生じない錆取り剤を提供する。 【解決手段】 チオグリコール酸モノエタノールアミ
ン、チオグリコール酸ジエタノールアミン、チオグリコ
ール酸トリエタノールアミン、チオリンゴ酸モノエタノ
ールアミン、チオリンゴ酸ジエタノールアミン、チオリ
ンゴ酸トリエタノールアミンからなる群より選ばれた少
なくとも1種のアンモニウム塩を含むことを特徴とする
錆取り剤。
起こり難く、かつ重金属が混入しても貯蔵時に悪臭や発
色が生じない錆取り剤を提供する。 【解決手段】 チオグリコール酸モノエタノールアミ
ン、チオグリコール酸ジエタノールアミン、チオグリコ
ール酸トリエタノールアミン、チオリンゴ酸モノエタノ
ールアミン、チオリンゴ酸ジエタノールアミン、チオリ
ンゴ酸トリエタノールアミンからなる群より選ばれた少
なくとも1種のアンモニウム塩を含むことを特徴とする
錆取り剤。
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、金属表面の錆取り
剤に関するものである。詳細に述べると、本発明は、鉄
製品表面の錆や鉄製品から生じた錆が付着した非鉄金属
製品から、錆を化学的に溶解する錆取り剤に関するもの
である。
剤に関するものである。詳細に述べると、本発明は、鉄
製品表面の錆や鉄製品から生じた錆が付着した非鉄金属
製品から、錆を化学的に溶解する錆取り剤に関するもの
である。
【0002】
【従来技術】従来から用いられているチオグリコール酸
塩を主剤とする錆取り剤は、迅速に鉄錆を溶解し、しか
も溶解した鉄イオンを青紫色に発色させるので除錆作業
の様子が目でみて分かるという点で優れた効果を有して
いる。そして、この錆取り剤を改良するため、チオグリ
コール酸塩を含む共沸混合物を構成させ、除錆剤として
の作業性を高めた錆取り剤(特公昭51−46753 号公
報)、また、主剤のチオグリコール酸塩が徐々に空気酸
化されてその効力を失うのを防止のためアルキレングリ
コールを添加した錆取り剤(特公昭53−8467号公報)、
主剤のチオグリコール酸塩の酸化が、微量の金属によっ
て促進され、かつ金属イオンによる着色のため商品価値
が低下する欠点を解決するため、イミノ二酢酸型キレー
ト樹脂と接触させて微量の金属を除去した錆取り剤(特
開昭55−51055 号公報)及び該主剤にセロソルブなどの
水と混和する有機溶媒を添加して錆内部への浸透性を高
めた錆取り剤(特公平05−15794 号公報)などが開発さ
れてきた。しかし、従来のチオグリコール酸塩を主剤と
する錆取り剤には、特有の臭気があり、特に除錆作業時
に強い悪臭が発生するため使用できる場所、用途などが
制限され、また、この錆取り剤を用いて除錆を行っても
著しい錆の再発生が起こり、さらにこの錆取り剤は、重
金属の混入によって容易に空気酸化されて悪臭を生じ、
かつ発色するので原料の選択、製造、充填、容器の選
択、保存法などが制限されるという問題があった。
塩を主剤とする錆取り剤は、迅速に鉄錆を溶解し、しか
も溶解した鉄イオンを青紫色に発色させるので除錆作業
の様子が目でみて分かるという点で優れた効果を有して
いる。そして、この錆取り剤を改良するため、チオグリ
コール酸塩を含む共沸混合物を構成させ、除錆剤として
の作業性を高めた錆取り剤(特公昭51−46753 号公
報)、また、主剤のチオグリコール酸塩が徐々に空気酸
化されてその効力を失うのを防止のためアルキレングリ
コールを添加した錆取り剤(特公昭53−8467号公報)、
主剤のチオグリコール酸塩の酸化が、微量の金属によっ
て促進され、かつ金属イオンによる着色のため商品価値
が低下する欠点を解決するため、イミノ二酢酸型キレー
ト樹脂と接触させて微量の金属を除去した錆取り剤(特
開昭55−51055 号公報)及び該主剤にセロソルブなどの
水と混和する有機溶媒を添加して錆内部への浸透性を高
めた錆取り剤(特公平05−15794 号公報)などが開発さ
れてきた。しかし、従来のチオグリコール酸塩を主剤と
する錆取り剤には、特有の臭気があり、特に除錆作業時
に強い悪臭が発生するため使用できる場所、用途などが
制限され、また、この錆取り剤を用いて除錆を行っても
著しい錆の再発生が起こり、さらにこの錆取り剤は、重
金属の混入によって容易に空気酸化されて悪臭を生じ、
かつ発色するので原料の選択、製造、充填、容器の選
択、保存法などが制限されるという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来のチオ
グリコール酸塩を主剤とする錆取り剤が有する欠点を改
善し、除錆作業時に悪臭が発生せず、錆の再発生が起こ
り難く、かつ例え重金属が混入しても貯蔵時に悪臭や発
色が生じない、錆取り剤を提供することを目的とする。
グリコール酸塩を主剤とする錆取り剤が有する欠点を改
善し、除錆作業時に悪臭が発生せず、錆の再発生が起こ
り難く、かつ例え重金属が混入しても貯蔵時に悪臭や発
色が生じない、錆取り剤を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、チオグリ
コール酸塩を主剤とする錆取り剤の前記問題点を解決す
るために研究を行った。まず、チオグリコール酸塩から
除錆作業時に悪臭が発生する問題について検討した結
果、除錆作業時にチオグリコール酸アンモニウム塩から
発生するアンモニアが、チオグリコール酸と相乗の効果
で極めて強い悪臭を発生することを見い出した。そして
このアンモニアの発生を無くすため、アンモニウムに変
えて不揮発性ないしは低揮発性の塩基を選択することに
より除錆作業時に発生する臭気を著しく減じることがで
きるという知見を得た。また、不揮発性ないしは低揮発
性の塩基を有するチオリンゴ酸塩も、チオグリコール酸
塩と同様、悪臭を発生することなく効率的に除錆作業を
行うことができるという知見を得た。この知見に基づき
本発明の錆取り剤(I) を完成した。
コール酸塩を主剤とする錆取り剤の前記問題点を解決す
るために研究を行った。まず、チオグリコール酸塩から
除錆作業時に悪臭が発生する問題について検討した結
果、除錆作業時にチオグリコール酸アンモニウム塩から
発生するアンモニアが、チオグリコール酸と相乗の効果
で極めて強い悪臭を発生することを見い出した。そして
このアンモニアの発生を無くすため、アンモニウムに変
えて不揮発性ないしは低揮発性の塩基を選択することに
より除錆作業時に発生する臭気を著しく減じることがで
きるという知見を得た。また、不揮発性ないしは低揮発
性の塩基を有するチオリンゴ酸塩も、チオグリコール酸
塩と同様、悪臭を発生することなく効率的に除錆作業を
行うことができるという知見を得た。この知見に基づき
本発明の錆取り剤(I) を完成した。
【0005】したがって、本発明は、チオグリコール酸
モノエタノールアミン、チオグリコール酸ジエタノール
アミン、チオグリコール酸トリエタノールアミン、チオ
リンゴ酸モノエタノールアミン、チオリンゴ酸ジエタノ
ールアミン、チオリンゴ酸トリエタノールアミンからな
る群より選ばれた少なくとも1種のアンモニウム塩を含
むことを特徴とする錆取り剤を提供する。次に、チオグ
リコール酸塩を主剤とする錆取り剤を用いて、除錆作業
を行うと、作業後、錆の再発生が起こり易いという問題
を検討した。その結果、所定のチオグリコール酸塩及び
/又はチオリンゴ酸塩を主剤とする錆取り剤に、二価の
鉄との錯形成定数の常用対数価が13.0以下で、三価の
鉄との錯形成定数の常用対数価が5.0以上の錯体形成性
化合物を加えると、錆の再発生が極めて起こり難いとい
う知見を得た。
モノエタノールアミン、チオグリコール酸ジエタノール
アミン、チオグリコール酸トリエタノールアミン、チオ
リンゴ酸モノエタノールアミン、チオリンゴ酸ジエタノ
ールアミン、チオリンゴ酸トリエタノールアミンからな
る群より選ばれた少なくとも1種のアンモニウム塩を含
むことを特徴とする錆取り剤を提供する。次に、チオグ
リコール酸塩を主剤とする錆取り剤を用いて、除錆作業
を行うと、作業後、錆の再発生が起こり易いという問題
を検討した。その結果、所定のチオグリコール酸塩及び
/又はチオリンゴ酸塩を主剤とする錆取り剤に、二価の
鉄との錯形成定数の常用対数価が13.0以下で、三価の
鉄との錯形成定数の常用対数価が5.0以上の錯体形成性
化合物を加えると、錆の再発生が極めて起こり難いとい
う知見を得た。
【0006】これは次の機構によると考えられる。ま
ず、チオグリコール酸塩(TG)が、錆、すなわち酸化
鉄の3価鉄イオン (Fe3+) を還元すると同時に、生じた
2価鉄イオン(Fe2+ ) と錯体(TG-Fe2+ )を形成する
ことにより錆を除去する。そして、この錯体TG-Fe2+
が空気中の酸素で酸化され、錯体TG-Fe3+ となって青
紫色に変色する。ところがTG自体も酸化されてジスフ
ィド結合を有するダイマー(DTG)を形成し、還元力
のあるTGが不足するようになると、このDTGが鉄(F
e0)自体を酸化して錯体DTG-Fe3+ を形成するように
なり錆発生の原因となることを見い出した。そこで、本
発明者がこのようは錆の再発生を防止する方法を検討し
たところ、錆取り剤に錯形成定数がTGとDTGの中間
にある化合物を加えることにより、二価の鉄との錯形成
定数の常用対数価を13.0以下に保って、錆を落とすた
め錯体TG-Fe2+ の形成を維持しつつ、三価の鉄との錯
形成定数の常用対数価が5.0以上とすることにより錯体
DTG-Fe3+ を形成を防止できるという知見を得た。
ず、チオグリコール酸塩(TG)が、錆、すなわち酸化
鉄の3価鉄イオン (Fe3+) を還元すると同時に、生じた
2価鉄イオン(Fe2+ ) と錯体(TG-Fe2+ )を形成する
ことにより錆を除去する。そして、この錯体TG-Fe2+
が空気中の酸素で酸化され、錯体TG-Fe3+ となって青
紫色に変色する。ところがTG自体も酸化されてジスフ
ィド結合を有するダイマー(DTG)を形成し、還元力
のあるTGが不足するようになると、このDTGが鉄(F
e0)自体を酸化して錯体DTG-Fe3+ を形成するように
なり錆発生の原因となることを見い出した。そこで、本
発明者がこのようは錆の再発生を防止する方法を検討し
たところ、錆取り剤に錯形成定数がTGとDTGの中間
にある化合物を加えることにより、二価の鉄との錯形成
定数の常用対数価を13.0以下に保って、錆を落とすた
め錯体TG-Fe2+ の形成を維持しつつ、三価の鉄との錯
形成定数の常用対数価が5.0以上とすることにより錯体
DTG-Fe3+ を形成を防止できるという知見を得た。
【0007】したがって、本発明は、チオグリコール酸
アンモニウム、チオグリコール酸モノエタノールアミ
ン、チオグリコール酸ジエタノールアミン、チオグリコ
ール酸トリエタノールアミン、チオリンゴ酸アンモニウ
ム、チオリンゴ酸モノエタノールアミン、チオリンゴ酸
ジエタノールアミン、チオリンゴ酸トリエタノールアミ
ンからなる群より選ばれた少なくとも1種のアンモニウ
ム塩、及び二価の鉄との錯形成定数の常用対数価が13.
0以下で、三価の鉄との錯形成定数の常用対数価が5.0
以上の錯体形成性化合物を前記アンモニウム塩のモル数
の0.05〜1.0 倍含んでいることを特徴とする錆取り剤(I
I)を提供する。次に錆取り剤(I) 及び(II)に詳細につい
て説明するが、特に(I) 及び(II)と指定してことわらな
い限り、その記載は双方の錆取り剤に共通するものであ
る。
アンモニウム、チオグリコール酸モノエタノールアミ
ン、チオグリコール酸ジエタノールアミン、チオグリコ
ール酸トリエタノールアミン、チオリンゴ酸アンモニウ
ム、チオリンゴ酸モノエタノールアミン、チオリンゴ酸
ジエタノールアミン、チオリンゴ酸トリエタノールアミ
ンからなる群より選ばれた少なくとも1種のアンモニウ
ム塩、及び二価の鉄との錯形成定数の常用対数価が13.
0以下で、三価の鉄との錯形成定数の常用対数価が5.0
以上の錯体形成性化合物を前記アンモニウム塩のモル数
の0.05〜1.0 倍含んでいることを特徴とする錆取り剤(I
I)を提供する。次に錆取り剤(I) 及び(II)に詳細につい
て説明するが、特に(I) 及び(II)と指定してことわらな
い限り、その記載は双方の錆取り剤に共通するものであ
る。
【0008】錆取り剤(I) で用いるアンモニウム塩は、
チオグリコール酸モノエタノールアミン、チオグリコー
ル酸ジエタノールアミン、チオグリコール酸トリエタノ
ールアミン、チオリンゴ酸モノエタノールアミン、チオ
リンゴ酸ジエタノールアミン、チオリンゴ酸トリエタノ
ールアミンからなる群より選ばれたアンモニウム塩であ
って、これらを単独で、又は2種以上組み合わせて使用
することができる。このアンモニウム塩の使用量は、錆
取り剤の重量を基準に、酸として0.006重量%〜60.0重
量%、好ましくは0.6重量%〜15.0重量%、より好まし
くは1.0重量%〜10.0重量%、さらに好ましくは1.8重量
%〜4.2重量%とするのが適当である。このように使用
量を限定する理由は、0.006重量%より少ないと錆の溶
解速度が遅く、また特有の発色が見られないからであ
り、60.0重量%より多いと溶液の粘度が高くなり、やは
り錆の溶解速度が遅くなるためである。
チオグリコール酸モノエタノールアミン、チオグリコー
ル酸ジエタノールアミン、チオグリコール酸トリエタノ
ールアミン、チオリンゴ酸モノエタノールアミン、チオ
リンゴ酸ジエタノールアミン、チオリンゴ酸トリエタノ
ールアミンからなる群より選ばれたアンモニウム塩であ
って、これらを単独で、又は2種以上組み合わせて使用
することができる。このアンモニウム塩の使用量は、錆
取り剤の重量を基準に、酸として0.006重量%〜60.0重
量%、好ましくは0.6重量%〜15.0重量%、より好まし
くは1.0重量%〜10.0重量%、さらに好ましくは1.8重量
%〜4.2重量%とするのが適当である。このように使用
量を限定する理由は、0.006重量%より少ないと錆の溶
解速度が遅く、また特有の発色が見られないからであ
り、60.0重量%より多いと溶液の粘度が高くなり、やは
り錆の溶解速度が遅くなるためである。
【0009】また、錆取り剤(II)で用いるアンモニウム
塩は、チオグリコール酸アンモニウム、チオグリコール
酸モノエタノールアミン、チオグリコール酸ジエタノー
ルアミン、チオグリコール酸トリエタノールアミン、チ
オリンゴ酸アンモニウム、チオリンゴ酸モノエタノール
アミン、チオリンゴ酸ジエタノールアミン、チオリンゴ
酸トリエタノールアミンからなる群より選ばれたアンモ
ニウム塩であって、これらを単独で、又は2種以上組み
合わせて使用することができる。前記アンモニウム塩の
使用量は、錆取り剤の重量を基準に、酸として0.006重
量%〜60.0重量%、好ましくは0.6重量%〜15.0重量
%、より好ましくは1.0重量%〜10.0重量%、さらに好
ましくは1.8重量%〜4.2重量%とするのが適当である。
このように使用割合を限定する理由は、0.006重量%よ
り少ないと錆の溶解速度が遅く、また特有の発色が見ら
れないからであり、60.0重量%より多いと溶液の粘度が
高くなり、やはり錆の溶解速度が遅くなるためである。
塩は、チオグリコール酸アンモニウム、チオグリコール
酸モノエタノールアミン、チオグリコール酸ジエタノー
ルアミン、チオグリコール酸トリエタノールアミン、チ
オリンゴ酸アンモニウム、チオリンゴ酸モノエタノール
アミン、チオリンゴ酸ジエタノールアミン、チオリンゴ
酸トリエタノールアミンからなる群より選ばれたアンモ
ニウム塩であって、これらを単独で、又は2種以上組み
合わせて使用することができる。前記アンモニウム塩の
使用量は、錆取り剤の重量を基準に、酸として0.006重
量%〜60.0重量%、好ましくは0.6重量%〜15.0重量
%、より好ましくは1.0重量%〜10.0重量%、さらに好
ましくは1.8重量%〜4.2重量%とするのが適当である。
このように使用割合を限定する理由は、0.006重量%よ
り少ないと錆の溶解速度が遅く、また特有の発色が見ら
れないからであり、60.0重量%より多いと溶液の粘度が
高くなり、やはり錆の溶解速度が遅くなるためである。
【0010】また、錆取り剤(II)で用いる錯体形成性化
合物は、二価の鉄との錯形成定数の常用対数価が2.0〜
13.0で、三価の鉄との錯形成定数の常用対数価が5.0
〜30、好ましくは二価の鉄との錯形成定数の常用対数
価が4.0〜12.0で、三価の鉄との錯形成定数の常用対
数価が7.0〜25、より好ましくは二価の鉄との錯形成
定数の常用対数価が6.0〜11.0で、三価の鉄との錯形
成定数の常用対数価が9.0〜22.0、さらに好ましくは
二価の鉄との錯形成定数の常用対数価が7.0〜10.0
で、三価の鉄との錯形成定数の常用対数価が11.0〜2
1.0のものである。このように錯形成定数を規定するの
は二価の鉄との錯形成定数の常用対数価が13.0より高
いと除錆作業に伴う発色が表れにくくなり、作業がし難
くなるためであり、また三価の鉄との錯形成定数の常用
対数価が5.0より低いと添加しても除錆後の錆の再発生
を抑えることが出来なくなるためである。
合物は、二価の鉄との錯形成定数の常用対数価が2.0〜
13.0で、三価の鉄との錯形成定数の常用対数価が5.0
〜30、好ましくは二価の鉄との錯形成定数の常用対数
価が4.0〜12.0で、三価の鉄との錯形成定数の常用対
数価が7.0〜25、より好ましくは二価の鉄との錯形成
定数の常用対数価が6.0〜11.0で、三価の鉄との錯形
成定数の常用対数価が9.0〜22.0、さらに好ましくは
二価の鉄との錯形成定数の常用対数価が7.0〜10.0
で、三価の鉄との錯形成定数の常用対数価が11.0〜2
1.0のものである。このように錯形成定数を規定するの
は二価の鉄との錯形成定数の常用対数価が13.0より高
いと除錆作業に伴う発色が表れにくくなり、作業がし難
くなるためであり、また三価の鉄との錯形成定数の常用
対数価が5.0より低いと添加しても除錆後の錆の再発生
を抑えることが出来なくなるためである。
【0011】なお、本発明において、錯形成定数とは金
属イオン(M)とnモルの錯形成性化合物(L)が結合
して錯体(MLn )が生じるときの平衡反応が式.1で
表されるとき、式.2で表される定数Kであり、この価
は金属イオンと錯形成性化合物との組合せに固有のもの
である。この価の大きさは金属イオンと錯形成性化合物
との錯体が出来やすさの尺度であり、大きいほど錯体が
出来やすい。すなわち、溶液中で錯形成性化合物と化合
している金属イオンの割合が大きくなる。また、溶液内
に複数の錯形成性化合物が混在するときには錯形成定数
の大きい錯形成性化合物ほど、これと結合している金属
イオンの割合が大きくなる。 M+nL=MLn (式.1) K=[MLn ]/([M]×[L]n ) (式.2) ※但し[MLn ],[M],[L]はそれぞれMLn ,
M,Lのモル濃度。 この錯体形成性化合物を用いることにより、除錆作業後
の錆の再発生を効果的に抑制することができる。
属イオン(M)とnモルの錯形成性化合物(L)が結合
して錯体(MLn )が生じるときの平衡反応が式.1で
表されるとき、式.2で表される定数Kであり、この価
は金属イオンと錯形成性化合物との組合せに固有のもの
である。この価の大きさは金属イオンと錯形成性化合物
との錯体が出来やすさの尺度であり、大きいほど錯体が
出来やすい。すなわち、溶液中で錯形成性化合物と化合
している金属イオンの割合が大きくなる。また、溶液内
に複数の錯形成性化合物が混在するときには錯形成定数
の大きい錯形成性化合物ほど、これと結合している金属
イオンの割合が大きくなる。 M+nL=MLn (式.1) K=[MLn ]/([M]×[L]n ) (式.2) ※但し[MLn ],[M],[L]はそれぞれMLn ,
M,Lのモル濃度。 この錯体形成性化合物を用いることにより、除錆作業後
の錆の再発生を効果的に抑制することができる。
【0012】該錯体形成性化合物として、特にN-CH2COO
H 基を持つ化合物及びその塩が有効であり、その例を挙
げるとアスパラギン、アスパラギン酸、アラニン、アル
ギニン、イソロイシン、グルタミン、グルタミン酸、セ
リン、チロキシン、チロシン、トリプトファン、トレオ
ニン、バリン、ヒスチジン、ヒドロキシプロリン、ヒド
ロキシリジン、フェニルアラニン、プロリン、メチオニ
ン、リジン、ロイシン、イミノ二酢酸、ニトリロ三酢
酸、ジヒドロキシエチルグリシン、ヒドロキシエチルイ
ミノ二酢酸などがある。これらを単独で、又は2種以上
組み合わせて使用することができる。これらの錯体形成
性化合物の使用量は、前記アンモニウム塩の濃度、その
錯形成定数、錯形成速度、溶解する錆の量などによって
変化する。該錯体形成性化合物の通常の使用量は、通
常、錆取り剤の重量を基準に酸として、0.01重量%〜5
0.0重量%、好ましくは0.1重量%〜40.0重量%、より好
ましくは0.2重量%〜35.0重量%、さらに好ましくは0.5
重量%〜30.0重量%とするのが適当である。このように
使用量を規定する理由は、0.01重量%より低いと錆の抑
制効果がみられないからであり、50.0重量%以下とする
のはこれより高いと特有の発色を阻害し、また錆取り剤
の粘度が高くなりすぎ錆の溶解速度が遅くなるからであ
る。
H 基を持つ化合物及びその塩が有効であり、その例を挙
げるとアスパラギン、アスパラギン酸、アラニン、アル
ギニン、イソロイシン、グルタミン、グルタミン酸、セ
リン、チロキシン、チロシン、トリプトファン、トレオ
ニン、バリン、ヒスチジン、ヒドロキシプロリン、ヒド
ロキシリジン、フェニルアラニン、プロリン、メチオニ
ン、リジン、ロイシン、イミノ二酢酸、ニトリロ三酢
酸、ジヒドロキシエチルグリシン、ヒドロキシエチルイ
ミノ二酢酸などがある。これらを単独で、又は2種以上
組み合わせて使用することができる。これらの錯体形成
性化合物の使用量は、前記アンモニウム塩の濃度、その
錯形成定数、錯形成速度、溶解する錆の量などによって
変化する。該錯体形成性化合物の通常の使用量は、通
常、錆取り剤の重量を基準に酸として、0.01重量%〜5
0.0重量%、好ましくは0.1重量%〜40.0重量%、より好
ましくは0.2重量%〜35.0重量%、さらに好ましくは0.5
重量%〜30.0重量%とするのが適当である。このように
使用量を規定する理由は、0.01重量%より低いと錆の抑
制効果がみられないからであり、50.0重量%以下とする
のはこれより高いと特有の発色を阻害し、また錆取り剤
の粘度が高くなりすぎ錆の溶解速度が遅くなるからであ
る。
【0013】また、前記錆取り剤(II)で用いるアンモニ
ウム塩に対する該錯体形成性化合物の使用量は、前記ア
ンモニウム塩1モルに対し、0.01モル〜2.0モル、好ま
しくは0.03モル〜1.5モル、さらに好ましくは0.05モル
〜1.0モルである。このようにモル比を規定する理由
は、0.01モルより低い濃度では錆の抑制効果がみられな
いからであり、2.0モル以下とするのは、これより高い
と特有の発色を阻害するらである。また、本発明では錆
取り剤(I) 及び(II)に、三価の鉄との錯形成定数が大き
い、例えば20.0〜45.0、好ましくは21.0〜40.
0、より好ましくは22.0〜30.0、さらに好ましくは
23.0〜27.0の錯体形成性化合物を添加することによ
り、効果的に錆に再発生を防止することができる。これ
は錯形成定数の大きな錯体形成性化合物が錆を除去した
後で鉄と結合して、鉄製品の表面を錯体の膜で覆うから
である。この錯形成定数の大きい錯体形成性化合物の例
を挙げると、グリシン、シスチン、システイン、エチレ
ンジアミン四酢酸、ヒドロキシエチルエチレンジアミン
三酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、トリエチレンテ
トラミン六酢酸などがあり、これらを単独で、又は2種
以上組み合わせて使用することができる。該錯体形成性
化合物の使用量は前記アンモニウム塩1モルに対し、0.
01モル〜0.4モル、好ましくは0.03モル〜0.2モル、さら
に好ましくは0.05モル〜0.1モルとするのが適当であ
る。
ウム塩に対する該錯体形成性化合物の使用量は、前記ア
ンモニウム塩1モルに対し、0.01モル〜2.0モル、好ま
しくは0.03モル〜1.5モル、さらに好ましくは0.05モル
〜1.0モルである。このようにモル比を規定する理由
は、0.01モルより低い濃度では錆の抑制効果がみられな
いからであり、2.0モル以下とするのは、これより高い
と特有の発色を阻害するらである。また、本発明では錆
取り剤(I) 及び(II)に、三価の鉄との錯形成定数が大き
い、例えば20.0〜45.0、好ましくは21.0〜40.
0、より好ましくは22.0〜30.0、さらに好ましくは
23.0〜27.0の錯体形成性化合物を添加することによ
り、効果的に錆に再発生を防止することができる。これ
は錯形成定数の大きな錯体形成性化合物が錆を除去した
後で鉄と結合して、鉄製品の表面を錯体の膜で覆うから
である。この錯形成定数の大きい錯体形成性化合物の例
を挙げると、グリシン、シスチン、システイン、エチレ
ンジアミン四酢酸、ヒドロキシエチルエチレンジアミン
三酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、トリエチレンテ
トラミン六酢酸などがあり、これらを単独で、又は2種
以上組み合わせて使用することができる。該錯体形成性
化合物の使用量は前記アンモニウム塩1モルに対し、0.
01モル〜0.4モル、好ましくは0.03モル〜0.2モル、さら
に好ましくは0.05モル〜0.1モルとするのが適当であ
る。
【0014】また、本発明のアンモニウム塩は、鉄など
の重金属が混入すると、貯蔵中に空気による酸化が著し
く促進されて、発色し、かつ悪臭を放つようになる。こ
の促進作用は三価鉄との錯体形成定数30以上、好まし
くは35.0以上、より好ましくは40以上、さらに好ま
しくは45以上のリン化合物を安定剤として添加するこ
とによって抑制することが出来る。なお、リン化合物の
三価鉄との錯形成定数は無限大、すなわち不可逆的な錯
体を形成する範囲となってもよい。このリン化合物の例
を挙げるとリン酸、ポリリン酸、ヘキサメタリン酸、1-
ヒドロキシエチリデン-1,1-ジホスホン酸、及びこれら
の縮合物、アミノトリメチレンホスホン酸及びその縮合
物、並びにこれらの二分子以上が脱水縮合した縮合物が
ある。この縮合物は同一分子の縮合物であってもよく、
またリン酸と1-ヒドロキシエチリデン-1,1-ジホスホン
酸の縮合体のような交差縮合体であってもよい。なお、
これらのリン化合物は塩の形でも用いることが出来る。
本発明では、これらのリン化合物を単独で、又は2種以
上組み合わせて使用する。当該リン化合物の使用量は、
本発明の錆取り剤の重量を基準として、0.0001重量%〜
50.0重量%、好ましくは0.001重量%〜5.0重量%、より
好ましくは0.01重量%〜4.0重量%、さらに好ましくは
0.03重量%〜3.0重量%とするのが適当である。このよ
うに使用量を規定する理由は、0.0001重量%よりすくな
いと酸化の抑制効果がみられないためであり。このよう
に使用量を規定する理由は、50.0重量%より高いと錆止
め剤の発色を阻害し、かつ錆取り剤の粘度が高くなるの
で錆の溶解速度が遅くなるからである。
の重金属が混入すると、貯蔵中に空気による酸化が著し
く促進されて、発色し、かつ悪臭を放つようになる。こ
の促進作用は三価鉄との錯体形成定数30以上、好まし
くは35.0以上、より好ましくは40以上、さらに好ま
しくは45以上のリン化合物を安定剤として添加するこ
とによって抑制することが出来る。なお、リン化合物の
三価鉄との錯形成定数は無限大、すなわち不可逆的な錯
体を形成する範囲となってもよい。このリン化合物の例
を挙げるとリン酸、ポリリン酸、ヘキサメタリン酸、1-
ヒドロキシエチリデン-1,1-ジホスホン酸、及びこれら
の縮合物、アミノトリメチレンホスホン酸及びその縮合
物、並びにこれらの二分子以上が脱水縮合した縮合物が
ある。この縮合物は同一分子の縮合物であってもよく、
またリン酸と1-ヒドロキシエチリデン-1,1-ジホスホン
酸の縮合体のような交差縮合体であってもよい。なお、
これらのリン化合物は塩の形でも用いることが出来る。
本発明では、これらのリン化合物を単独で、又は2種以
上組み合わせて使用する。当該リン化合物の使用量は、
本発明の錆取り剤の重量を基準として、0.0001重量%〜
50.0重量%、好ましくは0.001重量%〜5.0重量%、より
好ましくは0.01重量%〜4.0重量%、さらに好ましくは
0.03重量%〜3.0重量%とするのが適当である。このよ
うに使用量を規定する理由は、0.0001重量%よりすくな
いと酸化の抑制効果がみられないためであり。このよう
に使用量を規定する理由は、50.0重量%より高いと錆止
め剤の発色を阻害し、かつ錆取り剤の粘度が高くなるの
で錆の溶解速度が遅くなるからである。
【0015】また、本発明では、水に溶解せずエマルジ
ョンを形成する自動乳化型の界面活性剤を使用すること
により、除錆液の鉄錆内部への浸透力を高め、かつ錆の
油分を溶解し錆を効率よく除去することが出来る。本発
明では自動乳化型の界面活性剤であれば制限なく使用す
ることができるが、特に、HLB値が5.0〜10、好まし
くは6.0〜9.5、さらに好ましくは7〜9のものが望まし
い。なお、これらの自動乳化型の界面活性剤の使用量
は、錆取り剤の重量を基準として、0.1重量%〜95.0重
量%、好ましくは1.0重量%〜85.0重量%、よりましく
は2.0重量%〜60.0重量%、さらに好ましくは5.0重量%
〜40.0重量%である。なお、このように自動乳化型の界
面活性剤の使用量を規定する理由は、0.1重量%より少
ないと油分の溶解力が充分でなく、95.0重量%よりも高
いと他の成分が充分添加できないからである。
ョンを形成する自動乳化型の界面活性剤を使用すること
により、除錆液の鉄錆内部への浸透力を高め、かつ錆の
油分を溶解し錆を効率よく除去することが出来る。本発
明では自動乳化型の界面活性剤であれば制限なく使用す
ることができるが、特に、HLB値が5.0〜10、好まし
くは6.0〜9.5、さらに好ましくは7〜9のものが望まし
い。なお、これらの自動乳化型の界面活性剤の使用量
は、錆取り剤の重量を基準として、0.1重量%〜95.0重
量%、好ましくは1.0重量%〜85.0重量%、よりましく
は2.0重量%〜60.0重量%、さらに好ましくは5.0重量%
〜40.0重量%である。なお、このように自動乳化型の界
面活性剤の使用量を規定する理由は、0.1重量%より少
ないと油分の溶解力が充分でなく、95.0重量%よりも高
いと他の成分が充分添加できないからである。
【0016】本発明の錆取り剤では、水、有機溶媒及び
これらの混合物を溶媒として用いることができる。特
に、有機溶媒を用いることにより油分の付着した錆を効
率よく除去することができる。該有機溶媒の例を挙げる
と次のものがある:メタノール、エタノール、プロパノ
ール、イソプロパノール、ブタノール、sec-ブタノー
ル、tert-ブタノール、アミルアルコール、イソアミル
アルコール、活性アミルアルコール、ベンジルアルコー
ル、フェノールなどのアルコール類;エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ブチレングリコール、グリ
セリン、ペンタンジオール、ヘキシレングリコールなど
の多価アルコール類;エチルエーテル、メチルエチルエ
ーテル、ジプロピルエーテル、ジエチレングリコール、
ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレン
グリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールモ
ノエチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエ
ーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、などのエー
テル類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソプ
ロピルケトン、ジイソプロピルケトン、シクロペンタノ
ン、シクロヘキサノン、アセチルアセトン、アセトフェ
ノン、プロピオフェノンなどのケトン類;蟻酸エチル、
蟻酸プロピル、蟻酸ブチル、蟻酸アミル、酢酸メチル、
酢酸エチル、酢酸ジエチレングリコールモノメチル、酢
酸ジエチレングリコールモノエチル、アセト酢酸エチ
ル、ホルムアミド、モノメチルホルムアミド、ジメチル
ホルムアミドなどのアミド類;ジメチルスルホキシド、
スルホランなどのスルホキシド類;アセトニトリルなど
のニトリル類などである。これらを単独で、又は2種以
上組み合わせて使用することができる。
これらの混合物を溶媒として用いることができる。特
に、有機溶媒を用いることにより油分の付着した錆を効
率よく除去することができる。該有機溶媒の例を挙げる
と次のものがある:メタノール、エタノール、プロパノ
ール、イソプロパノール、ブタノール、sec-ブタノー
ル、tert-ブタノール、アミルアルコール、イソアミル
アルコール、活性アミルアルコール、ベンジルアルコー
ル、フェノールなどのアルコール類;エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ブチレングリコール、グリ
セリン、ペンタンジオール、ヘキシレングリコールなど
の多価アルコール類;エチルエーテル、メチルエチルエ
ーテル、ジプロピルエーテル、ジエチレングリコール、
ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレン
グリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールモ
ノエチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエ
ーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、などのエー
テル類;アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソプ
ロピルケトン、ジイソプロピルケトン、シクロペンタノ
ン、シクロヘキサノン、アセチルアセトン、アセトフェ
ノン、プロピオフェノンなどのケトン類;蟻酸エチル、
蟻酸プロピル、蟻酸ブチル、蟻酸アミル、酢酸メチル、
酢酸エチル、酢酸ジエチレングリコールモノメチル、酢
酸ジエチレングリコールモノエチル、アセト酢酸エチ
ル、ホルムアミド、モノメチルホルムアミド、ジメチル
ホルムアミドなどのアミド類;ジメチルスルホキシド、
スルホランなどのスルホキシド類;アセトニトリルなど
のニトリル類などである。これらを単独で、又は2種以
上組み合わせて使用することができる。
【0017】これらの有機溶媒の使用量は、錆取り剤の
重量を基準にして、0.1重量%〜95.0重量%、好ましく
は1.0重量%〜85.0重量%、より好ましくは2.0重量%〜
60.0重量%、さらに好ましくは5.0重量%〜40.0重量%
とするのが適当である。このように規定する理由は、0.
1重量%より少ないと油分の溶解力が不十分になるから
であり、95.0重量%以下とするのはこれより多いと他の
成分が充分添加できないためである。
重量を基準にして、0.1重量%〜95.0重量%、好ましく
は1.0重量%〜85.0重量%、より好ましくは2.0重量%〜
60.0重量%、さらに好ましくは5.0重量%〜40.0重量%
とするのが適当である。このように規定する理由は、0.
1重量%より少ないと油分の溶解力が不十分になるから
であり、95.0重量%以下とするのはこれより多いと他の
成分が充分添加できないためである。
【0018】また、水と層分離する有機溶媒を、界面活
性剤を用いて、除錆液中に分散させてエマルジョンと
し、油分の付着した錆の除去性を高めることもできる。
このような有機溶媒の例を挙げると次のものがある:ヘ
キサン、シクロヘキサン、ヘキセン、オクタン、オクテ
ン、リモネン、イソオクタン、ノナン、ノネン、デカ
ン、デセンなどの飽和および不飽和炭化水素;ガソリ
ン、リグロイン、灯油、軽油などの石油留分;ベンゼ
ン、トルエン、キシレン、クメン、メチルナフタレン、
エチルナフタレン、スードクメン、メシチレン、ピリジ
ン、ピコリン、ニトロベンゼンなどの芳香族化合物;ア
ミルアルコール、オクタノール、イソオクタノール、ベ
ンジルアルコールなどのアルコール類;シクロペンタノ
ン、シクロヘキサノン、アセチルアセトン、アセトフェ
ノン、プロピオフェノンなどのケトン類;蟻酸エチル、
蟻酸プロピル、蟻酸ブチル、蟻酸アミル、酢酸メチル、
酢酸エチル、酢酸ジエチレングリコールモノメチル、酢
酸ジエチレングリコールモノエチル、アセト酢酸エチ
ル、モノアセチン、ジアセチン、トリアセチン、モノオ
レイン、ジオレイン、トリオレインなどのエステル類;
塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、トリクロル
エタン、トリクロルエチレン、ブロモホルム、テトラク
ロルエチレン、クロルベンゼン、ブロモベンゼンなどの
ハロゲン化物;及び二硫化炭素などがある。これらを単
独で、又は2種以上組み合わせて使用することができ
る。
性剤を用いて、除錆液中に分散させてエマルジョンと
し、油分の付着した錆の除去性を高めることもできる。
このような有機溶媒の例を挙げると次のものがある:ヘ
キサン、シクロヘキサン、ヘキセン、オクタン、オクテ
ン、リモネン、イソオクタン、ノナン、ノネン、デカ
ン、デセンなどの飽和および不飽和炭化水素;ガソリ
ン、リグロイン、灯油、軽油などの石油留分;ベンゼ
ン、トルエン、キシレン、クメン、メチルナフタレン、
エチルナフタレン、スードクメン、メシチレン、ピリジ
ン、ピコリン、ニトロベンゼンなどの芳香族化合物;ア
ミルアルコール、オクタノール、イソオクタノール、ベ
ンジルアルコールなどのアルコール類;シクロペンタノ
ン、シクロヘキサノン、アセチルアセトン、アセトフェ
ノン、プロピオフェノンなどのケトン類;蟻酸エチル、
蟻酸プロピル、蟻酸ブチル、蟻酸アミル、酢酸メチル、
酢酸エチル、酢酸ジエチレングリコールモノメチル、酢
酸ジエチレングリコールモノエチル、アセト酢酸エチ
ル、モノアセチン、ジアセチン、トリアセチン、モノオ
レイン、ジオレイン、トリオレインなどのエステル類;
塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、トリクロル
エタン、トリクロルエチレン、ブロモホルム、テトラク
ロルエチレン、クロルベンゼン、ブロモベンゼンなどの
ハロゲン化物;及び二硫化炭素などがある。これらを単
独で、又は2種以上組み合わせて使用することができ
る。
【0019】これらの有機溶媒は、錆取り剤の重量を基
準として、0.1重量%〜95.0重量%、好ましくは1.0重量
〜85.0重量%、より好ましくは2.0重量%〜60.0重量
%、さらに好ましくは5.0重量%〜40.0重量%とするの
が適当である。このように使用量を規定するのは、0.1
重量%より少ないと油分の溶解力が十分でないからであ
り、95.0重量%より多いと他の成分が十分添加できない
からである。また、本発明では、必要に応じて所望の海
面活性剤を添加することにより、金属表面に残存してい
る機械油類などの油分をエマルジョン化して除去し錆の
除去性を高め、また錆液の鉄錆内部への浸透力を高める
錆の除去効率を高めることができる。ここで用いる界面
活性剤はアニオン、ノニオン、両性のいずれでもよい。
この界面活性剤の例を挙げると、直鎖アルキルベンゼン
スルホン酸ソーダ、アルキル硫酸ソーダ、ポリオキシエ
チレンアルキルエーテル硫酸ソーダ、ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェ
ノールエーテル、直鎖アルキルベタインなどがあり、単
独で、又は2種以上組み合わせて使用することができ
る。この界面活性剤の使用量は、錆取り剤の重量を基準
として、0.1重量%〜60.0重量%、好ましくは2.1重量%
〜50.0重量%、より好ましくは2.5重量%〜40.0重量
%、さらに好ましくは3.0重量%〜10.0重量%とするの
が適当である。このように使用量を規定するのは、0.1
重量%より少ないと除錆液の浸透力を高めることができ
ないためであり、60.0重量%よりも高いと錆取り剤の粘
度が高くなりすぎ錆の溶解速度が遅くなるからである。
準として、0.1重量%〜95.0重量%、好ましくは1.0重量
〜85.0重量%、より好ましくは2.0重量%〜60.0重量
%、さらに好ましくは5.0重量%〜40.0重量%とするの
が適当である。このように使用量を規定するのは、0.1
重量%より少ないと油分の溶解力が十分でないからであ
り、95.0重量%より多いと他の成分が十分添加できない
からである。また、本発明では、必要に応じて所望の海
面活性剤を添加することにより、金属表面に残存してい
る機械油類などの油分をエマルジョン化して除去し錆の
除去性を高め、また錆液の鉄錆内部への浸透力を高める
錆の除去効率を高めることができる。ここで用いる界面
活性剤はアニオン、ノニオン、両性のいずれでもよい。
この界面活性剤の例を挙げると、直鎖アルキルベンゼン
スルホン酸ソーダ、アルキル硫酸ソーダ、ポリオキシエ
チレンアルキルエーテル硫酸ソーダ、ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェ
ノールエーテル、直鎖アルキルベタインなどがあり、単
独で、又は2種以上組み合わせて使用することができ
る。この界面活性剤の使用量は、錆取り剤の重量を基準
として、0.1重量%〜60.0重量%、好ましくは2.1重量%
〜50.0重量%、より好ましくは2.5重量%〜40.0重量
%、さらに好ましくは3.0重量%〜10.0重量%とするの
が適当である。このように使用量を規定するのは、0.1
重量%より少ないと除錆液の浸透力を高めることができ
ないためであり、60.0重量%よりも高いと錆取り剤の粘
度が高くなりすぎ錆の溶解速度が遅くなるからである。
【0020】
(錆取り剤の調製)実施例および比較例に用いた試験液
は、表1〜9の組成となるようにTG酸ないしはTM
酸、キレート剤およびその他の成分を添加して調製し、
このとき塩基の量を調整して液のpHを約7.0 とし、試
験に用いた。また各実施例について各実施例の水溶液7
7.0重量%とノルマルパラフィン系溶剤(沸点範囲170
〜190 ℃)20.0 重量%とをノニオン界面活性剤3.0 重量
%を添加してホモジナイザーを用いて分散させエマルジ
ョンとした試験液を調製した。さらに各実施例について
各実施例の水溶液87.0重量%とポリジメチルシロキサン
(300cs)10.0 重量%とをノニオン界面活性剤3.0 重量%
を添加してホモジナイザーを用いて分散させエマルジョ
ンとした試験液を調製した。なお、試験液の組成を示す
表中で用いた化合物の略号は次のとうりである。 TG酸:チオグリコール酸、TM酸:チオリンゴ酸、TE
A :エタノールアミン、DEA :ジエタノールアミン、TE
A :トリエタノールアミン、HEDP:1−ヒドロキシエチ
リデン-1,1-ジホスホン酸、ATMP:アミノトリメチレン
ホスホン酸、NTA:ニトリロ三酢酸、EDTA:エチレンジ
アミン四酢酸、HEDTA:ヒドロキシエチルエチレンジア
ミン三酢酸、DTPA:ジエチレントリアミン五酢酸、TTH
A:トリエチレンテトラミン六酢酸、GLY :グリシン
は、表1〜9の組成となるようにTG酸ないしはTM
酸、キレート剤およびその他の成分を添加して調製し、
このとき塩基の量を調整して液のpHを約7.0 とし、試
験に用いた。また各実施例について各実施例の水溶液7
7.0重量%とノルマルパラフィン系溶剤(沸点範囲170
〜190 ℃)20.0 重量%とをノニオン界面活性剤3.0 重量
%を添加してホモジナイザーを用いて分散させエマルジ
ョンとした試験液を調製した。さらに各実施例について
各実施例の水溶液87.0重量%とポリジメチルシロキサン
(300cs)10.0 重量%とをノニオン界面活性剤3.0 重量%
を添加してホモジナイザーを用いて分散させエマルジョ
ンとした試験液を調製した。なお、試験液の組成を示す
表中で用いた化合物の略号は次のとうりである。 TG酸:チオグリコール酸、TM酸:チオリンゴ酸、TE
A :エタノールアミン、DEA :ジエタノールアミン、TE
A :トリエタノールアミン、HEDP:1−ヒドロキシエチ
リデン-1,1-ジホスホン酸、ATMP:アミノトリメチレン
ホスホン酸、NTA:ニトリロ三酢酸、EDTA:エチレンジ
アミン四酢酸、HEDTA:ヒドロキシエチルエチレンジア
ミン三酢酸、DTPA:ジエチレントリアミン五酢酸、TTH
A:トリエチレンテトラミン六酢酸、GLY :グリシン
【0021】(試験方法及び評価基準)作業時の臭気、
発色、錆除去速度、錆再発生、被酸化試験は以下のよう
に観察、評価した。評価の結果は、表10〜16に示した。
20cm×20cmの研磨した鉄板に1.0%の食塩水を吹き付け
て25℃で1時間放置して錆を生じさせ、これに霧吹きを
用いて試験液を吹き付けて錆の除去を行い、このときの
臭気、発色、錆除去速度を観察した。これらの観察の
後、試験液をティッシュペーパーで拭き取り、さらに25
℃で1時間放置して錆の再発生の様子を観察した。長期
的な防錆効果はこれをさらに25℃で1週間放置して錆の
再発生の様子を観察した。被酸化試験は、試験液に鉄と
して100PPMに相当する分量の塩化鉄を加え、この液を10
0mlのビーカーに50gとりガラス板でフタをして20〜25
℃で放置し、一定期間後に試験液内のチオグリコール酸
ないしはチオマロン酸が元の液の半量以上残存している
かを調べた。チオグリコール酸ないしはチオマロン酸が
半量以上残存しているかの判定は次のように行った。試
験液にはじめ存在していたチオグリコール酸ないしはチ
オマロン酸の半分を酸化する分量の過酸化水素水を加え
て撹拌し、過酸化水素が過剰になれば試験液内にはチオ
グリコール酸ないしはチオマロン酸がはじめの量の半量
以下しか含まれていないと判定した。過酸化水素が過剰
であるかどうかはヨウ化カリウムでんぷん紙の発色で判
定した。油分の付着した鉄錆の除去性の試験は20cm×20
cmの研磨した鉄板に1.0%の食塩水を吹き付けて25℃で
1時間放置して錆を生じさせ、これに機械油3.0%を溶
解した塩化メチレンを霧吹きで吹き付けてから乾燥さ
せ、このものに除錆液を霧吹きで吹きかけて除錆の様子
を観察した。
発色、錆除去速度、錆再発生、被酸化試験は以下のよう
に観察、評価した。評価の結果は、表10〜16に示した。
20cm×20cmの研磨した鉄板に1.0%の食塩水を吹き付け
て25℃で1時間放置して錆を生じさせ、これに霧吹きを
用いて試験液を吹き付けて錆の除去を行い、このときの
臭気、発色、錆除去速度を観察した。これらの観察の
後、試験液をティッシュペーパーで拭き取り、さらに25
℃で1時間放置して錆の再発生の様子を観察した。長期
的な防錆効果はこれをさらに25℃で1週間放置して錆の
再発生の様子を観察した。被酸化試験は、試験液に鉄と
して100PPMに相当する分量の塩化鉄を加え、この液を10
0mlのビーカーに50gとりガラス板でフタをして20〜25
℃で放置し、一定期間後に試験液内のチオグリコール酸
ないしはチオマロン酸が元の液の半量以上残存している
かを調べた。チオグリコール酸ないしはチオマロン酸が
半量以上残存しているかの判定は次のように行った。試
験液にはじめ存在していたチオグリコール酸ないしはチ
オマロン酸の半分を酸化する分量の過酸化水素水を加え
て撹拌し、過酸化水素が過剰になれば試験液内にはチオ
グリコール酸ないしはチオマロン酸がはじめの量の半量
以下しか含まれていないと判定した。過酸化水素が過剰
であるかどうかはヨウ化カリウムでんぷん紙の発色で判
定した。油分の付着した鉄錆の除去性の試験は20cm×20
cmの研磨した鉄板に1.0%の食塩水を吹き付けて25℃で
1時間放置して錆を生じさせ、これに機械油3.0%を溶
解した塩化メチレンを霧吹きで吹き付けてから乾燥さ
せ、このものに除錆液を霧吹きで吹きかけて除錆の様子
を観察した。
【0022】液の臭気と各試験による評価は次の基準で
表に記した 「発色」の評価 ◎:瞬時に強い発色がみられる。 ○:数十秒後に発色
がみられる。 ○:数十秒後に発色がみられる。 △:発色するが遅
い。 ×:ほとんどないしは全く発色が無い。 「液臭気」および「作業時臭気」の評価 ◎:全く感じられない。 ○:ほとんど感じられない。 △:悪臭を感じる。 ×:耐えがたい悪臭を感じ
る。 「錆除去速度」の評価 ◎:非常に速い ○:速い △:除去の進行が黙視で確認できる ×:遅い 「錆再発生」の評価 ◎:再発生がほとんど見られない。 ○:未処理の鉄板よりは再発生遅い。 △:未処理の鉄板程度の再発生がある。 ×:未処理のものよりも再発生を促進する 「被酸化試験」の評価 ◎:30日を経ても半減しない。 ○:半減する期間が20日以上30日以内 △:半減する期間が10日以上20日以内 ×:半減する期間が10日以内
表に記した 「発色」の評価 ◎:瞬時に強い発色がみられる。 ○:数十秒後に発色
がみられる。 ○:数十秒後に発色がみられる。 △:発色するが遅
い。 ×:ほとんどないしは全く発色が無い。 「液臭気」および「作業時臭気」の評価 ◎:全く感じられない。 ○:ほとんど感じられない。 △:悪臭を感じる。 ×:耐えがたい悪臭を感じ
る。 「錆除去速度」の評価 ◎:非常に速い ○:速い △:除去の進行が黙視で確認できる ×:遅い 「錆再発生」の評価 ◎:再発生がほとんど見られない。 ○:未処理の鉄板よりは再発生遅い。 △:未処理の鉄板程度の再発生がある。 ×:未処理のものよりも再発生を促進する 「被酸化試験」の評価 ◎:30日を経ても半減しない。 ○:半減する期間が20日以上30日以内 △:半減する期間が10日以上20日以内 ×:半減する期間が10日以内
【0023】(試験の結果)実施例1〜実施例70、実施
例103 〜実施例105 、実施例108 〜実施例113 、実施例
116 〜実施例150 と実施例71〜実施例86、実施例106 、
及び比較例1、比較例9〜比較例10の比較から分かるよ
うに、チオグリコール酸とチオリンゴ酸のいずれにおい
ても、塩基としてモノエタノールアミン、ジエタノール
アミン、トリエタノールアミンを用いた場合には、錆取
り剤を用いる錆溶解時の臭気は大幅に低い。錆溶解時の
臭気は強いチオール系の臭気と考えられていたが、実際
にはチオール系の臭気にアンモニアないしはモノエチル
アミン、ジエチルアミンなどのアミンが混合した相乗効
果により強烈な悪臭となっていると思われる。事実、実
施例87〜実施例101 、実施例107 、実施例115 、比較例
2に見られるように不揮発性の塩基であるNaOHを用いた
場合にも錆溶解時の臭気は大幅に低い。但しこれらの場
合にはすべて錆の溶解速度が低い。塩基としてモノエタ
ノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールア
ミンを選択することにより錆の溶解速度を落とさずに錆
溶解時の臭気を大幅に低減させ得ることが分かる。
例103 〜実施例105 、実施例108 〜実施例113 、実施例
116 〜実施例150 と実施例71〜実施例86、実施例106 、
及び比較例1、比較例9〜比較例10の比較から分かるよ
うに、チオグリコール酸とチオリンゴ酸のいずれにおい
ても、塩基としてモノエタノールアミン、ジエタノール
アミン、トリエタノールアミンを用いた場合には、錆取
り剤を用いる錆溶解時の臭気は大幅に低い。錆溶解時の
臭気は強いチオール系の臭気と考えられていたが、実際
にはチオール系の臭気にアンモニアないしはモノエチル
アミン、ジエチルアミンなどのアミンが混合した相乗効
果により強烈な悪臭となっていると思われる。事実、実
施例87〜実施例101 、実施例107 、実施例115 、比較例
2に見られるように不揮発性の塩基であるNaOHを用いた
場合にも錆溶解時の臭気は大幅に低い。但しこれらの場
合にはすべて錆の溶解速度が低い。塩基としてモノエタ
ノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールア
ミンを選択することにより錆の溶解速度を落とさずに錆
溶解時の臭気を大幅に低減させ得ることが分かる。
【0024】所定の錯体形成性化合物を添加した実施例
8〜実施例14、実施例23〜実施例35、実施例44〜実施例
53、実施例62〜実施例71、実施例80〜実施例87、実施例
95〜実施例107 、実施例116 〜実施例117 、実施例126
〜実施例150 、及び比較例6では錆の再発生は抑制され
た。これに比べ比較例1〜比較例5、比較例7〜比較例
10、実施例1〜実施例7、実施例36〜実施例42、実施例
54〜実施例62、実施例72〜実施例79、実施例88〜実施例
95、実施例108 〜実施例115 、実施例118 〜実施例125
にみられるように所定の錯体形成性化合物を添加してい
ない試験液で除錆を行った場合は未処理の鉄板より錆の
進行が促進された。ニトリロ三酢酸を0.1 %だけ添加し
た比較例5においても未処理の鉄板より錆の進行が促進
されたがこれは添加量が少なかったためと考えられる。
8〜実施例14、実施例23〜実施例35、実施例44〜実施例
53、実施例62〜実施例71、実施例80〜実施例87、実施例
95〜実施例107 、実施例116 〜実施例117 、実施例126
〜実施例150 、及び比較例6では錆の再発生は抑制され
た。これに比べ比較例1〜比較例5、比較例7〜比較例
10、実施例1〜実施例7、実施例36〜実施例42、実施例
54〜実施例62、実施例72〜実施例79、実施例88〜実施例
95、実施例108 〜実施例115 、実施例118 〜実施例125
にみられるように所定の錯体形成性化合物を添加してい
ない試験液で除錆を行った場合は未処理の鉄板より錆の
進行が促進された。ニトリロ三酢酸を0.1 %だけ添加し
た比較例5においても未処理の鉄板より錆の進行が促進
されたがこれは添加量が少なかったためと考えられる。
【0025】リン酸およびホスホン酸化合物を添加した
実施例18〜実施例24、実施例30〜実施例34、実施例39〜
実施例45、実施例52、実施例57〜実施例63、実施例69〜
実施例70、実施例75〜実施例81、実施例91〜実施例97、
実施例121 〜実施例127 、実施例133 〜実施例136 、比
較例8は被酸化試験の結果、鉄が混入した場合の保存性
が優れていた。一方、これらを添加しない比較例1〜比
較例6、比較例9〜比較例10、実施例1〜実施例14、実
施例25〜実施例29、実施例35、実施例46〜実施例51、実
施例53、実施例64〜実施例68、実施例71、実施例82〜実
施例87、実施例98〜実施例117 、実施例128 〜実施例13
2 、実施例138 〜実施例150 およびHEDP添加量の少
ない比較例7は保存性が劣っていた。また、各実施例の
ノルマルパラフィン系溶剤と界面活性剤とを加えエマル
ジョン化させた試験液は全ての場合、水のみを溶媒とし
た溶液よりも油分の付着した錆の溶解速度が高かった。
液をエマルジョン化した溶剤とすることで、油分の溶解
力が増し、結果的に油分の付着した錆の溶解速度を向上
させることが出来る。各実施例のポリジメチルシロキサ
ンと界面活性剤と加えエマルジョンとした試験液は全て
の場合に長期的な防錆効果が水のみを溶媒とした溶液よ
りも良好であった。エマルジョン化したオイルは錆の溶
解を阻害せず、除錆後に残存する油分が酸素や水分など
を遮断し、防錆効果を発するものと思われる。
実施例18〜実施例24、実施例30〜実施例34、実施例39〜
実施例45、実施例52、実施例57〜実施例63、実施例69〜
実施例70、実施例75〜実施例81、実施例91〜実施例97、
実施例121 〜実施例127 、実施例133 〜実施例136 、比
較例8は被酸化試験の結果、鉄が混入した場合の保存性
が優れていた。一方、これらを添加しない比較例1〜比
較例6、比較例9〜比較例10、実施例1〜実施例14、実
施例25〜実施例29、実施例35、実施例46〜実施例51、実
施例53、実施例64〜実施例68、実施例71、実施例82〜実
施例87、実施例98〜実施例117 、実施例128 〜実施例13
2 、実施例138 〜実施例150 およびHEDP添加量の少
ない比較例7は保存性が劣っていた。また、各実施例の
ノルマルパラフィン系溶剤と界面活性剤とを加えエマル
ジョン化させた試験液は全ての場合、水のみを溶媒とし
た溶液よりも油分の付着した錆の溶解速度が高かった。
液をエマルジョン化した溶剤とすることで、油分の溶解
力が増し、結果的に油分の付着した錆の溶解速度を向上
させることが出来る。各実施例のポリジメチルシロキサ
ンと界面活性剤と加えエマルジョンとした試験液は全て
の場合に長期的な防錆効果が水のみを溶媒とした溶液よ
りも良好であった。エマルジョン化したオイルは錆の溶
解を阻害せず、除錆後に残存する油分が酸素や水分など
を遮断し、防錆効果を発するものと思われる。
【0026】
【表1】 表 1 ────────────────────────────────── TG酸 塩基 キレート剤 他 (重量%) (重量%) 実施例1 12.0 MEA − − 実施例2 12.0 DEA − − 実施例3 12.0 TEA − − 実施例4 2.0 MEA − − 実施例5 5.0 MEA − − 実施例6 25.0 MEA − − 実施例7 45.0 MEA − − 実施例8 12.0 MEA NTA(0.5%) − 実施例9 12.0 MEA NTA(5.0%) 実施例10 12.0 MEA NTA(24.0 %) − 実施例11 12.0 MEA EDTA(5.0 %) − 実施例12 12.0 MEA HEDTA(5.0%) − 実施例13 12.0 MEA DTPA(5.0 %) − 実施例14 12.0 MEA TTHA(5.0 %) − 実施例15 12.0 MEA − リン酸(2.0%) 実施例16 12.0 MEA − ポリリン酸 ソーダ(2.0%) 実施例17 12.0 MEA − ヘキサメタリン酸 ソーダ(2.0%) 実施例18 12.0 MEA − HEDP(2.0%) 実施例19 12.0 MEA − ATMP(2.0%) 実施例20 12.0 MEA − HEDP(0.1%) 実施例21 12.0 MEA − HEDP(1.0%) 実施例22 12.0 MEA − HEDP(30.0%)
【0027】
【表2】 表 2 ────────────────────────────────── TG酸 塩基 キレート剤 他 (重量%) (重量%) 実施例23 12.0 MEA NAT(20.0%) HEDP(50.0%) 実施例24 12.0 MEA EDTA(5.0 %) HEDP(1.0%) 実施例25 12.0 MEA EDTA(5.0 %) − 実施例26 12.0 MEA NTA(5.0%) − EDTA(0.5%) 実施例27 12.0 MEA NTA(5.0%) − HEDTA(0.5%) 実施例28 12.0 MEA NTA(5.0%) − DTPA(0.5%) 実施例29 12.0 MEA NTA(5.0%) − TTHA(0.5%) 実施例30 12.0 MEA NTA(5.0%) HEDP(0.1%) 実施例31 12.0 MEA NTA(5.0%) HEDP(0.1%) EDTA(0.5%) 実施例32 12.0 MEA NTA(5.0%) HEDP(0.1%) HEDTA(0.5%) 実施例33 12.0 MEA NTA(5.0%) HEDP(0.1%) DTPA(0.5%) 実施例34 12.0 MEA NTA(5.0%) HEDP(0.1%) TTHA(0.5%) 実施例35 12.0 DEA NTA(20.0%) − 実施例36 12.0 DEA − リン酸(2.0%) 実施例37 12.0 DEA − ポリリン酸 ソーダ(2.0%)
【0028】
【表3】 表 3 ────────────────────────────────── TG酸 塩基 キレート剤 他 (重量%) (重量%) 実施例38 12.0 DEA − ヘキサメタリン酸 ソーダ(2.0%) 実施例39 12.0 DEA − HEDP(2.0%) 実施例40 12.0 DEA − ATMP(2.0%) 実施例41 12.0 DEA − HEDP(0.1%) 実施例42 12.0 DEA − HEDP(1.0%) 実施例43 12.0 DEA − HEDP(30.0%) 実施例44 12.0 DEA NTA(20.0%) HEDP(50.0%) 実施例45 12.0 DEA EDTA(5.0%) HEDP(1.0%) 実施例46 12.0 DEA EDTA(5.0%) − 実施例47 12.0 DEA NTA(5.0%) − EDTA(0.5%) 実施例48 12.0 DEA NTA(5.0%) − HEDTA(0.5%) 実施例49 12.0 DEA NTA(5.0%) − DTPA(0.5%) 実施例50 12.0 DEA NTA(5.0%) − TTHA(0.5%) 実施例51 12.0 TEA NTA(5.0%) − 実施例52 12.0 TEA NTA(5.0%) HEDP(0.1%) 実施例53 12.0 TEA NTA(20.0%) − 実施例54 12.0 TEA − リン酸(2.0%) 実施例55 12.0 TEA − ポリリン酸 ソーダ(2.0%)
【0029】
【表4】 表 4 ────────────────────────────────── TG酸 塩基 キレート剤 他 (重量%) (重量%) 実施例56 12.0 TEA − キサメタリン酸 ソーダ(2.0%) 実施例57 12.0 TEA − HEDP(2.0%) 実施例58 12.0 TEA − ATMP(2.0%) 実施例59 12.0 TEA − HEDP(0.1%) 実施例60 12.0 TEA − HEDP(1.0%) 実施例61 12.0 TEA − HEDP(30.0%) 実施例62 12.0 TEA NTA(20.0%) HEDP(50.0%) 実施例63 12.0 TEA EDTA(5.0%) HEDP(1.0%) 実施例64 12.0 TEA EDTA(5.0%) − 実施例65 12.0 TEA NTA(5.0%) − EDTA(0.5%) 実施例66 12.0 TEA NTA(5.0%) − HEDTA(0.5%) 実施例67 12.0 TEA NTA(5.0%) − DTPA(0.5%) 実施例68 12.0 TEA NTA(5.0%) − TTHA(0.5%) 実施例69 12.0 TEA NTA(5.0%) HEDP(0.1%) 実施例70 12.0 TEA NTA(5.0%) HEDP(1.0%) 実施例71 12.0 アンモニア水 NTA(20.0%) − 実施例72 12.0 アンモニア水 − リン酸(2.0%) 実施例73 12.0 アンモニア水 − ポリリン酸 ソーダ(2.0%)
【0030】
【表5】 表 5 ────────────────────────────────── TG酸 塩基 キレート剤 他 (重量%) (重量%) 実施例74 12.0 アンモニア水 − ヘキサメタリン酸 ソーダ(2.0%) 実施例75 12.0 アンモニア水 − HEDP(2.0%) 実施例76 12.0 アンモニア水 − ATMP(2.0%) 実施例77 12.0 アンモニア水 − HEDP(0.1%) 実施例78 12.0 アンモニア水 − HEDP(1.0%) 実施例79 12.0 アンモニア水 − HEDP(30.0%) 実施例80 12.0 アンモニア水 NTA(20.0%) HEDP(50.0%) 実施例81 12.0 アンモニア水 EDTA(5.0%) HEDP(1.0%) 実施例82 12.0 アンモニア水 EDTA(5.0%) − 実施例83 12.0 アンモニア水 NTA(5.0%) − EDTA(0.5%) 実施例84 12.0 アンモニア水 NTA(5.0%) − HEDTA(0.5%) 実施例85 12.0 アンモニア水 NTA(5.0%) − DTPA(0.5%) 実施例86 12.0 アンモニア水 NTA(5.0%) − TTHA(0.5%) 実施例87 12.0 NaOH NTA(20.0%) − 実施例88 12.0 NaOH − リン酸(2.0%) 実施例89 12.0 NaOH − ポリリン酸 ソーダ(2.0%) 実施例90 12.0 NaOH − ヘキサメタリン酸 ソーダ(2.0%)
【0031】
【表6】 表 6 ────────────────────────────────── TG酸 塩基 キレート剤 他 (重量%) (重量%) 実施例91 12.0 NaOH − HEDP(2.0%) 実施例92 12.0 NaOH − ATMP(2.0%) 実施例93 12.0 NaOH − HEDP(0.1%) 実施例94 12.0 NaOH − HEDP(1.0%) 実施例95 12.0 NaOH − HEDP(30.0%) 実施例96 12.0 NaOH NTA(20.0%) HEDP(50.0%) 実施例97 12.0 NaOH EDTA(5.0%) HEDP(1.0%) 実施例98 12.0 NaOH EDTA(5.0%) − 実施例99 12.0 NaOH NTA(5.0%) − EDTA(0.5%) 実施例100 12.0 NaOH NTA(5.0%) − HEDTA(0.5%) 実施例101 12.0 NaOH NTA(5.0%) − DTPA(0.5%) 実施例102 12.0 NaOH NTA(5.0%) − TTHA(0.5%) 実施例103 12.0 MEA NTA(5.0%) − GLY(0.2%) 実施例104 12.0 DEA NTA(5.0%) − GLY(0.2%) 実施例105 12.0 TEA NTA(5.0%) − GLY(0.2%) 実施例106 12.0 アンモニア水 NTA(5.0%) − GLY(0.2%)
【0032】
【表7】 表 7 ────────────────────────────────── TG酸 塩基 キレート剤 他 (重量%) (重量%) 実施例107 12.0 NaOH NTA(5.0%) − GLY(0.2%) 実施例108 12.0 MEA − − 実施例109 12.0 DEA − − 実施例110 12.0 TEA − − 実施例111 2.0 MEA − − 実施例112 5.0 MEA − − 実施例113 25.0 MEA − − 実施例114 12.0 アンモニア水 − − 実施例115 12.0 NaOH − − 実施例116 12.0 MEA NTA(5.0%) − 実施例117 12.0 MEA NTA(20.0%) − 実施例118 12.0 MEA − リン酸(2.0%) 実施例119 12.0 MEA − ポリリン酸 ソーダ(2.0%) 実施例120 12.0 MEA − ヘキサメタリン酸 ソーダ(2.0%) 実施例121 12.0 MEA − HEDP(2.0%) 実施例122 12.0 MEA − ATMP(2.0%) 実施例123 12.0 MEA − HEDP(0.1%) 実施例124 12.0 MEA − HEDP(1.0%) 実施例125 12.0 MEA − HEDP(30.0%) 実施例126 12.0 MEA NTA(20.0%) HEDP(50.0%) 実施例127 12.0 MEA EDTA(5.0%) HEDP(1.0%)
【0033】
【表8】 表 8 ────────────────────────────────── TG酸 塩基 キレート剤 他 (重量%) (重量%) 実施例128 12.0 MEA EDTA(5.0%) − 実施例129 12.0 MEA NTA(5.0%) − EDTA(0.5%) 実施例130 12.0 MEA NTA(5.0%) − HEDTA(0.5%) 実施例131 12.0 MEA NTA(5.0%) − DTPA(0.5%) 実施例132 12.0 MEA NTA(5.0%) − TTHA(0.5%) 実施例133 12.0 MEA NTA(5.0%) HEDP(0.1%) 実施例134 12.0 MEA NTA(5.0%) HEDP(0.1%) EDTA(0.5%) 実施例135 12.0 MEA NTA(5.0%) HEDP(0.1%) EDTA(0.5%) 実施例136 12.0 MEA NTA(5.0%) HEDP(0.1%) DTPA(0.5%) 実施例137 12.0 MEA NTA(5.0%) HEDP(0.1%) TTHA(0.5%) 実施例138 12.0 MEA EDTA(5.0%) − 実施例139 12.0 MEA HEDTA(5.0%) − 実施例140 12.0 MEA DTPA(5.0%) − 実施例141 12.0 MEA TTHA(5.0%) − 実施例142 12.0 DEA EDTA(5.0%) −実施例143 12.0 DEA HEDTA(5.0%) −
【0034】
【表9】 表 9 ────────────────────────────────── TG酸 塩基 キレート剤 他 (重量%) (重量%) 実施例144 12.0 DEA DTPA(5.0%) − 実施例145 12.0 DEA TTHA(5.0%) − 実施例146 12.0 TEA EDTA(5.0%) − 実施例147 12.0 TEA HEDTA(5.0%) − 実施例148 12.0 TEA DTPA(5.0%) − 実施例149 12.0 TEA TTHA(5.0%) −実施例150 12.0 TEA GLY(0.2%) − 比較例1 12.0 アンモニア水 − − 比較例2 12.0 NaOH − − 比較例3 0.005 MEA − − 比較例4 60.0 MEA − − 比較例5 12.0 MEA NTA(0.1%) − 比較例6 12.0 MEA NTA(50.0%) − 比較例7 12.0 MEA − HEDP(0.0005%) 比較例8 12.0 MEA − HEDP(60.0%) 比較例9 12.0 モノメチルアミン − − 比較例10 12.0 モノエチルアミン − −
【0035】
【表10】 表 10 ─────────────────────────────────── 液臭気 作業時臭気 発色 錆除去速度 錆再発生 被酸化試験 実施例1 ○ ○ ◎ ◎ × × 実施例2 ○ ○ ◎ ◎ × × 実施例3 ○ ○ ◎ ◎ × × 実施例4 ○ ○ ◎ ○ × × 実施例5 ○ ○ ◎ ◎ × × 実施例6 ○ ○ ◎ ◎ × × 実施例7 ○ ○ ◎ ◎ × × 実施例8 ○ ○ ◎ ◎ △ △ 実施例9 ○ ○ ◎ ◎ ◎ △ 実施例10 ○ ○ ◎ ◎ ◎ △ 実施例11 ○ ○ ◎ ◎ ◎ ○ 実施例12 ○ ○ ◎ ◎ ◎ ○ 実施例13 ○ ○ ◎ ◎ ◎ ○ 実施例14 ○ ○ ◎ ◎ ◎ ○ 実施例15 ○ ○ ○ ◎ × ○ 実施例16 ○ ○ ○ ◎ × ○ 実施例17 ○ ○ ○ ◎ × ○ 実施例18 ○ ○ ○ ◎ × ◎ 実施例19 ○ ○ ○ ◎ × ◎ 実施例20 ○ ○ ◎ ◎ × ◎ 実施例21 ○ ○ ○ ◎ × ◎ 実施例22 ○ ○ △ ◎ △ ◎ 実施例23 ○ ○ △ ◎ ○ ◎ 実施例24 ○ ○ ○ ◎ ◎ ◎ 実施例25 ○ ○ ○ ◎ ◎ ○
【0036】
【表11】 表 11 ─────────────────────────────────── 液臭気 作業時臭気 発色 錆除去速度 錆再発生 被酸化試験 実施例26 ○ ○ ◎ ◎ ◎ ○ 実施例27 ○ ○ ◎ ◎ ◎ ○ 実施例28 ○ ○ ◎ ◎ ◎ ○ 実施例29 ○ ○ ◎ ◎ ◎ ○ 実施例30 ○ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ 実施例31 ○ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ 実施例32 ○ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ 実施例33 ○ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ 実施例34 ○ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ 実施例35 ○ ○ ◎ ◎ ◎ △ 実施例36 ○ ○ ○ ◎ × ○ 実施例37 ○ ○ ○ ◎ × ○ 実施例38 ○ ○ ○ ◎ × ○ 実施例39 ○ ○ ○ ◎ × ◎ 実施例40 ○ ○ ○ ◎ × ◎ 実施例41 ○ ○ ◎ ◎ × ◎ 実施例42 ○ ○ ○ ◎ × ◎ 実施例43 ○ ○ △ ◎ △ ◎ 実施例44 ○ ○ △ ◎ ○ ◎ 実施例45 ○ ○ ○ ◎ ○ ◎ 実施例46 ○ ○ ○ ◎ ◎ ○ 実施例47 ○ ○ ◎ ◎ ◎ ○ 実施例48 ○ ○ ◎ ◎ ◎ ○ 実施例49 ○ ○ ◎ ◎ ◎ ○ 実施例50 ○ ○ ◎ ◎ ◎ ○
【0037】
【表12】 表 12 ─────────────────────────────────── 液臭気 作業時臭気 発色 錆除去速度 錆再発生 被酸化試験 実施例51 ○ ○ ◎ ◎ ◎ △ 実施例52 ○ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ 実施例53 ○ ○ ◎ ◎ ◎ △ 実施例54 ○ ○ ○ ◎ × ○ 実施例55 ○ ○ ○ ◎ × ○ 実施例56 ○ ○ ○ ◎ × ○ 実施例57 ○ ○ ○ ◎ × ◎ 実施例58 ○ ○ ○ ◎ × ◎ 実施例59 ○ ○ ◎ ◎ × ◎ 実施例60 ○ ○ ○ ◎ × ◎ 実施例61 ○ ○ △ ◎ △ ◎ 実施例62 ○ ○ △ ◎ ○ ◎ 実施例63 ○ ○ ○ ◎ ◎ ◎ 実施例64 ○ ○ ○ ◎ ◎ ○ 実施例65 ○ ○ ◎ ◎ ◎ ○ 実施例66 ○ ○ ◎ ◎ ◎ ○ 実施例67 ○ ○ ◎ ◎ ◎ ○ 実施例68 ○ ○ ◎ ◎ ◎ ○ 実施例69 ○ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ 実施例70 ○ ○ △ ◎ ◎ ◎ 実施例71 △ × ◎ ◎ ◎ △ 実施例72 △ × ○ ◎ × ○ 実施例73 △ × ○ ◎ × ○ 実施例74 △ × ○ ◎ × ○ 実施例75 △ × ○ ◎ × ◎
【0038】
【表13】 表 13 ─────────────────────────────────── 液臭気 作業時臭気 発色 錆除去速度 錆再発生 被酸化試験 実施例76 △ × ○ ◎ × ◎ 実施例77 △ × ◎ ◎ × ◎ 実施例78 △ × ○ ◎ × ◎ 実施例79 △ × △ ◎ △ ◎ 実施例80 △ × △ ◎ ◎ ◎ 実施例81 △ × ○ ◎ ◎ ◎ 実施例82 △ × △ ◎ ◎ ○ 実施例83 △ × △ ◎ ◎ ○ 実施例84 △ × △ ◎ ◎ ○ 実施例85 △ × △ ◎ ◎ ○ 実施例86 △ × △ ◎ ◎ ○ 実施例87 ○ ○ ○ △ ◎ △ 実施例88 ○ ○ ○ △ × ○ 実施例89 ○ ○ ○ △ × ○ 実施例90 ○ ○ ○ △ × ○ 実施例91 ○ ○ ○ △ × ◎ 実施例92 ○ ○ ○ △ × ◎ 実施例93 ○ ○ ○ △ × ◎ 実施例94 ○ ○ ○ △ × ◎ 実施例95 ○ ○ △ △ △ ◎ 実施例96 ○ ○ △ △ ◎ ◎ 実施例97 ○ ○ △ △ ◎ ◎ 実施例98 ○ ○ △ △ ◎ ○ 実施例99 ○ ○ △ △ ◎ ○ 実施例100 ○ ○ △ △ ◎ ○
【0039】
【表14】 表 14 ─────────────────────────────────── 液臭気 作業時臭気 発色 錆除去速度 錆再発生 被酸化試験 実施例101 ○ ○ △ △ ◎ ○ 実施例102 ○ ○ △ △ ◎ ○ 実施例103 ○ ○ ◎ ◎ ◎ ○ 実施例104 ○ ○ ◎ ◎ ◎ ○ 実施例105 ○ ○ ◎ ◎ ◎ ○ 実施例106 △ × ◎ ◎ ◎ ○ 実施例107 ○ ○ △ △ ◎ ○ 実施例108 ○ ○ ◎ ◎ × × 実施例109 ○ ○ ◎ ◎ × × 実施例110 ○ ○ ◎ ◎ × × 実施例111 ○ ○ ◎ ○ × × 実施例112 ○ ○ ◎ ◎ × × 実施例113 ○ ○ ◎ ◎ × × 実施例114 △ × ◎ ◎ × × 実施例115 ○ ○ △ △ × × 実施例116 ○ ○ ◎ ◎ ◎ △ 実施例117 ○ ○ ◎ ◎ ◎ △ 実施例118 ○ ○ ○ ◎ × ○ 実施例119 ○ ○ ○ ◎ × ○ 実施例120 ○ ○ ○ ◎ × ○ 実施例121 ○ ○ ○ ◎ × ◎ 実施例122 ○ ○ ○ ◎ × ◎ 実施例123 ○ ○ ◎ ◎ × ◎ 実施例124 ○ ○ ○ ◎ × ◎実施例125 ○ ○ △ ◎ △ ◎
【0040】
【表15】 表 15 ─────────────────────────────────── 液臭気 作業時臭気 発色 錆除去速度 錆再発生 被酸化試験 実施例126 ○ ○ △ ◎ ○ ◎ 実施例127 ○ ○ ○ ◎ ◎ ◎ 実施例128 ○ ○ ○ ◎ ◎ ○ 実施例129 ○ ○ ◎ ◎ ◎ ○ 実施例130 ○ ○ ◎ ◎ ◎ ○ 実施例131 ○ ○ ◎ ◎ ◎ ○ 実施例132 ○ ○ ◎ ◎ ◎ ○ 実施例133 ○ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ 実施例134 ○ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ 実施例135 ○ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ 実施例136 ○ ○ ◎ ◎ ◎ ◎ 実施例137 ○ ○ ◎ ◎ ◎ ○ 実施例138 ○ ○ ◎ ◎ ◎ ○ 実施例139 ○ ○ ◎ ◎ ◎ ○ 実施例140 ○ ○ ◎ ◎ ◎ ○ 実施例141 ○ ○ ◎ ◎ ◎ ○ 実施例142 ○ ○ ◎ ◎ ◎ ○ 実施例143 ○ ○ ◎ ◎ ◎ ○ 実施例144 ○ ○ ◎ ◎ ◎ ○ 実施例145 ○ ○ ◎ ◎ ◎ ○ 実施例146 ○ ○ ◎ ◎ ◎ ○ 実施例147 ○ ○ ◎ ◎ ◎ ○ 実施例148 ○ ○ ◎ ◎ ◎ ○ 実施例149 ○ ○ ◎ ◎ ◎ ○実施例150 ○ ○ ◎ ◎ ◎ ○
【0041】
【表16】 表 16 ─────────────────────────────────── 液臭気 作業時臭気 発色 錆除去速度 錆再発生 被酸化試験 比較例1 △ × ◎ ◎ × × 比較例2 ○ ○ ○ △ × × 比較例3 ○ ○ △ × × × 比較例4 ○ ○ ○ △ × △ 比較例5 ○ ○ ○ ◎ × × 比較例6 ○ ○ ○ △ ◎ × 比較例7 ○ ○ ○ ◎ × × 比較例8 ○ ○ × △ ◎ ◎ 比較例9 △ × ◎ ◎ × × 比較例10 △ × ◎ ◎ × ×
Claims (4)
- 【請求項1】 チオグリコール酸モノエタノールアミ
ン、チオグリコール酸ジエタノールアミン、チオグリコ
ール酸トリエタノールアミン、チオリンゴ酸モノエタノ
ールアミン、チオリンゴ酸ジエタノールアミン、チオリ
ンゴ酸トリエタノールアミンからなる群より選ばれた少
なくとも1種のアンモニウム塩を含むことを特徴とする
錆取り剤。 - 【請求項2】 チオグリコール酸アンモニウム、チオグ
リコール酸モノエタノールアミン、チオグリコール酸ジ
エタノールアミン、チオグリコール酸トリエタノールア
ミン、チオリンゴ酸アンモニウム、チオリンゴ酸モノエ
タノールアミン、チオリンゴ酸ジエタノールアミン、チ
オリンゴ酸トリエタノールアミンからなる群より選ばれ
た少なくとも1種のアンモニウム塩、及び二価の鉄との
錯形成定数の常用対数価が13.0以下で、三価の鉄との
錯形成定数の常用対数価が5.0以上の錯体形成性化合物
を含んでいることを特徴とする錆取り剤。 - 【請求項3】 エチレンジアミン四酢酸、ヒドロキシエ
チルエチレンジアミン三酢酸、ジエチレントリアミン五
酢酸、トリエチレンテトラミン六酢酸、グリシンないし
はこれらの塩のうち少なくとも1種を含む請求項1又は
2記載の錆取り剤。 - 【請求項4】 二価の鉄との錯形成定数の常用対数価が
30以上である錯体形成性化合物からなる安定剤を含む
請求項1〜3項のいずれか1項記載の錆取り剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5024696A JPH09241877A (ja) | 1996-03-07 | 1996-03-07 | 錆取り剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5024696A JPH09241877A (ja) | 1996-03-07 | 1996-03-07 | 錆取り剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09241877A true JPH09241877A (ja) | 1997-09-16 |
Family
ID=12853640
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5024696A Pending JPH09241877A (ja) | 1996-03-07 | 1996-03-07 | 錆取り剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09241877A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006173211A (ja) * | 2004-12-13 | 2006-06-29 | Sekisui Chem Co Ltd | レジスト除去方法及びレジスト除去装置 |
JP2007039776A (ja) * | 2005-08-05 | 2007-02-15 | Taiyo Kagaku Co Ltd | カテキンおよびカテキン誘導体で処理された被覆金属 |
JP2013019163A (ja) * | 2011-07-11 | 2013-01-31 | Hanshin Expressway Engineering Co Ltd | 構造物の補修方法 |
JP2013087357A (ja) * | 2011-10-21 | 2013-05-13 | Asahi Kagaku Kogyo Co Ltd | 除錆防錆剤および除錆防錆方法 |
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JP2020055892A (ja) * | 2018-09-28 | 2020-04-09 | 株式会社日立製作所 | 洗浄剤、及び洗浄方法 |
US12091642B1 (en) | 2023-07-14 | 2024-09-17 | Stoner Incorporated | Iron, rust, and metallic deposit removal product and method of using the same |
-
1996
- 1996-03-07 JP JP5024696A patent/JPH09241877A/ja active Pending
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