JP2001342285A - 発泡スチロールの減容積化方法及びその装置 - Google Patents

発泡スチロールの減容積化方法及びその装置

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JP2001342285A JP2000163126A JP2000163126A JP2001342285A JP 2001342285 A JP2001342285 A JP 2001342285A JP 2000163126 A JP2000163126 A JP 2000163126A JP 2000163126 A JP2000163126 A JP 2000163126A JP 2001342285 A JP2001342285 A JP 2001342285A
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TAMOTSU ESUTEETO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 廃物の回収又は処理に関し、特に各種の発泡
スチロールを減容積化する方法及びその装置に関し、蒸
留プラント装置を必要せず、従来のものと比較して使用
する溶剤の量及び加熱に要するコストを低減化する発泡
スチロールの減容積化方法及びその装置を提供する。 【解決手段】 方法の発明においては、動植物性油を2
00℃乃至230℃に加熱する加熱工程と、発泡スチロ
ールに前記加熱された動植物性油を散布して、前記発泡
スチロールを減容積化する減容積化工程と、当該減容積
化された発泡スチロールと前記動植物性油との混合物を
貯留し、静置させて前記減容積化された発泡スチロール
を沈殿させる貯留工程と、当該貯留工程により沈殿した
前記減容積化された発泡スチロールを前記動植物性油か
ら分離する分離工程とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃物の回収又は処
理に関し、特に各種の発泡スチロールを減容積化する方
法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】発泡スチロールは、軽いなどの利点があ
るため、食品など多岐にわたる商品の容器の原料として
流通現場において大量に利用されている。魚市場や青果
市場などでは、毎日大量の発泡スチロールの容器が廃棄
される。この廃発泡スチロールを焼却によって処分しよ
うとすると、悪臭を伴う黒煙が発生して周辺の空気が汚
染されるだけでなく、焼却時に発生する高熱によって焼
却炉が損傷しやすくなるという問題がある。このため、
市場などで処分を行う場合には、熱風を吹き付けて減容
積化する熱減容積機械が使用される。しかし、熱風を吹
き付ける方法では、発泡スチロールの熱伝導率が悪いた
めに、熱風を吹き付ける表面を減容積化することはでき
るが内部まで減容積化させるには、装置自体が大きくな
ってしまい、又コストもかかる。
【0003】そこで、特許第3026415号に示され
るように、発泡スチロールを石油系の有機溶媒(溶剤)
を用いて減容積化する処理方法が提案されている。この
方法では、芳香族炭化水素と脂肪族炭化水素との混合物
を主体とし、この混合物中の前記芳香族炭化水素の重量
比が52.5%乃至60%の範囲に設定され、かつ15
0℃乃至210℃の範囲の沸点を有するものである石油
系の有機溶媒を用いるものである。これにより、大幅に
容積が縮された中間生成物を効率好く安価な費用で再生
処理工場に運搬し、再生処理を行うことが可能になる。
また、有機溶媒として芳香族炭化水素と脂肪族炭化水素
を主体とする液状炭化水素を使用することにより、季節
や地域によって変化する周囲温度や、処理対象の廃発泡
スチロールの発生状況や発生量などに応じて、芳香族炭
化水素と脂肪族炭化水素の重量比に関して最適値を選択
することにより、システムの運用の形態などに合わせて
最も経済的な処理システムを構築し、運用できるという
効果を有する。
【0004】又、特開平11−179727号公報に
は、廃棄発泡スチロールを破砕及び/又は粉砕する、破
砕手段及び/又は粉砕手段と、破砕及び/又は粉砕され
た発泡スチロールを減容・流動化するための植物油、動
物油、鉱物油又は合成油などの液状熱媒体を収容し、且
つ該液状熱媒体を120〜240℃の温度に保持しうる
加熱部を設けた液状熱媒体の収容手段と、該収容手段か
ら発泡スチロールの流動化物を回収する回収手段と、回
収された発泡スチロールの流動化物を固化する固化手段
とを備え、前記破砕手段及び/又は粉砕手段から落下す
る発泡スチロールを収容しうるように、前記液状熱媒体
の収容手段を、破砕手段及び/又は粉砕手段の下方に設
けたことを特徴とする廃棄発泡スチロールの減容積化装
置が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した特
許第3026415号に開示されている従来の有機溶媒
を使用した発泡スチロールの減容積化処理方法において
は、使用される石油系の有機溶媒は、危険等級の高い分
類に属されるものである。そのため、使用に際しては危
険であるので作業者の労働衛生上、非常に注意を有する
という問題点があった。又、石油系の有機溶媒に発泡ス
チロールを接触させて溶かした後には、当該溶けた発泡
スチロールと溶媒とを分離させて発泡スチロールを取り
出すための蒸留プラントを設けなければならないという
問題点があった。又、蒸留プラント装置は、その製作に
莫大な費用がかかるという問題点もあった。
【0006】一方の、特開平11−179727号公報
に開示されている廃棄発泡スチロールの減容積化装置に
おいては、120〜240℃に熱した植物油、動物油、
鉱物油又は合成油などの液状熱媒体を収容手段におい
て、多量の液状熱媒体を必要とし、更に当該多量の液状
熱媒体を前記温度範囲内に設定及び維持するためのコス
トが多大であるという問題点があった。又、前記した植
物油や動物油などの溶剤に溶解する発泡スチロールの量
は決まっているので、液状熱媒体の収容手段には、常に
溶剤を付加しなければならず、多量の溶剤を必要とする
という問題点もあった。更に、溶剤の付加による温度低
下を抑えるために液状熱媒体を加熱しなければならない
ので、エネルギー消費が更に多くなってしまうという問
題点もあった。
【0007】本発明は上述した事情より成されたもので
あり、本発明の目的は、石油系の有機溶媒に比べて危険
等級の低い溶剤を用いて、発泡スチロールを減容積化す
ると共に、蒸留プラント装置を必要せず、動植物性油を
用いながら従来のものと比較して使用する溶剤の量及び
加熱に要するコストを低減化する発泡スチロールの減容
積化方法及びその装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、廃物の回収又
は処理に関し、特に各種の発泡スチロールを減容積化す
る方法及びその装置に関するものであり、本発明の上記
目的は、方法の発明においては、動植物性油を200℃
乃至230℃に加熱する加熱工程と、発泡スチロールに
前記加熱された動植物性油を散布して、前記発泡スチロ
ールを減容積化する減容積化工程と、当該減容積化され
た発泡スチロールと前記動植物性油との混合物を貯留
し、静置させて前記減容積化された発泡スチロールを沈
殿させる貯留工程と、当該貯留工程により沈殿した前記
減容積化された発泡スチロールを前記動植物性油から分
離する分離工程とを具備することによって達成される。
ここで、前記減容積化工程において、前記加熱された動
植物性油をシャワー状にして前記発泡スチロールに散布
するようにすると効果的である。
【0009】一方、装置の発明においては、発泡スチロ
ールを投入するための投入口を有し、200℃乃至23
0℃に加熱した動植物性油を散布する散布手段と、当該
動植物性油によって減容積化された発泡スチロールと当
該動植物性油との混合物を減容積槽下部から排出する排
出手段とを有する前記減容積槽と、前記排出口から排出
される前記動植物性油と前記発泡スチロールとの混合物
を貯留し、静置して、前記発泡スチロールを沈殿させる
分離槽と、当該分離槽中の前記動植物性油を物理的に分
離する分離手段とを具備することによって達成される。
又、発泡スチロールを投入するための投入口を有し、2
00℃乃至230℃に加熱した動植物性油を散布する散
布手段と、当該動植物性油によって減容積化された発泡
スチロールと当該動植物性油との混合物を減容積槽下部
に貯留して前記減容積化された発泡スチロールを沈殿さ
せる貯留手段と、当該減容積化された発泡スチロールと
前記動植物性油とを物理的に分離する分離手段とを有す
る前記減容積槽と、当該減容積槽から前記物理的に分離
された発泡スチロールを排出する排出手段とを具備する
ことによっても達成される。ここで、前記減容積槽内部
において、その底部が前記排出手段に向かって傾斜を有
するように構成されていてもよい。又、前記散布手段が
前記加熱した動植物性油をシャワー状にして散布するも
のであってもよい。更に、前記分離手段によって物理的
に分離された前記動植物性油が、当該動植物性油を20
0℃乃至230℃に加熱する加熱手段を介して、前記散
布手段へ接続されるように構成されていると、動植物性
油を循環して使用することができるので、効果的であ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0011】図1は、本発明の発泡スチロールの減容積
化方法の流れを示すブロック図である。本発明の発泡ス
チロールの減容積化方法では、先ず、動植物性油を20
0℃乃至230℃に加熱する加熱工程11を行なう。本
発明で使用される動植物性油とは、動物の脂肉等又は植
物の種子若しくは果肉から抽出した油のことをいう。例
えば、オリーブ油、亜麻仁油、桐油、胡麻油、椿油、落
花生油、菜種油、大豆油、牛脂、鯨油、魚油などであ
り、これらの廃油も使用可能である。動植物性油の温度
を200℃〜230℃の温度に加熱するのは、動植物性
油が200℃より低い温度においては、発泡スチロール
が溶剤と接触しても減容積化しにくくなるので反応時間
が増大して作業効率が悪くなり、230℃より高い温度
にすると、作業労働衛生上危険であるという理由によ
る。
【0012】本発明の減容積化方法では、次いで、前記
工程で加熱された動植物性油を発泡スチロールに散布
し、当該発泡スチロールを減容積化する減容積化工程1
3を行う。ここで、減容積化させる発泡スチロールは、
粉砕等の特別な処理を行っても良いが、このような処理
は基本的に必要としない。散布する動植物性油は、シャ
ワー状にして散布することが望ましい。ここで、散布す
る動植物性油の径が2mmより小さくとなると、散布し
てから発泡スチロールに到達するまでの間に、周囲の空
気によって冷却されてしまうので、散布する動植物性油
の径を2mm以上の、より好ましくは2〜15mmのシ
ャワー状の形態で散布することが望ましい。シャワー状
にされた動植物性油は、発泡スチロールとの接触面積が
大きくなるので、効率良く発泡スチロール中の空気を抜
き出し、発泡スチロールは減容積化される。減容積化さ
れた発泡スチロールは、軟弱化した固体であり、動植物
性油との混合物となる。
【0013】本発明の減容積化方法では、次に、前記減
容積化された発泡スチロールと前記動植物性油との混合
物を貯留し、静置させて前記減容積化された発泡スチロ
ールを沈殿させる貯留工程15を行う。減容積化された
発泡スチロールと動植物性油の混合物をまとめて貯留し
て静置することによって、動植物性油よりも比重の大き
い発泡スチロールが下方に沈殿し、逆に動植物性油は上
方へ移動する。
【0014】本発明の減容積化方法では、最後に、前記
貯留工程により沈殿した前記減容積化された発泡スチロ
ールを前記動植物性油から分離する分離工程17を行
う。この分離工程は、前記貯留工程において上下に分か
れた動植物性油と減容積化された発泡スチロールとを、
ポンプなどの手段によって上方の動植物性油を汲み上げ
ることによってなされるものである。
【0015】このようにして、減容積化された発泡スチ
ロールと動植物性油とが分離されるので、減容積化され
た発泡スチロールを再商品化の原料として提供すること
が可能である。また、本発明の方法においては、動植物
性油をシャワー状にして散布するので、発泡スチロール
と溶剤との接触面積が大きくなり効率良く発泡スチロー
ルを減容積化することが可能となる。その結果、従来の
動物性油や植物性油などの液状熱媒体を用いた発泡スチ
ロールの減容積化方法に比べて、使用する溶剤(液状熱
媒体)の量を少なくすることを可能とし、溶剤を加熱す
る場合に要するエネルギー及びその費用も削減すること
が可能となるという顕著な効果を本発明は有する。
【0016】次に、本発明の発泡スチロールの減容積化
装置の一実施の形態について図面を参照しながら詳細に
説明する。図2は本発明による発泡スチロールの減容積
化装置の構成を示す概略図である。本装置は、減容積槽
21、減容積槽21内部の上方に取り付けられた散布管
23、分離槽31、排出槽33、溶剤タンク35そして
溶剤加熱槽37を主要な構成要素とする。
【0017】減容積槽21は、加熱された動植物性油を
槽内に散布するために上部に取り付けられた散布管23
と、槽内に発泡スチロールを投入するための投入口2
5、そして溶解された発泡スチロールと動植物性油との
混合物を排出するための排出口27とを備えている。ま
た、減容積槽21内部の底部は、排出口27に向かって
傾斜している構造を有する。このように構成することに
より、混合物を排出口27へ向かって容易に流れ下るよ
うにすることが可能となる。なお、散布管23は請求項
3及び請求項3に係る請求項5乃至11に記載されてい
る散布手段に、排出口27は請求項3及び請求項3に係
る請求項5乃至11に記載されている排出手段に、それ
ぞれ相当する。
【0018】減容積槽21の投入口25より発泡スチロ
ールは投入される。投入される発泡スチロールは、粉砕
等の前処理を必要としない。勿論、処理を効率化するた
めに破砕機や粉砕機で発泡スチロールを微細化して後に
減容積槽21内に投入することも可能である。
【0019】溶剤加熱槽37で200℃乃至230℃に
加熱された動植物性油は、パイプ41を通って減容積槽
21上部に取り付けられた散布管23に供給され、減容
積槽21内に散布される。散布管23から散布される加
熱された動植物性油は、減容積槽21内に置かれた発泡
スチロールとの接触面積をできるだけ大きくするため
に、散布される動植物性油の径を小さくする。しかし、
径を2mmより小さくすると、散布管23から発泡スチ
ロールへ到達するまでの間に、周囲の空気によって加熱
された動植物性油が冷却されてしまい、発泡スチロール
を減容化することができなくなる。そこで、実際には、
動植物性油を径2〜15mm、より好ましくは径10m
m前後のシャワー状にして減容積槽21内に散布するこ
とが望ましい。加熱された動植物性油が発泡スチロール
に接触すると、発泡スチロールはその内部に存在する空
気が抜け、減容積化される。そして、減容積化された発
泡スチロールは、固体状ではあるけれども非常に柔らか
い状態であり、溶剤である動植物性油との混合物とな
り、減容積槽21下部に貯留する。減容積槽21の底部
は上記したように、排出口27へ向かって傾斜を有して
いる構造となっているので、前記混合物は排出口27へ
向かって流れることになる。なお、減容積槽21内で動
植物性油を散布している間は、排出口27に取り付けら
れているバルブ29によって、排出口27は閉められて
いる。
【0020】発泡スチロールが減容積化された後、散布
管23からの動植物性油の散布は停止される。その後、
排出口27に取り付けられているバルブ29が開けら
れ、減容積槽21下部にたまった減容積化された発泡ス
チロールと動植物性油との混合物(以下、混合物とす
る)は、分離槽31へと排出される。分離槽31内に減
容積槽21内部の混合物が完全に排出されると、排出口
27のバルブ29が閉じられる。その後、減容積槽21
では、投入口25から再び発泡スチロールが投入され、
上記した工程が繰り返される。
【0021】分離槽31内に導入された混合物は、ある
時間、例えば5分間、静置される。発泡スチロールの比
重は動植物性油よりも大きいために、静置中に発泡スチ
ロールは混合物中を沈降するので、減容積化された発泡
スチロールは分離槽31の下部に、動植物性油は分離槽
31の上部に分離する。
【0022】分離槽31内で、減容積化された発泡スチ
ロールと動植物性油とが十分に分離した後に、上部の動
植物性油は、分離手段によって溶剤タンク35中へと抜
き取られる。分離手段としては、例えば、ポンプを用い
て動植物性油を溶剤タンク35へ送ってもよいし、溶剤
タンク35を減圧して動植物性油を溶剤タンク35中へ
吸い上げるようにしてもよい。溶剤タンク35に導入さ
れた動植物性油は、溶剤加熱槽37へと送られる。溶剤
加熱槽37には温度センサとヒータが取り付けられてお
り、温度センサは溶剤である動植物性油の温度を検知し
て、ヒータで溶剤の温度を200℃乃至230℃の温度
となるように加熱、制御する。この制御は、コンピュー
タ制御によって行われることが望ましい。溶剤加熱槽3
7で200℃乃至230℃の温度範囲に加熱された動植
物性油はパイプ41を通って、減容積槽21上部に取り
付けられた散布管23へと送られ、散布管23より動植
物性油が散布される。なお、溶剤加熱槽37と散布管2
3との間にはバルブ43が設けられており、減容積槽2
1内に発泡スチロールが投入され、排出口27が閉めら
れた状態の時に前記溶剤加熱槽37と散布管23との間
に設けられたバルブ43が開かれる。
【0023】一方、分離槽31で動植物性油を引き抜か
れた後に残った減容積化された発泡スチロールは、排出
槽33へと排出される。排出された減容積化された発泡
スチロールは常温で固化され、再商品化の原料としてイ
ンゴットなどとして処理される。
【0024】以上説明したように、本発明の発泡スチロ
ールの減容積化装置によれば、散布管23より動植物性
油がシャワー状に散布されるので、発泡スチロールとの
接触面積が大きくなり、少量の動植物性油で効率良く発
泡スチロールを減容積化することが可能となる。又、減
容積槽21の内部の底部を排出口に向かって傾斜を持た
せたので、混合物の排出が容易に行えるようになる。更
に、混合物を分離槽31に導入して静置することで、発
泡スチロールは下方に沈降し、動植物性油は上昇するの
で、上部の油をポンプなどで抜き取ることで、従来の石
油系の有機溶媒を用いて処理する場合のように発泡スチ
ロールと石油系の有機溶媒とを分離するための蒸留装置
を使用することなく、容易に発泡スチロールと溶剤とを
分離することが可能となる。
【0025】図3は、本発明による発泡スチロールの減
容積化装置の別の構成を示すものである。本装置は、減
容積槽51、減容積槽51上部に取り付けられた散布管
53、排出槽61、溶剤タンク63そして溶剤加熱槽6
5を主要な構成要素とする。本装置における減容積化の
工程は、上記した図2の場合と基本的に同じであるの
で、構成の異なる部分についてのみ詳細に説明し、構成
の同じ部分の説明については省略する。
【0026】減容積槽51は、加熱された動植物性油を
槽内に散布するために上部に取り付けられた散布管53
と、槽内に発泡スチロールを投入するための投入口5
5、そして分離された発泡スチロールを排出するための
排出口57とを備えている。また、減容積槽51内部の
底部は、排出口57に向かって傾斜している構造を有す
る。なお、散布管53は請求項4及び請求項4に関する
請求項5乃至11に記載されている散布手段に、減容積
槽51を構成する槽自体が請求項4及び請求項4に関す
る請求項5乃至11に記載されている貯留手段及び分離
手段に、排出口57は請求項4及び請求項4に関する請
求項5乃至11に記載されている排出手段に、それぞれ
相当する。
【0027】減容積槽51の投入口55より、発泡スチ
ロールが内部に投入される。溶剤加熱槽65で200℃
乃至230℃に加熱された動植物性油は、パイプ67を
通って減容積槽51上部に取り付けられた散布管53に
供給され、減容積槽51内に散布される。加熱された動
植物性油が発泡スチロールに接触すると、発泡スチロー
ルはその内部に存在する空気が抜けて減容積化され、動
植物性油との混合物となる。当該混合物は、減容積槽5
1下部に貯留する。なお、減容積槽51内で動植物性油
を散布している間は、排出口57に取り付けられている
バルブ59によって、排出口57は閉められている。
【0028】発泡スチロールがすべて減容積化された
後、散布管53からの動植物性油の散布は停止され、あ
る時間、例えば5分間、静置される。その後、混合物中
では比重の大きい減容積化された発泡スチロールが沈降
する。減容積化された発泡スチロールと動植物性油とが
減容積槽51内で十分に分離した後に、上部の動植物性
油は分離手段によって溶剤タンク63中へと抜き取られ
る。分離手段としては、例えば、ポンプを用いて動植物
性油を溶剤タンク63へ送ってもよいし、溶剤タンク6
3を減圧して動植物性油を溶剤タンク63中へ吸い上げ
るようにしてもよい。溶剤タンク63に導入された動植
物性油は、溶剤加熱槽65へと送られる。
【0029】溶剤加熱槽65には温度センサとヒータが
取り付けられており、その働きは図2で説明したものと
同じである。溶剤加熱槽65で200℃乃至230℃の
温度範囲に加熱された動植物性油はパイプ67を通っ
て、減容積槽51上部に取り付けられた散布管53へと
送られ、散布管53より動植物性油が散布される。な
お、溶剤加熱槽65と散布管53との間にはバルブ69
が設けられており、減容積槽51内に発泡スチロールが
投入され、排出口57が閉められた状態の時に前記溶剤
加熱槽65と散布管53との間に設けられたバルブ69
が開かれる。
【0030】一方、減容積槽51で動植物性油を引き抜
かれた後に残った減容積化された発泡スチロールは、排
出口57のバルブ59が開かれ排出槽61へと排出され
る。排出された減容積化された発泡スチロールは固化さ
れ、再商品化の原料としてインゴットなどとして処理さ
れる。
【0031】以上説明したように、図3に示される発泡
スチロールの減容積化装置によれば、発泡スチロールの
減容積化、沈殿分離、減容積化された発泡スチロールと
動植物性油との物理的分離を減容積槽51のみで行うこ
とができるので、より少ないスペースで発泡スチロール
の処理を行うことを可能とする。
【0032】
【発明の効果】本発明の発泡スチロールの減容積化方法
によれば、動植物性油をシャワー状にして散布するの
で、発泡スチロールと溶剤との接触面積が大きくなり効
率良く発泡スチロールを減容積化することが可能とな
る。その結果、従来の動物性油や植物性油などの液状熱
媒体を用いた発泡スチロールの減容積化方法に比べて、
使用する溶剤(液状熱媒体)の量を少なくすることを可
能とし、溶剤を加熱する場合に要するエネルギー及びそ
の費用も削減することが可能となるという顕著な効果を
本発明は有する。又、石油系の有機溶媒を使用する場合
に比べて、危険度の低い溶剤である動植物性油を使用す
るので、作業の安全性をより高めることも可能である。
【0033】又、本発明の発泡スチロールの減容積化装
置によれば、散布管よりシャワー状にして動植物性油が
散布されるので、動植物性油と発泡スチロールとの接触
面積が大きくなり、少量の動植物性油で効率良く発泡ス
チロールを減容積化することが可能となる。又、減容積
槽の内部の底部を排出口に向かって傾斜を持たせたの
で、混合物の排出が容易に行えるようになる。更に、混
合物を分離槽に導入して静置することで、発泡スチロー
ルは下方に沈降し、動植物性油は上昇するので、上部の
油をポンプなどで抜き取ることで、従来の石油系の有機
溶媒を用いて処理する場合のように発泡スチロールと石
油系の有機溶媒とを分離するための蒸留装置を使用する
ことなく、容易に発泡スチロールと溶剤とを分離するこ
とが可能となる。
【0034】これらの本発明の方法や装置を用いること
によって、現在大量に使用され、廃棄されている発泡ス
チロールを安全な方法を用いて、簡易に、そして低コス
トで減容積化し、発泡スチロールの再利用の原料とする
ことができる。したがって、資源節約型、資源循環型の
産業に利用可能な発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の発泡スチロールの減容積化方
法の工程を示すブロック図である。
【図2】図2は、本発明の発泡スチロールの減容積化装
置の構成例を示す図である。
【図3】図3は、本発明の発泡スチロールの減容積化装
置の別の構成例を示す図である。
【符号の説明】
21、51 減容積槽 23、53 散布管 25、55 投入口 27、57 排出口 29、43、59、69 バルブ 31 分離槽 33、61 排出槽 35、63 溶剤タンク 37、65 溶剤加熱槽 41、67 パイプ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動植物性油を200℃乃至230℃に加
    熱する加熱工程と、 発泡スチロールに前記加熱された動植物性油を散布し
    て、前記発泡スチロールを減容積化する減容積化工程
    と、 当該減容積化された発泡スチロールと前記動植物性油と
    の混合物を貯留し、静置させて前記減容積化された発泡
    スチロールを沈殿させる貯留工程と、 当該貯留工程により沈殿した前記減容積化された発泡ス
    チロールを前記動植物性油から分離する分離工程と、を
    具備することを特徴とする発泡スチロールの減容積化方
    法。
  2. 【請求項2】 前記減容積化工程において、前記加熱さ
    れた動植物性油をシャワー状にして前記発泡スチロール
    に散布するようにした請求項1に記載の発泡スチロール
    の減容積化方法。
  3. 【請求項3】 発泡スチロールを投入するための投入口
    を有し、200℃乃至230℃に加熱した動植物性油を
    散布する散布手段と、当該動植物性油によって減容積化
    された発泡スチロールと当該動植物性油との混合物を減
    容積槽下部から排出する排出手段とを有する前記減容積
    槽と、 前記排出口から排出される前記動植物性油と前記発泡ス
    チロールとの混合物を貯留し、静置して、前記発泡スチ
    ロールを沈殿させる分離槽と、 当該分離槽中の前記動植物性油を物理的に分離する分離
    手段と、を具備することを特徴とする発泡スチロールの
    減容積化装置。
  4. 【請求項4】 発泡スチロールを投入するための投入口
    を有し、200℃乃至230℃に加熱した動植物性油を
    散布する散布手段と、当該動植物性油によって減容積化
    された発泡スチロールと当該動植物性油との混合物を減
    容積槽下部に貯留して前記減容積化された発泡スチロー
    ルを沈殿させる貯留手段と、当該減容積化された発泡ス
    チロールと前記動植物性油とを物理的に分離する分離手
    段とを有する前記減容積槽と、当該減容積槽から前記物
    理的に分離された発泡スチロールを排出する排出手段と
    を具備することを特徴とする発泡スチロールの減容積化
    装置。
  5. 【請求項5】 前記減容積槽内部において、その底部が
    前記排出手段に向かって傾斜を有するように構成されて
    いる請求項3又は4に記載の発泡スチロールの減容積化
    装置。
  6. 【請求項6】 前記散布手段が前記加熱した動植物性油
    をシャワー状にして散布するものである請求項3又は4
    に記載の発泡スチロールの減容積化装置。
  7. 【請求項7】 前記分離手段によって物理的に分離され
    た前記動植物性油が、当該動植物性油を200℃乃至2
    30℃に加熱する加熱手段を介して、前記散布手段へ接
    続されるように構成されている請求項3又は4に記載の
    発泡スチロールの減容積化装置。
  8. 【請求項8】 前記減容積槽内部において、その底部が
    前記排出手段に向かって傾斜を有するように構成され、
    かつ、前記散布手段が前記加熱した動植物性油をシャワ
    ー状にして散布するものである請求項3又は4に記載の
    発泡スチロールの減容積化装置。
  9. 【請求項9】 前記分離手段によって物理的に分離され
    た前記動植物性油が、当該動植物性油を200℃乃至2
    30℃に加熱する加熱手段を介して、前記散布手段へ接
    続されるように構成され、かつ、前記減容積槽内部にお
    いて、その底部が前記排出手段に向かって傾斜を有する
    ように構成されるものである請求項3又は4に記載の発
    泡スチロールの減容積化装置。
  10. 【請求項10】 前記分離手段によって物理的に分離さ
    れた前記動植物性油が、当該動植物性油を200℃乃至
    230℃に加熱する加熱手段を介して、前記散布手段へ
    接続されるように構成され、かつ、前記散布手段が前記
    加熱した動植物性油をシャワー状にして散布するもので
    ある請求項3又は4に記載の発泡スチロールの減容積化
    装置。
  11. 【請求項11】 前記分離手段によって物理的に分離さ
    れた前記動植物性油が、当該動植物性油を200℃乃至
    230℃に加熱する加熱手段を介して、前記散布手段へ
    接続されるように構成され、かつ、前記散布手段が前記
    加熱した動植物性油をシャワー状にして散布し、かつ、
    前記減容積槽内部において、その底部が前記排出手段に
    向かって傾斜を有するように構成されるものである請求
    項3又は4に記載の発泡スチロールの減容積化装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100476626B1 (ko) * 2003-07-18 2005-03-17 주식회사 티알환경기술 폐스티로폼 감용액 및 이를 이용한 폐스티로폼 감용화 방법

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