JP2001341763A - 蓋体付き容器 - Google Patents

蓋体付き容器

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JP2001341763A
JP2001341763A JP2000163250A JP2000163250A JP2001341763A JP 2001341763 A JP2001341763 A JP 2001341763A JP 2000163250 A JP2000163250 A JP 2000163250A JP 2000163250 A JP2000163250 A JP 2000163250A JP 2001341763 A JP2001341763 A JP 2001341763A
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Yoshiyuki Tsunoda
義幸 角田
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Yoshino Kogyosho Co Ltd
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Yoshino Kogyosho Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 手先の自由が制限される利用者に対して開蓋
操作の容易性を保証するため、梃の原理を利用した開蓋
機構を有する蓋体付き容器を提供する。 【解決手段】 口頸部2外面へ嵌合させた装着筒12上端
から、内向きフランジ状頂壁13を介して弾性テーパ状壁
部14を垂下し、又、該壁部下端から起立したノズル15の
外面に、蓋体21が有するキャップ筒22を嵌合し、更に、
該筒下端の外向きフランジ状張出板部23を、前記外向き
フランジ状頂壁13の内方部分上面に載置して成り、か
つ、該張出板部23の外周下端縁を中心とするキャップ筒
22の回動により、該筒内面とノズル15外面とに各々設け
た係合凸部16及び係合凹部24の嵌合を解除可能に、キャ
ップ筒22の筒長を張出板部23の突出長さに対して大とし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、蓋体付き容器、
特に、手先の自由が制限される病人或いは高齢者にとっ
て開蓋することが容易な蓋体付き容器に係る。
【0002】
【従来の技術】
【発明の解決しようとする課題】例えば、容器口頸部の
外面と該口頸部嵌合用の有頂筒状の蓋体内面とに、相互
に嵌合する、蓋体係止用の凸条及び凹溝を設けたものが
広く使用されている。
【0003】前記凸条及び凹溝は、口頸部から蓋体が不
用意に外れないように或る程度固嵌めする必要がある
が、そうすると、該蓋体引抜きの際に大きな力を要し、
例えば、手先の自由が制限される病人や高齢者にとって
開蓋が困難となる虞がある。
【0004】そこで、本願発明は、梃の作用により蓋係
止用の凹凸部の乖離を容易とするため、容器体口頸部外
面へ嵌合させた注出筒上端の内向きフランジ状頂壁か
ら、下端小径の弾性テーパ状壁部を介して、ノズルを起
立すると共に、該ノズル外面へ嵌合させたキャップ筒下
端の外向きフランジ状張出板部を、内向きフランジの内
方部分上面に載置させ、該張出板部外周下端縁を中心と
してキャップ筒を回転させたときに、該筒内面とノズル
外面とにそれぞれ設けた凹凸部の嵌合が解けるように設
けた蓋体付き容器を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決する手段】第1の手段は、口頸部2を起立
する容器体1と、前記口頸部2外面へ嵌合させた装着筒
12上端から、内向きフランジ状頂壁13を介して、前記口
頸部2内方へ、下端小径の弾性テーパ状壁部14を垂下す
ると共に、該壁部下端から前記内向きフランジ状頂壁13
上方へノズル15を起立した注出筒11と、前記ノズル15外
面に有頂のキャップ筒22を嵌合させると共に、該キャッ
プ筒外面の下端から突出した外向きフランジ状の張出板
部23を、前記内向きフランジ状頂壁13の外周よりも内方
部分上面に載置した蓋体21とから成り、前記ノズル15外
面及びキャップ筒22内面の一方には、係合凸部16を、
又、他方には、該係合凸部と嵌合する係合凹部24を設け
ておくと共に、前記キャップ筒22を、前記テーパ状壁部
14の弾性に抗して側外方へ倒したときに、該キャップ筒
22が前記張出板部23の外周下端縁を中心とする回動によ
り前記ノズル15に対して上昇することで、前記係合凸部
16及び係合凹部24の嵌合が解除可能に、キャップ筒22の
筒長を、前記張出板部23の突出長さに対して大として成
る。
【0006】第2の手段は、前記第1の手段を有し、か
つ、前記係合凸部16及び係合凹部24の一方を、キャップ
筒22内面の下端部に、他方を、該下端部に対応するノズ
ル15外面部分に、それぞれ、形成して成る。
【0007】
【発明の実施の形態】1は、容器体であり、胴部から肩
部を介して口頸部2を起立している。
【0008】図示例では、該口頸部の上端部内面には、
図3に示す如く、容器体未使用状態での液洩れ防止用の
中栓3を嵌合させている。該中栓は、有底筒状のもので
あり、該栓上端に付設した鍔部4を口頸部2上端面上に
載置している。
【0009】11は、前記口頸部2外面へ嵌合させた注出
筒である。該注出筒は、口頸部外面へ螺合させた装着筒
12の上端から内向きフランジ状頂壁13を内方突出すると
共に、該頂壁を前記鍔部4を介して前記口頸部2上端面
へ載置している。該内向きフランジ状頂壁13の内周縁か
らは、口頸部2内方へ、下端小径の弾性テーパ状壁部14
を垂下すると共に、該テーパ状壁部の下端内周部から、
前記内向きフランジ状頂壁13上方へノズル15を起立する
ことで、該ノズルを前記テーパ状壁部の弾性に抗して側
外方へ傾斜可能に設ける。尚、図示例では、該ノズル
は、図2に示す如く、やや先細に形成している。又、前
記内向きフランジ状頂壁よりもやや上方のノズル部分外
面には、係合凸部16として突条を周設している。
【0010】21は、蓋体であり、前記ノズル15外面へ嵌
着させた有頂のキャップ筒22を有する。該キャップ筒の
外面下端部からは、図1に示す如く、前記内向きフラン
ジ状頂壁13よりも小外径の外向きフランジ状張出板部23
を、外方突設しており、該板部を、前記内向きフランジ
状頂壁13の外周よりも内方部分上面へ載置させている。
該キャップ筒22の内面の下端部付近には、溝状の係合凹
部24を周設し、該凹部内へ前記係合凸部16を嵌合させて
いる。
【0011】該嵌合を解除するため、前記蓋体21は梃相
当の構造を有する。即ち、キャップ筒22の筒長を前記張
出板部23の突出長に対して大とすることで、図3に示す
如く、キャップ筒22の上端部を力点Aとして側外方へ押
し、テーパ状壁部14の弾性に抗して傾けたときに、前記
側外方寄りの張出板部23外周下端縁を支点Bとしてキャ
ップ筒22が回動し、該回動によりキャップ筒22がノズル
15に対して上昇することで、作用点Cである係合凸部16
及び係合凹部24の嵌合位置にて該嵌合が解けるように設
ける。
【0012】尚、前述の容器体1、中栓3、注出筒11、
及び、蓋体21は、それぞれ、合成樹脂材で一体成形する
ことができる。
【0013】前記構成によれば、図3に示す未使用状態
で、まず、前記中栓3は口頸部2上端面を液密に閉塞し
ており、例えば、本願容器を取り落としてキャップ筒22
がノズル15から外れた場合に、図4に想像線で示す如
く、液洩れを防止している。
【0014】前記容器を使用するときには、予め、前記
装着筒12を口頸部2外面から外して、中栓3を除去した
後、前記装着筒を口頸部へ再装着しておく。この作業
は、既述の病人等が出来ない場合には、その介添え人等
の手によって行うと良い。
【0015】前記中栓を除去した後、前記病人等が、力
点A、即ち、キャップ筒22上端部に側外方への押込み力
を加えると、キャップ筒及びノズル15は共に傾くが、図
4に示す如く、キャップ筒が張出板部23の外周下端縁を
支点Bとして回動するのに対して、テーパ状壁部14下端
から起立したノズル15は回転し得ないため、該ノズルに
対してキャップ筒が上昇し、梃の原理により、前記作用
点Cで前記係合凸部16及び係合凹部24の嵌合が解ける。
この状態で、病人等は、蓋体21をノズル15外面から容易
に外すことができ、そのノズル孔から収納液体等を注出
できる。
【0016】又、前記押込み力を解除すると、ノズル15
は、前記テーパ状壁部14の弾性復元力により、垂直状態
に復帰する。該状態で、病人等が蓋体21をノズル15外面
へ嵌合させれば、本願容器は閉蓋状態に戻る。
【0017】
【発明の効果】本願発明は如上の構成であり、請求項1
記載の発明は次の効果を奏する。 ○本願容器は、口頸部2外面へ嵌合させた装着筒12上端
から、内向きフランジ状頂壁13を介して弾性テーパ状壁
部14を垂下すると共に、該壁部下端から起立したノズル
15の外面に、蓋体21が有するキャップ筒22を嵌合させ、
又、該筒下端の外向きフランジ状の張出板部23を、前記
内向きフランジ状頂壁13の内方部分上面に載置して成
り、かつ、該張出板部23の外周下端縁を中心にキャップ
筒22を回転させたときに、該筒内面とノズル15外面とに
それぞれ設けた係合凸部16及び係合凹部24の嵌合の解除
が可能に、キャップ筒22の筒長を前記張出板部23の突出
長さに対して大としたから、キャップ筒22の上端部を力
点A、前記張出板部23の外周下端縁を支点B、前記係合
凸部16及び係合凹部24の嵌合位置を作用点Cとする梃の
作用により、該嵌合を僅かな力で解くことができ、特
に、握力が弱く、或いは、手先の自由に制限がある利用
者にとっても、開蓋が容易である。 ○前記蓋体21は、前記外向きフランジ状の張出板部23の
外周下端縁を中心にキャップ筒22が回動するように構成
したから、キャップ筒22の任意の半径方向へ傾けても蓋
体21を外すことができ、キャップ筒22を傾けるべき方向
が決まっていないので、例えば、視力が弱い利用者にと
っても開蓋が容易である。
【0018】又、請求項2の発明によれば、前記係合凸
部16及び係合凹部24の一方を、キャップ筒22内面の下端
部に、他方を、該下端部に対応するノズル15外面部分
に、それぞれ、形成したから、前記係合凸部16及び係合
凹部24の嵌合位置である作用点Cと張出板部外周下端縁
である支点Bとの距離が小となり、該距離に対して、キ
ャップ筒22上端である力点Aと前記支点Bとの距離を大
きくすることができるので、前述の梃作用も大となり、
前記開蓋の容易性が高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願容器の要部斜視図である。
【図2】 図1の容器の使用状態説明図である。
【図3】 図1の容器の未使用状態の要部縦断面図であ
る。
【図4】 図1の容器の使用状態を説明する断面図であ
る。
【符号の説明】
1…容器体 2…口頸部 3…中栓 4…鍔部 11…注出筒 12…装着筒 13…内向きフランジ状頂壁 14…弾性テーパ状
壁部 15…ノズル 16…係合凸部 21…蓋体 22…キャップ筒 23…張出板部 24…係合凹部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 口頸部2を起立する容器体1と、 前記口頸部2外面へ嵌合させた装着筒12上端から、内向
    きフランジ状頂壁13を介して、前記口頸部2内方へ、下
    端小径の弾性テーパ状壁部14を垂下すると共に、該壁部
    下端から前記内向きフランジ状頂壁13上方へノズル15を
    起立した注出筒11と、 前記ノズル15外面に有頂のキャップ筒22を嵌合させると
    共に、該キャップ筒外面の下端から突出した外向きフラ
    ンジ状の張出板部23を、前記内向きフランジ状頂壁13の
    外周よりも内方部分上面に載置した蓋体21とから成り、 前記ノズル15外面及びキャップ筒22内面の一方には、係
    合凸部16を、又、他方には、該係合凸部と嵌合する係合
    凹部24を設けておくと共に、 前記キャップ筒22を、前記テーパ状壁部14の弾性に抗し
    て側外方へ倒したときに、該キャップ筒22が前記張出板
    部23の外周下端縁を中心とする回動により前記ノズル15
    に対して上昇することで、前記係合凸部16及び係合凹部
    24の嵌合が解除可能に、キャップ筒22の筒長を、前記張
    出板部23の突出長さに対して大としたことを特徴とする
    蓋体付き容器。
  2. 【請求項2】 前記係合凸部16及び係合凹部24の一方
    を、キャップ筒22内面の下端部に、他方を、該下端部に
    対応するノズル15外面部分に、それぞれ、形成したこと
    を特徴とする、請求項1記載の蓋体付き容器。
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