JP2001341179A - 射出成形装置 - Google Patents

射出成形装置

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JP2001341179A JP2001097234A JP2001097234A JP2001341179A JP 2001341179 A JP2001341179 A JP 2001341179A JP 2001097234 A JP2001097234 A JP 2001097234A JP 2001097234 A JP2001097234 A JP 2001097234A JP 2001341179 A JP2001341179 A JP 2001341179A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サイクルタイムが短く、消費エネルギーが少
なく、メンテナンス費用も削減でき、小型部品を効率的
に製造することのできる射出成形装置を提供する。 【解決手段】 下型142に取付部材137aを介して
取り付けられた補助シリンダ137が稼動して下型14
2を上方へ引き上げるとともに、型駆動シリンダ131
が稼動して駆動軸131bを前進させ、型駆動カム13
2を駆動案内面136cに沿って摺動させながら回動さ
せ、下方から下型142を押し上げる。そして、型駆動
カム132は駆動案内面136cの形状によってそれ以
上回動しない姿勢で位置決めされる。その後、型締シリ
ンダ134が稼動して駆動部134aを引き込み、型駆
動レバー136を回動軸135の軸線を中心として反時
計回りに回動させようとするので、型締レバー136に
よって型駆動カム132が上方へ加圧される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は射出成形装置に係
り、特に、射出成形装置を小型化する場合に好適な装置
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、射出成形装置は、成形型と、成
形材料を溶解して供給するための材料供給部と、成形材
料を成形型へ射出する射出機構部と、成形型を開閉駆動
するための型締機構部とから構成されている。
【0003】材料供給部は、例えば、投入された成形材
料を回転させながら送る供給スクリュウを内蔵した供給
シリンダを有し、供給シリンダ内の成形材料を加熱する
ための加熱ヒータ等を備える。
【0004】また、射出機構部は、例えば、材料供給部
によって供給された成形材料を射出シリンダにより成形
型へ向けて射出ノズルから射出するように構成される。
射出シリンダは上記材料供給部の供給スクリュウを軸線
方向に駆動して成形材料を射出するようになっているも
の、材料供給部とは別に材料供給部から供給された成形
材料を成形型へ向けて押し出すように構成されたものな
ど、種々の構造のものが用いられている。
【0005】さらに、型締機構部は、成形型の可動部分
を開閉駆動するとともに、所定の圧力で成形型の型締状
態を保持するように構成されている。型締機構部の構造
としては、成形型の開閉動作と、型締状態における加圧
力とを与える油圧シリンダを備えたものが主流となって
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の射出成形装置は大型のものが多く、例えば時計部品
などのように小型の部品を成形する場合には、材料供給
量、型締力、型締ストロークなどの点でオーバースペッ
クになり、装置の性能を十分に発揮できない一方、構造
が複雑で大型であるために、サイクルタイムが長く、消
費エネルギーが大きく、メンテナンス費用がかかるな
ど、製造コストの低減を妨げる原因となっている。
【0007】そこで本発明は上記問題点を解決するもの
であり、その課題は、サイクルタイムが短く、消費エネ
ルギーが少なく、メンテナンス費用も削減でき、小型部
品を効率的に製造することのできる射出成形装置を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の射出成形装置は、成形材料を成形型内に射出
して成形品を製造するように構成された射出成形装置に
おいて、前記成形型を閉鎖するための第1加圧部材と、
該第1加圧部材を駆動する第1加圧駆動手段と、前記成
形型に対する型締力が増大するように前記第1加圧部材
に対して加圧力を及ぼすための第2加圧部材と、該第2
加圧部材を駆動する第2加圧駆動手段とが設けられた型
締機構部を有していることを特徴とする。
【0009】この発明によれば、第1加圧駆動手段によ
って第1加圧部材を用いて成形型を閉鎖した後、第2加
圧駆動手段によって第2加圧部材から第1加圧部材に加
圧力を及ぼし、その結果、型締力を増大させることがで
きるので、第1加圧駆動手段及び第1加圧部材は駆動力
が小さくて足りる反面、駆動ストロークは大きくなる。
一方、第2加圧駆動手段及び第2加圧部材は大きな駆動
力が必要な反面、駆動ストロークは小さくて足りる。し
たがって、第1加圧駆動手段及び第2加圧駆動手段とし
て大型の機構が不要になり、成形型の開閉駆動のための
機構部分を簡単な構成でコンパクトにまとめることが可
能になる。また、成形型を開閉駆動するための機構部分
の慣性重量を低減することができるので、高速動作が可
能になり、成形のサイクルタイムを短縮することが可能
になる。
【0010】本発明において、前記第1加圧部材は、前
記第2加圧部材に対して直接若しくは間接的に案内され
て動作することにより前記成形型を加圧するように構成
されたカム部材であることが好ましい。この手段によれ
ば、第1加圧部材としてカム部材を用いることによって
精度良く成形型を駆動できるとともに、機構をコンパク
トに構成することができ、さらに、第2加圧部材から受
けた加圧力を機構に大きな負担を与えることなく成形型
へ型締力として伝えることが可能になる。
【0011】本発明において、前記第1加圧部材は、前
記第2加圧部材から加圧力を受ける際には、前記第2加
圧部材に対して直接若しくは間接的に位置決めされるよ
うに構成されていることが好ましい。この手段によれ
ば、第1加圧部材が第2加圧部材に対して位置決めされ
た状態で、第2加圧部材から第1加圧部材に対して加圧
力が付与されるので、第1加圧部材の摺動面における磨
耗その他の損傷を低減することができる。
【0012】本発明において、前記第2加圧部材は、前
記第1加圧部材に対して直接若しくは間接的に加圧する
ための加圧部位と、支点部位と、前記第2加圧駆動手段
によって駆動される駆動部位とを有するレバー部材であ
ることが好ましい。この手段によれば、第2加圧部材を
レバー部材とすることにより、レバー比(支点部位から
駆動部位までの距離と、支点部位から加圧部位までの距
離との比)を大きくすることによって、第1加圧部材に
対する加圧力を大きくすることができるので、第2加圧
駆動手段の駆動力を低減することが可能になり、その結
果、装置のコンパクト化を図ることが可能になる。
【0013】本発明において、前記第2加圧部材は、前
記加圧部位の一側に支点部位を、前記加圧部位の他側に
前記駆動部位を備えたレバー部材であることが好まし
い。この手段によれば、レバー長の中間位置に加圧部位
を設けることにより、短いレバー長でも大きなレバー比
を確保することが可能になり、装置をさらにコンパクト
に構成できる。
【0014】本発明において、前記成形型に前記成形材
料を供給するための材料供給部の材料供給方向が前記第
2加圧部材のレバー延長方向と略平行に構成されている
ことが好ましい。この手段によれば、材料供給部の材料
供給方向が第2加圧部材のレバー延長方向、すなわち、
第2加圧部材においてレバーとして作用する支点、駆動
点、作用点を結ぶ方向とが略平行に構成されていること
により、レバー比を大きくしたときのレバー長さは材料
供給部の材料供給方向によってカバーされるので、装置
の大型化を抑制することが可能になる。
【0015】本発明において、前記成形型を開閉駆動す
るために前記第1加圧駆動手段と並列に構成された補助
駆動手段を備えていることが好ましい。この手段によれ
ば、第1加圧部材が案内されている間に摺動面に加わる
圧力(駆動負荷)を、補助駆動手段により低減すること
ができるので、第1加圧部材における摺動面の磨耗その
他の損傷を低減することができ、型締動作の精度を長く
保持することが可能になる。本発明において、さらに、
成形材料を溶解して供給するための材料供給部と、成形
材料を成形型へ射出する射出機構部とを有し、前記型締
機構部は、前記材料供給部及び前記射出機構部と、平面
的に重なって配置されていることが好ましい。この発明
によれば、射出成形機全体をコンパクトにできる。本発
明において、前記型締機構部は、前記前記材料供給部及
び前記射出機構部の下方に配置されていることが好まし
い。本発明において、前記射出成形機は、卓上型である
ことが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して本発明
に係る射出成形装置の実施形態について詳細に説明す
る。図1は、本実施形態の射出成形装置100の全体構
成を示す概略構成図である。本実施形態は、プラスチッ
ク、金属などの各種の成形材料を供給するための材料供
給部110と、金型140と、材料供給部110によっ
て供給された成形材料を金型140へ向けて射出するた
めの射出機構部120と、金型140を開閉駆動するた
めの型締機構部130とから構成される。本実施形態で
は、型締機構部130は、材料供給部110及び射出機
構部120と、平面的に重なって配置されているのが好
ましい。また、型締機構部130は、矢印A方向からみ
て、材料供給部110及び射出機構部120の下方に、
平面的に重なって配置されているのが好ましい。
【0017】材料供給部110には、プラスチックのペ
レットなどを投入するためのホッパ111と、成形材料
を送り出すための供給スクリュウ112と、ホッパ11
1が接続され、供給スクリュウ112を包囲する供給シ
リンダ113と、供給スクリュウ112を回転させる従
動プーリ114と、駆動ベルト115と、駆動ベルト1
15を介して従動プーリ114に回転的に連結された駆
動プーリ116と、駆動プーリ116を回転させる駆動
モータ117とが設けられている。供給シリンダ113
の内部には、図示しない加熱ヒータなどの材料可塑化の
ための手段が内蔵されている。
【0018】射出機構部120には、射出シリンダ12
1と、射出シリンダ121によって軸線方向に出没駆動
される射出プランジャ122と、射出プランジャ122
が動作する射出ブロック123と、射出プランジャ12
2の動作を検出する計量確認センサ124と、射出ブロ
ック123に取り付けられた射出ノズル125とが設け
られている。射出ブロック123には、上記材料供給部
110の供給シリンダ113内部の供給路と連通する給
材路123aと、この給材路123aに連通し、射出プ
ランジャ122が摺動可能に構成されているとともに上
記射出プランジャ122の上昇によって成形材料が引き
込まれる柱状空間からなる材料計量室123bが設けら
れている。材料計量室123bは上記射出ノズル125
に連通している。射出ノズル125は、金型140の上
型141の材料導入部に装着される。
【0019】型締機構部130には、型駆動シリンダ1
31と、型駆動シリンダ131によって動作する型駆動
カム132と、型駆動カム132によって上下に移動す
るとともに、金型140の下型142に取り付けられた
下型取付部材133と、型締シリンダ134と、型締シ
リンダ134によって回動軸135とともに回動するよ
うに構成され、上記の型駆動カム132に当接した型締
レバー136と、下型取付部材133を上下に移動させ
るための補助シリンダ137とが設けられている。型駆
動シリンダ131は回動軸131aを中心に回動可能に
構成され、また、型駆動カム132に対して回動自在に
連結された駆動軸131bを出没(すなわち、前進及び
後退)させることができるように構成されている。ま
た、型駆動カム132は型締レバー136に設けられた
駆動案内面136cに沿って摺動可能に構成されてい
る。型締レバー136は、その支点部位である、回動軸
135に嵌合固定されている嵌合孔136aと、その駆
動部位である、型締シリンダ134の駆動部134aに
対する係合部136bとの間に、加圧部位である、型駆
動カム132に対する駆動案内面136cが存在するよ
うに構成されている。したがって、型締レバー136
は、型締シリンダ134の駆動部134aの動作によっ
て回動軸135を中心に回動し、型駆動カム132を上
方へ加圧するようになっている。
【0020】本実施形態においては、駆動モータ117
によって供給スクリュウ112が回転し、ホッパ111
に成形材料(プラスチックや金属)のペレットを投入す
ると、供給スクリュウ112の螺旋溝に沿って成形材料
が徐々に供給シリンダ113の内部へと送られ、供給シ
リンダ113の内部にて加熱され、溶融するようになっ
ている。溶融された成形材料は、供給スクリュウ112
の回転によって所定の圧力で給材路123aへと加圧さ
れる。
【0021】図3は上記材料供給部110のより詳細な
構造を射出機構部120とともに示す概略構成図であ
る。本実施形態では、供給シリンダ113自体はシリン
ダ内の温度分布を安定させるために比較的熱伝導性の良
好な鋼材その他の金属材料で構成され、供給シリンダ1
13の中間部に外周から中心側に向けて掘り下げられた
構造を持つ環状の断熱溝113aが形成されている。こ
の断熱溝113aよりも基部側には上記ホッパ111の
取り付けられた給材口113cが設けられているととも
に、給材口113cと断熱溝113aとの間に冷却水等
の各種冷媒を通すための冷却管113bが内蔵されてい
る。また、断熱溝113aよりも先端側には加熱ヒータ
113dが設けられている。
【0022】図4は、上記の供給シリンダ113近傍の
構造を示す拡大断面図である。上記のように断熱溝11
3aを有する供給シリンダ113の構造は種々考えられ
る。例えば、一体のシリンダ材の外周に、切削加工等に
よって環状の溝を形成してもよく、また、断熱溝113
aの底部よりも内側部分を共通のシリンダ材で構成し、
断熱溝113aの底部よりも外側の部分を断熱溝113
aよりも先端側と基端側でそれぞれ別の部材としてもよ
い。
【0023】本実施形態では、図4に示すように、断熱
溝113aの先端側を第1シリンダ材113Aで構成
し、断熱溝113aの基端側を第2シリンダ材113B
で構成して、第1シリンダ材113Aと第2シリンダ材
113Bとを断熱溝113aの内側にて接合している。
特に、本実施形態では、第1シリンダ材113Aと第2
シリンダ材113Bとが相互に嵌合するように構成され
ているので、容易に組立を行うことができる。また、第
1シリンダ材113Aと第2シリンダ材113Bとで素
材を変えることによって、断熱溝113aの両側におい
てそれぞれに適した熱伝導性を持たせることができる。
【0024】次に、上記構成の射出成形装置の動作につ
いて図2及び図5を参照して説明する。図2は型開き状
態と型締め状態の型締機構部130の様子を示す概略説
明図であり、図5は、本実施形態の動作手順を示す概略
フローチャートである。
【0025】まず、金型140が型開き状態にあるとき
には、型締機構部130は図2(a)に示す状態となっ
ている。すなわち、下型142が下方に位置して金型1
40が型開き状態にある場合には、図2(a)に示すよ
うに、型駆動シリンダ131の駆動軸131bが引き込
まれ(すなわち、後退し)ており、型駆動カム132が
斜め姿勢となっている。
【0026】型締機構部130において、上記の型開き
状態から金型140を型締め状態とするには、まず、下
型142に取付部材137aを介して取り付けられた補
助シリンダ137が稼動して下型142を上方へ引き上
げるとともに、型駆動シリンダ131が稼動して駆動軸
131bを前進させ、型駆動カム132を駆動案内面1
36cに沿って摺動させながら回動させ、下方から下型
142を押し上げる。そして、型駆動カム132は駆動
案内面136cの形状によってそれ以上回動しない姿勢
で位置決めされる。このように型駆動カム132が型駆
動レバー136に対して位置決めされた状態では、通
常、金型140は既に閉鎖状態になっている。
【0027】その後、型締シリンダ134が稼動して駆
動部134aを引き込み、型駆動レバー136を回動軸
135の軸線を中心として反時計回りに回動させようと
するので、型締レバー136によって型駆動カム132
が上方へ加圧され、金型140に所定の型締力を及ぼす
ことができる。
【0028】上記のようにして、金型140を型締め状
態にすると、射出プランジャ122は射出シリンダ12
1によって所定量の成形材料が導入されている材料計量
室123b内に突き出し、材料計量室123b内の成形
材料を押出し、射出ノズル125から成形材料を金型1
40内に射出する。
【0029】一方、上記の射出動作と並行して、或い
は、射出後に、材料供給部110においては、供給スク
リュウ112が回転を開始する。そして、上記の射出動
作の後において、スクリューにより前方へ押し出された
溶融樹脂の圧力で射出プランジャ122が押し上げられ
る。この時射出シリンダ121は、材料計量室123b
内の溶融樹脂のガスを抜き、溶融樹脂の密度を高くする
為に、下方に若干の力がかかるように上方下方から同時
に圧力をかけている。射出プランジャ122の基部には
射出プランジャ122とともに移動する被検出部材が取
り付けられており、この被検出部材の位置を計量確認セ
ンサ124が検出することによって、図示しない制御装
置により、所定量の成形材料が材料計量室123b内に
導入された時点で供給スクリュウ112停止及び射出シ
リンダの加圧停止が行われる。
【0030】次に、上記のようにして成形材料が注入さ
れた金型140の内部の成形材料が固化すると、最初に
型締シリンダ134が型締レバー136を解放し、型駆
動カム132に対する加圧力が解除され、その後、型駆
動シリンダ131が動作して型駆動カム132を後退さ
せ、下型取付部材133を解放し、その後、補助シリン
ダ137が稼動して下型142を下降させ、金型140
が型開きされる。
【0031】上記のように、型締シリンダ134による
型締レバー136の加圧力を及ぼす前に、或いは、加圧
力を解除した後に、型駆動カム132を動作させること
によって、型駆動カム132と、駆動案内面136cと
の摺動面同士の磨耗その他の損傷を低減することができ
る。ここで、型駆動カム132と、駆動案内面136c
との摺動面同士は、磨耗を防ぐため、鏡面仕上げになっ
ていることが好ましい。さらに好ましくは、型駆動カム
132と、駆動案内面136cとの摺動面同士は、SK
H9などの鋼材で形成され、焼入焼戻しの熱処理が施さ
れているのがよい。
【0032】ここで、上記の型締シリンダ134が動作
してから、型駆動シリンダ131が動作するまでの時間
を図示しないタイマによって計時し、型締シリンダ13
4が型駆動カム132を完全に解放してから型駆動シリ
ンダ131を動作させるようにすることが好ましい。こ
のようにすると、型駆動シリンダ131による型駆動カ
ム132の動作は、より確実に型締シリンダ134から
の加圧力のない状態で行われる。
【0033】最後に、金型140から成形品が取り出さ
れ、さらに、再び、上記のように型締め動作が行われ
る。以降、上述のようにして成形動作が繰り返し行われ
る。
【0034】以上説明したように、本実施形態では、第
1加圧部材である型駆動カム132を第1加圧駆動手段
である型駆動シリンダ131によって駆動し、型駆動カ
ム132によって下型142が上昇して金型140を閉
鎖してから、第2加圧駆動手段である型締シリンダ13
4によって駆動される第2加圧部材である型締レバー1
36で型駆動カム132に加圧力を加え、所要の型締力
を金型140に与えるようにしているので、個々の型駆
動シリンダ131,型締シリンダ134の駆動力を小さ
くすることができ、全体をコンパクトに構成することが
可能になる。すなわち、金型140を閉鎖させるための
型駆動シリンダ131では駆動ストロークは或る程度必
要であるが駆動力が弱くてもよく、また、型締シリンダ
134では駆動力は或る程度必要であるが駆動ストロー
クはほとんど必要ないので、いずれのシリンダも小型に
構成できる。しかも、型締レバー136のレバー比を上
げることによって型締シリンダ134の駆動力が小さく
ても大きな加圧力を発生できるので、型締シリンダ13
4の更なる小型化を図ることも可能である。
【0035】また、本実施形態では、補助駆動手段であ
る補助シリンダ137を用いて下型142を上下に移動
させていることにより、型駆動シリンダ131による型
駆動カム132の下型142駆動時の負担を低減するこ
とができ、これによって型駆動カム132と型締レバー
136との間の摺動面における磨耗その他の損傷を防止
することができる。
【0036】さらに、本実施形態では、型締機構部13
0における型締レバー136のレバー延長方向(図示左
右方向)と、材料供給部110における材料供給方向
(供給シリンダ及び供給スクリュウの軸線方向、すなわ
ち図示左右方向)とが平行に設定されているので、材料
供給部110の材料供給長さと、型締レバー136のレ
バー長さとをある程度長く形成しても、装置構成上のス
ペース効率が高くなり、全体をコンパクトにまとめるこ
とができて、射出成形機の卓上化も行える。
【0037】その上、本実施形態では、供給シリンダ1
13の加熱ヒータ113dによる加熱領域と、給材口1
13cが形成された材料投入部との間に断熱溝113a
を設けているので、加熱領域の温度分布を悪化させるこ
となく、材料投入部の過熱を防止することができるた
め、ペレットなどの成形材料が溶融して材料投入が不可
能になるなどの不具合を防止しつつ、安定した成形材料
の可塑化処理を行うことができる。
【0038】本実施形態では、成形材料を溶解して供給
するための材料供給部と、成形材料を成形型へ射出する
射出機構部とを有し、型締機構部は、材料供給部及び射
出機構部と、平面的に重なって配置されているので、射
出成形機全体をコンパクトにでき、射出成形機を卓上型
にすることも可能となった。これによって、射出成形機
をハンドキャリーすることも可能となって、携帯用機器
(腕時計、携帯電話、プリンタなど)のプラスチック部
品の修理交換などにおいて、量販店などで、射出成形を
行えるようになったので、アフターサービスを向上させ
ることができる。すなわち、従来は、射出成形機が大き
すぎて地面に固定されていたので持ち歩くことができな
いため、専門の成形工場に逐一発注するしか方法がなか
ったが、卓上型にできたことによって、その必要がなく
なり修理日程が短縮できるようになった。さらに、携帯
用機器(腕時計、携帯電話、プリンタなど)の組立ライ
ンの中に射出成形機を配列して、部品供給と組立を一貫
工程とすることが可能となり、部品の一時保管スペース
などを排除することも可能となった。さらに、型締機構
部の第1加圧手段と、型締機構部の第2加圧手段と、材
料供給部及び射出機構部の3者が平面的に重なって配置
されていると、射出成形機全体をよりコンパクトにでき
る。また、本実施形態では、型締機構部は、材料供給部
及び射出機構部の下方に配置されているので、成形材料
の補充作業がやりやすくなって成形作業性も向上する。
なお、本発明の射出成形装置は、上述の図示例にのみ限
定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲
内において種々変更を加え得ることは勿論である。例え
ば、上記実施形態では、型駆動カム132と型締レバー
136とが直接接触し、相互に案内され、加圧されるよ
うに構成されているが、両者の関係を間接的に構成し、
加圧力を伝達することができるとともに案内支持を行う
ことができる別の部材を両者の間に設けても構わない。
また、型駆動カム132と型締レバー136のいずれか
少なくとも一方を複数の部材の組立体で構成してもよ
い。
【0039】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
第1加圧駆動手段によって第1加圧部材を用いて成形型
を閉鎖した後、第2加圧駆動手段によって第2加圧部材
から第1加圧部材に加圧力を及ぼし、その結果、型締力
を増大させることができるので、第1加圧駆動手段及び
第1加圧部材は駆動力が小さくて足りる反面、駆動スト
ロークは大きくなる。一方、第2加圧駆動手段及び第2
加圧部材は大きな駆動力が必要な反面、駆動ストローク
は小さくて足りる。したがって、第1加圧駆動手段及び
第2加圧駆動手段として大型の機構が不要になり、成形
型の開閉駆動のための機構部分を簡単な構成でコンパク
トにまとめることが可能になる。また、成形型を開閉駆
動するための機構部分の慣性重量を低減することができ
るので、高速動作が可能になり、成形のサイクルタイム
を短縮することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る射出成形装置の実施形態の全体構
成を示す概略構成図である。
【図2】同実施形態の型締機構部における、金型が型開
き状態にあるときの様子を示す部分構成図(a)及び金
型が型締め状態にあるときの様子を示す部分構成図
(b)である。
【図3】同実施形態における材料供給部及び射出機構部
のより具体的な構造を示す概略構成図である。
【図4】同実施形態における材料供給部の拡大断面図で
ある。
【図5】同実施形態における動作手順を示す概略フロー
チャートである。
【符号の説明】
100 射出成形装置 110 材料供給部 111 ホッパ 112 供給スクリュウ 113 供給シリンダ 113a 断熱溝 113b 冷却管 113c 給材口 113d 加熱ヒータ 113A 第1シリンダ材 113B 第2シリンダ材 117 駆動モータ 120 射出機構部 121 射出シリンダ 122 射出プランジャ 123 射出ブロック 123a 給材路 123b 材料計量室 124 計量確認センサ 125 射出ノズル 130 型締機構部 131 型駆動シリンダ 132 型駆動カム 133 下型取付部材 134 型締シリンダ 135 回動軸 136 型締レバー 136a 駆動案内面 137 補助シリンダ 140 金型 141 上型 142 下型
フロントページの続き (72)発明者 松本 良一 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 北澤 保幸 長野県松本市神林1490−4 有限会社ジャ スティ内 Fターム(参考) 4F202 CA11 CB01 CL01 CL40 CL50

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形材料を成形型内に射出して成形品を
    製造するように構成された射出成形装置において、 前記成形型を閉鎖するための第1加圧部材と、前記第1
    加圧部材を駆動する第1加圧駆動手段と、前記成形型に
    対する型締力が増大するように前記第1加圧部材に対し
    て加圧力を及ぼすための第2加圧部材と、該第2加圧部
    材を駆動する第2加圧駆動手段とが設けられた型締機構
    部を有していることを特徴とする射出成形装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記第1加圧部材
    は、前記第2加圧部材に直接若しくは間接的に案内され
    て動作することにより前記成形型を加圧するように構成
    されたカム部材であることを特徴とする射出成形装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記第1加圧部材
    は、前記第2加圧部材から加圧力を受ける際には、前記
    第2加圧部材に対して直接若しくは間接的に位置決めさ
    れるように構成されていることを特徴とする射出成形装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に
    おいて、前記第2加圧部材は、前記第1加圧部材に対し
    て直接若しくは間接的に加圧するための加圧部位と、支
    点部位と、前記第2加圧駆動手段によって駆動される駆
    動部位とを有するレバー部材であることを特徴とする射
    出成形装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記第2加圧部材
    は、前記加圧部位の一側に支点部位を、前記加圧部位の
    他側に前記駆動部位を備えたレバー部材であることを特
    徴とする射出成形装置。
  6. 【請求項6】 請求項4又は請求項5において、前記成
    形型に前記成形材料を供給するための材料供給部の材料
    供給方向が前記第2加圧部材のレバー延長方向と略平行
    に構成されていることを特徴とする射出成形装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項6のいずれか1項に
    おいて、前記成形型を開閉駆動するために前記第1加圧
    駆動手段と並列に構成された補助駆動手段を備えている
    ことを特徴とする射出成形装置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至請求項7のいずれか1項に
    おいて、さらに、成形材料を溶解して供給するための材
    料供給部と、成形材料を成形型へ射出する射出機構部と
    を有し、前記型締機構部は、前記材料供給部及び前記射
    出機構部と、平面的に重なって配置されていることを特
    徴とする射出成形装置。
  9. 【請求項9】 請求項8において、前記型締機構部は、
    前記前記材料供給部及び前記射出機構部の下方に配置さ
    れていることを特徴とする射出成形装置。
  10. 【請求項10】請求項1乃至請求項9のいずれか1項に
    おいて、前記射出成形機は、卓上型であることを特徴と
    する射出成形装置。
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