JP2022023275A - 射出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】計量後におけるスクリュの前進時には小さなストロークとしながら、メンテナンス時には大きなストロークとすることができるスクリュの前後進機構を備える射出装置を提供すること。【解決手段】射出装置1は、プランジャ103の中に回転可能に配置されるスクリュ101と、スクリュの前後方向の往復移動を担う第二移動機構90と、を備える。第二移動機構90は、第一ストロークと、第一ストロークよりも往復移動の距離が大きい第二ストロークとの、二段階ストローク機能を備える。第二移動機構90は、駆動源としての油圧によるシリンダ91と、シリンダ91のピストン93の移動距離を第一ストロークに規制するストローク規制手段95と、を備え、ストローク規制手段95が組み付けられているときに、第一ストロークが実現され、ストローク規制手段が取り外されているときに、第二ストロークが実現される。【選択図】図3

Description

本発明は、プランジャとスクリュを前進させて溶融樹脂材料を射出する射出装置に関するものである。
プランジャバレルに挿入される筒状のプランジャ内にスクリュを回転可能に配置し、スクリュの回転により溶融材料をプランジャバレル内に供給・計量するとともに、プランジャバレルに対してプランジャとスクリュを前進させてプランジャバレル内の溶融材料を射出する射出装置が知られている。例えば、特許文献1は、プランジャが固定されるハウジングブロックとスクリュが保持されるスクリュ保持ブロックとの間に、油圧シリンダを含む、スクリュの前後進機構が設けられる。ハウジングブロックの後部面に突出形成されているガイド棒によってスクリュ保持ブロックが案内されることで、スクリュはその軸方向に移動可能とされる。
この射出装置において、プランジャバレルに計量した溶融樹脂を、ノズルを通して金型内に射出するには、プランジャの前端に設けられる樹脂流路をスクリュの前端で塞ぐ。そのためには、スクリュを前進させてその前端部をプランジャに突き当てる。スクリュの前後進機構は、このときにスクリュを前進させる。このスクリュの前進は、スクリュ前方領域の溶融樹脂をプランジャバレル側に押し出すことになるため、プランジャバレルの中への溶融樹脂の供給を不可避的に伴い、すでにプランジャバレル内に計量されている溶融樹脂量の精度に影響を与え、成形品重量を不安定にさせる。したがって、スクリュの前進に伴う溶融樹脂の供給を少なくするために、この前進時のスクリュの移動ストロークはその目的を達成できる範囲で小さく抑えられる必要があり、スクリュの前後進機構としてストロークが小さいものが選択される。
特開2019-104154号公報
ところが、ストロークの小さい前後進機構は、射出装置のメンテナンス性を確保する観点からすると不都合がある。例えば、特許文献1の場合、ストローク量の小さい前後進機構を採用するので、ハウジングブロックとスクリュ保持ブロックとの間隔が狭くなり、それぞれのブロックに支持される部材を取り外す際の作業性が悪くなる。
以上より、本発明は、計量後におけるスクリュの前進時には小さなストロークとしながら、メンテナンス時には大きなストロークを実現できる射出装置を提供することを目的とする。
本発明の射出装置は、プランジャの中に回転可能に配置されるスクリュと、スクリュの前後方向の往復移動を担う移動機構と、を備える。移動機構は、第一ストロークと、第一ストロークよりも往復移動の距離が大きい第二ストロークとの、二段階ストローク機能を備える。
本発明における移動機構は、好ましくは、直線移動アクチュエータと、直線移動アクチュエータの移動距離を第一ストロークに規制するストローク規制手段と、を備える。この移動機構は、ストローク規制手段が成立しているときに、第一ストロークが実行され、ストローク規制手段が成立していないときに、第二ストロークが実行される。
本発明において、好ましくは、直線移動アクチュエータが、油圧シリンダであって、軸状部材がピストンヘッドを備えるピストンロッドであり、筒状部材がシリンダである。
また、本発明において、好ましくは、油圧シリンダが、ピストンヘッドの前後方向両面にピストンロッドをそれぞれ備える両ロッド型の油圧シリンダである。
さらに、本発明において、好ましくは、直線移動アクチュエータが、電動モータ駆動のボールねじであって、軸状部材がボールねじ軸であり、筒状部材がボールねじナットである。
本発明において、一対のストローク規制手段は、好ましくは、スクリュの回転軸を中心にして、点対称の位置に設けられる。
本発明における直線移動アクチュエータは、好ましくは、軸状部材と筒状部材により移動動作が可能なアクチュエータである。この場合のストローク規制手段は、軸状部材と同軸上であって、軸状部材の端部に設けられる第一規制体を備える。
このストローク規制手段は、第一規制体が筒状部材に直接的または間接的に突き当たることで、第一ストロークに規制され、第一規制体が取り外されると、第二ストロークが実現される。
本発明におけるストローク規制手段は、好ましくは、直線移動アクチュエータと平行であって、直線移動アクチュエータの側方に設けられる第二規制体と、第二規制体が直接的または間接的に突き当たることで第二規制体の移動距離を規制する係止体と、を備える。
このストローク規制手段は、第二規制体が係止体に突き当たることで、第一ストロークに規制され、第二規制体または係止体が取り外されると、第二ストロークが実現される。
本発明の射出装置は、好ましくは、プランジャが挿入されるプランジャバレルと、プランジャバレルが固定される前方支持部と、
前方支持部より後方側において前後方向に往復移動可能に設けられ、プランジャが固定される中間支持部と、中間支持部の後方側において前後方向に往復移動可能に設けられ、スクリュが回転可能で、かつ、前後方向に移動不能に支持される後方支持部と、を備える。移動機構は、中間支持部と後方支持部との間隔を調整する。
本発明の射出装置によれば、計量後におけるスクリュの前進時には小さなストロークとしながら、メンテナンス時には大きなストロークとすることができるスクリュの前後進機構を備える射出装置が提供される。
本発明の実施形態に係る射出装置を側面方向から示す部分断面図である。 本発明の実施形態に係る射出装置を平面方向から示す部分断面図である。 本実施形態における第二移動機構の構成例を示す図であり、(a)は側面図、(b)は(a)の部分断面図、(c)は(b)の分解図である。 図3の第二移動機構の構成例の動作を示す図であり、(a-1)および(a-2)は小ストローク(第一ストローク)の動作を示し、(b-1)および(b-2)は大ストローク(第二ストローク)の動作を示している。 本実施形態に係る射出装置の動作を示す図であって、(a)は可塑化・計量の準備の工程、(b)は可塑化・計量の工程を示す。 図5に引き続いて、本実施形態に係る射出装置の動作を示す図であって、(a)は射出の準備工程、(b)は射出工程を示す。 本実施形態における第二移動機構の他の構成例を示す図であり、(a)は側面図、(b)は(a)の部分断面図である。 図7の第二移動機構の構成例の動作を示す図であり、(a-1)および(a-2)は小ストロークの動作を示し、(b-1)および(b-2)は大ストロークの動作を示している。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る射出装置1について説明する。
射出装置1は、図示を省略する型締装置と組み合わされることにより、射出成形機を構成する。射出装置1は、スクリュ101の前後進機構である第二移動機構90について、小ストローク(第一ストローク)と大ストローク(第二ストローク)を兼ね備える機能を設ける。この機能により、計量後にスクリュ101が前進するのを小ストロークとし、かつ、例えば射出装置1のメンテナンス時には第二移動機構90の大ストロークを実現する。
[射出装置1の全体構成]
射出装置1は、図1および図2に示すように、支持部10と、支持部10に支持され、スクリュ101を前後方向への移動およびスクリュ101の回転を担う駆動部30と、スクリュ101を含み、樹脂の射出に関わる射出部100と、を備える。射出装置1は、第一移動機構50によるスクリュ101およびプランジャ103の前進動作を制御することにより、図示を省略する型締装置の金型に向けて溶融した樹脂を供給する。
射出装置1において、図1などにFが記載されている側を前方、Bが記載されている側を後方と定義する。この前方Fおよび後方Bの定義は相対的な意味を含むものとする。
また、射出装置1について、幅方向W、長手方向Lおよび鉛直方向Hが図1などに示すように定義される。
[支持部10:図1および図2]
支持部10は、図1および図2に示すように、前方Fから後方Bに向けて延びるベッド11と、ベッド11の上に摺動可能に載置される基台13と、基台13の上であって基台13の後方Bの側に設けられる一対のガイドレール15,15と、を備える。
一対のガイドレール15,15は、図2に示すように、幅方向Wに間隔をあけて基台13の上に固定されている。ガイドレール15,15には、後述する駆動部30の中間プレート61が、前方Fから後方Bに向けて、および、後方Bから前方Fに向けて摺動可能に載せられている。なお、本実施形態において、中間支持部60の前後方向への往復移動を実現することができるのであれば、その手段はガイドレール15,15に限らない。一例として、ガイドレール15,15が設けられる位置にガイド溝またはガイド壁などを設け、中間支持部60にこのガイドに沿って走行するローラや摺動板を設けることができる。
基台13は、射出装置1の重量を受けても、射出成形の動作に影響を与える変形が生じない程度の剛性を備えている。基台13がこの剛性を備えていることにより、架台68を変形が生じないか、変形が生じるとしても微小に抑えつつ架台68を支持できる。
[駆動部30:図1および図2]
次に、駆動部30について説明する。
駆動部30は、図1および図2に示すように、支持部10の前方Fに設けられる前方支持部40と、前方支持部40よりも後方Bに設けられる中間支持部60と、中間支持部60よりも後方Bに設けられる後方支持部80、を備える。前方支持部40、中間支持部60および後方支持部80は、例えば鉄基金属の鋳造品から構成される。
[前方支持部40:図1および図2]
前方支持部40は、図1および図2に示すように、支持部10の基台13の上に支持され、その位置が基台13に固定される。前方支持部40は、プランジャバレル105を支持する。また、前方支持部40は、中間支持部60の前後方向への往復移動を担う第一移動機構50を支持する。本実施形態ではプランジャバレル105を前方支持部40の前端面で支持しているが、プランジャバレル105の後端部を前方支持部40に嵌合することで支持してもよい。
前方支持部40は、幅方向Wの中央において前後方向に貫通するプランジャ通路43と、幅方向Wの両端近傍のそれぞれにおいて前後方向に連なる第一支持孔45,45と、が形成される前方プレート41を備える。プランジャ通路43には、スクリュ101およびプランジャ103が前後方向に貫通して配置される。また、第一支持孔45,45は、それぞれにボールねじ51,51が前後方向に貫通し、かつ、回転可能にて配置される。前方プレート41は、剛体と見なし得る。後述する中間プレート61、後方プレート81も同様に剛体と見なし得る。
[第一移動機構50:図2]
第一移動機構50は、中間支持部60を前後方向に往復移動させる。中間支持部60のこの移動は、プランジャ103および後方支持部80の前後方向の往復移動を伴う。
第一移動機構50は、図2に示すように、一対のボールねじ51,51と、それぞれのボールねじ51,51に回転駆動力を与える電動モータ55,55と、を備える。ボールねじ51は本発明の第一移動部材の一例であり、電動モータ55は本発明の第一駆動源の一例である。なお、ボールねじ51および電動モータ55は、それぞれ公知の直線駆動アクチュエータ構成を採用することができる。また、第一移動機構50は、ボールねじ51,51のそれぞれの入力軸52,52に固定される入力プーリ53,53と、電動モータ55,55のそれぞれの出力軸56,56に固定される出力プーリ57,57と、を備える。入力プーリ53,53と出力プーリ57,57の間には、伝達ベルト58,58が巻き回されている。したがって、電動モータ55,55が回転駆動するとボールねじ51,51のボールねじ軸51A,51Aが回転する。
それぞれのボールねじ51は、ボールねじ軸51Aと、ボールねじ軸51Aに嵌装されるボールねじナット51Bと、を備える。ボールねじ軸51Aは、前方プレート41の第一支持孔45に図示を省略するベアリングによって回転可能に支持され、ボールねじナット51Bは中間支持部60の第二支持孔65に嵌合される。つまり、ボールねじナット51Bは第二支持孔65を介して中間支持部60に回転不能に固定される。ボールねじナット51Bは、ボールねじ軸51Aの回転によって前後方向に往復移動する。この往復移動はボールねじ軸51Aに対して相対的な移動であるため、ボールねじ軸51Aの回転により、ボールねじナット51Bを嵌合する中間支持部60は、ボールねじナット51Bに生じる前後方向の推力を受けて往復移動する。
第一移動機構50が以上のように構成されているので、電動モータ55,55が正回転動作または逆回転動作をすると、中間支持部60が前後方向に往復移動する。この移動は、後方支持部80の移動を伴う。
本実施形態における第一移動機構50は、幅方向Wの両側に一つずつ設けられているが、本発明はこれに限定されない。例えば第一移動機構50を設ける場所を変更することにより、第一移動機構50を一つだけにすることもできるし、三つ以上にすることもできる。なお、電動モータ55の出力軸56とボールねじ51の入力軸52を、出力プーリ57、伝達ベルト58および入力プーリ53による公知の減速機構を介して連結する以外の手段を採用できる。例えば、電動モータ55にダイレクトドライブ型の高トルク低回転仕様の電動モータを適用するとともに、電動モータ55の出力軸56とボールねじ51の入力軸52を直接、例えばキーやスプラインあるいはフランジなどにより連結して駆動することもできる。後述する第二移動機構90についても同様であるが、第一移動機構50の構成を第二移動機構90に適用してもよいし、これとは逆に、第二移動機構90の構成を第一移動機構50に適用してもよい。
[中間支持部60:図1および図2]
次に、中間支持部60について説明する。
中間支持部60は、図1および図2に示すように、支持部10のガイドレール15,15に支持され、前後方向に往復移動、つまり前進または後退が可能とされる。中間支持部60は、プランジャ103を回転不能に固定するとともに、一対のボールねじナット51B,51Bを回転不能に支持する。
中間支持部60は、図2に示すように、幅方向Wの中央において前後方向に連なるプランジャ把持孔63と、幅方向Wの両端近傍のそれぞれにおいて前後方向に連なる第二支持孔65,65と、が形成される中間プレート61を備える。プランジャ把持孔63の内側には、スクリュ101およびプランジャ103が前後方向に貫通して配置される。また、第二支持孔65,65のそれぞれにはボールねじナット51B,51Bが回転不能に支持、つまり嵌合により固定される。ボールねじナット51B,51Bにはボールねじ軸51A,51Aが回転可能に支持されている。
中間支持部60は、以上のように構成されるので、電動モータ55,55が正回転動作または逆回転動作をすると、プランジャ103を伴って、前後方向に往復移動する。
中間プレート61の後端には、第二移動機構90のピストンロッド94の前端が固定される。ここで、第二移動機構90は、ピストンロッド94が前後方向への推力を作用させることにより、中間支持部60と後方支持部80の間隔を広くしたり狭くしたり調整することができる。
第二移動機構90は、図示を省略する油圧源からシリンダ91に作動油を供給することで、ピストンロッド94を前後方向に往復移動させる直線移動型のアクチュエータである。
第二移動機構90は、シリンダ91が後方支持部80に固定されている。したがって、第二移動機構90のピストンロッド94を前後方向に往復移動させることにより、中間支持部60と後方支持部80の間隔を広くしたり狭くしたり調整することができる。
中間プレート61には、図1に示すように、鉛直方向Hに沿って射出成形の原料である固体状の樹脂を投入する投入口67が形成される。投入口67は、中間プレート61の上面からプランジャ把持孔63まで貫通しており、後述するプランジャ103の投入口104と連なる。したがって、投入される樹脂原料は、投入口67および投入口104を通って、プランジャ103の内部であってスクリュ101の周囲に供給される。
中間支持部60は、図1および図2に示すように、中間プレート61の下方に連なり、かつ、後方Bに向けて延びる架台68を備える。架台68は、後述する後方支持部80を摺動可能に支持する。架台68は、中間プレート61と鋳造により一体的に形成することもできるし、中間プレート61と別体で作製し、その後に中間プレート61に締結や溶接などによって連結して一体化することもできる。したがって、電動モータ55およびボールねじ51の駆動により、中間支持部60が前後方向に往復移動すると、架台68も中間支持部60に追従して前後方向に往復移動する。つまり、架台68の前進または後進は、後方支持部80の前進または後進を招く。
中間プレート61と架台68を別体で作製する場合、図1に示すように架台68を中間プレート61の下端面において連結してもよいし、架台68を中間プレート61の後端側面において連結してもよい。また、架台68は、その鉛直方向Hまたは幅方向Wの厚さを前後方向において均一にしてもよいし、変化させてもよい。
架台68の上には、幅方向Wに間隔をあけて、一対のガイドレール69,69が設けられており、後方支持部80は、このガイドレール69,69の上を前後方向に摺動可能とされる。後方支持部80の前後方向への往復移動の手段が他の手段を採用できることは前述の通りである。
架台68は、中間支持部60の下方に設けられる。したがって、架台68を設置するのに必要なスペースは、前方プレート41、中間プレート61および後方プレート81が相対動作する前後方向とは異なり、設置スペースや面積に制約を受けない鉛直方向Hであるため設置スペースを大きくとることができる。このため、架台68は、鉛直方向Hに十分な寸法(厚さ)を設けることができるので、鉛直方向Hの曲がり剛性を大きくできる。
また、架台68は、ガイドレール15,15を介して剛性の高い基台13に支持される。
以上より、後方支持部80の全重量が負荷されても、架台68の鉛直方向Hの曲がりなどの変形が生じないか生じたとしても微小に抑えられる。
また架台68は、鉛直方向Hに十分な寸法(厚さ)を設けることができるので、後端側の一部が支持部10から離別して浮き上がった片持ち状態としても、架台68の鉛直方向Hの曲がりなどの変形が生じないか生じたとしても微小に抑えられる。
[後方支持部80:図1および図2]
次に、後方支持部80について説明する。
後方支持部80は、図1および図2に示すように、中間支持部60の架台68に支持され、前後方向に往復移動が可能に載置される。後方支持部80は、スクリュ101のスクリュ軸101Bを回転可能に支持するのに加えて、スクリュ101の回転機構85と、後方支持部80の前後方向の移動を担う第二移動機構90と、を支持する。後方支持部80にはスクリュ101が前後方向には移動が拘束された状態で支持されるので、第二移動機構90はスクリュ101の前後進機構を構成する。
後方支持部80は、幅方向Wの中央においてスクリュ101と前後方向に連なる出力軸83が内蔵される後方プレート81を備える。この出力軸83は、後方プレート81に前後方向に貫通して配置されるとともに図示を省略するベアリングを介して後方プレート81に回転可能に支持されている。また、出力軸83には、カップリング106によってスクリュ101のスクリュ軸101Bが連結固定される。スクリュ軸101Bは、出力軸83に対して前後方向についての移動ができないように後方支持部80に支持される。
[回転機構85:図1および図2]
回転機構85は、スクリュ101を回転させる。
回転機構85は、図1および図2に示すように、後方プレート81に支持される電動モータ86と、電動モータ86の出力軸87に固定される出力プーリ88と、を備える。また、回転機構85は、スクリュ軸101Bに固定される入力プーリ110と、出力プーリ88と入力プーリ110の間に掛け回される伝達ベルト89と、を備える。
電動モータ86の回転動作が伝達ベルト89を介してスクリュ軸101Bに伝えられ、スクリュ101が回転動作をする。
[第二移動機構90(前後進機構):図1~図4]
第二移動機構90は、後方支持部80を前後方向に往復移動させる。この後方支持部80の往復移動は、架台68のガイドレール69に沿って行われ、かつ、中間支持部60に対する相対的な移動である。この移動は、通常成形運転時のスクリュ101の小ストロークの前進および後退を含む。具体的には、計量後の射出工程を開始する際のスクリュ101の小ストロークの前進およびその後の可塑化工程を開始する際の小ストロークの後退を含むとともに、例えば射出装置1のメンテナンス時の大ストロークの前進および後退とを含む。つまり、第二移動機構90は、小ストロークと大ストロークの二つの異なるストローク機能を実現する。二段階の異なるストローク機能は、後述する第一ストローク規制手段95(第一実施形態)の着脱により実現される。
第二移動機構90は、本実施形態においては、図1、図2および図3に示すように、第二駆動源としての油圧シリンダから構成され、後方プレート81の幅方向Wの両端に設けられる一対のシリンダ91,91と、シリンダ91,91のそれぞれの内部に配置されるピストン93,93と、ピストン93,93のそれぞれに接続されるピストンロッド94,94と、を備える。それぞれのシリンダ91は、ピストン93より前方Fの第一油室92Fと、ピストン93より後方Bの第二油室92Bと、を備える。また、第二移動部材としてのピストンロッド94,94は、それぞれの前端がシリンダ91を貫通して中間プレート61に接続されている。つまり、ピストン93およびピストンロッド94は、中間プレート61に対する相対的な位置が不変である。また、ピストン93には、ピストンロッド94が設けられる裏側に、第一ストローク規制手段95を構成する接続ロッド97が設けられる。つまり、本実施形態においては、ピストン93の前端面および後端面であるピストンヘッドの両面のそれぞれにピストンロッド94と接続ロッド97を備える両ロッド型の油圧シリンダが適用される。接続ロッド97は、ピストンロッド94とは反対側においてシリンダ91を貫通する。
[第一ストローク規制手段95:ストローク規制(図3および図4)]
第二移動機構90は、ピストン93およびピストンロッド94のストロークを小さく規制できる第一ストローク規制手段95を備えるが、この第一ストローク規制手段95は着脱が可能である。第二移動機構90は、第一ストローク規制手段95が装着されていると小ストロークで動作し、第一ストローク規制手段95が取り外されると大ストロークで動作する。図3および図4を参照して、第一ストローク規制手段95の構成および動作について説明する。
第一ストローク規制手段95は、第一規制体96と、第一規制体96を固定する接続ロッド97と、第一規制体96を接続ロッド97に固定する締結具98と、を備える。
第一規制体96は、ピストン93に接続されるピストンロッド94と同軸上であって、ピストンロッド94が設けられる側とピストン93の裏側に設けられる。第一規制体96は、円筒状の形態を有しており、軸線方向の一方の側(前端側)に開口端96Aと、開口端96Aに対向する封止端96Bと、開口端96Aと封止端96Bを繋ぐ側体96Dと、を備えている。封止端96Bには、締結具98の締結ボルト98Aが挿通される締結孔96Cが表裏を貫通して形成される。
接続ロッド97は、前端側がピストン93に固定され、後端側に上述した締結ボルト98Aがねじ込まれるボルト孔97Aを備える。接続ロッド97は、シリンダ91の第二油室92Bを通るとともにシリンダ91の後端の側を貫通して外部に突出する。
締結具98は、ボルト孔97Aにねじ込まれる締結ボルト98Aと、第一規制体96の封止端96Bを貫通する締結ボルト98Aと締結される締結ナット98Bと、を備える。
接続ロッド97と締結ナット98Bの間で第一規制体96の封止端96Bを挟み込むことで、第一規制体96は第二移動機構90に一体的に組み付けられる。
第二移動機構90は、小ストロークとされる第一規制体96が組み付けられている状態において、射出成形動作が行われる。また、第二移動機構90は、大ストロークとされる第一規制体96が取り外されている状態において、メンテナンスが行われる。第二移動機構90において、小ストロークとされる第一規制体96が組み付けられていると第一ストローク規制手段95が成立し、第一規制体96が取り外されていると第一ストローク規制手段95が成立しない。
第二移動機構90は、第一油室92Fに作動油が供給されると、後方プレート81はピストンロッド94から推力を受けて前方Fに向けて移動(前進)し、中間支持部60の中間プレート61と後方プレート81の間隔が狭くなる。また、第二油室92Bに作動油が供給されると、後方プレート81はピストンロッド94から推力を受けて後方Bに向けて移動(後退)し、中間プレート61と後方プレート81の間隔が広くなる。
後方プレート81は、中間プレート61の前後方向に往復移動に伴って前後方向に往復移動をする第一移動に加えて、中間プレート61に対して前後方向に往復移動する第二移動を行うことができる。なお、第二移動機構90によって後方プレート81が前方に移動すると、出力軸83に連結されたスクリュ101も前方に移動する。このとき、スクリュ101は前方に貯留した溶融樹脂から反力を受けるが、後方プレート81はこの反力をスクリュ101と出力軸83を介して受ける。第二移動機構90とスクリュ101は同一線上に配置されていないため、溶融樹脂からの反力は後方プレート81に回転モーメントを発生させることになる。この回転モーメントにより後方プレート81が傾くと、出力軸83に把持されたスクリュ101もプランジャ103に対して偏心あるいは傾きが発生するので、スクリュ101とプランジャ103の摺動面に囓りが発生する場合がある。よって、第二移動機構90の駆動時に後方プレート81に傾きが発生しないように、一対の第二移動機構90が、スクリュ101の回転軸芯を中心にして点対称の位置に設けられることが好ましい。本実施形態においては、後方プレート81の幅方向Wの両側面に一つずつ第二移動機構90が設けられている。
以上のスクリュ101の前進動作が行われるときには、第二移動機構90は第一規制体96が組み付けられている。したがって、通常成形運転時の第二移動機構90のピストン93は、スクリュ101が前進して第一規制体96の前端がシリンダ91の後端から離れる位置(図4(a-1))と、スクリュ101が後退して第一規制体96の前端がシリンダ91の後端と接する位置(図4(a-2))と、の間で往復移動できる。これが小ストローク(第一ストローク)の移動距離SSである。このとき、側体96Dの全長を変更することで移動距離SSを拡大または縮小できる。側体96Dの全長の変更方法の一例としては、側体96Dの全長の一部を切削加工により除去する他、開口端96Aとシリンダ91の間に長さの異なる着脱可能なスペーサを交換挿入することによってもなすことができる。またここでは、第一規制体96が筒状部材の一例であるシリンダ91に直接的に突き当たる例を示しているが、両者の間に他の部材を介在させて、例えば、シリンダ91を支持している後方支持部80に、第一規制体96と当接できる図示しない突起物を設けて、第一規制体96とシリンダ91が間接的に突き当たることにしてもよい。
例えば射出装置1のメンテナンスが行われるときには、第二移動機構90から第一規制体96が取り外される。したがって、第二移動機構90のピストン93は、第一規制体96の前端がシリンダ91から離れる位置(図4(b-1))と、ピストン93がシリンダ91の前端に接する位置(図4(b-2))と、の間で往復移動できる。これが大ストローク(第二ストローク)の移動距離SLである。
なお、スクリュ101が中間支持部60から取り外された後におけるピストン93の図中右方向の移動規制については、シリンダ91に突き当ててもよいし、第一ストローク規制手段95の代わりに全長の短い第一ストローク規制手段95と同様な筒状部材を取り付けるなど別なストッパを設けてもよい。
本実施形態における第二移動機構90は、幅方向Wの両側に一つずつ設けられているが、本発明はこれに限定されない。第二移動機構90を設ける場所を、例えばスクリュ101の軸線の後方延長上に変更するなどにより、第二移動機構90を一つだけにすることもできるし、三つ以上にすることもできる。
[駆動部30のまとめ]
駆動部30の、前方支持部40、中間支持部60および後方支持部80について説明したが、それぞれについて要旨を以下に示す。
A:前方支持部40
(a)基台13上における固定された位置において、プランジャバレル105を前端において支持するとともに、スクリュ101およびプランジャ103が前後方向に移動可能に貫通する。
(b)中間支持部60の前後方向の移動を担う第一移動機構50を支持する。
B:中間支持部60
(a)プランジャ103を支持しつつ、電動モータ55により前後方向に往復移動する。
(b)後方支持部80を支持する架台68が一体的に設けられている。
C:後方支持部80
(a)スクリュ101と連結した出力軸83を回転可能に支持しつつ、中間支持部60とともに前後方向に往復移動する。また、中間支持部60に対して前後方向に往復移動する。
(b)スクリュ101と連結した出力軸83を回転させる回転機構85を支持する。
(c)中間支持部60に対する相対的な前後方向の往復移動を担う、第二移動機構90を支持する。
[射出部100:図1および図2]
射出部100は、図1および図2に示すように、スクリュ101と、スクリュ101の長手方向Lのほぼ全域を取り囲む筒状のプランジャ103と、を備える。また、射出部100は、前方支持部40よりも前方Fにおいてプランジャ103およびスクリュ101が挿入される筒状のプランジャバレル105と、プランジャバレル105の前端に設けられる射出ノズル107と、を備える。
スクリュ101は、外周にらせん状に溝が形成される本体101Aと、本体101Aの後端に連なるスクリュ軸101Bと、を備える。スクリュ101は、出力軸83に連結されている。出力軸83は後方支持部80を前後方向に貫通し、かつ、後方支持部80に回転可能に支持される。後方支持部80を突き抜けて後方Bに露出する出力軸83の後端部には、後方支持部80の入力プーリ110が固定される。ただし、出力軸83は、前後方向については、後方支持部80に固定される。したがって、スクリュ101は、後方支持部80の前後方向の往復移動に伴って、前後方向に往復移動できる。
スクリュ101において、らせん状の溝を構成するフライト山部の頂面が、スクリュ101の外径面101Sを構成する。
プランジャ103は、プランジャ把持孔63に嵌合されることで中間支持部60に固定される。したがって、プランジャ103は、中間支持部60の前後方向の往復移動に伴って、前後方向に往復移動できる。
プランジャ103には、射出成形の原料である固体樹脂からなる原料を投入する投入口104が形成されている。投入口104は、プランジャ103の内外を貫通している。投入口104は、中間支持部60に形成される投入口67と連通する。
また、プランジャ103は、その前端には、プランジャ103の内部でスクリュ101によって溶融された樹脂が外部に吐出される吐出口103Aを備えている。
プランジャ103の内部に収容されるスクリュ101は、プランジャ103の内部において、前後方向に往復移動できるとともに回転できる。
プランジャ103の周囲にはバンドヒータやカートリッジヒータなど電熱線ヒータ108が備えられており、図示を省略する電源から電熱線ヒータ108に電力を投入することにより、プランジャ103の内部の樹脂材料を加熱する。
プランジャバレル105は、前方支持部40に固定される。前方支持部40の位置が基台13に固定されるので、プランジャバレル105もその位置が基台13に固定される。もっとも、プランジャバレル105の内部において、プランジャ103が前後方向に往復移動できるとともに、スクリュ101がプランジャ103の内部で回転可能で前後方向に往復移動できる。
射出ノズル107は、プランジャバレル105の前端に固定される。プランジャバレル105の位置が固定されるので、射出ノズル107もその位置が固定される。
射出ノズル107は、その前端に設けられる射出孔107Aと、射出孔107Aに連なる樹脂通路107Bと、を備える。スクリュ101で可塑化されかつ計量された溶融樹脂は、樹脂通路107Bおよび射出孔107Aを通って、図示を省略される金型のキャビティに射出される。
プランジャバレル105の周囲には電熱線ヒータ109が備えられており、図示を省略する電源から電熱線ヒータ109に電力を投入することにより、プランジャバレル105およびプランジャ103の内部の樹脂材料を加熱する。
[射出装置1の動作:図5および図6]
次に、図5および図6を参照して、射出装置1の動作を説明する。ここで説明する射出装置1の動作は、以下を含んでいる。以下の射出動作の過程においては、第二移動機構90には第一ストローク規制手段95が組み付けられている。
図5(a):可塑化・計量の準備(樹脂流路開動作)
図5(b):可塑化・計量(溶融樹脂吐出)
図6(a):射出の準備(樹脂流路閉動作)
図6(b):射出(キャビティへの樹脂充填)
[可塑化・計量の準備(樹脂流路開動作):図5(a)]
図5(a)に示すように、プランジャ103の吐出口103Aからスクリュ101を微小量のストロークだけ後退させて、吐出口103Aを開口させる。そうすると、スクリュ101の先端とプランジャ103の間にプランジャ103の内部とプランジャバレル105を連通させる樹脂流路が形成され、プランジャバレル105の内部への溶融樹脂の供給が可能になる。この後、プランジャ103の内部で可塑化された溶融樹脂をプランジャバレル105の内部に流入させることにより、プランジャ103が後退して金型のキャビティに充填する溶融樹脂の計量を行うことができる。樹脂流路を形成するには、第二移動機構90を動作させて、後方支持部80を中間支持部60に対して後退させる。つまり、後方支持部80が後退することにより、後方支持部80の後方プレート81に連結されているスクリュ101が後退する。
この時点で、中間支持部60および後方支持部80は、最も前進した位置、つまり前進限または前進限近傍の所定位置に置かれている。
[可塑化・計量(溶融樹脂吐出):図5(b)]
次に、スクリュ101を回転することにより、樹脂原料を可塑化させる。この前提として、投入口67,104から所定量の樹脂原料が投入さていれる。スクリュ101の回転は、電動モータ86を駆動させることにより実現される。このときのスクリュ101および電動モータ86の回転の向きを正転とする。
スクリュ101が回転するのと同期してまたは単独で、第一移動機構50の電動モータ55を回転させる。この回転を正転とする。電動モータ55が正転すると、中間支持部60および後方支持部80が一緒に後退する。中間支持部60の架台68に後方支持部80が載置されているからである。中間支持部60と後方支持部80の後退に伴って、スクリュ101およびプランジャ103が後退する。この一連の動作により、可塑化され溶融状態となった樹脂が、プランジャバレル105の内部に吐出されながらプランジャバレル105の内部に貯留されていく。スクリュ101およびプランジャ103の後退位置を特定することにより、吐出される溶融樹脂の量を特定(計量)できる。所定量が計量できたならば、スクリュ101の回転は停止され、かつ、第一移動機構50の後退動作は停止される。
図5(b)は、プランジャ103が上記の一連の過程において、溶融樹脂の計量が完了した位置、つまりプランジャ103の計量完位置に置かれている。この計量完位置において、架台68の後方Bの部分は基台13から後方Bに突き出し、片持ち状となる状態で示してある。なお、片持ち状は、後退限の位置にたどり着く途中から生じる。
[射出準備(樹脂流路閉動作):図6(a)]
次に、射出動作に備えて、スクリュ101を微小量だけ前進させプランジャ103の吐出口103Aに当接させて、図6(a)に示すように、これまで形成されていた樹脂流路を閉じる。この動作は、先に説明した可塑化・計量の準備と逆の動作であり、第二移動機構90を動作させることにより、後方支持部80を中間支持部60に向けて微小量だけ前進させる。
[射出(キャビティへの樹脂充填):図6(b)]
樹脂流路が閉じたなら、スクリュ101とプランジャ103を前進させることで、金型のキャビティへの溶融樹脂の充填のための射出を行う。
このとき、電動モータ55を逆転させることにより、中間支持部60および後方支持部80を前進させる。そうすると、スクリュ101がプランジャ103とともに前進するので、プランジャバレル105の内部においてスクリュ101よりも前方Fに蓄えられていた溶融樹脂がノズルから図示を省略する金型のキャビティに向けて射出される。このとき、射出圧力に押されてスクリュ101がプランジャ103の前端部分に対して後退しようとする。しかし、吐出口103Aが開口してプランジャバレル105の内部の溶融樹脂がプランジャ103の内部に逆流しないように、スクリュ101には第二移動機構90により前進方向に押し圧が加えられている。
プランジャ103が所定位置まで前進すると、一つのサイクルのキャビティへの溶融樹脂の充填は終了する。その後、次のサイクルの準備が行われる。
[効 果]
次に、射出装置1が奏する効果を説明する。
[通常成形運転時とメンテナンス時の両立]
射出装置1は、第一ストローク規制手段95を備えることで、スクリュ101を第一ストロークと小さくできるのに加えて、第一規制体96を取り外すことでスクリュ101を第二ストロークと大きくできる。第一ストロークにおいて、通常成形運転の計量後における射出工程開始に際してのスクリュ101の移動距離を小さくできるので、すでに計量されている溶融樹脂量の精度に与える影響を小さく抑えることができる。第二ストロークにおいて、例えばメンテナンス時に、後方支持部80を大きく後退させることによって中間プレート61と後方プレート81の間隔を広くとれる。これにより、スクリュ取り外し時にカップリング106を取り外すなどのメンテナンスの際に、中間支持部60と後方プレート81との間の作業空間を増大させて作業性を向上させることができる。つまり、射出装置1は、射出時におけるスクリュ101の短い移動距離とメンテナンス時における中間プレート61と後方プレート81の広い間隔という、相反する要求に応えることができる。
[凝着摩耗の抑制、省スペース]
特に、本実施形態は、スクリュ101の回転軸芯を中心にして点対称な位置に配置される一対のシリンダ91のピストンロッド94のそれぞれに第一ストローク規制手段95を直列に取り付ける。これにより、スクリュ101を介して伝わる溶融樹脂の圧力によるモーメント荷重が発生しない。したがって、本実施形態によれば、基台13の変形がないか変形を微小に抑えられるために、中間支持部60に対する後方支持部80の位置ずれを抑えることができる。これにより、可塑化時においてスクリュ101が回転する時にスクリュ101の外径面101Sとプランジャ103の内径面103Sとの摺動面に凝着摩耗(囓り)が発生するのを抑えることができる。
また、後方支持部80の傾き(倒れ)防止を基台13の曲げ剛性に頼る必要がないので、基台13の剛性を低くすることが可能であるため、射出装置1を安価で小スペースな機械とすることができる。
また、スクリュ101の回転軸芯を中心として点対称な位置に第一ストローク規制手段95を取り付けることによっても、スクリュ101を介して伝わる溶融樹脂の圧力によるモーメント荷重の発生を抑制できる。したがって、本実施形態によれば、基台13の変形がないか変形を微小に抑えられるために、中間支持部60に対する後方支持部80の位置ずれを抑えることができる。これにより、中間支持部60に対する後方支持部80の位置がずれることがないため、スクリュ101の回転時(可塑化時)にスクリュ101の外径面101Sとプランジャ103の内径面103Sの摺動面に凝着摩耗(囓り)が発生するのを抑えることができる。
また、基台13の剛性を低くすることが可能なため、安価で小スペースな機械とすることができる。
[成形品の品質確保]
スクリュ101の可塑化能力、つまりスクリュ101から吐出される単位時間あたりの溶融樹脂量は、スクリュ101の前端の圧力の影響を大きく受ける。つまり、スクリュ101から吐出される際の溶融樹脂流動はスクリュ101の前端の圧力が背圧となるため、スクリュ101の前端の圧力が高いとスクリュ101から吐出される樹脂量は少なくなり、スクリュ101の前端の圧力が低いとスクリュ101から吐出される樹脂量は多くなる。スクリュ101の後退量が変動すると、スクリュ101の先端とプランジャ103の間の流路の幅が変動するため、溶融樹脂の流動抵抗が変動し、この結果、溶融樹脂流動の背圧となるスクリュ101の前端圧力に変動が生ずる。このスクリュ101の前端部の圧力が変動するとスクリュ101から吐出される樹脂量も変動するので、溶融樹脂がスクリュ101内で混練される時間が不安定となり、溶融樹脂の溶融状態、溶融の均一性が変動してしまい、成形品の品質にばらつきが発生し、不良率が増大することになる。
このため、可塑化時のスクリュ101の後退量を精度よく維持する必要があるが、第一ストローク規制手段95は、可塑化時のスクリュ101の後退量を機械的に規定する。そのため、第一ストローク規制手段95という部材の寸法精度により、後退量を精度よく管理、維持できるので、成形品の品質を均一に確保することができる。
[作業負担]
また、射出装置1において、第一ストロークから第二ストロークへの移行、これとは逆の第二ストロークから第一ストロークへの移行は、締結具98による第一規制体96の着脱だけで足り、作業負担が小さい。
[ストローク規制手段の変形例(第二実施形態):図7および図8]
以上では一例として第一ストローク規制手段95(第一実施形態)を説明したが、本発明の変形例である第二ストローク規制手段195を、図7および図8を参照して説明する。第二ストローク規制手段195も、第一ストローク規制手段95と同様に、後方プレート81の幅方向Wの両側面に、スクリュ101の中心軸と点対称に対をなして設けられている。
[第二ストローク規制手段195:図7および図8]
第二ストローク規制手段195は、第二規制体196と、第二規制体196が突き当たることで第二規制体196の前方への移動を係止する係止体197と、を備える。第二規制体196と係止体197の両方が所定の位置に、同時にそれぞれ配置されることによって、第二ストローク規制手段195が本発明のストローク規制手段として成立し機能していると、第二移動機構190が小ストロークで動作し、第二ストローク規制手段195が成立しておらず機能していないと、第二移動機構190が大ストロークで動作する。図7および図8を参照して、第二ストローク規制手段195の構成および動作について説明する。
第二ストローク規制手段195が適用されるシリンダ191は、図7(b)に示すように、接続ロッド97を備えていないことを除けば、シリンダ91と同じ構成を備えている。
第二規制体196は、六角ボルト状の形態を有しており、軸線方向の一方の側(前端側)にねじ部196Aと、軸線方向の他方の側(後端側)に設けられる六角形状を備える頭部196Cと、ねじ部196Aと頭部196Cの間を占める胴部196Bと、を備える。第二規制体196は、小ストロークを機能させる際には、そのねじ部196Aが中間プレート61にねじ込まれる。つまり、第二規制体196は着脱が自在である。第二規制体196は、ピストン193に接続されるピストンロッド194と平行をなし、かつ、シリンダ191の側方(図中では下方)に設けられる。
次に、係止体197は、後方プレート81の幅方向Wの外側に臨む側面に立設される。本実施形態においては、一対の係止体197,197が第二規制体196の胴部196Bを上下方向から挟むように設けられる。なお、一対の係止体197,197は第二規制体196の胴部196Bを上下方向から挟むように設けられる代わりに、例えば第二規制体196を挿通させる筒状形状であってもよい。係止体197,197は、第二規制体196の頭部196Cから微小量だけ前方に間隔をあけて設けられる。この間隔は、第二ストローク規制手段195における小ストロークを定義する。係止体197は、第二規制体196が突き当たることで第二規制体196の移動距離、つまりストロークを規制する。
第二ストローク規制手段195は、第二規制体196が組み付けられている状態において、小ストロークとの射出成形動作が行われる。また、第二移動機構190は、第二規制体196が取り外される大ストローク状態において、メンテナンスが行われる。
通常成形運転が行われるときには、第二移動機構190は第二規制体196が組み付けられ、第二ストローク規制手段195が成立し機能する。したがって、第二移動機構190のピストン193は、第二規制体196の頭部196Cが係止体197の後端から離れる位置(図8(a-1))と、第二規制体196の頭部196Cが係止体197の後端と接する位置(図8(a-2))と、の間で往復移動できる。これが小ストロークの移動距離(SS)である。このとき、第二規制体196の全長を変更することで移動距離SSを拡大または縮小できる。第二規制体196の全長の変更方法の一例としては、ピストンロッド194または係止体197の全長の一部を切削加工により除去する他、頭部196Cと係止体197の間に着脱可能な長さの異なるスペーサを交換挿入することによってもなすことができる。また、ピストンロッド194を全長の長いピストンロッドに交換することにより大ストローク動作が可能となるように第二規制体196の全長を拡大することもできる。
例えば射出装置1のメンテナンスが行われるときには、第二規制体196が取り外され、第二ストローク規制手段195が成立せず機能しなくなる。したがって、第二移動機構190のピストン193は、第二規制体196の頭部196Cが係止体197から離れる位置(図8(b-1))と、ピストン93がシリンダ91の前端に接する位置(図8(b-2))と、の間で往復移動できる。これが大ストロークの移動距離(SL)である。
第二ストローク規制手段195を成立させなくするには、第二規制体196を取り外すのに変えて、係止体197を取り外してもよいし、第二規制体196と係止体197の双方を取り外してもよい。
第二ストローク規制手段195についても、第一ストローク規制手段95と同様の効果を奏するのに加えて、以下の効果を奏する。
第二ストローク規制手段195は、第一ストローク規制手段95が第二移動機構90の軸線の延長線上に備えられるのに対し、第二ストローク規制手段195は第二移動機構190の側方(平行)に設けられる。したがって、第一ストローク規制手段95に比べて前後方向に占有するスペースが小さくてすむ。
第二ストローク規制手段195においても、第二規制体196を後方プレート81に固定する一方、係止体197,197を中間プレート61に設けることができる。
上記以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることが可能である。
上記実施形態においては、後方支持部80の後方プレート81に第二移動機構90、190を支持する例を示したが、本発明はこれに限定されない。つまり、第二移動機構90、190は、中間支持部60と後方支持部80の相対的な間隔を変更するものであるから、中間支持部60でシリンダ91を支持し、ピストンロッド94、194の後端を後方支持部80に固定してもよい。
上記実施形態においては、第一移動機構50が前方支持部40に支持される例を示したが、第一移動機構50が中間支持部60に支持される構造とすることもできるし、第一移動機構50を支持する支持部を前方支持部40、中間支持部60および後方支持部80とは別個に設ける構造とすることもできる。
また、第一移動機構50は第一駆動源として電動モータ55を用いるとともにボールねじ51を第一移動部材として用いたが、本発明はこれに限定されない。例えば、リニアモータや油圧シリンダなどの直線往復移動することができる他の手段を用いることができる。同様に、第二移動機構90、190は第二駆動源として油圧シリンダを用いるとともに第二移動部材としてピストンロッド94、194を用いたが、本発明はこれに限定されない。例えば、電動駆動のボールねじやリニアモータなどの往復移動することができる他の手段を用いることができる。
また、スクリュ101を回転駆動する回転機構85は電動モータ86と、電動モータ86の出力軸87に固定される出力プーリ88と、出力軸83に固定される入力プーリ110と、出力プーリ88と入力プーリ110の間に掛け回される伝達ベルト89による構成として示したが、本発明はこれに限定されない。例えば、ウォーム減速機や遊星減速機などの公知の減速機構を介してもよいし、駆動モータを一つの電動モータではなく、複数の電動モータを組み合わせで構成することもできる。
また、第二移動機構90、190に、サーボモータ駆動のボールねじやリニアモータなど電動アクチュエータを適用する場合は、電動アクチュエータのストローク規制手段は、第一規制体96または第二規制体196に代えて、モータの位置保持制御であってもよいし、モータに電気的あるいは機械的なブレーキを備えてもよい。
1 射出装置
10 支持部
11 ベッド
13 基台
15 ガイドレール
30 駆動部
40 前方支持部
41 前方プレート
43 プランジャ通路
45 第一支持孔
50 第一移動機構
51A ボールねじ軸
51B ボールねじナット
52 入力軸
53 入力プーリ
55 電動モータ
56 出力軸
57 出力プーリ
58 伝達ベルト
60 中間支持部
61 中間プレート
63 プランジャ把持孔
65 第二支持孔
67,104 投入口
68 架台
69 ガイドレール
80 後方支持部
81 後方プレート
83 出力軸
85 回転機構
86 電動モータ
87 出力軸
88 出力プーリ
89 伝達ベルト
90,190 第二移動機構
91 シリンダ
92B 第二油室
92F 第一油室
93 ピストン
94 ピストンロッド
95 第一ストローク規制手段
96 第一規制体
96A 開口端
96B 封止端
96C 締結孔
96D 側体
97 接続ロッド
97A ボルト孔
98 締結具
98A 締結ボルト
98B 締結ナット
100 射出部
101 スクリュ
101A 本体
101B スクリュ軸
101S 外径面
103 プランジャ
103A 吐出口
104 投入口
105 プランジャバレル
106 カップリング
107 射出ノズル
107A 射出孔
107B 樹脂通路
108,109 電熱線ヒータ
110 入力プーリ
195 第二ストローク規制手段
196 第二規制体
196A ねじ部
196B 胴部
196C 頭部
197 係止体

Claims (9)

  1. プランジャの中に回転可能に配置されるスクリュと、
    前記スクリュの前後方向の往復移動を担う移動機構と、を備え、
    前記移動機構は、
    第一ストロークと、前記第一ストロークよりも前記往復移動の距離が大きい第二ストロークとの、二段階ストローク機能を備える、
    ことを特徴とする射出装置。
  2. 前記移動機構は、
    直線移動アクチュエータと、
    前記直線移動アクチュエータの移動距離を前記第一ストロークに規制するストローク規制手段と、を備え、
    前記ストローク規制手段が成立しているときに、前記第一ストロークが実行され、
    前記ストローク規制手段が成立していないときに、前記第二ストロークが実行される、
    請求項1に記載の射出装置。
  3. 一対の前記ストローク規制手段が、
    前記スクリュの回転軸を中心にして、点対称の位置に設けられる、
    請求項2に記載の射出装置。
  4. 前記直線移動アクチュエータが、軸状部材と筒状部材により移動動作が可能なアクチュエータであって、
    前記ストローク規制手段は、
    前記軸状部材と同軸上であって、前記軸状部材の端部に設けられる第一規制体を備え、
    前記第一規制体が前記筒状部材に直接的または間接的に突き当たることで、前記第一ストロークに規制され、
    前記第一規制体が取り外されると、前記第二ストロークが実現される、
    請求項3に記載の射出装置。
  5. 前記ストローク規制手段は、
    前記直線移動アクチュエータと平行であって、前記直線移動アクチュエータの側方に設けられる第二規制体と、
    前記第二規制体が突き当たることで前記第二規制体の移動距離を規制する係止体と、を備え、
    前記第二規制体が前記係止体に直接的または間接的に突き当たることで、前記第一ストロークに規制され、
    前記第二規制体または前記係止体が取り外されると、前記第二ストロークが実現される、
    請求項3に記載の射出装置。
  6. 前記直線移動アクチュエータが、油圧シリンダであって、
    前記軸状部材がピストンヘッドを備えるピストンロッドであり、前記筒状部材がシリンダである、
    請求項4または請求項5に記載の射出装置。
  7. 前記油圧シリンダが、前記ピストンヘッドの前後方向両面にピストンロッドをそれぞれ備える両ロッド型の油圧シリンダである、
    請求項6に記載の射出装置。
  8. 前記直線移動アクチュエータが、電動モータ駆動のボールねじであって、
    前記軸状部材がボールねじ軸であり、前記筒状部材がボールねじナットである、
    請求項4または請求項5に記載の射出装置。
  9. 前記プランジャが挿入されるプランジャバレルと、
    前記プランジャバレルが固定される前方支持部と、
    前記前方支持部より後方側において前後方向に往復移動可能に設けられ、前記プランジャが固定される中間支持部と、
    前記中間支持部の後方側において前後方向に往復移動可能に設けられ、前記スクリュが回転可能で、かつ、前後方向に移動不能に支持される後方支持部と、を備え、
    前記移動機構は、
    前記中間支持部と前記後方支持部との間隔を調整する、
    請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の射出装置。
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