JP2001340396A - ベッドシステム - Google Patents

ベッドシステム

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JP2001340396A
JP2001340396A JP2000165231A JP2000165231A JP2001340396A JP 2001340396 A JP2001340396 A JP 2001340396A JP 2000165231 A JP2000165231 A JP 2000165231A JP 2000165231 A JP2000165231 A JP 2000165231A JP 2001340396 A JP2001340396 A JP 2001340396A
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buttocks
buttocks support
plate
holding
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Motoyasu Kimura
元保 木村
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Kimura Giken KK
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Kimura Giken KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】どのような体型の人にでも最適な体勢をとるこ
とができ、快適な排便や介護を行うことができるように
したベッドシステムを提供する。 【解決手段】使用者の上半身を支持して揺動自在な背当
て板2と、この背当て板2に隣接して使用者の臀部を支
持し、上下動可能な臀部支持板3と、を備え、背当て板
2と臀部支持板3とを夫々独立して動作させることがで
きるように構成した。また、臀部支持板3は、背当て板
2から離反する水平方向に移動可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はベッドシステムに関
し、更に詳細には介護に適した可動式のベッドに関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、介護施設や病院で使用されるベ
ッドには、ベッド上で排便ができるような工夫がなされ
ているものがある。
【0003】この種のベッドは、人の関節に合わせてベ
ッドの面を背もたれ、臀部、下肢保持板の3部分に分割
し、人が寝ているときにはすべての面を平面とし、一方
排便や起き上がりの際には背もたれを起こして所定の体
勢がとれるようになっている。
【0004】具体的な構造としては、背もたれ、臀部保
持板、下肢保持板をベッドのフレームに揺動可能に保持
するとともに、これらを夫々リンク部材で連結すること
で、寝た体勢から排便に適した体勢までの一連の定型的
な動きを実現している。つまり、背もたれを起こすと臀
部保持板の一端が浮き上がり、体を保持するとともに下
肢保持板が臀部保持板とは逆向きに傾斜して安楽椅子の
ような形態がとれるように動作する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記した従来
の方式では患者の個人差などに対応できず使用感に欠け
るという問題がある。
【0006】つまり、各部分がリンク接続などの単純な
連動関係で作動するに過ぎないため、体型や体重などの
個人差に対応することができず、無理な体勢で排便など
を行わざるを得ない場合があった。これを子細に検討す
ると、主に臀部保持板の動きが快適性を大きく左右する
ことが明らかとなった。
【0007】本発明は前記事項に鑑みなされたものであ
り、どのような体型の人にでも最適な体勢をとることが
でき、快適な排便や介護を行うことができるようにした
ベッドシステムを提供することを課題とする。
【0008】また、使用者個人の感覚や好みに合った体
勢を容易にとることができるベッドシステムを提供する
ことを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は前述した技術的
課題を解決するために以下のように構成されている。す
なわち、第1の発明は、使用者の上半身を支持して揺動
自在な背当て板と、この背当て板に隣接して使用者の臀
部を支持し、上下動可能な臀部支持板と、を備え、前記
背当て板と臀部支持板とを夫々独立して動作させること
ができるように構成した。
【0010】第2の発明は、第1の発明において、前記
臀部支持板は、前記背当て板から離反する水平方向に移
動可能なことを特徴とする。第3の発明は、フレーム
に、背当て板を揺動自在に軸支するとともに、この背当
て板に隣接して臀部支持板を上下動可能に保持し、この
臀部支持板は臀部支持板の面から離反した位置でフレー
ムに臀部支持板保持軸で軸支されているとともに、この
臀部支持板保持軸自体は保持軸基台によって移動可能に
保持されており、前記背当て板と臀部支持板とを夫々独
立して動作させることができるとともに、臀部支持板を
保持位置移動自在に保持できるように構成したことを特
徴とする。第4の発明は、第3の発明において、前記臀
部支持板保持軸と臀部支持板との間に、臀部支持板を任
意の角度で保持するための角度アジャスタが設けられて
いることを特徴とする。
【0011】第5の発明は、第3又は第4の発明のいず
れかにおいて、前記臀部支持板を緩衝的に保持するため
の緩衝部が設けられていることを特徴とする。第6の発
明は、第1〜第5の発明のいずれかにおいて、フレーム
に、背当て板を揺動自在に軸支するとともに、この背当
て板に隣接して臀部支持板を上下動可能に保持し、この
臀部支持板に隣接して下肢保持板を設け、前記背当て
板、臀部支持板、及び下肢保持板を夫々独立して動作さ
せることができるように構成したことを特徴とする。
【0012】第7の発明は、第1〜第6の発明のいずれ
かにおいて、前記臀部支持板の下方に排便を受けるため
の便器を設けるとともに、臀部支持板と背当て板との間
に開口を設け、臀部支持板と前記背当て板の一部を覆う
シートを張設し、このシートに前記開口に対応する開口
部を設けたことを特徴とする。
【0013】以下、この発明の重要な構成要素について
更に説明する。 〔フレーム1〕フレーム1は、断面角型の鋼管によって
梯子型に組まれており、脚部が設けられており、フレー
ム1上に設けるベッド面を所定の高さに保持できるよう
になっている。また、フレーム1の脚部高さ内にて、ベ
ッド面下方に、便器等の機器を設置できるようになって
いる。 〔背当て板2〕背当て板2は、患者の背もたれとなる部
分であり、必ずしも板状でなくともよく、例えば高強度
のネットであってもよい。また、背当て板2は、使用者
の腰位置となる側の一端がフレーム1に軸支させてあ
り、リクライニング可能に支持されている。このリクラ
イニングの駆動はモーターで行うように構成するのが好
適である。 〔臀部支持板3〕臀部支持板3は、患者の臀部に位置す
る板であり、排便のための開口部10を設けることがで
きる。 〔臀部支持板保持軸4〕臀部支持板保持軸4は、臀部支
持板3を臀部支持板3の面からずれた位置でフレーム1
に軸支するものである。臀部支持板3の面からずれた位
置で軸支する(オフセット)理由は、臀部支持板3の板
面に揺動とともに上下動を与えるためである。すなわ
ち、臀部支持板3の端縁を単純に軸支しただけでは揺動
のみを与えることができるに過ぎず、患者に極めて不自
然な体勢を強いることになるからである。 〔保持軸基台5〕保持軸基台5は、臀部支持板保持軸4
を移動可能に保持するものである。これを移動可能にす
る理由は臀部支持板3の揺動中心を移動させるためで、
例えば、保持軸基台5を垂直方向に移動させながら臀部
支持板3を揺動させると(臀部支持板保持軸4を中心
に)臀部支持板3を略水平に上下動させることも可能と
なる。
【0014】このように臀部支持板3を自在に移動させ
る構造としては、臀部支持板3の両端を独立して上下動
させるモーターで支持することが考えられるが、常に2
つのモーターを制御しなければならないという問題が生
ずる。本発明の構造とすれば実際に使用する人が保持軸
基台5の位置を最も適した位置にプリセットしておくだ
けで、普段の使用にあたっては臀部支持板保持軸4によ
る揺動のみで希望の動作をさせることができるからであ
る。これにより制御を大幅に簡略化することができる。 〔角度アジャスタ6〕角度アジャスタ6は、臀部支持板
3の上面を任意の角度に調整するためのものである。 〔緩衝部7〕緩衝部7は、臀部支持板3の上面をソフト
に支持するためのものであり、角度アジャスタ6と併せ
て用いられる。患者の使用時にショックを吸収して使用
感を向上させるものである。具体的には、緩衝部7とし
て、コイルスプリング、板バネ、発泡樹脂、エアマット
等を例示できる。 〔下肢保持板8〕下肢保持板8は、患者の臀部より下方
を保持するためのものであり、角度変更機能を設けるこ
とができるとともに、足の裏を保持する補助板を起こせ
るように構成することができる。また、電動によりすべ
ての動きを自動化することができるように構成すること
ができる。 〔便器9〕便器9は、一般の便器と同様に水洗機能、ト
イレウォッシュ機能、及び温風機能を付加することがで
きる。 〔シート11〕シート11は、便の漏れを防止するとと
もに、洗浄を容易にするためのものであり、背当て板2
の一部と臀部支持板3とを覆うように設ける。
【0015】以上の構成とすることで、患者の思い通り
の体勢で排便等を行うことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明のベッドシステムを
図1〜図19に示される実施形態について更に詳細に説
明する。 〔実施形態1〕実施形態1を図1〜図10により説明す
る。
【0017】このベッドは介護用のものであり、通常の
ベッドとして使用される他、寝たままでの排便、起きた
状態での排便、及び排便後の洗浄等ができる機能を有し
ているものである。
【0018】ベッド面を支えるとともに各機器を支持す
るフレーム1は、鋼管を梯子状に溶接して形成されてお
り、その四隅には図示しない脚部が取り付けられてい
る。フレーム1には患者の上半身を受ける背当て板2が
軸20により揺動自在に軸支されている。この背当て板
2の軸側下面にはブラケット21が設けられており、こ
のブラケット21にロッド22の一端が軸着されてい
る。そして、このロッド22の他端にはモータ23が接
続されている。このモータ23は前記ロッド22を押し
引きするように作動し、ロッド22を押した際には背当
て板2が起きるようになっている。なお、モータ23は
軸24でフレーム1に軸支されており、前記ロッド22
の押し引きに伴う揺動動作を吸収するようになってい
る。
【0019】フレーム1上には、フレーム1に対して水
平方向にスライド可能な補助フレーム15が設けられて
いる。そして、補助フレーム15の中央部には、背当て
板2に隣接して、患者の臀部を受ける長方形の臀部支持
板3が上下動可能に保持されている。すなわち、臀部支
持板3の下方には保持アーム30が位置している。この
保持アーム30と臀部支持板3とは緩衝部7としてのコ
イルスプリングを介して接続されている。コイルスプリ
ングは図1に示す側面から見た状態では2本配置されて
いるが、ベッドの幅方向には多数のコイルスプリングを
配置することもできる。
【0020】前記保持アーム30は補助フレーム15に
臀部支持板保持軸4で軸支されている。この軸支の位置
は図1に示すように、臀部支持板3の位置からは背当て
板2側にオフセットされており、ここを軸に臀部支持板
3を揺動させた場合、図5に示すように臀部支持板3が
上下動するようになっている。
【0021】なお、臀部支持板保持軸4はアーム31に
よってフレーム1(補助フレーム15)に軸支(32)
されている。保持アーム30からはアーム33が延出さ
れており、このアーム33の先端にはロッド35が軸支
(34)されている。そしてこのロッド35にはモータ
36が接続されている。このモータ36はロッド35を
押し引きするように作動し、ロッド35を押した際には
臀部支持板3が上方に移動するようになっている。
【0022】そして、モータ36がロッド35を押し出
すと、ロッド35が所定距離押し出される間は、軸32
を中心に保持アーム30が略水平状態を保ちながら、ベ
ッド後部側に押し出される。ロッド35が所定距離以上
押し出されると、保持アーム30は臀部支持板保持軸4
を中心に揺動(上昇)する。このように保持アーム3
0、すなわち臀部支持板3が二段階の動きをするように
構成したのは、患者の腰部の負担を軽減するためであ
る。つまり、寝たきりの患者の場合等は、背中や腰部に
床擦れを患っていることが多いため、背当て板2を傾立
した状態で臀部支持板3を上昇させると、傷の部分が背
当て板2に強く擦れる虞がある。そこで、臀部支持板3
をまず水平方向に若干移動させて、患者の腰部が背当て
板2に密着しない状態にしたうえで、患者の臀部を上昇
させるようにしたのである。
【0023】なお、モータ36は取り付けアーム37の
一端に軸支(38)され、アーム37の他端は補助フレ
ーム15に取り付けられている。これにより、ロッド3
5の押し引きに伴うモータ36の揺動動作を許容するよ
うになっている。
【0024】さらに、コイルスプリング7、7同士の間
にはパイプ状に形成した角度アジャスタ6が設けられて
いる。この角度アジャスタ6は臀部支持板3を任意の角
度で保持するためのものであり、角度アジャスタ6から
延出したレバー60を作動させることで臀部支持板3の
角度を調整することができるようになっている。なお、
この角度アジャスタ6はモータで駆動するようにしても
よい。
【0025】次に、フレーム1上には前記臀部支持板3
に隣接して下肢保持板8が設けられている。下肢保持板
8は人の腰より下部を支持するものであり、フレーム1
上に載置された前記補助フレーム15にリンク16(図
6参照)を介して連結されている。そして、下肢保持板
8は上部側下肢保持板81と下部側下肢保持板80に分
離してあり、両者は屈曲可能に連結されている。下部側
下肢保持板80には患者の足の裏を保持する補助板82
が軸83により軸支されており、図5に示すように、補
助板82を起こせるように構成されている。
【0026】次に、下肢保持板8を動作させるための構
造を説明する。前記補助フレーム15に設けられた軸8
4には、下肢保持板8を押し上げるためのメインアーム
85が軸支されており、このアーム85には上部側下肢
保持板81と下部側下肢保持板80とを交互に押し上げ
るアーム86が延出されている。そして、このアーム8
6の両端には夫々ローラー86a、86bが設けられて
いる。これらローラー86a、86bは夫々上部側下肢
保持板81と下部側下肢保持板80を押圧して動作させ
る(図5参照)。
【0027】メインアーム85にはロッド87が取り付
けられており、このロッド87にはモータ88が接続さ
れている。さらに、モータ88はブラケット89により
補助フレーム15に取り付けられている。なお、補助フ
レーム15はモータ200によって矢示F方向に移動で
きるようになっている。
【0028】前記臀部支持板3の下方には排便を受ける
ための便器9が設けられている。便器9の下方にはバッ
ファタンク91が設けられており、ここに落ちた便は排
水パイプ92から外部に排出される。なお、便器9の上
縁部分はオーバーフロー管93でバッファタンク91に
連結されている。便器9には水洗用の給水管94が接続
されている(図10参照)。
【0029】臀部支持板3上には、臀部支持板3と前記
背当て板2の一部を覆うシート11が張設されている。
そして、シート11の中央部付近には、開口部10が設
けられており、臀部支持板3が背当て板2から離反して
形成される開口と一致して、便器9側に連通するように
なっている。また、臀部支持板3と上部側下肢保持板8
1との間には蛇腹201が設けられており、臀部支持板
3や上部側下肢保持板81の移動に伴って生ずる隙間を
埋めるようになっている。
【0030】なお、図7に示すように、洗浄水は便器内
部の他、シート11の上面にも流せるようになってい
る。202はその水タンク、203は給水管である。ま
た、図20に示すように、一般のトイレと同様のウォッ
シュ装置204や温風器205が設けられている。 〔実施形態2〕実施形態2を図11〜図16により説明
する。
【0031】この実施形態は前記実施形態1に加えて、
臀部支持板保持軸4自体を保持軸基台5によって移動可
能に保持せしめ臀部支持板3をさらに微妙に位置調整す
ることができるようにしたものである。
【0032】すなわち、図11及び図16に示すよう
に、臀部支持板保持軸4自体を背当て板2の下方に上下
動自在に支持した保持軸基台5に支持せしめ、さらにこ
の保持軸基台5をモータ51で駆動するように構成して
ある。
【0033】次に、実施形態1及び実施形態2における
前記各モータを制御する装置につき図17〜図19を中
心に説明する。図17はブロック図を示し、各モータを
個別に特定の連係を以て作動させる構成となっている。
これはベッドを複数のモードで作動させる場合、個別に
手動で作動させていたのでは所定の体勢に合わせること
が極めて困難であるため、コンピュータによる自動制御
としたものである。制御装置にはマイクロプロセッサ3
00が設けられており、このマイクロプロセッサ300
にはRAM(randum access memory)やROM(read only
memory)などの各種メモリが含まれている。
【0034】そして、マイクロプロセッサ300はI/
O301を介して電力制御302に接続されている。電
力制御302は各種モータ23、36、51、88、2
00に電力を供給して動作させる。なお、モータ23、
36、51、88、200は制御が容易な高トルクステ
ッピングモータが好適である。電力制御302はさら
に、水タンク202、ウォッシュ器204、温風器20
5にも電力を供給してこれらを制御するように構成され
ている。
【0035】前記I/O301には介護者や患者がベッ
ドの制御を行うための入出力ボード303が接続されて
いる。この入出力ボード303は図18に示すように、
専用キーボードを防水フィルムで覆ったものであり、キ
ーの内部に発光ダイオード(図示せず)が設けられてい
る。これにより、次にどの操作をすべきかが容易にわか
るようになっている。
【0036】入出力ボード303上には排便キー40
1、開始キー402、自照式支持矢印403、水洗イン
ジケーター404、開始キー405、自照式支持矢印4
06、洗浄インジケーター407、開始キー408、終
了キー409、自照式支持矢印410、温風開始キー4
11、排便インジケーター412、終了キー413、指
示を先に進める次へキー414、マニュアルキー41
5、プリセットキー416、及びディスプレイ417が
設けられている。
【0037】操作の一例を説明すると、まず排便の必要
があるときは排便キー401を押し、さらに開始キー4
02を押す。すると、後述するように各モータ23、3
6、51、80、200が所定のシーケンスで制御さ
れ、ベッドが排便可能な状態となる。排便終了後は自照
式支持矢印403が点滅し、水洗インジケーター404
が点灯する。ここで開始キー405を押すと水タンク2
02から水が供給され水洗が完了する。すると自照式支
持矢印406が点滅し、洗浄インジケーター407が点
灯する。
【0038】ここで、開始キー408と終了キー409
を順次押して洗浄が終了する。さらに自照式支持矢印4
10が点滅し、温風開始キー411を押して乾燥させ
る。ここで排便インジケーター412が点灯し、終了キ
ー413を押すとベッドがゆっくりともとのモード、例
えば、水平モードに戻る。なお、途中のステップを省略
して、指示を先に進める場合には、次へキー414を押
す。
【0039】マニュアルキー415は、例えばモータ3
6、51の連係を微妙に調整して患者に最も楽な姿勢を
与えることができるようにするためのものである。調整
後のシーケンスはプリセットキー416で記憶させてお
くだけで、次回からは新しい設定で動作する。
【0040】ディスプレイ417はこのデータを数値で
表すものであり、主に病院の技術者やサービスマンが使
用する。ここで、具体的な動作の一例を図2〜図6、図
19に示すフローチャート図により説明する。
【0041】図2はベッドの水平状態を示し、どのモー
タも作動していない。まず、モータ200を作動させ
て、補助フレーム15を後退させ、下肢保持板8及び臀
部支持板3を後退させる(ステップ501)。図3は、
下肢保持板8及び臀部支持板3の後退移動途中の状態を
示し、フレーム1に直接設けられた背当て板2と、補助
フレーム15側に設けられた臀部支持板3との間に、開
口部が形成され始めた状態を表している。
【0042】次に、角度アジャスタ6を作動させて、臀
部支持板3を傾斜させるとともに、モータ88を作動さ
せ、上部側下肢保持板81を傾立させる(ステップ50
2、図4参照)。つまりレバー60を作動させると角度
アジャスタ6が移動する。臀部支持板3は緩衝部7で浮
いているに過ぎないため、図2中の実線から点線のよう
な位置に移動(傾斜)することとなる。
【0043】さらに、モータ23を作動させ、背当て板
2を傾立させるとともに、モータ36を作動させ、臀部
支持板3を上昇させる(ステップ503、図5参照)。
なお、このときモータ88をさらに作動させて上部側下
肢保持板81の角度を立てている。また、補助板82を
立てて体の安定を図ることができるようにしている。
【0044】一方、図6は下肢を伸ばすようにするモー
ドを示し、モータ88を逆回転させて下部側下肢保持板
80を水平に上昇させている。また、図1に示すよう
に、モータ36を逆回転させて臀部支持板3を降下させ
ることもできる。
【0045】次に、実施形態2の動作において、実施形
態1と異なる部分について説明する。実施形態2では保
持軸基台5をモータ51で作動させる点が異なってお
り、実施形態1における図5に対して図15のような動
作をすることが特徴となっている。
【0046】図5と図15との対比において説明する
と、図15ではモータ51によって保持軸基台5を降下
させている。これにより、臀部支持板保持軸4も平行移
動的に降下する。このため、モータ51を調整すれば、
どのような体格の患者でもフィットさせることができ
る。さらに緩衝部7があるために臀部に無理な力がかか
ることはなく快適に使用することができる。
【0047】
【発明の効果】本発明によれば、背当て板と上下動可能
な臀部支持板とを夫々独立して動作させることができる
ように構成したので、どのような体型の人にでも、各人
の感覚にも合った最適な体勢をとることができ、快適な
排便や介護を行うことができる。
【0048】また、臀部支持板を臀部支持板の面からず
れた位置でフレームに臀部支持板保持軸で軸支すれば、
ベッドを寝た状態から起きた状態までに作動させる過程
において人間に負担がかからない臀部保持を行わせるこ
とができた。
【0049】さらに背当て板、臀部支持板、及び下肢保
持板を夫々独立して動作させることでさらに排便作業等
に伴う患者の姿勢変化を円滑に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるベッドシステムの臀
部支持板のみを下げた状態を示す側面図である。
【図2】本発明の一実施形態であるベッドシステムの平
面状態を示す側面図である。
【図3】本発明の一実施形態であるベッドシステムの補
助フレームの移動状態及び臀部支持板の傾斜動作を示す
側面図である。
【図4】本発明の一実施形態であるベッドシステムの作
動状態を説明するための側面図である。
【図5】本発明の一実施形態であるベッドシステムの排
便モードを示す側面図である。
【図6】本発明の一実施形態であるベッドシステムの作
動状態を示す側面図である。
【図7】本発明の一実施形態であるベッドシステムの洗
浄装置を示す側面図である。
【図8】本発明の一実施形態であるベッドシステムの平
面モードを示す平面図である。
【図9】本発明の一実施形態であるベッドシステムの排
便モードを示す平面図である。
【図10】本発明の一実施形態であるベッドシステムの
内部構造を示す平面図である。
【図11】本発明の他の実施形態であるベッドシステム
の臀部支持板のみを下げた状態を示す側面図である。
【図12】本発明の他の実施形態であるベッドシステム
の平面モードを示す側面図である。
【図13】本発明の他の実施形態であるベッドシステム
の作動状態を説明するための側面図である。
【図14】本発明の他の実施形態であるベッドシステム
の作動状態を説明するための側面図である。
【図15】本発明の他の実施形態であるベッドシステム
の排便モードを示す側面図である。
【図16】本発明の他の実施形態であるベッドシステム
の内部構造を示す平面図である。
【図17】本発明の実施形態におけるベッドシステムの
制御システムを示すブロック図である。
【図18】本発明の実施形態におけるベッドシステムの
入出力ボードを示す平面図である。
【図19】本発明の実施形態におけるベッドシステムの
動作を説明するためのフローチャート図である。
【符号の説明】
1 フレーム 2 背当て板 3 臀部支持板 4 臀部支持板保持軸 5 保持軸基台 6 角度アジャスタ 7 緩衝部 8 下肢保持板 9 便器 10 開口部 11 シート

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】使用者の上半身を支持して揺動自在な背当
    て板と、 この背当て板に隣接して使用者の臀部を支持し、上下動
    可能な臀部支持板と、を備え、 前記背当て板と臀部支持板とを夫々独立して動作させる
    ことができるように構成したことを特徴とするベッドシ
    ステム。
  2. 【請求項2】前記臀部支持板は、前記背当て板から離反
    する水平方向に移動可能なことを特徴とする請求項1記
    載のベッドシステム。
  3. 【請求項3】フレームに、背当て板を揺動自在に軸支す
    るとともに、この背当て板に隣接して臀部支持板を上下
    動可能に保持し、この臀部支持板は臀部支持板の面から
    離反した位置でフレームに臀部支持板保持軸で軸支され
    ているとともに、この臀部支持板保持軸自体は保持軸基
    台によって移動可能に保持されており、前記背当て板と
    臀部支持板とを夫々独立して動作させることができると
    ともに、臀部支持板を保持位置移動自在に保持できるよ
    うに構成したことを特徴とするベッドシステム。
  4. 【請求項4】前記臀部支持板保持軸と臀部支持板との間
    に、臀部支持板を任意の角度で保持するための角度アジ
    ャスタが設けられていることを特徴とする請求項3に記
    載のベッドシステム。
  5. 【請求項5】前記臀部支持板を緩衝的に保持するための
    緩衝部が設けられていることを特徴とする請求項3又は
    4のいずれかに記載のベッドシステム。
  6. 【請求項6】フレームに、背当て板を揺動自在に軸支す
    るとともに、この背当て板に隣接して臀部支持板を上下
    動可能に保持し、この臀部支持板に隣接して下肢保持板
    を設け、前記背当て板、臀部支持板、及び下肢保持板を
    夫々独立して動作させることができるように構成したこ
    とを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のベ
    ッドシステム。
  7. 【請求項7】前記臀部支持板の下方に排便を受けるため
    の便器を設けるとともに、臀部支持板と背当て板との間
    に開口を設け、臀部支持板と前記背当て板の一部を覆う
    シートを張設し、このシートに前記開口に対応する開口
    部を設けたことを特徴とする請求項1ないし6のいずれ
    かに記載のベッドシステム。
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