JP2001340063A - マグネシウム補給用飲食品 - Google Patents

マグネシウム補給用飲食品

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JP2001340063A
JP2001340063A JP2000162791A JP2000162791A JP2001340063A JP 2001340063 A JP2001340063 A JP 2001340063A JP 2000162791 A JP2000162791 A JP 2000162791A JP 2000162791 A JP2000162791 A JP 2000162791A JP 2001340063 A JP2001340063 A JP 2001340063A
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acid
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food
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Toshikuni Shiraishi
俊訓 白石
Tatsuo Manaki
龍夫 馬奈木
Masaru Minamida
賢 南田
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Fuso Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異味や苦みの発現を抑制して食品本来の味を
損なうことなく、人体に不可欠で不足しやすいミネラル
であるマグネシウムを効率よく摂取する。 【解決手段】 クエン酸、グルコン酸、コハク酸、酒石
酸、リンゴ酸、乳酸、酢酸、イタコン酸、アジピン酸又
はフマル酸等の有機酸のマグネシウム塩類を原料又は調
味液に有機酸のマグネシウム塩類を添加して製造したマ
グネシウム補給用飲食品により、硫酸イオンや塩化物イ
オンなどの無機イオンの摂取量は抑制して、マグネシウ
ムを効率よく摂取できある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動物に必須なミネ
ラル成分であるマグネシウムを補給するためのマグネシ
ウム補給用飲食品に関する。
【0002】
【従来の技術】マグネシウムは、動物体内では骨格や体
液に存在し、各種の酵素作用で重要な役割を果たしてお
り、代謝に欠かすことができないミネラル成分であり、
カルシウムと共働して骨を強化するとともに神経と筋肉
の細胞膜の電位を保つなど、動物の体にとって極めて大
切な働きをしている。
【0003】上記のようにマグネシウムは、人をはじめ
として動物には不可欠なミネラル成分であり、また殆ど
の食品に含まれているものの、通常、その含有量は僅か
である。一方、人に必要なマグネシウム摂取量は1日当
たり300mgといわれており、マグネシウムは不足し
がちなミネラルであり、栄養失調などによりマグネシウ
ムが欠乏すると震えや痙攣を起こすこともあり、また、
マグネシウムの不足は膠原病の原因となるともいわれて
いる。
【0004】そこで、上記のような不足しがちなマグネ
シウムを補給するため、従来より、各種のマグネシウム
補給用食品が市販されている。一般に、これらのマグネ
シウム補給用食品には、炭酸マグネシウム、硫酸マグネ
シウム、塩化マグネシウムなどが使用されている。しか
しながら、これらのマグネシウム塩類は、異味や苦みな
どの独特な味があることから、食品への添加量に制限が
生ずる。更に、炭酸マグネシウムの場合は、発泡や固結
など製品の安定性に問題がある。また、硫酸マグネシウ
ムや塩化マグネシウムを使用する場合は、固結、変色な
どの問題だけでなく、硫酸イオンや塩化物イオンなどの
無機イオンの摂取量の増加につながることから、やはり
使用量に制限が生ずる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の点に鑑
み、異味や苦みの発現を抑制して食品本来の味を損なう
ことなくマグネシウムを摂取可能で、また、硫酸イオン
や塩化物イオンなどの無機イオンの摂取量を抑制し、か
つ体内でのマグネシウムの吸収性が高く、人体に不可欠
であり不足しやすいミネラルであるマグネシウムを効率
よく摂取できるマグネシウム補給用飲食品を提供せんと
するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明に係るマグネシウム補給用飲食品は、有機酸
のマグネシウム塩類を含有することを特徴とするもので
ある。また、本発明に係るマグネシウム補給用飲食品
は、原料又は調味液に有機酸のマグネシウム塩類を添加
して製造してなることを特徴とするものである。前記有
機酸としては、クエン酸、グルコン酸、コハク酸、酒石
酸、リンゴ酸、乳酸、酢酸、イタコン酸、アジピン酸、
フマル酸などが挙げられる。これらのマグネシウム塩の
内でも特にリンゴ酸マグネシウムが好ましい。
【0007】従来、マグネシウム補給に使用されてきた
炭酸マグネシウム、硫酸マグネシウム、塩化マグネシウ
ムなどは、異味や苦みがあり、また、人体をはじめとす
る動物における吸収器官である腸管内は、元来アルカリ
雰囲気であり、マグネシウムやカルシウムといったミネ
ラル成分は、それ単体では結晶化してしまい、吸収され
難い。これに対し、本発明に係るマグネシウム補給用飲
食品に含まれる有機酸のマグネシウム塩類は、異味や苦
みの発現が少なく、また有機酸がマグネシウムとキレー
トを形成することで腸管からのマグネシウムの吸収が容
易となる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に係るマグネシウム補給用
飲食品は、有機酸のマグネシウム塩類を含有させること
ができる限り、その形態は特に限定されるものではな
く、各種形態の飲料類又は食品類とすることができる。
【0009】例えば、飲料類としては、清涼飲料、炭酸
飲料、コーヒー飲料、果汁飲料などが挙げられるが、こ
れらに限定されるものではない。
【0010】また、食品類としては、ハム、ソーセージ
などの食肉加工食品、生麺、ゆで麺、蒸し麺、即席麺、
更には餃子や春巻きの皮などの麺類、蒲鉾、ちくわ、は
んぺんなどの水産加工食品、和菓子、洋菓子、ビスケッ
トなどの菓子類、ハンバーグ、煮物、佃煮、シューマ
イ、餃子、サラダなどの和風、洋風、中華風その他の惣
菜類、菓子パン、カステラ、ドーナッツなどのパン類、
豆腐、アイスクリームなどの冷菓類、更にはジャム類な
どが挙げられるが、これらに限定されるものであはな
い。
【0011】また、本発明に係るマグネシウム強化飲食
品に含有される有機酸のマグネシウム塩類としては、例
えばクエン酸、グルコン酸、コハク酸、酒石酸、リンゴ
酸、乳酸、酢酸、イタコン酸、アジピン酸、フマル酸な
ど、各種有機酸のマグネシウム塩類が挙げられるが、こ
れらに限定されるものではない。また、これらの有機酸
のマグネシウム塩類は、それぞれ単独で使用してもよ
く、又、2種以上を併用してもよい。これらの有機酸の
マグネシウム塩は、市販のものを用いても良いが、有機
酸の20%溶液に、該溶液に含まれる有機酸と等モルの
炭酸マグネシウム又は酸化マグネシウムを添加して80
℃程度で3時間程度反応させ、反応液を冷却することで
も容易に得ることができる。上記のような各種有機酸の
マグネシウム塩類の中でも、リンゴ酸マグネシウム及び
クエン酸マグネシウムがより好ましく、特にリンゴ酸マ
グネシウムが好ましい。
【0012】上記のような有機酸のマグネシウム塩類を
飲食品に含有させるには、飲食品の製造過程で、原料に
混合してもよいし、製造の過程で調味料その他の添加剤
とともに添加してもよいし、更には製造後の飲食品に後
から添加してもよい。例えば、麺類やパン類などの場合
には、それらの生地作成時に生地中にマグネシウム塩類
を添加してもよいし、惣菜などの場合には、調味料、調
味液などにマグネシウム塩類を添加しておいてもよい。
また、飲料の場合には、原料粉末やシロップにマグネシ
ウム塩を混合しておいてもよいし、製造した飲料に後か
らマグネシウム塩類を添加して混合、溶解するようにし
てもよい。
【0013】飲食品中のマグネシウム塩類の含有量とし
ては特に限定されるものではなく、マグネシウムの必要
摂取量及び食品ごとに異なる摂取量に応じて決定すれば
よく、飲食品の種類によっても異なるが、通常の場合で
あれば、マグネシウム含量として、飲料では100ml
中に10〜300mg程度、食品の場合には100g中
に10〜300mg程度含有させておけばよい。
【0014】
【実施例】実験例1(マグネシウム塩類の添加による粉
末飲料の安定性) 表1に示す粉末飲料の組成中の基本組成54.1gに対
し、表2に示すようにマグネシウム含量として300m
gとなるようにマグネシウム塩類と水溶性食物繊維を加
えて100gとしたスポーツドリンク系の粉末飲料N
O.1〜NO.5を作成し、これらの粉末飲料をアルミ
ニウム包材に袋詰めし、15℃、30℃及び45℃の各
温度で保存し、経時変化を調べた。その結果を表2に示
す。
【0015】
【表1】
【0016】
【表2】
【0017】上記保存安定性試験の結果、塩化マグネシ
ウム及び硫酸マグネシウムを含有する粉末飲料は保存中
に変色、固化してしまい、また炭酸マグネシウムを含有
する粉末飲料の場合は、炭酸がクエン酸やビタミンCと
反応してガスが発生し、その傾向は、保存温度が高いほ
ど顕著であった。これに対し、リンゴ酸マグネシウム及
びクエン酸マグネシウムを含有する粉末飲料の場合に
は、45℃で150日間保存後も変化はみられず、良好
な保存安定性を示した。
【0018】実施例1(ソーセージ) 常法に従い、原料肉を細切して塩漬けしたものに、魚
肉、大豆蛋白、澱粉、牛肉エキスなどを加えて混和し、
これを天然腸ケーシングに充填し、乾燥、燻煙、蒸煮、
水洗してソーセージを作成した。このとき、前記原料肉
及び魚肉その他の原料の混和時に、リンゴ酸マグネシウ
ム、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム又は炭酸マグ
ネシウムを、それぞれマグネシウム含量としてソーセー
ジ1本(30g)当たり50mgとなるように添加し
た。これらのマグネシウムを含むソーセージを、マグネ
シウム塩を添加しない以外は同様にして作成したソーセ
ージを対照として、下記の評価基準に基づいてパネラー
10人により官能試験を行った。その結果を表3に示
す。
【0019】(官能試験の評価基準) 3:異味がなく食べやすい。 2:対照(無添加)と同等。 1:少し異味があり食べにくい。 0:異味が強く食べにくい。
【0020】
【表3】
【0021】実施例2(茹でうどん) 常法に従い、小麦粉に食塩水を加えて混練した生地を圧
延し、麺線に切り出して生うどんを得た。この生うどん
を茹でた後、水洗、冷却して茹でうどんを作成した。こ
のとき、前記混練時に生地に対して、リンゴ酸マグネシ
ウム、クエン酸マグネシウム、塩化マグネシウム、硫酸
マグネシウム又は炭酸マグネシウムを、それぞれマグネ
シウム含量として茹で麺1食(250g)当たり100
mgとなるように添加した。これらのマグネシウムを含
む茹で麺を、マグネシウム塩を添加しない以外は同様に
して作成した茹で麺を対照として実施例1の場合と同様
にしてパネラー10人により官能試験を行った。結果を
表4に示す。
【0022】
【表4】
【0023】実施例3(即席麺) 常法に従い、水に精製塩、卵粉、かんすい、増粘多糖
類、乳化剤、ソルビトール、色素などを溶解し、これを
小麦粉と澱粉との配合物に加えて混捏した生地を圧延
し、麺線に切り出した生麺を蒸熱し、調味液で味付けし
た後、食用油脂で揚げ、乾燥、冷却して即席麺を作成し
た。このとき、前記混捏時に生地に対して、リンゴ酸マ
グネシウム、クエン酸マグネシウム、塩化マグネシウ
ム、硫酸マグネシウム又は炭酸マグネシウムを、それぞ
れマグネシウム含量として即席麺1食(80g)当たり
100mgとなるように添加した。これらのマグネシウ
ムを含む即席麺を、マグネシウム塩を添加しない以外は
同様にして作成した即席麺を対照として、実施例1の場
合と同様にしてパネラー10人により官能試験を行っ
た。結果を表5に示す。
【0024】
【表5】
【0025】実施例4(かまぼこ) 常法に従い、鮮魚から採りだした魚肉を晒し、脱水、砕
肉した精製魚肉を擂潰し、成形し、蒸気加熱した後、冷
却してかまぼこを作成した。このとき、前記擂潰時に精
製魚肉に対し、リンゴ酸マグネシウム、クエン酸マグネ
シウム、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム又は炭酸
マグネシウムを、それぞれマグネシウム含量としてかま
ぼこ100g当たり50mgとなるように添加した。こ
れらのマグネシウムを含むかまぼこを、マグネシウム塩
を添加しない以外は同様にして作成したかまぼこを対照
として、実施例1の場合と同様にしてパネラー10人に
より官能試験を行った。結果を表6に示す。
【0026】
【表6】
【0027】実施例5(練りあん) 常法に従い、水に浸漬しておいた小豆を蒸煮した後、磨
砕し、更に分別、水晒、脱水した後、加糖、蒸煮、冷却
して練りあんを作成した。このとき、前記磨砕した小豆
に対し、リンゴ酸マグネシウム、クエン酸マグネシウ
ム、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム又は炭酸マグ
ネシウムを、それぞれマグネシウム含量として練りあん
100g当たり100mgとなるように添加した。これ
らのマグネシウムを含む練りあんを、マグネシウム塩を
添加しない以外は同様にして作成した練りあんを対照と
して、実施例1の場合と同様にしてパネラー10人によ
り官能試験を行った。結果を表7に示す。
【0028】
【表7】
【0029】実施例6(シュークリーム) 常法に従い、卵、砂糖等の原料に加熱した牛乳を加えて
混合したものを裏ごしし、これを混合、冷却して得たク
リームを皮に充填してシュークリームを作成した。この
とき、前記加熱した牛乳と原料との混合時に、リンゴ酸
マグネシウム、クエン酸マグネシウム、塩化マグネシウ
ム、硫酸マグネシウム又は炭酸マグネシウムを、それぞ
れマグネシウム含量としてシュークリーム1個(80
g)当たり50mgとなるように添加した。これらのマ
グネシウムを含むシュークリームを、マグネシウム塩を
添加しない以外は同様にして作成したシュークリームを
対照として、実施例1の場合と同様にしてパネラー10
人により官能試験を行った。結果を表8に示す。
【0030】
【表8】
【0031】実施例7(ビスケット) 常法に従い、小麦粉、砂糖、ショートニング、全粉乳、
食塩などの原料をミキサーで混合し、ロールで圧延した
後、スタンピングマシンで型抜きし、オーブンで焼き上
げてビスケットを作成した。このとき、前記ビスケット
原料に対し、リンゴ酸マグネシウム、クエン酸マグネシ
ウム、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム又は炭酸マ
グネシウムを、それぞれマグネシウム含量としてビスケ
ット1個(10g)当たり10mgとなるように添加し
た。これらのマグネシウムを含むビスケットを、マグネ
シウム塩を添加しない以外は同様にして作成したビスケ
ットを対照として、実施例1の場合と同様にしてパネラ
ー10人により官能試験を行った。結果を表9に示す。
【0032】
【表9】
【0033】実施例8(ハンバーグ) 常法に従い、細切れにした原料肉に、魚肉すり身、大豆
蛋白、パン粉、油脂などを加えて混和し、成形、加熱し
てハンバーグを作成した。このとき、前記ハンバーグ原
料に対し、リンゴ酸マグネシウム、塩化マグネシウム、
硫酸マグネシウム又は炭酸マグネシウムを、それぞれマ
グネシウム含量としてハンバーグ1個(50g)当たり
50mgとなるように添加した。これらのマグネシウム
を含むハンバーグを、マグネシウム塩を添加しない以外
は同様にして作成したハンバーグを対照として、実施例
1の場合と同様にしてパネラー10人により官能試験を
行った。結果を表10に示す。
【0034】
【表10】
【0035】実施例9(大根の煮物) 常法に従い、水洗いして切断した大根に醤油を加えて煮
熟調理して大根の煮物を作成した。このとき、前記醤油
とともに、リンゴ酸マグネシウム、塩化マグネシウム、
硫酸マグネシウム又は炭酸マグネシウムを、それぞれマ
グネシウム含量として大根1切れ(100g)当たり5
0mgとなるように添加した。これらのマグネシウムを
含む大根の煮物を、マグネシウム塩を添加しない以外は
同様にして作成した大根の煮物を対照として、実施例1
の場合と同様にしてパネラー10人により官能試験を行
った。結果を表11に示す。
【0036】
【表11】
【0037】実施例10(佃煮) 常法に従い、水洗いした昆布を水漬けし、ボイルした
後、醤油漬けにし、調味料を加えて煮熟した後、液切り
して佃煮を作成した。このとき、前記醤油とともに、リ
ンゴ酸マグネシウム、塩化マグネシウム、硫酸マグネシ
ウム又は炭酸マグネシウムを、それぞれマグネシウム含
量として佃煮100g当たり50mgとなるように添加
した。これらのマグネシウムを含む佃煮を、マグネシウ
ム塩を添加しない以外は同様にして作成した佃煮を対照
として、実施例1の場合と同様にしてパネラー10人に
より官能試験を行った。結果を表12に示す。
【0038】
【表12】
【0039】実施例11(餃子) 常法に従い、細切れにした肉、野菜などを混合したもの
を皮に包んで成形した後、蒸気で蒸して餃子を作成し
た。このとき、前記肉や野菜とともに、リンゴ酸マグネ
シウム、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム又は炭酸
マグネシウムを、それぞれマグネシウム含量として餃子
1個(20g)当たり20mgとなるように添加した。
これらのマグネシウムを含む餃子を、マグネシウム塩を
添加しない以外は同様にして作成した餃子を対照とし
て、実施例1の場合と同様にしてパネラー10人により
官能試験を行った。結果を表13に示す。
【0040】
【表13】
【0041】実施例12(ポテトサラダ) 常法に従い、蒸煮したニンジン、蒸煮したポテト、生キ
ュウリなどをマヨネーズを加えて混合してポテトサラダ
を作成した。このとき、前記混合時に、リンゴ酸マグネ
シウム、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム又は炭酸
マグネシウムを、それぞれマグネシウム含量としてポテ
トサラダ100g当たり50mgとなるように添加し
た。これらのマグネシウムを含むポテトサラダを、マグ
ネシウム塩を添加しない以外は同様にして作成したポテ
トサラダを対照として、実施例1の場合と同様にしてパ
ネラー10人により官能試験を行った。結果を表14に
示す。
【0042】
【表14】
【0043】実施例13(クリームパン) 常法に従い、小麦粉、水、糖類、卵、ショートニング、
イースト、食塩、乳製品などをミキサーでミキシングし
た生地を発酵させた後、分割して丸め、これを中間発酵
させたパン生地にクリームを詰めて整形し、最終発酵さ
せた後、焼成してクリームパンを作成した。このとき、
前記クリームにリンゴ酸マグネシウム、塩化マグネシウ
ム、硫酸マグネシウム又は炭酸マグネシウムを、それぞ
れマグネシウム含量としてクリームパン1個(120
g)当たり60mgとなるように添加した。これらのマ
グネシウムを含むクリームパンを、マグネシウム塩を添
加しない以外は同様にして作成したクリームパンを対照
として、実施例1の場合と同様にしてパネラー10人に
より官能試験を行った。結果を表15に示す。
【0044】
【表15】
【0045】実施例14(コーヒー牛乳) 常法に従い、コーヒーの抽出液に砂糖及び全粉乳を添加
して混合、均質化し、これを紫外線滅菌してコーヒー牛
乳を作成した。このとき、前記コーヒー抽出液への砂糖
などの混合時に、リンゴ酸マグネシウム、塩化マグネシ
ウム、硫酸マグネシウム又は炭酸マグネシウムを、それ
ぞれマグネシウム含量としてコーヒー牛乳100ml当
たり50mgとなるように添加した。これらのマグネシ
ウムを添加したコーヒー牛乳を、マグネシウム塩を添加
しない以外は同様にして作成したコーヒー牛乳を対照と
して、下記の評価基準に基づいてパネラー10人により
官能試験を行った。その結果を表16に示す。
【0046】(官能試験の評価基準) 3:異味がなく飲みやすい。 2:対照(無添加)と同等。 1:少し異味があり飲みにくい。 0:異味が強く飲みにくい。
【0047】
【表16】
【0048】実施例15(炭酸飲料) 常法に従い、砂糖、果糖、ぶどう糖などを含む糖液にレ
モン果汁を添加してシロップを調合し、これに水を加え
て希釈したものに炭酸ガスを混合して容器に充填した
後、殺菌して炭酸飲料を作成した。このとき、前記シロ
ップに対し、リンゴ酸マグネシウム、塩化マグネシウ
ム、硫酸マグネシウム又は炭酸マグネシウムを、それぞ
れマグネシウム含量として炭酸飲料100ml当たり5
0mgとなるように添加した。これらのマグネシウムを
添加した炭酸飲料を、マグネシウム塩を添加しない以外
は同様にして作成した炭酸飲料を対照として、実施例1
4の場合と同様にしてパネラー10人により官能試験を
行った。結果を表17に示す。
【0049】
【表17】
【0050】実施例16(清涼飲料水) 常法に従い、果糖、ぶどう糖などを含む糖液にぶどう果
汁を添加してシロップを調合し、これに水を加えて希釈
したものを瞬間殺菌して清涼飲料水を作成した。このと
き、前記シロップに対し、リンゴ酸マグネシウム、塩化
マグネシウム、硫酸マグネシウム又は炭酸マグネシウム
を、それぞれマグネシウム含量として清涼飲料水100
ml当たり50mgとなるように添加した。これらのマ
グネシウムを添加した清涼飲料水を、マグネシウム塩を
添加しない以外は同様にして作成した清涼飲料水を対照
として、実施例14の場合と同様にしてパネラー10人
により官能試験を行った。結果を表18に示す。
【0051】
【表18】
【0052】実施例17(粉末飲料) 常法に従い、ブドウ糖、果糖、クエン酸、ビタミンC、
炭酸カルシウム及び香料を混合して粉末飲料を作成し
た。このとき、リンゴ酸マグネシウム、クエン酸マグネ
シウム、グルコン酸マグネシウム、コハク酸マグネシウ
ム、酒石酸マグネシウム、乳酸マグネシウム、酢酸マグ
ネシウム、イタコン酸マグネシウム、フマル酸マグネシ
ウム、塩化マグネシウム、硫酸マグネシウム又は炭酸マ
グネシウムを、それぞれマグネシウム含量として粉末飲
料20g当たり50mgとなるように添加した。これら
のマグネシウムを添加した粉末飲料を、マグネシウム塩
を添加しない以外は同様にして作成した粉末飲料を対照
として、実施例14の場合と同様にしてパネラー10人
により官能試験を行った。結果を表19に示す。
【0053】
【表19】
【0054】実施例18(豆腐) 常法に従い、研磨、水洗した大豆を水に浸漬した後、磨
砕して大豆汁とし、これを煮沸した後、オカラを分離し
て豆乳を得、これを凝固させた後、崩し、圧搾成型した
後、水にさらして豆腐を作成した。このとき、前記圧搾
成型時にリンゴ酸マグネシウム、塩化マグネシウム、硫
酸マグネシウム又は炭酸マグネシウムを、それぞれマグ
ネシウム含量として豆腐1丁(300g)当たり300
mgとなるように添加した。これらのマグネシウムを含
む豆腐を、マグネシウム塩を添加しない以外は同様にし
て作成した豆腐を対照として、実施例1の場合と同様に
してパネラー10人により官能試験を行った。結果を表
20に示す。
【0055】
【表20】
【0056】実施例19(アイスクリーム) 常法に従い、果糖練乳、無塩バター、脱脂粉乳、クリー
ム、水飴、砂糖などを水に添加して加熱、溶解し、これ
を濾過、均質化した後、殺菌、冷却してフリーシングを
行ってアイスクリームを作成した。このとき、前記原料
の加熱、溶解時に、リンゴ酸マグネシウム、塩化マグネ
シウム、硫酸マグネシウム又は炭酸マグネシウムを、そ
れぞれマグネシウム含量としてアイスクリーム150g
当たり100mgとなるように添加した。これらのマグ
ネシウムを含むアイスクリームを、マグネシウム塩を添
加しない以外は同様にして作成したアイスクリームを対
照として、実施例1の場合と同様にしてパネラー10人
により官能試験を行った。結果を表21に示す。
【0057】
【表21】
【0058】実施例20(イチゴジャム) 常法に従い、イチゴを煮熟した後、殺菌、冷却してイチ
ゴジャムを作成した。このとき、前記イチゴの煮熟時
に、リンゴ酸マグネシウム、塩化マグネシウム、硫酸マ
グネシウム又は炭酸マグネシウムを、それぞれマグネシ
ウム含量としてイチゴジャム100g当たり50mgと
なるように添加した。これらのマグネシウムを含むイチ
ゴジャムを、マグネシウム塩を添加しない以外は同様に
して作成したイチゴジャムを対照として、実施例1の場
合と同様にしてパネラー10人により官能試験を行っ
た。結果を表22に示す。
【0059】
【表22】
【0060】
【発明の効果】以上のように、本発明のマグネシウム補
給用飲食品によれば、異味や苦みを殆ど発現することな
く、更には有機酸による適度の酸味により好ましい風味
を付与することで、不足しがちな必須ミネラルであるマ
グネシウムを容易にかつ美味しく摂取することができ
る。また、本発明のマグネシウム補給用飲食品は、従来
からマグネシウム補給に使用されている炭酸マグネシウ
ム、硫酸マグネシウム又は塩化マグネシウムなどを使用
した食品に較べて保存安定性に優れ、しかも硫酸イオン
や塩化物イオンといった無機イオンの過剰摂取のおそれ
もない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A23G 9/02 A23L 1/16 A 4B032 A23L 1/16 1/20 104Z 4B034 1/20 104 301Z 4B036 301 1/212 Z 4B042 1/212 1/216 Z 4B046 1/216 1/317 A 1/317 1/325 101C 1/325 101 1/48 1/48 2/00 F Fターム(参考) 4B014 GB11 GB18 GG06 GK06 GL01 GL04 4B016 LC07 LG01 LG06 LG08 LK01 LK04 4B017 LC03 LE01 LK01 LK08 LK09 4B018 LB01 LB02 LB03 LB04 LB05 LB06 LB08 MD03 MD09 4B020 LB02 LC05 LK02 4B032 DB01 DB21 DK01 DL20 4B034 LC04 LK01X LK07X 4B036 LC06 LF11 LH03 4B042 AC04 AD03 AH01 AK01 AK04 4B046 LA02 LB04 LB06 LC06 LG01 LG09

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機酸のマグネシウム塩類を含有するこ
    とを特徴とするマグネシウム補給用飲食品。
  2. 【請求項2】 原料又は調味液に有機酸のマグネシウム
    塩類を添加して製造してなることを特徴とするマグネシ
    ウム補給用飲食品。
  3. 【請求項3】 前記有機酸が、クエン酸、グルコン酸、
    コハク酸、酒石酸、リンゴ酸、乳酸、酢酸、イタコン
    酸、アジピン酸及びフマル酸からなる群の内から選択さ
    れる少なくとも1種である請求項1記載のマグネシウム
    補給用飲食品。
  4. 【請求項4】 前記有機酸のマグネシウム塩が、リンゴ
    酸マグネシウムである請求項1記載のマグネシウム補給
    用飲食品。
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