JP2001338790A - 放電ランプ点灯装置および照明装置 - Google Patents

放電ランプ点灯装置および照明装置

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JP2001338790A
JP2001338790A JP2000160878A JP2000160878A JP2001338790A JP 2001338790 A JP2001338790 A JP 2001338790A JP 2000160878 A JP2000160878 A JP 2000160878A JP 2000160878 A JP2000160878 A JP 2000160878A JP 2001338790 A JP2001338790 A JP 2001338790A
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resonance
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discharge lamp
drive
switching means
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Nobuya Shirata
伸弥 白田
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Toshiba Lighting and Technology Corp
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Toshiba Lighting and Technology Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】フィラメント電極の予熱を行って点滅特性を良
好にするとともに、感温抵抗器の信頼性を向上したハー
フブリッジ形インバータを備えた放電ランプ点灯装置お
よびこれを用いた照明装置を提供する。 【解決手段】直流電源間に直列的に接続された第1およ
び第2のスイッチング手段Q1、Q2と、少なくとも共
振インダクタンスL2および共振静電容量C3、C4を
備え、Q1、Q2の交互スイッチングにより発生した高
周波交流により作動するとともに共振静電容量の少なく
とも一部C4に対して放電ランプDLが並列的に接続す
る負荷回路LCと、負荷回路に流れる電流を帰還してド
ライブ共振回路DRCを付勢してQ1、Q2のオン制御
を行うとともに少なくとも電源投入時にドライブ共振回
路DRCの共振周波数を連続的に変化させる感温抵抗器
PTCを含む帰還形ドライブ信号発生回路DSGとを
具備している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハーフブリッジ形
インバータを備えた放電ランプ点灯装置およびこれを用
いた照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ハーフブリッジ形インバータを備えた放
電ランプ点灯装置において、負荷回路に流れる電流を帰
還して自励発振によりスイッチング素子のドライブ信号
を形成することは既に行われている。この放電ランプ点
灯装置は、回路構成が比較的簡単で小形化しやすい利点
があり、小形化が強く要求される電球形蛍光ランプに用
いられている。
【0003】また、蛍光ランプのようにフィラメント電
極を備えた放電ランプを良好に始動するには、始動電圧
を印加する前にフィラメント電極を予熱することが好ま
しく、これを行うために種々の回路が提案されている。
ハーフブリッジ形インバータを備えた放電ランプ点灯装
置においては、たとえば放電ランプの一対のフィラメン
ト電極の電源側端子をハーフブリッジ形インバータの出
力端間に限流インダクタンスを直列に介して接続すると
ともに、一対のフィラメント電極の非電源側端子間にコ
ンデンサと感熱抵抗器とを直列または並列に接続してフ
ィラメント予熱回路を形成している。そして、コンデン
サと限流インダクタンスとで負荷共振回路を形成してい
る。この場合、負荷回路に流れる電流を可飽和形の電流
変成器を用いて帰還する回路方式が採用されている。
(従来技術1) また、可飽和形変流器に巻装された帰還巻線にCR移相
回路を用いるとともに、Rの部分に感熱抵抗器を用いた
放電ランプ点灯装置もある。(従来技術2)
【発明が解決しようとする課題】従来技術1は、負荷共
振回路のQを感熱抵抗器によって変化させることで共振
回路の共振特性を変えるものであるが、感熱抵抗器が点
灯時に高い電圧が印加されるフィラメント予熱回路に挿
入されているため、高い耐電圧性が要求される。また、
電力損失が大きいという問題がある。
【0004】次に、従来技術2は、可飽和形電流変成器
を用いているために特性のばらつきが大きい。さらに、
可飽和形電流変成器は、製作が困難なため高価になる、
という問題がある。
【0005】本発明は、フィラメント電極の予熱を行っ
て点滅特性を良好にするとともに、感温抵抗器の信頼性
を向上したハーフブリッジ形インバータを備えた放電ラ
ンプ点灯装置およびこれを用いた照明装置を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を達成するための手段】請求項1の発明の放電ラ
ンプ点灯装置は、直流電源と;直流電源間に直列的に接
続された第1のスイッチング手段および第2のスイッチ
ング手段と;少なくとも共振インダクタンスおよび共振
静電容量を備え、第1および第2のスイッチング手段の
交互スイッチングにより発生した高周波交流により作動
するとともに、共振静電容量の少なくとも一部に対して
放電ランプが並列的に接続する負荷回路と;負荷回路に
流れる電流を帰還する帰還巻線、帰還巻線に生じた帰還
電圧に共振するドライブ共振回路およびドライブ共振回
路に接続して少なくとも電源投入時にドライブ共振回路
の共振周波数を連続的に変化させる感温抵抗器を含み、
ドライブ共振回路の共振電圧に基づいて第1および第2
のスイッチング手段を交互にオン制御する帰還形ドライ
ブ信号発生回路と;を具備していることを特徴としてい
る。
【0007】本発明および以下の各発明において、特に
指定しない限り用語の定義および技術的意味は次によ
る。
【0008】<直流電源について>直流電源は、交流を
整流した整流化直流電源およびバッテリー電源のいずれ
でもよい。整流化直流電源の場合、平滑化手段を備えて
いることが望ましい。平滑化手段としては、平滑コンデ
ンサを整流回路の直流出力端間に接続した構成や、後述
する第1および第2のスイッチング手段を利用して作動
するアクティブフィルタたとえば部分平滑回路を用いて
もよい。
【0009】<第1および第2のスイッチング手段につ
いて>第1および第2のスイッチング手段は、同一極性
のスイッチング手段を用いるが、MOSFETなどの電
圧制御形のスイッチング手段またはバイポーラ形トラン
ジスタなどの電流制御形のスイッチング手段を用いるこ
とができる。
【0010】FETは、電圧制御形のスイッチング手段
であるため、制御が容易である。また、MOSFET
は、安全動作領域による制約の少ない電力用のスイッチ
ング手段として効果的である。さらに、エンハンスメン
ト形MOSFETは、電源投入時の処理が容易で電力用
のスイッチング手段として好適である。さらにまた、N
チャンネル形MOSFETが現状では商品ラインアップ
が豊富であるから、有利である。しかし、要すれば、P
チャンネル形MOSFETを用いることができる。
【0011】ところで、スイッチング手段は、ドライブ
端子を備え、ドライブ端子に所定の極性のドライブ信号
が供給されたときにドライブすなわちオンされる。エン
ハンスメント形MOSFETにおいては、ドライブ端子
であるところのゲートと、ソースとの間にドライブ信号
であるところのゲート電圧が印加されたときに、チャン
ネルが形成されてオン状態になる。したがって、ゲート
電圧が印加されない状態ではオフ状態を維持する。
【0012】「第1および第2のスイッチング手段を直
流電源間に直列的に接続する」とは、直流電源から見て
第1および第2のスイッチング手段が直列接続関係にあ
ることをいい、第1および第2のスイッチング手段と直
流電源との間に他の回路部品たとえば抵抗などが介在し
ていてもよい。また、第1および第2のスイッチング手
段の間に回路部品が介在していてもよい。
【0013】<負荷回路について>負荷回路は、少なく
とも共振インダクタンスおよび共振静電容量を備えてい
る。そして、第1および第2のスイッチング手段の交互
スイッチングによって発生する交流により作動する。そ
して、負荷の放電ランプは、負荷回路の静電容量の少な
くとも一部に対して並列的に接続される。
【0014】共振インダクタンスおよび共振静電容量
は、第1および第2のスイッチング手段の交互スイッチ
ングによって発生した交流に共振し得る。そして、共振
インダクタンスおよび共振静電容量は、少なくとも各1
個が負荷回路に接続され、要すればいずれか一方または
双方が複数個によって構成されることを許容する。
【0015】また、共振インダクタンスは、負荷の放電
ランプが有している負特性を補償するように作用する。
【0016】さらに、共振静電容量は、複数のコンデン
サから構成される場合、そのうちの一部を直流カットコ
ンデンサとして作用させ、残余のうち少なくとも一部を
共振電圧取り出し用コンデンサとして作用させることが
できる。そして、共振電圧取り出し用コンデンサの両端
間に現れた共振電圧が放電ランプに印加されるように放
電ランプを並列的に接続することができる。
【0017】放電ランプが蛍光ランプのような低圧放電
ランプであって、フィラメント電極を用いているととも
に、フィラメント電極を熱陰極として放電ランプを始動
する場合、フィラメント電極を始動時に加熱する方法に
は、以下に示す2とおりがある。
【0018】その1は、始動時に少なくとも一方のフィ
ラメント電極を介して放電ランプと並列的に共振用静電
容量を接続することである。そうすれば、始動時に共振
インダクタンスおよび共振静電容量を介して電流が電極
のフィラメントに流れるので、フィラメントが加熱され
る。これと同時に共振インダクタンスと共振静電容量と
が適度に直列共振して、共振静電容量の端子電圧が高く
なるので、放電ランプの始動が促進される。
【0019】その2は、フィラメント加熱用トランスを
用いてフィラメント電極を加熱することである。フィラ
メント加熱トランスは、共振インダクタンスと別に設け
てもよいが、要すればフィラメント加熱巻線を共振イン
ダクタンスに磁気結合させることができる。そうすれ
ば、回路部品点数の増加を抑制できる。
【0020】<帰還形ドライブ信号発生回路について>
帰還形ドライブ信号発生回路は、負荷回路に流れる電流
を帰還して第1および第2のスイッチング手段に対する
ドライブ信号を発生し供給するとともに、電源投入時に
は放電ランプの少なくとも一方のフィラメント電極を予
熱するように制御する回路である。したがって、本発明
の放電ランプ点灯装置は、自励形のハーフブリッジ形イ
ンバータを構成する。
【0021】また、帰還形ドライブ信号発生回路は、帰
還巻線、感温抵抗器およびドライブ共振回路により、さ
らに要すればドライブ保護回路を付加して、構成するこ
とができる。このような構成において、まず、帰還巻線
について説明する。
【0022】(帰還巻線について)帰還巻線は、負荷回
路に流れる電流を帰還するために、負荷回路の共振イン
ダクタンスに磁気結合したり、共振インダクタンスと直
列に独立した帰還用変圧器を挿入したりして配設するこ
とができる。共振インダクタンスに帰還巻線を磁気結合
する場合には、磁気回路に空隙を設けるのが一般的であ
る。所望の特性が得られるように帰還巻線の磁気回路上
の巻装位置に注意しなければならない。また、独立した
帰還変圧器を挿入する場合、その2次巻線が帰還巻線を
構成する。なお、帰還変圧器は、可飽和構成および不飽
和構成のいずれであってもよい。しかし、可飽和構成
は、巻線の巻装が困難、特性のばらつきが大きく、大形
化するので、留意しなければならない。これに対して、
不飽和構成は、他の構成に比較して優位性があるので、
以下詳細に説明する。
【0023】不飽和構成の帰還変圧器を用いる場合、こ
の変圧器は少なくとも1次巻線および2次巻線すなわち
帰還巻線を備えていて、スイッチング手段をドライブす
るために、負荷回路に流れる電流に比例する電圧を2次
巻線に誘起するように作用する。したがって、1次巻線
側における巻数が相対的に少なく、このため1次巻線の
インダクタンスは小さくて、共振インダクタンスとして
実質的に貢献しない。なお、「不飽和構成」とは、実質
的に磁気飽和しないように構成されたコアが用いられて
いるか、コアを用いないで形成されている構成をいう。
さらに、「コアが飽和しないように構成されている」と
は、ドラム形コアや、棒コアのように空隙長が実質的に
ほぼ無限大といえるようなコアであることを意味する。
このような特性を有するコアは、ドラムコアや棒コアに
より実現し得る。
【0024】また、1次巻線および2次巻線の関係は、
1次巻線を2次巻線の上に重ね巻きするだけでなく、反
対に1次巻線の上に2次巻線を重ね巻きしてもよい。さ
らに、不飽和構成の帰還変圧器の1次巻線および2次巻
線は、重ね巻きだけでなく、隣接して巻装してもよい。
この場合には、巻き枠を用いることができる。さらにま
た、2次巻線は、単一または複数であることを許容す
る。たとえば、第1および第2のスイッチング手段に対
してそれぞれ一つの2次巻線を割り付けて、さらにドラ
イブ共振回路およびドライブ保護回路などを配設するこ
とができる。しかし、一対の2次巻線を配設する場合で
あっても、一方の2次巻線にのみ静電容量を接続してド
ライブ共振回路を形成すれば、他方の2次巻線に対して
も共振出力を誘起するので、ドライブ共振回路などを2
つ配設する必要はない。
【0025】(ドライブ共振回路について)
【0026】ドライブ共振回路は、ドライブ共振インダ
クタンスおよびドライブ共振静電容量により構成され
る。帰還巻線として不飽和変圧器の2次巻線を用いる場
合は、その2次巻線側から見たインダクタンスをドライ
ブ共振インダクタンスとして利用することができる。負
荷回路の共振インダクタンスに帰還巻線を磁気結合して
帰還変圧器を構成する場合は、上記と同様に2次巻線側
から見たインダクタンスを利用することもできるが、別
設のインダクタンスをドライブ共振インダクタンスとし
て用いてもよい。なお、共振回路の接続形態は、並列共
振回路および直列共振回路のいずれであってもよい。ド
ライブ共振静電容量は、コンデンサを用いるか、スイッ
チング手段が有する静電容量、たとえばMOSFETの
ゲート・ソース間静電容量を利用することができる。ド
ライブ共振回路は、共振によって正負の極性の共振出力
を生じ、第1および第2のスイッチング手段に共振出力
を供給することができる。
【0027】第1および第2のスイッチング手段が同一
極性である場合には、各スイッチング手段を交互にオ
ン、オフさせるためには、ドライブ共振回路の共振出力
を一方のスイッチング手段に対してある極性で供給する
ときに、他方のスイッチング手段に対しては、極性を反
転して供給すればよい。このためには、たとえば変圧器
を用いれば容易に極性を反転することができる。これに
対して、第1および第2のスイッチング手段が相補的関
係にある場合には、ドライブ共振回路の共振出力を極性
を反転しないでそのまま両方のスイッチング手段に供給
することができる。また、第1および第2のスイッチン
グ手段が電圧ドライブ形である場合には、ドライブ電圧
を供給するようにドライブ回路を構成する。電流ドライ
ブ形である場合には、ドライブ電流を供給する。
【0028】(感温抵抗器について)感温抵抗器は、電
源投入時にハーフブリッジ形インバータの動作周波数を
連続的に変化させて放電ランプのフィラメント電極を予
熱するために用いている。感温抵抗器には、その温度・
抵抗特性の違いから正特性のものと負特性のものとがあ
るが、本発明はそのいずれであってもよい。すなわち、
ハーフブリッジ形インバータが負荷回路の共振インダク
タンスおよび共振静電容量が形成する負荷共振回路の共
振特性曲線の進相領域および遅相領域のいずれで作動す
るかに応じて使い分けることができる。進相領域での作
動すなわち進相モードの場合には、正特性抵抗器が適当
であり、また遅相領域での作動すなわち遅相モードの場
合には、負特性抵抗器が適当である。
【0029】また、感温抵抗器の共振回路への接続の態
様は、ドライブ共振静電容量を複数のコンデンサにより
構成して、それらの静電容量を実効的に切り換えるよう
に接続するように構成するのが効果的である。
【0030】さらに、感熱抵抗器は、放電ランプの始動
時だけでなく、要すれば点灯中においてもその抵抗値が
変化されてハーフブリッジ形インバータの出力電圧を制
御するように構成してもよい。
【0031】(ドライブ保護回路について)電圧ドライ
ブ形のスイッチング手段を用いる場合に、ドライブ信号
を所定の値の電圧に規制するために、要すれば電圧クラ
ンプ回路をドライブ保護回路を付加することができる。
ドライブ保護回路は、第1および第2のスイッチング手
段のドライブ端子に過大な電圧が印加されるのを防止す
るもので、その具体的な回路構成はどのようなものでも
よい。たとえば、少なくとも2つ以上のツェナーダイオ
ードを逆極性に直列接続してドライブ保護回路を構成す
ることができる。このドライブ保護回路は、正負両極性
の共振電圧に対して保護作用を行わせることができる。
また、相補形のスイッチング手段を用いる場合に、一つ
のドライブ保護回路は第1および第2の両スイッチング
手段に対してもゲート保護作用を奏する。さらに、ドラ
イブ保護回路は、定電圧素子であればツェナーダイオー
ドでなくても同様な種々の回路構成により構成すること
ができる。さらにまた、用いる定電圧素子の数は、その
定電圧とゲート電圧関係により決めればよい。
【0032】そうして、スイッチング手段のゲートに対
して過電圧になる電圧分は、ドライブ保護回路によって
短絡されて吸収されるから、第1および第2のスイッチ
ング手段の各ゲートには適正な値の電圧しか印加されな
い。過電圧がスイッチング手段に印加されると、スイッ
チング手段の破壊の原因になるので、ドライブ保護回路
を付加するのが好ましい。
【0033】<その他の構成について>ハーフブリッジ
形インバータを起動するために、適当な起動回路を付設
することができる。たとえば、抵抗器を主体とする直流
電源電圧の分圧回路を構成して、第1のスイッチング手
段の制御端に直流電源電圧を分圧して所定のドライブ電
圧が印加されるようにすればよい。また、時定数回路お
よびトリガー素子を主体とする回路により、第1のスイ
ッチング手段の制御端に直流電源から所定のドライブ電
圧が印加されるようにしてもよい。
【0034】直流電源として整流化直流電源を用いる場
合、低周波交流電源に第1および第2のスイッチング手
段のスイッチングによる高周波ノイズが流出しないよう
にノイズフィルタを低周波交流電源と整流回路の交流入
力端との間に挿入することができる。
【0035】<本発明の作用について>本発明において
は、第1および第2のスイッチング手段の交互スイッチ
ングによって負荷回路に流れるハーフブリッジ形インバ
ータが構成され、負荷である放電ランプがその高周波交
流により付勢されるとともに、共振インダクタンスの少
なくとも一部により負特性が補償されて安定に点灯す
る。そして、負荷回路に流れる高周波交流が帰還形ドラ
イブ信号発生回路に帰還される。帰還形ドライブ信号発
生回路に帰還電圧が生じると、これにドライブ共振回路
が共振し、ドライブ共振電圧に基づいて第1および第2
のスイッチング手段に交互にドライブ信号が供給される
ので、ハーフブリッジ形インバータが自励発振動作を行
い高周波電圧が持続的に発生する。
【0036】ところで、ハーフブリッジ形インバータの
起動時においては、電源を投入すると、起動回路が作用
して第1および第2のスイッチング手段のいずれか一方
がオンし、それによって負荷回路に流入する電流を帰還
形ドライブ信号発生回路に帰還することにより、以後持
続的に作動する。その際に、帰還形ドライブ信号発生回
路に含まれている感温抵抗器がドライブ共振回路の共振
周波数を制御して、放電ランプに印加されるハーフブリ
ッジ形インバータの出力電圧を低下させるので、放電ラ
ンプは始動し得ないが、そのフィラメント電極の予熱が
行われる。そうして、所定時間予熱が行われて十分な熱
電子放出状態に達する頃になると、感温抵抗器の抵抗値
が所定値まで変化するので、ドライブ共振回路の共振周
波数が変化してハーフブリッジ形インバータの出力電圧
が所要値まで上昇して放電ランプは始動し、点灯する。
【0037】なお、放電ランプに印加されるハーフブリ
ッジ形インバータの出力電圧は、負荷回路の共振インダ
クタンスおよび共振静電容量による共振の程度に応じて
変化し、また共振の程度はハーフブリッジ形インバータ
の動作周波数に応じて変化する。また、ハーフブリッジ
形インバータが負荷回路の共振インダクタンスおよび共
振静電容量が形成する負荷共振回路の共振特性曲線の進
相領域で作動する進相モードの場合、その動作周波数が
高くなると、放電ランプに印加される出力電圧は上昇す
る。反対に、ハーフブリッジ形インバータが負荷共振回
路の共振特性曲線の遅相領域で作動する遅相モードの場
合、その動作周波数が高くなると、放電ランプに印加さ
れる出力電圧は低下する。したがって、ハーフブリッジ
形インバータの動作モードに応じて感温抵抗器の温度・
抵抗特性を選択することができる。すなわち、進相モー
ドにおいては、正特性抵抗器が適当であり、また遅相モ
ードにおいては、負特性抵抗器が適当である。
【0038】以上説明したように、本発明においては、
始動に先立ちフィラメント予熱を行うことができるの
で、点滅特性が良好になる。また、感温抵抗器がドライ
ブ共振回路に挿入されているので、高い耐電圧性を要求
されないから、感温抵抗器の信頼性が向上する。さら
に、感温抵抗器の電力損失も小さい。
【0039】請求項2の発明の放電ランプ点灯装置は、
請求項1記載の放電ランプ点灯装置において、帰還形ド
ライブ信号発生回路は、その感温抵抗器が温度に応じて
ドライブ共振回路のドライブ共振静電容量を実効的に変
化させるように接続していることを特徴としている。
【0040】本発明は、感温抵抗器の共振回路への接続
の好適な態様を規定している。すなわち、ドライブ共振
静電容量を複数のコンデンサにより構成して、それらの
静電容量を実効的に切り換えるように接続するように構
成する。たとえば、ドライブ共振静電容量を並列接続さ
れた複数のコンデンサにより構成し、一部のコンデンサ
に感温抵抗器を直列接続することができる。また、ドラ
イブ共振静電容量を直列接続された複数のコンデンサに
より構成し、一部のコンデンサに感温抵抗器を並列接続
することもできる。
【0041】そうして、感温抵抗器の抵抗値が大きいと
きには実効的なドライブ共振静電容量が低減し、反対に
小さいときには増加する。このため、ドライブ共振回路
の共振周波数は上昇する。
【0042】したがって、進相モードにおいては、放電
ランプに印加されるハーフブリッジ形インバータの出力
電圧が高くなる。また、遅相モードにおいては、反対に
出力電圧が低くなる。そこで、進相モードにおいては、
正特性の感温抵抗器を用いれば、電源投入時に感温抵抗
器の抵抗値が小さいので、予熱を行うことができる。ま
た、遅相モードにおいては、負特性の感温抵抗器を用い
れば、電源投入時に抵抗値が大きいので、同様に行え
る。
【0043】本発明によれば、感温抵抗器をドライブ共
振回路の共振周波数を効果的に連続的に変化させる放電
ランプ点灯装置を提供することができる。
【0044】請求項3の発明の放電ランプ点灯装置は、
請求項1または2記載の放電ランプ点灯装置において、
ドライブ共振回路は、インダクタンスおよび並列接続さ
れた複数のコンデンサによって構成されるドライブ共振
静電容量を備えており;感温抵抗器は、ドライブ共振回
路の複数のコンデンの少なくとも一つに直列接続されて
いる;ことを特徴としている。
【0045】本発明は、並列接続された複数のうちの一
部のコンデンサの実効的静電容量を直列接続された感温
抵抗器により制御する構成を規定している。この構成に
おいては、進相モードの場合に正特性の感熱抵抗器を用
い、遅相モード−ドの場合に負特性の感熱抵抗器を用い
る。
【0046】請求項4の発明の放電ランプ点灯装置は、
請求項1または2記載の放電ランプ点灯装置において、
ドライブ共振回路は、インダクタンスおよび直列接続さ
れた複数のコンデンサによって構成されるドライブ共振
静電容量を備えており;感温抵抗器は、ドライブ共振回
路の複数のコンデンサの少なくとも一つに並列接続され
ている;ことを特徴としている。
【0047】本発明は、直列接続された複数のうちの一
部のコンデンサの実効的静電容量を並列接続された感温
抵抗器により制御する構成を規定している。この構成に
おいても、進相モードの場合に正特性の感熱抵抗器を用
い、遅相モード−ドの場合に負特性の感熱抵抗器を用い
る。
【0048】請求項5の発明の照明装置は、照明装置本
体と;照明装置本体に支持された請求項1ないし4のい
ずれか一記載の放電ランプ点灯装置と;を具備している
ことを特徴としている置。
【0049】本発明において、「照明装置」とは、放電
ランプの発光を利用するあらゆる装置を含む広い概念で
あり、たとえば照明器具、液晶などのバックライト装置
およびこれを組み込んだパーソナルコンピュータ、テレ
ビジョン受像機、GPS機器などの各種情報機器、画像
読取装置およびこれを組み込んだ複写機、ファクシミ
リ、スキャナなどのOA機器、ならびに電球形蛍光ラン
プなどを含む。
【0050】特に本発明においては、放電ランプ点灯装
置を著しく小形化できるので、小形の電球形蛍光ランプ
に好適である。なお、電球形蛍光ランプを配設した照明
器具なども本発明にいう照明装置を構成する。
【0051】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0052】図1は、本発明の放電ランプ点灯装置の第
1の実施形態を示す回路図である。 図において、AS
は低周波交流電源、fは過電流ヒューズ、NFはノイズ
フィルタ、RDは整流化直流電源、SCは平滑化回路、
Q1は第1のスイッチング手段、Q2は第2のスイッチ
ング手段、LCは負荷回路、DSGは帰還形ドライブ信
号発生回路、STは起動回路である。
【0053】<低周波交流電源ASについて>低周波交
流電源ASは、商用100V交流電源である。
【0054】<過電流ヒューズfについて>過電流ヒュ
ーズfは、たとえば放電ランプ点灯装置の回路部品を実
装する配線基板に一体に形成したパターンヒューズから
なり、低周波交流入力電流が過電流になった際に、溶断
して回路が焼損しないように保護する。
【0055】<ノイズフィルタNFについて>ノイズフ
ィルタNFは、低周波交流電源ASと整流化直流電源R
Dとの間に直列に介在して、第1および第2のスイッチ
ング手段Q1、Q2の交互スイッチングによって発生し
た高周波ノイズが低周波交流電源AS側へ流出しないよ
うに阻止するもので、インダクタL1と、インダクタL
1の低周波交流電源AS側において低周波交流電源AS
に並列的に接続してインダクタL1とともに逆L形回路
を構成するコンデンサC1とによって構成されている。
【0056】<整流化直流電源RDについて>整流化直
流電源RDは、ブリッジ形全波整流回路BRCからな
る。
【0057】ブリッジ形全波整流回路BRCは、その交
流入力端がノイズフィルタNFを介して低周波交流電源
ASに接続し、直流出力端が後述する平滑化回路に接続
している。
【0058】<平滑化回路SCについて>平滑化回路S
Cは、抵抗器R1および平滑コンデンサC2の直列回路
からなり、その両端が整流化直流電源RDCの直流出力
端間に接続している。そうして、平滑コンデンサC2の
両端に平滑化電圧が得られる。
【0059】<第1および第2のスイッチング手段Q
1、Q2について>第1のスイッチング手段Q1は、エ
ンハンスメント形のNチャンネル形MOSFETからな
り、そのドレインが平滑化回路SCの正極に接続してい
る。
【0060】第2のスイッチング手段Q2は、エンハン
スメント形のPチャンネル形MOSFETからなり、そ
のソースが第1のスイッチング手段Q1のソースに接続
し、ドレインが平滑化回路SCの負極に接続している。
すなわち、第1および第2のスイッチング手段Q1、Q
2は相補形に構成されている。
【0061】そうして、第1および第2のスイッチング
手段Q1、Q2は、平滑化回路SCの両端間に直列接続
されている。
【0062】<負荷回路LCについて>負荷回路LC
は、共振インダクタンスL2、直流カットコンデンサC
3および共振電圧取り出し用コンデンサC4の直列回
路、ならびに放電ランプFLによって構成されていて、
第2のスイッチング手段Q2に並列接続している。そし
て、直流カットコンデンサC3および共振電圧取り出し
用コンデンサC4は、本発明にいう共振静電容量を構成
する。ただし、直流カットコンデンサC3は、その静電
容量が相対的に大きいので、共振静電容量としては共振
電圧取り出し用コンデンサ4が支配的に作用する。
【0063】また、放電ランプFLは、一対のフィラメ
ント電極E1、E2を備えた蛍光ランプからなり、共振
電圧取り出し用コンデンサC4の両端に接続し、一対の
フィラメント電極E1、E2が負荷回路LCに直列に介
挿されている。したがって、共振電圧取り出し用コンデ
ンサC4は、放電ランプFLのフィラメント加熱回路F
HCを形成している。なお、放電ランプFLは、後述す
る図8ないし図10に示す構成である。
【0064】共振インダクタンスL2は、負荷を構成す
る放電ランプFLに対して限流インピーダンスを提供す
る。
【0065】<帰還形ドライブ信号発生回路DSGにつ
いて>帰還形ドライブ信号発生回路DSGは、帰還巻線
wf、ドライブ共振回路DRC、感温抵抗器R
PTC(正特性サーミスタ)、コンデンサC5およびド
ライブ保護回路DPからなる。
【0066】帰還巻線wfは、負荷回路LCの共振イン
ダクタンスL2に磁気結合している補助巻線からなる。
【0067】ドライブ共振回路DRCは、インダクタL
4および2個のコンデンサC6a、C6bからなる。す
なわち、インダクタL4は、その一端が帰還巻線wfの
一端に接続している。コンデンサC6a、C6bの一端
は、帰還巻線wfの他端に接続している。コンデンサC
6aの他端は、インダクタL4の他端に接続している。
コンデンサC6bの他端は、感熱抵抗器RPTCを直列
に介してインダクタL4の他端に接続している。結局、
コンデンサC6a、C6bは、インダクタL4と直列共
振回路を形成している。
【0068】コンデンサC5は、比較的その静電容量が
大きくて、ドライブ共振回路DRCのインダクタL4お
よびコンデンサC6aの接続点と、第1および第2のス
イッチング手段Q1、Q2のゲートとの間に直列に挿入
されている。
【0069】ドライブ保護回路DPは、逆直列接続され
た一対のツェナーダイオードZD1、ZD2からなり、
第第1および第2のスイッチング手段Q1、Q2のゲー
ト・ソース間に接続されている。
【0070】<起動回路STについて>起動回路ST
は、抵抗器R2、R3およびR4からなる。
【0071】抵抗器R2は、その一端が平滑化回路SC
の正極に接続し、他端が第1のスイッチング手段Q1の
ゲートおよびドライブ信号発生回路DSGのコンデンサ
C5の接続点に接続されている。
【0072】抵抗器R3は、ドライブ信号発生回路DS
GのコンデンサC5の接続点に接続されている。
【0073】抵抗器R4は、第2のスイッチング手段Q
2のドレイン・ソース間に並列接続されている。
【0074】<回路動作について>まず、最初に感温抵
抗器RPCTの作用を除いてハーフブリッジ形インバー
タの回路動作について説明する。低周波交流電源ASを
投入すると、整流化直流電源RDおよび平滑化回路SC
により平滑化された直流電圧が平滑コンデンサC2の両
端に現れる。そして、直列接続された第1および第2の
スイッチング手段Q1、Q2のドレイン・ソース間に直
流電圧が印加される。しかし、第1および第2のスイッ
チング手段Q1、Q2は、ドライブ電圧が印加されてい
ないので、オフ状態のままである。
【0075】直流電圧は、同時に抵抗R2、R3、帰還
巻線wfおよび抵抗器R4の直列回路に印加される。そ
して、コンデンサC5は抵抗器R3の電圧降下により充
電される。したがって、第1のスイッチング手段Q1の
ゲート・ソース間には、コンデンサC5および帰還巻線
wfに生じる電圧が印加されてスレッシュホールド電圧
を超えるため、チャンネルが形成されてオンする。
【0076】これに対して、第2のスイッチング手段Q
2は、そのゲートに電圧が印加されないので、オフ状態
のままである。
【0077】そうして、第1のスイッチング手段Q1が
オンすると、平滑化回路SCの正極から第1のスイッチ
ング手段Q1のドレイン・ソースを介して負荷回路LC
すなわち共振インダクタンスL2、フィラメント電極E
1、共振電圧取り出し用コンデンサC4、直流カットコ
ンデンサC3および平滑化回路SCの負極の経路を電流
が流れる。このとき負荷回路LCの共振インダクタンス
L2、直流カットコンデンサC3および共振電圧取り出
し用コンデンサC4の直列共振回路が共振して電圧取り
出し用共振コンデンサC4の端子電圧が高くなり、かつ
充電される。
【0078】一方、共振インダクタンスL2に電流が流
れたことにより、これに磁気結合している帰還形ドライ
ブ信号発生回路DSCの帰還巻線wfに電圧が誘起され
る。。
【0079】帰還巻線wfに誘起された電圧がドライブ
共振回路DRCに印加されるので、ドライブ共振回路D
RCが直列共振する。この直列共振によりコンデンサC
6a、C6bの端子電圧が上昇し、コンデンサC5を介
して第1のスイッチング手段Q1のゲートに第1のドラ
イブ信号電圧として印加されるので、第1のスイッチン
グ手段Q1は、引き続きオン状態である。
【0080】これに対して、第2のスイッチング手段Q
2のゲートにはソースより低い電圧が印加されるので、
引き続きオフ状態のままである。
【0081】ところが、ドライブ共振回路DRCの共振
電圧は、共振による振動によって次に極性が反転するの
で、そのとき第1のスイッチング手段Q1のゲートが逆
電圧になってオフし、反対に第2のスイッチング手段Q
2のゲートに順方向の第2のドライブ電圧が印加されオ
ンする。
【0082】したがって、第1のスイッチング手段Q1
のオン時間は、帰還形ドライブ信号発生回路DSGのド
ライブ共振回路DRCのコンデンサC6a、C6bの静
電容量とインダクタL4のインダクタンスとにより決定
される。
【0083】また、コンデンサC5の静電容量は、正負
のゲート電圧の値や位相に影響を与えない程度に大きく
選定され、起動時には第1のスイッチング手段Q1のゲ
ートを確実に順方向電圧に維持する。
【0084】第1のスイッチング手段Q1がオフになる
と、共振インダクタンスL2に蓄積されていた電磁エネ
ルギーが放出されて、共振インダクタンスL2からフィ
ラメント電極E1、共振電圧取り出し用コンデンサC
4、フィラメント電極E2、直流カットコンデンサC
3、第2のスイッチング手段Q2の寄生ダイオードおよ
び共振インダクタンスL2の経路を引き続き電流を流し
続けるが、その電流が0になると、今度は共振電圧取り
出し用コンデンサC4の充電電荷がフィラメント電極E
1、共振インダクタンスL2、第2のスイッチング手段
Q2、直流カットコンデンサC3、フィラメント電極E
2および共振電圧取り出し用コンデンサC4の経路を放
電し、電流が上記とは逆方向に流れる。このとき、共振
インダクタンスL2に磁気結合する帰還巻線wfに誘起
される電圧は、上記とは逆になるので、帰還形ドライブ
共振回路DRCを介して共振電圧が印加される第1のス
イッチング手段Q1はオフ状態を維持し、第2のスイッ
チング手段Q2はオン状態を維持する。
【0085】ところが、帰還形ドライブ信号発生回路D
SGのドライブ共振回路DRCの共振電圧が振動して極
性が反転すると、再び第1のスイッチング手段Q1がオ
ンし、第2のスイッチング手段Q2がオフする。
【0086】その結果、共振インダクタンスL2に蓄積
されていた電磁エネルギーが放出された後、再び平滑化
回路SCの正極から、最初に説明したように電流が負荷
回路LCに流れる。以下、以上説明した動作を繰り返し
て、ハーフブリッジ形インバータとして作動する。
【0087】次に、感温抵抗器RPTCの作用および放
電ランプFLの動作について説明する。交流電源ASの
投入時には感温抵抗器RPTCの抵抗値は低いので、コ
ンデンサC6bの静電容量が殆どそのまま共振作用に影
響し、そのため共振周波数が相対的に低くなり、ハーフ
ブリッジ形インバータの動作周波数は低い。この動作周
波数は負荷回路LCの共振周波数より低いので、ハーフ
ブリッジ形インバータは進相モードで、しかも共振周波
数より相対的に大きく離れた動作周波数で作動する。こ
のため、放電ランプFLのフィラメント電極E1、E2
間に印加されるハーフブリッジ形インバータの出力電圧
は低いから、放電ランプFLは始動することができない
ため、フィラメント電極E1、E2のみが予熱される。
すなわち、負荷回路LCにおいては、以上の動作中共振
電圧取り出し用コンデンサC4に電流が流れる際に、そ
の電流が放電ランプDLの一対の電極E1、E2のフィ
ラメント電極に流れてフィラメント電極を通電加熱す
る。
【0088】一方、以上の動作の間、ドライブ共振回路
DRCの内部には共振動作によって共振電流が流れるた
め、感温抵抗器RPTCは通電加熱され、その抵抗値が
上昇していく。これに伴って、コンデンサC6bに流れ
る電流が減少していくので、ドライブ共振回路DRCの
実効的なドライブ共振静電容量が減少していく。このた
め、共振周波数が感温抵抗器RPTCの抵抗値の減少に
伴って上昇してハーフブリッジ形インバータの動作周波
数は高くなり、負荷回路LCの共振周波数に相対的に接
近していくので、共振電圧取り出し用コンデンサC3の
両端間の電圧が高くなる。この電圧は、放電ランプFL
の一対のフィラメント電極E1、E2に印加されるの
で、やがて放電ランプFLは始動して点灯に至る。
【0089】図2は、本発明の放電ランプ点灯装置の第
1の実施形態における電源投入時の放電ランプに印加去
れる出力電圧の変化を比較例のそれとともに示す波形図
である。
【0090】図において、(a)は本実施形態、(b)
は比較例、をそれぞれ示す。なお、比較例は、感温抵抗
器を備えていない以外は本実施形態と同一の仕様であ
る。
【0091】本実施形態によれば、電源投入後出力電圧
が低い状態から順次高くなるので、時間tPHの間フィ
ラメント電極E1、E2を予熱することができる。これ
に対して、比較例は、予熱が行われない。
【0092】図3は、本発明の放電ランプ点灯装置の第
3の実施形態を示す回路図である。
【0093】図において、図1と同一部分については同
一符号を付して説明は省略する。
【0094】本実施形態は、以下の点で図1に示す実施
形態と異なる。帰還形ドライブ共振回路DRCがインダ
クタL3およびコンデンサC6a、C6bの並列共振回
路により構成されている。 2.期間巻線wfが上記並列共振回路の接続点間に接続
している。 3.ハーフブリッジ形インバータが遅相モードで動作す
る。 4.感温抵抗器RNTC(サーミスタ)が負特性形であ
る。
【0095】そうして、電源投入時において、ドライブ
共振回路DRCは、感温抵抗器R TCの抵抗値が高い
ことにより、コンデンサC6bに流れる電流が少なくな
るために、その実効的な静電容量が減少して共振周波数
が高くなる。また、ハーフブリッジ形インバータが遅相
モードであるため、放電ランプFLに印加される出力電
圧は低い。そのため、始動は行われずにフィラメント電
極E1、E2の予熱のみが行われる。その後、時間の経
過とともに感温抵抗器RNTCの抵抗値が低くなるた
め、コンデンサC6bの実効的静電容量が増大して、ド
ライブ共振回路DRCの共振周波数が低くなり、これに
伴い放電ランプFLに印加される出力電圧が高くなって
放電ランプFLが始動し、点灯に移行する。
【0096】図4は、本発明の放電ランプ点灯装置の第
3の実施形態を示す回路図である。
【0097】図において、図1と同一部分については同
一符号を付して説明は省略する。
【0098】本実施形態は、ドライブ共振回路DRCが
インダクタL4および直列接続された2個のコンデンサ
C6cによって構成され、感温抵抗器RPTCがコンデ
ンサC6dに並列接続している点で異なる。すなわち、
電源投入時には感温抵抗器R PTCの抵抗値が小さいの
で、コンデンサC6dの実効的静電容量は無視でき、コ
ンデンサC6cの静電容量が実室的にドライブ共振回路
RDCに寄与する。したがって、ドライブ共振回路の共
振周波数は相対的に低い。このため、放電ランプFLに
印加される出力電圧は低い。時間の経過に伴って感温抵
抗器RPTCの抵抗値が大きくなるため、ドライブ共振
回路DRCは、コンデンサC6c、C6dの実効的合成
静電容量が寄与することになり、コンデンサC6cのみ
のときと比較して小さくなる。したがって、ドライブ共
振回路の共振周波数は相対的に高くなる。このため、放
電ランプFLに印加される出力電圧は高くなる。
【0099】図5は、本発明の放電ランプ点灯装置の第
4の実施形態を示す回路図である。
【0100】図において、図4と同一部分については同
一符号を付して説明は省略する。
【0101】本実施形態は、以下の点で図1に示す実施
形態と異なる。ドライブ共振回路DRCがインダクタL
3およびコンデンサC6c、C6dの並列共振回路によ
り構成されている。 2.期間巻線wfが上記並列共振回路の接続点間に接続
している。 3.ハーフブリッジ形インバータが遅相モードで動作す
る。 4.感温抵抗器RNTCが負特性形である。
【0102】そうして、電源投入時において、ドライブ
共振回路DRCは、感温抵抗器R TCの抵抗値が高い
ことにより、コンデンサC6dに流れる電流が相対的に
多くなるために、その実効的な静電容量が小さくなって
共振周波数が高くなる。ハーフブリッジ形インバータが
遅相モードであるため、放電ランプFLに印加される出
力電圧は低い。そのため、始動は行われずにフィラメン
ト電極E1、E2の予熱のみが行われる。その後、時間
の経過とともに感温抵抗器RNTCの抵抗値が小さくな
るため、コンデンサC6c、C6dの実効的合成静電容
量が増大して、ドライブ共振回路DRCの共振周波数が
低くなり、これに伴い放電ランプFLに印加される出力
電圧が高くなって放電ランプFLが始動し、点灯に移行
する。
【0103】図6は、本発明の放電ランプ点灯装置の第
5の実施形態を示す回路図である。
【0104】図において、図1と同一部分については同
一符号を付して説明は省略する。
【0105】本実施形態は、負荷回路LCに1次巻線p
を直列に挿入した電流変成器CTの2次巻線S、抵抗器
R5およびコンデンサC7の直列回路で帰還形ドライブ
信号発生回路DSGを構成するとともに、抵抗器R2、
R4、R5、電流変成器CTの2次巻線Sおよびコンデ
ンサC7の直列回路によって起動回路STを構成してい
る。すなわち、抵抗器R5の一端を第1のスイッチング
手段Q1のゲートに接続し、他端を2次巻線sの一端に
接続し、2次巻線sの他端をコンデンサC7の一端に接
続し、さらにコンデンサC7の他端を第1のスイッチン
グ手段Q1のソースに接続してドライブ信号発生回路D
SGを形成している。そして、2次巻線sおよびコンデ
ンサC7の接続点と第1のスイッチング手段Q1のドレ
インとの間にダイオードDをコンデンサC7の電荷が当
該ダイオードDおよび第1のスイッチング手段Q1を直
列に通じて放電するような極性に接続している。
【0106】そうして、電源投入時に平滑化回路SCの
直流電圧が起動回路STの両端に印加され、その際にコ
ンデンサ抵抗器C7が主として抵抗器R5の電圧降下に
より充電されるとともに、コンデンサC7の端子電圧が
第1のスイッチング手段Q1のゲート・ソース間に印加
されるので、第1のスイッチング手段Q1がオンして、
ハーフブリッジ形インバータが起動する。
【0107】ところが、コンデンサC7の電荷が残留し
ていると、次に帰還形ドライブ信号発生回路DSGから
生じるドライブ信号の極性が反転して、第2のスイッチ
ング手段Q2のゲート・ソース間に印加される際に、コ
ンデンサC7の残留電荷が影響してしまうため、ドライ
ブ信号電圧がアンバランスになり、これにより第1およ
び第2にスイッチング手段Q1、Q2のデューティが不
揃いになってしまう。
【0108】これに対して、本実施形態においては、第
1のスイッチング手段Q1がオンすると、コンデンサC
7、ダイオードD、第1のスイッチング手段Q1および
コンデンサC7の経路が形成されるので、コンデンサC
7の残留電荷は放電する。このため、第2のスイッチン
グ手段Q2がオンするときには、既に残留電荷がなくな
っている。したがって、上記のような不都合は生じな
い。
【0109】なお、電流変成器CTは、その1次巻線p
が負荷回路LCの共振インダクタンスL2と直列に挿入
されている。また、平滑化手段SCは、インダクタL4
および平滑コンデンサC2の直列回路によって構成され
ている。インダクタL4は、ノイズフィルタNFの一部
として作用する。
【0110】図7は、本発明の放電ランプ点灯装置の第
6の実施形態を示す回路図である。
【0111】図において、図6と同一部分については同
一符号を付して説明は省略する。すなわち、本実施形態
は、コンデンサC7の残留電荷によって第1および第2
のスイッチング手段Q1、Q2の同時オンするのを回避
するように構成している点で異なる。すなわち、第1お
よび第2のスイッチング手段Q1、Q2は、いずれもN
チャンネル形MOSFETからなる。そのため、帰還形
ドライブ信号発生回路DSG1、DSG2が第1および
第2のスイッチング手段Q1、Q2に応じて配設されて
いる。しかし、電流変成器CTの一対の2次巻線S1、
S2が反対極性にそれぞれの帰還形ドライブ信号発生回
路DSG1、DSG2に結合しているので、交互にドラ
イブ信号が第1および第2のスイッチング手段Q1、Q
2のゲート・ソース間に印加されるように構成されてい
る。また、ドライブ保護回路DP1、DP2がそれぞれ
の帰還形ドライブ信号発生回路DSG1、DSG2の出
力端すなわち第1および第2のスイッチング手段Q1、
Q2のゲート・ソース間に配設されている。そして、第
1のスイッチング手段Q1の帰還形ドライブ信号発生回
路DSG1は、電流変成器CTの2次巻線S1に直列に
コンデンサC7が接続され、それらの接続点と第1のス
イッチング手段Q1のドレインとの間にダイオ−ドDが
接続されている。さらに、ドライブ保護回路DG1のツ
ェナーダイオードZD11およびZD12の接続点と第
1のスイッチング手段Q1のソースとの間に抵抗器R6
が接続されている。
【0112】なお、放電ランプFLは、フィラメント電
極E2のみがフィラメント加熱回路FHCに接続されて
フィラメント予熱されるが、フィラメント電極E1はイ
ンスタント始動方式の回路に構成されている。
【0113】そうして、第1のスイッチング手段Q1が
オンすると、コンデンサC7の残留電荷がダイオードど
よび第1のスイッチング手段Q1をとおって放電する。
これに対して、ダイオードがないと、十分に残留電荷が
放電されないので、第2のスイッチング手段Q2のオン
時に第1のスイッチング手段Q1もオンになって短絡し
やすい。
【0114】図8は、本発明の照明装置の第1の実施形
態としての電球形蛍光ランプを示す一部断面正面図であ
る。
【0115】図9は、同じくグローブを透視した平面図
である。
【0116】図10は、同じく分解斜視図である。
【0117】各図において、1は蛍光ランプ、2は点灯
回路手段、3はカバー、4は口金、5はグローブ、6は
仕切り板である。
【0118】〔蛍光ランプ1について〕蛍光ランプ1
は、透光性放電容器1aおよび電極1bを備えている。
【0119】透光性放電容器1aは、4本の外径10m
mのU字状ガラス管1a1を3つの連結管1a2によっ
て連結し、かつ各U字状ガラス管1a1が円周上に等配
されるように形成されている。
【0120】各U字状ガラス管1a1は、その両端にシ
ール部1a3が形成されているとともに、それぞれ1個
の細管1a4が一つのシール部1a3から外部へ突出し
ている。
【0121】細管1a4は、透光性放電容器1aの内部
に連通している。細管1a4は、透光性放電容器1の内
部を排気したり、主アマルガム(図示しない。)の収納
や希ガスの封入の際に利用される。
【0122】連結管1a2は、吹き破り法によって形成
されている。
【0123】蛍光体層は、3波長発光形蛍光体を主体と
して構成されており、透光性放電容器1aの内面側に図
示を省略しているアルミナ微粒子を主体とする保護膜を
介して形成されている。
【0124】電極1bは、フィラメント電極によって構
成されている。そして、電極1bは、タングステン線か
らなる2重コイルにアルカリ土類金属からなる電子放射
物質の酸化物を塗布してなる。
【0125】主アマルガムは、透光性放電容器1の細管
1a4内に収納されている。そして、主アマルガムは、
Hgが6重量%のBi−In−Hgからなり、粒径約
2.5mmの粒子3個を封入している。
【0126】補助アマルガム(図示しない。)は、ステ
ンレス鋼の薄板にインジウムInを鍍金してなり、主ア
マルガムの近傍に位置するように導入線に溶接されてい
る。
【0127】〔点灯回路手段2について〕点灯回路手段
2は、その回路構成は図1ないし図7に示す放電ランプ
点灯装置の回路構成のいずれかを採用していて、ハーフ
ブリッジ形インバータを主体として構成されている。そ
して、蛍光ランプ1を付勢して点灯させるもので、後述
するカバー3内に収納されている。そして、高周波出力
端は、後述するように蛍光ランプ1に所要に接続されて
いる。また、点灯回路手段2は、配線基板2aおよびこ
れに実装された回路部品2bからなる。そして、主な回
路部品2bは、図において配線基板2aの下面に実装さ
れている。一方、回路部品2bは、カバー3の内部の空
洞が逆切頭円錐状をなしているので、それに合わせて輪
郭が背の高いコンデンサなどの回路部品を頂点とする概
ね逆円錐状になるように配線基板2aに実装されてい
る。また、一対のスイッチング手段Q1、Q2は、DI
P端子を備えたドレイン露出モールドパッケージ形MO
SFETからなる。
【0128】〔カバー3について〕カバー3は、白色の
遮光性の耐熱性合成樹脂をカップ状の筒体に成形して構
成されている。そして、基端3aが細く絞られ、先端3
bが開口し、内部が回路部品を収納する空洞を形成して
いる。
【0129】〔口金4について〕口金4は、E26形ね
じ口金からなり、カバー3の基端3aにポンチによる加
締めによって装着されている。なお、点灯回路手段2の
入力端は口金4のセンターコンタクトと、口金シェルと
に接続されている。
【0130】〔グローブ5について〕グローブ5は、透
明ガラスバルブの内面に光拡散性微粒子を塗布して乳白
色の光拡散性を備え、A形をなしていて、蛍光ランプ1
を包囲している。そして、グローブ5の基端がカバー3
の先端の開口に接続して、グローブ5およびカバー3
は、外囲器AJを形成している。
【0131】〔仕切り板6について〕仕切り板6は、蛍
光ランプ1および配線基板2aを支持しているととも
に、外囲器AJ内を発光室Aと点灯回路収納室Bとに区
分している。
【0132】また、仕切り板6は、蛍光ランプ1および
点灯回路手段2を支持するとともに、グローブ5と一緒
にカバー3に固定するために、以下の構造を備えてい
る。
【0133】すなわち、仕切り板6は、図において下方
に開放した頂部が閉塞した筒部6aおよび筒部6aの外
側に突出した鍔部6bを備えている。そして、筒部6a
の頂面6a1に蛍光ランプ1の透光性放電容器1aのU
字状ガラス管1a1の両端のシール部近傍を挿入する挿
入孔6a2を形成していて、U字状ガラス管1a1のシ
ール部近傍を挿入し、シリコーン接着剤(図示しな
い。)により接着して、蛍光ランプ1を仕切り板6に支
持し、固定している。
【0134】また、仕切り板6の筒部6aの下端内部に
配線基板2aを挿入して支持している。
【0135】さらに、仕切り板6の鍔部6bがカバー3
の開口部近傍の内面に当接するように仕切り板6がカバ
ー3内に挿入され、上からグローブ5の開口端がカバー
3の開口端に挿入した状態でシリコーン接着剤(図示し
ない。)によって固着されている。
【0136】図11は、本発明の照明装置の第2の実施
形態としての電球形蛍光ランプを用いた壁面取付け灯を
示す正面図である。
【0137】図において、11は照明装置本体、12は
電球形蛍光ランプである。
【0138】照明装置本体11は、陶器製で、内部が中
空で、下面が開口し、側面に取付け部が形成されてい
る。また、内部にはランプソケット11aが配設されて
いる。
【0139】電球形蛍光ランプ12は、図8ないし図1
0に示す構造であるが、全体としてグローブ5およびカ
バー3がほぼ球形をなしたいわゆるG形をなしている。
そして、その口金が照明装置本体11の下面から内部に
挿入され、ランプソケット11aにねじ込まれることに
よって、電球形蛍光ランプ12は照明装置本体11に装
着されている。
【0140】
【発明の効果】請求項1ないし4の各発明によれば、直
流電源間に直列的に接続された第1および第2のスイッ
チング手段と、少なくとも共振インダクタンスおよび共
振静電容量を備え、第1および第2のスイッチング手段
の交互スイッチングにより発生した高周波交流により作
動するとともに共振静電容量の少なくとも一部に対して
放電ランプが並列的に接続する負荷回路と、負荷回路に
流れる電流を帰還してドライブ共振回路を付勢して第1
および第2のスイッチング手段のオン制御を行うととも
に少なくとも電源投入時にドライブ共振回路の共振周波
数を連続的に変化させる感温抵抗器を含む帰還形ドライ
ブ信号発生回路とを具備していることにより、電源投入
時にフィラメント電極を予熱してから放電ランプを始動
するので、点滅特性が向上するとともに、感温抵抗器が
相対的に低い電圧で動作するドライブ共振回路に接続さ
れているので、その信頼性が向上した放電ランプ点灯装
置を提供することができる。
【0141】請求項2の発明によれば、加えて感温抵抗
器が温度に応じてドライブ共振回路のドライブ共振静電
容量を実効的に変化させるように接続していることによ
り、感温抵抗器をドライブ共振回路の共振周波数を効果
的に連続的に変化させる放電ランプ点灯装置を提供する
ことができる。
【0142】請求項3の発明によれば、加えてドライブ
共振回路が並列接続された複数のコンデンサによって構
成されるドライブ共振静電容量を含み、感温抵抗器が複
数のコンデンサの少なくとも一つに直列接続してその抵
抗値に応じて共振周波数が変化する放電ランプ点灯装置
を提供することができる。
【0143】請求項4の発明によれば、加えてドライブ
共振回路が直列接続された複数のコンデンサによって構
成されるドライブ共振静電容量を含み、感温抵抗器が複
数のコンデンサの少なくとも1つに並列接続してその抵
抗値に応じて共振周波数が変化する放電ランプ点灯装置
を提供することができる。
【0144】請求項5の発明によれば、請求項1ないし
4の効果を有する照明装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の放電ランプ点灯装置の第1の実施形態
を示す回路図
【図2】本発明の放電ランプ点灯装置の第1の実施形態
における電源投入時の放電ランプに印加される出力電圧
の変化を比較例のそれとともに示す波形図
【図3】本発明の放電ランプ点灯装置の第2の実施形態
を示す回路図
【図4】本発明の放電ランプ点灯装置の第3の実施形態
を示す回路図
【図5】本発明の放電ランプ点灯装置の第4の実施形態
を示す回路図
【図6】本発明の放電ランプ点灯装置の第5の実施形態
を示す回路図
【図7】本発明の放電ランプ点灯装置の第6の実施形態
を示す回路図
【図8】本発明の照明装置の第1の実施形態としての電
球形蛍光ランプを示す一部断面正面図
【図9】同じくグローブを透視した平面図
【図10】同じく分解斜視図
【図11】本発明の照明装置の第2の実施形態としての
電球形蛍光ランプを用いた壁面取付け灯を示す正面図
【符号の説明】
AS…低周波交流電源 f…過電流ヒューズ NF…ノイズフィルタ RD…整流化直流電源 BRC…ブリッジ形全波整流回路 SC…平滑化回路 C2…平滑コンデンサ Q1…第1のスイッチング手段 Q2…第2のスイッチング手段 LC…負荷回路 L2…共振インダクタンス C3…直流カットコンデンサ C4…共振電圧取り出し用コンデンサ DL…放電ランプ E1…フィラメント電極 E2…フィラメント電極 FHC…フィラメント加熱回路 DSG…帰還形ドライブ信号発生回路 wf…帰還巻線 C5…コンデンサ DRC…ドライブ共振回路 L4…インダクタ C6a…コンデンサ C6b…コンデンサ DP…ドライブ保護回路 RPTC…感温抵抗器 ST…起動回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直流電源と;直流電源間に直列的に接続さ
    れた第1のスイッチング手段および第2のスイッチング
    手段と;少なくとも共振インダクタンスおよび共振静電
    容量を備え、第1および第2のスイッチング手段の交互
    スイッチングにより発生した高周波交流により作動する
    とともに、共振静電容量の少なくとも一部に対して放電
    ランプが並列的に接続する負荷回路と;負荷回路に流れ
    る電流を帰還する帰還巻線、帰還巻線に生じた帰還電圧
    に共振するドライブ共振回路およびドライブ共振回路に
    接続して少なくとも電源投入時にドライブ共振回路の共
    振周波数を連続的に変化させる感温抵抗器を含み、ドラ
    イブ共振回路の共振電圧に基づいて第1および第2のス
    イッチング手段を交互にオン制御する帰還形ドライブ信
    号発生回路と;を具備していることを特徴とする放電ラ
    ンプ点灯装置。
  2. 【請求項2】帰還形ドライブ発生回路は、その感温抵抗
    器が温度に応じてドライブ共振回路のドライブ共振静電
    容量を実効的に変化させるように接続していることを特
    徴とする請求項1記載の放電ランプ点灯装置。
  3. 【請求項3】ドライブ共振回路は、インダクタンスおよ
    び並列接続された複数のコンデンサによって構成される
    ドライブ共振静電容量を備えており;感温抵抗器は、ド
    ライブ共振回路の複数のコンデンサの少なくとも一つに
    直列接続されている;ことを特徴とする請求項1または
    2記載の放電ランプ点灯装置。
  4. 【請求項4】ドライブ共振回路は、インダクタンスおよ
    び直列接続された複数のコンデンサによって構成される
    ドライブ共振静電容量を備えており;感温抵抗器は、ド
    ライブ共振回路の複数のコンデンサの少なくとも一つに
    並列接続されている;ことを特徴とする請求項1または
    2記載の放電ランプ点灯装置。
  5. 【請求項5】照明装置本体と;照明装置本体に支持され
    た請求項1ないし4のいずれか一記載の放電ランプ点灯
    装置と;を具備していることを特徴とする照明装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010135202A (ja) * 2008-12-05 2010-06-17 Toshiba Lighting & Technology Corp 電球形蛍光ランプおよび照明器具
US8072148B2 (en) 2008-03-31 2011-12-06 Sony Corporation Fluorescent lamp driving device and liquid crystal display apparatus using the same

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