JP2004265700A - 電球形蛍光ランプ - Google Patents

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Shinichiro Matsumoto
晋一郎 松本
Toshiyuki Hiraoka
敏行 平岡
Hiroshi Kubota
洋 久保田
Nobuya Shirata
伸弥 白田
Tsutomu Araki
努 荒木
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Abstract

【課題】警告手段を別段設けることなく寿命の到来を使用者などに知らせることのできる電球形蛍光ランプを提供する。
【解決手段】蛍光ランプ18と;商用交流電力eを整流する整流手段71、この整流手段71の出力を平滑する平滑コンデンサC2、この平滑コンデンサC2の出力をスイッチングするスイッチング素子Q1,Q2、スイッチング素子Q1,Q2のスイッチングにより発生した高周波電力を蛍光ランプに出力する負荷回路L2,C4、蛍光ランプ18の点灯情報を累積的に記憶する記憶手段74、記憶手段74の点灯情報が所定値を超えるまでは蛍光ランプが定格点灯するようにスイッチング素子Q1,Q2へドライブ信号を出力するとともに所定値を超えた場合には蛍光ランプ18に出力される高周波電力が低下するドライブ信号を出力する駆動手段73を有するインバータ回路16と;蛍光ランプ18を支持するとともにインバータ回路が収容されたカバー14と;カバー14に取り付けられた口金12と;を具備する。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使用状況によって蛍光ランプの出力を制御可能なインバータ回路を備えた電球形蛍光ランプに関する。
【0002】
【従来の技術】電球形蛍光ランプは、インバータ回路の部品点数の削減などにより小形化が進んでいる。特に、Nチャネルの電界効果トランジスタおよびPチャネルの電界効果トランジスタを直列に接続した相補形ハーフブリッジ形のインバータ回路が知られている(特許文献1参照)。
【0003】
一方、放電ランプの点灯累積時間を記憶する記憶手段を備えた車両用放電ランプの点灯回路装置が知られている(特許文献2参照)。この点灯回路装置は、不揮発性メモリなどの記憶手段に記憶された点灯累積時間が所定時間を超えると警告手段により放電灯の寿命の到来を使用者などに知らせるものである。
【0004】
【特許文献1】特開2003−18850号公報
【0005】
【特許文献2】特開平7−201471号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】電球形蛍光ランプにおいても、寿命によってランプが不点になるまえに、新しいランプに交換できるように寿命の到来を使用者に知らせることが望まれている。
【0007】
しかし、特許文献1に記載されているように、電球形蛍光ランプは小形化が進んでいるため、特許文献2のような寿命の到来を使用者などに知らせる警告手段を新たに設けることは事実上困難である。
【0008】
本発明は、上記問題点に鑑みなされたもので、警告手段を別段設けることなく寿命の到来を使用者などに知らせることのできる電球形蛍光ランプを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の電球形蛍光ランプは、蛍光ランプと;商用交流電力を整流する整流手段、この整流手段の出力を平滑する平滑コンデンサ、この平滑コンデンサの出力をスイッチングするスイッチング素子、スイッチング素子のスイッチングにより発生した高周波電力を蛍光ランプに出力する負荷回路、蛍光ランプの点灯情報を累積的に記憶する記憶手段、記憶手段の点灯情報が所定値を超えるまでは蛍光ランプが定格点灯するようにスイッチング素子へドライブ信号を出力するとともに所定値を超えた場合には蛍光ランプに出力される高周波電力が低下するドライブ信号を出力する駆動手段を有するインバータ回路と;蛍光ランプを支持するとともにインバータ回路が収容されたカバーと;カバーに取り付けられた口金と;を具備していることを特徴とする。
【0010】
本発明および以下の各発明において、特に指定しない限り用語の定義および技術的意味は次による。
【0011】
インバータ回路は、商用交流電力を高周波電力に変換し、この高周波電力を蛍光ランプに供給するものである。
【0012】
平滑コンデンサは、部分平滑回路を構成していてもよく、スイッチング素子のスイッチング動作を利用して作動するアクティブフィルタを用いてもよい。
【0013】
スイッチング素子は、駆動手段から出力されたドライブ信号の入力によってオン・オフ動作を行うものであり、MOSFETなどの電圧制御形のスイッチング手段またはバイポーラ形トランジスタなどの電流制御形のスイッチング素子を用いることができる。FETは、電圧制御形のスイッチング手段であるため、制御が容易である。また、MOSFETは、安全動作領域による制約の少ない電力用のスイッチング手段として効果的である。さらに、エンハンスメント形MOSFETは、電源投入時の処理が容易で電力用のスイッチング素子として好適である。さらにまた、Nチャンネル形MOSFETが現状では商品ラインアップが豊富であるから、有利である。しかし、要すれば、Pチャンネル形MOSFETを用いることができる。
【0014】
負荷回路は、スイッチング素子に直接または間接的に接続されており、スイッチング素子のスイッチングにより発生した高周波電力を蛍光ランプに出力する。例えば共振インダクタンスおよび共振静電容量を備えており、放電ランプが負荷として静電容量の少なくとも一部に対して並列的に接続されるものなどが好適である。この場合、共振インダクタンスおよび共振静電容量は、スイッチング素子のスイッチングによって発生した交流に共振し得る。そして、共振インダクタンスおよび共振静電容量は、少なくとも各1個が負荷回路に接続され、要すればいずれか一方または双方が複数個によって構成されることを許容する。また、共振インダクタンスは、負荷である蛍光ランプが有している負特性を補償するように作用する。共振静電容量が複数のコンデンサから構成される場合、そのうちの一部を直流カットコンデンサとして作用させ、残余のうち少なくとも一部を共振電圧取り出し用コンデンサとして作用させることができる。そして、共振電圧取り出し用コンデンサの両端間に現れた共振電圧が蛍光ランプに印加されるように放電ランプを並列的に接続することができる。
【0015】
記憶手段は、蛍光ランプの点灯時間や点灯回数などの蛍光ランプの寿命に関係する点灯情報を記憶する手段であって、不揮発性メモリなどが使用可能である。点灯情報が点灯時間の場合には、蛍光ランプが点灯している時間をタイマーなどによってカウントし、このカウント時間を累積的に加算し、その累積時間を記憶する。点灯情報が点灯回数である場合には、点灯開始から消灯するまでの検討動作を点灯の1回としてカウントし、このカウント回数を累積的に加算し、その累積回数を記憶する。記憶手段は、点灯情報と比較される所定値が予め記憶されている。この所定値は、通常の使用によって蛍光ランプが寿命に至ると推定された累積点灯時間または点灯回数に対応する値である。
【0016】
記憶手段または後述する駆動手段は、累積的に記憶している点灯情報と寿命に対応する所定値とを比較する比較手段を有している。記憶手段が点灯情報が所定値を超えたと判定した場合には、駆動手段に所定の信号を出力するように構成されている。
【0017】
駆動手段は、蛍光ランプに所定の高周波電力が入力されるようにスイッチング素子に所定のドライブ信号を出力する。駆動手段は、所定周波数の信号を出力する発信器を備えた他励式、負荷回路に流れる電流を帰還してドライブ信号を発生し供給する自励式のいずれの形式であってもよい。自励式の場合には、帰還手段として帰還巻線を用いても良い。帰還巻線は、負荷回路に流れる電流を帰還するために、負荷回路の共振インダクタンスに磁気結合したり、共振インダクタンスと直列に独立した帰還用変圧器を挿入したりして配設することができる。独立した帰還変圧器を挿入する場合、その2次巻線が帰還巻線を構成する。なお、帰還変圧器は、可飽和構成および不飽和構成のいずれであってもよい。
【0018】
駆動手段は、通常点灯時には蛍光ランプを定格点灯させるようにスイッチング素子をスイッチング動作させるドライブ信号を出力する。一方、点灯情報が所定値を超えたことを記憶手段が判定して駆動手段が所定の信号の入力を受けた場合、または駆動手段が記憶手段の点灯情報を読み出して自ら所定値を超えたことを判定した場合には、例えばスイッチング周波数を変化させるなどの制御を行うことにより、蛍光ランプの出力が低下するようにドライブ信号を出力する。
【0019】
請求項1の発明によれば、点灯情報が所定値を超えたと判定されたことによって蛍光ランプに出力される高周波電力が低下するようにスイッチング素子のスイッチング動作が制御されるので、電球形蛍光ランプが寿命となって不点になる前に蛍光ランプの出力を低下させて不所望な使用が継続されることを抑制することが可能となる。例えば、蛍光ランプの出力が低下することにより、使用者が電球形蛍光ランプの寿命が到来したことを認識でき、不点になる前に新しい電球形蛍光ランプに交換することができる。
【0020】
請求項2は、請求項1記載の電球形蛍光ランプにおいて、駆動手段は、記憶手段の点灯情報が所定値を超えた場合に、インバータ回路起動から所定時間だけ蛍光ランプに出力される高周波電力を低下させることを特徴とする。
【0021】
請求項2の発明によれば、蛍光ランプが点灯開始から所定時間だけ出力が低下するので、点灯開始時の出力低下によって使用者が電球形蛍光ランプの寿命が到来したことを認識でき、その後は通常の定格出力で点灯するので、新しい電球形蛍光ランプに交換までの間は通常の点灯状態で電球形蛍光ランプを使用することができる。
【0022】
請求項3の電球形蛍光ランプは、蛍光ランプと;商用交流電力を平滑する平滑コンデンサ、この平滑コンデンサの出力をスイッチングするスイッチング素子、スイッチング素子のスイッチングにより発生した高周波電力を蛍光ランプに出力する負荷回路、平滑コンデンサの両端間電圧を検出する電圧検出手段、電圧検出手段の検出電圧値が所定値以上の場合には蛍光ランプが定格点灯するようにスイッチング素子へドライブ信号を出力するとともに所定値未満の場合には蛍光ランプに出力される高周波電力が低下するドライブ信号を出力する駆動手段を有するインバータ回路と;蛍光ランプを支持するとともにインバータ回路が収容されたカバーと;カバーに取り付けられた口金と;を具備していることを特徴とする。
【0023】
請求項3の発明は、請求項1のインバータ回路の記憶手段に代えて、平滑コンデンサの両端間電圧を検出する電圧検出手段を設けたものである。電球形蛍光ランプの寿命は、蛍光ランプの使用時間、点灯回数の他に、インバータ回路自体の経年劣化によって所望に動作しなくなり、電球形蛍光ランプが不点になることがある。このインバータ回路の経年劣化は、その多くが平滑コンデンサを構成する電解コンデンサの容量の低下が原因であり、その両端間電圧の変化を検出することによってインバータ回路の寿命の到来を検知することが可能である。
【0024】
請求項3の発明によれば、平滑コンデンサの両端間電圧が所定値未満と判定された場合に蛍光ランプに出力される高周波電力が低下するようにスイッチング素子のスイッチング動作が制御されるので、電球形蛍光ランプが寿命となって不点になる前に蛍光ランプの出力を低下させて不所望な使用が継続されることを抑制することが可能となる。例えば、蛍光ランプの出力が低下することにより、使用者が電球形蛍光ランプの寿命が到来したことを認識でき、不点になる前に新しい電球形蛍光ランプに交換することができる。
【0025】
請求項4は、請求項3記載の電球形蛍光ランプにおいて、駆動手段は、電圧検出手段の検出電圧値が所定値未満の場合には蛍光ランプを消灯させるか、点滅させることを特徴とする。
【0026】
請求項4の発明によれば、蛍光ランプが消灯または点滅することによって使用者が電球形蛍光ランプの寿命が到来したことを確実に認識することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電球形蛍光ランプおよび照明器具の一実施の形態を図面を参照して説明する。図1は本実施形態の電球形蛍光ランプのインバータ回路の構成を説明する回路図、図2は電球形蛍光ランプの一部を切り欠いて示す側面図である。
【0028】
図2に示すように、11は電球形蛍光ランプで、この電球形蛍光ランプ11は、口金12を有するカバー14、このカバー14に収納されたインバータ回路16、透光性を有するグローブ17、このグローブ17に収納された放電ランプとしての発光管18を備えている。そして、口金12、カバー14およびグローブ17から構成される外囲器は、定格電力が例えば60Wタイプや100Wタイプの白熱電球などの一般照明用電球の規格寸法に近似する外形に形成されている。なお、一般照明用電球とはJIS C 7501に定義されるものである。
【0029】
そして、カバー14は、ポリブチレンテレフタレート(PBT)などの耐熱性合成樹脂などにて形成されたカバー本体21を備えている。このカバー本体21は、下方に拡開する開口部を有する略円筒状をなし、上端部に、エジソンタイプのE26形などの口金12が被せられ、接着剤またはかしめなどにより固定されている。
【0030】
また、グローブ17は、透明あるいは光拡散性を有する乳白色などで、ガラスあるいは合成樹脂により、白熱電球などの一般照明用電球のガラス球と略同一形状の滑らかな曲面状に形成されているとともに、開口部の縁部には、カバー14の下端開口部の内側に嵌合する図示しない嵌合縁部が形成されている。なお、このグローブ17は、拡散膜などの別部材を組み合わせ、輝度の均一性を向上することもでき、あるいは省略することもできる。
【0031】
また、インバータ回路16は、水平状、すなわち発光管18の長手方向と垂直に配置される回路基板24を備え、回路基板24の上面に図1に示すインバータ回路16が装着されている。
【0032】
そして、回路基板24の上面には、比較的熱に強く、すなわち比較的耐熱性が高い部品が配置されている。
【0033】
また、発光管18は、ガラスバルブ31を有し、このガラスバルブ31の内面に蛍光体が塗布された図示しない蛍光体層が形成され、ガラスバルブ31の内部にアルゴンなどの希ガスや水銀などを含む放電ガスとなる封入ガスが封入され、ガラスバルブ31の両端に図示しない一対の電極が封装されている。
【0034】
そして、ガラスバルブ31は、略同形状の3本の管体33a,33b,33cを有し、これら管体33a〜33cは、ガラス製の断面略円筒状であって中間部で滑らかに湾曲されて頂部を有する略U字状に形成されている。また、ガラスバルブ31の中間部の各管体33a,33bの両端と、ガラスバルブ31の両端の各管体33b,33cの一端とがつなぎ部となる連通管部36を介して順次接続されて1本の連続した放電路37が形成されている。さらに、ガラスバルブ31が電球形蛍光ランプ11に組み込まれた状態において、各管体33a〜33cの頂部は、電球形蛍光ランプ11の上下方向を長手方向とする中心軸を中心とする所定の円周上に等間隔で位置され、また、各管体33a〜33cが断面三角形の各辺に対応して配置されている。
【0035】
また、インバータ回路16の回路基板24および発光管18は、蛍光ランプ固定部材でありまた点灯回路固定部材である支持手段としての略円筒状の仕切板61に取り付けられ、この仕切板61がカバー14の内面側に固定されている。
【0036】
次にインバータ回路16について図1を参照して説明する。このインバータ回路16は、商用交流電源eにヒューズF1を介してフィルタを構成するコンデンサC1が接続され、このコンデンサC1にはフィルタを構成するインダクタL1を介して全波整流器71の入力端子が接続されている。また、この全波整流器71の出力端子には平滑用の電解コンデンサC2が接続されて入力電源回路Eを構成し、この入力電源回路EのコンデンサC2には高周波を発生するハーフブリッジ形のインバータ回路が構成されている。
【0037】
また、インバータ回路16は、コンデンサC2に対して並列に、抵抗R1およびコンデンサC5の直列体がコンデンサC2に対して並列に接続されており、この抵抗R1およびコンデンサC5の直列体が平滑コンデンサC2の電圧検出手段72を構成している。Nチャネル形トランジスタとしてのMOS形電界効果トランジスタQ1およびPチャネル形トランジスタとしてのMOS形電界効果トランジスタQ2の直列体は、相補形のスイッチング素子としてコンデンサC2に対して並列に接続されている。Nチャネルの電界効果トランジスタQ1およびPチャネルの電界効果トランジスタQ2は互いのソースが接続されている。
【0038】
さらに、電界効果トランジスタQ2のドレイン、ソース間には、直流カット用のコンデンサC3および共振用のインダクタを兼ねたバラストチョークL2を介して、蛍光ランプ18の両端のフィラメントコイル18a,18bの一端がそれぞれ接続され、一方のフィラメントコイル18aの一端と他方のフィラメントコイル18bとの一端間には共振用のコンデンサC4が接続され、一方のフィラメントコイル18aの他端と他方のフィラメントコイル18bとの他端間には始動用のコンデンサC5が接続されている。
【0039】
また、電界効果トランジスタQ1のゲートおよび電界効果トランジスタQ2のゲートは、駆動手段としてのIC回路73のドライブ信号出力端子Gに接続されている。IC回路73のドライブ信号出力端子Gからは、電界効果トランジスタQ1、Q2をスイッチング動作させる正負の高周波パルス信号であるドライブ信号が出力される。
【0040】
バラストチョークL2には、一端が平滑コンデンサC2の負側(安定電位側)に接続された二次巻線L3に磁気結合されている。この二次巻線L3からはバラストチョークL2に流れる負荷電流に対応した帰還電流が出力される。電解コンデンサC6は、ダイオードD1を介して二次巻線L3の両端間に並列的に接続されている。電解コンデンサC6は、二次巻線L3の出力のうちダイオードD1によって整流された直流成分により充電される。IC回路73は、一方の電源端子が電解コンデンサC6の正極に接続され、平滑コンデンサC2の負側(安定電位側)に他方の電源端子が接続されている。IC回路73は、電解コンデンサC6を直流電源としてIC回路73に内蔵された発信器を駆動させ、ドライブ信号を出力する。
【0041】
IC回路73の電圧検出端子Dには抵抗R1およびコンデンサC5の接続点が接続されている。また、IC回路73には記憶手段としてのメモリ74が接続されており、点灯時間または点灯回数の累計を積算し、点灯情報として記憶している。また、メモリ74およびIC回路73のいずれか一方には、蛍光ランプの寿命に対応する点灯情報の所定値がセットされており、IC回路73はこの所定値とメモリ74の点灯情報と比較、判定する。さらに、メモリ74およびIC回路73のいずれか一方には、平滑コンデンサC2の寿命に相応する容量抜け時の両端間電圧値がセットされており、電圧検出端子Dに入力される電圧値と比較、判定する。
【0042】
IC回路73は、メモリ74の点灯情報が所定値を超えるか、電圧検出端子Dに入力される電圧値が所定値未満になった場合には、蛍光ランプの出力を低下させるようにドライブ信号を出力するように構成されている。
【0043】
次に、本実施形態の作用について説明する。まず、インバータ回路16に電源が投入されると、商用交流電源eの電圧を全波整流器71で全波整流し、平滑コンデンサC2で平滑され、平滑コンデンサC2の両端間には直流電圧が発生する。これにより、電圧検出手段72の抵抗R1を介してコンデンサC5が充電され、電圧検出端子Dに電圧信号が入力される。IC回路73は、この電圧検出端子Dの電圧が所定値以上の場合には、インバータ回路のスイッチング動作を開始させるためにドライブ信号を出力し、Nチャンネルの電界効果トランジスタQ1、Q2のゲートに正負のパルス電圧が印加される。電界効果トランジスタQ1、Q2は、ドライブ信号によってオン・オフ動作し、インバータ回路16は他励発振を開始する。一方、これと同時に、メモリ74は点灯回数を1回カウントし、積算して点灯情報として記憶する。また、IC回路73のタイマを動作させ、点灯時間としての計時を開始し、点灯時間をメモリ74に積算していく。
【0044】
電界効果トランジスタQ1、Q2のスイッチング動作によって負荷回路を構成するコンデンサC3、バラストチョークL2、コンデンサC4およびコンデンサC5の共振電圧が発生する。そして、この共振電圧が反転するタイミングで電界効果トランジスタQ1、Q2のオン・オフ動作が切り替わり、インダクタL2、コンデンサC3、バラストチョークL3、コンデンサC4およびコンデンサC5の共振電圧が逆向きに発生する。以後、同様に、電界効果トランジスタQ1および電界効果トランジスタQ2が交互にオン、オフして、共振電圧が発生し、コンデンサC4およびコンデンサC5に並列接続された発光管18はフィラメントコイル18a,18bが予熱されつつ始動電圧を印加されて、始動、点灯する。
【0045】
インバータ回路16への電源が遮断されると、平滑コンデンサC2の両端間電圧が低下し、コンデンサC5の充電電圧も低下するので電圧検出端子Dに入力信号が所定値未満となり、ドライブ信号が停止されてインバータ回路のスイッチング動作が停止し、電球形蛍光ランプは消灯する。一方、IC回路73は点灯時間としての計時を終了する。
【0046】
次に、点灯情報としての点灯時間が所定値を超えた場合について図3および図4を参照して説明する。図3は、蛍光ランプの出力状態の時間変化をインバータ回路16の制御種類毎に表すグラフ、図4は蛍光ランプの点灯周波数(f)と蛍光ランプ電力(WL)との関係を表すグラフである。図3のグラフは、点灯開始からの経過時間毎の電球形蛍光ランプの光出力の変化を表したものであり、横軸が点灯開始からの経過時間、縦軸が光束(いずれも相対値)を示している。図中aは通常点灯時の点灯開始からの光出力の変化を表し、bは所定の点灯時間(例えば6000時間)が経過した後であって、IC回路73が所定値を超えたと判定した場合の光出力の変化を表している。時間t1は通常点灯時の点灯開始から光束が100%になるまでの時間である。IC回路73が所定値を超えたと判定したbの場合には、時間t1よりも長い時間t2(例えば5分間程度)の期間はドライブ信号の周波数を通常点灯のスイッチング周波数(f1)よりも高い周波数(f2)とする。図4に示すように、蛍光ランプの通常時の点灯周波数(f1)は、負荷回路の共振周波数(f0)よりも高く設定されており、この通常時の周波数(f1)よりも高い周波数(f2)とすることによって蛍光ランプの出力を低下させることができる。
【0047】
このように、IC回路73が所定値を超えたと判定した場合には、所定の期間蛍光ランプの出力が低下するので、使用者が電球形蛍光ランプの定格寿命が到来したことを容易に認識できる。
【0048】
なお、IC回路73が判定する点灯情報が点灯回数であって、この点灯回数が所定値を超えた場合に同様の制御を行ってもよい。また、上記制御は所定の期間だけ蛍光ランプの出力を低下させるものであるが、強制的に消灯したり、点滅させることによって使用者に電球形蛍光ランプの定格寿命が到来したことを認識させるようにしてもよい。さらに、電圧検出端子Dに入力信号が所定値未満となり、その入力信号が所定の期間継続した場合に平滑コンデンサC2の容量抜けと判定し、インバータの寿命を使用者に認識させるために同様の制御を行うようにしてもよい。本実施形態では、電圧の検出対象は平滑コンデンサC2の両端間電圧であるが、容量抜けに伴う電圧の低下は負荷回路側にも発生するので、負荷回路の出力電圧を検出してインバータの寿命を判定するようにしてもよい。
【0049】
ところで、電球形蛍光ランプがリサイクル処理される場合において、インバータ回路16は比較的再利用しやすいので、インバータ回路16部分だけを取り出すことが考えられる。この場合、使用済みの電球形蛍光ランプがどの程度使用されたか履歴情報が残っていれば再生処理に有効である。そこで、インバータ回路16のメモリ74に記憶されている点灯回数、点灯時間を読み出すことによって、再生可能かどうかの判定が容易に行えるという利点も備える。
【0050】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、点灯情報が所定値を超えたと判定されたことによって蛍光ランプに出力される高周波電力が低下するようにスイッチング素子のスイッチング動作が制御されるので、電球形蛍光ランプが寿命となって不点になる前に蛍光ランプの出力を低下させて不所望な使用が継続されることを抑制することが可能となる。
【0051】
請求項2の発明によれば、蛍光ランプが点灯開始から所定時間だけ出力が低下するので、点灯開始時の出力低下によって使用者が電球形蛍光ランプの寿命が到来したことを認識でき、その後は通常の定格出力で点灯するので、新しい電球形蛍光ランプに交換までの間は通常の点灯状態で電球形蛍光ランプを使用することができる。
【0052】
請求項3の発明によれば、平滑コンデンサの両端間電圧が所定値未満と判定された場合に蛍光ランプに出力される高周波電力が低下するようにスイッチング素子のスイッチング動作が制御されるので、電球形蛍光ランプが寿命となって不点になる前に蛍光ランプの出力を低下させて不所望な使用が継続されることを抑制することが可能となる。
【0053】
請求項4の発明によれば、蛍光ランプが消灯または点滅することによって使用者が電球形蛍光ランプの寿命が到来したことを確実に認識することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本実施形態の電球形蛍光ランプのインバータ回路の構成を説明する回路図。
【図2】図2は電球形蛍光ランプの一部を切り欠いて示す側面図。
【図3】蛍光ランプの出力状態の時間変化を表すグラフ。
【図4】図4は蛍光ランプの点灯周波数と蛍光ランプ電力との関係を表すグラフ。
【符号の説明】
11・・・電球形蛍光ランプ、12・・・口金、14・・・カバー、16・・・インバータ回路、18・・・蛍光ランプ、71・・・整流手段、73・・・駆動手段、74・・・記憶手段、C2・・・平滑コンデンサ、e・・・商用交流電力、Q1,Q2・・・スイッチング素子。

Claims (4)

  1. 蛍光ランプと;
    商用交流電力を整流する整流手段、この整流手段の出力を平滑する平滑コンデンサ、この平滑コンデンサの出力をスイッチングするスイッチング素子、スイッチング素子のスイッチングにより発生した高周波電力を蛍光ランプに出力する負荷回路、蛍光ランプの点灯情報を累積的に記憶する記憶手段、記憶手段の点灯情報が所定値を超えるまでは蛍光ランプが定格点灯するようにスイッチング素子へドライブ信号を出力するとともに所定値を超えた場合には蛍光ランプに出力される高周波電力が低下するドライブ信号を出力する駆動手段を有するインバータ回路と;
    蛍光ランプを支持するとともにインバータ回路が収容されたカバーと;
    カバーに取り付けられた口金と;
    を具備していることを特徴とする電球形蛍光ランプ。
  2. 駆動手段は、記憶手段の点灯情報が所定値を超えた場合に、インバータ回路起動から所定時間だけ蛍光ランプに出力される高周波電力を低下させることを特徴とする請求項1記載の電球形蛍光ランプ。
  3. 蛍光ランプと;
    商用交流電力を平滑する平滑コンデンサ、この平滑コンデンサの出力をスイッチングするスイッチング素子、スイッチング素子のスイッチングにより発生した高周波電力を蛍光ランプに出力する負荷回路、平滑コンデンサの両端間電圧を検出する電圧検出手段、電圧検出手段の検出電圧値が所定値以上の場合には蛍光ランプが定格点灯するようにスイッチング素子へドライブ信号を出力するとともに所定値未満の場合には蛍光ランプに出力される高周波電力が低下するドライブ信号を出力する駆動手段を有するインバータ回路と;
    蛍光ランプを支持するとともにインバータ回路が収容されたカバーと;
    カバーに取り付けられた口金と;
    を具備していることを特徴とする電球形蛍光ランプ。
  4. 駆動手段は、電圧検出手段の検出電圧値が所定値未満の場合には蛍光ランプを消灯させるか、点滅させることを特徴とする請求項3記載の電球形蛍光ランプ。
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