JP2001338067A - 介護サービス提供システム、そのための介護情報処理装置、介護サービス提供方法、および、プログラム - Google Patents

介護サービス提供システム、そのための介護情報処理装置、介護サービス提供方法、および、プログラム

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JP2001338067A
JP2001338067A JP2001056447A JP2001056447A JP2001338067A JP 2001338067 A JP2001338067 A JP 2001338067A JP 2001056447 A JP2001056447 A JP 2001056447A JP 2001056447 A JP2001056447 A JP 2001056447A JP 2001338067 A JP2001338067 A JP 2001338067A
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care
caregiver
nursing
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Shigeru Usuda
茂 碓田
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SAMUEL KK
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SAMUEL KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 介護情報を広範かつ迅速に収集可能にすると
共に、これらを適切かつ迅速に結び付けることのできる
介護サービス提供システム等を提供すること。 【解決手段】 本発明にかかる介護サービス提供システ
ムは、介護サービスを提供するための介護サービス提供
システムであって、サーバ装置1は、介護者情報を格納
する介護者情報データベース13と、被介護者情報を格
納する被介護者情報データベース14と、これら各情報
に基づいて介護者と被介護者とを相互に組み合わせるマ
ッチング部20とを備えて構成されている。このシステ
ムによれば、介護者と被介護者を相互に結び付けること
ができ、介護者と被介護者の双方の利便性を飛躍的に向
上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワークを介
して接続された介護情報処理装置および複数の情報端末
装置を用いて、高齢者等に対する介護サービスを提供す
るための介護サービス提供システムに関する。また、本
発明は、このような介護サービス提供システムを実現す
るための、介護情報処理装置、介護サービス提供方法、
および、プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】今日、企業やボランティア団体等によっ
て、高齢者等の介護サービスが提供されている。この介
護サービスとは、介護を受ける者(被介護者)やその家
族等からの依頼を受けて、介護を行なう者(介護者)が
被介護者の自宅等に出向き、被介護者の入浴補助や排泄
補助等の各種介護を行なうものである。このような介護
サービスが成立するためには、当然のことながら、介護
を望む側の需要(介護の需要)と、介護サービスを提供
する側の労働力(介護の供給)との双方が存在している
ことが必要であり、介護サービスの提供者には、これら
需要と供給の情報を集め、これら需要と供給を適切に結
び付けることが求められる。
【0003】ここで、このような介護需要は、近年の高
齢化社会の中において増大している。特に、核家族化が
進む現代社会においては家族内での介護が一層困難なも
のになっているため、第三者からの介護サービスを望む
人が多くなっている。また一方では、介護の供給も潜在
的に拡大している。すなわち、定年年齢の引き下げやリ
ストラ増大等の影響により、充分に労働できる能力があ
りながら仕事を持っていない壮年人口が増大している。
また、働く意欲がありながら勤め口がない主婦層や学生
層、あるいは、空車時間の多いタクシー運転手等も、介
護者として適任である。このように介護の需要と介護の
供給はいずれも増大しているため、これらを適切に結び
つけることのできる介護サービスを、社会的インフラの
一環として早急に整備することが一層求められている。
【0004】このような状況下において、従来、情報の
収集や、需要と供給の結び付けは、主として介護業者の
人力によって逐一行われていた。たとえば、チラシ配
布、口コミ、あるいは、行政機関の窓口等を介して、介
護者が集められて登録されていた。また、被介護者から
の介護の需要に関しては、やはりチラシ配布や行政機関
の窓口等を介して集めていた。そして、介護の需要があ
った場合に、登録者の中から適当な介護者を人手で選択
して、選択された介護者には電話等にて被介護者の住所
等を連絡して介護に派遣していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の介護サービスの提供システムでは、情報が人
手によって処理されていたので、両者の情報を充分に収
集することができず、また、収集した情報を適切に結び
付けることが困難であったので、以下のような多くの問
題を有しており、介護サービスの社会的ニーズに充分に
応えることができなかった。
【0006】まず、情報収集を、口コミやチラシ配布等
の如き非常に普及効率の悪い方法によって行なっていた
ので、情報収集が不充分であり、たとえば、介護を受け
たい人や、介護を行なう能力のある人がいた場合でも、
これらの人の存在を確実に把握することができずに、介
護サービスが成立しないことが多かった。したがって、
従来の介護システムでは、定年退職者、主婦、学生、あ
るいは、タクシー運転手等の持つ労働力を有効に活用す
ることが困難であった。
【0007】また、介護者の選択を単に人手で行なって
いたので、広範な情報を逐一判断して選択することは不
可能であり、少ない情報に基づいて人選等を行ってい
た。このため、たとえば、介護者の経験や介護能力が充
分に考慮されずに人選が行われてしまい、難しい介護を
行なうことが必要であるにも関わらず介護経験の浅い介
護者を派遣したり、体の小さな介護者を体の大きな被介
護者の所へ派遣してしまうことがあるという不具合があ
った。
【0008】特に、従来の人手による介護システムで
は、情報を処理するために比較的長時間を要するので、
システム全体が即時性に乏しいものであった。したがっ
て、たとえば、学生等が突然空いた時間を利用して介護
を行いたいような場合であっても、この学生の介護能力
や介護スケジュール等に適した被介護者を即座に見つけ
ることは困難であり、介護サービスが成立しない可能性
が高かった。
【0009】また、当然のことながら介護者は常に移動
している可能性があるため、この介護者の現在位置を特
定することは容易でない。このため、被介護者の近くに
介護者がいるか否かを判断することができず、あるい
は、この判断に時間を要していた。したがって、介護者
が近くにいるにも関わらず、遠くにいる介護者を派遣し
てしまったり、あるいは、介護者の派遣を断念してしま
うことがあった。
【0010】また従来は、介護者に対する報酬は金銭に
よって支払われていた。具体的には、介護内容毎に料金
が予め設定されており、介護者によって行われた介護の
実績に応じて介護料金が計算され、被介護者等から料金
が支払われていた。しかしながら介護サービス自体が本
質的に人どうしのコミュニケーションを基礎としている
ことから、そこに金銭を介在させることには違和感を覚
える人も多いという問題があった。したがって、金銭を
介在させることのない、温かみのある介護サービスを構
築することが要望されていた。
【0011】また、従来の介護サービスにおいては、情
報の処理をほとんど人手に頼っていたので、処理するこ
とのできる情報量が少なく、介護に関する付随的な情報
についてまで管理することが困難であった。このため、
たとえば、被介護者に必要とされている医薬品や食料等
の物資(介護物資)、あるいは、各被介護者に最適な介
護の方法等を介護者に伝えることができず、万全な介護
を行うことは困難であった。
【0012】また、被介護者は、自宅等を訪れた介護者
が正当な者であるか否かを確認する情報を持たないた
め、悪意の第三者を自宅等に招き入れてしまう可能性が
あった。あるいは、正当な介護者であることを確認でき
る場合であっても、玄関等の施錠を被介護者自らが開錠
する必要があるため、特に足腰の不自由な被介護者にと
っては負担になっていた。
【0013】ここで、近年のインターネット等のネット
ワーク技術の発達に伴い、このネットワークを利用して
各種の情報収集や情報配信を行うためのシステムが提案
されている。このネットワークを用いれば、情報を迅速
かつ広範に収集することができる。しかしながら、従来
のネットワークにおいては、商品の販売等に適したシス
テムは提案されていたものの、介護サービスに適用し得
るようなシステムは未だ見当たらない。これは、上述の
如き介護サービスに特有の問題点が充分に認識されてお
らず、これら特有の問題点をネットワークを用いて解決
するという発想自体がなく、さらには、単にネットワー
クを適用したのでは上記問題点が解決できないためであ
ると考えられる。
【0014】本発明は、上記問題に鑑みてなされたもの
で、ネットワークを介護サービスに適した特殊な形態で
用いることによって、介護サービスに特有の問題点を解
消し、介護需要と介護供給に関する情報を広範かつ迅速
に収集可能にすると共に、これらを適切かつ迅速に結び
付けることを可能とし、介護者と被介護者の双方の利便
性を飛躍的に向上させることのできる介護サービス提供
システムを提供することを目的としている。また、本発
明は、このような介護サービス提供システムを実現する
ための、介護情報処理装置、介護サービス提供方法、お
よび、プログラムを提供することを目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、請求項1に記載の介護サービス提供システム
は、ネットワークを介して接続された介護情報処理装置
および複数の情報端末装置を用いて、介護サービスを提
供するための介護サービス提供システムであって、介護
情報処理装置は、複数の介護者に関する情報であって、
情報端末装置を介して提供された介護者情報を格納する
介護者情報格納手段と、複数の被介護者に関する情報で
あって、情報端末装置を介して提供された被介護者情報
を格納する被介護者情報格納手段と、被介護の要求を情
報端末装置を介して受けた際、介護者情報格納手段に格
納された介護者情報と、被介護者情報格納手段に格納さ
れた被介護者情報とに基づいて、介護者と被介護者とを
相互に組み合わせるマッチング手段と、を備えて構成さ
れている。
【0016】このシステムによれば、介護者情報が情報
端末装置から介護情報処理装置に提供されて介護者情報
格納手段に格納されると共に、被介護者情報が情報端末
装置から介護情報処理装置に提供されて被介護者情報格
納手段に格納される。したがって、介護の供給情報と介
護の需要情報とをネットワークを介して自動的に集める
ことができ、介護を受けたい人や、介護を行なう能力の
ある人がいる場合には、これらの人の情報を確実に把握
することができ、定年退職者、主婦、あるいは、学生等
の持つ労働力を有効に活用することが可能となる。そし
て、これらの情報に基づいて、マッチング手段にて介護
者と被介護者とが自動的に組み合わせられる。したがっ
て、介護の供給情報と介護の需要情報とを適切に結び付
けることができるので、被介護者の希望等に応じた最適
な介護者によって介護サービスを提供することができ
る。このため、介護者および被介護者の双方によっての
利便性が飛躍的に向上する。特に、これら各処理は自動
的に行なわれるので、介護サービスをリアルタイムに提
供することができ、たとえば、学生等が突然空いた時間
を利用して介護を行いたいような場合にも、被介護者を
迅速に選定して紹介等することができ、介護者および被
介護者の双方によっての利便性が一層向上する。
【0017】また、請求項2に記載の介護サービス提供
システムは、介護者情報は、各介護者の介護能力に関す
る情報である介護能力情報を含んで構成され、被介護能
力情報は、各被介護者を介護するために必要な介護能力
に関する情報である被介護能力情報を含んで構成され、
マッチング手段は、介護能力情報に基づいて得られる介
護能力が、被介護能力情報に基づいて得られる介護能力
を満たしているか否かを基準として、介護者と被介護者
とを相互に組み合わせる介護能力判断手段を備えて構成
されている。
【0018】このシステムによれば、介護者の介護能力
が、被介護者に必要とされている介護能力を満たしてい
るか否かを基準として、マッチング手段によるマッチン
グが行なわれる。したがって、必要な介護能力を備えた
介護者のみが介護に派遣等されることになり、たとえ
ば、最高の介護を希望する被介護者に対しては、最も能
力の高い介護者を派遣等することができる。このよう
に、被介護者のニーズに応じた質の介護サービスを提供
することができ、介護サービスにおける顧客満足度を向
上させることができる。
【0019】また、請求項3に記載の介護サービス提供
システムは、介護能力情報は、各介護者の介護経験に関
する情報である経験情報を含んで構成され、被介護能力
情報は、各被介護者を介護するために必要な介護経験に
関する情報である必要経験情報を含んで構成されてい
る。
【0020】このシステムによれば、介護能力や被介護
能力には介護の経験が含まれるので、充分な介護経験を
備えた介護者のみが介護に派遣等されることになるた
め、被介護者のニーズに応じた質の介護サービスを提供
することができ、介護サービスにおける顧客満足度を向
上させることができる。
【0021】また、請求項4に記載の介護サービス提供
システムは、介護能力情報は、各介護者の身体能力に関
する情報である身体能力情報を含んで構成され、被介護
能力情報は、各被介護者を介護するために必要な身体能
力に関する情報である必要身体能力情報を含んで構成さ
れている。
【0022】このシステムによれば、介護能力や被介護
能力には介護の身体能力が含まれるので、充分な身体能
力を備えた介護者のみが介護に派遣等されることになる
ため、被介護者のニーズに応じた質の介護サービスを提
供することができ、介護サービスにおける顧客満足度を
向上させることができる。
【0023】また、請求項5に記載の介護サービス提供
システムは、介護者情報は、各介護者が介護可能なスケ
ジュールに関する情報である介護スケジュール情報を含
んで構成され、被介護者情報は、各被介護者が介護を希
望するスケジュールに関する情報である被介護スケジュ
ール情報を含んで構成され、マッチング手段は、介護ス
ケジュール情報に基づいて得られるスケジュールが、被
介護スケジュール情報に基づいて得られるスケジュール
を満たしているか否かを基準として、介護者と被介護者
とを相互に組み合わせる介護スケジュール判断手段を備
えて構成されている。
【0024】このシステムによれば、介護者のスケジュ
ールが、被介護者の希望するスケジュールを満たしてい
るか否かを基準として、マッチング手段によるマッチン
グが行なわれる。したがって、介護者や被介護者のスケ
ジュールが変則的である場合等においても、スケジュー
ルに合致した介護者を適宜選択して派遣等することがで
きる。
【0025】また、請求項6に記載の介護サービス提供
システムは、介護スケジュール情報は、各介護者が介護
可能な時間に関する情報である介護者時間情報を含んで
構成され、被介護スケジュール情報は、各被介護者が介
護を希望する時間に関する情報である被介護者時間情報
を含んで構成されている。
【0026】このシステムによれば、介護スケジュール
情報や被介護スケジュール情報には時間情報が含まれる
ので、時間的な都合に合致した介護者のみが自動的に選
定され、介護に派遣等されることになるので、介護者の
介護可能な時間や被介護者の希望する時間が不定期なも
のであったり突発的なものであっても、介護者を適宜選
択して派遣等することができる。
【0027】また、請求項7に記載の介護サービス提供
システムは、介護スケジュール情報は、各介護者の所在
に関する情報である介護者場所情報を含んで構成され、
被介護スケジュール情報は、各被介護者が介護を希望す
る場所に関する情報である被介護者場所情報を含んで構
成されている。
【0028】このシステムによれば、介護スケジュール
情報や被介護スケジュール情報には場所情報が含まれる
ので、位置的な都合に合致した介護者のみが自動的に選
定され、介護に派遣等されることになるので、介護者の
居る場所や被介護者の希望する場所が変動等する場合に
おいても、介護者を適宜選択して派遣等することができ
る。
【0029】また、請求項8に記載の介護サービス提供
システムは、各情報端末装置は、移動体通信手段として
構成され、介護者場所情報は、情報端末装置または当該
情報端末装置による通信を中継するための中継システム
から、当該情報端末装置の現在位置が自動的に通信され
ることにより取得されるものとして構成されている。
【0030】このシステムによれば、介護者が移動して
いる場合であっても、その情報端末装置等から現在位置
が自動的に通信される。したがって、介護情報処理装置
側では介護者の位置を常時把握することができ、被介護
者が介護を希望する場所の近くにいる介護者を選択する
ことができる。
【0031】また、請求項9に記載の介護サービス提供
システムは、介護情報処理装置の介護者情報格納手段に
は、各介護者にて行われた介護の実績に関する情報であ
る介護実績情報が格納され、介護情報処理装置は、介護
者情報格納手段に格納された介護実績情報に基づいて、
各介護者が直接的または間接的に介護サービスを受けら
れるか否かを決定するサービス可否決定手段を備えて構
成されている。
【0032】このシステムによれば、各介護者の介護実
績が介護者情報格納手段に格納され、介護者自身やその
家族等に介護が必要になった場合にはこの介護実績に応
じてサービスの提供を受けることができるので、金銭を
介在させることのない、温かみのある介護サービスを構
築することができる。なお、ここで各介護者が直接的に
介護サービスを受ける場合とは、各介護者自身が介護サ
ービスを受ける場合をいい、各介護者が間接的に介護サ
ービスを受ける場合とは、各介護者が任意に選定したそ
の家族等が介護サービスを受ける場合をいう。
【0033】また、請求項10に記載の介護サービス提
供システムは、介護情報処理装置は、各介護者にて行わ
れた介護の実績を所定方法にて得点化し、この結果とし
て得られた得点情報を、上記介護実績情報として介護者
情報格納手段に格納する実績処理手段を備えて構成され
ている。
【0034】このシステムによれば、介護実績が得点と
いう抽象化された概念で蓄積されるので、介護実績を、
自己が行なった介護とは種類等の異なる介護サービスに
使用する場合等にも、その利用可否等を容易に判断する
ことができる。
【0035】また、請求項11に記載の介護サービス提
供システムは、介護情報処理装置の被介護者情報格納手
段には、各被介護者の介護内容に関する情報である介護
内容情報が格納され、介護情報処理装置は、マッチング
手段にて介護者と被介護者がマッチングされた際、当該
介護者の情報端末装置に送信するため、当該被介護者の
介護内容情報を被介護者情報格納手段から取得する介護
内容情報取得手段を備えて構成されている。
【0036】このシステムによれば、マッチング手段に
て介護者と被介護者がマッチングされた際、各被介護者
の介護内容情報が介護内容情報取得手段にて取得される
ので、これを情報端末装置に送信することにより、各介
護者に介護内容情報を容易に伝達することができる。し
たがって、介護者は、たとえば、事前に介護物資の購入
を行なったり、あるいは、適切な方法で介護を行なうこ
とができるので、顧客満足度を一層向上させることがで
きる。
【0037】また、請求項12に記載の介護サービス提
供システムは、介護情報処理装置の介護者情報格納手段
には、各介護者を識別するための介護者識別情報が格納
され、介護情報処理装置は、マッチング手段にて介護者
と被介護者がマッチングされた際、当該被介護者の情報
端末装置に送信するため、当該介護者の介護者識別情報
を介護者情報格納手段から取得する介護者識別情報取得
手段を備えて構成されている。
【0038】このシステムによれば、マッチング手段に
て介護者と被介護者がマッチングされた際、各被介護者
の介護者識別情報が介護者識別情報取得手段にて取得さ
れるので、これを情報端末装置に送信することにより、
各被介護者に介護者識別情報を容易に伝達することがで
きる。したがって、被介護者は、介護者識別情報を用い
て介護者が正当な者であるか否かを識別することができ
るので、悪意の第三者を自宅等に招き入れてしまうこと
がない。
【0039】また、請求項13に記載の介護サービス提
供システムは、各被介護者が介護を希望する場所には、
施錠を行う施錠装置が設けられ、情報端末装置は、介護
情報処理装置から送信された介護者識別情報に基づい
て、施錠装置の制御を行う施錠制御手段を備えて構成さ
れている。
【0040】このシステムによれば、介護情報処理装置
から送信された介護者識別情報に基づいて、施錠制御手
段にて施錠装置が制御されるので、介護者が正当な者で
ある場合には施錠装置を自動的に開錠することができ
る。したがって、被介護者が玄関等に出向く必要がない
ので、足腰の不自由な被介護者にとっても介護を受ける
際の身体的負担が軽減される。
【0041】また、本発明は介護情報処理装置にかかる
ものであり、請求項14に記載の介護情報処理装置は、
ネットワークを介して複数の情報端末装置に接続され、
介護サービスを提供するための介護情報処理装置であっ
て、複数の介護者に関する情報であって、情報端末装置
を介して提供された介護者情報を格納する介護者情報格
納手段と、複数の被介護者に関する情報であって、情報
端末装置を介して提供された被介護者情報を格納する被
介護者情報格納手段と、被介護の要求を情報端末装置を
介して受けた際、これら介護者情報格納手段に格納され
た介護者情報と、被介護者情報格納手段に格納された被
介護者情報とに基づいて、介護者と被介護者とを相互に
組み合わせるマッチング手段と、を備えて構成されてい
る。
【0042】この介護情報処理装置によれば、介護者情
報が情報端末装置から提供されて介護者情報格納手段に
格納されると共に、被介護者情報が情報端末装置から提
供されて被介護者情報格納手段に格納される。したがっ
て、介護の供給情報と介護の需要情報とをネットワーク
を介して自動的に集めることができ、労働力を有効に活
用することが可能となる。そして、これらの情報に基づ
いて、マッチング手段にて介護者と被介護者とが自動的
に組み合わせられる。したがって、被介護者の希望等に
応じた最適な介護者によって介護サービスを提供するこ
とができ、介護者および被介護者の双方によっての利便
性が飛躍的に向上する。
【0043】また、請求項15に記載の介護情報処理装
置は、介護者情報は、各介護者の介護能力に関する情報
である介護能力情報を含んで構成され、被介護能力情報
は、各被介護者を介護するために必要な介護能力に関す
る情報である被介護能力情報を含んで構成され、マッチ
ング手段は、介護能力情報に基づいて得られる介護能力
が、被介護能力情報に基づいて得られる介護能力を満た
しているか否かを基準として、介護者と被介護者とを相
互に組み合わせる介護能力判断手段を備えて構成されて
いる。
【0044】この介護情報処理装置によれば、介護者の
介護能力が、被介護者に必要とされている介護能力を満
たしているか否かを基準として、マッチング手段による
マッチングが行なわれるので、被介護者のニーズに応じ
た質の介護サービスを提供することができ、介護サービ
スにおける顧客満足度を向上させることができる。
【0045】また、請求項16に記載の介護情報処理装
置は、介護者情報は、各介護者が介護可能なスケジュー
ルに関する情報である介護スケジュール情報を含んで構
成され、被介護者情報は、各被介護者が介護を希望する
スケジュールに関する情報である被介護スケジュール情
報を含んで構成され、マッチング手段は、介護スケジュ
ール情報に基づいて得られるスケジュールが、被介護ス
ケジュール情報に基づいて得られるスケジュールを満た
しているか否かを基準として、介護者と被介護者とを相
互に組み合わせる介護スケジュール判断手段を備えて構
成されている。
【0046】この介護情報処理装置によれば、介護者の
スケジュールが、被介護者の希望するスケジュールを満
たしているか否かを基準として、マッチング手段による
マッチングが行なわれるので、スケジュールに合致した
介護者を適宜選択して派遣等することができる。
【0047】また、請求項17に記載の介護情報処理装
置は、介護者情報格納手段には、各介護者にて行われた
介護の実績に関する情報である介護実績情報が格納さ
れ、さらに、各介護者が所定のサービスを受ける場合
に、介護者情報格納手段に格納された介護実績情報に基
づいて、サービスを受けられるか否かを決定するサービ
ス可否決定手段を備えて構成されている。
【0048】この介護情報処理装置によれば、各介護者
の介護実績が介護者情報格納手段に格納され、介護者自
身やその家族等に介護が必要になった場合にはこの介護
実績に応じてサービスの提供を受けることができるの
で、金銭を介在させることのない、温かみのある介護サ
ービスを構築することができる。
【0049】また、請求項18に記載の介護情報処理装
置は、被介護者情報格納手段には、各被介護者の介護内
容に関する情報である介護内容情報が格納され、さら
に、マッチング手段にて介護者と被介護者がマッチング
された際、当該介護者の情報端末装置に送信するため、
当該被介護者の介護内容情報を被介護者情報格納手段か
ら取得する介護内容情報取得手段を備えて構成されてい
る。
【0050】この介護情報処理装置によれば、マッチン
グ手段にて介護者と被介護者がマッチングされた際、各
被介護者の介護内容情報が介護内容情報取得手段にて取
得されるので、これを情報端末装置に送信することによ
り、各介護者に介護内容情報を容易に伝達することがで
きる。
【0051】また、請求項19に記載の介護情報処理装
置は、介護者情報格納手段には、各介護者を識別するた
めの介護者識別情報が格納され、さらに、マッチング手
段にて介護者と被介護者がマッチングされた際、当該被
介護者の情報端末装置に送信するため、当該介護者の介
護者識別情報を介護者情報格納手段から取得する介護者
識別情報取得手段を備えて構成されている。
【0052】この介護情報処理装置によれば、マッチン
グ手段にて介護者と被介護者がマッチングされた際、各
被介護者の介護者識別情報が介護者識別情報取得手段に
て取得されるので、これを情報端末装置に送信すること
により、各被介護者に介護者識別情報を容易に伝達する
ことができる。
【0053】また、本発明は介護サービス提供方法にか
かるものであり、請求項20に記載の介護サービス提供
方法は、ネットワークを介して接続された介護情報処理
装置および複数の情報端末装置を用いて、介護サービス
を提供するための介護サービス提供方法であって、介護
情報処理装置に、複数の介護者に関する情報である介護
者情報と、複数の被介護者に関する情報である被介護者
情報とを格納する情報格納手順と、情報端末装置を介し
て被介護の要求を受けた際、これら介護者情報と被介護
者情報とに基づいて、介護者と被介護者とを相互に組み
合わせるマッチング手順と、を順次行うものである。
【0054】この介護サービス提供方法によれば、ま
ず、介護者情報および被介護者情報が介護情報処理装置
に格納される。したがって、介護の供給情報と介護の需
要情報とをネットワークを介して自動的に集めることが
でき、労働力を有効に活用することが可能となる。そし
て、これらの情報に基づいて、介護者と被介護者とが自
動的に組み合わせられる。したがって、被介護者の希望
等に応じた最適な介護者によって介護サービスを提供す
ることができ、介護者および被介護者の双方によっての
利便性が飛躍的に向上する。
【0055】また、請求項21に記載の介護サービス提
供方法は、情報格納手順において、介護者情報を、各介
護者の介護能力に関する情報である介護能力情報を含ん
で構成すると共に、被介護能力情報を、各被介護者を介
護するために必要な介護能力に関する情報である被介護
能力情報を含んで構成し、マッチング手順において、介
護能力情報に基づいて得られる介護能力が、被介護能力
情報に基づいて得られる介護能力を満たしているか否か
を基準として、介護者と被介護者とを相互に組み合わせ
るものである。
【0056】この介護サービス提供方法によれば、介護
者の介護能力が、被介護者に必要とされている介護能力
を満たしているか否かを基準としてマッチングが行なわ
れるので、被介護者のニーズに応じた質の介護サービス
を提供することができ、介護サービスにおける顧客満足
度を向上させることができる。
【0057】また、請求項22に記載の介護サービス提
供方法は、情報格納手順において、介護者情報を、各介
護者が介護可能なスケジュールに関する情報である介護
スケジュール情報を含んで構成すると共に、被介護者情
報を、各被介護者が介護を希望するスケジュールに関す
る情報である被介護スケジュール情報を含んで構成し、
マッチング手順において、介護スケジュール情報に基づ
いて得られるスケジュールが、被介護スケジュール情報
に基づいて得られるスケジュールを満たしているか否か
を基準として、介護者と被介護者とを相互に組み合わせ
るものである。
【0058】この介護サービス提供方法によれば、介護
者のスケジュールが、被介護者の希望するスケジュール
を満たしているか否かを基準としてマッチングが行なわ
れるので、スケジュールに合致した介護者を適宜選択し
て派遣等することができる。
【0059】また、請求項23に記載の介護サービス提
供方法は、情報格納手順において、介護スケジュール情
報を介護者の情報端末装置である移動体通信手段から自
動的に取得し、マッチング手順において、被介護者が介
護を希望する場所に近い位置にいる介護者を優先的に選
択するものである。
【0060】この介護サービス提供方法によれば、介護
者が移動している場合であっても、その情報端末装置等
から現在位置が自動的に通信される。したがって、介護
情報処理装置側では介護者の位置を常時把握することが
でき、被介護者が介護を希望する場所の近くにいる介護
者を選択することができる。
【0061】また、請求項24に記載の介護サービス提
供方法は、情報格納手順において、介護者情報を、各介
護者にて行われた介護の実績に関する情報である介護実
績情報を含んで構成し、マッチング手順の前または後
に、各介護者が所定のサービスを受ける場合に、介護実
績情報に基づいて、サービスを受けられるか否かを決定
するサービス可否決定手順を行なうものである。
【0062】この介護サービス提供方法によれば、各介
護者の介護実績が介護者情報格納手段に格納され、介護
者自身やその家族等に介護が必要になった場合にはこの
介護実績に応じてサービスの提供を受けることができる
ので、金銭を介在させることのない、温かみのある介護
サービスを構築することができる。
【0063】また、請求項25に記載の介護サービス提
供方法は、情報格納手順において、被介護者情報を、各
被介護者の介護内容に関する情報である介護内容情報を
含んで構成し、マッチング手順において介護者と被介護
者がマッチングされた際、当該介護者の情報端末装置に
送信するため、当該被介護者の介護内容情報を取得する
介護内容情報取得手順を行なうものである。
【0064】この介護サービス提供方法によれば、介護
者と被介護者がマッチングされた際、各被介護者の介護
内容情報が取得されるので、これを情報端末装置に送信
することにより、各介護者に介護内容情報を容易に伝達
することができる。
【0065】また、請求項26に記載の介護サービス提
供方法は、情報格納手順において、介護者情報を、各介
護者を識別するための介護者識別情報を含んで構成し、
マッチング手順において介護者と被介護者がマッチング
された際、当該被介護者の情報端末装置に送信するた
め、当該介護者の介護者識別情報を取得する介護者識別
情報取得手順を行なうものである。
【0066】この介護サービス提供方法によれば、介護
者と被介護者がマッチングされた際、各被介護者の介護
者識別情報が取得されるので、これを情報端末装置に送
信することにより、各被介護者に介護者識別情報を容易
に伝達することができる。
【0067】また、請求項27に記載の介護サービス提
供方法は、情報端末装置を用いて、介護サービスを提供
するための介護サービス提供方法であって、上記情報端
末装置には、利用者が介護住宅を賃貸するための賃貸契
約に関する賃貸契約情報と、利用者による介護住宅の利
用状況に関する利用者利用情報とが格納され、上記賃貸
契約情報および上記利用者利用情報に基づいて、上記利
用者が上記介護住宅を利用できるか否かを判断する手順
と、上記手順において利用できると判断された場合に
は、この際の利用者の利用内容に基づいて、上記利用者
利用情報を更新する手順とを備えることを特徴とする。
【0068】この介護サービス提供方法によれば、「利
用権(賃貸権)」と「転貸権」とを組み合わせて販売等
する新規な介護支援型不動産商品について、その利用者
が介護住宅を利用する際の利用状況等を容易かつ確実に
把握することができる。
【0069】また、請求項28に記載の介護サービス提
供方法は、情報端末装置を用いて、介護サービスを提供
するための介護サービス提供方法であって、上記情報端
末装置には、利用者が介護住宅を賃貸するための賃貸契
約に関する賃貸契約情報と、上記介護住宅を第三者に転
貸するための転貸契約に関する転貸契約情報と、利用者
による介護住宅の利用状況に関する利用者利用情報とが
格納され、上記賃貸契約情報および上記利用者利用情報
に基づいて、上記利用者が上記介護住宅を利用できる残
存日数を算定する手順と、上記利用者が支払う家賃に関
する情報を上記賃貸契約情報から呼び出し、上記利用者
が受け取る家賃に関する情報を上記転貸契約情報から呼
び出し、これら家賃と、上記手順において算定した残存
日数とに基づいて、上記利用者に支払う差額家賃を算定
する手順とを備えることを特徴とする。
【0070】この介護サービス提供方法によれば、「利
用権(賃貸権)」と「転貸権」とを組み合わせて販売等
する新規な介護支援型不動産商品について、その利用者
が受け取ることのできる差額家賃を容易かつ確実に把握
することができる。
【0071】また、請求項29に記載の介護サービス提
供方法は、情報端末装置を用いて、介護サービスを提供
するための介護サービス提供方法であって、上記情報端
末装置には、利用者が介護住宅を区分所有するための区
分所有契約に関する区分所有契約情報と、上記介護住宅
を第三者に転貸するための転貸契約に関する転貸契約情
報と、利用者による介護住宅の利用状況に関する利用者
利用情報とが格納され、上記利用者の上記区分所有のた
めの支払い状況に関する情報を上記区分所有契約情報か
ら呼び出し、上記利用者が受け取る家賃に関する情報を
上記転貸契約情報から呼び出し、これら情報に基づい
て、上記利用者の資産総額を算定する手順とを備えるこ
とを特徴とする。
【0072】この介護サービス提供方法によれば、「利
用権(区分所有権)」と「転貸権」とを組み合わせて販
売等する新規な介護支援型不動産商品について、その利
用者の資産総額を容易かつ確実に把握することができ
る。
【0073】また、本発明はプログラムにかかるもので
あり、請求項30に記載のプログラムは、請求項20〜
29のいずれか一つに記載の介護サービス提供方法をコ
ンピュータに実行させることを特徴として構成されてい
る。
【0074】このプログラムによれば、当該プログラム
をコンピュータに実行させることによって、介護者情報
および被介護者情報が介護情報処理装置に格納され、こ
れらの情報に基づいて介護者と被介護者とが自動的に組
み合わせられることにより、介護者および被介護者の双
方によっての利便性が飛躍的に向上する介護提供システ
ムを構築することができる。
【0075】
【発明の実施の形態】以下に、本発明にかかる介護サー
ビス提供システム、介護情報処理装置、介護サービス提
供方法、および、プログラムの実施の形態を図面に基づ
いて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの
発明が限定されるものではない。
【0076】(実施の形態1) (本システムの概要)まず、実施の形態1について説明
する。図1にはこの実施形態にかかる介護サービス提供
システムの全体構成図、図2は図1のサーバ装置の構成
を示すブロック図、図3は図1のクライアント装置の構
成を示すブロック図である。図1に示すように、本実施
の形態にかかる介護サービス提供システム(以下、本シ
ステム)は、介護情報処理装置としてのサーバ装置1
と、情報端末装置としての複数のクライアント装置2と
を、インターネット等のネットワーク3を介して通信可
能に接続して構成されている。
【0077】以下、本システムにて行われる介護サービ
スの概要について説明し、その後、本システムの構成お
よび処理等の詳細について説明する。本システムにおい
て、介護者は、その自宅等の任意の場所に設置された各
クライアント装置2を利用して、介護者として登録され
るための要求(介護者登録要求)を行うことができる。
一方、被介護者(あるいはその家族等)は、各クライア
ント装置2を利用して、被介護者として登録されるため
の要求(被介護者登録要求)や、介護を受けたい旨の要
求(被介護要求)を行うことができる。
【0078】そして、このような介護者登録要求や被介
護者登録要求があった場合には、介護者が介護者候補と
してサーバ装置1に記録されると共に、被介護者が被介
護者候補としてサーバ装置1に記録される。そして、被
介護要求があった際に、介護者と被介護者とを相互に組
み合わせる処理(マッチング)が行われる。そして、組
み合わせが成立した場合には、介護者および被介護者の
クライアント装置2にその旨が通知されると共に、その
他の必要な情報が送信される。これによって、介護者が
被介護者の自宅等に出向いて介護サービスを提供するこ
とができる。また、このように介護が行われると、その
実績が得点化されてサーバ装置1に記録され、その後に
介護者自身やその家族等に介護が必要になった場合に
は、この得点を使って介護サービスを受けることができ
る。
【0079】(システム構成―サーバ装置)このような
介護サービスを提供するための本システムの構成につい
て説明する。まず、サーバ装置1について説明する。図
2においてサーバ装置1は、通信インターフェース(通
信IF)11、送受信部12、介護者情報格納手段とし
ての介護者情報データベース(介護者情報DB)13、
被介護者情報格納手段としての被介護者情報データベー
ス(被介護者情報DB)14、Webページデータベー
ス(WebページDB)15、および、制御部16を備
えて構成されており、これら各部はバス等の通信路17
を介して通信可能に接続されている。このサーバ装置1
は、さらに、ルータ等の図示しない通信装置および専用
線を介して、ネットワーク3に通信可能に接続されてい
る。なお、各DBへのアクセスはDBMS(Database Ma
nagement System)を介して行なわれるが、このDBMS
については省略する。
【0080】これらサーバ装置1の各構成要素のうち、
通信IF11は、当該サーバ装置1とネットワーク3
(またはルータ等の通信装置)との間における通信制御
を行う。また、送受信部12は、クライアント装置2と
の間におけるデータの送受信制御を行う。
【0081】また、介護者情報DB13は、介護者に関
する種々の情報を格納する。図4には、この介護者情報
DB13に格納される情報の一例を示す。この図4に示
すように、介護者情報DB13に格納される情報は、介
護者ID、基本介護者情報、介護能力情報、介護スケジ
ュール情報、介護者識別情報、実績情報に大別され、こ
れらが相互に関連付けて格納されている。
【0082】このうち、介護者IDは、介護者を一意に
識別するための情報である。また、基本介護者情報と
は、介護者に関する基本的な情報であり、たとえば、介
護者の住所や氏名等のプロフィールとして構成すること
ができる。
【0083】また、介護能力情報とは、介護者の介護能
力に関する情報であり、図4に例示するように、介護経
験情報や身体能力情報として構成することができる。こ
こで、介護経験情報とは、介護者が過去に行ったことの
ある介護の経験を示す情報であり、図4においては過去
に行った介護のレベルが介護経験情報として格納されて
おり、たとえば、介護者IDが「K0001」の介護者
は介護レベルが「1」である。この他、介護経験情報と
しては、介護の経験年数や介護に関する資格等の任意の
情報を用いることができる。
【0084】また、身体能力情報とは、介護を行うこと
に関する各介護者の身体能力を示す情報であり、図4に
おいては介護者が一人で支持することのできる被介護者
の体重が身体能力情報として格納されており、たとえ
ば、介護者IDが「K0001」の介護者の支持できる
体重は「40kg」である。この他、身体能力情報とし
ては、被介護者や介護者自身の体重、身長あるいは性別
等の任意の情報を用いることができる。
【0085】また、介護スケジュール情報とは、介護者
が介護可能なスケジュールに関する情報であり、図4に
例示するように、介護者時間情報や介護者場所情報とし
て構成することができる。ここで、介護者時間情報と
は、介護者が介護を行うことのできる時間を示す情報で
あり、図4においては介護可能な曜日および時間帯が介
護者時間情報として格納されており、たとえば、介護者
IDが「K0001」の介護者の介護可能な時間は「月
曜日および水曜日の12:00〜17:00」である。
この他、介護者時間情報としては、介護を行うことがで
きない時間等の任意の情報を用いることもできる。
【0086】また、介護者場所情報とは、介護者の所在
を特定するための情報であり、図4においては介護者が
居る場所の住所が介護者場所情報として格納されてお
り、たとえば、介護者IDが「K0001」の介護者の
居る場所は「東京都新宿区〜」である。この他、介護者
場所情報としては、緯度および経度等の任意の情報を用
いることができる。
【0087】また、介護者識別情報とは、介護者が正当
な介護者であることを識別するための情報であって、各
介護者に固有の情報である。この介護者識別情報は、サ
ーバ装置1から被介護者側に送信され、被介護者等にて
介護者の識別に利用される。この介護者識別情報は、図
4に例示するように、各介護者に一意に付与されたパス
ワードとして構成することができる。この他、介護者識
別情報としては、各介護者の網膜データ、指紋データ、
あるいは、声紋データ等を事前に取得して格納しておく
こともできる。
【0088】なお、介護者識別情報をパスワードとして
構成する場合、各介護者に1つのパスワードを固定的に
付与してもよいが、その他、後述するマッチング処理に
おいて最終的に選択された介護者に対してのみ、パスワ
ードを動的に乱数等にてランダム生成して付与してもよ
い。この場合、同一の介護者に対しても、介護毎に異な
るパスワードを付与するものとし、介護者が以前に介護
を行った場所に不正に侵入しようとした場合にも、これ
を防止することができる。
【0089】また、実績情報とは、各介護者が本システ
ム内においてこれまでに行った介護の実績を示す情報で
あり、たとえば、介護内容に応じて予め定められた得点
を累積した累積得点として構成することができる。図4
においては、たとえば、介護者IDが「K0001」の
介護者の累積得点は「5点」である。
【0090】つぎに、被介護者情報DB14について説
明する。この被介護者情報DB14は、被介護者に関す
る種々の情報を格納するものである。図5には、この被
介護者情報DB14に格納される情報の一例を示す。こ
の図5に示すように、被介護者情報DB14に格納され
る情報は、被介護者ID、基本被介護者情報、被介護能
力情報、被介護スケジュール情報、介護内容情報に大別
され、これら各情報が相互に関連付けて格納されてい
る。
【0091】このうち、被介護者IDは、被介護者を一
意に識別するための情報である。また、基本被介護者情
報とは、被介護者に関する基本的な情報であり、図5に
示すように、たとえば、被介護者の住所や氏名等のプロ
フィールとして構成することができる。
【0092】また、被介護能力情報とは、被介護者を介
護するために必要な能力に関する情報であり、図5に例
示するように、必要介護経験情報や必要身体能力情報と
して構成することができる。ここで、必要介護経験情報
とは、被介護者が必要とする介護の経験を示す情報であ
り、図5においては介護に必要な介護レベルとして格納
されており、たとえば、被介護者IDが「HK000
1」の被介護者が必要となる介護レベルは「2」であ
る。この他、必要介護経験情報としては、介護を行って
いる年数や介護に関する資格等の任意の情報を用いるこ
とができる。
【0093】また、必要身体能力情報とは、介護を行う
ために必要な介護者の身体能力に関する情報であり、図
5においては各被介護者の体重が必要身体能力情報とし
て格納されており、たとえば、被介護者IDが「HK0
001」の被介護者の体重は「40kg」である。この
他、必要身体能力情報としては、被介護者や介護者自身
の体重、身長あるいは性別等の任意の情報を用いること
ができる。
【0094】また、被介護スケジュール情報とは、被介
護者が介護を受けたいスケジュールに関する情報であ
り、図5に例示するように、被介護者時間情報や被介護
者場所情報として構成することができる。ここで、被介
護者時間情報とは、被介護者が介護を希望する時間を示
す情報であり、図5においては介護を受けたい曜日およ
び時間帯が被介護者時間情報として格納されている。こ
の他、被介護者時間情報としては、介護を希望しない時
間等の任意の情報を用いることができる。また、被介護
者場所情報とは、被介護者が介護を希望する場所に関す
る情報であり、図5においては被介護者の自宅等の住所
が被介護者場所情報として格納されている。この他、被
介護者場所情報としては、緯度および経度等の任意の情
報を用いることができる。
【0095】また、介護内容情報とは、介護に必要な諸
情報であり、図5に例示するように、介護物資や介護方
法として構成することができる。ここで、介護物資と
は、介護者が介護に出向く際に購入しておくべき物資で
あり、介護方法とは介護を行う際の具体的な方法であ
る。たとえば、図5では、被介護者IDが「HK000
1」の被介護者を介護する際には、介護物資として「医
薬品A」が必要であり、介護方法としては「入浴補助を
行うこと、投薬すること」が必要であることが分かる。
【0096】つぎに、WebページDB15には、介護
サービスを行う際にクライアント装置2に対して送信す
るための各種のWebページのデータが格納されてい
る。このWebページデータとしては、後述する初期画
面、被介護者ID入力画面、決済方法選択画面等があ
り、各データはHTML(Hyper Text Markup Language)
にて記述され格納されている。
【0097】つぎに、図2の制御部16について説明す
る。この制御部16は、登録処理部18、サービス可否
決定手段としてのサービス可否決定部19、マッチング
手段としてのマッチング部20、および、介護内容情報
取得手段および介護者識別情報取得手段としての介護情
報取得部23、実績処理手段としての実績処理部24を
備えて構成されている。このうち、登録処理部18で
は、クライアント装置2からの介護者登録要求または被
介護者登録要求に基づいて、介護者や被介護者の登録処
理等が行われる。
【0098】また、サービス可否決定部19では、被介
護者から被介護要求があった場合にその提供可否が判断
される。この判断は、任意の基準によって行われてよい
が、ここではクレジットカードによるサービス料金の決
済が完了した場合、または、上述した累積得点がサービ
スを受けるための所定得点以上である場合に、サービス
を受けることができるものと判断される。
【0099】また、マッチング部20では、介護者から
介護要求があった際、あるいは、被介護者から被介護要
求があった際に、介護者と被介護者とのマッチングが行
われる。このマッチング部20は、介護能力判断手段と
しての介護能力判断部21と、介護スケジュール判断手
段としての介護スケジュール判断部22とを備えて構成
されている。そして、介護能力判断部21では、介護者
の介護能力と被介護者の必要介護能力とに基づくマッチ
ングが行われ、介護スケジュール判断部22では、介護
者の介護スケジュールと被介護者の必要介護スケジュー
ルとに基づくマッチングが行われる。
【0100】また、介護情報取得部23においては、マ
ッチング部20によって介護者および被介護者が決定さ
れた際、これら介護者および被介護者に送信すべき情報
が被介護者情報DB14等から取得され、介護者および
被介護者のクライアント装置2に送信される。
【0101】さて、これまでにサーバ装置1の構成につ
いて説明したが、図示の各構成要素は機能概念的なもの
であり、必ずしも物理的に図示の如く構成されているこ
とを要しない。たとえば、サーバ装置1の各サーバが備
える処理機能のうち、全部または任意の一部は、CPU
(Central Processing Unit)および当該CPUにて解釈
実行されるプログラムにて実現することができ、あるい
は、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現
することも可能である。
【0102】さらに、サーバ装置1の分散・統合の具合
的形態は図示のものに限られず、その全部または一部
を、各種の負荷等に応じた任意の単位で、機能的または
物理的に分散・統合して構成することができる。たとえ
ば、WebページDB15から情報を取得して送信する
機能をWebサーバとして分離して構成してもよく、介
護者情報DB13や被介護者情報DB14をデータベー
スサーバとして独立させ集中管理してもよく、各判断処
理に必要なルールをルールデータベースとして独立させ
てもよい。なお、実際のサーバ装置1の構成機能として
は、さらにファイアウォールサーバやDNS(Domain N
ame System)サーバの機能を付加することができるが、
これらについては従来と同様に構成することができるた
めにその説明を省略する。
【0103】(システム構成−クライアント装置)つぎ
に、クライアント装置2の構成について説明する。この
クライアント装置2は、図3に示すように、概略的に
は、制御部25、HD26、RAM27、入力装置2
8、出力装置29、および、通信インターフェース(以
下、通信IF)30を備えて構成されており、これら各
部がバス31を介してデータ通信可能に接続されてい
る。このクライアント装置2は、たとえば、パーソナル
コンピュータや家庭用のゲーム機、あるいは、携帯電話
やカーナビゲーション等の移動体通信手段によって実現
することができる。
【0104】このクライアント装置2の制御部25は、
HTML解釈部32と施錠制御手段としての施錠制御部
33とを備えて構成されている。このHTML解釈部3
2は、HTMLにて記述されたデータを解釈してモニタ
に表示させる表示制御(ブラウズ処理)を行なうもので
ある。また、施錠制御部33は、サーバ装置1から送信
された介護者識別情報に基づいて、後述する施錠装置3
4を開錠状態または閉錠状態のいずれかに制御する。
【0105】この制御部25は、その全部または任意の
一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプ
ログラムにて実現することができる。すなわち、HDま
たは図示しないROMには、OS(Operating System)
と協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うための
コンピュータプログラムが格納されている。このコンピ
ュータプログラムは、RAMにロードされることによっ
て実行され、CPUと協働して制御部25を構成する。
【0106】しかしながら、このコンピュータプログラ
ムは、クライアント装置2に対して任意のネットワーク
3を介して接続されたアプリケーションプログラムサー
バに格納されてもよく、必要に応じてその全部または一
部をダウンロードすることも可能である。このあるい
は、各制御部25の全部または任意の一部を、ワイヤー
ドロジック等によるハードウェアとして実現することも
可能である。
【0107】また、入力装置28としては、キーボー
ド、マウス、および、マイク等を用いることができる。
また、後述するモニタも、マウスと協働してポインティ
ングディバイス機能を実現する。この他、クライアント
装置2がゲーム機として実現された場合の入力装置28
としては、キーボードやマウスに代えて、ゲーム機用の
コントローラを用いることができる。また、出力装置2
9としては、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピ
ーカを用いることができる(なお、以下においては出力
装置29をモニタ29として記載する)。
【0108】このように構成されたクライアント装置2
は、モデム、TA、ルータ等の通信装置と電話回線を介
して、あるいは、専用線を介して、ネットワーク3に接
続されており、所定の通信規約(たとえば、TCP/I
Pインターネットプロトコル)に従ってサーバ装置1に
アクセスすることができる。なお、これらサーバ装置1
とクライアント装置2を接続するネットワーク3として
は、上述したインターネットに限られず、任意のネット
ワークを利用することができる。
【0109】このように構成されたクライアント装置2
のうち、被介護者側に配置されるクライアント装置2に
は、施錠装置34が接続されている。この施錠装置34
は、被介護者が介護を希望する場所(被介護者の自宅
等)への出入口(玄関等)の施錠を自動的に行う。この
施錠装置34には、介護者からの情報入力を受け付ける
図示しない情報入力装置が必要に応じて設けられ、この
情報入力装置に入力された情報と、介護者識別情報とが
一致するか否かが制御部16の施錠制御部33にて判断
され、この判断結果に応じて開錠状態または閉錠状態に
制御される。
【0110】この情報入力装置は、パスワードを入力す
るためのキーボードや、介護者の網膜データや指紋デー
タを取得するための光学リーダー、あるいは、介護者の
声紋データを取得するためのマイク等によって構成する
ことができる。その他、施錠装置34の具体的な構成は
任意であり、たとえば、研究室等に保安用に設けられて
いる自動施錠装置を用いることができる。
【0111】(介護サービス提供処理)つぎに、このよ
うに構成された本システムにおける介護サービスの提供
処理について説明する。図6〜11は、サーバ装置1に
おける処理フローを示すフローチャートである。図6に
示すように本処理は、登録処理、サービス可否決定処
理、マッチング処理、介護情報取得処理、および、実績
処理を備えている。
【0112】登録処理とは、介護者の介護者登録要求や
被介護者の被介護者登録要求に基づいて、これら介護者
や被介護者を登録する処理である。また、サービス可否
決定処理は、被介護者からの被介護要求に基づいて、介
護サービスの提供可否を決定する処理である。また、マ
ッチング処理とは、被介護者からの被介護要求があった
際に、介護者と被介護者のマッチングを行う処理であ
る。また、介護情報取得処理とは、マッチングが完了し
た際に、介護者や被介護者に送信すべき情報を取得する
処理である。そして、実績処理とは、介護者の実績を得
点化して累計化する処理である。
【0113】(介護サービス提供処理−初期画面)これ
ら各処理は、クライアント装置2のモニタに表示される
初期画面を起点として行われる。具体的には、介護者ま
たは被介護者等によって、クライアント装置2のブラウ
ザにおいて、本システムの初期画面に対応する所定のU
RLが入力されると、このURLに基づくルーティング
によってサーバ装置1に対する初期画面の送信要求が行
われる。
【0114】サーバ装置1では、クライアント装置2か
らの送信の有無が監視されており(ステップS1)、送
信を受けると、この送信の内容が制御部16にて解析さ
れ、その結果に応じて当該制御部16内の各部に処理が
移される(この点は以下の処理において同様である)。
送信の内容が初期画面の送信要求である場合には、制御
部16の制御下において、WebページDB15から初
期画面を表示するためのWebページデータが取得さ
れ、このWebページデータが送受信部12および通信
IF11を介してクライアント装置2に送信される(ス
テップS2)。このようにサーバ装置1からクライアン
ト装置2へデータ送信を行う際のクライアント装置2の
特定は、クライアント装置2から送信要求と共に送信さ
れたIPアドレスを用いて行うことができる(以下、サ
ーバ装置1からクライアント装置2へデータ送信を行う
際には、同様の方法によってクライアント装置2を特定
することができる)。
【0115】クライアント装置2では、サーバ装置1か
らのWebページデータが通信IF30を介して受信さ
れ、HTML解釈部32にて解釈されて、モニタ29に
初期画面が表示される(以下、Webページデータの受
信〜表示について同様である)。この初期画面は、介護
者または被介護者の要求を特定するための画面であり、
たとえば、「介護者登録要求」、「被介護者登録要
求」、または、「被介護要求」のいずれかを選択するた
めの選択ボタンが表示される。
【0116】入力装置28を介して初期画面の選択ボタ
ンが選択されると、要求内容を特定するための識別子が
サーバ装置1に送信される。この識別子は、サーバ装置
1の通信IF11および送受信部12を介して制御部1
6に入力され、制御部16にて識別子が解析されること
によって、クライアント装置2からの要求の内容が解析
される(ステップS3、S4)(以下、クライアント装
置2からサーバ装置1へデータ送信を行う際には、同様
の方法によって送信内容を特定することができる)。
【0117】(介護サービス提供処理−介護者登録要
求)初期画面を介して行われた要求の内容が介護者登録
要求または被介護者登録要求である場合には、登録処理
部18の制御下において、登録処理が行われる(ステッ
プS5)。この登録処理では、図7に示すように、介護
者登録要求か被介護者登録要求かが判断され(ステップ
S5−1)、介護者登録要求である場合には、Webペ
ージDB15から介護者登録用画面を表示するためのW
ebページデータが取得され、このWebページデータ
がクライアント装置2に送信されモニタ29に表示され
る(ステップS5−2)。この介護者登録用画面は、上
述した基本介護者情報、介護能力情報、および、介護ス
ケジュール情報を特定するための画面であり、これら各
情報を入力する欄が設けられている。
【0118】この入力欄に各情報が入力され送信される
と(ステップS5−3)、サーバ装置1では、登録処理
部18の制御下において、任意の方法(たとえば、ラン
ダム生成)によって介護者IDが発行されると共に(ス
テップS5−4)、この介護者IDがクライアント装置
2に送信され表示される。また、サーバ装置1において
は、介護者IDと、クライアント装置2から送信された
基本介護者情報、介護能力情報、および、介護スケジュ
ール情報とが、介護者情報DB13に関連付けて格納さ
れる(ステップS5−5)。ここで、介護者識別情報が
パスワードである場合には、この介護者識別情報が任意
の方法で生成されて介護者情報DB13に格納される。
あるいは、介護者識別情報が網膜データ等である場合に
は、任意の方法(たとえば、ネットワーク3を介しての
送信や、介護者が本システムの管理会社に出向く等)に
て取得された介護者識別情報が介護者情報DB13に格
納される。ただし、介護者識別情報がパスワードである
場合であって、介護を行う毎に新たなパスワードが生成
され付与される場合には、ここではパスワード生成を行
わず、介護者識別情報として任意の初期値(たとえば空
白NULL)が格納される。なお、実績情報としては、
任意の初期値(たとえば空白NULL)が格納される。
これによって介護者登録処理が終了する。
【0119】(介護サービス提供処理−被介護者登録要
求)また、クライアント装置2からの要求の内容が被介
護者登録要求である場合にも、介護者登録要求の場合と
ほぼ同様に登録処理が行われる。すなわち、Webペー
ジDB15から被介護者登録用画面を表示するためのW
ebページデータが取得されてクライアント装置2に送
信されモニタ29に表示される(ステップS5−6)。
この被介護者登録用画面を介して基本被介護者情報、被
介護能力情報、被介護スケジュール情報、および、介護
内容情報が入力され送信されると(ステップS5−
7)、サーバ装置1では、登録処理部18の制御下にお
いて、被介護者IDが発行されると共に(ステップS5
−8)、この被介護者IDがクライアント装置2に送信
され表示される。
【0120】また、サーバ装置1においては、被介護者
IDと、クライアント装置2から送信された基本被介護
者情報、被介護能力情報、被介護スケジュール情報、お
よび、介護内容情報とが、被介護者情報DB14に関連
付けて格納される(ステップS5−9)。これによって
被介護者登録処理が終了する。このような介護者登録処
理や被介護者登録処理によって登録された内容は、その
登録内容に変更があった場合、たとえば、介護者の場所
情報が変わったり、被介護者の介護物資が変わったよう
な場合に、介護者または被介護者によって任意に呼び出
されて変更される。
【0121】(介護サービス提供処理−被介護要求−サ
ービス可否決定処理)つぎに、初期画面を介して行われ
た要求の内容が被介護要求である場合について説明す
る。この場合には、図6に示すように、サービス可否決
定部19の制御下においてサービス可否決定処理が行わ
れる(ステップS6)。このサービス可否決定処理にお
いては、図8に示すように、WebページDB15から
決済方法選択画面を表示するためのWebページデータ
が取得され、このWebページデータがクライアント装
置2に送信され表示される(S6−1)。この決済方法
選択画面は、被介護者に介護料金の決済方法を選択させ
るための画面であり、たとえば、「被介護者ID」を入
力する欄と、「クレジットカードによる決済」か「累積
得点による決済」を選択する欄と、クレジットカードに
よる決済の場合には「クレジットカード番号等」のクレ
ジット決済のための情報を入力する欄と、累積得点によ
る決済の場合には当該累積得点を保有している介護者の
「介護者ID」を入力する欄が設けられている。この決
済方法選択画面に必要な事項が入力され送信されると
(S6−2)、サービス可否決定部19にてサービス可
否が判断される(S6−3)。
【0122】具体的には、クレジットカードによる決済
が選択されている場合には、クレジットカード会社の図
示しないサーバシステムと通信が行われることによって
カード決済の可否が判断され(S6−4)、カード決済
が完了できた場合にはサービス可と判断され、カード決
済が完了できなかった場合にはサービス不可と判断され
る。
【0123】また、累積得点による決済が選択されてい
る場合には、介護内容と累積得点とが抽出される。介護
内容は、被介護者ID入力画面に入力された被介護者I
Dに基づいて被介護者情報DB14から抽出され、累積
得点は、決済方法選択画面に入力された介護者IDに基
づいて介護者情報DB13から抽出される。そして、こ
れら介護内容と累積得点を比較判断することによって、
サービス可否が判断される(S6−5)。
【0124】ここでの具体的な判断基準についてはサー
ビス可否決定部19の処理内容として予め定められてお
り、たとえば、介護が「排泄補助」の場合には累積得点
が「2点」必要であり、介護が「入浴補助」の場合には
累積得点が「3点」必要と決められている。そして、累
積得点が足りている場合にはサービス可と判断され、足
りない場合にはサービス不可と判断される。ここで、サ
ービス可の場合には、介護に必要な得点が当該被介護者
の累積得点から差し引かれ、介護者情報DB13の累積
得点が更新される。なお、サービス不可と判断された場
合には、その旨を示すWebページがWebページDB
15から取得されクライアント装置2にて表示される
(S6−6)。これにて、サービス可否決定処理が終了
する。
【0125】(介護サービス提供処理−被介護要求−マ
ッチング処理)つぎに、マッチング部20の介護能力判
断部21および介護スケジュール判断部22の制御下に
おいてマッチング処理が行われる。この処理のフローチ
ャートを図9に示す。この処理では、まず、被介護者I
D入力画面に入力された被介護者IDに基づいて、被介
護者情報DB14から被介護能力情報(必要介護経験情
報および必要身体能力情報)が抽出される。そして、こ
の被介護能力情報に基づいて、介護者情報DB13の介
護能力情報(介護経験情報および身体能力情報)が参照
され、被介護能力情報を満たしている介護者が存在する
か否かが判断される(S7−1)。
【0126】ここでの具体的な判断基準については、、
マッチング部20の介護能力判断部21の処理内容とし
て予め定められており、たとえば、必要介護経験情報が
「レベル1」の場合には介護経験情報が「レベル1」以
上であることが必要であり、必要介護経験情報が「レベ
ル2」の場合には介護経験情報が「レベル2」以上であ
ることが必要であると決められている。この判断基準は
必要介護経験情報や介護経験情報の種別によって任意に
決定することができ、たとえば、これらの情報が介護に
関する資格として格納されている場合には、必要介護経
験情報が「介護士」の場合には介護経験情報が「介護
士」であることが必要であると決めることができる。
【0127】また、身体能力情報についての判断基準と
しては、必要介護身体能力情報が「40Kg」の場合に
は介護身体能力情報が「40Kg」以上であることが必
要であり、必要介護経験情報が「50Kg」の場合には
介護経験情報が「レベル2」以上であることが必要であ
ると決められている。あるいは、必要介護経験情報や介
護経験情報が性別として格納されている場合には、必要
介護身体能力情報が「女性」の場合には介護身体能力情
報が「女性」であることが必要であると決めることがで
きる。
【0128】このように必要介護能力情報に合致する介
護能力情報を有する介護者(候補介護者)が存在する場
合には、この候補介護者のみを対象として、さらに被介
護スケジュール情報に合致するか否かが判断される(S
7−2、S7−3)。すなわち、被介護者ID入力画面
に入力された被介護者IDに基づいて、被介護者情報D
B14から被介護スケジュール情報(被介護時間情報お
よび被介護場所情報)が抽出される。そして、この被介
護スケジュール情報に基づいて、介護者情報DB13の
介護スケジュール情報(介護時間情報および介護場所情
報)が参照され、候補介護者のうち、被介護スケジュー
ル情報を満たしている介護者が存在するか否かが判断さ
れる(S7−4)。
【0129】ここでの具体的な判断基準については、マ
ッチング部20の介護スケジュール判断部22の処理内
容として予め定められており、たとえば、被介護時間情
報が「月曜日の13:00〜16:00」である場合に
は、介護時間情報が少なくとも「月曜日の13:00〜
16:00」を含んでいることが必要であり、たとえ
ば、介護時間情報が「月曜日および水曜日の12:00
〜17:00」である場合には被介護スケジュール情報
を満たしていると判断され、介護時間情報が「月曜日の
12:00〜14:00」である場合には被介護スケジ
ュール情報を満たしていないと判断される。
【0130】また、この判断においては、被介護場所情
報と介護場所情報に基づいて、介護者が被介護者の希望
する場所に移動するための時間が自動的に算出され、こ
の時間が考慮される。たとえば、被介護場所情報が「東
京都杉並区〜」で、介護場所情報が「東京都新宿区〜」
である場合には、新宿区から杉並区に移動する概略的な
時間が算出され、この移動時間が介護時間情報から予め
差し引かれる。この移動時間の算出は、周知の方法にて
行うことができ、たとえば、電車の時刻表情報を利用し
て算出することができる。
【0131】そして、必要介護スケジュール情報に合致
する介護スケジュール情報を有する候補介護者が存在す
る場合には、この介護者が、派遣される介護者として最
終的に決定される。なお、条件に合致する介護者がいな
い場合には、その旨を示すWebページがWebページ
DB15から取得されクライアント装置2にて表示され
る(S7−5)。これにて、マッチング処理が終了す
る。
【0132】その他、マッチング処理における介護スケ
ジュール判断部22の処理内容として、介護者の現在位
置が自動的に取得され、この現在位置に基づいてマッチ
ングが行われるようにしてもよい。すなわち、クライア
ント装置2が携帯電話、PHS、あるいは、カーナビゲ
ーションのような移動体通信端末として構成されてお
り、このクライアント装置2が自己の位置を特定する機
能を有する場合には、このクライアント装置2から定期
的あるいは不定期(例えば、所定距離以上の移動があっ
たタイミングで)に、自己の位置を示す位置情報がサー
バ装置1に対して送信されるようにしてもよい。あるい
は、クライアント装置2が自己の位置を特定する機能を
有しない場合には、GPSユニット等を付加することに
よって当該機能を新たに設けてもよい。その他、クライ
アント装置2自身でなく、このクライアント装置2の通
信を中継する中継局等に当該クライアント装置2の位置
を特定する機能を備え、この中継局等からサーバ装置1
に位置情報が送信されるようにしてもよい。
【0133】そして、サーバ装置1では、クライアント
装置2から送信された位置情報によって介護者情報DB
13の介護場所情報が自動的に更新され、この介護場所
情報に基づいて、上述のマッチングを行うことができ
る。特に、このマッチングにおいて、候補となり得る介
護者が複数存在する場合には、被介護者が介護を希望す
る場所に最も近い位置にいる介護者が優先的に選択され
るようにしてもよい。
【0134】(介護サービス提供処理−被介護要求−介
護情報取得処理)つぎに、介護情報取得部23の制御下
において図10の介護情報取得処理が行われる。この処
理では、被介護要求を行った被介護者のクライアント装
置2と、マッチング処理にて選定された介護者のクライ
アント装置2に対して、実際に介護を行うための各種の
情報が取得され送信される。被介護者のクライアント装
置2には、少なくとも、介護者が決定された旨を示すW
ebページと、介護者の介護者識別情報とが送信され
る。このうち、Webページ情報はWebページDB1
5から抽出され、介護者識別情報は介護者情報DB13
から抽出され送信される(S8−1)。また、介護者識
別情報がパスワードである場合には、この時点でパスワ
ードを生成して送信してもよい。そして、Webページ
が被介護者のクライアント装置2にて表示されることに
より、被介護者は介護者が介護に来ることを知り、介護
者を待つことができる。
【0135】また、サーバ装置1から被介護者のクライ
アント装置2に送信された介護者識別情報は、HD26
に記録される。そして、被介護者側に設けた施錠装置3
4の図示しない情報入力装置を介して、介護者からの情
報入力があった場合に、この情報と、HDに記録された
介護者識別情報とが一致するか否かが制御部16の施錠
制御部33にて判断される。たとえば、情報入力装置に
介護者識別情報としてパスワードが入力された場合に
は、このパスワードが、サーバ装置1から送信されHD
26に記録されたパスワードと一致するか否かが判断さ
れ、情報入力装置に介護者識別情報として網膜データが
入力された場合には、この網膜データが、サーバ装置1
から送信されHD26に記録された網膜データと一致す
るか否かが判断される。そして、一致する場合には施錠
装置34が自動的に開錠状態され、一致しない場合には
閉錠状態に制御される。したがって、介護者が正当な介
護者識別情報を持っていない場合、すなわち、正当な介
護者でない場合には、施錠装置34が開錠されないので
被介護者宅等に侵入することができない。
【0136】一方、介護者のクライアント装置2には、
少なくとも、介護者として選定された旨と、被介護者の
氏名および住所と、介護内容情報とが送信される(S8
−2)。これら各情報は、被介護者情報DB14から抽
出され、これら各情報を含むWebページが動的生成さ
れ送信される。このWebページの動的生成は、周知の
方法にて行うことができ、たとえば、CGI(Common G
ateway Interface)等を用いて行うことができる。これ
にて介護情報取得処理が終了する。このように生成され
たWebページが介護者のクライアント装置2にて表示
されることにより、介護者は介護先の住所や、介護内容
を知ることができる。そして、この住所に基づいて介護
先に出向くことができ、この際には介護内容にて示され
た介護物資を購入することができ、また、介護内容にて
示された介護方法にて介護を行うことができる。
【0137】なお、このような被介護要求に基づく介護
サービスの場合には、選定された介護者のクライアント
装置2がサーバ装置1に接続されているとは限らないた
め、未接続である場合を想定した処理を行うことが好ま
しい。たとえば、クライアント装置2のサーバ装置1に
対する接続状態を監視し、未接続のクライアント装置2
の介護者は、選定対象から除外してもよい。あるいは、
未接続のクライアント装置2の介護者も選定対象に含
め、最終的な介護者として選定されてから一定時間以上
接続されない場合には、介護者を再選択するようにして
もよい。
【0138】(介護サービス提供処理−被介護要求−実
績処理)上述の介護情報取得処理が終了すると、つぎ
に、実績処理部24の制御下において図11の実績処理
が行われる。ここでは、まず、介護者のクライアント装
置2に対して送信された介護内容情報のうちの介護方法
に基づいて、介護者に与えられる得点が計算される(S
9−1)。この得点を算出する際の具体的な判断基準に
ついては、実績処理部24の処理内容として予め定めら
れており、たとえば、介護方法が「排泄補助」の場合に
は「2点」、「入浴(50kg未満)」の場合には「3
点」、「入浴(50kg以上)」の場合には「4点」と
なっている。
【0139】そして、このように算出された得点に基づ
いて、介護者情報DB13の実績情報が更新される。す
なわち、介護者情報DB13に実績情報として既に格納
されている累積得点が抽出され、この累積得点に対して
新たに算出された得点が加算されることによって新たな
累積得点が算出され(S9−2)、この累積得点が介護
者情報DB13に新たな実績情報として格納される(S
9−3)。これにて実績処理が終了し、被介護要求に基
づく介護サービス提供処理が終了する。このような実績
情報を行うことにより、介護者は、自己の行った介護に
基づいて累積得点を貯めることができ、自己やその家族
等に介護が必要になった場合には、上述のサービス可否
決定処理において説明したように、この累積得点を使っ
て介護サービスを受けることができる。
【0140】なお、この介護情報は、必ずしも得点化さ
れる必要はなく、たとえば、介護の内容とその回数等を
そのまま実績情報として格納し、これと等価な介護サー
ビスを受けられるようにしてもよい。ただし、上述のよ
うに得点化した場合には、実績を得点という概念で抽象
化することができ、介護サービスを一層融通のある形態
で交換することができる。また、実績処理は、実際の介
護が終了した後にのみ行われるようにしてもよい。たと
えば、介護が終了した際には、介護終了を承認する旨の
通信データが、被介護者等によってクライアント装置2
を介してサーバ装置1に送信されるものとし、この通信
データを受けた場合にのみ実績処理を行うようにしても
よい。この場合には、実際に介護が行われていないにも
関わらず、得点が加算されてしまう等の不具合を排除す
ることができる。
【0141】また、被介護者の満足度等を考慮して、実
績処理を行うようにしてもよい。すなわち、介護が終了
した際には、介護に対する被介護者の満足度を示すデー
タが、被介護者等によってクライアント装置2を介して
サーバ装置1に送信されるものとし、この満足度が基準
以下である場合には介護者に付与する得点を減点した
り、あるいは、満足度が基準以上である場合には介護者
にボーナス得点を付与するようにしてもよい。この場合
には、介護サービスの顧客満足度を把握することができ
ると共に、介護者が高質なサービスを提供するためのイ
ンセンティブを高めることができる。
【0142】(実施の形態2) (概要)次に、実施の形態2に係る介護サービス提供方
法について説明する。まず、この方法の前提になる介護
支援型不動産商品について説明する。この商品は、概略
的には、システムの開設者等の介護住宅について、その
「利用権(賃貸権)」と「転貸権」とを組み合わせて販
売等する商品である。この概念図を図12に示す。この
図12に示すように、本システムの開設者は、本システ
ムとの利用者との間において、特定の介護住宅について
の賃貸契約および転貸契約を締結する。ここで、特定の
介護住宅は、一戸建てであってもよく、あるいは、集合
住宅の各住戸であってもよい。以下、特定の介護住宅
を、対象介護住宅と称する。このうち、賃貸契約は、利
用者が対象介護住宅を賃貸として所定の賃貸借日数X日
/年だけ利用(ショートステイ)するための権利契約で
あり、例えば、利用者は開設者に対して、敷金M1と家
賃M2/日を支払う。また、転貸契約は、開設者が対象
介護住宅を第三者に転貸するための権利契約であり、例
えば、開設者は利用者に対して、家賃M3/日を支払
う。このような契約下において、開設者は、対象介護住
宅を第三者に転貸する。
【0143】ここで、家賃M3/日>家賃M2/日に設
定することにより、両者の間に、年間の差額家賃((M
3−M2)/日×賃貸借日数X日/年)=M4/年が発
生する。そして、利用者は、自己に介護が必要になり、
対象介護住宅に入居する必要が生じた場合には、自己の
契約している対象介護住宅を、賃貸借日数X日/年のう
ちの全部または一部の期間だけ利用することができる。
一方、利用者は、自己に介護が必要でなく、対象介護住
宅に入居する必要がない場合には、その被入居期間に応
じて、上記差額家賃(被入居期間が賃貸借日数X日/年
の全部である場合にはM4/年、一部である場合にはそ
の割合に応じてM4/年から減額)を開設者から受け取
る。なお、一例として、対象介護住宅に入居する必要が
ない場合の敷金M1、家賃M2/日、差額家賃M4/年
等を図13に示す。この図13では、3種類の契約期間
に応じた各数値を示す。
【0144】このような介護支援型不動産商品によれ
ば、介護住宅を将来的に利用する可能性がある利用者に
とって、実際に利用しない場合でも家賃収入を得ること
で自己資産を有効に活用することができ、また、実際に
利用することもできるので自己の被介護環境を確保する
ことができる。なお、上記各数値の具体的内容は任意で
あり、また、利用者と開設者との間の上記契約の口数に
応じて、各数値を変動させることもできる。
【0145】(システム構成)次に、このような介護支
援型不動産商品を販売等することによって行われる、介
護サービス提供方法およびそのシステムについて説明す
る。図14には、本システムを構成するクライアント装
置100のブロック図を示す。ただし、特に説明なき構
成については上記実施の形態1のクライアント装置2と
同様であり、同様の機能を有する構成要素には同一の符
号を付す。このクライアント装置100のHD26に
は、賃貸契約情報、転貸契約情報、利用者利用情報、お
よび、差額家賃情報が格納されている。このうち、賃貸
契約情報とは、開設者と利用者との間における賃貸契約
に関する情報であり、具体的には、利用者の氏名、住
所、契約対象になる対象介護住宅の部屋番号等、契約の
口数、契約年月日、家賃、契約期間等に関する情報であ
る。
【0146】また、転貸契約情報とは、開設者と第三者
との間における転貸契約に関する情報であり、具体的に
は、第三者の氏名、住所、契約対象になる対象介護住宅
の部屋番号等、契約の口数、契約年月日、家賃、契約期
間等に関する情報である。また、利用者利用情報とは、
利用者が対象介護住宅をショートステイした際の利用内
容に関する情報であり、具体的には、利用者の氏名、利
用した対象介護住宅の部屋番号等、契約の口数、利用年
月日、利用済み日数等に関する情報である。また、差額
家賃情報とは、利用者に支払われる差額家賃に関する情
報であり、具体的には、利用者の氏名、差額家賃等に関
する情報である。
【0147】また、制御部101には、利用処理部10
2と、差額家賃処理部103とが設けられている。この
うち、利用処理部102は、利用者のショートステイの
利用状況や利用可否等を管理するための情報処理を行う
利用処理手段である。また、差額家賃処理部103は、
利用者に支払う差額家賃の計算およびその支払い管理等
を行う差額家賃処理手段である。これら各処理部の具体
的な処理内容について後述する。
【0148】(処理内容)このような構成における介護
サービス提供方法の各処理について説明する。まず、開
設者は、利用者との契約内容に基づいて、賃貸契約情報
を入力してHD26に格納する。また、開設者は、第三
者との契約内容に基づいて、転貸契約情報を入力してH
D26に格納する。また、この際、利用者利用情報およ
び差額家賃情報には、賃貸契約情報に入力された利用者
の氏名が格納される。
【0149】(処理内容−利用処理)その後、利用処理
が行われる。この処理のフローチャートを図15に示
す。開設者は、利用者から対象介護住宅のショートステ
イの要求を受けた際、利用者の氏名および利用希望年月
日を入力し、所定方法で利用管理を指示する(ステップ
S10−1)。この指示を受けた利用処理部102は、
入力された利用者の氏名に基づいてHD26の利用者情
報を参照し、この利用者の契約の口数および利用済み日
数を呼び出す(ステップS10−2)。そして、契約の
口数に基づいて、利用者が利用可能な賃貸借日数X日/
年を所定の算定式に基づいて算定する(ステップS10
−3)。そして、算定した賃貸借日数X日/年と、呼び
出した利用済み日数とを比較することにより、利用者が
利用可能な期間が残っているか否かを判断する(ステッ
プS10−4)。そして、利用可能な期間が残っている
場合には、この期間と、入力された利用希望年月日に基
づいて算定した利用希望日数とを比較することにより、
利用者が希望通りに利用可能であるか否かを判断して
(ステップS10−5)、この判断結果を出力装置を介
して出力する(ステップS10−6)。一方、利用可能
な期間が残っていない場合や、利用者が希望通りに利用
可能でない場合には、その旨を出力装置を介して出力す
る(ステップS10−7)。
【0150】その後、利用可能であるとの判断結果が出
力された際、開設者が利用確定を入力すると、利用処理
部102は、利用希望日数を利用者利用情報の利用済み
日数に積算し、また、利用年月日を更新する(ステップ
S10−8)。これにて利用処理が終了する。なお、こ
の他にも、利用者利用情報としては、契約の口数でな
く、この契約の口数に基づいて算定された賃貸借日数X
日/年を予め格納しておいてもよい。また、対象介護住
宅の利用予約状況をHD26に格納しておき、この利用
予約状況に基づいて、利用希望年月日に対象介護住宅が
空いているか否かを確認してもよい。さらには、このよ
うに利用処理が行われた場合には、利用予定をネットワ
ーク等を介して対象介護住宅の情報端末装置等に送信す
ることもできる。
【0151】(処理内容−差額家賃処理)また、上記の
ように利用処理が行われる毎に、あるいは、その他の任
意のタイミングで、差額家賃処理が行われる。この処理
のフローチャートを図16に示す。具体的には、差額家
賃処理部103は、HD26に格納されている全部また
は一部の利用者の利用者利用情報の契約の口数と利用済
み日数とを呼び出す(ステップS11−1)。そして、
契約の口数に基づいて、差額家賃を計算する際の賃貸借
日数X日/年を算定し、この賃貸借日数X日/年から利
用済み日数を減算する(ステップS11−2)。そし
て、この減算の結果として得られた日数、賃貸契約情報
に含まれる家賃、転貸契約情報に含まれる家賃とに基づ
いて、利用者に支払うべき差額家賃を算定する(差額家
賃=((X日−利用済み日数)/X日)×(M4−M
3)、ステップS11−3)。そして、この差額家賃
を、差額家賃情報としてHD26に格納する(ステップ
S11−4)。これにて差額家賃処理が終了する。そし
て、開設者は、この差額家賃情報を参照して、利用者に
対する差額家賃の支払い等を行う。
【0152】(実施の形態3) (概要)次に、実施の形態3に係る介護サービス提供方
法について説明する。ただし、特に説明なき部分につい
ては実施の形態2と同様である。まず、この方法の前提
になる介護支援型不動産商品について説明する。この商
品は、概略的には、実施の形態2の介護支援型不動産商
品について、その「利用権(賃貸権)」を区分所有権に
置き換えて販売等する商品である。この概念図を図17
に示す。本商品は、守られた投資(Protect)、収益の
確保(Earn)、将来を確実にする(Assure)、資産を再
生する(Rebirth)、住む(Live)の頭文字から、PE
ARLプランと称されるものである。
【0153】この図17に示すように、本システムの開
設者は、本システムとの利用者との間において、特定の
介護住宅についての区分所有権契約および転貸契約を締
結する。このうち、区分所有権契約は、利用者が対象介
護住宅の特定区分(例えば、対象介護住宅の1部屋)を
所有するための権利契約であり、利用者は開設者に対し
て、購入金額M10を支払う。また、転貸契約は、開設
者が対象介護住宅を第三者に転貸するための権利契約で
あり、例えば、開設者は利用者に対して、家賃M11/
日を支払う。このような契約下において、開設者は、対
象介護住宅を第三者に転貸する。
【0154】ここで、利用者が購入金額M10を現金で
支払った場合には、家賃M11/日がそのまま利用者の
利益になり、一方、利用者が購入金額M10をローンで
支払った場合には、その際の返済額M12/日を、家賃
M11/日>M12/日に設定することにより、差額分
(家賃M11/日−M12/日)が利用者の利益にな
る。その後、利用者は、自己に介護が必要になり、自己
の契約している対象介護住宅に入居する必要が生じた場
合には、自己の所有している区分所有権に基づいて、対
象介護住宅に入居することができる。一方、利用者は、
自己に介護が必要でなく、自己の契約している対象介護
住宅に入居する必要がない場合には、開設者が、利用者
の区分所有権をM13で買い戻す。
【0155】図18には、本商品利用時の資産変動例を
示す。利用者が、40歳で購入金額M10を支払うため
のローンを開始し、65歳までにその支払いを終える。
これまでの間、利用者は、開設者へ支払うローンの支払
い金額を、開設者から受け取る家賃M11/日の相殺が
でき、場合によっては、その差額分を受け取ることがで
きる。このようにローンの支払いが終了すると、利用者
には、M10の価値の区分所有権が資産として形成され
る。その後、利用者が対象介護住宅に入居した場合には
(図18の上段)、上記差額分と、要介護状態になるこ
とによって支払われる介護保険の保険金とを受け取るこ
とができる。この保険の掛け金は、開設者が、利用者か
ら受け取った購入金額M10への支払い金額の中から支
払われる。一方、利用者が対象介護住宅に入居しなかっ
た場合には(図18の下段)、開設者が、利用者の区分
所有権をM13で買い戻すことによって、利用者には、
M13が資産として形成される。また、利用者は、上記
差額分を受け取ることができる。
【0156】このような介護支援型不動産商品によれ
ば、条件設定によっては、利用者は、購入金額M10へ
の支払い金額に対して上記差額分を受け取ることができ
(例えば、M10=3、000万円に対して、月額10
万円の差額分)、本商品を「高収益商品」として利用す
ることができる。また、利用者は、購入金額M10の支
払いが完了した後、上記差額分を受け取ることができ、
本商品を「私設年金」のように利用することができる。
また、利用者は、介護が必要になった場合には、対象介
護住宅に入居することができるので、本商品を「生涯住
宅」として利用することができる。また、利用者は、本
商品を「生命保険」代わりに利用することができる。す
なわち、開設者が、利用者から受け取った購入金額M1
0への支払い金額の中から、利用者の生命保険の保険料
を支払い、利用者が死亡等した場合には、この生命保険
の保険金が購入金額M10の支払いに充当される。した
がって、利用者の家族は、利用者の死亡後、購入金額M
10の支払いを行う必要がなくなると共に、区分所有権
を保有でき、かつ、上記差額分を受け取ることができ
る。
【0157】また、対象介護住宅を在宅総合診療の場と
して整えることで、利用者は、対象介護住宅を簡易な入
院施設として利用することができ、本商品を「セカンド
クリニック」として利用することができる。また、利用
者が死亡した場合、利用者の遺族に対してM10を現金
で相続させる場合よりも、区分所有権を相続させる場合
の方が、相続税評価額が大幅に減額されることから、利
用者は、大幅な「節税効果」を得ることができる。ま
た、利用者が本商品を利用することによって、上記のよ
うに介護保険に自動的に加入されるので、「介護保険サ
ービス」の提供を受けることができる。
【0158】(システム構成)次に、このような介護支
援型不動産商品を販売等することによって行われる、介
護サービス提供方法およびそのシステムについて説明す
る。図19には、本システムを構成するクライアント装
置110のブロック図を示す。ただし、特に説明なき構
成については上記実施の形態2のクライアント装置2と
同様であり、同様の機能を有する構成要素には同一の符
号を付す。このクライアント装置110のHD26に
は、区分所有権契約情報、転貸契約情報、利用者利用情
報、および、差額分情報、介護保険情報、資産管理情報
が格納されている。このうち区分所有権情報とは、開設
者と利用者との間における区分所有権契約に関する情報
であり、具体的には、利用者の氏名、住所、契約対象に
なる対象介護住宅の部屋番号等、契約の口数、契約年月
日、契約期間、購入金額M10の支払い状況に関する情
報等である。また、転貸契約情報とは、開設者と第三者
との間における転貸契約に関する情報であり、具体的に
は、第三者の氏名、住所、契約対象になる対象介護住宅
の部屋番号等、契約の口数、契約年月日、家賃、契約期
間等に関する情報である。
【0159】また、利用者利用情報とは、利用者が対象
介護住宅を利用する際の利用内容に関する情報であり、
具体的には、利用者の氏名、利用した対象介護住宅の部
屋番号等、契約の口数、利用開始年月日等に関する情報
である。また、差額分情報とは、利用者に支払われる差
額分に関する情報であり、具体的には、利用者の氏名、
差額分等に関する情報である。また、介護保険情報と
は、利用者に支払われる介護保険に関する情報であり、
具体的には、利用者の氏名、介護の要否に関する情報、
介護保険の支払い金額等に関する情報である。また、資
産管理情報とは、利用者の資産状況に関する情報であ
り、具体的には、利用者の氏名、利用者の資産総額等に
関する情報である。
【0160】また、制御部111には、資産管理処理部
112が設けられている。この資産管理処理部112
は、利用者の資産状態を管理するための情報処理を行う
資産管理処理手段である。この資産管理処理部112の
具体的な処理内容について後述する。
【0161】(処理内容)このような構成における介護
サービス提供方法の各処理について説明する。まず、開
設者は、利用者との契約内容に基づいて、区分所有権情
報を入力してHD26に格納する。また、開設者は、第
三者との契約内容に基づいて、転貸契約情報を入力して
HD26に格納する。また、この際、利用者利用情報、
差額分情報、および、介護保険情報には区分所有権情報
に入力された利用者の氏名が格納される。また、開設者
は、必要に応じて、介護の要否に関する情報を介護保険
情報としてHD26に格納する。
【0162】(処理内容−資産管理処理)その後、任意
のタイミングで資産管理処理が行われる。この処理のフ
ローチャートを図20に示す。資産管理処理部112
は、入力装置を介して入力された利用者の氏名に基づい
てHD26の利用者情報を参照し、この利用者の契約の
口数および支払い状況を呼び出す(ステップS12−
1)。また、資産管理処理部112は、利用者情報か
ら、この利用者の対象介護住宅の部屋番号を呼び出し、
この部屋番号に基づいて転貸契約情報を参照して、この
部屋を転貸することにより得られる家賃を呼び出す(ス
テップS12−2)。そして、資産管理処理部112
は、これら呼び出した情報に基づいて、利用者に対して
支払われるべき上記差額分を所定の算定式で算定して、
この差額分を差額分情報としてHD26に格納する(ス
テップS12−3)。
【0163】また、資産管理処理部112は、介護保険
情報を参照し、利用者に対して支払われるべき介護保険
料を算定する(ステップS12−4)。そして、資産管
理処理部112は、上記算定した差額分と介護保険料と
に基づいて、利用者の資産総額を算定し、これを資産管
理情報としてHD26に格納する(ステップS12−
5)。これにて資産管理処理が終了する。そして、開設
者は、この資産管理情報を参照して、利用者の資産管理
を行うことができる。
【0164】(他の実施の形態)この他にも本発明は、
上述した実施の形態以外にも、その請求の範囲に記載し
た技術的思想の範囲内において異なる実施の形態にて具
現化されてよいものである。たとえば、介護者情報DB
13や被介護者情報DB14に格納される情報や、制御
部16による処理は、その一部を省略してもよく、ある
いは他の要素を付加してもよい。一例としては、サーバ
装置には地図データを格納する地図データベースを設
け、被介護者の被介護場所情報に基づいて被介護場所の
地図を検索し、介護者に送信してもよい。
【0165】なお、本発明にかかるプログラムとは、任
意の言語や記述方法にて記述されたデータ処理方法であ
り、ソースコードやバイナリコード等の形式を問わな
い。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成され
るものに限られず、複数のモジュールやライブラリとし
て分散構成されるものや、OSに代表される別個のプロ
グラムと協働してその機能を達成するものをも含む。ま
た、このプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記
録媒体に格納することもできる。ここで、「記録媒体」
とは、フロッピー(登録商標)ディスク、光磁気ディス
ク、ROM、EPROM、EEPROM、CD−RO
M、DVD等の任意の「可搬用の物理媒体」や、各種コ
ンピュータシステムに内蔵されるROM、RAM、ハー
ドディスク(HD)等の任意の「固定用の物理媒体」、
あるいは、LAN、WAN、インターネットに代表され
るネットワークを介してプログラムを送信する場合の通
信回線のように、短期にプログラムを保持する「通信媒
体」を含むものとする。
【0166】
【発明の効果】以上に説明したように、請求項1に記載
の介護サービス提供システムによれば、介護情報処理装
置は、介護者情報を格納する介護者情報格納手段と、被
介護者情報を格納する被介護者情報格納手段と、介護者
と被介護者とを相互に組み合わせるマッチング手段と、
を備えて構成されているので、介護の供給情報と介護の
需要情報とをネットワークを介して自動的に集めること
ができ、介護の供給情報と介護の需要情報とを適切に結
び付けることができるので、被介護者の希望等に応じた
最適な介護者によって介護サービスを提供することがで
きる。
【0167】また、請求項2に記載の介護サービス提供
システムによれば、介護者情報は介護能力情報を含んで
構成され、被介護能力情報は被介護能力情報を含んで構
成され、マッチング手段は介護者と被介護者とを相互に
組み合わせる介護能力判断手段を備えて構成されている
ので、必要な介護能力を備えた介護者のみが介護に派遣
等されることになり、被介護者のニーズに応じた質の介
護サービスを提供することができ、介護サービスにおけ
る顧客満足度を向上させることができる。
【0168】また、請求項3に記載の介護サービス提供
システムによれば、介護能力情報は経験情報を含んで構
成され、被介護能力情報は必要経験情報を含んで構成さ
れているので、充分な介護経験を備えた介護者のみが介
護に派遣等されることになるため、被介護者のニーズに
応じた質の介護サービスを提供することができ、介護サ
ービスにおける顧客満足度を向上させることができる。
【0169】また、請求項4に記載の介護サービス提供
システムによれば、介護能力情報は身体能力情報を含ん
で構成され、被介護能力情報は必要身体能力情報を含ん
で構成されているので、充分な身体能力を備えた介護者
のみが介護に派遣等されることになるため、被介護者の
ニーズに応じた質の介護サービスを提供することがで
き、介護サービスにおける顧客満足度を向上させること
ができる。
【0170】また、請求項5に記載の介護サービス提供
システムによれば、介護者情報は介護スケジュール情報
を含んで構成され、被介護者情報は被介護スケジュール
情報を含んで構成され、マッチング手段は介護スケジュ
ール判断手段を備えて構成されているので、介護者や被
介護者のスケジュールが変則的である場合等において
も、スケジュールに合致した介護者を適宜選択して派遣
等することができる。
【0171】また、請求項6に記載の介護サービス提供
システムによれば、介護スケジュール情報は介護者時間
情報を含んで構成され、被介護スケジュール情報は被介
護者時間情報を含んで構成されているので、介護者の介
護可能な時間や被介護者の希望する時間が不定期なもの
であったり突発的なものであっても、介護者を適宜選択
して派遣等することができる。
【0172】また、請求項7に記載の介護サービス提供
システムによれば、介護スケジュール情報は介護者場所
情報を含んで構成され、被介護スケジュール情報は被介
護者場所情報を含んで構成されているので、介護者の居
る場所や被介護者の希望する場所が変動等する場合にお
いても、介護者を適宜選択して派遣等することができ
る。
【0173】また、請求項8に記載の介護サービス提供
システムによれば、各情報端末装置は、移動体通信手段
として構成され、介護者場所情報は、現在位置が自動的
に通信されるので、介護者が移動している場合であって
も、その情報端末装置等から現在位置が自動的に通信さ
れ、被介護者が介護を希望する場所の近くにいる介護者
を選択することができる。
【0174】また、請求項9に記載の介護サービス提供
システムによれば、介護者情報格納手段には介護実績情
報が格納され、介護情報処理装置はサービス可否決定手
段を備えて構成されているので、介護者自身やその家族
等に介護が必要になった場合にはこの介護実績に応じて
サービスの提供を受けることができるので、金銭を介在
させることのない、温かみのある介護サービスを構築す
ることができる。
【0175】また、請求項10に記載の介護サービス提
供システムによれば、介護情報処理装置は、各介護者に
て行われた介護の実績を所定方法にて得点化し、介護実
績情報として介護者情報格納手段に格納する実績処理手
段を備えて構成されているので、介護実績が得点という
抽象化された概念で蓄積されるので、介護実績を、自己
が行なった介護とは種類等の異なる介護サービスに使用
する場合等にも、その利用可否等を容易に判断すること
ができる。
【0176】また、請求項11に記載の介護サービス提
供システムによれば、被介護者情報格納手段には介護内
容情報が格納され、介護情報処理装置は介護者の介護内
容情報を被介護者情報格納手段から取得する介護内容情
報取得手段を備えて構成されているので、各介護者に介
護内容情報を容易に伝達することができ、顧客満足度を
一層向上させることができる。
【0177】また、請求項12に記載の介護サービス提
供システムによれば、介護者情報格納手段には介護者識
別情報が格納され、介護情報処理装置は介護者識別情報
取得手段を備えて構成されているので、被介護者は、介
護者識別情報を用いて介護者が正当な者であるか否かを
識別することができるので、悪意の第三者を自宅等に招
き入れてしまうことがない。
【0178】また、請求項13に記載の介護サービス提
供システムによれば、各被介護者が介護を希望する場所
には、施錠を行う施錠装置が設けられ、情報端末装置は
介護者識別情報に基づいて施錠装置の制御を行う施錠制
御手段を備えて構成されているので、介護者が正当な者
である場合には施錠装置を自動的に開錠することがで
き、足腰の不自由な被介護者にとっても介護を受ける際
の身体的負担が軽減される。
【0179】また、請求項14に記載の介護情報処理装
置によれば、介護者情報を格納する介護者情報格納手段
と、被介護者情報を格納する被介護者情報格納手段と、
介護者と被介護者とを相互に組み合わせるマッチング手
段と、を備えて構成されているので、介護の供給情報と
介護の需要情報とをネットワークを介して自動的に集め
ることができ、被介護者の希望等に応じた最適な介護者
によって介護サービスを提供することができ、介護者お
よび被介護者の双方によっての利便性が飛躍的に向上す
る。
【0180】また、請求項15に記載の介護情報処理装
置によれば、介護者情報は介護能力情報を含んで構成さ
れ、被介護能力情報は被介護能力情報を含んで構成さ
れ、マッチング手段は介護者と被介護者とを相互に組み
合わせる介護能力判断手段を備えて構成されているの
で、被介護者のニーズに応じた質の介護サービスを提供
することができ、介護サービスにおける顧客満足度を向
上させることができる。
【0181】また、請求項16に記載の介護情報処理装
置によれば、介護者情報は介護スケジュール情報を含ん
で構成され、被介護者情報は被介護スケジュール情報を
含んで構成され、マッチング手段は介護者と被介護者と
を相互に組み合わせる介護スケジュール判断手段を備え
て構成されているので、スケジュールに合致した介護者
を適宜選択して派遣等することができる。
【0182】また、請求項17に記載の介護情報処理装
置によれば、介護者情報格納手段には介護実績情報が格
納され、サービスを受けられるか否かを決定するサービ
ス可否決定手段を備えて構成されているので、介護者自
身やその家族等に介護が必要になった場合にはこの介護
実績に応じてサービスの提供を受けることができるの
で、金銭を介在させることのない、温かみのある介護サ
ービスを構築することができる。
【0183】また、請求項18に記載の介護情報処理装
置によれば、被介護者情報格納手段には介護内容情報が
格納され、被介護者の介護内容情報を被介護者情報格納
手段から取得する介護内容情報取得手段を備えて構成さ
れているので、各被介護者の介護内容情報が介護内容情
報取得手段にて取得されるので、これを情報端末装置に
送信することにより、各介護者に介護内容情報を容易に
伝達することができる。
【0184】また、請求項19に記載の介護情報処理装
置によれば、介護者情報格納手段には介護者識別情報が
格納され、介護者の介護者識別情報を介護者情報格納手
段から取得する介護者識別情報取得手段を備えて構成さ
れているので、各被介護者の介護者識別情報が介護者識
別情報取得手段にて取得されるので、これを情報端末装
置に送信することにより、各被介護者に介護者識別情報
を容易に伝達することができる。
【0185】また、請求項20に記載の介護サービス提
供方法によれば、介護者情報と被介護者情報とを格納す
る情報格納手順と、介護者と被介護者とを相互に組み合
わせるマッチング手順と、を順次行うことにより、介護
の供給情報と介護の需要情報とをネットワークを介して
自動的に集めることができ、介護者と被介護者とが自動
的に組み合わせられるので、被介護者の希望等に応じた
最適な介護者によって介護サービスを提供することがで
き、介護者および被介護者の双方によっての利便性が飛
躍的に向上する。
【0186】また、請求項21に記載の介護サービス提
供方法によれば、情報格納手順において、介護者情報を
介護能力情報を含んで構成すると共に、被介護能力情報
を被介護能力情報を含んで構成し、マッチング手順にお
いて介護能力等に基づいて介護者と被介護者とを相互に
組み合わせるので、被介護者のニーズに応じた質の介護
サービスを提供することができ、介護サービスにおける
顧客満足度を向上させることができる。
【0187】また、請求項22に記載の介護サービス提
供方法によれば、情報格納手順において、介護者情報を
介護スケジュール情報を含んで構成すると共に、被介護
者情報を被介護スケジュール情報を含んで構成し、マッ
チング手順において介護スケジュール情報等に基づいて
介護者と被介護者とを相互に組み合わせるので、介護者
のスケジュールが、被介護者の希望するスケジュールを
満たしているか否かを基準としてマッチングが行なわれ
るので、スケジュールに合致した介護者を適宜選択して
派遣等することができる。
【0188】また、請求項23に記載の介護サービス提
供方法によれば、情報格納手順において、情報格納手順
において、介護スケジュール情報を介護者の情報端末装
置である移動体通信手段から自動的に取得し、マッチン
グ手順において、被介護者が介護を希望する場所に近い
位置にいる介護者を優先的に選択するので、介護者が移
動している場合であっても、その情報端末装置等から現
在位置が自動的に通信され、被介護者が介護を希望する
場所の近くにいる介護者を選択することができる。
【0189】また、請求項24に記載の介護サービス提
供方法によれば、情報格納手順において、介護者情報を
介護実績情報を含んで構成し、介護実績情報に基づい
て、サービスを受けられるか否かを決定するサービス可
否決定手順を行なうので、介護者自身やその家族等に介
護が必要になった場合にはこの介護実績に応じてサービ
スの提供を受けることができるので、金銭を介在させる
ことのない、温かみのある介護サービスを構築すること
ができる。
【0190】また、請求項25に記載の介護サービス提
供方法によれば、情報格納手順において、被介護者情報
を介護内容情報を含んで構成し、マッチング手順におい
て介護者と被介護者がマッチングされた際、当該介護者
の情報端末装置に送信するため、当該被介護者の介護内
容情報を取得する介護内容情報取得手順を行なうので、
介護者と被介護者がマッチングされた際、各被介護者の
介護内容情報が取得されるので、これを情報端末装置に
送信することにより、各介護者に介護内容情報を容易に
伝達することができる。
【0191】また、請求項26に記載の介護サービス提
供方法によれば、情報格納手順において、介護者情報を
介護者識別情報を含んで構成し、マッチング手順におい
て介護者と被介護者がマッチングされた際、当該被介護
者の情報端末装置に送信するため、当該介護者の介護者
識別情報を取得する介護者識別情報取得手順を行なうの
で、介護者と被介護者がマッチングされた際、各被介護
者の介護者識別情報が取得されるので、これを情報端末
装置に送信することにより、各被介護者に介護者識別情
報を容易に伝達することができる。
【0192】また、請求項27に記載の介護サービス提
供方法によれば、賃貸契約情報および利用者利用情報に
基づいて、上記利用者が上記介護住宅を利用できるか否
かを判断する手順と、上記手順において利用できると判
断された場合には、この際の利用者の利用内容に基づい
て、上記利用者利用情報を更新する手順とを備えるの
で、「利用権(賃貸権)」と「転貸権」とを組み合わせ
て販売等する新規な介護支援型不動産商品について、そ
の利用者が介護住宅を利用する際の利用状況等を容易か
つ確実に把握することができる。
【0193】また、請求項28に記載の介護サービス提
供方法によれば、賃貸契約情報および利用者利用情報に
基づいて、上記利用者が上記介護住宅を利用できる残存
日数を算定する手順と、上記利用者が支払う家賃に関す
る情報を上記賃貸契約情報から呼び出し、上記利用者が
受け取る家賃に関する情報を上記転貸契約情報から呼び
出し、これら家賃と、上記手順において算定した残存日
数とに基づいて、上記利用者に支払う差額家賃を算定す
る手順とを備えるので、「利用権(賃貸権)」と「転貸
権」とを組み合わせて販売等する新規な介護支援型不動
産商品について、その利用者が受け取ることのできる差
額家賃を容易かつ確実に把握することができる。
【0194】また、請求項29に記載の介護サービス提
供方法によれば、利用者の上記区分所有のための支払い
状況に関する情報を上記区分所有契約情報から呼び出
し、上記利用者が受け取る家賃に関する情報を上記転貸
契約情報から呼び出し、これら情報に基づいて、上記利
用者の資産総額を算定する手順とを備えるので、「利用
権(区分所有権)」と「転貸権」とを組み合わせて販売
等する新規な介護支援型不動産商品について、その利用
者の資産総額を容易かつ確実に把握することができる。
【0195】また、請求項30に記載のプログラムによ
れば、請求項20〜29のいずれか一つに記載の介護サ
ービス提供方法をコンピュータに実行させることを特徴
として構成されているので、このプログラムをコンピュ
ータに実行させることによって、介護者情報および被介
護者情報が介護情報処理装置に格納され、これらの情報
に基づいて介護者と被介護者とが自動的に組み合わせら
れることにより、介護者および被介護者の双方によって
の利便性が飛躍的に向上する介護提供システムを構築す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる介護サービス提供
システムの全体構成を示す図である。
【図2】図1に示したサーバ装置の構成を示すブロック
図である。
【図3】図1に示したクライアント装置の構成を示すブ
ロック図である。
【図4】介護者情報データベースに格納される情報の一
例を示す図である。
【図5】被介護者情報データベースに格納される情報の
一例を示す図である。
【図6】サーバ装置における処理フローのうち、メイン
フローを示すフローチャートである。
【図7】サーバ装置における処理フローのうち、登録処
理フローを示すフローチャートである。
【図8】サーバ装置における処理フローのうち、サービ
ス可否決定処理フローを示すフローチャートである。
【図9】サーバ装置における処理フローのうち、マッチ
ング処理フローを示すフローチャートである。
【図10】サーバ装置における処理フローのうち、介護
情報取得処理フローを示すフローチャートである。
【図11】サーバ装置における処理フローのうち、実績
処理フローを示すフローチャートである。
【図12】本発明の実施の形態2にかかる介護支援型不
動産商品の概念図である。
【図13】図12の介護支援型不動産商品についての数
値例を示す図である。
【図14】本発明の実施の形態2にかかるシステムを構
成するクライアント装置のブロック図である。
【図15】利用処理のフローチャートである。
【図16】差額家賃処理のフローチャートである。
【図17】本発明の実施の形態3にかかる介護支援型不
動産商品の概念図である。
【図18】図17の介護支援型不動産商品利用時の資産
変動例を示す図である。
【図19】本発明の実施の形態3にかかるシステムを構
成するクライアント装置のブロック図である。
【図20】資産管理処理のフローチャートである。
【符号の説明】
1 サーバ装置 2、100、110 クライアント装置 3 ネットワーク 11 通信インターフェース 12 送受信部 13 介護者情報データベース 14 被介護者情報データベース 15 Webページデータベース 16 制御部 17 通信路 18 登録処理部 19 サービス可否決定部 20 マッチング部 21 介護能力判断部 22 介護スケジュール判断部 23 介護情報取得部 24 実績処理部 25、101、111 制御部 26 HD 27 RAM 28 入力装置 29 出力装置 30 通信インターフェース 32 HTML解釈部 33 施錠制御部

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ネットワークを介して接続された介護情
    報処理装置および複数の情報端末装置を用いて、介護サ
    ービスを提供するための介護サービス提供システムであ
    って、 介護情報処理装置は、 複数の介護者に関する情報であって、情報端末装置を介
    して提供された介護者情報を格納する介護者情報格納手
    段と、 複数の被介護者に関する情報であって、情報端末装置を
    介して提供された被介護者情報を格納する被介護者情報
    格納手段と、 被介護の要求を情報端末装置を介して受けた際、介護者
    情報格納手段に格納された介護者情報と、被介護者情報
    格納手段に格納された被介護者情報とに基づいて、介護
    者と被介護者とを相互に組み合わせるマッチング手段
    と、 を備えて構成されることを特徴とする介護サービス提供
    システム。
  2. 【請求項2】 介護者情報は、各介護者の介護能力に関
    する情報である介護能力情報を含んで構成され、 被介護能力情報は、各被介護者を介護するために必要な
    介護能力に関する情報である被介護能力情報を含んで構
    成され、 マッチング手段は、介護能力情報に基づいて得られる介
    護能力が、被介護能力情報に基づいて得られる介護能力
    を満たしているか否かを基準として、介護者と被介護者
    とを相互に組み合わせる介護能力判断手段を備えて構成
    されること、 を特徴とする請求項1に記載の介護サービス提供システ
    ム。
  3. 【請求項3】 介護能力情報は、各介護者の介護経験に
    関する情報である経験情報を含んで構成され、 被介護能力情報は、各被介護者を介護するために必要な
    介護経験に関する情報である必要経験情報を含んで構成
    されること、 を特徴とする請求項2に記載の介護サービス提供システ
    ム。
  4. 【請求項4】 介護能力情報は、各介護者の身体能力に
    関する情報である身体能力情報を含んで構成され、 被介護能力情報は、各被介護者を介護するために必要な
    身体能力に関する情報である必要身体能力情報を含んで
    構成されること、 を特徴とする請求項2または3に記載の介護サービス提
    供システム。
  5. 【請求項5】 介護者情報は、各介護者が介護可能なス
    ケジュールに関する情報である介護スケジュール情報を
    含んで構成され、 被介護者情報は、各被介護者が介護を希望するスケジュ
    ールに関する情報である被介護スケジュール情報を含ん
    で構成され、 マッチング手段は、介護スケジュール情報に基づいて得
    られるスケジュールが、被介護スケジュール情報に基づ
    いて得られるスケジュールを満たしているか否かを基準
    として、介護者と被介護者とを相互に組み合わせる介護
    スケジュール判断手段を備えて構成されること、 を特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の介護
    サービス提供システム。
  6. 【請求項6】 介護スケジュール情報は、各介護者が介
    護可能な時間に関する情報である介護者時間情報を含ん
    で構成され、 被介護スケジュール情報は、各被介護者が介護を希望す
    る時間に関する情報である被介護者時間情報を含んで構
    成されること、 を特徴とする請求項5に記載の介護サービス提供システ
    ム。
  7. 【請求項7】 介護スケジュール情報は、各介護者の所
    在に関する情報である介護者場所情報を含んで構成さ
    れ、 被介護スケジュール情報は、各被介護者が介護を希望す
    る場所に関する情報である被介護者場所情報を含んで構
    成されること、 を特徴とする請求項5または6に記載の介護サービス提
    供システム。
  8. 【請求項8】 各情報端末装置は、移動体通信手段とし
    て構成され、 介護者場所情報は、情報端末装置または当該情報端末装
    置による通信を中継するための中継システムから、当該
    情報端末装置の現在位置が自動的に通信されることによ
    り取得されること、 を特徴とする請求項7に記載の介護サービス提供システ
    ム。
  9. 【請求項9】 介護情報処理装置の介護者情報格納手段
    には、各介護者にて行われた介護の実績に関する情報で
    ある介護実績情報が格納され、 介護情報処理装置は、介護者情報格納手段に格納された
    介護実績情報に基づいて、各介護者が直接的または間接
    的に介護サービスを受けられるか否かを決定するサービ
    ス可否決定手段を備えて構成されること、 を特徴とする請求項1〜8のいずれか一つに記載の介護
    サービス提供システム。
  10. 【請求項10】 介護情報処理装置は、各介護者にて行
    われた介護の実績を所定方法にて得点化し、この結果と
    して得られた得点情報を、上記介護実績情報として介護
    者情報格納手段に格納する実績処理手段を備えて構成さ
    れること、 を特徴とする請求項9に記載の介護サービス提供システ
    ム。
  11. 【請求項11】 介護情報処理装置の被介護者情報格納
    手段には、各被介護者の介護内容に関する情報である介
    護内容情報が格納され、 介護情報処理装置は、マッチング手段にて介護者と被介
    護者がマッチングされた際、当該介護者の情報端末装置
    に送信するため、当該被介護者の介護内容情報を被介護
    者情報格納手段から取得する介護内容情報取得手段を備
    えて構成されること、 を特徴とする請求項1〜10のいずれか一つに記載の介
    護サービス提供システム。
  12. 【請求項12】 介護情報処理装置の介護者情報格納手
    段には、各介護者を識別するための介護者識別情報が格
    納され、 介護情報処理装置は、マッチング手段にて介護者と被介
    護者がマッチングされた際、当該被介護者の情報端末装
    置に送信するため、当該介護者の介護者識別情報を介護
    者情報格納手段から取得する介護者識別情報取得手段を
    備えて構成されること、 を特徴とする請求項1〜11のいずれか一つに記載の介
    護サービス提供システム。
  13. 【請求項13】 各被介護者が介護を希望する場所に
    は、施錠を行う施錠装置が設けられ、 情報端末装置は、介護情報処理装置から送信された介護
    者識別情報に基づいて、施錠装置の制御を行う施錠制御
    手段を備えて構成されること、 を特徴とする請求項12に記載の介護サービス提供シス
    テム。
  14. 【請求項14】 ネットワークを介して複数の情報端末
    装置に接続され、介護サービスを提供するための介護情
    報処理装置であって、 複数の介護者に関する情報であって、情報端末装置を介
    して提供された介護者情報を格納する介護者情報格納手
    段と、 複数の被介護者に関する情報であって、情報端末装置を
    介して提供された被介護者情報を格納する被介護者情報
    格納手段と、 被介護の要求を情報端末装置を介して受けた際、これら
    介護者情報格納手段に格納された介護者情報と、被介護
    者情報格納手段に格納された被介護者情報とに基づい
    て、介護者と被介護者とを相互に組み合わせるマッチン
    グ手段と、 を備えて構成されることを特徴とする介護情報処理装
    置。
  15. 【請求項15】 介護者情報は、各介護者の介護能力に
    関する情報である介護能力情報を含んで構成され、 被介護能力情報は、各被介護者を介護するために必要な
    介護能力に関する情報である被介護能力情報を含んで構
    成され、 マッチング手段は、介護能力情報に基づいて得られる介
    護能力が、被介護能力情報に基づいて得られる介護能力
    を満たしているか否かを基準として、介護者と被介護者
    とを相互に組み合わせる介護能力判断手段を備えて構成
    されること、 を特徴とする請求項14に記載の介護情報処理装置。
  16. 【請求項16】 介護者情報は、各介護者が介護可能な
    スケジュールに関する情報である介護スケジュール情報
    を含んで構成され、 被介護者情報は、各被介護者が介護を希望するスケジュ
    ールに関する情報である被介護スケジュール情報を含ん
    で構成され、 マッチング手段は、介護スケジュール情報に基づいて得
    られるスケジュールが、被介護スケジュール情報に基づ
    いて得られるスケジュールを満たしているか否かを基準
    として、介護者と被介護者とを相互に組み合わせる介護
    スケジュール判断手段を備えて構成されること、 を特徴とする請求項14または15に記載の介護情報処
    理装置。
  17. 【請求項17】 介護者情報格納手段には、各介護者に
    て行われた介護の実績に関する情報である介護実績情報
    が格納され、 さらに、各介護者が所定のサービスを受ける場合に、介
    護者情報格納手段に格納された介護実績情報に基づい
    て、サービスを受けられるか否かを決定するサービス可
    否決定手段を備えて構成されること、 を特徴とする請求項14〜16のいずれか一つに記載の
    介護情報処理装置。
  18. 【請求項18】 被介護者情報格納手段には、各被介護
    者の介護内容に関する情報である介護内容情報が格納さ
    れ、 さらに、マッチング手段にて介護者と被介護者がマッチ
    ングされた際、当該介護者の情報端末装置に送信するた
    め、当該被介護者の介護内容情報を被介護者情報格納手
    段から取得する介護内容情報取得手段を備えて構成され
    ること、 を特徴とする請求項14〜17のいずれか一つに記載の
    介護情報処理装置。
  19. 【請求項19】 介護者情報格納手段には、各介護者を
    識別するための介護者識別情報が格納され、 さらに、マッチング手段にて介護者と被介護者がマッチ
    ングされた際、当該被介護者の情報端末装置に送信する
    ため、当該介護者の介護者識別情報を介護者情報格納手
    段から取得する介護者識別情報取得手段を備えて構成さ
    れること、 を特徴とする請求項14〜18のいずれか一つに記載の
    介護情報処理装置。
  20. 【請求項20】 ネットワークを介して接続された介護
    情報処理装置および複数の情報端末装置を用いて、介護
    サービスを提供するための介護サービス提供方法であっ
    て、 複数の介護者に関する情報である介護者情報、または、
    複数の被介護者に関する情報である被介護者情報が情報
    端末装置を介して提供された際、これらの情報を介護情
    報処理装置に格納する情報格納手順と、 被介護の要求を情報端末装置を介して受けた際、これら
    介護者情報と被介護者情報とに基づいて、介護者と被介
    護者とを相互に組み合わせるマッチング手順と、 を行うことを特徴とする介護サービス提供方法。
  21. 【請求項21】 情報格納手順において、介護者情報
    を、各介護者の介護能力に関する情報である介護能力情
    報を含んで構成すると共に、被介護能力情報を、各被介
    護者を介護するために必要な介護能力に関する情報であ
    る被介護能力情報を含んで構成し、 マッチング手順において、介護能力情報に基づいて得ら
    れる介護能力が、被介護能力情報に基づいて得られる介
    護能力を満たしているか否かを基準として、介護者と被
    介護者とを相互に組み合わせること、 を特徴とする請求項20に記載の介護サービス提供方
    法。
  22. 【請求項22】 情報格納手順において、介護者情報
    を、各介護者が介護可能なスケジュールに関する情報で
    ある介護スケジュール情報を含んで構成すると共に、被
    介護者情報を、各被介護者が介護を希望するスケジュー
    ルに関する情報である被介護スケジュール情報を含んで
    構成し、 マッチング手順において、介護スケジュール情報に基づ
    いて得られるスケジュールが、被介護スケジュール情報
    に基づいて得られるスケジュールを満たしているか否か
    を基準として、介護者と被介護者とを相互に組み合わせ
    ること、 を特徴とする請求項20または21に記載の介護サービ
    ス提供方法。
  23. 【請求項23】 情報格納手順において、介護スケジュ
    ール情報を介護者の情報端末装置である移動体通信手段
    から自動的に取得し、 マッチング手順において、被介護者が介護を希望する場
    所に近い位置にいる介護者を優先的に選択すること、 を特徴とする請求項22に記載の介護サービス提供方
    法。
  24. 【請求項24】 情報格納手順において、介護者情報
    を、各介護者にて行われた介護の実績に関する情報であ
    る介護実績情報を含んで構成し、 マッチング手順の前または後に、各介護者が所定のサー
    ビスを受ける場合に、介護実績情報に基づいて、サービ
    スを受けられるか否かを決定するサービス可否決定手順
    を行なうこと、 を特徴とする請求項20〜23のいずれか一つに記載の
    介護サービス提供方法。
  25. 【請求項25】 情報格納手順において、被介護者情報
    を、各被介護者の介護内容に関する情報である介護内容
    情報を含んで構成し、 マッチング手順において介護者と被介護者がマッチング
    された際、当該介護者の情報端末装置に送信するため、
    当該被介護者の介護内容情報を取得する介護内容情報取
    得手順を行なうこと、 を特徴とする請求項20〜24のいずれか一つに記載の
    介護サービス提供方法。
  26. 【請求項26】 情報格納手順において、介護者情報
    を、各介護者を識別するための介護者識別情報を含んで
    構成し、 マッチング手順において介護者と被介護者がマッチング
    された際、当該被介護者の情報端末装置に送信するた
    め、当該介護者の介護者識別情報を取得する介護者識別
    情報取得手順を行なうこと、 を特徴とする請求項20〜25のいずれか一つに記載の
    介護サービス提供方法。
  27. 【請求項27】 情報端末装置を用いて、介護サービス
    を提供するための介護サービス提供方法であって、 上記情報端末装置には、利用者が介護住宅を賃貸するた
    めの賃貸契約に関する賃貸契約情報と、利用者による介
    護住宅の利用状況に関する利用者利用情報とが格納さ
    れ、 上記賃貸契約情報および上記利用者利用情報に基づい
    て、上記利用者が上記介護住宅を利用できるか否かを判
    断する手順と、 上記手順において利用できると判断された場合には、こ
    の際の利用者の利用内容に基づいて、上記利用者利用情
    報を更新する手順と、 を備えることを特徴とする介護サービス提供方法。
  28. 【請求項28】 情報端末装置を用いて、介護サービス
    を提供するための介護サービス提供方法であって、 上記情報端末装置には、利用者が介護住宅を賃貸するた
    めの賃貸契約に関する賃貸契約情報と、上記介護住宅を
    第三者に転貸するための転貸契約に関する転貸契約情報
    と、利用者による介護住宅の利用状況に関する利用者利
    用情報とが格納され、 上記賃貸契約情報および上記利用者利用情報に基づい
    て、上記利用者が上記介護住宅を利用できる残存日数を
    算定する手順と、 上記利用者が支払う家賃に関する情報を上記賃貸契約情
    報から呼び出し、上記利用者が受け取る家賃に関する情
    報を上記転貸契約情報から呼び出し、これら家賃と、上
    記手順において算定した残存日数とに基づいて、上記利
    用者に支払う差額家賃を算定する手順と、 を備えることを特徴とする介護サービス提供方法。
  29. 【請求項29】 情報端末装置を用いて、介護サービス
    を提供するための介護サービス提供方法であって、 上記情報端末装置には、利用者が介護住宅を区分所有す
    るための区分所有契約に関する区分所有契約情報と、上
    記介護住宅を第三者に転貸するための転貸契約に関する
    転貸契約情報と、利用者による介護住宅の利用状況に関
    する利用者利用情報とが格納され、 上記利用者の上記区分所有のための支払い状況に関する
    情報を上記区分所有契約情報から呼び出し、上記利用者
    が受け取る家賃に関する情報を上記転貸契約情報から呼
    び出し、これら情報に基づいて、上記利用者の資産総額
    を算定する手順と、 を備えることを特徴とする介護サービス提供方法。
  30. 【請求項30】 請求項20〜29のいずれか一つに記
    載の介護サービス提供方法をコンピュータに実行させる
    ことを特徴とするプログラム。
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