JP2001338012A - 耐震診断方法及び記録媒体 - Google Patents

耐震診断方法及び記録媒体

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JP2001338012A
JP2001338012A JP2000153434A JP2000153434A JP2001338012A JP 2001338012 A JP2001338012 A JP 2001338012A JP 2000153434 A JP2000153434 A JP 2000153434A JP 2000153434 A JP2000153434 A JP 2000153434A JP 2001338012 A JP2001338012 A JP 2001338012A
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JP
Japan
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arrangement
foundation
wall
computer
displaying
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JP2000153434A
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English (en)
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Junji Akita
順司 秋田
Eiji Usui
英二 臼井
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Inax Corp
Original Assignee
Inax Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐力壁の配置と基礎の配置の整合性が簡単な
操作で間違いがなくできるようになり、住宅などの建物
の耐震性能の確保のための設計を簡単に行うことができ
るようにする。 【解決手段】 コンピュータ画面上に表示された壁の配
置に基づいて建物の耐震性を診断して表示する方法にお
いて、壁の配置が耐震性を満たすものであると判定され
た後、該壁の下側の基礎の配置を該コンピュータ画面上
に表示し、この基礎の配置が壁の配置と整合するか診断
して表示する耐震診断方法。このプログラムを記録した
記録媒体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は建物の耐震性を診断
するための方法と、この方法を実行するプログラムを記
録した記録媒体とに関する。
【0002】
【従来の技術】建物の耐震性を診断するためのプログラ
ムとして、建物の壁の配置を入力してコンピュータの画
面上に表示し、また必要に応じ耐力壁倍率を入力して該
画面上に表示し、これに基づいて壁配置バランス、壁
量、見付面積必要壁量、床面積必要壁量、建物の重心や
壁心を演算し、耐震性を診断するプログラムを記録した
記録媒体が市販されると共に、インターネットを経由し
てダウンロード可能となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように建物それ
ぞれ自体の耐震性はコンピュータによって簡単に診断で
きるが、このようにして耐震性良好と診断された建物を
構築する基礎については、この壁配置決定後、壁配置を
見ながら設計し、設計された基礎配置を壁配置と照らし
合わせてチェックする手法がとられているが、手間がか
かると共に、基礎配置設計ミスが生じる余地があった。
【0004】本発明は、基礎の配置についても壁の配置
決定後、耐震性をコンピュータによって診断しながら設
計することができるようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の耐震診断方法
は、コンピュータ画面上に表示された壁の配置に基づい
て建物の耐震性を診断して表示する方法において、壁の
配置が耐震性を満たすものであると判定された後、該壁
の配置との整合性がとれるように基礎を自動配置するこ
とを特徴とするものである。
【0006】なお、自動配置としては、例えば、基礎を
耐力壁の下に自動配置する。
【0007】かかる本発明によると、耐震性を満たすよ
うに決定された壁配置に対し基礎の配置が整合性を有す
るものであるかをコンピュータ画面上でチェックしなが
ら基礎配置設計を行うことができる。これにより、基礎
の設計ミスが完全に防止される。
【0008】本発明では、自動配置された基礎につき、
配置の妥当性を診断して表示するようにしてもよい。
【0009】この妥当診断項目の例としては、基礎の量
の不足しないか(足りないときは、追加する必要があ
る)などが例示される。
【0010】妥当でないと診断された場合等には、自動
配置された基礎を手動で修正してから、あらためて、妥
当性診断を行う。
【0011】本発明では、決定された配置通りの基礎を
コンクリートによって構築するための型枠部品を自動的
に割り付け、型枠部品の必要数量を自動的に演算して表
示するのが好ましく、また、この数量を満たすように発
注梱包単位数を自動的に計算して表示するのが好まし
い。また、この表示結果を印刷できるようにするのが好
ましい。更に、入力データや計算結果を保存、再呼び出
し、再加工できるようにするのが好ましい。
【0012】本発明の記録媒体は、かかる処理をコンピ
ュータに実行させるプログラムをコンピュータにより読
み取り可能に記録したものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して実施の形態
について説明する。
【0014】本発明では、コンピュータ画面上にまずC
ADを利用して例えば図1〜3のように壁の平面配置を
入力する。黒く幅広い帯状の線は壁を示し、細い実線は
建物の開口部を示す。
【0015】また、必要に応じ、耐力壁の種類を入力
し、画面上に表示する。この画面はカラー表示となって
おり、耐力壁の種類に応じて色分け表示される。また、
この種類によって定まる有効倍率がコンピュータのメモ
リに予め記憶されている。表1は建築基準法施行例と建
設省告示によって定められた有効倍率を示している。
【0016】
【表1】
【0017】コンピュータは、この壁の位置、長さと、
有効倍率とに基づいて重心、剛心、壁心等を演算し、耐
震性を診断する。
【0018】図1〜3には重心、剛心及び壁心が図示さ
れている。図1では、剛心が重心に一致し、計算上は安
定した構造物となる。しかし、明らかにバランスの取れ
た構造物とはみなし難しい。一方、壁心は重心から離れ
た位置にあり、この構造物には偏りがあることを表して
いる。
【0019】図2,3では、ある方向の壁がその方向に
平行移動しても、剛心の位置が変わらないことを表して
いる。ところが、図2に対して図3は壁心が重心から離
れ、壁の配置のバランスが崩れていることが示されてい
る。
【0020】耐震性を判断するには、壁量安全率、
偏心率、壁心率、直下壁率、隅角部両端壁無ヶ所
数、隅角部片端壁無ヶ所数を算定し、これらに基づい
て行う。
【0021】 壁量安全率は、次式の通り、床面積や
見付面積から計算される必要壁長(法令で必要とされて
いる耐力壁の有効長さ)に対して、設計された耐力壁の
有効長さがどの程度であるのかの割合を表す。(壁量安
全率)=(設計された耐力壁の有効長さ)/(必要壁
長)この値が、1.00を下回る場合は、設計壁量が不
足しているので、もっと壁量を増やす必要がある。
【0022】 偏心率は、剛心が重心からどの程度離
れているか(偏っているか)の建築物の大きさに対する
相対的な割合を表す。この値が大きいと、それだけ建築
物が不安定であり、なるべく、0.15を超えないよう
に、耐力壁をバランスよく配置する必要がある。
【0023】 壁心率は、偏心率と同様、建築物の構
造的な不安定さを表す。なるべく、この値が小さくなる
ような設計を行う必要がある。
【0024】 直下壁率とは、次式の通り、2階の耐
力壁の全長に対する、その中で1階の耐力壁上に位置す
るものの長さの割合を表すものである。 (直下壁率)=(2階の耐力壁で1階の耐力壁の上にあ
る壁長さ)/(2階の耐力壁全長) この直下壁率は0.00から1.00までの値をとる
が、なるべくこの値が1.00に近づくような設計を行
う必要がある。
【0025】 隅角部両端壁無ヶ所数は、建築物の隅
角部で、両方とも耐力壁を配置していない部分の数を表
す。隅角部には、両方とも耐力壁を配置することが望ま
しいので、この数がなるべく小さくなるような設計を行
う必要がある。なお、図4の例での隅角部両端壁無ヶ所
数は2である。
【0026】 隅角部片端壁無ヶ所数は、建築物の隅
角部で、片側だけにしか耐力壁を配置していない部分の
数を表す。この数がなるべく小さくなるような設計を行
う必要がある。図5の例での隅角部片端壁無ヶ所数は2
である。
【0027】このような診断の結果は、例えば画面上に
次のように表示される。 ・壁量安全率が1.0未満です。法令違反です。壁量を
増やして下さい。 ・壁量安全率は1.20以上としましょう。 ・偏心率は0.30以内としましょう。 ・壁心率はなるべく0.30以内としましょう。 ・直下壁率は0.30以上としましょう。 ・隅角部には壁を配置しましょう この診断結果を見て、壁の配置や耐力係数値を修正し、
診断結果が合格レベルとなるように設計を繰り返す。最
終的に合格となった後、印刷アイコンをクリックし、そ
の壁配置の表示を印刷する。
【0028】次に、この壁配置を参照して基礎の配置を
決定する。この場合、耐力壁や、1階平面図における外
周部の壁の下には必ず基礎が設けられるように自動的に
配置を決め、その結果を画面表示する。そして、必要に
より、画面表示の基礎配置に手動(マウス操作)に修正
を加え、再度コンピュータで基礎配置が適切か診断し、
その結果が合格であればその旨を表示する。また、印刷
アイコンをクリックすることにより、表示の印刷を実行
する。
【0029】このように基礎配置を決定すると、コンピ
ュータにおいては、この基礎をコンクリートで構築する
ための型枠部品の割付を決定すると共に、この型枠部品
の必要数と、それに対する発注梱包単位数を自動的に計
算し、画面に表示する。
【0030】また、印刷アイコンをクリックすることに
より、この表示の印刷を実行する。この一連の操作を行
うためのプログラムは、磁気記録媒体、CD−ROMな
どの各種の記録媒体に記録され、コンピュータによって
読み出される。また、このプログラムはインターネット
を通じてダウンロードできるようにしてもよい。
【0031】
【発明の効果】以上の通り、本発明によると、耐力壁の
配置と基礎の配置の整合性が簡単な操作で間違いがなく
できるようになり、住宅などの建物の耐震性能の確保の
ための設計が簡単にできるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態を示す壁配置図である。
【図2】実施の形態を示す壁配置図である。
【図3】実施の形態を示す壁配置図である。
【図4】実施の形態を示す壁配置図である。
【図5】実施の形態を示す壁配置図である。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンピュータ画面上に表示された壁の配
    置に基づいて建物の耐震性を診断して表示する方法にお
    いて、 壁の配置が耐震性を満たすものであると判定された後、 該壁の配置との整合性がとれるように基礎を自動配置す
    ることを特徴とする耐震診断方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記自動配置された
    基礎につき、配置の妥当性を診断して表示することを特
    徴とする耐震診断方法。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記自動配置された
    基礎が手動で変更可能であることを特徴とする耐震診断
    方法。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項におい
    て、壁の配置と基礎の配置とが整合すると診断された
    後、この基礎をコンクリートで構築するための材料の数
    量を演算して表示することを特徴とする耐震診断方法。
  5. 【請求項5】 請求項4において、演算された材料の数
    量を満たす発注梱包単位数を演算して表示することを特
    徴とする耐震診断方法。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれか1項におい
    て、表示内容を印刷することを特徴とする耐震診断方
    法。
  7. 【請求項7】 コンピュータ画面上に表示された壁の配
    置に基づいて建物の耐震性を診断して表示する処理と、 壁の配置が耐震性を満たすものであると判定された後、
    該壁の下側の基礎の配置を該コンピュータ画面上に表示
    し、この基礎の配置が壁の配置と整合するか診断して表
    示する処理と、 をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録し
    たコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  8. 【請求項8】 請求項7において、壁の配置と基礎の配
    置とが整合すると診断された後、この基礎をコンクリー
    トで構築するための材料の数量を演算して表示する処理
    をコンピュータに実行させるためのプログラムを記録し
    たコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  9. 【請求項9】 請求項8において、演算された材料の数
    量を満たす発注梱包単位数を演算して表示する処理をコ
    ンピュータに実行させるためのプログラムを記録したコ
    ンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  10. 【請求項10】 請求項7ないし9のいずれか1項にお
    いて、表示内容を印刷する処理をコンピュータに実行さ
    せるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り
    可能な記録媒体。
JP2000153434A 2000-05-24 2000-05-24 耐震診断方法及び記録媒体 Abandoned JP2001338012A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004295851A (ja) * 2003-02-05 2004-10-21 Nippon Eisei Center:Kk 建築物の耐震診断方法及びその方法を実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004295851A (ja) * 2003-02-05 2004-10-21 Nippon Eisei Center:Kk 建築物の耐震診断方法及びその方法を実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体

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