JP2001337445A - フレキソ印刷用水現像型感光性原版用感光性樹脂組成物、フレキソ印刷用水現像型感光性原版およびフレキソ印刷版 - Google Patents

フレキソ印刷用水現像型感光性原版用感光性樹脂組成物、フレキソ印刷用水現像型感光性原版およびフレキソ印刷版

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JP2001337445A
JP2001337445A JP2000158333A JP2000158333A JP2001337445A JP 2001337445 A JP2001337445 A JP 2001337445A JP 2000158333 A JP2000158333 A JP 2000158333A JP 2000158333 A JP2000158333 A JP 2000158333A JP 2001337445 A JP2001337445 A JP 2001337445A
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photosensitive
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JP2000158333A
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Keizo Kawahara
恵造 河原
Yoshimitsu Sakaguchi
佳充 坂口
Yasuyuki Okazaki
恭行 岡崎
Takatoshi Yamada
孝敏 山田
Satoshi Imahashi
聰 今橋
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Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フレキソ印刷用水現像型感光性原版の感光層
等に用いられる感光性樹脂組成物であって、画像再現性
にすぐれ、ドットゲインの小さく印刷性の良好なもの提
供すること、さらには、当該感光性樹脂組成物を用いた
フレキソ印刷用水現像型感光性原版、当該原版から作製
されるフレキソ印刷版を提供すること。 【解決手段】 少なくとも疎水性ポリマー、親水性ポリ
マーおよびエチレン性不飽和化合物を含有するフレキソ
印刷用水現像型感光性原版用感光性樹脂組成物であっ
て、前記エチレン性不飽和化合物が、露光により光照射
側に移動することを特徴とするフレキソ印刷用水現像型
感光性原版用感光性樹脂組成物を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フレキソ印刷用水
現像型感光性原版用感光性樹脂組成物、フレキソ印刷用
水現像型感光性原版およびフレキソ印刷版に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、フレキソ印刷は、印刷インキ
として水性インキやアルコールを含有する粘度の低いイ
ンキが使用されているため環境衛生面で好ましく、また
印刷機が簡便で、生産性が高いことから一般に広く用い
られている。かかるフレキソ印刷に用いられる印刷版
は、印刷原版の感光層を、露光、現像することにより作
製されるが、安全性等の問題から、近年では、印刷原版
として水現像型のものが要求されている。
【0003】しかし、かかるフレキソ印刷に用いられる
印刷版は、ゴム弾性を有する材料で構成されるため、当
該印刷版が被印刷体に接触してインキを転移する場合、
印刷版が変形し、印刷画像が原画像に対して大きくなる
という、いわゆるドットゲインが生じるという問題を有
する。またフレキソ印刷版は、その版の厚み(通常、1
mm〜7mm)が、油性インキを使用する凸版印刷版や
平版印刷版、グラビア印刷等に比べて厚いため、画像を
形成するために必要な光が充分内部まで透過しないた
め、凸版印刷等に比べて画像再現性が劣っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、フ
レキソ印刷用水現像型感光性原版の感光層等に用いられ
る感光性樹脂組成物であって、画像再現性にすぐれ、ド
ットゲインの小さく印刷性の良好なもの提供することを
目的とする。さらには、当該感光性樹脂組成物を用いた
フレキソ印刷用水現像型感光性原版、当該原版から作製
されるフレキソ印刷版を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記課題を
解決すべく、鋭意研究を重ねた結果、感光性樹脂組成物
として以下に示すものを用いることにより、前記目的を
達成できることを見出し、本発明を完成するに到った。
【0006】すなわち、本発明は、少なくとも疎水性ポ
リマー、親水性ポリマーおよびエチレン性不飽和化合物
を含有するフレキソ印刷用水現像型感光性原版用感光性
樹脂組成物であって、前記エチレン性不飽和化合物が、
露光により光照射側に移動することを特徴とするフレキ
ソ印刷用水現像型感光性原版用感光性樹脂組成物、に関
する。
【0007】前記感光性樹脂組成物中の疎水性ポリマー
はフレキソインキ耐性を、親水性ポリマーは水現像性
を、エチレン性不飽和化合物は光重合性で感光性を付与
するためのものであり、これら感光性樹脂組成物の各成
分は、化学構造において同一ではないため、フレキソ印
刷用水現像型感光性原版の感光層等に用いられた場合に
は、いわゆる海島型の相分離構造を形成する。
【0008】このような海島型の相分離構造の形成は、
構成組成が非架橋体である場合には、たとえば文献「ポ
リマーアロイ」:高分子学会編−東京化学同人P22
(1981)に記載されているように、相対的に粘度が
低く流動しやすい組成が海の相構造をとる。また、構造
組成が非架橋体と架橋体である場合には、架橋体は非架
橋体に溶解しないため、やはり粘度が低く流動性のある
非架橋体が海の相構造をとる。
【0009】前記感光性樹脂組成物において、エチレン
性不飽和化合物は、海島構造の海成分として存在し、露
光により光照射側に移動するものである。このような感
光性樹脂組成物をフレキソ印刷用水現像型感光性原版の
感光層に用いた場合、感光層中のエチレン性不飽和化合
物は、露光により光照射側である印刷版表面に移動し、
そのため海島構造において、印刷版の最表面は海成分が
主成分になり、印刷版内部の島成分の含有量は表面より
も多くなって相分離が生じる。その結果、得られる印刷
版の表面硬度は内部硬度より高くなる。すなわち、印刷
版表面と内部に硬度差が付き、印刷版の最表面の架橋密
度が高くなり、かかる硬度差によりクッション効果が生
じ、従来のフレキソ印刷版に比べて高度な画像再現性を
実現することができる。
【0010】前記フレキソ印刷用水現像型感光性原版用
感光性樹脂組成物において、エチレン性不飽和化合物と
しては、20℃における粘度50000mPa・s以下
のものであるのが好ましい。
【0011】エチレン性不飽和化合物として、前記粘度
以下のものは低粘度であるため、海島構造において相対
的に大きな流動性を有し、海成分に溶解しやすく、感光
性樹脂組成物中において露光により光照射側に移動しや
すい。この結果として、海成分の量が多い印刷版の表面
では特定のエチレン性不飽和化合物が印刷版内部より多
くなり架橋密度が大きくなり、印刷版表面と内部におけ
る硬度差が生じる。また、同時に特定のエチレン性不飽
和化合物の含有量が印刷版表面で多いため印刷版を構成
する感光層全体の感度が飛躍的に高くなり、従来のフレ
キソ印刷版に比べて高度な画像再現性を実現することが
できる。
【0012】前記粘度は、30000mPa・s以下、
さらには20000mPa・s以下のものがより好まし
い。なお、粘度は、20℃において、B型粘度計により
測定したものである。
【0013】また、本発明は、少なくとも支持体および
感光層を有するフレキソ印刷用水現像型感光性原版であ
って、感光層に前記感光性樹脂組成物を用いたフレキソ
印刷用水現像型感光性原版に関する。
【0014】さらに、本発明は、前記フレキソ印刷用水
現像型感光性原版を露光、水現像して得られたフレキソ
印刷版、に関する。
【0015】前記感光性樹脂組成物を、感光層として用
いることにより、画像再現性にすぐれ、ドットゲインの
小さく印刷性の良好なフレキソ印刷版が得られる。
【0016】前記フレキソ印刷版において、印刷版の表
面のダイナミック硬度(A)と印刷版の内部のダイナミ
ック硬度(B)の比率、(A)/(B)が1.1以上で
あるのが好ましい。
【0017】なお、露光により硬化した感光層の硬度
は、ダイナミック硬度、JIS A硬度、デュロメータ
ー硬度等により測定され硬度の測定法は特に制限されな
いが、微小領域の硬度を測定しうるダイナミック硬度が
好ましい。ダイナミック硬度は、たとえば、島津評論Vo
l.No.3(1993.12)321に記載されている通り試料表面の強
度特性情報を提供する装置である島津製作所ダイナミッ
ク超微小硬度計DUH201で測定される硬度である。
【0018】印刷版の表面と内部の硬度差の一例とし
て、たとえば、印刷版の最表面から深さ0〜10μmに
おけるダイナミック硬度(A)と最表面から深さ11μ
m深さにおけるダイナミック硬度(B)があげられる。
【0019】印刷版の表面の硬度(A)と印刷版の内部
の硬度(B)の硬度差は、その比率、(A)/(B)が
1.1以上となると、印刷版の表面が内部より高硬度と
なり、フレキソ印刷において、この硬度差がクッション
効果を生み、印刷版が変形しない。その結果、印刷にお
ける被印刷体へのインキの転移が、印刷版の形状に従っ
て確実に行われ、フレキソ印刷特有のドットゲインを小
さくすることになり、鮮明な印刷物が得られる。
【0020】一方、前記比率が1.1未満であると、前
記クッション効果がなくなり、印刷において印刷版表面
が変形して大きなドットゲインを生じて鮮明な印刷画像
を得ることができなくなり好ましくない。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明のフレキソ印刷用水現像型
感光性原版用感光性樹脂組成物は、少なくとも疎水性ポ
リマー、親水性ポリマーおよびエチレン性不飽和化合物
を含有するものであり、以下これらについて説明する。
【0022】前記感光性樹脂組成物に含まれる疎水性ポ
リマーとしては、非架橋疎水性ポリマーを挙げることが
できる。具体的には、共役ジエン系炭化水素を重合して
得られる重合体、共役ジエン系炭化水素とモノオレフィ
ン系不飽和化合物を重合させて得られる共重合体、共役
ジエン系炭化水素を含まない重合体等が挙げられる。こ
れらの疎水性ポリマーは単独でも2種以上組合せてもよ
い。
【0023】共役ジエン系炭化水素を含む重合体の具体
例としては、ブタジエン重合体、イソプレン重合体、ク
ロロプレン重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、ス
チレン−イソプレン共重合体、スチレン−クロロプレン
共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、ア
クリロニトリル−イソプレン共重合体、メタクリル酸メ
チル−イソプレン共重合体、メタクリル酸メチル−クロ
ロプレン共重合体、アクリル酸メチル−ブタジエン共重
合体、アクリル酸メチル−クロロプレン共重合体、アク
リロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、アクリ
ロニトリル−クロロプレン−スチレン共重合体等があげ
られる。
【0024】共役ジエン系炭化水素を含まない重合体の
例としては、塩素を特定量含有するエラストマー及び非
共役ジエン系炭化水素の重合体を挙げることができ、具
体的にはエピクロルヒドリン−プロピレンオキシド共重
合体、これらとアクリルグリシジルエーテルの共重合体
であるエピクロルヒドリンゴム[大阪ソーダ工業(株)
製:商品名エピクロマー、Goodrich(株)製:
商品名HYDRIN、日本ゼオン(株)製:商品名CE
CHRON、ゼオスパン、Hercules(株)製:
商品名HERCLOR]、塩素化ポリエチレン[昭和電
工(株)製:商品名エラスレン、大阪ソーダ工業(株)
製:商品名ダイソラツク、Hoechst(株)製:H
ORTALITZ,Dow Chemical(株)
製:商品名Dow CPE]等が挙げられる。
【0025】前記感光性樹脂組成物に含まれる親水性ポ
リマーとしては、非架橋体の親水性ポリマーと架橋体の
親水性ポリマーを挙げることができる。
【0026】架橋体の親水性ポリマー(架橋タイプの粒
子状親水性または水膨潤性エラスマーともいう)として
は、特開平1−300246号公報等に示されているラ
ジカル乳化重合によって得られる部分内部架橋の例が挙
げられる。この部分内部架橋共重合体は、脂肪族共役ジ
エンモノマー40〜95モル%及び少なくとも2個の付
加重合可能な基を有する化合物0.1〜10モル%を含
有するモノマー混合物をラジカル乳化重合することによ
って得られる。
【0027】前記共重合成分としての脂肪族共役ジエン
モノマーの例としてはブタジエン、イソプレン、ジメチ
ルブタジエン、クロロプレン等が挙げられる。少なくと
も2個の付加重合可能な基有する化合物の例としては、
トリメチロールプロパンジ(メタ)アクリレート、トリ
メチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ジビニ
ルベンゼン、エチングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレー
ト、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、
1,6−ヘキサジオールジ(メタ)アクリレート等が挙
げられる。
【0028】また、前記モノマー混合物はα,β−エチ
レン系不飽和カルボン酸を含有することができ、その例
としてはアクリル酸、マレイン酸、フマール酸、テトラ
コン酸、プロトン酸等が挙げられる。なお、α,β−エ
チレン系不和カルボン酸のカルボキシル基はアルカリ金
属、塩基性窒素原子含有化合物によって塩化されていて
もよい。好ましい塩基性窒素原子化合物としては、N,
N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、
N,N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクルアミド、
N,N−ジメチルアミノエチル−N´−(メタ)アクリ
ロイルカーバメイト、N,N−ジメチルアミノエトキシ
エタノール、N,N−ジメチルアミノエトキシエチル
(メタ)アクリレート等が挙げられる。
【0029】架橋タイプの粒子状親水性または水膨潤性
エラストマーのもう一つの例としては、特開平2−17
5702号公報等に示されたコアシェルミクロゲルバイ
ンダーが挙げられる。ここで言うコアシェルミクロゲル
バインダーとは、10重量%以下のクロスリンキングを
もつコアと、酸で変性されたコポリマーからなる、水系
で処理しうるクロスリンキングをしていない外部シェル
との2つの領域をもつ粒子である。コアを形成するモノ
マー類としてはメチルメタクリレート、エチルアクリレ
ート、メタクリル酸、ブチルメタクリレート、エチルメ
タクリレート、グリシジルメタクリレート、スチレン及
びアリルメタクリレート、更にクロスリンク剤としての
ブタンジオールジアクリレート、エチレングリコールジ
メタクリレート、テトラメチレングリコールジアクリレ
ート、トリメチロールプロパントリアクリレート、テト
ラメチレングリコールジメタクリレート等が挙げられ
る。一方、シェルを形成する酸で変性されたコポリマー
としては、メタクリル酸で変性したn−ブチルアクリレ
ートが好ましい。コアシェルミクロゲルバインダーはこ
れらのモノマーを用いて通常の乳化重合により製造され
る。
【0030】前記以外に、架橋または非架橋タイプの粒
子状親水性または水膨潤性エラスマーとしては、特開平
6−289610号公報等に記されているラテックスの
例が挙げられる。このラテックスはモノオレフィン系不
飽和単量体及び親水性官能基をもつ不飽和単量体から成
る単量体混合物を乳化重合することによって得らかる。
モノオレフイン系不飽和単量体としては、メチルアクリ
レート、エチルアクリレート、n−ブチルアクリレー
ト、2−エチルヘキシルアクリレート、n−オクチルア
クリレート、ドデシルアクリレート、メトキシエチルア
クリレート、エトキシエチルアクリレート、シアノエチ
ルアクリレート、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒド
ロキシプロピルアクリレート等のアクリル酸エステル類
やこれらのメタクリル酸エステル類などか挙げられる。
その他のモノオレフィン系不飽和単量体としてはスチレ
ン、アクリロニトリル、塩化ビニル、エチリデンノルボ
ルネン、プロペニルノルボルネン、ジシクロペンタジエ
ン等が挙げられる。また場合合によっては1,3−ブタ
ジエン、イソプレン、クロロプレン、1,3−ペンタジ
エン等の共役ジエン系単量体を用いてもよいし、架橋さ
せるために多官能ビニル化合物を導入してもよい。
【0031】親水性官能基をもつ不飽和単量体の親水性
官能基としてはカルボキシル基、リン酸基、リン酸エス
テル基、スルホン酸基、ヒドロキシル基が挙げられる
が、洗い出し性の観点から特にリン酸エステル基が好ま
しい。
【0032】前記リン酸エステル基含有不飽和単量体と
してはリン酸エチレン(メタ)アクリレート、リン酸ト
リメチレン(メタ)アクリレート、リン酸プロピレン
(メタ)アクリレート、リン酸テトラメチレン(メタ)
アクリレート、リン酸(ビス)エチレン(メタ)アクリ
レート、リン酸(ビス)トリメチレン(メタ)アクリレ
ート、リン酸(ビス)テトラメチレン(メタ)アクリレ
ート、リン酸ジエチレングリコール(メタ)アクリレー
ト、リン酸(ビス)トリエチレングリコール(メタ)ア
クリレート、リン酸(ビス)ポリエチレングリコール
(メタ)アクリレード等が挙げられる。
【0033】その他、親水性ポリマーとしては、水酸
基、カルボキシル基、アミノ基、スルホン酸基等の親水
性基および/またはポリエチレングリコール鎖を有する
ポリマーが挙げられる。さらに具体的には、ポリビニル
アルコール、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシ
エチルセルロール、水溶性ポリウレタン、水溶性ポリウ
レアウレタン、水溶性ポリエステル、水溶性エポキシ化
合物、カルボキシル基含有アクリロニトリル−ブタジエ
ンコポリマー、カルボキシル基含有スチレン・ブタジエ
ンコポリマー、カルボキシル基含有ポリブタジエン、ポ
リアクリルアミド、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボ
キシル基ポリウレアウレタン、ポリアミド酸等の特開平
3−72353号公報に記載されているポリマー等が挙
げられるが、これらに限定されるものではない。
【0034】本発明の感光性樹脂組成物に含まれる光重
合性のエチレン性不飽和化合物は、たとえば、20℃に
おける粘度5000mpa・s以下のものが好ましく用
いられる。
【0035】このような特定のエチレン性不飽和化合物
としては、少なくとも2個以上のエチレン性不飽和基を
末端又は側鎖に有する化合物が好ましく、たとえば、エ
チレングリールジ(メタ)アクリレート、ジエチレング
リコールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオ
ールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオー
ル(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ
(メタ)アクリレート、グリセリンジ(メタ)アクリレ
ート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリート、
PEG#200ジ(メタ)アクリレート、PEG#40
0ジ(メタ)アクリレート、1,3−ブタンジオールジ
メタクリレート、ネオぺンチルグリコールジ(メタ)ク
リレート、1,10−デカンジオールジメタクリレー
ト、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物ジ
(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド変性トリメ
チロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリト
ールトリアクリレート、ぺンタエリスリトールテトラア
クリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレー
ト、1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、
ライトエステルP―2M[共栄社化学(株)製,商品
名]、ペンタエリスリトールの3モルエチレンオキサイ
ド付加物のトリアクリレート、オリゴプロピレングリコ
ールジ(メタ)クリレート、ポリテトラメチレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート等が挙げられる。これらの
なかでも特にアルキレングリコール系及びアルキレンエ
ーテル系のものが好ましい。
【0036】また、前記特定のエチレン性不飽和化合物
としては、ラウリルメタクリレート、N−(3−ジメチ
ルアミノプロピル)(メタ)アクリルアミド、ヒドロキ
シエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、
プロピル(メタ)アクリレート等の各種のエチレン性不
飽和基を1つ有する化合物を使用することもできる。
【0037】なお、本発明においては、前記特定のエチ
レン性不飽和化合物以外に、分子量が1000以上であ
り、かつ末端あるいは側鎖にエチレン性不飽和基を1個
または2個以上含有する化合物を併用してもよい。この
ような化合物としては、特開平1ー219833号公報
に記載されているようなオリゴブタジエン(メタ)アク
リレート、オリゴスチレンブタジエン(メタ)アクリレ
ート、オリゴニトリルブタジエン(メタ)アクリレー
ト、オリゴイソプレン(メタ)アクリレート、オリゴブ
タジエンウレタン(メタ)アクリレート、オリゴブタジ
エンアミド(メタ)アクリレート等が挙げられるが、こ
れらに限定されるものではない。このような分子量が1
000以上であるエチレン性不飽和基を有する化合物
は、エチレン性不飽和化合物としての粘度が前記範囲以
下となるものであれば、前記特定のエチレン性不飽和化
合物と任意の比率で混合して用いてもよい。
【0038】前記感光性樹脂組成物には、前疎水性ポリ
マー、親水性ポリマーおよびエチレン性不飽和化合物の
ほかに、光重合開始剤を含む。光重合開始剤としては、
例えばべンゾフェノン類、アセトフェノン類、α−ジケ
トン類、アシロイン類、アシロインエーテル類、べンジ
ルアルキルケタール類、多核キノン類、チオキサントン
類、アシルフォスフィン類等が挙げられ、具体的にはベ
ンゾフェノン、クロルべンゾフェノン、アセトフェノ
ン、べンジル、ジアセチル、ベンゾイン、ビバロイン、
ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテ
ル、ベンジルジエチルケタール、べンジルジイソプロピ
ルケタール、アントラキノン、1,4−ナフトキノン、
2−クロルアントラキノン、チオキサントン、2−クロ
ルチオキサントン、アシルフォスフィンオキサイド等が
挙げられる。これらは、単独で用しても組合せてもよ
い。
【0039】感光性樹脂組成物の配合比は、具体的に
は、親水性ポリマーを2〜70重量%、疎水性ポリマー
を20〜80重量%、エチレン性不飽和化合物を1〜7
0重量%となるように配合するのが好ましい。より好ま
しくは、親水性ポリマーを3〜50重量%、疎水性ポリ
マーを25〜70重量%、エチレン性不飽和化合物を3
〜60重量%である。
【0040】親水性ポリマーの組成物中の含有量が2重
量%未満であると、水現像性、形態保持性に問題が生
じ、70重量%を超えると耐水性に問題が生じる。
【0041】疎水性ポリマーの組成物中の含有量が20
重量%未満であると、ハンドリング性が損なわれ、80
重量%を超えると水現像性が損なわれる。
【0042】エチレン性不飽和化合物の組成物中の含有
量が1重量%未満であると、光重合性が不十分となり、
70重量%を超えると硬度が高くなり柔軟性が不足する
問題が生じる。
【0043】また、光重合開始剤は感光性樹脂組成物
中、0.01〜10重量%の範囲で配合することが光重
合開始能の点で望ましい。その他、本発明の感光性樹脂
組成物には、前記組成物以外に熱重合禁止剤、可塑剤、
色素、その祇種々の添加剤が配合されてもよい。
【0044】本発明のフレキソ印刷用水現像型感光性原
版は、通常の方法に従って作製することができる。例え
ば、前記感光性樹脂組成物を、接着層のコーティングれ
たポリエチレンテレフタレートフイルム(支持体)と主
に水溶性樹脂からなるスリップコート層のコーティング
されたポリエチレンテレフタレートフイルムの間はさ
み、加熱、圧着することによって支持体上に感光層を形
成することにより作製することができる。支持体の厚
さ、感光層の厚さは従来と同様でよく、適宜に決定する
ことができる。
【0045】前記フレキソ印刷用水現像型感光性原版か
ら印刷版を作製する方法としては、まず、印刷原版の感
光層の上に、検査ネガを当てて適切な露光条件で紫外線
を照射した後、現像液を用いて非面像部を除去すること
により、感光性印刷版が得られる。前記現像液として
は、生活用水一般を含むpH5.0〜9,0の水が最適
である。現像液には、その他にアルカリ性化合物、界面
活性剤、水溶性有機溶剤、場合によっては有機酸等を含
有していてもよい。なお上記界面活性剤としては、アル
キルナフタレンスルホン酸ソーダ、アルキルベンゼンス
ルホン酸ソーダ等が最適であり、他に、アニオン系界面
活性剤、ノニオン系界面活性剤、両性界面活性剤が使用
できる。更に、現像液は温度25〜50℃程度で用いる
ことが好ましい。
【0046】
【実施例】以下本発明を実施例を用いて具体的に説明す
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。なお、各例中、部とあるのは重量部を意味し、各評
価は、以下に示す測定方法によって評価した。
【0047】1.印刷版の光反応による相分離評価 (1)感光層に厚み125μmのポリエステルフィルム
を密着させ、ポリエステルフィルム側より365nm光
における照度約17.5w/m2 (Anderson
A Vreeland社製,ランプFR20T12−B
L−9−BP)を用いて、照射量4000mJ/cm2
の露光を行った。
【0048】(2)感光層全体のエチレン性不飽和化合
物の反応量を125MHzの13C−NMRにより測定
し、また露光面と露光面の反対側のエチレン性不飽和化
合物の反応量をATR(表面赤外法)により測定した。
各濃度の測定は露光時、露光放置10時間後、露光放置
24時間後に行った。
【0049】2.ダイナミック硬度の測定条件 (1)機 種:(株)島津製作所製ダイナミック超
微小硬度計 (2)試験モード:軟質材料試験(モード3) (3)荷 重:24.5mN
【0050】3.エチレン性不飽和化合物の粘度測定 B型粘度計により20℃で測定した。
【0051】実施例1 (1)親水性ポリマーの調製 ポリテトラメチレングリコール29.0部(保土谷化学
(株)製,商品名PTG−80)、ジメチロールプロピ
オン酸(藤井義通商製)62.0部、ヘキサメチレンジ
ジイソシアネート119.0部(日本ポリウレタン工業
(株)製)及びジラウリン酸−n−ブチルスズ5.0部
をテトラヒドロフラン300部に溶解した溶液を攪拌機
の付いた1リットルフラスコに入れ攪拌を続けながらフ
ラスコを65℃に加熱し、3時間反応を続けた。更にヒ
ドロキシエチルメタクリレート26.0部を加え65℃
に加熱しながら2時間反応を続けた。別の容器で末端ア
ミノ基含有アクリロニトリル・ブタジエンオリゴマー
(商品名:Hycar ATBNX 1300×16宇部興
産)184. 0部をテトラヒドロフラン270. 0部に
溶解して調整した溶液を上記の1リットルフラスコ内に
室温下で攪拌しながら添加した。得られたポリマー溶液
を減圧乾燥してテトラヒドロフランを除去した後、水酸
化リチウムおよび酢酸マグネシウムで処理して、ポリマ
ーの含有するカルボキシル基を中和し、親水性ポリマー
{1}を得た。
【0052】(2)感光性樹脂組成物の調製 親水性ポリマーとして上記親水性ポリマー{1}10.
5部、疎水性ポリマーとしてニトリルブタジエンゴム
(アクリロニトリル35%)(商品名:NIPOL−1
042,日本ビオン(株)製)33部およびブタジエン
ゴム(JSR製:商品名BROLLL)22部、エチレ
ン性不飽和化合物としてオリゴブタジエンアクリレート
(商品名:PB−A,共栄社化学(株),6700mP
a・s)29部および1,6−ヘキサンジオールジメタ
クリレート(150mPa・s)3部、光重合開始剤と
してジメチルベンジルケタール2部、さらにハイドロキ
ノンモノメチルエーテル0.1部を、トルエン40部、
水10部とともに加熱ニーダーを用いて105℃で混練
し、その後トルエン及び水を減圧留去し、感光性樹脂組
成物を調製した。
【0053】(3)感光性原版の作製 得られた感光性樹脂組成物を、厚さ125μmのポリエ
チレンテレフタレートフイルム上にポリエステル系接着
層をコーティングしたフィルムと、同じポリエチレンテ
レフタレートフイルム上に、粘着防止層(ポリビニルア
ルコール、プロピレングリコール、界面活性剤を含有)
をコーティングしたフィルムで挟み(接着層、粘着防止
層が感光性樹脂組成物と接触するように)、ヒートプレ
ス機で105℃、100kg/cm2 の圧力で1分間加
熱加圧することにより厚さ1.7mmの感光性原版を作
成した。
【0054】得られた感光性原版のポリエステル系接着
層をコーティングしたフィルム側より露光し、前記1.
(印刷版の光反応による相分離評価)の評価を行った。
その結果を表1に示す。
【0055】露光によりエチレン性不飽和化合物は反応
するが、24時間経時ではその反応量は変化しないこと
が確認された。一方、24時間経時で露光面である接着
層をコーティングしたフィルム側の未反応のエチレン性
不飽和化合物量は増大し、その反対側の面におけるエチ
レン性不飽和化合物量は減少していること確認した。こ
れにより、感光層(感光性樹脂組成物)が露光により相
分離していることを確認した。
【0056】(4)印刷版の作製 得られた原版のカバーフィルムを剥離し、網点200線
−1%乃至95%、最小独立点直径100μm、最小凸
文字、1ポイント、最小抜文字1ポイントべタ画像、ス
テップガイドを含む検査ネガをあて、365nm光にお
ける照度約17.5w/m2 (Anderson A
Vreeland社製,ランプFR20T12−BL−
9−BP)を用いて、裏露光と表露光を行った後、ネガ
フィルムを除去し、アルキルナフタレンスルホン酸ソー
ダ4重量%を含有する40℃の中性水で12分間現像
し、60分間で20分乾燥した。更に表から露光を行い
印刷版を得た。
【0057】得られた印刷版は、レリーフ深度が0.8
mmであり、網点200線1%乃至95%、最小独立点
直径100μm、最小独立線幅が30μm、最小抜線幅
100μm、最小凸文字1ポイント、最小抜文字1ポイ
ントを再現する従来のフレキソ印刷版では実現し得ない
画像再現性が得られた。また得られた印刷版の表面およ
び内部のダイナミック硬度ならびにその比率を表2に示
す。
【0058】以上の結果から、得られた印刷版は水性イ
ンキで印刷を行うと、ネガ原画を忠実に再現する印刷物
が得られることが認められる。
【0059】実施例2 実施例1の(2)感光性樹脂組成物の調製において、
1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート3部の代わ
りに、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(5
00mPa・s)3部を用いた以外は全て実施例1と同
様にして、エチレン性不飽和化合物の相分離評価、ダイ
ナミック硬度を測定した。結果を表1、表2に示す。印
刷画像再現は、実施例1と同様に良好であった。
【0060】実施例3 実施例1の(2)感光性樹脂組成物の調製において、ニ
トリルブタジエンゴム33部の代わりに、シスイソプレ
ンゴム(商品名:IRー10,(株)クラレ製)33部
を用いた以外は全て実施例1と同様にして、エチレン性
不飽和化合物の相分離評価、ダイナミック硬度を測定し
た。結果を表1、表2に示す。印刷画像再現は、実施例
1と同様に良好であった。
【0061】実施例4 実施例1の(2)感光性樹脂組成物の調製において、疎
水性ポリマーとしてイソプレンゴム(商品名:IR−3
10,シェルジャパン(株)製)21部、ポリブタジエ
ンゴム(商品名:JSR BRO2LL,日本合成ゴム
(株)製)10.5部、ニトリルブタジエンゴム(商品
名:JSR230S,日本合成ゴム(株)製)4.5部
および液状イソプレンゴム(商品名:LIR−410,
(株)クラレ製)5.0部、エチレン性不飽和化合物と
してポリブタジエンアクリレート(商品名:PB−A,
共栄社化学(株)製,6700mPa・s)30部、
1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート(150m
Pa・s)5部、親水性ポリマーとして実施例1(1)
で調製した親水性ポリマー{1}10.5部、光重合開
始剤としてベンジルジメチルケタール2.0部、さらに
ハイドロキノンモノメチルエーテル0.1部を、トルエ
ン40部、水10部とともに加熱ニーダーを用いて10
5℃で混練し、その後トルエン及び水を減圧留去し、感
光性樹脂組成物を調製した以外は全て実施例1と同様に
して、エチレン性不飽和化合物の相分離評価、ダイナミ
ック硬度を測定した。結果を表1、表2に示す。印刷画
像再現は、実施例1と同様に良好であった。
【0062】実施例5 実施例1の(2)感光性樹脂組成物の調製において、疎
水性ポリマーとして塩素化ポリエチレン(商品名:ダイ
ソラックH−135,ダイソー(株)製)45部および
ブタジエンゴム(商品名:JSR BRO2LL,日本
合成ゴム(株)製)14部、エチレン性不飽和化合物と
してブタジエンオリゴアクリレート(商品名:PB−
A,共栄社化学(株)製,6700mPa・s)25
部、1 ,6−ヘキサンジオールジメタクリレート(15
0mPa・s)2.5部およびジペンタエリスリトール
ヘキサアクリレート(500mPa・s)2. 5部、親
水性ポリマーとして実施例1(1)で調製した親水性ポ
リマー{1}10.5部、光重合開始剤としてベンジル
ジメタルケタール2部、さらにハイドロキノンモノメチ
ルエーテル0. 3部を、トルエン40部、水10部とと
もに加熱ニーダーを用いて105℃で混練し、その後ト
ルエン及び水を減圧留去し、感光性樹脂組成物を調製し
た以外は全て実施例1と同様にして、エチレン性不飽和
化合物の相分離評価、ダイナミック硬度を測定した。結
果を表1、表2に示す。印刷画像再現は、実施例1と同
様に良好であった。
【0063】実施例6 実施例1の(2)感光性樹脂組成物の調製において、親
水性ポリマーとしてリン酸エステル基含有ランダム共重
合体(単量体組成=ブタンジエン65%,メチルアクリ
レート4%,リン酸エチレンメタクリレート20%,ス
チレン10%,ジビニルベンゼン1%)40部、疎水性
ポリマーとしてポリスチレン−ポリブタジエン−ポリス
チレン型ブロック共重合体27部および液状ポリブタジ
エン(ニッソ−PB−B1000)25部、エチレン性
不飽和化合物として1,6−ヘキサンジオールジメタク
リレート(150mPa・s)7部、光重合開始剤とし
てべンジルジメチルケタール1部を、トルエン40部、
水10部とともに加熱ニーダーを用いて105℃で混練
し、その後トルエン及び水を減圧留去し、感光性樹脂組
成物を調製した以外は全て実施例1と同様にして、エチ
レン性不飽和化合物の相分離評価、ダイナミック硬度を
測定した。結果を表1,表2に示す。印刷画像再現は、
実施例1と同様に良好であった。
【0064】実施例7 実施例6において、リン酸エステル基含有ランダム共重
合体40部の代わりに、カルボキシル基含有コアシェル
ミクロゲル(コア:2−エチルヘキシルアクリレート8
9部、アリルアクリレート1部、1,4−ブタンジオー
ル8部の共重合体、シェル:n−ブチルアクリレート8
0部、メタクリル酸20部の共重合体、コアとシェルの
反応比は2/1)40部を用いた以外は実施例6に従っ
て実施例1の(2)感光性樹脂組成物の調製を行った以
外は全て実施例1と同様にして、エチレン性不飽和化合
物の相分離評価、ダイナミック硬度を測定した。結果を
表1、表2に示す。印刷画像再現は、実施例1と同様に
良好であった。
【0065】実施例8 実施例1の(2)感光性樹脂組成物の調製において、親
水性ポリマーとして、ブタジエン/ω−カルボキシジ
(ペンタメチルカルボキシ)オキシアクリレート/ジビ
ニルベンゼン/メチルメタクリレート=80/7/1/
12(モル%)の共重合体100部、疎水性ポリマーと
してスチレンブタジエン−イソプレンブロックポリマー
30部、エチレン性不飽和化合物として、ラウリルメタ
クリレート(160mPa・s)30部、1,6−ヘキ
サンジオールジメタクリレート(150mPa・s)2
0部およびN−(3−ジメチルアミノプロピル)アクリ
ルアミド(300mPa・s)20部、光重合開始剤と
して2,2−ジメトキシフェニルアセトフェノン3部、
p−t−ブチルカテコール0.5部、さらにトルエン4
0部、水10部とともに加熱ニーダーを用いて105℃
で混練し、その後トルエン及び水を減圧留去し、感光性
樹脂組成物を調製した以外は全て実施例1と同様にし
て、エチレン性不飽和化合物の相分離評価、ダイナミッ
ク硬度を測定した。結果を表1,表2に示す。印刷画像
再現は、実施例1と同様に良好であった。
【0066】比較例1 実施例1の(2)感光性樹脂組成物の調製において、オ
リゴブタジエンアクリレート(商品名:PB−A,共栄
社化学(株),6700mPa・s)29部、1,6−
ヘキサンジオールジメタクリレート3部の代わりに、
1,2−ポリブタジエンアクリレート(日本曹達(株)
製,商品名:TEA−3000,200000mPa・
s)32部を用いた以外は全て実施例1と同様にして、
エチレン性不飽和化合物の相分離評価、ダイナミック硬
度を測定した。結果を表1、表2に示す。相分離は認め
られなかった。また印刷画像再現は不良であり、網点1
50線3%乃至95%、最小独立点直径200μm、最
小独立線幅が5μm、最小抜線幅150μm、最小凸文
字3ポイント、最小抜文字4ポイントの画像性しか得ら
れなかった。
【0067】
【表1】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡崎 恭行 滋賀県大津市堅田二丁目1番1号 東洋紡 績株式会社総合研究所内 (72)発明者 山田 孝敏 滋賀県大津市堅田二丁目1番1号 東洋紡 績株式会社総合研究所内 (72)発明者 今橋 聰 滋賀県大津市堅田二丁目1番1号 東洋紡 績株式会社総合研究所内 Fターム(参考) 2H025 AA03 AA04 AB02 AC01 BC14 BC34 BC43 BJ00 BJ06 CB00 CB10 CB11 CB13 CB51 FA17 2H096 AA03 BA05 GA08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも疎水性ポリマー、親水性ポリ
    マーおよびエチレン性不飽和化合物を含有するフレキソ
    印刷用水現像型感光性原版用感光性樹脂組成物であっ
    て、前記エチレン性不飽和化合物が、露光により光照射
    側に移動することを特徴とするフレキソ印刷用水現像型
    感光性原版用感光性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】 エチレン性不飽和化合物が、20℃にお
    ける粘度50000mPa・s以下のものである請求項
    1記載のフレキソ印刷用水現像型感光性原版用感光性樹
    脂組成物。
  3. 【請求項3】 少なくとも支持体および感光層を有する
    フレキソ印刷用水現像型感光性原版であって、感光層に
    請求項1または2記載の感光性樹脂組成物を用いたフレ
    キソ印刷用水現像型感光性原版。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のフレキソ印刷用水現像型
    感光性原版を露光、水現像して得られたフレキソ印刷
    版。
  5. 【請求項5】 印刷版の表面のダイナミック硬度(A)
    と印刷版の内部のダイナミック硬度(B)の比率、
    (A)/(B)が1.1以上である請求項4記載のフレ
    キソ印刷版。
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