JP2001337364A - カメラの露光制御装置及びレンズ付きフイルムユニット - Google Patents

カメラの露光制御装置及びレンズ付きフイルムユニット

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JP2001337364A
JP2001337364A JP2000155994A JP2000155994A JP2001337364A JP 2001337364 A JP2001337364 A JP 2001337364A JP 2000155994 A JP2000155994 A JP 2000155994A JP 2000155994 A JP2000155994 A JP 2000155994A JP 2001337364 A JP2001337364 A JP 2001337364A
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diaphragm
strobe
operation member
camera
diaphragm plate
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JP2000155994A
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English (en)
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Manabu Tobiyo
学 飛世
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Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 絞りの切り替えを怠った場合でも、撮影ミス
の発生を防止するカメラの露光制御装置を提供する。 【解決手段】 操作部材21は、バネ72の付勢によっ
て、フック21cと突起70とが係合した位置に保持さ
れており、絞り板57の回動がロックされて小絞り開口
67を通した露光となる。さらに、凸部21bが光量切
り替えスイッチ43押し下げてこれをオンしており、小
絞り撮影に適したストロボ光が発せられる。撮影者が操
作部材21を押し下げると、フック21cと突起70と
の係合が解除して絞り板57はシャッタ羽根56ととも
に回動し、固定絞り開口63のみでの撮影となる。さら
に、凸部21bが移動して光量切り替えスイッチ43が
オフとなるため、ストロボ光量が大絞りでの撮影に適し
た量に低減する。撮影者が操作部材21を押し下げない
限り絞りが切り替わらないため、絞りの切り替え忘れに
よる撮影ミスの発生を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絞りを手動で切り
替える構造のカメラの露光制御装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】簡易型カメラの一種として、撮影レンズ
やシャッタ機構などの簡単な撮影機構が組み込まれ、写
真フイルムが予め装填された、レンズ付きフイルムユニ
ットが本出願人から販売されており、ユーザーは良い画
質のプリント写真を手軽に撮ることが可能である。この
レンズ付きフイルムユニットでは、構造を簡単化して製
造コストの削減を図るために露出値は固定されており、
撮影状況によっては写真フイルムの露光量がラチチュー
ド外となるおそれがある。
【0003】かかる事態を防止するためには、ユニット
本体に露光制御機構を設け、被写体の明るさに応じて露
光量を調節する必要があるが、レンズ付きフイルムユニ
ットのような簡素なカメラは安価で提供できる点が大き
な特徴であるため、自動測光装置のような高価で複雑な
機構を組み込むことは好ましくない。そこで、絞り板を
手動で切り替える方式の露光制御装置がいくつか提案さ
れている。
【0004】このような露光制御装置の一例を図7に示
す。同図において、(A)は正面から見た図、(B)は
側面から見た図を表している。回動自在の絞り板80に
は小絞り開口81と大絞り開口82とが形成され、その
先端には突起83が設けられている。この突起83は切
り替え板84の先端に設けられたフック85と係合して
いる。この切り替え板84の背面には凸部84aが設け
られ、この凸部84aはストロボ回路を作動するための
ストロボスイッチ87と当接する。外部に露呈される切
り替えつまみ86をスライドさせると、切り替え板84
が図中右方向に移動する。そして、図8に示すように、
絞り板80がフック85の移動に伴って図中反時計方向
に回動し、大絞り開口82が光路上に挿入する。さら
に、凸部84aがストロボスイッチ87と当接してこれ
を押し下げ、ストロボスイッチ87が接片88と接触し
てストロボ回路が作動する。切り替え板84のスライド
操作によってストロボ発光が行われるとともに大絞り状
態となるため、被写体が暗い場合でも十分な露光量を確
保できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の構造において、
撮影者が切り替えを怠った場合、例えば、小絞り開口8
1を通して撮影すべきところを大絞り開口82のままで
撮影を行った場合には、露光オーバーによる撮影ミスが
生じる。また、操作に慣れていないユーザーは切り替え
操作を怠りやすく、撮影ミスが発生する確率はさらに高
くなるため、ユーザーの不満は多大なものとなる。
【0006】本発明は上記問題点を考慮してなされたも
のであり、撮影者が絞りの切り替えを怠っても撮影ミス
を防止できるカメラの露光制御装置を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明のカメラの露光制御装置は、カメラに備えら
れた固定絞りよりも小径の小絞り開口が形成され、この
小絞り開口が光路上に挿入される挿入位置と、小絞り開
口が光路上から退避する退避位置との間で可動の絞り板
と、この絞り板を挿入位置に保持する第1の位置と、絞
り板の退避位置への移動を許容する第2の位置との間で
可動であり、バネ付勢によって一方の位置に保持される
操作部材とを備え、操作部材が第2の位置にあるときに
は、内蔵ストロボから発せられるストロボ光量が減少す
るようにしたものである。
【0008】ストロボ発光を行うためのメインコンデン
サとサブコンデンサとを並列に接続し、操作部材が第2
の位置へ移動する際にサブコンデンサを導通するスイッ
チがオフとなるようにすることにより、ストロボ光量を
減少できる。あるいは、操作部材の第2の位置への移動
に伴い、遮光性を有するライトバイザーをストロボ発光
面の一部を覆うようにすることもできる。
【0009】また、絞り板はシャッタ羽根と同じ軸によ
って保持され、磁力若しくは摩擦力を介してシャッタ羽
根とともに回動し、操作部材には絞り板に設けられた突
起と係合するフックが設けられており、操作部材が第1
の位置にあるときは突起と前記フックとが係合して絞り
板を挿入位置に保持し、操作部材が第2の位置にあると
きは突起とフックとの係合が解除されて絞り板が退避位
置へと移動するようにしたものである。
【0010】本発明のレンズ付きフイルムユニットは、
請求項1乃至4いずれか記載の露光制御装置を備え、予
め装填された写真フイルムの感度をISO800以上と
したものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、簡易型カメラの
一種であるレンズ付きフイルムユニットに適用した例に
ついて説明する。図1に示すように、レンズ付きフイル
ムユニットは、ユニット本体10と、このユニット本体
10の外周に巻き付けられる外装ラベル11からなる。
ユニット本体10の前部には、撮影レンズ12、ファイ
ンダ13、ストロボ発光部14、切り替えつまみ15が
設けられている。ユニット本体10の上部には、シャッ
タボタン16、フイルムカウンタ17、表示用ライトガ
イド20が設けられ、操作部材21の先端が外部に突出
している。また、ユニット本体10の背部では、巻き上
げノブ22の一部が外部に露呈している。
【0012】図2に示すように、ユニット本体10は、
本体基部23,露光ユニット24,ストロボユニット2
5,カートリッジ本体26,写真フイルム27と、これ
らを覆う前カバー30,後カバー31から構成される。
本体基部23は、写真フイルム27の露光範囲を決定す
る露光枠32と、カートリッジ本体26を収納するカー
トリッジ収納室33と、このカートリッジ収納室33か
ら引き出され、ロール状に巻かれた写真フイルム27を
収納する写真フイルム収納室34とで構成される。ま
た、カートリッジ収納室33の上部には巻き上げノブ2
2が取り付けられている。
【0013】巻き上げノブ22の下部には図示しない軸
が設けられており、カートリッジ本体26に形成された
スプール26aと係合している。また、写真フイルム2
7の一端がスプール26aに形成されたスリットに挟み
込まれて保持される。このため、巻き上げノブ22が図
中反時計方向に回転すると、スプール26aも同方向に
回転し、これとともに写真フイルム27が給送される。
【0014】前カバー30は、本体基部23の前面に取
り付けられており、撮影レンズ12、ファインダ13な
どを外部に露呈する開口が形成されている。後カバー3
1は本体基部23の背後に取り付けられ、前カバー30
とともにユニット本体10の内部を光密に覆っている。
後カバー31には底蓋35a、35bが一体に形成さ
れ、カートリッジ本体26及び写真フイルム27の底部
を光密に覆っている。また、底蓋35aは撮影済みのカ
ートリッジ本体26を外部に取り出す際に開放される。
【0015】ストロボユニット25は露光ユニット24
の隣に配されており、ストロボ回路が形成されたプリン
ト基板36と、このプリント基板36に取り付けられた
ストロボ発光部14,メインコンデンサ37,サブコン
デンサ40等の電気部品から構成され、電池41の電力
によって作動する。また、プリント基板36の前面に
は、ストロボスイッチ42と光量切り替えスイッチ43
とが設けられている。また、プリント基板36にはスト
ロボ発光を行うためのシンクロスイッチ44が取り付け
られている。このシンクロスイッチ44は、シャッタ機
構が作動する際にシャッタ羽根56と当接してオンされ
る。
【0016】切り替えつまみ15は、図中上方向にスラ
イドされるオン位置と、下方向にスライドされるオフ位
置との間にスライド自在に配される。また、切り替えつ
まみ15の背部には、切り替え板15aが一体に設けら
れている。切り替えつまみ15がオン位置にあるとき
は、切り替え板15aの背部に設けられた突起がストロ
ボスイッチ42と当接し、ストロボスイッチ42が押し
下げられてストロボ回路が作動する。一方、切り替えつ
まみ15がオフ位置にあるときは、切り替え板15aは
ストロボスイッチ42から離れているためにストロボ回
路は作動しない。また、切り替えつまみ15は、その背
面に設けられたガイド板45によって、オン位置、オフ
位置のいずれかの位置にクリック止めされる。
【0017】図3はストロボ回路の一例を示したもので
ある。ストロボ回路は、上述した電気部品の他、発振ト
ランジスタ46、発振トランス47、トリガコイル5
0、ストロボ放電管51、トリガコンデンサ52、整流
用ダイオード53、発光ダイオード54と、複数の抵抗
器から構成される。発振トランス47は、それぞれが誘
導結合された一次コイル47a、二次コイル47b、三
次コイル47cから構成される。また、トリガコイル5
0は、互いに誘導結合された一次トリガコイル50a、
二次トリガコイル50bから構成される。
【0018】電池41のプラス電極,三次コイル47
c,ストロボスイッチ42,発振トランジスタ46を経
て電池41のマイナス電極まで順番に接続された回路
は、発振トランジスタ46を作動するためのバイアス回
路を構成する。また、二次コイル47bから整流用ダイ
オード53,メインコンデンサ37及びサブコンデンサ
40,ストロボスイッチ42,発振トランジスタ46,
電池41,二次コイル47bまで順番に接続された回路
は、メインコンデンサ37及びサブコンデンサ40を充
電し、発振トランジスタ46を発振する二次側電流を流
す主二次側回路を構成する。
【0019】二次コイル47bから整流用ダイオード5
3,トリガコンデンサ52,ストロボスイッチ42,発
振トランジスタ46,電池41,二次コイル47bまで
順番に接続された回路は、トリガコンデンサ52を充電
するための二次側電流を流す副二次側回路を構成する。
さらに、トリガコンデンサ52から一次トリガコイル5
0a,シンクロスイッチ44,ストロボスイッチ42,
トリガコンデンサ52まで順番に接続された回路は、シ
ンクロスイッチ44がオンしたときにトリガコンデンサ
52から一次トリガコイル50aに電流を流すトリガ放
電回路を構成する。
【0020】ストロボスイッチ42がオンするとバイア
ス回路が閉じられ、発振トランジスタ46が導通して一
次コイル47aに電流が流れる。そして、一次コイル4
7aと二次コイル47bとの巻線比に応じた起電力が二
次コイル側に発生し、この起電力による二次側電流が主
二次側回路と副二次側回路に流れ、メインコンデンサ3
7,サブコンデンサ40,トリガコンデンサ52がそれ
ぞれ充電する。その後、メインコンデンサ37の端子間
電圧が所定の充電電圧に達したときに三次コイル47c
の端子間電圧が所定値を越え、発光ダイオード54が点
灯する。
【0021】メインコンデンサ37が充電した状態でシ
ンクロスイッチ44がオンすると、トリガ放電回路が閉
じられ、トリガコンデンサ52の放電電流が一次トリガ
コイル50aへと流れる。そして、誘導結合された二次
トリガコイル50bに高電圧のトリガ電圧が発生して放
電管51に印加される。同時にメインコンデンサ37及
びサブコンデンサ40に蓄えられた電子が放電管51へ
と流れ込んで発光し、これがストロボ光となって被写体
に照射される。
【0022】光量切り替えスイッチ43は、サブコンデ
ンサ40と直列に接続されており、光量切り替えスイッ
チ43がオフであるときは、サブコンデンサ40はスト
ロボ回路から切断されており、サブコンデンサ40に蓄
えられた電子は放電管51へと流れ込むことができな
い。このとき、全体の静電容量が減少するため、放電管
51からの発光量が減少する。
【0023】図4に示すように、露光ユニット24は、
暗箱55,シャッタ羽根56,絞り板57から構成さ
れ、その前面にはシャッタカバー60が取り付けられて
いる。暗箱55の中央部には、被写体光を露光枠32の
内部へと導くシャッタ開口61が形成され、暗箱55の
上部にはシャッタレバー62を駆動するシャッタ機構が
取り付けられている。シャッタカバー60には固定絞り
開口63が形成された鏡胴64が設けられている。撮影
レンズ12は鏡胴64の内部に収納され、その前部に取
り付けられたレンズ押さえ65によって固定される。
【0024】シャッタ羽根56は、羽根部56aと取付
部56bから構成され、暗箱55に設けられた軸65に
よって回動自在となるように取り付けられる。シャッタ
羽根56は、バネ66の付勢によって羽根部56aが光
軸を塞ぐ閉じ位置に保持される。シャッタレバー62が
チャージされた状態でシャッタボタン17を押し下げる
と、シャッタ機構が作動してシャッタレバー62が移動
する。そして、取付部56bの先端がシャッタレバー6
2によって蹴飛ばされ、シャッタ羽根56はシャッタ開
口61を開放する開き位置へと移動する。その後、バネ
66の付勢によってシャッタ羽根56が閉じ位置へと戻
るまでの間、写真フイルム27への露光が行われる。
【0025】絞り板57は、シャッタ羽根56とシャッ
タカバー60との間に配置され、軸65によって回動自
在となるように支持される。絞り板57には、固定絞り
開口63よりも固形の小絞り開口67が形成され、その
下部には突起70が設けられている。
【0026】シャッタ羽根56の羽根部56aには磁石
71が埋め込まれており、絞り板57には鉄、あるいは
磁石が埋め込まれている。このため、シャッタ羽根56
と絞り板57との間には磁界による吸引力が発生する。
シャッタ羽根56が閉じ位置にあるときは、絞り板57
は小絞り開口67が固定絞り開口63と重なる挿入位置
に保持される。一方、シャッタ羽根56が開き位置へと
移動すると、絞り板57は小絞り開口67が光路上から
退避する退避位置へと向かって回動する。
【0027】絞り板57の横には逆L字型をした操作部
材21が配されている。操作部材21は、前カバー30
に設けられたガイドレール(図示せず)によって、垂直
方向に延びた先端部がユニット本体10の外部に露呈す
る第1の位置と、その全体がユニット本体10の内部に
入り込む第2の位置との間で図中上下方向に可動であ
る。また、操作部材21は、突起21aに取り付けられ
たバネ72によって第1の位置に保持されており、撮影
者が操作部材21を押し下げたときのみ第2の位置へと
移動する。
【0028】操作部材21の垂直方向に延びた部分に
は、凸部21bが設けられている。この凸部21bは、
ガイド板45に形成された開口45aを通して光量切り
替えスイッチ43と当接する。また、操作部材21の水
平方向に延びた先端には、突起70と係合するフック2
1cが設けられている。
【0029】図5(A)に示すように、操作部材21が
第1の位置にあるときは、凸部21bが光量切り替えス
イッチ43の可動片43aと当接してこれを押し下げて
おり、可動片43aと固定片43bとが接触して光量切
り替えスイッチ43がオンとなる。一方、図5(B)に
示すように、操作部材21が第2の位置にあるときに
は、凸部21aと可動片43aとが離れており、可動片
43aと固定片43bとが非接触となるため、光量切り
替えスイッチ43がオフとなる。
【0030】また、図6(A)に示すように、操作部材
が第1の位置にあるときには、フック21cと絞り板5
7の突起70とが係合する。このとき、絞り板57は挿
入位置にロックされた状態となるため、シャッタ羽根5
6とともに回動できず、小絞り状態での露光となる。一
方、図6(B)に示すように、操作部材が第2の位置に
あるときには、フック21cと突起70との係合が解除
され、絞り板57はシャッタ羽根56とともに退避位置
へと移動する。このため、大絞り状態での露光となる。
【0031】従って、通常時では操作部材21は第1の
位置に保持されており、小絞り開口67が光路上に挿入
された「通常モード」となる。一方、操作部材21を押
し下げて第2の位置に移動したときは、小絞り開口67
が光路上から退避して絞り径が大きくなるとともに、ス
トロボ発光量が減少した「減光モード」となる。例え
ば、小絞り状態での撮影レンズのFナンバーをF8、大
絞り状態でのFナンバーをF16とし、メインコンデン
サ37の静電容量を50μF、サブコンデンサ40の静
電容量を60μFとしたとき、「通常モード」時ではガ
イドナンバーが10.7となり、「減光モード」時では
ガイドナンバーが4.8となる。なお、レンズ付きフイ
ルムユニットでは、固定焦点式の撮影レンズが用いられ
ており、近距離から遠距離までの撮影をカバーするため
にできる限り絞り込む必要がある。このため、写真フイ
ルム27の感度はISO800以上と高感度のものが必
要であり、好ましくはISO1600以上である。
【0032】上記構成による作用について説明する。撮
影者は、巻き上げノブ22を回転して、未露光の写真フ
イルム27を露光枠32の内部にセットする。巻き上げ
ノブ22の回転とともに、シャッタレバー62がチャー
ジされる。写真フイルム27がちょうど一コマ分巻き上
げられると、図示しないフイルム巻き止め機構によって
巻き上げノブ22がロックされる。撮影者が切り替えつ
まみ15をオン位置へと移動させると、ストロボスイッ
チ42がオンされ、ストロボ回路が作動してメインコン
デンサ37及びサブコンデンサ40への充電が行われ
る。そして、充電が完了すると発光ダイオードが点滅
し、撮影者は充電完了を検知する。
【0033】室内撮影のように被写体が暗くない場合で
は、撮影者は操作部材21を押し下げず、「通常モー
ド」撮影を行う。このとき、通常量のストロボ発光が行
われるとともに、小絞り開口67が光路上に挿入されて
露光量が適正値まで低減する。このため、露光オーバー
が生じることなく撮影を行うことができる。一方、夜間
撮影のように被写体が暗い場合若しくは近距離での撮影
を行う場合では、操作部材21を押し下げたままシャッ
タボタン17を押圧する。このときは、「減光モード」
となり、固定絞り開口63のみを通した露光となって露
光量がアップするとともに、ストロボ光量が固定絞り開
口63での撮影に適した量に低減する。
【0034】撮影者が操作部材21の押し下げを怠った
ときは、常に「通常モード」となって小絞り開口67を
通した露光となるため、撮影後の切り替え忘れによる露
光オーバーが生じることはない。また、「通常モード」
での撮影をメインにして設計されているため、被写体が
極端に暗くなければ露光アンダーが生じることはない。
【0035】なお、晴れた日での屋外撮影のように被写
体が非常に明るい場合では、ストロボ撮影を行う必要が
なく、切り替えつまみ15をオフ位置に保持した状態で
撮影が行われる。このとき、被写体までの距離が近い場
合や、被写体が多少暗いと判断した場合には、撮影者は
操作部材21を押し下げて撮影することができる。この
とき、小絞り開口67が退避して固定絞り開口63のみ
を通した露光となるため、露光量がアップする。
【0036】上記実施形態では、サブコンデンサ40を
接続する光量切り替えスイッチ43を設けてストロボ発
光量を変化させているが、本発明はこれに限らず、遮光
性を有するライトバイザーを設け、操作部材の移動によ
りライトバイザーがストロボ発光部の前面を覆うように
しても良い。以下、この第2の実施形態について、図7
を用いて説明する。なお、上記第1の実施形態と同じ部
材を用いる場合は、同じ符号を付して詳しい説明を省略
する。
【0037】操作部材73は、平板形状の遮光板73a
と、逆L字型をした部分の先端に設けられたフック73
bと、外部に露呈するように設けられた切り替えつまみ
73cとで構成される。操作部材73は、遮光板73a
がストロボ発光部14の前面から退避する第1の位置
と、遮光板73aがストロボ発光部14の前面の一部を
覆う第2の位置との間でスライド自在となっており、バ
ネ75の付勢によって第1の位置に保持されている。撮
影者は、切り替えつまみ73cを動かすことで、操作部
材73を第2の位置へスライドすることができる。
【0038】図7(A)に示すように、操作部材73が
第1の位置にあるときには、絞り板57に設けられた突
起74がフック73bと当接しており、絞り板57はシ
ャッタ羽根56とともに回動することができない。この
ため、小絞り・通常光の「通常モード」撮影となる。一
方、図7(B)に示すように、操作部材73が第2の位
置にあるときには、フック73bが突起74から離れる
ため、絞り板57はシャッタ羽根56とともに回動す
る。このときは、大絞り・光量減の「減光モード」撮影
となる。これにより、絞り系が異なる場合でも適正露光
での撮影が可能となる。なお、特開2000−1221
26号公報に記載されているように、操作部材73が第
2の位置にあるときにストロボ発光部14の中央部が覆
われるように遮光板73aの位置を定めると、撮影範囲
内の全域にわたって照度が均一なストロボ発光を得るこ
とができる。
【0039】上記実施形態では、磁気的吸引力によって
絞り板57をシャッタ羽根56に従動させているが、シ
ャッタ羽根56と絞り板57の向かい合う面を粗面にし
て接触させ、両者間の機械的な摩擦力を利用することも
できる。また、絞り板57をシャッタ羽根56と従動さ
せる代わりに、操作部材21,73の押し下げに連動し
て絞り板57を挿脱させる構造としても良い。
【0040】上記実施形態では、操作部材21,73が
第2の位置にあるときに「減光モード」にしたが、これ
とは逆に、操作部材21,73が第1の位置にあるとき
に「減光モード」とすることもできる。さらに、絞りの
切り替え及びストロボ発光量の切り替えを同時に行う必
要はなく、いずれか一方のみを切り替える機構であって
も良い。
【0041】上記実施形態では、レンズ付きフイルムユ
ニットを例にしたが、本発明はこれに限られることはな
く、コンパクトカメラ等の安価なカメラにも適用でき
る。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
小絞り開口が形成された絞り板を挿入位置に保持する第
1の位置と、絞り板の退避位置への移動を許容する第2
の位置との間で可動であり、バネ付勢によって一方の位
置に保持される操作部材とを備え、この操作部材が第2
の位置にあるときには内蔵ストロボからの発光量を減少
するようにしたから、絞りの切り替え忘れを確実に防止
し、ストロボ撮影時に適正露光で撮影を行うことができ
る機構を安価に構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】レンズ付きフイルムユニットの外観を示す斜視
図である。
【図2】レンズ付きフイルムユニットの内部を示す斜視
図である。
【図3】ストロボ回路の回路図である。
【図4】露光制御装置の構造を示す斜視図である。
【図5】露光制御装置の側面を示す概略図であり、
(A)は「通常モード」の場合、(B)は「減光モー
ド」の場合について示したものである。
【図6】露光制御装置の前面を示す概略図であり、
(A)は「通常モード」の場合、(B)は「減光モー
ド」の場合について示したものである。
【図7】別の実施形態での露光制御装置の動作を示す概
略図であり、(A)は「通常モード」の場合、(B)は
「減光モード」の場合について示したものである。
【図8】従来例の露光制御装置において、小絞り時の様
子を示す概略図であり、(A)は正面から見た図、
(B)は側面から見た図である。
【図9】従来例の露光制御装置において、大絞り時の様
子を示す概略図であり、(A)は正面から見た図、
(B)は側面から見た図である。
【符号の説明】
10 レンズ付きフイルムユニット 21,73 操作部材 37 メインコンデンサ 40 サブコンデンサ 43 光量切り替えスイッチ 56 シャッタ羽根 57 絞り板 63 固定絞り開口 67 小絞り開口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 15/02 G03B 15/02 Q 2H101 15/03 15/03 J X 15/05 15/05 17/02 17/02 17/04 17/04 G03C 3/00 575 G03C 3/00 575C Fターム(参考) 2H002 CD00 FB24 FB81 HA11 HA12 HA13 HA21 JA05 2H053 AA09 AD00 AD06 BA02 CA12 CA41 CA44 CA45 2H080 AA18 AA27 AA30 AA48 BB11 CC05 2H081 AA43 AA48 BB07 CC03 CC44 CC53 DD01 2H100 BB05 BB06 BB07 BB08 DD08 2H101 AA01 AA09

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラに備えられた固定絞りよりも小径
    の小絞り開口が形成され、この小絞り開口が光路上に挿
    入される挿入位置と、小絞り開口が光路上から退避する
    退避位置との間で可動の絞り板と、この絞り板を挿入位
    置に保持する第1の位置と、絞り板の退避位置への移動
    を許容する第2の位置との間で可動であり、バネ付勢に
    よって一方の位置に保持される操作部材とを備え、 前記操作部材が第2の位置にあるときには、内蔵ストロ
    ボから発せられるストロボ光量が減少することを特徴と
    するカメラの露光制御装置。
  2. 【請求項2】 前記内蔵ストロボには、ストロボ発光を
    行うためのメインコンデンサとサブコンデンサとが並列
    に接続されており、前記操作部材が前記第2の位置へ移
    動する際に前記サブコンデンサを導通するスイッチがオ
    フとなることを特徴とする請求項1記載のカメラの露光
    制御装置。
  3. 【請求項3】 前記操作部材の前記第2の位置への移動
    に伴い、遮光性を有するライトバイザーがストロボ発光
    面の一部を覆うことを特徴とする請求項1記載のカメラ
    の露光制御装置。
  4. 【請求項4】 前記絞り板はシャッタ羽根と同じ軸によ
    って保持され、磁力若しくは摩擦力を介してシャッタ羽
    根とともに回動し、前記操作部材には絞り板に設けられ
    た突起と係合するフックが設けられており、操作部材が
    前記第1の位置にあるときは前記突起と前記フックとが
    係合して絞り板を挿入位置に保持し、操作部材が前記第
    2の位置にあるときは突起とフックとの係合が解除され
    て絞り板が退避位置へと移動することを特徴とする請求
    項1乃至3いずれか記載のカメラの露光制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4いずれか記載の露光制御
    装置を備え、予め装填された写真フイルムの感度がIS
    O800以上であることを特徴とするレンズ付きフイル
    ムユニット。
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