JP2001336551A - リーディング・トレーディングシュー式ドラムブレーキ - Google Patents

リーディング・トレーディングシュー式ドラムブレーキ

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JP2001336551A
JP2001336551A JP2000153966A JP2000153966A JP2001336551A JP 2001336551 A JP2001336551 A JP 2001336551A JP 2000153966 A JP2000153966 A JP 2000153966A JP 2000153966 A JP2000153966 A JP 2000153966A JP 2001336551 A JP2001336551 A JP 2001336551A
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JP
Japan
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shoe
leading
brake
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drum brake
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JP2000153966A
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Hiroshi Okubo
洋志 大久保
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 制動時における見かけ上の摩擦係数が増大す
ることなく、安定した制動力を発生するリーディング・
トレーディングシュー式ドラムブレーキを提供する。 【解決手段】 本発明リーディング・トレーディングシ
ュー式ドラムブレーキは、リーディングシュー3がこの
シュー3に生じる自己サーボが最大値となるシュー領域
近傍の裏面に補強部材10を具える。これにより、複雑
な構造の高価なブレーキライニングを用いることなく、
制動時における、見かけ上の摩擦係数μをほぼ一定にし
シュー3およびブレーキドラム1間の面圧分布を均一化
できる。このため、見かけ上の摩擦係数μが増大すると
いう、所謂、Gスプレッドに伴う、予期せぬ制動ショッ
クを防止できる。従って、本発明では、安定した制動力
を発生するリーディング・トレーディングシュー式ドラ
ムブレーキを容易且つ安価に製造できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リーディング・ト
レーディングシュー式ドラムブレーキに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】リーディング・トレーディングシュー式
ドラムブレーキは、ブレーキドラムとシューとの接触時
に、ブレーキドラムへのシューの巻き込みによってシュ
ーにおける長手方向の面圧分布に当りの強い部分が生じ
ることによって、大きな制動力を得られるものである。
この現象は、一般に自己サーボと言われ、特に、回転す
るブレーキドラムに対して大きく巻き込まれるシュー
側、即ち、リーディングシュー側において生じる。
【0003】図8は、従来のリーディングシューであっ
て、(a)はリーディングシューの平面図、(b)は
(a)のC−C断面から示した面圧分布図である。な
お、図8(a)に示す矢印Dは、図示せぬブレーキドラ
ムの回転方向を示す。
【0004】リーディングシュー3は、図8(a)に示
すブレーキドラム回転出力側領域αでは、リーディング
シュー3に生じる自己サーボが大きくなるため、当りの
強い部分となり、ブレーキドラム回転入力側領域βで
は、リーディングシュー3に生じる自己サーボが領域α
に比べて小さくなるため、当りの弱い部分となる。
【0005】また、ブレーキライニング4を具えるシュ
ー外周部(以下、裏金という)3aにおける幅方向で
は、図8(b)に示す如く、この裏金3aを保持するウ
ェブ3bの剛性によって面圧分布Pfは、裏金3aおよ
びウェブ3bの結合部、即ち、シュー幅の中心付近で最
も強当りする(図中、符号Pfmaxで示す)。
【0006】ところで、リーディング・トレーディング
シュー式ドラムブレーキは、その特性として急ブレーキ
などによって減速度が高くなると、自己サーボが増大す
ることが知られている。しかしながら、自己サーボが増
大すると、シュー幅方向の中心部における強当りと併
せ、見かけ上の摩擦係数μが増加する(所謂、Gスプレ
ッド)という問題が生じることも既知である。このGス
プレッドが生じると、急激にブレーキ力が増大するた
め、運転者は予期せぬショックを感じるという不都合が
ある。
【0007】この対策としては、従来、特開平5−14
1454号公報に、ブレーキライニングの剛性をシュー
長手方向に沿って変化させて制動時の面圧を均一化し、
Gスプレッドを低減させるものがある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報の場合、ブレーキライニングの材質(成分)を部分的
に調整しながら成形する必要があるため、製造が困難で
コストが増大するという不都合がある。
【0009】本発明は、上述した事実に鑑みてなされた
ものであり、制動時における見かけ上の摩擦係数が増大
することなく、安定した制動力を発生するリーディング
・トレーディングシュー式ドラムブレーキを提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的のため、第1発
明による、リーディング・トレーディングシュー式ドラ
ムブレーキは、ブレーキドラムの内側に配したリーディ
ングシューおよびトレーディングシューを前記ブレーキ
ドラムの内面に押し付けることによってブレーキ力を発
生させるリーディング・トレーディングシュー式ドラム
ブレーキにおいて、前記リーディングシューは、このリ
ーディングシューに生じる自己サーボが最大値となるシ
ュー領域近傍の裏面に補強部材を具えることを特徴とす
るものである。
【0011】
【発明の効果】第1発明であるリーディング・トレーデ
ィングシュー式ドラムブレーキは、リーディングシュー
が、このリーディングシューに生じる自己サーボが最大
値となるシュー領域近傍の裏面に補強部材を具えること
により、複雑な構造の高価なブレーキライニングを用い
ることなく、制動時における、見かけ上の摩擦係数をほ
ぼ一定にしリーディングシューおよびブレーキドラム間
の面圧分布を均一化することができる。このため、制動
時に見かけ上の摩擦係数が増大するという、所謂、Gス
プレッドに伴う、予期せぬ制動ショックを防止すること
ができる。
【0012】従って、本発明によれば、安定した制動力
を発生するリーディング・トレーディングシュー式ドラ
ムブレーキを容易且つ安価に製造することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。
【0014】図1は、本発明によるリーディング・トレ
ーディングシュー式ドラムブレーキの一実施形態を示す
平面図である。また、図2は、本発明の第1実施形態を
示す図であって、図(a)はリーディングシューを示す
平面図、図(b)は図(a)のA−A断面図、図(c)
は図(a)のB−B断面図である。
【0015】本実施形態におけるリーディング・トレー
ディングシュー式ドラムブレーキは、図1に示す如く、
図示せぬ車輪と一体に回転するブレーキドラム1の内側
に車体に取り付けられたバックプレート2を具え、この
バックプレート2上にリーディングシュー3およびトレ
ーディングシュー5を配する。
【0016】リーディングシュー3は、ブレーキライニ
ング4を設けたシュー外周部(以下、裏金という)3a
にウェブ3bが取り付けられており、トレーディングシ
ュー5は、ブレーキライニング6を設けたシュー外周部
(以下、裏金という)5aにウェブ5bが取り付けられ
ている。
【0017】リーディングシュー3およびトレーディン
グシュー5はそれぞれ、一方の端縁X3,X5それぞれに
ピストン等の図示せぬ押圧部材が接すると共に、他方の
端縁Y3,Y5それぞれを図示せぬアンカー部によって回
動自在に支持するものとする。
【0018】このため、リーディングシュー3は、ブレ
ーキドラム1の回転方向Dに対して巻き込まれる向きに
位置決めされたシューであり、トレーディングシュー5
は、ブレーキドラム1の回転方向Dに対して引き摺る向
きに位置決めされたシューである。
【0019】従って、補強部材10は、リーディングシ
ュー3に設けられ、リーディングシュー3に生じる自己
サーボが最大値となるシュー領域近傍、具体的には、リ
ーディングシュー3の水平線からリーディングシュー3
の端縁Y3までの領域、つまり、図1に示す領域α内が
好ましい。なお、本実施形態における補強部材10は、
図2(c)に示す如く、厚みを有したプレート状部材で
ある。
【0020】次に本実施形態の作用を、図3〜5に示す
性能線図から説明する。
【0021】図3は、実際に負荷のかかった車両に対し
て車速Voが60km/hの状態からブレーキ操作を行った
時を示す定積時効力性能図であって、横軸には制動によ
る減速度Gを示し、縦軸には見かけ上の摩擦係数μを示
す。図3において、実線Aは、本発明によるリーディン
グ・トレーディングシュー式ドラムブレーキの特性を示
し、破線Bは、従来リーディング・トレーディングシュ
ー式ドラムブレーキの特性を示す。
【0022】図4は、負荷のかかっていない車両に対し
て車速Voが60km/hの状態からブレーキ操作を行った
時を示す軽積時効力性能図であって、図3と同様、横軸
には制動による減速度Gを示し、縦軸には見かけ上の摩
擦係数μを示し、実線Aは、本発明によるドラムブレー
キの特性を示し、破線Bは、従来ドラムブレーキの特性
を示す。
【0023】これら図に示す如く、車両に負荷がかかっ
ているかいないかに関わらず、本発明ドラムブレーキの
場合、ブレーキ操作に伴う減速度Gが高い状態となって
も見かけ上の摩擦係数μを一定に保つのに対し、従来ド
ラムブレーキの場合、見かけ上の摩擦係数μは減速度G
の上昇に応じて上昇する、所謂、Gスプレッドが生じる
ことがわかる。
【0024】図5は、本実施形態の作用を、運転者のブ
レーキペダル踏力に伴い車両に発生する制動トルクで示
す性能線図である。この性能線図は、運転者のブレーキ
ペダル踏み力Pを横軸に、また、車両に発生する制動ト
ルクTを縦軸に示す。図5において、本発明によるリー
ディング・トレーディングシュー式ドラムブレーキの特
性は実線Aで示され、従来リーディング・トレーディン
グシュー式ドラムブレーキの特性は破線Bで示される。
【0025】この図によれば、本発明ドラムブレーキ
は、ブレーキ操作に伴う減速度Gが高い状態となっても
見かけ上の摩擦係数μを一定に保つため、ブレーキペダ
ル踏力Pに関わらず一定の制動トルクTが確保されるの
に対して、従来ドラムブレーキは、見かけ上の摩擦係数
μが減速度Gの上昇に応じて上昇するため、ブレーキペ
ダル踏力Pに応じて制動トルクTが急激に上昇してしま
うことが分かる。
【0026】つまり、本実施形態は、図3〜図5から明
らかな如く、リーディングシュー3がこのリーディング
シュー3に生じる自己サーボが最大値となるシュー領域
近傍の裏面に補強部材10を具えることにより、複雑な
構造の高価なブレーキライニングを用いることなく、制
動時における、見かけ上の摩擦係数μをほぼ一定にしリ
ーディングシュー3(ブレーキライニング4)およびブ
レーキドラム1間の面圧分布を均一化することができ
る。このため、制動時に見かけ上の摩擦係数μが増大す
るという、所謂、Gスプレッドに伴う、予期せぬ制動シ
ョックを防止することができる。
【0027】従って、本実施形態によれば、安定した制
動力を発生するリーディング・トレーディングシュー式
ドラムブレーキを容易且つ安価に製造することができ
る。
【0028】リーディング・トレーディングシュー式ド
ラムブレーキの他の実施形態としては、図6に示すもの
がある。図6は、図2を参照し、補強部材11をB−B
断面で示す。この補強部材11は、断面コの字の形状で
あって、裏金3aと補強部材11との間が中空形状であ
る。この場合も第1実施形態と同様の作用効果が得られ
る。
【0029】さらに他の実施形態としては、図7に示す
ものがある。図7は、図2を参照し、補強部材12をB
−B断面で示す。この補強部材12は、シューにおける
長手方向に延在する長い板形状であって、裏金3aとウ
ェブ3bとの間を支持する。なお、この補強部材12
は、長い板材に限らず、シューにおける長手方向に沿っ
て配した複数の棒材であってもよい。この場合も第1実
施形態と同様の作用効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明であるリーディング・トレーディング
シュー式ドラムブレーキの一実施形態を示す平面図であ
る。
【図2】 (a)は、本発明の第1実施形態におけるリ
ーディングシューを示す平面図、(b)は、(a)のA
−A断面図、(c)は、(a)のB−B断面図である。
【図3】 本発明と従来技術とを比較する定積時効力性
能図である。
【図4】 本発明と従来技術とを比較する軽積時効力性
能図である。
【図5】 ブレーキペダル踏力に伴い車両に発生する制
動トルクを示す性能線図である。
【図6】 本発明の第2実施形態を示すB−B断面図で
ある。
【図7】 本発明の第3実施形態を示すB−B断面図で
ある。
【図8】 (a)は、従来リーディングシューを示す平
面図、(b)は、(a)のC−C断面図である。
【符号の説明】
1 ブレーキドラム 2 バックプレート 3 リーディングシュー 3a シュー外周部(裏金) 3b ウェブ 4 ブレーキライニング 5 トレーディングシュー 5a シュー外周部(裏金) 5b ウェブ 6 ブレーキライニング 10 補強部材(第1実施形態) 11 補強部材(第2実施形態) 12 補強部材(第3実施形態)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキドラムの内側に配したリーディ
    ングシューおよびトレーディングシューを前記ブレーキ
    ドラムの内面に押し付けることによってブレーキ力を発
    生させるリーディング・トレーディングシュー式ドラム
    ブレーキにおいて、 前記リーディングシューは、このリーディングシューに
    生じる自己サーボが最大値となるシュー領域近傍の裏面
    に補強部材を具えることを特徴とするリーディング・ト
    レーディングシュー式ドラムブレーキ。
JP2000153966A 2000-05-25 2000-05-25 リーディング・トレーディングシュー式ドラムブレーキ Pending JP2001336551A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103527680A (zh) * 2013-10-30 2014-01-22 十堰市华迪汽车零部件有限公司 一种载重汽车后桥用鼓式制动器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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