JP2001336339A - 折り畳み式機器のヒンジ構造 - Google Patents

折り畳み式機器のヒンジ構造

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JP2001336339A JP2000160117A JP2000160117A JP2001336339A JP 2001336339 A JP2001336339 A JP 2001336339A JP 2000160117 A JP2000160117 A JP 2000160117A JP 2000160117 A JP2000160117 A JP 2000160117A JP 2001336339 A JP2001336339 A JP 2001336339A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上部パネルと下部パネルの開き角度を使用者
の望む任意の角度位置に無段階に設定しロックするとと
もに、経時変化によるへたりや設定角度の戻りを防止す
る。 【解決手段】 第1ヒンジ1Aに第1ヒンジ1Aと一体
的に回転するように設けられた第1ヒンジボス部材31
の支持部315に、第2ヒンジ2Aと一体的に回転する
ように設けられた第2ヒンジボス部材32を相対回転可
能に支持し、この第2ヒンジボス部材32の小径円筒部
323に対向して、角度設定部材33を回転可能に設
け、角度設定部材33を第1ヒンジボス部材31に固定
するネジ部材34を弛めた状態で、上部パネル1Aと下
部パネル2Aの開き角度が大きくなる方向及び小さくな
る方向に回転して、上部パネル1Aと下部パネルの開き
角度を任意の角度に設定できる構成にした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話機、ノー
ト型パソコン、ワードプロセッサ等の折り畳み式機器に
適用されるヒンジ構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】携帯電話機やノート型パソコン等の折り
畳み式機器は、主に表示部を有する上部パネルと、各種
のボタンを有する下部パネルを備え、この上部パネルと
下部パネルはヒンジ機構により開閉可能に連結されてい
る。従来、このような折り畳み式機器のヒンジ構造とし
ては、例えば、特許第2737770号公報(特開平8
−49464号)等で示すものが知られている。このヒ
ンジ構造は、上部パネル及び下部パネルにそれぞれ設け
られ両パネルを開閉可能に連結するヒンジと、この一方
のヒンジに設けた受け部材と、他方のヒンジに該ヒンジ
の軸線方向にのみ移動可能に設けられたヒンジボス部材
を備え、この受け部材及びヒンジボス部材の相対向する
端面の一方の端面には複数の開角度設定用の凹部を軸回
り方向に所定角度離して設け、受け部材及びヒンジボス
部材の相対向する端面の他方の端面には上記凹部と係脱
する凸部を設け、さらに、上記他方のヒンジからヒンジ
ボス部材及び受け部材の軸心を貫通して上記一方のヒン
ジに螺着された取付ねじにより両ヒンジを相対回転可能
に連結する。そして、この取付ねじの頭部とヒンジボス
部材間には、ヒンジボス部材を受け部材の方向に付勢す
るバネが介在されている。したがって、上部パネルと下
部パネルが開かれる時、凸部を任意1つの凹部に係合す
ることにより、上部パネルを下部パネルに対して凸部で
設定された開角度位置にロックすることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の折
り畳み式機器のヒンジ構造では、上部パネルと下部パネ
ルの開き角度を複数段階に設定することができるが、こ
の各開き角度以外の角度に上部パネルと下部パネルの開
き角度を設定しロックすることができない。すなわち、
上部パネルと下部パネルの開き角度を無段階に調節する
ことができないため、上部パネルと下部パネルの開き角
度を個々の使用者に合わせて細かく調節することが不可
能である。また、従来においては、上部パネルと下部パ
ネルの開き角度を無段階に調節できるようにするため
に、オイルやトーションバネを利用したトルクヒンジ機
構があるが、このトルクヒンジ機構では、上部パネルと
下部パネルを開いた状態で手を離すと戻りが発生して希
望する開き角度を維持できないほか、トルクヒンジ機構
の経時変化によるへたりで、設定した開き角度位置に固
定できなくなるという問題がある。
【0004】本発明は、上記のような従来の問題を解決
するためになされたのもで、その目的は、上部パネルと
下部パネルの開き角度を使用者の望む任意の角度位置に
無段階に設定しロックできるとともに、経時変化による
へたりや設定角度の戻りを防止できる折り畳み式機器の
ヒンジ構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、折り畳み式機器を構成する上部パネルと下
部パネルを開閉可能に連結するヒンジ構造であって、前
記上部パネルの一端に設けられた第1ヒンジと、前記下
部パネルの一端に前記第1ヒンジと軸線が一致するよう
に前記第1ヒンジと対向して設けられた第2ヒンジと、
前記第1及び第2ヒンジの一方のヒンジに、該ヒンジと
一体的に回転するように設けられた第1ヒンジボス部材
と、前記第1ヒンジボス部材に設けられ、前記一方のヒ
ンジと同軸上で他方のヒンジ側へ突出する所定長さの支
持部と、前記第1及び第2ヒンジの他方のヒンジに、該
ヒンジと一体的に回転するように設けられ、かつ、前記
支持部に相対回転可能に支持された第2ヒンジボス部材
と、前記一方のヒンジとは離れた側の前記第2ヒンジボ
ス部材に対向して前記他方のヒンジの軸線を中心に回転
可能に設けられ、前記上部パネルと下部パネルの開き角
度を任意の角度に設定する角度設定部材と、前記角度設
定部材を前記第1ヒンジボス部材に固定するネジ部材
と、前記角度設定部材と前記第2ヒンジボス部材間に設
けられ、前記角度設定部材で設定された角度位置に前記
上部パネルと下部パネルの開き角度をロックする第1ロ
ック部材とを備えることを特徴とする。
【0006】本発明においては、角度設定部材が他方の
ヒンジの軸線を中心にして、上部パネルと下部パネルの
開き角度が大きくなる方向及び小さくなる方向に回転で
きるように構成されているから、ネジ部材を弛めた状態
で角度設定部材を回転操作するだけで、上部パネルと下
部パネルの開き角度を使用者の望む任意の角度位置に無
段階に設定しロックすることが可能になるとともに、経
時変化によるへたりや設定角度の戻りを防止することが
可能になる。
【0007】
【発明の実施の形態】図1ないし図5により本発明にか
かる折り畳み式機器のヒンジ構造の実施の形態について
説明する。図1は本発明にかかるヒンジ構造を携帯電話
機に適用した場合を示す全体の斜視図、図2は本発明の
実施の形態におけるヒンジ構造の分解斜視図、図3は本
発明の実施の形態におけるヒンジ構造の拡大断面図、図
4(A)は本発明の実施の形態において上部パネルと下
部パネルが閉じられた時の図3のB−Bに沿う動作説明
用の断面図、同図(B)は本発明の実施の形態において
上部パネルと下部パネルが閉じられた時の図3のC−C
に沿う動作説明用の断面図、図5(A)は本発明の実施
の形態において上部パネルと下部パネルが開かれた時の
図3のB−Bに沿う動作説明用の断面図、同図(B)は
本発明の実施の形態において上部パネルと下部パネルが
開かれた時の図3のC−Cに沿う動作説明用の断面図で
ある。
【0008】図1において、折り畳み式の形態電話機
は、表示部11を有する長方形状の上部パネル1と、各
種のボタン21を有する長方形状の下部パネル2を備
え、この上部パネル1と下部パネル2の長手方向の一端
はヒンジ機構3により開閉可能に連結されている。前記
ヒンジ機構3は、図2及び図3に示すように、上部パネ
ル1の長手方向の一端に設けられた円筒状の第1ヒンジ
1Aと、下部パネル2の長手方向の一端に第1ヒンジ1
Aに隣接して軸線が一致するように設けられた円筒状の
第2ヒンジ2Aを備え、さらに、第1ヒンジボス部材3
1、第2ヒンジボス部材32、角度設定部材33、ネジ
部材34、コイルバネ35、リング状板バネ36、37
を備えている。
【0009】前記第1ヒンジ1Aの開口端側内周面に
は、図2及び図3に示すように、一対の凸部1A1が周
方向に180度の間隔をおいて形成されており、また、
第1ヒンジ1A内に設けた隔壁1A2の中心部には第1
ヒンジボス部材31を取り付けるための貫通穴1A3が
形成されている。前記第2ヒンジ2Aは、図2及び図3
に示すように、前記第2ヒンジボス部材32が嵌合され
る小径内周部2A1、及び前記角度設定部材33が挿入
される大径内周部2A2が形成されており、小径内周部
2A1の内周面には、一対の凸部2A3が周方向に18
0度の間隔をおいて形成されている。
【0010】前記第1ヒンジボス部材31は、図2ない
し図4に示すように、第1ヒンジ1A内に嵌合され、そ
の凸部1A1と係合して第1ヒンジ1Aと一体的に回転
できるように回り止めを行うための凹部311を外周面
に有する円盤部312と、この円盤部312の一端面に
軸線を一致して突設され、第1ヒンジ1Aの貫通穴1A
3に嵌合されるすり割り及び抜け止め用爪313Aを有
する円筒状軸部313と、円盤部312の他端面に軸線
を一致して第2ヒンジ2A側へ向け所定長さに突設され
た、円盤部312の径より小さい径の円柱部314と、
この円柱部314の端面に軸線を一致して第2ヒンジ2
A側へ所定長さに突設され、前記第2ヒンジボス部材3
2を支持するすり割り及び抜け止め用爪315Aを有す
る円筒状支持部315を備える。また、前記円柱部31
4には前記コイルバネ35が挿入されるリング状溝31
6が同心に形成され、さらに、円柱部314の端面中心
には、前記ネジ部材34が螺合される雌ねじ穴317が
形成されている。
【0011】前記第2ヒンジボス部材32は、図2ない
し図4に示すように、第2ヒンジ2Aの小径内周部2A
1に嵌合され、その凸部2A3と係合して第2ヒンジ2
Aと一体的に回転できるように回り止めを行うための凹
部321を外周面に有する大径円筒部322と、この大
径円筒部322の一端に軸線を一致して連設した小径円
筒部323を備え、小径円筒部323の中心軸線上には
前記第1ヒンジボス部材31の円筒状支持部315に回
転可能に嵌合される軸穴324が形成されている。ま
た、大径円筒部322の内径は第1ヒンジボス部材31
の円柱部314の外径より大きくなっており、これによ
り、大径円筒部322の内周面と円柱部314の外周面
間に空間38が形成されている。
【0012】前記角度設定部材33は、上部パネル1と
下部パネル2の開き角度αを任意の角度に設定するもの
で、図2および図3に示すように、中心に前記ネジ部材
34が挿通される貫通穴331を有する円盤部332
と、この円盤部332の外周に第2ヒンジボス部材32
に向け突設された円筒部333を備え、この円筒部33
3は前記第2ヒンジ2Aの大径内周部2A2に対応する
外径に形成されているとともに、第2ヒンジボス部材3
2の小径円筒部323の外径より大きい内径に形成さ
れ、この小径円筒部323の外周と円筒部333内周間
に空間39が形成されている。また、円盤部332の外
周面には、上部パネル1と下部パネル2の開き角度αを
指示する指示マーク333Bが形成され、さらに、この
指示マーク333Bに対応して第2ヒンジ2Aの端面に
開き角度αの目安となる目盛2A4が形成されている。
前記ネジ部材34は、角度設定部材33を第1ヒンジボ
ス部材31に締め付け固定するもので、角度設定部材3
3の円盤部332に外面から圧接する円盤状の頭部34
1と、この頭部341の軸心に突設され、円盤部332
の貫通穴331に挿通される円柱部342と、この円柱
部342の先端に設けた雄ねじ部343を備える。
【0013】前記リング状板バネ36は、上部パネル1
と下部パネル2を閉位置にロックする第1ロック部材を
構成するもので、このリング状板バネ36は、図3〜図
5に示すように前記空間38において、第2ヒンジボス
部材32の大径円筒部322の内周に係合され、さら
に、このリング状板バネ36の一端部に設けた固定片3
61を大径円筒部322の内周面に形成したスリット3
22Aに係合することにより、リング状板バネ36を大
径円筒部322の内周面に固定する。また、リング状板
バネ36の他端にはV字状に折り曲げ加工した係止部3
62が設けられ、この係止部362は前記第1ヒンジボ
ス部材31の円柱部314の外周面に常時圧接される構
成になっていおり、そして、円柱部314の外周面に
は、上部パネル1と下部パネル2が閉じられた位置で係
止部362が係合するV字状の凹部314Aが形成され
ている。
【0014】前記リング状板バネ37は、角度設定部材
33で設定された角度位置に上部パネル1と下部パネル
2の開き角度をロックする第2ロック部材を構成するも
ので、このリング状板バネ37は、図3〜図5に示すよ
うに前記空間39において、第2ヒンジボス部材32の
小径円筒部323の外周に係合され、そして、このリン
グ状板バネ37の一端部に設けた固定片371を小径円
筒部323の外周面に形成したスリット323Aに係合
することにより、リング状板バネ37を小径円筒部32
3の外周面に固定する。また、リング状板バネ37の他
端には逆V字状に折り曲げ加工した係止部372が設け
られ、この係止部372は前記角度設定部材33の円筒
部333の内周面に常時圧接される構成になっており、
さらに、円筒部333の外周面には、上部パネル1と下
部パネル2が角度設定部材33で設定された角度位置で
係止部372が係合するV字状の凹部333Aが形成さ
れている。
【0015】次に、上記のように構成されたヒンジ機構
を折り畳み式機器、すなわち携帯電話機に組み付ける場
合について説明する。まず、第1ヒンジボス部材31の
凹部311を第1ヒンジ1Aの凸部1A1に合わせた状
態で、第1ヒンジボス部材31の円筒状軸部313を第
1ヒンジ1Aの貫通穴1A3に押し込み、嵌合する。円
筒状軸部313が貫通穴1A3に嵌合された状態では、
円筒状軸部313の先端に設けた抜け止め用爪313A
が貫通穴1A3の縁部に係止するため、第1ヒンジボス
部材31は抜けることなく第1ヒンジ1Aに安定に支持
される。そして、第1ヒンジボス部材31の凹部311
が第1ヒンジ1Aの凸部1A1に係合されることによ
り、第1ヒンジボス部材31は第1ヒンジ1Aと一体的
に回転できるように保持される。
【0016】次いで、第1ヒンジボス部材31のリング
状溝316にコイルバネ35を挿入した後、リング状板
バネ36、37を装着した第2ヒンジボス部材32の凹
部321を第2ヒンジ2Aの凸部2A3に合わせた状態
で、第2ヒンジボス部材32の軸穴324に第1ヒンジ
ボス部材31の円筒状支持部315を押し込んで嵌合す
ることにより第2ヒンジボス部材32を第1ヒンジボス
部材31に対して相対回転可能に支持させる。この時、
第2ヒンジボス部材32の凹部321が第2ヒンジ2A
の凸部2A3に係合されるため、第2ヒンジボス部材3
2は第2ヒンジ2Aと一体的に回転できるように保持さ
れる。また、円筒状支持部315の先端に設けた抜け止
め用爪315Aが軸穴324の縁部に係止するため、第
2ヒンジボス部材32は抜けることなく第1ヒンジボス
部材31の円筒状支持部315に支持され、かつコイル
バネ35により抜け止め用爪315Aに押圧される方向
に付勢される。
【0017】次に、角度設定部材33を、その円筒部3
33を内側にして第2ヒンジ2Aの大径内周面2A2に
嵌合し、この角度設定部材33の貫通穴331にネジ部
材34の円柱部342を挿通して、その雄ねじ部343
を第1ヒンジボス部材31の雌ねじ穴317に螺合し締
め付けることにより、角度設定部材33を第1ヒンジボ
ス部材31に固定する。この時、角度設定部材33の第
2ヒンジ2Aに対する回転方向の固定位置は、使用者が
望む開き角度αが得られるように設定されている。
【0018】次に、上部パネル1と下部パネル2を閉じ
る時の動作と開く時の動作について図4及び図5を参照
して説明する。上部パネル1と下部パネル2を閉じる場
合は、例えば上部パネル1を閉方向に回動すると、第1
ヒンジ1A、第1ヒンジボス部材31及び角度設定部材
33が図4(A)、(B)の矢印L方向に回転される。
そして、上部パネル1が完全に閉じられた位置まで回動
されると、図4(A)に示すように、第1ヒンジボス部
材31に設けられたV字状の凹部314Aがリング状板
バネ36の係止部362に係合する。これにより、上部
パネル1と下部パネル2は閉状態にロックされる。この
時、角度設定部材33も同一方向に回動されるため、角
度設定部材33の凹部333Aはリング状板バネ37の
係止部372から外れ、図4(B)に示す位置関係に置
かれる。この図4(B)において、凹部333Aと係止
部372間の角度が開き角度αに相当する。
【0019】また、上部パネル1と下部パネル2を開く
場合は、例えば上部パネル1を開方向に回動すると、第
1ヒンジ1A、第1ヒンジボス部材31及び角度設定部
材33が図5(A)、(B)の矢印R方向に回転され
る。そして、上部パネル1が図4(B)に示す開き角度
αに相当する角度まで回動されると、図5(B)に示す
ように、角度設定部材33に設けられたV字状の凹部3
33Aがリング状板バネ3の係止部372に係合する。
これにより、上部パネル1と下部パネル2は開状態にロ
ックされる。この時、第1ヒンジボス部材31の凹部3
14Aがリング状板バネ36の係止部362から外れ、
図5(A)に示す位置関係に置かれる。また、上部パネ
ル1と下部パネル2の開き角度αを変更する場合は、ネ
ジ部材34を弛めた状態で、角度設定部材33を図4
(B)の矢印A方向に回転して、凹部333Aと係止部
372間の角度αを変えればよい。この時、指示マーク
333Bを目安となる目盛2A4に沿って移動すること
により、開き角度α調節が容易になる。
【0020】上記のような本発明の実施の形態によれ
ば、第1ヒンジ1Aに第1ヒンジ1Aと一体的に回転す
るように設けられた第1ヒンジボス部材31の支持部3
15に、第2ヒンジ2Aと一体的に回転するように設け
られた第2ヒンジボス部材32を相対回転可能に支持
し、この第2ヒンジボス部材32の小径円筒部323に
対向して、角度設定部材33を第1ヒンジ1Aの軸線を
中心に回転可能に設け、この角度設定部材33を第1ヒ
ンジボス部材31に固定するネジ部材34を弛めた状態
で、上部パネル1Aと下部パネル2Aの開き角度が大き
くなる方向及び小さくなる方向に回転することにより、
角度設定部材33の凹部333Aとリング状板バネ37
の係止部372間の開き角度αを任意の角度に設定でき
る構成にしたので、上部パネル1Aと下部パネル2Aの
開き角度αを使用者の望む任意の角度位置に無段階に設
定することができると共に、この設定角度位置にリング
状板バネ37から構成されるロック部材を利用してロッ
クすることができるほか、従来のトルクヒンジ機構のよ
うな経時変化によるへたりや設定角度の戻りを防止する
ことができる。
【0021】図6は本発明の図2に示す構成のヒンジ機
構3をノート型パーソナルコンピュータやワードプロセ
ッサ等の折り畳み式の電子機器に適用した場合の電子機
器の斜視図である。この図6において、折り畳み式の電
子機器4は表示部411を有する上部パネル41と、キ
ーボード421を有する下部パネル42を備え、この上
部パネル41と下部パネル42は、上部パネル41に設
けた第1ヒンジ41Aと、この第1ヒンジ41Aの左右
両端に対向して下部パネル42に設けた第2ヒンジ42
Aに装着されたヒンジ機構3により開閉可能に連結され
ている。このような電子機器においても、上記折り畳み
式携帯電話機と同様な作用効果が得られる。
【0022】なお、上記の実施の形態では、角度設定部
材33で設定された角度位置に上部パネル1と下部パネ
ル2の開き角度をロックする第1ロック部材にリング状
板バネ37を使用し、このリング状板バネ37を第2ヒ
ンジボス部材32の小径円筒部323の外周面に固定
し、リング状板バネ37の他端に設けた係止部372を
角度設定部材33の円筒部333の内周面に常時圧接さ
せ、円筒部333の外周面に、上部パネル1と下部パネ
ル2が角度設定部材33で設定された角度位置で係止部
372が係合するV字状の凹部333Aを形成した場合
について説明したが、本発明はこれに限定されない。例
えば、角度設定部材33の円盤部332の内面とこれに
対向する第2ヒンジボス32の端面間の一方に板バネの
一端を固定し、この板バネの他端に設けた係合部を他方
に形成した凹部に係合して、上部パネル1と下部パネル
2を開き角度位置にロックするようにしてもよい。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明の折り畳み式
機器のヒンジ構造によれば、上部パネルと下部パネルの
開き角度を使用者の望む任意の角度位置に無段階に設定
しロックすることができるとともに、従来のトルクヒン
ジ機構のような経時変化によるへたりや設定角度の戻り
を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるヒンジ構造を携帯電話機に適用
した場合を示す全体の斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態におけるヒンジ構造の分解
斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態におけるヒンジ構造の拡大
断面図である。
【図4】(A)は本発明の実施の形態において上部パネ
ルと下部パネルが閉じられた時の図3のB−Bに沿う動
作説明用の断面図、(B)は本発明の実施の形態におい
て上部パネルと下部パネルが閉じられた時の図3のC-
Cに沿う動作説明用の断面図である。
【図5】(A)は本発明の実施の形態において上部パネ
ルと下部パネルが開かれた時の図3のB−Bに沿う動作
説明用の断面図、(B)は本発明の実施の形態において
上部パネルと下部パネルが開かれた時の図3のC−Cに
沿う動作説明用の断面図である。
【図6】本本発明のヒンジ機構をノート型パーソナルコ
ンピュータやワードプロセッサ等の折り畳み式の電子機
器に適用した場合の電子機器の斜視図である。
【符号の説明】
1……上部パネル、1A……第1ヒンジ、2……下部パ
ネル、2A……第2ヒンジ、31……第1ヒンジボス部
材、32……第2ヒンジボス部材、332……角度設定
部材、34……ネジ部材、36、37……リング状板バ
ネ、372……係止部、333A……凹部、333B…
…指示マーク、2A4……目盛。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 折り畳み式機器を構成する上部パネルと
    下部パネルを開閉可能に連結するヒンジ構造であって、 前記上部パネルの一端に設けられた第1ヒンジと、 前記下部パネルの一端に前記第1ヒンジと軸線が一致す
    るように前記第1ヒンジと対向して設けられた第2ヒン
    ジと、 前記第1及び第2ヒンジの一方のヒンジに、該ヒンジと
    一体的に回転するように設けられた第1ヒンジボス部材
    と、 前記第1ヒンジボス部材に設けられ、前記一方のヒンジ
    と同軸上で他方のヒンジ側へ突出する所定長さの支持部
    と、 前記第1及び第2ヒンジの他方のヒンジに、該ヒンジと
    一体的に回転するように設けられ、かつ、前記支持部に
    相対回転可能に支持された第2ヒンジボス部材と、 前記一方のヒンジとは離れた側の前記第2ヒンジボス部
    材に対向して前記他方のヒンジの軸線を中心に回転可能
    に設けられ、前記上部パネルと下部パネルの開き角度を
    任意の角度に設定する角度設定部材と、 前記角度設定部材を前記第1ヒンジボス部材に固定する
    ネジ部材と、 前記角度設定部材と前記第2ヒンジボス部材間に設けら
    れ、前記角度設定部材で設定された角度位置に前記上部
    パネルと下部パネルの開き角度をロックする第1ロック
    部材と、 を備えることを特徴とする折り畳み式機器のヒンジ構
    造。
  2. 【請求項2】 前記第1ヒンジボス部材と前記第2ヒン
    ジボス部材間に設けられ、前記上部パネルと下部パネル
    を閉めた位置にロックする第2ロック部材を備えること
    を特徴とする請求項1記載の折り畳み式機器のヒンジ構
    造。
  3. 【請求項3】 前記角度設定部材の外周面とこれに対向
    する前記他方のヒンジの一方に前記上部パネルと下部パ
    ネルの開き角度を指示する指示マークを設け、他方に前
    記指示マークに対応して開き角度の目安となる目盛を設
    けたことを特徴とする請求項1記載の折り畳み式機器の
    ヒンジ構造。
  4. 【請求項4】 前記第1ロック部材は板バネで構成さ
    れ、前記板バネの一端は前記第2ヒンジボス部材及び前
    記角度設定部材の一方に固定され、他端に前記第2ヒン
    ジボス部材及び前記角度設定部材の他方の凹部に係止す
    る係止部が設けられ、前記係止部が凹部に係止すること
    により前記上部パネルと下部パネルの開き角度をロック
    状態に保持することを特徴とする請求項1記載の折り畳
    み式機器のヒンジ構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005121095A (ja) * 2003-10-15 2005-05-12 Omron Corp 回転支持機構および電子機器
JP2009005255A (ja) * 2007-06-25 2009-01-08 Toshiba Corp 電子機器
CN108644224A (zh) * 2018-06-25 2018-10-12 广东广航科技有限公司 一种调节角度自定位活动关节
CN114189575A (zh) * 2020-09-14 2022-03-15 富泰华工业(深圳)有限公司 抵持机构及电子装置

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