JP3007552B2 - ヒンジ装置 - Google Patents

ヒンジ装置

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JP3007552B2
JP3007552B2 JP7053050A JP5305095A JP3007552B2 JP 3007552 B2 JP3007552 B2 JP 3007552B2 JP 7053050 A JP7053050 A JP 7053050A JP 5305095 A JP5305095 A JP 5305095A JP 3007552 B2 JP3007552 B2 JP 3007552B2
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直基 久保田
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株式会社加藤スプリング製作所
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、携帯電話、携
帯用コンピューター、電子手帳等において、不使用時は
2つ折りとされ、使用時には送話部、ディスプレイ表示
部等の片方の部材を所定角度に開いて使用する電子機器
類に好適に用いられるヒンジ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、近年のエレクトロニクス
技術の発展に伴い、小型で液晶画面等を備えた携帯電
話、携帯用コンピューター、電子手帳等の各種の情報機
器が開発され、実用に供されている。これらの情報機器
としては、開閉自在とされた2つの部材から概略構成さ
れ、不使用時はこれらの部材が2つ折りとされてコンパ
クトに収納され、使用時には送話部、ディスプレイ等の
片方の部材を所定角度に開いて使用される見開き式のも
のが使用される。
【0003】上記見開き式の情報機器においては、開閉
部材と固定部材(送話部、ディスプレイ表示部等の開閉
する側の部材を開閉部材、他方の部材を固定部材と呼ぶ
こととする。)の連結は、ヒンジ装置を用いて行われ、
開閉部材が連結される固定部材の一側縁にヒンジ装置を
配設し、この側縁全域を連結領域として連結が行われ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記見開き式の情報機
器は、携帯用途に用いることが多く、常に機器の小型化
が要望されている。しかしながら、機器の一部をなす上
記従来のヒンジ装置においては、開閉部材が連結される
固定部材の側縁全域を連結領域として占有するという問
題点があり、これは前記要望に相反するものであり、ヒ
ンジ装置の小型化が望まれていた。
【0005】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
のであり、開閉操作が円滑かつ確実であり、かつ、機器
の小型化に寄与するヒンジ装置を提供することを目的と
している。また、配線等のスペースを確保することによ
り、美観を向上させ得るヒンジ装置を提供することを目
的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明においては、上記
課題を解決するため、以下の構成を採用した。すなわ
ち、請求項1記載のヒンジ装置においては、開閉部材を
固定部材の一側縁に開閉自在に連結するヒンジ装置であ
って、該ヒンジ装置は、2個のヒンジ装置本体からな
り、これらヒンジ装置本体は、それぞれ前記側縁の長手
方向の両端部に配設されると共に、それぞれカムシャフ
トとばねを備えて構成され、前記カムシャフトは、前記
固定部材にその軸線を前記側縁と平行に位置させて固定
されるシャフト部と該シャフト部の前記軸線回りにカム
部を有する構成とされ、前記カム部は、前記軸線に対し
て対象に配設され、前記ばねは、前記開閉部材に固定さ
れた平板部とこの平板部の端部からそれぞれ起立する起
立壁部からなり、これら起立壁部は前記軸線に対する直
交方向の両側から前記軸線に関して対称的に前記カムシ
ャフトのカム部を弾性的に把持することを特徴とする。
請求項2記載のヒンジ装置においては、請求項1記載の
ヒンジ装置において、前記シャフト部は、前記開閉部材
側に形成された孔部に嵌入される軸部を有することを特
徴とする。 請求項3記載のヒンジ装置においては、請求
項2記載のヒンジ装置において、前記カム部は、前記軸
線に対して対称に配設されて前記ばねにより該カム部が
定位置に保持される一対の保持面を備えることを特徴と
している。請求項4記載のヒンジ装置においては、請求
項3記載のヒンジ装置において、前記保持面は、平面あ
るいは内方に凹む凹面であることを特徴としている。こ
の場合、保持面が、例えば波打ち状、三角波状等であ
り、その外接包絡面が平面あるいは内方に凹む凹面であ
っても、ばねによりカム部が定位置に保持されることと
なり、保持面となり得る。請求項5記載のヒンジ装置に
おいては、請求項3または4記載のヒンジ装置におい
て、前記カム部は、前記一対の保持面の端縁間を外方に
凸なる状態で結びかつ前記軸線に対して対称に配設され
た一対の曲面を備えることを特徴としている。請求項6
記載のヒンジ装置においては、請求項5記載のヒンジ装
置において、前記曲面は、前記カム部がばねに対して相
対的に回転されたときにばねの弾性復元力によりこの回
転と逆方向に回転力を受ける復帰力受面を具備すること
を特徴としている。請求項7記載のヒンジ装置において
は、請求項6記載のヒンジ装置において、前記復帰力受
面は、前記カム部の軸線から偏心した中線を有する円弧
面であることを特徴としている。請求項8記載のヒンジ
装置においては、請求項1ないし7のいずれかに記載の
ヒンジ装置において、前記カムシャフトは、前記軸線回
りに貫通する貫通孔を有することを特徴としている。
【0007】
【作用】請求項1または2記載のヒンジ装置において
は、ヒンジ装置は、2個のヒンジ装置本体からなり、こ
れらヒンジ装置本体は、開閉部材が連結される固定部材
の側縁のそれぞれ長手方向の両端部に配設され、該両端
部のみにて開閉部材の固定部材に対する開閉自在な連結
を行う。したがって、前記側縁の中央部は、ヒンジ装置
と無関係に、連結以外の用途に使用することができ、機
器の小型化に寄与することができる。さらに、開閉部材
と固定部材のうち、一方の部材にカムシャフトが固定さ
れ、他方の部材にばねが固定され、かつ、ばねがカムシ
ャフトのカム部を弾性的に把持しているので、開閉部材
の開閉に伴って、ばねがカム部を把持した状態で、カム
シャフトとばねとが相対的に回動する。したがって、開
閉部材の開閉操作を円滑に行うことができる。請求項3
記載のヒンジ装置においては、開閉操作に伴って、カム
シャフトとばねが相対的に回動する。このとき、カム部
には、ばねにより該カム部が定位置に保持される一対の
保持面が存在し、ばねがこの保持面を把持した状態で安
定的に開閉部材が所定角度に保持される。したがって、
確実な開閉部材の開閉操作を行うことができる。請求項
4記載のヒンジ装置においては、保持面が、平面あるい
は内方に凹む凹面であるので、ばねによるカム部の保持
が単純な構成で実現され、かつ、所定角度での保持が一
層確実になされる。請求項5記載のヒンジ装置において
は、一対の保持面の端縁間は、外方に凸なる状態で結ば
れるので、開閉部材の開閉操作が円滑になされる。請求
項6記載のヒンジ装置においては、曲面は、カム部がば
ねに対して相対的に回転されたときにばねの弾性復元力
によりこの回転と逆方向に回転力を受ける復帰力受面を
具備するので、開閉操作の途中で回転力が解除されたと
きには、ばねの弾性復元力によりの元の状態に戻るよう
復帰力を受け、開閉の途中状態、いわゆる半開き状態に
なることを防止する。請求項7記載のヒンジ装置におい
ては、復帰力受面は、カム部の軸線から偏心した中心線
を有する円弧面であるので、単純な構成で実現されて開
閉操作の円滑さが確保される。請求項8記載のヒンジ装
置においては、カムシャフトは、前記軸線回りに貫通す
る貫通孔を有するので、この貫通孔を、例えば配線スペ
ースのように連結以外の目的に使用することができ、機
器の小型化に貢献する。また、この貫通孔を、配線スペ
ースとして使用した場合には、配線を露出させることが
ないので美観が向上する。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0009】〔第一実施例〕図1、2は、本発明のヒン
ジ装置の第一実施例が適用される携帯電話の一例を示し
たものである。図において、符号1は携帯電話であり、
操作部2(固定部材)と送話部3(開閉部材)から略構
成されている。送話部3は、操作部2の一側縁4に開閉
自在に連結されている。この連結は、ヒンジ装置5によ
り行われ、ヒンジ装置5は、2個のヒンジ装置本体6、
6からなるものである。これらヒンジ装置本体6、6
は、それぞれ側縁4の長手方向の両端部に配設されてい
る。
【0010】次に、ヒンジ装置本体6の構成について図
3、4を参照して詳細に説明する。図において、ヒンジ
装置本体6は、カムシャフト7とばね8とから主に構成
されている。カムシャフト7は、例えば金属製のシャフ
ト部9と例えば合成樹脂製のカム部10とから構成さ
れ、操作部2の取付壁部2aにその軸線を前記側縁4と
平行に位置させてシャフト部9が固定され、シャフト部
9には、その軸線回りにカム部10が固定されている。
シャフト部9は、同軸異径の3つの軸部9a、9b、9
cが大きさの順に連設されたものであり、軸部9b、9
cには、軸線と平行にそれぞれ対称な一対の平坦部9
d、9dおよび9e、9eが形成されている。シャフト
部9は、軸部9bが、取付壁部2aの孔部2bに嵌入さ
れ、平坦部9d、9dが孔部2b内壁に係止されてその
軸線回りの回動が阻止されている。また、軸部9aは、
後述の蓋11に形成された孔部11aに遊びをもって嵌
入されている。
【0011】さらに、カム部10は、前記軸部9a、9
bと形を合わせた孔部10aを有すると共に、図5にそ
の断面外形を示すように、前記軸線と平行かつ前記軸線
に対して対称に配設された一対の平面である一対の保持
面10b、10bと、これら保持面10b、10bの端
縁間を外方に凸なる状態で結びかつ前記軸線に対して対
称に配設された一対の円弧面10c、10c(曲面)と
から構成されている。そして、図3、4に示すように孔
部10a内にシャフト部9の軸部9a、9bを位置させ
てシャフト部9に固定されている。
【0012】一方、図3、4において、送話部3にはリ
ング状部材12が固定され、リング状部材12には、リ
ング状部材12の内周面上に形成された複数の突起12
aに複数の凹部11bを嵌合させて蓋11が固定されて
いる。蓋11には、その内面11c側に孔部11a、突
起11dが形成されている。孔部11a内には、前述の
如くカムシャフトの軸部9aが嵌入されている。ばね8
は、略十字形の平板部8aの端部から起立壁部8b、8
bが設けられた形状とされている。このばね8は、平板
部8aに前記蓋11の突起11dと位置を合わせて孔部
8cが形成され、突起11dと孔部8cを嵌合させて蓋
11に固定されている。ここで、ばね8は、蓋11に固
定されているから、蓋11およびリング状部材12を介
して送話部2に間接的に固定されていることとなる。ま
た、起立壁部8b、8bは、当接板部8d、8dにて前
記カム部10に当接し、このカム部10を弾性的に把持
している。
【0013】次に、図3、4に示すヒンジ装置本体6の
組み立て方について説明する。まず、カムシャフト7の
シャフト部9を、操作部2の端縁4の中央に位置する空
間部13側から孔部2bに差し込む。このときシャフト
部9は、軸部9cの壁部9fが係止される。また、軸部
9bの平坦部9d、9dが孔部2b内壁に係止されて軸
線回りの回動が阻止される。次に、カム部10を操作部
2の端縁4の外方からシャフト部9の軸部9a、9bが
孔部10a内に嵌入するように差し込む。そして、ばね
8を予め蓋11に突起11dと孔部8cを嵌合させて固
定しておき、この蓋11を、送話部3に前もって固定さ
れたリング状部材12に、その凹部11bを突起12a
に嵌合させて固定する。この場合、蓋11に固定された
ばね8が、カムシャフト7のカム部10をその当接板部
8dにて把持すると共に蓋11の孔部11a内にカムシ
ャフト7の軸部9aを嵌入させるようにする。以上によ
り、ヒンジ装置本体6の組み立てが完了する。
【0014】次に、上記ヒンジ装置5により連結された
携帯電話1の送話部3の開閉について説明する。以下の
説明において、送話部3の位置が図2においてA、B、
Cにあるときのばね8とカムシャフト7のカム部10の
位置関係は図5、6、7とそれぞれ対応している。以
下、送話部3の各開閉段階ごとに分けて説明する。
【0015】Aのとき(閉状態) 図2においてAで示す閉状態においては、図5に示すよ
うに、当接板部8d、8dがカム部10を円弧面10
c、10cの中央部において当接し、把持した状態にあ
る。
【0016】AからB(開時) 閉状態から送話部3を開いていき、図2のBの状態(図
6と対応)までは、当接板部8d、8dがカム部10を
円弧面10c、10cに当接しながら、把持した状態で
ばね8が反時計方向に回転することとなる。このとき、
円弧面10cが円弧状であることから、回転は円滑に行
われる。
【0017】BからC(開時) 図2のBの状態(図6と対応)から、さらに送話部3を
開くと、当接板部8d、8dは、円弧面10c、10c
との線接触から図7に示す保持面10b、10bとの面
接触へと移行する。この移行は、図6の状態からわずか
の力で一気に行われ、図7の状態となる。すなわち、図
2のBの状態からわずかの力を加えるだけで、一気に図
2のCの状態へと移行する。
【0018】Cのとき(開状態) 図2のCの状態(図7と対応)においては、当接板部8
d、8dは、保持面10b、10bを面接触により把持
しているから、送話部3は、確実かつ安定的に所定角度
に保持される。
【0019】CからB(閉時) 図2のCの状態(図7と対応)から、送話部3を閉じる
には、図7から図6に移行した時、当接板部8d、8d
間の距離が、図7に示すD2から図6に示すD1へと押
し広げられることに対応して、大きな力を必要とする。
このときの力の大きさは、当接板部8d、8d間の距離
をD2からD1に押し広げることに対応しているので、
ばね8の設計により所望の値に設定することができる。
ここで、大きな力を要することは、送話部3の所定角度
での保持の安定性を裏付けるものである。そして、この
大きな力により、当接板部8d、8dは、保持面10
b、10bとの面接触から円弧面10c、10cとの線
接触へと一気に移行する。
【0020】BからA(閉時) 図2のBの状態からAの閉状態までは、回転の向きが異
なるのみで動作機構はAからBへと開くときと同様であ
り、当接板部8d、8dがカム部10を円弧面10c、
10cに当接しながら、把持した状態でばね8が時計方
向に回転することとなる。このとき、円弧面10cが円
弧状であることから、回転は円滑に行われることも同様
である。
【0021】上記開閉動作を総括すると、図2におい
て、AからBまでは一定の力で円滑に開操作が行え、B
の状態からはわずかの力で一気にCの開状態とすること
ができる。しかも、Cの開状態は安定であり、送話部3
を閉じるには大きな力を必要とする。大きな力を加え送
話部3を閉じると、一気にCからBの状態となり、Bか
らAまでは一定の力で円滑に閉操作が行われる。すなわ
ち、上記ヒンジ装置5を適用すると、開閉操作が容易か
つ円滑に行え、所定角度(開状態)にて確実かつ安定的
に送話部3の保持がなされる。
【0022】上記ヒンジ装置5は、2個のヒンジ装置本
体6、6からなり、これらヒンジ装置本体6、6は、送
話部3が連結される操作部2の側縁4のそれぞれ長手方
向の両端部に配設され、これら両端部のみにて送話部3
の操作部2に対する開閉自在な連結を行う。したがっ
て、前記側縁4の中央に位置する空間部13は、ヒンジ
装置5と無関係に、連結以外の用途、例えば配線の収納
スペース等に使用することができ、機器の小型化に寄与
することができる。
【0023】また、保持面10b、10bの角度を任意
の角度に設定することにより、開位置の角度を任意の角
度、例えば図2のC’で示すような150度等、大きな
角度に設計することは容易である。
【0024】〔第二実施例〕次に本発明のヒンジ装置の
第二実施例について説明する。本実施例が前記第一実施
例と異なる点は、第一実施例におけるカム部10に代え
て、図8にその外形を示すカム部20を用いる点のみで
あり、他は同一構成である。そこで、カム部20につい
てのみ説明を行い、他の部分の説明は省略する。カム部
20の構成が、カム部10の構成と異なる点は、保持面
20aの傾きが異なるのみであり、カム部10の孔部1
0aと同一の孔部(図示せず)およびカム部10の円弧
面10cと同様の円弧面20b(曲面)が形成されてい
る。また、本実施例においては、前記第一実施例と同様
にして、その組み立てを行うことができる。
【0025】本実施例における送話部3の開閉操作が、
前記第一実施例と特に異なる点は、図9においてA、
D、Eで開閉状態を示すように、保持角度(Eの位置に
対応)が90度であることである。すなわち、カム部2
0の保持面20aの角度設定により保持角度を所望の値
(本実施例においては90度)に設定することができ
る。このとき、機器の小型化に寄与できること、開閉操
作の円滑さおよび確実さは前記第一実施例と同様であ
る。
【0026】〔第三実施例〕次に本発明のヒンジ装置の
第三実施例について説明する。本実施例が上記第二実施
例と異なる点は、第二実施例におけるカム部20に代え
て、図10にその外形を示すカム部30を用いる点のみ
であり、他は同一構成である。そこで、カム部30につ
いてのみ説明を行い、他の部分の説明は省略する。カム
部30の構成が、カム部20の構成と異なる点は、復帰
力受面30b(曲面)の中心線が異なるのみであり、カ
ム部20の孔部と同一の孔部(図示せず)およびカム部
20の保持面20aと同様の保持面30aが形成されて
いる。復帰力受面30b、30bは図10において仮想
平面L1上にあると共に軸線Oより等距離だけ離れた偏
心した平行な直線P1、P2をそれぞれ中心線として形
成された円弧面である。また、本実施例においては、上
記第一実施例と同様にして、その組み立てを行うことが
できる。
【0027】本実施例における送話部3の開閉操作が、
上記第一実施例と異なる点は、図9におけるAD間の動
作のみであるので、AD間の動作についてのみ説明す
る。復帰力受面30b、30bは直線P1、P2をそれ
ぞれ中心線として形成された円弧面であることから、軸
線Oを中心線とする仮想円弧面L2よりも反時計方向に
関しては、外側に位置する。したがって、図10に示す
閉状態から開操作を行うと、ばね8の当接板部8d、8
d間の距離は、図10のD3から図11のD4に押し広
げられることとなる。したがって、図11の状態におい
て、ばね8には閉状態に戻るよう復帰力が作用してい
る。よって、図2において閉状態AからDに至る途中の
角度にて送話部2が保持されることはなく、そのような
ときには閉状態に自動的に戻ることとなる。また、送話
部2は、開状態にて安定的に保持されることは、第二実
施例と同様である。
【0028】また、図2のEで示す開状態からさらに開
操作を行うと、ばね8の当接板部8d、8dは、保持面
30a、30aとの面接触から復帰力受面30b、30
bとの線接触へと移行する。すなわち図12の状態を経
由することとなる。図12の状態から開操作をするにつ
れて、すなわち反時計方向にばね8を回転させるにつれ
て、復帰力受面30bは、軸線Oを中心線とする仮想円
弧面L3より外側に位置するから、ばね8の当接板部8
d、8d間は押し広げられることとなり、ばね8には時
計方向への復帰力が作用する。したがって、開状態から
さらに開操作を行おうとしても、開操作を中止した時点
で復帰力によりばね8は、図12の状態へと復帰し、さ
らには図12へと復帰する惰性により開状態へと復帰す
ることとなる。以上より、本実施例においては、送話部
2は閉状態(図9のA)か開状態(図9のE)かのいず
れかに保持され、所定角度以外の中途状態での保持、い
わゆる半開きの状態となることはない。
【0029】また、機器の小型化に寄与できること、開
閉操作の円滑さおよび確実さは上記第二実施例と同様で
ある。
【0030】〔第四実施例〕次に本発明のヒンジ装置の
第四実施例について説明する。本実施例が上記第一実施
例と異なる点は、第一実施例におけるカム部10に代え
て、図13にその外形を示すカム部40を用いる点のみ
であり、他は同一構成である。そこで、カム部40につ
いてのみ説明を行い、他の部分の説明は省略する。カム
部40は、カム部10の孔部10aと同一の孔部(図示
せず)、カム部10の保持面10bと同様の保持面40
a、および、カム部30の復帰力受面30bと同様の復
帰力受面40b(曲面)とから構成されている。
【0031】すなわち、本実施例は上記第一、第三実施
例の特徴部分が組み合わされた構成を有している。した
がって、第一実施例において説明した如く、機器の小型
化に寄与でき、開閉操作が円滑かつ確実に行えるという
効果があり、また、保持面40aの角度設定により保持
角度を所望の値に設定することができるという効果があ
り、さらには、第三実施例において説明した如く、送話
部2は閉状態か開状態かのいずれかに保持され、所定角
度以外の中途状態での保持、いわゆる半開きの状態とな
ることはないという効果を奏することができる。
【0032】〔第五実施例〕次に本発明のヒンジ装置の
第五実施例について説明する。本実施例が上記第一実施
例と異なる点は、第一実施例におけるカム部10に代え
て、図14にばね8の当接板部8dに把持される部分の
外形を示す保持用カム部50、復帰用カム部55を用い
る点のみであり、他は同一構成である。そこで、保持用
カム部50、復帰用カム部55についてのみ説明を行
い、他の部分の説明は省略する。
【0033】保持用カム部50、復帰用カム部55は、
側縁4の両端部にそれぞれ配されるものであって、ばね
8の当接板部8dに把持される部分の断面形状が互いに
異なるものである。
【0034】前記保持用カム部50は、内方に凹んでば
ね8により保持用カム部50が定位置に保持される保持
面となる凹面50aと、保持用カム部50がばね8に対
して相対的に図示左回りに回転されたときにばね8の弾
性復元力によりこの回転と逆方向に回転力を受けるとと
もに保持用カム部50の軸線Oから偏心した中心線P
1、P2を有する円弧面である復帰力受面50bとを備
えて構成されている。そして、主としてばね8により定
位置に保持される機能を有するものである。
【0035】前記復帰用カム部55は、復帰用カム部5
5がばね8に対して相対的に図示左回りに回転されたと
きにばね8の弾性復元力によりこの回転と逆方向に回転
力を受ける復帰力受面55bを備えて構成されてる。ま
た、全体形状が平行四辺形とされることで、ばね8の位
置による弾性力の差が大きく設定できるようにされてい
る。すなわち、全体形状を偏平な平行四辺形とすること
で、D8とD7の比率を大きく設定することができ、ば
ね8がコーナー部55cを超える際に要する力を大きく
設定することができるようにされている。さらに、すべ
てのコーナー部55c、55dは、円滑さを保証するた
めに丸められている。そして、復帰用カム部55は、主
としてばね8により弾性復元力を受ける機能を有するも
のである。
【0036】次に、これら保持用カム部50、復帰用カ
ム部55を使用した場合の開閉操作について、送話部3
の各開閉段階ごとに分けて説明する。図14において、
αおよびγは、それぞれ送話部3の操作部2に対する閉
位置および開位置に対応するものであり、βは、αから
γに至る経路の途中の位置を示すものである。
【0037】αのとき(閉状態) 図14においてαで示す閉状態においては、当接板部8
d、8dは、保持用カム部50、復帰用カム部55のそ
れぞれの復帰力受面50b、55bに当接した状態にあ
る。
【0038】αからβ(開時) 閉状態から送話部3を開いていき、図14のβの状態ま
では、当接板部8d、8dは、保持用カム部50、復帰
用カム部55のそれぞれの復帰力受面50b、55bに
当接しながら、把持した状態でばね8が図示右回りに回
転することとなる。このとき、βに至る以前に回転力が
解除された場合には、ばね8の弾性復元力により送話部
3は、閉状態に戻される。
【0039】βからγ(開時) 図14のβの状態から、さらに送話部3を開くと、当接
板部8d、8dは、保持用カム部50、復帰用カム部5
5のそれぞれの復帰力受面50b、55bとの接触状態
から、保持用カム部50については凹面50a(保持
面)との接触状態、復帰用カム部55については保持面
ではないものの略平面状部分との接触状態へと移行す
る。この移行は、わずかの力で一気に行われる。すなわ
ち、図14のβの状態からわずかの力を加えるだけで、
一気に図14のγの状態へと移行する。
【0040】γのとき(開状態) 図14のγの状態においては、当接板部8d、8dは、
保持用カム部50については凹面50aを把持している
から、送話部3は、確実かつ安定的に所定角度に保持さ
れる。
【0041】γからβ(閉時) 図14のγの状態から、送話部3を閉じるには、当接板
部8d、8d間の距離が、保持用カム部50、復帰用カ
ム部55においてそれぞれD5からD6へと、D7から
D8へと押し広げられることに対応して、大きな力を必
要とする。このときの力の大きさは、ばね8の設計によ
り保持用カム部50、復帰用カム部55側に対して個別
に所望の値に設定することができる。ここで、大きな力
を要することは、送話部3の開状態での保持の安定性を
裏付けるものである。そして、この大きな力により、当
接板部8d、8dは、保持面との接触状態から復帰力受
面50b、55bとの接触状態へと一気に移行する。
【0042】βからα(閉時) 図14のβの状態からαの閉状態までは、ばね8の弾性
復元力により自動的に、すなわち閉状態へと回転させる
力がなくても操作部3は、閉状態へと戻ることとなる。
【0043】上記開閉動作を総括すると、図14におい
て、αからβまではばね8の弾性復元力に抗して円滑に
開操作がなされ、βの状態からはわずかの力で一気にγ
の開状態へと移行する。また、βに至る以前に回転力が
解除された場合には、ばね8の弾性復元力により送話部
3は、閉状態に戻される。開状態は安定であり、送話部
3を閉じるには大きな力を必要とする。大きな力を加え
送話部3を閉じると、一気にγからβの状態となり、β
からαまではばね8の弾性復元力により自動的に閉状態
に戻る。すなわち、開閉操作が容易かつ円滑に行え、所
定角度(開状態)にて確実かつ安定的に送話部3の保持
がなされるとともに、αとβの間で半開きとなることが
ない。
【0044】本実施例によれば、側縁4の両端部に配さ
れる2つの保持用カム部50、復帰用カム部55は、ば
ね8に把持される部分の断面形状が互いに異なるので、
開閉操作の動作特性、例えば保持角度、開閉操作の回転
力の設定等の設計に関し、任意性が高められている。す
なわち、本実施例においては、保持用カム部50の凹面
50aにより確実な保持機能が得られ、復帰用カム部5
5の復帰力受面55bにより半開きの防止機能が得られ
ており、カム部の断面形状が互いに異なることで一つの
ヒンジ装置5において異なる機能が得られている。
【0045】〔第六実施例〕次に本発明のヒンジ装置の
第六実施例について説明する。本実施例が前記第五実施
例と異なる点は、復帰用カム部55に代えて、復帰用カ
ム部65を用いる点のみであり、他は同一構成である。
そこで、復帰用カム部65についてのみ説明を行い、他
の部分の説明は省略する。
【0046】前記復帰用カム部65は、平面からなる保
持面65a、65bを備え、保持面65a、65bの端
縁間は、復帰力受面65cにより連結されて構成されて
いる。
【0047】前記復帰力受面65cは、ばね8が図示右
回りに相対回転されたとき、軸線Oを中心とする円弧面
より内方に位置するため、ばね8の弾性復元力によりば
ね8の相対回転に加速力を与え回転の加速機能を有する
ものである。また、ばね8の相対回転が逆であれば復帰
力を受け、半開き防止機能を有している。
【0048】本実施例においては、保持用カム部50、
復帰用カム部65を使用して、前記第五実施例と同様に
して開閉操作がなされる。主な相違点は、閉状態α’に
おいて、ばね8が保持面65aにより保持されること、
回転角度がθ1(本例では、θ1=30度)に対応する
β’を超えると復帰力受面65cの加速機能により、回
転角度がθ2(本例では、θ2=150度)である開状
態γにおいて保持面50a、65bにおいて保持される
ことである。すなわち、わずかの力でθ1からθ2まで
一気に開操作がなされ、軽快な操作性が与えられる。ま
た、閉時には、復帰力受面65cは、半開き防止機能を
示す。
【0049】本実施例においては、前記第五実施例とは
異なった開閉特性が実現されている。このように側縁4
の両端部に配される2つのカム部として、互いに異なる
断面形状を有するものを使用することにより開閉特性の
任意性を高めることができるとともに、設計の自由度を
増大させることができる。
【0050】〔第七実施例〕次に本発明のヒンジ装置の
第七実施例について説明する。本実施例が前記第六実施
例と異なる点は、保持用カム部50、復帰用カム部55
の支持が例えば合成樹脂製であるとともに貫通孔71a
を有するシャフト71によりなされ、これら保持用カム
部50、復帰用カム部55およびシャフト71によりカ
ムシャフト70が構成されている点、ばね8が2重にさ
れて弾性力を強く設定されている点のみである。この場
合、カムシャフト70は、取付壁部2aの孔部2bに嵌
入されることで操作部2に取り付けられ、ばね8、8
は、送話部3に取り付けられている。この場合、送話部
3は、2つ割とされてねじ3aにより固定されている。
【0051】本実施例においては、前記第六実施例の効
果に加えて、貫通孔71aを、例えば配線スペースのよ
うに連結以外の目的に使用することができ、機器のさら
なる小型化をもたらすことができる。また、この貫通孔
71aを、図17に示すように送話部3に設けられる送
話用受音マイク72のために操作部2と送話部3とにわ
たって設けられる配線73のためのスペースとして使用
した場合には、配線73を露出させることがないので美
観を向上させるという効果を奏する。
【0052】〔第八実施例〕次に本発明のヒンジ装置の
第八実施例について説明する。本実施例が前記第七実施
例と異なる点は、保持用カム部50、復帰用カム部55
の周囲に位置する送話部3が、2つ割とされてねじ3a
により固定されている構成に代えて、送話部3が一体的
に形成され、蓋3bが送話部3に嵌合された構成とされ
ている点のみである。
【0053】本実施例においては、前記第七実施例と同
様の効果を奏することができる。
【0054】なお、上記の実施例においては、本発明の
ヒンジ装置を携帯電話1に適用する例を取り上げたが、
本発明の適用機器は携帯電話のみに限定するものではな
く、例えば図19に示すように携帯用コンピューター7
5にも適用することができ、この他にも電子手帳等、種
々の機器に適用することができる。
【0055】
【発明の効果】請求項1または2記載のヒンジ装置によ
れば、開閉部材の固定部材への連結は、開閉部材が連結
される固定部材の側縁のそれぞれ長手方向の両端部に配
設された2個のヒンジ装置本体により行われるため、前
記側縁の中央部は、ヒンジ装置と無関係に、配線の収納
スペース等として、連結以外の用途に使用することがで
き、機器の小型化に寄与することができる。さらに、開
閉部材の開閉の際、ばねがカム部を弾性的に把持した状
態で、カムシャフトとばねとが相対的に回動するので、
開閉部材の開閉操作を円滑に行うことができる。請求項
3記載のヒンジ装置によれば、開閉操作に伴って、カム
シャフトとばねが相対的に回動した際、ばねが保持面を
把持した状態で安定的に開閉部材を所定角度に保持する
ことができる。したがって、確実な開閉部材の開閉操作
を行うことができる。請求項4記載のヒンジ装置によれ
ば、保持面が、平面あるいは内方に凹む凹面であるの
で、ばねによるカム部の保持が単純な構成で実現され、
かつ、所定角度での保持を一層確実に行うことができ
る。請求項5記載のヒンジ装置においては、一対の保持
面の端縁間は、外方に凸なる状態で結ばれるので、開閉
部材の開閉操作を円滑に行うことができる。請求項6記
載のヒンジ装置によれば、曲面は、カム部がばねに対し
て相対的に回転されたときにばねの弾性復元力によりこ
の回転と逆方向に回転力を受ける復帰力受面を具備する
ので、開閉操作の途中で回転力が解除されたときには、
ばねの弾性復元力によりの元の状態に戻るよう復帰力を
受け、開閉の途中状態、いわゆる半開き状態になること
がない。よって、開閉操作の確実性が高められるととも
に、高級感のある操作性が付与される。請求項7記載の
ヒンジ装置によれば、復帰力受面は、カム部の軸線から
偏心した中心線を有する円弧面であるので、単純な構成
で実現されて開閉操作の円滑さを容易に確保することが
できる。請求項8記載のヒンジ装置によれば、カムシャ
フトは、前記軸線回りに貫通する貫通孔を有するので、
この貫通孔を、例えば配線スペースのように連結以外の
目的に使用することができ、機器のさらなる小型化を図
ることができる。また、この貫通孔を、配線スペースと
して使用した場合には、配線を露出させることがないの
で美観を向上させ得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のヒンジ装置の第一実施例が適用される
携帯電話の一例を示す平面図である。
【図2】同携帯電話の正面図である。
【図3】本発明のヒンジ装置の第一実施例におけるヒン
ジ装置本体を示す側面図であり、図4におけるY−Y線
矢視断面を示す。
【図4】同ヒンジ装置本体を示す平面図であり、図3に
おけるX−X線矢視断面を示す。
【図5】同ヒンジ装置本体におけるカム部外形形状を示
す説明図であり、図4におけるZ−Z線矢視断面を示
す。また、図2におけるAと対応している。
【図6】同カム部におけるカム部とばねとの位置関係を
示す説明図であり、図2におけるBと対応している。
【図7】同カム部におけるカム部とばねとの位置関係を
示す他の説明図であり、図2におけるCと対応してい
る。
【図8】本発明のヒンジ装置の第二実施例におけるカム
部外形形状を示す側断面図である。
【図9】同第二実施例が適用される携帯電話の一例を示
す正面図である。
【図10】本発明のヒンジ装置の第三実施例におけるカ
ム部外形形状を示す側断面図である。
【図11】同第三実施例におけるカム部とばねとの位置
関係を示す説明図である。
【図12】同第三実施例におけるカム部とばねとの位置
関係を示す他の説明図である。
【図13】本発明のヒンジ装置の第四実施例におけるカ
ム部外形形状を示す側断面図である。
【図14】本発明のヒンジ装置の第五実施例におけるカ
ム部外形形状を示す側断面図であるとともに、カム部と
ばねとの位置関係を示す説明図である。
【図15】本発明のヒンジ装置の第六実施例におけるカ
ム部外形形状を示す側断面図であるとともに、カム部と
ばねとの位置関係を示す説明図である。
【図16】本発明のヒンジ装置の第七実施例におけるヒ
ンジ装置本体を示す正面図である。
【図17】同第七実施例が適用される携帯電話の一例を
示す斜視図である。
【図18】本発明のヒンジ装置の第八実施例におけるヒ
ンジ装置本体を示す正面図である。
【図19】本発明のヒンジ装置が適用される携帯用コン
ピュータの一例を示す正面図である。
【符号の説明】
2 操作部(固定部材) 3 送話部(開閉部材) 4 側縁 5 ヒンジ装置 6 ヒンジ装置本体 7 カムシャフト 8 ばね 50 保持用カム部 50a 凹面(保持面) 55 復帰用カム部 65 復帰用カム部 70 カムシャフト 71a 貫通孔 10 、20 、30 、40 カ
ム部 10b、20a、30a、40a、65a、65b 保
持面 10c、20b 円
弧面(曲面) 30b、40b、50b、55b、65c 復
帰力受面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16C 11/10 E05D 11/10

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開閉部材を固定部材の一側縁に開閉自在
    に連結するヒンジ装置であって、 該ヒンジ装置は、2個のヒンジ装置本体からなり、 これらヒンジ装置本体は、それぞれ前記側縁の長手方向
    の両端部に配設されると共に、それぞれカムシャフトと
    ばねを備えて構成され、 前記カムシャフトは、前記固定部材にその軸線を前記側
    縁と平行に位置させて固定されるシャフト部と該シャフ
    ト部の前記軸線回りにカム部を有する構成とされ、 前記カム部は、前記軸線に対して対象に配設され、 前記ばねは、前記開閉部材に固定された平板部とこの平
    板部の端部からそれぞれ起立する起立壁部からなり、こ
    れら起立壁部は前記軸線に対する直交方向の両側から前
    記軸線に関して対称的に前記カムシャフトのカム部を弾
    性的に把持することを特徴とするヒンジ装置。
  2. 【請求項2】 前記シャフト部は、前記開閉部材側に形
    成された孔部に嵌入される軸部を有することを特徴とす
    る請求項1記載のヒンジ装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のヒンジ装置において、前
    記カム部は、前記軸線に対して対称に配設されて前記ば
    ねにより該カム部が定位置に保持される一対の保持面を
    備えることを特徴とするヒンジ装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のヒンジ装置において、前
    記保持面は、平面あるいは内方に凹む凹面であることを
    特徴とするヒンジ装置。
  5. 【請求項5】 請求項3または4記載のヒンジ装置にお
    いて、前記カム部は、前記一対の保持面の端縁間を外方
    に凸なる状態で結びかつ前記軸線に対して対称に配設さ
    れた一対の曲面を備えることを特徴とするヒンジ装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のヒンジ装置において、前
    記曲面は、前記カム部がばねに対して相対的に回転され
    たときにばねの弾性復元力によりこの回転と逆方向に回
    転力を受ける復帰力受面を具備することを特徴とするヒ
    ンジ装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のヒンジ装置において、前
    記復帰力受面は、前記カム部の軸線から偏心した中心線
    を有する円弧面であることを特徴とするヒンジ装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかに記載のヒ
    ンジ装置において、前記カムシャフトは、前記軸線回り
    に貫通する貫通孔を有することを特徴とするヒンジ装
    置。
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