JP2001336167A - 組立マンホールの施工方法 - Google Patents
組立マンホールの施工方法Info
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- JP2001336167A JP2001336167A JP2000158475A JP2000158475A JP2001336167A JP 2001336167 A JP2001336167 A JP 2001336167A JP 2000158475 A JP2000158475 A JP 2000158475A JP 2000158475 A JP2000158475 A JP 2000158475A JP 2001336167 A JP2001336167 A JP 2001336167A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】地震時に円筒リング状部材の接合部の破損を防
止する共に、止水性、シール性を確実に確保することが
できる組立マンホールの施工方法を提供する。 【解決手段】組立式マンホールの円筒リング状部材相互
の接合部に互いに遊嵌する凹溝と凸条とを設け、凹溝と
凸条との間隙に、軟粘性接着剤を含浸させた連続気泡性
スポンジを介在させて組立てる。
止する共に、止水性、シール性を確実に確保することが
できる組立マンホールの施工方法を提供する。 【解決手段】組立式マンホールの円筒リング状部材相互
の接合部に互いに遊嵌する凹溝と凸条とを設け、凹溝と
凸条との間隙に、軟粘性接着剤を含浸させた連続気泡性
スポンジを介在させて組立てる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、組立マンホールの
施工方法に関する。さらに詳しくは、地震等によって円
筒リング状部材の接合部が破損することなく、その止水
性、シール性を好適に保持するようにした組立マンホー
ルの施工方法に関する。
施工方法に関する。さらに詳しくは、地震等によって円
筒リング状部材の接合部が破損することなく、その止水
性、シール性を好適に保持するようにした組立マンホー
ルの施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】組立マンホールは、底版上に、管取付け
壁、直壁、斜壁、及び調整リングなどのプレキャストコ
ンクリート円筒リング状部材を適宜組み合わせて現場で
組立てて埋設される。このような底板及び円筒リング状
部材は工場で厳密な品質管理のもとに大量生産される。
現場でのこれらの円筒リング状部材の接続には、ボルト
で円筒リング状部材を直接接合するもの、連結プレート
を部材側面にボルト締めして接合するもの、樹脂接着剤
で接着接合するものなどがある。このような組立マンホ
ールの円筒リング状部材の接続部は従来、剛性接続であ
った。特開平11−323978号公報には、これらの
剛性接続に代えて、円筒リング状部材相互の接合部に、
接着剤を含浸させた連続気泡性スポンジを介在させて組
立てる技術であって、後日マンホールの高さ調整が必要
になったとき接合部で容易に分離することができるよう
にした技術が開示されている。
壁、直壁、斜壁、及び調整リングなどのプレキャストコ
ンクリート円筒リング状部材を適宜組み合わせて現場で
組立てて埋設される。このような底板及び円筒リング状
部材は工場で厳密な品質管理のもとに大量生産される。
現場でのこれらの円筒リング状部材の接続には、ボルト
で円筒リング状部材を直接接合するもの、連結プレート
を部材側面にボルト締めして接合するもの、樹脂接着剤
で接着接合するものなどがある。このような組立マンホ
ールの円筒リング状部材の接続部は従来、剛性接続であ
った。特開平11−323978号公報には、これらの
剛性接続に代えて、円筒リング状部材相互の接合部に、
接着剤を含浸させた連続気泡性スポンジを介在させて組
立てる技術であって、後日マンホールの高さ調整が必要
になったとき接合部で容易に分離することができるよう
にした技術が開示されている。
【0003】一方、近年、マンホールのような地下埋設
構造物においても地震時における破損、破壊、位置ずれ
等を防止する構造が要請されるようになって来た。この
場合、従来のマンホールの接続金具等を用いた剛接接合
構造は、地震による振動や変位を吸収する能力が乏しく
却って破損を生ずるので適切ではない。また、上記特開
平11−323978号公報の技術も、地震に対して
は、円筒リング状部材のずれ、接合部シール性の不良化
による漏水等については未だ十分でないという実情が生
じて来た。特に地中深さが5m以上に及ぶ鉛直長さの長
いマンホールにおいては、このような地震による継手部
のシール性不良を生ずる問題が顕著であり、さらに地中
深さが10〜20mに及ぶ長尺のマンホールでは地震に
よってマンホールが途中で折損するおそれもあり、耐震
性を考慮した接続構造を備えることが必須の条件となっ
ている。
構造物においても地震時における破損、破壊、位置ずれ
等を防止する構造が要請されるようになって来た。この
場合、従来のマンホールの接続金具等を用いた剛接接合
構造は、地震による振動や変位を吸収する能力が乏しく
却って破損を生ずるので適切ではない。また、上記特開
平11−323978号公報の技術も、地震に対して
は、円筒リング状部材のずれ、接合部シール性の不良化
による漏水等については未だ十分でないという実情が生
じて来た。特に地中深さが5m以上に及ぶ鉛直長さの長
いマンホールにおいては、このような地震による継手部
のシール性不良を生ずる問題が顕著であり、さらに地中
深さが10〜20mに及ぶ長尺のマンホールでは地震に
よってマンホールが途中で折損するおそれもあり、耐震
性を考慮した接続構造を備えることが必須の条件となっ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような問
題点を解決し、地震時に円筒リング状部材の接合部の破
損を防止する共に、止水性、シール性を確実に確保する
ことができる組立マンホールの施工方法を開発し、これ
を提供することを目的とするものである。
題点を解決し、地震時に円筒リング状部材の接合部の破
損を防止する共に、止水性、シール性を確実に確保する
ことができる組立マンホールの施工方法を開発し、これ
を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点を
解決するためになされたもので、その技術手段は、プレ
キャストコンクリートの円筒リング状部材を積重して組
立てる組立マンホールの施工に当たり、円筒リング状部
材相互の接合部に互いに遊嵌する凹溝と凸条とを設け、
該凹溝と凸条との間隙に、軟粘性接着剤を含浸させた連
続気泡性スポンジを介在させて円筒リング状部材を組立
てることを特徴とする組立マンホールの施工方法であ
る。
解決するためになされたもので、その技術手段は、プレ
キャストコンクリートの円筒リング状部材を積重して組
立てる組立マンホールの施工に当たり、円筒リング状部
材相互の接合部に互いに遊嵌する凹溝と凸条とを設け、
該凹溝と凸条との間隙に、軟粘性接着剤を含浸させた連
続気泡性スポンジを介在させて円筒リング状部材を組立
てることを特徴とする組立マンホールの施工方法であ
る。
【0006】凹溝と凸条とが遊嵌するとは、凹溝の断面
内に凸条の断面の凸状部が、幅、高さ方向共に隙間を持
って嵌まるように形成した状態を云う。なお、この凹溝
は開放側が幅広のU字溝ないし皿溝形断面とするのがよ
く、凸状部もこれと相似形断面をもつ突部とするのがよ
い。
内に凸条の断面の凸状部が、幅、高さ方向共に隙間を持
って嵌まるように形成した状態を云う。なお、この凹溝
は開放側が幅広のU字溝ないし皿溝形断面とするのがよ
く、凸状部もこれと相似形断面をもつ突部とするのがよ
い。
【0007】本発明において軟粘性とは、柔軟な弾性を
有するとともに伸び率が大きく粘着性を有する材料特性
をいう。このような材料は変形能が大きく、復元性を備
えている。また、軟粘性接着剤とは、このような軟粘性
を有すると共に接着性を有する材料である。これらの材
料は、スポンジ等に含浸させた含浸体として用い、時間
の経過と共に硬化し軟粘性の特性を発揮する。
有するとともに伸び率が大きく粘着性を有する材料特性
をいう。このような材料は変形能が大きく、復元性を備
えている。また、軟粘性接着剤とは、このような軟粘性
を有すると共に接着性を有する材料である。これらの材
料は、スポンジ等に含浸させた含浸体として用い、時間
の経過と共に硬化し軟粘性の特性を発揮する。
【0008】このような材料としては、例えば、アクリ
ル樹脂、醋酸ビニル樹脂などビニル重合体の液体、エマ
ルジョン又はペースト状のもの、天然ゴム、スチレンブ
タジェンゴム、ネオプレン(登録商標)ゴム、クロロプ
レンゴムなどのゴム系接着剤の溶液型又はラテックス型
のもの、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹
脂、ポリアミド樹脂、α−オレフィン系樹脂などの一液
又は二液性溶液又はこれらに架橋剤、重合剤などを併用
したもの等がある。
ル樹脂、醋酸ビニル樹脂などビニル重合体の液体、エマ
ルジョン又はペースト状のもの、天然ゴム、スチレンブ
タジェンゴム、ネオプレン(登録商標)ゴム、クロロプ
レンゴムなどのゴム系接着剤の溶液型又はラテックス型
のもの、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹
脂、ポリアミド樹脂、α−オレフィン系樹脂などの一液
又は二液性溶液又はこれらに架橋剤、重合剤などを併用
したもの等がある。
【0009】前記軟粘性接着剤は硬化物特性がヤング
率:2.0N/mm2以下、伸び:150〜600%で
あることが望ましい。ヤング率は伸びが100〜150
%の時の見掛けヤング率によって定める。また、接着強
度:1.0N/mm2以上が好ましい。
率:2.0N/mm2以下、伸び:150〜600%で
あることが望ましい。ヤング率は伸びが100〜150
%の時の見掛けヤング率によって定める。また、接着強
度:1.0N/mm2以上が好ましい。
【0010】連続気泡性スポンジとは連続気泡を有し、
液状又はエマルジョン状の材料を含浸する材料をいう。
例えば連続気泡を有するウレタン樹脂、エラストマー、
ゴム質スポンジ等がある。
液状又はエマルジョン状の材料を含浸する材料をいう。
例えば連続気泡を有するウレタン樹脂、エラストマー、
ゴム質スポンジ等がある。
【0011】次に数値限定の理由を説明する。軟粘性接
着剤の硬化物の特性として、ヤング率が2.0N/mm
2を超えると、剛性が大きすぎるので、上限を2.00
N/mm2に限定した。ヤング率の下限としては0.0
5N/mm2未満では僅かな荷重による変形が大きく好
ましくない。伸びは150%未満では、地震時の移動に
より破損に至るので好ましくなく、600%を超える伸
びは凹溝内に凸条との間に介在する状態では、不必要で
あり、過剰な限定となるので、150〜600%とし
た。なお、接着強度はシール性を好適に維持するように
1.0N/mm2以上とするのが好ましい。
着剤の硬化物の特性として、ヤング率が2.0N/mm
2を超えると、剛性が大きすぎるので、上限を2.00
N/mm2に限定した。ヤング率の下限としては0.0
5N/mm2未満では僅かな荷重による変形が大きく好
ましくない。伸びは150%未満では、地震時の移動に
より破損に至るので好ましくなく、600%を超える伸
びは凹溝内に凸条との間に介在する状態では、不必要で
あり、過剰な限定となるので、150〜600%とし
た。なお、接着強度はシール性を好適に維持するように
1.0N/mm2以上とするのが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施例の軟粘性接着剤の
例を表1に示した。特性の評価は次のようにして行っ
た。まず各試料について乾燥面に接着し常温で7日間硬
化養生した後、目地モデル引張接着試験を行った。並行
してJIS K6301の低伸張応力試験2号型試験片
と同一の形状のシート状に成形し、ウレタン樹脂は常温
で2日間、その他の樹脂は常温で7日間養生し、JIS
規格に準じてヤング率測定引張試験を行った。試験を進
めていく過程で次の知見を得た。
例を表1に示した。特性の評価は次のようにして行っ
た。まず各試料について乾燥面に接着し常温で7日間硬
化養生した後、目地モデル引張接着試験を行った。並行
してJIS K6301の低伸張応力試験2号型試験片
と同一の形状のシート状に成形し、ウレタン樹脂は常温
で2日間、その他の樹脂は常温で7日間養生し、JIS
規格に準じてヤング率測定引張試験を行った。試験を進
めていく過程で次の知見を得た。
【0013】(a)ヤング率測定引張試験で得られる静
的ヤング率と目地モデル引張接着試験で得られるヤング
率(0〜3mm目開きまで)には、相関関係が見出され
ない。
的ヤング率と目地モデル引張接着試験で得られるヤング
率(0〜3mm目開きまで)には、相関関係が見出され
ない。
【0014】(b)ヤング率測定引張試験で得られる動
的ヤング率(100〜150%伸び時)と目地モデル引
張接着試験で得られる動的ヤング率は相関関係が見ら
れ、数値が近い。
的ヤング率(100〜150%伸び時)と目地モデル引
張接着試験で得られる動的ヤング率は相関関係が見ら
れ、数値が近い。
【0015】実際の地震時の挙動に近いものは、目地モ
デル引張接着試験で得られるヤング率である。従って、
目地モデル引張接着試験において、下記の判定規準
(1)〜(3)によって適性素材の選定を行った。
デル引張接着試験で得られるヤング率である。従って、
目地モデル引張接着試験において、下記の判定規準
(1)〜(3)によって適性素材の選定を行った。
【0016】判定規準(1)……目地目開き量が3.0
mm以上好ましくは3.0mm超であること。
mm以上好ましくは3.0mm超であること。
【0017】判定規準(2)……破壊状況が目開き量
3.0mmで接着剤凝集破壊又は界面破壊であること、
目開き量3.0mm超であれば破壊状況を問わないこ
と。
3.0mmで接着剤凝集破壊又は界面破壊であること、
目開き量3.0mm超であれば破壊状況を問わないこ
と。
【0018】判定規準(3)……最大ヤング率:2.0
N/mm2以下、好ましくは1.0N/mm2以下(目開
き量0〜3mm内)であること。
N/mm2以下、好ましくは1.0N/mm2以下(目開
き量0〜3mm内)であること。
【0019】以上の判定規準に合格した材料を基本性能
試験及び実物試験により適性を測定する。基本性能試験
としては、目地モデル引張接着試験(湿潤面)、目地モ
デルせん断試験、目地引張接着強さの経時変化、引張試
験(シート物性)等を行う。表1から明らかなように本
発明の実施例では、適切な特性を示している。
試験及び実物試験により適性を測定する。基本性能試験
としては、目地モデル引張接着試験(湿潤面)、目地モ
デルせん断試験、目地引張接着強さの経時変化、引張試
験(シート物性)等を行う。表1から明らかなように本
発明の実施例では、適切な特性を示している。
【0020】
【表1】
【0021】表1中No.1〜5はウレタン樹脂であっ
て、目地モデル引張接着試験における見掛ヤング率が
0.370N/mm2〜0.708N/mm2、伸びが2
30〜710%を示している。好適な伸びとしては60
0%を越えることは必ずしも必要ではない。変性エポキ
シ樹脂ではNo.6〜9は伸びが小さいが、引張強さが
大きい。一方、No.10〜11、13〜15では引張
強さが小さいが伸びとヤング率が好適な値を示してい
る。またNo.12は強度が大きく伸びやヤング率も好
ましい特性を示している。これらは何れも適切な軟粘性
を示している。No.16〜18は変性エポキシ樹脂に
ポリマーを加えたもので、これも適切な特性を示した。
No.19〜20は変性シリコーン樹脂でヤング率の判
定は85〜90%伸びのときの値を示している。No.
21〜22は変性ビニルエステル樹脂である。何れも適
切な特性を示している。
て、目地モデル引張接着試験における見掛ヤング率が
0.370N/mm2〜0.708N/mm2、伸びが2
30〜710%を示している。好適な伸びとしては60
0%を越えることは必ずしも必要ではない。変性エポキ
シ樹脂ではNo.6〜9は伸びが小さいが、引張強さが
大きい。一方、No.10〜11、13〜15では引張
強さが小さいが伸びとヤング率が好適な値を示してい
る。またNo.12は強度が大きく伸びやヤング率も好
ましい特性を示している。これらは何れも適切な軟粘性
を示している。No.16〜18は変性エポキシ樹脂に
ポリマーを加えたもので、これも適切な特性を示した。
No.19〜20は変性シリコーン樹脂でヤング率の判
定は85〜90%伸びのときの値を示している。No.
21〜22は変性ビニルエステル樹脂である。何れも適
切な特性を示している。
【0022】次に図面を参照して本発明の実施の形態を
説明する。図1は本発明の実施例の組立マンホールの施
工方法を示す図、図2はマンホールの全体組立を示す縦
断面図である。図2に示すように、組立マンホールは底
版1の上に流入管及び接続管7を取付ける管取付壁2が
載せられ、その上に順次直壁3、斜壁4、調整リング5
等が一体的に積み重ねられ最頂端に蓋6が設置されてい
る。8はステップである。上下に隣接するリング状のコ
ンクリート部材3、4の接合部は、図1に示すように、
凹溝11とこれに対向する凸条12が遊嵌関係にあるほ
ぞ継手となっている。凹溝11と凸条12とは、例えば
幅方向の差が3〜6mm、深さ方向の差が1.5〜3m
m程度とするのがよい。本発明では、凹溝11内に、軟
粘性接着剤を含浸させた連続気泡性のスポンジ材14を
介在させて組み立てる。この軟粘性接着剤を含浸させた
連続気泡性のスポンジ材14は、凹溝11内に圧縮され
て上下部材3、4を接着する。本発明ではスポンジ材が
凹溝11と凸条12との間の隙間に圧着され、凹溝11
及び凸条12の表面に接着する。軟粘性接着剤は時間の
経過と共に軟粘性を保ちつつ硬化する。
説明する。図1は本発明の実施例の組立マンホールの施
工方法を示す図、図2はマンホールの全体組立を示す縦
断面図である。図2に示すように、組立マンホールは底
版1の上に流入管及び接続管7を取付ける管取付壁2が
載せられ、その上に順次直壁3、斜壁4、調整リング5
等が一体的に積み重ねられ最頂端に蓋6が設置されてい
る。8はステップである。上下に隣接するリング状のコ
ンクリート部材3、4の接合部は、図1に示すように、
凹溝11とこれに対向する凸条12が遊嵌関係にあるほ
ぞ継手となっている。凹溝11と凸条12とは、例えば
幅方向の差が3〜6mm、深さ方向の差が1.5〜3m
m程度とするのがよい。本発明では、凹溝11内に、軟
粘性接着剤を含浸させた連続気泡性のスポンジ材14を
介在させて組み立てる。この軟粘性接着剤を含浸させた
連続気泡性のスポンジ材14は、凹溝11内に圧縮され
て上下部材3、4を接着する。本発明ではスポンジ材が
凹溝11と凸条12との間の隙間に圧着され、凹溝11
及び凸条12の表面に接着する。軟粘性接着剤は時間の
経過と共に軟粘性を保ちつつ硬化する。
【0023】本発明によれば、軸方向の圧縮荷重に対し
ては、荷重が一部に集中することはなく一様なシール性
が保たれる。また、地震による横方向の震動や荷重に対
しては、軟粘性によって多数の継手部の軟粘性接着剤が
微小移動する。このとき、軟粘性接着剤は適正なヤング
率を有し、伸びが大きく、凹凸のほぞ形状と接着力との
協働によって、地震の振動や横荷重を吸収し、何らの問
題も生じない。
ては、荷重が一部に集中することはなく一様なシール性
が保たれる。また、地震による横方向の震動や荷重に対
しては、軟粘性によって多数の継手部の軟粘性接着剤が
微小移動する。このとき、軟粘性接着剤は適正なヤング
率を有し、伸びが大きく、凹凸のほぞ形状と接着力との
協働によって、地震の振動や横荷重を吸収し、何らの問
題も生じない。
【0024】
【発明の効果】本発明の組立マンホールの施工方法は以
上のように構成されているので、地震の震動や横加重に
対して、軟粘性接着剤を含侵したスポンジ材が変形して
これを吸収し、コンクリートに破損を生じない。また、
シール性、水密性を害しない。また、敷設手間が少くな
く効率的施工ができる。
上のように構成されているので、地震の震動や横加重に
対して、軟粘性接着剤を含侵したスポンジ材が変形して
これを吸収し、コンクリートに破損を生じない。また、
シール性、水密性を害しない。また、敷設手間が少くな
く効率的施工ができる。
【図1】実施例の施工方法を示す上下部材接合部の縦断
面図である。
面図である。
【図2】実施例の組立マンホールの全体縦断面図であ
る。
る。
1 底版 2 管取付壁 3 直壁 4 斜壁 5 調整リング 6 蓋 7 接続管 8 ステップ 11 凹溝 12 凸条 14 スポンジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大島 謙二 東京都目黒区鷹番1丁目10番6号 株式会 社ハッコー内 (72)発明者 中里 保雄 川崎市中原区新丸子町751番地 株式会社 ニチコン内 Fターム(参考) 2D047 BA23
Claims (2)
- 【請求項1】 プレキャストコンクリートの円筒リング
状部材を積重して組立てる組立マンホールの施工に当た
り、円筒リング状部材相互の接合部に互いに遊嵌する凹
溝と凸条とを設け、該凹溝と凸条との間隙に、軟粘性接
着剤を含浸させた連続気泡性スポンジを介在させて円筒
リング状部材を組立てることを特徴とする組立マンホー
ルの施工方法。 - 【請求項2】 前記軟粘性接着剤は硬化物特性がヤング
率:2N/mm2以下、伸び:150〜600%である
ことを特徴とする請求項1記載の組立マンホールの施工
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000158475A JP2001336167A (ja) | 2000-05-29 | 2000-05-29 | 組立マンホールの施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000158475A JP2001336167A (ja) | 2000-05-29 | 2000-05-29 | 組立マンホールの施工方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001336167A true JP2001336167A (ja) | 2001-12-07 |
Family
ID=18662943
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000158475A Pending JP2001336167A (ja) | 2000-05-29 | 2000-05-29 | 組立マンホールの施工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001336167A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002012833A (ja) * | 2000-06-30 | 2002-01-15 | Hakko Co Ltd | 接着剤自動含浸方法及びその装置 |
JP2009228393A (ja) * | 2008-03-25 | 2009-10-08 | Nichikon:Kk | マンホール浮上抑制装置 |
JP2017150243A (ja) * | 2016-02-25 | 2017-08-31 | 積水化学工業株式会社 | マンホール更生方法および更生マンホールの接合部構造 |
JP2018193699A (ja) * | 2017-05-15 | 2018-12-06 | 株式会社土井製作所 | ハンドホール |
CN111549823A (zh) * | 2020-05-13 | 2020-08-18 | 广东中立建设有限公司 | 一种给水排水工程用装配式功能井 |
-
2000
- 2000-05-29 JP JP2000158475A patent/JP2001336167A/ja active Pending
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CN111549823A (zh) * | 2020-05-13 | 2020-08-18 | 广东中立建设有限公司 | 一种给水排水工程用装配式功能井 |
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