JP2001336072A - 接着用布地 - Google Patents

接着用布地

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JP2001336072A JP2000159379A JP2000159379A JP2001336072A JP 2001336072 A JP2001336072 A JP 2001336072A JP 2000159379 A JP2000159379 A JP 2000159379A JP 2000159379 A JP2000159379 A JP 2000159379A JP 2001336072 A JP2001336072 A JP 2001336072A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 基布及び被着用布地との接着性に優れると共
に、高温下での耐洗濯性にも優れる接着用布地を提供す
る。 【構成】 基布表面に、エチレン性不飽和シラン化合物
変性オレフィン系樹脂を含有する連続又は不連続の接着
剤層が融着されてなる接着用布地。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基布及び被着用布
地との接着性に優れると共に、高温下での耐洗濯性にも
優れる接着用布地に関し、特に、被服用布地に対する芯
地として用いるに好適な接着用布地に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば、ワイシャツやドレス
シャツ等の被服用布地に対する芯地は、基布としての芯
地表面に熱融着性の樹脂からなる連続又は不連続の接着
剤層が融着された接着用布地を所定の形状に裁断し、そ
の熱融着性樹脂層側を被着用布地としての被服用布地の
所定部分に当てがい、接着用布地裏面よりアイロン掛け
する等して熱融着させることにより接着せしめられてお
り、その熱融着性の樹脂としては、熱融着加工性に優れ
る等の点からポリエチレンやポリプロピレン等のオレフ
ィン系樹脂が用いられている。
【0003】しかしながら、従来用いられているオレフ
ィン系樹脂は、基布及び被着用布地に対する接着性が必
ずしも充分とは言えず、又、繰り返しの高温下での洗濯
によりその接着性の低下も大きいという欠点があり、こ
れに対して、例えば、特開平5−138831号公報、
特開平11−310763号公報等には、無水マレイン
酸等により変性したオレフィン系樹脂を用いることが提
案されているが、いずれも、ある程度の接着性改良効果
は認められるものの、依然として市場の要求を充分に満
足させ得るには到っていなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前述の従来
技術に鑑みてなされたもので、従って、本発明は、基布
及び被着用布地との接着性に優れると共に、高温下での
耐洗濯性にも優れる接着用布地を提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、基布表面に、
エチレン性不飽和シラン化合物変性オレフィン系樹脂を
含有する連続又は不連続の接着剤層が融着されてなる接
着用布地、を要旨とする。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の接着用布地における基布
の構造としては、特に限定されるものではなく、例え
ば、平織等の各種の織布、及び不織布、並びに編布等が
用いられ、又、それらを構成する繊維としても、特に限
定されるものではなく、例えば、ポリエステル、ポリア
ミド、ポリアクリル、ポリオレフィン、レーヨン等の合
成繊維、及び、綿、羊毛等の天然繊維等の1種、又は2
種以上からなり、芯鞘構造又はサイドバイサイド構造等
の複合繊維であってもよい非捲縮又は捲縮繊維等が用い
られる。
【0007】本発明の接着用布地においては、前記基布
表面に融着されている接着剤層として、エチレン性不飽
和シラン化合物変性オレフィン系樹脂を含有しているこ
とが必須であり、このエチレン性不飽和シラン化合物変
性オレフィン系樹脂を含有しない場合には、本発明の目
的を達成することが困難となる。
【0008】ここで、本発明におけるエチレン性不飽和
シラン化合物変性オレフィン系樹脂のオレフィン系樹脂
としては、エチレン、プロピレン、1−ブテン等の炭素
数2〜8程度のα−オレフィンの単独重合体、それらの
α−オレフィンとエチレン、プロピレン、1−ブテン、
3−メチル−1−ブテン、1−ペンテン、4−メチル−
1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセ
ン等の炭素数2〜20程度の他のα−オレフィンや、酢
酸ビニル、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸エ
ステル等との共重合体等が挙げられ、具体的には、例え
ば、低・中・高密度ポリエチレン等(分岐状又は直鎖
状)のエチレン単独重合体、エチレン−プロピレン共重
合体、エチレン−1−ブテン共重合体、エチレン−4−
メチル−1−ペンテン共重合体、エチレン−1−ヘキセ
ン共重合体、エチレン−1−オクテン共重合体、エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−(メタ)アクリル
酸共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸エチル共重
合体等のエチレン系樹脂、プロピレン単独重合体、プロ
ピレン−エチレン共重合体、プロピレン−エチレン−1
−ブテン共重合体等のプロピレン系樹脂、及び、1−ブ
テン単独重合体、1−ブテン−エチレン共重合体、1−
ブテン−プロピレン共重合体等の1−ブテン系樹脂等が
挙げられる。
【0009】そして、本発明におけるエチレン性不飽和
シラン化合物変性オレフィン系樹脂としては、前記オレ
フィン系樹脂を有機過酸化物等のラジカル発生剤の存在
下にエチレン性不飽和シラン化合物のグラフト反応工程
に付して得られた変性オレフィン系樹脂、及び、エチレ
ンとエチレン性不飽和シラン化合物とをラジカル共重合
させて得られた変性エチレン系樹脂等が挙げられる。
【0010】又、そのエチレン性不飽和シラン化合物と
は、下記一般式(I)で表されるシラン化合物を言う。
【0011】
【化1】 R1 SiR2 n 3-n (I)
【0012】〔式(I)中、R1 はエチレン性不飽和ハ
イドロカーボン基又はハイドロカーボンオキシ基、R2
はハイドロカーボン基、Yは加水分解可能な有機基を表
し、nは0〜2の整数である。〕
【0013】ここで、R1 としては、例えば、プロペニ
ル基、ブテニル基、シクロヘキセニル基、γ−(メタ)
アクリロイルオキシプロピル基等が、R2 としては、例
えば、メチル基、エチル基、プロピル基、デシル基、フ
ェニル基等が、Yとしては、例えば、メトキシ基、エト
キシ基、ホルミルオキシ基、アセトキシ基、プロピオニ
ルオキシ基、アルキルアミノ基、アリールアミノ基等
が、それぞれ挙げられ、このようなエチレン性不飽和シ
ラン化合物の具体例としては、例えば、ビニルトリメト
キシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリア
セトキシシラン、γ−メタクリロイルオキシプロピルト
リメトキシシラン等が挙げられる。
【0014】尚、前記エチレン性不飽和シラン化合物変
性オレフィン系樹脂は、例えば、三菱化学社より「リン
クロン」の商品名で市販されている。
【0015】本発明の接着用布地は、前記基布表面に、
前記エチレン性不飽和シラン化合物変性オレフィン系樹
脂を含有する連続又は不連続の接着剤層が融着されてな
るが、その連続又は不連続の接着剤層の基布表面への形
成方法としては、例えば、通常得られるペレット形状
の前記エチレン性不飽和シラン化合物変性オレフィン系
樹脂を機械的又は化学的に粉砕した粉粒状物を、前記基
布表面に散布し、直接又は間接に加熱して圧着させる方
法、前記エチレン性不飽和シラン化合物変性オレフィ
ン系樹脂をTダイ又は環状ダイを用いてフィルムに成形
し、そのフィルムを直接又は間接に加熱して前記基布に
圧着させる方法、又は、前記エチレン性不飽和シラン
化合物変性オレフィン系樹脂をTダイより溶融押出し、
前記基布に押出ラミネート加工する方法等の方法を採る
ことができる。
【0016】尚、その際、前記の方法においては、均
一な厚みの接着剤層を形成する等の面から、粉粒状物の
平均粒径を80〜350μm程度とするのが好ましく、
又、散布量を10〜100g/m2 程度とするのが好ま
しい。又、前記の方法におけるフィルムの厚み、及
び、前記の方法におけるラミネート層の厚みは、接着
強度等の面から、10〜300μm程度とするのが好ま
しい。
【0017】本発明において、接着剤層は、通常、前記
の方法により点状、線状、格子状等の不連続状、或い
は面状等の連続状に、又、前記及び前記の方法によ
り面状等の連続状に、それぞれ形成することができ、そ
れらは用途等に応じて適宜選択することができる。
【0018】尚、本発明における前記エチレン性不飽和
シラン化合物変性オレフィン系樹脂は、通常、シラノー
ル縮合触媒の存在下に水分と接触させる、所謂、水架橋
法により樹脂内に架橋構造を形成させることができる樹
脂であるが、本発明における接着剤層としては、被着用
布地との熱融着性等の面から過度の架橋形成は避けるべ
きであり、ゲル分として75%以下であるのが好まし
く、65%以下であるのが更に好ましく、一方、高温下
での耐洗濯性等の面から、20%以上であるのが好まし
い。
【0019】その水架橋法による架橋処理は、具体的に
は、例えば、ジブチル錫ジアセテート、ジブチル錫ジラ
ウテート、ジブチル錫ジオクテート、ジオクチル錫ジラ
ウテート等の、シリコーンのシラノール間の脱水縮合反
応を促進するシラノール縮合触媒を予め前記変性オレフ
ィン系樹脂に配合するか、又は、それらのシラノール縮
合触媒の溶液又は分散液を前記接着剤層表面に塗布する
か、或いは、その溶液又は分散液に含浸させる等した
後、常温〜200℃程度、通常は常温〜100℃程度の
液状又は蒸気状の水に10秒〜1週間程度、通常は1分
〜1日程度にわたって接触させることによりなされる
が、本発明における接着剤層としての前記程度のゲル分
率は、特にこのような水架橋処理の工程を経ずとも達成
することができる。
【0020】尚、又、本発明における前記接着剤層に
は、必要に応じて、熱可塑性樹脂に通常用いられる酸化
防止剤、紫外線吸収材、光安定剤、帯電防止剤、ブロッ
キング防止剤、滑剤、着色剤、防黴剤等の添加剤等が配
合されていてもよい。
【0021】本発明の接着用布地は、例えば、ワイシャ
ツやドレスシャツ等の被服用布地に対する芯地として、
所定の形状に裁断し、その接着剤層側を被着用布地とし
ての被服用布地の所定部分に当てがい、接着用布地裏面
よりアイロン掛けする等して熱融着させることにより、
好適に用いられる。
【0022】本発明においては、接着剤層に含有される
前記エチレン性不飽和シラン化合物変性オレフィン系樹
脂の有するアルコキシシラン基等の加水分解可能な有機
基が、基布及び被着用布地等の有する各種官能基と化学
的結合が形成され、それらとの強固な接着性を発現し、
又、加工時及び洗濯時等における水分との接触により適
度の架橋反応が進行し、高温下での耐洗濯性にも優れる
との効果を発現するものと考えられる。
【0023】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に具体的に説
明するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実
施例に限定されるものではない。
【0024】実施例1 密度0.900g/cm3 、融点168℃、230℃で
のメルトフローレート0.35g/10分のプロピレン
単独重合体をビニルトリメトキシシランを用いてグラフ
ト反応工程に付して得られた変性物であって、ビニルト
リメトキシシラン単位の含有量3.3重量%、230℃
でのメルトフローレート8g/10分のエチレン性不飽
和シラン化合物変性プロピレン系樹脂(表中、「シラン
グラフトPP」と表示。)を、Tダイを備えた押出機を
用いて238℃で溶融押出して厚み50μmのフィルム
を成形し、得られたフィルムをポリエステル樹脂/綿
(65/35)の混紡の布地でサンドイッチして、温度
190℃、圧力78kPaで10秒間圧着することによ
り、基布/接着剤層からなる接着用布地を被着用布地に
圧着した構造の積層体を作製した。
【0025】得られた積層体について、接着剤層と被着
用布地間の接着強度を以下に示す方法で測定し、結果を
表1に示した。接着強度 JIS L1086に準拠し、25mm幅に切り取った
試料を用い、引張速度100mm/分で180度剥離強
度を測定した。
【0026】更に、得られた積層体について、高温下で
の耐洗濯性を以下に示す方法で評価し、結果を表1に示
した。耐高温洗濯性 JIS L1042のF−2法に準拠し、家庭用洗濯機
を用いて70℃の温水で30分間水洗した後、濡れた状
態で170℃、圧力78kPaで30秒間プレス乾燥す
る操作を1サイクルとして、この操作を5サイクル繰り
返した後の接着強度を前記と同様の方法で測定し、洗濯
前の前記接着強度に対する保持率を算出し、以下の基準
で評価した。 ○;保持率80%以上。 △;保持率50%以上80%未満。 ×;保持率50%未満。
【0027】尚、前記耐高温洗濯性を評価した後の積層
体につき、接着剤層のゲル分率を以下に示す方法で測定
し、結果を表1に示した。ゲル分率 キシレン沸点にて10時間ソックスレー抽出した後の不
溶分の重量%を測定した。
【0028】比較例1 接着剤層用樹脂として、密度0.900g/cm3 、融
点168℃、230℃でのメルトフローレート11g/
10分のプロピレン単独重合体(表中、「PP」と表
示。)を用いた外は、実施例1と同様にして、積層体を
作製し、得られた積層体について、接着強度、高温下で
の耐洗濯性、及び、接着剤層のゲル分率測定、評価し、
結果を表1に示した。
【0029】実施例2 接着剤層用樹脂として、密度0.910g/cm3 、融
点112℃、190℃でのメルトフローレート3.5g
/10分の直鎖状エチレン−1−オクテン共重合体をビ
ニルトリメトキシシランを用いてグラフト反応工程に付
して得られた変性物であって、ビニルトリメトキシシラ
ン単位の含有量1.5重量%、190℃でのメルトフロ
ーレート1.5g/10分のエチレン性不飽和シラン化
合物変性エチレン系樹脂(表中、「シラングラフトLL
DPE」と表示。)を、環状ダイを備えた押出機にて1
70℃で溶融押出して厚み30μmのインフレーション
フィルムを成形し、切り開くことにより得られたフィル
ムを用いた外は、実施例1と同様にして、積層体を作製
し、得られた積層体について、接着強度、高温下での耐
洗濯性、及び、接着剤層のゲル分率測定、評価し、結果
を表1に示した。
【0030】比較例2 接着剤層用樹脂として、密度0.910g/cm3 、融
点112℃、190℃でのメルトフローレート3.5g
/10分の直鎖状エチレン−1−オクテン共重合体(表
中、「LLDPE」と表示。)を用いた外は、実施例2
と同様にして、積層体を作製し、得られた積層体につい
て、接着強度、高温下での耐洗濯性、及び、接着剤層の
ゲル分率測定、評価し、結果を表1に示した。
【0031】実施例3 接着剤層用樹脂として、酢酸ビニル単位含有量20重量
%、融点83℃、190℃でのメルトフローレート2.
5g/10分のエチレン−酢酸ビニル共重合体をビニル
トリメトキシシランを用いてグラフト反応工程に付して
得られた変性物であって、ビニルトリメトキシシラン単
位の含有量1.4重量%、190℃でのメルトフローレ
ート0.7g/10分のエチレン性不飽和シラン化合物
変性エチレン系樹脂(表中、「シラングラフトEVA」
と表示。)を、環状ダイを備えた押出機にて170℃で
溶融押出して厚み30μmのインフレーションフィルム
を成形し、切り開くことにより得られたフィルムを用い
た外は、実施例1と同様にして、積層体を作製し、得ら
れた積層体について、接着強度、高温下での耐洗濯性、
及び、接着剤層のゲル分率測定、評価し、結果を表1に
示した。
【0032】比較例3 接着剤層用樹脂として、酢酸ビニル単位含有量20重量
%、融点83℃、190℃でのメルトフローレート2.
5g/10分のエチレン−酢酸ビニル共重合体(表中、
「EVA」と表示。)を用いた外は、実施例3と同様に
して、積層体を作製し、得られた積層体について、接着
強度、高温下での耐洗濯性、及び、接着剤層のゲル分率
測定、評価し、結果を表1に示した。
【0033】実施例4 接着剤層用樹脂として、高圧ラジカル重合法により製造
されたエチレン−ビニルトリメトキシシラン共重合体で
あって、ビニルトリメトキシシラン単位の含有量1.2
重量%、密度0.923g/cm3 、融点111℃、1
90℃でのメルトフローレート0.9g/10分のエチ
レン性不飽和シラン化合物変性エチレン系樹脂(表中、
「シラン共重合LDPE」と表示。)を、環状ダイを備
えた押出機にて170℃で溶融押出して厚み30μmの
インフレーションフィルムを成形し、切り開くことによ
り得られたフィルムを用いた外は、実施例1と同様にし
て、積層体を作製し、得られた積層体について、接着強
度、高温下での耐洗濯性、及び、接着剤層のゲル分率測
定、評価し、結果を表1に示した。
【0034】実施例5 接着剤層用樹脂100重量部に対してジオクチル錫ジラ
ウレート0.02重量部を配合した外は、実施例4と同
様にして、積層体を作製し、得られた積層体について、
接着強度、高温下での耐洗濯性、及び、接着剤層のゲル
分率測定、評価し、結果を表1に示した。
【0035】比較例4 接着剤層用樹脂として、無水マレイン酸単位含有量2.
5重量%、アクリル酸エチル単位含有量12.5重量
%、融点95℃、190℃でのメルトフローレート3g
/10分のエチレン−無水マレイン酸−アクリル酸エチ
ル共重合体(住友化学工業社製「ボンダインTX803
0」。表中、「E/MAH/EA」と表示。)を、環状
ダイを備えた押出機にて170℃で溶融押出して厚み3
0μmのインフレーションフィルムを成形し、切り開く
ことにより得られたフィルムを用いた外は、実施例1と
同様にして、積層体を作製し、得られた積層体につい
て、接着強度、高温下での耐洗濯性、及び、接着剤層の
ゲル分率測定、評価し、結果を表1に示した。
【0036】実施例6 接着剤層用樹脂として、密度0.951g/cm3 、融
点131℃、190℃でのメルトフローレート6g/1
0分のエチレン単独重合体をビニルトリメトキシシラン
を用いてグラフト反応工程に付して得られた変性物であ
って、ビニルトリメトキシシラン単位の含有量1.2重
量%、190℃でのメルトフローレート4.5g/10
分のエチレン性不飽和シラン化合物変性エチレン系樹脂
(表中、「シラングラフトHDPE」と表示。)を、液
体窒素で冷却しながら機械粉砕し、分級処理して、平均
粒径140μmの粉状物となし、その粉状物をポリエス
テル樹脂/綿(65/35)の混紡の布地上に約20g
/m2 の割合で均一に散布した後、その上に同じ布地を
重ね、温度170℃、圧力78kPaで10秒間圧着す
ることにより、基布/接着剤層からなる接着用布地を被
着用布地に圧着した構造の積層体を作製した。得られた
積層体を用いた外は、実施例1と同様にして、接着強
度、高温下での耐洗濯性、及び、接着剤層のゲル分率測
定、評価し、結果を表1に示した。
【0037】比較例5 接着剤層用樹脂として、密度0.951g/cm3 、融
点131℃、190℃でのメルトフローレート6g/1
0分のエチレン単独重合体(表中、「HDPE」と表
示。)を用いた外は、実施例6と同様にして、積層体を
作製し、得られた積層体について、接着強度、高温下で
の耐洗濯性、及び、接着剤層のゲル分率測定、評価し、
結果を表1に示した。
【0038】実施例7 接着剤層用樹脂として、実施例6で用いた樹脂40重量
部と比較例5で用いた樹脂60重量部とを押出機にて1
70℃で溶融混練してペレット化した混合物(ビニルト
リメトキシシラン単位の含有量0.48重量%)からな
り、平均粒径120μm粉砕した粉状物を用いた外は、
実施例6と同様にして、積層体を作製し、得られた積層
体について、接着強度、高温下での耐洗濯性、及び、接
着剤層のゲル分率測定、評価し、結果を表1に示した。
【0039】比較例6 接着剤層用樹脂として、無水マレイン酸単位含有量0.
3重量%、密度0.955g/cm3 、融点134℃、
190℃でのメルトフローレート10g/10分の無水
マレイン酸変性エチレン単独重合体(表中、「MAH変
性HDPE」と表示。)を用いた外は、実施例6と同様
にして、積層体を作製し、得られた積層体について、接
着強度、高温下での耐洗濯性、及び、接着剤層のゲル分
率測定、評価し、結果を表1に示した。
【0040】
【表1】
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、基布及び被着用布地と
の接着性に優れると共に、高温下での耐洗濯性にも優れ
る接着用布地を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C09J 123/26 D06M 17/00 B Fターム(参考) 3B035 AA25 AB15 AB17 AC11 4J004 AA01 AA07 AB05 CB01 CC02 FA03 4J040 DA021 DA031 DA101 DA111 DA131 DA151 DL051 JA07 JA09 JB01 JB03 LA06 LA07 LA08 MB02 NA05 4L032 AA07 AA09 AB01 AC02 BA05 CA01 CA05 DA01 EA00 4L033 AB04 AC11 AC15 BA96 CA12 CA18 CA28 CA59

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基布表面に、エチレン性不飽和シラン化
    合物変性オレフィン系樹脂を含有する連続又は不連続の
    接着剤層が融着されてなることを特徴とする接着用布
    地。
  2. 【請求項2】 エチレン性不飽和シラン化合物変性オレ
    フィン系樹脂におけるエチレン性不飽和シラン化合物単
    位の含有量が0.1〜10重量%である請求項1に記載
    の接着用布地。
  3. 【請求項3】 基布が被服用芯地である請求項1又は2
    に記載の接着用布地。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2009052861A1 (de) * 2007-10-25 2009-04-30 Kufner Textil Gmbh Heisssiegelbares, textiles flächengebilde, dessen herstellung und verwendung

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