JP3885466B2 - 被服用芯地 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、基布及び被着用布地との接着性に優れると共に、高温下での耐洗濯性にも優れる接着用布地に関し、特に、被服用布地に対する芯地として用いるに好適な接着用布地に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、例えば、ワイシャツやドレスシャツ等の被服用布地に対する芯地は、基布としての芯地表面に熱融着性の樹脂からなる連続又は不連続の接着剤層が融着された接着用布地を所定の形状に裁断し、その熱融着性樹脂層側を被着用布地としての被服用布地の所定部分に当てがい、接着用布地裏面よりアイロン掛けする等して熱融着させることにより接着せしめられており、その熱融着性の樹脂としては、熱融着加工性に優れる等の点からポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂が用いられている。
【0003】
しかしながら、従来用いられているオレフィン系樹脂は、基布及び被着用布地に対する接着性が必ずしも充分とは言えず、又、繰り返しの高温下での洗濯によりその接着性の低下も大きいという欠点があり、これに対して、例えば、特開平5−138831号公報、特開平11−310763号公報等には、無水マレイン酸等により変性したオレフィン系樹脂を用いることが提案されているが、いずれも、ある程度の接着性改良効果は認められるものの、依然として市場の要求を充分に満足させ得るには到っていなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、前述の従来技術に鑑みてなされたもので、従って、本発明は、基布及び被着用布地との接着性に優れると共に、高温下での耐洗濯性にも優れる接着用布地を提供することを目的とする。
【0005】
本発明は、表面に、エチレン性不飽和シラン化合物変性オレフィン系樹脂を含有する連続又は不連続の接着剤層が融着されてなる被服用芯地、を要旨とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の接着用布地における基布の構造としては、特に限定されるものではなく、例えば、平織等の各種の織布、及び不織布、並びに編布等が用いられ、又、それらを構成する繊維としても、特に限定されるものではなく、例えば、ポリエステル、ポリアミド、ポリアクリル、ポリオレフィン、レーヨン等の合成繊維、及び、綿、羊毛等の天然繊維等の1種、又は2種以上からなり、芯鞘構造又はサイドバイサイド構造等の複合繊維であってもよい非捲縮又は捲縮繊維等が用いられる。
【0007】
本発明の接着用布地においては、前記基布表面に融着されている接着剤層として、エチレン性不飽和シラン化合物変性オレフィン系樹脂を含有していることが必須であり、このエチレン性不飽和シラン化合物変性オレフィン系樹脂を含有しない場合には、本発明の目的を達成することが困難となる。
【0008】
ここで、本発明におけるエチレン性不飽和シラン化合物変性オレフィン系樹脂のオレフィン系樹脂としては、エチレン、プロピレン、1−ブテン等の炭素数2〜8程度のα−オレフィンの単独重合体、それらのα−オレフィンとエチレン、プロピレン、1−ブテン、3−メチル−1−ブテン、1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセン等の炭素数2〜20程度の他のα−オレフィンや、酢酸ビニル、(メタ)アクリル酸、(メタ)アクリル酸エステル等との共重合体等が挙げられ、具体的には、例えば、低・中・高密度ポリエチレン等(分岐状又は直鎖状)のエチレン単独重合体、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−1−ブテン共重合体、エチレン−4−メチル−1−ペンテン共重合体、エチレン−1−ヘキセン共重合体、エチレン−1−オクテン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸エチル共重合体等のエチレン系樹脂、プロピレン単独重合体、プロピレン−エチレン共重合体、プロピレン−エチレン−1−ブテン共重合体等のプロピレン系樹脂、及び、1−ブテン単独重合体、1−ブテン−エチレン共重合体、1−ブテン−プロピレン共重合体等の1−ブテン系樹脂等が挙げられる。
【0009】
そして、本発明におけるエチレン性不飽和シラン化合物変性オレフィン系樹脂としては、前記オレフィン系樹脂を有機過酸化物等のラジカル発生剤の存在下にエチレン性不飽和シラン化合物のグラフト反応工程に付して得られた変性オレフィン系樹脂、及び、エチレンとエチレン性不飽和シラン化合物とをラジカル共重合させて得られた変性エチレン系樹脂等が挙げられる。
【0010】
又、そのエチレン性不飽和シラン化合物とは、下記一般式(I)で表されるシラン化合物を言う。
【0011】
【化1】
1 SiR2 n 3-n (I)
【0012】
〔式(I)中、R1 はエチレン性不飽和ハイドロカーボン基又はハイドロカーボンオキシ基、R2 はハイドロカーボン基、Yは加水分解可能な有機基を表し、nは0〜2の整数である。〕
【0013】
ここで、R1 としては、例えば、プロペニル基、ブテニル基、シクロヘキセニル基、γ−(メタ)アクリロイルオキシプロピル基等が、R2 としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、デシル基、フェニル基等が、Yとしては、例えば、メトキシ基、エトキシ基、ホルミルオキシ基、アセトキシ基、プロピオニルオキシ基、アルキルアミノ基、アリールアミノ基等が、それぞれ挙げられ、このようなエチレン性不飽和シラン化合物の具体例としては、例えば、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、γ−メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン等が挙げられる。
【0014】
尚、前記エチレン性不飽和シラン化合物変性オレフィン系樹脂は、例えば、三菱化学社より「リンクロン」の商品名で市販されている。
【0015】
本発明の接着用布地は、前記基布表面に、前記エチレン性不飽和シラン化合物変性オレフィン系樹脂を含有する連続又は不連続の接着剤層が融着されてなるが、その連続又は不連続の接着剤層の基布表面への形成方法としては、例えば、▲1▼通常得られるペレット形状の前記エチレン性不飽和シラン化合物変性オレフィン系樹脂を機械的又は化学的に粉砕した粉粒状物を、前記基布表面に散布し、直接又は間接に加熱して圧着させる方法、▲2▼前記エチレン性不飽和シラン化合物変性オレフィン系樹脂をTダイ又は環状ダイを用いてフィルムに成形し、そのフィルムを直接又は間接に加熱して前記基布に圧着させる方法、又は、▲3▼前記エチレン性不飽和シラン化合物変性オレフィン系樹脂をTダイより溶融押出し、前記基布に押出ラミネート加工する方法等の方法を採ることができる。
【0016】
尚、その際、前記▲1▼の方法においては、均一な厚みの接着剤層を形成する等の面から、粉粒状物の平均粒径を80〜350μm程度とするのが好ましく、又、散布量を10〜100g/m2 程度とするのが好ましい。又、前記▲2▼の方法におけるフィルムの厚み、及び、前記▲3▼の方法におけるラミネート層の厚みは、接着強度等の面から、10〜300μm程度とするのが好ましい。
【0017】
本発明において、接着剤層は、通常、前記▲1▼の方法により点状、線状、格子状等の不連続状、或いは面状等の連続状に、又、前記▲2▼及び前記▲3▼の方法により面状等の連続状に、それぞれ形成することができ、それらは用途等に応じて適宜選択することができる。
【0018】
尚、本発明における前記エチレン性不飽和シラン化合物変性オレフィン系樹脂は、通常、シラノール縮合触媒の存在下に水分と接触させる、所謂、水架橋法により樹脂内に架橋構造を形成させることができる樹脂であるが、本発明における接着剤層としては、被着用布地との熱融着性等の面から過度の架橋形成は避けるべきであり、ゲル分として75%以下であるのが好ましく、65%以下であるのが更に好ましく、一方、高温下での耐洗濯性等の面から、20%以上であるのが好ましい。
【0019】
その水架橋法による架橋処理は、具体的には、例えば、ジブチル錫ジアセテート、ジブチル錫ジラウテート、ジブチル錫ジオクテート、ジオクチル錫ジラウテート等の、シリコーンのシラノール間の脱水縮合反応を促進するシラノール縮合触媒を予め前記変性オレフィン系樹脂に配合するか、又は、それらのシラノール縮合触媒の溶液又は分散液を前記接着剤層表面に塗布するか、或いは、その溶液又は分散液に含浸させる等した後、常温〜200℃程度、通常は常温〜100℃程度の液状又は蒸気状の水に10秒〜1週間程度、通常は1分〜1日程度にわたって接触させることによりなされるが、本発明における接着剤層としての前記程度のゲル分率は、特にこのような水架橋処理の工程を経ずとも達成することができる。
【0020】
尚、又、本発明における前記接着剤層には、必要に応じて、熱可塑性樹脂に通常用いられる酸化防止剤、紫外線吸収材、光安定剤、帯電防止剤、ブロッキング防止剤、滑剤、着色剤、防黴剤等の添加剤等が配合されていてもよい。
【0021】
本発明の接着用布地は、例えば、ワイシャツやドレスシャツ等の被服用布地に対する芯地として、所定の形状に裁断し、その接着剤層側を被着用布地としての被服用布地の所定部分に当てがい、接着用布地裏面よりアイロン掛けする等して熱融着させることにより、好適に用いられる。
【0022】
本発明においては、接着剤層に含有される前記エチレン性不飽和シラン化合物変性オレフィン系樹脂の有するアルコキシシラン基等の加水分解可能な有機基が、基布及び被着用布地等の有する各種官能基と化学的結合が形成され、それらとの強固な接着性を発現し、又、加工時及び洗濯時等における水分との接触により適度の架橋反応が進行し、高温下での耐洗濯性にも優れるとの効果を発現するものと考えられる。
【0023】
【実施例】
以下、本発明を実施例により更に具体的に説明するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。
【0024】
実施例1
密度0.900g/cm3 、融点168℃、230℃でのメルトフローレート0.35g/10分のプロピレン単独重合体をビニルトリメトキシシランを用いてグラフト反応工程に付して得られた変性物であって、ビニルトリメトキシシラン単位の含有量3.3重量%、230℃でのメルトフローレート8g/10分のエチレン性不飽和シラン化合物変性プロピレン系樹脂(表中、「シラングラフトPP」と表示。)を、Tダイを備えた押出機を用いて238℃で溶融押出して厚み50μmのフィルムを成形し、得られたフィルムをポリエステル樹脂/綿(65/35)の混紡の布地でサンドイッチして、温度190℃、圧力78kPaで10秒間圧着することにより、基布/接着剤層からなる接着用布地を被着用布地に圧着した構造の積層体を作製した。
【0025】
得られた積層体について、接着剤層と被着用布地間の接着強度を以下に示す方法で測定し、結果を表1に示した。
接着強度
JIS L1086に準拠し、25mm幅に切り取った試料を用い、引張速度100mm/分で180度剥離強度を測定した。
【0026】
更に、得られた積層体について、高温下での耐洗濯性を以下に示す方法で評価し、結果を表1に示した。
耐高温洗濯性
JIS L1042のF−2法に準拠し、家庭用洗濯機を用いて70℃の温水で30分間水洗した後、濡れた状態で170℃、圧力78kPaで30秒間プレス乾燥する操作を1サイクルとして、この操作を5サイクル繰り返した後の接着強度を前記と同様の方法で測定し、洗濯前の前記接着強度に対する保持率を算出し、以下の基準で評価した。
○;保持率80%以上。
△;保持率50%以上80%未満。
×;保持率50%未満。
【0027】
尚、前記耐高温洗濯性を評価した後の積層体につき、接着剤層のゲル分率を以下に示す方法で測定し、結果を表1に示した。
ゲル分率
キシレン沸点にて10時間ソックスレー抽出した後の不溶分の重量%を測定した。
【0028】
比較例1
接着剤層用樹脂として、密度0.900g/cm3 、融点168℃、230℃でのメルトフローレート11g/10分のプロピレン単独重合体(表中、「PP」と表示。)を用いた外は、実施例1と同様にして、積層体を作製し、得られた積層体について、接着強度、高温下での耐洗濯性、及び、接着剤層のゲル分率測定、評価し、結果を表1に示した。
【0029】
実施例2
接着剤層用樹脂として、密度0.910g/cm3 、融点112℃、190℃でのメルトフローレート3.5g/10分の直鎖状エチレン−1−オクテン共重合体をビニルトリメトキシシランを用いてグラフト反応工程に付して得られた変性物であって、ビニルトリメトキシシラン単位の含有量1.5重量%、190℃でのメルトフローレート1.5g/10分のエチレン性不飽和シラン化合物変性エチレン系樹脂(表中、「シラングラフトLLDPE」と表示。)を、環状ダイを備えた押出機にて170℃で溶融押出して厚み30μmのインフレーションフィルムを成形し、切り開くことにより得られたフィルムを用いた外は、実施例1と同様にして、積層体を作製し、得られた積層体について、接着強度、高温下での耐洗濯性、及び、接着剤層のゲル分率測定、評価し、結果を表1に示した。
【0030】
比較例2
接着剤層用樹脂として、密度0.910g/cm3 、融点112℃、190℃でのメルトフローレート3.5g/10分の直鎖状エチレン−1−オクテン共重合体(表中、「LLDPE」と表示。)を用いた外は、実施例2と同様にして、積層体を作製し、得られた積層体について、接着強度、高温下での耐洗濯性、及び、接着剤層のゲル分率測定、評価し、結果を表1に示した。
【0031】
実施例3
接着剤層用樹脂として、酢酸ビニル単位含有量20重量%、融点83℃、190℃でのメルトフローレート2.5g/10分のエチレン−酢酸ビニル共重合体をビニルトリメトキシシランを用いてグラフト反応工程に付して得られた変性物であって、ビニルトリメトキシシラン単位の含有量1.4重量%、190℃でのメルトフローレート0.7g/10分のエチレン性不飽和シラン化合物変性エチレン系樹脂(表中、「シラングラフトEVA」と表示。)を、環状ダイを備えた押出機にて170℃で溶融押出して厚み30μmのインフレーションフィルムを成形し、切り開くことにより得られたフィルムを用いた外は、実施例1と同様にして、積層体を作製し、得られた積層体について、接着強度、高温下での耐洗濯性、及び、接着剤層のゲル分率測定、評価し、結果を表1に示した。
【0032】
比較例3
接着剤層用樹脂として、酢酸ビニル単位含有量20重量%、融点83℃、190℃でのメルトフローレート2.5g/10分のエチレン−酢酸ビニル共重合体(表中、「EVA」と表示。)を用いた外は、実施例3と同様にして、積層体を作製し、得られた積層体について、接着強度、高温下での耐洗濯性、及び、接着剤層のゲル分率測定、評価し、結果を表1に示した。
【0033】
実施例4
接着剤層用樹脂として、高圧ラジカル重合法により製造されたエチレン−ビニルトリメトキシシラン共重合体であって、ビニルトリメトキシシラン単位の含有量1.2重量%、密度0.923g/cm3 、融点111℃、190℃でのメルトフローレート0.9g/10分のエチレン性不飽和シラン化合物変性エチレン系樹脂(表中、「シラン共重合LDPE」と表示。)を、環状ダイを備えた押出機にて170℃で溶融押出して厚み30μmのインフレーションフィルムを成形し、切り開くことにより得られたフィルムを用いた外は、実施例1と同様にして、積層体を作製し、得られた積層体について、接着強度、高温下での耐洗濯性、及び、接着剤層のゲル分率測定、評価し、結果を表1に示した。
【0034】
実施例5
接着剤層用樹脂100重量部に対してジオクチル錫ジラウレート0.02重量部を配合した外は、実施例4と同様にして、積層体を作製し、得られた積層体について、接着強度、高温下での耐洗濯性、及び、接着剤層のゲル分率測定、評価し、結果を表1に示した。
【0035】
比較例4
接着剤層用樹脂として、無水マレイン酸単位含有量2.5重量%、アクリル酸エチル単位含有量12.5重量%、融点95℃、190℃でのメルトフローレート3g/10分のエチレン−無水マレイン酸−アクリル酸エチル共重合体(住友化学工業社製「ボンダインTX8030」。表中、「E/MAH/EA」と表示。)を、環状ダイを備えた押出機にて170℃で溶融押出して厚み30μmのインフレーションフィルムを成形し、切り開くことにより得られたフィルムを用いた外は、実施例1と同様にして、積層体を作製し、得られた積層体について、接着強度、高温下での耐洗濯性、及び、接着剤層のゲル分率測定、評価し、結果を表1に示した。
【0036】
実施例6
接着剤層用樹脂として、密度0.951g/cm3 、融点131℃、190℃でのメルトフローレート6g/10分のエチレン単独重合体をビニルトリメトキシシランを用いてグラフト反応工程に付して得られた変性物であって、ビニルトリメトキシシラン単位の含有量1.2重量%、190℃でのメルトフローレート4.5g/10分のエチレン性不飽和シラン化合物変性エチレン系樹脂(表中、「シラングラフトHDPE」と表示。)を、液体窒素で冷却しながら機械粉砕し、分級処理して、平均粒径140μmの粉状物となし、その粉状物をポリエステル樹脂/綿(65/35)の混紡の布地上に約20g/m2 の割合で均一に散布した後、その上に同じ布地を重ね、温度170℃、圧力78kPaで10秒間圧着することにより、基布/接着剤層からなる接着用布地を被着用布地に圧着した構造の積層体を作製した。得られた積層体を用いた外は、実施例1と同様にして、接着強度、高温下での耐洗濯性、及び、接着剤層のゲル分率測定、評価し、結果を表1に示した。
【0037】
比較例5
接着剤層用樹脂として、密度0.951g/cm3 、融点131℃、190℃でのメルトフローレート6g/10分のエチレン単独重合体(表中、「HDPE」と表示。)を用いた外は、実施例6と同様にして、積層体を作製し、得られた積層体について、接着強度、高温下での耐洗濯性、及び、接着剤層のゲル分率測定、評価し、結果を表1に示した。
【0038】
実施例7
接着剤層用樹脂として、実施例6で用いた樹脂40重量部と比較例5で用いた樹脂60重量部とを押出機にて170℃で溶融混練してペレット化した混合物(ビニルトリメトキシシラン単位の含有量0.48重量%)からなり、平均粒径120μm粉砕した粉状物を用いた外は、実施例6と同様にして、積層体を作製し、得られた積層体について、接着強度、高温下での耐洗濯性、及び、接着剤層のゲル分率測定、評価し、結果を表1に示した。
【0039】
比較例6
接着剤層用樹脂として、無水マレイン酸単位含有量0.3重量%、密度0.955g/cm3 、融点134℃、190℃でのメルトフローレート10g/10分の無水マレイン酸変性エチレン単独重合体(表中、「MAH変性HDPE」と表示。)を用いた外は、実施例6と同様にして、積層体を作製し、得られた積層体について、接着強度、高温下での耐洗濯性、及び、接着剤層のゲル分率測定、評価し、結果を表1に示した。
【0040】
【表1】
Figure 0003885466
【0041】
【発明の効果】
本発明によれば、基布及び被着用布地との接着性に優れると共に、高温下での耐洗濯性にも優れる接着用布地を提供することができる。

Claims (2)

  1. 面に、エチレン性不飽和シラン化合物変性オレフィン系樹脂を含有する連続又は不連続の接着剤層が融着されてなることを特徴とする被服用芯地。
  2. エチレン性不飽和シラン化合物変性オレフィン系樹脂におけるエチレン性不飽和シラン化合物単位の含有量が0.1〜10重量%である請求項1に記載の被服用芯地。
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