JP2001335996A - 電気めっき試験器の陰極カートリッジ及び電気めっき試験器 - Google Patents

電気めっき試験器の陰極カートリッジ及び電気めっき試験器

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    • C25D21/10Agitating of electrolytes; Moving of racks

Abstract

(57)【要約】 【課題】均一なめっき膜を形成することができる電気め
っき試験器の陰極カートリッジを提供する。 【解決手段】陰極板である被めっき物2のめっき面2a
の外形に開口され、前記めっき面2a周縁に当接する突
起部4を複数有し、めっき液に漬からない部分で直流電
源と接続可能に露出している板状の陰極伝導体4と、前
記被めっき物2の後面側と前記陰極伝導体4の後面側を
覆い、前記被めっき物2と前記陰極伝導体4が入り込む
溝部を有する板状の後面側絶縁体5と、前記めっき面2
aの形状に開口され、前記陰極伝導体4の前面側を覆う
前面側絶縁体6と、前記被めっき物2と前記後面側絶縁
体5の間に挟まれる弾性体薄板3とを含んでなることを
特徴とする電気めっき試験器に使用される陰極カートリ
ッジを構成し、場合により前記前面側絶縁体6の外側に
備えられた陰極となるダミー板7を含んで構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気めっきの試験
器の陰極カートリッジ及び電気めっき試験器に関し、特
に均一なめっきをすることができる電気めっき試験器の
陰極カートリッジ及び電気めっき試験器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、めっき技術は各方面の技術分野で
応用されており、特に微小な金属体を形成する技術とし
て次のようなものが注目されている。1つはダマシンプ
ロセスといわれるLSIの配線技術である。LSIの高
集積化、高性能化を実現するためには、半導体上の配線
ピッチを縮小することが必要とされている。ダマシンプ
ロセスは層間絶縁膜を成膜後にドライエッチングプロセ
スを行うことによって配線溝を確保し、その配線溝にめ
っきにより配線材料を埋め込む方法である。
【0003】また、他のめっき技術を使用した最新技術
として、LIGA(Lithographie,Gal
vanoformung devices)といわれる
微小機械部品を作成するための技術がある。LIGAは
X線によりアクリル樹脂を鋳型加工し、この型にめっき
を厚く堆積させ、金属微小部品を型取りする技術であ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記のめっき技術を実
現するためには、被めっき物に形成された溝に均一にめ
っきを堆積させる必要がある。また、実験室レベルの小
規模なめっき試験において種々のめっき液や電流密度等
の条件を試験して、めっき条件の選定をし、工業化して
いく必要がある。そこで、本発明では小規模な電気めっ
き試験器において、均一な膜を形成することができる電
気めっき試験器の陰極カートリッジ及び電気めっき試験
器を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の第1の態様では、陰極板である被めっき物
のめっき面の外形に開口され、前記めっき面周縁に当接
する突起部を複数有し、めっき液に漬からない部分で直
流電源と接続可能に露出している板状の陰極伝導体と、
前記被めっき物の後面側と前記陰極伝導体の後面側を覆
い、前記被めっき物と前記陰極伝導体が入り込む溝部を
有する板状の後面側絶縁体と、前記めっき面の形状に開
口され、前記陰極伝導体の前面側を覆う前面側絶縁体
と、前記被めっき物と前記後面側絶縁体の間に挟まれる
弾性体薄板とを含んでなることを特徴とする電気めっき
試験器に使用される陰極カートリッジを構成した。
【0006】このように構成することで、めっき面以外
の陰極部を絶縁体でめっき液から遮断できるため、陽極
からめっき面に向かって電気力線が走り、均一なめっき
膜を形成することができる。また、陰極伝導体に設けら
れた突起部が被めっき物と当接するように構成されてい
るため、陰極伝導体と被めっき物の接触を確実にするこ
とができる。さらにその突起部は複数設けられているの
で、被めっき物に電気力線が均一に入り、均一なめっき
膜を得ることができる。なお、本発明でいう伝導体は電
気の伝導体であり、例えば金属や炭素を意味する。
【0007】また、本発明の第2の態様では、前記前面
側絶縁体の外側に、前記めっき面の形状に開口された伝
導体であるダミー板を設け、前記ダミー板が陰極となる
ように直流電源を接続されるようにしたことを特徴とす
る請求項1記載の陰極カートリッジを構成した。
【0008】このように構成することで、被めっき物の
側方からめっき面の周辺に集中して入りやすい電気力線
をダミー板に入らせることができるので、めっき面に入
る電気力線を均一にでき、均一なめっき膜を得ることが
できる。
【0009】また、本発明の第3の態様では、めっき液
が注入されるめっき水槽と、前記めっき水槽内に設置さ
れる陽極と、前記めっき水槽内に前記陽極に平行に設置
される被めっき物である陰極と、前記陽極と前記陰極と
の間に電圧を印加させる直流電源とを備える電気めっき
試験器において、前記めっき水槽の底面に設けられため
っき液の排出口と、前記被めっき物の表面近傍を攪拌す
る前記めっき水槽底面に設けられためっき液の噴出孔
と、前記排出口からめっき液を吸い込み前記噴出孔から
めっき液を噴出するように接続されためっき液の循環ポ
ンプとを有することを特徴とする電気めっき試験器を構
成した。
【0010】このように構成することで、めっき面に発
生する気泡を除去することができ、かつめっき面近傍の
陽イオン濃度を一定にすることができるため、均一なめ
っき膜を形成させることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
き、具体例をあげて説明する。図1は、本発明の実施の
形態に係る電気めっき試験器の陰極カートリッジ及びシ
リコンウエハの分解斜視図である。また、図2(a)は
本発明の実施の形態に係る電気めっき試験器の陰極カー
トリッジ及びシリコンウエハの正面図、(b)は同部品
のA−A線断面図である。
【0012】陰極カートリッジ1は、次のように構成さ
れている。被めっき物である円形薄板状のシリコンウエ
ハ2のめっき面2aと反対側(以下、「後面側」とい
う)には、めっき面2aの裏面をめっき液から遮断する
ように密着するゴム状の弾性力のある弾性体薄板3があ
てられる。シリコンウエハ2のめっき面2a側(以下、
「前面側」という)には、ステンレス薄板からなる陰極
伝導体4があてられる。陰極伝導体4は、めっき面とほ
ぼ同じ円形に開口されたリング部4a及びリング部4a
から上方に細長く伸びた短冊状の電源接続部4b、及び
リング部4aの円周上に8箇所等間隔で中心に向けて設
けられた接点片4cから構成される。接点片4cはさら
に図2(b)に示すように、めっき面2aに向けて突起
部4dが設けられており、かつ4cは若干撓まされなが
らめっき面2aに当接するように構成されている。
【0013】弾性体薄板3と陰極伝導体4の後面側の面
は、アクリル板の後面側絶縁体5により覆われる。後面
側絶縁体5は長方形の上部2箇所の頂点に陰極カートリ
ッジ1をめっき水槽に引っ掛けるための被支持部5aを
備え、陰極伝導体4及び弾性体薄板3が接する面にはこ
れらの部品が納まるように凹部5b,5cが設けられて
いる。
【0014】陰極伝導体4の前面側にはめっき面2aと
同一形状に開口された前面側絶縁体6が設けられ、さら
にその前面側にはめっき面と同一形状に開口された電気
伝導体からなるダミー板7が備えられる。ダミー板7の
前面側からは、図示しない樹脂のねじにより、後面側絶
縁体5、前面側絶縁体6、ダミー板7を共締めすること
で、シリコンウエハ2、弾性体薄板3、陰極伝導体4が
挟まれて固定されている。共締めされた陰極カートリッ
ジ1及びシリコンウエハ2(以下、単に「陰極1」とい
う)は図2(a)に示すようにめっき面2a側から見る
と、陰極カートリッジ1の前面側及び後面側の絶縁部品
からはめっき面2aと電源接続部4bのみが露出した状
態になっている。
【0015】図3は本発明の実施の形態に係る電気めっ
き試験器の外観を表す斜視図であり、前記陰極1及び陽
極8を取り付け、必要な電源、ポンプ及びヒーターを設
置した状態を示す。なお、図3において電源及びポンプ
の図は省略してある。また、図4は本発明の実施の形態
に係る電気めっき試験器の平面図であり、図5(a)は
本発明の実施の形態に係る電気めっき試験器の図4にお
けるB−B線断面図、(b)は同図4におけるC−C線
断面図、及び図6は同図4におけるD−D線断面図であ
る。
【0016】電気めっき試験器10は、めっき水槽11
と、陰極1と、陽極8と、ヒーター25と、図示しない
循環ポンプ及び電源より構成される(図3参照)。めっ
き水槽11は、透明なアクリル板よりなる水槽で、仕切
り板12により容積の大きいめっき槽17と容積の小さ
い排水槽18に分離されている(図6参照)。陰極1は
めっき槽17の仕切り板12と対向する壁の際に被支持
部5aを水槽の縁に引っ掛けて設置されている。陽極8
は陰極1に対向して仕切り板12の側に陰極1同様めっ
き水槽の縁に引っ掛けて設置されている。ヒーター25
はめっき水槽11の底部に開口し、所定深さに側面側か
ら設けられたヒーター設置穴16(図5(a)参照)に
差し込まれている。なお、ヒーター設置穴16の入り口
はゴムの栓25aで密閉することでめっき液の漏れを防
止している。
【0017】図示しない循環ポンプは排水槽18の底部
に側面から設けられた排水口13からめっき液を吸い込
み、流入口14からめっき槽11内部にめっき液を送る
ように接続されている。図示しない電源は、電源の陽極
を端子20により陽極8へ接続され、電源の陰極を端子
21により電源接続部4bへ、また端子22によりダミ
ー板7へ接続されている。めっき水槽11には例えば銅
イオン等の陽イオンを含んだめっき液が注入され、めっ
き槽17からあふれためっき液は仕切り板12を超えて
排水槽18に流れるようになっている。
【0018】図5(b)に示すように、流入口14から
入っためっき液は流入口14と連通している噴出孔15
から勢いよく吹き上げられるようになっている。噴出孔
15は図4及び図6に示すようにめっき槽17の底に穿
孔され、陰極1のめっき面2a及び陽極8の陰極1に向
かう面の近傍(約1〜2mm)に複数並ぶように位置し
ている。
【0019】以上のように構成された電気めっき試験器
に使用される陰極カートリッジ1及び電気めっき試験器
10は、次のように操作する。まず、めっき水槽11に
仕切り板12より若干下の水位までめっき液を注入す
る。そして、図示しない循環ポンプの電源を入れる。次
に、端子20に電源の陽極を接続し、端子21及び22
には電源の陰極を接続する。この際、端子22には、端
子21に比べ微弱な電流が流れるようにする。
【0020】以上の操作によりシリコンウエハ2にめっ
きがなされるが、本発明はめっき過程において以下のよ
うに作用する。まず、めっき面2aと陰極伝導体4の接
触点について説明する。図7(a)は本発明にかかる陰
極カートリッジの正面図であり、(b)は突起部を設け
ない場合の陰極カートリッジの正面図である。同図にお
いて、矢印はめっき面の電流の流れを示す。本発明のよ
うな構成を有しない場合、例えば、突起部4dを設けな
いでめっき面2aと陰極伝導体4をめっき面2aの周縁
で接触させた場合には、部品の微小なゆがみ、部品組立
の不均一により、図7(b)のように円周上の一部での
み接する場合がある。そのため、電気力線は接触部付近
のめっき面に偏って入るので、接触部付近の膜厚ばかり
が厚い不均一なめっきとなってしまう。ところが、本発
明では突起部4dの先端の狭い点でめっき面と接触する
ので、接触点の面圧が高く、確実に接触を確保すること
が出来る。特に本実施の形態では、図2(b)のように
突起部4dが撓まされながらめっき面2aと接するた
め、めっき面2aの周縁8点で確実に陰極伝導体4が接
触する。従って、図7(a)に示すようにめっき面2a
に均一に電気力線が入り、各接点へと均等に電流が流
れ、均一なめっき膜の形成が可能になる。なお、本実施
の形態では陰極伝導体4のリング部4aの内側に接点片
4cを設け、接点片4cの突起部4dを接触点とした
が、接点片4cを設けずに例えばリング部4aに突起部
4dを設けることもできる。この場合弾性体薄板3の弾
性力により接点の接触圧力を確保するとよい。
【0021】次に、前面側絶縁体4の外側にダミー板7
を設けてダミー板7が陰極となるように電源を接続した
ことについて説明する。図8(a)は図7(a)のF−
F線断面図であり、(b)はダミー板を設けない場合の
図7(a)におけるF−F線断面に相当する図である。
同図において、矢印は、めっき液中の電気力線を表す。
陰極のダミー板を設けない場合、図8(b)のようにめ
っき液中の電気力線はめっき面2aの側方からめっき面
2aの周辺部に向かって集中して入ってくる。そのた
め、めっき面2aの周辺部のめっき厚さが厚くなる傾向
がある。これに対し、本発明のようにダミー板7を設け
ると、側方からめっき面2aに近づいてきた電気力線
は、図8(a)に示すようにダミー板に吸い寄せられ
る。そのため、めっき面2aには前方から近づいてきた
電気力線のみが入るので、めっき面2aには均一なめっ
き膜が形成される。
【0022】次に、めっき面2aの近傍で、噴出孔15
からめっき液を噴出させたことについて説明する。電気
めっきは、被めっき物を陰極とし、めっき液中の金属陽
イオンを陰極に引き寄せ、これをめっき面に堆積させる
ものである。この際、めっき面2a直近の金属陽イオン
が引き寄せられやすいことから、時間が経過するとめっ
き面2a近傍の陽イオン濃度が低くなってくる。する
と、めっきの条件が変化するため、時間の経過につれめ
っきの品質が変化してしまう。また、めっき液中の気体
性の陽イオンが陰極に引き寄せられた場合には、めっき
面上で気泡を生ずることがある。こうなると、気泡が付
着した部分ではその後電気が流れないため、めっきの堆
積が停止してしまい、不均一なめっきの原因となる。と
ころが、本発明のようにめっき面2aの近傍でめっき液
を噴出させてめっき液を循環させた場合には、めっき面
2a近傍の金属陽イオン濃度は時間的に変化することも
ない。また、めっき面2aに気泡が付着した場合には、
めっき面2aに勢いよく流れてくるめっき液により気泡
が流される。これらの作用により、本発明のめっき試験
器では、めっき条件が安定して均一なめっき膜の形成が
可能となっている。
【0023】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明のめっき試験器は、前記実施の形態に限定
されるものではない。例えば、本発明のめっき試験器の
使用方法の応用として、めっき液攪拌器を併せて使用す
る方法もある。図9(a)は本発明の実施の形態の電気
めっき試験器にめっき液攪拌器を装備した状態の平面
図、(b)は図9(a)におけるE−E線断面図であ
る。なお、図9(a)及び(b)において、めっき水槽
11の枠部分と、めっき液攪拌器30及び陰極1及び陽
極8以外の部分については図を省略してある。
【0024】めっき液攪拌器30は直径約2mmの金属
棒であるパドル31をめっき面2aの近傍でめっき面2
aに沿ってパドル軸と垂直方向に往復運動させることに
よりめっき面2a近傍のめっき液を攪拌するものであ
る。パドル31は固定ねじ37によりスライドシャフト
34に固定されており、スライドシャフト34はスライ
ドレール33,33の溝上をX方向にスライド可能にな
っている。スライドシャフト34の一方の末端にはスラ
イドシャフト34と垂直のY方向に溝が切られたフォロ
ワー35が固定されている。フォロワー35の溝にはロ
ーラーピン36aが入り込んでおり、ローラーピン36
aはモーター32により回転される円盤36の円周付近
の1箇所に円盤36に対し自転可能に支持されている。
【0025】このように構成しためっき液攪拌器30は
次のように動作する。モーター32を作動させると、モ
ーター32に固定されている円盤36が回転し、円盤上
のローラーピン36aのX位置及びY位置が変化する。
フォロワー35はX方向のみ移動可能であり、ローラー
ピン36aのY位置の変化はフォロワー35の溝に吸収
されるため、溝に入ったローラーピン36aのX方向の
位置変化に連動してフォロワー35がX方向に往復運動
する。スライドシャフト34さらにはパドル31はフォ
ロワー35と一体に固定されているため、パドル31は
X方向に往復運動をする。めっき液攪拌器30は以上の
ようにして、めっき面2aの近傍を激しく攪拌するの
で、めっき面2a近傍の金属陽イオン濃度を一定にし、
また、めっき面2aに付着した気泡を除去することがで
きる。従って、めっき面2aに均一なめっき膜を形成す
ることができる。
【0026】また、他の応用例として、陰極1と陽極8
の間の陰極付近に絶縁体からなる遮蔽版を設けることが
できる。図10は陰極と陽極の間の陰極1付近に絶縁体
からなる遮蔽板を設けた場合の電気めっき試験器の平面
図である。同図中、矢印はめっき液中の電気力線の流れ
を表す。遮蔽板40は絶縁体からなる平板で、めっき面
2aの前方に、めっき面2aと相似形で若干小さい形状
の穴、例えば、めっき面2aに対し5%小さい穴をあけ
たものである。この遮蔽板40を陰極1付近、例えばめ
っき面2aの前面10mmの位置に、めっき面2aと遮
蔽板40の穴の中心位置が合うように設置する。この状
態でめっきを行うと、図10に示すように陽極から出た
電気力線は横に広がった後めっき面に向けて入ろうとす
るところ、遮蔽板40に経路を制限されるため、めっき
面の側方からめっき面2aに入ることができず、めっき
面2a前方から均一に入ることになる。そのため、めっ
き面2aでの電流密度は均一となり、陰極には均一にめ
っき膜が形成される。
【0027】
【発明の効果】以上詳述したとおり、請求項1の発明に
よれば、めっき面と陰極伝導体との接触が確実になり、
均一にめっき膜を形成させることができる。また、請求
項2の発明によれば、めっき面の側方からめっき面に近
づく電気力線がダミー板に入るため、めっき面には均一
に電気力線が入り、均一にめっき膜を形成させることが
できる。また、請求項3の発明によれば、めっき面近傍
の金属陽イオン濃度が一定となり、めっき面に付着した
気泡も除去されるため、均一にめっき膜を形成させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る電気めっき試験器の
陰極カートリッジ及びシリコンウエハの分解斜視図であ
る。
【図2】(a)は本発明の実施の形態に係る電気めっき
試験器の陰極カートリッジ及びシリコンウエハの正面
図、(b)は同部品のA−A線断面図である。
【図3】図3は本発明の実施の形態に係る電気めっき試
験器の外観を表す斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る電気めっき試験器の
平面図である。
【図5】(a)は本発明の実施の形態に係る電気めっき
試験器の図4におけるB−B線断面図であり、(b)は
同図4におけるC−C線断面図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る電気めっき試験器の
図4におけるD−D線断面図である。
【図7】(a)は本発明にかかる陰極カートリッジの正
面図であり、(b)は突起部を設けない場合の陰極カー
トリッジの正面図である。
【図8】(a)は図7(a)のF−F線断面図であり、
(b)はダミー板を設けない場合の図7(a)における
F−F線断面に相当する図である。
【図9】(a)は本発明の実施の形態の電気めっき試験
器にめっき液攪拌器を装備した状態の平面図、(b)は
図9(a)におけるE−E線断面図である。
【図10】陰極と陽極の間の陰極付近に絶縁体からなる
遮蔽板を設けた場合の電気めっき試験器の平面図であ
る。
【符号の説明】
1…陰極カートリッジ(陰極)、2…陰極板、2a…め
っき面、3…弾性体薄板、4…陰極伝導体、4d…突起
部、5…後面側絶縁体、6…前面側絶縁体、7…ダミー
板、8…陽極、10…電気めっき試験器、11…めっき
水槽、13…排水口、14…流入口、15…噴出孔、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C25D 21/10 301 C25D 21/10 301 H01L 21/288 H01L 21/288 E

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陰極板である被めっき物のめっき面の外
    形に開口され、前記めっき面周縁に当接する突起部を複
    数有し、めっき液に漬からない部分で直流電源と接続可
    能に露出している板状の陰極伝導体と、前記被めっき物
    の後面側と前記陰極伝導体の後面側を覆い、前記被めっ
    き物と前記陰極伝導体が入り込む溝部を有する板状の後
    面側絶縁体と、前記めっき面の形状に開口され、前記陰
    極伝導体の前面側を覆う前面側絶縁体と、前記被めっき
    物と前記後面側絶縁体の間に挟まれる弾性体薄板とを含
    んでなることを特徴とする電気めっき試験器に使用され
    る陰極カートリッジ。
  2. 【請求項2】 前記前面側絶縁体の外側に、前記めっき
    面の形状に開口された伝導体であるダミー板を設け、前
    記ダミー板が陰極となるように直流電源を接続されるよ
    うにしたことを特徴とする請求項1記載の陰極カートリ
    ッジ。
  3. 【請求項3】 めっき液が注入されるめっき水槽と、前
    記めっき水槽内に設置される陽極と、前記めっき水槽内
    に前記陽極に平行に設置される被めっき物である陰極
    と、前記陽極と前記陰極との間に電圧を印加させる直流
    電源とを備える電気めっき試験器において、前記めっき
    水槽の底面に設けられためっき液の排出口と、前記被め
    っき物の表面近傍を攪拌する前記めっき水槽底面に設け
    られためっき液の噴出孔と、前記排出口からめっき液を
    吸い込み前記噴出孔からめっき液を噴出するように接続
    されためっき液の循環ポンプとを有することを特徴とす
    る電気めっき試験器。
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