JP2001335336A - 材料の処理方法、円盤形状材料の処理方法、ガラス材及びガラスディスク - Google Patents

材料の処理方法、円盤形状材料の処理方法、ガラス材及びガラスディスク

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JP2001335336A
JP2001335336A JP2000164862A JP2000164862A JP2001335336A JP 2001335336 A JP2001335336 A JP 2001335336A JP 2000164862 A JP2000164862 A JP 2000164862A JP 2000164862 A JP2000164862 A JP 2000164862A JP 2001335336 A JP2001335336 A JP 2001335336A
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disc
disk
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glass disk
glass
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Shiro Takigawa
志朗 瀧川
Takashi Hosoya
高司 細谷
Kiyoshi Takeuchi
清 武内
Kenichi Ogawa
健一 小川
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Shin Meiva Industry Ltd
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    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B29/00Reheating glass products for softening or fusing their surfaces; Fire-polishing; Fusing of margins
    • C03B29/02Reheating glass products for softening or fusing their surfaces; Fire-polishing; Fusing of margins in a discontinuous way
    • C03B29/025Glass sheets

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  • Re-Forming, After-Treatment, Cutting And Transporting Of Glass Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の材料の表面に対する物理的な研磨によ
って生じた粉塵やマイクロクラック等を発生させること
なく、原材料よりも表面をより平滑にすることができる
材料の処理方法を提供することである。 【解決手段】 表面が凹凸をなす材料1の表面の一部を
含む領域を加熱する処理を、該加熱処理に用いる加熱源
12と前記材料1とを相対的に移動させ(矢印51)、
隣接する領域について順次に行う。これにより、加熱処
理された領域より残留応力を除去し、該加熱処理された
領域の表面を平滑にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ガラス等の材料
に一定の処理を施すことにより、該材料の表面を平滑に
する材料の処理方法、該処理がされたガラス材及びガラ
スディスクに関する。
【0002】
【従来の技術】実用的な用途に供されるにあたり、表面
の凹凸の存在が好ましくない材料として、例えばガラス
材がある。即ち、このガラス材は、家屋の窓ガラスとし
て、また自動車用の窓ガラスとして用いられるところで
ある。また、最近では、HD(ハードディスク)の基板
としてガラスディスクが用いられている。
【0003】そして、かかるガラス材について、上記用
途に供されるにあたり、表面を平滑にする処理が一般に
施されるところである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここで、従来における
上記ガラス材の表面を平滑にする処理は、その凹凸を研
磨材等によって物理的に研磨するものであった。
【0005】しかし、上記ガラス材は、その表面に残留
応力が存在することがある。即ち、ガラス材は非晶質と
結晶質とが混在した組成となることがあり、これに伴う
前記残留応力の存在が、表面が凹凸をなす原因であると
考えられる。そして、従来のガラス材の表面を物理的に
研磨する方法では、粉塵やマイクロクラック等が発生
し、また表面粗さが原材料表面より粗くなるという欠点
がある。
【0006】そこで、本発明は、表面が凹凸をなす材料
に一定の処理を施すことにより、従来のように粉塵やマ
イクロクラック等を発生させることなく、原材料よりも
表面をより平滑にすることができ、かつ原材料の表面粗
さが損なわれない、材料の処理方法を提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、表面が凹凸をなす材料の表面の一部を含
む領域を加熱する処理を、該加熱処理に用いる加熱源と
前記材料とを相対的に移動させ、隣接する領域について
順次に行うことにより、前記加熱処理された領域より残
留応力を除去し、該加熱処理された領域の表面を平滑に
することを特徴としている(請求項1)。即ち、上記材
料は、上記加熱処理が施される前にあっては、その表面
に残留応力が存在する状態にあり、該残留応力の存在に
伴って表面に凹凸が形成された状態にある。そして、上
記加熱処理が施されると、該処理された領域について残
留応力が除去され、該処理された領域の表面の凹凸を減
少させて平滑にすることができる。
【0008】そして、前記表面が凹凸をなす材料が非晶
質と結晶質とからなる材料である場合に、前記加熱処理
された領域における残留応力の除去を、非晶質の略一様
の組成とすることによることができる(請求項2)。即
ち、上記材料は、加熱処理が施される前にあっては、非
晶質と結晶質とが混在した組成となっており、これに伴
う残留応力によって表面に凹凸が形成された状態にあ
る。そして、上記加熱処理が施されると、該処理された
領域が非晶質の略一様の組成とされて残留応力が除去さ
れ、該処理された領域の表面の凹凸を減少させて平滑に
することができる。
【0009】また、本発明は、表面が凹凸をなす材料の
表面の一部を含む領域を加熱する処理と該加熱した後に
冷却する処理とを、該加熱処理に用いる加熱源及び冷却
処理に用いる冷却源と前記材料とを相対的に移動させ、
隣接する領域について順次に行うことにより、前記加熱
処理及び冷却処理された領域より残留応力を除去し、該
加熱処理及び冷却処理された領域の表面を平滑にするこ
とを特徴としている(請求項9)。即ち、上記材料は、
上記加熱処理及び冷却処理が施される前にあっては、そ
の表面に残留応力が存在する状態にあり、該残留応力の
存在に伴って表面に凹凸が形成された状態にある。そし
て、上記加熱処理及び冷却処理が施されると、該処理さ
れた領域について残留応力が除去され、該処理された領
域の表面の凹凸を減少させて平滑にすることができる。
【0010】そして、前記表面が凹凸をなす材料が非晶
質と結晶質とからなる材料である場合に、前記加熱処理
及び冷却処理された領域における残留応力の除去を、結
晶質の略一様の組成とすることによることができる(請
求項10)。即ち、上記材料は、上記加熱処理及び冷却
処理が施される前にあっては、非晶質と結晶質とが混在
した組成となっており、これに伴う残留応力によって表
面に凹凸が形成された状態にある。そして、上記加熱処
理及び冷却処理が施されると、該処理された領域が結晶
質の略一様の組成とされて残留応力が除去され、該処理
された領域の表面の凹凸を減少させて平滑にすることが
できる。
【0011】そして、前記材料がガラス材である場合に
は(請求項3、11)、表面が平滑にされたガラス材を
得ることができる(請求項19、20)。そして、この
ガラス材が、円盤形状をなすガラスディスクである場合
には(請求項4、12)、表面が平滑にされたガラスデ
ィスクを得ることができる(請求項21、22)。ま
た、ガラスディスクについて、後述のように、一方側の
面と他方側の面の両面を処理する場合には、両面が平滑
にされたガラスディスクを得ることができる(請求項2
3、24)。
【0012】そして、本発明によると、非晶質と結晶質
とからなり外面が凹凸をなす前記ガラスディスクの外面
の一部を含む領域を加熱する処理を、該加熱処理に用い
る加熱源と前記ガラスディスクとを相対的に移動させ、
隣接する領域について順次に行うことにより、前記加熱
処理された領域より残留応力を除去し、該加熱処理され
た領域の外面を平滑にする処理を、前記ガラスディスク
の一方側の面についてするとともに、前記ガラスディス
クの他方側の面についてもすることができる(請求項
5)。そして、かかるガラスディスクの両面の処理を行
う場合について、ガラスディスクの前記一方側及び他方
側の両方向より前記加熱処理を行うことができ(請求項
6)、また、ガラスディスクの前記一方側又は他方側の
いずれかの一の方向より前記加熱処理を行い、ガラスデ
ィスクを反転させることによってガラスディスクの両面
を処理するようにすることもできる(請求項7)。
【0013】また、本発明によると、非晶質と結晶質と
からなり外面が凹凸をなす前記ガラスディスクの外面の
一部を含む領域を加熱する処理と該加熱した後に冷却す
る処理とを、該加熱処理に用いる加熱源及び冷却処理に
用いる冷却源と前記ガラスディスクとを相対的に移動さ
せ、隣接する領域について順次に行うことにより、前記
加熱処理及び冷却処理された領域より残留応力を除去
し、該加熱処理及び冷却処理された領域の外面を平滑に
する処理を、前記ガラスディスクの一方側の面について
するとともに、前記ガラスディスクの他方側の面につい
てもすることができる(請求項13)。そして、かかる
ガラスディスクの両面の処理を行う場合について、ガラ
スディスクの前記一方側及び他方側の両方向より前記加
熱処理及び冷却処理を行うことができ(請求項14)、
また、ガラスディスクの前記一方側又は他方側のいずれ
かの一の方向より前記加熱処理及び冷却処理を行い、ガ
ラスディスクを反転させることによってガラスディスク
の両面を処理するようにすることもできる(請求項1
5)。
【0014】そして、被処理材がガラスディスクである
場合には、前記加熱源との相対的な移動を、ガラスディ
スクをその円盤の中心の回りに回転させてすることがで
きる(請求項8、16)。これにより、前記相対的移動
を被処理材たるガラスディスクの動きを介して行うにあ
たり、容易な方法によって、ガラスディスクを正確に動
かすことができる。
【0015】また、前記結晶質の略一様の組成を得るべ
く冷却処理も行う場合について、少なくとも前記材料の
加熱処理及び冷却処理がされる領域を含む部分に冷却源
を恒常的に作用させることにより、前記加熱処理後の冷
却処理を行えるようにすることもできる(請求項1
7)。
【0016】前記結晶質の略一様の組成を得るための冷
却は、前記加熱を行った直後より遅れることなくされる
必要がある。かかる要請のある冷却処理を行うにあた
り、前記恒常的に冷却源を作用させて行えば、遅れをも
たらすことなく確実に冷却することができる。これによ
り、加熱の直後より冷却を開始するとした場合に要請さ
れる、高度な冷却動作のタイミング調整等を不要にでき
る。
【0017】この冷却源を恒常的に作用させて行う例と
して、加熱処理を行う以前より冷却源である冷却ガスを
作用させておくことや、液状の冷却媒質中に被処理材を
浸けた状態として加熱処理を行うものを挙げることがで
きる。
【0018】そして、前記加熱処理を行うための加熱源
として、レーザ光を用いることができる(請求項1
8)。レーザ光はこれを被処理材に照射するための制御
が容易であり、上記加熱処理を行うにあたり、上記加熱
源の制御を容易に行うことができる。
【0019】また、上記処理方法において、前記表面が
凹凸をなす材料が円盤形状材料であり、前記加熱処理を
行うための加熱源が略平行レーザ光であり、該略平行レ
ーザ光の光軸に対して、前記円盤形状材料の中心軸を傾
けるようにしてもよい(請求項25)。かかる方法によ
れば、レーザ光の横断面よりも大きな盤面を有する円盤
形状材料を効率よく加熱処理できる。
【0020】また、上記処理方法において、前記略平行
レーザ光が、横断面上のエネルギー分布が均一化された
略平行レーザ光であることが、円盤形状材料盤面上の均
一な加熱処理のために望ましい(請求項26)。
【0021】また、上記処理方法において、前記略平行
レーザ光の光軸と直交する平面と、前記円盤形状材料の
盤面との交線の方向に沿って、該略平行レーザ光を該円
盤形状材料に対して相対的に移動させるようにすると
(請求項27)、円盤形状材料の盤面全体を効率よく加
熱処理できる。
【0022】また、上記処理方法において、前記略平行
レーザ光の光軸と直交する軸を中心に前記円盤形状材料
を回転させることにより、該略平行レーザ光の光軸と直
交する平面と、該円盤形状材料の盤面との交線の方向に
沿って、該略平行レーザ光を該円盤形状材料に対して相
対的に移動させるようにすると(請求項28)、簡単な
構成で円盤形状材料の両面を加熱処理できる。
【0023】また、上記処理方法において、前記円盤形
状材料を該円盤形状材料の中心軸を中心として回転させ
ることにより、該略平行レーザ光を該円盤形状材料に対
して相対的に移動させるようにすると(請求項29)、
円盤形状材料の盤面全体を効率よく加熱処理できる。
【0024】また、上記処理方法において、前記表面が
凹凸をなす材料が円盤形状材料であり、前記加熱処理を
行うための加熱源が、レーザ発振器からのレーザ光を分
光することによって得られた少なくとも2の略平行レー
ザ光であり、分光後の一方の略平行レーザ光の光軸に対
して、前記円盤形状材料の中心軸が傾いており、分光後
の該一方の略平行レーザ光は、前記円盤形状材料の表側
の盤面に照射され、分光後の該一方の略平行レーザ光の
光軸と直交する平面と、該円盤形状材料の表側の盤面と
の交線の方向に沿って、該分光後の一方の略平行レーザ
光を該円盤形状材料に対して相対的に移動させ、分光後
の他方の略平行レーザ光の光軸に対して、前記円盤形状
材料の中心軸が傾いており、分光後の該他方の略平行レ
ーザ光は、前記円盤形状材料の裏側の盤面に照射され、
分光後の該他方の略平行レーザ光の光軸と直交する平面
と、該円盤形状材料の裏側の盤面との交線の方向に沿っ
て、該分光後の他方の略平行レーザ光を該円盤形状材料
に対して相対的に移動させるようにすると(請求項3
0)、簡単な構成で円盤形状材料の両面を加熱処理でき
る。
【0025】また、上記処理方法において、前記表面が
凹凸をなす材料が円盤形状材料であり、前記加熱処理を
行うための加熱源がレーザ光であり、前記円盤形状材料
を該円盤形状材料の中心軸を中心として回転させつつ、
該レーザ光の光軸が該円盤形状材料の盤面を貫く位置と
該盤面を貫かない位置との間を移動するように、前記円
盤形状材料の半径方向に沿って該レーザ光を該円盤形状
材料に対して相対的に移動させ、該レーザ光の光軸が該
円盤形状材料の盤面を貫かない位置にあるときに、反射
鏡によって、該レーザ光を該円盤形状材料の周面に向け
て反射させるようにしてもよい(請求項31)。かかる
方法によると、簡単な構成でありながら、円盤形状材料
の盤面の加熱処理のみならず、周面のエッジ部に丸み付
けを施すこともできる。
【0026】また、上記処理方法において、前記表面が
凹凸をなす材料が円盤形状材料であり、前記加熱処理を
行うための加熱源がレーザ光であり、前記円盤形状材料
を該円盤形状材料の中心軸を中心として回転させつつ、
前記円盤形状材料の半径方向に沿って該レーザ光を該円
盤形状材料に対して相対的に移動させ、該円盤形状材料
の盤面における単位面積当たりのレーザ光照射量の均一
化を図るようにしてもよい(請求項32)。かかる方法
によると、盤面全体を均一に平滑化することができる。
【0027】また、上記処理方法において、該レーザ光
が該円盤形状材料の周縁に近いときほど、該レーザ光の
照射強度を強くして、該円盤形状材料の盤面における単
位面積当たりのレーザ光照射量の均一化を図るようにし
てもよい(請求項33)。
【0028】また、上記処理方法において、該レーザ光
が該円盤形状材料の周縁に近いときほど、該円盤形状材
料の回転速度を低くして、該円盤形状材料の盤面におけ
る単位面積当たりのレーザ光照射量の均一化を図るよう
にしてもよい(請求項34)。
【0029】また、上記処理方法において、該レーザ光
が該円盤形状材料の周縁に近いときほど、前記円盤形状
材料の半径方向に沿った該レーザ光の該円盤形状材料に
対する相対的な移動速度を低くして、該円盤形状材料の
盤面における単位面積当たりのレーザ光照射量の均一化
を図るようにしてもよい(請求項35)。
【0030】また、上記処理方法において、該レーザ光
が該円盤形状材料の周縁に近いときほど、前記円盤形状
材料の盤面に生ずるビームスポットの面積を小さくする
ことによって該ビームスポットの単位面積当たりのレー
ザ光照射密度を高くして、該円盤形状材料の盤面におけ
る単位面積当たりのレーザ光照射量の均一化を図るよう
にしてもよい(請求項36)。
【0031】また、上記処理方法において、前記表面が
凹凸をなす材料が円盤形状材料であり、前記加熱処理を
行うための加熱源がレーザ光であり、前記円盤形状材料
を該円盤形状材料の中心軸を中心として回転させ、該レ
ーザ光の横断面形状を、該円盤形状材料の円周方向に沿
った長さが、該円盤形状材料の周縁に近いほど長くなる
ような形状として、該円盤形状材料の盤面における単位
面積当たりのレーザ光照射量の均一化を図るようにして
もよい(請求項37)。かかる方法によっても、盤面全
体を均一に平滑化することがができる。
【0032】また、上記処理方法において、前記表面が
凹凸をなす材料が円盤形状材料であり、前記加熱処理を
行うための加熱源がレーザ光であり、該レーザ光の横断
面形状は、基端部から先端部まで伸延する細長部分を有
し、該細長部分におけるエネルギー密度の分布は、該基
端部におけるエネルギー密度が該細長部分中最も高く、
該基端部から該先端部に行くに従い徐々にエネルギー密
度が低くなるような分布であり、該基端部が該円盤形状
材料の周縁側に、該先端部が該円盤形状材料の中心側に
来るように、該レーザ光が該円盤形状材料に照射され、
前記円盤形状材料を該円盤形状材料の中心軸を中心とし
て回転させるようにしてもよい(請求項38)。かかる
方法によっても、盤面全体を均一に平滑化することがが
できる。
【0033】また、上記処理方法において、該レーザ光
の横断面形状は、該基端を共通にする複数の該細長部分
を有し、各々の該細長部分が各々対応する該円盤形状材
料に照射され、各細長部分は、対応する各円盤形状材料
に対して、基端部が該円盤形状材料の周縁側に、先端部
が該円盤形状材料の中心側に来るように照射され、各円
盤形状材料を該円盤形状材料の中心軸を中心として回転
させるようにしてもよい(請求項39)。
【0034】また、上記処理方法において、該レーザ光
の横断面形状が、三以上の該細長部分を有し、一の細長
部分が対応する円盤形状材料を、他の一の細長部分が対
応する円盤形状材料よりも、該レーザ光の光軸方向にお
ける下流側に配置することにより、円盤形状材料同士の
干渉を回避するようにしてもよい(請求項40)。
【0035】また、レーザ発振器からのレーザ光を複数
に分光し、分光されたそれぞれのレーザ光を加熱源とし
た第一処理方法で、それぞれのレーザ光に対応する円盤
形状材料を処理する円盤形状材料の処理方法において、
該第一処理方法を、上記のような細長部分を有する横断
面形状のレーザ光による材料の処理方法としてもよい
(請求項41)。かかる方法によると、一のレーザ発振
器によって、同時に多くの枚数の円盤形状材料を加熱処
理できる。
【0036】また、上記材料の処理方法において、前記
表面が凹凸をなす材料が円盤形状材料であり、前記加熱
処理を行うための加熱源が少なくとも2のレーザ光であ
り、該円盤形状材料を該円盤形状材料の中心軸を中心と
して回転させつつ、一方のレーザ光を該円盤形状材料の
表側の盤面に照射し、かつ、他方のレーザ光を該円盤形
状材料の裏側の盤面に照射し、該円盤形状材料の中心軸
から該表側の盤面における該一方のレーザ光の照射点ま
での距離と、該円盤形状材料の中心軸から該裏側の盤面
における該他方のレーザ光の照射点までの距離とが略同
一となるように保ちつつ、該一方のレーザ光および該他
方のレーザ光を該円盤形状材料の半径方向に沿って該円
盤形状材料に対して相対的に移動させるようにしてもよ
い(請求項42)。片方の盤面のみにレーザ光を照射す
ると円盤形状材料の撓みが生ずるのであるが、この処理
方法によれば、一方の盤面におけるレーザ光照射点のち
ょうど裏側の点がほぼ同時にレーザ光で照射されること
になる。よって、円盤形状材料を撓ませることのないま
ま、両方の盤面の全体に加熱処理を施すことができる。
【0037】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、図
1乃至図27に基づいて説明する。以下の図1乃至図2
7による説明では、ガラス材の一例であり、HD(ハー
ドディスク)の基板として用いられるガラスディスクを
処理する例により説明する。
【0038】図1(a)は本発明の実施に用いることが
できる処理装置の一例の概略を示す図である。図1
(b)は、図1(a)に示される装置により処理を行う
状況を示す図であり、回転しているガラスディスクと、
該ガラスディスクの表面に照射されたレーザ光のビーム
スポットとを示している。
【0039】図1(a)に示される処理装置において、
レーザ発振器4は、ガラスディスク1を加熱処理するた
めの加熱源としてのレーザ光を出射する。このレーザ発
振器4として、YAGレーザ、エキシマレーザ、炭酸ガ
スレーザ等、各種のレーザ発振器を用いることができ
る。
【0040】レーザー発振器4より出射されたレーザ光
は、ガラスディスク1に照射されるにあたり、平行ビー
ム7とされる。そして、この平行ビーム7が凹面鏡5で
反射され、さらに凸面鏡6により反射され再び平行ビー
ム8とされ、ガラスディスク1が配設される下方へと導
かれる。また、この処理装置において、前記平行ビーム
8は、水平方向における強度分布の変動を招くことな
く、ガラスディスク1の径方向に平行に移動させ得る
(矢印52)ようにされている。
【0041】回転テーブル2には、その上に被処理材で
あるガラスディスク1が載置される。この回転テーブル
2は、回転駆動源3により、その回転中心の回りに回転
するようにされており、載置されたガラスディスク1を
該ディスク1の中心回りに回転させることができる(矢
印51)。
【0042】また、この処理装置には、ガス噴射器9が
設けられている。このガス噴射器9は、冷却源としての
冷却ガスを噴射するためのものであり、該冷却ガスをガ
ラスディスク1に噴射することによって、ガラスディス
ク1を任意に冷却することができる。このガス噴射器9
は、後に説明するように、ガラスディスク1を結晶質に
よる略一様の組成としたい場合に作動させる。
【0043】この処理装置によると、平行ビーム8とガ
ラスディスク1とを相対的に移動させることにより、ガ
ラスディスク1の表面の一部を含む領域を加熱する処理
を、隣接する領域について順次に行うことができる。即
ち、図1(b)に示されるように、ガラスディスク1を
回転させる(矢印51)とともに、前記平行ビーム8が
ガラスディスク1に照射される。これにより、平行ビー
ム8による円状のビームスポット12の形成されるディ
スク1の表面の一部を含む領域が加熱処理されるととも
に、該加熱処理される領域がディスク1の周方向に沿っ
て隣接する領域へ順次に移動する。
【0044】また、平行ビーム8をガラスディスク1の
外側から中心に向かって移動させることができる(矢印
52)。これにより、ガラスディスク1の表面の全体に
わたった加熱処理を施すことができる。
【0045】この図1に示される処理装置によって加熱
処理することにより、以下に説明するように、ガラスデ
ィスク1の組成を変化させることができる。図2は、加
熱処理される前のガラスディスク1の組成を示す模式図
である。図2に示されるように、非晶質31と結晶質3
2とが混在する組成となっている。そして、ガラスディ
スク1の表面には、この非晶質31と結晶質32とが混
在することに伴う残留応力が存在し、該残留応力により
凹凸が形成されている。
【0046】この図2に示される組成をなすガラスディ
スク1に前記加熱処理を施すことにより、非晶質による
略一様の組成とできる。その結果、表面に凹凸が形成さ
れる原因となった残留応力が除去され、前記表面の凹凸
を減少させて平滑にすることができる。
【0047】一方、図1に示される処理装置によってガ
ラスディスク1を処理するにあたり、ガス噴射器9を作
動させて冷却しつつレーザ光による加熱処理を行うこと
もできる。この場合には、図2に示される非晶質31と
結晶質32とが混在する組成の状態より、結晶質による
略一様の組成とすることができる。その結果、残留応力
が除去され、表面の凹凸を減少させて平滑にすることが
できる。ここで、このように結晶質とする処理を行うに
あたり、レーザ光の照射による加熱がされた直後より冷
却できれば十分であるが、レーザ光が照射される前より
冷却ガスを噴射しつつレーザ光を照射するのであっても
構わない。
【0048】なお、円状のビームスポット12をなす平
行ビーム8をガラスディスク1に照射することができる
処理装置として前記図1に示される例により説明した
が、かかる円状のビームスポット12を照射できる処理
装置として図3(a)、(b)に示される処理装置を用
いることもできる。
【0049】図3(a)に示される処理装置にあって
は、レーザ発振器4より出射され平行ビーム7とされた
レーザ光は、アパーチャ15によってビーム径の絞られ
た平行ビーム8とされガラスディスク1に照射される。
【0050】また、図3(b)に示される処理装置にあ
っては、レーザ発振器4より出射され平行ビーム7とさ
れたレーザ光は、レンズ25とレンズ26によって構成
されるコリメータレンズ27によってビーム径の絞られ
た平行ビーム8とされガラスディスク1に照射される。
【0051】なお、この図3(a)、(b)に示される
処理装置のいずれについても、図1に示された処理装置
と同様に、平行ビーム8をガラスディスク1の径方向に
移動させ得るようにされている。また、回転テーブル2
によってガラスディスク1を回転できるようにもされて
おり、ガス噴射器9によってガラスディスク1を任意に
冷却できるようにもされている。
【0052】次に、本発明の実施に用いることができる
処理装置のさらに異なる例について説明する。図4
(a)は処理装置の概略を示している。図4(b)は回
転しているガラスディスクと、該ガラスディスクの表面
に照射されたレーザ光のビームスポットとを示してい
る。この図4(a)に示される処理装置にあっては、図
4(b)に示されるように、楕円状のビームスポット1
3をなす平行ビーム18をガラスディスク1に照射でき
るように構成されている。この楕円状をなすビームスポ
ットを得るにあたり、シリンドリカルレンズ16によっ
て円状のビームを楕円状のビームとしている。このシリ
ンドリカルレンズ16について、その斜視図を図4
(c)に示す。
【0053】この図4に示される処理装置によると、レ
ーザ発振器4より出射され平行ビーム7とされたレーザ
光は、凹面鏡5で反射され、さらに凸面鏡6により反射
され、シリンドリカルレンズ16を通って平行ビーム1
8がガラスディスク1へと導かれる。
【0054】この図4に示される処理装置についても、
前記図1、図3に示された処理装置と同様に、平行ビー
ム18をガラスディスク1の径方向(矢印52)に移動
させ得るようにされている。また、回転テーブル2によ
ってガラスディスク1を回転できる(矢印51)ように
もされており、ガス噴射器9によりガラスディスク1を
任意に冷却できるようにもされている。
【0055】なお、前記楕円状のビームスポット13を
なす平行ビーム18をガラスディスクに照射できる処理
装置として図5(a)、(b)に示される処理装置を用
いることもできる。
【0056】図5(a)に示される処理装置にあって
は、レーザ発振器4より出射され平行ビーム7とされた
レーザ光は、アパーチャ15によってビーム径の絞られ
た平行ビームとされシリンドリカルレンズ16に入射す
る。また、図5(b)に示される処理装置にあっては、
レーザ発振器4より出射され平行ビーム7とされたレー
ザ光は、レンズ25とレンズ26によって構成されるコ
リメータレンズ27によってビーム径の絞られた平行ビ
ームとされシリンドリカルレンズ16に入射する。
【0057】以上の説明においては、レーザ光とガラス
ディスクの処理される領域との相対的な移動について、
ディスクの周方向についてはガラスディスクを回転させ
るとして説明した。かかる周方向に沿った相対的な移動
を、図6に示されるように、レーザ光をガラスディスク
の周方向に沿って移動させる(矢印53)ようにするの
であってもよい。
【0058】一方、レーザ光とガラスディスクの処理さ
れる領域との相対的な移動について、ガラスディスクの
みを移動させレーザ光を固定して照射するようにしても
よい。即ち、図7に示されるように、ガラスディスク1
を回転させ(矢印51)、そして、ディスク1を径方向
に移動させる(矢印54)ようにするのであってもよ
い。
【0059】また、以上の説明では、レーザ光をガラス
ディスク1の径より十分小さいサイズのビームスポット
12、13として照射する例により説明したが、図8に
示されるように、より大きなサイズのビームスポット2
2、23をなすレーザ光を照射するようにしてもよい。
図8に示されるサイズのビームスポット22、23を設
定すると、ビームスポット22、23をディスク1の径
方向へ移動させることなく、ディスク1の表面全体につ
いての処理を行うことが可能である。即ち、図8(a)
に示されるようにガラスディスク1を回転させることに
より(矢印51)、又は、図8(b)に示されるように
ガラスディスク1の周方向に沿ってレーザ光22、23
を移動させることにより(矢印53)、ディスク1の表
面全体の処理を行うことが可能である。
【0060】以上の図1乃至図8に基づく説明では、ガ
ラスディスク1の両面のうちの一方の面を処理する例に
より説明したが、ガラスディスク1の両面を処理するこ
ともできる。
【0061】図9は、ガラスディスク1の両面を処理す
る一例を示す図である。図9(a)は、一部が図示され
るチャッキング装置60により、ガラスディスク1を支
持して行う例を示している。図9(b)は、ガラスディ
スク1をその内孔部分1hから把持するべく、チャック
アーム61、61の先端に設けられるツメ62、62が
上下方向において位置決めされた状態を上方から眺めた
図である。
【0062】チャッキング装置60は、チャックアーム
61、61をエアシリンダ等による駆動によって上下方
向に自在に移動させ、先端に設けられるツメ62、62
を特定の位置に位置決めできるようにされている。一対
のチャックアーム61、61は、それらの長手方向を平
行にして横方向に開閉できる(65、66)。このアー
ム61、61の開閉はエア又はバネの力によってする構
造とすることができ、アーム61、61を開くことによ
るツメ62、62によってディスク1を把持することに
要する外側への押圧力を所定の強さに調節できるように
されている。
【0063】そして、チャッキング装置60のツメ6
2、62をディスク1の内孔部分1hに位置させた後、
ツメ62、62を開くことによるディスク1の内周部分
を介する把持が行われる。
【0064】また、図9(a)に示されるように、レー
ザ発振器4とガス噴射器9等からなる処理装置が、ガラ
スディスク1に対する上側と下側の各々に設けられてい
る。そして、ガラスディスク1の一方側にあたる上側の
外面は一方の処理装置によって処理され、ガラスディス
ク1の他方側にあたる下側の外面は他方の処理装置によ
って処理される。
【0065】なお、この図9に示される一方側の処理装
置及び他方側の処理装置の構成や、レーザ光のビームス
ポットの形状やサイズ、及びレーザ光とガラスディスク
1との相対的な移動について、以上の図1乃至図8によ
り説明したものを適宜採用することができる。
【0066】次に、ガラスディスク1の両面を処理する
他の例について、図10に基づいて説明する。図10
(a)は、一部が図示される反転装置70によってガラ
スディスク1を支持し、ガラスディスク1の一方側の面
を処理する様子を側方から眺めた図である。図10
(b)はガラスディスク1を処理するように反転装置7
0によって支持した状態を上方から眺めた図である。ま
た、図10(c)は一方側の面の処理が終わった後にガ
ラスディスク1を反転させる様子を示す図である。
【0067】この図10に示される反転装置70は、先
端に一対の把持アーム71、71が設けられており、こ
の把持アーム71、71は、支点80で連結される駆動
シャフト72の前方への動き(81)によって支点80
を中心に互いに開くように駆動され(83)、駆動シャ
フト72の後方への動きによって支点80を中心に互い
に閉じるように駆動される(84)。この駆動シャフト
72の前後の動きは、エアシリンダ等による駆動によっ
て行わせることができる。
【0068】そして、把持アーム71、71の先端によ
ってディスク1の外周部分を内側に押圧するようにして
把持し、ディスク1を支持することができる。また、駆
動シャフト72は、基端側がカップリング74によって
回転シャフト75と連結されており、前記把持アーム7
1とともに回転シャフト75の軸回りに回転させ得るよ
うにされている。
【0069】また、回転シャフト75は、把持アーム7
1を所定の角度回転させることにより把持アーム71に
よって把持されるディスク1の一方側の面及び他方側の
面の各々を所定の姿勢で静止させ得るように、回転角が
制御されるようにされている。なお、76は、駆動シャ
フト72を回転自在に支持するためのベアリング77が
収納されるベアリングケースである。
【0070】また、図10(a)に示されるように、レ
ーザ発振器4とガス噴射器9等からなる処理装置が、ガ
ラスディスク1に対する上側に設けられている。そし
て、ガラスディスク1の一方側の外面の処理が終了する
と、図10(c)に示されるように、反転装置70によ
ってガラスディスク1は反転され、ガラスディスク1の
他方側の外面を上側に向けて該他方側の外面の処理を行
う。
【0071】なお、この図10に示されるレーザ発振器
4とガス噴射器9等からなる処理装置の構成や、レーザ
光のビームスポットの形状やサイズ、及びレーザ光とガ
ラスディスク1との相対的な移動について、以上の図1
乃至図8により説明したものを適宜採用することができ
る。
【0072】以上の説明では、HDの基板として用いら
れるガラスディスクを被処理材の例として挙げて説明し
たが、ディスク状をなす材料以外の材料を処理するので
あってもよい。例えばブロック状の被処理材の外面の一
部の領域を本発明にかかる処理の対象とするのであって
もよい。
【0073】また、処理される材料の種類については、
ガラス材は元より、結晶質と非晶質とが混在することに
伴い表面に凹凸が形成されている材料、また非晶質、結
晶質にかかわらず残留応力により表面に凹凸が発生して
いる材料について、本発明に基づく処理を施し表面を平
滑にすることができる。
【0074】また、以上の説明では、レーザ光として平
行光を用いる例により説明したが、デフォーカス(焦点
ずらし)したレーザ光を用いても構わない。
【0075】また、以上の説明では、材料を加熱処理す
る加熱源としてレーザ光を用いる例により説明したが、
非接触で加熱処理できるのであれば、レーザ光以外の加
熱源を用いるのであっても構わない。
【0076】また、以上の説明では、結晶質による略一
様の組成とする場合に用いる冷却源として冷却ガスの例
を挙げて説明したが、冷却ガス以外のものを冷却源とし
て用いるのであってもよい。例えば、冷却源として冷却
水を用いることもできる。この冷却水を用いる例とし
て、例えば、冷却水中に被処理材を浸けた状態とし、か
かる冷却されている状態にある被処理材にレーザ光を照
射して加熱処理するようにしたものを挙げることができ
る。
【0077】次に、図11,12を参照して、本願発明
の他の実施形態を説明する。図11に示される処理装置
によって、本願発明の一実施形態たる材料の処理方法を
実施することができる。図11(a)は処理装置の平面図
であり、(b)はその側面図である。図11において、
101はレーザ発振器で発生したレーザ光を出射するヘ
ッド部である。このヘッド部101から、レーザ光の平
行ビーム110が出射されて、ガラスディスク1に照射
されている。この平行ビーム110の横断面形状は、略
円形である。平行ビーム110は、その横断面上のエネ
ルギー分布がほぼ均一化されている。平行ビーム110
の横断面形状の直径は、ガラスディスク1の直径よりも
小さい。ガラスディスク1の表面は、表側の盤面1Aと
裏側の盤面1Bとによってその大部分が占められている
が、他に、外周面1Cと内周面1Dもガラスディスク1
の表面の一部を占めている。
【0078】ガラスディスク1は、固定台171の上に
固定されている。この固定状態において、ガラスディス
ク1の中心軸1Eは、平行ビーム110の光軸111に
対して傾いている(図11(b)参照)。よって、ガラス
ディスク1の盤面1A上に表れる平行ビーム110のビ
ームスポット112は、長円形である(図11(a)参
照)。ビームスポット112の長径は、ガラスディスク
1の直径にほぼ等しいか、それ以上の長さになってい
る。
【0079】図11の処理装置では、ヘッド部101の
移動若しくは固定台171の移動、又は、その両方の移
動によって、平行ビーム110がガラスディスク1に対
して相対的に移動する。その移動方向は、平行ビーム1
10の光軸111と直交する平面と、ガラスディスク1
の盤面1Aとの交線113の方向(図11(a)の矢印1
81の方向)である。
【0080】図12は、図11のような処理装置におい
て、ガラスディスク1の盤面1A上を平行ビーム110
のビームスポット112がどのように移動するかを示す
図である。図12(a)のように、盤面1A上におい
て、側部に位置していたビームスポット112は、時間
経過とともに図12(b)のように盤面1Aの中央部に
移動し、さらなる時間経過とともに、図12(C)のよ
うに盤面1Aの反対側の側部に移動する。このようにし
て、盤面1Aの全体に平行ビーム110が照射され、盤
面1Aの全体が加熱処理され平滑にされる。
【0081】前述したように、平行ビーム110の横断
面形状の直径は、ガラスディスク1の直径よりも小さ
い。よって仮に、ガラスディスク1の中心軸1Eを、平
行ビーム110の光軸111に対して傾かせることな
く、つまり平行にして平行ビーム110によって盤面1
Aの全体を加熱処理しようとすれば、盤面1A上に生ず
るビームスポット112をより大きなものにする必要が
ある。そのためには、平行ビーム110の径をコリメー
タレンズ等により拡大することも考えられる。しかしコ
リメータレンズは高額である上に、コリメータレンズを
ヘッド部101内に組み込むとヘッド部101が大型化
してしまう。
【0082】本実施形態では、ガラスディスク1の中心
軸1Eを、平行ビーム110の光軸111に対して傾か
せることによって、盤面1A上のビームスポット112
を拡大するようにしているので、コリメータレンズ等を
用いることなく、盤面1A全体を加熱処理することがで
きる。
【0083】次に、図13を参照して、本願発明の他の
実施形態を説明する。図13に示される処理装置によっ
て、本願発明の一実施形態たる材料の処理方法を実施す
ることができる。図13(a)は処理装置の平面図であ
り、(b),(c)はその側面図である。図13におい
て、101はレーザ発振器で発生したレーザ光を出射す
るヘッド部である。ヘッド部101から出射される平行
ビーム110は、図11の処理装置におけると同様に、
その横断面形状は略円形であり、横断面上のエネルギー
密度が均一化されている。平行ビーム110の横断面形
状やガラスディスク1に対するその大きさ、盤面1A上
にできるビームスポット112の形状やガラスディスク
1に対するその大きさは、図11の処理装置における関
係と同様である。
【0084】ガラスディスク1は図示しない固定装置に
固定されている。固定装置は、図13の115で示され
る軸を中心として回転することができるようになってい
る。軸115は、平行ビーム110の光軸111と直交
する。
【0085】この処理装置においては、まず、ガラスデ
ィスク1は、図13(a)のP1の位置にある。(b)
は、この状態における側面図である。この状態では、ガ
ラスディスク1の表側の盤面1Aが平行ビーム110に
照射される。平行ビーム110の光軸111に対して、
ガラスディスク1の中心軸1Eは傾いている。固定装置
が軸115を中心に若干回転することによって、平行ビ
ーム110の光軸111と直交する平面と、ガラスディ
スク1の盤面1Aとの交線の方向に沿って、ビームスポ
ット112が盤面1A上を移動する。よって、盤面1A
の全体に平行ビーム110が照射され、盤面1Aの全体
が加熱処理され平滑にされる。
【0086】そして、さらに固定装置が回転すると、ガ
ラスディスク1は図13(a)のP2の位置に来る。
(c)は、この状態における側面図である。この状態で
は、ガラスディスク1の裏側の盤面1Bが平行ビーム1
10に照射される。この状態でも、平行ビーム110の
光軸111に対して、ガラスディスク1の中心軸1Eは
傾いている。固定装置が軸115を中心に若干回転する
ことによって、平行ビーム110の光軸111と直交す
る平面と、ガラスディスク1の盤面1Bとの交線の方向
に沿って、ビームスポット112が盤面1B上を移動す
る。よって、盤面1Bの全体に平行ビーム110が照射
され、盤面1Bの全体が加熱処理され平滑にされる。
【0087】このようにして、ガラスディスク1の両面
(盤面1Aと盤面1B)の全体が加熱処理され平滑にさ
れる。
【0088】次に、図14を参照して、本願発明の他の
実施形態を説明する。図14に示される処理装置によっ
て、本願発明の一実施形態たる材料の処理方法を実施す
ることができる。図14(a)は処理装置の平面図であ
り、(b)は側面図である。図14において、101は
レーザ発振器で発生したレーザ光を出射するヘッド部で
ある。ヘッド部101から出射される平行ビーム110
は、図11の処理装置におけると同様に、横断面形状は
略円形であり、横断面上のエネルギー密度が均一化され
ている。平行ビーム110の横断面形状やガラスディス
ク1に対するその大きさ、盤面1A上にできるビームス
ポット112の形状やガラスディスク1に対するその大
きさは、図11の装置における関係と同様である。
【0089】ガラスディスク1は、回転固定装置172
のテーブル173上に固定されている。この状態で、平
行ビーム110の光軸111に対して、ガラスディスク
1の中心軸1Eは傾いている。この回転固定装置172
は、モータで構成される回転駆動源3を有しており、こ
の回転駆動源3の回転駆動力によってテーブル173が
回転し、このテーブル173に固定されたガラスディス
ク1が回転するようになっている。テーブル173の回
転中心は、ガラスディスク1の中心軸1Eに一致してい
る。よって、この回転固定装置172によって、ガラス
ディスク1はガラスディスク1の中心軸1Eを中心とし
て回転する。図14(a)から理解されるように、ビー
ムスポット112の長径はガラスディスク1の直径とほ
ぼ等しいかそれ以上の長さになっている。しかし、ビー
ムスポット112の短径は、ガラスディスク1の直径よ
りも小さい。よって、ビームスポット112によって、
盤面1A全体が同時に照射されることはない。しかし、
ガラスディスク1の回転によって、盤面1A上をビーム
スポット112が移動し、盤面1Aの全体が加熱処理さ
れて平滑にされる。
【0090】次に、図15を参照して、本願発明の他の
実施形態を説明する。図15に示される処理装置によっ
て、本願発明の一実施形態たる材料の処理方法を実施す
ることができる。図15は装置の平面図である。図15
において、101はレーザ発振器で発生したレーザ光を
出射するヘッド部である。ヘッド部101から出射され
る平行ビーム110は、図11の処理装置におけると同
様に、横断面形状は略円形であり、横断面上のエネルギ
ー密度が均一化されている。ガラスディスク1は、図示
しない固定装置に固定されている。この固定状態におい
て、ガラスディスク1の中心軸1Eは、平行ビーム11
0の光軸111に対して傾いている。平行ビーム110
の横断面形状やガラスディスク1に対するその大きさ、
盤面1A上にできるビームスポット112の形状やガラ
スディスク1に対するその大きさは、図11の装置にお
ける関係と同様である。
【0091】この装置では、ハーフミラー190によっ
て、ヘッド部101からの平行ビーム110が2に分光
される。分光後の一方の平行ビーム110は、ヘッド部
101から出射されたきの光軸上をそのまま進行する。
分光後の他方の平行ビーム110は、ミラー191によ
って光軸を曲げられて、ガラスディスク1の裏側からガ
ラスディスク1を照射する。つまり、分光後の平行ビー
ム110はガラスディスクの裏側の盤面1Bを照射す
る。
【0092】図15の処理装置では、固定装置が移動し
て、これにより、平行ビーム110がガラスディスク1
に対して相対的に移動する。固定装置の移動方向は、平
行ビーム110の光軸と直交する平面と、ガラスディス
ク1の盤面1Aとの交線の方向(図15の矢印182の
方向)である。
【0093】この装置では、ガラスディスク1は、P3の
位置で分光後の一方の平行ビーム110によってその表
側の盤面1Aを加熱処理された後に、P4の位置に来る。
ここで、分光後の他方の平行ビーム110によって、裏
側の盤面1Bが加熱処理される。このようにして、ガラ
スディスク1の両面(表側の盤面1Aと裏側の盤面1
B)の全体が平滑にされる。
【0094】図11〜15によって、平行ビーム110
の光軸111に対してガラスディスク1の中心軸1Eが
傾いた状態でガラスディスク1を加熱処理する処理装置
を示した。平行ビーム110の光軸111に対してガラ
スディスク1の中心軸1Eが傾いた状態でガラスディス
ク1を加熱処理すると、平行ビーム110の横断面より
も大きな盤面を持つガラスディスク1を簡単な構成で加
熱処理できることを説明した。それに加えて、平行ビー
ム110の光軸111に対してガラスディスク1の中心
軸1Eが傾いた状態でガラスディスク1を加熱処理する
と、次のような利点もある。図16はその利点を説明す
るための図である。
【0095】図16はヘッド部101から出射される平
行ビーム110とガラスディスク1の断面を示してい
る。これから理解されるように、ガラスディスク1のエ
ッジ部1F,1Gに正面から平行ビーム110が照射さ
れるので、エッジ部1F,1Gは加熱されやすくなる。
エッジ部1F,1Gはある程度加熱されると溶融され
る。そして、ガラス材の持つ表面張力によってエッジ部
1F,1Gに丸みが付く。このように、平行ビーム11
0の光軸111に対してガラスディスク1の中心軸1E
が傾いた状態でガラスディスク1を加熱処理すると、エ
ッジ部1F,1Gに丸みを付けやすくなる。特に図14
に示したような、ガラスディスク1がその中心軸1Eを
中心として回転するような装置であれば、エッジ部1
F,1Gを全周に渡って均一に加熱することができ、エ
ッジ部1F,1Gの全周に渡って均一な丸みを付けやす
くなる。
【0096】図11〜15に示す装置においては、ヘッ
ド部101から出射される平行ビーム110は、その横
断面上のエネルギー分布がほぼ均一化されている。この
ように、横断面上のエネルギー分布をほぼ均一化させる
には、種々の方法がある。例えば、セグメントレンズ、
セグメントミラー、多焦点レンズを用いることにより、
レーザ光の横断面上のエネルギー分布をほぼ均一化する
ことができる。また、回転する傾斜レンズを透過させる
ことによって、レーザ光の単位時間当たりの横断面上の
エネルギー分布を均一化することもできる。
【0097】さらには、図17に示すような方法によっ
て、レーザ光の横断面上のエネルギー分布をほぼ均一化
することもできる。図17(a)は、レーザ発振器4か
ら出力されるレーザ光109の、横断面上の均一化がさ
れる前のエネルギー分布と、均一化がされた後のエネル
ギー分布とを示している。横軸はレーザ光の半径方向位
置を示し、縦軸はその半径方向位置におけるエネルギー
密度を示している。実線は均一化前のエネルギー分布
を、点線は均一化後のエネルギー分布を示している。
【0098】図17(b)は均一化のための装置の概略
構成を示している。この装置では、レーザ発振器4から
出射されたレーザ光109が、2枚のハーフミラー19
0を通過した後に、ミラー191によって反射されてい
る。このようにして3に分光されたレーザ光が一枚のレ
ンズ120を通過する。レンズ120を通過したレーザ
光は、いずれもそれぞれ単独では(a)の実線と同様の
エネルギー分布を有するが、3のエネルギー分布が重な
ることによって全体として均一化されたエネルギー分布
となる。(c)では、分光されてレンズ120を通過し
た後のそれぞれのレーザ光109のエネルギー分布を実
線で、それらが重なった後に生ずるエネルギー分布を点
線で示している。
【0099】次に、図18を参照して、本願発明の他の
実施形態を説明する。図18に示される処理装置によっ
て、本願発明の一実施形態たる材料の処理方法を実施す
ることができる。図18(a)〜(d)はいずれも、ガラ
スディスク1の表面を加熱処理によって平滑にするとき
の、各工程における処理装置の側面図である。
【0100】まず、ガラスディスク1は、図18(a)
のような処理装置に取り付けられる。この処理装置は、
モータで構成された回転駆動源3によってテーブル17
3を回転させる回転固定装置172を備えており、ガラ
スディスク1は、表側の盤面1Aを上にしてこのテーブ
ル173上に固定される。テーブル173の回転中心軸
とガラスディスク1の中心軸1Eとは一致している。テ
ーブル173の横にはミラー191が配置されている。
ミラー191はこの位置に固定されており、回転や移動
をすることはない。テーブル173の上方にはレーザ光
を出射するヘッド部101が配置されている。このヘッ
ド部101は、テーブル173の半径方向に移動できる
ようになっている。よって、ガラスディスク1の半径方
向に沿ってレーザ光130を移動させることができる。
【0101】ヘッド部101は、レーザ光130を出射
しつつ、レーザ光130によってガラスディスク1の盤
面1Aの中心部近傍を照射できる位置から、テーブル1
73の半径方向に沿って、ガラスディスク1の盤面1A
の周縁部に向かって移動する。このとき、ガラスディス
ク1はテーブル173によって回転している。この工程
で、ガラスディスク1の表側の盤面1Aの全体が、加熱
処理によって平滑にされる。
【0102】ヘッド部101が、ガラスディスク1の周
縁部に対応する位置にまで移動しても、ヘッド部101
は停止することなく移動を続ける。そして、図18
(b)のように、盤面1Aの外側に配置されているミラ
ー191の上方に達して停止する。この位置でヘッド部
101から出射されたレーザ光130は、ミラー191
によって反射され、反射されたレーザ光130はガラス
ディスク1の外周面1Cを正面から照射する。外周面1
Cが加熱されると、そのエッジ部1Fも加熱されて溶融
し、ガラス材の持つ表面張力によってエッジ部1Fに丸
みが付く。レーザ光が外周面1Cに照射されているとき
も、ガラスディスク1はテーブル173とともに回転し
ている。よって、外周面1Cが全周に渡って均一に加熱
され、そのエッジ部1Fは全周に渡って均一に丸みが付
く。
【0103】次に、図18(c)に示す、別個の回転固
定装置172aにガラスディスク1を載せ換える。この
回転固定装置172aも、モータで構成される回転駆動
源3aによってテーブル173aが回転するようになっ
ており、ガラスディスク1はこのテーブル173a上
に、裏側の盤面1Bが上になるようにして固定される。
テーブル173aの回転中心軸とガラスディスク1の中
心軸1Eとは一致する。テーブル173aの中央部には
ミラー191が配置されている。ミラー191は、ガラ
スディスク1の中央の孔部に入り込むようにして配置さ
れているが、テーブル173aが回転してもミラー19
1は回転しない。ミラー191は回転や移動をすること
はない。テーブル173aの上方にはレーザ光130を
出射するヘッド部101が配置されており、テーブル1
73aの半径方向に移動できるようになっている。よっ
て、ガラスディスク1の半径方向に沿ってレーザ光13
0を移動させることができる。
【0104】ヘッド部101は、テーブル173aの中
心部の上方において停止して、レーザ光130を出射す
る。ヘッド部101から出射されたレーザ光130は、
ミラー191によって反射され、反射されたレーザ光1
30はガラスディスク1の内周面1Dを正面から照射す
る。内周面1Dが加熱されると、そのエッジ部1Gが加
熱されて溶融し、ガラス材の持つ表面張力によってエッ
ジ部1Gに丸みが付く。レーザ光130が内周面1Dに
照射されているとき、ガラスディスク1はテーブル17
3aとともに回転している。よって、内周面1Dが全周
に渡って均一に加熱され、エッジ部1Gの全周に渡って
均一に丸みが付く。
【0105】次に、ヘッド部101がテーブル173a
の半径方向に移動する(図18(d)参照)。このとき
もテーブル173aは回転し続けている。ヘッド部10
1の移動によって、レーザ光130はガラスディスク1
の盤面1Bの中心部近傍を照射し始める。さらに、ヘッ
ド部101は移動を続け、最終的にはガラスディスク1
の盤面1Bの周縁部までを照射する。この工程で、ガラ
スディスク1の裏側の盤面1Bの全体が、加熱処理によ
って平滑にされる。
【0106】以上、図18(a)〜(d)の工程によっ
て、ガラスディスク1の両面(表側の盤面1Aと裏側の
盤面1B)が加熱処理によって平滑にされるとともに、
外周面1Cのエッジ部1Fと内周面1Dのエッジ部1G
に丸み付けを施すことができる。
【0107】図18に示したような処理装置で盤面1
A,1Bを加熱処理するに際し、テーブル173,173
aの回転速度が一定であり、ヘッド部101の移動速度
が一定であり、かつ、ヘッド部101からのレーザ光照
射強度が一定であれば、盤面1A,1B上の半径方向位
置によって、レーザ光照射量の差が生ずる。つまり、盤
面1A,1B上の中心部に近い点は、盤面1A,1B上の
周縁部よりも、レーザ光130の照射を多く受けること
になる。このようにレーザ光照射量に差が生ずること
は、盤面1A,1B全体を均一に平滑化するという観点
からは好ましくない。
【0108】ガラスディスク1の盤面1A,1Bの全体
を均一に平滑化するためには、盤面1A,1B上の半径
方向位置によって、レーザ光照射量の差がなるべく生じ
ないようにすることが好ましい。そのためには、例え
ば、レーザ光130がガラスディスク1の周縁に近いと
きほど、レーザ光130の照射強度を強くするような、
照射強度制御を行ってもよい。また例えば、レーザ光1
30がガラスディスク1の周縁に近いときほど、テーブ
ル173,173aの回転速度を低くしてガラスディス
ク1の回転速度を低くするような、回転速度制御を行っ
てもよい。また例えば、レーザ光130がガラスディス
ク1の周縁に近いときほど、ヘッド部101の移動速度
を低くしてガラスディスク1の半径方向に沿ったレーザ
光130のガラスディスク1に対する相対的な移動速度
を低くするような、移動速度制御を行ってもよい。
【0109】また例えば、レーザ光130がガラスディ
スク1の周縁に近いときほど、ガラスディスク1の盤面
1A,1B上に生ずるビームスポットの面積を小さくす
ることによって単位面積当たりのレーザ光照射密度を高
くするような、ビームスポット面積制御を行ってもよ
い。このビームスポット面積制御は、例えば図19に示
すように、光軸に沿って横断面が拡大するようなレーザ
光130をヘッド部101から出射し、レーザ光130
がガラスディスク1の周縁に近いときほどヘッド部10
1が盤面1Aに近づくようにすることによっても実現で
きる。このようにすると、ヘッド部101からのレーザ
光130の照射強度を一定にしたままでも、ビームスポ
ットのパワー密度に変化を与えることができる。
【0110】また、前記照射強度制御と前記回転速度制
御と前記移動速度制御と前記ビームスポット面積制御の
うちから2つの制御を任意に選んで組み合わせた制御を
行ってもよいし、3つの制御を任意に選んで組み合わせ
た制御を行ってもよいし、4つの制御を組み合わせた制
御を行ってもよい。
【0111】図20は、本願発明の他の実施形態に係る
処理方法を実施するための処理装置を示す図である。上
記では、ガラスディスク1の盤面上の半径方向位置によ
ってレーザ光照射量の差がなるべく生じないようにし
て、盤面全体を均一に平滑化するための方法を種々説明
したが、図20のような処理装置を用いることによって
も、ガラスディスク1の盤面全体を均一に平滑化するこ
とができる。図20(a)は、処理装置によって、回転
するガラスディスク1の盤面1Aにレーザ光を照射して
いるときの、盤面1A上に生ずるビームスポット142
を示す図であり、(b)は、前記ビームスポット142
の形成方法を示す図である。
【0112】この処理方法では、回転駆動源によって回
転するテーブル上にガラスディスク1を固定して、ガラ
スディスク1をガラスディスク1の中心軸を中心として
回転させる。テーブルの上方にはヘッド部が設けられて
おり、このヘッド部から横断面形状が略円形のレーザ光
140が出射される。出射されたレーザ光140は、ヘ
ッド部の下方に設けられたプリズム145に照射され
る。プリズム145は略四角錐形状であり、レーザ光1
40はプリズム145の頂点に照射される。プリズム1
45は照射されたレーザ光140を、それぞれの錐面が
対応する4の方向に分光する(なお、図20(b)で
は、分光後の2のレーザ光のみを示している)。分光後
のレーザ光の横断面形状は略扇形状である。分光後のレ
ーザ光のうちのひとつは、ミラー191によって下方に
向けて反射される。そして反射されたレーザ光がガラス
ディスク1の盤面1Aに照射され、盤面1A上に略扇形
状のビームスポット142が形成される。
【0113】図20(a)から理解されるように、盤面
1A上に生ずるビームスポット142は、ガラスディス
ク1の円周方向に沿った長さが、ガラスディスク1の半
径方向位置によって異なっている。ガラスディスク1の
円周方向に沿ったビームスポット142の長さは、ガラ
スディスク1の周縁部近傍における長さ(矢印M1の長
さ)の方が、ガラスディスク1の中心部近傍における長
さ(矢印M2の長さ)よりも長くなっている。つまり、
ガラスディスク1の周縁に近いほど長くなっている。ガ
ラスディスク1の盤面1Aに照射されるビームスポット
142の形状をこのような形状とすることにより、ガラ
スディスク1の盤面1Aにおける単位面積当たりのレー
ザ光照射量の均一化を図ることができる。
【0114】次に、図21,22を参照して、本願発明
の他の実施形態を説明する。図21,22に示される処
理装置によって、本願発明の一実施形態たる材料の処理
方法を実施することができる。図21(a)は、ガラスデ
ィスク1に加熱処理を施しているときの、処理装置の側
面図であり、(b)は処理装置のヘッド部101の内部
構造を示す図であり、(c)はヘッド部101から出射
されるレーザ光の横断面上のエネルギー密度分布を示す
図である。
【0115】図21(a)を参照すると、処理装置は2
台の回転固定装置172を備えている。回転固定装置1
72に固定されたガラスディスク1は、ガラスディスク
1の中心軸を中心に回転する。ガラスディスク1の上方
にはレーザ光を出射するヘッド部101が配置されてい
る。ヘッド部101から出射されたレーザ光151は、
2枚のガラスディスク1の盤面1Aに照射されている。
【0116】図21(b)を参照すると、ヘッド部10
1の内部にはシリンドリカルレンズ16が取り付けられ
ている。ヘッド部101にはレーザ発振器(図示せず)
により発生したレーザ光151が導かれており、このレ
ーザ光151がシリンドリカルレンズ16を透過するよ
うになっている。シリンドリカルレンズ16を透過する
前のレーザ光151の横断面形状は円形状であるが、シ
リンドリカルレンズ16を透過した後のレーザ光151
の横断面形状は長円形状である。
【0117】図21(c)は、シリンドリカルレンズ1
6を透過したレーザ光151の横断面152図と、この
横断面152上のエネルギー分布を示した分布図であ
る。分布図の横軸はレーザ光の長径方向位置を示し、縦
軸はその長径方向位置におけるエネルギー密度を示して
いる。横断面図上の点線は、等エネルギー密度線であ
る。この図から理解されるように、レーザ光151の横
断面形状は、一方の端部から他方端部に行くに従い徐々
にエネルギー密度が低くなるような、2の細長部分15
3を有している。ここでは、細長部分153の2の端部
のうちの、エネルギー密度の高い方の端部を基端部15
4と言い、エネルギー密度の低い方の端部を先端部15
5と言う。この横断面152形状は、2の細長部分15
3を有するが、2の細長部分153は基端部154を共
通にしている。
【0118】図22は、図21の処理装置によって加熱
処理される2枚のガラスディスク1の盤面1A上に生ず
るレーザ光のビームスポットを示す図である。この図か
ら理解されるように、レーザ光151の細長部分153
の基端部154がガラスディスク1の周縁側に、先端部
155がガラスディスク1の中心側に来るように、レー
ザ光151がガラスディスク1に照射されている。この
ようにレーザ光151が照射された状態でガラスディス
ク1が回転固定装置172によって回転される。ガラス
ディスク1の周縁部は中心部よりも周方向の速度が高く
なるので、周縁部の方がレーザ光151に照射される時
間が短くなる。しかし、周縁部にはエネルギー密度の高
い基端部154が照射されるので、ガラスディスク1の
盤面1Aにおける単位面積当たりのレーザ光照射量は均
一化され、盤面1A全体を均一に平滑化することができ
る。
【0119】図21(c)に示されるような、基端部1
54から先端部155に行くに従い徐々にエネルギー密
度が低くなるような細長部分153を有するような横断
面形状のレーザ光を生成する方法は、シリンドリカルレ
ンズ16を用いて生成する方法以外にもある。
【0120】図23は、アパーチャを用いて、かかるレ
ーザ光を生成する方法を示す図である。図23(a)
は、かかるレーザ光を出射するためのヘッド部の内部に
設けられたアパーチャ160とこれを通過するレーザ光
の横断面形状との関係を示す図である。(b)は、アパ
ーチャ160を通過した後のレーザ光の横断面162を
示す図である。
【0121】図23(a)から理解されるように、アパ
ーチャ160には−(マイナス)字状のスリットが形成
されている。アパーチャ160を通過する前のレーザ光
の横断面161形状は略円形状である。図23(a)の
レーザ光の横断面161に表れた同心円状の複数の点線
は、横断面上の等エネルギー密度線である。このレーザ
光は、その中心部ほどエネルギー密度が高い。このレー
ザ光がアパーチャ160を透過することにより、レーザ
光の横断面は図23(b)のように−(マイナス)字状
になる。
【0122】図23(b)を参照すると、アパーチャ1
60通過後のレーザ光の横断面162形状は、基端部1
64から先端部165に行くに従い徐々にエネルギー密
度が低くなるような、2の細長部分163を有してい
る。この2の細長部分163は基端部164を共通にし
ている。
【0123】図24は、このようにして生成されたレー
ザ光を、図21(a)の装置と同様の装置で2枚のガラ
スディスク1に照射したときに、この2枚のガラスディ
スク1の盤面1A上に生ずるレーザ光のビームスポット
を示す図である。このようにアパーチャ160によって
生成されたレーザ光によっても、ガラスディスク1の盤
面1Aにおける単位面積当たりのレーザ光照射量は均一
化され、盤面1A全体を均一に平滑化することができ
る。
【0124】図23では、2の細長部分163が直線状
に並んだような形状の横断面162を有するレーザ光を
アパーチャ160によって生成して、2枚のガラスディ
スク1を同時に加熱処理する処理装置を示した。しか
し、さらに多くの細長部分を有するような形状の横断面
を有するレーザ光によって、さらに多くの枚数のガラス
ディスクを同時に加熱処理できるようにしてもよい。
【0125】図25は、+(プラス)字状の横断面形状
を有するレーザ光によって、4枚のガラスディスク1を
同時に加熱処理する装置を示す図である。図25(a)
は、4枚のガラスディスク1の平面図上に、これらのガ
ラスディスク1の盤面1Aに照射されるレーザ光の横断
面166を重ねて示した図である。このような+(プラ
ス)字状の横断面166のレーザ光は、図23(a)の
装置において、−(マイナス)字状のスリットが形成さ
れたアパーチャ160に換えて、+(プラス)字状のス
リットを有するアパーチャを設けることによって、生成
することができる。この+(プラス)字状の横断面16
6形状は、基端部164を共通として先端部165に伸
延する4の細長部分を有している。
【0126】図25(b)は、このような+(プラス)
字状の横断面形状を有するレーザ光によって、4枚のガ
ラスディスク1を加熱処理する処理装置の側面図であ
る。この図には3台の回転固定装置172が表れている
が、さらにもう1台の回転固定装置が設けられている。
この図示されない回転固定装置は、図中の下方の回転固
定装置172の陰に隠れているのであるが、この下方の
回転固定装置172と同一の高さ位置に配置されてい
る。上方の2台の回転固定装置172よりも下方に、す
なわちレーザ光の下流側に、2台の回転固定装置172
を配置し、合計4台の回転固定装置172に固定される
4枚のガラスディスク1同士の干渉を回避しているので
ある。このような、レーザ光の光軸方向において異なる
位置にガラスディスクを配置するようにする方法は、特
に3以上の細長部分を有する横断面形状のレーザ光によ
って3以上のガラスディスクを同時に加熱処理する場合
に有効である。
【0127】次に、図26を参照して、本願発明の実施
形態を説明する。図26に示される処理装置によって、
本願発明の一実施形態の円盤形状材料の処理方法を実施
することができる。図26の処理装置では、レーザ発振
器4からのレーザ光を2枚のハーフミラー190を通過
させることによって3のレーザ光に分光している。2枚
のハーフミラー190を通過した後のレーザ光はミラー
191によって反射されている。分光後のレーザ光は、
それぞれが対応するシリンドリカルレンズ16を透過す
る。シリンドリカルレンズ16を透過することによって
生ずるレーザ光は、図21のレーザ光と同様のものであ
る。つまり、基端部を共通にする2の細長部分を有する
横断面形状のレーザ光である。シリンドリカルレンズ1
6を透過した後のレーザ光は、それぞれが対応する2枚
のガラスディスク1に照射される。図示していないが、
6枚全てのガラスディスク1はそれぞれが対応する回転
固定装置に取付けられている。これらの回転固定装置
は、図21(a)に示す回転固定装置172と同様のも
のである。つまり、ハーフミラー190やミラー191
を反射したそれぞれのレーザ光によって、図21の処理
装置と同様に2枚づつのガラスディスク1が加熱処理さ
れ盤面1Aの平滑化が施される。このような装置による
と、1のレーザ発振器によって、数多くのガラスディス
クを同時に加熱処理して盤面を平滑化することができ
る。
【0128】次に、図27を参照して、本願発明の他の
実施形態を説明する。図27に示されるようにして、本
願発明の一実施形態たる材料の処理方法を実施すること
ができる。
【0129】まず、ガラスディスク1は、図示されない
回転固定装置に固定されて回転している。図中の矢印Q
1は、ガラスディスク1の回転方向を示す。回転固定装
置は、モータで構成された回転駆動源によって、回転固
定装置に固定されたガラスディスク1を回転させること
ができるようになっている。ガラスディスク1の上方に
は、ガラスディスク1の表側の盤面1Aにレーザ光18
1を照射することができるように第一ヘッド部が設けら
れている。図中の矢印R1はレーザ光181の照射方向
を示す。また、ガラスディスク1の下方には、ガラスデ
ィスク1の裏側の盤面1Bにレーザ光182を照射する
ことができるように第二ヘッド部が設けられている。図
中の矢印R2はレーザ光182の照射方向を示す。
【0130】第一ヘッド部と第二ヘッド部とは、ともに
ガラスディスク1の半径方向に沿って移動できるように
なっている。よって、第一ヘッド部から出射されるレー
ザ光181による盤面1A上の照射点185を、盤面1
A上においてガラスディスク1の半径方向に移動させる
ことができる。また、第二ヘッド部から出射されるレー
ザ光182による盤面1B上の照射点186を、盤面1
B上においてガラスディスク1の半径方向に移動させる
ことができる。
【0131】かかる構成により、ガラスディスク1をガ
ラスディスク1の中心軸1Eを中心として回転させなが
ら、照射点185を盤面1A上においてガラスディスク
1の半径方向に移動させるとともに、照射点186を盤
面1B上においてガラスディスク1の半径方向に移動さ
せる。そして、照射点185が盤面1A上をガラスディ
スク1の中心部から周縁部まで移動し、かつ、照射点1
86が盤面1B上をガラスディスク1の中心部から周縁
部まで移動すると、ガラスディスク1の両方の盤面1
A,1Bの全体が加熱処理されて平滑にされる。
【0132】照射点185を盤面1A上においてガラス
ディスク1の半径方向に移動させつつ、照射点186を
盤面1B上においてガラスディスク1の半径方向に移動
させるときには、ガラスディスク1の中心軸1Eから照
射点185までの距離と、ガラスディスク1の中心軸1
Eから照射点186までの距離とが、略同一となるよう
にするのが望ましい。つまり、照射点185から中心軸
1Eまでの距離と照射点186から中心軸1Eまでの距
離とを同一に保ちつつ、第一ヘッド部と第二ヘッド部と
を移動させるのである。
【0133】盤状材料の一方の盤面のみにレーザ光を照
射して加熱処理をすると、盤状材料に撓みが生ずる。し
かし、図27のような処理方法によれば、片方の盤面上
のレーザ光の照射点のちょうど裏側の点が、ほぼ同時に
別のレーザ光によって照射される。よってガラスディス
ク1を撓ませようとする作用が相殺されて、加熱処理の
過程において、ガラスディスク1にはあまり撓みが生じ
ない。
【0134】以上、図1〜27を参照しての説明におい
ては、加熱処理の施される材料の例として、また、加熱
処理の施される円盤形状材料の例として、ガラスディス
クを挙げて説明した。しかし、本願の材料の処理方法
は、ガラス材(ガラスディスク)に限らず、例えば、プ
ラスチック材(プラスチックディスク)やセラミック材
(セラミックディスク)などにも適用できる。
【0135】また、円盤形状材料たるガラスディスクを
例に挙げて、このガラスディスクを回転させながら加熱
処理をする材料の処理方法を種々説明したが、円盤形状
材料に限らず、盤状材料であればその輪郭を問わず、こ
れら方法を適用できる。円形以外の輪郭の盤状材料に適
用する場合には、盤面上の任意の点に直交する軸を回転
中心軸と定めることができる。
【0136】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
残留応力に伴う凹凸が表面に発生している材料につい
て、一定の処理を施すことによって前記残留応力を除去
し、表面の凹凸を減少させて平滑にできるという効果を
奏する。そして、かかる処理を行うにあたり、粉塵やマ
イクロクラック等を発生させることなく行えるという効
果も奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の処理方法に用いることができる
装置の概略を示す図である。 (b)本発明の処理方法を実施する状況を示す図であ
る。
【図2】被処理材の組成を表す模式的な図である。
【図3】本発明の処理方法に用いることができる装置の
例を示す図である。
【図4】(a)本発明の処理方法に用いることができる
装置の概略を示す図である。 (b)本発明の処理方法を実施する状況を示す図であ
る。 (c)シリンドリカルレンズの斜視図である。
【図5】本発明の処理方法に用いることができる装置の
例を示す図である。
【図6】本発明の処理方法の一例を実施する状況を示す
図である。
【図7】本発明の処理方法の一例を実施する状況を示す
図である。
【図8】本発明の処理方法の一例を実施する状況を示す
図である。
【図9】本発明の処理方法の一例を実施する状況を示す
図である。
【図10】本発明の処理方法の一例を実施する状況を示
す図である。
【図11】本願発明の材料の処理方法を実施する処理装
置の図であり、(a)は処理装置の平面図であり、(b)
はその側面図である。
【図12】ガラスディスクの盤面上を移動する平行ビー
ムのビームスポットの移動経過を(a)〜(c)によっ
て示す図である。
【図13】本願発明の材料の処理方法を実施する処理装
置の図であり、(a)は処理装置の平面図であり、
(b),(c)はその側面図である。
【図14】本願発明の材料の処理方法を実施する処理装
置の図であり、(a)は処理装置の平面図であり、(b)
はその側面図である。
【図15】本願発明の材料の処理方法を実施する処理装
置の平面図である。
【図16】ヘッド部から出射される平行ビームとガラス
ディスク1の断面図である。
【図17】レーザ光の横断面上のエネルギー分布を均一
化する方法を示す図であり、(a)はレーザ光のエネル
ギー分布を、(b)は均一化のための装置の概略構成
を、(c)はレーザ光のエネルギー分布を示している。
【図18】本願発明の材料の処理方法を実施する処理装
置の図であり、(a)〜(d)は処理装置による各工程
における処理装置の側面図である。
【図19】単位面積当たりのレーザ光照射密度を変化さ
せる処理装置の側面図である。
【図20】本願発明の材料の処理方法を示す図であり、
(a)はガラスディスクの盤面上に生ずるビームスポッ
トを示す図であり、(b)はビームスポットの形成方法
を示す図である。
【図21】本願発明の材料の処理方法を示す図であり、
(a)はガラスディスクに加熱処理を施しているときの処
理装置の側面図であり、(b)は処理装置のヘッド部の
内部構造を示す図であり、(c)はヘッド部から出射さ
れるレーザ光の横断面上のエネルギー密度分布を示す図
である。
【図22】2枚のガラスディスクの盤面上に生ずるレー
ザ光のビームスポットを示す図である。
【図23】細長部分を有するレーザ光を生成する方法を
示す図であり、(a)はアパーチャとこれを通過するレ
ーザ光の横断面形状との関係を示す図であり、(b)は
アパーチャを通過した後のレーザ光の横断面を示す図で
ある。
【図24】2枚のガラスディスクの盤面上に生ずるレー
ザ光のビームスポットを示す図である。
【図25】細長部分を有するレーザ光でガラスディスク
を加熱処理する方法を示す図であり、(a)は4枚のガ
ラスディスクの盤面上に生ずるレーザ光のビームスポッ
トを示す図であり、(b)はかかる処理装置の側面図で
ある。
【図26】本願発明の円盤形状材料の処理方法を実施す
る処理装置の図である。
【図27】本願発明の材料の処理方法を示す図である。
【符号の説明】
1 ガラスディスク 1A,1B 盤面 1C 外周面 1D 内周面 1E 中心軸 1F,1G エッジ部 2 回転テーブル 3,3a 回転駆動源 4 レーザ発振器 5 凹面鏡 6 凸面鏡 7 平行ビーム 8 平行ビーム 9 ガス噴射装置 12、13 ビームスポット 15 アパーチャ 16 シリンドリカルレンズ 18 平行ビーム 22、23 ビームスポット 27 コリメータレンズ 31 非晶質 32 結晶質 60 チャッキング装置 61 チャックアーム 62 ツメ 70 反転装置 71 把持アーム 72 駆動シャフト 74 カップリング 75 回転シャフト 76 ベアリングケース 77 ベアリング 80 支点 101 ヘッド部 109 レーザ光 110 平行ビーム 111 光軸 112 ビームスポット 113 交線 115 軸 120 レンズ 130 レーザ光 140 レーザ光 142 ビームスポット 145 プリズム 151 レーザ光 152 横断面 153 細長部分 154 基端部 155 先端部 160 アパーチャ 163 細長部分 164 基端部 165 先端部 171 固定台 172,172a 回転固定装置 173,173a テーブル 181,182 レーザ光 185,186 照射点 190 ハーフミラー 191 ミラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武内 清 兵庫県西宮市田近野町6番107号 新明和 工業株式会社開発センタ内 (72)発明者 小川 健一 兵庫県西宮市田近野町6番107号 新明和 工業株式会社開発センタ内 Fターム(参考) 2K009 BB02 DD06 EE00 4G015 DA01 DA03 EA03

Claims (42)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面が凹凸をなす材料の表面の一部を含
    む領域を加熱する処理を、該加熱処理に用いる加熱源と
    前記材料とを相対的に移動させ、隣接する領域について
    順次に行うことにより、 前記加熱処理された領域より残留応力を除去し、該加熱
    処理された領域の表面を平滑にすることを特徴とする材
    料の処理方法。
  2. 【請求項2】 前記表面が凹凸をなす材料が非晶質と結
    晶質とからなる材料であり、 前記加熱処理された領域における残留応力の除去が、非
    晶質の略一様の組成とされることによるものである請求
    項1に記載の材料の処理方法。
  3. 【請求項3】 前記材料がガラス材であることを特徴と
    する請求項2に記載の材料の処理方法。
  4. 【請求項4】 前記ガラス材が、円盤形状をなすガラス
    ディスクである請求項3に記載の材料の処理方法。
  5. 【請求項5】 非晶質と結晶質とからなり外面が凹凸を
    なす前記ガラスディスクの外面の一部を含む領域を加熱
    する処理を、該加熱処理に用いる加熱源と前記ガラスデ
    ィスクとを相対的に移動させ、隣接する領域について順
    次に行うことにより、 前記加熱処理された領域より残留応力を除去し、該加熱
    処理された領域の外面を平滑にする処理を、前記ガラス
    ディスクの一方側の面についてするとともに、前記ガラ
    スディスクの他方側の面についてもすることを特徴とす
    る請求項4に記載の材料の処理方法。
  6. 【請求項6】 前記ガラスディスクの外面を平滑にする
    処理が、ガラスディスクの前記一方側及び他方側の両方
    向より前記加熱処理を行うことを特徴とする、請求項5
    に記載の材料の処理方法。
  7. 【請求項7】 前記ガラスディスクの外面を平滑にする
    処理が、ガラスディスクの前記一方側又は他方側のいず
    れかの一の方向より前記加熱処理を行うものであり、 ガラスディスクを反転させることによって前記ガラスデ
    ィスクの一方側の面及び他方側の面の両面に前記処理を
    行うようにしたことを特徴とする、請求項5に記載の材
    料の処理方法。
  8. 【請求項8】 前記加熱源とガラスディスクとの相対的
    な移動を、ガラスディスクをその円盤の中心の回りに回
    転させて行うようにしたことを特徴とする請求項4乃至
    7のいずれかに記載の材料の処理方法。
  9. 【請求項9】 表面が凹凸をなす材料の表面の一部を含
    む領域を加熱する処理と該加熱した後に冷却する処理と
    を、該加熱処理に用いる加熱源及び冷却処理に用いる冷
    却源と前記材料とを相対的に移動させ、隣接する領域に
    ついて順次に行うことにより、 前記加熱処理及び冷却処理された領域より残留応力を除
    去し、該加熱処理及び冷却処理された領域の表面を平滑
    にすることを特徴とする材料の処理方法。
  10. 【請求項10】 前記表面が凹凸をなす材料が非晶質と
    結晶質とからなる材料であり、 前記加熱処理及び冷却処理された領域における残留応力
    の除去が、結晶質の略一様の組成とされることによるも
    のである請求項9に記載の材料の処理方法。
  11. 【請求項11】 前記材料がガラス材であることを特徴
    とする請求項10に記載の材料の処理方法。
  12. 【請求項12】 前記ガラス材が、円盤形状をなすガラ
    スディスクである請求項11に記載の材料の処理方法。
  13. 【請求項13】 非晶質と結晶質とからなり外面が凹凸
    をなす前記ガラスディスクの外面の一部を含む領域を加
    熱する処理と該加熱した後に冷却する処理とを、該加熱
    処理に用いる加熱源及び冷却処理に用いる冷却源と前記
    ガラスディスクとを相対的に移動させ、隣接する領域に
    ついて順次に行うことにより、 前記加熱処理及び冷却処理された領域より残留応力を除
    去し、該加熱処理及び冷却処理された領域の外面を平滑
    にする処理を、前記ガラスディスクの一方側の面につい
    てするとともに、前記ガラスディスクの他方側の面につ
    いてもすることを特徴とする請求項12に記載の材料の
    処理方法。
  14. 【請求項14】 前記ガラスディスクの外面を平滑にす
    る処理が、ガラスディスクの前記一方側及び他方側の両
    方向より前記加熱処理及び冷却処理を行うことを特徴と
    する、請求項13に記載の材料の処理方法。
  15. 【請求項15】 前記ガラスディスクの外面を平滑にす
    る処理が、ガラスディスクの前記一方側又は他方側のい
    ずれかの一の方向より前記加熱処理及び冷却処理を行う
    ものであり、 ガラスディスクを反転させることによって前記ガラスデ
    ィスクの一方側の面及び他方側の面の両面に前記処理を
    行うようにしたことを特徴とする、請求項13に記載の
    材料の処理方法。
  16. 【請求項16】 前記加熱源及び冷却源とガラスディス
    クとの相対的な移動を、ガラスディスクをその円盤の中
    心の回りに回転させて行うようにしたことを特徴とする
    請求項12乃至15のいずれかに記載の材料の処理方
    法。
  17. 【請求項17】 少なくとも前記材料の加熱処理及び冷
    却処理がされる領域を含む部分に冷却源を恒常的に作用
    させることによって、 前記加熱処理後の冷却処理を行えるようにしたことを特
    徴とする請求項9乃至16のいずれかに記載の材料の処
    理方法。
  18. 【請求項18】 前記加熱処理を行うための加熱源がレ
    ーザ光であることを特徴とする請求項1乃至17のいず
    れかに記載の材料の処理方法。
  19. 【請求項19】 非晶質により略一様に組成された表面
    を含む部分を有し、当該部分の表面が平滑にされている
    ことを特徴とするガラス材。
  20. 【請求項20】 結晶質により略一様に組成された表面
    を含む部分を有し、当該部分の表面が平滑にされている
    ことを特徴とするガラス材。
  21. 【請求項21】 非晶質により略一様に組成された表面
    を含む部分を有し、当該部分の表面が平滑にされている
    ことを特徴とするガラスディスク。
  22. 【請求項22】 結晶質により略一様に組成された表面
    を含む部分を有し、当該部分の表面が平滑にされている
    ことを特徴とするガラスディスク。
  23. 【請求項23】 非晶質により略一様に組成された外面
    を含む部分を有し、当該部分の外面が平滑にされてお
    り、一方側の面と他方側の面の両面に前記外面が平滑に
    された部分が形成されてなることを特徴とするガラスデ
    ィスク。
  24. 【請求項24】 結晶質により略一様に組成された外面
    を含む部分を有し、当該部分の外面が平滑にされてお
    り、一方側の面と他方側の面の両面に前記外面が平滑に
    された部分が形成されてなることを特徴とするガラスデ
    ィスク。
  25. 【請求項25】 前記表面が凹凸をなす材料が円盤形状
    材料であり、前記加熱処理を行うための加熱源が略平行
    レーザ光であり、該略平行レーザ光の光軸に対して、前
    記円盤形状材料の中心軸を傾けた、請求項1又は2記載
    の材料の処理方法。
  26. 【請求項26】 前記略平行レーザ光が、横断面上のエ
    ネルギー分布が均一化された略平行レーザ光である、請
    求項25記載の材料の処理方法。
  27. 【請求項27】 前記略平行レーザ光の光軸と直交する
    平面と、前記円盤形状材料の盤面との交線の方向に沿っ
    て、該略平行レーザ光を該円盤形状材料に対して相対的
    に移動させるようにした、請求項25又は26記載の材
    料の処理方法。
  28. 【請求項28】 前記略平行レーザ光の光軸と直交する
    軸を中心に前記円盤形状材料を回転させることにより、
    該略平行レーザ光の光軸と直交する平面と、該円盤形状
    材料の盤面との交線の方向に沿って、該略平行レーザ光
    を該円盤形状材料に対して相対的に移動させるようにし
    た、請求項27記載の材料の処理方法。
  29. 【請求項29】 前記円盤形状材料を該円盤形状材料の
    中心軸を中心として回転させることにより、該略平行レ
    ーザ光を該円盤形状材料に対して相対的に移動させるよ
    うにした、請求項25又は26記載の材料の処理方法。
  30. 【請求項30】 前記表面が凹凸をなす材料が円盤形状
    材料であり、 前記加熱処理を行うための加熱源が、レーザ発振器から
    のレーザ光を分光することによって得られた少なくとも
    2の略平行レーザ光であり、 分光後の一方の略平行レーザ光の光軸に対して、前記円
    盤形状材料の中心軸が傾いており、 分光後の該一方の略平行レーザ光は、前記円盤形状材料
    の表側の盤面に照射され、 分光後の該一方の略平行レーザ光の光軸と直交する平面
    と、該円盤形状材料の表側の盤面との交線の方向に沿っ
    て、該分光後の一方の略平行レーザ光を該円盤形状材料
    に対して相対的に移動させ、 分光後の他方の略平行レーザ光の光軸に対して、前記円
    盤形状材料の中心軸が傾いており、 分光後の該他方の略平行レーザ光は、前記円盤形状材料
    の裏側の盤面に照射され、 分光後の該他方の略平行レーザ光の光軸と直交する平面
    と、該円盤形状材料の裏側の盤面との交線の方向に沿っ
    て、該分光後の他方の略平行レーザ光を該円盤形状材料
    に対して相対的に移動させる、請求項1又は2記載の材
    料の処理方法。
  31. 【請求項31】 前記表面が凹凸をなす材料が円盤形状
    材料であり、 前記加熱処理を行うための加熱源がレーザ光であり、 前記円盤形状材料を該円盤形状材料の中心軸を中心とし
    て回転させつつ、該レーザ光の光軸が該円盤形状材料の
    盤面を貫く位置と該盤面を貫かない位置との間を移動す
    るように、前記円盤形状材料の半径方向に沿って該レー
    ザ光を該円盤形状材料に対して相対的に移動させ、 該レーザ光の光軸が該円盤形状材料の盤面を貫かない位
    置にあるときに、反射鏡によって、該レーザ光を該円盤
    形状材料の周面に向けて反射させるようにした、請求項
    1又は2記載の材料の処理方法。
  32. 【請求項32】 前記表面が凹凸をなす材料が円盤形状
    材料であり、 前記加熱処理を行うための加熱源がレーザ光であり、 前記円盤形状材料を該円盤形状材料の中心軸を中心とし
    て回転させつつ、前記円盤形状材料の半径方向に沿って
    該レーザ光を該円盤形状材料に対して相対的に移動さ
    せ、 該円盤形状材料の盤面における単位面積当たりのレーザ
    光照射量の均一化を図るようにした、請求項1又は2記
    載の材料の処理方法。
  33. 【請求項33】 該レーザ光が該円盤形状材料の周縁に
    近いときほど、該レーザ光の照射強度を強くして、該円
    盤形状材料の盤面における単位面積当たりのレーザ光照
    射量の均一化を図るようにした、請求項32記載の材料
    の処理方法。
  34. 【請求項34】 該レーザ光が該円盤形状材料の周縁に
    近いときほど、該円盤形状材料の回転速度を低くして、
    該円盤形状材料の盤面における単位面積当たりのレーザ
    光照射量の均一化を図るようにした、請求項32記載の
    材料の処理方法。
  35. 【請求項35】 該レーザ光が該円盤形状材料の周縁に
    近いときほど、前記円盤形状材料の半径方向に沿った該
    レーザ光の該円盤形状材料に対する相対的な移動速度を
    低くして、該円盤形状材料の盤面における単位面積当た
    りのレーザ光照射量の均一化を図るようにした、請求項
    32記載の材料の処理方法。
  36. 【請求項36】 該レーザ光が該円盤形状材料の周縁に
    近いときほど、前記円盤形状材料の盤面に生ずるビーム
    スポットの面積を小さくすることによって該ビームスポ
    ットの単位面積当たりのレーザ光照射密度を高くして、
    該円盤形状材料の盤面における単位面積当たりのレーザ
    光照射量の均一化を図るようにした、請求項32記載の
    材料の処理方法。
  37. 【請求項37】 前記表面が凹凸をなす材料が円盤形状
    材料であり、 前記加熱処理を行うための加熱源がレーザ光であり、前
    記円盤形状材料を該円盤形状材料の中心軸を中心として
    回転させ、 該レーザ光の横断面形状を、該円盤形状材料の円周方向
    に沿った長さが、該円盤形状材料の周縁に近いほど長く
    なるような形状として、該円盤形状材料の盤面における
    単位面積当たりのレーザ光照射量の均一化を図るように
    した、請求項1又は2記載の材料の処理方法。
  38. 【請求項38】 前記表面が凹凸をなす材料が円盤形状
    材料であり、 前記加熱処理を行うための加熱源がレーザ光であり、 該レーザ光の横断面形状は、基端部から先端部まで伸延
    する細長部分を有し、 該細長部分におけるエネルギー密度の分布は、該基端部
    におけるエネルギー密度が該細長部分中最も高く、該基
    端部から該先端部に行くに従い徐々にエネルギー密度が
    低くなるような分布であり、 該基端部が該円盤形状材料の周縁側に、該先端部が該円
    盤形状材料の中心側に来るように、該レーザ光が該円盤
    形状材料に照射され、 前記円盤形状材料を該円盤形状材料の中心軸を中心とし
    て回転させる、請求項1又は2記載の材料の処理方法。
  39. 【請求項39】 該レーザ光の横断面形状は、該基端を
    共通にする複数の該細長部分を有し、 各々の該細長部分が各々対応する該円盤形状材料に照射
    され、 各細長部分は、対応する各円盤形状材料に対して、基端
    部が該円盤形状材料の周縁側に、先端部が該円盤形状材
    料の中心側に来るように照射され、 各円盤形状材料を該円盤形状材料の中心軸を中心として
    回転させる、請求項38記載の材料の処理方法。
  40. 【請求項40】 該レーザ光の横断面形状が、三以上の
    該細長部分を有し、一の細長部分が対応する円盤形状材
    料を、他の一の細長部分が対応する円盤形状材料より
    も、該レーザ光の光軸方向における下流側に配置するこ
    とにより、円盤形状材料同士の干渉を回避した、請求項
    39記載の材料の処理方法。
  41. 【請求項41】 レーザ発振器からのレーザ光を複数に
    分光し、分光されたそれぞれのレーザ光を加熱源とした
    第一処理方法で、それぞれのレーザ光に対応する円盤形
    状材料を処理する円盤形状材料の処理方法であって、 該第一処理方法が、請求項38〜40のいずれか一の項
    に記載の材料の処理方法である、円盤形状材料の処理方
    法。
  42. 【請求項42】 前記表面が凹凸をなす材料が円盤形状
    材料であり、 前記加熱処理を行うための加熱源が少なくとも2のレー
    ザ光であり、 該円盤形状材料を該円盤形状材料の中心軸を中心として
    回転させつつ、一方のレーザ光を該円盤形状材料の表側
    の盤面に照射し、かつ、他方のレーザ光を該円盤形状材
    料の裏側の盤面に照射し、 該円盤形状材料の中心軸から該表側の盤面における該一
    方のレーザ光の照射点までの距離と、該円盤形状材料の
    中心軸から該裏側の盤面における該他方のレーザ光の照
    射点までの距離とが略同一となるように保ちつつ、該一
    方のレーザ光および該他方のレーザ光を該円盤形状材料
    の半径方向に沿って該円盤形状材料に対して相対的に移
    動させる、請求項1又は2記載の材料の処理方法。
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