JP2001335170A - シート給送装置及び画像形成装置 - Google Patents

シート給送装置及び画像形成装置

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JP2001335170A
JP2001335170A JP2000160807A JP2000160807A JP2001335170A JP 2001335170 A JP2001335170 A JP 2001335170A JP 2000160807 A JP2000160807 A JP 2000160807A JP 2000160807 A JP2000160807 A JP 2000160807A JP 2001335170 A JP2001335170 A JP 2001335170A
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sheet
sheet feeding
feeding
rotation
control
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Mitsuhiro Ito
充浩 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 給送モータの脱調発生後のシートの再給送時
において、スループット低下を抑えかつシート給送の確
実性の向上を図る。 【解決手段】 シート積載手段6に積載されたシートを
シート給送手段7,9によって1枚ずつ分離給送するシ
ート給送装置において、シート給送手段7,9を駆動す
る給送モータ3と、シート給送手段によるシート給送時
に給送モータ3の脱調を検出する脱調検出手段2と、給
送モータ3の回転を制御する制御手段1とを有し、制御
手段1は、脱調検出手段2によって脱調が検出される
と、シート給送の開始時とは異なる回転速度となるよう
に給送モータ3の回転を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート給送装置、
及びこれを備えた複写機やプリンタ等の画像形成装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、複写機、プリンタ、ファクシ
ミリ装置、或いはこれらの複合機等のシートに画像を形
成する画像形成部を有する画像記録装置においては、画
像形成部にシートを供給するために、トレイやカセット
等のシート積載手段に積載されたシートをシート給送手
段によって1枚ずつ分離給送するシート給送装置を備え
たものが知られている。
【0003】シート給送装置は、シート給送手段として
例えばシート給送ローラ及びこのシート給送ローラを回
転駆動する給送モータを有し、また、シート給送手段で
給送されたシートの通過を検出するシート検出センサ等
を有している。そして、シート給送装置では、前記画像
形成部による画像形成動作に伴うシート給送を行う際
に、以下のような制御がなされることになる。
【0004】すなわち、シート給送装置では、シート給
送開始の際に、給送モータの回転開始時からの時間が監
視され、シート給送開始からシート検出センサでシート
通過が検出されるまでの所定時間を過ぎてもシート検出
センサからの検出信号が出力されない場合には、シート
給送遅延によりジャム(紙詰まり)が発生したと判定す
る。そして、装置内部にシートが引っかかる等によりジ
ャムシートが残存している場合には、表示部にその旨を
表示してユーザに例えば装置本体の所定の蓋を開けてジ
ャムシートを取り除く等のジャム処理を行うように促
す。
【0005】ここで、シート給送遅延の要因としては、
このような装置内部へのシートの引っかかり等のみなら
ず、例えばシートの摩擦や滑り、シート給送ローラの摩
耗、給送モータの脱調などが挙げられる。そして、従来
より、シート給送装置では、このような要因によるシー
ト給送遅延によるジャムに対しては、装置内部にジャム
シートが残存していないことから、給送モータを回転さ
せて再度のシート給送制御(リトライ)を行うことによ
って、ユーザにジャム処理を行わせることなしに復帰さ
せ連続動作を行うこととしている。
【0006】また、従来より、シート給送装置では、上
述のような要因によりシート給送遅延が発生する場合に
鑑みて、シートの滑りや摩耗分の余裕を加味した所定時
間経過後に、装置内部にジャムシートが残存しているか
否かの判定を行うようになっていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
シート給送装置では、シート給送開始からシート検出セ
ンサにシートが認識するまでの通常のシート給送時間
に、上述したシートの滑りや摩耗分の余裕を加味した時
間が経過しないとジャム認識ができないため、それまで
は前記リトライの制御を実行できなかった。
【0008】そのため、リトライの制御がうまくいった
場合であっても、すでに最初のシート給送のジャム認識
までの時間分のロスが発生しているため、シートの連続
給送時における全体のスピードが落ち、スループットが
低下するという問題があった。特に、シート給送を開始
した直後における給送モータの回転立ち上げ時に給送モ
ータが脱調する場合などは、その後シート検出センサに
認識されうる所定時間までジャムと認識されないため、
この所定時間が無駄となっていた。
【0009】特に、近年の画像記録装置においては、記
録媒体として使用されるシートについて、普通紙だけで
なく、厚紙やプラスチックシートなどの様々な材質のも
のに対応できるように要求されている。そのため、使用
されるシートが例えば厚紙や表面の粗い紙の場合には、
シート給送装置におけるシート給送時に給送モータにか
かる負荷トルクが普通紙に比べて大きくなり、普通紙に
比べて給送モータの脱調が起こりやすくなっている。
【0010】また、近年の画像記録装置においては、プ
リントのスピードを上げるために、シート給送速度を大
きくするように要求されている。そのため、シート給送
の機構によっては、カセット等に積載収納された最後の
シートの給送時において給送モータにかかる負荷トルク
が特に大きくなり、このような時に脱調が起こりやすく
なっている。
【0011】本発明の目的は、給送モータの脱調発生後
のシートの再給送時において、スループット低下を抑
え、かつ、シート給送の確実性の向上が図られたシート
給送装置及びこれを備えた画像形成装置を提供すること
にある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係るシート給送
装置の第1の構成は、シート積載手段に積載されたシー
トをシート給送手段によって1枚ずつ分離給送するシー
ト給送装置において、シート給送手段を駆動する給送モ
ータと、シート給送手段によるシート給送時に給送モー
タの脱調を検出する脱調検出手段と、給送モータの回転
を制御する制御手段とを有し、制御手段は、脱調検出手
段によって脱調が検出されると、シート給送の開始時と
は異なる回転速度となるように給送モータの回転を制御
する再給送制御を行う。
【0013】本発明に係るシート給送装置の第2の構成
は、第1の構成において、制御手段は、再給送制御時に
おいて、シート給送開始時よりも回転立ち上げが緩やか
になるように給送モータの回転を制御する。
【0014】本発明に係るシート給送装置の第3の構成
は、第1又は第2の構成において、制御手段は、再給送
制御時において、シート給送開始時よりも回転立ち上げ
後のシート給送速度が下がるように前記給送モータの回
転を制御する。
【0015】本発明に係るシート給送装置の第4の構成
は、第1乃至第3のいずれか1の構成において、シート
給送手段により給送されたシートの通過を検知するシー
ト検出手段を有し、制御手段は、再給送制御を所定回数
繰り返し行ってもシート検出手段によりシートが検知さ
れない場合には、ジャムと判定する。
【0016】本発明に係るシート給送装置の第5の構成
は、第1乃至第3のいずれか1の構成において、制御手
段は、再給送制御を所定回数繰り返し行ってもシート検
出手段によりシートが検出されない場合には、給送モー
タが故障したと判定する。
【0017】本発明に係るシート給送装置の第6の構成
は、第4又は第5の構成において、制御手段の判定結果
を表示する表示手段を備えたことを特徴とする。
【0018】本発明に係るシート給送装置の第7の構成
は、第1乃至第6のいずれか1の構成において、脱調検
出手段は、給送モータの通電電流値を検知して、通常時
の電流波形と異なる場合に脱調を検出することを特徴と
する。
【0019】本発明に係るシート給送装置の第8の構成
は、第7の構成において、脱調検出手段は、給送モータ
の通電電流値が通常時の電流範囲を超える場合に脱調を
検出することを特徴とする。
【0020】本発明に係るシート給送装置の第9の構成
は、第1乃至第6のいずれか1の構成において、脱調検
出手段は、給送モータの回転に伴ってパルス状のオンオ
フ信号を出力する回転検知手段を有し、回転検知手段か
らパルス状のオンオフ信号が出力されない場合に脱調を
検出することを特徴とする。
【0021】本発明に係る画像形成装置は、第1乃至第
9のいずれか1の構成のシート給送装置と、シート給送
装置により給送されたシートに画像を形成する画像形成
手段とを備える。
【0022】このような構成とされたシート給送装置及
び画像形成装置においては、シート給送手段によるシー
ト給送時に給送モータの脱調が脱調検出手段によって検
出されるので、シート検出手段によるシート通過の検知
を待つ必要なく、直ちに制御手段による再給送制御を行
うことが可能となり、再給送制御を行う場合のスループ
ットの低下を抑えることができる。
【0023】また、給送モータの脱調は、ほとんどの場
合が回転立ち上げ時に発生するため、シート給送開始時
における給送モータの回転立ち上げ時に直ちに検出さ
れ、速やかに再給送制御を行うことが可能となる。
【0024】さらに、脱調検出後の再給送制御において
は、給送モータの回転について、立ち上げを緩やかにし
たり、シート給送速度自身を小さくすることにより、給
送モータのトルクに余裕を持たすことができ、シート給
送の確実性を上げることができる。また、脱調検出後の
再給送制御の繰り返し回数が所定回数を超えることで、
ジャム発生もしくは給送モータの故障と判定することが
可能となる。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、図面を参
照しながら詳細に説明する。
【0026】(第1の実施の形態)まず、図1乃至図5
を参照して、本発明の第1の実施の形態について説明す
る。
【0027】図1は、本発明の第1の実施の形態を示す
画像記録装置に備えられるシート給送装置の構成を示す
図である。図1では画像形成装置の一例としてレーザビ
ームプリンタの場合を示している。以下、図1を参照し
て、その構成および動作について説明する。
【0028】このレーザビームプリンタは、不図示のケ
ーシング部(レーザプリンタ本体)内に、装置全体の制
御を司る制御回路1と、シート積載手段としてのカセッ
ト6と、シート給送手段としてのピックアップローラ7
及びシート給送ローラ対9と、これら各ローラ7,9を
駆動するステッピングモータである給送モータ3と、シ
ート給送手段により給送されたシートの通過を検知する
シート検出センサ8と、装置全体に直流電源を供給する
DC電源回路4と、給送モータ3を駆動するモータドラ
イバ2と、装置の状態を表示する表示部5とを備え、こ
れらによりシート給送装置が構成される。
【0029】カセット6は、記録媒体としての種々のサ
イズ及び材質のシートSを複数枚積載収納可能となって
いる。ピックアップローラ7は、カセット6の一端側に
配置され、カセット6に積載収納されたシートSの内の
最上位の1枚をカセット6外に送り出す。
【0030】シート給送ローラ対9は、ピックアップロ
ーラ7と同方向に回転する上側の給送ローラと、シート
Sをカセット6に戻す方向に回転トルクを与えられる下
側の逆転ローラとからなり、ピックアップローラ7でカ
セット6外に送り出されたシートSが複数枚の場合に、
これを1枚に分離して下流側の不図示の画像形成部に連
なるガイド部に送り出すようになっている。この実施の
形態では、画像形成部として、所謂レーザビーム方式に
よりシートSにトナー画像を形成する電子写真方式のも
のが用いられているが、インクジェット方式等の他の方
式であっても良い。
【0031】図1に示すように、シート給送ローラ対9
の下流側には、給送されるシートSのガイド部の通過を
検出するシート検出センサ8が配置される。また、シー
ト検出センサ8の下流側には、シートSを同期搬送する
レジストローラ対(不図示)が設けられ、さらに下流側
には前記画像形成部が設けられている。
【0032】制御回路1は、タイマ、ROM(リードオ
ンリーメモリ)、RAM(ランダムアクセスメモリ)、
A/D変換回路などを内蔵したCPU(マイクロコンピ
ュータ)、及び各種入出力制御回路(不図示)などで構
成され、このうちのROM内には、図3,図5,図7,
及び図9で後述する制御を行う際の制御プログラムを記
憶している。
【0033】また、制御回路1は、給送モータ3を駆動
するモータ駆動回路としてのモータドライバ2を介し
て、給送モータ3の駆動および速度をハルス信号により
制御する。さらに、制御回路1は、給送モータ3に流れ
る電流(以下、モータ通電電流という。)を、モータド
ライバ2を介して、前記A/D変換回路へ入力し、モー
タ通電電流値を監視する。
【0034】レーザビームプリンタでは、制御回路1の
制御によりモータドライバ2を介して給送モータ3が回
転すると、ピックアップローラ7及びシート給送ローラ
対9の上側の給送ローラが図1の反時計回り方向に回転
駆動され、シート給送ローラ対9の下側の逆転ローラが
図1の反時計回り方向に回転トルクを与えられることに
より、カセット6内に積載収納されたシートSが順次1
枚ずつ下流側に給送され、カセット6外に給送されたシ
ートSの通過がシート検出センサ8によって検出され、
シート検出センサ8の検出信号が制御回路1に供給され
るようになっている。
【0035】表示部5は、例えば液晶パネル等で構成さ
れ、制御回路1の制御信号に基づいて、レーザビームプ
リンタの状態等についての表示を行う。
【0036】図2は、第1の実施の形態のレーザビーム
プリンタにおける給送モータ3の通電電流の波形を示
す。ここで、図2(a)には給送モータ3の駆動時にお
いてシートSが正常に給送されている通常時の通電電流
の波形を示し、図2(b)は、給送モータ3が脱調した
場合の通電電流の波形を示している。
【0037】図2の(a)と(b)とを比較して明かな
ように、給送モータ3の駆動時には、通常時の通電電流
に比べて、脱調時の通電電流の方が、最大電流が大き
く、最小電流が小さいことがわかる。
【0038】そこで、本実施の形態では、図2(a)で
説明した通常時の通電電流を基準として、給送モータ3
の通電電流が通常時の値を超えた場合に、制御回路1が
給送モータ3に脱調が発生したものと判定するようにな
っている。すなわち、制御回路1は、給送モータ3の駆
動時には、この通電電流をA/D変換回路でA/D変換
して監視して、脱調の判別を行う。
【0039】より具体的には、誤差による誤判定の発生
を防止するため、制御回路1は、通常時の最大電流に余
裕を加味した電流値よりも大きくなるか、もしくは、通
常時の最小電流に余裕を加味した電流値よりも小さくな
れば、脱調が発生したと判定するようにする。
【0040】図3は、第1の実施の形態における脱調の
判定の制御を示すフローチャートである。本実施の形態
では、脱調の判定制御開始にて、制御回路1は、ステッ
プS101で給送モータ3が駆動中であるか否かについ
ての判定を行い、給送モータ3の駆動中で無い場合には
脱調の判定の必要なしとして処理を終了する。一方、給
送モータ3が駆動中ならば、制御回路1は、給送モータ
3に通電している通電電流をA/D変換回路でA/D変
換してその値を取得する(ステップS102)。
【0041】次のステップS103では、制御回路1
は、通電電流が通常最大電流より大きいか否かについて
の判定を行い、大きければステップS105で脱調と判
定して処理を終了し、大きくない場合にはステップS1
04に進む。
【0042】ステップS104では、制御回路1は、通
電電流が通常最小電流より小さいか否かについての判定
を行い、小さければステップS105で脱調と判定して
処理を終了し、小さくない場合にはステップS101に
戻って、引き続き脱調のチェックを行う。
【0043】図4は、第1の実施の形態における給送モ
ータ3の回転速度の制御を説明するためのタイムチャー
トである。図4(a)は、通常のシート給送時において
制御回路1により制御される給送モータ3の回転速度を
示すタイムチャートであり、図4(b)は再度のシート
給送時において制御回路1により制御される給送モータ
3の回転速度を示すタイムチャートである。
【0044】図4の(a)と(b)とを比較して明かな
ように、本実施の形態では、通常のシート給送時に比べ
て、再度のシート給送時には、給送モータ3の搬送速度
については通常時と同じものの、給送モータ3の回転の
立ち上げおよび回転の立ち下げを緩やかにしている。こ
れにより、脱調後の再給送制御時には、回転立ち上げが
緩やかになることで、給送モータ3のトルクの余裕が増
え、再び脱調が起こりにくくなる。
【0045】図5は、第1の実施の形態におけるシート
給送制御のフローチャートである。制御回路1は、シー
ト給送制御の開始時において、給送モータ3の搬送速度
を通常速度に設定し(ステップS201)、給送モータ
3の回転立ち上げを図4(a)で説明した通常立ち上げ
の状態となるように設定する(ステップS202)。
【0046】そして、制御回路1は、次のステップS2
03でシート給送を開始する制御を行う。具体的には、
ステップS203では、モータドライバ2に制御信号を
出力することにより給送モータ3の回転駆動を開始する
とともに、図3のステップS101乃至ステップS10
5で説明した脱調検知の判定を開始し、さらにはシート
検出センサ8の出力信号を監視することによりジャムの
検知を開始する。
【0047】そして、制御回路1は、次のステップS2
04で脱調が発生したか否かについての判定を行い、脱
調が発生していなければステップS205に進み、脱調
が発生すると例えば不図示のカウンタに1を加えてステ
ップS208に進む。
【0048】ステップS208では、制御回路1は、前
記カウンタによるカウント数に基づき、脱調の回数が所
定回数(この実施の形態では3)を超えたか否かについ
ての判定を行い、超えている場合にはジャムと判定して
ステップS207に進み、ジャム処理を実行して終了す
る。この実施の形態では、ステップS207では、表示
部5にジャムが発生したので所定の処理を行うようにユ
ーザに警告する表示を行うようにする。
【0049】一方、制御回路1は、脱調回数が3回を超
えていない場合には、ステップS209及びステップS
210に移行して再度のシート給送制御を行う。具体的
には、図4で上述したように、給送モータ3の搬送速度
を通常速度に設定する(ステップS209)とともに、
給送モータ3の回転立ち上げを緩やかな立ち上げに設定
(ステップS210)し、再びステップS203に戻っ
てシート給送を開始する制御を行う。
【0050】ステップS205では、制御回路1は、給
送開始時からの時間及びシート検出センサ8の出力信号
を監視して、ジャム検知タイミングになっているか否か
についての判定を行い、ジャム検知タイミングになって
いなければ、シート給送が完了したか否かについて判定
し(ステップS206)、シート給送が完了していない
間はステップS201に戻って各処理を繰り返し、シー
ト給送が完了した場合には処理を終了する。
【0051】一方、ジャム検知タイミングになっている
場合には、ステップS207に進んでジャム処理を実行
して終了する。
【0052】このような制御を行うことで、本実施の形
態では、最初のシート給送については給送モータ3につ
いて通常速度および通常回転立ち上げにて給送動作を行
い、給送モータ3の脱調が検出されると、通常速度およ
び緩やかな立ち上げに切り替えた再度シート給送の制御
が行なわれることになり、回転立ち上げを緩やかにして
いることから再度シート給送時のシート給送の確実性が
向上する。
【0053】また、ステップS205のジャム検知タイ
ミングまで待たずに、ステップS204で脱調検知する
とすぐに再度シート給送の制御を実行しているため、再
度シート給送した場合のスループットの低下をその分防
止できる。
【0054】この実施の形態では、給送モータ3の通電
電流の最大電流が通常時より大きい場合、及び、通電電
流の最小電流が通常時より小さい場合に、脱調と判定し
ているが、通常時と脱調時とのその他の波形等の違いか
ら脱調の有無の判定をしても良い。例えば、給送モータ
3の通電電流の波形から通常時には現れない異常波形が
検出された場合に脱調と判定すること等である。
【0055】(第2の実施の形態)次に、図6乃至図9
を参照して、本発明の第2の実施の形態について説明す
る。図6は、本発明の第2の実施の形態を示す画像記録
装置におけるシート給送装置の構成を示す図である。図
6では画像形成装置の一例としてレーザビームプリンタ
の場合を示しており、第1の実施の形態の図1と同一の
部分については、同一符号を付してその説明を省略す
る。
【0056】本実施の形態における第1の実施の形態と
異なる点は、図1と図6とを比較して明らかなように、
給送モータ3の回転軸(図示せず)にエンコーダ10を
接続し、エンコーダ10の通過をフォトインタラプタか
らなる回転センサ11で検出して、回転センサ11の出
力信号を、制御回路1に取り込んでいる点である。
【0057】この構成により、給送モータ3が回転して
いれば、同様にエンコーダ10も回転するため、回転セ
ンサ11では透過と遮光を繰り返すことになり、回転セ
ンサ11の信号はHighとLowを繰り返すパルス信
号となる。
【0058】給送モータ3が脱調すれば、エンコーダ1
0の回転も停止するため、回転センサ11は透過もしく
は遮光のままとなり、回転センサ11の信号はHigh
のままもしくはLowのままとなる。この違いから、回
転センサ11の信号を制御回路1にて監視して、脱調の
判別を行う。
【0059】図7は、第2の実施の形態における脱調の
判定の制御を示すフローチャートである。
【0060】第2の実施の形態では、脱調の判定制御開
始にて、制御回路1は、ステップS301で給送モータ
3が駆動中であるか否かについての判定を行い、給送モ
ータ3の駆動中で無い場合には脱調の判定の必要なしと
して処理を終了する。一方、給送モータ3が駆動中なら
ば、制御回路1は、ステップS302で回転センサ11
の出力信号を取得する。そして、次のステップS303
で、制御回路1は、回転センサ11の出力信号がパルス
状であるか否について判定し、パルス状でなければステ
ップS304で脱調と判定して処理を終了し、パルス状
であれば、ステップS301に戻って、引き続き脱調の
チェックを行う。
【0061】図8は、第2の実施の形態における給送モ
ータ3の回転速度の制御を説明するためのタイムチャー
トである。図8(a)は、通常シート給送時の給送モー
タ3の回転速度を示すタイムチャートであり、図8
(b)は再度シート給送1回目における給送モータ3の
回転速度を示すタイムチャートであり、図8(c)は再
度シート給送2回目における給送モータ3の回転速度を
示すタイムチャートである。
【0062】図8(a)と(b)とを比較して明らかな
ように、第2の実施の形態では、通常のシート給送(図
8(a))に対して、再度シート給送1回目時には給送
モータ3の搬送速度は通常時と同じとして、給送モータ
3の回転立ち上げおよび回転立ち下げを緩やかにしてい
る。この点については図4(a),(b)で説明した第
1の実施の形態と同様である。さらに、第2の実施の形
態では、図8(b)と(c)とを比較して明かなよう
に、再度シート給送1回目でも脱調した場合における再
度シート給送2回目時において、給送モータ搬送速度を
通常時よりも低速にし、さらに給送モータ3の回転立ち
上げおよび回転立ち上げを緩やかにしている。これによ
り、さらに給送モータ3のトルク余裕を増加させて、脱
調を起きにくくしている。
【0063】図9は、第2の実施の形態におけるシート
給送制御のフローチャートである。なお、図9のステッ
プS401〜ステップS407については、図5のフロ
ーチャートで説明した第1の実施の形態のシート給送制
御におけるステップS201〜ステップS207と同様
であるため、説明を省略する。
【0064】本実施の形態では、制御回路1がステップ
S404で脱調と判定した場合には、脱調回数が3回目
かどうかについて判定し(ステップS408)、3回目
であれば、給送モータ3が故障したものとみなして、ス
テップS409で給送モータ3が故障した旨をユーザに
知らせるための警告処理を実行して終了する。一方、脱
調回数が1〜2回であれば、制御回路1は、ステップS
410で何回目かについて判定し、1回目ならば給送モ
ータ3の搬送速度を通常速度に設定する(ステップS4
11)とともに、給送モータ3の回転立ち上げを緩やか
な立ち上げに設定(ステップS412)して、ステップ
S403に戻って再びシート給送動作を開始する。脱調
回数が2回目ならば、制御回路1は、給送モータ3の搬
送速度を通常速度より遅い低速速度に設定し(ステップ
S413)、給送モータ3の回転立ち上げを緩やかな立
ち上げに設定(ステップS414)して、ステップS4
03に戻って再びシート給送動作を開始する。
【0065】このような制御を行うことで、本実施の形
態では、最初のシート給送は、通常速度および通常立ち
上げでシート給送し、脱調が検出されれば、再度シート
給送1回目にて、通常速度および緩やかな立ち上げに切
り替えた再度シート給送を行うことになり、立ち上げを
緩やかにしていることから再度シート給送時におけるシ
ートSの給送の確実性が向上する。そして、ジャム検知
タイミングまで待たずに、脱調検知してすぐに、再度シ
ート給送を実行できるため、再度シート給送した場合の
スループットの低下をその分防止できる。
【0066】さらに、本実施の形態では、再度シート給
送1回目でも脱調が検出されれば、再度シート給送2回
目にて、低速速度および緩やかな立ち上げに切り替えた
再度シート給送を行うことになり、さらに再度シート給
送の確実性が向上する。この場合、シート給送速度が通
常時より低速にしているため、スループットは落ちてし
まうものの、脱調が発生しにくくなるため、より確実な
シート給送を行うことができるようになる。
【0067】第2の実施の形態では、脱調の回数によ
り、1回目の再度シート給送時はシート給送速度はその
ままで回転立ち上げと回転立ち下げを緩やかにし、2回
目の再度シート給送時はシート給送速度も低速にし回転
立ち上げと回転立ち下げを緩やかにするという2段階の
再度シート給送制御を行っているが、シート給送速度の
速度低下や回転立ち上げと回転立ち下げの傾斜の度合い
を再度シート給送の回数に応じてさらに細かく変化させ
る多段階の再度シート給送制御を行ってもよい。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
給送モータの脱調発生後のシートの再給送時において、
スループット低下を抑え、かつ、シート給送の確実性の
向上が図られたシート給送装置及びこれを備えた画像形
成装置を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のシート給送装置の
構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施の形態の給送モータの通電電流を示
す波形図である。
【図3】第1の実施の形態の脱調を判別する制御を示す
フローチャートである。
【図4】第1の実施の形態のシート給送時の給送モータ
回転速度を示すタイムチャートであり、(a)が通常シ
ート給送時の給送モータの回転速度を、(b)が再度の
シート給送時における給送モータの回転速度を、それぞ
れ示す。
【図5】第1の実施の形態のシート給送制御を示すフロ
ーチャートである。
【図6】本発明の第2の実施の形態のシート給送装置の
構成を示すブロック図である。
【図7】第2の実施の形態の脱調を判別する制御を示す
フローチャートである。
【図8】第2の実施の形態のシート給送時の給送モータ
回転速度を示すタイムチャートであり、(a)が通常シ
ート給送時の給送モータの回転速度を、(b)が再度シ
ート給送1回目の給送モータの回転速度を、(c)が再
度シート給送2回目の給送モータの回転速度を、それぞ
れ示す。
【図9】第2の実施の形態のシート給送制御を示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1 制御回路 2 モータドライバ(脱調検出手段) 3 給送モータ 4 DC電源回路 5 表示部(表示手段) 6 カセット 7 ピックアップローラ(シート給送手段) 8 シート検出センサ(シート検出手段) 9 シート給送ローラ対(シート給送手段) 10 エンコーダ 11 回転センサ(脱調検出手段) S シート

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート積載手段に積載されたシートをシ
    ート給送手段によって1枚ずつ分離給送するシート給送
    装置において、 前記シート給送手段を駆動する給送モータと、 前記シート給送手段によるシート給送時に前記給送モー
    タの脱調を検出する脱調検出手段と、 前記給送モータの回転を制御する制御手段とを有し、 前記制御手段は、前記脱調検出手段によって脱調が検出
    されると、シート給送の開始時とは異なる回転速度とな
    るように前記給送モータの回転を制御する再給送制御を
    行うことを特徴とするシート給送装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記再給送制御時にお
    いて、シート給送開始時よりも回転立ち上げが緩やかに
    なるように前記給送モータの回転を制御することを特徴
    とする請求項1記載のシート給送装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記再給送制御時にお
    いて、シート給送開始時よりも回転立ち上げ後のシート
    給送速度が下がるように前記給送モータの回転を制御す
    ることを特徴とする請求項1又は2記載のシート給送装
    置。
  4. 【請求項4】 前記シート給送手段により給送されたシ
    ートの通過を検知するシート検出手段を有し、 前記制御手段は、前記再給送制御を所定回数繰り返し行
    っても前記シート検出手段によりシートが検知されない
    場合には、ジャムと判定することを特徴とする請求項1
    乃至3のいずれか1記載のシート給送装置。
  5. 【請求項5】 前記シート給送手段により給送されたシ
    ートの通過を検出するシート検出手段を有し、 前記制御手段は、前記再給送制御を所定回数繰り返し行
    っても前記シート検出手段によりシートが検出されない
    場合には、前記給送モータが故障したと判定することを
    特徴とする請求項1乃至3のいずれか1記載のシート給
    送装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段の判定結果を表示する表示
    手段を備えたことを特徴とする請求項4又は5記載のシ
    ート給送装置。
  7. 【請求項7】 前記脱調検出手段は、前記給送モータの
    通電電流値を検知して、通常時の電流波形と異なる場合
    に脱調を検出することを特徴とする請求項1乃至6のい
    ずれか1記載のシート給送装置。
  8. 【請求項8】 前記脱調検出手段は、前記給送モータの
    通電電流値が通常時の電流範囲を超える場合に脱調を検
    出することを特徴とする請求項7記載のシート給送装
    置。
  9. 【請求項9】 前記脱調検出手段は、前記給送モータの
    回転に伴ってパルス状のオンオフ信号を出力する回転検
    知手段を有し、前記回転検知手段から前記パルス状のオ
    ンオフ信号が出力されない場合に脱調を検出することを
    特徴とする請求項1乃至6のいずれか1記載のシート給
    送装置。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至9のいずれか1記載のシ
    ート給送装置と、前記シート給送装置により給送された
    シートに画像を形成する画像形成手段とを備えたことを
    特徴とする画像形成装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008096425A1 (ja) * 2007-02-08 2008-08-14 Glory Ltd. 紙葉類繰出装置、紙葉類処理機、および紙葉類繰出方法

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